JP2001516621A - ポリエーテルブロックアミドカテーテルバルーン - Google Patents

ポリエーテルブロックアミドカテーテルバルーン

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JP2001516621A
JP2001516621A JP2000511536A JP2000511536A JP2001516621A JP 2001516621 A JP2001516621 A JP 2001516621A JP 2000511536 A JP2000511536 A JP 2000511536A JP 2000511536 A JP2000511536 A JP 2000511536A JP 2001516621 A JP2001516621 A JP 2001516621A
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JP2000511536A
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ジェオン・エス・リー
デバシシュ・デュッタ
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アドヴァンスト カーディオヴァスキュラー システムズ インコーポレーテッド
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    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L29/00Materials for catheters, medical tubing, cannulae, or endoscopes or for coating catheters
    • A61L29/04Macromolecular materials
    • A61L29/06Macromolecular materials obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
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    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/1386Natural or synthetic rubber or rubber-like compound containing

Abstract

(57)【要約】 少なくとも一部が、一般的にポリエーテルブロックアミド(PEBA)と呼ばれるポリアミド/ポリエーテルブロックコポリマー熱可塑性エラストマーから成る拡張可能な部材、例えばバルーン。現時点で好ましいPEBAは、ポリアミド/ポリエーテルポリエステルコポリマー、例えばPEBAX(登録商標)である。本発明のバルーンは、高い引張強度、大きい伸び、および小さい曲弾性率を示す。バルーンは、PEBAの単層として、あるいは少なくとも1つのPEBA層有する多層の共押出成形物として形成できる。バルーンは、100%のPEBA、あるいはPEBAと他のポリマー、例えばナイロンとのブレンドであってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景技術) 本発明は、概して、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)において使用されるバ
ルーン拡張(dilatation)カテーテルなどの血管内カテーテルに関する。
【0002】 PTACAは、冠状動脈性心疾患の治療に広く使用されている手法である。こ
の手法においては、バルーン拡張カテーテルを患者の冠状動脈へと前進させ(ま
たは挿入し)、患者の動脈の狭窄領域にてカテーテルにあるバルーンを拡張させ
て動脈の流路を広げ、これにより、そこを通過する血流を増やす。患者の冠状動
脈内への拡張カテーテルの前進を容易にするために、予備成形(preshape)され
た遠位チップを有するガイドカテーテルをまず最初に、セルジンガー法によって
上腕または大腿動脈を通して患者の心血管系へ経皮的に導入する。ガイドカテー
テルの予備成形遠位チップが所望の冠状動脈の心門(ostium)に隣接する大動脈
内に配置されるまでカテーテルを前進させ、そして、ガイドカテーテルの遠位チ
ップを心門に誘導(maneuver)する。その後、バルーン拡張カテーテルをガイド
カテーテルに通して患者の冠状動脈に挿入し、カテーテルにあるバルーンが患者
の動脈の狭窄領域に配置されるまで前進させる。バルーンを拡張させて動脈の流
路を広げ、この動脈を通過する血流を増やす。概して、拡張させたバルーンの直
径は、拡張する人体の管腔の本来の直径とほぼ同等の直径として、拡張を完全な
