JP2504495Y2 - ストロ―管凍結保存用キャニスタ― - Google Patents

ストロ―管凍結保存用キャニスタ―

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JP2504495Y2
JP2504495Y2 JP5582190U JP5582190U JP2504495Y2 JP 2504495 Y2 JP2504495 Y2 JP 2504495Y2 JP 5582190 U JP5582190 U JP 5582190U JP 5582190 U JP5582190 U JP 5582190U JP 2504495 Y2 JP2504495 Y2 JP 2504495Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、牛、馬、羊、豚等の動物の精液や受精卵
を凍結保存するに際して用いられるストロー管凍結保存
用キャニスターに関する。
「従来の技術」 近年畜産分野においては、家畜の精液保存や受精卵移
植技術が開発され実用化されており、品種の改良、生産
効率の増進等に役立っている。このような技術のうち受
精卵を移植するための方法としては、例えば過剰排卵さ
せた雌牛に人工授精を施して受胎させ、受精卵を体外に
取り出して透明で小径のストロー管の中で凍結保存し、
その後解凍して受精卵を受卵牛に移植するといった方法
が知られている。
ところで、従来ストロー管を冷却して受精卵を凍結保
存するにあたっては、ストロー管を保持した保持具をメ
チルアルコール等の冷媒を満たした凍結槽内に浸漬収納
し、一定速度(例えば−1℃/min)で冷媒を降温して−
7℃とした後、ストロー管の全体あるいはその先端部の
みを冷媒の液面より出す。次に、このストロー管の先端
は液体窒素温度に冷却したピンセットでつまみ、ストロ
ー管中の耐凍剤、保存液等を急激固化して植氷する。次
いで、−0.3℃/min程度の速度で冷媒をさらに−30℃程
度にまで降温し、一定時間保持する。
その後、このようにして凍結したストロー管を、第5
図および第6図に示すようなキャニスター1に収納す
る。ここで、キャニスター1は、有底円筒状のキャニス
ター本体2とこれの側周面に取付固定された棒状の柄部
3とからなるものである。
キャニスター本体2の底部4には多数の孔5…が形成
されており、またキャニスター本体2の内部には第6図
に示すように複数の仕切り板6…が縦横に配設されてい
る。そして、仕切り板6…に区画された空間部が、前述
したストロー管Sを収納するための収納部7…となって
いる。
このような構成のキャニスター1に凍結処理したスト
ロー管S…を収納した後、該ストロー管S…を凍結保存
するには、キャニスター本体1の開口を蓋8で覆い、そ
の状態で第3図に示すような液体窒素が充填された冷却
容器V中にキャニスター1のキャニスター本体2を入
れ、柄部3に形成した懸架部9を冷却容器Vの開口縁部
に引っ掛け、係止せしめることによってキャニスター1
を懸架し、キャニスター本体2を冷却容器V中に収納す
る。すると、キャニスター本体2の底部4の孔5…から
キャニスター本体2内に液体窒素が浸入して収納部7…
内が液体窒素で満たされ、ストロー管S…が液体窒素温
度で保存される。
また、このようにして凍結保存したストロー管S…中
に受精卵を受卵牛に移植するに際し、保存中にストロー
管S…を冷却容器V中より取り出すには、キャニスター
1の柄部3を引き上げてキャニスター本体2の蓋8を外
し、その状態で所望するストロー管Sをピンセットでつ
まみ出す。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記のキャニスター1にあっては以下
に述べる不都合がある。
キャニスター本体2が円筒状であることから、仕切り
板6…に区画された空間部のうち最外周部の一部が、開
口面積が小さくなることによりストロー管Sを収納する
ことができず、よってキャニスター本体2のストロー管
収納効率が悪いものとなる。
また、凍結保存後ストロー管Sを取り出すにあたり、
キャニスター1の柄部3を引き上げ、その状態で所望す
るストロー管Sをピンセットでつまみ出すことから、片
手で柄部3を持っている状態で行うため操作が不安定で
ある。さらに、ストロー管Sに受精卵が収納されている
場合には、これが破壊され易いため操作を慎重に行わな
ければならず、しかもキャニスター本体2を取り出すこ
