JPH1023809A - 播種機 - Google Patents
播種機Info
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- JPH1023809A JPH1023809A JP18104096A JP18104096A JPH1023809A JP H1023809 A JPH1023809 A JP H1023809A JP 18104096 A JP18104096 A JP 18104096A JP 18104096 A JP18104096 A JP 18104096A JP H1023809 A JPH1023809 A JP H1023809A
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- seeds
- hopper
- delivery roll
- roll
- seeding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホッパに備える繰り出しロールからの複数個
の種子を一つの塊のようにして点播のための回転ディス
クへ供給することによって土中点播をより一層最適化で
きる播種機を提供すること。 【解決手段】 ホッパの下端に設ける繰り出しロールの
下方であってその周面のほぼ接線方向に伸延して圃場面
に臨む姿勢の放出シュートを備えた点播ユニットを設
け、この点播ユニットには放出シュートの上端に位置し
その周面を鋸刃状としてこれらの刃の谷部を種子の充填
空間とした回転ビータを繰り出しロールと同期回転可能
に備え、繰り出しロールの外周面にはホッパからの種子
を受け入れる充填溝を形成すると共にこの充填溝の底部
から外周方向に移動可能なプッシャを設け、繰り出しロ
ールがホッパの内部に臨む位置から外れた位置まで回転
して充填溝が斜め上を指向している期間にプッシャを駆
動可能とする。
の種子を一つの塊のようにして点播のための回転ディス
クへ供給することによって土中点播をより一層最適化で
きる播種機を提供すること。 【解決手段】 ホッパの下端に設ける繰り出しロールの
下方であってその周面のほぼ接線方向に伸延して圃場面
に臨む姿勢の放出シュートを備えた点播ユニットを設
け、この点播ユニットには放出シュートの上端に位置し
その周面を鋸刃状としてこれらの刃の谷部を種子の充填
空間とした回転ビータを繰り出しロールと同期回転可能
に備え、繰り出しロールの外周面にはホッパからの種子
を受け入れる充填溝を形成すると共にこの充填溝の底部
から外周方向に移動可能なプッシャを設け、繰り出しロ
ールがホッパの内部に臨む位置から外れた位置まで回転
して充填溝が斜め上を指向している期間にプッシャを駆
動可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肥料及び種子を同
時にまたは別個に散布可能な播種機に係り、特に稲作に
おける直播栽培に好適に利用できるようにした土中点播
式の播種機に関する。
時にまたは別個に散布可能な播種機に係り、特に稲作に
おける直播栽培に好適に利用できるようにした土中点播
式の播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】播種機または肥料も同時に散布する施肥
・播種機は、肥料や種子を充填するホッパをたとえば代
掻きハローの後部に多数並べて取り付け、ハローの走行
に連動するようにホッパの下端に組み込んだ繰り出しロ
ールを回転させることによって、肥料及び種子を定量ず
つ放出していくというものが従来から一般的に利用され
ているものである。
・播種機は、肥料や種子を充填するホッパをたとえば代
掻きハローの後部に多数並べて取り付け、ハローの走行
に連動するようにホッパの下端に組み込んだ繰り出しロ
ールを回転させることによって、肥料及び種子を定量ず
つ放出していくというものが従来から一般的に利用され
ているものである。
【0003】このような施肥・播種機では、肥料及び種
子が圃場の土壌表面に堆積するように散播または条播さ
れるので、特に播種の場合ではホッパの後方に播種され
た種子に土壌を被せていくようなプレート等が必要とさ
れている。
子が圃場の土壌表面に堆積するように散播または条播さ
れるので、特に播種の場合ではホッパの後方に播種され
た種子に土壌を被せていくようなプレート等が必要とさ
れている。
【0004】一方、稲作における直播栽培が近来では注
