JPH1024506A - シート状積層構造体の端部処理方法 - Google Patents

シート状積層構造体の端部処理方法

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JPH1024506A
JPH1024506A JP8181754A JP18175496A JPH1024506A JP H1024506 A JPH1024506 A JP H1024506A JP 8181754 A JP8181754 A JP 8181754A JP 18175496 A JP18175496 A JP 18175496A JP H1024506 A JPH1024506 A JP H1024506A
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sheet
laminated structure
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laminated
face
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JP8181754A
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Yoshihisa Tanemoto
芳久 種本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状積層構造体の端部の厚みを増大させ
ることなく、積層端面に信頼性の高い被覆部を効率よく
形成可能な、優れた端部処理方法を提供する。 【解決手段】 支持部材20の支持面21上に、ガイド
部材30をその固定面33が支持面21に支持されるよ
うに配置し、シート状積層構造体10をその一方の主表
面14bが支持面21に支持されるように配置する。こ
の場合、シート状積層構造体10の積層端面13がガイ
ド部材30のガイド面31と隙間50を挟んで対向する
ように配置する。発振体40の押圧面41によってシー
ト状積層構造体10の主表面14aを加圧しながら、発
振体40から発振する高周波電圧により主表面14a部
分のクッション部材12aを構成する材料を加熱溶融さ
せる。溶融した材料を、積層端面13に沿って流して隙
間50内に流入させ、積層端面13全体を覆う被覆部1
5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシート状材
料層を積層してなるシート状積層構造体に係り、特にそ
の積層端面を被覆するようにして処理するための方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の製品において、複数のシー
ト状材料層を積層してなるシート状積層構造体が使用さ
れている。例えば、耐久性や防水性を要求されるスリッ
パにおいては、複数の樹脂製のシート状材料層を積層し
てなるシート状積層構造体が使用されている。図7は、
このような従来のスリッパの一例を示す図である。
【0003】この図7のスリッパは、足を乗せる足底板
1とその上面側に取り付けられた甲被バンド2を有する
が、特に、収納性の向上の観点から、この甲被バンド2
が畳まれるように構成されたものである。このようなス
リッパにおいて、足底板1および甲被バンド2は、例え
ば、図8に示すように、3層のシート状材料層を積層し
て構成されている。
【0004】すなわち、図8に示すように、図7の足底
板1や甲被バンド2等のシート状積層構造体10は、シ
ート状の中芯11と、この中芯11の両面に貼り合わさ
れたシート状のクッション部材12a,12bとから3
層のシート状積層構造体として構成されている。ここ
で、足底板1の場合には、例えば、中芯11はナイロン
織布製あるいは塩化ビニル製のシートであり、クッショ
ン部材12a,12bは軟質塩化ビニル製の発泡スポン
ジ構造を有する軟質シートである。また、甲被バンド2
の場合には、例えば、中芯11はナイロン織布製の硬質
シートであり、クッション部材12a,12bは軟質塩
化ビニル製の発泡スポンジ構造を有する軟質シートであ
る。
【0005】このような足底板1や甲被バンド2等のシ
ート状積層構造体10は、一般的に、大面積を有する3
層の積層シートを形成した後、この積層シートを所定の
外形に沿って裁断することにより、作製される。このよ
うに作製されたシート状積層構造体10の外周端部に
は、積層端面13が露出している。また、図中14a,
14bは、シート状積層構造体10の一対の主表面であ
る。そして、図7に示すようなスリッパは、以上のよう