とにより本体2内の液体窒素が孔5…より排出されるた
め、急激な温度上昇に伴いストロー管Sが解凍されて受
精卵が破壊される恐れもあり、したがって操作を迅速に
行わなければならないが、前述したように片手で柄部3
を持ち、他方の手のみで操作を行わなければならないこ
とから、十分な操作の迅速化が図れないのが現状であ
る。
また、通常は個々のストロー管Sに、収納した受精卵
あるいは精液の種類を識別する識別標を貼設し、ピンセ
ットでつまみ出す際これを見て所望するストロー管を取
り出すが、ストロー管S自身が細いものであるため前記
識別標だけでは所望するものか否かを確認するのが困難
である。そして、これが操作の迅速化を妨げる大きな原
因となっており、よって個々のストロー管を容易に識別
する手段の提供が望まれていた。
この考案は前記課題を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、キャニスター本体でのス
トロー管収納効率を高めるとともに、キャニスター本体
からのストロー管の取り出し操作を容易にし、さらに収
納した個々のストロー管の識別を容易にしたストロー管
凍結保存用キャニスターを提供することにある。
「課題を解決するための手段」 この考案における請求項1記載の考案のストロー管凍
結保存用キャニスターでは、ストロー管を収納するキャ
ニスター本体を開口部が四角形で箱型状にするとともに
このキャニスター本体の側面に棒状に柄部を固定し、前
記キャニスター本体内に複数の仕切り板を縦横に設けて
これら仕切り板間をストロー管収納部とし、前記柄部の
上端部に、前記キャニスター本体の側に向けて折曲して
なる懸架部を設けるとともに、柄部の上端部に前記懸架
部と反対の側に向けて延びかつ上方に延びる係止鉤を設
け、柄部の下端に前記係止鉤と嵌合可能な寸法・形状を
有する嵌合部を設けたことを前記課題の解決手段とし
た。
また、請求項2記載の考案のストロー管凍結保存用キ
ャニスターでは、ストロー管を収納するキャニスター本
体を開口部が四角形で箱型状にするとともにこのキャニ
スター本体の側面に棒状に柄部を固定し、前記キャニス
ター本体内に複数の仕切り板を縦横に設けてこれら仕切
り板間をストロー管収納部とし、前記柄部の上端部に、
前記キャニスター本体の側に向けて折曲してなる懸架部
を設け、該柄部のキャニスター本体開口部よりやや上方
に柄部の径より大きい大径部を設け、該大径部とキャニ
スター本体開口部との間の柄部に該柄部に対して上下動
可能かつ回動可能にリングを設け、該リングに前記キャ
ニスター本体の開口を覆う蓋を設けたことを前記課題の
解決手段とした。
さらに、請求項3記載の考案のストロー管凍結保存用キ
ャニスターでは、前記キャニスター本体の開口部の縦横
にストロー管収納部の位置を識別する標識部を設けたこ
とを前記課題の解決手段とした。
「作用」 この考案における請求項1記載のストロー管凍結保存
用キャニスターによれば、キャニスター本体が開口部四
角形状であることから、仕切り板に区画された空間部全
てがストロー管の収納部となる。また、凍結保存後スト
ロー管を取り出すにあたり、キャニスターの柄部を引き
上げ、その嵌合部を他のキャニスターの係止鉤に嵌合す
ることにより、キャニスターを冷却容器の開口部内に懸
架し固定することが可能となる。
また、請求項2記載のストロー管凍結保存用キャニス
ターによれば、大径部が蓋を固定している固定リングの
上方への移動を規制せしめるため、蓋の上方への移動が
一定の距離で停止する。
さらに、請求項3記載のストロー管凍結保存用キャニ
スターによれば、キャニスター開口部の縦横にストロー
管収納部の位置を識別する標識部を設けたことから、予
め個々のストロー管の収納位置(収納部)を記録してお
くことななどにより、前記標識部を確認することによっ
て収納部から所望するストロー管が容易に選べる。
「実施例」 第1図ないし第4図はこの考案のストロー管凍結保存
用キャニスターの一実施例を示すもので、これらの図に
おいて符号10はストロー管凍結保存用キャニスター(以
下、キャニスターと略称する)である。このキャニスタ
ー10は、複数のストロー管S…を収納するキャニスター
本体11と、このキャニスター本体11の側面に固定された
棒状の柄部12とからなるものである。
キャニスター本体11は、開口部が正方形状である角形
箱型状のもので、その開口を覆う蓋13を有したものであ
る。ここで蓋13は、柄部12に上下動可能かつ回動可能に
