JP2001352339A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2001352339A
JP2001352339A JP2000171083A JP2000171083A JP2001352339A JP 2001352339 A JP2001352339 A JP 2001352339A JP 2000171083 A JP2000171083 A JP 2000171083A JP 2000171083 A JP2000171083 A JP 2000171083A JP 2001352339 A JP2001352339 A JP 2001352339A
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segment
transmission
station
receiving
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Takashi Ikegawa
隆司 池川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無効な再送タイマのタイムアウトであれば、
送信トラヒックを元に戻し、誤った送信トラヒックの抑
制を避ける。これにより、効率のよい通信を行う。 【解決手段】 受信局は、重複セグメントの受信によ
り、再送タイマの誤ったタイムアウトを検出し、それを
送信局に通知するためのACKを作成する。送信局に
は、そのACKの受信から、再送タイマの誤ったタイム
アウトを検出し、トラヒックを元に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットワークを介し
て行われるコンピュータ間通信に利用する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介してコンピュータ間通
信を行う場合には、送信局が多大なトラヒツクを送信し
たとき、ネットワークやルータなどの中継装置において
輻輳が発生する場合がある。そのため、送信局が輻輳発
生を検出した場合には、送信トラヒックを一時的に減少
させる輻輳制御機能が具備されている。
【0003】また、ファイル転送、電子メールなどの信
頼性の高いデータ転送が必要となる通信アプリケーショ
ンのために、受信局がユーザの情報を含むデータ(以下
データパケットと呼ぶ)を誤りなく受信した場合には、
送信局にそれを通知する機能(送達確認機能)とデータ
パケットが伝送路上で発生したビット誤りや輻輳などに
より廃棄された場合に、送信局は廃棄されたパケットを
再送する機能(誤り回復機能)を実行する。
【0004】このような輻輳制御機能、誤り回復機能、
送達確認機能を実行するための通信手順をプロトコルと
呼び、各種のプロトコルが標準化されている。例えば、
ホストコンピュータ間の代表的なプロトコルとしてTC
P(Transmission Control Protocol)(例えば、W.R.Steve
ns著、“TCP/IP Illustrated,Volume1:The Protocols”,
Addison-Wesley Publishing Company,1994年参照)が標
準化されている。
【0005】従来のTCPでは、送信局は、再送タイマ
(retransmission timer:前著、pp.297参照)のタイムアウ
ト、もしくは受信局から同一送達確認パケットの複数回
の受信により、データパケットの送信の失敗を検出した
場合に、輻輳が発生したと仮定して、ウィンドウサイズ
を減少させることにより送信トラヒックを減少させる。
【0006】従来の通信システムについてさらに詳細に
説明する。図6に示すような送信局1および受信局2
が、通信網3を介して接続されている通信システムを考
える。以下の例では、送信局1で発生したデータを受信
局2に送信する片方向の場合を考えるが、両方向の通信
の場合は、送信局1に受信局2の機能を、受信局2に送
信局1の機能を具備することにより実現可能であるた
め、その実現例は省略する。また、TCPのようなコネ
クション型プロトコルでは、コネクションの確立および
解放処理が必要となるが、ここではコネクション確立後
のデータ転送フェーズに関するものであるため、コネク
ションの確立および解放処理については記述しない。
【0007】送信局1と受信局2ではTCPが実行され
