JPH10243951A - 動物胚凍結ストロー用識別キャップ - Google Patents

動物胚凍結ストロー用識別キャップ

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JPH10243951A
JPH10243951A JP5024097A JP5024097A JPH10243951A JP H10243951 A JPH10243951 A JP H10243951A JP 5024097 A JP5024097 A JP 5024097A JP 5024097 A JP5024097 A JP 5024097A JP H10243951 A JPH10243951 A JP H10243951A
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embryo
straw
liquid nitrogen
canister
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Takami Mizobe
敬美 溝邉
Kenichi Nagata
建一 永田
Tetsuya Suzaki
哲也 須崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 哺乳動物の胚移植の分野において、凍結胚の
作成,保存と移植過程で利用される動物胚凍結ストロー
用識別キャップの開発。 【解決手段】 液体窒素ボンベのキャニスタ一内に収容
された液体窒素中に立てた状態で浸漬され、動物胚を封
入して凍結保存するプラスチック製ストローの上端部
に、両端を解放したシリコンチューブの一端側をキャッ
プ状に被嵌し、このシリコンチューブの他端側に胚の識
別番号の記入が可能な塩化ビニル板の小片を嵌挿し、少
なくとも上記塩化ビニル板の胚の識別番号を記入した部
分を、キャニスタ一内の液体窒素液面から上方、または
キャニスタ一から上方に突出させた状態で上記ストロー
を保存し、取出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、哺乳動物の胚移植
の分野において、凍結胚の作成,保存と移植過程で利用
される動物胚凍結ストロー用識別キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すように、哺乳動物凍結
胚Eは、0.25ml容量の長さl33mm、内径2m
mのプラスチック製ストロー1aのほぼ中心部付近に封
入後、ストロー1aの一端に個体識別のため胚番号など
を記入し、液体窒素2を収容した専用の液体窒素ボンベ
のキャニスター3に立てた状態で液体窒素2中に浸漬し
凍結保存している。
【0003】この凍結胚Eを使用(移植)する場合に
は、まずストロー1aの胚番号を判読する。その方法
は、キャニスタ一3内の液体窒素2中のストロ一1aの
上端部をピンセットで摘み、胚Eの部分は空気中に露出
させないようにしてストロー1aに記入してある数字あ
るいは文字の部分を約2cm程度液体窒素2の液面から
引き上げ、胚番号を判読するのが一般的である。
【0004】しかし、胚番号の記入には熟練を要してい
る。また、ストロー1aの識別を容易にするため、国内
の一部の機関においては、 .胚番号記入部分にカラーテープを巻いて太くするこ
とで胚番号の記入と判読を容易にするとともに、色分け
することで胚Eを仕分ける。 .一般に普及しているものより数cm長いサイズのス
トロー1aを用い、胚Eを封入後ストロー1aの綿栓の
反対側の部分約2cmをシーラーで加熱圧縮して胚番号
を記入し、胚番号部分をキャニスタ一3の上端から空気
中に露出させる。 .数cmのマッチ棒状のものに胚番号を記入しストロ
一1aの上端部に透明テ ープで固定する。.ストロ一1aの本体が色分けされ
た既成品を用いて胚Eを仕分ける。 などの方法も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法においては、専用のメタノール不溶性のペンを用いて
行うストロー1aへの胚番号等の記入作業は、記入しよ
うとする文字が約2mm角程度ときわめて小さなこと
と、記入部位が曲面であることから、明確な記入には熟
練を要している。
【0006】次に、ストロー1aを取出す際の判読作業
おいて、空気中に露出させた胚番号の部分に水分が氷結
