JPH102395A - ねじ伝動装置 - Google Patents

ねじ伝動装置

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JPH102395A
JPH102395A JP8155546A JP15554696A JPH102395A JP H102395 A JPH102395 A JP H102395A JP 8155546 A JP8155546 A JP 8155546A JP 15554696 A JP15554696 A JP 15554696A JP H102395 A JPH102395 A JP H102395A
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JP
Japan
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supply device
lubricant
lubricant supply
nut member
screw
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JP8155546A
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Toru Tsukada
徹 塚田
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NSK Ltd
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Priority to US09/985,400 priority patent/US6752245B2/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0497Screw mechanisms

Abstract

(57)【要約】 【課題】潤滑剤供給装置の飛び出しや回転を、簡易な手
段で行うことができるねじ伝動装置を提供することを課
題としている。 【解決手段】ねじ軸1に、ナット部材2が多数のボール
3を介して螺合される。ナット部材2の凹部4に潤滑剤
供給装置6が組み付けられる。潤滑剤供給装置6は、外
径が上記凹部4に嵌合可能な径をもったリング状の部材
であり、グリースや鉱物油等の潤滑剤を含有する。ま
た、その潤滑剤供給装置6には、その周方向の一か所に
組付け用の切断部6aを有すると共に、その切断部6a
を挟んで二つの挿入穴7が開設している。潤滑剤供給装
置6の軸方向他端面に固定リング8が軸方向で対向す
る。固定リング8には、潤滑剤供給装置6に向けて突出
する突起部10が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等で使用
されるボールねじ装置やすべりねじ装置等のねじ伝動装
置に係り、特に、潤滑剤の供給に特徴を有するねじ伝動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば,ねじ伝動装置の一種であ
るボールねじ装置には、実開平7−4952号公報等に
記載されているものがある。
【0003】この種のボールねじ装置は、図10に示す
ように、ねじ軸50の外周面に設けた螺旋状のねじ溝5
0aと、ナット部材51の内周面に設けた螺旋状のねじ
溝51aとが、複数のボール52を介して螺合するよう
に構成され、ナット部材51に対するねじ軸50の相対
回転を、ボール52を介してナット部材51の軸方向へ
の相対変位に変換するものである。
【0004】また、ナット部材51の内径面両端部に
は、それぞれ環状の凹部53が形成され(図9では右端
側のみを図示している)、その凹部53にシール部材5
4が装着されている。
【0005】シール部材54は、潤滑剤を含有したポリ
マ部材によってリング状に成形されたものであり、その
内周面には、ねじ軸50のねじ溝50aに嵌合可能な凸
部54aが設けられている。
【0006】また、ナット部材51の凹部53形成位置
には、径方向に貫通するねじ穴55が開口し、そのねじ
穴55に止めねじ56が取り付けられることで、止めね
じ56の軸部の先端部でシール部材54をねじ軸50に
向けて押しつけるようにして当該シール部材54をナッ
ト部材51に固定している。
【0007】そして、上記シール部材54によってボー
ルねじ装置内に充填した潤滑剤が外部に漏れることを防
