JP2513510Y2 - X線管 - Google Patents
X線管Info
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- JP2513510Y2 JP2513510Y2 JP11295589U JP11295589U JP2513510Y2 JP 2513510 Y2 JP2513510 Y2 JP 2513510Y2 JP 11295589 U JP11295589 U JP 11295589U JP 11295589 U JP11295589 U JP 11295589U JP 2513510 Y2 JP2513510 Y2 JP 2513510Y2
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- Japan
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- filament
- ray
- ray tube
- cathode
- dividing
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Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は回転陽極型X線管の分野で利用される。
本考案はX線管に関し、詳しくは外囲器内に真空包持
された陽極部と陰極部とからなり、陰極部はフイラメン
トを支持しそのフイラメントから放出する電子を集束さ
せる集束電極を有し、陽極部は陰極部からの加速、集束
された電子と衝突させるターゲットを有するX線管に関
し、とくにX線焦点寸法の改良に関する。
された陽極部と陰極部とからなり、陰極部はフイラメン
トを支持しそのフイラメントから放出する電子を集束さ
せる集束電極を有し、陽極部は陰極部からの加速、集束
された電子と衝突させるターゲットを有するX線管に関
し、とくにX線焦点寸法の改良に関する。
(ロ)従来技術 第6図は従来例のもので本考案が適用されるX線管10
の概略縦断面図である。
の概略縦断面図である。
12は外囲器ないしバルブ、14は集束電極、16はフィラ
メント、18は電子軌道、20は陽極のディスクないしター
ゲット、22はX線焦点である。
メント、18は電子軌道、20は陽極のディスクないしター
ゲット、22はX線焦点である。
また、第7図は従来例による集束電極に支持されたフ
ィラメントを例示している。
ィラメントを例示している。
従来例では、X線管の焦点寸法についてその幅を変え
ることは知られている。集束電極14に、フィラメント16
と異なる電位(フィラメント電位より低電位)を与える
ことにより、フィラメント16から放出される電子の軌道
18を電子レンズの効果により変化でき、これによって陽
極面20での焦点寸法の幅Wが変えられる。
ることは知られている。集束電極14に、フィラメント16
と異なる電位(フィラメント電位より低電位)を与える
ことにより、フィラメント16から放出される電子の軌道
18を電子レンズの効果により変化でき、これによって陽
極面20での焦点寸法の幅Wが変えられる。
その幅変更が第8図に例示されている。
18W1は焦点幅が大きくした場合の電子軌道を示してお
り、18W2は集束電極14に負の電位を与えて焦点幅を小さ
くした場合の電子軌道を例示している。
り、18W2は集束電極14に負の電位を与えて焦点幅を小さ
くした場合の電子軌道を例示している。
(ハ)考案が解決しようとする課題 しかしながら、X線焦点22の長さ方向の寸法を変える
ことが困難であるために、第3図の上部に示されるよう
に、焦点寸法のうち長さだけが大きすぎて、長さ方向の
集束性が不足することにより照射されるX線束の大き
さ、つまり解像度などに悪影響を及ぼしている。
ことが困難であるために、第3図の上部に示されるよう
に、焦点寸法のうち長さだけが大きすぎて、長さ方向の
集束性が不足することにより照射されるX線束の大き
さ、つまり解像度などに悪影響を及ぼしている。
本考案の目的は、X線焦点の幅寸法が変えられる従来
例についてその長さ寸法も自由に変えられ、所望する最
適な焦点寸法のX線を照射できるX線管を提供すること
である。
例についてその長さ寸法も自由に変えられ、所望する最
適な焦点寸法のX線を照射できるX線管を提供すること
である。
(ニ)問題点を解決するための手段 前記した目的は、外囲器内に真空包持された陽極部と
陰極部とからなり、陰極部はフイラメントを支持しその
フイラメントから放出する電子を集束させる集束電極を
有し、陽極部は陰極部からの加速、集束された電子と衝
突させるターゲットを有するX線管において、集束電極
に対するバイアスを変えてターゲット上のX線焦点幅を
変更させる手段と共に、フイラメントをその長さ方向に
区分または分割してフイラメントにおける電流の流れる
部分を変えてX線焦点長さを変更させる手段も具備する
ことにより、達成される。
陰極部とからなり、陰極部はフイラメントを支持しその
フイラメントから放出する電子を集束させる集束電極を
有し、陽極部は陰極部からの加速、集束された電子と衝
突させるターゲットを有するX線管において、集束電極
に対するバイアスを変えてターゲット上のX線焦点幅を
変更させる手段と共に、フイラメントをその長さ方向に
区分または分割してフイラメントにおける電流の流れる
部分を変えてX線焦点長さを変更させる手段も具備する
ことにより、達成される。
(ホ)作用 所望の焦点長さ寸法が得られるように、フィラメント
をその長さ方向に区分して、フィラメント全体またはそ
の区分された部分だけに電流が流せるよう、リード線の
端子もその区分に応じてフィラメント上に介挿させ、電
流が流れるリード線を選択することによって、フィラメ
ントの長さ方向に電流が流れる部分を可変とし、X線焦
点の長さ寸法を変える。
をその長さ方向に区分して、フィラメント全体またはそ
の区分された部分だけに電流が流せるよう、リード線の
端子もその区分に応じてフィラメント上に介挿させ、電
流が流れるリード線を選択することによって、フィラメ
ントの長さ方向に電流が流れる部分を可変とし、X線焦
点の長さ寸法を変える。
(ヘ)実施例 本考案の好適な実施例は、図面に基づいて説明され
る。
る。
第1図はその1実施例を示した陰極、陽極間拡大説明
図であり、ここではX線焦点の長さ寸法を大きくした場
合を例示しており、また第2図は他の実施例を示した同
様図であり、X線焦点の長さ寸法を小さくした場合を例
示している。
図であり、ここではX線焦点の長さ寸法を大きくした場
合を例示しており、また第2図は他の実施例を示した同
様図であり、X線焦点の長さ寸法を小さくした場合を例
示している。