したり、蒸発する液体窒素ガスが胚番号を遮って、判読
が容易でない。また、キャニスタ一3内に収容したスト
ロー1aの本数が多いと、1回の作業で該当するストロ
ー1aを探し出せることは稀で、何回もストロー1aを
上げ下げすることになるため、誤って胚Eの部分まで引
き上げてしまい、胚Eに温度感作を与える危険性があ
る。
【0007】本発明は、上記の各問題点を解決するため
になされたもので、市販の、胚の識別番号が記入可能な
塩化ビニル板やシリコンチューブを用いて、胚番号の判
読が容易であり、目的とするストローを極めて短時間に
探し出すことが可能となり、誤ってストローを胚の部分
まで引き上げてしまい、胚に温度感作を与える危険性が
なくなる動物胚凍結ストロー用識別キャップを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、液体窒素ボンベのキャニスタ一内に収容
された液体窒素中に立てた状態で浸漬され、動物胚を封
入して凍結保存するプラスチック製ストローの上端部
に、両端を解放したシリコンチューブの一端側をキャッ
プ状に被嵌し、このシリコンチューブの他端側に胚の識
別番号の記入が可能な塩化ビニル板の小片を嵌挿し、少
なくとも上記塩化ビニル板の胚の識別番号を記入した部
分を、キャニスタ一内の液体窒素液面から上方、または
キャニスタ一から上方に突出させた状態で上記ストロー
を保存し、取出すようにしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成により本発明の動物胚凍結ストロー
用識別キャップは、市販の塩化ビニル板の小片を、同じ
く市販のシリコンチューブを所定の長さに輪切りしたも
のの一端側にほぼ所定長さ嵌挿し、シリコンチューブか
ら突出した塩化ビニル板に胚番号等の必要事項を書き込
んで、シリコンチューブの他端側をストローの片方端に
被嵌する。そして、胚番号を記入した塩化ビニル板を上
にして、この塩化ビニル板がキャニスタ一内の液体窒素
面から常に空気中に露出している状態でストローを液体
窒素中に浸漬して凍結保存する。従って、胚を使用(移
植)するときにストローの胚番号の判読が容易となり、
目的とするストローを極めて短時間に探し出すことが可
能となるとともに、胚番号を記入した塩化ビニル板に水
分が氷結することはなく、従来のように誤って胚の部分
まで引き上げてしまい、胚に温度感作を与える危険性は
なくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、上記従
来例と共通する部分には同じ符号を付して詳しい説明は
省略する。
【0011】図1及び図2において、符号4は市販され
ている厚さ0.5mmの硬質塩化ビニル板を、長さ25
mm×幅4mmに切った小片で、この小片4は小さい文
字が書けるものであり、その角部で指を傷付けないよう
に四隅が丸く削られている。この小片4の長さ方向一端
側は、市販されている外径3mm、内径2mmのシリコ
ンチューブを25mmの長さに輪切り状に切った,両端
が解放されたチューブ5の一端側にlOmm程度嵌挿さ
れる。そして、シリコンチューブ5から突出している塩
化ビニル板の小片4部分に、プラスチック製ストロー1
に封入されている胚Eの識別番号などがメタノール不溶
性の専用ぺンにより記入され、シリコンチューブ5の他
端側をプラスチック製ストロー1に被嵌する識別キャッ
プを構成している。
【0012】上記プラスチック製ストロー1は、従来の
胚Eを封入したプラスチック製ストロー1aと同様に、
長さ方向ほぼ中心部付近に、保存液、空気層等を介して
胚Eを封入したもので、従来のプラスチック製ストロー
1aの長さと同様の長さを有している。そして、図1に
示すように、プラスチック製ストロー1の一端側に識別
キャップを被嵌する。そして、識別キャップを被嵌した
プラスチック製ストロー1は、プログラムフリーザー
(胚の自動凍結機)の凍結用ストロ一架台に装填し胚E
を凍結する。プログラムフリーザーの機種によっては、
既成の凍結用ストロ一架台の長軸部分を2cm長く加工
しておけば、凍結作業はより支障なくできる。その後、
図3に示すように、保管用の液体窒素ボンベのキャニス
タ一3内に収容された液体窒素2中に立てた状態で移さ
れ、凍結保存される。
【0013】このとき、識別キャップを被嵌したプラス
チック製ストロー1は、少なくとも上記塩化ビニル板の
