JPH10243922A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JPH10243922A
JPH10243922A JP9067264A JP6726497A JPH10243922A JP H10243922 A JPH10243922 A JP H10243922A JP 9067264 A JP9067264 A JP 9067264A JP 6726497 A JP6726497 A JP 6726497A JP H10243922 A JPH10243922 A JP H10243922A
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blood vessel
eye
pupil
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Tomoyuki Iwanaga
知行 岩永
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定光を常に安定して所定血管上に照射す
る。 【解決手段】 血管照明用光源39から発したトラッキ
ング光は、ビームエクスパンダ38、ミラー33で反射
され、光軸に対して下方から被検眼Eに入射するように
プリズム32により偏向され、トラッキング視標整形用
マスク31を通って所望の形状に整形された後で、ダイ
クロイックミラー29で測定光と重畳され、レンズ2
4、ガルバノメトリックミラー22に反射され、黒点板
27、凹面ミラー28、光路長補正用半月板26を介し
て、ガルバノメトリックミラー22を通過し、イメージ
ローテータ21、バンドパスミラー12、対物レンズ2
を通って眼底Eaを照明する。このようにして、上腕や懐
にけられることなく測定部位を効率良く照明することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼底上の血管を検
査する眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、眼底血流計は被検眼の眼底の被測
定血管にレーザービームを照射し、その散乱反射光を光
検出器に受光し、血流からの散乱反射光であるドップラ
シフトした成分と静止している血管壁からの散乱反射光
との干渉信号として検出し、周波数解析して血流速度を
求める装置であり、次式(1) により最大血流速度Vmaxが
求められる。 Vmax={λ/(n・a)}・||Δfmax1|−| Δfmax2|| / cosβ・・・ (1)
【0003】ここで、2つの受光器で受光した受光信号
から算出した周波数の最大シフトをΔfmax1 、Δfmax2
、レーザー光の波長をλ、測定部位の屈折率をn、眼
内での2つの受光光軸のなす角度をα、眼内で2つの受
光光軸がつくる平面と血流の速度ベクトルとのなす角度
をβとしている。
【0004】このように2方向から計測を行うことによ
り、測定光に対する入射方向の寄与が相殺され、眼底上
の任意の部位の最大血流速度Vmaxを計測することができ
る。また、2つの受光光軸がつくる平面と眼底との交線
と、血流の速度ベクトルとのなす角βを一致させること
によりβ=0°となって、真の最大血流速度Vmaxを測定
することができる。
【0005】また、被検眼の固視微動等によって、装置
光学系と被測定部との相対位置が変化する場合は、正確
な測定が困難となるが、これを解決する手段として、例
えば特開昭63−28133号公報にトラッキング技術
が開示されている。このトラッキング技術では、被測定
血管に血管照明用光源からの光束を照射し、その血管像
をCCDカメラで撮像し、被検眼の動きに応じて血管照
明用光源からの光束を、血管像がCCDカメラ上の固定
位置に安定化するように走査して、トラツキングを行っ
ている。更に、被検部からの反射散乱光は極く僅かなの
で、血管照明用光源には高い輝度が必要となり、更に眼
底及び血球の分光吸収特性から緑色の光が適するという
理由のために、ヘリウムネオンレーザー光が使用されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、被測定部は被検眼の後極部だけではな
く、視神経乳頭近傍や眼底周辺部にまで及ぶので、測定
する際に装置に対する被検眼の位置つまり角度を変えな
ければならず、血管照明用光源からのトラッキング光が
被検眼の上瞼や睫毛等によりけられ、トラッキングが不
安定になって、血流速度の測定精度が低下するという問
題が生ずる。
【0007】これとは別に、被検眼の後極部にピントを
合わせても、被検眼の光学系の収差等の影響によって、
視神経乳頭近傍や眼底周辺部では血管像のピントがず
れ、被測定部位を変える度にピント調整を行わなければ
ならない。一方、眼底はコントラストが低いので、正確