ものにするが、動脈壁を広げ過ぎないようにする。バルーンを最終的に収縮させ
た後、血流が回復して拡張した動脈を通り、そして拡張カテーテルをそこから取
り除くことができる。
【0003】 再狭窄の割合を低減し、ならびに拡張した領域を強化するために、医師はしば
しば一般的にステントと呼ばれる血管内補綴物(またはプロテーゼ)を動脈内の
障害部位に埋め込む(またはインプラントする)。また、ステントは、脈管内膜
弁または切開部を有する脈管を修復し、あるいは一般に、脈管の弱くなった部分
を強化するためにも使用され得る。ステントは、通常、冠状動脈の所望の位置へ
、カテーテル(これはバルーン血管形成カテーテル多くの点で類似している)の
バルーン上にて収縮した状態で運ばれ、そして、バルーンの膨張によってより大
きな直径に広げられる。バルーンを収縮してカテーテルを取り除き、動脈内の拡
張された障害部位の所定の位置にステントを留置する。例えば、米国特許第5,
507,768号(Lauら)および米国特許第5,458,615号(Kle
mmら)を参照できる。これらの特許は参照することにより本明細書に組み込ま
れる。
【0004】 PTCA処置で頻繁に使用される1つのタイプのカテーテルは、オーバー・ザ
・ワイヤー(over-the-wire、またはワイヤー被覆)型バルーン拡張カテーテル である。オーバー・ザ・ワイヤー型拡張カテーテルを用いる場合、通常はガイド
ワイヤーを拡張カテーテルの内側の内腔に挿入し、そして、これを患者の脈管系
に導入し、その後、この両方をガイドカテーテルに通して、心門の内部に位置す
るその遠位チップまで前進させる。最初に、ガイドワイヤーを、ガイドカテーテ
ルの配置された遠位チップから出して、ガイドワイヤーの遠位端部が拡張すべき
障害部を越えて延在するまで、所望の冠状動脈内を前進させる。その後、拡張カ
テーテルが、ガイドカテーテルの遠位チップから出され、予め前進させたガイド
ワイヤーを覆いながら、拡張カテーテルの遠位末端部にあるバルーンが拡張すべ
き障害部にまたがって適切に配置されるまで、患者の冠状動脈へ挿入される。狭
窄部にまたがって適切に配置させてから、比較的高い圧力(例えば、一般に4〜
12atm)の放射線不透過性液体を用いてバルーンを所定の寸法の1倍または
それ以上に膨張させて、疾患動脈の狭窄領域を拡張する。膨張後、最後にバルー
ンを収縮させ、それにより、拡張カテーテルを拡張した狭窄部から取り除いて血
流を回復させ得るようにする。
【0005】 もう1つのタイプの拡張カテーテルは迅速交換(rapid exchange)型カテーテ
ルであり、これは、商標ACS RX(登録商標)冠状動脈拡張カテーテル(Co
ronary Dilatation Catheter)の名称でACS社より市販されている。これは、
米国特許第5,040,548号(Yock)、米国特許第5,061,273
号(Yock)、および米国特許第4,748,982号(Horzewski
ら)に記載されて、特許請求されており、これらは、参照することにより本明細
書に組み込まれる。この拡張カテーテルは、カテーテルの遠位部分を通って延在
する短ガイドワイヤー収容スリーブまたは内側管腔を有する。スリーブまたは内
側管腔は、カテーテルの遠位端部にある第1のガイドワイヤー口(またはポート
)から、カテーテルの拡張可能部材から近位側に間隔をおいて配置されたカテー
テルの第2のガイドワイヤー口に向かって近位側に延在する。カテーテル本体の
壁にはスリットを設けてもよく、スリットは第2のガイドワイヤー口から遠位側
に延在し、好ましくは拡張(または膨張)可能なバルーンの近位端部に隣接する
位置へ延在する。このカテーテルの構造により、ワイヤーを交換する必要なく、
あるいはガイドワイヤーの近位端部にガイドワイヤーの付加部(extension)を 加えることなく、カテーテルの迅速な交換を可能にする。
【0006】 潅流(perfusion;またはパーフュージョン)型拡張カテーテルは、もう1つ のタイプの拡張カテーテルである。このカテーテルは、オーバー・ザ・ワイヤー
カテーテルまたは迅速交換型カテーテルの形態をとり得、カテーテルの遠位端部
まで延在するガイドワイヤー収容内側管腔と流体連通している拡張バルーンに隣
接した1つまたはそれ以上の潅流口を有する。1つまたはそれ以上の潅流口は、
好ましくはバルーンから離れて(または遠位に)カテーテルに設けられ、当該潅
流口もまたカテーテルの遠位端部に向かって延在する内側管腔と流体連通してい
る。これにより、酸素が送り込まれた血液が膨張したバルーンから下流に向かっ
て供給され、それによりカテーテルから遠位側にある組織での虚血状態を回避ま
たは最小限にする。膨張したバルーンの遠位側での血液の潅流により、長時間の
、例えば30分、更には数時間またはそれ以上もの間の拡張が可能である。
