JPH1024253A - 特に生物学の分野において粒子分離を遠心分離技術で実施する方法及びそのための装置 - Google Patents
特に生物学の分野において粒子分離を遠心分離技術で実施する方法及びそのための装置Info
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- JPH1024253A JPH1024253A JP9089999A JP8999997A JPH1024253A JP H1024253 A JPH1024253 A JP H1024253A JP 9089999 A JP9089999 A JP 9089999A JP 8999997 A JP8999997 A JP 8999997A JP H1024253 A JPH1024253 A JP H1024253A
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Abstract
の損傷が避けられる遠心分離法を提供すること。 【解決手段】 遠心分離容器(1)中に分別すべき試料
(26)がカニューレ(5)を通じて入れられる。次い
でカニューレ(5)を通じて、増加連続的または漸次段
階的に密度の増大した密度勾配溶液(7)が導入され、
試料(26)から粒子が平衡遠心分離および沈降遠心分
離のいずれかによって密度勾配溶液(7)中に移動し、
所定の遠心分離時間の後に別のカニューレ(17)を通
じて圧力流体が閉じた遠心分離容器(1)中に導入され
て試料(26)の分別された粒子を含む密度勾配溶液を
カニューレ(5)を通じて排出する。
Description
において粒子分離を遠心分離技術で実施するための方法
に関する。
り以前から非常に広がってきた。個々の組織タイプを構
成し、最終的には全体として身体器官の中心的課題を条
件付ける、区分化し専門化した細胞タイプの特異的機能
の記述が、今日生理学の基礎研究の中心になっている。
に重要な前提条件は、常に能率的な細胞分離方法が自由
に利用できることである。このために、今日ではまず第
一に、大いに期待できる免疫学的分離方法が考慮に値す
ると思われる。この基礎は常に、高度に特異的な抗体の
助けによって識別され、最終的に分離のために利用され
る、典型的な細胞性抗原の表現である。抗体を例えば磁
性を帯びた小粒の上に定着すると、この蛋白質を介して
細胞の粒子への結合に至る。理想的な場合には、この過
程は磁石の助けにより、結合された細胞の分離のための
魅力ある簡単な方法で評価できる。
種特異的なこともあり、(したがって入手できないこと
が多く、)それに加えて非常に高価なものになる。しか
し、実際上しばしば決定的であるこの制限を除いて、細
胞分離を成功させるための抗体構造の評価可能性は、生
理学的懸濁液中の血液細胞のようなものではなく、組織
タイプ中でまず互いに固く結合された細胞タイプを分離
するために利用しなければならない場合には、いつでも
克服できない限界に即座にぶつかる。
まず、自然のままの組織結合からこのような細胞を完全
に解離させ、懸濁化することである。これは、蛋白質分
解性の複雑な混合物の作用によってのみ達成することが
できるが、この混合物は、その攻撃中に必然的に組織細
胞の抗原の原型も実質的に変える可能性がある。蛋白質
分解の際にしばしば解放されたり偽装されたり、さらに
不特定の新たに発達または出現する抗原は、関連の免疫
学的分離法を直ちに非能率的なものにし、また多数の外
来細胞が典型的な方法で最終的に保存された「精製され
た」目標細胞の懸濁液中に忍び込む。現在、専門文献中
において該当する多くの誤った報告が見られる。
徴は、免疫学的に知覚できる細胞の特徴よりも本質的に
信頼できるものとして、プロテアーゼの影響を克服す
る。これに属するものは、一方では細胞の大きさ、形
状、および凝集性であり、他方では、所定の生理学的条
件の下で、その細胞膜の透イオン性および透水性とその
中に存在する浸透圧とに依存する細胞の比重である。こ
れらの物理的ないし物理化学的な値はすべて、細胞が適
切な遠心分離機の重力場に入れられた場合には、有効な
細胞分離のための分離パラメータとして考慮することが
できる。通常、遠心分離容器における細胞の分離は、い
わゆる「断続的または連続的密度勾配」としても積層状
に入れられる決まった密度の流体媒質中で行われる。こ
れらの媒質はまず、熱の対流と機械的振動に対して抵抗
する細胞分離を安定化させるという課題を有する。沈降