ている。また、そのTCPのバージョンとして、TCP
TahoeもしくはTCP Renoが実装されてい
ると仮定する。これらのバージョンの違いは輻輳制御に
ある(例えば、A.Kumar著“Comparative Performance An
alysis of Versions of TCP on a Local Network with
a Lossy Link”,IEEE/ACM Transactions on Networkin
g,vol.4,No.4,August,pp.485-498,1998年参照)。
【0008】送信局1と受信局2の間には、ひとつのT
CPコネクションが設定されていると仮定する。複数の
コネクションが設定されている場合の処理を考慮するに
は、送信局1および受信局2のコネクションに関する各
テーブルに、各TCPコネクションを特定する識別子を
設け、送信および受信したパケットを該当するコネクシ
ョンに対応づけて処理すれば容易に拡張できる。したが
って、複数のコネクションを処理する場合については省
略する。
【0009】図7に、従来の送信局のブロック構成図を
示す。図7で示される送信局1では、大きく、ファイル
転送、電子メール、World Wide Webなど
のアプリケーション層の処理部に相当する送信局送信側
上位層処理部10、TCPの送信側の処理を行う送信局
送信側TCP処理部20、TCPの受信側の処理を行う
送信局受信側TCP処理部30、各TCPコネクション
の状態値を保持する送信側TCPコネクション管理テー
ブル40、IPの送信側の処理を行う送信局送信側IP
処理部50、IPの受信側の処理を行う送信局受信側I
P処理部60、送信側回線のための処理を行う送信局送
信側回線処理部70、受信側回線のための処理を行う送
信局受信側回線処理部80、上り回線90、下り回線1
00から構成される。
【0010】送信側TCPコネクション管理テーブル4
0を図8に示す。送信側TCPコネクション管理テーブ
ル40は、次の要素から構成される。
【0011】次送信順序番号1001:次に送信すべ
き、データパケット(以下、TCP用語でのセグメント
と呼ぶ)の送信順序番号(単位はバイトである)(送信
局では、今までに次送信順序番号−1までのバイト数を
送信したことを意味する)。初期値は1とする。
【0012】次送達確認順序番号1002:受信局で次
に受信を期待する順序番号(受信局では、次送達確認順
序番号−1までの送信順序番号のバイト数を確かに受信
したことを意味する)。初期値は1とする。受信局は送
達確認パケット(以下、ACKと呼ぶ)を使って、送信
局に通知する。
【0013】最大セグメント長1003:一度の転送で
送信可能な最大のセグメントのデータフィールドの長
さ。
【0014】受信局側ウィンドウサイズ1004:受信
局で受信可能なセグメント数。受信局はACKを使って
送信局に通知する。
【0015】輻輳ウィンドウサイズ1005:送信局で
送達確認なしで送信可能なセグメント数。送信局は、輻
輳ウィンドウサイズを調節して、ネットワークヘの送信
トラヒックを制御する。
【0016】スロースタート閾値1006:輻輳ウィン
ドウサイズをスロースタートフェーズから輻輳回避フェ
ーズに変更する輻輳ウィンドウサイズ。スロースタート
フェーズでは、輻輳ウィンドウサイズは指数的に増加す
るが、輻輳回避フェーズでは、徐々に輻輳ウィンドウサ
イズが増加する(W.R.Stevens著、“TCP/IP Illustrated,
Volume1:The Protocols”,Addison-Wesley Publishing
Company,pp.310-316,1994年参照)。
【0017】送信局送信側上位層処理部10では、アプ
リケーションの処理を行う上位層送信処理部11とアプ
リケーションで発生したメッセージを保持するメッセー
ジバッファ12から構成される。
【0018】送信側TCP処理部20では、ウィンドウ
サイズを制御するウィンドウフロー制御部21とセグメ
ントを作成するセグメント作成部22と、セグメントの
再送に備え、送信したセグメントを保持する再送用セグ
メントバッファ23と、セグメントを送信後、一定時
間、受信局2から応答がない場合を監視する再送タイマ
管理部24から構成される。
【0019】なお、受信局側のウィンドウサイズが更新
しているかを確認するための監視タイマであるウィンド
ウ更新監視(persist)タイマ(W.R.Stevens著、“TCP/IP Iuus