【0007】 血管形成処置で用いられる従来の拡張カテーテル用のバルーンは、一般に比較
的弾性的でないポリマー材料、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン異性体、およびナイロン等で形
成される。このような非弾性材料をカテーテルバルーンに用いる場合の利点は、
バルーンの引張強度、従って平均破裂(または破壊)圧力が高いことである。カ
テーテルバルーンは、狭窄した血管に十分な圧力を及ぼし、患者の流路を効果的
に広げるために高い引張強度を有する必要がある。従って、強度が高いバルーン
は、加圧中にバルーンが破裂する恐れなく、拡張して高い圧力にし得る。同様に
、強度が高いバルーンは壁の厚さを薄くして破裂の恐れなくカテーテル断面を小
さくし得る。
【0008】 また、最小の弾性を有するそれらの非弾性材料は、「非可撓性(non-complian
t;または弾力性あるいはコンプライアンスが小さい)」または「半可撓性(sem
i-compliant)」材料としても分類され、PETおよびナイロンを含む。このよ うな非可撓性材料は、膨張圧力のレベルの増加に応じた膨張を示さない。非可撓
性材料は膨張能が制限されているため、バルーンが、膨張したときに狭窄部を圧
縮して患者の流路を広げるのに十分に有効な直径を有するように、膨張していな
い状態のバルーンを十分に大きくする必要がある。しかし、断面が大きい非可撓
性バルーンは、患者の狭い血管を通してカテーテルを前進させることを困難とし
得る。なぜならば、そのようなバルーンは、膨張していない状態において放射状
に外側に向かって延在する平坦な又はパンケーキ状のウィングを形成するからで
ある。従って、血管形成カテーテルバルーンにおいては、幾分か可撓性であるこ
とが望ましい。更に、高い可撓性を有する材料から成るバルーンは柔軟性が増加
し、これは、患者の曲がりくねった血管をたどって狭窄部にまたがり、狭窄部に
バルーンを効果的に配置させるというカテーテルの性能を向上させる。バルーン
の柔軟性は、バルーン・モジュラスにより示され、比較的柔軟なバルーンは、約
150,000psi(1034MPa)以下の比較的小さい曲げ弾性率(flex
ural modulus)を有する。
【0009】 従って、高い破裂圧力を有する比較的柔らかいカテーテルバルーンが要求され
ている。本発明はこれらの及び他の要求を満足する。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は、少なくとも一部が、一般的にポリエーテルブロックアミド(PEB
A)と呼ばれるポリアミド/ポリエーテルブロックコポリマー熱可塑性エラスト
マーから成る拡張可能な部材、例えばバルーンに関する。本発明のバルーンは、
高い引張強度、大きい伸び(elongation)、および小さい曲げ弾性率を示す。
【0011】 本発明のバルーンカテーテルは、概して、PEBA熱可塑性エラストマーから
成る拡張(または膨張)可能なバルーンをカテーテルの遠位端部に有する細長い
シャフトを有するカテーテルを含む。適切なPEBAバルーン材料には、Ato
chemから入手できるポリアミド/ポリエーテルポリエステルコポリマーであ
るPEBAX(登録商標)が含まれるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。これは、米国特許第4,331,786号および同第4,332,920号
(Foyら)で説明されており、これらの特許は、参照することによって本明細
書に組み込まれる。現時点で好ましいPEBAコポリマーは、ポリアミド/ポリ
エーテルポリエステルコポリマーである。
【0012】 現時点で好ましいバルーンは、100%のPEBAから成る。しかし、バルー
ンは、PEBAと1種または複数種の別のポリマー材料とのブレンドで形成する
こともできる。PEBAとブレンドするのに適当なポリマー材料には、従来の拡
張カテーテル用のバルーンを形成するのに使用される上記のようなポリマー、例
えばナイロンが含まれる。現時点で好ましい態様においては、バルーンは単一の
ポリマー層である。しかしながら、バルーンは多層であってもよく、少なくとも
一部がPEBAから成る1つまたはそれ以上の層と共に、2つまたはそれ以上の
層を共押出成形することによって、バルーンを形成できる。
【0013】 当該技術分野において周知である、バルーンカテーテルの種々の構造を、少な
くとも一部がPEBAから成るバルーンを有する本発明のカテーテルに用いるこ
とができる。例えば、カテーテルは、シャフトの近位端部にあるガイドワイヤー
口からカテーテルシャフトの全長に亘って延在するガイドワイヤー収容管腔を有
する血管形成用の常套のオーバー・ザ・ワイヤー型拡張カテーテルであり得、あ
るいは、シャフトの近位端部から遠位側に位置するガイドワイヤー口からシャフ
