JPH10238878A - ガス圧縮/膨張機 - Google Patents

ガス圧縮/膨張機

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JPH10238878A
JPH10238878A JP5857397A JP5857397A JPH10238878A JP H10238878 A JPH10238878 A JP H10238878A JP 5857397 A JP5857397 A JP 5857397A JP 5857397 A JP5857397 A JP 5857397A JP H10238878 A JPH10238878 A JP H10238878A
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JP
Japan
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rod
gas
oil
intermediate chamber
section
Prior art date
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Application number
JP5857397A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
Kazuo Ikegami
和男 池上
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の系内でガスを循環させ、フィルタ装置
でオイル蒸気などの不純ガスを除去するようにして、駆
動部内のオイルが作動部に侵入しないように防止できる
オイルシール装置を得る。 【解決手段】 駆動部40と作動部20、30との間に
ロッドに付着したオイルを作動部に到達させない長さの
中間室51を設け、かつ中間室内のオイル蒸気などを含
むガスを導出し、作動部に導入し、ロッド挿通部のクリ
アランスP1、P2を経て中間室に戻し循環するガス循
環路85を設け、ガス循環路にフィルタ装置87と一方
向弁86を順に配し、オイル等を除去し清浄ガスを作動
部に繰返し導入して、圧力的に作動部を中間室より高め
ることにより、中間室内のオイル蒸気などの作動部への
侵入阻止と不純物の能率的排除および装置の信頼性を高
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンの往復運
動によりガスを圧縮または膨張させるガス圧縮/膨張機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス圧縮/膨張機は、スターリン
グ冷凍機、スターリングエンジン及びレシプロ式コンプ
レッサ等に用いられている。
【0003】図7は、かかるガス圧縮/膨張機の概略構
成を示している。ガス圧縮/膨張機100は、作動部1
10と駆動部120とを有し、これらが仕切部130に
より区分けされている。作動部110には、当該作動部
110内を往復動作可能に設けられたピストン111が
配設され、また駆動部120に設けられたクランク機構
121には、コネクティングロッド122を介してクロ
スガイド123が接続されている。
【0004】そしてピストン111とクロスガイド12
3は、仕切部130を挿通するロッド140により連結
されて、クランク機構121の回転運動が往復運動に変
換されてピストン111に伝達されている。これにより
作動部110内の作動ガスがピストン111の往復運動
により圧縮又は膨張される。
【0005】クランク機構121はオイル124で潤滑
されているが、当該オイル124が作動部110に侵入
して作動ガスに混入すると圧縮効率等の劣化をもたら
す。このため仕切部130には、ロッド140に挿嵌す
るシール材131が設けられて、当該ロッド140と摺
擦することによりロッド140に付着しているオイル1
24を拭い落としている。
【0006】図8はシール材131が配設されている部
分の断面図である。シール材131は、シール収納部1
32に収納され、バックアップ材133によりロッド1
40側に付勢されている。上述したようにシール材13
1のシール効果は、当該シール材131とロッド140
との摺擦により付着したオイル124を拭い去ることに
より達成されるため、十分にオイル124を拭い去るに
は強いバックアップ力でシール材131を付勢する必要
がある。
【0007】しかしこのようなオイル124の除去方法
は、長時間使用するとシール材131が摩耗してシール
効果が低下する問題があった。
【0008】また、クロスガイド123が上死点に達す
ると、当該クロスガイド123は仕切部130との距離
が短くクロスガイド123に付着しているオイル124
が、仕切部130に接触し多量に付着し、シール部へ侵
入するようになる。
【0009】さらに往復運動するクロスガイド123に
付着したオイル124が、慣性力によりシール材131