に被測定部位にピントを合わせるためには熟練を要し、
またピント調整に時間が掛かると、被検者の負担となっ
て固視が悪くなったり、涙が出て血流速度の測定精度が
低下するという問題が生ずる。
【0008】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
血管照明光を常に安定して所定血管上に照射する眼科装
置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、血管に対する安定し
たトラッキングが可能な眼科装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科装置は、血管照明光源と、該血管照
明光源からの血管照明光を光束偏向手段を介して被検眼
の所定血管に導く血管照明光学系と、被検眼の所定血管
像を撮像する撮像光学系とを有し、前記血管照明光学系
は、前記光束偏向手段の偏向中心を被検眼の瞳と略共役
な位置に持ち、かつ被検眼の瞳上において瞳中心よりも
下方に位置するようにしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る眼科装置は、血管照明
光源と、該血管照明光源からのトラッキング光を含む血
管照明光を光束偏向手段を介して被検眼の所定血管に導
く血管照明光学系と、被検眼の所定血管像を撮像する撮
像光学系とを有し、前記血管照明光学系は、前記光束偏
向手段の偏向中心を被検眼の瞳と略共役な位置に持ち、
更に被検眼の瞳の無限遠と光学的に略共役な位置でかつ
被検眼の眼底と光学的に略共役な位置に、前記血管照明
光を前記トラッキング光とそれ以外の光束とに分割する
光分割手段を有することを特徴とする。
【0012】更に、本発明に係る眼科装置は、血管照明
光源と、該血管照明光源からのトラッキング光を含む血
管照明光を光束偏向手段を介して被検眼の所定血管に導
く血管照明光学系と、被検眼の被測定部からの前記血管
照明光の散乱反射光を前記光束偏向手段を介して受光し
て被検眼の所定血管像を撮像する撮像光学系とを有し、
前記血管照明光学系は、前記光束偏向手段の偏向中心を
被検眼の瞳と略共役な位置に持ち、被検眼の瞳の無限遠
と光学的に略共役な位置かつ被検眼の眼底と光学的に略
共役な位置に、前記血管照明光を前記トラッキング光と
それ以外の光束とに分割する光分割手段を有し、該光分
割手段は分割した中央部の光束を前記トラッキング光と
するように構成し、前記トラツキング光は被検眼の瞳上
において瞳中心よりも下方に位置するようにし、前記撮
像光学系は、撮像手段と、該撮像手段からの出力信号に
基づき前記所定血管上に前記トラッキング光を保持する
ように前記光束偏向手段を制御する制御手段とを有する
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図5に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の眼
底血流計の構成図を示し、白色光を発するタングステン
ランプ等から成る観察用光源1から被検眼Eと対向する
対物レンズ2に至る照明光路上には、コンデンサレンズ
3、例えば黄色域の波長光のみを透過するバンドパスフ
ィルタ付フィールドレンズ4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ
共役なリングスリット5、被検眼Eの水晶体とほぼ共役
な遮光部材6、リレーレンズ7、光路に沿って移動自在
な固視標表示用素子である透過型液晶板8、リレーレン
ズ9、被検眼Eの角膜近傍と共役な遮光部材10、孔あ
きミラー11、黄色域の波長光を透過し他の光束を殆ど
反射するバンドパスミラー12が順次に配列されてい
る。なお、リングスリット5と遮光部材6、10は、被
検眼Eの前眼部において眼底照明光と眼底観察光を分離
するためのものであり、必要な遮光領域を形成するもの
であれば、その形状は問題とならない。
【0014】孔あきミラー11の背後には眼底観察光学
系が構成されており、光路に沿って移動自在なフォーカ
シングレンズ13、リレーレンズ14、スケール板1
5、光路中に挿脱自在な光路切換ミラー16、接眼レン
ズ17が順次に配列され、検者眼eに至っている。光路
切換ミラー16が光路中に挿入されているときの反射方
向の光路上には、テレビリレーレンズ18、CCDカメ
ラ19が配置されており、CCDカメラ19の出力は液
晶モニタ20に接続されている。バンドパスミラー12
の反射方向の光路上には、イメージローテータ21、被
検眼Eの瞳孔Epと光学的に略共役な位置に、紙面に垂直
な回転軸を有する両面研磨された図2に示すような形状
のガルバノメトリツクミラー22が配置され、このガル
バノメトリックミラー22の下側反射面22aの反射方
向には、光路に沿って移動自在な第2のフォーカシング
レンズ23が配置され、上側反射面22bの反射方向に