トの遠位端部まで延在する短いガイドワイヤー管腔を有する迅速交換型拡張カテ
ーテルであり得る。これに加えて、カテーテルは、カテーテルバルーンに取り付
けられたステントを運ぶのに使用し得る。
【0014】 PEBA熱可塑性エラストマーから成る本発明のバルーンは、向上した柔軟性
および引張強度を組み合わせて、患者の血管をたどって狭窄部にまたがり、そし
て狭窄部を圧縮して患者の血管を広げるという優れた能力を有する薄型(low pr
ofile、または断面が小さい)バルーンカテーテルを提供する。本発明のこれら の、および他の利点は、以下の本発明の詳細な説明および添付の例示的な図面か
らより明らかになるであろう。
【0015】 (発明の詳細な説明) 図1に示すように、本発明のカテーテル10は概して、近位セクション12お
よび遠位セクション13を有する細長いカテーテルシャフト11と、カテーテル
シャフト11の遠位セクション13にあり、少なくとも一部がPEBAから成る
拡張可能なバルーン14と、シャフト11の近位セクション12に取り付けられ
、拡張可能バルーンの内部に拡張用流体を導くためのアダプター17とを含む。
図2および3は、図1に示されるカテーテルの、それぞれ線2−2および3−3
に沿った横方向断面図を例示する。
【0016】 図1に例示する態様においては、本発明の血管内カテーテル10は、オーバー
・ザ・ワイヤー型カテーテルであり、患者の人体の管腔18の内部にて、バルー
ン14が膨張していない状態で示す。カテーテルシャフト11は、外側管状(ま
たはチューブ)部材19と、外側管状部材の内部に配置され、外側管状部材と共
に拡張管腔21を規定する内側管状(またはチューブ)部材20を有する。拡張
管腔21は、拡張可能なバルーン14の内部チャンバ15と流体連通している。
内側管状部材20は、その内部に延在する内側管腔22を有し、内側管腔は、患
者の冠状動脈を通して挿入するのに適したガイドワイヤー23を滑動(もしくは
摺動またはスライド)可能に収容するようになっている。拡張可能なバルーン1
4の遠位末端部は内側管状部材20の遠位末端部に封止状に固定され、バルーン
の近位末端部は外側管状部材19の遠位末端部に封止状に固定されている。
【0017】 本発明のバルーンは、少なくとも部分的にポリアミド/ポリエーテルブロック
(PEBA)コポリマーから成る。現時点で好ましいPEBAコポリマーは、エ
ステル結合を介して結合したポリアミドセグメントおよびポリエーテルセグメン
ト、即ちポリアミド/ポリエーテルポリエステルを有する。しかし、他の結合、
例えばアミド結合を用いることもできる。ポリアミド/ポリエーテルポリエステ
ルブロックコポリマーは、ジカルボン酸ポリアミド(dicarboxylic polyamide)
とポリエーテルジオールとが溶融状態で重縮合反応することによって形成される
。これにより、ポリアミドおよびポリエーテルのブロックから成る短鎖ポリエス
テルが得られる。ポリアミドブロックおよびポリエーテルブロックは、非混和性
である。従って、この材料は、主にポリアミドである熱可塑性領域とポリエーテ
ルに富むエラストマー領域とを有する二層構造を特徴とする。ポリアミドセグメ
ントは、室温で半結晶性である。これらのポリアミド/ポリエーテルポリエステ
ルブロックコポリマーの一般的な化学式は、以下の式:
【化3】 (式中、PAはポリアミドハードセグメントであり、PEはポリエーテルソフ
トセグメントであり、繰返しの数nは5〜10である)で表される。ポリアミド
ハード(または硬質)セグメントは、C6またはそれ以上の、好ましくはC10〜 C12のカルボン酸の;C6またはそれ以上の、好ましくはC10〜C12の有機ジア ミンの;あるいはC6またはそれ以上の、好ましくはC10〜C12の脂肪族ω−ア ミノ−α−酸のポリアミドである。ブロックポリマーのハードセグメントに帰す
る重量パーセントは、約50%〜約95%である。ポリエーテルソフト(または
軟質)セグメントは、C2〜C10ジオールの、好ましくはC4〜C6ジオールのポ リエーテルである。ブロックコポリマーは、約150,000psi(1034
MPa)以下の、好ましくは120,000psi(827MPa)以下の曲げ
弾性率を有する。
【0018】 ポリアミドセグメントは、脂肪族ポリアミド、例えばナイロン12、11、9
、6、6/12、6/11、6/9、または6/6等が適当である。最も好まし
くは、それらはナイロン12のセグメントである。ポリアミドセグメントは芳香
族ポリアミド系のものであってもよいが、そのような場合には、著しくより低い
コンプライアンス特性が予測される。ポリアミドセグメントは、比較的低い分子
量であり、一般的には500〜8,000、より好ましくは2,000〜6,0
00、最も好ましくは約3,000〜5,000の範囲にある。別の重要な範囲
は、300〜15,000である。