の方向に飛ばされたり、長時間運転によりクロスガイド
123と仕切部130との間にオイル124が溜り、こ
れがクロスガイド123によりシール材131の方向に
蹴飛ばされたりする事態が生じる。
【0010】上述した状況が生じると、ロッド140の
往復運動によりオイル124は徐々に作動部110側に
送り込まれ、遂には作動部110に侵入し作動ガスに混
入して、当該ガス圧縮/膨張装置の性能を低下させてし
まう。従って、装置を使用不能にする。即ち装置の寿命
が、これらにより律せられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題を解決してオイルが作動ガスに混入するのを防止
し、これにより信頼性が高く、かつ、寿命の長いガス圧
縮/膨張機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ロッドの一端が接続されたピストンを往復
動作可能に収納する作動部と、当該ロッドの他端に接続
されるクロスガイドを往復動作させる駆動機構を収納す
る駆動部と、前記ロッドが挿通し前記作動部と前記駆動
部とを仕切る仕切部とを有したガス圧縮/膨張機におい
て、前記仕切部の内部に前記ロッドを含んで設けられ、
ロッド軸方向に所定寸法長を有しかつロッド径方向の寸
法が当該ロッドに付着しているオイルの厚みより大きく
形成された中間室と、この中間室内の雰囲気が導出さ
れ、かつ一方向弁を有させた合流管にて合流して前記作
動部に導入され、この作動部と中間室との仕切り壁に設
けたシール材とロッドとのクリアランスを介して中間室
に流入するようにして循環するガス循環路とを設け、こ
のガス循環路の前記合流管に前記中間室内の雰囲気に含
まれるオイル蒸気などの不純ガスを除去するフィルタ装
置を前記一方向弁の上流に位置させて設けたものであ
る。
【0013】また、ロッドの一端が接続されたピストン
を往復動作可能に収納する作動部と、当該ロッドの他端
に接続されるクロスガイドを往復動作させる駆動機構を
収納する駆動部と、前記ロッドが挿通し前記作動部と前
記駆動部とを仕切る仕切部とを有したガス圧縮/膨張機
において、前記仕切部の内部に前記ロッドを含んで設け
られ、ロッド軸方向に所定寸法長を有しかつロッド径方
向の寸法が当該ロッドに付着しているオイルの厚みより
大きく形成された中間室と、前記中間室と前記作動部と
の間に前記ロッドを含んで設けられ、かつ前記作動部と
一方向弁を介して連絡管により連通するように形成され
た室と、この室に、前記中間室内の雰囲気が導出されか
つ一方向弁を有させた合流管にて合流して前記作動部に
導入後、前記連絡管により流入することにより内部圧が
最大に高まりその圧力に基づき当該室と中間室との仕切
り壁に設けたシール材とロッドとのクリアランスを介し
て中間室に流入するようにして循環するガス循環路とを
設け、このガス循環路の前記合流管に、前記中間室内の
雰囲気に含まれるオイル蒸気などの不純ガスを除去する
フィルタ装置を前記一方向弁の上流に位置させて設けた
ものである。
【0014】なお上述した中間室のロッド径の方向の寸
法とは、ロッドの表面からの寸法を意味し、オイルの厚
みとはロッドに付着しているオイルの厚みに分布がある
場合には、最大の厚みを意味している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明にかかるオイルシ
ール装置をディスプレーサ型のスターリング冷凍機に適
用した場合の当該スターリング冷凍機の概略構成図であ
る。なお以下の説明において上下左右の方向を規定する
場合があるが、これらの方向は原則として図1における
方向を示すものとし、その他の場合にはその旨記載する
ことにする。また符号については、例えばクロスガイド
42(42a,42b)と記載する場合、番号42は番
号42a及び42bの夫々を総括する番号とする。
【0016】スターリング冷凍機10は、圧縮ピストン
21を有した圧縮部(作動部)20、ディスプレーサ3
1を有したディスプレーサ部(作動部)30及びクラン
ク機構41を有した駆動部40とを備え、圧縮部20と
ディスプレーサ部30とはガス流路60で連通されてい
る。
【0017】そして、圧縮ピストン21はロッド49a
に接続され、当該ロッド49aは仕切部50aを挿通し
て駆動部40のクロスガイド42aに接続されている。
同様にディスプレーサ31はロッド49bに接続され、
当該ロッド49bは仕切部50bを挿通して駆動部40
のクロスガイド42bに接続されている。
【0018】なおディスプレーサ31には蓄冷器33が
設けられ、当該蓄冷器33は比熱の大きな材料、例え
ば、銅、鉛、ステンレス鋼の金網状あるいは球からなる
蓄冷材によって構成されている。
【0019】クロスガイド42(42a,42b)は、
クロスガイド案内部43(43a,43b)に案内さ
れ、またクロスガイド42はコネクティングロッド44
(44a,44b)を介してクランク機構41に連結さ
れている。
【0020】駆動部40に設けられたクランク機構41
からの駆動力は、コネクティングロッド44を介してク