取り付けられた固定リング23に一体に固定されたもの
で、固定リング23の移動に伴って柄部12に対し上下動可
能かつ回動可能と構成されたものである。また、この蓋
13は、凍結保存処理を行うにあたり、ストロー管S…を
収納したキャニスター本体11を液体窒素中に入れた際、
ストロー管S…が浮き上がるのを単に防止するだけのも
ので、キャニスター本体11に対してこれを液密に封止す
ることなく空隙をもって覆うものとなっている。そし
て、このような構成のもとにキャニスター本体11は、液
体窒素中に納められた際、キャニスター本体11と蓋13と
の空隙より液体窒素が容易に入り込み、キャニスター本
体11内に液体窒素が満たされるようになっている。ま
た、このキャニスター本体11の底部14は、第5図に示し
た従来のキャニスター本体2と異なり、孔を有しない平
板状のものである。さらに、その内部には第2図に示す
ように複数の仕切り板15…が縦横に配設されており、こ
れら仕切り板15…に区画された空間部がストロー管Sを
収納するための収納部16…となっている。
また、キャニスター本体11の開口部内には、その縁側
に収納部16…の行および列を表示する標識部17が設けら
れている。標識部17は、第2図に示すように開口部の向
かって左側に配置されて、縦方の位置、すなわち行をA,
B,C…で識別する行標識17aと、開口部の向かって上側に
配置されて、横方の位置、すなわち列を1,2,3…で識別
する列標識17bとからなるものである。そして、このよ
うな標識部17が設けられたことにより、例えば第2図中
に示した収納部16aは、行が“C"、列が“2"で「C−
2」というように識別されのである。
柄部12には、第1図に示すようにその上端に前記キャ
ニスター本体11の側に向けて折曲してなる懸架部18が形
成されている。この懸架部18は、後述するようにキャニ
スター本体11を冷却容器V中に入れた際、冷却容器Vの
開口縁部に引っ掛け、係止せしめることによってキャニ
スター1を懸架するためのものである。また、柄部12の
上端部には、前記懸架部18と反対の側に向けて延び、か
つ上方に延びる棒状の係止鉤19が形成されている。さら
に、柄部12の下端には、前記係止鉤19と嵌合可能な寸法
・形状を有する嵌合筒部20が設けられている。この嵌合
筒部20は、その側周面がキャニスター本体11の側面に当
接し、あるいはキャニスター本体11の側面近傍に位置す
るよう配設されたもので、前記係止鉤19と嵌合可能な寸
法・形状となっていることにより、キャニスター本体11
を冷却容器Vから取り出した際、冷却容器V中に収納さ
れている他のキャニスター10の係止鉤19に容易に嵌合し
得るようになっている。
さらに、柄部12には、キャニスター本体11の開口部よ
りやや上方に該柄部12の径より大きい大径部24が設けら
れている。この大径部24は、前記蓋13を固定している固
定リング23の上方への移動を規制せしめるためのもの
で、これにより蓋13は、固定リング23が柄部12に沿って
上昇し、大径部24に当接することによってその上方への
移動が停止する。
このような構成のキャニスター10を用い、ストロー管
S…を凍結保存処理するには、まず凍結処理したストロ
ー管S…をキャニスター本体11の収納部16…に納め、蓋
13を被せる。ここで、ストロー管Sには、それぞれ収納
した受精卵あるいは精液の種類を識別する識別標を貼設
しておくが、例えばこれとは別に記録表を用意し、個々
のストロー管S毎にその収納部16の位置、すなわち前述
したごとく標識部17による“行”と“列”との収納位置
を記録しておく。
次に、ストロー管S…を収納したキャニスター本体11
を、第3図に示すように冷媒としての液体窒素を満たし
た冷却容器V内に入れ、柄部12の懸架部18を冷却容器V
の開口縁部に引っ掛け、係止せしめることによってキャ
ニスター10を懸架し、キャニスター本体11を冷却容器V
中に収納する。すると、キャニスター本体11と蓋13との
間の空隙よりキャニスター本体2内に液体窒素が浸入し
て収納部16…内が液体窒素で満たされ、ストロー管S…
が液体窒素温度で保存される。ここで冷却容器Vは、断
熱層21を有しかつ容器内を略気密に封止する蓋22を有し
た従来同様の液体窒素用容器であって、液体窒素を長時
間保存し得るように構成されたものである。
さらに、このような操作を繰り返して複数個(この例
では6個)のキャニスター10…に全てストロー管S…を
収納し、かつこれらキャニスター10…を冷却容器V…内
