JPH10243050A - データ通信システム - Google Patents

データ通信システム

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Publication number
JPH10243050A
JPH10243050A JP9045878A JP4587897A JPH10243050A JP H10243050 A JPH10243050 A JP H10243050A JP 9045878 A JP9045878 A JP 9045878A JP 4587897 A JP4587897 A JP 4587897A JP H10243050 A JPH10243050 A JP H10243050A
Authority
JP
Japan
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data
frame
retransmission
information frame
sequence number
Prior art date
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Application number
JP9045878A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kusano
正明 草野
Nobuyuki Kobayashi
信之 小林
Nobuo Kikuchi
信夫 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信ネットワークにおいて、送信した情報フ
レームに誤りが生じ、かつ同じ情報フレームに連続2度
誤りが生じた場合、タイマを用いることなく迅速に誤り
を回復できるデータ通信システムを得ること。 【解決手段】 データ送信装置がシーケンス番号以外に
再送識別のための再送番号を付与して情報フレームを送
信し、データ受信装置が今回受信した情報フレームの再
送番号と前回受信した情報フレームの再送番号が異なれ
ば再送要求するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ通信技
術、特に各種データを所定のフレームに格納して転送す
るパケット通信型の通信技術において、データを送信装
置からデータ受信装置へ転送するデータ通信システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、データ送信装置とデータ受信装置
の間に、一本の通信経路を設定して通信を行い、送達確
認および再送制御を行うことで高信頼なデータ通信を実
現する装置としては、CCITT(ITU−T)勧告の
X.25手順等を適用したデータ通信装置がある。X.
25による再送制御の動作を図10に示す。図10にお
いて、データ受信装置が次に受信を期待するシーケンス
番号R=5のとき、送信シーケンス番号N(S)=5の
情報フレーム60aを受信せずに別のシーケンス番号N
(S)=6の情報フレーム60bを受信すると、シーケ
ンス誤りとして再送要求のREJフレーム61を送信す
る。データ送信装置が再送要求のREJフレーム61を
受信すると送信シーケンス番号5、6、7の情報フレー
ム60d、60e、60fの再送が行われる。この場
合、情報フレーム60dはPビット=1に設定され、デ
ータ送信装置ではタイマがセットされる。
【0003】データ受信装置は、次に受信を期待する情
報フレームを受信できた時にのみ異常状態から回復でき
るが、図に示すように再送した情報フレーム60dを誤
り発生のため受信できない場合には、有効な送達確認を
返すことができないので、データ送信装置でセットした
タイマによる回復が行われることになる。データ送信装
置は、セットしたタイマがタイムアウトすると、送信シ
ーケンス番号5、6、7の情報フレーム60g、60
h、60iの再送を自律的に行い、データ受信装置が情
報フレーム60gを受信すると、Fビット=1の送達確
認フレーム62aにより送達確認を行う。その他の情報
フレームに対する送達確認は、データ受信装置が送達確
認フレーム62aを送信した後に情報フレーム60hを
受信した時点でタイマをセットし、タイマがタイムアウ
トした時に送達確認フレーム62bを送信することで行
う。
【0004】データ送信装置とデータ受信装置の間に複
数の通信経路を設定し、各通信経路に対して同一のデー
タを含む情報フレームを同時に送信して通信を行い、重
複情報フレームの廃棄、順序制御、送達確認および再送
制御を行うことで高信頼なデータ通信を実現する装置と
しては、「特開平06−303257データ転送方法」
に記載されたデータ通信装置がある。このデータ通信装
置に係るデータ受信装置では、各通信経路から受信済み
の最新の情報フレームのシーケンス番号を通信経路毎に
記憶するとともに、記憶した各シーケンス番号の中で最
も旧いシーケンス番号を記憶することにより、次に受信
を期待する情報フレームを受信できずに、前記最も旧い
シーケンス番号が次に受信を期待する情報フレームのシ
ーケンス番号の値よりも大きい値となった場合には、R
EJフレームによる再送要求を行い、次に受信を期待す
る情報フレームを受信するまでは、再送要求を再度行う
ことはない。
【0005】同一内容のREJフレームを複数の通信経
路から重複して受信するデータ送信装置は、最初に受信
したREJフレームにより情報フレームの再送を行い、
再送した情報フレームの送達確認が得られるまでは、そ
の他のREJフレームを受信しても情報フレームの再送
は行わない。あるいは、情報フレームの再送を行う手段
として、データ送信装置が情報フレーム送出時にタイマ
をセットし、タイマがタイムアウトするまでに送達確認
が得られなければ、情報フレームの再送を行う。
【0006】上記二つのデータ通信装置において、デー
タ受信装置が送達確認を行う場合には、情報フレームを
受信した時点でタイマをセットし、タイマがタイムアウ
トすることによりRRフレームを送出し、送達確認を行
う。あるいは、データ受信装置側から送出するフレーム
がある場合には、タイムアウトを待たずに送達確認を相
乗りさせて行う。あるいは、データ送信装置において、
Pビット=1のフレームを送信し、データ受信装置に対
して送達確認の要求を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータ通信装置
は、上記のように構成されており、送信された情報フレ
ームに誤り等が発生した場合には、シーケンス誤り検出
による再送要求と情報フレームの再送による迅速な回復
が行われるが、再送した情報フレームに再度誤り等が発
生すると、タイマのタイムアウトによる回復手順に頼る
ことになる。つまり、あるシーケンス番号の情報フレー
ムに対する再送要求と情報フレームの再送は、タイマを
使用しなければ一度だけしか実施できない。これは、P
/Fビット=1のフレームに誤りが発生した場合にも同
様なことである。上記のタイマによる回復手順は、無駄
な再送を防ぐためにタイマ値をあまり小さい値にするこ
とはできず、上述のような現象が発生した場合には、デ
ータ転送のスループットがタイマ値に制限され、著しく
低下するという問題がある。
【0008】送達確認を行う場合においては、データ受
信装置から送達確認を相乗りさせて送信するフレームが
ない場合には、タイマのタイムアウトによりRRフレー
ムを送信するか、データ送信装置がPビット=1のフレ
ームを用いて送達確認を要求することになる。このよう
にタイマを用いる場合には、データ送信装置の送信ウィ
ンドウが開くまでの時間は、タイマ値によって決まって
しまう。また、上記のPビット=1のフレームに誤りが
発生した場合には、送達確認を迅速に行うことはできな
い。従って、データ送信装置がバースト的に多くの情報
フレームを送信しようとする場合には、送信ウィンドウ
が開かないためにデータ転送のスループットが制限され
てしまうという問題がある。
【0009】また、情報フレームの再送を行わずに通信
を継続する制御は、リアルタイム性を重視し、転送する
データに周期性がある通信等、情報フレームを再送しな
くても次の周期でリカバーできるような通信において特
に有効であるが、複数の通信経路に同一データを含む情
報フレームを同時に送信して通信を行うデータ通信装置
においては、情報フレームの再送を実施せずに通信を継
続する制御手順がなかった。
【0010】更に、複数の通信経路を設定して通信を行
うデータ通信装置では、通信経路数が一本の場合も複数
の場合にも、シーケンス異常検出や再送要求フレームの
有効性判断に同一なアルゴリズムを適用するため、一本
の通信経路だけで通信を行う場合には冗長な処理を行っ
ていた。
【0011】この発明は、上記のような問題を解決する
ために考えられたものであり、その目的は、有線回線や
無線回線を問わず通信回線の伝送品質が悪く、転送する
フレームに誤りが発生しやすい通信ネットワークにおい
て、スループット性能の高いデータ通信を実現するデー
タ通信システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るデータ
通信システムは、送信ウィンドウを有するデータ送信装
置と受信ウィンドウを有するデータ受信装置の間に一本
の通信経路を設定し、データ送信装置は情報フレームに
シーケンス番号を付与して送信し、データ受信装置は情
報フレームに付与されたシーケンス番号を参照すること
により、情報フレームの送達確認、再送制御を行うデー
タ通信システムにおいて、前記データ送信装置は、前記
データ送信装置に記憶している、何回目の再送情報フレ
ームかを識別する再送識別情報とシーケンス番号とを含
む情報フレームを送出し、前記データ受信装置は、受信
した情報フレームに含まれるシーケンス番号が、前記デ
ータ受信装置に記憶している、次に受信を期待する情報
フレームのシーケンス番号と等しくない場合で、かつ、
受信した情報フレームに含まれる再送識別情報と前記デ
ータ受信装置に記憶する再送識別情報とが等しいなら、
再送要求を行なわず、等しくないなら、前記データ受信
装置に記憶しているシーケンス番号を含む再送要求フレ
ームを前記データ送信装置に送信すると共に、前記デー
タ受信装置に記憶する再送識別情報を更新し、前記再送
要求フレームを受信したデータ送信装置は、前記データ
送信装置に記憶する再送識別情報を更新し、更新した再
送識別情報と再送要求フレームに含まれるシーケンス番
号と含む情報フレームを再送するものである。
【0013】第2の発明に係るデータ通信システムは、
データ送信装置とデータ受信装置の間に複数の通信経路
を設定し、データ送信装置は同一データを含む情報フレ
ームを前記複数の各通信経路に対してそれぞれ送信し、
データ受信装置は前記複数の各通信経路から受信する同
一データを含む前記情報フレームのうち最初に受信した
情報フレーム以外を重複データフレームとして識別し、
重複情報フレームの廃棄、順序制御、送達確認および再
送制御を行うデータ通信システムにおいて、前記データ
送信装置は、データ送信装置に記憶され、何回目の再送
情報フレームかを識別する再送識別情報と、シーケンス
番号を含む情報フレームを前記各通信経路に送出し、
【0014】前記各通信経路から情報フレームを受信し
た前記データ受信装置は、受信した情報フレームに含ま
れるシーケンス番号が、前記データ受信装置に記憶して
いる、次に受信を期待する情報フレームのシーケンス番
号と等しくない場合で、かつ、情報フレームに含まれる
再送識別情報と前記データ受信装置に記憶する通信経路
毎の再送識別情報とを比較し、等しいなら再送要求を行
なわず、等しくないなら、情報フレ−ムを受信した前記
通信経路に対応して前記データ受信装置に記憶する前記
各通信経路の再送識別情報を更新し、更に前記各通信経
路に対応する再送識別情報が互いに等しいなら、前記デ
ータ受信装置に記憶しているシーケンス番号と前記デー
タ受信装置に記憶する再送識別情報とを含む再送要求フ
レームを前記各通信経路に送信し、前記各通信経路から
再送要求フレームを受信した前記データ送信装置は、前
記再送要求フレームの再送識別情報と前記データ送信装
置に記憶する再送識別情報とが等しいなら、前記データ
送信装置に記憶する再送識別情報を更新し、前記再送要
求フレームに含まれるシーケンス番号と前記更新した再
送識別情報とを含む情報フレームを前記各通信経路経由
前記データ受信装置に再送するものである。
【0015】第3の発明に係るデータ通信システムは、
送信ウィンドウを有するデータ送信装置と受信ウィンド
ウを有するデータ受信装置の間に一本または複数の通信
経路を設定し、データ送信装置はシーケンス番号を含む
情報フレームを送信し、データ受信装置は情報フレーム
に付与されたーケンス番号を参照することにより、情報
フレームの送達確認を行うデータ通信システムにおい
て、前記データ送信装置はシーケンス番号を含む情報フ
レームを送出し、その情報フレームを受信した前記デー
タ受信装置は、以前に送達確認フレームを送出してから
ウィンドウサイズに基づく所定の数以上の情報フレーム
を受信したなら送達確認フレームを送出するものであ
る。
【0016】第4の発明に係るデータ通信システムは、
送信ウィンドウを有するデータ送信装置と受信ウィンド
ウを有するデータ受信装置の間に複数の通信経路を設定
し、データ送信装置はシーケンス番号を含む情報フレー
ムを送信し、データ受信装置は情報フレームに付与され
たシーケンス番号を参照することにより、情報フレーム
の送達確認を行うデータ通信システムにおいて、前記デ
ータ送信装置はシーケンス番号を含む情報フレームを送
出し、その情報フレームを受信した前記データ受信装置
は、受信した情報フレームのシーケンス番号が前記デー
タ受信装置に記憶する、次に受信を期待する情報フレー
ムのシーケンス番号より大きい場合、受信したデータを
順序待ちにすると共に前記各通信経路でシーケンス誤り
を検出した場合、受信済みの情報フレームをその情報フ
レームのシーケンス番号順に上位処理部に転送して、前
記データ受信装置に記憶するシーケンス番号を含む送達
確認フレームを前記データ送信装置へ送信すると共に順
序待ちのデータが無い場合には順序待ちを解除するもの
である。
【0017】第5の発明に係るデータ通信システムは、
送信ウィンドウを有するデータ送信装置と受信ウィンド
ウを有するデータ受信装置の間に一本または複数の通信
経路を設定し、データ送信装置はシーケンス番号を含む
情報フレームを送信し、データ受信装置は情報フレーム
に付与されたシーケンス番号を参照することにより、情
報フレームの送達確認を行うデータ通信システムにおい
て、前記データ送信装置はシーケンス番号を含む情報フ
レームを送出し、その情報フレームを受信した前記デー
タ受信装置は、前記データ受信装置に記憶する、次に受
信を期待する情報フレームのシーケンス番号より大き
く、かつ所定の値未満なら受信した情報フレームを順序
待ちにし、前記所定値以上のシーケンス番号をもつ情報