ロスガイド42に伝達される。この際、2つのコネクテ
ィングロッド44a,44bは、同一の作用点でクラン
ク機構41から駆動力を受けている。これにより圧縮ピ
ストン21及びディスプレーサ31が同期運動するよう
になっている。
【0021】クロスガイド42と仕切部50との間に
は、これらの接触を避けるためにクロスガイド空間45
(45a,45b)が設けられている。これにより左端
死点に達したクロスガイド42a上に付着するオイルと
仕切部50a,詳しくは図番56aで示す側壁との接触
及び上死点に達したクロスガイド42b上に付着するオ
イルと仕切部50b、詳しくは図番56bで示す側壁と
の接触が防止されている。
【0022】このクロスガイド空間45におけるロッド
49軸方向の寸法は、ロッド49が接続されているクロ
スガイド42面に付着したオイル46の厚みより大きく
設定されている。これにより、前記側壁56a、56b
に多量のオイルが付着しないようになり、これら各側壁
56a,56bに設けているオイルシール部74a,7
4bに付着するオイルも少なくすることができる。
【0023】なお、ディスプレーサ部30が立設して設
けられていることから、ロッド49bが接続されている
クロスガイド42bの面は略水平面と近似でき、これに
より当該面に付着しているオイル46の厚みは均一とみ
なすことができる。しかし圧縮部20は横方向に配設さ
れているので、オイル46は重力によりクロスガイド4
2aの下側に集まるようになり、付着しているオイル4
6の厚みに分布が生じる。従って、このような場合のオ
イル46の厚みは、最も厚い部分をオイル46の厚みと
する。
【0024】駆動部40の下部には、クランク機構41
を潤滑するオイル46が溜められるオイル槽47が設け
られ、圧縮部20側のクロスガイド空間45aとオイル
槽47とはオイル戻路48aにより連通している。また
ディスプレーサ部30側のクロスガイド42bの側面は
一部切欠きされて、オイル戻空隙48bを形成してい
る。図4における点線領域が切欠きされた領域をしめし
ている。
【0025】クロスガイド案内部43aにオイル戻路4
8aを設け、クロスガイド42bにオイル戻空隙48b
を設けたのは以下の理由からである。即ち、本実施の形
態ではディスプレーサ部30を立てた状態で配設してい
るため、クロスガイド空間45bのオイル46は重力に
よりオイル戻空隙48bから滴下してオイル槽47に戻
ることができる。図4の矢印は、この様にして滴下する
オイルの流れを示している。
【0026】一方、圧縮部20は横方向に配設されてい
るので、クロスガイド空間45aのオイル46は重力に
よりオイル槽47に戻ることができない。このためクロ
スガイド案内部43aの内部を通るオイル戻路48aを
設けて、クロスガイド空間45aに溜るオイル46をオ
イル槽47に戻すようにしている。
【0027】なお、オイル戻空隙の形状は、図4に示し
たものに限られず、クロスガイド42bの側面を溝堀等
したものであってもよく、またクロスガイド案内部を溝
堀等したものであってもよい。
【0028】上述したように、クロスガイド空間を設
け、またオイル戻し路を設ける構造とすることで、オイ
ルシール部74a、74bに付着するオイルを減らせる
ので、ロッドの往復運動による作動部へのオイル送り込
み量が少なくでき、装置の寿命を長くすることができ
る。そしてまたこの構造により、当該オイルシール部7
4a、74bをロッドに49に付勢することなく、オイ
ルシール部とロッド49との間にクリアランスが存在す
る場合、あるいはオイルシール部が摩耗してクリアラン
スが発生した場合であっても、当該クリアランスにより
ロッド49に付着しているオイル46は、油膜程度まで
除去されて実用上問題となることはない。
【0029】しかし、装置の構成として、オイルシール
部に作動ガス室の圧力変動が加わる。この場合、オイル
シール部のクリアランスが大きいとオイルが作動ガス室
に流入しやすくなる。
【0030】そこで、仕切部50の内部には、作動部で
生じる圧力変動が吸収できるように、また、例え侵入し
たオイルがあっても、作動部に到達するのに距離があっ
て困難となるように、ロッド49(49a,49b)を
含むように中間室51(51a,51b)を設けてい
る。
【0031】ここで、中間室51はそのロッド軸49方
向の寸法がロッド49のストローク長より長く形成され
るものであると、ロッド49に付着しているオイルの先
端が(圧縮部側およびデイスプレーサ部側に最も接近し
ている地点)が、中間室の作動部側の仕切り壁58a、
58bに接触することができないので、オイルの侵入阻
止効果は高いものになる。
【0032】また、中間室51のロッド49の径方向の
寸法は、ロッドに残留したオイル46が中間室の筒面と
接触しないように設定されている。これにより、中間室
51内のロッド49と筒面との間を付着しているオイル
が、毛細管現象により伝い、仕切り壁58a、58bに
達するのを防止している。
【0033】また、このように設けた中間室51により
オイルの侵入を防ぐようにしているが、オイル侵入の要
因となるオイルシール部74a、74bへかかる変動圧
をより減少させ、また装置が多量のオイルを使用する場
合にオイル侵入の阻止効果を上げられるように、中間室
51と駆動部40との間に前室71a、71bを設ける
ようにしている。オイルシール部74a、74bおよび
仕切り壁部56a、56bに多量のオイルが付着しない
ようにするには、クロスガイド空間45を大きく取るこ
とが考えられるが、これだと駆動部が大きくなり装置が
大型化する問題が有る。そこで前室51を設けて、クロ
スガイド空間を大きく取ったと等価的な構造にし、中間
室51へのオイル侵入を防止できるようにしたガス/圧
縮膨張装置にとなっている。
【0034】そして、前記駆動部40と前室71との間
の仕切り壁56(56a、56b)には、オイルシール
部74(74a、74b)が設けられている。同じよう
に前室71と中間室51との間の仕切り壁57(57
a、57b)にもオイルシール部75(75a、75
b)が、さらに中間室51と作動部20、30との間の
仕切り壁58(58a、58b)には、ガスシール部7
6(76a、76b)が設けられている。
【0035】そしてこれらPTFE(ポリテトラフロー
ラエチレン)等の部材からなるオイルシール部74、7
5およびガスシール部76は、ロッド49と摺擦して当
該ロッド49に付着しているオイル46を拭い落として
いる。
【0036】このように、作動部20、30と駆動部4
0との間に、中間室51があり、さらに前室71が加わ
るというものであれば、駆動部40からロッドに付着し
て作動部20、30側へと侵入するオイルは、ロッドの
ストロークより長い中間室51の端にまで達せず、また
作動部20、30で生じる圧力変動は、中間室51、前
室71と二つの部屋の存在で減衰し、オイルシール部7
4には大きな変動圧がかからないようになり、オイルシ
ール部74を通してのオイル侵入を防止するのに有効で
ある。また、侵入しようとするオイルに対し、各室の境
界部にある仕切り壁56(56a、56b)、仕切り壁
57(57a、57b)は、その妨害壁の作用を果た
し、重畳的に止められるのでオイルの侵入を少なくでき
る。
【0037】そして、オイルがロッド49に付着して、
オイルシール部74とロッド49とのクリアランスを通
り、前室71に侵入して溜ることとなっても、仕切り壁
56に形成したオイル戻し孔61(61a、61b)か
ら、その溜ったオイルはオイル槽47に戻るようにして
いる。また、仕切り壁56には空気孔62(62a、6
2b)を形成して、両室間の圧力を均圧にして、オイル
の逆流を防止している。
【0038】さて、こうした中間室51を設けたり、更
に前室71を設置し、そしてシール部74、75、76
を何段にも配した措置を施したとしても、微量ではある
が中間室51にはオイル蒸気等の不純ガスが含まれる。
【0039】こうして、中間室51にオイル蒸気等の不
純ガスが含まれる場合は、当該オイル蒸気等の不純ガス
が、ガスシール部76とロッド49とに間のクリアラン
スP1、P2により、作動部(圧縮部20またはディス
プレーサ部30)に侵入する。かかるオイル蒸気等の不
純ガスの侵入は、作動部20、30の圧力と中間室51
との圧力変動差を原因として生じる。
【0040】すなわち、作動部20、30と、中間室5
1および駆動部40には、図3に示すような圧力変動が
生じており、そして作動部20、30でピストン21又
はディスプレーサ31より作動ガスが圧縮/膨張される
に伴い、当該作動部20、30内の圧力は周期変動して
いる。
【0041】このため、一時的に中間室51の圧力が作
動部20、30の圧力より高くなる時間帯が発生し、当
時間帯では中間室51におけるオイル蒸気等の不純ガス
が作動部に向けて流動するようになる。
【0042】本発明は、このような圧力差に基づくオイ
ル蒸気等の不純ガスが作動部に侵入しないようにするの
を、シール装置の強化などの対策とは、発想を転換し、
オイル蒸気等の不純ガスを作動部に循環して流すような
ガス循環を行わせることにより、作動部の方が中間室よ
り高い圧力状態を作り出して、作動部への不純ガスの侵
入を阻止し、その不純ガスに含まれているオイル蒸気な
どの不純物は、ガス循環路の過程に設けたフィルター装
置で除去するという方策を採用し、これによりオイル蒸
気などの不純ガスが作動部へ混入しないようにしたもの
である。
【0043】そこで、ディスプレサー部30側の中間室
51bに連通させて、この中間室51bのオイル蒸気等
の不純ガスを引き出すガス引出路81を設ける。そし
て、圧縮部20側の中間室51aとディスプレサー部3
0側の中間室51bとは、ガス連絡路82で連絡し、中
間室51a内のオイル蒸気等の不純ガスも、中間室51
b内のオイル蒸気等の不純ガスと一緒になって、ガス引
出路81から導出されるようにしている。
【0044】また、運転の当初、クランクを駆動するよ
うに駆動したモータの温度変化に伴い、駆動部40内の