な足底板1と甲被バンド2の外周部間を接着剤で貼り合
わせた後、この貼り合わせ部分を縫合することにより、
作製される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な構成を有する従来のスリッパは、大面積を有する3層
の積層シートを所定の外形に沿って裁断することにより
作製されているため、図8に示すように、足底板1や甲
被バンド2などのシート状積層構造体10の外周端部に
は、積層端面13が露出することになる。
【0007】このように、シート状積層構造体10の積
層端面13が露出する場合、この露出した積層端面13
が機械強度的な弱点となりやすく、これを起点として、
シート状材料層間の剥離や、強度的に低いシート状材料
層の破損などを生じる可能性がある。また、この露出し
た積層端面13に、水分などの異物が付着しやすくな
り、積層端面13の汚損、劣化を生じたり、あるいは防
水性の低下を生じる可能性がある。さらに、露出した積
層端面13に汚損を生じなくても、積層端面13が露出
すること自体が外観を損なう可能性も大きい。
【0008】このような積層端面13の露出の問題に対
して、従来、図9に示すように、足底板1や甲被バンド
2等のシート状積層構造体10の積層端面13を別の被
覆部材3で覆ったり、あるいは、図10に示すように、
積層端面13を含む端部を片側に折り返して接合するな
どの処理が行われる場合もある。しかしながら、このよ
うな処理を行った場合、製造効率が低下する上、スリッ
パの外周端部が厚くなってしまい、収納性が損なわれ
る。
【0009】なお、以上のようなシート状積層構造体に
おける積層端面の露出の問題は、前述したような一定の
シート状材料層の組み合わせやそれを用いたスリッパに
限定されるものではなく、多種多様なシート状材料層を
適宜組み合わせて積層したシート状積層構造を有する多
種多様な構造体において同様に存在する問題である。す
なわち、このようなシート状積層構造は、スリッパ以外
の各種の履物や装身具、デスクマットやブックカバー等
の事務用品、テーブルクロスやコースターなどのキッチ
ン用品、各種の防水シート等、多種多様な製品に広く適
用されており、いずれの製品においても、シート状積層
構造体である限り、その積層端面の露出に関して同様の
問題が存在している。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解消するために提案されたものであり、その目的は、
シート状積層構造体の端部の厚みを増大させることな
く、積層端面に信頼性の高い被覆部を効率よく形成可能
な、優れた端部処理方法を提供することである。そし
て、そのような端部処理方法によって、端部における耐
久性に優れ、安定した機械強度と防汚性・防水性を維持
可能でしかも優れた外観を有するシート状積層構造体を
作製することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、本発明は、複数のシート状材料層を積層してなるシ
ート状積層構造体の端部処理方法において、シート状積
層構造体の端部に高周波電圧をかけて加熱溶融し、溶融
した材料によって積層端面を覆うことを特徴としてい
る。このような方法により、シート状積層構造体の端部
の厚みを増大させることなく、積層端面に信頼性の高い
被覆部を効率よく形成することができる。
【0012】請求項1記載の発明は、次のような配置ス
テップと被覆部形成ステップを有することを特徴として
いる。まず、配置ステップは、支持面とこの支持面から
突出するガイド面を有する支持手段の前記支持面上に、
積層端面と一対の主表面を有するシート状積層構造体
を、その一方の主表面が前記支持面に支持されかつその
積層端面が前記ガイド面と隙間を挟んで対向するように
して配置するものである。そして、被覆部形成ステップ
は、前記シート状積層構造体の他方の主表面における前
記積層端面と接続する端部を加工面としてこの部分の材
料に、高周波を発振する発振体を当接し、この発振体か
ら高周波電圧をかけることによって加熱溶融して、溶融
した材料を前記隙間に流入させて前記積層端面を覆う被
覆部を形成するものである。
【0013】以上のような構成を有する請求項1記載の
発明によれば、シート状積層構造体の積層端面を、加熱
溶融した材料で覆うことができる。ここで仮に、ガイド
面を設けずに単に材料を溶融した場合には、溶融した材
料を積層端面全体に供給することができず、バリを生じ
る等により、良好な被覆部を形成できなくなる可能性が
ある。これに対し、本発明では、溶融した材料を積層端
面とガイド面の間に形成される隙間内に流入させること
により、信頼性の高い均一な被覆部を効率よく形成する
ことができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、支持手段と被覆部形成ステップに次のよう
な特徴を有するものである。すなわち、請求項2記載の
発明において、支持手段は、その前記ガイド面の突出端
部から前記支持面とほぼ平行に伸びる基準面を有する。
そして、支持面に対する前記ガイド面と基準面の突出寸
法は、前記シート状積層構造体の前記積層端面の積層寸
法よりも小さく設定される。また、被覆部形成ステップ
は、前記基準面を用いて前記発振体を前記加工面に押し
付けることによって行われる。
【0015】以上のような構成を有する請求項2記載の
発明によれば、基準面を用いて発振体を加工面に押し付
けることにより、溶融した材料を発振体によって隙間内
に積極的に流入させることができる。したがって、被覆
部の信頼性を向上でき、かつ、作業効率を向上できる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、支持手段と配置ステップに次のような特徴
を有するものである。すなわち、請求項3記載の発明に
おいて、支持手段は、前記支持面を有する支持部材と、
この支持部材の支持面に対して突出する方向に可動に設
けられ、前記ガイド面と基準面を有するガイド部材とを
含む。そして、配置ステップは、前記支持部材の支持面
に対して、前記ガイド部材のガイド面と基準面の突出寸
法を設定するステップを含む。
【0017】以上のような構成を有する請求項3記載の
発明によれば、ガイド部材の位置を変化させて基準面の
突出寸法を自由に設定できるため、異なる厚みを有する
複数種類のシート状積層構造体に対応でき、実用性が高
い。本発明は、特に、ガイド部材の位置を容易に変化さ
せることができるため、作業性に優れている。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、支持手段と配置ステップに次のような特徴
を有するものである。すなわち、請求項4記載の発明に
おいて、支持手段は、前記支持面を有する支持部材と、
この支持部材とは別に設けられ、前記ガイド面と基準面
を有するガイド部材とを含む。そして、配置ステップ
は、前記支持部材の支持面上に前記ガイド部材を配置す
るステップを含む。
【0019】以上のような構成を有する請求項4記載の
発明によれば、ガイド部材の選択により基準面の突出寸
法を自由に設定できるため、異なる厚みを有する複数種
類のシート状積層構造体に対応でき、実用性が高い。本
発明において、基準面の突出寸法の変更に当たっては、
ガイド部材を交換する必要があるため請求項3記載の発
明に比べて若干作業性が劣るものの、ガイド部材を組み
込んだ場合に比べて、ガイド部材の可変機構などが不要
である分だけ、処理用の装置構成を簡略化することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態の
一例について図1〜図4を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、図7に示したようなスリッパの足底板や
甲被バンド等のシート状積層構造体10の処理に請求項
4記載の発明を適用した一つの実施の形態を示す図であ
り、図1〜図3は、処理工程を順次示す模式的断面図、
図4は、処理後のシート状積層構造体を示す模式的断面
図である。
【0021】[1]構成 まず、本実施の形態の構成に関し、シート状積層構造
体、処理用部材ならびに処理工程について説明する。
【0022】[1−1]シート状積層構造体 図1に示すように、本実施の形態において、シート状積
層構造体10は、シート状の中芯11と、この中芯11
の両面に貼り合わされたシート状のクッション部材12
a,12bとから3層のシート状積層構造体として構成
されている。ここで、中芯11は、ナイロン織布製ある
いは塩化ビニル製のシートであり、クッション部材12
a,12bは、軟質塩化ビニル製の軟質シートである。
このようなシート状積層構造体10は、大面積の積層シ
ートを所定の外形に沿って裁断することにより作製され
ているため、その外周端部には、積層端面13が露出し
ている。また、図中14a,14bは、シート状積層構
造体10の一対の主表面である。
【0023】[1−2]処理用部材 シート状積層構造体10の処理用部材として、図1に示
すように、支持部材20、ガイド部材30、および高周
波電圧を発振する発振体40を用意する。ここで、支持
部材20は、シート状積層構造体10を支持する支持面