速度vは、下記の公式で示す関係によって決まる。
媒質の密度、μは分離細胞の粘性、ωは角速度、および
rはロータの半径を表す。
においては、基本的には選択によるが、必ずしも一貫し
て組合せ可能ではない、次の二つの技法が行われてい
る。
なってゆくが比較的平坦な連続的または段階的な、選択
された分離媒質(市販の種々の製品、例えばFicol
l,Metrizamid,Percollなど)の密
度勾配の中で生じ、このために細胞種類のいずれも等密
度(その固有の密度に該当する)の密度領域を見つけ出
すことはできない。結果として、もし遠心分離が不適当
な時に中断される場合には、すべての細胞種類は分離容
器の底に再度集められることになろう。分離はとりわけ
細胞種類の異なった大きさに基づいて生ずる(上記の式
を参照のこと)。
勾配が採り入れられる。ある細胞種類がこのための勾配
の「等密度」領域に到達すると、その沈降速度はゼロに
向かってゆき(上記の式を参照のこと)、それから遠心
分離容器における密度勾配のパターンが適切な空間的経
過を有する場合には、さまざまな比重の細胞がこの密度
勾配において分離される。分離の問題に応じて、より良
い直線、または凸状、または凹状の密度勾配が満たされ
る。
種の細胞分離に適したロータの構造があり、このロータ
によって、分離容器の内部が遠心分離過程の全部におい
て入ることができるようにされ、そして密度勾配を相応
のカニューレを通じて吸引できることによっても、手短
に記述された遠心分離法を利用することが可能になる。
追加の利点としては、ロータ全体のオートクレーブ処理
可能性と、これによる組織ラボにおける無菌の(滅菌し
た)作業のための前提条件の達成と、場合によってはこ
れに続く分離された細胞の長期培養がある。
する構造的な特徴を明白にしたが、この構造の下記の問
題と制限も明示した。
なコリオリの力が作用する。前記のコリオリの力を無視
するならば、回転する(矢印4)遠心分離容器1の中で
物体は意図された線3に沿って移動する。しかし実際に
は、物体にコリオリの力が作用して、物体は線2に沿っ
て移動する。この結果として、密度勾配溶液7において
分離された細胞帯域6、8は図2にしたがった性質を有
し、つまり変形する。これらの細胞帯域6、8が、遠心
分離容器1の端部で終わっているカニューレ5の先端を
通じて分別されると、細胞分離の部分的な不鮮明さが生
ずる。したがって、システムの完全な原理上可能な分離
能率は、帯域8がすでに先端に到着した場合でも帯域6
の部分がいぜんとして溶離されるので、最終的には利用
できない。
た帯域の吸引のみによる分別が可能である。作動中の遠
心分離機では、このために必要な吸引力が遠心力を越え
なければならない。分離された細胞の渦巻き運動を避け
るためには遠心力をできるだけ高くしなければならない
ので、細胞を吸引するために生じた負圧は、細胞を傷つ
けることに結び付く可能性のある物理的に引き離された
生理的ガス(酸素、二酸化炭素、窒素)の細胞内部にお
ける「ガス発生」に至るほど大きなものでなければなら
ない。その他に、実際的の理由から連続的な溶離はほと
んど起こらない。細胞をポンプで連続的に排出するため
にぜん動ポンプを導入することは、すべての細胞種類に
対していずれにしても有害なことであろう。その上に、
密度勾配を吸引するためにしばしば導入される先端をカ
ニューレ延長部から引き離す際に、カニューレの中にあ
る量を遠心分離ガラス器の先端に再び遠心分離によって
戻す場合に、渦巻き運動の危険性が常に存在する。
の分離鮮鋭度が達成可能で粒子分別の際の損傷が避けら
れる遠心分離法を提供することである。
器の中に分別すべき試料がカニューレを通じて入れら
れ、カニューレはその自由端によって、コリオリの力の
不都合な作用を最小限に抑えるように、先端の方にひど
く先細になった遠心分離容器の先端に向かって伸びてお
り、次いでカニューレを通じて、連続的または漸次段階
的に増大された密度を持つ密度勾配溶液が導入され、試
料から粒子が平衡遠心分離および/または沈降遠心分離
によって密度勾配溶液の中に移動し、所定の遠心分離時
間の後に別のカニューレを通じて圧力流体が閉じられた
遠心分離容器の中に導入され、こうして試料の分別され
た粒子を含む密度勾配溶液をカニューレを通じて排出す
る方法によって解決される。
を二つの基本的な上述の遠心分離技法を組み合わせて有
利に達成し、この場合、分離のために追加的に流体流を
投入することができる。