【0019】 ポリエーテルセグメントは、エーテル結合間に少なくとも2個であって、10
個を越えない線状飽和脂肪族炭素原子を有する脂肪族ポリエーテルである。より
好ましくは、エーテルセグメントは、エーテル結合間に4〜6個の炭素を有し、
最も好ましくは、それらはポリ(テトラメチレンエーテル)セグメントである。
好ましいテトラメチレンエーテルセグメントの代わりに用いられ得る他のポリエ
ーテルの例には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(
ペンタメチレンエーテル)およびポリ(ヘキサメチレンエーテル)が含まれる。
ポリエーテルの炭化水素部分は、場合により分枝していてもよい。例えば、2−
エチルヘキサンジオールのポリエーテルがある。概して、そのような分枝は2以
下の炭素原子を含む。ポリエーテルセグメントの分子量は、約400〜2,50
0、好ましくは650〜1,000が適当である。重要なもう1つの範囲は、2
00〜6,000である。
【0020】 本発明で用いられるポリアミド/ポリエーテルポリエステル中のポリアミド対
ポリエーテルの重量比は、望ましくは50/50〜95/5の範囲、好ましくは
60/30〜92/08、より好ましくは70/30〜90/10であることが
必要である。
【0021】 ポリアミド/ポリエーテルポリエステルは、Atochem North A
merica、Inc.(ペンシルバニア州フィラデルフィア)からPEBAX
の商標で市販されている。本発明の血管内バルーンカテーテルに適したポリマー
・グレードは、PEBAX(登録商標)33シリーズである。バルーンが、10
0%のPEBA、またはPEBAとポリアミドとのブレンド、好ましくはPEB
Aとナイロンとのブレンドから成る態様においては、現時点で好ましいPEBA
X(登録商標)ポリマーは、少なくとも約60D、好ましくは約60D〜約72
Dのショア D デュロメータ硬さを有するもの、即ちPEBAX(登録商標)
6033および7233である。バルーンがPEBAから成る少なくとも1つの
層を有する共押出成形多層バルーンである態様においては、現時点で好ましいP
EBAX(登録商標)ポリマーは、少なくとも約35D、好ましくは約35D〜
約72Dの間のショア D デュロメータ硬さを有するもの、即ちPEBAX(
登録商標)3533および7233である。
【0022】 PEBAX(登録商標)7033および6333ポリマーは、それぞれ約90
/10および約80/20の重量比のナイロン12セグメントおよびポリテトラ
メチレンエーテルセグメントから成る。ナイロン12の個々のセグメントの平均
分子量は、約3,000〜5,000グラム/モルの範囲であり、ポリテトラメ
チレンエーテルセグメントの平均分子量は、6333ポリマーについては約75
0〜1,250であり、7033ポリマーについては約500〜800である。
これらのポリマーの固有粘度は、1.33〜1.50dl/gの範囲である。概
して、バルーンの形成条件に依存して、PEBAX(登録商標)7033型ポリ
マーのバルーンは、非可撓性と可撓性の境界の挙動を示し、PEBAX(登録商
標)6333型ポリマーは、半可撓性から可撓性の膨張挙動を示す。
【0023】 PEBAX(登録商標)型ポリアミド/ポリエーテルポリエステルが最も好ま
しいが、本明細書に記載する物理的特性を有する他のPEBAポリマーを用いて
、同様のコンプライアンス(compliance;または可撓性もしくは弾力性)、強度
、および柔軟性(softenss)に関する特性を最終的なバルーンにて得ることもで
きる。
【0024】 現時点で好ましいPEBA材料は、室温での破壊時の伸び率(elongation at
failure)が少なくとも約150%、好ましくは約300%またはそれ以上であ り、ならびに極限引張り強さが少なくとも6,000psiである。バルーンは
、バルーンを拡張させ、患者の血管にある狭窄部を圧縮するのに必要な膨張圧力
に耐えるのに十分な強度を有する。バルーンの破裂圧力は、少なくとも約10A
TMであり、一般的に約16〜約21ATMである。バルーンの壁強度は、少な
くとも約15,000psi(103MPa)であり、一般的に約25,000
psi(172MPa)〜約35,000psi(241MPa)である。
【0025】 図3に最もよく示されるように、図1に示される拡張可能バルーン14は単層
のポリマー材料から成る。バルーンは、100%のPEBAあるいはPEBA/
ポリマーブレンドとすることができる。現時点で好ましいポリマーブレンドは、
PEBAX(登録商標)/ナイロンブレンドであり、ナイロンの好ましい重量パ
ーセントは、全重量の約30%〜約95%である。拡張可能バルーン14は、1
つまたはそれ以上の層が少なくとも部分的にPEBAから成る、共押出成形され
たチューブで形成された多層を有してもよい。現時点で好ましい態様においては