圧力が上昇し、ディスプレサー部30との間に圧力差が
生じるので、その圧力差をなくすための引出路83が、
駆動部40からディスプレサー部30に連通するように
導出されている。
【0045】そして、ガス引出路81と引出路83は合
流して、共通ガス路84で、ディスプレサー部30に接
続し連通させる。その結果、これらガス引出路81と引
出路83および共通ガス路84が、中間室または駆動部
を介して環状につながるようになる。そして中間室の雰
囲気あるいは駆動部の雰囲気は、ディスプレサー部30
と中間室51bとの間の仕切り壁58bに設けたシール
部76bがロッド49bとの間に作るクリアランスP2
を介して環状に循環することが可能となり、中間室51
a,51b内にあるオイル蒸気等の不純ガスが、ディス
プレサー部30に送られて循環するガス循環路85が形
成される。
【0046】そして、ガス循環路85のうちの前記共通
ガス路84には、ディスプレサー部30内の圧力が、中
間室51および駆動部40内の圧力より小さい時に、弁
を開放するように作動する一方向弁(逆止弁)86が設
けれられると共に、その上流位置に不純ガス中のオイル
など、不純物を吸着除去するフィルタ装置87が配設さ
れている。ここで、フィルタ装置87を構成し、オイル
蒸気などを吸着する吸着材としては、活性炭やシリカゲ
ルなどが適用できる。
【0047】なお、中間室51内のオイル蒸気などを引
出し循環させるのに、実施例では中間室から直接導出し
たガス引出路81によるものとしているが、このガス引
出路81を無くし、駆動部40からの引出路83がある
構造であっても、ガスの循環路を中間室51、駆動部4
0、引出路83、フィルタ装置87、一方向弁86、作
動部20、30、中間室51とつながって作れるので、
これによりガス循環をさせることも可能である。
【0048】また、引出路83が無く、ガス引出路81
が有るだけの構成のものでも、ガス循環をさせて、装置
内に存在するオイル蒸気などの不純ガスを除去すること
も可能である。
【0049】次に上記のように構成されている本実施例
のスターリング冷凍機10の動作を説明する。
【0050】本実施例のスターリング冷凍機10は、図
示省略する駆動モータの回転によってクランク機構41
から圧縮ピストン21及びディスプレーサ31に駆動力
が伝達される。
【0051】このとき圧縮ピストン21とディスプレー
サ31とが夫々直交して配設されているので、圧縮部2
0側のコネクティングロッド44aが略水平になるとき
は、圧縮ピストン21は殆ど動かないが、ディスプレー
サ31は最も大きく動くようになる。逆にディスプレー
サ部30側のコネクティングロッド44bが略垂直にな
るときは、ディスプレーサ31は殆ど動かないが、圧縮
ピストン21は最も大きく動くようになる。このように
圧縮ピストン21とディスプレーサ31とは位相がずれ
て同期運動している。
【0052】こうして、圧縮ピストン21が左端死点か
ら右端死点に移動するときは、圧縮部20の作動空間2
2内の作動ガスは圧縮ピストン21により等温圧縮され
る。
【0053】この間、ディスプレーサ31は上動し、上
死点に達した後に下動する。ディスプレーサ31の上動
にともない圧縮された作動ガスは、ガス流路60を介し
てディスプレーサ部30側に送られ、ディスプレーサ3
1が下動すると作動ガスは蓄冷器33を通過し当該蓄冷
器33に放熱して膨張空間32に送られる。
【0054】ディスプレーサ31が下死点に達するに従
い、圧縮ピストン21は右端死点から左端死点に移動
し、作動ガスは膨張して降温する。この時の膨張過程は
等温膨張過程であるため、膨張により降温しただけ外部
の熱を吸熱する。即ち、冷却することができる。
【0055】圧縮ピストン21が、左端死点に近づくに
従い、ディスプレーサ31は上動を始め、作動ガスはデ
ィスプレーサ31を通過し、蓄冷器33から吸熱して1
サイクルが終了する。
【0056】上記サイクルを行うようなスターリング冷
凍機10において、従来は中間室に含まれるオイル46
が蒸気となって存在するとき、シール材76とロッド4
9とのクリアランスP1、P2を通過して、圧縮部20
やディスプレーサ部30に侵入していた。そしてこのよ
うに作動部20、30に作動ガスに混入すると冷却効率
が低下するのである。
【0057】そこで、その防止対策として、駆動部から
のオイル侵入を減らすことで、基本的に中間室にオイル
を極力存在させないようすることを図り、駆動部40に
クロスガイド空間45をとって、クロスガイド42に付
着しているオイルが仕切り壁56に触れるのを少なくし
たり、また中間室51を設け、その長さをロッド49の
ストローク長より長く設定し、当該ロッド49に付着し
ているオイル46が当該中間室51の仕切り壁58(5
8a,58b)に接しないような大きさにするなどの手
段を構じている。
【0058】このようなオイル侵入防止策の他に、本発
明では作動部と中間室あるいは駆動部との間で、外部の
経路を経由して装置内のガスを循環させるように図り、
中間室等の雰囲気に含まれるオイル蒸気などの不純ガス
を除去し、作動部に侵入するのを確実に防止できるよう
に試みている。
【0059】すなわち、スターリング冷凍機10が運転
される時、その作動部30は図3に示すように圧力変動
し、中間室と駆動部は略同一の圧力特性となる。ここ
で、運転当初に、作動部30が中間室51より圧力が低
くなる状態の時に、一方向弁(逆止弁)86が開放す
る。そのため、中間室51内のガス及び駆動部40内の
ガスが作動部30に送り込まれる。そしてその作動部3
0が中間室51より圧力が低くなる度毎に、ガスが作動
部30に間欠的に送り込まれるようになる。
【0060】その結果、運転当初の短い時間内に、図2
に示すように、作動部30内の圧力Aが中間室51b
(バッファ室として作用する駆動部40も中間室51b
と同圧状態である)内の圧力Bより高い状態であって、
かつ周期的に変動する圧力状態になる。
【0061】こうして、作動部30内の圧力Aが、中間
室51b等の圧力Bより圧力が大きくなる(圧力A>圧
力B)ため、シール材76bのある部分のクリアランス
P2を通して、作動部30側から中間室51b側にガス
が流れる。そして、その通過量に相当する量のガスが、
一方向弁(逆止弁)86を開かせて、中間室51b内に
あるオイル蒸気などの不純ガスは導出されて、再びガス
共通路84を通って、作動部30に流入するように循環
する。また、運転当初に生じる駆動部40内に圧力差
は、引出路83および一方向弁86のあるガス共通路8
4を通じて、ディスプレーサ部30に連通し、圧力差は
吸収され、平衡するようになる。
【0062】そして、この循環の過程で、ガスに蒸気と
して含まれているオイルは、フィルタ装置87を構成し
ている活性炭やシリカゲルによって吸着除去される。こ
れによって、ガスが循環しても作動部(ディスプレーサ
部)30の作動ガスを汚染することも無い。よって、作
動部(ディスプレーサ部)30には清浄なガスが入り込
み、作動ガスに中間室51の雰囲気に含まれておるオイ
ル蒸気などの不純ガスが混入しないようにすることがで
きる。また、シール材76bを通し、そのクリアランス
P2を経て、作動部(ディスプレーサ部)30から中間
室51に戻るように流れるガスは、既にオイルフィルタ
装置87で清浄化されているので、問題は無い。
【0063】なお、この実施例において、ガスが循環の
ために、作動部20、30から中間室51の方へ流れる
際にその仕切り部に設けているガスシール部76a、7
6bがロッド49との間に作るクリアランスを通るもの
となっているが、このガスシール部として、取付け当初
からロッド49とクリアランスのある非接触シール部を
用いるような構成のものであってもよい。
【0064】図5は、他の実例に係るもので、先の実施
例では作動部を中間室や駆動部より圧力的に大きくする
ことにより、ガス循環をさせるようにしたものである
が、このガス循環をより促進できるように、ガス循環路
に別途、高圧室を作るようにした改良例である。この実
施例につき説明するが、第1の実施例のものと構成をほ
とんど同じくするので、同等部分についての説明は割愛
し、新規な異なる構成部分にといきつき説明する。
【0065】ディスプレーサ部(作動部)30と連絡管
90で連通し、中間室51bあるいは駆動部40からの
空気がガス共通路84から作動部30に入り込んだら、
さらにその作動部30から出て流入するようにした室9
1を、仕切り部50b内に設ける。この室91は仕切り
部50b内で、中間室51bと作動部30(ディスプレ
ーサ部)との間の位置に形成される。そして、この室9
1を間にした両側の仕切り壁92b,93bには、ロッ
ド49と挿嵌するように、PTEF等の部材からなるガ
スシール部94bと95bを設置する。また、前記連絡
管91には、作動部30からこの室91へと一方向に空
気を流させるようにするために、一方向弁(逆止弁)9
6を設ける。このように形成したガス循環路97を設け
る。
【0066】このようにガス循環路97を形成した設け
たこの室91は、スタリーング冷凍機の運転の当初に、
作動部30が中間室51より圧力が低い時期に空気が送
り込まれる結果、内部の圧力が徐々に上昇しついには最
大に上昇する最高圧力室となる。
【0067】図6は上述したような中間室51および駆
動部40からの空気が、作動部300を経て最高圧力室
91に送り込こまれて、圧力が平衡した際の中間室5
1、作動部30および最高圧力室91の圧力を示す。す
なわちAは作動部の圧力値、Bは中間室の圧力値、そし
てCは室91の圧力値である。
【0068】この圧力図から理解されるように、中間室
51bより作動部30の方が圧力が高くなり(圧力A>
圧力B)、作動部51bより更に室91のほうが圧力が
高くなる(圧力C>圧力A)。その結果、最高圧力室9
1に行き届いた空気は、そこより圧力の低い中間室51
b側へと向けて、その部分のガスシール部92bがロッ
ド49bとの間に作るクリアランスを介して矢印に示す
ように流れる。
【0069】こうして中間室51bへと流れる分量に応
