JPH10242479A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JPH10242479A
JPH10242479A JP2156297A JP2156297A JPH10242479A JP H10242479 A JPH10242479 A JP H10242479A JP 2156297 A JP2156297 A JP 2156297A JP 2156297 A JP2156297 A JP 2156297A JP H10242479 A JPH10242479 A JP H10242479A
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伸和 大場
Ineo Toyoda
稲男 豊田
Yasutoshi Suzuki
康利 鈴木
Masaki Onoue
正樹 尾ノ上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オフセット電圧の温度特性の非直線性(二次成
分)の改善を−30℃程度の低温域から100℃或いは
120℃程度の高温域にわたり行い、ダイヤフラムの最
適化を行う。 【解決手段】表面が(110)面のシリコン基板1の中
央部には凹部が形成され、凹部の底部により八角形ダイ
ヤフラム2が形成されている。凹部の底部と、基板表面
に対し約35°の(111)面の側壁S1,S5との交
点により形成されるダイヤフラムの2つの辺3,7の間
隔を、「L1」とし、凹部の底部と、基板表面に対し4
5°の(100)面の側壁S3,S7との交点により形
成されるダイヤフラムの辺5,9の長さを、「L2」と
したとき、0.65<L2/L1<1を満足している。
ダイヤフラム2には4つの歪みゲージ11a〜11dが
形成され、歪みゲージ11a〜11dがフルブリッジ接
続され、その出力の温度特性の一次成分は、温度補償回
路にて温度補償される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体圧力セン
サに係り、詳しくは、シリコン基板の一部領域に薄肉の
ダイヤフラムを有する半導体圧力センサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン基板の一部領域にダイヤ
フラムを有する半導体圧力センサが特開平4−1196
72号公報に開示されている。これは、ダイヤフラム
(センシング部)の形状を四角形状から八角形状にする
ことでオフセット電圧(基準圧力下での出力値)の温度
特性(一次成分)の改善を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このオフセ
ット電圧の温度特性(一次成分)は温度補償回路により
容易に補償可能なものであり、センサ特性上、最も問題
となるのは温度特性の非直線性(二次成分)である。
又、センサの実使用範囲は−30℃程度から100℃或
いは120℃程度に及び、温度特性の非直線性について
は室温より高温側のみならず低温側も考慮する必要があ
る。近年、低温域から高温域まで高精度(例えば1%F
S;1%フルスケール出力)の半導体圧力センサが必要
となってきているが、低温域に対し温度特性の非直線性
(二次成分)に起因する精度劣化が発生し精度向上に対
し改善の余地がある。
【0004】これらのことを図14(オフセット電圧の
温度依存性)を例として説明すると、図14の縦軸は室
温25℃を基準(オフセット電圧;0mV)とした時の
各温度でのオフセット電圧である。この図よりオフセッ
ト電圧には温度依存性があり、それは直線(一次成分の
み)ではなく、曲がり(二次成分)を有していることが
分かる。この曲がり分(二次成分)を次のように定義す
る。室温のオフセットと高温側の最高温度(図14では
100℃)および低温側の最低温度(図14では−30
℃程度)のオフセットの3点で考える。つまり、25℃
でのオフセット値P25と、100℃でのオフセット値P
100 と、−30℃でのオフセット値P-3 0 との関係にお
いて、P25とP100 を結ぶ直線(図14では破線にて示
す)より外挿される−30℃における値P-30 ’と、前
述のオフセット値P-30 との差ΔPが温度特性に関する
二次成分とする。この曲がり分が、精度上大きな劣化の
原因となるので、この二次成分をより少なくすることが
望まれている。
【0005】尚、図14においては25℃でのセンサ出
力値(P25)から測定を始め、−30℃→100℃→2
5℃の経路で測定を行ったものであり、この経路におい