、多層構造のバルーンは、少なくともナイロン層とPEBA層を有する共押出成
形チューブから成る。現時点で好ましいPEBAは、PEBAX(登録商標)で
あり、現時点で好ましいナイロンは、ナイロン11、ナイロン12、またはこれ
らのブレンドである。PEBAX(登録商標)は、バルーンの内側層または外側
層であり得る。
【0026】 本発明のバルーンは、カテーテルの拡張可能部材を製造する常套的技術、例え
ばブロー成形によって製造でき、バルーンをブロー成形する前に真直ぐなチュー
ブを引き伸ばすことにより予備成形してよい。バルーンは、例えば3〜8の周比
(hoop ratio)となるようにチューブを膨張させることによって成形し得る。現
時点で好ましいPEBAバルーン材料は、架橋されていない。カテーテルへのバ
ルーンの結合は、常套的技術、例えば接着剤および相容剤(compatibilizer;ま
たは融合剤)による融着などによって行われ得る。
【0027】 カテーテルシャフト11の横方向断面図を示す図2は、ガイドワイヤーを収容
する管腔22および拡張管腔21を例示する。バルーン14は、拡張口24から
の、カテーテルシャフト11に納められた拡張管腔21からの、あるいは、カテ
ーテルの特定構造に応じて、例えばカテーテルシャフトの外側とバルーンを形成
する部材との間に形成される流路などの他の手段からの放射線不透過性の流体に
よって拡張させられ得る。バルーンの拡張の詳細およびメカニズムは、カテーテ
ルの特定構造によって変化し、当該技術分野において周知である。
【0028】 バルーン14の長さは、約0.5cm〜約6cm、好ましくは約1.0cm〜
約4.0cmであり得る。成形後、公称圧力(例えば6〜8ATM)下でのバル
ーン有効長さ部の外径(balloon working length outer diameter)は、概して 約0.15cm〜約0.4cmであり、一般的には約0.3cmであるが、約1
cmの外径を有するバルーンを使用することもできる。単一の壁厚は、約0.0
004インチ(0.0102mm)〜約0.0015インチ(0.0381mm
)であり、一般的には約0.0006インチ(0.0152mm)である。共押
出成形バルーンが2つの層を有する態様においては、ナイロン層の単一壁厚は、
約0.0003インチ(0.0076mm)〜約0.0006インチ(0.01
52mm)であり、PEBAX層は、約0.0002インチ(0.0051mm
)〜約0.0005インチ(0.0127mm)である。
【0029】 本発明のもう1つの態様を図4に示す。ここでは、ステント16が、患者の血
管内に送給するためのバルーン14の周りに配置されている。図5は、図4に示
すカテーテルの線5−5に沿った横方向断面図である。ステント16は、拡張部
材によりインプラントされる種々の形態およびステント材料のいずれであってよ
い。米国特許第5,514,154号(Lauら)および同第5,443,50
0号(Sigwart)を参照でき、これらは参照することにより組み込まれる
。例えば、ステント材料は、ステンレス鋼、NiTi合金、プラスチック材料、
または種々の他の材料であり得る。図4において、ステントは膨張していない状
態で示されている。ステントは、患者の管腔へ挿入し、前進させるためにより小
さい直径を有し、患者の管腔にてインプラントするためにより大きい直径へと拡
張(膨張)可能である。少なくとも一部がPEBAからなる本発明のバルーンは
、PEBAによって、ステントを運ぶのに有用な向上した侵食(abrasion)耐性
を有する。バルーンが少なくとも2つの共押出成形層を有する本発明の態様にお
いては、ステントを運ぶのに使用されるバルーンは、好ましくは外側層としてP
EBA層を有し、これにより、ステントによる穿孔に対する耐性が向上する。あ
るいは、バルーンが共押出成形により形成される場合、ステントの保持力が向上
する。
【0030】 以下の実施例により、本発明をより詳細に例示する。
【0031】 (実施例1) PEBAX(登録商標)7033を、0.035インチ(0.889mm)の
外径(OD)および0.019インチ(0.483mm)の内径(ID)を有す
るチューブ原料(tubular stock)に押出成形した。チューブを、一方の側で0 .018インチ(0.457mm)の内径に室温にてネッキング(ネック形成ま
たは短縮)した。その後、ガラス鋳型を用いて、鋳型の内部で242°F(11
6.7℃)の温度および340psi(2343kPa)のブロー圧力で、チュ
ーブを20個のバルーンとした。バルーンは、3mmの外径および20mmの長
さを有していた。バルーン有効長さ部は、0.0006インチ(0.0152m
m)〜0.0007インチ(0.0178mm)の壁厚を有していた。バルーン
の平均破裂圧力は310psi(2136kPa)であって、標準偏差は17.