trated,Vo1umel:The Protocols”,Addison-Wes1ey Publ
ishing Company,pp.323-330、1994年参照)が必要となる
が、ここでは関係しないため省略する。
【0020】ウィンドウフロー制御部21では、送達確
認なしで送信できるバイト数(ウィンドウサイズ)を制
限する。すなわち、送信局1は、次送達確認順序番号+
ウィンドウサイズ−1までの値をもつバイト数までの送
信を許可する。ただし、このウィンドウサイズは、受信
局側ウィンドウサイズと輻輳ウィンドウサイズの内、小
さい値が取られる。この輻輳ウィンドウサイズは、後述
するように、正常な受信、重複ACKの受信、再送タイ
マのタイムアウト時などにより変更される。
【0021】セグメント作成部22では、ウィンドウフ
ロー制御部21で送信許可された場合には、メッセージ
バッファ12に蓄積されているメッセージから、送信可
能なバイト数分のデータを取り出す。もし、メッセージ
長が最大データ長を超える場合には、最大データ長分だ
けのバイト数のデータをとり出す。取り出されたデータ
をセグメントのデータフィールドとし、データパケット
の順序番号(sequencenumber)フィールドに送信側TCP
コネクション管理テーブルの次送信順序番号をセットし
たセグメントを作成し、次送信順序番号をセグメントの
データフィールド長分増加させる。セグメント作成部2
2では、最初の送信のセグメントの場合には、そのセグ
メントを再送用セグメントバッファ23に保存する。
【0022】送信局送信側IP処理部50では、送信局
送信側TCP処理部20で作成されたセグメントに対
し、IPヘッダを付加してパケット作成し、送信局送信
側回線処理部70に送信する。送信局送信側回線処理部
70は、上り回線90にパケットを送信する。送信局受
信側回線処理部80では、下り回線100からのパケッ
トを受信した場合に、そのパケットを送信局受信側IP
処理部60に送る。送信局受信側IP処理部60では、
受信パケットのIP処理(誤り検出、IPパケット並び
換えなど)を行う。
【0023】送信局受信側TCP処理部30では、AC
Kを処理するACK処理部31から構成される。ACK
処理部31では、ACKを受信した場合に、そのパケッ
ト内で指示されている送達確認順序番号(acknowledgeme
nt number)フィールド値(受信局2で次に受信を期待す
るセグメントの送信順序番号)の値を送信側TCPコネ
クション管理テーブル40の次送達確認順序番号100
2にセットし、再送用セグメントバッファ23内にあ
り、末尾バイト値が次送達確認順序番号−1以下のセグ
メントを削除する。また、ACK処理部31は、パケッ
ト内のウィンドウサイズフィールド値を送信側TCPコ
ネクション管理テーブル40の受信局側ウィンドウサイ
ズ1004にセットする。もし、同一のACK(duplica
teACK)を続けて複数回(例えば3回)受信した場合に
は、重複ACK受信を送信局送信側TCP処理部20に
通知する。
【0024】送信局送信側TCP処理部20内のウィン
ドウフロー制御部21では、再送タイマ管理部24のタ
イマがタイムアウトした場合または重複ACK受信の通
知を受けた場合または正常なACK受信の通知を受けた
場合には、輻輳ウィンドウサイズおよびスロースタート
閾値を後述するアルゴリズムにしたがって変更する。
【0025】セグメント作成部22では、再送タイマ管
理部24のタイマがタイムアウトした場合もしくは重複
ACK受信の通知を受けた場合に、先頭バイト値が次送
達確認順序番号のセグメントを再送する。また、重複A
CKもしくは正常なACKを受信した場合には、ウィン
ドウ内で送信可能な新しいデータパケットをセグメント
作成部22において作成して順次送信する。
【0026】もし、ACK内にRFC2018で規定さ
れているSACKオプションが指定され、送信局1がS
ACKオプション処理を実装している場合には、受信局
から抜けのあったセグメントを再送する。具体的な実装
方式は、特願平11−346192号(本願出願時に未
公開)を参照されたい。
【0027】輻輳ウィンドウサイズおよびスロースター
ト閾値変更アルゴリズムを次に説明する。
【0028】(1)TCP Tahoeバージョンの場
合 ・再送タイマのタイムアウト時または重視ACK受信時 輻輳ウィンドウサイズを最大セグメント長(すなわち最
