JP2005518142A - Arqによる再送を実行する方法および装置 - Google Patents

Arqによる再送を実行する方法および装置 Download PDF

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Abstract

所与のレイヤーにおける所定のデータユニットを交換するプロトコルの受信側ピアによって、受信したデータユニットを処理する方法および装置が記載されている。当該方法および装置は、データユニットを受信する際に限定的なARQ機構を適用する。とりわけ、受信したデータユニットについての破壊されたコピーが記憶されている可能性を、当該記憶されている破壊されたコピーに基づいて、上り方向にあるリリースハンドラーに供給する。これは、当該所与のデータユニットについての再送要求プロシージャの動作を終了させるトリガーイベントが発生した後で実行される。

Description

本願は、一般に、通信プロトコルレイヤーのハイアラーキーにおいてデータユニットを基礎として通信する通信分野に係り、とりわけ、所与のレイヤーにおける所定プロトコルの受信側ピアによって、受信したデータユニットを処理する方法および装置に関連する。
通信プロトコルレイヤーのハイアラーキーにおいてデータユニットを基礎とする通信のコンセプトは、当業界において良く知られている。そのようなシステムにおいて、コネクションを介して送信されるデータは、複数のデーユニットに分割され、プロトコルレイヤーのハイアラーキーを受け渡されてゆく。各レイヤーは通信の所定の観点について担当している。たとえば、このようなレイヤーのハイアラーキーとしてOSIモデルがある。データを再分割して得られる分割データは、しばしば、データプロトコルユニット(PDU)、サービスデータユニット(SDU)、パケット、フレーム、セル、セグメントおよびその他など、関与する特定のプロトコルや技術、および現在の規格の目的等に依存して呼び名が異なることがある。このような何れかのデータの再分割について、一般に、「データユニット」という用語を用いることとする。
図2を用いて、プロトコルハイアラーキー内にある所与のレイヤーにおけるデータ処理方式の一例を説明する。図2の例は、レイヤー2(L2)またはリンクレイヤーでの処理を示している。2つのエンドポイント間で、複数のリンクを張ることが可能な場合に、その中の1つのリンクを介した通信については、リンクレイヤーが担当する。図2の例では、送信側において、いわゆるレイヤー2(L2)のサービスデータユニット(SDU)が、L2プロトコルデータユニットへと処理され、受信機へと送信される。なお、送信側において上位レイヤーから所与のレイヤーによって受信されるデータユニットと、受信側においてと所与のレイヤーによって上位へ送信されるデータユニットとについてのサービスデータユニット(SDU)という用語、および、所与のレイヤーにおいて送信されるデータユニットについてプロトコルデータユニット(PDU)という用語は、本願において、それぞれのデータユニットを区別するために使用するものとする。L2_SDUは、たとえば、L3_PDUであってもよい。しかしながら、図2に示されたL2レイヤーは、より大きなレイヤーのサブレイヤーであってもよい。その場合、L2 SDUは、上位のサブレイヤーやデータユニットになるだろう。SDUを、代替的に上位レイヤーのデータユニットと呼ぶこともできよう。この場合は、「レイヤー」という用語は、レイヤーの全体、サブレイヤー、レイヤーもしくはサブレイヤーのグループ、またはこれらの任意の組み合わせを意味するものとなろう。
図2は、いわゆる送信側ピア20と、受信側ピア10とを示している。ピアは、たとえば、無線通信システムにおける無線ネットワーク制御装置、基地局、または移動ユニットに相当しうるものである。送信側ピア20は、L2サービスデータユニットを上位のレイヤー3から受信し、エンティティ22内でL2サービスデータユニットを処理する。たとえば、送信側局と受信側局との間にルートを確立するネットワークレイヤーは、ネットワークのリンクの確立を担当している。L2において、特定のプロトコルに依存して特定の処理が実行される。たとえば、上位レイヤーのデータユニットをカプセル化する。これは、L2 SDUを取得して、それをL2_PDUのペイロードセクションに搭載する。ペイロードセクションの隣には、ヘッダーなどの制御情報が含まれる。エンティティ22における処理には、L2_SDUを複数のL2_PDUに分割する処理が含まれる。すなわち、L2_SDUを形成するデータユニットは、複数のL2_PDUのペイロードセクションへと搭載されるかまたは連結される。カプセル化、連結または分割の概念は、当業界においてよく知られているので、これ以上詳細に説明する必要はないだろう。一以上のL2_PDUは、送信側のエンティティ21によって処理され、下位のレイヤーへと受け渡される。この点は、矢印32によって示されている。受信側ピア10において、L2_PDUは、受信側ピア10内の受信エンティティ22によって受信される。受信側ピア10と送信側ピア20とは、L2の通信プロトコルにしたがって確立された仮想的なリンク31によって接続されている。一般に、受信側ピア10は、L2_PDUを受信して処理し、最終的にL2_SDUを提供する。L2_SDUは、上位のレイヤー3へと上位方向にリリースする。
信頼性のあるデータ送信を保護するために、L2_PDUの受信機11は、受信したL2_PDUが壊れているか否かを判定するための誤り検出プロシージャを実行してもよい。用語「破壊された(corrupted)」は、下位のレイヤー32を通じた送信中にデータユニットに発生した何らかの変化であって、受信側ピア10において受信された所与のL2_PDUのコピーと送信側ピア20によって送信されたコピーとを不一致に至らしめるような変化を意味するものとして使用する。このような破壊には、物理レイヤーにおけるそのようなエラーに起因して、データユニット内の一以上のビットが変化してしまうことが含まれる。そのようなエラーの検出に応じて、そのようなデータユニットについてのさらなる処理が実行されてもよい。たとえば、他の処理を行なうことなく、破壊されたL2_PDUのすべてを廃棄してもよいし、これらを廃棄した上で破壊を表す情報を、たとえば、自動再送要求(ARQ)の形で送信側ピアに送り返してもよい。
図2は、また、上位方向へのリリース処理プロシージャ12を示している。これは、L2 SDUを供給するために、受信したL2_PDUからのデータを処理するように構成されている。たとえば、送信側ピア20のエンティティ22内にあるL2処理部に単純なカプセル化処理が含まれていたとすると、受信側ピアのエンティティ12で実行される上位方向へのリリース処理は、単純なカプセル化の解除処理が含まれることになる。すなわち、L2_PDUのセクションからペイロード部を分離し、ペイロード部に含まれているL2 SDUを抽出して、上位レイヤーへとそれを受け渡すことになる。エンティティ22内のL2処理部は、もっと複雑な構成であり、たとえば、セグメンテーション(分割)処理を含み、それが実行されるときは、エンティティ12の上位へのリリース処理において、対応する逆変換処理が実行されることになる。たとえば、受信したL2_PDUのペイロードセクションに搭載されているコンテンツからL2 SDUが組み立て直される。
なお、上述の基本的なプロシージャについて、リンクレイヤーにおける処理と関連して説明してきたが、このようなプロシージャは、トランスポートレイヤー、ネットワークレイヤー、および物理レイヤーなど他のレイヤーにおいて実行されてもよい。上述したように、用語「レイヤー」は、単一のレイヤー、複数のレイヤーもしくは複数のサブレイヤーを含むグループの実装形態に関連するものである。