遠心分離容器によって最小限に抑えられる。ガラス容器
の場合には、内側は疎水性の部材で被覆され、例えば標
準的な方法ではシリコーン処理されている。プラスチッ
ク容器の場合には、壁面材料としてテフロンまたはポリ
カーボネートが推奨される。疎水性の内壁層は疎水性細
胞の反発を引き起こし、細胞が壁に直接当たることを防
ぐ。
有する気密の密閉可能なダブル・カニューレは、周知の
ロータ形式の場合のように、中央カニューレの導入を許
すが、分離容器へのさらに気密および水密可能な第2の
通路を作る。この通路を通じて、分離過程の終りに圧力
媒質が取り入れられ、これによって中央カニューレを通
じて密度勾配が表出され、やはりこの遠心分離システム
の最適装備に属する分別物収集装置によって分別され
る。この分別技法によって、ほとんど点状をなす排出を
通じて支援される密度勾配分別の間に、円錐状に連続的
に先細になっている遠心分離容器の中で最適に広く引き
離される細胞分離が完全にできるようになる。
程のためのより多くの同質の典型的な細胞パラメータを
活用し、その結果としてこれ以上高めることのできない
分離鮮鋭度をもたらす。このとき、いちばん最初の試料
が内部中央カニューレを通じて遠心分離容器の中に入れ
られる。目的に合った方式で、試料は密度勾配媒質によ
って、混合物の中の最も軽い細胞種類より上にある固有
の密度になる。この試料は、さらに遠心分離が進むと、
そのために最上位帯域として純粋な形で浮上する。
能なポンプ装置と遠心分離装置を新しく開発されたロー
タと組み合わせて投入し、そしてこのために両装置がプ
ログラム式に調整可能であることが、本発明の遠心分離
法を最適化するための基礎となる。ここではプログラム
式に制御され、たいてい二つの溶液が混合された密度勾
配のポンプによる注入で始まるので、遠心力と流動力の
二つの力が分離すべき細胞混合物に同時に作用する。遠
心分離のこの段階で、遠心力が、特に細胞の異なる直径
と固有の密度に基づいて細胞の分離を引き起こし、流動
力は、特にかさばって形成された細胞すなわち凝集物を
巻き込むが、コンパクトに構成された重い個々の細胞は
ほとんどこの作用を受けない。さらに細胞の遊動方向
は、密度勾配媒質の浸透圧モル濃度が該当する塩濃度の
混合物によってプログラムを通じてすばやく変えられる
ことによって、作用を受けて目的を達成することができ
る(赤血球は、例えば高血圧媒質の中で急速に収縮し、
したがってより高い密度を保有し、このためにより急速
に沈降する)。さらに、出発試料の決まった細胞種類
が、そのために等密度である範囲に到達し、そして上記
の式にしたがって存続するような、高い密度勾配領域を
プログラム式制御で導入することができる。その他の細
胞種類は、そのつど与えられる条件の下で遊動し、まず
遠心分離軸から遠く離れて位置する密度勾配領域に集ま
る。各細胞混合物を通じて適合可能なポンプ装置の速度
および遠心分離機の回転数が、これまで達成されなかっ
た鮮鋭度を有する細胞分離を短時間で(部分的にはわず
か数分間で)達成させる。これは、生物プレパラートの
活力のためには決定的なものになり得る。さらに、ここ
に記述した方法は特に順応力があり安価である。
さらに詳しく説明する。
めの装置を図示する。この装置は主に、密度がより高い
密度勾配溶液のための第1容器10、密度が比較的低い
密度勾配溶液のための第2容器9、ポンプ装置12、後
でさらに詳しく説明する遠心分離装置30、および計算
装置90を含む。遠心分離装置30の中には遠心分離容
器1が保持され、回転するように配置されている。図3
から明らかなように、この容器は、先細りつまり円錐の
形状を有しており、この形状によってコリオリの力の影
響が避けられる。さらに、この特殊な円錐形状によっ
て、個々の断片が先端の小さな直径の領域において互い
に引き離されるので、中央カニューレ5の先端51の領
域において断片の分離をよりうまく達成することができ
る。遠心分離容器1の軸に沿って内部に向けて中央カニ
ューレ5が延び、その自由端51が円錐形遠心分離容器
1の先端1’の手前で終わっている。端部1’、51の
全体を特に図4に尖った形で示す。遠心分離容器1の中
には、縦軸の外側の位置で、さらにもう一つのカニュー
レ17が延びており、このカニューレ17はふた部分3
1によって閉鎖された遠心分離容器1の終端でほぼ終わ
っている。
じてポンプ装置12と遠心分離装置30とに連結されて
おり、こうしてこれらの装置を、計算装置90の中に記