これらの図面において、20はディスクないしターゲッ
ト、24は集束電極、26はフィラメントである。また、28
L1はX線焦点の長さ寸法が大きい場合の電子軌道を、28
L2はその小さい場合の電子軌道を、それぞれ示してい
る。
ト、24は集束電極、26はフィラメントである。また、28
L1はX線焦点の長さ寸法が大きい場合の電子軌道を、28
L2はその小さい場合の電子軌道を、それぞれ示してい
る。
さらに、26aはフィラメント26の両端に接続されたリ
ード線であり、26bはフィラメント26の全長内を区分し
た部分に接続されたリード線である。
ード線であり、26bはフィラメント26の全長内を区分し
た部分に接続されたリード線である。
このようなリード線26a、26bの各給電端子は切り換え
可能に図示しないリレーとスイッチとにより電流が流さ
れ、その電源は管外の図示しないX線制御器に設けられ
ている。
可能に図示しないリレーとスイッチとにより電流が流さ
れ、その電源は管外の図示しないX線制御器に設けられ
ている。
なお、図示実施例では2つの区分のみ示しているが、
2つ以上であってもよい。また、フィラメントはコイル
状で示されているが、フィラメント板でも適用される。
2つ以上であってもよい。また、フィラメントはコイル
状で示されているが、フィラメント板でも適用される。
なお、フイラメント26を分割して、大焦点を選んだ実
施例が第3図に、小焦点を選んだ実施例が第4図に、そ
れぞれ示されている。これらの図面において、Oはスイ
ッチSWの開放、Cは短絡状態を示しており、第5図はフ
イラメント26の中央のみ電流を流し、フイラメント26の
両端は集束電極24と同電位として、集束効果を上げてい
る。
施例が第3図に、小焦点を選んだ実施例が第4図に、そ
れぞれ示されている。これらの図面において、Oはスイ
ッチSWの開放、Cは短絡状態を示しており、第5図はフ
イラメント26の中央のみ電流を流し、フイラメント26の
両端は集束電極24と同電位として、集束効果を上げてい
る。
(ト)効果 本考案によれば、X線焦点の幅のみならず、その長さ
寸法も変えることができるので、第3図に例示するよう
に、X線焦点の幅の変化に応じてその長さも変化でき、
幅及び長さにおいて電子の集束性が満たされ、最適な焦
点寸法のX線が照射される。
寸法も変えることができるので、第3図に例示するよう
に、X線焦点の幅の変化に応じてその長さも変化でき、
幅及び長さにおいて電子の集束性が満たされ、最適な焦
点寸法のX線が照射される。
第1図と第2図は本考案の実施例を示した陰極、陽極間
の拡大説明図、第3図は従来例と本考案による効果比較
例示図、第4図と第5図は本考案の他の実施例としてフ
イラメントを分割した場合のリード線接続例示図、第6
図は本考案が適用されるX線管の概略縦断面図、第7図
は従来例の集束電極斜視図、第8図は従来例によるX線
焦点幅の変更例示図である。 26はフィラメント、26aと26bはリード線である。
の拡大説明図、第3図は従来例と本考案による効果比較
例示図、第4図と第5図は本考案の他の実施例としてフ
イラメントを分割した場合のリード線接続例示図、第6
図は本考案が適用されるX線管の概略縦断面図、第7図
は従来例の集束電極斜視図、第8図は従来例によるX線
焦点幅の変更例示図である。 26はフィラメント、26aと26bはリード線である。
Claims (1)
- 【請求項1】外囲器内に真空包持された陽極部と陰極部
とからなり、陰極部はフイラメントを支持しそのフイラ
メントから放出する電子を集束させる集束電極を有し、
陽極部は陰極部からの加速、集束された電子と衝突させ
るターゲットを有するX線管において、集束電極に対す
るバイアスを変えてターゲット上のX線焦点幅を変更さ
せる手段と共に、フイラメントをその長さ方向に区分ま
たは分割してフイラメントにおける電流の流れる部分を
変えてX線焦点長さを変更させる手段も具備しているこ
とを特徴とする、X線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11295589U JP2513510Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | X線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11295589U JP2513510Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | X線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0353739U JPH0353739U (ja) | 1991-05-24 |
JP2513510Y2 true JP2513510Y2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=31661387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11295589U Expired - Fee Related JP2513510Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | X線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513510Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5426089B2 (ja) * | 2007-12-25 | 2014-02-26 | 株式会社東芝 | X線管及びx線ct装置 |
JP5622371B2 (ja) * | 2009-08-28 | 2014-11-12 | 株式会社東芝 | X線管及びそれを用いたx線ct装置 |
KR101878257B1 (ko) * | 2015-04-17 | 2018-07-13 | 한국전자통신연구원 | 엑스선 튜브 |
US9941091B2 (en) | 2015-04-17 | 2018-04-10 | Electronics And Telecommunications Research Institute | X-ray tube |
-
1989
- 1989-09-27 JP JP11295589U patent/JP2513510Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0353739U (ja) | 1991-05-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |