JPH10238250A - 扉下部の隙間遮蔽装置 - Google Patents

扉下部の隙間遮蔽装置

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JPH10238250A
JPH10238250A JP5694697A JP5694697A JPH10238250A JP H10238250 A JPH10238250 A JP H10238250A JP 5694697 A JP5694697 A JP 5694697A JP 5694697 A JP5694697 A JP 5694697A JP H10238250 A JPH10238250 A JP H10238250A
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rod
door
floor surface
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gap
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉下部の隙間遮蔽部材を強く床面に圧接させ
ることを、軽く且つ楽に行えるようにした隙間遮蔽装置
を提供する。 【解決手段】 扉2の下框10に沿ってスライド可能な
第1ロッド9を、扉の幅方向一方に付勢突出させて設
け、このロッド9の後退に伴って下降する連動部材に隙
間遮蔽部材17を設けて、閉扉時の第1ロッド9の後退
に伴って隙間遮蔽部材17を床面Sに接触させるように
構成し、扉側の操作部材によってスライド操作される第
2ロッド32の下降に伴って第1ロッド9を後退させる
ように構成して、閉扉状態での操作部材による第2ロッ
ド32の下降に伴って第1ロッド9を更に後退させて、
前記床面Sに接触している遮蔽部材17を、床面Sに強
く圧接させるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉の下框と床面と
の隙間を遮蔽して、隙間風の出入りや、外からの光や騒
音、雨水の侵入を防止する扉下部の隙間遮蔽装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】扉下部の隙間遮蔽装置として、従来で
は、閉扉状態で扉の下框と床面との隙間を遮蔽させるよ
うに、床面にシール材付きの煙返しと称される戸当たり
を設けていたが、戸当たりが床面から突出して段部が形
成されるため、その箇所を車椅子で通過する場合や、乳
母車を押して通過する場合等には難渋する問題があり、
また、高齢者や身障者は勿論のこと、通常の歩行の場合
でも、躓いて転倒するようなことがある問題があった。
【0003】そこで本出願人は、このような問題点を解
決するために、扉の下端側に、扉の下框と床面との隙間
を遮蔽する隙間遮蔽部材を昇降可能に設け、扉の開放端
側には、この隙間遮蔽部材を昇降させる昇降機構を設け
て、扉を閉めた後に、手動操作で隙間遮蔽部材を下降さ
せて圧接することで、扉の下框と床面との隙間を遮蔽さ
せるようにした隙間遮蔽装置(特願平7−260887
号)や、扉の開閉動作に連動して隙間遮蔽部材を昇降さ
せるようにして、閉扉と同時に上記の隙間を遮蔽し、開
扉と同時に隙間遮蔽部材を上昇させるようにした隙間遮
蔽装置(特願平8−106385号)を提案したのであ
り、かゝる構成の隙間遮蔽装置によれば、床面に戸当た
りを設けずして、扉の下框と床面との隙間を遮蔽させる
ことができるもので、特に、車椅子を利用される方や、
高齢者、身障者にとっては頗る好適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の隙間
遮蔽装置にあっては、閉扉しても、施錠しない状態では
扉下部の隙間は全く塞がれない状態であること、また、
隙間を遮蔽するには、昇降機構を施錠操作するワンアク
ションで隙間遮蔽部材を下降させるもので、隙間遮蔽部
材を床面に強く圧接させるためには、操作の最初から終