小のウィンドウサイズ値)にセットする。スロースター
ト閾値を半分にする。 ・正常なACKパケット受信時 輻輳ウィンドウサイズがスロースタート閾値より小さい
場合には、最大セグメント長増加させる。輻輳ウィンド
ウサイズがスロースタート閾値以上の場合には、(最大
セグメントの二乗)/(現在の輻輳ウィンドウサイズ
値)分増加させる。
【0029】(2)TCP Renoバージョンの場合 重複ACK受信時のみ、TCP Tahoeバージョン
と処理が異なる。重複ACK受信時、輻輳ウィンドウサ
イズを半分に設定する。
【0030】図9に、従来の受信局2のブロック構成図
を示す。受信局2では、上り回線190、受信側回線の
ための処理を行う受信局受信側回線受信制御部110、
IPの受信側の処理を行う受信局受信側IP処理部12
0、TCPの受信側の処理を行う受信局受信側TCP処
理部130、各TCPコネクションの状態値を保持する
受信側TCPコネクション管理テーブル140、TCP
より上位の層の処理を行う受信側上位層処理部150、
TCPの送信側の処理を行う受信局送信側TCP処理部
160、IPの送信側の処理を行う受信局送信側IP処
理部170、送信側回線のための処理を行う受信局送信
側回線処理部180、下り回線200から構成される。
【0031】受信局受信側TCP処理部130には、受
信側TCPコネクション管理テーブル140と並び換え
用セグメントバッファを保持する。受信側TCPコネク
ション管理テーブル140には、送信局1と受信局2の
間で設定されたコネクションごとに以下の状態値を保持
する。
【0032】受信期待順序番号:次に受信すべきセグメ
ントの送信順序番号(受信局2は、受信期待順序番号−
1までのセグメントを正しく受信したことを意味す
る。)最近の実装では、受信したセグメントの送信順序
番号が受信期待順序番号と異なる場合には、以下の処理
を行う。 ・受信したセグメントの送信順序番号が受信期待順序番
号より小さい場合には、そのセグメントを廃棄する。 ・受信したセグメントの送信順序番号が受信期待順序番
号より大きい場合には、そのセグメントを並び換え用セ
グメントバッファ管理部133に保持する(W.R.Stevens
著、“TCP/IP Illustrated,Vo1umel:The Protocols”,Ad
dison-Wes1ey Publishing Company,pp.308、図21.7を参
照)。また、受信局送信側TCP処理部160内のAC
K作成部161では、次送達確認順序番号フィールド値
に、受信期待順序番号を入れ、ACKを作成する。ま
た、受信局では、RFC2018で規定されているSA
CKオプションが実装されていると仮定する。このSA
CKオプションを使って、受信していないセグメントを
送信局1に通知する。
【0033】受信したセグメントの送信順序番号と受信
期待順序番号が等しい場合には、もし、並び換え用セグ
メントバッファ管理部133内の情報から並び換え用セ
グメントバッファ132にセグメントがある場合には、
セグメントを並び換え、順序が正しく整列され最大の送
信順序番号をもつセグメントを求める。その最大の送信
順序番号をACK内の次送達確認順序番号フィールド値
とする。もし、並び換え用セグメントバッファ132に
セグメントがない場合には、受信したセグメントの送信
順序番号をACK内の次送達確認順伴番号フィールド値
とする。セグメント処理部では、順序正しいセグメント
の集合を受信側上位層処理部150に送信する。
【0034】上記の処理において作成されたACKは、
受信局送信側IP処理部170でIPフィールドが付与
され受信局送信側回線処理部180を通して、下り回線
200に送信され、送信局1に到達する。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】前述の例で示したよう
に、従来の通信システムでは、再送タイマがタイムアウ
トしたときに、輻輳ウィンドウサイズを最大セグメント
長すなわち最小の値に設定する。一般に、再送タイマの
タイムアウト値は、往復応答時間より大きい値に設定す
るが、文献(長谷川ら、「誤再送を考慮したTCPのふ
くそう制御方式/エラー回復方式の改善」、電子情報通
信学会論文誌BVol・J82-B,No.11,pp.2074-2084,1999年11
月)で指摘されているように、ネットワークとしてAT
M(Asynchronous Transfer Mode)網のER(Explicit R