憶されたプログラムによって供給能力と回転数に関して
制御することができる。
われる。
度勾配溶液を作る。この目的のために、正確にプログラ
ミングされた方法で、計算装置90によって制御して、
第1容器10から管11を通じポンプ装置12を使用し
て濃い密度勾配溶液13を、薄い密度勾配溶液14が入
っている第2容器9の中に導入する。ある周知の磁気か
く拌器を使用して、導入された濃い密度勾配溶液13と
容器9の中にある薄い密度勾配溶液14とを、所望の密
度ができるまで混合し続ける。ホース・クリップ15ま
たはその他の栓を開けた後に、ポンプ装置12を使用し
て管16を通じ、所望の密度の混合された密度勾配溶液
7を中央カニューレ5を通じて、遠心分離容器1の内部
の中央カニューレの先端51の領域に導入する。この時
点で容器1の中には、試料26を導入した後に密度勾配
の積み重ねが生ずるので、すでに先端1’の領域に分別
すべき試料26が存在する。密度勾配溶液7を入れる際
に、試料26は遠心力41に対抗して矢印40の方向に
押され、試料26の細胞粒子が密度勾配溶液7の中に入
り込む。密度勾配溶液7を、密度が正確にあらかじめ決
められた値で連続的または段階的に増加するように、計
算機による制御によって密度に関して持続的に変えるこ
とができる。
試料26の粒子がそれに該当する勾配密度に達するまで
遊動する平衡遠心分離過程と、試料26の粒子がその形
状、大きさ、または凝集等によって種々の粒子帯(帯
域)に分離される沈降遠心分離過程とによって、分別が
達成される。
容器1の円錐形状によって、分別物が発生するコリオリ
の力で図2に示されるように不明瞭にされることが回避
される。これは、コリオリの力の作用が先細化によって
達成される小さな容器直径では大きくないからである。
御される溶液密度勾配7を混合比の決定を通じて容器9
に追加するという可能性が、ポンプ装置12の方向操作
および遠心分離装置30の回転数の調整を通じて成り立
つので、分別をこれまでに達成されなかったスケールで
構成することができる。
18とカニューレ17を通じて遠心分離容器1の内部
に、中央カニューレ5を通じる作られた分別物の目標収
量のために入れられる。これは、遠心分離容器1の内部
の発生する圧力によって、遠心力41に対抗して中央カ
ニューレ5の先端51を通じて(特に減少速度の際に)
点状に吸引され、これまで達成されなかった鮮鋭度で取
り出される。特に、中央カニューレ5が、T字管81を
通じて開放されたホース・クリップ80またはその他の
栓に分岐しており、こうして管83を通じて分別物を排
出することができる。
らびに別のカニューレ17の好ましい配管を考慮して遠
心分離装置30のロータの構造を詳しく述べる。ここで
は、このロータの本体を50で示し、この本体に遠心分
離容器1が固定されている。
8と他のカニューレ17のための供給管16は、互いに
同軸にダブル・カニューレの形で配置されている。この
場合に管18は管16の内部にあり、両管16、18は
上部プレート19を貫通しており、この上部プレート1
9の中央部に孔41があり、これを前記のダブル・カニ
ューレが貫通している。特に鋼鉄からなるプレート19
の下側に、特にシリコーン・ゴムからなる外管16のた
めのパッキング・リング20がある。管16の終端はパ
ッキング・リング20の中央孔20’の中で終わってい
る。その終端はさらに後述の孔25に連なっている。パ
ッキング・リング20の下側には、特に鋼鉄からなる別
のプレート21があり、その孔25を内管18が貫通し
ている。その結果、パッキング・リング20によって密
閉された管16の終端は孔25と密閉状に結合してお
り、さらにこの孔は、プレート21に放射方向に走る通
過路23を通じて、カニューレ17と結合している。孔
25を貫通する管18は特にシリコーン・ゴムからなる
別のパッキング・リング22の中央孔22’を通り、管
18はその外周で密閉されている。パッキング・リング
22は、特にパッキング・リング20よりも軟らかいシ
リコーン・ゴムからなる。管16の終端は、遠心分離装
置30のロータの本体50の中にある孔51に入り込ん
でおり、この孔51は放射方向に通過路52を通じて中
央カニューレ5と結合している。前記のプレート19、
21ならびに前記のパッキング20、22は、ロータ本
体50の孔53の中にねじ込まれたねじ54によって一
緒に圧縮される。ねじ54の軸孔55を通って前記の管
16、18が外側に出ている。遠心分離装置30の運転