21を有する。また、ガイド部材30は、シート状積層
構造体10の厚みよりも小さい厚みを有するシート状部
材であり、シート状積層構造体10の積層端面13の形
状に合うように形成されたガイド面31と、基準面32
および固定面33となる一対の主表面を有する。さら
に、発振体40は、シート状積層構造体10を押圧する
押圧面41を有する。なお、支持部材20および発振体
40は、典型的に金属製の部材であるが、ガイド部材3
0は、例えばポリプロピレン等の樹脂シートである。
【0024】[1−3]処理工程 配置ステップ シート状積層構造体10の処理に当たってはまず、図1
に示すように、支持部材20の支持面21上に、ガイド
部材30を、その固定面33が支持面21に支持される
ようにして配置すると共に、シート状積層構造体10
を、その一方の主表面14bが支持面21に支持される
ようにして配置する。この場合、シート状積層構造体1
0とガイド部材30とを、シート状積層構造体10の積
層端面13がガイド部材30のガイド面31と隙間50
を挟んで対向するようにして配置する。この場合、隙間
50の寸法Lは、シート状積層構造体10やガイド部材
30の厚みの数分の1程度になるように設定する。例え
ば、シート状積層構造体10の厚みが1.6mm、ガイ
ド部材30の厚みが0.8mmである場合には、隙間5
0の寸法Lは、0.2mm程度に設定される。また、発
振体40を、その押圧面41がシート状積層構造体10
の他方の主表面14aにおける積層端面13と接続する
端部からガイド部材30の基準面32の端部に至る領域
に位置するように配置する。
【0025】被覆部形成ステップ 以上のように、シート状積層構造体10、ガイド部材3
0、および発振体40を支持部材20上に配置した状態
で、図1の矢印に示すように、発振体40をシート状積
層構造体10の積層方向に沿って移動させ、その押圧面
41をシート状積層構造体10の主表面14aに押し付
けて加圧しながら、発振体40から高周波電圧をかけて
この主表面14aを加熱溶融するといったウェルダ加工
を行う。このようなウェルダ加工を行うことによって、
シート状積層構造体10の主表面14a部分のクッショ
ン部材12aを構成する軟質塩化ビニル材料が加熱溶融
する。そして、このように溶融した材料は、発振体40
の押圧面41による加圧により、図2に示すように、積
層端面13に沿って流れ、積層端面13とガイド面31
との間の隙間50内に流入する。さらに、発振体40を
移動させ、その押圧面41をシート状積層構造体10の
主表面14aに押し付けながらこの主表面14aを加熱
溶融することにより、図3に示すように、より多くの材
料が溶融し、溶融した材料が隙間50内に流入して、積
層端面13全体を覆う被覆部15を形成する。なお、発
振体40は、図3に示すように、ガイド部材30の基準
面32に当接した時点で停止する。
【0026】[2]作用 本実施の形態においては、以上のような一連の処理を行
うことにより、図4に示すように、ガイド部材30の厚
みに応じてシート状積層構造体10の端部の厚みを小さ
くしながら、しかも、シート状積層構造体10の積層端
面13に信頼性の高い均一な被覆部15を形成すること
ができる。なお、この被覆部15の厚みは、隙間50の
寸法Lに応じて決定される。
【0027】ここで仮に、ガイド部材30を使用せず
に、単にシート状積層構造体10の端部を加熱した場合
には、溶融した材料を積層端面全体に確実に供給するこ
とができず、バリを生じる等の不都合を生じる可能性が
ある。これに対し、本実施の形態によれば、溶融した材
料を、積層端面とガイド面との間に形成される隙間内に
流入させることにより、信頼性の高い均一な被覆部15
を形成することができる。
【0028】特に、本実施の形態において、シート状積
層構造体10の両側の主表面14a,14bをそれぞれ
構成する両外側層のクッション部材12a,12bは、
同一の材料で構成されているため、図4に示すように、
これらのクッション部材12a,12bが被覆部15に
よって接続される形となる。すなわち、一方の主表面1
4aを覆うクッション部材12aから、積層端面13を
覆う被覆部15を介し、他方の主表面14bを覆うクッ
ション部材12bに至る、連続した材料層が形成され
る。そのため、両外側層に異なる材料の層を有する場合
に比べて、被覆部15の信頼性を向上できる。
【0029】[3]効果 以上のように、本実施の形態の処理方法によれば、シー
ト状積層構造体10の端部の厚みを増大させることな
く、積層端面13に信頼性の高い均一な被覆部15を形
成することができる。このようにして処理されたシート
