JPH10244117A - 廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置 - Google Patents

廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置

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JPH10244117A
JPH10244117A JP9070737A JP7073797A JPH10244117A JP H10244117 A JPH10244117 A JP H10244117A JP 9070737 A JP9070737 A JP 9070737A JP 7073797 A JP7073797 A JP 7073797A JP H10244117 A JPH10244117 A JP H10244117A
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JP
Japan
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duct
exhaust gas
melting furnace
cooling medium
waste product
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Pending
Application number
JP9070737A
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English (en)
Inventor
Koichiro Kanefuji
紘一郎 金藤
Hiroshi Goto
拡 後藤
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物溶融炉から排出される高温度の排ガス
を効率よく冷却する装置に関し、ダクト内に排ガス中の
ダストが付着するのを防止し、メンテナンスを容易なら
しめる。 【解決手段】 廃棄物溶融炉1に炉内で発生した排ガス
を排出するダクト7を設け、該ダクトに冷却媒体を吹込
む小孔10を多数開設し、水を空気中にスプレーしてな
る冷却媒体を該小孔からダクト内に吹込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミや産業廃
棄物等の焼却残渣、或いは熱分解残渣等の廃棄物を溶融
処理する廃棄物溶融炉に関し、さらに詳しくは、その排
ガス排出ダクトや集塵装置等の排ガス経路に排ガス中の
ダストが付着し、或いは有毒物質が大気中に排出される
のを防止するため排ガスを冷却する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】焼却炉におけるゴミの焼却過程では、周
知のようにばいじんが多量に発生する。このばいじん
(以下、飛灰という)は、後続のボイラ,ガス冷却塔,
反応塔および集塵機等で落下または捕集されるが、飛灰
中には鉛,亜鉛などの重金属やダイオキシン,クロロベ
ンゼン等の有機塩素化合物のような有毒物質を多く含む
ため、従来からアーク式溶融炉で溶融処理し安定化およ
び減容化する方法が採られている。
【0003】ところで飛灰は、溶融炉に投入するとその
相当部分が再揮散し、溶融炉の排気口以降での冷却に従
い析出し排ガスダクトの内壁面に付着堆積し、放置する
と短期間で排気経路を閉塞させる。このため従来ではそ
の清掃,メンテナンスに多大なコストを要する状況であ
った。
【0004】そこで、本発明者等は先に特許出願しすで
に公開されている特開平7−43538号によって、廃
棄物溶融炉における排ガス系路に空気を吹き込んで排ガ
ス温度を下げると共に、ダクト内にて掻板を上下動させ
ることによってダストが付着するのを防止できる装置を
開示している。
【0005】ところで、ダイオキシン等の有毒物質を分
解させるには溶融炉内の雰囲気温度を上げることが有効
であり、例えばアーク式溶融炉でごみ焼却灰と飛灰とを
混合溶融する場合、1000℃程度では熱分解が十分で
なく1200℃程度に上げることによって99.99%
以上熱分解することが知られている。しかしながらこの
ように炉温を上げると排ガス温度が上がるため従来のよ
うに排ガス系路に空気を吹き込むだけでは十分な冷却が
できないという問題がある。また、空気の吹込量を増す
と排ガスダクトやバグフィルタ等の圧損が増加すると共
に、HCl,SOx等の中和装置,脱硝装置等の排ガス
処理系の負担が増すこととなり不経済であった。さらに
は、排ガス冷却中にダイオキシンが再合成されるのを防
ぐためには、200℃以下に急冷することが必要と考え
られているが、空気を吹込んで希釈するだけではそのよ
うな急冷も困難であった。
【0006】また、従来ではダクトに開設された空気吹
込用の小孔がダストによって閉塞され易く、また、多数
の小孔のうちの一部が詰ってもそのままで使用されるこ
とから冷却効果が一層悪くなるおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ダク
ト中を通る高温度の排ガスを一層効率良く冷却できると
