JP3032419B2 - データ転送方法 - Google Patents
データ転送方法Info
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- JP3032419B2 JP3032419B2 JP917094A JP917094A JP3032419B2 JP 3032419 B2 JP3032419 B2 JP 3032419B2 JP 917094 A JP917094 A JP 917094A JP 917094 A JP917094 A JP 917094A JP 3032419 B2 JP3032419 B2 JP 3032419B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データ転送方法、特
に各種データを所定のフレームに納めて転送を行うパケ
ット通信等の通信ネットワークにおいて、転送しようと
するデータを送信側から受信側へ送り届けるデータ転送
方法に関する。
に各種データを所定のフレームに納めて転送を行うパケ
ット通信等の通信ネットワークにおいて、転送しようと
するデータを送信側から受信側へ送り届けるデータ転送
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パケット型通信ネットワークにお
いて、データの送受信を行う2局間、例えばA局とB局
とすると、そのA局とB局の間に複数の経路を設定し、
送信データを情報フレーム内に納めて複数にコピーし、
その同一データを含む複数の情報フレームを複数ある経
路に対して1つずつ同時に送出し、データの受信側では
重複した情報フレームの廃棄と順序制御を行うデータ方
法を実現するデータ転送手順としては、例えばCCIT
T勧告のX.75マルチリンク手順に示されるように、
A局とB局を結ぶ複数の経路では各経路毎にシングルリ
ンク手順(以下、SLPと称する)を用いてデータ転送
を行い、SLPの上位に位置するマルチリンク手順(以
下、MLPと称する)では転送フレームを各SLPに割
付けると共に順序制御を行う手順があり、図28にその
構成を示す。この図28によると、A局、B局はそれぞ
れ、SLPモジュール26a〜26fと、MLPモジュ
ール27a、27bと、を有している。また、A局をデ
ータの送信側局、B局をそのデータの受信側局とした場
合のウィンドウが示されている。
いて、データの送受信を行う2局間、例えばA局とB局
とすると、そのA局とB局の間に複数の経路を設定し、
送信データを情報フレーム内に納めて複数にコピーし、
その同一データを含む複数の情報フレームを複数ある経
路に対して1つずつ同時に送出し、データの受信側では
重複した情報フレームの廃棄と順序制御を行うデータ方
法を実現するデータ転送手順としては、例えばCCIT
T勧告のX.75マルチリンク手順に示されるように、
A局とB局を結ぶ複数の経路では各経路毎にシングルリ
ンク手順(以下、SLPと称する)を用いてデータ転送
を行い、SLPの上位に位置するマルチリンク手順(以
下、MLPと称する)では転送フレームを各SLPに割
付けると共に順序制御を行う手順があり、図28にその
構成を示す。この図28によると、A局、B局はそれぞ
れ、SLPモジュール26a〜26fと、MLPモジュ
ール27a、27bと、を有している。また、A局をデ
ータの送信側局、B局をそのデータの受信側局とした場
合のウィンドウが示されている。
【0003】以上の構成において、SLP26a〜26
cは、固定された経路を介して対向するSLP26d〜
26f間でHDLC手順によりデータの送受信を行う。
送信側局であるA局のMLP27aでは転送するフレー
ムにマルチリンク送信シーケンス番号を付与し、これを
動作可能なSLP26a〜26cに渡す。送信側のML
P27aにおけるフレームの送達確認は、送信側のSL
P26a〜26cからの転送完了報告により行う。受信
側のMLP27bでは、受信したフレームの順序制御と
重複フレームの廃棄を行う。
cは、固定された経路を介して対向するSLP26d〜
26f間でHDLC手順によりデータの送受信を行う。
送信側局であるA局のMLP27aでは転送するフレー
ムにマルチリンク送信シーケンス番号を付与し、これを
動作可能なSLP26a〜26cに渡す。送信側のML
P27aにおけるフレームの送達確認は、送信側のSL
P26a〜26cからの転送完了報告により行う。受信
側のMLP27bでは、受信したフレームの順序制御と
重複フレームの廃棄を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のデータ転送手順
は以上のように構成され、主にネットワーク階層モデル
のうち、データリンクレベルへの適用を考えており、受
信側においてシーケンス番号を正しく認識するために
は、各経路へ送出した同一内容のコピーフレームは全て
の経路間でフレームの転送が成功して送達確認を受けな
ければ、送信側においてウィンドウサイズ以上のフレー
ムを送出することはできなかった。従って、使用してい
る経路のうち1本でも品質(回線品質)の悪いものがあ
れば、その経路上でのフレーム転送効率が悪くなり、他
の経路でフレームの転送が完了していても送信側のウィ
ンドウが開かないため、転送効率は最も品質の悪い経路
1本を用いた時の転送効率と同じになってしまうという
問題があった。
は以上のように構成され、主にネットワーク階層モデル
のうち、データリンクレベルへの適用を考えており、受
信側においてシーケンス番号を正しく認識するために
は、各経路へ送出した同一内容のコピーフレームは全て
の経路間でフレームの転送が成功して送達確認を受けな
ければ、送信側においてウィンドウサイズ以上のフレー
ムを送出することはできなかった。従って、使用してい
る経路のうち1本でも品質(回線品質)の悪いものがあ
れば、その経路上でのフレーム転送効率が悪くなり、他
の経路でフレームの転送が完了していても送信側のウィ
ンドウが開かないため、転送効率は最も品質の悪い経路
1本を用いた時の転送効率と同じになってしまうという
問題があった。
【0005】更に、これをネッワークレベル以上のデー
タ転送に適用しようとする場合、各経路上には回線品質
の問題だけでなく幅輳等の不確定な遅延要素があるた
め、ネットワークを構成する中継回線の品質を良くして
も、最も遅延の大きい経路で転送効率が決まってしまう
という問題は解決することはできなかった。
タ転送に適用しようとする場合、各経路上には回線品質
の問題だけでなく幅輳等の不確定な遅延要素があるた
め、ネットワークを構成する中継回線の品質を良くして
も、最も遅延の大きい経路で転送効率が決まってしまう
という問題は解決することはできなかった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ために考えられたものであり、その目的は、回路品質の
悪い経路があったとしても、フレーム転送効率を低下さ
せないデータ転送方法を提供することにある。
ために考えられたものであり、その目的は、回路品質の
悪い経路があったとしても、フレーム転送効率を低下さ
せないデータ転送方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、請求項1記載の発明は、送信ウィンドウと
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ送信局側は、フレームタイプを識別させ
るフレーム識別子と、前記各経路に対応させて送出する
コピーした前記フレーム各々を識別させるコピー識別子
と、次に送出すべきデータの順序を示す送信シーケンス
番号と、を含む前記情報フレームを作成するステップ
と、前記経路数分コピーされた前記情報フレームを前記
各経路から同時に送出するステップと、次に送出する前
記情報フレームに付与する送信シーケンス番号あるいは
その送信シーケンス番号を判別できる番号を示す送信状
態変数をインクリメントするステップとを有し、前記デ
ータ受信局側は、前記情報フレームを受信すると、複数
の前記経路各々から受信する前記情報フレームの最新の
前記送信シーケンス番号あるいはその送信シーケンス番
号を判別できる番号を示す経路状態変数と、前記各経路
状態変数のうち最も旧い前記送信シーケンス番号を前記
データ受信局側で保持する番号を示す最大遅延状態変数
と、未受信の前記送信シーケンス番号のうち最も旧い送
信シーケンス番号あるいはその送信シーケンス番号を判
別できる番号を示す受信状態変数と、を必要に応じて更
新するステップを有し、受信状態変数と最大遅延状態変
数の各値の比較結果に応じて当該情報フレームの廃棄あ
るいは順序制御を行うものである。
するために、請求項1記載の発明は、送信ウィンドウと
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ送信局側は、フレームタイプを識別させ
るフレーム識別子と、前記各経路に対応させて送出する
コピーした前記フレーム各々を識別させるコピー識別子
と、次に送出すべきデータの順序を示す送信シーケンス
番号と、を含む前記情報フレームを作成するステップ
と、前記経路数分コピーされた前記情報フレームを前記
各経路から同時に送出するステップと、次に送出する前
記情報フレームに付与する送信シーケンス番号あるいは
その送信シーケンス番号を判別できる番号を示す送信状
態変数をインクリメントするステップとを有し、前記デ
ータ受信局側は、前記情報フレームを受信すると、複数
の前記経路各々から受信する前記情報フレームの最新の
前記送信シーケンス番号あるいはその送信シーケンス番
号を判別できる番号を示す経路状態変数と、前記各経路
状態変数のうち最も旧い前記送信シーケンス番号を前記
データ受信局側で保持する番号を示す最大遅延状態変数
と、未受信の前記送信シーケンス番号のうち最も旧い送
信シーケンス番号あるいはその送信シーケンス番号を判
別できる番号を示す受信状態変数と、を必要に応じて更
新するステップを有し、受信状態変数と最大遅延状態変
数の各値の比較結果に応じて当該情報フレームの廃棄あ
るいは順序制御を行うものである。
【0008】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前記データ受信局側は、前記データ
送信局側に対する送達確認の応答フレームとして当該デ
ータ送信局側へ送信する情報フレームに、前記受信状態
変数を格納する受信シーケンス番号と、前記最大遅延状
態変数を格納する遅延シーケンス番号と、を設定するス
テップと、前記設定した情報フレームを送出するステッ
プとを有し、前記データ送信局側は、前記データ受信局
側からの情報フレームに応じて、前記データ受信局側か
らの送達確認を受けていない前記送信シーケンス番号の
うち最も旧い送信シーケンス番号あるいはその送信シー
ケンス番号を判別できる番号を示す送達確認変数と、前
記各経路状態変数のうち最も旧い送信シーケンス番号を
前記データ送信局側で保持する番号を示す遅延状態変数
と、を更新するステップを有し、前記データ受信局側
は、前記データ送信局側から同時に送出された同一デー
タを含む情報フレームのうち少なくとも1つを受信する
ことで送達確認を行うものである。
載の発明において、前記データ受信局側は、前記データ
送信局側に対する送達確認の応答フレームとして当該デ
ータ送信局側へ送信する情報フレームに、前記受信状態
変数を格納する受信シーケンス番号と、前記最大遅延状
態変数を格納する遅延シーケンス番号と、を設定するス
テップと、前記設定した情報フレームを送出するステッ
プとを有し、前記データ送信局側は、前記データ受信局
側からの情報フレームに応じて、前記データ受信局側か
らの送達確認を受けていない前記送信シーケンス番号の
うち最も旧い送信シーケンス番号あるいはその送信シー
ケンス番号を判別できる番号を示す送達確認変数と、前
記各経路状態変数のうち最も旧い送信シーケンス番号を
前記データ送信局側で保持する番号を示す遅延状態変数
と、を更新するステップを有し、前記データ受信局側
は、前記データ送信局側から同時に送出された同一デー
タを含む情報フレームのうち少なくとも1つを受信する
ことで送達確認を行うものである。
【0009】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、前記データ受信局側は、前記データ
送信局側に対する送達確認の応答フレームとして当該デ
ータ送信局側へ送信する送達確認フレームに、前記フレ
ーム識別子と、前記コピー識別子と、前記受信状態変数
の周期が設定される受信周期番号と、前記受信状態変数
を格納する受信シーケンス番号と、前記最大遅延状態変
数を格納する遅延シーケンス番号と、を設定するステッ
プと、前記送達確認フレームを送出するステップとを有
し、前記データ送信局側は、前記データ受信局側からの
前記送達確認フレームを受信するステップと、送達確認
変数の周期が設定される送信周期番号と、前記受信周期
番号と、を比較し、受信した前記送達確認フレームが有
効かどうかを判断するステップと、受信した前記送達確
認フレームに設定された値に応じて、前記送達確認変数
と、前記各経路状態変数のうち最も旧い送信シーケンス
番号を前記データ送信局側で保持する番号を示す遅延状
態変数と、を更新するステップとを有し、前記データ受
信局側は、前記データ送信局側から同時に送出された同
一データを含む情報フレームのうち少なくとも1つを受
信することで送達確認を行うものである。
載の発明において、前記データ受信局側は、前記データ
送信局側に対する送達確認の応答フレームとして当該デ
ータ送信局側へ送信する送達確認フレームに、前記フレ
ーム識別子と、前記コピー識別子と、前記受信状態変数
の周期が設定される受信周期番号と、前記受信状態変数
を格納する受信シーケンス番号と、前記最大遅延状態変
数を格納する遅延シーケンス番号と、を設定するステッ
プと、前記送達確認フレームを送出するステップとを有
し、前記データ送信局側は、前記データ受信局側からの
前記送達確認フレームを受信するステップと、送達確認
変数の周期が設定される送信周期番号と、前記受信周期
番号と、を比較し、受信した前記送達確認フレームが有
効かどうかを判断するステップと、受信した前記送達確
認フレームに設定された値に応じて、前記送達確認変数
と、前記各経路状態変数のうち最も旧い送信シーケンス
番号を前記データ送信局側で保持する番号を示す遅延状
態変数と、を更新するステップとを有し、前記データ受
信局側は、前記データ送信局側から同時に送出された同
一データを含む情報フレームのうち少なくとも1つを受
信することで送達確認を行うものである。
【0010】請求項4記載の発明は、送信ウィンドウと
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ受信局側は、経路状態変数のうち最も旧
い前記送信シーケンス番号を前記データ受信局側で保持
する番号を示す最大遅延状態変数が、未受信の前記送信
シーケンス番号のうち最も旧い送信シーケンス番号ある
いはその送信シーケンス番号を判別できる番号を示す受
信状態変数を越えたことにより、前記データ送信局側か
らの情報フレームが失われたことを検出することを特徴
とする。
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ受信局側は、経路状態変数のうち最も旧
い前記送信シーケンス番号を前記データ受信局側で保持
する番号を示す最大遅延状態変数が、未受信の前記送信
シーケンス番号のうち最も旧い送信シーケンス番号ある
いはその送信シーケンス番号を判別できる番号を示す受
信状態変数を越えたことにより、前記データ送信局側か
らの情報フレームが失われたことを検出することを特徴
とする。
【0011】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明において、上記発明により前記データ送信局側
からの情報フレームが失われたことを検出すると、更に
前記データ受信局側は、フレームタイプを識別させるフ
レーム識別子と、前記各経路に対応させて送出するコピ
ーした前記フレーム各々を識別させるコピー識別子と、
前記受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、
前記受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前
記最大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、
を送達確認フレームに設定し送出する。前記データ送信
局側は、前記データ受信局側からの前記送達確認フレー
ムを受信し、前記データ受信局側からの送達確認を受け
ていない前記送信シーケンス番号のうち最も旧い送信シ
ーケンス番号あるいはその送信シーケンス番号を判別で
きる番号を示す送達確認変数と、前記各経路状態変数の
うち最も旧い送信シーケンス番号を前記データ送信局側
で保持する番号を示す遅延状態変数と、を更新し、前記
遅延状態変数と前記送達確認変数とを比較し、前記遅延
状態変数が前記送達確認変数を越えた場合に再送を行
う。これにより、前記データ送信局側は前記データ受信
局側に前記情報フレームを再送することを特徴とする。
載の発明において、上記発明により前記データ送信局側
からの情報フレームが失われたことを検出すると、更に
前記データ受信局側は、フレームタイプを識別させるフ
レーム識別子と、前記各経路に対応させて送出するコピ
ーした前記フレーム各々を識別させるコピー識別子と、
前記受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、
前記受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前