一般には、上述したように、受信したデータユニットが壊れていると受信側ピアが判定した場合は、そのデータユニットは廃棄される。データユニットが壊れているか否かを決定するためには、一般に、送信に先立った検査用の冗長な情報をデータユニットに付加しておくことで実現できる。たとえば、これらは、チェックサム、またはCRC(巡回冗長検査)符号のビットをデータユニットに追加する手法として知られている。なお、チェックサムは、たとえば、ヘッダーなど制御情報部に搭載されてデータユニットとともに送信される。受信側ピアは、自分自身でチェックサムを算出し、算出されたチェックサムと、データユニットとともに送信されてきたチェックサムとを比較する。もし一致しなければ破壊が発生したといえる。破壊を示すための他の方法も知られている。たとえば、物理レイヤー(一般には下位のレイヤー)において受信機またはチャネルデコーダからの信頼性に関する情報を使用する方法である。
データユニットおいて破壊が発生しないようにするには、いわゆる前方誤り訂正(FEC)を適用することが知られている。前方誤り訂正では、送信中に破壊が発生しない確率を増加させたり、受信側ピアによって訂正可能な破壊の確率を増加させたりするための測定を実行する。FECは、当業界において一般に知られているので、これ以上冗長な説明は不要であろう。
FECに代えて、あるいはFECに加えて、上述のARQ機構をデータユニットの正確な送信を保証するために使用してもよい。すなわち、ARQ機構において、受信側ピアは、壊れていないデータユニットを受信するまで、適宜の自動再送要求メッセージを送信側ピアに送信し続ける。これについても当業界においてよく知られているので、これ以上の説明は不要であろう。
結果的に、通信ネットワークにおいて、レイヤーにより、リンク設定の異なる複数のモードがアプリケーションに提供される。いわゆる、リンクレイヤー(L2)トラヒックにおけるアクノレジッドモード(AM)、非アクノレジッドモード(UM)およびトランスペアレントモード(TM)である。
TMおよびUMは、誤り制御について完全にFECに頼っているが、一方のAMは、エラー検出と、ARQによるFECと、および後方誤り制御との組み合わせを適用する。UMとTMとの違いは、TMがいずれのプロトコルヘッダーも付加しないことである。これは、ユーザデータの正確なフォーマットが既知となっているある種のプロトコルについて言えるものである。この典型例としては、移動通信用のグローバルシステム(GSM)における回線交換型の音声送信がある。UMおよびAMの双方ともプロトコルヘッダーを付加する。
一般に、リンクレイヤーは、送信対象となるデータのクラスにしたがって設定される。リアルタイムのストリーミングトラヒックについては、コンテンツらが一時的に関連性を有しているだけである。音声/映像のデータユニットが最終的な受信機へと余りにも遅く到着した場合は、単純に廃棄される。他の種類のトラヒックは、正確なデータの送信を要求するものであり、たとえば、ファイルの転送などがそれにあたり、正確な送信を保証するためにARQが利用される。この種のトラヒックは、双方向トラヒックとかベストエフォートトラヒックと呼ばれている。
一般に、種類の異なるトラヒックや送信モードに関して、以下のリンク設定処理が通例となっている。リアルタイムトラヒックは、UMまたはTMを使用し、ストリーミングトラヒックは、AM、UMまたはTMを使用することができる。双方向のベストエフォート型のトラヒックは、AMを使用する。UMとTMに関する一般的な問題は、劣悪なリンク状態であっても十分なリンク品質を達成できるようにFECが設定されなければならないことであろう。したがって、送信状態が非常に良いか、普通に良ければ、リンクは一般に過保護の状態となり、リソースが無駄に消費されてしまう。
そのため、たとえば、WCDMAの無線リンク制御(RLC)プロトコルの説明では「SDU廃棄」と呼ばれる新規の方法が提案されている(3GPP TS 25.322, V4.4.0(2001,12)を参照のこと)。この方法は、AMモードを適用するものであり、ARQが適用される限定的な時間間隔内でだけ、信頼性のある方式である。換言すれば、壊れていないデータユニットが届かないときは、所与のデータユニットについて自動再送要求が、際限なく送信されることはない。さらに換言すれば、もし所定時間内に壊れていないデータユニットが到着しないか、あるいは所定回数の再送が実行されたならば、その後、所定のデータユニットについての再送要求が停止される。
そのような機構を使用することにより、FECとARQとをより良くバランスさせることができる。なぜなら、FECは良いチャネル状態向けに調整される。すなわち、より少ないリソースを使用するだけで済む。劣悪なチャネル状態にあるときは、準信頼性のあるARQや限定的なARQによって追加の品質が提供されるようになる。
リアルタイムまたはストリーミングのアプリケーションは、一般に、よく知られたユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)などのトランスポートプロトコルにおいてARQを使用することなく、伝送することができる。上述したように、リアルタイムまたはストリーミングタのトラヒックのトランスポートにおいて、リンクレイヤーは、壊れていないデータユニットを上位レイヤーへと受け渡し、破壊されたデータユニットを廃棄する。なお、これらは、失われたデータを処理することが可能な、たとえばアプリケーションレイヤーなどの上位のレイヤーに依存して実行される。たとえばアプリケーションレイヤーなど、上位レイヤーにおいてしばしば提供される誤り隠蔽機能をサポートするために、UDPライトと呼ばれるプロトコルを導入することが提案されている。UDPライトによれば、データユニットの所定のセクションにおいて破壊が発生した場合に、破壊されたデータユニットを上位へと受け渡す際にエラー対する耐性をもたらしてくれる。換言すれば、UDPライトは、破壊されて受信されたデータユニットの全てを廃棄しないようするにするために実装可能であり、また、所定のセクションにおいて破壊された部分を含むデータユニットを上位へと受け渡すことが可能になる。これは、破壊されたデータを処理できる能力を、上位レイヤーが有していることを前提としている。UDPライトにおいて、誤り検出機能は、誤り検出用のCRC符号の感度が適切に選択されており、リンクレイヤーがある程度のビット誤りには気づかないように検出感度が制御される。対応するデータは、上位のレイヤーへと受け渡される。
本発明の目的は、所与のレイヤーにおける所定のプロトコルの受信側ピアにおいて、受信したデータユニットを処理する、改良された方法および装置を提供することにある。
本発明の目的は、請求項1に記載の方法および請求項26に記載の装置(デバイス)によって達成される。有利な効果を奏する実施形態については従属項に記載されている。
本発明の実施形態によれば、受信したデータが破壊されているか否かを決定する誤り検出プロシージャを備え、破壊されていなければ上位へのリリースプロシージャに受け渡される。上位へのリリースプロシージャは、これを受け取って上位レイヤーのデータユニットへと処理・変換する。また、破壊されたデータユニットについての再送を要求する再送要求プロシージャが提供される。さらに、破壊された上で受信されたデータユニットまたは破壊された第1のレイヤーのデータユニットを判定することのできる情報を記憶するデータユニット記憶プロシージャが提供される。換言すれば、破壊されたデータユニットを断固として廃棄する代わりに、これらのデータユニットを記憶する。記憶処理は、同一のレイヤーにおいて実行されてもよいし、下位のレイヤーにおいて実行されてもよい。さらに、データユニット供給プロシージャが実装され、所与のデータユニットついて再送要求プロシージャを終了させるためのトリガーイベントにつづいて、所定のデータユニットのコピーであって破壊されて受信されたものの一以上を基礎として、上位のリリース処理プロシージャにデータユニットを供給する。このようにして、限定されたARQ手法が適用された準信頼性のあるAMモードまたは限定的なAMモードが提供される。ARQ機構が動作を停止すると、破壊されたデータが受け渡される。換言すれば、破壊されていないデータユニットのコピーが、ARQ機構の限定的な動作時間内に到着しなかった場合には、所与のデータユニットについて一以上の破壊されたコピーを基礎として、データが上位へと受け渡される。