止すると共に外部からの異物の侵入を防止する。さら
に、シール部材54から滲み出る潤滑剤によって、シー
ル部材54の内周面とねじ軸50外周面との間の摺動部
分の摩擦抵抗,つまり摺動トルクを低減すると同時に、
ねじ軸50のねじ溝50a、さらにはボール52やナッ
ト部材51のねじ溝51aに対して潤滑剤が供給され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来のねじ伝動装置では、止めねじ56
が、ナット部材51に対するねじ軸50の相対回転によ
るシール部材54の回り止めの役割を有するものの、シ
ール部材54の一部だけを径方向に押圧するためにシー
ル部材54を部分変形させてしまい、ねじ軸50に片当
たりして潤滑剤が出方が悪くなったり偏摩耗するおそれ
がある。
【0009】また、凹部53からのシール部材54の飛
び出しを押さえるための金具がナット部材51に取り付
けられていたとしても、シール部材54の飛び出しを押
さえる金具とは別に、シール部材54のねじ軸50の共
回りを防止するため、やはりナット部材51にねじ穴5
5を開設し止めねじ56で固定するなどの機構が必要で
あり、作業性が悪い。
【0010】さらに、シール部材51を取り付けの関係
で一部を切断したものにあっては、シール部材51の内
周面はねじ軸50と十分に接触せず使用条件によっては
シール部材51からの潤滑剤の供給が十分に行われない
というおそれがあった。
【0011】本発明は、以上のような問題点に着目して
なされたもので、潤滑剤供給装置の飛び出しや回転又は
十分な潤滑剤の供給を、簡易な手段で行うことができる
ねじ伝動装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のねじ伝動装置は、ねじ軸と、そのねじ軸の
外周に螺合するナット部材と、上記ナット部材に軸方向
一端面を軸方向で対向し且つ内周面をねじ軸外周面に対
向して上記ナット部材に配設されるリング状の潤滑剤供
給装置と、を備えるねじ伝動装置において、上記潤滑剤
供給装置の少なくともねじ軸と対向する部分を潤滑剤含
有のゴム又は合成樹脂とすると共に、上記潤滑剤供給装
置の軸方向他端面に軸方向で対向する部分を持ってナッ
ト部材に固定される押え部材と、その押え部材から上記
潤滑剤供給装置に向けて突出し当該潤滑剤供給装置内に
挿入される突起部と、を備えることを特徴としている。
【0013】また、請求項2の発明は、上記請求項1に
記載された構成に対して、上記突起部を少なくとも2つ
設け、潤滑剤供給装置に周方向の予圧が負荷されるよう
に各突起部が潤滑剤供給装置に挿入されることを特徴と
している。
【0014】この発明においては、押え部材とナット部
材に挟まれることで、ナット部材に対する潤滑剤供給装
置の軸方向への移動が拘束され、押え部材から突出する
突起部で、ねじ軸との潤滑剤供給装置の共回りが防止さ
れる。
【0015】即ち、突起部を有する押え部材を組み付け
るだけで、潤滑剤供給装置の軸方向への移動や回転が防
止される。また、ねじ伝動装置の駆動に追従して、潤滑
剤供給装置に含有された潤滑剤が経時的に徐々に滲み出
ることで、ねじ部材の外周面と潤滑剤供給装置の内周面
との間の摺動抵抗が低減されると同時に、ねじ伝動装置
の駆動に追従して、ねじ部材の外周面に潤滑剤が供給さ
れる。
【0016】ここで、上記突起部を対にして設け、その
対となっている突起部を接近して設け当該突起部のスパ
ンを、潤滑剤供給装置に設けた一対の突起部挿入位置間
のスパンよりも小さく設定すると良い。このようにする
と、対をなす突起部による挟み込みによって、周方向の
予圧が負荷されて潤滑剤供給装置の内周面側にねじ軸を
抱え込むような力が作用する。
【0017】また、潤滑剤を含有する潤滑剤供給装置と
しては、例えば潤滑剤含有ポリマ部材が採用できる。そ
の潤滑剤含有ポリマ部材としては、例えば、ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリブチレン,ポリメチルペンテ
ン等の基本的に同じ化学構造を有するポリオレフィン系
ポリマーの群から選定したポリマに、潤滑剤としてポリ
α−オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナ
フテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエー
テル油のようなエーテル油、フタル酸エステルやトリメ
リット酸エステルのようなエステル油等の何れかを混合