記最大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、
を送達確認フレームに設定し送出する。前記データ送信
局側は、前記データ受信局側からの前記送達確認フレー
ムを受信し、前記データ受信局側からの送達確認を受け
ていない前記送信シーケンス番号のうち最も旧い送信シ
ーケンス番号あるいはその送信シーケンス番号を判別で
きる番号を示す送達確認変数と、前記各経路状態変数の
うち最も旧い送信シーケンス番号を前記データ送信局側
で保持する番号を示す遅延状態変数と、を更新し、前記
遅延状態変数と前記送達確認変数とを比較し、前記遅延
状態変数が前記送達確認変数を越えた場合に再送を行
う。これにより、前記データ送信局側は前記データ受信
局側に前記情報フレームを再送することを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明によれば、請求項4記
載の発明において、上記発明により前記データ送信局側
からの情報フレームが失われたことを検出すると、前記
データ受信局側は、フレームタイプを識別させるフレー
ム識別子と、前記各経路に対応させて送出するコピーし
た前記フレーム各々を識別させるコピー識別子と、前記
受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、前記
受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前記最
大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、を再
送要求フレームに設定し送出する。前記データ送信局側
は、前記データ受信局側からの前記再送要求フレームを
受信し、前記データ受信局側からの送達確認を受けてい
ない前記送信シーケンス番号のうち最も旧い送信シーケ
ンス番号あるいはその送信シーケンス番号を判別できる
番号を示す送達確認変数と、前記各経路状態変数のうち
最も旧い送信シーケンス番号を前記データ送信局側で保
持する番号を示す遅延状態変数と、を更新し、前記遅延
状態変数が更新できた場合に再送を行う。これにより、
前記データ送信局側は前記データ受信局側に前記情報フ
レームを再送することを特徴とする。
載の発明において、上記発明により前記データ送信局側
からの情報フレームが失われたことを検出すると、前記
データ受信局側は、フレームタイプを識別させるフレー
ム識別子と、前記各経路に対応させて送出するコピーし
た前記フレーム各々を識別させるコピー識別子と、前記
受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、前記
受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前記最
大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、を再
送要求フレームに設定し送出する。前記データ送信局側
は、前記データ受信局側からの前記再送要求フレームを
受信し、前記データ受信局側からの送達確認を受けてい
ない前記送信シーケンス番号のうち最も旧い送信シーケ
ンス番号あるいはその送信シーケンス番号を判別できる
番号を示す送達確認変数と、前記各経路状態変数のうち
最も旧い送信シーケンス番号を前記データ送信局側で保
持する番号を示す遅延状態変数と、を更新し、前記遅延
状態変数が更新できた場合に再送を行う。これにより、
前記データ送信局側は前記データ受信局側に前記情報フ
レームを再送することを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、送信ウィンドウと
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ受信局側は、複数の前記経路各々から受
信する前記情報フレームの最新の前記送信シーケンス番
号あるいはその送信シーケンス番号を判別できる番号を
示す経路状態変数を更新し、前記経路状態変数が、最大
遅延状態変数から定まり経路を削減する範囲を指定する
経路削減範囲に含まれることを検出すると、前記最大遅
延状態変数を設定する前記経路を削減することを特徴と
する。
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ受信局側は、複数の前記経路各々から受
信する前記情報フレームの最新の前記送信シーケンス番
号あるいはその送信シーケンス番号を判別できる番号を
示す経路状態変数を更新し、前記経路状態変数が、最大
遅延状態変数から定まり経路を削減する範囲を指定する
経路削減範囲に含まれることを検出すると、前記最大遅
延状態変数を設定する前記経路を削減することを特徴と
する。
【0014】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明において、前記データ受信局側は、削除対象と
なったコピー識別子が設定された経路識別子を含む経路
削除指示フレームを送出する。前記データ送信局側は、
前記データ受信局側からの前記経路削除指示フレームに
含まれる経路識別子に対応する経路からの前記フレーム
の送出を止め、前記経路削除指示フレームの応答として
経路削除応答フレームを送出することを特徴とする。
載の発明において、前記データ受信局側は、削除対象と
なったコピー識別子が設定された経路識別子を含む経路
削除指示フレームを送出する。前記データ送信局側は、
前記データ受信局側からの前記経路削除指示フレームに
含まれる経路識別子に対応する経路からの前記フレーム
の送出を止め、前記経路削除指示フレームの応答として
経路削除応答フレームを送出することを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、送信ウィンドウと
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ送信局側は、受信する前記フレームに含
まれる受信周期番号と送達確認変数の周期が設定される
送信周期番号とを比較し、所定の条件に合致した場合に
前記受信周期番号が付与されたフレームの経路を削除す
ることを特徴とする。
受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する2
局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデータ
送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一デ
ータを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの他
方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの廃
棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法におい
て、前記データ送信局側は、受信する前記フレームに含
まれる受信周期番号と送達確認変数の周期が設定される
送信周期番号とを比較し、所定の条件に合致した場合に
前記受信周期番号が付与されたフレームの経路を削除す
ることを特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ受信局側は、遅延の最も小さい経路に
おいて前記情報フレームの紛失を検出した時点からタイ
マーをセットするステップと、遅延の最も小さい経路以
外の経路から紛失を検出されたのと同一の前記情報フレ
ームをタイムアウトする以前に受信しない場合に再送要
求フレームを送出するステップと、を有し、前記データ
送信局側は、前記再送要求フレームを受信すると前記デ
ータ受信局側に前記情報フレームを再送するステップを
有することを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ受信局側は、遅延の最も小さい経路に
おいて前記情報フレームの紛失を検出した時点からタイ
マーをセットするステップと、遅延の最も小さい経路以
外の経路から紛失を検出されたのと同一の前記情報フレ
ームをタイムアウトする以前に受信しない場合に再送要
求フレームを送出するステップと、を有し、前記データ
送信局側は、前記再送要求フレームを受信すると前記デ
ータ受信局側に前記情報フレームを再送するステップを
有することを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ受信局側は、紛失した前記情報フレー
ムに含まれる送信シーケンス番号より一定値以上大きい
送信シーケンス番号を含む前記情報フレームを受信した
際に再送要求フレームを送出するステップを有し、前記
データ送信局側は、前記再送要求フレームを受信すると
前記データ受信局側に前記情報フレームを再送するステ
ップを有することを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ受信局側は、紛失した前記情報フレー
ムに含まれる送信シーケンス番号より一定値以上大きい
送信シーケンス番号を含む前記情報フレームを受信した
際に再送要求フレームを送出するステップを有し、前記
データ送信局側は、前記再送要求フレームを受信すると
前記データ受信局側に前記情報フレームを再送するステ
ップを有することを特徴とする。
【0018】請求項12記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ送信局側は、前記データ受信局側に前
記情報フレームを再送する際、前記各経路に予め定めら
れた複数個の前記情報フレームを送出することを特徴と
する。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ送信局側は、前記データ受信局側に前
記情報フレームを再送する際、前記各経路に予め定めら
れた複数個の前記情報フレームを送出することを特徴と
する。
【0019】請求項13記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ送信局側は、いずれかの経路で前記デ
ータ受信局側からの送達確認フレームの受信状況が悪く
なった場合、前記データ受信局側に運用停止指示フレー
ムを送出するステップを有し、前記受信局側は、前記運
用停止指示フレームを受信すると、受信状況が悪くなっ
た経路へのフレーム送出を停止するステップを有し、前
記送達確認フレームを受信した経路の運用を停止させる
ことを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、前記2局間のうちのデー
タ送信局側から前記各経路を介し同時に送出される同一
データを含む情報フレームに対し、前記2局間のうちの
他方のデータ受信局側は、受信した前記情報フレームの
廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法にお
いて、前記データ送信局側は、いずれかの経路で前記デ
ータ受信局側からの送達確認フレームの受信状況が悪く
なった場合、前記データ受信局側に運用停止指示フレー
ムを送出するステップを有し、前記受信局側は、前記運
用停止指示フレームを受信すると、受信状況が悪くなっ
た経路へのフレーム送出を停止するステップを有し、前
記送達確認フレームを受信した経路の運用を停止させる
ことを特徴とする。
【0020】請求項14記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、少なくとも運用を停止した経路の受信局側
は、運用を停止した経路の当該経路運用停止時にタイマ
ーをセットしておき、タイムアウト時に前記経路の運用
を開始させることを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、少なくとも運用を停止した経路の受信局側
は、運用を停止した経路の当該経路運用停止時にタイマ
ーをセットしておき、タイムアウト時に前記経路の運用
を開始させることを特徴とする。
【0021】請求項15記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、いずれか一方の前記局側は、運用を停止した
経路に経路状態確認フレームを送出するステップを有
し、他方の前記局側は、運用を停止した経路から前記経
路状態確認フレームを受信すると前記経路の運用を開始
させるステップを有することを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、いずれか一方の前記局側は、運用を停止した
経路に経路状態確認フレームを送出するステップを有
し、他方の前記局側は、運用を停止した経路から前記経
路状態確認フレームを受信すると前記経路の運用を開始
させるステップを有することを特徴とする。
【0022】請求項16記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路
が運用を停止した時点から再送率を周期的に算出し、前
記再送状況率が所定値に達したときに前記経路の運用を
開始させるステップを有することを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路
が運用を停止した時点から再送率を周期的に算出し、前
記再送状況率が所定値に達したときに前記経路の運用を
開始させるステップを有することを特徴とする。
【0023】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のデータ転送方法において、前記再送率は、再送を行っ
た回数と送信した前記情報フレームの増分数とから算出
することを特徴とする。
のデータ転送方法において、前記再送率は、再送を行っ
た回数と送信した前記情報フレームの増分数とから算出
することを特徴とする。
【0024】請求項18記載の発明は、送信ウィンドウ
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路
が運用を停止した時点から再送要求率を周期的に算出
し、前記再送要求率が所定値に達したときに経路状態確
認要求フレームを送出するステップを有し、他方の前記
局側は、前記経路状態確認要求フレームを受信すると経
路状態フレームを送出することで前記経路の運用を開始
させるステップを有することを特徴とする。
と受信ウィンドウをそれぞれ有しフレームを送受信する
2局間に複数の経路を設定し、一方の局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、他方の前記局側は、受信した前記情報フレー
ムの廃棄、順序制御及び送達確認を行うデータ転送方法
において、いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路
が運用を停止した時点から再送要求率を周期的に算出
し、前記再送要求率が所定値に達したときに経路状態確
認要求フレームを送出するステップを有し、他方の前記
局側は、前記経路状態確認要求フレームを受信すると経
路状態フレームを送出することで前記経路の運用を開始
させるステップを有することを特徴とする。
【0025】請求項19記載の発明は、請求項18記載
のデータ転送方法において、前記再送要求率は、再送要
求を行った回数と受信した前記情報フレームの増分数と
から算出することを特徴とする。
のデータ転送方法において、前記再送要求率は、再送要
求を行った回数と受信した前記情報フレームの増分数と
から算出することを特徴とする。
【0026】請求項20記載の発明は、請求項16若し
くは請求項18記載のデータ転送方法において、いずれ
か一方の前記局側は、いずれかの経路が運用を停止した
時点から再送率若しくは再送要求率を周期的に算出し、
前記再送状況率が所定値に達したときかつ運用を停止し
た前記経路から経路状態確認フレームを受信することに
より前記経路の運用を開始させるステップを有すること
を特徴とする。
くは請求項18記載のデータ転送方法において、いずれ
か一方の前記局側は、いずれかの経路が運用を停止した
時点から再送率若しくは再送要求率を周期的に算出し、
前記再送状況率が所定値に達したときかつ運用を停止し
た前記経路から経路状態確認フレームを受信することに
より前記経路の運用を開始させるステップを有すること
を特徴とする。
【0027】
【作用】以上のような本発明に係るデータ転送方法によ
れば、データ送信局側において、コピー識別子を有する
情報フレームを複数の経路へ同時に送出する。データ受
信局側は、データ送信局側から同時に送出される情報フ
レームのうちの少なくとも1つを受信すると、送達確認
を行う。したがって、ある経路でフレームの紛失や遅延
等が原因でフレームの転送が完了しなくても他の経路で
そのフレームの転送が完了すれば、送信側でフレーム転
送が妨げられることなく継続することができ、データ転
送効率が極めて高くなる。
れば、データ送信局側において、コピー識別子を有する
情報フレームを複数の経路へ同時に送出する。データ受
信局側は、データ送信局側から同時に送出される情報フ
レームのうちの少なくとも1つを受信すると、送達確認
を行う。したがって、ある経路でフレームの紛失や遅延
等が原因でフレームの転送が完了しなくても他の経路で
そのフレームの転送が完了すれば、送信側でフレーム転
送が妨げられることなく継続することができ、データ転
送効率が極めて高くなる。
【0028】また、最も遅延の大きい経路からのフレー
ム受信状態をデータ受信局側からデータ送信局側へ通知
し、データ送信局側におけるフレーム送出を制御するこ
とで、データ受信局側における送信シーケンス番号の識
別が可能となる。
ム受信状態をデータ受信局側からデータ送信局側へ通知
し、データ送信局側におけるフレーム送出を制御するこ