本発明は、とりわけ、限定的なARQによって発生する遅延を許容し、かつ、上位のレイヤーにおいて何らかの誤り隠蔽機能を備えているストリーミングトラヒックに対して特に好適に適用できる。すなわち、映像または音声のストリーミングを行なう際に、受信側のアプリケーションにおいて、適宜の出力装置(スピーカーや映像スクリーンなど)からデータを出力する前に、ある程度の量のデータをバッファに蓄積しておくことで、通信におけるある程度の遅延を許容できるようになる。
本発明はリンクレイヤーに適用されることが好ましく、特に、移動通信システムにおけるノードのリンクレイヤーに適用されることが好ましい。この場合、無線リンクを介して送信されるデータユニットを処理するために効果的に使用できる。たとえば、本発明は、ストリーミングベアラを介して送信されるデータユニットを処理するために、ユニバーサル移動電話システム(UMTS)において使用することができる。しかしながら、本発明は、GPRS(一般パケット無線サービス)やWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)など、他の複数の無線システムにも適用できる。
本発明のさらなる観点や利点については以下の実施形態に係る詳細な説明によって、一層明らかになろう。添付の図面は、本発明についてよりわかりやすい説明を提供し、そして効果の詳細を説明するために用いており、限定のために用いているわけではない。
図1は、本発明かかる方法の実施形態を示すフローチャートである。図1に関して説明さされる方法は、図2に示した構成において実装できる。よって、図2に関する先の説明の全ては、本発明に係る実施形態の説明としてここに援用する。
図1の方法は、所定のリンクを介して送信されたデータユニットを処理する通信ノードのリンクレイヤーに適用するものとして説明するが、図1に示された実施形態に係る方法は、データユニットを処理するいずれのレイヤーにも適用可能である。
第1のステップS1において、L2_PDUが既に受信されているかどうかを判定する。もし受信されていれば、誤り検出プロシージャS2は、受信したL2_PDUが破壊されているか否かを判定する。上述したように用語「破壊されている」は、一般には、送信中にL2_PDUに発生した何らかの変化に関するものとして理解されなければならず、たとえば、受信したL2_PDUと送信したL2_PDUとの間でL2_PDUに含まれる一以上のビットの変化などが該当する。破壊の状態については、たとえば、CRCやチェックサム手法など、公知または好適ないずれかの方法によって判定される。
ステップS2において、データユニットが破壊されていないと決定されると、フローは、破壊されてないデータユニットを受け渡されるプロシージャへと分岐する。リリース処理プロシージャS7は、受信側ピア(たとえば、図2の受信側ピア10)からのデータを、たとえば、図2に示されているL3などの上位のレイヤーへとリリースするプロシージャである。既に説明したように、上位へのリリース処理プロシージャの特定の詳細については、関与する特定のプロトコルに依存するものであり、たとえば、L2_PDUから単純にカプセル化を解除もしくは取り除く処理から構成されていてもよいし、あるいは、分割されたL2_PDUからL2_SDUを組み立てる処理など、より複雑なステップが含まれてもよい。
一方で、誤り検出プロシージャS2の判定が、受信したL2_PDUは破壊されているというものであれば、フローは、データユニット記憶プロシージャS3と、再送信要求送信プロシージャS4へと分岐される。なお、図1の例によれば、データユニット記憶プロシージャS3が再送信要求送信プロシージャS4の前に実行されるものとして図示されているが、これは必須ではなく、この順番を逆にしてもよいし、データユニット記憶プロシージャS3と、再送信要求送信プロシージャS4とが並行して実行されてもよい。
データユニット記憶プロシージャS3は、受信したL2_PDUの破壊されたコピーを記憶するように動作する。再送信要求送信プロシージャS4は、破壊されて受信されたデータユニットの再送を要求するように動作する。再送信要求送信プロシージャの詳細については、所定のアプリケーションや関与するプロトコルに依存するが、一般には、所定のメッセージを送信側ピアに対し送信する処理が含まれている。これにより、送信側ピア(図2)は、受信側ピアにおいて受信された破壊されたコピーについての特定のL2_PDUを再送することになる。再送要求メッセージと対応するシグナリングについてのコンセプトは、当業界においてよく知られているので、これ以上の説明は不要であろう。
破壊されたデータユニットを記憶し、再送要求プロシージャを実行するプロシージャS3およびS4のつぎに、フローは最初に戻って、さらなるデータユニットの到着を待つ。このように、再送信要求プロシージャは、所定のデータユニットについて一以上の追加の破壊されたコピーの到着を招き、データユニット記憶プロシージャS3と、再送信要求送信プロシージャS4とを再度実行させることになる。
図1の例によれば、受信されたL2_PDUは破壊されていないとステップS2が判定すると、ステップS8が実行される。このステップS8において、この破壊されてないデータユニットは再送されたデータユニットであるかどうかが判定される。再送されたデータユニットでないなら、この破壊されていないデータユニットは上位へのリリース処理プロシージャS7へと受け渡される。一方、再送信されたデータユニットであった場合は、フローはS9へと分岐する。S9において、破壊されそして記憶されているコピーまたはコピーらを、もはや用済みとして廃棄する。受信された破壊されていないデータユニットはまた、上位へのリリース処理プロシージャへと受け渡される。通常、破壊されていないコピーのプロシージャS7への受け渡しと、破壊されたコピーらの廃棄は、順番が逆であってもよいし、並行して実行されてもよい。
ステップS8における、受信された破壊されていないデータユニットが再送されたものか否かの判定は、いずれかの適宜または望ましい方法によって実行することができる。たとえば、プロトコルが再送識別情報やフラグ(たとえば最初の送信か再送かを表す単一のビットなど)をデータユニット内で使用している場合は、ステップS8における判定処理は、適切な識別情報か否かを検査することによって直接的に実行できる。代替的に、ステップS8は、記憶プロシージャS3によって記憶されたデータユニットの破壊されたコピーの記録を検査する処理を含んでもよい。これによって、ステップS8は、受信した破壊されていないデータユニットのコピーがメモリーに記憶されているか否かを判定できるようになる。もし、破壊されたコピーが存在していれば、プロシージャS8は、ステップS9へと分岐し、そうでなければ、受信された破壊されていないデータユニットを直接上位へのリリース処理プロシージャS7へと受け渡すことができる。
L2_PDUの個々と、対応するコピーとの識別は、何れかの適宜または望ましい方法によって実現でき、たとえば、制御情報部(ヘッダーなど)のシーケンス識別情報の助けを借りればよい。シーケンス識別情報は、送信されるL2_PDUシーケンスの全体における各L2_PDUの位置を示している。
ステップS8およびステップS9はオプションに過ぎず、受信されたデータユニットに係る破壊され、そして記憶されたコピーがもはや用済みとなったときに、これらの消去を確実に実行する他の何れかの機構が使用されてもよい。たとえば、そのような破壊されたデータユニットのコピーが記憶されているメモリーやバッファを消去する処理は、周期的に実行されてもよい。この周期は、システムの要求に応じて十分に長く設定されることになる。
