JPH1024098A - バルーン及びバルーンカテーテル - Google Patents
バルーン及びバルーンカテーテルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多層バルーンであって、硬い石灰化血管や金属
ステント等による擦過によって層間剥離を起こさず、外
傷による耐圧低下が減少された丈夫なバルーン及びバル
ーンカテーテルを提供する。 【解決手段】バルーン1は、流体の注入、抜去に伴って
拡張、収縮し得る多層バルーンであって、結晶性プラス
チック樹脂からなる内層7と、柔軟性の高い樹脂からな
る外層9と、前記結晶性プラスチック樹脂を60〜70
重量部、前記柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有
する比較的柔軟なポリマーアロイからなる中間層8とを
有する薄肉部材で構成されている。
ステント等による擦過によって層間剥離を起こさず、外
傷による耐圧低下が減少された丈夫なバルーン及びバル
ーンカテーテルを提供する。 【解決手段】バルーン1は、流体の注入、抜去に伴って
拡張、収縮し得る多層バルーンであって、結晶性プラス
チック樹脂からなる内層7と、柔軟性の高い樹脂からな
る外層9と、前記結晶性プラスチック樹脂を60〜70
重量部、前記柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有
する比較的柔軟なポリマーアロイからなる中間層8とを
有する薄肉部材で構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的には医療器具
に関し、更に詳細には経皮経管的血管拡張術(PTA:
percutaneous transluminal angioplasty)等に用いら
れるバルーンカテールに関する。
に関し、更に詳細には経皮経管的血管拡張術(PTA:
percutaneous transluminal angioplasty)等に用いら
れるバルーンカテールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、先端部にバルーン(拡張体)を備
えるバルーンカテーテルは、血管をはじめとする種々の
体腔へ適応され、医療分野においてその有用性が増して
きている。例えば、狭窄した管状組織にバルーンカテー
テルを挿入し、バルーンを拡張する事により狭窄部を開
大させ通過性を回復するものである。さらに具体的に
は、心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療に経皮経管的冠
状動脈形成術(PTCA:percutaneous transluminal
coronary angioplasty)と呼ばれるものがある。風船療
法とも呼ばれるPTCAは、心臓の冠状動脈の詰まった
部分をバルーンにより拡張し血行を再建するものであ
る。このPTCAにおいては、例えば、セルジンガー法
により、大腿動脈をシースにて確保し、ここよりガイデ
ィングカテーテル先端を目的とする冠状動脈の入り口ま
で挿入し、これを通しガイドワイヤーを操作し狭窄部を
通過させた後、ガイドワイヤーへ追随させたバルーンカ
テーテルを通過させる。そして、バルーン部を狭窄部に
位置させ、バルーンを拡張させ、狭窄部を拡張させるも
のである。
えるバルーンカテーテルは、血管をはじめとする種々の
体腔へ適応され、医療分野においてその有用性が増して
きている。例えば、狭窄した管状組織にバルーンカテー
テルを挿入し、バルーンを拡張する事により狭窄部を開
大させ通過性を回復するものである。さらに具体的に
は、心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療に経皮経管的冠
状動脈形成術(PTCA:percutaneous transluminal
coronary angioplasty)と呼ばれるものがある。風船療
法とも呼ばれるPTCAは、心臓の冠状動脈の詰まった
部分をバルーンにより拡張し血行を再建するものであ
る。このPTCAにおいては、例えば、セルジンガー法
により、大腿動脈をシースにて確保し、ここよりガイデ
ィングカテーテル先端を目的とする冠状動脈の入り口ま
で挿入し、これを通しガイドワイヤーを操作し狭窄部を
通過させた後、ガイドワイヤーへ追随させたバルーンカ
テーテルを通過させる。そして、バルーン部を狭窄部に
位置させ、バルーンを拡張させ、狭窄部を拡張させるも
のである。
【0003】このPTCAの問題点は約40%の割合で
起きる再狭窄であり、この問題の解決のため血管内にス
テントと呼ばれる金属性の支えを植え込む技術が開発さ
れた。また、PTCAの普及にともない従来禁忌であっ
た石灰化した硬い血管の拡張等も行われる様になった。
そこで、金属や石灰化血管を拡張するための丈夫なバル
ーンが新たに要望されるようになった。
起きる再狭窄であり、この問題の解決のため血管内にス
テントと呼ばれる金属性の支えを植え込む技術が開発さ
れた。また、PTCAの普及にともない従来禁忌であっ
た石灰化した硬い血管の拡張等も行われる様になった。
そこで、金属や石灰化血管を拡張するための丈夫なバル
ーンが新たに要望されるようになった。
【0004】従来、バルーンの素材としては単層のポリ
エチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート(以下PETと略記)樹脂等が用いられ、前記要求
に対し肉厚を増す事で対処していた。しかしながら、バ
ルーンの肉厚増加はバルーンを小さく折り畳むのに不都
合を生じ、結果として、バルーンの狭窄部への挿通性を
悪くした。また、樹脂素材単層のバルーンでは表面に受
けた傷が進行し、結果として繰り返し使用すると思わぬ
耐圧低下を起こしていた。また、樹脂素材単層のバルー
ンでは、ステントとの摩擦や石灰化血管の内壁との摩擦
によりピンホールが発生し、ジェット現象と呼ばれる、
ピンホールからバルーン拡張用流体が噴き出し血管に孔
を開ける場合があり危険になることもある。
エチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート(以下PETと略記)樹脂等が用いられ、前記要求
に対し肉厚を増す事で対処していた。しかしながら、バ
ルーンの肉厚増加はバルーンを小さく折り畳むのに不都
合を生じ、結果として、バルーンの狭窄部への挿通性を
悪くした。また、樹脂素材単層のバルーンでは表面に受
けた傷が進行し、結果として繰り返し使用すると思わぬ
耐圧低下を起こしていた。また、樹脂素材単層のバルー
ンでは、ステントとの摩擦や石灰化血管の内壁との摩擦
によりピンホールが発生し、ジェット現象と呼ばれる、
ピンホールからバルーン拡張用流体が噴き出し血管に孔
を開ける場合があり危険になることもある。
【0005】それに対し、バルーンの多層化による耐久
性の向上や特定機能の付与が検討された。
性の向上や特定機能の付与が検討された。
【0006】例えば、特開平2−289264号ではバ
ルーン表面に潤滑性のコーティングを施したものが開示
されている。このバルーンは潤滑層の耐剥離性とバルー
ン強度の耐久性に関して不十分であった。
ルーン表面に潤滑性のコーティングを施したものが開示
されている。このバルーンは潤滑層の耐剥離性とバルー
ン強度の耐久性に関して不十分であった。
【0007】また、欧州特許公開0549100号では
二軸延伸PETバルーン等にピンホール防止と耐圧補強
目的でポリイミド樹脂やポリウレタン樹脂をコートした
ものが提案されている。このものは二軸延伸したバルー
ンへのコーティングであり、立体形状物への均一コート
が難しく、均一なバルーンが得にくいという欠点があ
る。また、コーティング樹脂の耐剥離性が悪く、剥離物
の体内残留の危険性があった。また、保護層自体がコー
ティングによる薄膜であるので、外傷からの保護効果は
ほとんどなかった。
二軸延伸PETバルーン等にピンホール防止と耐圧補強
目的でポリイミド樹脂やポリウレタン樹脂をコートした
ものが提案されている。このものは二軸延伸したバルー
ンへのコーティングであり、立体形状物への均一コート
が難しく、均一なバルーンが得にくいという欠点があ
る。また、コーティング樹脂の耐剥離性が悪く、剥離物
の体内残留の危険性があった。また、保護層自体がコー
ティングによる薄膜であるので、外傷からの保護効果は
ほとんどなかった。
【0008】さらに、特開平4−231070号では積
層バルーンが開示されている。しかしながら、あらかじ
め二軸延伸成形されたPETバルーンに順次保護層を重
ねるタイプのこのバルーンは保護層が接着されておらず
耐剥離性が弱かった。
層バルーンが開示されている。しかしながら、あらかじ
め二軸延伸成形されたPETバルーンに順次保護層を重
ねるタイプのこのバルーンは保護層が接着されておらず
耐剥離性が弱かった。
【0009】逆に、特表平4−505569号の様にP
ETバルーンの内面に導電性ポリエチレン樹脂をコート
した多層バルーンや特公平5−75432号の様に共押
出成形で内層にポリエチレン樹脂・塩化ビニール樹脂等
の軟質樹脂、外層にPET樹脂等の高強度樹脂を配置し
た多層の元チューブから二軸延伸ブロー成形で多層バル
ーンとしたものなどがある。しかしながら、強度と寸法
安定性を持たせるべき樹脂層が外層に来た場合、強度層
への傷を防ぐことは出来ず結局単層バルーン同様、外傷
からの耐圧低下を防ぐ事は出来なかった。
ETバルーンの内面に導電性ポリエチレン樹脂をコート
した多層バルーンや特公平5−75432号の様に共押
出成形で内層にポリエチレン樹脂・塩化ビニール樹脂等
の軟質樹脂、外層にPET樹脂等の高強度樹脂を配置し
た多層の元チューブから二軸延伸ブロー成形で多層バル
ーンとしたものなどがある。しかしながら、強度と寸法
安定性を持たせるべき樹脂層が外層に来た場合、強度層
への傷を防ぐことは出来ず結局単層バルーン同様、外傷
からの耐圧低下を防ぐ事は出来なかった。
【0010】以上の観点から、特公平4−144572
号ではPET層の上にポリエーテルナイロン樹脂やセグ
メント化ポリウレタン樹脂等の血液適合性の弾性材料を
外層にしたバルーンが提案された。このものは外層の耐
剥離性がほとんど問題にならない大動脈バルーンポンピ
ング用としては抗血栓性にすぐれ良かったが、PTA用
バルーンとしては摩擦による外層の剥離は考慮されてお
らず、外層の耐剥離(耐摩耗)性は劣っていた。
号ではPET層の上にポリエーテルナイロン樹脂やセグ
メント化ポリウレタン樹脂等の血液適合性の弾性材料を
外層にしたバルーンが提案された。このものは外層の耐
剥離性がほとんど問題にならない大動脈バルーンポンピ
ング用としては抗血栓性にすぐれ良かったが、PTA用
バルーンとしては摩擦による外層の剥離は考慮されてお
らず、外層の耐剥離(耐摩耗)性は劣っていた。
【0011】また、特表平6−507101号ではPE
T層の上にポリエチレン樹脂を多層化したバルーンが提
案されている。さらに米国特許4596563号ではナ
イロン12樹脂層の上にポリウレタン樹脂を多層化した
バルーンが提案されている。これらのバルーンは共押出
成形で多層の元チューブを作成し、二軸延伸ブロー成形
で多層バルーンを得ているが内層樹脂と外層の柔軟性樹
脂に相溶性がなく、層間剥離を起こしやすく、狭窄部通
過時の摩擦や頻回のバルーン拡張収縮時にバルーン表面
の皺や表面層の剥離が発生し問題となった。このような
バルーン表面層の剥離や皺の発生は、バルーンが狭窄部
で引っかかったとき表面層が剥けてめくれを生じ、バル
ーン回収の際にこのめくれた部分が血管内に脱落した
り、血管壁を損傷する危険につながる。
T層の上にポリエチレン樹脂を多層化したバルーンが提
案されている。さらに米国特許4596563号ではナ
イロン12樹脂層の上にポリウレタン樹脂を多層化した
バルーンが提案されている。これらのバルーンは共押出
成形で多層の元チューブを作成し、二軸延伸ブロー成形
で多層バルーンを得ているが内層樹脂と外層の柔軟性樹
脂に相溶性がなく、層間剥離を起こしやすく、狭窄部通
過時の摩擦や頻回のバルーン拡張収縮時にバルーン表面
の皺や表面層の剥離が発生し問題となった。このような
バルーン表面層の剥離や皺の発生は、バルーンが狭窄部
で引っかかったとき表面層が剥けてめくれを生じ、バル
ーン回収の際にこのめくれた部分が血管内に脱落した
り、血管壁を損傷する危険につながる。
【0012】これら明細書には中間層に接着性樹脂を用
いることもできると記載されているが、実際にはPE
T、ナイロン等の結晶性エンジニアプラスチックとポリ
エチレン樹脂や熱可塑性エラストマー樹脂を十分な強度
で接着出来る接着性樹脂はなく、実際、接着性樹脂を用
いたとしても十分な耐剥離強度を有する多層バルーンは
得られていない。
いることもできると記載されているが、実際にはPE
T、ナイロン等の結晶性エンジニアプラスチックとポリ
エチレン樹脂や熱可塑性エラストマー樹脂を十分な強度
で接着出来る接着性樹脂はなく、実際、接着性樹脂を用
いたとしても十分な耐剥離強度を有する多層バルーンは
得られていない。
【0013】従って、狭窄部を通過する際の摩擦や擦過
及び金属ステントのエッジに耐え耐圧低下を起こさず、
しかも、外層の剥離や皺の発生を起こさない高い耐剥離
性、耐摩耗性を有する丈夫なバルーンが要望されてい
る。
及び金属ステントのエッジに耐え耐圧低下を起こさず、
しかも、外層の剥離や皺の発生を起こさない高い耐剥離
性、耐摩耗性を有する丈夫なバルーンが要望されてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものであり、丈夫な多層バルーンを提供
することを目的とする。すなわち、高強度の内層と柔軟
な外層とを強固に接合する方法を開示し、硬い石灰化血
管や金属ステント等による擦過によって層間剥離を起こ
さず、外傷による耐圧低下が減少された丈夫なバルーン
及びバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、丈夫な多層バルーンを提供
することを目的とする。すなわち、高強度の内層と柔軟
な外層とを強固に接合する方法を開示し、硬い石灰化血
管や金属ステント等による擦過によって層間剥離を起こ
さず、外傷による耐圧低下が減少された丈夫なバルーン
及びバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(5)の本発明により達成される。
〜(5)の本発明により達成される。
【0016】(1) 流体の注入、抜去に伴って拡張、
収縮し得る多層バルーンであって、結晶性プラスチック
樹脂からなる内層と、柔軟性の高い樹脂からなる外層
と、前記結晶性プラスチック樹脂を60〜70重量部、
前記柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有する比較
的柔軟なポリマーアロイからなる中間層とを有する薄肉
部材で構成されていることを特徴とするバルーン。
収縮し得る多層バルーンであって、結晶性プラスチック
樹脂からなる内層と、柔軟性の高い樹脂からなる外層
と、前記結晶性プラスチック樹脂を60〜70重量部、
前記柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有する比較
的柔軟なポリマーアロイからなる中間層とを有する薄肉
部材で構成されていることを特徴とするバルーン。
【0017】(2) 流体の注入、抜去に伴って拡張、
収縮し得る多層バルーンであって、結晶性プラスチック
からなる内層と、前記結晶性プラスチック樹脂を60〜
70重量部、柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有
する比較的柔軟なポリマーアロイからなる外層とを有す
る薄肉部材で構成されていることを特徴とするバルー
ン。
収縮し得る多層バルーンであって、結晶性プラスチック
からなる内層と、前記結晶性プラスチック樹脂を60〜
70重量部、柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有
する比較的柔軟なポリマーアロイからなる外層とを有す
る薄肉部材で構成されていることを特徴とするバルー
ン。
【0018】(3) 前記バルーンは、二軸延伸されて
いる上記(1)又は(2)に記載のバルーン。
いる上記(1)又は(2)に記載のバルーン。
【0019】(4) 内層がポリフェニレンスルフィド
樹脂、中間層がポリフェニレンスルフィド樹脂60〜7
0重量部とポリエチレン樹脂30〜40重量部からなる
樹脂混練物、外層がポリエチレン樹脂で形成されてお
り、かつ延伸加工されていることを特徴とする三層構造
のバルーン。
樹脂、中間層がポリフェニレンスルフィド樹脂60〜7
0重量部とポリエチレン樹脂30〜40重量部からなる
樹脂混練物、外層がポリエチレン樹脂で形成されてお
り、かつ延伸加工されていることを特徴とする三層構造
のバルーン。
【0020】(5) 内部にルーメンを有する管状体
と、内部が該ルーメンと連通する上記(1)〜(4)の
いずれかに記載のバルーンとを少なくとも有することを
特徴とするバルーンカテーテル。
と、内部が該ルーメンと連通する上記(1)〜(4)の
いずれかに記載のバルーンとを少なくとも有することを
特徴とするバルーンカテーテル。
【0021】本発明では、バルーンが、結晶性プラスチ
ックよりなる高強度の内層と、柔軟な外層とを少なくと
も有する薄肉部材で構成されているため、薄くて丈夫な
バルーンが提供できる。バルーンに保護層を設けるこの
構造により、耐摩耗性の向上、外傷からの強度層保護、
ピンホール防止が可能になる。また、中間層または外層
に内層樹脂成分が60〜70重量部、柔軟性の高い樹脂
が30〜40重量部含有される樹脂組成物が用いられて
いるので、内層と外層との相溶性が改善され層間剥離が
ほとんど起こらないため、耐圧の耐久性にも優れる。ま
た、外層が剥がれて体内に脱落、放出されることもな
い。
ックよりなる高強度の内層と、柔軟な外層とを少なくと
も有する薄肉部材で構成されているため、薄くて丈夫な
バルーンが提供できる。バルーンに保護層を設けるこの
構造により、耐摩耗性の向上、外傷からの強度層保護、
ピンホール防止が可能になる。また、中間層または外層
に内層樹脂成分が60〜70重量部、柔軟性の高い樹脂
が30〜40重量部含有される樹脂組成物が用いられて
いるので、内層と外層との相溶性が改善され層間剥離が
ほとんど起こらないため、耐圧の耐久性にも優れる。ま
た、外層が剥がれて体内に脱落、放出されることもな
い。
【0022】以上から、バルーンカテーテル、特に、P
TA用バルーンカテーテルにおいては、柔軟かつ薄肉の
バルーンであるので、バルーンをカテーテルシャフトの
回りに小さく折り畳むラッピングが容易である。しか
も、ラッピングしたときのバルーン装着部分の外径を小
さくすることが出来る。その結果、バルーンカテーテル
の狭窄部通過性等の挿通性に優れる。
TA用バルーンカテーテルにおいては、柔軟かつ薄肉の
バルーンであるので、バルーンをカテーテルシャフトの
回りに小さく折り畳むラッピングが容易である。しか
も、ラッピングしたときのバルーン装着部分の外径を小
さくすることが出来る。その結果、バルーンカテーテル
の狭窄部通過性等の挿通性に優れる。
【0023】内層に高強度の結晶性プラスチックを用い
ているので高圧拡張が可能である。ステントや石灰化し
た病変を拡張する場合、15気圧程度の高圧拡張が行わ
れるが、ステント等から受けた傷が保護層に留まり強度
層まで達しないので、繰り返しの高圧拡張が可能とな
る。
ているので高圧拡張が可能である。ステントや石灰化し
た病変を拡張する場合、15気圧程度の高圧拡張が行わ
れるが、ステント等から受けた傷が保護層に留まり強度
層まで達しないので、繰り返しの高圧拡張が可能とな
る。
【0024】また、外層に柔軟性の高い材質を用いてい
るので、血管への損傷を防止できる。
るので、血管への損傷を防止できる。
【0025】以上から、バルーンとして望ましい性能を
提供するだけでなく、適応の拡大を可能にする信頼性の
高い丈夫なバルーンを提供できる。
提供するだけでなく、適応の拡大を可能にする信頼性の
高い丈夫なバルーンを提供できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバルーン及びバル
ーンカテーテルを添付図面を用いて詳細に説明する。
ーンカテーテルを添付図面を用いて詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明のバルーンカテーテルをP
TCA用バルーンカテーテルに適用した場合の構成例を
示す透視図である。
TCA用バルーンカテーテルに適用した場合の構成例を
示す透視図である。
【0028】バルーンカテーテル100はいわゆるオー
バーザワイヤータイプと呼ばれる形式のものであるが、
当該業者ならば本発明のバルーンはオンザワイヤータイ
プやモノレールタイプへの搭載が可能であることは明白
であり、本発明は本実施例のみに限定されない。
バーザワイヤータイプと呼ばれる形式のものであるが、
当該業者ならば本発明のバルーンはオンザワイヤータイ
プやモノレールタイプへの搭載が可能であることは明白
であり、本発明は本実施例のみに限定されない。
【0029】同図に示すバルーンカテーテル100は、
バルーン1、補強チューブ2、外管状部材3、内管状部
材4及び分岐ハブ6から構成されている。
バルーン1、補強チューブ2、外管状部材3、内管状部
材4及び分岐ハブ6から構成されている。
【0030】具体的に説明すると、図1に示す構成のバ
ルーンカテーテル100は、外管状部材3と内管状部材
4を組み合わせてなり、これらの間にバルーン1の内部
へ通ずる拡張ルーメン5を形成されている。さらに拡張
ルーメン5は分岐ハブ6の拡張ポート62へ連通してい
る。また、内管状部材4の内部はガイドワイヤー用のル
ーメンとして利用される。外管状部材3はバルーン1の
基端側に固着され、バルーン1の先端側で内管状部材4
に固着されバルーン先端部を封止している。
ルーンカテーテル100は、外管状部材3と内管状部材
4を組み合わせてなり、これらの間にバルーン1の内部
へ通ずる拡張ルーメン5を形成されている。さらに拡張
ルーメン5は分岐ハブ6の拡張ポート62へ連通してい
る。また、内管状部材4の内部はガイドワイヤー用のル
ーメンとして利用される。外管状部材3はバルーン1の
基端側に固着され、バルーン1の先端側で内管状部材4
に固着されバルーン先端部を封止している。
【0031】内管状部材4のバルーン内部に相当する部
分には、1ないし数個の白金や金等で形成されたX線不
透過材料で作られた造影マーカーが付けて有る(図示せ
ず)。バルーンを狭窄部に位置させるため、X線透視下
このマーカーをたよりに位置決めを行う。
分には、1ないし数個の白金や金等で形成されたX線不
透過材料で作られた造影マーカーが付けて有る(図示せ
ず)。バルーンを狭窄部に位置させるため、X線透視下
このマーカーをたよりに位置決めを行う。
【0032】以上述べた各部材の接合は接着または融着
等を適宜用いることができる。
等を適宜用いることができる。
【0033】内管状部材4の内部は分岐ハブ6のガイド
ワイヤーポート61とカテーテル最先端部まで連通して
おり、ガイドワイヤーを抜けば、カテーテル先端からの
造影剤等の薬液注入が可能である。
ワイヤーポート61とカテーテル最先端部まで連通して
おり、ガイドワイヤーを抜けば、カテーテル先端からの
造影剤等の薬液注入が可能である。
【0034】バルーン1の拡張・収縮は、拡張ポート6
2へ接続する圧力計付き加圧装置(インデフレーター)
により、造影剤の注入・抜去を行うことにより行われ
る。
2へ接続する圧力計付き加圧装置(インデフレーター)
により、造影剤の注入・抜去を行うことにより行われ
る。
【0035】バルーン1の構成及び寸法については後に
詳述する。
詳述する。
【0036】補強チューブ2は、分岐ハブ6の先端から
外管状部材3を被覆する形で設けることができ、その長
さや材質は自由に設定され、押出成形、射出成形等の公
知のチューブ成形法によりで成形することができる。補
強チューブ2の材質としては、代表的には、熱可塑性エ
ラストマー、熱収縮チューブ、ポリオレフィン、ポリイ
ミド等がカテーテル基部の耐キンク性向上・押し込み性
向上のため好適に用いられる。
外管状部材3を被覆する形で設けることができ、その長
さや材質は自由に設定され、押出成形、射出成形等の公
知のチューブ成形法によりで成形することができる。補
強チューブ2の材質としては、代表的には、熱可塑性エ
ラストマー、熱収縮チューブ、ポリオレフィン、ポリイ
ミド等がカテーテル基部の耐キンク性向上・押し込み性
向上のため好適に用いられる。
【0037】外管状部材3の形成材料としては、ある程
度可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−ポ
リ四フッ化エチレン共重合体、パーフルオロアルカン、
ナイロン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラ
ストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム、ポリイミド等で構成されたもの
が挙げられる。また、ワイヤー・パイプ・コイル・ブレ
ード等の補強体を内装または埋設して設けても良い。
度可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−ポ
リ四フッ化エチレン共重合体、パーフルオロアルカン、
ナイロン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラ
ストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム、ポリイミド等で構成されたもの
が挙げられる。また、ワイヤー・パイプ・コイル・ブレ
ード等の補強体を内装または埋設して設けても良い。
【0038】外管状部材3の寸法としては、外径が0.
75〜4.30mm、好ましくは0.80〜2.00m
m、内径が0.70〜3.80mm、好ましくは0.8
0〜1.80mmである。
75〜4.30mm、好ましくは0.80〜2.00m
m、内径が0.70〜3.80mm、好ましくは0.8
0〜1.80mmである。
【0039】内管状部材4の形成材料としては、ある程
度撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−ポ
リ四フッ化エチレン共重合体、パーフルオロアルカン、
ナイロン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラ
ストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム、ポリイミド等で構成されたもの
が挙げられる。また、ワイヤー・パイプ・コイル・ブレ
ード等の補強体を内装または埋設して設けても良い。
度撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−ポ
リ四フッ化エチレン共重合体、パーフルオロアルカン、
ナイロン、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラ
ストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム、ポリイミド等で構成されたもの
が挙げられる。また、ワイヤー・パイプ・コイル・ブレ
ード等の補強体を内装または埋設して設けても良い。
【0040】内管状部材4の寸法としては、外径が0.
40〜2.50mm、好ましくは0.55〜1.20m
m、内径が0.25〜2.35mm、好ましくは0.8
0〜0.90mmである。
40〜2.50mm、好ましくは0.55〜1.20m
m、内径が0.25〜2.35mm、好ましくは0.8
0〜0.90mmである。
【0041】内管状部材4の先端部は、先端側に向かっ
てテーパー状に縮径していることが好ましい。狭窄部へ
のバルーン部の通過性が容易になるからである。また、
内管状部材4及び外管状部材3は異径で先端に行くほど
縮径していることが好ましい。血管内でのガイドワイヤ
ー操作性及びカテーテルの走行性が良くなるからであ
る。
てテーパー状に縮径していることが好ましい。狭窄部へ
のバルーン部の通過性が容易になるからである。また、
内管状部材4及び外管状部材3は異径で先端に行くほど
縮径していることが好ましい。血管内でのガイドワイヤ
ー操作性及びカテーテルの走行性が良くなるからであ
る。
【0042】拡張用ルーメン5は内管状部材4と外管状
部材3との隙間により形成され、クリアランス設定が重
要である。バルーンの拡張・収縮時間を大きく左右す
る。従って、内管状部材4の外径と、外管状部材3の内
径との差が0.10〜3.40mm、好ましくは0.3
0〜1.20mmに設定する必要がある。
部材3との隙間により形成され、クリアランス設定が重
要である。バルーンの拡張・収縮時間を大きく左右す
る。従って、内管状部材4の外径と、外管状部材3の内
径との差が0.10〜3.40mm、好ましくは0.3
0〜1.20mmに設定する必要がある。
【0043】分岐ハブ6の構成材料としては、ポリカー
ボネート、ナイロン、ポリサルホン、ポリアリレート、
アクリル酸系樹脂、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂が
好適に使用できる。また、分岐ハブを設けず、内管状部
材4の内部ルーメンと拡張ルーメン5のそれぞれに連通
する、例えば後端に開口部を形成するポート部材を有す
るチューブを液密に取り付けるようにしても良い。
ボネート、ナイロン、ポリサルホン、ポリアリレート、
アクリル酸系樹脂、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂が
好適に使用できる。また、分岐ハブを設けず、内管状部
材4の内部ルーメンと拡張ルーメン5のそれぞれに連通
する、例えば後端に開口部を形成するポート部材を有す
るチューブを液密に取り付けるようにしても良い。
【0044】次に、本発明のバルーンカテーテルに用い
られるバルーン1の構成について説明する。
られるバルーン1の構成について説明する。
【0045】図2(a)は本発明のバルーンの拡大図で
あり、図2(b)は図2(a)のI−I線における拡大
断面図である。同図に示す様に、バルーン1は、内層7
と中間層8と外層9からなる三層構造の薄肉部材で構成
されている。
あり、図2(b)は図2(a)のI−I線における拡大
断面図である。同図に示す様に、バルーン1は、内層7
と中間層8と外層9からなる三層構造の薄肉部材で構成
されている。
【0046】内層7は、主にバルーン1の強度を担う部
分であり、結晶性プラスチック樹脂で構成されている。
ここで、結晶性プラスチック樹脂(以下、「結晶性プラ
スチック」とする)とは、結晶化度20%以上の結晶化
可能な熱可塑性樹脂を言う。
分であり、結晶性プラスチック樹脂で構成されている。
ここで、結晶性プラスチック樹脂(以下、「結晶性プラ
スチック」とする)とは、結晶化度20%以上の結晶化
可能な熱可塑性樹脂を言う。
【0047】なお、結晶性プラスチックの結晶化度は、
例えば、X線回折、密度法、赤外線法、核磁気共鳴吸収
法等により測定できる。
例えば、X線回折、密度法、赤外線法、核磁気共鳴吸収
法等により測定できる。
【0048】内側に結晶性プラスチックを用いる理由
は、結晶性プラスチックに延伸加工を施したものとすれ
ば、強度が高くかつ薄い内層7を得ることができるから
である。
は、結晶性プラスチックに延伸加工を施したものとすれ
ば、強度が高くかつ薄い内層7を得ることができるから
である。
【0049】従って、下記のような結晶性プラスチック
素材をそのまま用いても良いが、延伸加工(例えば、二
軸延伸ブロー成形)を施して使用することが好ましい。
素材をそのまま用いても良いが、延伸加工(例えば、二
軸延伸ブロー成形)を施して使用することが好ましい。
【0050】このような結晶性プラスチックとしては、
例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)、ポリエチレンイソフタレート等の
結晶性ポリエステル、ナイロン等のポリアミド(P
A)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレン
スルフィド(PPS)等が挙げられる。その中でも延伸
加工のしやすさからPET、ポリアミド、PPSが好ま
しい。
例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフ
タレート(PEN)、ポリエチレンイソフタレート等の
結晶性ポリエステル、ナイロン等のポリアミド(P
A)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレン
スルフィド(PPS)等が挙げられる。その中でも延伸
加工のしやすさからPET、ポリアミド、PPSが好ま
しい。
【0051】中間層8は、外層9と内層7を強固に接着
する役目を果たすため、前記内層7で用いた結晶性プラ
スチックと同種の結晶性プラスチックを主成分とし、外
層樹脂を含むポリマーアロイで構成されている。
する役目を果たすため、前記内層7で用いた結晶性プラ
スチックと同種の結晶性プラスチックを主成分とし、外
層樹脂を含むポリマーアロイで構成されている。
【0052】ここでポリマーアロイとはポリマーブレン
ド、グラフトポリマー、ブロックポリマーを含む概念で
ある。
ド、グラフトポリマー、ブロックポリマーを含む概念で
ある。
【0053】中間層8は、内層7を構成する結晶性プラ
スチックと外層9を構成する柔軟性の高い樹脂を混練し
たもの、または、外層9を構成する柔軟性の高い樹脂を
ソフトセグメントとするブロックコポリマーが好まし
く、外層9と内層7との接着性を良好なものとするため
と、十分な柔軟性を得るため、内層7を構成する結晶性
プラスチックを60〜70重量部含有するポリマーアロ
イであることが好ましい。上記結晶性プラスチックが6
0重量部を下回る場合、内層7と中間層8との間で層間
剥離を起こし易く、逆に70重量部を上回る場合、中間
層8と外層9との間で層間剥離が起こりやすくなる。6
0〜70重量部という狭い範囲でのみ内層7と外層9の
両者に強固に接着し、中間層8(接着層)自体の凝集破
壊に達するまでの高い接着力を発揮する。
