JPH10241612A - X線管の陰極構体 - Google Patents

X線管の陰極構体

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JPH10241612A
JPH10241612A JP3764997A JP3764997A JPH10241612A JP H10241612 A JPH10241612 A JP H10241612A JP 3764997 A JP3764997 A JP 3764997A JP 3764997 A JP3764997 A JP 3764997A JP H10241612 A JPH10241612 A JP H10241612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
ray tube
hole
electron
filament
Prior art date
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Pending
Application number
JP3764997A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shimono
隆 下野
Ryoichi Ueda
良一 上田
Saburo Matsushita
三郎 松下
Masataka Komine
正孝 小峯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3764997A priority Critical patent/JPH10241612A/ja
Publication of JPH10241612A publication Critical patent/JPH10241612A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの放出が容易で、かつ、熱電子の小さく
集束できるX線管の陰極構体を提供すること。 【解決手段】 筒状部分12の端部が端面部分で塞がれ
たキャップ状金属板11の端面部分の切り残された両端
部分13で形成された第1の電子集束部と、両端部分1
3を残して切り抜かれた中央部分14がその中央14a
が筒状部分12の端部よりも内部に位置するように折り
曲げられ、かつ、中央14aに透孔15が形成された第
2の電子集束部と、この第2の電子集束部の透孔15部
分に配置されたフィラメント16とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線を発生させる
ために陽極に対し熱電子を照射するX線管の陰極構体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線管の陰極構体について、ほぼ
中央部分で切断した図3を参照して説明する。符号31
は電子集束体で、鉄やニッケル、ステンレスなどの金属
素材を切削加工によって凹部32を形成し、さらに、そ
の凹部32中央に裏面につながる溝33を形成した構造
をしている。そして、熱電子を発生するフィラメント3
4が溝33部分に配置されている。
【0003】上記した構造において、電子集束体31部
分を所定の電位に設定し、フィラメント34に電流が流
される。このとき、フィラメント34から熱電子が発生
し、発生した熱電子は溝33部分で集束される。その
後、さらに、アノード(図示せず)からの電界によって
凹部32で集束され、X線管の陽極上に小さな熱電子の
焦点を形成する。
【0004】次に、従来のX線管の陰極構体の他の例に
ついて、ほぼ中央部分で切断した図4を参照して説明す
る。図4では、図3に対応する部分には同一の符号を付
してある。符号31は、鉄やニッケル、ステンレスなど
の金属板を成型して構成した電子集束体である。電子集
束体31は、筒状部分31aの例えばその上端を端面部
分31bで塞ぐような形状に成型された金属板を用い、
その端面部分31bの中央に凹み31cを形成し、ま
た、凹み31cの中央に透孔31dを形成した構造をし
ている。そして透孔31d部分にフィラメント34が配
置されている。
【0005】上記した構造において、電子集束体31部
分が所定の電位に設定され、フィラメント34に電流が
流されると、フィラメント34から熱電子が発生する。
発生した熱電子は透孔34d部分などで集束され、X線
管の陽極上に小さな熱電子の焦点を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】金属素材を切削加工し
て電子集束体を形成した従来のX線管の陰極構体は、柱
状の金属素材を切削加工する関係で、金属素材部分の容
積が大きくなる。このため、フィラメントの熱などによ
ってX線管の使用時に放出するガスの量が多くなる。そ
の結果、X線管内の真空度が悪化し、放電を引き起こす
ことがある。この場合、放出するガスの量を少なくする
ためには、電子集束体を構成する金属素材としてガス放
出量の少ない材料を必要とするなど、材料の選択範囲が
制限される。また、ガス放出を低減させるために、X線
管を製造する際の排気工程が長くなるという問題があ
る。
【0007】また、金属板を成型して電子集束体を形成
したX線管の陰極構体の場合、板材を加工しているため
電子集束体自身の容積は小さい。したがって、ガスの放
出量が少なく、放電への影響は少ない。しかし、端面部
分の中央に凹みを形成し、さらに、凹みの中央に透孔を
形成する構造であるため、成型時や組立て時の精度が上
がらず、熱電子を小さく集束することが困難となってい
る。
【0008】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、ガスの放出が容易で、かつ、熱電子を小さく集束で
きるX線管の陰極構体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のX線管の陰極構
体は、筒状部分の端部が端面部分で塞がれたキャップ状
金属板の前記端面部分の切り残された両端部分で形成さ
れた第1の電子集束部と、前記両端部分を残して切り抜
かれた中央部分をその中央が前記筒状部分の端部よりも
内部に位置するように折り曲げ、かつ、その中央に透孔
を形成した第2の電子集束部と、この第2の電子集束部
の前記透孔の近くに配置されたフィラメントとを具備し
ている。
【0010】また、本発明のX線管の陰極構体は、筒状
部分の端部が端面部分で塞がれたキャップ状金属板の前
記端面部分の切り残された両端部分で形成された第1の
電子集束部と、前記端面部分から切り抜かれた中央部分
をその中央が前記筒状部分の端部よりも内部に位置する
ように折り曲げ、かつ、その中央に透孔を形成した第2
の電子集束部と、前記両端部分と前記中央部分に挟まれ
た領域の前記端面部分から切り抜かれた中間部分をその
中央が前記筒状部分の端部と前記中央部分の中央との間
に位置するように折り曲げて形成した第3の電子集束部
と、前記第2の電子集束部の前記透孔の近くに配置され
たフィラメントとを具備している。
【0011】また、端面部分から切り抜かれた中間部分
が複数あることを特徴としている。上記した構成によれ
ば、電子集束部を構成する部分が板材で形成されている
ため、電子集束部の容積が小さくなり、ガスの放出量が
少なくなる。また、中央部分や中間部分がキャップ状金
属板の端面部分から切り抜かれた構造となっている。し
たがって、端面部分に切り残された両端部分と中央部
分、あるいは両端部分とや中間部分、中間部分と中央部
分に間隙ができるため、金属板からのガス放出が容易に
なり、X線管の排気工程において効率よく陰極のガス抜
きを行える。
【0012】また、両端部分を残して切り抜かれた中央
部分の例えば薄く引き伸ばした部分に透孔を形成してい
るため、狭い透孔を容易に成型でき、フィラメントから
出た熱電子をすぐに集束できる。そして、透孔部分を通
過した熱電子は両端部分の間で陽極からの電界で集束加
速されることになり、熱電子を小さく集束できる。
【0013】また、電子集束部を形成する中央部分や中
間部分を、その両端が筒状部分の端部に連結した状態で
折り曲げ成型しているため、精度のよいX線管の陰極構
体を構成できる。したがって、熱電子を小さく集束で
き、また、耐電圧特性の安定したX線管を実現できる。
【0014】また、端面部分から切り抜かれた中間部分
を複数設けた場合、熱電子をより確実に集束することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、ほ
ぼ中央部分で切断した図1を参照して説明する。符号1
1はキャップ状金属板で、キャップ状金属板11は鉄や
ニッケル、ステンレスなどで形成され、例えば、筒状部
分12の端部が端面部分で塞がれた構造をしている。そ
して、端面部分は、両端部分13を残して中央部分14
が切り抜かれている。切り抜かれた中央部分14は両端
が筒状部分12に連結したまま薄く引き伸ばされ、その
中央14aが筒状部分12の端部よりも内部に位置する
ように折り曲げられている。このとき、中央部分14の
両端部分14bは傾斜し、また、中央14aは水平にな
っており、その水平部分に透孔15が形成されている。
そして、透孔15の近くにフィラメント16が配置され
ている。
【0016】上記した構成において、キャップ状金属板
11を所定の電位に設定すると、両端部分13や透孔1
5部分は熱電子を集束する電子集束部を形成する。した
がって、フィラメント16に電流を流すと、フィラメン
ト16から発生した熱電子は、両端部分13や透孔15
部分で形成された電子集束部で集束され、X線管(図示
せず)の陽極上に小さな熱電子の焦点を形成する。
【0017】次に、本発明の他の実施形態について、ほ
ぼ中央部分で切断した図2を参照して説明する。なお、
図2では、図1に対応する部分には同一の符号を付し、
重複する説明を一部省略している。図1の実施形態で
は、端面部分は、切り残された両端部分13と切り抜か
れた中央部分14とに区分されている。この実施形態で
は、切り残された両端部分13と切り抜かれた中央部分
14とで挟まれた領域にそれぞれ、切り抜きで形成され
た1つの中間部分21が設けられている。そして、中間
部分21は、その中央が、筒状部分12の端部と中央部
分14の中央15aとの間の高さに位置するように折り
曲げられている。なお、中間部分21は、中央部分14