わりまでの全ストロークにわたって強い力を必要とした
のである。
【0005】一方、後者の隙間遮蔽装置にあっては、下
框に沿って水平方向にスライド可能にロッドを設け、こ
のロッドの一端側を扉の幅方向一方に付勢突出させ、こ
の付勢力に抗するロッドの後退に伴って下降する上下動
可能な連動部材に隙間遮蔽部材を設け、かつ、閉扉に伴
って扉枠又は扉枠に設けた受座に前記ロッドを当接させ
て後退させ、隙間遮蔽部材を床面に圧接させる、即ち扉
を閉じるワンアクションの操作で隙間遮蔽部材を下降さ
せるものであるが、扉の閉じ動作に伴うロッドのストロ
ーク量を大きくとれないことから、このロッドの小さな
ストローク量で隙間遮蔽部材を強く床面に圧接させるた
めには、閉扉には非常に強い力を要したものであり、或
いは、ドアクローザーによる閉扉の手段をとる場合は、
通常の閉扉力を有するものでは、閉扉不可能となったも
のである。
【0006】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、隙間遮蔽部材を床面に圧接させる動作を二
つに分けて、隙間遮蔽部材を強く床面に圧接させること
を、軽く且つ楽に行えるようにした扉下部の隙間遮蔽装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明にかゝる扉
下部の隙間遮蔽装置は、扉の下端側に、扉の下框に沿っ
て水平方向にスライド可能に第1ロッドを設け、かつ、
この第1ロッドの一端側を扉の幅方向一方に突出させる
付勢手段を設けて、閉扉に伴うロッド突出端の扉枠ある
いは扉枠に設けた受座への当接に伴って、前記付勢手段
に抗して第1ロッドを後退させるように構成する一方、
この第1ロッドの後退に伴って下降する上下動可能な連
動部材に、扉の下框と床面との隙間を遮蔽する隙間遮蔽
部材を設けて、閉扉時における第1ロッドの後退に伴っ
て、前記隙間遮蔽部材を床面に近接または接触あるいは
軽く圧接させるように構成し、更に、扉側の操作部材に
よって上下方向にスライド操作される第2ロッドと、こ
の第2ロッドの下降に伴って第1ロッドを後退させる運
動伝達機構とを設けて、閉扉状態での操作部材による第
2ロッドの下降に伴って第1ロッドを更に後退させて、
前記床面に近接または接触あるいは軽く圧接している隙
間遮蔽部材を、床面に強く圧接させるように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0008】上記の特徴構成によれば、扉の閉じ動作
で、隙間遮蔽部材が床面に近接または接触あるいは軽く
圧接し、次いで、操作部材による第2ロッドの下降動作
で、隙間遮蔽部材が床面に強く圧接して、高い水密性・
気密性の下で扉の下框と床面との隙間が遮蔽されるもの
で、隙間遮蔽部材を床面に圧接させる動作を、扉の閉じ
動作と、操作部材によって第2ロッドを下降させる動作
とに分けたことで、隙間遮蔽部材を床面に強く圧接させ
ることを、軽く且つ楽に行うことができる。
【0009】即ち、扉の閉じ動作では、隙間遮蔽部材を
床面に近接または接触あるいは軽く圧接させるだけであ
るから、扉閉じ動作の間の第1ロッドの後退ストローク
量は小さくとも、或いは、小さな閉扉力でも、その機能
は十分に達成されるのであり、その後、操作部材によっ
て第2ロッドを下降させる手動操作で、隙間遮蔽部材を
床面に圧接させるのであって、この手動操作に際して
は、既に隙間遮蔽部材が床面に近接または接触あるいは
軽く圧接されて、そのストローク分の第1ロッドの後退
が扉の閉じ動作で補助されているので、後は、残りのス
トローク分だけ第1ロッドを後退させるように、操作部
材によって第2ロッドを下降させるだけで済むことか
ら、隙間遮蔽部材を床面に強く圧接させることを、軽く
且つ楽に行うことができるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はスイング式の扉に装備させ
た扉下部の隙間遮蔽装置の全体図を示し、図2〜図9に
は、扉錠の施解錠動作に連動する隙間遮蔽装置の動作説