スチックと外層9を構成する柔軟性の高い樹脂を混練し
たもの、または、外層9を構成する柔軟性の高い樹脂を
ソフトセグメントとするブロックコポリマーが好まし
く、外層9と内層7との接着性を良好なものとするため
と、十分な柔軟性を得るため、内層7を構成する結晶性
プラスチックを60〜70重量部含有するポリマーアロ
イであることが好ましい。上記結晶性プラスチックが6
0重量部を下回る場合、内層7と中間層8との間で層間
剥離を起こし易く、逆に70重量部を上回る場合、中間
層8と外層9との間で層間剥離が起こりやすくなる。6
0〜70重量部という狭い範囲でのみ内層7と外層9の
両者に強固に接着し、中間層8(接着層)自体の凝集破
壊に達するまでの高い接着力を発揮する。
【0054】外層9は、内層7を保護し主としてバルー
ン1の柔軟性を担う部分であり、内層7及び中間層8よ
りも柔軟な材料で形成されていることが望ましい。その
ような柔軟性の高い好適な樹脂材料としては、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等のポリエチレンや、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リアミド系エラストマー、ポリウレタン、ポリエステル
系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー等が挙
げられる。
ン1の柔軟性を担う部分であり、内層7及び中間層8よ
りも柔軟な材料で形成されていることが望ましい。その
ような柔軟性の高い好適な樹脂材料としては、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン等のポリエチレンや、ポリプロピレン、エチレ
ン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リアミド系エラストマー、ポリウレタン、ポリエステル
系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー等が挙
げられる。
【0055】内層7と外層9の組み合わせは自由である
が、例えば、内層7をPPSを用いて形成し、外層9を
低密度ポリエチレンで形成し、中間層としてPPSを6
0〜70重量部、低密度ポリエチレンを30〜40重量
部含有する樹脂混練物を用いて形成したものとすること
ができる。また、内層7にポリエステルを用いた場合
は、このポリエステルと同系統のポリエステルエラスト
マーを中間層8に用い、中間層8より更に柔軟なポリエ
ステルエラストマーを外層9に用いることができ、さら
には、内層7にポリアミドを用いた場合は、このポリア
ミドと同系統のポリアミドエラストマーを中間層8に用
い、中間層8より更に柔軟なポリアミドエラストマーを
外層9に用いることもできる。このように、中間層8お
よび外層9を内層7と同系統のポリマーで形成すること
により、内層7と中間層8との間の接着性および中間層
8と外層9との間の接着性が高いものとなる。
が、例えば、内層7をPPSを用いて形成し、外層9を
低密度ポリエチレンで形成し、中間層としてPPSを6
0〜70重量部、低密度ポリエチレンを30〜40重量
部含有する樹脂混練物を用いて形成したものとすること
ができる。また、内層7にポリエステルを用いた場合
は、このポリエステルと同系統のポリエステルエラスト
マーを中間層8に用い、中間層8より更に柔軟なポリエ
ステルエラストマーを外層9に用いることができ、さら
には、内層7にポリアミドを用いた場合は、このポリア
ミドと同系統のポリアミドエラストマーを中間層8に用
い、中間層8より更に柔軟なポリアミドエラストマーを
外層9に用いることもできる。このように、中間層8お
よび外層9を内層7と同系統のポリマーで形成すること
により、内層7と中間層8との間の接着性および中間層
8と外層9との間の接着性が高いものとなる。
【0056】また、バルーン外層をミクロ層分離構造を
有する抗血栓性ポリマーを用いて形成したり、外層を形
成する樹脂に抗血栓性薬剤を含浸させたり潤滑性被覆を
施すことも自由である。
有する抗血栓性ポリマーを用いて形成したり、外層を形
成する樹脂に抗血栓性薬剤を含浸させたり潤滑性被覆を
施すことも自由である。
【0057】さらに、バルーン1は、円筒部分1aの前
方及び後方に前述した内管状部材4および外管状部材3
との固着部に至るまでの部分はテーパー状となってい
る。バルーン1の大きさとしては、拡張されたときの円
筒部分の外径が1.5〜35mm、好ましくは1.5〜
10mmであり、長さが5〜80mm、好ましくは10
〜40mmであり、バルーン1の全体の長さが10〜1
00mmで、好ましくは15〜45mmである。また、
バルーン1の肉厚は合計で0.01〜0.1mm、好ま
しくは、0.01〜0.05mmである。
方及び後方に前述した内管状部材4および外管状部材3
との固着部に至るまでの部分はテーパー状となってい
る。バルーン1の大きさとしては、拡張されたときの円
筒部分の外径が1.5〜35mm、好ましくは1.5〜
10mmであり、長さが5〜80mm、好ましくは10
〜40mmであり、バルーン1の全体の長さが10〜1
00mmで、好ましくは15〜45mmである。また、
バルーン1の肉厚は合計で0.01〜0.1mm、好ま
しくは、0.01〜0.05mmである。
【0058】各層の肉厚比率は合計の範囲内で自由に設
定できる。耐圧を重視する場合は内層7の肉厚を増し、
バルーンの柔軟性を重視する場合は外層9の肉厚を増せ
ば良く、肉厚設定により多様な症例への対応が可能にな
る。
定できる。耐圧を重視する場合は内層7の肉厚を増し、
バルーンの柔軟性を重視する場合は外層9の肉厚を増せ
ば良く、肉厚設定により多様な症例への対応が可能にな
る。
【0059】本発明におけるバルーン1は、結晶性プラ
スチックよりなる内層7と柔らかい外層9を特殊な中間
層8を介すことにより、耐剥離性に優れた組み合わせを
実現でき、バルーン1の強度および耐久性と、柔軟性と
を両立することが可能となる。
スチックよりなる内層7と柔らかい外層9を特殊な中間
層8を介すことにより、耐剥離性に優れた組み合わせを
実現でき、バルーン1の強度および耐久性と、柔軟性と
を両立することが可能となる。
【0060】このようなバルーン1の製造方法として
は、内層7、中間層8、外層9とを、予め多層チューブ
に成形した後、これを長さ方向に延伸しながらブロー成
形し、一体的に成形する。層間剥離を防止するためには
溶融状態で各層を多層化することが必要である。多層の
元チューブを単層チューブ同様に公知の二軸延伸ブロー
成形する事により容易にバルーンを得ることができる。
は、内層7、中間層8、外層9とを、予め多層チューブ
に成形した後、これを長さ方向に延伸しながらブロー成
形し、一体的に成形する。層間剥離を防止するためには
溶融状態で各層を多層化することが必要である。多層の