目されるようになったが、苗立ちの不安定さや倒伏等の
問題があるため、移植栽培に比べて一般的に収量が減少
してしまうという傾向にある。このような問題を解消す
る有効なものとしては、代掻きと同時に種子を土中に打
ち込むようにして播種する土中点播方式が一例として挙
げられる。このような点播方式であれば、浮き苗や転び
苗等の発生が殆どなく、代掻き作業と同時に播種できる
ので、作業効率の大幅な改善と良好な苗の成育が期待さ
れている。
目されるようになったが、苗立ちの不安定さや倒伏等の
問題があるため、移植栽培に比べて一般的に収量が減少
してしまうという傾向にある。このような問題を解消す
る有効なものとしては、代掻きと同時に種子を土中に打
ち込むようにして播種する土中点播方式が一例として挙
げられる。このような点播方式であれば、浮き苗や転び
苗等の発生が殆どなく、代掻き作業と同時に播種できる
ので、作業効率の大幅な改善と良好な苗の成育が期待さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような点播方式の
播種機としては、ホッパの繰り出しロールからの種子を
受ける回転ディスクの表面に凹凸を持たせた歯車状とし
たものを配置しておき、この回転ディスクを回転させる
ことでその周面の凹部にホッパから繰り出された種子を
圃場方向に放出する構成としたものが既に提案されてい
る。この播種機では、回転ディスクを比較的高速で回転
させることによって、歯車状の周面の凹部に入り込んで
いる数個の種子を間欠的に圃場に打ち込み、これによっ
て土中点播が可能である。
播種機としては、ホッパの繰り出しロールからの種子を
受ける回転ディスクの表面に凹凸を持たせた歯車状とし
たものを配置しておき、この回転ディスクを回転させる
ことでその周面の凹部にホッパから繰り出された種子を
圃場方向に放出する構成としたものが既に提案されてい
る。この播種機では、回転ディスクを比較的高速で回転
させることによって、歯車状の周面の凹部に入り込んで
いる数個の種子を間欠的に圃場に打ち込み、これによっ
て土中点播が可能である。
【0006】一方、ホッパの下端に備える繰り出しロー
ルはその周面に種子を落とし込む凹溝を周方向に間隔を
開けて配置したものが一般的であり、この凹溝の容量を
変えられるようにして播種量を調整可能としたものもあ
る。
ルはその周面に種子を落とし込む凹溝を周方向に間隔を
開けて配置したものが一般的であり、この凹溝の容量を
変えられるようにして播種量を調整可能としたものもあ
る。
【0007】土中点播で最も重要な点は、ほぼ定量の種
子を圃場の土中に確実に打ち込めるかどうかということ
である。したがって、繰り出しロールから回転ディスク
へ向かう種子も数個を一つの塊のようにして間欠的に供
給できるようにすれば、土中点播が最適化されることに
なる。
子を圃場の土中に確実に打ち込めるかどうかということ
である。したがって、繰り出しロールから回転ディスク
へ向かう種子も数個を一つの塊のようにして間欠的に供
給できるようにすれば、土中点播が最適化されることに
なる。
【0008】ところが、従来の繰り出しロールではその
凹溝の中に定量の種子を充填できるものの、繰り出しロ
ールの回転と共にこの凹溝部分が下向きになるに連れて
次第に種子が切り出される。このため、複数の種子は塊
というよりも連なった流れのようにして回転ディスクに
達するものとなり、先に落下した種子と後からこれに続
く種子は、歯車状の回転ディスクの複数の谷部分に跨が
って分散してしまう。したがって、回転ディスクの回転
によって土中に打ち込むときには、繰り出しロールから
の種子の全量が一つの打ち込み点とならずに分離し、点
播がばらついてしまう。
凹溝の中に定量の種子を充填できるものの、繰り出しロ
ールの回転と共にこの凹溝部分が下向きになるに連れて
次第に種子が切り出される。このため、複数の種子は塊
というよりも連なった流れのようにして回転ディスクに
達するものとなり、先に落下した種子と後からこれに続
く種子は、歯車状の回転ディスクの複数の谷部分に跨が
って分散してしまう。したがって、回転ディスクの回転
によって土中に打ち込むときには、繰り出しロールから
の種子の全量が一つの打ち込み点とならずに分離し、点
播がばらついてしまう。
【0009】また、種子の量も少なくなるとこれらの塊
として換算できる質量も減るので、土中への入り込みの
力も弱ってしまうので、土中への打ち込み深さも浅くな
り、浮き苗や転び苗の発生を招く結果ともなる。
として換算できる質量も減るので、土中への入り込みの
力も弱ってしまうので、土中への打ち込み深さも浅くな
り、浮き苗や転び苗の発生を招く結果ともなる。
【0010】本発明において解決すべき課題は、ホッパ
に備える繰り出しロールからの複数個の種子を一つの塊
のようにして点播のための回転ディスクへ供給すること
によって土中点播をより一層最適化できる播種機を提供
することにある。
に備える繰り出しロールからの複数個の種子を一つの塊
のようにして点播のための回転ディスクへ供給すること
によって土中点播をより一層最適化できる播種機を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホッパの下端
に種子を定量切り出しするための繰り出しロールを回転
可能に備え、前記繰り出しロールの下方であってその周
面のほぼ接線方向に伸延して圃場面に臨む姿勢の放出シ
ュートを備えた点播ユニットを設け、この点播ユニット
には前記放出シュートの上端に位置しその周面を鋸刃状
としてこれらの刃の谷部を種子の充填空間とした回転ビ
ータを前記繰り出しロールと同期回転可能に備え、前記
繰り出しロールの外周面には前記ホッパからの種子を受
け入れる充填溝を形成すると共にこの充填溝の底部から
外周方向に移動可能なプッシャを設け、前記繰り出しロ
ールが前記ホッパの内部に臨む位置から外れた位置まで
回転して前記充填溝が斜め上を指向している期間に前記
プッシャを駆動可能としてなることを特徴とする。
に種子を定量切り出しするための繰り出しロールを回転
可能に備え、前記繰り出しロールの下方であってその周
面のほぼ接線方向に伸延して圃場面に臨む姿勢の放出シ
ュートを備えた点播ユニットを設け、この点播ユニット
には前記放出シュートの上端に位置しその周面を鋸刃状
としてこれらの刃の谷部を種子の充填空間とした回転ビ
ータを前記繰り出しロールと同期回転可能に備え、前記
繰り出しロールの外周面には前記ホッパからの種子を受
け入れる充填溝を形成すると共にこの充填溝の底部から
外周方向に移動可能なプッシャを設け、前記繰り出しロ
ールが前記ホッパの内部に臨む位置から外れた位置まで
回転して前記充填溝が斜め上を指向している期間に前記
プッシャを駆動可能としてなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】ホッパの下端に組み込む繰り出し
ロールはたとえば播種機の進行方向に対して後部側を向
く面をホッパの内部に臨ませるようにし、残りの面を点
播ユニットの内部に臨む配置として組み込む。そして、
繰り出しロールの周面に対してその接線方向に放出シュ
ートが延びるような関係とすることによって、繰り出し
ロールの周面に形成した充填溝から種子をほぼ直線状に
送り出す。また、プッシャはカム等に連動させてその進
出動作を繰り出しロールの回転姿勢に応じて行わせるよ
うにすればよく、強制的にプッシャによって押し出され
た複数個の塊状の一団となったものが回転ビータの谷部
に入り込み、この回転ビータに回転によって種子は放出
シュートと抜けて圃場の土中に打ち込まれる。
ロールはたとえば播種機の進行方向に対して後部側を向
く面をホッパの内部に臨ませるようにし、残りの面を点
播ユニットの内部に臨む配置として組み込む。そして、
繰り出しロールの周面に対してその接線方向に放出シュ
ートが延びるような関係とすることによって、繰り出し
ロールの周面に形成した充填溝から種子をほぼ直線状に
送り出す。また、プッシャはカム等に連動させてその進
出動作を繰り出しロールの回転姿勢に応じて行わせるよ
うにすればよく、強制的にプッシャによって押し出され
た複数個の塊状の一団となったものが回転ビータの谷部
に入り込み、この回転ビータに回転によって種子は放出
シュートと抜けて圃場の土中に打ち込まれる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の播種機を代掻き用のハロー後
部に接続したときの概要を示す側面図である。
部に接続したときの概要を示す側面図である。
【0014】図において、右方向に向けて走行する代掻
き用ハローの車体51の後端から突き出したブラケット
52に主フレーム1が連結され、この主フレーム1に図
面と直交する方向に複数の播種用のホッパ2がそれぞれ
一定の間隔をおいて固定されている。
き用ハローの車体51の後端から突き出したブラケット
52に主フレーム1が連結され、この主フレーム1に図