ate)が使われている場合や、ネットワークの一時的トラ
ヒック増加やセグメントのルート変更により、一時的に
再送タイマのタイムアウト値が、往復応答時間より小さ
くなり、実際には輻輳が発生していないにもかかわら
ず、再送タイマのタイムアウトにより、ネットワークヘ
の送信トラヒックを必要以上に減少させてしまう。これ
により、スループットを不必要に減少させてしまうこと
がある。したがって、輻輳発生の検出が誤りであったこ
とを検出した場合には、速やかに送信トラヒックを元に
戻す工夫が必要となる。
【0036】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、無効な再送タイマのタイムアウトであれば、
送信トラヒックを元に戻し、誤った送信トラヒックの抑
制を避けることができる通信システムを提供することを
目的とする。本発明は、効率のよい通信を行うことがで
きる通信システムを提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の通信システムで
は、送信局は、無効な再送タイマのタイムアウトを検出
した場合に、送信トラヒックを元に戻す。具体的には、
受信局は、重複セグメントの受信により、再送タイマの
誤ったタイムアウトを検出し、それを送信局に通知する
ためのACKを作成する。送信局には、そのACKの受
信から、再送タイマの誤ったタイムアウトを検出し、ト
ラヒックを元に戻す。
【0038】すなわち、本発明は、一連のデータパケッ
トにその送信順序を示す順序番号である送信順序番号を
付与して送信する手段と、所定時間経過後にこのデータ
パケットの送達確認ができない場合には送信するデータ
トラヒックを減少させる手段とを含む送信局を備えた通
信システムである。
【0039】ここで、本発明の特徴とするところは、受
信したデータパケットの送信順序番号が受信されること
を期待すべき順序番号である受信期待順序番号より小さ
い値のデータパケットを受信した場合には重複受信情報
を前記送信局に通知する手段を含む受信局が設けられ、
前記減少させる手段は、データトラヒックを減少させる
以前のデータトラヒック情報を保持する手段と、前記重
複受信情報にしたがって前記データトラヒック情報を保
持する手段により保持されたデータトラヒックに現在の
データトラヒックを復帰させる手段とを備えるところに
ある。
【0040】これにより、無効な再送タイマのタイムア
ウトであれば、送信トラヒックを元に戻し、誤った送信
トラヒックの抑制を避けることができる。したがって、
効率のよい通信を行うことができる。
【0041】前記受信局は、送信順序番号が受信期待順
序番号と異なるデータパケットを受信した場合にはこの
データパケットを保持する手段を備え、前記通知する手
段は、保持されているデータパケットと同一の送信順序
番号のデータパケットを受信した場合には前記重複受信
情報を送信局に通知する手段を含むことが望ましい。
【0042】これにより、受信局で欠落した順序番号の
データパケットだけを送信局に再送要求する通信形態の
場合においても本発明を適用することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明実施例の通信システムの構
成を図1および図2を参照して説明する。図1は本発明
実施例の送信局のブロック構成図である。図2は本発明
実施例の受信局のブロック構成図である。
【0044】本発明は、図1に示すように、一連のデー
タパケットにその送信順序を示す順序番号である送信順
序番号を付与して送信するセグメント作成部22と、所
定時間経過後にこのデータパケットの送達確認ができな
い場合には送信するデータトラヒックを減少させるウィ
ンドウフロー制御部21および再送タイマ管理部24と
を含む送信局1を備えた通信システムである。
【0045】ここで、本発明の特徴とするところは、図
2に示すように、受信したデータパケットの送信順序番
号が受信されることを期待すべき順序番号である受信期
待順序番号より小さい値のデータパケットを受信した場
合には重複受信情報を前記送信局に通知する重複セグメ
ント受信フラグ作成部2004を含む受信局2が設けら
れ、ウィンドウフロー制御部21は、データトラヒック
を減少させる以前のデータトラヒック情報を保持する輻
輳検出時送信トラヒックテーブル2001を備え、前記
重複受信情報にしたがって輻輳検出時送信トラヒックテ