状積層構造体10においては、積層端面13が露出する
ことがないため、露出に起因するシート状材料層間の剥
離や、強度的に低いシート状材料層の破損などを生じる
可能性がなくなっている。また、積層端面13に水分等
の異物が付着する可能性がないため、汚損、劣化や防水
性の低下を生じる問題もない。さらに、積層端面13全
体を均一な被覆部15によって覆うことができるため、
外観を向上できる。
【0030】なお、シート状積層構造体10の一方の主
表面14aを加圧・加熱溶融する本実施の形態の処理方
法においては、図4に示すように、加圧・加熱溶融側の
主表面14aの端部にのみ凹部が形成され、非加圧側の
主表面14bは平面のまま残されるため、特に、表裏の
別を要するようなシート状積層構造体10の処理に適し
ている。また、一つのシート状材料層の材料によって積
層端面13全体を覆うことができるため、両側に同じ材
料からなるシート状材料層を有する場合に限らず、両側
に異なる材料からなるシート状材料層を有するシート状
積層構造体の処理にも好適である。
【0031】そしてまた、本実施の形態の処理方法は、
シート状積層構造体10の一つのシート状材料層である
クッション部材12aを発振体40によって加圧しなが
ら加熱溶融し、溶融した材料をそのまま被覆部15の形
成に利用するという極めて簡単な方法である。したがっ
て、図9のように別の被覆部材3を使用したり、図10
のようにシート状積層構造体10の端部を折り返して接
合するなどの処理方法に比べて作業効率が高くなってい
る。
【0032】さらに、本実施の形態の処理方法によれ
ば、ガイド部材30を交換することにより、シート状積
層構造体10の端部の厚みを自由に設定できるため、異
なる厚みを有する複数種類のシート状積層構造体10に
対応でき、実用性が高い。また、処理用部材として、支
持部材20、ガイド部材30、および発振体40のみを
使用するだけであり、それぞれの部材も極めて簡単な構
造で実現できるため、処理用の装置構成を簡略化でき
る。
【0033】[4]他の実施の形態 本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではな
く、他にも多種多様な形態を実施可能である。例えば、
発振体40およびその押圧面41の形状は自由に変更可
能である。図5は、発振体40に段違いの連続する押圧
面41を設けた例であり、図6は、発振体40に段違い
の複数の押圧面41を設けた例である。
【0034】そしてまた、本発明は、支持部材と別にガ
イド部材を設ける構成に限定されるものではなく、支持
部材にガイド部材を取り付けたり、あるいは一体的に構
成することも可能である。さらに、請求項3記載の発明
を適用して、支持部材の支持面に対してガイド部材を可
動に設けることも可能である。この場合には、ガイド部
材を交換することなしに、その位置を変化させるだけで
基準面の突出寸法を自由に設定できるため、異なる厚み
を有する複数種類のシート状積層構造体に対応でき、実
用性が高く、また、作業効率も高い。
【0035】一方、前記各実施の形態においては、発振
体によって、シート状積層構造体の主表面を加圧する方
法を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、発振体によって主表面を加圧せず、単に当接させる
だけでも、十分な作用効果を得ることができるものであ
る。
【0036】なお、本発明は、前述したような特定のシ
ート状材料層を有する3層のシート状積層構造体10に
限定されるものではなく、任意のシート状材料層からな
る2層あるいは4層以上の各種のシート状積層構造体の
積層端面の処理方法として同様に適用可能である。さら
に、本発明は、スリッパの足底板や甲被バンド用のシー
ト状積層構造体に限定されるものではなく、多種多様な
シート状材料層を適宜組み合わせて積層したシート状積
層構造を有する多種多様な構造体において同様に適用可
能であり、同様に優れた効果を奏するものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート状積層構造体の端部を加熱によって溶融し、溶融
した材料によって積層端面を覆うことにより、シート状
積層構造体の端部の厚みを増大させることなく、積層端
面に信頼性の高い被覆部を効率よく形成可能な、優れた
端部処理方法を提供することができる。そして、このよ
うな本発明の端部処理方法によってシート状積層構造体
の端部を処理することにより、端部における耐久性に優
れ、安定した機械強度と防汚性・防水性を維持可能でし