明図を示している。
【0011】図1において、図中の1は扉錠で、図2に
示すように、扉2の開放端側に埋め込まれる錠ケース3
に、サムターンあるいはシリンダに対するキー(図示せ
ず)によって回動操作されるハブ6を回動自在に設ける
一方、デッドボルト5に、ハブ6の係合凹部aと、ハブ
6の先端を係止する係止部b,bとを形成して、サムタ
ーンあるいはキーによるシリンダ(図示せず)の回動操
作でデッドボルト5をスライドさせて、デッドボルト5
を扉枠7側の受座8の係止孔cに係入させる施錠状態
(図8を参照)と、デッドボルト5を係止孔cから離脱
させる解錠状態(図2を参照)とに切り換え可能に構成
されている。尚、デッドボルト5の係止孔cに対する施
解錠の切り換えは、上記のスライドに限られるものでは
なく、回動によっても施解錠の切り換えが可能である。
【0012】図1に戻って、図中の9は、扉2の下框1
0に沿って水平方向にスライド可能に設けられた第1ロ
ッドで、図3に示すように、その一端側(この実施の形
態では扉2の開放端側)に、位置調整可能にローラ11
付きのトリガー12を螺着している。そして、後述する
運動伝達機構13にスプリング(付勢手段)14を組み
込み保持させて、このロッド端部のトリガー12を扉2
の開放端側に付勢突出させるようにしており、図4に示
すように、扉2を閉扉させるに伴って、トリガー12ひ
いては第1ロッド9が、扉枠7の下部側に設けたトリガ
ー受座15によって相対的に押圧されて、スプリング1
4の付勢力に抗して後退されるようになっている。尚、
扉枠7に受座15を設けることなく、閉扉に伴ってトリ
ガー12を扉枠7に直接当接させて、第1ロッド9を後
退させるようにしてもよい。
【0013】16,16は、第1ロッド9の水平運動を
上下運動に変換する運動変換機構で、下框10の中間部
に二組設けられており、17は扉2の下框10と床面S
との間の隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材で、運動変換機構
16,16の連動部材18,18にわたって設けられて
いる。運動変換機構16は、一組であっも三組以上であ
ってもよく、この運動変換機構16は、図5にも示すよ
うに、扉2の下框10内に嵌装させて固定した部材19
にブラケット20を垂下させ、このブラケット20に、
支軸21まわりで回動可能にL字状アーム22を枢着す
る一方、前記連動部材18には、スプリング23によっ
て持ち上げ付勢されたアーム24を枢着し、そして、L
字状アーム22の一端側を第1ロッド9に且つ他端側を
アーム24に、それぞれ軸25,26を介して連結して
成る。
【0014】かゝる構成によれば、上記した閉扉時のス
プリング14の付勢力に抗する第1ロッド9の後退移動
に伴って、図6に示すように、L字状アーム22が時計
回り方向に回動し、これに連動して連動部材18が下降
移動することで、この連動部材18に連設の隙間遮蔽部
材17が床面Sに接触されることになる。尚、隙間遮蔽
部材17を単に接触させるのではなく、隙間遮蔽部材1
7をやゝ弾性変形させて床面Sに軽く圧接させるように
してもよく、或いは、床面Sとの間に小間隙を形成する
ように近接させるようにしてもよいのである。
【0015】この隙間遮蔽部材17は、下框10のほゞ
全長にわたる長さを有するもので、例えばアルミの押し
出しによって成形されたシール受け部材27と、このシ
ール受け部材27に保持された弾性変形に富む例えばゴ
ム製の弾性シール部材28とから成るが、例えばゴム製
の弾性シール部材28に代えて、これをモヘアやバフな
どにするなど任意である。
【0016】再び図1に戻って、図中の31は、デッド
ボルト5に連係された第2の運動変換機構で、扉2の開
放端側に沿う第2ロッド32を垂下連結している。この
運動変換機構31は、図2に示すように、デッドボルト
5にピン33を連設する一方、このピン33に係合する
凹部34aを形成した回動部材34を錠ケース3に軸3
4bで枢着し、かつ、この回動部材34に、第2ロッド