とで、データ受信局側における送信シーケンス番号の識
別が可能となる。
【0029】また、遅延が大きいと判断される経路を削
除することにより、他の経路でのフレーム転送を妨げず
にフレーム転送を継続することができ、高信頼かつ転送
効率の極めて高いデータ転送が可能となる。
除することにより、他の経路でのフレーム転送を妨げず
にフレーム転送を継続することができ、高信頼かつ転送
効率の極めて高いデータ転送が可能となる。
【0030】また、再送要求送出用のタイマーを持ちあ
るいは所定の条件で再送要求を送出することにより、全
ての経路でデータの紛失を検出しなくても再送要求を行
えるようになるため、紛失データの再送が速やかに行わ
れ通信のスループットが向上する。
るいは所定の条件で再送要求を送出することにより、全
ての経路でデータの紛失を検出しなくても再送要求を行
えるようになるため、紛失データの再送が速やかに行わ
れ通信のスループットが向上する。
【0031】また、データの再送を行う場合に紛失した
データのみを各経路に対して複数送出することにより1
度の再送で紛失データがデータ送信局側に到達する確率
が向上するため、遅延が極端に大きいデータが無くなり
通信のスループットが向上する。
データのみを各経路に対して複数送出することにより1
度の再送で紛失データがデータ送信局側に到達する確率
が向上するため、遅延が極端に大きいデータが無くなり
通信のスループットが向上する。
【0032】また、運用停止した経路を運用開始するた
めのタイマーを持つことで簡単に経路の運用を開始でき
る。
めのタイマーを持つことで簡単に経路の運用を開始でき
る。
【0033】更に、運用停止した経路上から運用停止以
前に送出したデータを排除できたことを確認する機能に
より、タイマーを用いる場合よりも確実に確認すること
ができる。
前に送出したデータを排除できたことを確認する機能に
より、タイマーを用いる場合よりも確実に確認すること
ができる。
【0034】また、再送率若しくは再送要求率を周期的
に算出し、運用停止になった経路をデータの紛失/誤り
が多くなった時点で運用を開始する機能により、トラヒ
ックを無駄に増やすことなく極力少ない経路数で通信が
行えるようになる。
に算出し、運用停止になった経路をデータの紛失/誤り
が多くなった時点で運用を開始する機能により、トラヒ
ックを無駄に増やすことなく極力少ない経路数で通信が
行えるようになる。
【0035】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施
例を説明する。
例を説明する。
【0036】実施例1.図1は、本実施例を適用したパ
ケット交換ネットワークの例であり、このネットワーク
におけるルーティング方法は、データ送信局側ノードに
おいてデータ受信局側ノードまでの経路を予め定められ
た複数の固定経路として持ち、呼設定時にデータ受信局
側ノードまでの経路が割当てられるルーティング方法で
ある。図1において、ノードA〜Cは、それぞれデータ
送信局側ノード1a、データ受信局側ノード1b、中継
ノード1cである。各ノード1a、1b、1cは、中継
回線2a〜2cで接続されており、これらの中継回線2
a〜2cの両端ではデータリンクレベルのフロー制御
(LAPB等)は行わず、データリンクレベルのフレー
ムチェックシーケンス(以下、FCSと称する)による
チェックのみが行われる。データ送信局側ノード1aで
はデータ受信局側ノード1bまでの複数の経路3a及び
3bを経路管理モジュール4aが割り当てる経路番号
(以下、ROTと称する)で管理し、データ受信局側ノ
ード1bではデータ送信局側ノード1aまでの経路を別
に管理している。この例ではROT=1が経路3a、R
OT=2が経路3bに相当する。同様にデータ受信局側
ノード1bからデータ送信局側ノード1aへの経路3
c、3dはROT=3,4である。また、経路5a、5
bは本実施例におけるデータ転送制御モジュール(以
下、MPFCと称する)であり、MPFC5aには経路
3a、3bが、MPFC5bには経路3c、3dが割り
当てられる。また、各MPFC5a、5bからは、各経
路に対応させて送出するコピーした前記フレーム各々を
識別させるコピー識別子(以下、CIDと称する)を有
するフレームを各経路3a〜3dへ送出する。本実施例
では簡単にMPFC5aがCID=1、2を用い、MP
FC5bがCID=3、4を用いるものとする。各フレ
ームが送出される経路3a〜3dは、CID=1がRO
T=1、CID=2がROT=2、CID=3がROT
=3、CID=4がROT=4、とする。また、図1に
おいて、MPFC1は、送信ウィンドウ6aと受信ウィ
ンドウ6bとを、MPFC2は受信ウィンドウ6cと送
信ウィンドウ6dと、をそれぞれ有している。
ケット交換ネットワークの例であり、このネットワーク
におけるルーティング方法は、データ送信局側ノードに
おいてデータ受信局側ノードまでの経路を予め定められ
た複数の固定経路として持ち、呼設定時にデータ受信局
側ノードまでの経路が割当てられるルーティング方法で
ある。図1において、ノードA〜Cは、それぞれデータ
送信局側ノード1a、データ受信局側ノード1b、中継
ノード1cである。各ノード1a、1b、1cは、中継
回線2a〜2cで接続されており、これらの中継回線2
a〜2cの両端ではデータリンクレベルのフロー制御
(LAPB等)は行わず、データリンクレベルのフレー
ムチェックシーケンス(以下、FCSと称する)による
チェックのみが行われる。データ送信局側ノード1aで
はデータ受信局側ノード1bまでの複数の経路3a及び
3bを経路管理モジュール4aが割り当てる経路番号
(以下、ROTと称する)で管理し、データ受信局側ノ
ード1bではデータ送信局側ノード1aまでの経路を別
に管理している。この例ではROT=1が経路3a、R
OT=2が経路3bに相当する。同様にデータ受信局側
ノード1bからデータ送信局側ノード1aへの経路3
c、3dはROT=3,4である。また、経路5a、5
bは本実施例におけるデータ転送制御モジュール(以
下、MPFCと称する)であり、MPFC5aには経路
3a、3bが、MPFC5bには経路3c、3dが割り
当てられる。また、各MPFC5a、5bからは、各経
路に対応させて送出するコピーした前記フレーム各々を
識別させるコピー識別子(以下、CIDと称する)を有
するフレームを各経路3a〜3dへ送出する。本実施例
では簡単にMPFC5aがCID=1、2を用い、MP
FC5bがCID=3、4を用いるものとする。各フレ
ームが送出される経路3a〜3dは、CID=1がRO
T=1、CID=2がROT=2、CID=3がROT
=3、CID=4がROT=4、とする。また、図1に
おいて、MPFC1は、送信ウィンドウ6aと受信ウィ
ンドウ6bとを、MPFC2は受信ウィンドウ6cと送
信ウィンドウ6dと、をそれぞれ有している。
【0037】図2には、本実施例における送信ウィンド
ウ6aと受信ウィンドウ6cの詳細が示されており、以
下、この図を用いて送信ウィンドウ6aと受信ウィンド
ウ6cの制御について説明する。なお、これらのウィン
ドウ6a、6cの図においては、実線はその値を含み、
破線はその値を含まないことを意味する。
ウ6aと受信ウィンドウ6cの詳細が示されており、以
下、この図を用いて送信ウィンドウ6aと受信ウィンド
ウ6cの制御について説明する。なお、これらのウィン
ドウ6a、6cの図においては、実線はその値を含み、
破線はその値を含まないことを意味する。
【0038】これらのウィンドウ6a、6cには、本実
施例で使用する状態変数及びシステムパラメータが示さ
れている。状態変数としては、受信側からの送達確認を
受けていない送信シーケンス番号のうち最も旧い番号、
あるいはその番号を判別できる番号を示す送達確認変数
7a、次に送出する情報フレームに付与する送信シーケ
ンス番号、あるいはその番号を判別できる番号を示す送
信状態変数7b、受信側における後述する各経路状態変
数Di のうち最も旧い送信シーケンス番号を送信側で保
持する番号を示す遅延状態変数7c、受信側において未
受信の送信シーケンス番号のうち最も旧い番号、あるい
はその番号を判別できる番号を示す受信状態変数7d、
受信側における後述する各経路状態変数Di のうち最も
旧い送信シーケンス番号を受信側で保持する番号を示す
最大遅延状態変数7e、そして、受信側が複数の経路各
々から受信する情報フレームの最新の送信シーケンス番
号、あるいはその番号を判別できる番号を示す経路状態
変数7f、7g、がある。また、システムパラメータと
しては、送出した情報フレームの送達確認を受けない
で、連続的に送出できる情報フレームの最大数を示す最
大ウィンドウサイズ8aと、送出しようとする情報フレ
ームの送信シーケンス番号N(S)が最大ウィンドウサ
イズW内にあっても、送出を禁止する範囲を示す送出禁
止範囲8bとがある。図2において、送達確認変数7a
はA=3、送信状態変数7bはS=3、遅延状態変数7
cはD=1、受信状態変数7dはR=3、最大遅延状態
変数7eはDmax =1、経路状態変数Di のうち7fの
D1 および7gのD2 はそれぞれD1 がCID=1、D
2 がCID=2に対応し、D1 =2、D2 =1である。
システムパラメータ8a、8bは、最大ウィンドウサイ
ズ8aはW=2、送出禁止範囲8bはX=5である。こ
の例では送信シーケンス番号N(S)のモジュロは、N
A=12である。従って0≦N(S)≦11である。こ
れらの値は送信ウィンドウ、受信ウィンドウを制御する
メモリ内に保持されている。
施例で使用する状態変数及びシステムパラメータが示さ
れている。状態変数としては、受信側からの送達確認を
受けていない送信シーケンス番号のうち最も旧い番号、
あるいはその番号を判別できる番号を示す送達確認変数
7a、次に送出する情報フレームに付与する送信シーケ
ンス番号、あるいはその番号を判別できる番号を示す送
信状態変数7b、受信側における後述する各経路状態変
数Di のうち最も旧い送信シーケンス番号を送信側で保
持する番号を示す遅延状態変数7c、受信側において未
受信の送信シーケンス番号のうち最も旧い番号、あるい
はその番号を判別できる番号を示す受信状態変数7d、
受信側における後述する各経路状態変数Di のうち最も
旧い送信シーケンス番号を受信側で保持する番号を示す
最大遅延状態変数7e、そして、受信側が複数の経路各
々から受信する情報フレームの最新の送信シーケンス番
号、あるいはその番号を判別できる番号を示す経路状態
変数7f、7g、がある。また、システムパラメータと
しては、送出した情報フレームの送達確認を受けない
で、連続的に送出できる情報フレームの最大数を示す最
大ウィンドウサイズ8aと、送出しようとする情報フレ
ームの送信シーケンス番号N(S)が最大ウィンドウサ
イズW内にあっても、送出を禁止する範囲を示す送出禁
止範囲8bとがある。図2において、送達確認変数7a
はA=3、送信状態変数7bはS=3、遅延状態変数7
cはD=1、受信状態変数7dはR=3、最大遅延状態
変数7eはDmax =1、経路状態変数Di のうち7fの
D1 および7gのD2 はそれぞれD1 がCID=1、D
2 がCID=2に対応し、D1 =2、D2 =1である。
システムパラメータ8a、8bは、最大ウィンドウサイ
ズ8aはW=2、送出禁止範囲8bはX=5である。こ
の例では送信シーケンス番号N(S)のモジュロは、N
A=12である。従って0≦N(S)≦11である。こ
れらの値は送信ウィンドウ、受信ウィンドウを制御する
メモリ内に保持されている。
【0039】また、ここで用いるフレームのフレームフ
ォーマットの例を図3に示す。図3の(a)は情報フレ
ーム(以下、Iフレームと略す)、(b)は送達確認フ
レーム(以下、RRフレームと略す)である。このフレ
ームフォーマットに示す9a〜9iのフィールドはそれ
ぞれ、MPFC5a、5bの宛先を示すMPFCアドレ
ス9a、フレームタイプを識別させるフレーム識別子
(以下、FIDと称する)9b、コピー識別子CID9
c、次に送出すべきデータの順序を示す送信シーケンス
番号N(S)9d、受信状態変数を格納する受信シーケ
ンス番号N(R)9e、最大遅延状態変数を格納する遅
延シーケンス番号N(D)9f、転送するデータ9gで
ある。さらに、RRフレームのフィールド9hは、受信
状態変数Rの周期を示す受信周期番号RNである。な
お、FIDの値は例として図4の表10にまとめてあ
る。
ォーマットの例を図3に示す。図3の(a)は情報フレ
ーム(以下、Iフレームと略す)、(b)は送達確認フ
レーム(以下、RRフレームと略す)である。このフレ
ームフォーマットに示す9a〜9iのフィールドはそれ
ぞれ、MPFC5a、5bの宛先を示すMPFCアドレ
ス9a、フレームタイプを識別させるフレーム識別子
(以下、FIDと称する)9b、コピー識別子CID9
c、次に送出すべきデータの順序を示す送信シーケンス
番号N(S)9d、受信状態変数を格納する受信シーケ
ンス番号N(R)9e、最大遅延状態変数を格納する遅
延シーケンス番号N(D)9f、転送するデータ9gで
ある。さらに、RRフレームのフィールド9hは、受信
状態変数Rの周期を示す受信周期番号RNである。な
お、FIDの値は例として図4の表10にまとめてあ
る。
【0040】図2の状態で、MPFC5aからMPFC
5bへデータを送信するためにIフレームを送る時、M
PFC5aのアドレスを1、MPFC5bのアドレスを
2とすると、送信状態変数S=3をN(S)として付与
すると共に、各Iフレームには前述のMPFCアドレス
=2、FID=0、N(R)、N(D)が付与される。
なお、受信シーケンス番号N(R)と遅延シーケンス番
号N(D)は、ノードB1bからノードA1aへ送られ
たIフレームの応答用であり、詳細は後述する。MPF
C5aではそのIフレームを2つにコピーし、それぞれ
にCID=1および2を付与して経路番号ROT=1お
よび2の経路へ同時に送出する。また、N(S)=4の
Iフレームがあれば最大ウィンドウサイズWの範囲内な
ので同様に送出できる。これらのIフレーム送出と同時
に送信ウィンドウの送信状態変数Sをインクリメント
し、この場合、S=5に更新される。MPFC5bでは
受信したフレームのMPFCアドレスとFIDをチェッ
クして自分宛のIフレームであることを判別する。そし
て、IフレームのCIDをチェックしてN(S)の値で
D1 またはD2 を更新すると同時にD1 とD2 を比較
し、その中で最も旧い値とDmax を比較することでDma
x を更新する。更新後、送信シーケンス番号N(S)の
値が受信状態変数RからR+W−1(それぞれの値を含
む)までの範囲になければ、そのIフレームは重複フレ
ームとして廃棄する。ここで廃棄しないIフレームは、
後で説明する順序制御の処理を受ける。
5bへデータを送信するためにIフレームを送る時、M
PFC5aのアドレスを1、MPFC5bのアドレスを
2とすると、送信状態変数S=3をN(S)として付与
すると共に、各Iフレームには前述のMPFCアドレス
=2、FID=0、N(R)、N(D)が付与される。
なお、受信シーケンス番号N(R)と遅延シーケンス番
号N(D)は、ノードB1bからノードA1aへ送られ
たIフレームの応答用であり、詳細は後述する。MPF
C5aではそのIフレームを2つにコピーし、それぞれ
にCID=1および2を付与して経路番号ROT=1お
よび2の経路へ同時に送出する。また、N(S)=4の
Iフレームがあれば最大ウィンドウサイズWの範囲内な
ので同様に送出できる。これらのIフレーム送出と同時
に送信ウィンドウの送信状態変数Sをインクリメント
し、この場合、S=5に更新される。MPFC5bでは
受信したフレームのMPFCアドレスとFIDをチェッ
クして自分宛のIフレームであることを判別する。そし
て、IフレームのCIDをチェックしてN(S)の値で
D1 またはD2 を更新すると同時にD1 とD2 を比較
し、その中で最も旧い値とDmax を比較することでDma
x を更新する。更新後、送信シーケンス番号N(S)の
値が受信状態変数RからR+W−1(それぞれの値を含
む)までの範囲になければ、そのIフレームは重複フレ
ームとして廃棄する。ここで廃棄しないIフレームは、
後で説明する順序制御の処理を受ける。
【0041】以下、具体的に図5のシーケンスに従い、
本実施例におけるデータ転送方法の手順について説明す
る。
本実施例におけるデータ転送方法の手順について説明す
る。
【0042】まず最初にMPFC5aから送出したCI
D=1、N(S)=3のIフレーム11aに誤りまたは
紛失が発生し、もう一方の経路からのIフレーム11b
(CID=2)により救済される場合を説明する。
D=1、N(S)=3のIフレーム11aに誤りまたは
紛失が発生し、もう一方の経路からのIフレーム11b
(CID=2)により救済される場合を説明する。
【0043】図5(a)の各ウィンドウ6a、6cの状
態は図2の状態と同じである。CID=2、N(S)=
3のIフレーム11bは遅延が大きく、CID=1、N
(S)=4のIフレーム11cをMPFC5bで先に受
信した場合、MPFC5bの受信ウィンドウではD1 =
4のみが更新され、これは新規のIフレームであると認
識される。この時の状態を図5(b)に示す。ここで新
規フレームの認識は、例えば図6に示すような順序制御
テーブル13を用いることにより行われる。このテーブ
ルは、最大ウィンドウサイズWに等しい大きさのビット
マップであり、その先頭を指すRポインタ14はモジュ
ロで更新される。Rポインタの指すビット位置の値(0
または1)はN(S)=Rのフレームが未受信か受信済
みかを示し、Iフレームの受信毎にそのN(S)から計
算されるビット位置の値を確認して0であれば1を立て
て受信済みの表示をし、これを新規フレームとする。1
であれば受信したIフレームを重複フレームとして廃棄