て測定値にヒステリシスが存在しているので、測定線は
2本存在している。
【0006】そこで、この発明の目的は、−30℃程度
の低温域から120℃程度の高温域にわたってオフセッ
ト電圧の温度特性の非直線性(二次成分)である曲がり
分を抑止することを可能としたダイヤフラムを有する半
導体圧力センサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、凹部の底部と、基板表面に対し約35°の(1
11)面の側壁との交点により形成されるダイヤフラム
の2つの辺の間隔を、L1とし、凹部の底部と、基板表
面に対し45°の(100)面の側壁との交点により形
成されるダイヤフラムの辺の長さを、L2としたとき、 0.65<L2/L1<1 を満足させることにより、温度が変わったときの出力が
直線的に変わり、曲がり(二次成分)を「0」に近づけ
ることができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、0.7≦
L2/L1≦0.9を満足させることにより、温度特性
の直線性をより確実に確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。図1には半導体圧力センサの全体
構成を示す。図1において、左上にはセンサチップの平
面図を示し、その右側にA−A断面を、下側にB−B断
面を、さらにその下側にC−C断面を示す。
【0010】図1において、センサチップとして表面が
(110)面のシリコン基板1が用いられており、シリ
コン基板1の中央部には凹部1aが形成されている。こ
の凹部1aの底部により薄肉のダイヤフラム2が形成さ
れている。ダイヤフラム2は八角形をなし、8つの辺3
〜10を有する。つまり、例えば図1の場合、<100
>軸に平行な辺3,7と、<110>軸に平行な辺5,
9と、<111>軸に平行な辺6,10と、<111>
軸に直交する辺4,8とを有する。又、図2に示すよう
に、この凹部1aは、8つの側壁S1〜S8を有する。
即ち、基板表面に対し垂直なる(111)面よりなる4
つの側壁S2,S4,S6,S8と、基板表面に対し約
35°の(111)面よりなる2つの側壁S1,S5
と、基板表面に対し45°の(100)面よりなる2つ
の側壁S3,S7とを有する。
【0011】ここで、図2に示すように、凹部1aの底
部と、基板表面に対し約35°の(111)面の側壁S
1,S5との交点により形成されるダイヤフラムの2つ
の辺3,7の間隔を、「L1」とする。又、凹部2の底
部と、基板表面に対し45°の(100)面の側壁S
3,S7との交点により形成されるダイヤフラムの辺
5,9の長さを、「L2」とする。
【0012】この場合において、0.65<L2/L1
<1を満足している。ただし、L1とL2の単位は等し
い。図1に示すように、ダイヤフラム2の中央部には不
純物拡散層よりなる歪みゲージ(ピエゾ抵抗素子)11
a,11cが<110>軸方向に所定の間隔を隔てて形
成されている。又、ダイヤフラム2の外周部には不純物
拡散層よりなる歪みゲージ(ピエゾ抵抗素子)11b,
11dが<100>軸方向に所定の間隔を隔てて形成さ
れている。図1の平面図において左右に配置した歪みゲ
ージ11b,11dをサイドゲージと呼び、歪みゲージ
(サイドケージ)11b,11dの中心位置はダイヤフ
ラム2の中心と一致している。この4つの歪みゲージ1
1a〜11dは電気的にはフルブリッジ接続されてい
る。
【0013】シリコン基板1はガラス台座14の上に接
合されている。ガラス台座14の中央部には圧力導入孔
15が形成され、この圧力導入孔15を通してダイヤフ
ラム2に圧力が印加される。そして、歪みゲージ11a
〜11dによるフルブリッジ回路の出力は温度補償回路
にて温度補償される。つまり、フルブリッジ回路の出力
の温度特性の一次成分が補償される。
【0014】本構成においては、センサチップの形状は
次のようである。シリコン基板1(チップ)の厚さが3
00μmで、ダイヤフラム2の縦横の寸法は1.3×
1.4(L1=1.3)mmであり、シリコン基板1の
縦横の寸法(チップサイズ)は(2.7〜3.3)×
(2.7〜3.3)mmであり、歪みゲージ11a〜1
1dの縦横の大きさは160×320μm〜224×4
06μmである。ダイヤフラム2の厚みは11〜15μ
mである。又、図1の平面図において左右に配置した歪
みゲージ(サイドケージ)11b,11dは、両サイド
ゲージの中心位置(ダイヤフラム2の中心)から両サイ
ドにそれぞれ579±25μm(図1でdで示す距離)