本発明によれば、再送要求プロシージャの助けを借りるARQ機構は、無限に実行されはしない。すなわち、所与のデータユニットについての再送要求の送信の繰り返しは、ARQ機構を終了させるためのトリガーイベントが発生するまでの間、実行されるに過ぎない。これは、図1の参照符号100によって示されている。トリガーイベントについては種々の選択肢があるが、これについてはより詳しく後述する。
本発明によれば、ARQ機構を終了させるトリガーイベントに応じて、データユニット供給プロシージャS6が開始され、上位へのリリース処理プロシージャS7へとデータユニットを供給する。これは、ARQ機構を終了される所与のデータユニットについての破壊されそして記憶されている一以上のコピーを基礎として供給される。記憶されている破壊されたコピーを基礎として、上位へのリリース処理プロシージャS7へとデータユニットを供給する方法については種々の選択肢が存在するが、これについては詳細に後述する。
好ましくは、一以上のデータユニットが上位へのリリース処理プロシージャS7へと供給が完了した後で、データユニット供給プロシージャS6が全ての破壊されたコピーを廃棄または消去する。当該コピーは、ARQ機構が終了したデータユニットについてのものである。しかしながら、これはオプションに過ぎず、S8とS9について上述したように、記憶されている破壊されたデータユニットのコピーの消去は、周期的に実行されてもよい。
図1の例からわかるように、本発明は、限定的もしくは準信頼性のあるARQ機構を、破壊されたデータユニットを上位レイヤーに通過させる可能性のある機構とを組み合わせて使用するものである。より具体的には、所与のデータユニットついてのARQの動作が停止すると、受信側のプロトコルエンティティが、破壊されたデータを上位のプロトコルレイヤーへと転送する。たとえば、リンクレイヤーに適用したとすると、たとえばストリーミングトラヒックについてリソース効率のよりアクノレッジモードの設定を、上位レイヤーにおける誤り隠蔽機能と組み合わせることが可能となる。誤り隠蔽機能は、同時に、上位レイヤーのアプリケーション自身が破壊されたデータを処理できるようにする機能である。これは、同時並行的に、リソース効率良いリンク管理と、効果のあるアプリケーション制御とを可能にしている。
上述したように、所与のデータユニットについての破壊されそして記憶されているコピーを基礎としてデータユニットを供給する方法は、いずれかの適切なもしくは望ましい手法によって実行できる。好ましくは、データユニット供給プロシージャS6は、破壊されそして記憶されているコピーに係るL2_PDUを組み合わせて得られたコピーを供給するために、所与のデータユニットについての複数の破壊されたコピーを合成するためのルーチンを含むように構成されよう。データユニット記憶プロシージャS3と上位へのリリース処理プロシージャS3との少なくとも一方が、追加または代替的に、複数の破壊されたコピーを合成するそのようなルーチンを含むようにしてもよい。L2_PDUのコピーらのハード合成または物理レイヤーにおいて記憶されているコピーらのソフト合成のいずれかが実行されてもよい。合成処理には、所与のL2_PDUについて破壊されたコピーから、所与のL2_PDUについての新規のコピーを組み立てる処理が含まれうる。そのような組み立て処理には、たとえば、各破壊されたコピー内の誤りを局所化する処理と、各破壊されたコピーの全体からそれぞれの破壊されていない部分を抽出する処理とが含まれてもよい。これにより、破壊された部分が可能な限り含まれていないか、好ましくは全く含まれていないコピーが組み立てられる。
組み立て処理に代えて、あるいはそれに加えて、合成処理のルーチンは、所定のデータユニットについての破壊されたコピーの中からコピーを選択する処理を含んでもよい。すなわち、複数の破壊されたデータユニットが存在する場合に、当該ルーチンは、記憶されている各コピーの破壊の程度を決定し、破壊の程度が最小のコピーを選択するようにしてもよい。
上述したように、破壊されたコピーを合成するためのルーチンは、同様に、データ記憶プロシージャS3に関連して実行されてもよい。たとえば、合成されたデータユニットだけを記憶するようになろう。すなわち、データ記憶プロシージャは、所与のデータユニットについての最初の破壊されたコピーが受信されると、単純にそれを記憶するようにすることができる。さらに破壊されたコピーが受信されたときは、常に、結果として記憶されている1つのコピーが出力されるよう、上述した何れかのコンセプトを用いて、過去に記憶されたコピーらを合成することができる。
代替的に、合成プロシージャを上位へのリリース処理プロシージャS7において実行されるようにしてもよい。すなわち、データ記憶プロシージャS3は、単純に、全ての破壊されたコピーを記憶しておき、トリガーイベントが発生すると、データユニット供給プロシージャS6は、記憶されている破壊されたコピーのすべてを上位へのリリース処理プロシージャS7へと供給してもよい。合成プロシージャを実行する代わりに、上位へリリースするために上位レイヤーのデータユニット(例:L2 SDU)を準備する処理において、1つのコピーを生成する処理が使用されてもよい。
他の好ましい実施形態によれば、データ記憶プロシージャS3には、L2_PDUを少なくとも第1のカテゴリーと第2のカテゴリーとに分類する処理が含まれる。この処理では、第1のカテゴリーに分類された破壊されたコピーは記憶され、第2のカテゴリーに分類された破壊されたコピーは廃棄される。これは図1にオプションとして示したステップS31に相当する。換言すれば、受信した破壊されたデータユニットが所定の記憶条件に合致する時に限って、そのデータユニットが後続のステップS32において実際に記憶されることになる。他の場合は、破壊されたデータユニットは記憶されない。所定の記憶条件は何れかの適切なまたは望ましい方法によって選択することができ、たとえば、破壊されたデータユニットの所定のセクションを識別し、所定のセクションが破壊されているかどうかを判定し、データユニットをカテゴリーに分類するなどして実行できる。所定のセクションが破壊されている場合は、そのデータユニットは廃棄されることになろう。好ましくは、所定のセクションは、データユニットの制御情報部やヘッダーなどであり、破壊されたヘッダーを有しているL2_PDUはデータ記憶プロシージャS3において記憶されず、ペイロードセクションだけが破壊されているデータユニットについては記憶される。
より一般的な用語を用いれば、受信されたデータユニットにおける感応部と非感応部とが定義されることになる。この感応部に破壊が発生すると、そのデータユニットは記憶されず、一方で、非感応部にだけ破壊が発生した場合は、そのデータユニットが記憶されるようにしてもよい。
受信したデータユニットについての破壊されたコピーを少なくとも2つのカテゴリーに分類するルーチンS32の他の実施形態によれば、データユニットに係る破壊されたコピーについての信頼性情報を取得し、当該信頼性の情報から、破壊されているデータユニットにおける所定のセクションが破壊されている確率を決定し、それを所定の閾値と比較し、当該確率が当該所定の閾値を超えている場合に廃棄するカテゴリーへと、破壊されたデータユニットを分類する。
また、所定のセクションは感応部であり、好ましくはヘッダーのような制御情報部である。
データユニット記憶プロシージャS3において、廃棄されることになる破壊されたデータユニットと、記憶されることになる破壊されたデータユニットとを分類するルーチンを提供することの利点は、上位へと受け渡した場合に問題を引き起こすおそれのある破壊されたコピーらについて記憶する必要がないことである。すなわち、ペイロード部内のビット誤りは、通常、許容可能であるが、制御情報部(例:ヘッダー)内のビット誤りは受信側ピアにおいてプロトコルの誤動作を引き起こしかねない。
一般に、L2_PDUの感応部については何れかの適切なまたは望ましい方法によって定義することができる。図3に例示的なL2_PDUが示されている。すなわち、L2_PDU 300には、ヘッダー部301、302と、ペイロードセクション303とが含まれている。ペイロードセクションには、一以上のL2 SDUを格納する部分が含まれてもよい。図3の破線304は、2つのL2 SDUらの境界を示している。これについては以下で詳細に説明する。
3GPP TS 25.322, V4.3.0 (2001,12)にしたがった無線リンク制御(RLC)プロトコルを一例として説明すると、2つのRLCヘッダー部を定義可能である。すなわち、第1の部分301は固定長の長さを有し、この中には、たとえば、PDUらのシーケンスにおける所与のL2_PDUの位置を識別するためのシーケンス番号が含まれてもよい。第2の部分302は、ペイロードに依存し、すなわち可変長の長さを有する。この後者の部分は、SDUのフレーム化のために使用され、SDUのペイロード(またはパディング用ビット)の開始と終了とを示す。この部分は可変長の長さを有し、この長さは、SDUらの境界がいくつあるかに依存している。すなわち、破線304は、L2_PDU 300のペイロード内におけるSDUの境界を示している。典型的には、ヘッダーの可変長部分302のサイズは、たとえば、PDU 300のサイズ、伝送されるサービスの種別、L3ヘッダーの圧縮(例、IPなど)その他を使用しているか否かに依存した値を減らすことに関連する。したがって、RLC PDUの感応部のサイズは、固定長の部分301に可変長の部分の最大サイズを加えた値によって決定することができる。これは、ある確率によって超えられることはない。
L2_PDUの感応部においてビット誤りが発生したか否かを判定するために、追加のまたは別個のチェックサムが感応部用に使用されてもよい。これは個別にチェックされることになる。PDUの感応部を介したCRCチェックが失敗すると、当該PDUは廃棄される。ビット誤りがPDUの全体において検出されたとしても、感応部のCRCチェックに異常がなければ、当該PDUは記憶してもよい。
上述したように、受信機モジュール内のチャネルデコーダおよび信号デコーダの少なくとも一方から、信頼性情報を取得することが可能である。この情報は、PDUのどの部分が他の部分に比べてより多くのビット誤りを含んでいそうかを示すことができる情報である。PDU内にビット誤りが検出されると、誤りによってPDUの感応部が破壊されていそうなことを信頼性の情報が示す場合は(たとえば、いくつかの閾値と比較することによって示す。)、PDUが廃棄され、他の場合は、上述したように記憶する。
上述したように、廃棄されるべき破壊されたコピーと記憶されるべき廃棄されたコピーとを分類する処理である追加のプロシージャS31は、オプションである。すなわち、破壊されたコピーを単純にすべて記憶してもよいのである。しかしながら、すべての破壊されたコピーを記憶する場合であっても、そのような破壊されたコピーの感応部自体は破壊されないという確率は増大させることができる。すなわち、これはL2_PDUらの感応部と非感応部とに対して不平等な誤り保護を適用することによって実現できる。たとえば、感応部については個別に(または追加で)よりロバストな符号を用いてチャネル符号化してもよい。これにより、PDUにビット誤りが発生したとしても(すなわちPDUが破壊されたとしても)、PDUの感応部にビット誤りが発生する確率は大幅に低減されよう。
上述したように、所与のL2_PDUについてのARQ機構を終了させるトリガーイベント100については、適切なまたは望ましい方法によって選択できる。たとえば、送信側ピアからメッセージを受信したことをトリガーイベントとしてもよい。このメッセージは、ARQ機構が終了させられることになる一以上のL2_PDUを識別するものである。このようなメッセージの一例として、いわゆる移動受信機ウインドウ(MRW)メッセージがあり、これは、3GPP TS 25.322のRLCプロトコルにおいてSDU廃棄処理に関連して知られている。追加的にまたは代替的に、受信側ピアにおけるタイマーの期限満了をトリガーイベントとしてもよい。換言すれば、所与のL2_PDUについて破壊されたコピーが最初に受信された時にタイマーが開始され、タイマーが満了すると、データユニット供給プロシージャS6がトリガーされる。さらに、代替的または追加的に、所与のL2_PDUに関する所定数の再送要求が送信されたことをトリガーイベントとしてもよい。すなわち、受信側ピアの制御エンティティは、所与のL2_PDUに関する再送要求の数をカウントし、カウントされた数が所定の閾値を超えると、当該L2_PDUについてのAQR機構を終了させ、データユニット供給プロシージャS6がトリガーされる。
上述したように、上位へのリリース処理プロシージャについては、所与のレイヤーおよび実装されるプロトコル内において適切にまたは望ましい方法によって配置される。たとえば、本発明を適用されるプロトコルが上位レイヤー(L3)データユニットを本発明が適用されるレイヤーのデータユニット(L2_PDU)へとカプセル化する際に、上位へのリリース処理プロシージャS7には、誤り検出プロシージャS2またはデータユニット供給プロシージャS6から受信されたデータユニットについてカプセル化を単純に取り外すルーチンが含まれてもよい。
さらに、本発明を適用されるプロトコルの実装において、上位レイヤーのデータユニット(L2 SDU)から下位レイヤー(L2 SDU)への分割処理が提供される場合には、上位へのリリース処理プロシージャS7には、誤り検出プロシージャS2またはデータユニット供給プロシージャS6から受信されたL2_PDUの中身から上位レイヤーのSDUらを組み立てるルーチンが含まれてもよい。換言すれば、上位へのリリース処理プロシージャは、L2カプセル化の解除処理と、各ペイロードをL2_SDUらへと組み立てる処理とを提供する。
これらは図4Aに示されている。L2_PDU41ないし49のコンテンツ(ペイロード)がL2 SDU401および402へと組み立てられている。図示されているように、L2_PDU 45には、SDU401と402の両方の部分を搬送するための境界が含まれている。
SDUらのリリース処理がトリガーされると、SDUらが再度組み立てられ、上位レイヤーへと伝送される。SDUに属しているペイロードを含んでいる全てのPDUが正しく受信された場合は、従来から知られている標準的なL2プロトコル処理が実行される。ビット誤りを含む破壊されたPDUらが存在する場合は、ビット誤りを含むPDUのペイロードからSDUが組み立てまたは再構築される。これは、たとえば、図4AのL2_PDU47に関して示されており、ハッチングを施された部分が、損傷を受けたPDUを示している。したがって、組み立てられたSDU 402にも471で示した破壊されたセクションが含まれていることになる。
ARQ機構の終了をトリガーさせるイベントにおいて(図1の100)、ARQ機構の終了の対象となる所与のL2_PDUについての破壊されたコピーが記憶されていないことは有用である。応答の確率はいくらか存在する。まず、データユニット供給プロシージャS6は単純に沈黙を続け、上位へのリリース処理プロシージャS7は、トリガーイベント100を受信するように実装されるか、または所与のSDUについて組み立て時間を監視するように実装されてもよい。もし所与のSDUの組み立て時間が所定の制限時間を超えると、上位へのリリース処理プロシージャS7は、不足のL2_PDUからの何れかのペイロードを最終的に消失したものとして処理することができ、すなわち、もはや到着しないものとして処理する。しかしながら、好ましい実施形態によれば、データユニット供給プロシージャS6には、上位へのリリース処理プロシージャS7に対してデータユニットの消失を表す明示的な情報を供給するルーチンを備えてもよい。ARQ機構を終了させるためのトリガーイベントが発生した後は、ARQを終了させられる所与のデータユニットに係る破壊されたコピーが記憶装置には記憶されていないことになる。それによって、上位へのリリース処理プロシージャS7は、対応するSDUのセクションが来ないことを直接的に通知される。
図4AにおいてL2_PDU 43のハッチング部分は、消失したL2_PDUを示しており、SDU401の組み立て処理において、関連するペイロードセクションの消失を招くことになる。
再構築中のSDUにおいて何れかのセクションが消失しているとの判定に応じて、上位へのリリース処理プロシージャS7は種々の処理を実行することができる。1つの可能性として、上位へのリリース処理プロシージャが、消失したL2_PDUのコンテンツから組み立てられることになっていた全てのL2_SDUらを廃棄するようにしてもよい。換言すれば、図4Aの例において、上位へのリリース処理プロシージャS7が単純にSDU401として示されている残りの部分を単純に廃棄する。すなわち、このデータに関しては上位レイヤーには伝送されないことになろう。これに関して、消失されたL2_PDU43のペイロードに2つの異なるSDUらの間にある境界部分(図3の304など)が含まれているかどうかを、上位へのリリース処理プロシージャが直接的に判定できなくてもよい。したがって、図4Aにおいて401として示されている残りのデータのすべてを廃棄することで、2以上のSDUらが実際に廃棄されることになる。
消失したセクションを含むL2 SDUらを廃棄するのに代えて、上位へのリリース処理プロシージャが、消失したL2_PDUのコンテンツの代わりにダミーデータを使用してもよい。ある実施形態においては、消失したL2_PDUが何らのSDU境界を含んでいないことを前提として当該処理を実行できる。すなわち、単純に、PDU42と44との間にあるギャップにビットを埋めることによって実行できる。たとえば、当該ギャップに当て嵌まるようにダミーセクション431を構築すべく、適切な数の0または1を用いて埋める。これによって、上位のプロトコルレイヤーが、SDUの完全性をチェックすることが可能となる。たとえば、CRC検査や、上位のプロトコルレイヤーにおける長さのフィールドについてSDUのサイズを比較処理することでチェックできる。
好ましくは、上位へのリリース処理プロシージャは、消失したL2_PDUが2つのL2_SDU間にある境界を含むどうかを判定するためのルーチンを備えており、判定ルーチンからの判定出力に応じてダミーデータが選択される。換言すると、境界判定ルーチンは、消失したL2_PDUに境界が含まれているかどうか、またどこに境界があったかを決定し、適切な数のダミービットを発生して、2つのSDUを満たす。すなわち、一方のSDUは、消失したL2_PDU内で終わり、もう一方のSDUは当該消失したL2_PDU内から始まっている。好ましくは、消失したL2_PDU内で終わっているSDUだけを、適切な数のダミービットを使用して再構築する。なぜなら、消失したL2_PDU内から始まる新しいSDUのヘッダー部をダミービットによって置換してしまうと、通常、不適切な結果を招くからである。
境界判定ルーチンは、使用される特定のプロトコルにしたがった望ましいまたは適切な方法によって提供することができる。たとえば、L2_SDUまたは上位レイヤーのデータユニットが、前記L2_SDUの長さに関する情報を含んだ制御情報部(ヘッダーなど)を有している場合には、境界判定ルーチンは、組み立て対象のL2_SDUの長さを取得または構文解析し、決定された長さに基づいて、消失したL2_PDUが境界を含んでいるかどうかを判定する処理を含んでもよい。これは図4Bに示されている。すなわち、境界判定ルーチンは、組み立て中のSDUもしくは対応する上位レイヤーのデータユニットの制御情報部403を構文解析し、決定された長さが、L2_PDU43に対応するセクション431内でこのSDU401が終わっていることを示している場合、適切な数のダミービットを発生して挿入する。一方で、決定された長さが、PDU43内には境界がないことを示しているときは、後続のL2_PDU44および45からのペイロードを用いてSDU401の構築もしくは組み立てが継続される。これは、たとえば、L2_PDU 45について示されているように、L2_PDUの制御情報において明確な境界が定義されていることが検出されるまで継続される。
上述したことからわかるように、本発明に係る方法によれば、上位レイヤーのSDUは、破壊されたデータから再構築もしくは組み立てられて、上位へとリリースされる。一般に、SDUの完全性の検査は、上位レイヤーに任されている。
好ましくは、上位へのリリース処理プロシージャS7には、さらに、上位へとリリースされるL2 SDUと廃棄されるべきL2 SDUとを分類するルーチンが含まれてよい。換言すれば、回復不可能なSDUがさらなる送信経路へと転送されるのを回避するために、上位へのリリース処理プロシージャが、レイヤー2において何らかの種類の信憑性検査処理を実行することになろう。
好ましくは、上位へのリリース処理プロシージャS7が、分割されたデータをL2 SDUへと組み立てる処理に関与するときに、分類対象となるL2 SDUにおける破壊されたL2_PDUからデータの位置に基づいて、当該分類処理を実行してもよい。たとえば、組み立て対象のSDUの制御情報部内に、破壊されたL2_PDUからのデータが含まれているならば、このSDUは廃棄対象のカテゴリーに分類され、一方、L2 SDUのペイロードセクション内に破壊されたL2_PDUからのデータが含まれている場合は、当該L2_SDUは上位レイヤーへとリリースされるカテゴリーに分類される。
図5は、所与のレイヤーにおけるプロトコル実装に係る受信側ピアで受信されたデータユニットを処理する装置のブロック図である。参照符号50は、所与のプロトコルデータユニットを処理する通信装置を示している。たとえば、リンクレイヤーのデータユニットを処理するネットワーク内の通信ノードである。参照符号51は、上位へとデータをリリースする処理を実行する上位へのリリースハンドラーを示している。参照符号52は、受信したL2_PDUが破壊されているか否かを判定し、受信したL2_PDUが破壊されていないと判定されると上位へのリリースハンドラーに対して受信したL2_PDUを受け渡す誤り検出器を示している。参照符号53は、再送要求部を示しており、受信したL2_PDUは破壊されていると誤り検出器52が判定した場合に当該受信したL2_PDUについて再送を要求する。参照符号54は、破壊されたL2_PDUを記憶するためのデータユニットメモリを示している。参照符号55は、データユニット供給部を示しており、所与のL2_PDUについて記憶されている破壊された一以上のコピーを基礎として、L2_PDUを上位へのリリースハンドラー51へと供給する。データユニット供給部55は、所与のL2_PDUに関する再送要求部の動作を終了させるためのトリガーイベントが発生すると動作するように構成されている。
換言すれば、上位へのリリースハンドラー51は、上位へのリリース処理プロシージャS7を実現するものであり、誤り検出器52は、誤り検出処理プロシージャS2を実現するものであり、再送要求部は、再送要求プロシージャS4を実現するものであり、データユニットメモリ54は、データユニット記憶プロシージャS3を実現するために提供されており、データユニット供給部55は、データユニット供給プロシージャS6を実現するものである。また、上述したプロシージャやルーチンに係る好ましい実施形態の全ては、上述の構成要件51ないし55に関連して実現できる。
図5に示した構成要件は、ハードウエアの形式で提供されてもよいし、汎用のプロセッサもしくは特定用途向けのプロセッサで実行されるソフトウエアの形式で提供されてもよい。あるいは、ハードウエアとソフトウエアとを適切に組み合わせて提供されてもよい。