する。本実施例では、最大ウィンドウサイズWは2であ
るので、順序制御テーブル13の大きさは2ビットであ
り、この時Rポインタがビット位置1を指していたとす
ると、ビット位置1がR(=3)に対応し、ビット位置
0がR+1(=4)に対応する。この時の順序制御テー
ブルの状態を図7に示す。
態は図2の状態と同じである。CID=2、N(S)=
3のIフレーム11bは遅延が大きく、CID=1、N
(S)=4のIフレーム11cをMPFC5bで先に受
信した場合、MPFC5bの受信ウィンドウではD1 =
4のみが更新され、これは新規のIフレームであると認
識される。この時の状態を図5(b)に示す。ここで新
規フレームの認識は、例えば図6に示すような順序制御
テーブル13を用いることにより行われる。このテーブ
ルは、最大ウィンドウサイズWに等しい大きさのビット
マップであり、その先頭を指すRポインタ14はモジュ
ロで更新される。Rポインタの指すビット位置の値(0
または1)はN(S)=Rのフレームが未受信か受信済
みかを示し、Iフレームの受信毎にそのN(S)から計
算されるビット位置の値を確認して0であれば1を立て
て受信済みの表示をし、これを新規フレームとする。1
であれば受信したIフレームを重複フレームとして廃棄
する。本実施例では、最大ウィンドウサイズWは2であ
るので、順序制御テーブル13の大きさは2ビットであ
り、この時Rポインタがビット位置1を指していたとす
ると、ビット位置1がR(=3)に対応し、ビット位置
0がR+1(=4)に対応する。この時の順序制御テー
ブルの状態を図7に示す。
【0044】次に、遅延の大きいCID=2、N(S)
=3のIフレームを受信するとD2=3に更新し、D1
とD2 を比較してDmax =D2 =3に更新する。さらに
前述の順序制御テーブル13を参照しながら受信状態変
数Rの値を更新する。受信状態変数Rの更新方法は、N
(S)=RのIフレーム受信時にRポインタと受信状態
変数Rの値をインクリメントする。そしてRポインタの
指すビット位置の値を確認し、1であれば0に書き変え
てRポインタと受信状態変数Rの値をインクリメントす
る、というようにRポインタの指すビット位置の値が0
になるまで続ける。また、Rポインタのインクリメント
毎に受信済みデータを利用者(上位レベル)に渡すこと
で、MPFC5bにおいて順序制御を施したデータ受信
が完了する。その後MPFC5bは、送達確認を応答フ
レームとして使用されるIフレームまたはRRフレーム
によりMPFC5aへ返す。この時、送達確認にはN
(R)=R(=5)、N(D)=Dmax (=3)を設定
する。MPFC5aは、MPFC5bが送出した送達確
認12aを受信すると、送達確認変数Aと遅延状態変数
Dの値はA=N(R)=5、D=N(D)=3に更新さ
れ、図5の状態(c)になる。送達確認変数Aと遅延状
態変数Dの更新動作は後で説明する。
=3のIフレームを受信するとD2=3に更新し、D1
とD2 を比較してDmax =D2 =3に更新する。さらに
前述の順序制御テーブル13を参照しながら受信状態変
数Rの値を更新する。受信状態変数Rの更新方法は、N
(S)=RのIフレーム受信時にRポインタと受信状態
変数Rの値をインクリメントする。そしてRポインタの
指すビット位置の値を確認し、1であれば0に書き変え
てRポインタと受信状態変数Rの値をインクリメントす
る、というようにRポインタの指すビット位置の値が0
になるまで続ける。また、Rポインタのインクリメント
毎に受信済みデータを利用者(上位レベル)に渡すこと
で、MPFC5bにおいて順序制御を施したデータ受信
が完了する。その後MPFC5bは、送達確認を応答フ
レームとして使用されるIフレームまたはRRフレーム
によりMPFC5aへ返す。この時、送達確認にはN
(R)=R(=5)、N(D)=Dmax (=3)を設定
する。MPFC5aは、MPFC5bが送出した送達確
認12aを受信すると、送達確認変数Aと遅延状態変数
Dの値はA=N(R)=5、D=N(D)=3に更新さ
れ、図5の状態(c)になる。送達確認変数Aと遅延状
態変数Dの更新動作は後で説明する。
【0045】このようにして、本実施例では、1つ経路
で情報フレームの転送が成功すれば正常にデータは受信
していることになるので、他の経路で遅延が発生した場
合に、同時に送出された他の経路の情報フレームの受信
を待たずに送達確認を送出する。したがって、データ送
信局側ノード1aでフレームの転送を継続して行える。
で情報フレームの転送が成功すれば正常にデータは受信
していることになるので、他の経路で遅延が発生した場
合に、同時に送出された他の経路の情報フレームの受信
を待たずに送達確認を送出する。したがって、データ送
信局側ノード1aでフレームの転送を継続して行える。
【0046】次に、CID=2でN(S)=4以上のI
フレーム全てに誤りまたは紛失、あるいは非常に大きい
遅延があり、CID=1では正常なIフレームを受信し
続ける場合を説明する。図5(c)の状態からシーケン
ス図に示すように、CID=1でN(S)=5〜10の
Iフレーム11d〜11iがMPFC5bで正常に受信
でき、N(R)=11、N(D)=3の送達確認12d
がMPFC5aに返ると、図5(d)の状態となる。こ
の状態は、MPFC5aで送信状態変数Sの値が送出禁
止範囲Xにかかるためこれ以上のIフレームの送出はで
きないことを示している。つまり、遅延の大きい経路か
ら受信する送信シーケンス番号の確認がとれないまま、
送信シーケンス番号N(S)が1周してしまうことを防
ぎ、以前送出した送信シーケンス番号のIフレームと新
たな送信シーケンス番号のIフレームを受信側において
間違えないことを保証している。
フレーム全てに誤りまたは紛失、あるいは非常に大きい
遅延があり、CID=1では正常なIフレームを受信し
続ける場合を説明する。図5(c)の状態からシーケン
ス図に示すように、CID=1でN(S)=5〜10の
Iフレーム11d〜11iがMPFC5bで正常に受信
でき、N(R)=11、N(D)=3の送達確認12d
がMPFC5aに返ると、図5(d)の状態となる。こ
の状態は、MPFC5aで送信状態変数Sの値が送出禁
止範囲Xにかかるためこれ以上のIフレームの送出はで
きないことを示している。つまり、遅延の大きい経路か
ら受信する送信シーケンス番号の確認がとれないまま、
送信シーケンス番号N(S)が1周してしまうことを防
ぎ、以前送出した送信シーケンス番号のIフレームと新
たな送信シーケンス番号のIフレームを受信側において
間違えないことを保証している。
【0047】以上の説明では、MPFC5bからも送出
するIフレームがあり、送達確認が主にそのIフレーム
に相乗りした形で行われることを想定している。この場
合、上記のようなフロー制御が逆方向(MPFC5bか
らMPFC5aの方向)についても適用されるため、両
方向共に送信シーケンス番号を間違えないことが保証さ
れる。
するIフレームがあり、送達確認が主にそのIフレーム
に相乗りした形で行われることを想定している。この場
合、上記のようなフロー制御が逆方向(MPFC5bか
らMPFC5aの方向)についても適用されるため、両
方向共に送信シーケンス番号を間違えないことが保証さ
れる。
【0048】次に、上記送達確認をRRフレームで返す
場合を説明する。このRRフレームは、HDLCにおけ
るRRフレームと同様、受信したIフレームに対して応
答送信タイマーをタイムアウトT2で設定し、そのタイ
ムアウトまでに受信側から送信側へ返す送達確認をIフ
レームに相乗りさせることができない場合、すなわち、
送出するIフレームがない場合やIフレームが送出でき
ない状態(MPFC5bの送信ウィンドウが開かない状
態)にある場合に送出される。RRフレームのフレーム
フォーマットの例を図3(b)に示す。なお、9hの受
信周期番号RN以外のフィールドは上記で説明済みであ
る。受信周期番号RNは、受信側が保有する受信状態変
数Rの周期が設定される。このRNは受信状態変数Rの
値が0をまたぐ毎にモジュロNBでインクリメントされ
る。上記の例(モジュロNA=12)で言えば、R=1
1の状態からIフレームの受信によりR=0になった場
合等にインクリメントされる値である。また送信側でも
同様に、送達確認変数Aの周期として送信周期番号SN
を保有する。SNの更新は、送達確認変数Aの値が0を
またぐ毎に行われる。受信周期番号RNを用いる具体的
な動作を図8で説明する。この図において、15a、1
5bは、MPFC5bからMPFC5aの方向へ送られ
るRRフレームを示している。RRフレーム内の数字は
受信周期番号RNである。今、MPFC5aの送信ウィ
ンドウおよびMPFC5bの受信ウィンドウは図5
(b)の状態であり、RN=SN=3(モジュロNB=
4)であったとする。この状態から図5のシーケンス図
のようにCID=2、N(S)=3のIフレーム11b
をMPFC5bで受信し、N(R)=5、N(D)=3
の送達確認12aがRRフレームで返される。図8にお
いては、このRRフレームは15cと15dに相当す
る。それ以外のRRフレームは、遅延等のため経路内に
残っているフレームである。MPFC5aでは、受信し
たRRフレームのRNを現在保有しているSNの値と比
較し、SNに等しいかまたは1だけ大きければそのRR
フレームを有効とし、それ以外は廃棄する。従って15
aのRRフレームは廃棄される。続いて、有効と判断さ
れたRRフレームのN(R)、N(D)の値に応じて送
信ウィンドウの所定の状態変数は更新される。すなわ
ち、N(R)の値がチェックされ、その値がA+1(=
4)からS(=5)の範囲であれば、Aの値をA=N
(R)に更新し、SNの値も必要があれば同時に更新す
る。さらに、受信したN(D)の値がチェックされ、そ
の値がD+1(=2)からS−1(=4)の範囲であれ
ばDの値を更新する。以上の動作によりウィンドウ状態
は図5(c)のようになる。
場合を説明する。このRRフレームは、HDLCにおけ
るRRフレームと同様、受信したIフレームに対して応
答送信タイマーをタイムアウトT2で設定し、そのタイ
ムアウトまでに受信側から送信側へ返す送達確認をIフ
レームに相乗りさせることができない場合、すなわち、
送出するIフレームがない場合やIフレームが送出でき
ない状態(MPFC5bの送信ウィンドウが開かない状
態)にある場合に送出される。RRフレームのフレーム
フォーマットの例を図3(b)に示す。なお、9hの受
信周期番号RN以外のフィールドは上記で説明済みであ
る。受信周期番号RNは、受信側が保有する受信状態変
数Rの周期が設定される。このRNは受信状態変数Rの
値が0をまたぐ毎にモジュロNBでインクリメントされ
る。上記の例(モジュロNA=12)で言えば、R=1
1の状態からIフレームの受信によりR=0になった場
合等にインクリメントされる値である。また送信側でも
同様に、送達確認変数Aの周期として送信周期番号SN
を保有する。SNの更新は、送達確認変数Aの値が0を
またぐ毎に行われる。受信周期番号RNを用いる具体的
な動作を図8で説明する。この図において、15a、1
5bは、MPFC5bからMPFC5aの方向へ送られ
るRRフレームを示している。RRフレーム内の数字は
受信周期番号RNである。今、MPFC5aの送信ウィ
ンドウおよびMPFC5bの受信ウィンドウは図5
(b)の状態であり、RN=SN=3(モジュロNB=
4)であったとする。この状態から図5のシーケンス図
のようにCID=2、N(S)=3のIフレーム11b
をMPFC5bで受信し、N(R)=5、N(D)=3
の送達確認12aがRRフレームで返される。図8にお
いては、このRRフレームは15cと15dに相当す
る。それ以外のRRフレームは、遅延等のため経路内に
残っているフレームである。MPFC5aでは、受信し
たRRフレームのRNを現在保有しているSNの値と比
較し、SNに等しいかまたは1だけ大きければそのRR
フレームを有効とし、それ以外は廃棄する。従って15
aのRRフレームは廃棄される。続いて、有効と判断さ
れたRRフレームのN(R)、N(D)の値に応じて送
信ウィンドウの所定の状態変数は更新される。すなわ
ち、N(R)の値がチェックされ、その値がA+1(=
4)からS(=5)の範囲であれば、Aの値をA=N
(R)に更新し、SNの値も必要があれば同時に更新す
る。さらに、受信したN(D)の値がチェックされ、そ
の値がD+1(=2)からS−1(=4)の範囲であれ
ばDの値を更新する。以上の動作によりウィンドウ状態
は図5(c)のようになる。
【0049】上述した送信ウィンドウ6a内の状態変数
の更新動作は、Iフレームで送達確認を行う場合にも同
様である。但し、この場合はRNとSNの比較は行わ
ず、N(R)のチェックから行うことになる。
の更新動作は、Iフレームで送達確認を行う場合にも同
様である。但し、この場合はRNとSNの比較は行わ
ず、N(R)のチェックから行うことになる。
【0050】次に、複数の経路へ同時に送出したフレー
ム全てに誤りまたは紛失が発生した場合、再送により回
復する場合を図9により説明する。図9(a)は図5
(b)と同じ状態である。この状態から、MPFC5b
がCID=2、N(S)=4のIフレーム16cを受信
すると最大遅延状態変数Dmax の値が受信状態変数Rの
値を越え、N(S)=3のIフレーム16aおよび16
bが全て失われたことを検出する。この検出は、MPF
C5bで更新された最大遅延状態変数Dmax の値が以前
の最大遅延状態変数Dmax の値より大きい値に更新さ
れ、受信状態変数Rの値が更新されない場合のみ最大遅
延状態変数Dmax と受信状態変数Rを比較することによ
り行われる。最大遅延状態変数Dmax の更新は以前の最
大遅延状態変数Dmax の値よりも大きい場合のみ更新さ
れる。MPFC5bは、Iフレームの紛失を検出したら
直ちに前述のRRフレームを設定し送出する。RRフレ
ーム17aをMPFC5aで受信し、送信ウィンドウが
更新されると図9(b)の状態になる。MPFC5aで
は、遅延状態変数Dまたは送達確認変数Aが更新される
毎にDとAの値の比較を行い、上記の場合はDの値がA
の値を越えたことにより再送が必要であることを検出す
るため、直ちにN(S)=A(=3)からN(S)=D
−1(=3)までのIフレームを全て再送する。再送し
たCID=1、N(S)=3のIフレーム16eがMP
FC5bに届き、送達確認17bが返ってきたときの状
態は図9(c)になる。
ム全てに誤りまたは紛失が発生した場合、再送により回
復する場合を図9により説明する。図9(a)は図5
(b)と同じ状態である。この状態から、MPFC5b
がCID=2、N(S)=4のIフレーム16cを受信
すると最大遅延状態変数Dmax の値が受信状態変数Rの
値を越え、N(S)=3のIフレーム16aおよび16
bが全て失われたことを検出する。この検出は、MPF
C5bで更新された最大遅延状態変数Dmax の値が以前
の最大遅延状態変数Dmax の値より大きい値に更新さ
れ、受信状態変数Rの値が更新されない場合のみ最大遅
延状態変数Dmax と受信状態変数Rを比較することによ
り行われる。最大遅延状態変数Dmax の更新は以前の最
大遅延状態変数Dmax の値よりも大きい場合のみ更新さ
れる。MPFC5bは、Iフレームの紛失を検出したら
直ちに前述のRRフレームを設定し送出する。RRフレ
ーム17aをMPFC5aで受信し、送信ウィンドウが
更新されると図9(b)の状態になる。MPFC5aで
は、遅延状態変数Dまたは送達確認変数Aが更新される
毎にDとAの値の比較を行い、上記の場合はDの値がA
の値を越えたことにより再送が必要であることを検出す
るため、直ちにN(S)=A(=3)からN(S)=D
−1(=3)までのIフレームを全て再送する。再送し
たCID=1、N(S)=3のIフレーム16eがMP
FC5bに届き、送達確認17bが返ってきたときの状
態は図9(c)になる。
【0051】上記の再送方法以外に、受信側が再送要求
フレームにより再送要求を行う方法について説明する。
MPFC5bがN(S)=3のIフレーム16aおよび
16bの紛失を検出するまでは上記の例と同じである。
MPFC5bは、Iフレームの紛失を検出したら直ちに
図3(b)に示すような再送要求フレーム(以下、RE
Jフレームと略す)を送出する。REJフレームの各フ
ィールドは、RRフレームと同じであるが、FIDの値
が異なるだけである。図9の17aがRRフレームでは
なくREJフレームであるとすると、これを受信したM
PFC5aは前述と同様に送達確認変数Aと遅延状態変
数Dを更新するが、AとDの値の比較は行わず、遅延状
態変数Dの更新ができた場合のみ、受信したREJフレ
ームのN(R)からN(D)−1までのIフレームを再
送する。図9の例では遅延状態変数Dの値が1から4に
更新され、N(S)=3のIフレーム16eが再送され
る。
フレームにより再送要求を行う方法について説明する。
MPFC5bがN(S)=3のIフレーム16aおよび
16bの紛失を検出するまでは上記の例と同じである。
MPFC5bは、Iフレームの紛失を検出したら直ちに
図3(b)に示すような再送要求フレーム(以下、RE
Jフレームと略す)を送出する。REJフレームの各フ
ィールドは、RRフレームと同じであるが、FIDの値
が異なるだけである。図9の17aがRRフレームでは
なくREJフレームであるとすると、これを受信したM
PFC5aは前述と同様に送達確認変数Aと遅延状態変
数Dを更新するが、AとDの値の比較は行わず、遅延状
態変数Dの更新ができた場合のみ、受信したREJフレ
ームのN(R)からN(D)−1までのIフレームを再
送する。図9の例では遅延状態変数Dの値が1から4に
更新され、N(S)=3のIフレーム16eが再送され
る。
【0052】また、複数の経路へ同時に送出したフレー
ム全てに誤りまたは紛失が発生したことを受信ウィンド