共に、冷却媒体吹出用の小孔が閉塞し難いように改良さ
れた廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、廃
棄物溶融炉に炉内で発生した排ガスを排出するダクトを
設け、該ダクトに冷却媒体を吹込む小孔を多数開設し、
水を空気中にスプレーしてなる冷却媒体を該小孔からダ
クト内に吹込むようにしたことを特徴とする。また本発
明は、冷却媒体を小孔からダクト内に吹込ませる供給チ
ャンバを該ダクトの外周に設けると共に、該供給チャン
バ内を複数の仕切室に区画し該各仕切室に独立して冷却
媒体を供給するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面と
共に説明する。図1にアーク式の廃棄物溶融炉の概略を
示し、図中1は炉体、2は天井壁3を貫通し該炉体1中
に垂下する棒状の電極、4は廃棄物の投入口、5は溶融
スラグ流出口である。
【0010】6は図2に示したように天井壁3に設けら
れた排ガス排出口、7は該排ガス排出口6に立上り状に
設けた円筒形のダクト、8は該ダクト6の上端より水平
方向に屈折状に設けられた後続ダクト、9はさらに該後
続ダクト8にフランジ11を介して接続され集塵機(図
示せず)等に排ガスを導く排ガスダクトである。ダクト
7には直径6ミリ程度の小孔10が多数開設される。な
お小孔10の開設の密度はダクト7の下部側15にて密
なるようにその小孔10の開設ピッチを狭くしている。
12はダクト7の外周に設けられた冷却媒体の供給チャ
ンバで、該チャンバ12内に仕切壁13,14を設け該
チャンバ内を上方から順に3つの仕切室12a,12
b,12cに区画している。
【0011】ダクト7の上端は、蓋板20により封止さ
れ、該蓋板20の中心に軸21を進退自在に貫挿し、該
軸21の下端に環状の掻板22を固設している。なお掻
板22は図3に平面図を示したように軸21より放射状
に延びるスポーク23により環状体24を支持すること
により水平面の開口率が70%以上であるように構成さ
れ、該環状体24の外面はダクト7の内面に非接触しな
がら近接する外径寸法になっている。そして該環状体2
4の下縁には尖鋭状の掻刃25が形成されている。26
は該掻板22をダクト7内にて上下に移動させるために
軸21の上端に作動軸端を連結してなるシリンダであ
る。なお、ダクト7の上端の蓋板20下には掻板22を
上昇至端に移動させたときこのダクト7を流れる排ガス
の流通の妨げとならないように該掻板22を該排ガス流
路から退避し得るポケツト部27が形成されている。2
9は蓋板20の軸21貫通部に設けられたガスシール材
である。
【0012】また、30はダクト7の下部の温度を測定
するために設けた熱電対,31はダクト7を通過した排
ガスの温度を測定するため排ガスダクト9に設けた熱電
対、32は該熱電対30,31からの温度情報を受信す
る温度指示調節計である。また、33はブロワ34から
送給された空気を給気管路35a,35b,35cを介
して前記仕切室12a,12b,12cに分岐送給する
気水混合ヘッダで、該気水混合ヘッダ33にはスプレー
ノズル39が設けられポンプ37より給水弁38を介し
て供給された冷却水が該スプレーノズル39から気水混
合ヘッダ33内に散布され、その水分を多量に含んだ冷
却媒体が仕切室12a,12b,12cに流量調節弁3
6a,36b,36cを介して夫々独立して供給される
ようにしている。なお流量調節弁36a,36b,36
cは夫々流量計40a,40b,40cによってフィー
ドバック制御される流量指示調節計41a,41b,4
1cの指示により流量調節される。
【0013】また、42は給気管路35cの先端部近く
に設けられた二次スプレーノズルで、該二次スプレーノ
ズル42にはポンプ37より圧送された水が給水弁43
を介して直接送給されるようにしている。
【0014】このため温度指示調節計32は、熱電対3
0からの温度情報を受けて流量指示調節計41a,41
b,41cに夫々冷却媒体の流量指令を出しその指令に
基づき流量調節弁36a,36b,36cの開度が制御
され各仕切室12a,12b,12cに夫々独立して冷
却媒体が供給され、該各仕切室と連通している小孔10
からダクト7内に冷却媒体が吹き込まれる。この冷却媒
体は水分を多量に含んでいるので気化熱を奪い炉体1内
から排出された高温度の排ガスを急冷することができ
る。
【0015】また、熱電対31によりダクト7の下部の
温度が測定され、その温度が150〜300℃程度とな
るように温度指示調節計32は給水弁43による二次ス
プレーノズル42への給水量を制御している。こうして
仕切室12cに空気とともに水スプレーを多量に供給す
ることでその冷却作用を顕著ならしめダクト7下部の過
熱を防止する。
【0016】また、シリンダ26を作動させ掻板22を
ダクト7の内面に沿って上下に往復動させることによ
り、ダクト7内面にダストが付着するのを防止できる。
また、供給チャンバ12の各仕切室12a,12b,1
2cに独立して冷却媒体が供給されるようにしたので、
小孔10にダストが詰まりそうになっても該各仕切室1
2a,12b,12c内の気圧が上昇することによりそ
のダストは自然とダクト内に押し戻され完全に詰まるの