ーブル2001により保持されたデータトラヒックに現
在のデータトラヒックを復帰させるところにある。
【0046】受信局2は、送信順序番号が受信期待順序
番号と異なるデータパケットを受信した場合にはこのデ
ータパケットを保持する並び換え用セグメントバッファ
132を備え、重複セグメント受信フラグ作成部200
4は、保持されているデータパケットと同一の順序番号
のデータパケットを受信した場合には前記重複受信情報
を送信局1に通知する。以下では、本発明実施例をさら
に詳細に説明する。
【0047】図1に示す送信局1では、ウィンドウフロ
ー制御部21内に新たに輻輳検出時送信トラヒックテー
ブル2001と、ACK処理部31内に送信側重複セグ
メント検出部2002を追加している。また、図2に示
す受信局2では、セグメント処置部131内に、受信側
重複セグメント検出部2003と、ACK処理部内に、
送信側重複セグメント検出部2002を追加している。
【0048】図3に第一実施例での受信側重視セグメン
ト検出部2003での処理フローを示す。まず、受信し
たセグメントの送信順序番号と受信期待順序番号を比較
する(ステップ3001)。受信したセグメントの送信
順序番号が受信期待順序番号より小さい場合は、重複セ
グメント受信フラグをTRUEにする(ステップ300
2)。それ以外は、重複セグメント受信フラグをFAL
SEとする(ステップ3003)。
【0049】図4に第二実施例での受信側重複セグメン
ト検出部2003での処理フローを示す。まず、受信し
たセグメントの送信順序番号と受信期待順序番号を比較
する(ステップ4001)。もし、前者の値が、後者の
値より小さいとき、並び換え用セグメントバッファ13
2にセグメントがあるか調べる(ステップ4002)。
もし、セグメントがある場合は、並び換え用セグメント
バッファ内に受信したセグメントと同じセグメントがあ
るか調べる(ステップ4003)。受信したセグメント
の送信順序番号が受信期待順序番号より小さいか、もし
くは、受信したセグメントが並び換え用セグメントバッ
ファ内にある場合は、重複セグメント受信フラグをTR
UEにする(ステップ4004)。それ以外は、重複セ
グメント受信フラグをFALSEとする(ステップ40
05)。重複セグメント受信フラグの値を送信局1に通
知するために、TCP Optionフィールドを使用
する方法が考えられる(W.R.Stevens著、“TCP/IP Illust
rated,Vo1umel:The Protocols”,Addison-Wes1ey Publi
shing Company,pp.253-254を参照)。例えば、Kind値
19を使用する案がある(RFC1700、Assigned Numbersで
は値19は未使用である)。
【0050】ACK作成部161内の重複セグメント受
信フラグ作成部2004では、ACKを作成する際に、
上記TCP Optionフィールドに重複セグメント
受信フラグの値を入れる。
【0051】ウィンドウフロー制御部21では、再送タ
イマのタイムアウト時(従来の装置では、網内で輻輳が
発生したと仮定している)、送信トラヒックを減少させ
る前の現時点の送信トラヒックの情報(図8における輻
輳ウィンドウサイズ1005、スロースタート閾値10
06)の値を輻輳検出時送信トラヒックテーブル200
1内に保存しておく。
【0052】図5に、前述した受信局2に関する第一お
よび第二実施例に共通した送信局1での処理フローを示
す。送信側重複セグメント検出部2002では、受信し
たACKのOptionフィールド内の重複セグメント
受信フラグの値を調べる(ステップ5001)。もし、
重複セグメント受信フラグの値がTRUEの場合には、
ウィンドウフロー制御部21に、受信局2で重複したセ
グメントを受信した旨を通知し、送信局は輻輳発生の検
出が誤りであったと仮定し、ウィンドウフロー制御部2
1は送信トラヒックの値を輻輳検出時送信トラヒックテ
ーブル2001に保存されている情報(輻輳ウィンドウ
サイズ1005、スロースタート閾値1006)の値に
戻し、セグメントを送信する(ステップ5002)。
【0053】もし、重複セグメント受信フラグの値がF
ALSEの場合には、現時点の送信トラヒックの値を使
ってセグメントを送信する(ステップ5003)。この
場合には、送信側重複セグメント検出部2002は、ウ