ウ内で検出できない場合の再送による回復を図10に基
づいて説明する。図10(a)は図5(c)と同じ状態
である。図10(a)の状態からCID=1、N(S)
=6のIフレーム18fをMPFC5bが受信し、CI
D=1、N(S)=5のIフレーム18dおよびCID
=2、N(S)=5,6のIフレーム18e、18gに
誤りまたは紛失があった場合、図10(b)の状態とな
る。この状態は、MPFC5aで最大ウィンドウサイズ
Wが開かないため次のIフレームを送信できない状態で
あり、MPFC5bではCID=2、N(S)=5のI
フレームを待っている状態である。この場合はHDLC
における制御と同様に、MPFC5aでN(S)=5の
Iフレーム送出時に応答確認タイマーをタイムアウトT
1 でかけており(図10では、N(S)=6のIフレー
ムとタイマーを共用)、このタイムアウトによりMPF
C5aから再送が行われる。また、同一フレームの送信
回数は最大送信回数N2 で予め規定される。
ム全てに誤りまたは紛失が発生したことを受信ウィンド
ウ内で検出できない場合の再送による回復を図10に基
づいて説明する。図10(a)は図5(c)と同じ状態
である。図10(a)の状態からCID=1、N(S)
=6のIフレーム18fをMPFC5bが受信し、CI
D=1、N(S)=5のIフレーム18dおよびCID
=2、N(S)=5,6のIフレーム18e、18gに
誤りまたは紛失があった場合、図10(b)の状態とな
る。この状態は、MPFC5aで最大ウィンドウサイズ
Wが開かないため次のIフレームを送信できない状態で
あり、MPFC5bではCID=2、N(S)=5のI
フレームを待っている状態である。この場合はHDLC
における制御と同様に、MPFC5aでN(S)=5の
Iフレーム送出時に応答確認タイマーをタイムアウトT
1 でかけており(図10では、N(S)=6のIフレー
ムとタイマーを共用)、このタイムアウトによりMPF
C5aから再送が行われる。また、同一フレームの送信
回数は最大送信回数N2 で予め規定される。
【0053】次に、特定の経路で遅延が大きい等の原因
により、送信側でのIフレーム送出が送出禁止範囲Xに
より規制される前に、その経路を削除することによりI
フレームの転送を継続する方法について説明する。図1
1(a)がこの状態である。経路削除範囲Yは、受信ウ
ィンドウにおける経路を削除する範囲を指定するシステ
ムパラメータであり、最大遅延状態変数Dmax の位置か
ら定まる。本実施例においては、図11(a)の受信ウ
ィンドウ6cに示すようにY=X=5とする。まず、M
PFC5bでは受信状態変数Rの更新時にR=Dmax −
Y+1(=11)になったことを検出する、すなわち、
受信状態変数Rが経路削除範囲Yに含まれること検出さ
れると、この検出以降のデータ転送において、最大遅延
状態変数Dmax を設定する経路に割り当てられたCID
(=2)のフレームを全て無視すると同時に、最大遅延
状態変数Dmax の更新時に該当する経路状態変数D2 を
比較対象からはずし、経路削除の対象とする。続いてM
PFC5bは、上記のCID(=2)に対応する経路状
態変数D2 以外のDi を比較し、最大遅延状態変数Dma
x を更新する。この場合はDmax =D1 =10である。
その後、MPFC5bは経路削除指示フレーム21(以
下DELフレームと称する)を送出する。このDELフ
レームのフレームフォーマットの例を図3(c)に示
す。このフォーマットの中で、9iの経路識別子RID
以外は説明済みである。RID9iの値は、上記で削除
対象となったCID(=2)が設定され、DELフレー
ム21がMPFC5aに届くと、図11(b)の状態に
なる。MPFC5aは、RID=CID(=2)へのフ
レーム送出をやめ、DELフレームの応答として、経路
削除応答フレーム22(以下、DELRフレームと称す
る)を送出する。このフレームフォーマットは図3
(c)で示すようにDELフレームと同じであり、FI
D9iのフィールドの値が異なるフレームである。この
DELRフレームがMPFC5bに到達すれば経路の削
除は完了するが、到達しなければIフレームの再送と同
様、MPFC5bから最大送信回数N2 回の再送が行わ
れる。
により、送信側でのIフレーム送出が送出禁止範囲Xに
より規制される前に、その経路を削除することによりI
フレームの転送を継続する方法について説明する。図1
1(a)がこの状態である。経路削除範囲Yは、受信ウ
ィンドウにおける経路を削除する範囲を指定するシステ
ムパラメータであり、最大遅延状態変数Dmax の位置か
ら定まる。本実施例においては、図11(a)の受信ウ
ィンドウ6cに示すようにY=X=5とする。まず、M
PFC5bでは受信状態変数Rの更新時にR=Dmax −
Y+1(=11)になったことを検出する、すなわち、
受信状態変数Rが経路削除範囲Yに含まれること検出さ
れると、この検出以降のデータ転送において、最大遅延
状態変数Dmax を設定する経路に割り当てられたCID
(=2)のフレームを全て無視すると同時に、最大遅延
状態変数Dmax の更新時に該当する経路状態変数D2 を
比較対象からはずし、経路削除の対象とする。続いてM
PFC5bは、上記のCID(=2)に対応する経路状
態変数D2 以外のDi を比較し、最大遅延状態変数Dma
x を更新する。この場合はDmax =D1 =10である。
その後、MPFC5bは経路削除指示フレーム21(以
下DELフレームと称する)を送出する。このDELフ
レームのフレームフォーマットの例を図3(c)に示
す。このフォーマットの中で、9iの経路識別子RID
以外は説明済みである。RID9iの値は、上記で削除
対象となったCID(=2)が設定され、DELフレー
ム21がMPFC5aに届くと、図11(b)の状態に
なる。MPFC5aは、RID=CID(=2)へのフ
レーム送出をやめ、DELフレームの応答として、経路
削除応答フレーム22(以下、DELRフレームと称す
る)を送出する。このフレームフォーマットは図3
(c)で示すようにDELフレームと同じであり、FI
D9iのフィールドの値が異なるフレームである。この
DELRフレームがMPFC5bに到達すれば経路の削
除は完了するが、到達しなければIフレームの再送と同
様、MPFC5bから最大送信回数N2 回の再送が行わ
れる。
【0054】次に、Iフレーム以外のフレームを受信す
る場合に、特定の経路の遅延が大きい等の原因により、
その受信フレームに基づく送信状態変数Sの更新を行う
べきであるかを判断できなくなる前に、その経路を削除
する方法について説明する。ここでは受信周期番号RN
を含むフレームであるRRフレーム受信時を例として図
12に基づき説明する。MPFC5aでは、受信したR
Rフレームに付与されている受信周期番号RNを現在保
有している送信周期番号SNの値を比較するが、その際
に所定の条件である(SN−RN)/NBの余りが2以
上という条件に合致した場合に、その受信周期番号RN
が付与されたフレームの経路を削除対象とする。図12
(a)に示すような場合は、CID=4、RN=2のR
Rフレーム23fを受信した時点でCID=4のフレー
ムが通る経路を削除対象とする。また、受信周期番号R
Nは、モジュロNB(=4)で付与されるため、図12
(b)に示すような場合も考慮して以下に示すような処
理を行う。図12(b)において、23a〜23eは図
12(a)と同様、CID=3のRRフレームを示し、
それぞれMPFC5aの送信周期番号SNを更新するR
Rフレームである。23gは、23aと同時に送出され
たCID=4のRRフレームであり、CID=4の経路
で遅延が大きいことを表している。ここでMPFC5a
は例えば、図13に示すような受信状態テーブル24を
有し、その大きさ(ビット数)は使用する最大のコピー
識別子(CID)数に等しい。例えば上記の例ではCI
D数は2であるので、受信状態テーブル24は2ビット
のテーブルであり、ビット位置0がCID=3に対応
し、ビット位置1がCID=4に対応する。ビット位置
とCIDの対応は、コピー識別子変換テーブル25にビ
ット位置を示しておくことで行われる。受信状態テーブ
ル24の初期値は全て0であり、送信周期番号SNの更
新毎に全て0にクリアされる。MPFC5aはフレーム
の受信毎にフレームに付与されたCIDを参照すること
で、そのCIDに対応するビットに1を書き込む。そし
てSNの更新時にこのテーブルの使用中のCIDに対応
するビット位置のみを参照し、値が0であるビット位置
に対応するCIDの経路を削除対象とする。従って図1
2(b)のようにSN=2でCID=4のフレーム受信
がない場合は、RRフレーム23bを受信した時点でC
ID=4の経路を削除対象とする。このように削除対象
とされた経路に対応するCIDのフレームは、以降受信
しても全て廃棄するようにし、MPFC5bに対して前
述と同様のDELフレームを送出する。但し、この場合
は、経路識別子RIDの値はRID=4である。MPF
C5bにおけるDELフレームの受信動作、およびMP
FC5aにおける経路削除の完了は前述の経路削除方法
の場合と同様である。
る場合に、特定の経路の遅延が大きい等の原因により、
その受信フレームに基づく送信状態変数Sの更新を行う
べきであるかを判断できなくなる前に、その経路を削除
する方法について説明する。ここでは受信周期番号RN
を含むフレームであるRRフレーム受信時を例として図
12に基づき説明する。MPFC5aでは、受信したR
Rフレームに付与されている受信周期番号RNを現在保
有している送信周期番号SNの値を比較するが、その際
に所定の条件である(SN−RN)/NBの余りが2以
上という条件に合致した場合に、その受信周期番号RN
が付与されたフレームの経路を削除対象とする。図12
(a)に示すような場合は、CID=4、RN=2のR
Rフレーム23fを受信した時点でCID=4のフレー
ムが通る経路を削除対象とする。また、受信周期番号R
Nは、モジュロNB(=4)で付与されるため、図12
(b)に示すような場合も考慮して以下に示すような処
理を行う。図12(b)において、23a〜23eは図
12(a)と同様、CID=3のRRフレームを示し、
それぞれMPFC5aの送信周期番号SNを更新するR
Rフレームである。23gは、23aと同時に送出され
たCID=4のRRフレームであり、CID=4の経路
で遅延が大きいことを表している。ここでMPFC5a
は例えば、図13に示すような受信状態テーブル24を
有し、その大きさ(ビット数)は使用する最大のコピー
識別子(CID)数に等しい。例えば上記の例ではCI
D数は2であるので、受信状態テーブル24は2ビット
のテーブルであり、ビット位置0がCID=3に対応
し、ビット位置1がCID=4に対応する。ビット位置
とCIDの対応は、コピー識別子変換テーブル25にビ
ット位置を示しておくことで行われる。受信状態テーブ
ル24の初期値は全て0であり、送信周期番号SNの更
新毎に全て0にクリアされる。MPFC5aはフレーム
の受信毎にフレームに付与されたCIDを参照すること
で、そのCIDに対応するビットに1を書き込む。そし
てSNの更新時にこのテーブルの使用中のCIDに対応
するビット位置のみを参照し、値が0であるビット位置
に対応するCIDの経路を削除対象とする。従って図1
2(b)のようにSN=2でCID=4のフレーム受信
がない場合は、RRフレーム23bを受信した時点でC
ID=4の経路を削除対象とする。このように削除対象
とされた経路に対応するCIDのフレームは、以降受信
しても全て廃棄するようにし、MPFC5bに対して前
述と同様のDELフレームを送出する。但し、この場合
は、経路識別子RIDの値はRID=4である。MPF
C5bにおけるDELフレームの受信動作、およびMP
FC5aにおける経路削除の完了は前述の経路削除方法
の場合と同様である。
【0055】以上のように、本実施例によれば、1つの
経路でフレームの廃棄等があっても他の経路で同一フレ
ームの転送が成功すれば、送信側でフレーム転送の継続
が可能となる。また、遅延の大きい経路を削除すること
で、転送効率の高いデータ通信を維持することができ
る。
経路でフレームの廃棄等があっても他の経路で同一フレ
ームの転送が成功すれば、送信側でフレーム転送の継続
が可能となる。また、遅延の大きい経路を削除すること
で、転送効率の高いデータ通信を維持することができ
る。
【0056】なお、上記実施例では、本発明におけるデ
ータ転送方法を好適に説明するため、ノードA1aをデ
ータ送信局側ノード、ノードB1bをデータ受信局側ノ
ードと称して説明したわけであるが、データの送信局
側、受信局側を上記実施例に限られたものではない。
ータ転送方法を好適に説明するため、ノードA1aをデ
ータ送信局側ノード、ノードB1bをデータ受信局側ノ
ードと称して説明したわけであるが、データの送信局
側、受信局側を上記実施例に限られたものではない。
【0057】実施例2.上記第1実施例においては、フ
レームの送達確認を使用する複数の経路でまとめて行う
ため、1つの経路でフレームの廃棄等があっても他の経
路で同一フレームの転送が成功すれば、送信側でフレー
ム転送の継続ができ、高信頼かつ転送効率の極めて高い
データ通信が可能となる。また、遅延の大きい経路を削
除する、すなわちその経路の運用を停止させることで、
転送効率の高いデータ通信を維持することが可能とな
る。
レームの送達確認を使用する複数の経路でまとめて行う
ため、1つの経路でフレームの廃棄等があっても他の経
路で同一フレームの転送が成功すれば、送信側でフレー
ム転送の継続ができ、高信頼かつ転送効率の極めて高い
データ通信が可能となる。また、遅延の大きい経路を削
除する、すなわちその経路の運用を停止させることで、
転送効率の高いデータ通信を維持することが可能とな
る。
【0058】しかしながら、上記実施例においては、以
下のような問題があった。
下のような問題があった。
【0059】まず、遅延の最も大きい経路以外の全ての
経路上で同一データが紛失し、遅延の最も大きい経路で
は同一データの紛失が確認できていない時にこの経路が
障害になると、Dmax の値が更新されず全ての経路でデ
ータが紛失したことを検出できなくなる(Dmax がRを
越えない)ため、再送要求は行えずデータ送信側からの
タイマーによる自発的な再送に頼るしかなかった。この
ため、再送データの遅延が非常に大きくなるという問題
があった。
経路上で同一データが紛失し、遅延の最も大きい経路で
は同一データの紛失が確認できていない時にこの経路が
障害になると、Dmax の値が更新されず全ての経路でデ
ータが紛失したことを検出できなくなる(Dmax がRを
越えない)ため、再送要求は行えずデータ送信側からの
タイマーによる自発的な再送に頼るしかなかった。この
ため、再送データの遅延が非常に大きくなるという問題
があった。
【0060】また、再送データが紛失した場合もう一度
再送を行う必要があるが、データの再送は極力1度で完
了することが望まれる。上記実施例では再送データの紛
失による再送の繰り返しを避ける方法がなかった。
再送を行う必要があるが、データの再送は極力1度で完
了することが望まれる。上記実施例では再送データの紛
失による再送の繰り返しを避ける方法がなかった。
【0061】更に、遅延の大きい経路を運用停止した場
合、その経路の運用を開始する方法がなかった。このた
め、最終的に通信可能な経路は1本にまで減ってしまう
可能性があり、最後に残った経路のスループットが悪く
なると結果的に通信のスループットが悪くなってしま
い、複数の経路を用いるデータ転送方法の利点を生かせ
ないという問題があった。
合、その経路の運用を開始する方法がなかった。このた
め、最終的に通信可能な経路は1本にまで減ってしまう
可能性があり、最後に残った経路のスループットが悪く
なると結果的に通信のスループットが悪くなってしま
い、複数の経路を用いるデータ転送方法の利点を生かせ
ないという問題があった。
【0062】そして、送達確認を受信する各経路のうち
から遅延の大きい経路を検出し、これを運用停止の対象
とする方法が複雑であり、かつ送達確認の遅延差が送信
ウィンドウ1周分以上にならないと検出されないため迅
速な経路の運用停止が行えず、送達確認のトラヒックが
無駄に生じていた。
から遅延の大きい経路を検出し、これを運用停止の対象
とする方法が複雑であり、かつ送達確認の遅延差が送信
ウィンドウ1周分以上にならないと検出されないため迅
速な経路の運用停止が行えず、送達確認のトラヒックが
無駄に生じていた。
【0063】本実施例は、更に上記のような問題点をも
解消するために、全ての経路で同一データの紛失を確認
しなくとも再送要求を可能とする機能、再送データをよ
り確実に到達させるための機能、運用停止を迅速に行う
機能、を備えるデータ転送装置であり、これにより通信
のスループットを低下させることなく高信頼なデータ転
送を行うことができる。
解消するために、全ての経路で同一データの紛失を確認
しなくとも再送要求を可能とする機能、再送データをよ
り確実に到達させるための機能、運用停止を迅速に行う
機能、を備えるデータ転送装置であり、これにより通信
のスループットを低下させることなく高信頼なデータ転
送を行うことができる。
【0064】図14は、本実施例を適用したパケット交
換ネットワークの例である。なお、第1実施例で使用し
た図1と同様の要素には同じ符号を付け、説明を省略す
る。MPFC1は、送信ウィンドウ60aと受信ウィン
ドウ60bとを、MPFC2は受信ウィンドウ60cと
送信ウィンドウ60dとを、それぞれ有している。図1
5には、本実施例における送信ウィンドウ60aと受信
ウィンドウ60cの詳細が示されており、以下、この図
を用いて送信ウィンドウ60aと受信ウィンドウ60c
の制御について説明する。
換ネットワークの例である。なお、第1実施例で使用し