だけ離間している。
【0015】次に、このようなダイヤフラム2を有する
シリコン基板1の製造工程を説明する。まず、図3に示
すように、平板状のシリコン基板1を用意し、イオン注
入等によりシリコン基板1の表層部における所定の位置
に歪みゲージ(不純物拡散層)11a〜11dを形成す
る。そして、シリコン基板1における不純物を拡散した
面とは反対の面(図では下面)にシリコン窒化膜16を
形成する。さらに、図4に示すように、シリコン窒化膜
16の表面にパターンマスク17を配置する。このパタ
ーンマスク17は図5に示すように、所望の形状の開口
部18が形成されている。そして、図6に示すように、
このマスク17を用いてシリコン窒化膜16をエッチン
グしてシリコン窒化膜16に所望の形状の開口部19を
形成する。
【0016】さらに、図7に示すように、シリコン窒化
膜16をマスクとしてKOH等の異方性エッチング液を
用いてシリコン基板1をエッチングして凹部1aを形成
する。これにより、薄肉のダイヤフラム2が形成され
る。このとき、図5におけるd1,d2,d3,d4の
寸法を所定値とすることでダイヤフラム2の八角形状に
おけるL2/L1を0.65〜1.0に制御することが
可能となる。尚、シリコン窒化膜16の代わりにシリコ
ン酸化膜を用いてもよい。
【0017】図8にはオフセット電圧(センサ出力)の
温度特性の非直線性に関する試作評価結果を示す。図8
において黒抜きの丸が試作評価結果である。図8におい
て横軸にはL2/L1をとり、縦軸には出力値をとって
いる。尚、図8の縦軸は、オフセット電圧の代わりに圧
力相当値で表示した。又、温度範囲は低温側(−30〜
25℃)と高温側(25〜100℃)であり、オフセッ
ト電圧における温度特性の非直線性値を示す指標として
(図の縦軸)として次のものを用いた。
【0018】つまり、まず、図9に示すように25℃の
出力値V25と、100℃の出力値V 100 とを求め、さら
に、−30℃の出力値V-30 を求める。そして、このV
25とV100 を外挿した直線上における−30℃での出力
-30 ’と実測値V-30 との差ΔV-30 を求める。この
ΔV-30 (より詳しくは圧力に変換した値)を図8の縦
軸にとっている。
【0019】評価に用いたサンプルは図10に示すよう
に実装したものを用いた。センサチップの形状は前述の
ものである。又、台座14はガラスを用いており、その
厚さは2.5mmである。又、台座14は半田24を用
いて金属プレート25に接着されており、これを樹脂ケ
ース(PBT)26に形成された凹部27内に配置し、
接着剤28,29を用いて接着している。尚、接着剤2
8,29としてはフロロシリコン系接着剤が用いられ
る。又、金属プレート25は42アロイ製で、縦横の寸
法は4×4mmで、厚さは0.8mmである。
【0020】又、シリコン基板(シリコンチップ)1の
表面の金属配線パッドと樹脂ケース26上にリードフレ
ーム30とが金属細線31にてワイヤボンディングされ
ている。さらに、汚染保護のため、ゲル32がチップ表
面およびリードフレーム30のワイヤボンディング部に
塗布されている。
【0021】図8より、L2/L1=0.65〜1.0
の範囲内で、圧力センサとしての要求仕様である1%F
Sを満足する。1%FSを図8では許容範囲ΔVPER
して示す。
【0022】図8(出力値ΔV-30 のL2/L1依存性
を示す図)において、L2/L1=0.46と小さな値
をとると出力値ΔV-30 が大きくなってしまうが、L2
/L1が「0.46」よりも大きくなると出力値ΔV
-30 が小さくなっていき、L2/L1が「0.7」以上
の領域において出力値ΔV-30 が、ΔV-30 =0に接近
することが分かる。このようになる理由は次のようであ
ると推測される。
【0023】図1に示すように八角形ダイヤフラム2の
形状としてL2/L1が大きい場合と、図11に示すよ
うに八角形ダイヤフラム2の形状としてL2/L1が小
さい場合とを比較すると、L1の値が一定の場合、図1
の八角形ダイヤフラム2の辺4,6,8,10に比べ図
11の八角形ダイヤフラム2の辺4,6,8,10の方
が歪みゲージ11a〜11dに接近することになる。従
って、L2/L1が小さい場合には、八角形ダイヤフラ
ム2の辺4,6,8,10が歪みゲージ11a〜11d
に近いために辺4,6,8,10の付近で発生する熱応
力が歪みゲージ11a〜11dに影響を及ぼし、フルブ
リッジ構成用抵抗である歪みゲージ11a〜11dに加
わる熱応力のバランスを悪化させている。このようにし
て、八角形ダイヤフラム2の辺4,6,8,10で発生