ィンドウフロー制御部21に通知する必要はない。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、無効
な再送タイマのタイムアウトであれば、送信トラヒック
を元に戻し、誤った送信トラヒックの抑制を避けること
ができる。これにより、効率のよい通信を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の送信局のブロック構成図。
【図2】本発明実施例の受信局のブロック構成図。
【図3】第一実施例での受信側重視セグメント検出部で
の処理フローを示す図。
【図4】第二実施例での受信側重複セグメント検出部で
の処理フローを示す図。
【図5】本発明実施例の送信局での処理フローを示す
図。
【図6】通信システムの全体構成図。
【図7】従来の送信局のブロック構成図。
【図8】送信側TCPコネクション管理テーブルの構成
を示す図。
【図9】従来の受信局のブロック構成図。
【符号の説明】
1 送信局 2 受信局 3 通信網 10 送信局送信側上位層処理部 11 上位層送信処理部 12 メッセージバッファ 20 送信局送信側TCP処理部 21 ウィンドウフロー制御部 22 セグメント作成部 23 再送用セグメントバッファ 24 再送タイマ管理部 30 送信局受信側TCP処理部 31 ACK処理部 40 送信側TCPコネクション管理テーブル 50 送信局送信側IP処理部 60 送信局受信側IP処理部 70 送信局送信側回線処理部 80 送信局受信側回線処理部 90、190 上り回線 100、200 下り回線 110 受信局受信側回線受信制御部 120 受信局受信側IP処理部 130 受信局受信側TCP処理部 131 セグメント処理部 132 並び換え用セグメントバッファ 133 並び換え用セグメントバッファ管理部 140 受信側TCPコネクション管理テーブル 150 受信側上位層処理部 160 受信局送信側TCP処理部 161 ACK作成部 170 受信局送信側IP処理部 180 受信局送信側回線処理部 2001 輻輳検出時送信トラヒックテーブル 2002 送信側重複セグメント検出部 2003 受信側重複セグメント検出部 2004 重複セグメント受信フラグ作成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のデータパケットにその送信順序を
    示す順序番号である送信順序番号を付与して送信する手
    段と、 所定時間経過後にこのデータパケットの送達確認ができ
    ない場合には送信するデータトラヒックを減少させる手
    段とを含む送信局を備えた通信システムにおいて、 受信したデータパケットの送信順序番号が受信されるこ
    とを期待すべき順序番号である受信期待順序番号より小
    さい値のデータパケットを受信した場合には重複受信情
    報を前記送信局に通知する手段を含む受信局が設けら
    れ、 前記減少させる手段は、データトラヒックを減少させる
    以前のデータトラヒック情報を保持する手段と、前記重
    複受信情報にしたがって前記データトラヒック情報を保
    持する手段により保持されたデータトラヒックに現在の
    データトラヒックを復帰させる手段とを備えたことを特
    徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記受信局は、送信順序番号が受信期待
    順序番号と異なるデータパケットを受信した場合にはこ
    のデータパケットを保持する手段を備え、 前記通知する手段は、保持されているデータパケットと
    同一の送信順序番号のデータパケットを受信した場合に
    は前記重複受信情報を送信局に通知する手段を含む請求
    項1記載の通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006173961A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Hiroyasu Obata 広帯域、高遅延無線ネットワークにおけるtcp輻輳制御方式
US7764616B2 (en) 2003-11-28 2010-07-27 Ntt Docomo, Inc. Transmitter device for controlling data transmission

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