じた空気が、再びガス共通路84にある一方向弁(逆止
弁)86を開放して、作動部30、連絡路90、最高圧
力室91というようにガス循環路97を循環する。そし
て、この循環過程で、中間室51b内の雰囲気に含まれ
ているオイル蒸気などの不純ガスは、フィルタ装置87
により吸着除去される。
【0070】なお、最高圧力室91から作動部30に、
その部分のシール材95bがロッドとの間に作るクリア
ランスを経て逆戻りするような矢印に示す空気の流れが
生じるが、最高圧力室91に流入する空気は、既にフィ
ルタ装置87を通過した清浄な空気なので、作動部30
に戻っても作動部30を汚染することはない。
【0071】また、圧縮部20側においても、前述のデ
ィスプレーサ部30側の最高圧力室91と連通路98で
連絡して、同一の圧力状態になる最高圧力室99を設け
ている。その最高圧力室99も中間室51aと作動部
(圧縮部)20と間の位置に形成され、かつその室99
を間にした両側の仕切り壁92a、93aに、ロッド4
9aと挿嵌するように、PTEF等の部材からなるシー
ル材94a、95を設置するというディスプレーサ部3
0側と同等の構成になっている。
【0072】従って、連通路98を通じて、室99にも
清浄空気が流入し、その室内圧は圧縮部20および中間
室51aより圧力が高い最高圧力室99になり、ガスシ
ール部のクリアランスを経て、室99から中間室51a
に空気が流れ、その流量分の空気(ガス)が中間室51
aから連通路82およびディスプレーサ部30側の中間
室51bを通じて導出され、一方向弁(逆止弁)86、
96を開放してガス循環路97を同じように循環し、そ
の途中でフィルタ装置87で中間室内の雰囲気に蒸気と
して含まれているオイルなどの不純物が確実に除去され
る。こうして、圧縮部20側にもオイルを混入させない
ようにしている。また、最高圧力室99から矢印のよう
に流れて作動部(圧縮部)20側に戻る空気は、前述し
たと同様に清浄な空気なので、問題はない。
【0073】なお、この実施例においても、ガスが循環
のために、最高圧力室91、99から中間室51の方
へ、あるいは作動部20、30の方へ流れる際にその仕
切り部に設けているガスシール部94、95がロッドと
の間に作るクリアランスを通るものとなっているが、こ
のガスシール部として、取付け当初からロッドとクリア
ランスのある非接触シール部を用いるような構成のもの
であってもよい。
【0074】このように、中間室内にオイルが蒸気とし
て存在するような場合も、そのオイル蒸気等の不純ガス
をその中間室から外部に導出し、作動部に流入して再び
循環するようなガス循環路を設けて、そのガス循環路の
途中に設けたフィルタ装置により、オイル蒸気など不純
ガスの除去を行えるようにうようにしたので、スタリー
ング冷凍機の運転時に、これら装置内のオイル蒸気など
の不純物を自動的にかつ連続的に除去することが可能
で、これにより効率的にオイル蒸気などの不純ガスの作
動部への侵入を阻止できるようになって、ガス圧縮/膨
張装置の信頼性を維持することができる。
【0075】なお上記説明においては、ディスプレーサ
部側の中間室、作動部および最高圧力室を環状につなぐ
ようにガス循環路を設けるものとしたが、圧縮分側にこ
のようなガス循環路を設けるようにしても良い。
【0076】さらに、オイル蒸気を含んだガスを装置系
内で循環し、その循環系内にオイルフィルタ装置でをオ
イルを除去する構成をディスプレーサ型のスターリング
冷凍機に適用した場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものでなく、膨張ピストン型のスターリ
ング冷凍機、スターリングエンジン及びレシプロ式コン
プレッサ等に用いてもよい。
【0077】
【発明の効果】本発明によると、中間室などのガスを中
間室より直接あるいは駆動部を経由させて作動部に導入
し、作動部からロッドの挿通するクリアランスを経て中
間室に戻し循環させるガス循環路を形成し、かつガス循
環路にフィルタ装置を配し、作動部には中間室内のガス
に含まれているオイル蒸気など不純物を除去した清浄な
ガスを送り込んで、中間室に対し圧力的に作動部を高く
するようにしたので、中間室内のオイル蒸気など不純ガ
スが中間室側から作動部へと侵入しないように阻止する
ことができる。そして、装置の運転に伴い、蒸気として
含まれるオイルなど、作動部に侵入すると信頼性を低下
させてしまう不純物は自動的にかつ効率的に排除するこ
とができる好便なものとなり、装置の寿命を長くするこ
とができる。
【0078】また、作動部に導入したガスがさらに送り
込まれて、圧力が高くなる室を別設し、その室が最高圧
力室となって、ガスの循環を促進できるようなガス循環
路を設けたので、中間室あるいは駆動部内に雰囲気に含
まれるオイル蒸気などの不純ガスなどの除去機能は一層
高まり、作動部への不純ガスの侵入を阻止する効果は更
に向上し、長時間に亘って極めて高い運転信頼性が得ら
れるガス圧縮/膨張装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるオイル蒸気などの不純ガス除去
