JPH10242777A - オーディオ・パワーアンプ - Google Patents

オーディオ・パワーアンプ

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JPH10242777A
JPH10242777A JP4028697A JP4028697A JPH10242777A JP H10242777 A JPH10242777 A JP H10242777A JP 4028697 A JP4028697 A JP 4028697A JP 4028697 A JP4028697 A JP 4028697A JP H10242777 A JPH10242777 A JP H10242777A
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JP
Japan
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output
circuit
pull
push
transistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP4028697A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yukita
昌裕 雪田
Masanori Ienaka
正憲 家中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバーテッド・ダーリントン回路の後段を
なすプル側出力トランジスタの出力能力を有効に引き出
してオーディオ・パワーアンプの高出力化をはかる。 【解決手段】 プッシュプル出力段のプル側出力部をイ
ンバーテッド・ダーリントン回路で構成するとともに、
その出力段の出力電圧をレベルシフト回路で電源電位側
にレベルシフトさせた後、エミッタフォロワ回路を介し
て、上記インバーテッド・ダーリントン回路の前段トラ
ンジスタのエミッタに帰還させることにより、その前段
トランジスタのベース電圧と上記出力電圧が等しくなる
ようなバイアス負帰還ループを形成し、さらに上記レベ
ルシフト回路でのレベルシフト量をプル側出力トランジ
スタのベース駆動電流に応じて拡大補正させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ・パワ
ーアンプ、さらにはBTL方式のオーディオ・パワーア
ンプIC(半導体集積回路装置)に適用して有効な技術
に関するものであって、たとえば車載用音響再生システ
ムいわゆるカーオーディオに利用して有効な技術に関す
るものである(たとえばラジオ技術社発行「基礎トラン
ジスタアンプ設計法」24〜255ページを参照)。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車載バッテリから供給される
比較的低い電源電圧(12〜13V)で使用するカーオ
ーディオ用パワーアンプで高出力を得るためには、プッ
シュプルやBTLなどの出力回路方式を採用する以外
に、その出力回路での電圧損失をできるだけ少なくし
て、出力電圧を電源電圧いっぱいに振幅させられるよう
にする必要がある。
【0003】そこで、本発明者らは、図4に示すよう
に、プッシュプル出力段のプル側出力部3をインバーテ
ッド・ダーリントン回路で構成することにより、そのプ
ル側出力部3での電圧損失を少なくし、これにより出力
電圧振幅を拡大して高出力化をはかることを検討した。
【0004】図4は本発明者らが本発明に先だって検討
したオーディオ・パワーアンプの回路を示す。
【0005】同図に示すオーディオ・パワーアンプ1
は、プッシュプル出力段を形成するプッシュ側出力部2
とプル側出力部3、差動入力回路4、バイアス負帰還回
路5、信号負帰還回路6などにより構成され、入力信号
Vinに応じて負荷(スピーカ)RLをプッシュプル駆
動する。
【0006】ここで、プッシュ側出力部2はnpnバイ
ポーラ・トランジスタQ1,Q2によるノーマル・ダー
リントン回路によって構成され、負荷RLを電源電位V
cc側からプッシュ駆動する。プル側出力部3はnpn
バイポーラ・トランジスタQ3とpnpバイポーラ・ト
ランジスタQ4によるインバーテッド・ダーリントン回
路によって構成され、上記負荷RLを基準電位GND側
からプル駆動する。
【0007】差動入力回路4の出力信号は、プル側出力