32の連結ピン35を挿通させる長孔34cを形成して
成るもので、デッドボルト5の施錠動作に伴って、スプ
リング36の付勢力に抗して第2ロッド32を下降さ
せ、デッドボルト5の解錠動作に伴って、スプリング3
6の付勢力と相俟って第2ロッド32を持ち上げるよう
に構成されている。尚、図中のfはピン33のガイド
孔、hはピン35のガイド孔で、いずれも錠ケース3に
形成されている。
【0017】第2ロッド32は、その長さ調整を可能に
する伸縮ロッド機構(ロッド長さ調整機構)37を、運
動変換機構31に対する連結部に備えている。この伸縮
ロッド機構37は、連結ピン35を介して回動部材34
に連結される上部ロッド38に、相対的に伸縮可能に下
部ロッド39を挿入すると共に、ピン40によって連結
された上部側のリンク41を、前記ピン35を介して上
部ロッド38に連結し、かつ、下部側のリンク42をピ
ン43を介して下部ロッド39に連結し、更に、スプリ
ング44を保持させる状態で、前記ピン40と上部ロッ
ド38とにわたってボルト45を貫設すると共に、この
ボルト45にナット46を螺着して成るもので、図7に
示すように、ボルト45とナット46の締め付けに伴っ
てリンク41,42の開放端側が拡開されて、このリン
ク41,42に連結されたピン35,43によって上下
部のロッド38,39が伸長され、ボルト45とナット
46の締め付けを緩めるに伴って、上下部のロッド3
8,39がスプリング44の付勢力で収縮されるように
なっている。尚、図中のiはピン35のガイド孔で、上
部ロッド38に形成され、jはピン43のガイド孔で、
下部ロッド39に形成されている。
【0018】上述した運動伝達機構13は、運動変換機
構31による第2ロッド32の下降に伴って第1ロッド
9を後退移動させるものであって、図3に示すように、
扉下部の開放端側に設けたケース47に、第2ロッド3
2の下端側を通過させる開口eを形成すると共に、この
開口eに一部を臨ませるように、略三角形状の回動部材
48を支軸50でケース47に枢着し、かつ、この回動
部材48の第1ロッド9に相対峙する面部に長孔mを形
成して、この長孔mを介して回動部材48と第1ロッド
9とをピン49で連結して成るもので、第1ロッド9の
トリガー12を扉2の開放端側から扉枠側に付勢突出さ
せるスプリング14は、回動部材48の支軸50に組み
込み保持されているのである。
【0019】かゝる構成によれば、扉2の閉扉に伴って
第1ロッド9が後退し、隙間遮蔽部材17が床面Sに接
触(又は近接あるいは軽く圧接)した図6に示す閉扉状
態において、図8及び図9に示すように、図示しないサ
ムターンあるいはシリンダに対するキーの操作によって
デッドボルト5を施錠操作すると、これに伴って第2ロ
ッド32が下降し、この第2ロッド32の下降運動が、
回動部材48を介して第1ロッド9に後退運動として伝
達され、その第1ロッド9の後退運動がL字状アーム2
2に伝達されて、スプリング23の付勢力を増大させつ
つ連動部材18が下降移動することで、前記床面Sに接
触(又は近接あるいは軽く圧接)している隙間遮蔽部材
17が、大きく弾性変形して床面Sに強く圧接されるこ
とになる。
【0020】即ち、本発明による隙間遮蔽装置は、扉2
の閉扉動作に伴って第1ロッド9を後退させて、隙間遮
蔽部材17を床面Sに接触(又は近接あるいは軽く圧
接)させ、かつ、サムターンあるいはシリンダに対する
キーを操作部材にして、この操作部材による次のデッド
ボルト5の施錠動作で、第2ロッド32を下降させて、
この第2ロッド32の下降によって第1ロッド9を更に
後退させて、床面Sに接触(又は近接あるいは軽く圧
接)させた隙間遮蔽部材17を、床面Sに強く圧接させ
るように構成しているのである。
【0021】従って、本発明によれば、扉2の閉じ動作
では、隙間遮蔽部材17を床面Sに接触(又は近接ある
いは軽く圧接)させるだけであるから、扉閉じ動作の間
の第1ロッド9の後退ストローク量は小さくとも、或い
は、弱い閉扉力でも、その機能は十分に達成されるので