21psi(119kPa)であった。
【0032】 (実施例2) PEBAX(登録商標)6033およびナイロン12を、PEBAX(登録商
標)を外側層とし、ナイロンを内側層として2層のチューブに共押出成形した。
チューブは、0.035インチ(0.889mm)の外径および0.0195イ
ンチ(0.495mm)の内径を有し、0.004インチ(0.102mm)の
ナイロン層厚さおよび0.002インチ(0.051mm)のPEBAX(登録
商標)層厚さを有していた。実施例1と同様のガラス鋳型を用いて、鋳型の内部
で235.5°F(113℃)の温度および300psi(2067kPa)の
ブロー圧力で、チューブを20個のバルーンとした。バルーン有効長さ部は、0
.0005インチ(0.0127mm)〜0.00065インチ(0.0165
mm)の壁厚を有していた。バルーンの平均破裂圧力は317psi(2184
kPa)であって、標準偏差は23.3psi(161kPa)であった。
【0033】 (実施例3) 20パーセントのPEBAX(登録商標)7233および80パーセントのナ
イロン12を一軸押出機にてブレンドし、0.0325インチ(0.826mm
)の外径および0.015インチ(0.381mm)の内径を有するチューブ原
料に押出成形した。その後、実施例1と同様のガラス鋳型を用いて、鋳型の内部
で320°F(160℃)の温度および225psi(1550kPa)のブロ
ー圧力で、チューブを10個のバルーンとした。バルーン有効長さ部は、0.0
0045インチ(0.0114mm)の壁厚を有していた。バルーンの平均破裂
圧力は、280psi(1929kPa)であると測定された。
【0034】 本発明の特定の形態を例示し、説明してきたが、本発明の概念および範囲を逸
脱することなく様々な改変がなされ得ることは、先の記載から明白であろう。例
えば、図1に例示されるバルーンカテーテルは、独立した内腔を有する内側およ
び外側管状部材を有するが、内部に2個の内腔を有する、単一の管状部材のシャ
フトを用いてもよい。本発明の範囲を逸脱することなく、他の改変がなされ得る
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカテーテルの一部を断面とした立面図であり、膨張して
いない状態にあるバルーンを示す。
【図2】 図1のカテーテルの線2−2に沿った横方向断面図である。
【図3】 図1のカテーテルの線3−3に沿った横方向断面図である。
【図4】 本発明のカテーテルの一部を断面とした立面図である。
【図5】 図4のカテーテルの線5−5に沿った横方向断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デバシシュ・デュッタ アメリカ合衆国95050カリフォルニア州サ ンタ・クララ、モンロー・ストリート・ナ ンバー145、2250番 Fターム(参考) 4C081 AC08 AC09 AC10 BB07 BC02 CA162 CA181 CA182 CA231 CB051 CC02 DA03 DC12 EA03

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力下でのチューブの半径方向の拡張により、ポリマー材料
    のチューブから形成される医療デバイス用バルーンであって、ポリマー材料が、
    ブロックコポリマー熱可塑性エラストマーを含み: ブロックコポリマーは、式 【化1】 (式中、PAは、500〜8000の範囲内にある分子量を有するポリアミド
    ハードセグメントであり、PEは、500〜2500の範囲内にある分子量を有
    するポリエーテルソフトセグメントであり、ならびに繰返しの数nは、5〜10
    であり、ポリアミドハードセグメントは、C6またはそれ以上のカルボン酸およ びC6またはそれ以上の有機ジアミンの、あるいはC6またはそれ以上の脂肪族ω
    −アミノ−α−酸のポリアミドであり、ポリエーテルソフトセグメントは、C2 〜C10のジオールのポリエーテルである)で表され; ブロックコポリマーは、約150,000psi以下の曲げ弾性率を有し; ブロックコポリマーは、60以上のショア D スケール硬度を有し;ならび
    に ブロックポリマーのハードセグメントに起因する重量パーセントは、約50%
    〜約95%である、 ことを特徴とするバルーン。
  2. 【請求項2】 ブロックコポリマーセグメントPAが、1種またはそれ以上
    のC10〜C12の脂肪酸および1種またはそれ以上のC10〜C12の脂肪族ジアミン
    の、あるいはC10〜C12脂肪族ω−アミノ−α−酸のポリアミドである、請求項
    1に記載のバルーン。
  3. 【請求項3】 ポリアミドセグメントPAが、ナイロン12、ナイロン11