部3の前段トランジスタQ4のベースに入力されるとと
もに、定電流回路41とダイオードD3,D4によりV
cc側にレベルシフトされて、プッシュ側出力部3の前
段トランジスタQ2のベースに入力される。
【0008】バイアス負帰還回路5は、プル側出力部3
を構成するインバーテッド・ダーリントン回路に介在
し、出力電圧Voutを、定電流回路51とダイオード
D1,D2によるレベルシフト回路でVcc側にレベル
シフトさせた後、npnバイポーラ・トランジスタQ5
によるエミッタフォロワ回路を介して、プル側出力部3
の前段トランジスタQ4のエミッタに帰還させることに
より、そのQ4のベース電圧と出力電圧Voutが等し
くなるようなバイアス負帰還ループを形成する。
【0009】このバイアス負帰還ループにより、プル側
出力部3の後段をなす出力トランジスタQ3は、その前
段トランジスタQ4のベース電圧と出力電圧Voutが
等しくなるように駆動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0011】すなわち、上述したオーディオ・パワーア
ンプ1では、Q3のベース駆動電流I2が増大すると、
そのベース駆動電流I2の供給路となるQ5,Q4のベ
ース・エミッタ間電圧が増大する。他方、バイアス負帰
還回路5にて出力電圧VoutをVcc側にレベルシフ
トするダイオードD1,D2の順方向電圧は、定電流回
路41からの定電流I1の通電により、ほとんど変化し
ない。
【0012】したがって、Q3のベース駆動電流I2が
増大すると、Q5のベースとQ4のベース間に生じるG
ND側レベルシフト電圧V2が、D1,D2によるVc
c側レベルシフト電圧V3よりも大きくなって、Q4の
ベース電圧と出力電圧Voutの間に電位差ΔVが生じ
る。
【0013】これにより、出力電圧VoutがQ4のベ
ース電圧よりもΔVだけ高くなるようなバイアス負帰還
がかかるようになって、プル側出力トランジスタQ3
は、出力電圧VoutがQ4のベース電圧に対してΔV
の電位差を残したところまでしか駆動されなくなる。
【0014】このため、プル側出力トランジスタQ3
は、出力電圧Voutが基準電位GNDに近づいたとこ
ろで一種の駆動不足状態に陥り、十分なプル出力能力を
発揮できなくなって、高出力が得にくくなるという問題
を生じることが判明した。
【0015】本発明の目的は、インバーテッド・ダーリ
ントン回路の後段をなすプル側出力トランジスタの出力
能力を有効に引き出して高出力を得られるようにする、
という技術を提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0018】すなわち、プッシュプル出力段のプル側出
力部をインバーテッド・ダーリントン回路で構成すると
ともに、そのプッシュプル出力段の出力電圧をレベルシ
フト回路で電源電位側にレベルシフトさせた後、エミッ
タフォロワ回路を介して、上記インバーテッド・ダーリ
ントン回路の前段トランジスタのエミッタに帰還させる
ことにより、その前段トランジスタのベース電圧と上記
出力電圧が等しくなるようなバイアス負帰還ループを形
成し、さらに上記レベルシフト回路でのレベルシフト量
を、上記インバーテッド・ダーリントン回路の後段をな
す出力トランジスタのベース駆動電流に応じて拡大補正
させる、というものである。
【0019】上述した手段によれば、プル側出力部の出
力トランジスタに流れるベース駆動電流の大小にかかわ
らず、そのプル側出力部の前段トランジスタのベース電
圧と出力電圧を常に等しくするようなバイアス負帰還ル
ープを形成することができる。
【0020】これにより、インバーテッド・ダーリント
ン回路の後段をなすプル側出力トランジスタの出力能力
を有効に引き出して高出力を得られるようにする、とい
う目的が達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、プル側出力部(3)がバイポーラ・トランジスタ
(Q3,Q4)のインバーテット・ダーリントン回路で
構成されたプッシュプル出力段と、上記プッシュプル出
力段の出力電圧(Vout)をレベルシフト回路(5
1,D1,D2)で電源電位(Vcc)側にレベルシフ
トさせた後、エミッタフォロワ回路(Q5)を介して上
記プル側出力部(3)の前段トランジスタ(Q4)のエ
ミッタに帰還させることにより、その前段トランジスタ
(Q4)のベース電圧と上記出力電圧(Vout)が等