た図1と同様の要素には同じ符号を付け、説明を省略す
る。MPFC1は、送信ウィンドウ60aと受信ウィン
ドウ60bとを、MPFC2は受信ウィンドウ60cと
送信ウィンドウ60dとを、それぞれ有している。図1
5には、本実施例における送信ウィンドウ60aと受信
ウィンドウ60cの詳細が示されており、以下、この図
を用いて送信ウィンドウ60aと受信ウィンドウ60c
の制御について説明する。
【0065】図15のウィンドウにおける各状態変数
は、送達確認変数70aがA=3、送信状態変数70b
がS=3、受信状態変数70dがR=3、最大遅延状態
変数70eがDmax =D2 =1である。経路状態変数D
i は各CIDに対応しており、CID=1に対応してい
る経路状態変数70fはD1 =2およびCID=2に対
応している経路状態変数70gはD2 =1である。ま
た、応答経路状態変数Aiは各CIDに対応しており、
CID=3に対応している応答経路状態変数70hはA
3=2およびCID=4に対応している応答経路状態変
数70iはA4=1である。システムパラメータ8a〜
8cは、最大ウィンドウサイズ80aがW=3、遅延許
容範囲80cがY=6、再送要求送出範囲80dがZ=
1である。この例では送信シーケンス番号N(S)のモ
ジュロは、NA=12である。従って0≦N(S)≦1
1である。これらの値は送信ウィンドウ60a、受信ウ
ィンドウ60cを制御するメモリ内に保持されている。
また、ここで用いるフレームのフレームフォーマットの
例を図16に示す。この図において(a)は情報フレー
ム(Iフレーム)、(b)は送達確認フレームと再送要
求フレーム(RRおよびREJフレーム)、(c)は運
用停止応答フレーム(以下、DAおよびAPDフレーム
と略す)、(d)は運用停止指示フレーム(DELフレ
ーム)、(e)は経路状態確認フレームと経路状態確認
要求フレーム(以下、PRVフレームおよびPRQフレ
ームと略す)である。このフレームフォーマットに示す
フィールド9a〜9gはそれぞれ、MPFCモジュール
の宛先を示すMPFCアドレス9a(図14の例では、
その値は1または2)、フレーム識別子FID9b、コ
ピー識別子CID9c、送信シーケンス番号N(S)9
d、受信シーケンス番号N(R)9j、転送するデータ
9g、運用停止/開始するCID番号(SID)9kで
ある。また、FIDの値は例として図17の表100に
まとめてある。
は、送達確認変数70aがA=3、送信状態変数70b
がS=3、受信状態変数70dがR=3、最大遅延状態
変数70eがDmax =D2 =1である。経路状態変数D
i は各CIDに対応しており、CID=1に対応してい
る経路状態変数70fはD1 =2およびCID=2に対
応している経路状態変数70gはD2 =1である。ま
た、応答経路状態変数Aiは各CIDに対応しており、
CID=3に対応している応答経路状態変数70hはA
3=2およびCID=4に対応している応答経路状態変
数70iはA4=1である。システムパラメータ8a〜
8cは、最大ウィンドウサイズ80aがW=3、遅延許
容範囲80cがY=6、再送要求送出範囲80dがZ=
1である。この例では送信シーケンス番号N(S)のモ
ジュロは、NA=12である。従って0≦N(S)≦1
1である。これらの値は送信ウィンドウ60a、受信ウ
ィンドウ60cを制御するメモリ内に保持されている。
また、ここで用いるフレームのフレームフォーマットの
例を図16に示す。この図において(a)は情報フレー
ム(Iフレーム)、(b)は送達確認フレームと再送要
求フレーム(RRおよびREJフレーム)、(c)は運
用停止応答フレーム(以下、DAおよびAPDフレーム
と略す)、(d)は運用停止指示フレーム(DELフレ
ーム)、(e)は経路状態確認フレームと経路状態確認
要求フレーム(以下、PRVフレームおよびPRQフレ
ームと略す)である。このフレームフォーマットに示す
フィールド9a〜9gはそれぞれ、MPFCモジュール
の宛先を示すMPFCアドレス9a(図14の例では、
その値は1または2)、フレーム識別子FID9b、コ
ピー識別子CID9c、送信シーケンス番号N(S)9
d、受信シーケンス番号N(R)9j、転送するデータ
9g、運用停止/開始するCID番号(SID)9kで
ある。また、FIDの値は例として図17の表100に
まとめてある。
【0066】図15の状態は、MPFC2がCID=1
の経路からN(S)=1、CID=2の経路からN
(S)=0のIフレームを受信した状態である。この状
態からこの発明に係る再送要求送出方法を図18に基づ
き説明する。図18では、図15で示した状態からN
(S)=2のIフレームが紛失し、MPFC1がIフレ
ームN(S)=3を送出した状態を表している。MPF
C2は、CID=1の経路からN(S)=3のIフレー
ムを受信した時点で、再送要求タイマーTrjをセット
する。図18に示したように、CID=1の経路のIフ
レームが最も早くMPFC2に到着していることから明
らかなように、CID=1が最も遅延の少ない経路であ
ることがわかる。また、CID=1の経路からN(S)
=3のIフレームを受信した時点でN(S)=2のIフ
レームが紛失したことを検出することができるからであ
る。この再送要求タイマーTrjがタイムアウトする以
前に、CID=1以外の経路であるCID=2からもN
(S)=2のIフレームがMPFC2側で受信されてい
ないので、タイムアウトした時点でN(S)=2のIフ
レームの再送を要求する。再送要求は、N(R)=2の
REJフレームを送出することにより行われる。MPF
C1は、N(R)=2のREJフレームを受信するとM
PFC2に対してN(S)=2のIフレームを再送す
る。このようにして、全ての経路でデータの紛失を検出
しなくても再送要求を行えるようになるため、紛失デー
タの再送が速やかに行うことができ通信のスループット
を向上させることができる。
の経路からN(S)=1、CID=2の経路からN
(S)=0のIフレームを受信した状態である。この状
態からこの発明に係る再送要求送出方法を図18に基づ
き説明する。図18では、図15で示した状態からN
(S)=2のIフレームが紛失し、MPFC1がIフレ
ームN(S)=3を送出した状態を表している。MPF
C2は、CID=1の経路からN(S)=3のIフレー
ムを受信した時点で、再送要求タイマーTrjをセット
する。図18に示したように、CID=1の経路のIフ
レームが最も早くMPFC2に到着していることから明
らかなように、CID=1が最も遅延の少ない経路であ
ることがわかる。また、CID=1の経路からN(S)
=3のIフレームを受信した時点でN(S)=2のIフ
レームが紛失したことを検出することができるからであ
る。この再送要求タイマーTrjがタイムアウトする以
前に、CID=1以外の経路であるCID=2からもN
(S)=2のIフレームがMPFC2側で受信されてい
ないので、タイムアウトした時点でN(S)=2のIフ
レームの再送を要求する。再送要求は、N(R)=2の
REJフレームを送出することにより行われる。MPF
C1は、N(R)=2のREJフレームを受信するとM
PFC2に対してN(S)=2のIフレームを再送す
る。このようにして、全ての経路でデータの紛失を検出
しなくても再送要求を行えるようになるため、紛失デー
タの再送が速やかに行うことができ通信のスループット
を向上させることができる。
【0067】また、図19に示すように、MPFC2に
おいて、CID=2の経路では遅延や紛失によりN
(S)=3、4のIフレームが到達できず、CID=1
の経路からある一定以上の値、例えばN(S)=4以上
のIフレームを受信すると、再送要求送出範囲のIフレ
ームを受信したことになるためN(S)=2のIフレー
ムの再送を要求する。再送要求送出範囲Zの範囲はRの
値を基準にした範囲であり、ここではR+W−1−Z<
N(S)≦R+W−1(W=3、Z=1)の範囲であ
る。これらの制御を行うことにより、CID=2の経路
でIフレームの紛失を検出できなくとも再送要求が行わ
れることになる。再送要求は、N(R)=2のREJフ
レームを送出することにより行われる。MPFC1は、
N(R)=2のREJフレームを受信するとMPFC2
に対してN(S)=2のIフレームを再送する。このよ
うにして、通信のスループットを向上させることができ
る。
おいて、CID=2の経路では遅延や紛失によりN
(S)=3、4のIフレームが到達できず、CID=1
の経路からある一定以上の値、例えばN(S)=4以上
のIフレームを受信すると、再送要求送出範囲のIフレ
ームを受信したことになるためN(S)=2のIフレー
ムの再送を要求する。再送要求送出範囲Zの範囲はRの
値を基準にした範囲であり、ここではR+W−1−Z<
N(S)≦R+W−1(W=3、Z=1)の範囲であ
る。これらの制御を行うことにより、CID=2の経路
でIフレームの紛失を検出できなくとも再送要求が行わ
れることになる。再送要求は、N(R)=2のREJフ
レームを送出することにより行われる。MPFC1は、
N(R)=2のREJフレームを受信するとMPFC2
に対してN(S)=2のIフレームを再送する。このよ
うにして、通信のスループットを向上させることができ
る。
【0068】また、図20にはIフレームの再送を行う
場合に、本当に再送が要求されるIフレームについて予
め定められた複数個、例えば3個を各経路に送出する状
態を示している。図20に示したように、MPFC1が
再送要求(REJフレーム)を受信した場合に、あるい
は送達確認タイムアウトによる送信側から自発的に再送
する場合に、N(S)=2のIフレームを複数個再送す
ることで、N(S)=2のIフレームが相手局に到達す
る確率が向上し、同一のIフレームが再度紛失すること
による遅延から防ぐことができる。
場合に、本当に再送が要求されるIフレームについて予
め定められた複数個、例えば3個を各経路に送出する状
態を示している。図20に示したように、MPFC1が
再送要求(REJフレーム)を受信した場合に、あるい
は送達確認タイムアウトによる送信側から自発的に再送
する場合に、N(S)=2のIフレームを複数個再送す
ることで、N(S)=2のIフレームが相手局に到達す
る確率が向上し、同一のIフレームが再度紛失すること
による遅延から防ぐことができる。
【0069】また、図21にはMPFC2からMPFC
1へ送られるRRフレームにより遅延の大きい経路ある
いは誤り率の大きい経路の運用を停止する方法が示され
ている。MPFC1では各経路から受信する送達確認フ
レームの受信状況を記憶しておく。ここで、CID=4
の経路において、遅延、紛失等何らかの理由によりRR
フレームの受信状況が悪くなった結果RRフレームがM
PFC1に到達しなったとする。その間にCID=3の
経路からN(R)=2〜11のRRフレームが到達する
と、N(R)=11のRRフレームを受信した時点でA
4の値(=1)がWの範囲に入り、それ以降CID=4
の経路から送達確認を受信した場合に正しい(遅延の少
ない)送達確認と判別できなくなるため、この経路(C
ID=4)の運用を停止する。運用停止シーケンスは、
MPFC1でCID=4から送られてくるフレームをそ
れ以降受信しないようにし、DELフレーム(SID=
4)を送出する。DELフレームを受信したMPFC2
では、CID=4の経路への全てのフレーム送出を停止
し、応答としてDAフレームを送出する。MPFC1が
このDAフレームを受信した時点で経路の運用停止が完
了する。なお、図21においてはCID=1のIフレー
ムのみを示し、CID=2のIフレームは全て省略して
いる。このように、送達確認フレームの受信状況が悪く
なった場合に経路の運用を停止させることで、転送効率
の高いデータ通信を維持することができる。
1へ送られるRRフレームにより遅延の大きい経路ある
いは誤り率の大きい経路の運用を停止する方法が示され
ている。MPFC1では各経路から受信する送達確認フ
レームの受信状況を記憶しておく。ここで、CID=4
の経路において、遅延、紛失等何らかの理由によりRR
フレームの受信状況が悪くなった結果RRフレームがM
PFC1に到達しなったとする。その間にCID=3の
経路からN(R)=2〜11のRRフレームが到達する
と、N(R)=11のRRフレームを受信した時点でA
4の値(=1)がWの範囲に入り、それ以降CID=4
の経路から送達確認を受信した場合に正しい(遅延の少
ない)送達確認と判別できなくなるため、この経路(C
ID=4)の運用を停止する。運用停止シーケンスは、
MPFC1でCID=4から送られてくるフレームをそ
れ以降受信しないようにし、DELフレーム(SID=
4)を送出する。DELフレームを受信したMPFC2
では、CID=4の経路への全てのフレーム送出を停止
し、応答としてDAフレームを送出する。MPFC1が
このDAフレームを受信した時点で経路の運用停止が完
了する。なお、図21においてはCID=1のIフレー
ムのみを示し、CID=2のIフレームは全て省略して
いる。このように、送達確認フレームの受信状況が悪く
なった場合に経路の運用を停止させることで、転送効率
の高いデータ通信を維持することができる。
【0070】また、図22には運用を停止した経路を再
び運用を開始する方法が示されている。1つの方法とし
ては運用開始タイマーTapを用い、経路が運用を停止
した時点でそのタイマーをスタートさせる。本実施例に
おいては、MPFC1側で運用開始タイマーTapをセ
ットする。従って、DAフレームを受信した時点でCI
D=4の経路の運用停止時とすることができる。なお、
MPFC2側に運用開始タイマーTapをセットする場
合は、DELフレーム受信時を経路運用停止時とすれば
よい。図22に示したように、MPFC1がDAフレー
ムを受信した時点でTapをセットする。タイムアウト
までの時間は、停止した経路上(上記ではCID=4の
経路)にフレームが残らない程度に長い時間をセットす
る。この時間はネットワークの構成や中継局のバッファ
数や1中継局当たりの処理時間から決定される。Tap
がタイムアウトすると、運用開始手順としてMPFC1
においてはCID=4の経路に対応する応答経路状態変
数A4の値をA4=Aに書き換え、これ以降CID=4
の経路からのフレームを受信できるようにし、APDフ
レーム(SID=4)を送出する。MPFC2は、AP
Dフレームを受信すると、それ以降CID=4にもフレ
ームを送出するようにし、CID=4の経路の運用の開
始が完了する。このように、タイマーを用いて簡単に経
路の運用を開始させることができる。なお、MPFC2
側にもタイマーを用いた場合はAPDフレームを用いな
くても経路の運用を開始させることができる。
び運用を開始する方法が示されている。1つの方法とし
ては運用開始タイマーTapを用い、経路が運用を停止
した時点でそのタイマーをスタートさせる。本実施例に
おいては、MPFC1側で運用開始タイマーTapをセ
ットする。従って、DAフレームを受信した時点でCI
D=4の経路の運用停止時とすることができる。なお、
MPFC2側に運用開始タイマーTapをセットする場
合は、DELフレーム受信時を経路運用停止時とすれば
よい。図22に示したように、MPFC1がDAフレー
ムを受信した時点でTapをセットする。タイムアウト
までの時間は、停止した経路上(上記ではCID=4の
経路)にフレームが残らない程度に長い時間をセットす
る。この時間はネットワークの構成や中継局のバッファ
数や1中継局当たりの処理時間から決定される。Tap
がタイムアウトすると、運用開始手順としてMPFC1
においてはCID=4の経路に対応する応答経路状態変
数A4の値をA4=Aに書き換え、これ以降CID=4
の経路からのフレームを受信できるようにし、APDフ
レーム(SID=4)を送出する。MPFC2は、AP
Dフレームを受信すると、それ以降CID=4にもフレ
ームを送出するようにし、CID=4の経路の運用の開
始が完了する。このように、タイマーを用いて簡単に経
路の運用を開始させることができる。なお、MPFC2
側にもタイマーを用いた場合はAPDフレームを用いな
くても経路の運用を開始させることができる。
【0071】また、運用開始のきっかけを与える他の方
法として、上述のようなTapタイマーを用いるのでは
なく、フレームが運用を停止した経路から確実に排出さ
れたことを保証するため、図23に示すような方法を用
いる。MPFC2では、上記と同様、経路の運用停止時
にDELフレームを受信してDAフレームを送出した
後、運用を停止した経路に対してPRVフレーム(CI
D=4)を周期的に送出する。このPRVフレームは、
運用停止によりフレームの送受信を停止した場合であっ
ても送受信可能なフレームである。他のフレームとはフ
レーム識別子FIDの値で識別することができる。MP
FC1は、運用を停止した経路からフレームを受信する
と、FIDを判別し、PRVフレーム以外のフレームで
あればそれを廃棄し、PRVフレームのみ受信すること
にする。MPFC1は、PRVフレームを受信すると、
CID=4の経路上にはPRVフレーム以外のフレーム
が確実に排出されたと確認できるため、タイマーを用い
なくても前述した運用開始手順により運用を開始するこ
とができる。なお、本実施例では、MPFC1側がPR
Vフレームの受信局としたが送信局としてPRVフレー
ム以外のフレームの排出確認を行ってもよい。
法として、上述のようなTapタイマーを用いるのでは
なく、フレームが運用を停止した経路から確実に排出さ
れたことを保証するため、図23に示すような方法を用
いる。MPFC2では、上記と同様、経路の運用停止時
にDELフレームを受信してDAフレームを送出した
後、運用を停止した経路に対してPRVフレーム(CI
D=4)を周期的に送出する。このPRVフレームは、
運用停止によりフレームの送受信を停止した場合であっ