小片4の胚Eの識別番号を記入した部分を、キャニスタ
一3内の液体窒素2の液面から上方、またはキャニスタ
一3から上方に突出させた状態で凍結保存され、また、
取出される。必要とするストロー1を探し出す際には、
キャニスター3を液体窒素ボンベの開口部まで引き上
げ、胚Eの番号を判読し目的とするストローをピンセッ
トにより取出す。
【0014】上記塩化ビニル板の小片4への胚Eの識別
番号等の記入は容易であり、キャニスタ一3に保存した
ストロー1の識別番号の判読作業をするとき、キャニス
タ一3内の液体窒素2の液面から引き上げることなく容
易に判読できる。また、ストロー1の胚Eの部分を液体
窒素2の液面上に誤って引き上げる危険性がな<なる。
さらに、小片4の胚Eの識別番号を記入した部分はキャ
ニスタ一3内の液体窒素2の上面から常に空気中に露出
しているので、この部分に水分が氷結することがなく、
胚番号の判読が容易となり、目的とするストロー1を極
めて短時間に探し出すことが可能となる。
【0015】ただし、キャニスター3を引き上げる際に
は、キャニスタ一3の上端から出た識別キャップ部分が
液体窒素ボンベ内壁と接触して破損したり脱落しないよ
う緩やかに引き上げることが好ましい。なお、市販のキ
ャニスターの仕切板を溶接により2cm長くしておけ
ば、ストロ一1の識別キャップ部分が液体窒素ボンベ内
壁と接触して破損したり脱落する危険性は極めて小さく
なる。
【0016】なお、上記識別キャップは、プラスチック
製ストロー1の一端側にシリコンチューブ5を被嵌して
後、胚Eの識別番号を記入した塩化ビニル板の小片4を
シリコンチューブ5に嵌挿するようにしてもよいもので
ある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による動物
胚凍結ストロー用識別キャップによれば、牛のような凍
結動物胚の移植において、動物胚凍結ストロ一に識別キ
ャップを被嵌して用いることにより、動物胚を封入した
凍結保存用ストローの作成と識別が簡便になり、胚に温
度感作を与える危険性もなくなることから、野外におけ
る凍結動物胚移植技術の利便性を格段に高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動物胚凍結ストロー用識別キャッ
プをストローに被嵌させた状態の平面図(a)及び同側
面図(b)である。
【図2】本発明による動物胚凍結ストロー用識別キャッ
プの構成を示し、(a)は硬質塩化ビニル板(小片)の
平面図、(b)はシリコンチューブの斜視図、(c)は
シリコンチューブの一端側から塩化ビニル板の小片を所
定長さ嵌挿させ、識別キャップを形成した斜視図であ
る。
【図3】本発明による識別キャップを被嵌したストロー
及び従来のストローを、液体窒素を収容したキャニスタ
一内に保存した状態の斜視図である。
【符号の説明】
l 本発明に使用されるプラスチック製ストロー 1a
従来のプラスチック製ストロー 2 液体窒素 3 液体窒素ボンベのキャニスタ一 4 胚の識別番号の記入が可能な硬質塩化ビニル板の小
片 5 シリコンチューブ E 胚

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体窒素ボンベのキャニスタ一内に収容
    された液体窒素中に立てた状態で浸漬され、動物胚を封
    入して凍結保存するプラスチック製ストローの上端部
    に、両端を解放したシリコンチューブの一端側をキャッ
    プ状に被嵌し、このシリコンチューブの他端側に胚の識
    別番号の記入が可能な塩化ビニル板の小片を嵌挿し、少
    なくとも上記塩化ビニル板の胚の識別番号を記入した部
    分を、キャニスタ一内の液体窒素液面から上方、または
    キャニスタ一から上方に突出させた状態で上記ストロー
    を保存し、取出すようにしたことを特徴とする動物胚凍
    結ストロー用識別キャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397631B1 (ko) * 1999-04-23 2003-09-13 공일근 동물의 수정란 동결을 위한 플라스틱 스트로 및그를 이용한 수정란 동결보존방법
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