して加熱溶融した後、所定の型に注入して加圧しながら
冷却固化させて成形したものを用いることができる。
【0018】なお、上記混合したものに予め酸化防止
剤,錆止め剤,摩耗防止剤,あわ消し剤,極圧剤等の各
種の添加剤を加えたものでもよい。また、上記潤滑剤含
有ポリマの組成比は、全重量に対してポリオレフィン系
ポリマーが20〜80重量%、潤滑剤80〜20重量%
に設定するとよい。これは、ポリオレフィン系ポリマー
が20重量%未満の場合には、潤滑剤供給装置として必
要な硬さ・強度等を得ることができず、また、ポリオレ
フィン系ポリマーが80重量%を越える場合(潤滑剤が
20重量%未満の場合)には、潤滑剤の供給が少なくな
り、摺動トルク低減や潤滑剤供給の効果が小さくなるこ
とによる。
【0019】上記ポリマーの群は、基本構造は同じでそ
の平均分子量が異なっており、1×103 〜5×106
の範囲に及んでいる。その中で、平均分子量1×103
〜1×106 という比較的低分子量のものと、1×10
6 〜5×106 という超高分子量のものとを、単独もし
くは必要に応じて混合して用いる。
【0020】また、潤滑剤供給装置の機械的強度を向上
させるため、上述のポリオレフィン系ポリマーに、以下
のような熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂を添加したも
のでもよい。
【0021】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド,ポリ
カーボネート,ポリブチレンテレフタレート,ポリフェ
ニレンサルファイド,ポリエーテルスルホン,ポリエー
テルエーテルケトン,ポリアミドイミド,ポリスチレ
ン,ABS樹脂等の各樹脂を使用することができる。
【0022】熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステ
ル樹脂,尿素樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,ポ
リイミド樹脂,エポキシ樹脂等の各樹脂を使用すること
ができる。
【0023】これらの樹脂は、単独または混合して用い
ても良い。更に、ポリオレフィン系ポリマーとそれ以外
の樹脂とを、より均一な状態で分散させるために、必要
に応じて適当な相溶化剤を加えてあっても良い。
【0024】潤滑剤含有ポリマとして、上述のようなポ
リオレフィン系ポリマーと潤滑剤との組合せの他に、グ
リースを含有した状態で硬化したポリウレタンゴムも使
用することもできる。以下に詳説する。
【0025】ポリウレタンゴムは、ポリイソシアネート
と活性水素化合物との反応により生成する化合物であ
る。ポリイソシアネートとして、トリレンジイソシアネ
ート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(M
DI)と、TDI及びMDIと活性水素化合物(例え
ば、ヒマシ油)が反応したプレポリマー(MW1000
〜2000)等を使用できる。
【0026】活性水素化合物としては、ポリブタジエン
等の炭化水素・ポリオキシプロピレン等のポリエーテル
・ヒマシ油及びヒマシ油系ポリオール・ポリエステル・
ポリカーボネート等の長鎖活性水素化合物、さらには、
水、エチレングリコース等のポリヒドロキシ化合物、ア
ミノアルコール、ポリアミノ化合物等の短鎖活性水素化
合物を使用できる。
【0027】グリースとしては、鉱油リチウム石鹸グリ
ース等の通常のグリースが使用できる。この場合、潤滑
剤含有ポリマの組成比は、全重量に対してポリウレタン
ゴムが80〜40重量%、グリース20〜60重量%と
することが好ましい。ポリウレタンゴムが40重量%未
満の場合には、必要な硬さ・強度等を得ることができな
い。また、ポリウレタンゴムが80重量%を越える場合
(グリースが20重量%未満の場合)には、潤滑剤の供
給が少なくなり、摺動トルクの低減の効果が小さくな
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。本実施の形態では、ねじ伝動
装置としてボールねじ装置を例に挙げて説明する。勿
論、すべりねじ装置など,他のねじ伝動装置であって
も、以下に説明する構成と同様な構成により採用するこ
とができる。
【0029】ここで、図1は、第1の実施の形態に係る
ボールねじ装置の要部を示すための分解斜視図、図2
は、要部断面図である。まず、第1の実施の形態の全体