ても送受信可能なフレームである。他のフレームとはフ
レーム識別子FIDの値で識別することができる。MP
FC1は、運用を停止した経路からフレームを受信する
と、FIDを判別し、PRVフレーム以外のフレームで
あればそれを廃棄し、PRVフレームのみ受信すること
にする。MPFC1は、PRVフレームを受信すると、
CID=4の経路上にはPRVフレーム以外のフレーム
が確実に排出されたと確認できるため、タイマーを用い
なくても前述した運用開始手順により運用を開始するこ
とができる。なお、本実施例では、MPFC1側がPR
Vフレームの受信局としたが送信局としてPRVフレー
ム以外のフレームの排出確認を行ってもよい。
【0072】また、図24では運用を停止した経路を運
用開始しなくとも高品質の通信が行われていることを判
断する方法を示している。経路の運用を停止するとそれ
以外の経路を用いて通信は継続されるが、この時の通信
の再送率を求め、これを通信の品質と考える。再送率は
周期的に測定され、本実施例においては再送を行った回
数N1と送信したIフレームのシーケンス番号の増分数
K1から再送率Q1=N1/K1により求められる。再
送率Q1の測定は、運用を停止した時点、本実施例にお
いてはDELフレームを受信したMPFC1がDAフレ
ームを送出した時点に開始する。図24ではMPFC1
が再送率Q1を測定しており、本実施例としては2周期
分の測定を示している。ここで、品質の悪い通信を再送
率Q1≧2/3として予め定めておくと、2周期目のQ
1の値が測定され、その測定値が所定値の2/3以上と
なる、すなわち品質の悪い通信であると判断された時点
で運用開始が行われる。運用開始は、再送率を測定して
いるMPFC1がMPFC2へPRVフレーム送出を開
始し、MPFC2がAPDフレームを送出することで行
われる。このように、トラヒックを無駄に増やすことな
く極力少ない経路数で通信を行うことができる。
用開始しなくとも高品質の通信が行われていることを判
断する方法を示している。経路の運用を停止するとそれ
以外の経路を用いて通信は継続されるが、この時の通信
の再送率を求め、これを通信の品質と考える。再送率は
周期的に測定され、本実施例においては再送を行った回
数N1と送信したIフレームのシーケンス番号の増分数
K1から再送率Q1=N1/K1により求められる。再
送率Q1の測定は、運用を停止した時点、本実施例にお
いてはDELフレームを受信したMPFC1がDAフレ
ームを送出した時点に開始する。図24ではMPFC1
が再送率Q1を測定しており、本実施例としては2周期
分の測定を示している。ここで、品質の悪い通信を再送
率Q1≧2/3として予め定めておくと、2周期目のQ
1の値が測定され、その測定値が所定値の2/3以上と
なる、すなわち品質の悪い通信であると判断された時点
で運用開始が行われる。運用開始は、再送率を測定して
いるMPFC1がMPFC2へPRVフレーム送出を開
始し、MPFC2がAPDフレームを送出することで行
われる。このように、トラヒックを無駄に増やすことな
く極力少ない経路数で通信を行うことができる。
【0073】また、通信の品質を判断する方法を図25
に示す。DELフレームを送出して経路の運用停止を行
ったMPFC2では、運用を停止した時点、すなわちD
ELフレームを送出した時点から周期的に再送要求率を
求め、これを通信の品質と考える。図25に示した再送
要求率は、再送要求を行った回数N2と受信したIフレ
ームのシーケンス番号の増分数K2から再送要求率Q2
=N2/K2により求められる。図24では本実施例と
してMPFC2が2周期分の測定を行ったことを示して
いる。ここで、品質の悪い通信を再送要求率Q2≧2/
3として予め定めておくと、2周期目のQ2の値が測定
され、その測定値が所定値の2/3以上となる、すなわ
ち品質の悪い通信であると判断された時点で運用開始が
行われる。運用開始は、再送要求率を測定しているMP
FC2がPRQフレームを送出し、PRQフレームを受
信したMPFC1では前述した運用開始手順と同様、M
PFC1がMPFC2へPRVフレーム送出を開始し、
MPFC2がAPDフレームを送出することで行われ
る。このように、トラヒックを無駄に増やすことなく極
力少ない経路数で通信を行うことができる。
に示す。DELフレームを送出して経路の運用停止を行
ったMPFC2では、運用を停止した時点、すなわちD
ELフレームを送出した時点から周期的に再送要求率を
求め、これを通信の品質と考える。図25に示した再送
要求率は、再送要求を行った回数N2と受信したIフレ
ームのシーケンス番号の増分数K2から再送要求率Q2
=N2/K2により求められる。図24では本実施例と
してMPFC2が2周期分の測定を行ったことを示して
いる。ここで、品質の悪い通信を再送要求率Q2≧2/
3として予め定めておくと、2周期目のQ2の値が測定
され、その測定値が所定値の2/3以上となる、すなわ
ち品質の悪い通信であると判断された時点で運用開始が
行われる。運用開始は、再送要求率を測定しているMP
FC2がPRQフレームを送出し、PRQフレームを受
信したMPFC1では前述した運用開始手順と同様、M
PFC1がMPFC2へPRVフレーム送出を開始し、
MPFC2がAPDフレームを送出することで行われ
る。このように、トラヒックを無駄に増やすことなく極
力少ない経路数で通信を行うことができる。
【0074】また、経路の運用を開始する他の方法を図
26に示す。MPFC2では前述した再送要求率の測定
をDELフレーム送出後に開始する。この実施例では、
DELフレームを受信したMPFC1がDAフレーム送
出後にPRVフレームの送出を開始する。PRVフレー
ムを受信したMPFC2ではそれ以降、上記と同様に経
路の運用を開始しても構わないが、ここでは再送要求率
が前述と同様Q2≧2/3になった時点で運用開始する
ことにする。経路の運用が開始されるのは上述の2つの
条件、 PRVフレームの受信 Q2≧2/3 が同時に満たされる時であり、それぞれの条件が満たさ
れることを示す運用開始制御フラグをMPFC2が保持
している。運用開始制御フラグの例を図27に示す。こ
のフラグの経路状態部67は使用する経路数分のビット
数で構成され、上記の条件に当てはまる経路、すなわ
ちPRVフレームを受信した経路に対応するビットを
「1」にしておく。品質状態部68は、上記の条件に
当てはまった時に「1」にする。この経路状態部67と
品質状態部68のどちらかのビットを「1」にする時点
で他方のビットを参照し、経路状態部67と品質状態部
68の両方が「1」になった時点でAPDフレームが送
出され、前述の運用開始手順と同様に、運用を停止して
いた経路が運用開始される。このようにして、通信のス
ループットを向上させることができる。
26に示す。MPFC2では前述した再送要求率の測定
をDELフレーム送出後に開始する。この実施例では、
DELフレームを受信したMPFC1がDAフレーム送
出後にPRVフレームの送出を開始する。PRVフレー
ムを受信したMPFC2ではそれ以降、上記と同様に経
路の運用を開始しても構わないが、ここでは再送要求率
が前述と同様Q2≧2/3になった時点で運用開始する
ことにする。経路の運用が開始されるのは上述の2つの
条件、 PRVフレームの受信 Q2≧2/3 が同時に満たされる時であり、それぞれの条件が満たさ
れることを示す運用開始制御フラグをMPFC2が保持
している。運用開始制御フラグの例を図27に示す。こ
のフラグの経路状態部67は使用する経路数分のビット
数で構成され、上記の条件に当てはまる経路、すなわ
ちPRVフレームを受信した経路に対応するビットを
「1」にしておく。品質状態部68は、上記の条件に
当てはまった時に「1」にする。この経路状態部67と
品質状態部68のどちらかのビットを「1」にする時点
で他方のビットを参照し、経路状態部67と品質状態部
68の両方が「1」になった時点でAPDフレームが送
出され、前述の運用開始手順と同様に、運用を停止して
いた経路が運用開始される。このようにして、通信のス
ループットを向上させることができる。
【0075】なお、図27に示した運用開始制御フラグ
の経路状態部67のセット方法として前述したTapタ
イマーをMPFC2がDELフレーム送出時あるいはD
Aフレーム受信時にセットし、これがタイムアウトする
ことでセットしてもよい。
の経路状態部67のセット方法として前述したTapタ
イマーをMPFC2がDELフレーム送出時あるいはD
Aフレーム受信時にセットし、これがタイムアウトする
ことでセットしてもよい。
【0076】実施例3.上記各実施例は、MPFCモジ
ュールをネットワークレベルへ適用することを考えたも
のであるが、2地点間に複数の経路を有しデータをフレ
ーム内に納めることによりデータの送受信を行う通信全
てに適用できる。例えば、データリンクレベルに適用す
ることで、従来例に示したマルチリンク手順の代りにこ
の発明を適用することができ、ATMにおいてはデータ
転送を行う2地点間に複数のコネクションを設定するこ
とで、この発明が適用できる。これらの場合は、MPF
CモジュールにLAPBにおけるFCS機能、あるいは
ATMアダプテーションレイヤにおけるCRC機能等、
フレーム誤りを検出すると共に誤ったフレームを廃棄す
る機能を持たせ、実施例1で用いたフレームフォーマッ
トにFCSフィールドあるいはCRCフィールドを持た
せればよい。
ュールをネットワークレベルへ適用することを考えたも
のであるが、2地点間に複数の経路を有しデータをフレ
ーム内に納めることによりデータの送受信を行う通信全
てに適用できる。例えば、データリンクレベルに適用す
ることで、従来例に示したマルチリンク手順の代りにこ
の発明を適用することができ、ATMにおいてはデータ
転送を行う2地点間に複数のコネクションを設定するこ
とで、この発明が適用できる。これらの場合は、MPF
CモジュールにLAPBにおけるFCS機能、あるいは
ATMアダプテーションレイヤにおけるCRC機能等、
フレーム誤りを検出すると共に誤ったフレームを廃棄す
る機能を持たせ、実施例1で用いたフレームフォーマッ
トにFCSフィールドあるいはCRCフィールドを持た
せればよい。
【0077】
【発明の効果】以上のように、この発明ではフレームの
送達確認を使用する複数の経路でまとめて行うため、1
つの経路でフレームの廃棄等があっても他の経路で同一
フレームの転送が成功すれば、送信側でフレーム転送の
継続が可能となり、高信頼かつ転送効率の極めて高いデ
ータ通信が可能となる。
送達確認を使用する複数の経路でまとめて行うため、1
つの経路でフレームの廃棄等があっても他の経路で同一
フレームの転送が成功すれば、送信側でフレーム転送の
継続が可能となり、高信頼かつ転送効率の極めて高いデ
ータ通信が可能となる。
【0078】また、再送要求送出用のタイマーを用い、
あるいは情報フレームに含まれる情報を参照し所定の条
件で再送要求を送出することにより、全ての経路でデー
タの紛失を検出しなくても再送要求を行えるようになる
ため、紛失データの再送が速やかに行われ通信のスルー
プットが向上する。
あるいは情報フレームに含まれる情報を参照し所定の条
件で再送要求を送出することにより、全ての経路でデー
タの紛失を検出しなくても再送要求を行えるようになる
ため、紛失データの再送が速やかに行われ通信のスルー
プットが向上する。
【0079】また、データの再送を行う場合に紛失した
データのみを各経路に対して複数個送出することにより
1度の再送で紛失データがデータ受信局側に到達する効
率が向上するため、遅延が極端に大きいデータが無くな
り通信のスループットが向上する。
データのみを各経路に対して複数個送出することにより
1度の再送で紛失データがデータ受信局側に到達する効
率が向上するため、遅延が極端に大きいデータが無くな
り通信のスループットが向上する。
【0080】また、送達確認フレームの受信状況が悪く
なった場合に経路の運用を停止させることで、転送効率
の高いデータ通信を維持することが可能となる。
なった場合に経路の運用を停止させることで、転送効率
の高いデータ通信を維持することが可能となる。
【0081】また、経路の運用を停止するのみならず、
運用停止した経路を運用開始するために、タイマーを持
つことで簡単に経路の運用を開始することが可能とな
る。
運用停止した経路を運用開始するために、タイマーを持
つことで簡単に経路の運用を開始することが可能とな
る。
【0082】更に、運用停止した経路上から運用停止以
前に送出したデータを排除できたことを確認する機能に
より、タイマーを用いなくても確実に確認することがで
き、より高信頼かつ速やかに運用開始タイミング与える
運用開始制御が行える。
前に送出したデータを排除できたことを確認する機能に
より、タイマーを用いなくても確実に確認することがで
き、より高信頼かつ速やかに運用開始タイミング与える
運用開始制御が行える。
【0083】また、運用停止になった経路を再送率若し
くは再送要求率を周期的に算出しデータの紛失/誤りが
多くなった時点で運用を開始する機能により、トラヒッ
クを無駄に増やすことなく極力少ない経路数で通信が行
えるようになる。
くは再送要求率を周期的に算出しデータの紛失/誤りが
多くなった時点で運用を開始する機能により、トラヒッ
クを無駄に増やすことなく極力少ない経路数で通信が行
えるようになる。
【図1】この発明の第1実施例におけるデータ通信ネッ
トワークを示す図である。
トワークを示す図である。
【図2】第1実施例におけるウィンドウ内の状態変数及
びシステムパラメータを示す図である。
びシステムパラメータを示す図である。
【図3】第1実施例におけるフレームフォーマットを示
す図である。
す図である。
【図4】第1実施例におけるフレーム識別子の値を示す
図表である。
図表である。
【図5】第1実施例においてフロー制御の流れを示す図
である。
である。
【図6】第1実施例における順序制御テーブルを説明す
る図である。
る図である。
【図7】第1実施例における順序制御テーブルを示す図
である。
である。
【図8】第1実施例における送達確認の転送方法を示す
図である。
図である。
【図9】第1実施例における再送制御の流れを示す図で
ある。
ある。
【図10】第1実施例における他の再送制御の流れを示
す図である。
す図である。
【図11】第1実施例における経路削除の流れを示す図
である。
である。
【図12】第1実施例における経路削除方法を示す図で
ある。
ある。
【図13】第1実施例における受信状態テーブルを示す
図である。
図である。
【図14】この発明の第2実施例におけるデータ通信ネ
ットワークを示す図である。
ットワークを示す図である。
【図15】第2実施例におけるウィンドウ内の状態変数
を示す図である。
を示す図である。
【図16】第2実施例におけるフレームフォーマットを
示す図である。
示す図である。
【図17】第2実施例におけるフレーム識別子の値を示
す図である。
す図である。
【図18】第2実施例におけるタイマーを用いた再送要
求方法の流れを示す図である。
求方法の流れを示す図である。
【図19】第2実施例における再送要求送出範囲を用い
た再送要求方法の流れを示す図である。
た再送要求方法の流れを示す図である。
【図20】第2実施例における再送方法を示す図であ
る。
る。
【図21】第2実施例において送達確認経路を運用停止
する流れを示す図である。
する流れを示す図である。
【図22】第2実施例におけるタイマーを用いた経路運
用開始方法を示す図である。
用開始方法を示す図である。
【図23】第2実施例における経路状態確認フレームを
用いた経路運用開始を示す図である。
用いた経路運用開始を示す図である。
【図24】第2実施例において再送率を用いた経路運用
開始方法を示す図である。
開始方法を示す図である。
【図25】第2実施例において再送要求率を用いた経路
運用開始方法を示す図である。
運用開始方法を示す図である。
【図26】第2実施例において再送要求率の測定と運用
開始手順を同時に実施する方法を示す図である。
開始手順を同時に実施する方法を示す図である。
【図27】第2実施例における運用開始制御フラグを示
す図である。
す図である。
【図28】従来のデータ転送手順によるデータ転送方法
を示す図である。
を示す図である。
1a、1b、1c ノード 3a、3b、3c、3d 経路 4a、4b 経路管理モジュール 5a、5b データ転送制御モジュール(MPFC) 6a、6d、60a、60d 送信ウィンドウ 6b、6c、60b、60c 受信ウィンドウ 7a、70a 送達確認変数 7b、70b 送信状態変数 7c 遅延状態変数 7d、70d 受信状態変数 7e、70e 最大遅延状態変数 7f、7g、70f、70g 経路状態変数 8a、80a 最大ウィンドウサイズ 8b 送出禁止範囲 9b フレーム識別子 9c コピー識別子 9i 経路識別子 9k CID番号(SID) 13 順序制御テーブル 24 受信状態テーブル 25 コピー識別子変換テーブル 67 経路状態部 68 品質状態部 70h、70i 応答経路状態変数 80c 遅延許容範囲 80d 再送要求送出範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−14056(JP,A) CCITTブルーブック第▲VIII ▼巻 ▲VIII▼−3、財団法人日本 ITU協会、p143−p153 電子情報通信学会技術研究報告IN92 −111 電子情報通信学会技術研究報告IN95 −116 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28
Claims (20)
- 【請求項1】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそれ
ぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を設
定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ送信局側は、 フレームタイプを識別させるフレーム識別子と、前記各
経路に対応させて送出するコピーした前記フレーム各々
を識別させるコピー識別子と、次に送出すべきデータの
順序を示す送信シーケンス番号と、を含む前記情報フレ
ームを作成するステップと、 前記経路数分コピーされた前記情報フレームを前記各経
路から同時に送出するステップと、 次に送出する前記情報フレームに付与する送信シーケン
ス番号あるいはその送信シーケンス番号を判別できる番
号を示す送信状態変数をインクリメントするステップ
と、 を有し、 前記データ受信局側は、前記情報フレームを受信する
と、複数の前記経路各々から受信する前記情報フレーム
の最新の前記送信シーケンス番号あるいはその送信シー
ケンス番号を判別できる番号を示す経路状態変数と、前
記各経路状態変数のうち最も旧い前記送信シーケンス番
号を前記データ受信局側で保持する番号を示す最大遅延
状態変数と、未受信の前記送信シーケンス番号のうち最
も旧い送信シーケンス番号あるいはその送信シーケンス
番号を判別できる番号を示す受信状態変数と、を必要に
応じて更新するステップを有し、受信状態変数と最大遅
延状態変数の各値の比較結果に応じて当該情報フレーム
の廃棄あるいは順序制御を行うことを特徴とするデータ
転送方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のデータ転送方法におい
て、 前記データ受信局側は、 前記データ送信局側に対する送達確認の応答フレームと
して当該データ送信局側へ送信する情報フレームに、前
記受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前記
最大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、を
設定するステップと、 前記設定した情報フレームを送出するステップと、 を有し、 前記データ送信局側は、前記データ受信局側からの情報
フレームに応じて、前記データ受信局側からの送達確認
を受けていない前記送信シーケンス番号のうち最も旧い
送信シーケンス番号あるいはその送信シーケンス番号を
判別できる番号を示す送達確認変数と、前記各経路状態
変数のうち最も旧い送信シーケンス番号を前記データ送
信局側で保持する番号を示す遅延状態変数と、を更新す
るステップを有し、前記データ受信局側は、前記データ送信局側から 同時に
送出された同一データを含む情報フレームのうち少なく
とも1つを受信することで送達確認を行うことを特徴と
するデータ転送方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のデータ転送方法におい
て、 前記データ受信局側は、 前記データ送信局側に対する送達確認の応答フレームと
して当該データ送信局側へ送信する送達確認フレーム
に、前記フレーム識別子と、前記コピー識別子と、前記
受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、前記
受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前記最
大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、を設
定するステップと、 前記送達確認フレームを送出するステップと、 を有し、 前記データ送信局側は、 前記データ受信局側からの前記送達確認フレームを受信
するステップと、 送達確認変数の周期が設定される送信周期番号と、前記
受信周期番号と、を比較し、受信した前記送達確認フレ
ームが有効かどうかを判断するステップと、 受信した前記送達確認フレームに設定された値に応じ
て、前記送達確認変数と、前記各経路状態変数のうち最
も旧い送信シーケンス番号を前記データ送信局側で保持
する番号を示す遅延状態変数と、を更新するステップ
と、 を有し、前記データ受信局側は、前記データ送信局側から 同時に
送出された同一データを含む情報フレームのうち少なく
とも1つを受信することで送達確認を行うことを特徴と
するデータ転送方法。 - 【請求項4】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそれ
ぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を設
定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ受信局側は、経路状態変数のうち最も旧い前
記送信シーケンス番号を前記データ受信局側で保持する
番号を示す最大遅延状態変数が、未受信の前記送信シー
ケンス番号のうち最も旧い送信シーケンス番号あるいは
その送信シーケンス番号を判別できる番号を示す受信状
態変数を越えたことにより、前記データ送信局側からの
情報フレームが失われたことを検出することを特徴とす
るデータ転送方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のデータ転送方法におい
て、 前記データ受信局側は、フレームタイプを識別させるフ
レーム識別子と、前記各経路に対応させて送出するコピ
ーした前記フレーム各々を識別させるコピー識別子と、
前記受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、
前記受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前
記最大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、
を送達確認フレームに設定し送出するステップを有し、 前記データ送信局側は、 前記データ受信局側からの前記送達確認フレームを受信
するステップと、 前記データ受信局側からの送達確認を受けていない前記
送信シーケンス番号のうち最も旧い送信シーケンス番号
あるいはその送信シーケンス番号を判別できる番号を示
す送達確認変数と、前記各経路状態変数のうち最も旧い
送信シーケンス番号を前記データ送信局側で保持する番
号を示す遅延状態変数と、を更新するステップと、 前記遅延状態変数と前記送達確認変数とを比較し、前記
遅延状態変数が前記送達確認変数を越えた場合に再送を
行うステップと、 を有し、前記データ送信局側は前記データ受信局側に前
記情報フレームを再送することを特徴とするデータ転送
方法。 - 【請求項6】 請求項4記載のデータ転送方法におい
て、 前記データ受信局側は、フレームタイプを識別させるフ
レーム識別子と、前記各経路に対応させて送出するコピ
ーした前記フレーム各々を識別させるコピー識別子と、
前記受信状態変数の周期が設定される受信周期番号と、
前記受信状態変数を格納する受信シーケンス番号と、前
記最大遅延状態変数を格納する遅延シーケンス番号と、
を再送要求フレームに設定し送出するステップを有し、 前記データ送信局側は、 前記データ受信局側からの前記再送要求フレームを受信
するステップと、 前記データ受信局側からの送達確認を受けていない前記
送信シーケンス番号のうち最も旧い送信シーケンス番号
あるいはその送信シーケンス番号を判別できる番号を示
す送達確認変数と、前記各経路状態変数のうち最も旧い
送信シーケンス番号を前記データ送信局側で保持する番
号を示す遅延状態変数と、を更新するステップと、 前記遅延状態変数が更新できた場合に再送を行うステッ
プと、 を有し、前記データ送信局側は前記データ受信局側に前
記情報フレームを再送することを特徴とするデータ転送
方法。 - 【請求項7】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそれ
ぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を設
定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ受信局側は、 複数の前記経路各々から受信する前記情報フレームの最
新の前記送信シーケンス番号あるいはその送信シーケン
ス番号を判別できる番号を示す経路状態変数を更新する
ステップと、 前記経路状態変数が、最大遅延状態変数から定まり経路
を削除する範囲を指定する経路削除範囲に含まれること
を検出すると、前記最大遅延状態変数を設定する前記経
路を削除するステップと、 を有することを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項8】 請求項7記載のデータ転送方法におい
て、 前記データ受信局側は、削除対象となったコピー識別子
が設定された経路識別子を含む経路削除指示フレームを
送出するステップを有し、 前記データ送信局側は、前記データ受信局側からの前記
経路削除指示フレームに含まれる経路識別子に対応する
経路からの前記フレームの送出を止めるステップを有
し、 前記経路削除指示フレームの応答として経路削除応答フ
レームを送出することを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項9】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそれ
ぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を設
定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各経
路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレー
ムに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ送信局側は、 受信する前記フレームに含まれる受信周期番号と送達確
認変数の周期が設定される送信周期番号とを比較し、所
定の条件に合致した場合に前記受信周期番号が付与され
たフレームの経路を削除することを特徴とするデータ転
送方法。 - 【請求項10】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各
経路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレ
ームに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ受信局側は、 遅延の最も小さい経路において前記情報フレームの紛失
を検出した時点からタイマーをセットするステップと、 遅延の最も小さい経路以外の経路から紛失を検出された
のと同一の前記情報フレームをタイムアウトする以前に
受信しない場合に再送要求フレームを送出するステップ
と、 を有し、前記データ送信局側は、前記再送要求フレーム
を受信すると前記データ受信局側に前記情報フレームを
再送するステップを有することを特徴とするデータ転送
方法。 - 【請求項11】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各
経路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレ
ームに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ受信局側は、紛失した前記情報フレームに含
まれる送信シーケンス番号より一定値以上大きい送信シ
ーケンス番号を含む前記情報フレームを受信した際に再
送要求フレームを送出するステップを有し、前記データ
送信局側は、前記再送要求フレームを受信すると前記デ
ータ受信局側に前記情報フレームを再送するステップを
有することを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項12】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各
経路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレ
ームに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ送信局側は、前記データ受信局側に前記情報
フレームを再送する際、前記各経路に予め定められた複
数個の前記情報フレームを送出することを特徴とするデ
ータ転送方法。 - 【請求項13】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、前記2局間のうちのデータ送信局側から前記各
経路を介し同時に送出される同一データを含む情報フレ
ームに対し、前記2局間のうちの他方のデータ受信局側
は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及び送
達確認を行うデータ転送方法において、 前記データ送信局側は、いずれかの経路で前記データ受
信局側からの送達確認フレームの受信状況が悪くなった
場合、前記データ受信局側に運用停止指示フレームを送
出するステップを有し、 前記受信局側は、前記運用停止指示フレームを受信する
と、受信状況が悪くなった経路へのフレーム送出を停止
するステップを有し、 前記送達確認フレームを受信した経路の運用を停止させ
ることを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項14】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、一方の局側から前記各経路を介し同時に送出さ
れる同一データを含む情報フレームに対し、他方の前記
局側は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及
び送達確認を行うデータ転送方法において、 少なくとも運用を停止した経路の受信局側は、運用を停
止した経路の当該経路運用停止時にタイマーをセットし
ておき、タイムアウト時に前記経路の運用を開始させる
ことを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項15】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、一方の局側から前記各経路を介し同時に送出さ
れる同一データを含む情報フレームに対し、他方の前記
局側は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及
び送達確認を行うデータ転送方法において、 いずれか一方の前記局側は、運用を停止した経路に経路
状態確認フレームを送出するステップを有し、 他方の前記局側は、運用を停止した経路から前記経路状
態確認フレームを受信すると前記経路の運用を開始させ
るステップを有することを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項16】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、一方の局側から前記各経路を介し同時に送出さ
れる同一データを含む情報フレームに対し、他方の前記
局側は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及
び送達確認を行うデータ転送方法において、 いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路が運用を停
止した時点から再送率を周期的に算出し、前記再送率が
所定値に達したときに前記経路の運用を開始させるステ
ップを有することを特徴とするデータ転送方法。 - 【請求項17】 請求項16記載のデータ転送方法にお
いて、 前記再送率は、再送を行った回数と送信した前記情報フ
レームの増分数とから算出することを特徴とするデータ
転送方法。 - 【請求項18】 送信ウィンドウと受信ウィンドウをそ
れぞれ有しフレームを送受信する2局間に複数の経路を
設定し、一方の局側から前記各経路を介し同時に送出さ
れる同一データを含む情報フレームに対し、他方の前記
局側は、受信した前記情報フレームの廃棄、順序制御及
び送達確認を行うデータ転送方法において、 いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路が運用を停
止した時点から再送要求率を周期的に算出し、前記再送
要求率が所定値に達したときに経路状態確認要求フレー
ムを送出するステップを有し、 他方の前記局側は、前記経路状態確認要求フレームを受
信すると経路状態フレームを送出することで前記経路の
運用を開始させるステップを有することを特徴とするデ
ータ転送方法。 - 【請求項19】 請求項18記載のデータ転送方法にお
いて、 前記再送要求率は、再送要求を行った回数と受信した前
記情報フレームの増分数とから算出することを特徴とす
るデータ転送方法。 - 【請求項20】 請求項16若しくは請求項18記載の
データ転送方法において、 いずれか一方の前記局側は、いずれかの経路が運用を停
止した時点から再送率若しくは再送要求率を周期的に算
出し、前記再送率若しくは再送要求率が所定値に達した
ときかつ運用を停止した前記経路から経路状態確認フレ
ームを受信することにより前記経路の運用を開始させる
ステップを有することを特徴とするデータ転送方法。
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電子情報通信学会技術研究報告IN95−116 |
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