あり、かつ、ドアクローザーによる閉扉の手段をとるに
しても、このドアクローザーは、第1ロッド9を後退さ
せて、隙間遮蔽部材17を床面Sに接触(又は近接ある
いは軽く圧接)させるだけで済むことから、高価で強力
なものを必要としないのである。
【0022】そして、この後、操作部材によるデッドボ
ルト5の施錠操作で、隙間遮蔽部材17を床面Sに強く
圧接させるのであって、この操作部材によるデッドボル
ト5の手動操作に際しては、既に隙間遮蔽部材17が床
面Sに接触(又は近接あるいは軽く圧接)されて、その
ストローク分の操作が扉2の閉じ動作で補助されている
ので、後は、デッドボルト5を施錠させる間に、残りの
ストローク分だけ第1ロッド9を後退させて、隙間遮蔽
部材17を床面Sに強く圧接させることで、隙間遮蔽部
材17による高い水密性・気密性を得ることができるの
である。
【0023】尚、デッドボルト5の施錠途中で隙間遮蔽
部材17が弾性変形の限界に達するような場合、或い
は、デッドボルト5の施錠状態で床面Sに対する隙間遮
蔽部材17の圧接力が弱い場合は、伸縮ロッド機構37
によって第2ロッド32の長さ調整を行うことで、床面
Sに対する隙間遮蔽部材17の圧接力を調整することが
できるが、伸縮ロッド機構37を備えさせることは、本
発明の必須の条件ではない。
【0024】上記の実施の形態では、隙間遮蔽部材17
を運動変換機構16,16の連動部材18,18にわた
って設けているが、例えばアーム24,24と連動部材
18,18とを省略する一方、L字状アーム22の内、
支軸21まわりでの回動に伴って上下動するアーム部分
(図示する例では、アーム24の連結端部)を連動部材
にして、このアーム部分(連動部材)に隙間遮蔽部材1
7を連結させて、第1ロッド9の後退移動に伴って隙間
遮蔽部材17を床面Sに圧接させるようにしてもよい。
【0025】即ち、第1ロッド9の後退移動に伴って隙
間遮蔽部材17を床面Sに圧接させ得るならば、どのよ
うな昇降形態をとってもよいのであり、かつ、上記の昇
降形態をとる際に、単純に隙間遮蔽部材17をアーム部
分に連結させると、第1ロッド9の後退移動に伴って、
隙間遮蔽部材17がスイングを伴って床面Sに圧接され
ることになるので、隙間遮蔽部材17を上下動させるよ
うに、水平方向の長孔を介して隙間遮蔽部材17とアー
ム部分とを連結することが肝要である。
【0026】尚、操作の最初から終わりまでの全ストロ
ークにわたって強い力を必要とするが、扉2の開扉状態
でデッドボルト5を施錠操作して、ワンアクションで隙
間遮蔽部材17を床面Sに圧接させると、この隙間遮蔽
部材17がストッパーになって、扉1を任意の開放角度
で保持させることができ、例えば夏場に外気を取り入れ
る際の扉半開の状態を固定的に現出させることができ
る。
【0027】上記の実施の形態では、サムターンあるい
はシリンダに対するキーを操作部材にして、この操作部
材によるデッドボルト5の施錠動作で第2ロッド32を
下降させるようにしているが、これとは別の実施の形態
による第2ロッド32のスライド操作機構を、図10及
び図11に基づいて説明する。
【0028】これらの図において、図中の51は扉2の
開放端側に埋め込まれるケースで、扉2に対する取り付
け板52を備えており、このケース51の内部には、例
えばレバーハンドルを操作部材53にして回動操作され
る回動部材54が回動自在に枢着され、かつ、この回動
部材54にはロッド操作片55が連設されている。
【0029】56は第2ロッド32の上部側に備えられ
た連動部材で、ケース51に形成された上下方向のガイ
ド孔dに係入するピン57と受圧部材58とを備えてお
り、かつ、前記ロッド操作片55の係合凹部nと、ロッ
ド操作片55の先端を択一的に係止させる係止部r,t
とが形成されている。この係止部r,tに択一的に係止
するロッド操作片55の回動範囲を、ケース51の一部
を切り起こして形成したストッパー59,59によって
規制させている。
【0030】60は連動部材56ひいては第2ロッド3
2を持ち上げ付勢するスプリングで、ケース51に連設