元チューブを単層チューブ同様に公知の二軸延伸ブロー
成形する事により容易にバルーンを得ることができる。
【0061】図2に示す構成例では、内層7、中間層
8、外層9の3層からなるバルーンの構成を示したが、
本発明はこれに限定されず、場合によっては、図3に示
すように、中間層8を省略し、外層9を上記結晶性プラ
スチック60〜70重量部、上記柔軟性の高い樹脂30
〜40重量部含有するポリマーアロイで形成することも
可能である。このようなバルーン1’も、結晶性プラス
チックよりなる内層7と柔らかい外層9を備えるため、
バルーン1’の強度および耐久性と、柔軟性とを両立す
ることが可能であり、かつ、両層の間の接着性が高いた
め、耐剥離性に優れた組み合わせを実現できる。
8、外層9の3層からなるバルーンの構成を示したが、
本発明はこれに限定されず、場合によっては、図3に示
すように、中間層8を省略し、外層9を上記結晶性プラ
スチック60〜70重量部、上記柔軟性の高い樹脂30
〜40重量部含有するポリマーアロイで形成することも
可能である。このようなバルーン1’も、結晶性プラス
チックよりなる内層7と柔らかい外層9を備えるため、
バルーン1’の強度および耐久性と、柔軟性とを両立す
ることが可能であり、かつ、両層の間の接着性が高いた
め、耐剥離性に優れた組み合わせを実現できる。
【0062】このようなバルーン1’を構成する結晶性
プラスチックおよび柔軟性の高い樹脂としては、上記バ
ルーン1で説明したものと同一のものを好適に使用でき
る。また、バルーン1’の寸法や各層の厚さ等について
も、上記バルーン1と同様に適宜設定可能である。ま
た、バルーン1’の製造についても、上記バルーン1と
同様に、多層の元チューブを公知の二軸延伸ブロー成形
する事により容易に行うことができる。
プラスチックおよび柔軟性の高い樹脂としては、上記バ
ルーン1で説明したものと同一のものを好適に使用でき
る。また、バルーン1’の寸法や各層の厚さ等について
も、上記バルーン1と同様に適宜設定可能である。ま
た、バルーン1’の製造についても、上記バルーン1と
同様に、多層の元チューブを公知の二軸延伸ブロー成形
する事により容易に行うことができる。
【0063】
【実施例】本発明の具体的実施例をバルーンの耐剥離性
の実験を加えさらに詳しく説明する。
の実験を加えさらに詳しく説明する。
【0064】[実施例1〜3および比較例1〜5]内層
を構成する結晶性プラスチックとして、ポリフェニレン
スルフィド(PPS)樹脂(呉羽化学工業(株)製、商
品名フォートロンHF−3000)、外層を構成する柔
軟性の高い樹脂として、ポリエチレン(PE)樹脂(三
井日石ポリマー(株)製、商品名ウルトゼックス152
0L)を用い、かつ、中間層形成材料として、上記2つ
の樹脂を所定の組成比(重量比)に従い二軸混練により
作製した樹脂ペレットを用いて、多層チューブ成型機で
下記表1に示す数種のチューブを成形した。その元チュ
ーブより、下記表1に示すバルーンを二軸延伸ブロー成
形により作製した。
を構成する結晶性プラスチックとして、ポリフェニレン
スルフィド(PPS)樹脂(呉羽化学工業(株)製、商
品名フォートロンHF−3000)、外層を構成する柔
軟性の高い樹脂として、ポリエチレン(PE)樹脂(三
井日石ポリマー(株)製、商品名ウルトゼックス152
0L)を用い、かつ、中間層形成材料として、上記2つ
の樹脂を所定の組成比(重量比)に従い二軸混練により
作製した樹脂ペレットを用いて、多層チューブ成型機で
下記表1に示す数種のチューブを成形した。その元チュ
ーブより、下記表1に示すバルーンを二軸延伸ブロー成
形により作製した。
【0065】
【表1】
【0066】[評価1]得られた実施例1〜3および比
較例2〜5のバルーンについて、図4に示す摩擦感テス
ターを用いて紙ヤスリに対する耐摩耗性を評価した。
較例2〜5のバルーンについて、図4に示す摩擦感テス
ターを用いて紙ヤスリに対する耐摩耗性を評価した。
【0067】この試験法は、図4に示すように、外管状
部材3に取り付けられたバルーン1を試料台34の上に
戴置しておき、重り31で一定加重を加えた摩擦子32
を駆動モーター30によって一定スピードで往復運動さ
せてバルーン1を擦り、各バルーンの耐摩耗性を評価す
ることにより行った。尚、本評価実験の諸条件は下記の
通りとした。
部材3に取り付けられたバルーン1を試料台34の上に
戴置しておき、重り31で一定加重を加えた摩擦子32
を駆動モーター30によって一定スピードで往復運動さ
せてバルーン1を擦り、各バルーンの耐摩耗性を評価す
ることにより行った。尚、本評価実験の諸条件は下記の
通りとした。
【0068】<諸条件> 装置 :摩擦感テスター KES−SE、カトーテッ
ク(株)製 摩擦子 :紙ヤスリAA−320 荷重 :50g 往復速度:1mm/min サンプル形状:カテーテルバルーン部を摩擦 実際には狭窄部とバルーンとの摩擦となるが、血管組織
とバルーンの摩擦であり、紙ヤスリを用いての擦過は過
酷試験となる。
ク(株)製 摩擦子 :紙ヤスリAA−320 荷重 :50g 往復速度:1mm/min サンプル形状:カテーテルバルーン部を摩擦 実際には狭窄部とバルーンとの摩擦となるが、血管組織
とバルーンの摩擦であり、紙ヤスリを用いての擦過は過
酷試験となる。
【0069】結果を下記表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】表2に示すように、比較例2〜5のバルー
ンは中間層が凝集破壊に達する前に内層と外層のいずれ
かが界面破壊を生じ、外層が部分的に剥離して皺が発生
した。これに対し、実施例1〜3のバルーンはいずれ
も、中間層の凝集破壊までの高い接着力を発揮してお
り、耐摩耗性が比較例2〜5に比べて飛躍的に優れてい
ることが確認された。
ンは中間層が凝集破壊に達する前に内層と外層のいずれ
かが界面破壊を生じ、外層が部分的に剥離して皺が発生
した。これに対し、実施例1〜3のバルーンはいずれ
も、中間層の凝集破壊までの高い接着力を発揮してお
り、耐摩耗性が比較例2〜5に比べて飛躍的に優れてい
ることが確認された。
【0072】[評価2]得られた実施例1〜3および比
較例2〜5のバルーンを、それぞれ12個ずつ用意し、
図5に示すモデル血管系でのステント擦過による耐圧へ
の影響を調べた。
較例2〜5のバルーンを、それぞれ12個ずつ用意し、
図5に示すモデル血管系でのステント擦過による耐圧へ
の影響を調べた。
【0073】この試験法は、図5に示すように、内径3
mmの塩化ビニルチューブ51内に市販のステント50
(パルマッツ社製、商品名パルマッツ−シャッツ−ステ
ント)を留置し、チューブ51をステント50の手前で
45°屈曲させ、バルーン1を収縮状態でステント50
内を通過させたあと、15気圧でバルーン1を拡張し、
続いてバルーン1を収縮させて再度ステント50内を通