このように、本発明はコンピュータプログラム製品として具現化されてもよいし、第1のレイヤーのデータユニットを処理する装置上でロードされて実行されると、上述した方法のいずれかを実行するコンピュータプログラムとして具現化されてもよい。さらに、本発明は、コンピュータプログラムなどを搬送するデータ搬送媒体として実現されてもよい。
詳細な好ましい実施形態を用いて本発明を説明してきたが、これらの実施形態は本発明を限定するものとして解釈されてはならない。本発明は添付の特許請求の範囲によって確定される。クレーム中の参照符号は、よりよい理解をもたらすために用いており、技術的範囲を限定するために用いてはいない。
本発明かかる方法の実施形態を示すフローチャートである。 所与のレイヤーおける通信プロトコルの2つのピアでのデータユニットの処理を説明するためのブロック図である。 データユニットの例を示す図である。 受信したデータユニットのコンテンツ(中身)から上位レイヤーのデータユニットを組み立てを説明するための図である。 本発明に係る装置の実施形態を示すブロック図である。

Claims (26)

  1. 第1のレイヤー(L2)における所定のデータユニット交換プロトコル(RLC)の受信側ピア(10)で受信したデータユニット(L2_PDU)を処理する方法であって、
    前記第1のレイヤー(L2)よりも上位に位置する第2のレイヤー(L3)へと、前記受信側ピア(10)からのデータのリリース処理を実行する上位へのリリース処理プロシージャ(S7)と、
    受信した第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が破壊されているか否かを判定する誤り検出プロシージャ(S2)と、
    受信した前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が破壊されていないと判定されると、受信した該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)へと受け渡すステップと、
    受信した前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が破壊されていると前記誤り検出プロシージャ(S2)が判定すると、受信した該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について再送を要求する再送要求プロシージャ(S4)と、
    破壊された前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)のコピーまたは破壊された該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について判定することを可能ならしめる情報を記憶するデータユニット記憶プロシージャ(S3)と、
    記憶されている前記破壊された一以上のコピーを基礎として、第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)へと供給するデータユニット供給プロシージャ(S6)と
    を含み、
    所与の前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)に関する自動再送要求機構の動作を終了させるためのトリガーイベントが発生すると、前記データユニット供給プロシージャ(S6)が実行される、方法。
  2. 前記第1のレイヤー(L2)には、リンクレイヤーまたはリンクレイヤーのサブレイヤーが含まれる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記データユニット記憶プロシージャ(S3)、前記データユニット供給プロシージャ(S6)および前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)の一以上は、所与の前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)についての合成されたコピーを供給するために、複数の破壊された前記コピーを合成する合成ルーチンを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記合成ルーチンは、前記破壊されたコピーから所与の前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について新規のコピーを組み立てるステップを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記合成ルーチンは、複数の破壊された前記コピーのうちから、あるコピーを選択するステップを含む、請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記誤り検出プロシージャ(S2)および前記データ記憶プロシージャ(S3)の少なくとも一方は、破壊された第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を少なくとも第1のカテゴリーまたは第2のカテゴリーへと分類する分類ルーチンを含み、前記第1のカテゴリーに分類される破壊された第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)または該第1のレイヤーのデータユニットの判定を可能ならしめる情報を記憶し、前記第2のカテゴリーに分類される破壊された第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を廃棄する、請求項1ないし5の何れかに記載の方法。
  7. 前記分類ルーチンは、破壊された第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)の所定のセクションを識別するステップと、前記所定のセクションが破壊されているかを判定するステップと、前記所定のセクションが破壊されている場合に該破壊されている第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を前記第2のカテゴリーに分類するステップとを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記分類ルーチンは、破壊された第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)についての信頼性の情報を取得するステップと、破壊された該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)において所定のセクションが破壊されている確率を、該信頼性の情報から決定するステップと、該確率を所定の閾値と比較するステップと、該確率が該所定の閾値を超えている場合に、破壊されている該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を前記第2のカテゴリーに分類するステップとを含む、請求項6に記載の方法。
  9. 前記信頼性の情報は、前記所定のセクションについてのチェックサムである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1のレイヤーのデータユニットは、制御情報部と、ペイロード部とを含み、前記所定のセクションは、少なくとも該制御情報部を含む、請求項7ないし9の何れかに記載の方法。
  11. 前記トリガーイベントは、前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を送信する前記所定のデータユニット交換プロトコル(RLC)の送信側ピア(21)からのメッセージを受信したことである、請求項1ないし10の何れかに記載の方法。
  12. 前記トリガーイベントは、前記受信側ピアにおけるタイマーの満了または所定数の再送要求を送信したことである、請求項1ないし11の何れかに記載の方法。