フレームを受信した場合に順序待ちの情報フレームと、
受信した情報フレームをシーケンス番号順に上位処理部
に転送するとともに、次に受信を期待する情報フレーム
のシーケンス番号を更新し、そのシーケンス番号を含む
送達確認フレームを送信するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本実施の形態は、データ送信装置とデー
タ受信装置の間に一本の通信経路を設定して通信を行う
場合、データ送信装置が送出する情報フレームに、以前
送信した情報フレームと再送情報フレームとを区別する
ための再送識別情報を付与し、データ受信装置では情報
フレームに付与されている再送識別情報を記憶する手段
を有し、新たに受信した情報フレームの再送識別情報と
前記記憶した情報との比較手段を有することにより、以
前受信した情報フレームと再送された同一情報フレーム
とを区別するものである。図1は、この発明におけるデ
ータ通信システムの構成例を示す図である。
【0019】図1において、1および2はこの発明にお
けるデータ通信装置であり、この例では1が情報フレ−
ムを送信する側のデータ送信装置に相当するパケット交
換装置、2が情報フレ−ムを受信する側のデータ受信装
置に相当するパケット交換装置である。3aおよび3b
は情報フレームを中継するパケット交換装置であり、こ
れらの装置を通信回線で接続することで、パケット交換
網を構成している。なお、この例では、データ送信装置
とデータ受信装置を分けて記述しているが、双方向のデ
ータ通信を行うために、パケット交換装置はデータ送信
装置の機能とデータ受信装置の機能を併せ持つ通信装置
であってもよい。また、図2はパケット交換装置1の内
部構成例を示したものであり、図3はパケット交換装置
2の内部構成例を示したものである。これらの図を用い
て、この発明におけるデータ通信装置の動作を説明す
る。
【0020】図1においての4aおよび4bは、データ
転送を行う端末装置であり、この例では端末装置4aか
ら端末装置4bへデータを転送することを想定してい
る。端末装置4aから送信されたデータ5は、パケット
交換装置1においてパケット交換装置2へ転送するため
の送信処理が行われる。まず、データ5は、図2に示さ
れた上位処理I/F8へ入力される。上位処理I/F8
とは、この例では端末装置4aとのインタフェース処理
を行う制御部である。その後データ5は、情報フレーム
作成処理部9において、情報フレーム内に格納されると
ともに必要なヘッダ付加が行われる。この情報フレーム
のフォーマット例を図4(a)に示す。
【0021】情報フレーム作成処理部9では、図4
(a)に示した各フィールドのうち、パケット交換装置
2を示す宛先アドレス26a、論理チャネル27a、フ
レームタイプ28a、送信シーケンス番号30(以下、
N(S)と記す)、再送番号31(以下、RSNDと記
し、詳細については後述する)、およびデータ部32が
セットされる。作成された情報フレームは、次段のコピ
ー処理部10へ送られ、通信に使用する通信経路数に応
じて情報フレームをコピーするとともに、情報フレーム
の転送経路を区別するための経路番号29a(以下、C
IDと記す)をヘッダ内にセットし、外部出力I/F1
2aおよび12bにおいてフレーム誤り検出用のCRC
33aを付加した後、外部へ送信される。
【0022】図1においては、上記のように情報フレー
ムを複数にコピーして送信する様子は、情報フレーム6
aから6bおよび6cの二つの情報フレームを作成して
送信している様子として示されている。図1の例におい
ては、通信経路数を二本設定して通信する例が示されて
いるが、通信経路は何本であってもよく、一本であって
も差し支えない。情報フレームは設定する通信経路の数
に応じて作成され、その数は図2における通信経路管理
部11によって記憶されている。
【0023】上記のようにして送信された情報フレーム
6bまたは6cに誤りが発生せず、パケット交換装置2
に一つでも到達できれば、図3における外部入力I/F
17aまたは17bでCRCチェックを受けた後、情報
フレーム解析処理部18でヘッダ内容のチェックが行わ
れ、順序制御部19において情報フレームの順序を整
え、上位処理I/F20を通じて端末装置4bに送信さ
れ、正常なシーケンスにより通信が継続される。ただ
し、上記の順序制御部19での処理は、通信経路数が一
本である場合には省略してもよい。ここでは、図1に示
されるように、送信した同一データを含む情報フレーム
6bおよび6cに誤りが発生し、パケット交換装置2が
再送要求7aを送信することで通信シーケンスを回復す
る場合を考える。
【0024】図3の情報フレーム解析処理部18におい
て、シーケンス誤りを検出した場合には、再送要求作成
処理部21において再送要求フレーム7aが作成され
る。この発明におけるシーケンス誤りの検出手順につい
ては後述する。再送要求フレームのフォーマット例は、
図4(b)に示してある。再送要求作成処理部21で
は、パケット交換装置1を示す宛先アドレス26b、論
理チャネル27b、フレームタイプ28b、受信シーケ
ンス番号34a(以下、N(R)と記す)、再送要求番
号35(以下、REJ#と記し、詳細は後述する)が再
送要求フレームにセットされ、次段のコピー処理部23
へ送られる。再送要求フレームも情報フレーム同様、コ
ピー処理部23において使用する通信経路の数だけコピ
ーするとともに経路番号CID29bをセットし、外部
出力I/F25aおよび25bにおいてCRC33bを
セットした後、外部へ送信される。図1においては、コ
ピーされた再送要求フレームを7bおよび7cで示して
いる。
【0025】上記のようにして送出された再送要求フレ
ーム7bまたは7cが、パケット交換装置1に誤りなく
到達すると、前記同様に図2における外部入力I/F1
3aまたは13bを通じて受信され、再送要求解析処理
部14でヘッダ内容のチェックが行われる。ここで、受
信した再送要求フレームが有効であると判断された場合
には、再送処理部16において情報フレームの再送が行
われ、再送要求フレームのN(R)で示されるシーケン
ス番号以降の情報フレーム全てを順番に再送する。再送
する情報フレームに対する以降の処理は、前述したコピ
ー処理部10における処理以降と同様な処理が行われ
る。情報フレームの再送により、シーケンス誤りの状態
から回復できればよいが、再送した情報フレームに再度
誤りが発生するような場合には、この発明によるデータ
通信装置の効果が発揮される。
【0026】ここではまず、通信経路を一本だけ設定し
た通信において、情報フレームの再送を行う例を示す。
図5は、データ送信装置がデータ受信装置に対して送信
するN(S)=5の送信シーケンス番号をもつ情報フレ
ームに誤りが発生し、再送により回復するシーケンスの
例である。図において、36は再送番号を記憶する再送
記録テーブルで、初期値を0とし、再送要求を受けたと
き、例えばモジュロ8でインクレメントし、情報フレー
ムの再送を行う。また、情報フレームを送信する場合に
は、再送記録テーブルに記憶されている再送番号RSN
Dを情報フレームに付与して送信する。Rはデータ受信
装置に記憶する受信状態変数で、次に受信を期待する情
報フレームのシーケンス番号を記憶している。
【0027】37はデータ送信装置が送信する送信シ−
ケンス番号5、6、7の情報フレームで、37a、37
b、37cは一回目の情報フレーム、37d、37e、
37fは再送情報フレーム、37g、37h、37iは
再再送情報フレームである。なお、以後特に37a〜3