の受座61と連動部材56側の受圧部材58との間に介
装されている。尚、周知の構成であることから詳細な説
明は一切省略するが、仮想線で示す図中の62は、サム
ターンあるいはシリンダに対するキー操作で施解錠され
る扉錠の一部を示している。
【0031】上記の構成において、図10に示す状態
で、操作部材53を反時計回り方向に回動させると、ロ
ッド操作片55が係合凹部nの下部側に係止して、図1
1に示すように、スプリング60の付勢力に抗して連動
部材56ひいては第2ロッド32が下降し、かつ、ロッ
ド操作片55の先端が係止部tに係止するのであって、
図6に示す閉扉状態において、即ち、閉扉に伴って隙間
遮蔽部材17が床面Sに接触(又は近接あるいは軽く圧
接)した状態で、上記したように第2ロッド32を下降
させると、図9に示すように、この第2ロッド32の下
降に伴って第1ロッド9が更に後退移動することで、前
記床面Sに接触(又は近接あるいは軽く圧接)している
隙間遮蔽部材17が、大きく弾性変形して床面Sに強く
圧接されることになる。
【0032】一方、図11に示す状態で、操作部材53
を時計回り方向に回動させると、係止部tに対するロッ
ド操作片55の先端係止が解除されて、スプリング60
の付勢力が連動部材56に付与されることで、図10に
示すように、連動部材56ひいては第2ロッド32が持
ち上げられ、かつ、ロッド操作片55の先端が係止部r
に係止するもので、連動部材56の上下二位置の切り換
え姿勢は、上記したストッパー59,59とクリック手
段63とによって安定的に保持される。
【0033】クリック手段63は、前記回動部材54に
対して、それのロッド操作片55とは反対側に三角形状
の膨出体64を連設する一方、この膨出体64とケース
後壁51aとの間に板状のスプリング65を介装させ、
かつ、このスプリング65をピン66によって位置決め
させて成るもので、操作部材53による回動部材54の
回動に伴ってロッド操作片55が択一的に係止部r,t
に係止し、かつ、このロッド操作片55の回動がストッ
パー59,59によって規制された状態で、この回動部
材54の膨出体64にスプリング65の付勢力が付与さ
れることで、連動部材56の上下二位置の切り換え姿勢
が安定的に保持されるようになっているが、これは周知
の構成の一例であって、その他、クリック手段63は任
意の構成のものを用いることができる。
【0034】尚、上記した各実施の形態では、第1ロッ
ドを扉の開放端側に付勢突出させているが、第1ロッド
を扉の吊元側に付勢突出させて、閉扉に伴って第1ロッ
ドが扉枠または受座に当接して後退した時に、隙間遮蔽
部材を床面に近接または接触あるいは軽く圧接させるよ
うに構成し、かつ、閉扉状態でのデッドボルトの施錠操
作に伴う第2ロッドの下降に伴って、隙間遮蔽部材を更
に強く床面に圧接させるさせるように構成してもよいの
である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、床面に
立ち上がりの戸当たりを設けることなく、扉の下框と床
面との間の隙間を遮蔽するようにした扉下部の隙間遮蔽
装置において、隙間遮蔽部材を床面に近接または接触あ
るいは軽く圧接させることを、扉の閉じ動作で行わせる
ようにし、かつ、その隙間遮蔽部材を更に強く床面に圧
接させることを、操作部材による第2ロッドの下降動作
で行わせるようにしたのであり、即ち、隙間遮蔽部材を
床面に圧接させる動作を、扉の閉じ動作と、操作部材に
よって第2ロッドを下降させる動作とに分けたことで、
高い水密性・気密性の下で扉の下框と床面との隙間を遮
蔽させることを、軽い操作力で楽に行えるようになった
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】開扉下にある隙間遮蔽装置の正面図である。
【図2】解錠状態にある扉錠の説明図である。
【図3】隙間遮蔽部材の持ち上げ状態を示す隙間遮蔽装
置の説明図である。
【図4】閉扉に伴う第1ロッドの後退状態を示す説明図