に収納し、蓋22を被せてストロー管S…を凍結保存す
る。
また、このようにして凍結保存したストロー管S…中
の精液あるいは受精卵を使用するに際し、保存中のスト
ロー管S…を冷却容器V中より取り出すには、蓋22を外
し、キャニスター10の柄部12を引き上げて柄部12に設け
た嵌合筒部20を、第4図に示すように冷却容器V内に収
納された他のキャニスター10の係止鉤19に外挿して嵌合
せしめ、冷却容器Vの開口部内に懸架し、さらに蓋13を
外す。このようにしてキャニスター10を懸架すると、キ
ャニスター本体11は従来のものと異なり底部14に孔が形
成されていないため、キャニスター本体11内に液体窒素
が満たされたままの状態となっており、したがってスト
ロー管S…内の精液あるいは受精卵は急激な温度変化
(温度上昇)を受けることなく依然液体窒素温度に維持
されたものとなる。
その後、キャニスター本体11内より、予め記録した収
納位置を参照しつつ、標識部17を確認して所望するスト
ロー管Sをピンセットでつまみ出す。
以下、同様の手順により操作を繰り返し、必要とする
ストロー管S…をキャニスター10より取り出す。
また、保存中のストロー管S…を冷却容器V中より取
り出すにあたり別の使い方としては、まず蓋22を外し、
キャニスター10の柄部12を引き上げ、次に蓋13を開口部
と逆側に回動せしめて該蓋13を冷却容器Vの開口縁部に
係止せしめる。すると、固定リング23が大径部24によっ
て上方への移動が規制されていることから、蓋23が冷却
容器Vの開口縁部に係止し、かつ蓋23にキャニスター本
体11が柄部12を介して吊り下がった状態で固定され、結
果としてキャニスター本体11は冷却容器Vの開口縁部に
懸架したものとなる。
その後、前述した手順によりストロー管S…を取り出
す。
このような構成のキャニスター10にあっては、キャニ
スター本体11が開口部正方形状であることから、仕切り
板15…に区画された空間部全てがストロー管Sの収納部
16…となり、よってキャニスター本体11のストロー管収
納効率が高いものとなる。また、凍結保存後ストロー管
Sを取り出すにあたり、キャニスター10の柄部12を引き
上げ、その嵌合筒部20を他のキャニスター10の係止鉤19
に嵌合することにより、冷却容器Vの開口部内に懸架し
固定することができることから、片手でキャニスター10
を持つことなく両手が自由の状態でストロー管Sの取り
出しができ、よって作業性がよく安定した操作を行うこ
とができる。さらに、キャニスター10を冷却容器Vより
取り出した際、依然キャニスター11本体中に液体窒素が
満たされた状態であることから、ストロー管S…内の精
液あるいは受精卵が急激な温度変化(温度上昇)を受け
ることなく依然液体窒素温度に維持されたものとなり、
よって急激な温度上昇に伴いストロー管Sが解凍される
恐れが防止される。
また、蓋13を回動しこれを冷却容器Vの開口縁部に係
止せしめるようにすれば、冷却容器V内に他のキャニス
ター10が無い場合にも前記した効果が得られる。
さらに、キャニスター本体に行と列を標記する標識部
17を設けたことから、予め個々のストロー管Sの収納位
置を記録しておくことなどにより、その標識部17を確認
して対応する収納部16から所望するストロー管Sを容易
に選ぶことができ、よってストロー管Sの取り出し作業
の迅速化を図ることができる。
なお、前記実施例では、係止鉤19を棒状にし、一方こ
れに嵌合する嵌合部(嵌合筒部20)を筒状に形成した
が、本考案はこれに限定されることなく係止鉤と嵌合部
とが嵌合する構成であればよく、例えば係止鉤の上端部
を筒状にし、一方嵌合部をこれに挿通し嵌合するような
棒状のものにしてもよい。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案における請求項1記載の
ストロー管凍結保存用キャニスターは、キャニスター本
体を開口部正方形状にしたものであるから、仕切り板に
区画された空間部全てをストロー管の収納部とすること
ができ、よってキャニスター本体のストロー管収納効率
を高めることができる。また、凍結保存後ストロー管を
取り出すにあたり、キャニスターの柄部を引き上げ、そ
の嵌合部を他のキャニスターの係止鉤に嵌合することに
より、冷却容器の開口部内に懸架し固定することができ
るようにしたものであるから、片手でキャニスターを持
つことなく両手が自由な状態でストロー管の取り出しを