しくなるような負帰還ループを形成するバイアス負帰還
回路と、上記プル側出力部(3)の後段をなす出力トラ
ンジスタ(Q3)のベース駆動電流(I2)に応じて上
記レベルシフト回路(51,D1,D2)でのレベルシ
フト量を拡大補正するバイアス補正回路(7)とを備え
たものであり、これにより、インバーテッド・ダーリン
トン回路(Q4−Q3)の後段をなすプル側出力トラン
ジスタ(Q3)の出力能力を有効に引き出して高出力を
得ることができるようになる。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、プッシュプル出力段の出力電圧(Vout)を、定
電流回路(51)から一定電流(I1)が通電されるダ
イオード(D1,D2)の順方向電圧によって電源電位
(Vcc)側にレベルシフトさせた後、エミッタフォロ
ワ回路(Q5)を介して、プル側出力部(3)の前段ト
ランジスタ(Q4)のエミッタに帰還させるバイアス負
帰還回路(7)を備えたものである。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、プッシュプル出力段の出力電圧(Vou
t)を、定電流回路(51)から一定電流(I1)が通
電されるダイオード(D1,D2)の順方向電圧によっ
て電源電位(Vcc)側にレベルシフトさせた後、エミ
ッタフォロワ回路(Q5)を介して、プル側出力部
(3)の前段トランジスタ(Q4)のエミッタに帰還さ
せるバイアス負帰還回路と、プル側出力部(3)の後段
をなす出力トランジスタ(Q3)のベース駆動電流(I
2)をカレントミラー転写して上記ダイオード(D1,
D2)の順方向電流に加算するバイアス補正回路(7)
を備えたものである。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかにおいて、プッシュプル出力回路のプッシュ
側出力部(2)をノーマル・ダーリントン回路(Q2−
Q1)で構成したものである。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
のいずれかにおいて、プッシュプル出力回路のプッシュ
側とプル側の両出力部(2,3)を共にバイポーラ・ト
ランジスタのインバーテッド・ダーリントン回路(Q2
1−Q1,Q4−Q3)で構成したものである。
【0026】以下、本発明の好適な実施態様を図面を参
照しながら説明する。
【0027】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0028】図1は本発明の技術が適用されたオーディ
オ・パワーアンプの第1の実施態様を示す。
【0029】同図に示すオーディオ・パワーアンプ1
は、プッシュプル出力段を形成するプッシュ側出力部2
とプル側出力部3、差動入力回路4、バイアス負帰還回
路5、信号負帰還回路6、バイアス補正回路7などによ
り構成され、入力信号Vinに応じて負荷(スピーカ)
RLをプッシュプル駆動する。
【0030】ここで、プッシュ側出力部2はnpnバイ
ポーラ・トランジスタQ1,Q2によるノーマル・ダー
リントン回路によって構成され、負荷RLを電源電位V
cc側からプッシュ駆動する。プル側出力部3はnpn
バイポーラ・トランジスタQ3とpnpバイポーラ・ト
ランジスタQ4によるインバーテッド・ダーリントン回
路によって構成され、上記負荷RLを基準電位GND側
からプル駆動する。
【0031】差動入力回路4の出力信号は、プル側出力
部3の前段トランジスタQ4のベースに入力されるとと
もに、定電流回路41とダイオードD3,D4によりV
cc側にレベルシフトされて、プッシュ側出力部3の前
段トランジスタQ2のベースに入力される。
【0032】バイアス負帰還回路5は、プル側出力部3
を構成するインバーテッド・ダーリントン回路に介在
し、出力電圧Voutを、定電流回路51とダイオード
D1,D2によるレベルシフト回路でVcc側にレベル
シフトさせた後、npnバイポーラ・トランジスタQ5
によるエミッタフォロワ回路を介して、プル側出力部3
の前段トランジスタQ4のエミッタに帰還させることに
より、そのQ4のベース電圧と出力電圧Voutが等し
くなるようなバイアス負帰還ループを形成する。
【0033】ダイオードD1,D2は、定電流回路51
から一定電流I1を通電されることにより生じる順方向
電圧によって、出力電圧VoutをVcc側に2Vbe
分だけレベルシフトさせる。この場合のVbe(約0.