7iと37を区別する必要がない場合は単に37と記
す。他の符号も同様である。38は再送要求フレーム
で、38aは一回目の再送要求フレーム、38bは2回
目の再送要求フレームである。39は再送検出テーブル
で、初期値は−1である。
【0028】なお、再送検出テーブル39の更新方法お
よび再送要求フレーム38a、38bの送信条件は、デ
ータ受信装置が受信した情報フレームの送信シーケンス
番号N(S)が受信状態変数Rよりも大きい値であった
場合に、情報フレームの再送番号RSNDと再送検出テ
ーブルの値を比較し、一致しなければ再送検出テーブル
の内容を再送番号RSNDに更新し、再送要求フレーム
を送信する。一致すれば再送要求を送出しない。
【0029】次に、再送した情報フレームに再度誤りが
発生したときの動作を説明する。図5において、初期状
態として、再送記録テーブル36に記憶されている再送
番号RSNDは0、再送検出テーブル39の値は再送番
号RSNDより1少ない値で−1とし、受信状態変数R
は5とする。データ送信装置がシーケンス番号N(S)
=5、6、7で再送番号RSND=0の情報フレーム3
7a、37b、37cを順次送信し、例えば情報フレー
ム37aに誤りが発生すると、データ受信装置はステッ
プS1において、受信状態変数R=5であるにもかかわ
らず、シーケンス番号N(S)=6の情報フレーム37
bを受信する。この時、N(S)>Rであることからシ
ーケンス誤りを検出する。
【0030】そして、データ受信装置は情報フレーム3
7bの再送番号RSNDと再送検出テーブル39の値を
比較する。この場合は、受信した情報フレームの再送番
号RSNDは0、再送検出テーブル39の値は−1で異
なる値、即ち再送情報フレームを受信したのではないの
で、データ受信装置は再送検出テーブル39の値を0に
更新するとともに、受信シーケンス番号N(R)=5の
再送要求フレーム38aを送信する。その後データ受信
装置はステップS2において、次に受信する情報フレー
ム37cを受信するとN(S)>Rであるが、再送番号
RSND=0、再送検出テーブル39の値は0で等しい
ので、即ちデータ受信装置は再送された情報フレームを
受信したので、テーブル値の更新および再送要求フレー
ムの送出は行わない。
【0031】データ送信装置は、上記の再送要求フレー
ム38aを受信すると、再送記録テーブル36に記憶す
る再送番号をインクリメントし、1にする。そして、送
信シーケンス番号N(S)=5以降で再送番号RSND
=1の情報フレーム37d、37e、37fを順次再送
する。そして、例えば情報フレーム37dに再度誤りが
発生すると、データ受信装置はステップS3において、
受信状態変数R=5であるにもかかわらず、シーケンス
番号N(S)=6の情報フレーム37eを受信すること
でシーケンス誤りを検出する。そして、データ受信装置
は再送番号RSNDと再送検出テーブル39の値を比較
する。この場合は、受信した情報フレームの再送番号R
SNDは1、再送検出テーブル39の値は0で異なる
値、即ち再送された情報フレームを受信したのではない
ので、データ受信装置は再送検出テーブル39の値を1
に更新するとともに、再送要求フレーム38bを送信す
る。
【0032】その後データ受信装置がステップS4にお
いて、情報フレーム37fを受信する。情報フレーム3
7fは、N(S)>Rであるが、再送番号RSND=
1、再送検出テーブル値は1で等しい。即ち、データ受
信装置は再送された情報フレームを受信したので、再送
検出テーブルの更新および再送要求フレームの送出は行
わない。データ送信装置は、上記の再送要求フレーム3
8bを受信すると、再送記録テーブル36に記憶する再
送番号RSDNをインクリメントし、2にする。そして、送
信シーケンス番号N(S)=5以降の再送番号RSND
=2の情報フレーム37g、37h、37iを順次再送
する。
【0033】再送した情報フレーム37g、37h、3
7iがステップS5、S6、S7で誤りなくデータ受信
装置で受信できれば、シーケンス誤りの状態から回復で
きる。従って、 情報フレーム37aおよび37dの誤
り発生に対して、情報フレーム37a、37b、37c
および情報フレーム37d、37e、37f対応に再送
要求フレームを送出することなく、シーケンス誤りの状
態から回復できる。以上のように、再送番号RSNDを
設けて、再送番号が同じなら再送された情報フレームに
対して、さらに再送要求せず、また再送番号が異なるな
ら、同一のシーケンス番号を持つ情報フレームに対して
も、再送要求を行うようにしたので、再送した情報フレ
ームにも再度誤りが発生するような環境においても、タ
イマを用いることなく迅速な誤り回復を行うことがで
き、スループット性能を低下させることなく信頼性の高
い通信を実現することができる。
【0034】実施の形態2.次に、通信経路が複数本あ
る場合のデータ通信において情報フレームの再送を行う
例を示す。図6は、N(S)=5の送信シーケンス番号
をもつ情報フレームが全ての通信経路上で誤り、再送に
より誤り回復するシーケンス例を示す。図において36
は再送番号を記憶する再送記録テーブルで、実施の形態
1のものと同じである。Rは受信状態変数、39は再送
検出テーブルで、設定した通信経路の数だけ用意され、
その更新も各通信路対応に行われる。ここでは2つの通
信経路を設定した例を示す。39aは通信経路0(経路
番号CID=0)の再送検出テーブル、39bは通信経
路1(経路番号CID=1)の再送検出テーブルで、初
期値は−1である。
【0035】40、40a〜40lはデータ送信装置が
送信する情報フレームで、40a、40c、40e,4
0g、40iおよび40kは通信経路0に、40b、4
0d、40f、40h、40jおよび40lは通信経路
1に、データ送信装置が送信する情報フレームで、40
a、40b、40e、40f、40i、40jは送信シ
ーケンス番号N(S)が5、40c、40d、40g、
40h、40k、40lは送信シーケンス番号N(S)
が6である。41は再送要求フレームで、41aは通信
経路0へ、41bは通信経路1へ一回目送信した再送要
求フレーム、41cは通信経路0へ、41dは通信経路
1へ2回目送信した再送要求フレームである。なお、再
送要求フレーム中のREJ#は再送要求番号で、通信経
路対応に再送検出テーブル39a、39bに記憶する。
【0036】再送検出テーブル39の更新後は、全ての
通信経路に対応する再送検出テーブルの内容が全て同じ
値であれば再送要求を行う。データ送信装置における再
送記録テーブル36の更新方法は、再送要求フレーム4
1に付与されている再送要求番号REJ#と再送記録テ
ーブル36に記憶する再送番号を比較し、それらの値が
同じである場合に再送記録テーブル36の内容をインク
リメントし、情報フレームの再送を行う。
【0037】次に、再送した情報フレームに再度誤りが
発生したときの動作を説明する。図6において、初期状
態として、再送記録テーブル36に記憶する再送番号R
SNDは0とし、再送検出テーブル39a、39bは共
に再送番号RSNDより1少ない値−1を記憶し、受信
状態変数Rは5とする。データ送信装置が再送番号RS
ND=0でシーケンス番号N(S)=5、6の情報フレ
ーム40a、40b、40c、40dを順次送信し、情
報フレーム40aおよび40bに誤りが発生したとする
と、データ受信装置はステップS1において、受信状態
変数R=5であるにもかかわらず、シーケンス番号N
(S)=6の情報フレーム40cを受信する。この時、