はレンズ24、フォーカスユニット25が配置されてい
る。なお、レンズ24の前側焦点面は被検眼Eの瞳孔Ep
と共役関係にあり、ガルバノメトリックミラー22はこ
の前側焦点面に配置されている。
【0015】また、ガルバノメトリックミラー22の後
方には、光路長補償半月板26、光路中に遮光部を有す
る黒点板27、凹面ミラー28が光軸上に同心状に配置
され、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22
aで反射されずに通過する光束を、ガルバノメトリック
ミラー22の上側反射面22bへ導くリレー光学系が構
成されている。なお、光路長補償半月板26は、ガルバ
ノメトリックミラー22の上面側反射22b及び下面側
反射22aの位置が、そのミラー厚によって生ずる図面
上下方向へずれを補正するためのものであり、イメージ
ローテータ21へ向かう光路中にのみ作用するものであ
る。
【0016】フォーカスユニット25においては、レン
ズ24と同一光路上にダイクロイックミラー29、集光
レンズ30が配置され、ダイクロイックミラー29の反
射方向の光路上には、被検眼Eの瞳孔Epの無限遠と光学
的に略共役な位置でかつ被検眼Eの眼底Eaと光学的に略
共役な位置に、矩形形状の開口部を有するトラッキング
視標整形用マスク31が配置され、更にプリズム32、
ミラー33が配置されている。そして、フォーカスユニ
ット25は光路に沿って矢印で示す方向に一体的に移動
できるようになっている。
【0017】集光レンズ30の入射方向の光路上には、
固定ミラー34、光路から退避可能な光路切換ミラー3
5が平行に配置され、光路切換ミラー35の入射方向の
光路上には、コリメータレンズ36、コヒーレントな例
えば赤色光を発する測定用のレーザーダイオード等から
成る測定用光源37が配置されている。更に、ミラー3
3の入射方向の光路上には、シリンドリカルレンズ等か
ら成るビームエクスパンダ38、高輝度で他の光源と異
なる例えば緑色光を発するヘリウムネオンレーザー光源
等から成る血管照明用光源39が配置されている。
【0018】第2のフォーカシングレンズ23の後方の
光路上には、ダイクロイックミラー40、フィールドレ
ンズ41、拡大レンズ42、イメージインテンシファイ
ヤ付一次元CCD43が順次に配列され、血管検出系が
構成されている。また、ダイクロイックミラー40の反
射方向の光路上には、結像レンズ44、共焦点絞り4
5、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役なミラー対46a、4
6bが配置され、ミラー対46a、46bの反射方向に
は、それぞれフォトマルチプライヤ47a、47bが配
置され、測定用受光光学系が構成されている。
【0019】なお、図示の都合上、全ての光路を同一平
面上に示したが、測定用光源37からトラッキング視標
整形用マスク31に至る光路、血管照明用光源39の出
射方向の測定光路、ミラー対46a、46bの反射光路
はそれぞれ紙面に直交している。また、鎖線で囲んだ測
定・トラッキング光の照射・受光光学系48は、図中の
軸Jを中心に90°回転している。
【0020】装置全体を制御するためにシステム制御部
49が設けられ、システム制御部49には、フォトマル
チプライヤ47a、47b、検者が操作する入力手段5
0、血管位置検出回路51のそれぞれの出力が接続され
ている。そして、システム制御部49の出力は、光路切
換ミラー35、ガルバノメトリックミラー22を制御す
る制御回路52に接続され、一次元CCD43の出力は
血管位置検出回路51に接続されている。
【0021】図3は被検眼Eの瞳孔Ep上の各光束の配置
図を示し、Iは黄色の照明光により照明される領域でリ
ングスリット5の像、Oは眼底観察光束で孔あきミラー
11の開口部の像、Vは測定/血管受光光束でガルバノ
メトリックミラー22の上側反射面22b及び下側反射
面22aの有効部の像、Da、Dbは2つの測定受光光束で
それぞれミラー対46a、46bの像である。また、P3
は光路切換ミラー35が光路から離脱したときの測定光
と、プリズム32により偏向されたトラッキング光の被
検眼Eの瞳孔Ep上の入射位置を示し、P3’は光路切換ミ
ラー35が光路に挿入されたときの測定光と、トラッキ
ング光の被検眼Eの瞳孔Ep上の入射位置で、鎖線で示す
領域Mはガルバノメトリックミラー22の下側反射面2
2aの像である。
【0022】観察用光源1から発した白色光はコンデン
サレンズ3を通り、バンドパスフィルタ付フィールドレ
ンズ4により黄色の波長光のみが透過し、リングスリッ
ト5、遮光部材6、リレーレンズ7を通り、透過型液晶
板28を背後から照明し、リレーレンズ9、遮光部材1
0を通り孔あきミラー11で反射され、黄色域の波長光
のみがバンドパスミラー12を透過し、対物レンズ2を
通り、被検眼Eの瞳孔Ep上で眼底照明光光束像Iとして
一旦結像した後に、眼底Eaをほぼ一様に照明する。この
とき、透過型液晶板8には固視標が表示されており、照
明光により被検眼Eの眼底Eaに投影され、視標像Fとし
て被検眼Eに呈示される。
【0023】眼底Eaからの反射光は同じ光路を戻り、瞳
孔Ep上から眼底視察光光束Oとして取り出され、孔あき
ミラー11の中心の開口部、フォーカシングレンズ1
3、リレーレンズ14を通り、スケール板15上に眼底
像Ea' として結像した後に、光路切換ミラー16に至
る。ここで、光路切換ミラー16が光路から退避してい
るときは、検者眼eにより接眼レンズ17を介して眼底
像Ea' が観察可能となり、一方で光路切換ミラー16が
光路に挿入されているときは、スケール板15上に結像
した眼底像Ea' が、テレビリレーレンズ18によりCC
Dカメラ19上に再結像され、液晶モニタ20に映出さ
れる。
【0024】この眼底像Ea' を観察しながら、接眼レン
ズ17又は液晶モニタ20により装置のアライメントを
行う。このとき、目的に応じて適切な観察方式を採用す
ることが好適であり、接眼レンズ17による観察の場合
は、一般的に液晶モニタ20等よりも高解像かつ高感度
なので、眼底Eaの微細な変化を読み取って診断する場合
に適している。一方、液晶モニタ20による観察の場合
は、視野を制限しないので検者の疲労を軽減することが
でき、更にCCDカメラ19の出力を外部のビデオテー
プレコーダやビデオプリンタ等に接続することにより、
眼底像Ea' 上の測定部位の変化を逐次に電子的に記録す
ることが可能となり、臨床上極めて有効である。
【0025】測定用光源37を発した測定光は、コリメ
ータレンズ36によりコリメートされ、光路切換ミラー
35が光路に挿入されている場合は、光路切換ミラー3
5、固定ミラー34でそれぞれ反射され、集光レンズ3
0の下方を通過し、光路切換ミラー35が光路から退避
している場合は、直接集光レンズ30の上方を通過し、
ダイクロイックミラー29を透過する。
【0026】一方、血管照明用光源39から発したトラ
ッキング光は、ビームエクスパンダ38により縦横異な
る倍率でビーム径が拡大され、ミラー33で反射された
後に、上腕や懐にけられることなく測定部位を効率良く
照明するために、図3のP3を通って、図4に示すように
光軸に対して下方から被検眼Eに入射するようにプリズ
ム32によって偏向され、トラッキング視標整形用マス
ク31により所望の形状に整形された後に、ダイクロイ
ックミラー29に反射されて、上述の測定光と重畳され
る。このとき、測定光は集光レンズ30により、トラッ
キング視標整形用マスク31の開口部中心と共役な位置
へスポット状に結像している。
【0027】重畳された測定光とトラッキング光は、レ
ンズ24を通り、ガルバノメトリックミラー22の上側
反射面22bで一旦反射され、黒点板27を通った後に
凹面ミラー28に反射され、再び黒点板27、光路長補
正用半月板26を通り、被検眼Eの瞳Epと共役位置に配
置されているガルバノメトリックミラー22の方へ戻さ
れる。光路切換ミラー35が光路から離脱したときの測
定光とプリズム32により偏向されたトラッキング光
は、図2に示すようにガルバノメトリックミラー22の
反射面22a上のP1で反射され、黒点板27、凹面ミラ
ー28、黒点板27、光路長補償半月板26を介してP2
を通過する。光路切換ミラー35が光路に挿入されたと
きの測定光とトラッキング光も、同様にしてP1’で反射
されてP2’を通過し、ガルバノメトリックミラー22で
反射されることなくイメージローテータ21へ向かう。
【0028】イメージローテータ21を経て、バンドパ
スミラー12により対物レンズ2へ偏向された測定光と
トラッキング光は、対物レンズ2を介し被検眼Eaの瞳孔
Epを含む面内のP3又はP3’を通り、被検眼Eの眼底Eaに
照射され、測定光はスポット像として、トラッキング光
は矩形開口部を有するトラッキング視標整形用マスク3
1の像として、被検眼Eの眼底Ea上に結像する。
【0029】このように、測定光とトラッキング光は、
ガルバノメトリックミラー22の上側反射面22b内で
反射され、再び戻されるときに対物レンズ2の光軸から
偏心した状態でガルバノメトリックミラー22の下側反
射面22aに入射し、その結果として瞳孔Ep上でスポッ
ト像P3又はP3’として結像した後に眼底Eaを照射してい
る。
【0030】眼底Eaでの測定光とトラッキング光の散乱
反射光は、再び対物レンズ2で集光され、バンドパスミ
ラー12で反射されイメージローテータ21を通り、ガ
ルバノメトリックミラー22の下側反射面22aで反射
され、フォーカシングレンズ23を通ってダイクロイッ
クミラー40に至り、測定光とトラッキング光が分離さ
れる。
【0031】トラッキング光はダイクロイックミラー4
0を透過し、フィールドレンズ41、結像レンズ42に
より、眼底観察光学系による眼底像Ea' よりも拡大され
た血管像Ev' として、一次元CCD43上に結像する。
そして、一次元CCD43で撮像された血管像Ev' に基
づいて、血管位置検出回路51において血管像Ev' の移
動量を表すデータが作成され、システム制御部49に血
管像Ev' と移動量が出力される。システム制御部49は
この移動量をガルバノメトリックミラー制御回路52に
出力し、ガルバノメトリックミラー制御回路52はこの
移動量を補償するようにガルバノメトリックミラー22
を駆動する。
【0032】一方、測定光はダイクロイックミラー40
に反射され、共焦点絞り45の開口部を経てミラー対4
6a、46bで反射され、それぞれフォトマルチプライ
ヤ47a、47bに受光される。フォトマルチプライヤ
47a、47bの出力はそれぞれシステム制御部49に
出力され、その受光信号は従来例と同様に周波数解析さ
れて眼底Eaの血流速度が求められる。このとき、バンド
パスミラー12の分光特性により、観察用光源1からの
照明光は一次元CCD43には到達せず、更に撮像範囲
が狭く設定されているために、有害なフレア光も混入し
難くなっている。
【0033】従って、一次元CCD43にはトラッキン
グ光による血管像Ev' のみが撮像される。なお、血中ヘ
モグロビンと色素上皮上メラニンとは、緑色の波長域に
おいてその分光反射率が大きく異なるので、トラッキン
グ光を緑色光にすれば、血管像Ev' をコントラスト良く
撮像することができる。
【0034】被検眼Eの瞳孔Ep上で測定/血管受光光束
Vから取り出された光束は、一次元CCD43に受光さ
れる光束とフォトマルチプライヤ47a、47bで受光
される光束であり、この光束はダイクロイックミラー4
0により波長分離され、トラッキング光が一次元CCD
43で受光され、ミラー対46a、46bにより測定受
光光束Da、Dbを通る光束が取り出され、フォトマルチプ
ライヤ47a、47bで受光される。ここで、眼底観察
光光束Oに比べて測定/血管受光光束Vを大きくしてい
るのは、一次元CCD43の方が眼底観察光学系のCC
Dカメラ19よりも眼底Eaの結像倍率が大きいので、一
次元CCD43上での像面照度が確保し難いためであ
る。
【0035】一方、光束を大きくしたことによる被検眼
Eの前眼部で発生するフレア光の影響は、その受像範囲
が血管受像光学系の方が小さいので問題とならない。ま
た、測定受光光束Da、Dbの瞳孔Ep上の間隔は、血流速度
計測の分解能に直接影響するが、測定/血管受光光束V
を大きくすれば、測定受光光束Da、Dbの間隔を十分に確
保することが可能である。
【0036】また、測定光とトラッキング光による眼底
Eaでの散乱反射光の一部は、バンドパスミラー12を透
過し、孔あきミラー11の背後の眼底観察光学系に尊か
れ、トラッキング光はスケール板15上に棒状のインジ
ケータTとして結像し、測定光はこのインジケータTの
中心部にスポット像として結像する。そして、図5に示
すように接眼レンズ17又は液晶モニタ20を介して、
眼底像Ea' が視標像Fと共に観察される。このとき、イ
ンジケータTは入力手段50の操作桿等の操作部材によ
り、測定光のスポット像と同時にガルバノメトリックミ
ラー22の角度を変えることによって、眼底Ea上を一次
元に移動させることができる。
【0037】検者は先ず眼底像Ea' のピント合わせを行
う。入力手段50のフォーカスノブを調整すると、図示
しない駆動手段により透過型液晶板8、フォーカシング
レンズ13、43、フォーカスユニット25が駆動され
て光路に沿って移動する。眼底像Ea' のピントが合う
と、透過型液晶板8、スケール板15、トラッキング視
標整形用マスク31、一次元CCD43、共焦点絞り4
5は同時に眼底Eaと共役になる。
【0038】ピント合わせが終了した後に、検者は入力
手段50を操作して視標像Fを移動し、被検眼Eの視線
を誘導して観察領域を変更し、測定対象とする血管を視
野内に移動する。そして、入力手段50の操作桿によ
り、イメージローテータ21を操作してインジケータT
を回転し、測定対象とする血管の走行方向に対してイン
ジケータTが垂直になるようにする。
【0039】このとき、眼底観察光はイメージローテー
タ21を通過していないので、インジケータTのみが回
転するように認識される。その結果、図3に示した瞳孔
Ep上の各光学部材の像も、原点を中心に同じ方向に同じ
角度だけ回転し、測定受光光束Da、Dbの中心を結んだ直
線とスポット像P3、P3’の中心を結んだ直線、即ちX軸
は血管Evの走行方向に一致する。
【0040】この操作は従来例で述べた最大血流速度Vm
ax算出のための式(1) において、β=0°としたことに
相当し、このようにβ=0°とすることにより、次の
(a) 〜(c) の利点が生ずる。
【0041】(a) 式(1) からβ=90°即ち cosβ=0