かも優れた外観を有するシート状積層構造体を作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態のシート状積層構造体
の端部処理方法を示す図であり、特に、処理工程の初期
段階を示す模式的断面図。
【図2】図1の処理工程の途中段階を示す模式的断面
図。
【図3】図1の処理工程の最終段階を示す模式的断面
図。
【図4】図1の処理工程による処理後のシート状積層構
造体を示す模式的断面図。
【図5】本発明による他の実施の形態のシート状積層構
造体の端部処理方法を示す模式的断面図。
【図6】本発明による他の実施の形態のシート状積層構
造体の端部処理方法を示す模式的断面図。
【図7】シート状積層構造体を使用した従来のスリッパ
の一例を示す平面図。
【図8】図7のスリッパに使用されるシート状積層構造
体の一例を示す模式的断面図。
【図9】従来のシート状積層構造体の端部処理方法の一
例によって処理されたシート状積層構造体の端部の一例
を示す模式的断面図。
【図10】従来のシート状積層構造体の端部処理方法の
別の一例によって処理されたシート状積層構造体の端部
の一例を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1:足底板 2:甲被バンド 3:被覆部材 10:シート状積層構造体 11:中芯 12a,12b:クッション部材 13:積層端面 14a,14b:主表面 15:被覆部 20:支持部材 21:支持面 30:ガイド部材 31:ガイド面 32:基準面 33:固定面 40:発振体 41:押圧面 50:隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシート状材料層を積層してなるシ
    ート状積層構造体の端部処理方法において、 支持面とこの支持面から突出するガイド面を有する支持
    手段の前記支持面上に、積層端面と一対の主表面を有す
    るシート状積層構造体を、その一方の主表面が前記支持
    面に支持されかつその積層端面が前記ガイド面と隙間を
    挟んで対向するようにして配置する配置ステップと、 前記シート状積層構造体の他方の主表面における前記積
    層端面と接続する端部を加工面としてこの部分の材料
    に、高周波電圧を発振する発振体を当接し、該発振体か
    ら高周波電圧をかけることによって加熱溶融して、溶融
    した材料を前記隙間に流入させて前記積層端面を覆う被
    覆部を形成する被覆部形成ステップを有することを特徴
    とするシート状積層構造体の端部処理方法。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、その前記ガイド面の突
    出端部から前記支持面とほぼ平行に伸びる基準面を有
    し、 前記支持面に対する前記ガイド面と基準面の突出寸法
    は、前記シート状積層構造体の前記積層端面の積層寸法
    よりも小さく設定され、 前記被覆部形成ステップは、前記基準面を用いて前記発
    振体を前記加工面に押し付けることによって行われるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート状積層構造体の端
    部処理方法。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、前記支持面を有する支
    持部材と、この支持部材の支持面に対して突出する方向
    に可動に設けられ、前記ガイド面と基準面を有するガイ
    ド部材とを含み、 前記配置ステップは、前記支持部材の支持面に対して、
    前記ガイド部材のガイド面と基準面の突出寸法を設定す
    るステップを含むことを特徴とする請求項2記載のシー
    ト状積層構造体の端部処理方法。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記支持面を有する支
    持部材と、この支持部材とは別に設けられ、前記ガイド
    面と基準面を有するガイド部材とを含み、 前記配置ステップは、前記支持部材の支持面上に前記ガ
    イド部材を配置するステップを含むことを特徴とする請
    求項2記載のシート状積層構造体の端部処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022124802A1 (ko) 2020-12-08 2022-06-16 주식회사 엘지에너지솔루션 이차전지 및 이를 포함하는 전지 모듈

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