過させて引き戻すという往復操作を繰り返し、バルーン
1が破裂するまでの回数とバルーン1の表面状態っを観
察することにより行い、ステント内でのバルーンの往復
走行と繰り返し拡張を想定したものである。尚、バルー
ン1の往復操作の繰り返しは120回を限度とした。
mmの塩化ビニルチューブ51内に市販のステント50
(パルマッツ社製、商品名パルマッツ−シャッツ−ステ
ント)を留置し、チューブ51をステント50の手前で
45°屈曲させ、バルーン1を収縮状態でステント50
内を通過させたあと、15気圧でバルーン1を拡張し、
続いてバルーン1を収縮させて再度ステント50内を通
過させて引き戻すという往復操作を繰り返し、バルーン
1が破裂するまでの回数とバルーン1の表面状態っを観
察することにより行い、ステント内でのバルーンの往復
走行と繰り返し拡張を想定したものである。尚、バルー
ン1の往復操作の繰り返しは120回を限度とした。
【0074】結果を表3に示す。
【0075】
【表3】
【0076】表3に示すように、比較例1のバルーンは
最大でも10回までしか耐えられずピンホールが発生し
ており、耐圧性が低いことが確認され、また比較例2の
バルーンでは外層の剥離がみられ、比較例3〜5では皺
が発生しており、いずれも耐剥離性に劣ることが確認さ
れた。これに対して、実施例1〜3のバルーンはいずれ
も、問題となる外層の剥離や皺は生じておらず、外層に
傷が入った程度であり、内層と外層との間の耐剥離性が
比較例に比べて高いことがわかる。
最大でも10回までしか耐えられずピンホールが発生し
ており、耐圧性が低いことが確認され、また比較例2の
バルーンでは外層の剥離がみられ、比較例3〜5では皺
が発生しており、いずれも耐剥離性に劣ることが確認さ
れた。これに対して、実施例1〜3のバルーンはいずれ
も、問題となる外層の剥離や皺は生じておらず、外層に
傷が入った程度であり、内層と外層との間の耐剥離性が
比較例に比べて高いことがわかる。
【0077】以上より、本発明のバルーンは非常に丈夫
なバルーンであり耐摩耗性に優れ耐圧の信頼性の高いバ
ルーンであることが証明された。
なバルーンであり耐摩耗性に優れ耐圧の信頼性の高いバ
ルーンであることが証明された。
【0078】
【発明の効果】本発明のバルーンおよびバルーンカテー
テルは耐摩耗性に優れるので石灰化血管やステントに対
して丈夫である。
テルは耐摩耗性に優れるので石灰化血管やステントに対
して丈夫である。
【0079】従って、手技における予期せぬバルーンの
ラプチャーによる不要なバルーンの追加を防ぐことがで
き、経済的である。
ラプチャーによる不要なバルーンの追加を防ぐことがで
き、経済的である。
【0080】また、高圧の拡張が可能であり、最近の手
技の流れである高圧でステントを血管にしっかりと固定
してきれいに拡張する手技に対応できる。
技の流れである高圧でステントを血管にしっかりと固定
してきれいに拡張する手技に対応できる。
【0081】本発明のバルーンは従来のバルーンに比べ
耐圧の信頼性を著しく向上させ、操作性を維持している
ので、これまで不可能であった症例にも対応できPTA
・PTCAの適応を拡大する可能性がある。
耐圧の信頼性を著しく向上させ、操作性を維持している
ので、これまで不可能であった症例にも対応できPTA
・PTCAの適応を拡大する可能性がある。
【図1】図1は、本発明に係るバルーンカテーテルの全
体透視図である。
体透視図である。
【図2】図2(a)は、本発明のバルーンの拡大図、図
2(b)は、図2(a)のI−I線における拡大横断面
図である。
2(b)は、図2(a)のI−I線における拡大横断面
図である。
【図3】図3は、本発明のバルーンの他の実施例を示す
拡大横断面図である。
拡大横断面図である。
【図4】耐摩耗性評価試験装置(摩擦感テスター)を示
す図である。
す図である。
【図5】耐ステント擦過試験系を示す図である。
1 バルーン 7 内層 8 中間層 9 外層
Claims (5)
- 【請求項1】 流体の注入、抜去に伴って拡張、収縮し
得る多層バルーンであって、 結晶性プラスチック樹脂からなる内層と、 柔軟性の高い樹脂からなる外層と、 前記結晶性プラスチック樹脂を60〜70重量部、前記
柔軟性の高い樹脂を30〜40重量部含有する比較的柔
軟なポリマーアロイからなる中間層とを有する薄肉部材
で構成されていることを特徴とするバルーン。 - 【請求項2】 流体の注入、抜去に伴って拡張、収縮し
得る多層バルーンであって、 結晶性プラスチックからなる内層と、 前記結晶性プラスチック樹脂を60〜70重量部、柔軟
性の高い樹脂を30〜40重量部含有する比較的柔軟な
ポリマーアロイからなる外層とを有する薄肉部材で構成
されていることを特徴とするバルーン。 - 【請求項3】 前記バルーンは、二軸延伸されている請
求項1又は2に記載のバルーン。 - 【請求項4】 内層がポリフェニレンスルフィド樹脂、
中間層がポリフェニレンスルフィド樹脂60〜70重量
部とポリエチレン樹脂30〜40重量部からなる樹脂混
練物、外層がポリエチレン樹脂で形成されており、かつ
延伸加工されていることを特徴とする三層構造のバルー
ン。 - 【請求項5】 内部にルーメンを有する管状体と、内部
が該ルーメンと連通する請求項1〜4のいずれかに記載
のバルーンとを少なくとも有することを特徴とするバル
ーンカテーテル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8180217A JPH1024098A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バルーン及びバルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8180217A JPH1024098A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バルーン及びバルーンカテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024098A true JPH1024098A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16079458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8180217A Pending JPH1024098A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バルーン及びバルーンカテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH1024098A (ja) |
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