となった場合には、最大周波数シフトΔfmax1とΔfmax
2 だけから最大血流速度Vmaxの絶対値を求めることがで
きなくなるが、β=0°となるように眼底像Ea' を回転
することにより、測定不能位置を回避することができ
る。
【0042】(b) 角度βを測定する必要がなくなるの
で、誤差要因が減り操作が簡略化される。
【0043】(c) 従来例で述べたように、最大血流速度
Vmaxは血管壁からの散乱反射光と血液中の血球からの散
乱反射光との干渉信号から求めているので、測定中にX
軸方向に眼底Eaが移動しても、血管EvをX軸方向にほぼ
平行にしておけば測定結果は影響されることはない。
【0044】一方、X軸と直交するY軸方向に眼底Eaが
移動した場合には、測定用光源37からの光束が測定部
位の血管Evから逸脱して測定値が不安定になるが、その
場合にはY軸方向についてのみ血管Evの移動量を検知す
ればよく、本実施例ではダイクロイックミラー40の背
後の血管検出系とガルバノメトリックミラー22によ
り、この一方向のみのトラッキングを行っている。
【0045】このトラッキングを行って、全ての被検血
管Evについて精度良くかつ迅速に最大血流速度Vmaxを測
定するためには、血管像Ev' の移動量を検知する一次元
CCD43を測定対象となる血管Evに垂直に配置すると
よく、更にβ=0°とすることにより二次元センサを使
用する必要がなくなるという利点も生ずる。
【0046】本実施例では、トラッキング光の長手方向
に一次元CCD43の素子が配列されており、測定部位
の角度合わせが終了している場合は、トラッキング光を
示すインジケータTの長手方向は測定血管Evの走行方向
と直交しているので、血管検出系の一次元CCD43に
はインジケータTで指示された眼底像Ea' が拡大して撮
像されている。
【0047】角度合わせが終了した後に、入力手段50
の操作桿を操作してインジケータTを移動し、トラッキ
ング光に重畳しているスポット像を測定部位に一致させ
て測定部位を選択する。そして、測定部位を決定した後
に、再び入力手段50を操作してトラッキングの開始を
入力する。
【0048】入力手段50からシステム制御部49を介
して、トラッキング開始の指令が制御回路52に入力さ
れると、血管像Ev' のコントラストが所望な値を越えて
いる場合には、血管位置検出回路51において、一次元
CCD43の受光信号に基づいて、血管像Ev' の一次元
基準位置からの移動量が算出される。そして、制御回路
52によりこの移動量に基づいてガルバノメトリックミ
ラー22が駆動され、一次元CCD43上の血管像Ev'
の受像位置が一定になるように制御される。
【0049】なお本実施例では、プリズム32を用いて
被検眼Eの瞳孔Epにおいて、中心より下方からトラッキ
ング光を照射するようにしているが、例えば、プリズム
32を用いずに、血管照明用光源39とビームエキスパ
ンダ38を偏心させてミラー33を傾けてもよく、また
血管照明用光源39とビームエキスパンダ38を傾けて
もよい。
【0050】図6は第2の実施例の構成図を示し、図1
のフォーカスユニット25のプリズム32の代りに、ト
ラッキング光を含む血管照明光を2方向に3分割するス
プリットプリズム32’が使用されている。その他の構
成は図1と同様であり、同じ符号は同じ部材を表してい
る。
【0051】図7はスプリットプリズム32’の斜視
図、図8は側面図を示し、プリズム面Saとプリズム面Sb
は同じ角度だけ傾いており、中央のプリズム面Scは逆方
向に同じ角度傾いている。また、プリズム面Scにより偏
向された血管照明光の内のトラッキング光は位置P1へ達
し、プリズム面Saとプリズム面Sbによってそれぞれ偏向
された血管照明光の内のトラッキング光以外の光束は位
置P1’に達するようになっている。
【0052】従って、第1の実施例と同様に、位置P1を
通ったトラッキング光は位置P2を通って被検眼Eに至
り、位置P1’を通ったトラッキング光以外の光束は位置
P2’を通って被検眼Eに至る。即ち、矩形の開口部を有
するトラッキング視標整形用マスク31の中央部を通っ
たトラッキング光は、被検眼Eの瞳孔Epの中心よりも下
方の位置P3から眼底Eaに照射される。
【0053】更に、血管照明光は2方向に3分割するス
プリットプリズム32’により被検眼Eの瞳Epの2個所
の位置P3、P3’から眼底Eaに照射されているので、トラ
ッキング視標整形用マスク31と眼底Eaとが光学的に共
役になっている場合には、トラッキング視標整形用マス
ク31の3分割された像は一列に並ぶが、トラッキング
視標整形用マスク31と眼底Eaとが光学的に共役になっ
ていない場合には、トラッキング視標整形用マスク31
の3分割された像は中央部と両端部がずれる。このよう
に、本実施例ではトラッキング視標整形用マスク31の
3分割された像はフォーカス視標としても機能してい
る。