構成を説明すると、ボールねじ装置は、螺旋状のねじ溝
1aを外周面に有するねじ軸1に、ナット部材2が多数
のボール3を介して螺合されることで構成される。ナッ
ト部材2は、ねじ軸1のねじ溝1aに対応したねじ溝2
aが内周面に形成されていると共に、両ねじ溝1a,2
a内を転動するボール3を導いて循環させるための図示
しないボール循環路を有している。
【0030】また、ナット部材2の内径側両端面には、
それぞれ潤滑剤供給装置取付け用の凹部4が、ナット部
材2と同軸に且つ環状に形成されている。また、ナット
部材2の両端面には、軸をナット部材2の軸と平行に設
定されたねじ穴5が、それぞれ2個ずつ設けられてい
る。そして、上記ナット部材2の凹部4に潤滑剤供給装
置6が同軸に組み付けられる。
【0031】その潤滑剤供給装置6は、外径が上記凹部
4に嵌合可能な径をもったリング状の部材であり、例え
ば,ゴム部材や合成樹脂等の材質から構成されることで
撓み可能な所定の弾性力を備えると共に、グリースや鉱
物油等の潤滑剤を含有している。
【0032】また、その潤滑剤供給装置6には、その周
方向の一か所に組付け用の切断部6aを有すると共に、
その切断部6aを挟んで二つの挿入穴7が開設してい
る。その二つの挿入穴7は、対をなし、それぞれ潤滑剤
供給装置6の軸と平行に延びるように開口されている。
なお、上記図1及び図2では、挿入穴7を、貫通穴とし
て図示しているが有底穴であってもよい。
【0033】さらに、上記潤滑剤供給装置6をナット部
材2に取り付けるための固定リング8を備える。この固
定リング8は押え部材を構成し、一方の表面が、潤滑剤
供給装置6の軸方向他端面に軸方向で対向する。
【0034】この固定リング8は、ナット部材2と同径
の外径を有すると共にねじ軸1の外周面に接触しないだ
けの内径を有する円板状の部材であり、ナット部材2と
対向する面には、上記ナット部材2に設けたねじ穴5に
対応する位置にそれぞれ貫通孔9が形成されている。ま
た、上記潤滑剤供給装置6の挿入穴7と対応する位置に
は、当該潤滑剤供給装置6に向けて突出する突起部10
がそれぞれ設けられている。
【0035】上記二つの突起部10間のスパンは、上記
一対の挿入穴7間のスパンよりも若干小さくなるように
設定されている。また、本実施の形態では、上記突起部
10は、固定リング8の一部に切り込みを入れて潤滑剤
供給装置6側に折り曲げて形成したものである。即ち、
プレス加工等によって設けたものである。
【0036】そして、先ず、潤滑剤供給装置6を上記ナ
ット部材2の凹部4に嵌め込み、ねじ軸1とナット部材
2との間に介挿させる。この状態では、潤滑剤供給装置
6の軸方向一端面がナット部材2の凹部4の底面に軸方
向で対向し、内周面がねじ軸1の外周面に径方向で対向
する。
【0037】続いて、固定リング8の突起部10を潤滑
剤供給装置6の挿入穴7に挿入させると共に、当該固定
リング8の外周をナット部材2の端部に同軸に当接した
状態で貫通孔9を通した止めねじ11をねじ穴5に螺合
させることで、固定リング8をナット部材2に固定す
る。
【0038】ここで、上記潤滑剤供給装置6は、例え
ば、潤滑剤含有ポリマのみで形成されたものであり、か
かる潤滑剤供給装置6の製造方法は、例えば,潤滑剤含
有ポリマを加熱溶融した後、所定の金型に注入して加圧
しながら冷却固化させて成形することができる。この場
合、射出成形が可能である。また、例えば,潤滑油含有
ポリマ部材として、低分子量ポリエチレン(分子量1×
103 〜5×105 )20重量%と超高分子量ポリエチ
レン(分子量1×106 〜5×106 )10重量%から
なるポリエチレンに、潤滑剤としてパラフィン系鉱油7
0重量%を混合したものを用いる。
【0039】次に、上記ボールねじ装置の動作や効果等
を説明する。ねじ軸1がナット部材2に対して相対回転
すると、ナット部材2内のボール3は相対するねじ溝1
a,2aで形成された螺旋状空間をねじ軸1の回転方向
に転動し、図外のボール循環路を経て循環移動する。そ
のボール3の転動を介してナット部材2はねじ軸1に沿
い直線方向に送られる。また、上記潤滑剤供給装置6の
内周面によって、ボールねじ装置内に充填した潤滑剤の
外部への漏洩を防止すると共に外部からの塵埃等の異物
の侵入が防止され、当該潤滑剤供給装置6はシール部材
を兼ねるようになっている。
【0040】ここで、ナット部材2に対してねじ軸1が
相対回転してナット部材2が軸移動すると、潤滑剤供給
装置6には、回転トルクと軸方向への外力とが負荷され