  13. 前記所定のデータユニット交換プロトコルは、第2のレイヤーのデータユニット(SDU)を第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)へとカプセル化するカプセル化処理を提供し、前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)は、前記誤り検出プロシージャ(S2)および前記データユニット供給プロシージャ(S6)の1つから受信した第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)から前記カプセル化を取り外す処理を含む、請求項1ないし12の何れかに記載の方法。
  14. 前記所定のデータユニット交換プロトコルは、第2のレイヤーのデータユニット(SDU)を第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)へと分割または結合する処理を提供し、前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)は、前記誤り検出プロシージャ(S2)および前記データユニット供給プロシージャ(S6)の1つから受信した第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)のコンテンツから前記第2のレイヤーのデータユニットを組み立てまたは分割するルーチンを含む、請求項1ないし13の何れかに記載の方法。
  15. 前記データユニット供給プロシージャ(S6)は、前記所与のデータユニットについての破壊されたコピーが記憶装置に記憶されておらず、かつ、前記トリガーイベントが発生すると、前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)へとデータユニット消失情報を供給するルーチンを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)は、前記トリガーイベントが発生すると、前記消失した第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)の前記コンテンツから組み立てられる第2のレイヤーのデータユニット(SDU)のすべてを廃棄する、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)は、消失した前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)の前記コンテンツに代えてダミービットを使用する、請求項14または15に記載の方法。
  18. 前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)は、消失した第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)に2つの第2のレイヤーのデータユニット(SDU)についての境界が含まれているかを判定する境界判定ルーチンを備え、前記第2のレイヤーのデータユニット(SDU)に関する処理またはリリースは、該境界判定ルーチンの判定結果にしたがって実行される、請求項1ないし17の何れかに記載の方法。
  19. 少なくとも1つの第2のレイヤーのデータユニット(SDU)または他のレイヤーのデータユニットは、制御情報部を有し、該制御情報部は、前記第2のレイヤーのデータユニット(SDU)の長さについての情報を含み、前記境界判定ルーチンは、組み立て中の第2のレイヤーのデータユニット(SDU)の前記長さを取得するステップと、消失した前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が境界を含んでいるかどうかを前記長さに基づいて判定するステップとを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記上位へのリリース処理プロシージャ(S7)は、上位へのリリース対象となっている第2のレイヤーのデータユニット(SDU)と、廃棄対象となっている第2のレイヤーのデータユニット(SDU)とを分類するルーチンを含む、請求項1ないし19の何れかに記載の方法。
  21. 分類対象となっている第2のレイヤーのデータユニットにおける、破壊された第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)からのデータの位置を基礎として、前記分類を実行する請求項20に記載の方法。
  22. 前記方法は、通信システムにおける通信ノードまたは移動装置に適用され、前記受信側ピア(10)は、無線リンクを介して第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を受信する、請求項1ないし21の何れかに記載の方法。
  23. 第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について処理する装置上でロードされて実行されると、請求項1ないし22の何れかに記載の方法を実行するコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラムプロダクト。
  24. 第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について処理する装置上でロードされて実行されると、請求項1ないし22の何れかに記載の方法を実行するコンピュータプログラム。
  25. 請求項24に記載のコンピュータプログラムを搬送するデータ搬送媒体。
  26. 第1のレイヤー(L2)における所定のデータユニット交換プロトコル(RLC)の受信側ピア(10)で受信したデータユニット(L2_PDU)を処理する装置であって、
    前記第1のレイヤー(L2)よりも上位に位置する第2のレイヤー(L3)へと、前記受信側ピア(10)からのデータのリリース処理を実行する上位へのリリース処理ハンドラー(51)と、
    受信した第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が破壊されているか否かを判定し、受信した前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が破壊されていないと判定されると、受信した該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を前記上位へのリリース処理ハンドラー(51)へと受け渡す誤り検出器(52)と、
    受信した前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)が破壊されていると前記誤り検出器(52)が判定すると、受信した該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について再送を要求する再送要求部(53)と、
    破壊された前記第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)のコピーまたは破壊された該第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)について判定することを可能ならしめる情報を記憶するデータユニットメモリ(54)と、
    記憶されている前記破壊された一以上のコピーを基礎として、第1のレイヤーのデータユニット(L2_PDU)を前記上位へのリリース処理ハンドラー(51)へと供給するデータユニット供給部(55)と
    を含み、
    所与の前記第1のデータユニット(L2_PDU)についての自動再送要求機構の動作を終了させるためのトリガーイベントが発生すると、前記データユニット供給部(55)が動作するように構成されている、装置。
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