7V)は、バイポーラ・トランジスタのベース・エミッ
タ間電圧に相当するダイオードの順方向電圧である。
【0034】信号負帰還回路6は、出力電圧Voutを
差動入力回路4の反転入力に戻すことにより、オーディ
オ・パワーアンプ1の全体に負帰還をかける。
【0035】バイアス補正回路7は、pnpバイポーラ
・トランジスタQ6,Q7によるカレントミラー回路を
用いて構成され、プル側出力部3の後段をなす出力トラ
ンジスタQ3のベース駆動電流I2をカレントミラー転
写して、上記ダイオードD1,D2の順方向電流I1に
加算する。
【0036】なお、同図に示すアンプ1は2つが対にな
ってBTL回路をなしている。
【0037】次に、上述したオーディオ・パワーアンプ
の要部における動作について説明する。
【0038】図1において、プッシュプル出力段のプッ
シュ側出力トランジスタQ1とプル側トランジスタQ3
は、差動入力回路4および前段トランジスタQ2,Q4
などを介して、入力信号Vinに応じて相補的に駆動さ
れることにより、AB級またはB級プッシュプルの出力
動作を行う。
【0039】このとき、プル側出力部3の後段をなす出
力トランジスタQ3は、バイアス負帰還回路5により、
前段トランジスタQ4のベース電圧と出力電圧Vout
が等しくなるように駆動される。
【0040】このバイアス負帰還回路5において、Q3
のベース駆動電流I2が増大すると、そのベース駆動電
流I2の供給路となるQ5,Q4のベース・エミッタ間
電圧が増大する。しかし、これと同時に、バイアス補正
回路7のトランジスタQ6,Q7により、そのベース駆
動電流I2に対して一定の比例関係を持つ補正電流I3
がミラー転写され、これがバイアス負帰還回路5のダイ
オードD1,D2の通電電流I1に重畳・加算される。
これにより、Q3のベース駆動電流I2の増大と同時
に、出力電圧VoutをVcc側にレベルシフトするダ
イオードD1,D2の順方向電圧も増大する。
【0041】ここで、Q6とQ7間のカレントミラー比
を適当に選ぶことにより、Q5,Q4におけるレベルシ
フト電圧V2の変化とD1,D2におけるレベルシフト
電圧V1の変化を同じに揃えれば、Q4のベース電圧と
出力電圧Voutの間に生じる電位差ΔVが相殺される
ようになり、これにより、Q3のベース駆動電流I2の
大小にかかわらず、そのQ3のベース電圧と出力電圧V
outを常に等しくするようなバイアス負帰還を行わせ
ることができる。これにより、プル側出力トランジスタ
Q3は、出力電圧Voutが基準電位GNDに近づいた
ところでも、十分に駆動されるようになる。
【0042】また、Q6,Q7間のカレントミラー比を
大きくして、Q5,Q4におけるレベルシフト電圧V2
の増加率よりも、D1,D2におけるレベルシフト電圧
V1の増加率を大きくすると、プル出力時におけるQ4
のベース電圧を出力電圧Voutよりも低くすることも
可能であり、これにより、プル側出力トランジスタQ3
をその能力限界まで動作させて、一層の高出力化をはか
ることができるようになる。
【0043】以上のようにして、プル側出力トランジス
タQ3の出力能力を有効に引き出すことにより高出力化
をはかることができる。
【0044】上述した構成の場合、バイアス負帰還ルー
プ内にQ3のベース駆動電流I2を帰還させることによ
る動作不安定の可能性もあるが、実際に帰還系を不安定
にするのは数十MHz〜数百MHzのかなり高い周波数
領域での動作の場合であり、それよりも格段に低いオー
ディオ周波数帯域では、実用上問題になることはほとん
どない。
【0045】図2は本発明の第2の実施態様を示す。
【0046】同図に示すオーディオ・パワーアンプ1
は、図1の構成に加えて、Q3のベース駆動電流I2を
ダイオードD1,D2側にカレントミラー転写するQ6
とQ7の間に、抵抗素子R1,R2と容量素子C1によ
るローパス・フィルタを挿入したものであり、これによ
り、高周波成分による動作の不安定化を確実に阻止する
ことができるようになる。
【0047】図3は本発明の第3の実施態様を示す。
【0048】同図に示すオーディオ・パワーアンプ1
は、プッシュプル出力回路のプッシュ側とプル側の両出
力部2,3を共にバイポーラ・トランジスタのインバー
テッド・ダーリントン回路で構成したものである。
【0049】プル側出力部3については、前述したもの
と同様であるが、プッシュ側出力部2は、pnpバイポ
ーラ・トランジスタQ21、npnバイポーラ・トラン
ジスタQ22、Q23、定電流回路21、抵抗素子R3
により構成されていて、その中のpnpバイポーラ・ト
ランジスタQ21とnpnバイポーラ・トランジスタQ
1がインバーテッド・ダーリントン回路を形成してい
る。
【0050】差動入力回路4の出力は、ダイオードD3
と定電流回路41により1Vbe分だけVcc側にレベ
ルシフトされた後、Q22,Q21を介してQ1のベー
スに伝達される。Q22とQ23は差動対をなし、Q2
1およびR3と共に直流バイアスループを形成する。