る。しかし、本実施の形態では、潤滑剤供給装置6は、
軸方向にはナット部材2の凹部4底面と固定リング8に
より軸方向で挟まれた状態となっているために、軸方向
への移動が阻止される。この結果、ナット部材2からの
潤滑剤供給装置6の飛び出しが防止される。
【0041】また、固定リング8からの突起部10が潤
滑剤供給装置6の挿入穴7に挿入されているので、当該
突起部10によって潤滑剤供給装置6の周方向への回転
が阻止され、この結果、ねじ軸1の回転の際に、潤滑剤
供給装置6がねじ軸1と共回りすることなくねじ軸1の
外周面に摺接する。
【0042】このとき、潤滑剤供給装置6は潤滑剤を含
有しているので、潤滑剤供給装置6の内周面から徐々に
滲み出る潤滑剤によって、潤滑剤供給装置6の内周面と
ねじ軸1外周面との間の摺動時の摩擦抵抗が大幅に低減
されることで摺動トルクが小さくなり、ボールねじ装置
の駆動の妨げとなることが防止されると共に、潤滑剤供
給装置6に入力される上記回転力も小さなもの抑えられ
る。
【0043】さらに、ボールねじ装置が駆動されると、
上述のようにねじ軸1の相対回転に伴って潤滑剤供給装
置6の内周面から潤滑剤が徐々に滲み出すことで、ねじ
軸1のねじ溝1aに供給され、そのねじ溝1a内を転動
するボール3及びナット部材2のねじ溝2aへと均一に
くまなく行き渡り長期間にわたり安定した潤滑が行われ
る。
【0044】従って、殊更に潤滑剤を外部からナット部
材2内に供給しなくても、ボールねじ装置は、低トルク
で良好な運転を長時間続けることができる。なお、以上
のようにナット部材2内に外部から潤滑剤を供給しなく
ても済むため、潤滑剤をごく少量しか使用できない装
置、例えば半導体製造装置での潤滑手段として用いると
効果的である。
【0045】また、突起部10間のスパンを、潤滑剤供
給装置6に設けた一対の挿入穴7間のスパンよりも小さ
く設定されているので、図3に示すように、挿入穴7に
挿入された突起部10は、切断部6a間の対向面を接近
若しくは押しつけるような予圧Fを付与する働きを有す
る。この予圧Fの結果、潤滑剤供給装置6は、寸法誤差
などがあっても、ねじ軸1を抱え込むような力が働くこ
とで、その内周面が確実にねじ軸1の外周面に接触する
ようになっている。
【0046】このとき、潤滑剤供給装置6を径方向に押
圧して内周面をねじ軸1外周面に接触させるのではな
く、ねじ軸1を抱え込むような力によって内周面をねじ
軸1外周面に接触させる構造であるため、上記挿入穴7
及び突起部10は、潤滑剤供給装置6の周方向全周に設
けなくても、当該潤滑剤供給装置6の内周面全周は、確
実にねじ軸1に接触可能となる。しかも、潤滑剤供給装
置6の挿入穴7に突起部10を挿入するだけであるの
で、ナット部材2の径、つまりねじ伝動装置の外径を大
きくすることもない。
【0047】このように、簡単な構造をした突起部10
を有する固定リング8を組み付けるだけで、ナット部材
2からの潤滑剤供給装置6の飛び出し防止、当該潤滑剤
供給装置6のねじ軸1との共回り防止、及び潤滑剤供給
装置6内周面のねじ軸1外周面への接触が確保できる。
【0048】なお、上記実施の形態では、突起部10間
のスパンを挿入穴7間のスパンよりも小さく設定して潤
滑剤供給装置6に予圧Fを付与するように設定している
が、これに限定されない。他の方法(ガータスプリング
等による弾圧など)によって潤滑剤供給装置6の内周面
がねじ軸1の外周面に接触させる構造を採用する場合に
は、上記突起部10による予圧Fは不要である。
【0049】また、潤滑剤供給装置6の挿入穴7に予め
筒状のスペーサを挿入して、回転力が入力した際に突起
部10と挿入穴7との間で拗れが生じないようにしてお
いてもよい。
【0050】また、上記実施の形態では、一対の挿入穴
7及び突起部10の組を設けた例を挙げているが、二対
以上、又は三個以上の挿入穴7及び突起部10の組を設
けてもよい。
【0051】次に、第2の実施の形態について説明す
る。なお、上記第1の実施の形態と同様な部材には同一
の符号を付して説明する。本実施の形態のボールねじ装
置の基本構成は、図4及び図5に示すように、上記第1
の実施の形態と同様な構成を備えている。
【0052】但し、潤滑剤供給装置6の内周面に対し
て、周方向に沿って複数のリップ部20を突出させ、当
該リップ部20でねじ軸1外周面に摺接するようにして
いる。また、押え部材を構成する固定リング8は、その
外径を上記ナット部材2の凹部4の径より若干大きな径