である。
【図5】運動変換機構と共に示す隙間遮蔽部材の断面図
である。
【図6】閉扉に伴う第1ロッドの後退によって隙間遮蔽
部材を床面に接触させた状態を示す説明図である。
【図7】伸縮ロッド機構による第2ロッドの長さ調整の
状態を示す説明図である。
【図8】施錠状態に切り換えた扉錠の説明図である。
【図9】施錠に伴う第1ロッドの後退によって隙間遮蔽
部材を床面に圧接させた状態を示す説明図である。
【図10】別の実施の形態による第2ロッドのスライド
操作機構の説明図である。
【図11】別の実施の形態によるスライド操作機構によ
って第2ロッドを下降させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…扉錠、2…扉、5…デッドボルト、7…扉枠、9…
第1ロッド、10…下框、13…運動伝達機構、14…
付勢手段、15…受座、18…連動部材、32…第2ロ
ッド、37…ロッド長さ調整機構、53…操作部材、S
…床面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉の下端側に、扉の下框に沿って水平方
    向にスライド可能に第1ロッドを設け、かつ、この第1
    ロッドの一端側を扉の幅方向一方に突出させる付勢手段
    を設けて、閉扉に伴うロッド突出端の扉枠あるいは扉枠
    に設けた受座への当接に伴って、前記付勢手段に抗して
    第1ロッドを後退させるように構成する一方、この第1
    ロッドの後退に伴って下降する上下動可能な連動部材
    に、扉の下框と床面との隙間を遮蔽する隙間遮蔽部材を
    設けて、閉扉時における第1ロッドの後退に伴って、前
    記隙間遮蔽部材を床面に近接または接触あるいは軽く圧
    接させるように構成し、更に、扉側の操作部材によって
    上下方向にスライド操作される第2ロッドと、この第2
    ロッドの下降に伴って第1ロッドを後退させる運動伝達
    機構とを設けて、閉扉状態での操作部材による第2ロッ
    ドの下降に伴って第1ロッドを更に後退させて、前記床
    面に近接または接触あるいは軽く圧接している隙間遮蔽
    部材を、床面に強く圧接させるように構成して成ること
    を特徴とする扉下部の隙間遮蔽装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部材が、扉錠のデッドボルトに
    対する施解錠用の操作部材で、デッドボルトの施錠動作
    に伴って第2ロッドを下降させるようにしてある請求項
    1に記載された扉下部の隙間遮蔽装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ロッドが、長さ調整機構を備え
    て成ることを特徴とする請求項1または2に記載された
    扉下部の隙間遮蔽装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009082138A3 (en) * 2007-12-21 2009-09-17 Lg Chem, Ltd. Sliding window system for multistoried building
KR100970687B1 (ko) * 2003-12-04 2010-07-15 로토 프란크 아게 문짝과 고정 보더 사이에 제어 가능한 밀봉 요소를 구비한 슬라이딩 창호
JP2013196057A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Fujitsu Frontech Ltd 自動取引装置の底部遮蔽構造
EP3085876A1 (de) 2015-04-20 2016-10-26 Planet GDZ AG Absenkdichtungsvorrichtung und auslöseeinheit

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