【0051】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0052】たとえば、バイアス負帰還回路5にてレベ
ルシフト回路を形成するダイオードD1,D2はダイオ
ード接続されたトランジスタであってもよい。
【0053】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるオー
ディオ・パワーアンプに適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、たとえばオーディ
オ用途以外のパワー駆動回路にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
【0055】すなわち、インバーテッド・ダーリントン
回路の後段をなすプル側出力トランジスタの出力能力を
有効に引き出して高出力を得ることができる、という効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用されたオーディオ・パワー
アンプの第1の実施態様を示す回路図
【図2】本発明の第2の実施態様の要部を示す回路図
【図3】本発明の第3の実施態様の要部を示す回路図
【図4】本発明に先だって検討されたオーディオ・パワ
ーアンプの構成を示す回路図
【符号の説明】
1 オーディオ・パワーアンプ 2 プッシュ側出力部 21 定電流回路 3 プル側出力部 4 差動入力回路 41 定電流回路 5 バイアス負帰還回路 51 定電流回路 6 信号負帰還回路 7 バイアス補正回路 Vcc 電源電圧 GND 基準電圧 Vin 入力信号 Vout 出力電圧 RL 負荷(スピーカ) Q1,Q2,Q3,Q5,Q22,Q23 npnバイ
ポーラ・トランジスタ Q4,Q6,Q7,Q21 pnpバイポーラ・トラン
ジスタ D1〜D4 タイオード R1〜R3 抵抗素子 C1 容量素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プル側出力部がバイポーラ・トランジス
    タのインバーテット・ダーリントン回路で構成されたプ
    ッシュプル出力段と、 上記プッシュプル出力段の出力電圧をレベルシフト回路
    で電源電位側にレベルシフトさせた後、エミッタフォロ
    ワ回路を介して上記プル側出力部の前段トランジスタの
    エミッタに帰還させることにより、その前段トランジス
    タのベース電圧と上記出力電圧が等しくなるような負帰
    還ループを形成するバイアス負帰還回路と、 上記プル側出力部の後段をなす出力トランジスタのベー
    ス駆動電流に応じて上記レベルシフト回路でのレベルシ
    フト量を拡大補正するバイアス補正回路とを備えたこと
    を特徴とするオーディオ・パワーアンプ。
  2. 【請求項2】 プッシュプル出力段の出力電圧を、定電
    流回路から一定電流が通電されるダイオードの順方向電
    圧によって電源電位側にレベルシフトさせた後、エミッ
    タフォロワ回路を介して、プル側出力部の前段トランジ
    スタのエミッタに帰還させるバイアス負帰還回路を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ・パワ
    ーアンプ。
  3. 【請求項3】 プッシュプル出力段の出力電圧を、定電
    流回路から一定電流が通電されるダイオードの順方向電
    圧によって電源電位側にレベルシフトさせた後、エミッ
    タフォロワ回路を介して、プル側出力部の前段トランジ
    スタのエミッタに帰還させるバイアス負帰還回路と、 プル側出力部の後段をなす出力トランジスタのベース駆
    動電流をカレントミラー転写して上記ダイオードの順方
    向電流に加算するバイアス補正回路を備えたことを特徴
    とする請求項1または2に記載のオーディオ・パワーア
    ンプ。
  4. 【請求項4】 プッシュプル出力回路のプッシュ側出力
    部をノーマル・ダーリントン回路で構成したことを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載のオーディオパ
    ワー・アンプ。
  5. 【請求項5】 プッシュプル出力回路のプッシュ側とプ
    ル側の両出力部を共にバイポーラ・トランジスタのイン
    バーテッド・ダーリントン回路で構成したことを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載のオーディオパワ
    ー・アンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014154930A (ja) * 2013-02-05 2014-08-25 Yamaha Corp 増幅回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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