【0054】図9はフォーカス視標の原理を示す模式図
で、図示しない光源からの光束は、スプリットプリズム
32’のプリズム面Sa、Sb、Scにより2方向に3分割さ
れ、トラッキング視標整形用マスク31により光束が制
限され、レンズLを介してレンズLの焦点距離fだけ離
れた位置にある被検眼Eの瞳孔Ep面に相当する面Sp上で
位置P4、P4’に達し、眼底Ea面に相当する面Sr上にトラ
ッキング視標整形用マスク31の像Ta、Tb、Tcが形成さ
れる。
【0055】トラッキング視標整形用マスク31と光学
的に共役な面Sr上では、図10(a)に示すように像Ta、T
b、Tcは一列に並ぶが、面Srからデフォーカスした面Sr'
、Sr" 上では、それぞれ図10(b) 、(c) に示すよう
に像Ta、Tb、Tcは一列に並ばずにずれる。従って、面S
r' 、Sr" 上において像Ta、Tb、Tcが一列に並ぶよう
に、スプリットプリズム32’とトラッキング視標整形
用マスク31を一体で光軸方向に移動させることによ
り、トラッキング視標整形用マスク31と眼底Ea面に相
当する面Srを容易に精度良くピント合わせすることがで
きる。
【0056】このようにして、操作者はトラッキング視
標整形用マスク31の3分割された像が一列に並ぶよう
に、入力手段50のフォーカスノブを調整することによ
り、容易に被測定部に精度良くピント合わせすることが
できる。
【0057】また、本実施例は被検眼Eの瞳孔Epの無限
遠と光学的に略共役な位置かつ被検眼Eの眼底Eaと光学
的に略共役な位置に、スプリットプリズム32’を配置
して、トラッキング光を含む血管照明光をトラッキング
光とそれ以外の光束とに分割している。そして、トラッ
キング視標整形用マスク31の3分割された像の内の中
央部をトラッキング光とし、トラッキング視標整形用マ
スク31の3分割された像をピント合わせ視標とし、更
にトラッキング視標整形用マスク31の3分割された像
の内の中央部のトラッキング視標を瞳孔Ep中心より下方
から眼底Eaに照射している。
【0058】このようにして、被検眼Eの上瞼や睫毛等
によってけられることなく、効率良く被測定部位を照明
することができ、安定したトラッキングが可能となり、
またフォーカス調整をしても分割されたトラッキング光
は被検眼Eの瞳孔Ep上で常に同じ位置にあるので、操作
者(検者)の熟練を必要とせずに被測定部位に容易にピ
ント合わせができ、高い測定精度で血流速度を求めるこ
とができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科装
置は、被検眼の瞳上において瞳孔中心よりも下方位置か
ら被検眼の眼底を照明することにより、血管照明光が被
検眼の上瞼や睫毛等によってけられることなく、効率良
く被測定血管を照明することができ、測定光を常に所定
血管上に照射することができるので、安定した測定が可
能になる。また、フォーカスがずれていても、血管照明
光は常に被検眼の瞳上の同じ位置にあるので、ピント調
整をする度に装置と被検眼とのアライメントをし直す必
要がなく、調整を容易に行うことができる。
【0060】また、本発明に係る眼科装置は、血管照明
光をトラッキングとそれ以外の光束に分割する光分割部
材を設けたことにより、簡便にピント合わせができ、フ
ォーカスがずれていても血管照明光が常に被検眼の瞳上
の同じ位置にあるので、ピント調整をする度に装置と被
検眼とのアライメントをし直す必要がない。また、操作
者の熟練を必要とせずに被測定部位に容易にピント合わ
せができ、測定光を常に所定血管上に照射することがで
きるので安定した測定が可能となり、被検眼の上瞼や睫
毛等によってけられることなく、効率良く被測定部位を
照明することができ、安定したトラッキングが可能であ
る。
【0061】更に、本発明に係る眼科装置は、所定血管
上にトラッキング光を保持するように光束偏向手段を制
御することにより、分割された像を一列に並べるだけ
で、操作者の熟練を必要とせずに被測定部位に容易にピ
ント合わせができ、フォーカスがずれていても血管照明
光は常に被検眼の瞳孔上の同じ位置にあるので、ピント
調整をする度に装置と被検眼とのアライメントをし直す
必要がなく、被検眼の上瞼や睫毛等によってけられるこ
となく、効率良く被測定部位を照明することができ、安
定したトラッキングが可能になり、高い測定精度で血流
速度を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】図1のA−A’方向から見たガルバノメトリッ
クミラーの正面図である。
【図3】瞳孔上の各光束の説明図である。
【図4】血管照明光の説明図である。
【図5】眼底画像上のインジケータと視標像の説明図で
ある。
【図6】第2の実施例の構成図である。
【図7】スプリットプリズムの斜視図である。
【図8】側面図である。
【図9】フォーカス視標の原理の説明図である。