N(S)>Rであるため、データ受信装置は再送番号R
SNDの値0と通信経路0に対応する再送検出テーブル
39aの値0とを比較する。
【0038】この場合は、RSND=0、再送検出テー
ブル39aの値=−1で異なる値であるため、再送検出
テーブル39aの値を0に更新する。そして、他の全て
の通信経路に対応する再送検出テーブル値をそれぞれ比
較し、全て同じ値になった時は再送要求フレームを送出
するが、この時点では通信経路0に対応する再送検出テ
ーブル39bの値は0、通信経路1に対応する再送検出
テーブル39bの値は−1で異なるため、再送要求は行
わない。次に、情報フレーム40dを受信すると、デー
タ受信装置はステップS2において、受信状態変数R=
5であるにもかかわらず、送信シーケンス番号N(S)
=6の情報フレーム40dを受信する。この時、N
(S)>Rであるため、データ受信装置は再送番号RS
NDの値0と通信経路1に対応する再送検出テーブル3
9bの値−1を比較する。
【0039】この場合は、RSND=0、再送検出テー
ブル39bの値=−1で異なる値であるため、再送検出
テーブル39bの値を0に更新する。再送検出テーブル
39bの更新後は、他の全ての通信経路に対応する再送
検出テーブル値をそれぞれ比較し、全て同じ値になった
時には再送要求フレームを送出するが、この時点では通
信経路0に対応する再送検出テーブル39aの値は0、
通信経路1に対応する再送検出テーブル39bの値は0
であるので、再送要求を行なう。即ち、N(R)=5、
REJ#=0の再送要求フレーム41を通信経路数コピ
ーして全通信経路に送出する。この場合は再送要求フレ
ーム41をコピーした再送要求フレーム41aを通信経
路0に、41bを通信経路1に送信する。
【0040】そして、データ送信装置が再送要求フレー
ム41aを受信すると、再送要求フレームに付与されて
いる再送要求番号REJ#と再送記録テーブル36に記
憶する再送番号を比較し、同じであれば、再送要求フレ
ーム41aが有効であると判断し、再送記録テーブル3
6に記憶する再送番号ををインクリメントする。この例
では、REJ#=0、再送記録テーブル36の値に記憶
する再送番号=0であるので、再送記録テーブル36の
内容をインクリメントし、再送記録テーブル36に記憶
する再送番号は1となる。データ送信装置は再送要求フ
レームに付与されている受信シーケンス番号N(R)に
基づいて情報フレームの再送を行う。即ち、データ送信
装置が送信シーケンス番号N(S)=5の情報フレーム
40e、40fと送信シーケンス番号N(S)=6の情
報フレーム40g、40hとを再度送信する。
【0041】続いて、データ送信装置が再送要求フレー
ム41bを受信した場合には、上記と同様に再送要求番
号REJ#と再送記録テーブル36の値1との比較が行
われるが、REJ#=0、再送記録テーブル36の値=
1で異なるためテーブル内容を更新せず、受信した再送
要求フレーム41bを無効であると判断し、情報フレー
ムの再送を行わない。再送した送信シーケンス番号N
(S)=5の情報フレーム40eおよび40fに再度誤
りが発生すると、データ受信装置はステップS3におい
て、受信状態変数R=5であるにもかかわらず、送信シ
ーケンス番号N(S)=6の情報フレーム40gを受信
する。
【0042】この時、N(S)>Rであるため、データ
受信装置は再送番号RSNDの値1と通信経路0に対応
する再送検出テーブル39aの値0とを比較し、異なる
値であるため再送検出テーブル39aの値を1に更新す
る。そして、他の全ての通信経路に対応する再送検出テ
ーブル値をそれぞれ比較し、全て同じ値になった時は再
送要求フレームを送出するが、この時点では通信経路0
に対応する再送検出テーブル39bの値は1、通信経路
1に対応する再送検出テーブル39bの値は0であるた
め、再送要求は行わない。
【0043】次に、データ受信装置はステップS4にお
いて、受信状態変数R=5であるにもかかわらず、送信
シーケンス番号N(S)=6の情報フレーム40hを受
信する。この時、N(S)>Rであるため、データ受信
装置は再送番号RSNDの値1と通信経路1に対応する
再送検出テーブル39bの値0を比較し、異なる値であ
るため再送検出テーブル39bの値を1に更新する。再
送検出テーブル39bの更新後は、他の全ての通信経路
に対応する再送検出テーブル値をそれぞれ比較し、全て
同じ値になった時には再送要求フレームを送出するが、
この時点では通信経路0に対応する再送検出テーブル3
9aの値は1、通信経路1に対応する再送検出テーブル
39bの値は1であるので、再送要求を行なう。即ち、
N(R)=5、REJ#=1の再送要求フレーム41を
通信経路数コピーして全通信経路に送出する。この場合
は再送要求フレーム41をコピーした再送要求フレーム
41cを通信経路0に、41dを通信経路1に送信す
る。
【0044】データ送信装置が再送要求フレーム41c
を受信すると、再送要求フレームに付与されている再送
要求番号REJ#と再送記録テーブル36に記憶する再
送番号を比較し、同じであれば、再送要求フレーム41
cが有効であると判断し、再送記録テーブル36に記憶
する再送番号をインクリメントする。この例では、RE
J#=1、再送記録テーブル36に記憶する再送番号=
1であるので、再送記録テーブル36の内容をインクリ
メントし、再送記録テーブル36に記憶する再送番号は
2となる。再送要求フレームに付与されている受信シー
ケンス番号N(R)=5に基づいて情報フレームの再送
を行う。
【0045】即ち、データ送信装置が送信シーケンス番
号N(S)=5の情報フレーム40i、40jと送信シ
ーケンス番号N(S)=6の情報フレーム40i、40
jとを再度送信する。 データ受信装置が情報フレーム
40iを誤りなく受信すれば、シーケンス誤りの状態か
ら回復される。続いて、データ送信装置が再送要求フレ
ーム41dを受信した場合には、上記と同様に再送要求
番号REJ#と再送記録テーブル36の値2との比較が
行われるが、REJ#=1、再送記録テーブル36の値
=2で異なるためテーブル内容を更新せず、受信した再
送要求フレーム41dを無効であると判断し、情報フレ
ームの再送を行わない。
【0046】なお、実施の形態1では通信経路が一本の
場合を、上記例では、通信経路が複数本の場合を示した
が一つの通信装置に両方のを合わせもってもよい。従っ
て、通信経路が複数の場合でも、同一のシーケンス番号
を持つ情報フレームに対して、タイマを用いることな
く、再送要求フレームによる再送要求および情報フレー
ムの再送を何度でも行うことができる。
【0047】実施の形態3.本実施の形態は、データ通
信装置が片方向のみの情報フレームを転送し、逆方向か
らのが情報フレームの転送が無い場合に、送達確認を迅
速に行うものである。図7は本実施の形態によるデータ
伝送のシーケンスを示す。図において、46a,46
b、46c,46dはそれぞれ、送信シーケンス番号N
(S)=0、1、2、3の情報フレームで、フレームフ
ォーマットを図4(a)に示す。47a,47bは送達
確認フレームで、フレームフォーマットを図4(c)に
示す。48は応答状態記録テーブルで、以前に送達確認
を送った時の値を記憶し、初期値は0とする。WSはウ
ィンドウサイズ、Rは受信状態変数で、初期値は0とす
る。RSは応答状態記憶テ−ブルに記憶されている値で
ある。
【0048】なお、応答状態記録テーブルの更新方法
は、データ受信装置が情報フレームを受信し、かつ受信