行うことができ、よって作業性をよくするとともに安定
した操作を行えるようにすることができる。
また、請求項2記載のストロー管凍結保存用キャニス
ターは、蓋を固定している固定リングの上方への移動を
大径部で規制し、蓋の上方への移動を一定の距離で停止
するようにしたものであるから、蓋を回動してこれを冷
却容器の開口縁部に係止せしめることにより、冷却容器
内に他のキャニスターが無い場合にもキャニスターを冷
却容器の開口縁部に懸架せしめることができ、よって前
記した請求項1記載のものと同様の効果を得ることがで
きる。
さらに、請求項3記載のストロー管凍結保存用キャニ
スターは、キャニスター本体の縦横に収納部の位置を標
記する標識部を設け、予め個々のストロー管の収納部位
置を記録しておくことなどにより、その標識部を確認し
て収納部から所望するストロー管を容易に選ぶことがで
きるようにしたものであるから、ストロー管取り出し作
業の迅速化を図ることができ、よって取り出し作業の遅
延に起因するストロー管中の受精卵の破壊を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案のストロー管凍結保存用
キャニスターの一実施例を示すもので、第1図はキャニ
スターの概略構成図、第2図はキャニスター本体の平面
図、第3図はキャニスターを冷却容器に収納した状態を
示す要部切欠断面図、第4図はキャニスターの使用状態
を説明するための要部断面図、第5図および第6図は従
来のストロー管凍結保存用キャニスターの一例を示す図
であって、第5図はキャニスターの概略構成図、第6図
はキャニスターの要部切欠断面図である。 10……ストロー管凍結保存用キャニスター、11……キャ
ニスター本体、12……柄部、13……蓋、15……仕切り
板、16……収納部、17……標識部、18……懸架部、19…
…係止鉤、20……嵌合筒部(嵌合部)、23……固定リン
グ、24……大径部、S……ストロー管、V……冷却容
器。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】動物の精液あるいは受精卵を収容したスト
    ロー管を収納して該ストロー管を冷媒が充填された冷却
    容器中にて凍結保存するに際して用いられるキャニスタ
    ーであって、 前記ストロー管を収納する開口部が四角形で箱型状のキ
    ャニスター本体と、このキャニスター本体の側面に固定
    された棒状の柄部とからなり、 前記キャニスター本体内に複数の仕切り板を縦横に設け
    てこれら仕切り板間をストロー管収納部とし、 前記柄部の上端部に、前記キャニスター本体の側に向け
    て折曲してなる懸架部を設けるとともに、柄部の上端部
    に前記懸架部と反対の側に向けて延びかつ上方に延びる
    係止鉤を設け、柄部の下端に前記係止鉤と嵌合可能な寸
    法・形状を有する嵌合部を設けたことを特徴とするスト
    ロー管凍結保存用キャニスター。
  2. 【請求項2】動物の精液あるいは受精卵を収容したスト
    ロー管を収納して該ストロー管を冷媒が充填された冷却
    容器中にて凍結保存するに際して用いられるキャニスタ
    ーであって、 前記ストロー管を収納する開口部が四角形で箱型状のキ
    ャニスター本体と、このキャニスター本体の側面に固定
    された棒状の柄部とからなり、 前記キャニスター本体内に複数の仕切り板を縦横に設け
    てこれら仕切り板間をストロー管収納部とし、 前記柄部の上端部に、前記キャニスター本体の側に向け
    て折曲してなる懸架部を設け、該柄部のキャニスター本
    体開口部よりやや上方に柄部の径より大きい大径部を設
    け、該大径部とキャニスター本体開口部との間の柄部に
    該柄部に対して上下動可能かつ回動可能にリングを設
    け、該リングに前記キャニスター本体の開口を覆う蓋を
    設けたことを特徴とするストロー管凍結保存用キャニス
    ター。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のストロー管凍結保存
    用キャニスターにおいて、 前記キャニスター本体の開口部の縦横にストロー管収納
    部の位置を識別する標識部を設けたことを特徴とするス
    トロー管凍結保存用キャニスター。
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