に設定すると共に、貫通孔9の代わりに周方向一か所を
切断したものである。その切断部8a近傍には、取り付
け用の穴8bが一対,開設されている。
【0053】また、ナット部材2の凹部4内周面には、
上記固定リング8を嵌め込み可能なリング状の嵌合溝2
1が形成されている。そして、潤滑剤供給装置6を凹部
4内に組み付けた後に、固定リング8を凹部4内の嵌合
溝21に嵌め込む。その固定リング8の嵌め込みは、取
り付け用の穴8bを利用して切断部6aの対向面間の距
離を小さくして固定リング8を縮径した状態で凹部4内
に差し入れることで実現される。
【0054】この場合も、固定リング8の突起部10を
潤滑剤供給装置6の挿入穴7に挿入する。他の構成、及
び作用・効果は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0055】但し、ねじ軸1と接触する部分を複数のリ
ップ部20で構成し締代を持たせることで、潤滑剤供給
装置6の内周部は、なんら予圧F等を与えなくても、確
実にねじ軸1外周面に接触する。このため、上述の予圧
Fを付与させる必要はない。
【0056】なお、締代状態としてもリップ部20が撓
むことでねじ軸1外周面に負荷される押圧力は小さく設
定されるので問題はない。また、この第2の実施の形態
では、潤滑剤供給装置6をナット部材2に組み付けのた
め、止めネジが不要となっている。
【0057】次に、第3の実施の形態について説明す
る。なお、上記第1の実施の形態と同様な部材には同一
の符号を付して説明する。本実施の形態のボールねじ装
置の基本構成は、図6に示すように、上記第1の実施の
形態と同様な構成を備えている。
【0058】但し、潤滑剤供給装置6の内周面に周方向
に沿って複数のリップ部20を設けることで予圧Fの付
与が不要とすることで、固定リング8に設ける突起部1
0を一つとした例である。
【0059】他の構成や作用・効果は、上述の実施の形
態と同様である。なお、取り付けのバランスをとるため
に、周方向に180度ずれたところにも挿入穴7及び突
起部10の組を設けてもよい。
【0060】また、上記全実施の形態の潤滑剤供給装置
6では、その内周面に凸部を設けない場合や複数のリッ
プ部20を設けた場合の例を挙げているが、これに限定
されない。例えば、図7に示すように、潤滑剤供給装置
6の内周面にねじ軸1のねじ溝1aに嵌合可能な螺旋状
の凸部6bを設けるようにしてもよい。
【0061】次に、第4の実施の形態について説明す
る。なお、上記第1の実施の形態と同様な部材には同一
の符号を付して説明する。本実施の形態のボールねじ装
置の基本構成は、図8に示すように、上述の実施の形態
と同様な構成を備えている。
【0062】但し、ナット部材2に凹部4を設けること
なく、押え部材25をキャップ状に成形して、そのキャ
ップ状の押え部材25内に潤滑剤供給装置6を収納させ
たものである。このとき、キャップ状の押え部材25の
底部25aが、潤滑剤供給装置6の軸方向他端部と軸方
向で対向するようになる。
【0063】他の構成や作用・効果は、上述の実施の形
態と同様である。但し、本実施の形態では、ナット部材
2に凹部4を設ける必要はない。また、突起部10を、
上述の実施の形態と同様に、潤滑剤供給装置6と軸方向
で対向する底部25aに設けているが、これに限定され
ない。例えば、潤滑剤供給装置6と周方向で対向する周
壁部分25bに突起部を設けるようにしてもよい。
【0064】また、上記全実施の形態では、固定リング
8等の押え部材に切り込みを入れ折り曲げて突起部10
を形成する場合を例示しているが限定されない。例え
ば、潤滑剤供給装置6と対向する面に溶接等によって突
起部を設けて良いし、押え部材に穴を開け、その穴に棒
状部材を取り付けて突起部としてもよい。但し、突起部
は、上記切り込みにより加工した方がプレス加工で制作
できるために簡易且つ安価である。
【0065】また、上記全実施の形態では、潤滑剤供給
装置6に挿入穴7を設け、その挿入穴7に突起部10を
挿入するように説明しているが、これに限定されない。
例えば、潤滑剤供給装置6に挿入穴7を設けず、且つ、
突起部10の先端部を尖らせおいて、当該突起部10を
潤滑剤供給装置6内に突き刺すことで当該潤滑剤供給装
置6内に突起部10を挿入させるようにしてもよい。こ
のとき、周方向の予圧を負荷する場合には、潤滑剤供給
装置6を周方向に撓ませた状態で突き刺せばよい。
【0066】また、上記実施の形態では、潤滑剤供給装