【図10】トラッキング視標整形用マスク像の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 観察用光源 8 透過型液晶板 12 バンドパスミラー 15 スケール板 19 CCDカメラ 20 液晶モニタ 21 イメージローテータ 22 ガルバノメトリックミラー 25 フォーカスユニット 31 トラッキング指標整形用マスク 32、32’ プリズム 37 測定用光源 38 ビームエクスパンダ 39 血管照明用光源 43 一次元CCD 47a、47b フォトマルチプライヤ 48 測定・トラッキング光の照射・受光光学系 49 システム制御回路 50 入力手段 51 血管位置検出回路 52 ガルバノメトリックミラー制御回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管照明光源と、該血管照明光源からの
    血管照明光を光束偏向手段を介して被検眼の所定血管に
    導く血管照明光学系と、被検眼の所定血管像を撮像する
    撮像光学系とを有し、前記血管照明光学系は、前記光束
    偏向手段の偏向中心を被検眼の瞳と略共役な位置に持
    ち、かつ被検眼の瞳上において瞳中心よりも下方に位置
    するようにしたことを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像光学系は、撮像手段と、該撮像
    手段からの出力信号に基づいて前記所定血管上に前記血
    管照明光を保持するように前記光束偏向手段を制御する
    制御手段とを有する請求項1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 前記血管照明光学系は被検眼の瞳の無限
    遠と光学的に略共役な位置で前記血管照明光を所定角度
    傾けるように構成した請求項1に記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記血管照明光学系は被検眼の瞳の無限
    遠と光学的に略共役な位置かつ被検眼の眼底と光学的に
    略共役な位置に配置したプリズムを有する請求項1に記
    載の眼科装置。
  5. 【請求項5】 血管照明光源と、該血管照明光源からの
    トラッキング光を含む血管照明光を光束偏向手段を介し
    て被検眼の所定血管に導く血管照明光学系と、被検眼の
    所定血管像を撮像する撮像光学系とを有し、前記血管照
    明光学系は、前記光束偏向手段の偏向中心を被検眼の瞳
    と略共役な位置に持ち、更に被検眼の瞳の無限遠と光学
    的に略共役な位置でかつ被検眼の眼底と光学的に略共役
    な位置に、前記血管照明光を前記トラッキング光とそれ
    以外の光束とに分割する光分割手段を有することを特徴
    とする眼科装置。
  6. 【請求項6】 前記光分割手段は分割した中央部の光束
    を前記トラッキング光とするようにした請求項5に記載
    の眼科装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像光学系は、撮像手段と、該撮像
    手段からの出力信号に基づいて前記所定血管上に前記ト
    ラッキング光を保持するように前記光束偏向手段を制御
    する制御手段とを有する請求項5に記載の眼科装置。
  8. 【請求項8】 前記光分割手段により分割した前記トラ
    ッキング光は、被検眼の瞳上において瞳中心よりも下方
    に位置するようにした請求項5に記載の眼科装置。
  9. 【請求項9】 血管照明光源と、該血管照明光源からの
    トラッキング光を含む血管照明光を光束偏向手段を介し
    て被検眼の所定血管に導く血管照明光学系と、被検眼の
    被測定部からの前記血管照明光の散乱反射光を前記光束
    偏向手段を介して受光して被検眼の所定血管像を撮像す
    る撮像光学系とを有し、前記血管照明光学系は、前記光
    束偏向手段の偏向中心を被検眼の瞳と略共役な位置に持
    ち、被検眼の瞳の無限遠と光学的に略共役な位置かつ被
    検眼の眼底と光学的に略共役な位置に、前記血管照明光
    を前記トラッキング光とそれ以外の光束とに分割する光
    分割手段を有し、該光分割手段は分割した中央部の光束
    を前記トラッキング光とするように構成し、前記トラツ
    キング光は被検眼の瞳上において瞳中心よりも下方に位
    置するようにし、前記撮像光学系は、撮像手段と、該撮
    像手段からの出力信号に基づき前記所定血管上に前記ト
    ラッキング光を保持するように前記光束偏向手段を制御
    する制御手段とを有することを特徴とする眼科装置。
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