を防止することができる。また、こうして排ガス温度が
下げられることでダクト等を構成する金属材料の温度を
150℃〜330℃の間に保ち、金属材料の排ガス中の
酸性ガスによる腐蝕速度を抑制することができるので、
比較的単価の安い材料を使用できコストが軽減される。
【0017】なお、本発明は図1に示したようなアーク
式溶融炉に限らず、酸素バーナを熱源として飛灰(溶流
点は1550℃と高いものが多い)を溶融させる廃棄物
溶融炉、或いは鉄スクラップ溶解時に発生するダストを
再溶解するため溶融炉等、高温度の排ガスが排出される
廃棄物溶融炉に広く適用することができる。
【0018】ちなみに、表1は溶融飛灰処理量が500
kg/h、バーナ燃焼量が100×104 kcal/
h、排出口排ガス温度が1600℃、同排ガス量が80
0m3N/hの酸素バーナ式飛灰溶融炉について、本発
明に係る排ガス冷却装置を通過した後の排ガス温度を2
00℃に急冷させる場合に要する水スプレー量,空気
量,排ガス量,排ガスダクト材質,およびダストの付着
具合等を従来の空気のみの場合Aと水スプレーを用いた
場合Bと、水スプレーおよび仕切室とした場合Cについ
て夫々示したものである。このように本発明では排ガス
量を増大させることなく急冷できダストの付着を防止で
きる。
【表1】
【0019】
【発明の効果】このように本発明によれば、廃棄物溶融
炉の排ガスを効果的に冷却することができると共にダク
ト内にダストが付着するのを防止でき、メンテナンス費
用を軽減できるなど有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す廃棄物溶融炉の縦断面
図。
【図2】図1の要部の拡大縦断面図。
【図3】図2の掻板の平面図。
【符号の説明】
1 炉体 3 天井壁 7 ダクト 10 小孔 12 供給チャンバ 12a,12b,12c 仕切室 30,31 熱電対 32 温度指示調節計 33 気水混合ヘッダ 35a,35b,35c 給気管路 36a,36b,36c 流量調節弁 39 スプレーノズル 41a,41b,41c 流量指示調節計 42 二次スプレーノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 15/06 F23J 15/00 K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物溶融炉に炉内で発生した排ガスを
    排出するダクトを設け、該ダクトに冷却媒体を吹込む小
    孔を多数開設し、水を空気中にスプレーしてなる冷却媒
    体を該小孔からダクト内に吹込むようにしたことを特徴
    とする廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置。
  2. 【請求項2】 冷却媒体を小孔からダクト内に吹込ませ
    る供給チャンバを該ダクトの外周に設けると共に、該供
    給チャンバ内を複数の仕切室に区画し該各仕切室に独立
    して冷却媒体を供給するようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置。
JP9070737A 1997-03-06 1997-03-06 廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置 Pending JPH10244117A (ja)

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JP9070737A JPH10244117A (ja) 1997-03-06 1997-03-06 廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置

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JP9070737A Pending JPH10244117A (ja) 1997-03-06 1997-03-06 廃棄物溶融炉の排ガス冷却装置

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JP (1) JPH10244117A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079029A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Daido Steel Co Ltd 溶融炉排ガスの冷却方法
JP2014219137A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 スチールプランテック株式会社 ガス混合クーラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002079029A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Daido Steel Co Ltd 溶融炉排ガスの冷却方法
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