の際には、本体50、ねじ54、プレート19、21、
ならびにパッキング20、22が回転するが、図示され
ていないボール・ベアリングを介して回転部分に関連し
て支持された管16、18は回転しないようになってい
る。
耗は遠心分離装置30の回転の際に最小であるから、前
記のパッキング・リング20、22のための材料として
のシリコーン・ゴムは特に有利であることがはっきりし
た。シリコーン・ゴム製のパッキング・リング20、2
2は、ねじ54を緩めてプレート19、21の取り外す
簡単な操作によって特に容易に交換することができる。
ューレ5の連結は、密閉されたねじ継ぎ手56を介して
行うことができる。
転中の遠心分離装置30から外すことができる。これに
よって、パッキングを摩耗することなく、細胞より小さ
な粒子も分別可能な非常に高い回転数を達成することが
できる。より低い回転数で密度勾配溶液を取り出すため
に、ダブル・カニューレが再び導入される。
ロータ本体50の空所33の中に含まれるパッキング・
リング32に容器周縁1”を押し付けることによって取
り付けることができる。この場合に、別のカニューレ1
7を形成しているロータ本体50の通過路は、パッキン
グ・リング32が入る内側の空所33の底にまで達して
いる。一方、中央カニューレ5は前記のねじ継ぎ手56
によってロータ本体50に固定されている。
10〜15cm、この開口部の直径が約3〜8cmであ
る遠心分離容器1が利用される。
組み合わせられ、そしてモルモットの血液からの中性好
性顆粒の精製(これに対して、免疫学的分離方法の利用
のための購買可能な抗体はない)についていかに最適化
されるかを従来型の遠心分離システムと比較して次の例
で示す。ここでは周知のように、血液の核を含む細胞が
問題となり、これらの細胞は他の核を含む細胞(他の顆
粒、リンパ球、単核細胞)とは別に、「白血球」に属す
る。白血球全体は全血液細胞のわずか約0.1〜0.2
%になるのみで、さらに中性好性顆粒はわずかに0.0
3〜0.09%である。血小板(全血液細胞の約4%)
の他に、血液の約96%までが圧倒的に赤血球からな
る。したがって遠心分離による顆粒の精製は極端な例を
示し、この例は、赤血球が最も重い血液細胞を示すとい
う事実によって、さらに困難なものになっている。した
がって、赤血球は最も広く固有の密度勾配の中に移って
くるので、最初の(完全に過負荷の)帯域として溶離さ
れなければならない。
離効率が、まず金のかかる蛋白質分解方法によって自然
の器官から解放されなければならない細胞混合物にも適
用されることを、明白にするものである。この具体的な
例においては、心筋において極端に多くて多様に分散し
た同伴細胞を有する微小血管を心筋細胞から完全に分離
するという困難な課題が問題となる。心筋細胞は、その
完全な精製の場合にのみ正しく理解できる細胞特有の新
陳代謝を有する。
の課題は、周知のように急速に引き締まることができ、
そして隔離された状態では逆行できずに死滅する心筋細
胞の、極端な敏感性によって困難なものになっている。
である。
である。
図である。
図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 特に生物学の分野において粒子分離を遠
心分離技術で実施するための方法であって、カニューレ
(5)がその自由端(51)においてコリオリの力の不
都合な作用を最小限に抑えるために、先端(1’)が先
細になった遠心分離容器(1)の先端(1’)に向かっ
て伸びている遠心分離容器(1)の中に分別すべき試料
(26)が前記カニューレ(5)を通じて入れられ、次
いで連続的または漸次段階的に増大された密度を持つ密
度勾配溶液(7)がカニューレ(5)を通じて導入さ
れ、試料(26)から粒子が平衡遠心分離および沈降遠
心分離のいずれかによって密度勾配溶液(7)の中に移
動し、所定の遠心分離時間の後に別のカニューレ(1
7)を通じて圧力流体が閉じられた遠心分離容器(1)
の中に導入され、試料(26)の分別された粒子を含む
密度勾配溶液(7)をカニューレ(5)を通じて排出す
る方法。 - 【請求項2】 密度勾配溶液(7)が少なくとも、一つ
のより高い密度の密度勾配溶液(13)と、一つの比較
的低い密度の密度勾配溶液(14)とが、所望の密度を
達成するために混合されていることを特徴とする請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】 より高い密度の密度勾配溶液(13)が