    、ナイロン9、ナイロン6、ナイロン6/12、ナイロン6/11、ナイロン6
    /9、およびナイロン6/6からなる群から選択される、請求項1に記載のバル
    ーン。
  4. 【請求項4】 ポリアミドセグメントPAが、3000〜5000の分子量
    を有するナイロン12であり、ならびにポリエーテルセグメントPEが、500
    〜1250の分子量を有するポリ(テトラメチレンエーテル)である、請求項1
    に記載のバルーン。
  5. 【請求項5】 ポリアミドセグメントPAが、ポリアミド/ポリエーテルポ
    リエステル80〜90重量%を構成する、請求項1に記載のバルーン。
  6. 【請求項6】 ポリエーテルセグメントが、ポリ(テトラメチレンエーテル
    )、ポリ(ペンタメチレンエーテル)、およびポリ(ヘキサメチレンエーテル)
    からなる群から選択される、請求項1に記載のバルーン。
  7. 【請求項7】 バルーンの壁強度が、少なくとも15,000psiである
    、請求項1に記載のバルーン。
  8. 【請求項8】 壁厚(単一壁基準)が、0.0015インチ以下であり、前
    記壁強度が、18,000psi以上である、請求項7に記載のバルーン。
  9. 【請求項9】 前記壁厚が、0.0009インチ以下である、請求項8に記
    載のバルーン。
  10. 【請求項10】 前記壁強度が、20,000psi以上である、請求項7
    に記載のバルーン。
  11. 【請求項11】 チューブを形成するポリマー材料が、ブロックコポリマー
    熱可塑性エラストマーとブレンドされた第2のポリマーを更に含む、請求項1に
    記載のバルーン。
  12. 【請求項12】 第2のポリマーがナイロンである、請求項11に記載のバ
    ルーン。
  13. 【請求項13】 ナイロンが、ナイロン11およびナイロン12からなる群
    から選択される、請求項12に記載のバルーン。
  14. 【請求項14】 ナイロンの重量パーセントが、約30%〜約95%である
    、請求項13に記載のバルーン。
  15. 【請求項15】 ブロックコポリマー熱可塑性エラストマーが、約60D〜
    約72Dのショア D デュロメータ硬さを有する、請求項13に記載のバルー
    ン。
  16. 【請求項16】 医療デバイス用バルーンであって: a)第1ポリマー層;ならびに b)第1ポリマー層と共押出成形された少なくとも第2ポリマー層であって、
    式: 【化2】 (式中、PAは、500〜8000の範囲内にある分子量を有するポリアミド
    ハードセグメントであり、PEは、500〜2500の範囲内にある分子量を有
    するポリエーテルソフトセグメントであり、ならびに繰返しの数nは、5〜10
    であり、ポリアミドハードセグメントは、C6またはそれ以上のカルボン酸およ びC6またはそれ以上の有機ジアミンの、あるいはC6またはそれ以上の脂肪族ω
    −アミノ−α−酸のポリアミドであり、ポリエーテルソフトセグメントは、C2 〜C10ジオールのポリエーテルである) で表されるブロックコポリマー熱可塑性エラストマーを含み; ブロックコポリマーは、約150,000psi以下の曲げ弾性率を有し; ブロックコポリマーは、30以上のショア D スケール硬度を有し;ならび
    に ブロックポリマーのハードセグメントに起因する重量パーセントは、約50%
    〜約95%である、 バルーン。
  17. 【請求項17】 第1ポリマー層がナイロンを含む、請求項16に記載のb
    ルーン。
  18. 【請求項18】 ナイロンが、ナイロン11およびナイロン12からなる群
    から選択される、請求項17に記載のバルーン。
  19. 【請求項19】 ブロックコポリマー熱可塑性エラストマーが、約35D〜
    約72Dのショア D デュロメータ硬さを有する、請求項18に記載のバルー
    ン。
  20. 【請求項20】 血管内カテーテルであって a)近位端部、遠位端部、およびこれらの間に延在する内腔を有する、細長い
    カテーテルシャフト;および b)カテーテルシャフトの遠位端部にあり、カテーテルシャフトの内腔と流体
    連通する内部を有し、約150,000psi以下の曲げ弾性率を有するポリエ
    ーテル/ポリアミドポリエステルブロックコポリマーから成る、拡張可能な部材
    を含む血管内カテーテル。
  21. 【請求項21】 拡張可能な部材の周りに配置されたステントを更に含む、
    請求項20に記載の血管内カテーテル。
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