状態変数Rの値を更新した時に受信状態変数Rの値と応
答状態記録テーブルの値RSの差を求め、その差が一定
値以上、例えばウィンドウサイズの半分以上であれば、
応答状態記録テーブルの値RSを受信状態変数Rの値で
書き換えるとともに、送達確認フレームを送信する。そ
の差が一定値未満であれば、応答状態記録テーブルを更
新せず、送達確認フレームを送信しない。
【0049】データ受信装置が応答状態記録テーブル4
8を用いて送達確認を行う例を以下に示す。データ送信
装置が送信シーケンス番号N(S)=0の情報フレーム
46aを送信し、データ受信装置がステップS1におい
て、受信した場合、受信状態変数Rの値はR=1とな
り、応答状態記録テーブル48の値(=0)の差を求
め、その差が1でウィンドウサイズの半分の値2と異な
るため何も行われない。次に、データ送信装置が送信シ
ーケンス番号N(S)=1の情報フレーム46bを送信
し、データ受信装置がステップS2において、受信する
と、受信状態変数Rの値はR=2となり、応答状態記録
テーブル48の値RS(=0)の差を求め、その差がウ
ィンドウサイズWSの半分の値2と等しいので、送達確
認フレーム47aを送信すると共に、応答状態記録テー
ブルに受信状態変数Rの値2を設定する。
【0050】以降同様に、データ送信装置が送信シーケ
ンス番号N(S)=2の情報フレーム46cを送信し、
データ受信装置がステップS3において、受信した場
合、受信状態変数Rの値はR=3となり、応答状態記録
テーブルの値(=2)の差を求め、その差が1でウィン
ドウサイズWSの半分の値2と異なるため何も行われな
い。次に、データ送信装置が送信シーケンス番号N
(S)=3の情報フレーム46dを送信し、データ受信
装置がステップS4において、受信すると、受信状態変
数Rの値はR=4となり、応答状態記録テーブルの値R
S(=2)の差を求め、その差が2でウィンドウサイズ
WSの半分の値と等しいので送達確認フレーム47bを
送信すると共に、応答状態記録テーブルに受信状態変数
Rの値4を設定する。
【0051】以上のように、データ受信装置に応答状態
記録テーブルを設け、データ受信装置が情報フレームを
受信し、かつ受信状態変数Rの値を更新した時に受信状
態変数Rの値と応答状態記録テーブルの値RSの差を求
め、その差が一定値以上あれば、応答状態記録テーブル
の値RSを受信状態変数Rの値で書き換えるとともに、
送達確認フレームを送信するようにし、その差が一定値
未満であれば、応答状態記録テーブルを更新せず、送達
確認フレームを送信しないようにしたので、データ送信
装置がバースト的に情報フレームを送信する場合には、
データ受信装置においてタイマやデータ送信装置からの
要求に頼ることなく送達確認フレームを送信できるた
め、データ送信装置のウィンドウ制御によって情報フレ
ームの送信が制限されるようなことがなくなり、データ
転送のスループット性能が向上する。
【0052】実施の形態4.次に、伝送誤りによるデー
タの欠落を防ぐよりもリアルタイム性を重視するデータ
通信のために、通信経路を複数設定し、伝送誤りにより
情報フレームの再送を行わずに通信を継続するシーケン
ス例を説明する。図8は、通信経路が2つで、送信シー
ケンス番号N(S)=3の通信経路0(経路番号CID
=0)および通信経路1(経路番号CID=1)の情報
フレームに誤りが発生するが、情報フレームの再送を行
わず通信を継続するシーケンス例を示す。図において、
50a〜50fはデータ送信装置が送信する情報フレー
ムで、50a、50cおよび50eは通信経路0(CI
D=0)に、50b、50dおよび50fは通信経路1
(CID=1)に、データ送信装置が送信する情報フレ
ームで、50a、50bは送信シーケンス番号N(S)
が3で、50c、50dは送信シーケンス番号N(S)
が4で、50e、50fは送信シーケンス番号N(S)
が5である。
【0053】52、52a、52bは各通信経路でシー
ケンス誤りが発生したことを検出するための誤り検出テ
ーブルである。52aは通信経路0用の誤り検出テーブ
ル、52bは通信経路1用の誤り検出テーブルで、共に
初期値は0とする。なお、 誤り検出テーブルの更新方
法は、以下のとおりである。データ受信装置が情報フレ
ームを受信した時に受信状態変数Rと送信シーケンス番
号N(S)を比較し、N(S)>Rであった場合に誤り
検出テーブルの内容を1にする。そして、すべての通信
経路対応の誤り検出テーブルの内容を検査し、すべての
通信経路に対する誤り検出テーブルが1なら順序待ちと
なっている情報フレームを上位処理20へ転送し、送達
確認フレームを送信し、すべての通信経路に対応する誤
り検出テーブルの内容を0にする。誤り検出テーブルを
0にするのを誤り無く実施するため、データ受信装置で
は、受信した情報フレームに付与されている送信シーケ
ンス番号N(S)の最新値を各通信経路毎に記憶してお
く。
【0054】次に、図8を用いて動作を説明する。デー
タ受信装置の受信状態変数Rが3である時に、データ送
信装置が送信シーケンス番号N(S)=3および4の情
報フレーム50a、50b、50cおよび50dを順次
送信し、データ受信装置がステップS1において、N
(S)=3の情報フレーム50aを正常受信できずに、
N(S)=4の情報フレーム50cを通信経路0(CI
D=0)より受信すると、通信経路0においてN(S)
>Rであることを検出し、誤り検出テーブル52aの内
容を1にする。
【0055】その後、通信経路0および通信経路1に対
応する誤り検出テーブル52a、52b内容を検査し、
通信経路1の誤り検出テーブル52bの内容が0のた
め、受信した情報フレーム50cを図3の順序制御部1
9で保存しておく。続いて、データ送信装置が送信シー
ケンス番号N(S)=5の情報フレーム50eおよび5
0fを送信し、データ受信装置がステップS2におい
て、情報フレーム50eを受信すると、上記と同様に誤
り検出テーブル52aの内容を1にする。そして、他の
通信経路に対応する誤り検出テーブル52bの内容を検
査し、内容が0であるため受信した情報フレーム50e
を順序制御部19に保存しておく。
【0056】次に、デ−タ受信装置がステップS3にお
いて、通信経路1においてもN(S)=3の情報フレー
ム50bを受信できずにN(S)=4の情報フレーム5
0dを受信すると、通信経路1に対応する誤り検出テー
ブル52bの内容を1にする。そして、誤り検出テーブ
ル52a、52bの内容が共に1であるので、それまで
順序制御部19に保存した情報フレームのうち順序のそ
ろっているデータをすべて上位処理20へ転送するよう
に指示する。この場合、通信経路0において送信シーケ
ンス番号N(S)=5の情報フレームは受信済みである
が、N(S)=6の情報フレームは未受信であるため、
N(S)=5までのデータを上位へ転送しデータ受信装
置が次に受信を期待する情報フレームはN(S)=6の
情報フレームであると判断し、受信状態変数Rの値を6
に設定する。そして、受信シーケンス番号N(R)=6
の送達確認フレーム51を送信しする。その後、データ
受信装置は、誤り検出テーブル52a、52bの内容を
以下のようにして0にする。
【0057】情報フレームを受信したとき、各通信経路
毎に記憶している最新の送信シーケンス番号N(S)と
受信状態変数Rの値を比較し、受信状態変数Rよりも小
さい値のN(S)をもつ通信経路に対応する誤り検出テ
ーブル52の内容を0にし、受信状態変数Rよりも大き
い値の送信シーケンス番号N(S)を持つ通信経路に対
応する誤り検出テーブル52の内容を0にしない。図8