第1容器(10)から取り出され、ポンプ装置(12)
によってより低い密度の密度勾配溶液(14)を入れた
第2容器(9)に送られ、第2容器(9)に入っている
密度勾配溶液(13、14)は持続的に互いに混合さ
れ、第2容器(9)からカニューレ(5)に別のポンプ
装置(12)によって供給されることを特徴とする請求
項2に記載の方法。 - 【請求項4】 所定の密度勾配溶液の密度を継続的に維
持するために、ポンプ装置(12)が計算装置(90)
のプログラムによって継続的に制御されることを特徴と
する請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 密度勾配溶液(7)の供給が、計算装置
(90)の中にある所定の供給速度変化用のプログラム
による別のポンプ装置(12)の制御によって行われる
ことを特徴とする請求項3または4に記載の方法。 - 【請求項6】 カニューレ(5)が遠心分離容器(1)
の中心を通る遠心分離容器(1)で利用されることを特
徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項7】 別のカニューレ(17)が遠心分離容器
(1)の縦軸の外側を通る遠心分離容器(1)で利用さ
れることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項
に記載の方法。 - 【請求項8】 中央カニューレ(1)を備える遠心分離
容器(1)を有する遠心分離装置(30)を備え、中央
カニューレ(1)の自由端(51)は先細になった遠心
分離容器(1)の先端(1’)まで延び、圧力流体を供
給するために別のカニューレ(17)が遠心分離容器
(1)の内部に通じており、中央カニューレ(5)と別
のカニューレ(17)は、遠心分離装置(30)のロー
タ本体(50)に対して回転固定式に配置された配管具
に連結されていることを特徴とする請求項1ないし7の
いずれか一項に記載の方法を実施するための装置。 - 【請求項9】 配管具が内管(18)とこれを取り囲む
外管(16)とを有することを特徴とする請求項8に記
載の装置。 - 【請求項10】 ロータ本体(50)の隙間中に、第1
パッキング・リング(22)、その上に第1プレート
(21)、その上に第2パッキング・リング(20)、
そしてその上に第2プレート(19)が配置され、管
(16、18)は第2プレート(19)の空所(41)
を貫通し、外管(18)は第2パッキング・リング(2
0)の空所(20’)に密閉式に終端し、内管(18)
は第1プレート(21)の空所(25)を貫通し、そし
て第1パッキング・リング(22)の空所(22’)に
密閉され、第1プレート(21)の空所(25)は、第
1プレート(21)の通過路(23)と、ロータ本体
(50)における別のカニューレを形成する通過路(1
7)の一つを通じて、遠心分離容器(1)の内部と結合
し、第1パッキング・リング(22)の空所(22’)
はロータ本体(50)における別の通過路(52)と結
合し、通過路(52)はカニューレ(5)に通じている
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。 - 【請求項11】 パッキング・リング(20、22)が
シリコーン・ゴムからなることを特徴とする請求項10
に記載の装置。 - 【請求項12】 第2パッキング・リング(20)が第
1パッキング・リング(22)より軟らかい材料からな
ることを特徴とする請求項10または11に記載の装
置。 - 【請求項13】 プレート(19、21)が鋼鉄の板で
あることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか
一項に記載の装置。 - 【請求項14】 パッキング(20、22)とプレート
(19、20)が、ロータ本体(50)の中にねじ込ま
れたねじエレメント(54)によってロータ本体(5
0)の隙間中に圧縮され、配管具がねじエレメント(5
4)の孔(55)を貫通していることを特徴とする請求
項10ないし13のいずれか一項に記載の装置。 - 【請求項15】 遠心分離容器(1)の長さが約10〜
15cmであり、この開口部の直径が約3〜8cmであ
ることを特徴とする請求項8ないし14のいずれか一項
に記載の装置。
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