する熱応力による歪みゲージ11a〜11dに加わる応
力が雰囲気温度(低温、室温、高温)により異なるた
め、出力値ΔV-30 、即ち、オフセットの温度特性の非
直線性が劣化する。換言すれば、L2/L1を大きくす
れば八角形ダイヤフラム2の辺4,6,8,10による
熱応力の影響を少なくすることができ歪みゲージ11a
〜11dに加わる熱応力をバランス良く保つことができ
ることになる。
【0024】尚、図8において、L2/L1>0.7の
領域において出力値ΔV-30 が「0」に最も近くなるが
「0」とならないのは、シリコン基板1の表面を覆う保
護膜(図示略)やガラス台座14等の構造物の影響を受
けるためと推測される。つまり、シリコン基板1と異種
材料である他の構造物との接合あるいは接着部において
両者の熱膨張率の差による熱応力が発生し、この応力が
歪みゲージ11a〜11dに伝わる。この際、歪みゲー
ジ11a〜11dの受ける熱応力のバランスを悪化させ
る。そのために、L2/L1を最適化しても出力値ΔV
-30 が「0」にならないものと推測される。
【0025】図8においてL2/L1=1、即ち、四角
形ダイヤフラムの場合には出力値ΔV-30 のプロット点
のバラツキが大きくなっている。このバラツキを図8に
おいてMにて示す。L2/L1=1のとき出力値ΔV
-30 のバラツキが大きくなる理由は次のようであると推
測される。
【0026】図12には、L2/L1=1、即ち、四角
形ダイヤフラム2としたときのシリコン基板1を示し、
(a)は基板1を裏面から見た図であり、(b)はF−
F線での断面図である。尚、ハッチングを付した領域5
0は、基板1の厚肉部からダイヤフラム2の薄肉部に向
かう斜面部(テーパ面)であることを示す。図12
(a)において、四角形ダイヤフラム2での辺3と辺5
との交点(四角形の第1の角)には辺(垂直面)40が
位置し、四角形ダイヤフラム2での辺5と辺7との交点
(四角形の第2の角)には辺(垂直面)41が位置し、
四角形ダイヤフラム2での辺7と辺9との交点(四角形
の第3の角)には辺(垂直面)42が位置し、さらに、
四角形ダイヤフラム2での辺9と辺3との交点(四角形
の第4の角)には辺(垂直面)43が位置すべきところ
を製造誤差により辺(垂直面)43’が位置してしまっ
ている。すると、図12(b)に示すように、四角形ダ
イヤフラム2での第4の角部以外の角部においては、基
板1の表面に垂直なるダイヤフラム端部となるのに対
し、四角形ダイヤフラム2での第4の角部ではテーパ面
50となり、この角部から外れた箇所に垂直面43’が
位置する形状となってしまう。つまり、L2/L1=1
の場合には、四角形ダイヤフラム2の角部において薄肉
部に垂直な面ができる時と、テーパ面50による面がで
きる時とが存在し、熱応力の影響度合いが異なる。
【0027】即ち、実際の加工では製造バラツキがある
ために、図12の辺(垂直面)40,41,42,43
の位置がチップウェハ或いはロットによりズレたり、辺
40,41,42,43の相対位置関係がズレたりす
る。図13には、辺(垂直面)41は角(図中、符号6
0にて示す箇所)に一致しているが、他の辺40,4
2,43が角からズレてしまった場合を示す。
【0028】このような製造誤差の存在により、前述し
たように出力値ΔV-30 は歪みゲージ11a〜11dに
加わる熱応力のバランスにより成り立っており、図12
や図13に示すような状態ではバランスを同じように保
つことができなくなり、図8のMにて示すバラツキが大
きくなるものと考えられる。
【0029】これらの点を考慮して、図8から、L2/
L1の範囲として、0.65<L2/L1<1が好まし
い範囲となる。又、図8において、L2/L1の値が
0.7〜0.9の範囲においてプロット点が許容範囲Δ
PER 内にある。よって、0.7≦L2/L1≦0.9
がより好ましい範囲である。さらに、0.7≦L2/L
1≦0.8が更に好ましい範囲である。
【0030】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)図2に示すように、凹部1aの底部と、基板表面
に対し約35°の(111)面の側壁S1,S5との交
点により形成されるダイヤフラムの2つの辺3,7の間
隔を、L1とし、凹部1aの底部と、基板表面に対し4
5°の(100)面の側壁S3,S7との交点により形
成されるダイヤフラムの辺5,9の長さを、L2とした
とき、 0.65<L2/L1<1 を満足させることにより、温度が変わったときの出力が
直線的に変わり、曲がり(二次成分)を「0」に近づけ