のためのガス循環路を持つガス圧縮/膨張機をスターリ
ング冷凍機に適用したときの概念構成図である。
【図2】ガス循環が行われるときの中間室と作動室の圧
力変動を示す図である。
【図3】ガス圧縮/膨張装置の運転時の中間室、作動室
及び駆動室の圧力変動を示す図である。
【図4】オイル戻空隙を説明するためのクロスガイドの
部分斜視図である。
【図5】ガス循環系路中に作動部から更にガスが送り込
まれる最高圧力室を設け、ガス循環を促進し、オイル蒸
気などの不純物除去能力を高めるようにした構成の別の
実施例に係るガス圧縮/膨張機をスターリング冷凍機に
適用したときの概念構成図である。
【図6】上記図5に示すガス圧縮/膨張機においてガス
の循環が行われるときの中間室と作動室と最高圧力室の
圧力変動を示す図である。
【図7】従来の技術の説明に適用されるガス圧縮/膨張
機の概念構成図である。
【図8】シール材のシール効果を説明するための部分断
面図である。
【符号の説明】
20 圧縮部(作動部) 21 ピストン 30 ディスプレーサ部(作動部) 31 ディスプレーサ 33 蓄冷器 40 駆動部 42(42a,42b) クロスガイド 45(45a,45b) クロスガイド空間 46 オイル 49(49a,49b) ロッド 50(50a,50b) 仕切部 51(51a,51b) 中間室 58(58a、58b) 仕切り壁 71(71a,71b) 前室 76、94、95(76a、76b、94a、94b、
95a、95b) ガスシール部 81 ガス導出管 84 合流管 85、97 ガス循環路 86、96 一方向弁(逆止弁) 87 フィルタ装置 90 連絡路 91、92 室(最高圧力室) 92(92a、92b)、93(93a、93b) 仕
切り壁 P1、P2 クリアランス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドの一端が接続されたピストンを往
    復動作可能に収納する作動部と、当該ロッドの他端に接
    続されるクロスガイドを往復動作させる駆動機構を収納
    する駆動部と、前記ロッドが挿通し前記作動部と前記駆
    動部とを仕切る仕切部とを有したガス圧縮/膨張機にお
    いて、 前記仕切部の内部に前記ロッドを含んで設けられ、ロッ
    ド軸方向に所定寸法長を有しかつロッド径方向の寸法が
    当該ロッドに付着しているオイルの厚みより大きく形成
    された中間室と、 この中間室内の雰囲気が導出され、かつ一方向弁を有さ
    せた合流管にて合流して前記作動部に導入され、この作
    動部と中間室との仕切り壁に設けたシール材とロッドと
    のクリアランスを介して中間室に流入するようにして循
    環するガス循環路とを設け、このガス循環路の前記合流
    管に前記中間室内の雰囲気に含まれるオイル蒸気などの
    不純ガスを除去するフィルタ装置を前記一方向弁の上流
    に位置させて設けたことを特徴とするガス圧縮/膨張
    機。
  2. 【請求項2】 ロッドの一端が接続されたピストンを往
    復動作可能に収納する作動部と、当該ロッドの他端に接
    続されるクロスガイドを往復動作させる駆動機構を収納
    する駆動部と、前記ロッドが挿通し前記作動部と前記駆
    動部とを仕切る仕切部とを有したガス圧縮/膨張機にお
    いて、 前記仕切部の内部に前記ロッドを含んで設けられ、ロッ
    ド軸方向に所定寸法長を有しかつロッド径方向の寸法が
    当該ロッドに付着しているオイルの厚みより大きく形成
    された中間室と、 前記中間室と前記作動部との間に前記ロッドを含んで設
    けられ、かつ前記作動部と一方向弁を介して連絡管によ
    り連通するように形成された室と、 この室に、前記中間室内の雰囲気が導出されかつ一方向
    弁を有させた合流管にて合流して前記作動部に導入後、
    前記連絡管により流入することにより内部圧が最大に高
    まりその圧力に基づき当該室と中間室との仕切り壁に設
    けたシール材とロッドとのクリアランスを介して中間室
    に流入するようにして循環するガス循環路とを設け、 このガス循環路の前記合流管に、前記中間室内の雰囲気
    に含まれるオイル蒸気などの不純ガスを除去するフィル
    タ装置を前記一方向弁の上流に位置させて設けたことを
    特徴とするガス圧縮/膨張機。
JP5857397A 1997-02-27 1997-02-27 ガス圧縮/膨張機 Pending JPH10238878A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1302249C (zh) * 2005-05-08 2007-02-28 中国科学院理化技术研究所 一种油润滑的热驱动斯特林制冷系统

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