と同様に、両端が筒状部分12に連結したまま薄く引き
伸ばされ、両端部分21bが傾斜し、また、中央21a
は水平になっている。
【0018】上記した構成で、キャップ状金属板11を
所定の電位に設定すると、両端部分13や透孔15部
分、中間部分21は熱電子を集束する電子集束部を形成
する。そして、フィラメント16から発生した熱電子
は、両端部分13や透孔15部分、中間部分21で形成
された電子集束部で集束され、X線管の陽極上に小さな
熱電子の焦点を形成する。
【0019】なお、図2の実施形態では、両端部分と中
央部分との間にそれぞれ1つの中間部分が設けられてい
る。しかし、両端部分と中央部分との間にそれぞれ複数
の中間部分を設けることもできる。この場合、複数の中
間部分の水平部分は、中央部分に近いほど筒状部分内部
の奥の方に位置し、両端部分に近いほど筒状部分内部に
浅く位置するようになっている。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ガスの放出が容易で、
かつ、熱電子を小さく集束できるX線管の陰極構体を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明する図で、ほぼ中央部
分で切断した概略の構造図である。
【図2】本発明の他の実施形態を説明する図で、ほぼ中
央部分で切断した概略の構造図である。
【図3】従来例を説明する図で、ほぼ中央部分で切断し
た概略の構造図である。
【図4】他の従来例を説明する図で、ほぼ中央部分で切
断した概略の構造図である。
【符号の説明】
11…キャップ状金属板 12…キャップ状金属板の筒状部分 13…キャップ状金属板の両端部分 14…キャップ状金属板の中央部分 14a…中央部分の中央 14b…中央部分の両端部分 15…透孔 16…フィラメント 21…中間部分 21a…中間部分の中央 21b…中間部分の両端部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 三郎 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須電子管工場内 (72)発明者 小峯 正孝 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須電子管工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部分の端部が端面部分で塞がれたキ
    ャップ状金属板の前記端面部分の切り残された両端部分
    で形成された第1の電子集束部と、前記両端部分を残し
    て切り抜かれた中央部分をその中央が前記筒状部分の端
    部よりも内部に位置するように折り曲げ、かつ、その中
    央に透孔を形成した第2の電子集束部と、この第2の電
    子集束部の前記透孔の近くに配置されたフィラメントと
    を具備したX線管の陰極構体。
  2. 【請求項2】 筒状部分の端部が端面部分で塞がれたキ
    ャップ状金属板の前記端面部分の切り残された両端部分
    で形成された第1の電子集束部と、前記端面部分から切
    り抜かれた中央部分をその中央が前記筒状部分の端部よ
    りも内部に位置するように折り曲げ、かつ、その中央に
    透孔を形成した第2の電子集束部と、前記両端部分と前
    記中央部分に挟まれた領域の前記端面部分から切り抜か
    れた中間部分をその中央が前記筒状部分の端部と前記中
    央部分の中央との間に位置するように折り曲げて形成し
    た第3の電子集束部と、前記第2の電子集束部の前記透
    孔の近くに配置されたフィラメントとを具備したX線管
    の陰極構体。
  3. 【請求項3】 端面部分から切り抜かれた中間部分が複
    数あることを特徴とする請求項2記載のX線管の陰極構
    体。
JP3764997A 1997-02-21 1997-02-21 X線管の陰極構体 Pending JPH10241612A (ja)

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JPH10241612A true JPH10241612A (ja) 1998-09-11

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JP (1) JPH10241612A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049108A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Toshiba Corp X線管及びそれを用いたx線ct装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049108A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Toshiba Corp X線管及びそれを用いたx線ct装置

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