ることができる。
【0031】このようにして、オフセット電圧の温度特
性の非直線性(二次成分)の改善を−30℃程度の低温
域から100℃或いは120℃程度の高温域にわたり行
い、ダイヤフラムの最適化を行うことができることとな
る。 (ロ)図8から分かるように、0.8≦L2/L1≦
0.9を満足させることにより、更に温度特性の直線性
をより確実に確保することができる。
【0032】これまで説明してきた実施形態の他にも、
以下のように実施してもよい。上述した例においては、
ダイヤフラム2に4つの歪みゲージ11a〜11dを配
置し、フルブリッジ接続したが、他にも、ダイヤフラム
2に2つの歪みゲージを配置し、ハーフブリッジ接続し
てもよい。
【0033】さらに、ダイヤフラム2における比L2/
L1が0.65〜1.0の範囲であればよく、ダイヤフ
ラム2の大きさや厚さ、シリコン基板1の厚さ、チップ
サイズは任意の大きさに設定できる。
【0034】又、圧力検知のための歪みゲージ11a〜
11dも同様に大きさ、形状、濃度等は任意の値であ
り、電気的に接続されていればよい。台座14はガラス
以外にもシリコン、或いは、ガラス・シリコン複層構造
物等でも可能である。
【0035】台座14の厚みは2.5mmに対し変更し
てもよい。保護膜、メタル配線の有無および種類は問わ
ない。接着材としては、フロロシリコン系以外に、エポ
キシ系、シリコン系、フッ素ゴム系の接着材が考えられ
る。
【0036】台座14と金属プレート25とは接着剤に
より接着してもよい。ゲル32の有無は問わない。金属
プレート25はなくてもよい。この場合、センサチップ
/台座と樹脂ケースは接着剤を用いて接着する。
【0037】ケース26の材質は樹脂(PBTやPPS
等)だけでなく、金属、セラミック等でもよい。この場
合、接着は半田や接着剤を用いて行う。上記に示す構造
物の形状や材質によりL2/L1の最適値は若干変わる
ことがある。
【0038】尚、温度範囲によりL2/L1の最適値は
若干変わることがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態における半導体圧力センサ
の全体構成図。
【図2】 半導体圧力センサのセンサチップを裏面から
見た図。
【図3】 製造工程を説明するための断面図。
【図4】 製造工程を説明するための断面図。
【図5】 製造工程を説明するためのマスクの平面図。
【図6】 製造工程を説明するための断面図。
【図7】 製造工程を説明するための断面図。
【図8】 測定結果を示す図。
【図9】 測定方法を説明するための図。
【図10】 サンプルを示す断面図
【図11】 出力特性を説明するための基板の構成図。
【図12】 出力特性を説明するための基板の構成図。
【図13】 出力特性を説明するための基板の構成図。
【図14】 温度特性の非直線性を説明するための説明
図。
【符号の説明】
1…シリコン基板、1a…凹部、2…ダイヤフラム、3
〜10…辺、S1〜S8…側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾ノ上 正樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が(110)面のシリコン基板に凹
    部が形成され、その凹部の側壁として、当該基板表面に
    対し垂直なる4つの(111)面と、基板表面に対し約
    35°の2つの(111)面と、基板表面に対し45°
    の2つの(100)面とを有し、当該凹部の底部により
    八角形のダイヤフラムが形成された半導体圧力センサで
    あって、 凹部の底部と、基板表面に対し約35°の(111)面
    の側壁との交点により形成されるダイヤフラムの2つの
    辺の間隔を、L1とし、 凹部の底部と、基板表面に対し45°の(100)面の
    側壁との交点により形成されるダイヤフラムの辺の長さ
    を、L2としたとき、 0.65<L2/L1<1 を満足するようにしたことを特徴とする半導体圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】 0.7≦L2/L1≦0.9を満足させ
    てなる請求項1に記載の半導体圧力センサ。
JP02156297A 1996-02-08 1997-02-04 半導体圧力センサ Expired - Fee Related JP3543530B2 (ja)

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