の例では、受信状態変数R=6に対して、通信経路0で
はN(S)=5、通信経路1ではN(S)=4であるた
め、全ての通信経路に対する誤り検出テーブル52a、
52bの内容を0にする。
【0058】以降、データ受信装置がステップS4にお
いて、通信経路1から送信シーケンス番号N(S)=5
の情報フレーム50fを受信しても、N(S)<Rであ
るため、既に受信済みの情報フレームであると判断し、
情報フレーム50fは廃棄される。送達確認フレーム5
1を受信するデータ送信装置では、N(S)=5までの
情報フレームがデータ受信装置において正常に受信され
たと判断して通信が継続される。データ送信装置がバー
スト的に情報フレームを送信する場合には、データ受信
装置においてタイマやデータ送信装置からの要求に頼る
ことなく送達確認フレームを送信できるため、データ送
信装置のウィンドウ制御によって情報フレームの送信が
制限されるようなことがなくなり、データ転送のスルー
プット性能が向上する。
【0059】実施の形態5.本実施の形態は、通信経路
を複数設定し、伝送途中情報フレームに誤りが生じて
も、再送を行わずに後続の情報フレームを継続して受信
するリアルタイム性の高い通信を行うものである。図9
に2つの通信経路を用いた情報フレームの送受信のシー
ケンス例を示す。図において、53a〜53fはデータ
送信装置が送信する情報フレームで、53a、53cお
よび53eは通信経路0(経路番号CID=0)に、5
3b、53dおよび53fは通信経路1(経路番号CI
D=1)に、データ送信装置が送信する情報フレーム
で、53a、53bは送信シーケンス番号N(S)が3
で、53c、53dは送信シーケンス番号N(S)が4
で、53e、53fは送信シーケンス番号N(S)が5
である。54は送達確認フレームである。なお、WSは
ウィンドウサイズ、Rはデータ受信装置の受信状態変数
で、初期値は3とする。
【0060】55は応答状態記録テーブルであり、最後
に送信した送達確認の受信シーケンス番号N(R)を記
録する。応答状態記録テーブル55の更新方法は、受信
した情報フレームの送信シーケンス番号N(S)と応答
状態記録テーブルに記憶されている値の差が一定値以
上、例えばウィンドウサイズWSの半分以上であった場
合には、受信できていない情報フレームがあったとして
も、送信シーケンス番号N(S)までの情報フレームが
正常に受信したものとして、受信状態変数RをN(S)
+1の値に更新する。応答状態記憶テーブルの値を更新
した場合は、受信シーケンス番号N(R)の値として応
答状態記録テーブルの値を付与した送達確認フレームを
送信する。
【0061】次に、通信経路0において送信シーケンス
番号N(S)=3の情報フレームに誤りが発生し、通信
経路1における情報フレームには大きな遅延があるため
に、N(S)=3の情報フレームの受信をあきらめるこ
とで通信を継続するシーケンスを例に動作を説明する。
応答状態記録テーブル55の値が3である時に、データ
送信装置が情報フレーム53a,53c,53eを通信
経路0に、53b、53d、53fを通信経路1に送信
する。そして、データ受信装置がステップS1におい
て、送信シーケンス番号N(S)=3の情報フレーム5
3aを正常受信できずにN(S)=4の情報フレーム5
3cを通信経路0(CID=0)より受信すると、情報
フレーム53cの送信シーケンス番号N(S)の値4と
応答状態記録テーブル55の値3の差を求め、ウィンド
ウサイズWSの半分の値2と比較すると、ウィンドウサ
イズWSの半分の値2が大きいので、受信した情報フレ
ーム53cを順序制御部19で保存する。
【0062】次に、デ−タ受信装置がステップS2にお
いて、情報フレーム53eを通信経路0(CID=0)
より受信すると、情報フレーム53eの送信シーケンス
番号N(S)の値5と応答状態記録テーブル55の値3
との差が2となり、ウィンドウサイズWSの半分の値2
に等しいので、受信状態変数Rの値を情報フレーム53
eの送信シーケンス番号N(S)+1=6に更新すると
ともに、順序制御部19に対してN(S)=5までの情
報フレームに含まれるデータを上位処理20へ転送する
ように指示する。この場合には、N(S)=4および5
の情報フレームに含まれるデータが上位処理20へ転送
される。その後、データ受信装置が送達確認フレーム5
4を送信し、応答状態記録テーブル55の値を受信状態
変数Rの値6に更新する。
【0063】以降、データ受信装置がステップS3、S
4、S5において、通信経路1から送信シーケンス番号
N(S)が5以下の情報フレーム53b、53d、53
fを受信しても、各情報フレームのN(S)はN(S)
<Rであるため、既に受信済みの情報フレームであると
判断し、情報フレーム53b、53d、53fは廃棄さ
れる。送達確認フレーム54を受信するデータ送信装置
では、N(S)=5までの情報フレームがデータ受信装
置において、正常に受信されたと判断して通信を継続す
る。
【0064】以上、受信した情報フレームの送信シーケ
ンス番号N(S)と応答状態記録テーブルに記憶されて
いる値の差が一定値以上であった場合には、受信状態変
数RをN(S)+1の値に更新する。応答状態記憶テー
ブルの値を更新した場合は、受信シーケンス番号N
(R)の値として応答状態記録テーブルの値を付与した
送達確認フレームを送信するので、複数の通信経路を用
いた場合にも、情報フレームの再送を行わずにバースト
性のある大量のデータをリアルタイムで転送できるの
で、データの欠落よりもリアルタイム性を重視する通信
の要求にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明におけるデータ通信システムを示す
図である。
【図2】 この発明におけるデータ送信装置の内部構成
を示す図である。
【図3】 この発明おけるデータ受信装置の内部構成を
示す図である。
【図4】 この発明におけるフレームフォーマットを示
す図である。
【図5】 この発明の実施形態1におけるデータ送信装
置およびデータ受信装置が一本の通信経路により再送制
御を行う様子を示す図である。
【図6】 この発明の実施形態2におけるデータ送信装
置およびデータ受信装置が複数の通信経路を用いて再送
制御を行う様子を示す図である。
【図7】 この発明の実施形態3におけるデータ受信装
置が送達確認を行う様子を示す図である。
【図8】 この発明の実施形態4におけるデータ送信装
置およびデータ受信装置が情報フレームの再送を行わず
に通信を継続する様子を示した図である。
【図9】 この発明の実施形態5におけるデータ送信装
置およびデータ受信装置が情報フレームの再送を行わず
に通信を継続する様子を別の例で示した図である。
【図10】 従来のデータ送信装置およびデータ受信装
置が一本の通信経路により再送制御を行う例を示した図
である。
【符号の説明】
2 パケット交換装置、 4a,4b 端末装置、 6a,6b,6c 情報フレーム、 7a,7b,7c 再送要求フレーム、 9 情報フレーム作成処理部、 10,23 フレームコピー処理部、 11,24 通信経路管理部、 14 再送要求解析処理部、 15 送達確認解析処理部、 16 再送処理部、 18 情報フレーム解析処理部、 19 順序制御処理部、 20 上位処理部 21 再送要求フレーム作成処理部、 22 送達確認フレーム作成処理部、 29a,29b,29c 経路番号、 30 送信シーケンス番号、 31 再送番号、 34a,34b 受信シーケンス番号、 35 再送要求番号、 36、36a,36b 再送記録テーブル、 39、39a,39b 再送検出テーブル、 48、48a,48b,55,55a,55b 応答
状態記録テーブル、 52、52a,52b 誤り検出テーブル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信ウィンドウを有するデータ送信装置
    と受信ウィンドウを有するデータ受信装置の間に一本の
    通信経路を設定し、データ送信装置は情報フレームにシ
    ーケンス番号を付与して送信し、データ受信装置は情報
    フレームに付与されたシーケンス番号を参照することに
    より、情報フレームの送達確認、再送制御を行うデータ
    通信システムにおいて、 前記データ送信装置は、前記データ送信装置に記憶して
    いる、何回目の再送情報フレームかを識別する再送識別
    情報とシーケンス番号とを含む情報フレームを送出し、 前記データ受信装置は、受信した情報フレームに含まれ
    るシーケンス番号が、前記データ受信装置に記憶してい
    る、次に受信を期待する情報フレームのシーケンス番号
    と等しくない場合で、かつ、受信した情報フレームに含
    まれる再送識別情報と前記データ受信装置に記憶する再
    送識別情報とが等しいなら、再送要求を行なわず、等し
    くないなら、前記データ受信装置に記憶しているシーケ
    ンス番号を含む再送要求フレームを前記データ送信装置
    に送信すると共に、前記データ受信装置に記憶する再送
    識別情報を更新し、 前記再送要求フレームを受信したデータ送信装置は、前
    記データ送信装置に記憶する再送識別情報を更新し、更
    新した再送識別情報と再送要求フレームに含まれるシー
    ケンス番号と含む情報フレームを再送することを特徴と
    するデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 データ送信装置とデータ受信装置の間に
    複数の通信経路を設定し、データ送信装置は同一データ
    を含む情報フレームを前記複数の各通信経路に対してそ
    れぞれ送信し、データ受信装置は前記複数の各通信経路
    から受信する同一データを含む前記情報フレームのうち
    最初に受信した情報フレーム以外を重複データフレーム
    として識別し、重複情報フレームの廃棄、順序制御、送
    達確認および再送制御を行うデータ通信システムにおい
    て、 前記データ送信装置は、データ送信装置に記憶され、何
    回目の再送情報フレームかを識別する再送識別情報と、
    シーケンス番号を含む情報フレームを前記各通信経路に
    送出し、 前記各通信経路から情報フレームを受信した前記データ
    受信装置は、受信した情報フレームに含まれるシーケン
    ス番号が、前記データ受信装置に記憶している、次に受
    信を期待する情報フレームのシーケンス番号と等しくな
    い場合で、かつ、情報フレームに含まれる再送識別情報
    と前記データ受信装置に記憶する通信経路毎の再送識別
    情報とを比較し、等しいなら再送要求を行なわず、等し
    くないなら、情報フレ−ムを受信した前記通信経路に対
    応して前記データ受信装置に記憶する前記各通信経路の
    再送識別情報を更新し、更に前記各通信経路に対応する
    再送識別情報が互いに等しいなら、前記データ受信装置
    に記憶しているシーケンス番号と前記データ受信装置に
    記憶する再送識別情報とを含む再送要求フレームを前記
    各通信経路に送信し、 前記各通信経路から再送要求フレームを受信した前記デ
    ータ送信装置は、前記再送要求フレームの再送識別情報
    と前記データ送信装置に記憶する再送識別情報とが等し
    いなら、前記データ送信装置に記憶する再送識別情報を
    更新し、前記再送要求フレームに含まれるシーケンス番
    号と前記更新した再送識別情報とを含む情報フレームを
    前記各通信経路経由前記データ受信装置に再送すること
    を特徴とするデータ通信システム。
  3. 【請求項3】 送信ウィンドウを有するデータ送信装置
    と受信ウィンドウを有するデータ受信装置の間に一本ま
    たは複数の通信経路を設定し、データ送信装置はシーケ
    ンス番号を含む情報フレームを送信し、データ受信装置
    は情報フレームに付与されたーケンス番号を参照するこ
    とにより、情報フレームの送達確認を行うデータ通信シ
    ステムにおいて、 前記データ送信装置はシーケンス番号を含む情報フレー
    ムを送出し、その情報フレームを受信した前記データ受
    信装置は、以前に送達確認フレームを送出してからウィ
    ンドウサイズに基づく所定の数以上の情報フレームを受
    信したなら送達確認フレームを送出することを特徴とす
    るデータ通信システム。
  4. 【請求項4】 送信ウィンドウを有するデータ送信装置
    と受信ウィンドウを有するデータ受信装置の間に複数の
    通信経路を設定し、データ送信装置はシーケンス番号を
    含む情報フレームを送信し、データ受信装置は情報フレ
    ームに付与されたシーケンス番号を参照することによ
    り、情報フレームの送達確認を行うデータ通信システム
    において、 前記データ送信装置はシーケンス番号を含む情報フレー
    ムを送出し、 その情報フレームを受信した前記データ受信装置は、受
    信した情報フレームのシーケンス番号が前記データ受信
    装置に記憶する、次に受信を期待する情報フレームのシ
    ーケンス番号より大きい場合、受信したデータを順序待
    ちにすると共に前記各通信経路でシーケンス誤りを検出
    した場合、受信済みの情報フレームをその情報フレーム
    のシーケンス番号順に上位処理部に転送して、前記デー
    タ受信装置に記憶するシーケンス番号を含む送達確認フ
    レームを前記データ送信装置へ送信すると共に順序待ち
    のデータが無い場合には順序待ちを解除することを特徴
    とするデータ通信システム。
  5. 【請求項5】 送信ウィンドウを有するデータ送信装置
    と受信ウィンドウを有するデータ受信装置の間に一本ま
    たは複数の通信経路を設定し、データ送信装置はシーケ
    ンス番号を含む情報フレームを送信し、データ受信装置
    は情報フレームに付与されたシーケンス番号を参照する
    ことにより、情報フレームの送達確認を行うデータ通信
    システムにおいて、 前記データ送信装置はシーケンス番号を含む情報フレー
    ムを送出し、 その情報フレームを受信した前記データ受信装置は、前
    記データ受信装置に記憶する、次に受信を期待する情報
    フレームのシーケンス番号より大きく、かつ所定の値未
    満なら受信した情報フレームを順序待ちにし、前記所定
    値以上のシーケンス番号をもつ情報フレームを受信した
    場合に順序待ちの情報フレームと、受信した情報フレー
    ムをシーケンス番号順に上位処理部に転送するととも
    に、次に受信を期待する情報フレームのシーケンス番号
    を更新し、そのシーケンス番号を含む送達確認フレーム
    を送信することを特徴とするデータ通信システム。
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