置6にシール部材の役割を兼ねさせているが、別途,シ
ール部材を設けてもよい。また、上記潤滑剤供給装置6
は、周方向に沿って複数に分割されていてもよい。即
ち、潤滑剤供給装置は全体としてリング状となっていれ
ばよい。なお、この場合には、分割片同士を連結するよ
うに又は各分割片対応に突起部を設ければよい。
【0067】さらにまた、潤滑剤供給装置6のねじ軸1
と接触する部分を、図9に示すように、軸方向に並ぶ複
数のリップ30としたものであってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のねじ
伝動装置においては、ねじ伝動装置が駆動されると、潤
滑剤供給装置内の潤滑剤がねじ軸の回転に従って徐々に
滲み出して、潤滑剤がねじ伝動装置内に自動的に供給さ
れ、この結果、外部から潤滑剤を供給しなくても、低ト
ルクで良好な運転を、長期間にわたり良好に続けること
ができるという効果がある。
【0069】特に、ナット部材内に外部から潤滑剤を供
給しなくても済むため、潤滑剤をごく少量しか使用でき
ない装置、例えば半導体装置での潤滑手段として用いる
と効果的である。
【0070】しかも、本発明のねじ伝動装置において
は、突起部を有するする押え部材を組み付けるだけで簡
単に、上記効果を持つ潤滑剤供給装置のナット部材から
の飛び出しやねじ軸との共回りを防止できるという効果
がある。
【0071】また、請求項2に記載した発明を採用する
と、簡単な手段によって、潤滑剤供給装置の内径を縮径
させてねじ軸に均一に当たり、潤滑剤の供給が良好とな
ると共に偏摩耗が防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るボールねじ装
置の要部を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るボールねじ装
置の要部を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る突起部及び挿
入穴の作用を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るボールねじ装
置の要部を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るボールねじ装
置の要部を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るボールねじ装
置の要部を示す分解斜視図である。
【図7】別の例の潤滑剤供給装置を示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るボールねじ装
置の要部を示す断面図である。
【図9】別の例の潤滑剤供給装置の内径部を示す断面図
である。
【図10】従来のボールねじ装置の要部を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
F 予圧 1 ねじ軸 1a ねじ溝 2 ナット部材 2a ねじ溝 3 ボール 4 凹部 5 ねじ穴 6 潤滑剤供給装置 7 挿入穴 8 固定リング 10 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ軸と、そのねじ軸の外周に螺合する
    ナット部材と、上記ナット部材に軸方向一端面を軸方向
    で対向し且つ内周面をねじ軸外周面に対向して上記ナッ
    ト部材に配設されるリング状の潤滑剤供給装置と、を備
    えるねじ伝動装置において、 上記潤滑剤供給装置の少なくともねじ軸と対向する部分
    を潤滑剤含有のゴム又は合成樹脂とすると共に、上記潤
    滑剤供給装置の軸方向他端面に軸方向で対向する部分を
    持ってナット部材に固定される押え部材と、その押え部
    材から上記潤滑剤供給装置に向けて突出し当該潤滑剤供
    給装置内に挿入される突起部と、を備えることを特徴と
    するねじ伝動装置。
  2. 【請求項2】 上記突起部を少なくとも2つ設け、潤滑
    剤供給装置に周方向の予圧が負荷されるように各突起部
    が潤滑剤供給装置に挿入されることを特徴とする請求項
    1に記載したねじ伝動装置。
JP8155546A 1996-06-17 1996-06-17 ねじ伝動装置 Pending JPH102395A (ja)

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