面と直交する方向に複数の播種用のホッパ2がそれぞれ
一定の間隔をおいて固定されている。
【0015】ホッパ2はその下端に繰り出しロール3を
図中の矢印方向に回転可能に備えたものであり、各ホッ
パ2の繰り出しロール3の中心を貫通させて配置した長
尺の駆動軸4によってこれらの繰り出しロール3は同期
して回転する。そして、この駆動軸4の回転駆動は主フ
レーム1に設けた駆動モータ1aの出力軸との間にチェ
ーン1b等を介して行なう。
図中の矢印方向に回転可能に備えたものであり、各ホッ
パ2の繰り出しロール3の中心を貫通させて配置した長
尺の駆動軸4によってこれらの繰り出しロール3は同期
して回転する。そして、この駆動軸4の回転駆動は主フ
レーム1に設けた駆動モータ1aの出力軸との間にチェ
ーン1b等を介して行なう。
【0016】繰り出しロール3の下方には土中点播のた
めの点播ユニット5を設ける。この点播ユニット5はハ
ウジング6と、その内部に回転可能に備えた回転ビータ
7とから構成されたものである。そして、各点播ユニッ
ト5の回転ビータ7はその中心を貫通して配置された駆
動軸8と駆動モータ1aの出力軸との間をチェーン1c
によって連接することによって、繰り出しロール3と同
期して図中の矢印方向に回転駆動される。
めの点播ユニット5を設ける。この点播ユニット5はハ
ウジング6と、その内部に回転可能に備えた回転ビータ
7とから構成されたものである。そして、各点播ユニッ
ト5の回転ビータ7はその中心を貫通して配置された駆
動軸8と駆動モータ1aの出力軸との間をチェーン1c
によって連接することによって、繰り出しロール3と同
期して図中の矢印方向に回転駆動される。
【0017】図2は点播ユニット5詳細であって、同図
の(a)及び(b)はそれぞれ側面縦断面図及び走行方
向から見た正面縦断面図である。
の(a)及び(b)はそれぞれ側面縦断面図及び走行方
向から見た正面縦断面図である。
【0018】ハウジング6は回転ビータ7を収納する部
分を同図の(b)に示すように少し幅を広くした縦断面
が円形の空間を形成したものであり、車体51の走行方
向を向く面側であってハウジング6の中心よりも少し上
の部分にはホッパ2の下端に接続するための接続シュー
ト6aを上に向けて突き出している。また、この接続シ
ュート6aよりも下側のハウジング6の周面には、この
ハウジング6の外周面の接線方向であって車体51の走
行方向とは逆向きに下端を偏らせて傾斜させた放出シュ
ート6bを形成している。これらの接続シュート6a及
び放出シュート6bは同図の(b)に示すようにハウジ
ング6の円形部分の幅よりも小さく形成されたもので、
放出シュート6bは種子を圃場面に向けて直線的にガイ
ドしてその放出方向に指向性を十分に与えることができ
る程度の長さを持つ。
分を同図の(b)に示すように少し幅を広くした縦断面
が円形の空間を形成したものであり、車体51の走行方
向を向く面側であってハウジング6の中心よりも少し上
の部分にはホッパ2の下端に接続するための接続シュー
ト6aを上に向けて突き出している。また、この接続シ
ュート6aよりも下側のハウジング6の周面には、この
ハウジング6の外周面の接線方向であって車体51の走
行方向とは逆向きに下端を偏らせて傾斜させた放出シュ
ート6bを形成している。これらの接続シュート6a及
び放出シュート6bは同図の(b)に示すようにハウジ
ング6の円形部分の幅よりも小さく形成されたもので、
放出シュート6bは種子を圃場面に向けて直線的にガイ
ドしてその放出方向に指向性を十分に与えることができ
る程度の長さを持つ。
【0019】回転ビータ7は少なくともその周面部分を
スポンジゴム等の比較的柔らかい部材として形成したも
ので、ハウジング6の軸線方向の両端に組み込んだ軸受
6cによって支持されたボス7aを一体化している。こ
のボス7aには先の駆動軸1cを貫通させて固定するこ
とによって、回転ビータ7を駆動モータ1bによって回
転駆動可能とする。
スポンジゴム等の比較的柔らかい部材として形成したも
ので、ハウジング6の軸線方向の両端に組み込んだ軸受
6cによって支持されたボス7aを一体化している。こ
のボス7aには先の駆動軸1cを貫通させて固定するこ
とによって、回転ビータ7を駆動モータ1bによって回
転駆動可能とする。
【0020】また、回転ビータ7はたとえば10〜20
mm程度の幅を持ち、その外周部分を鋸刃状に形成して
いる。この鋸刃部分は、回転方向に向けて先端を少し傾
斜させた刃部7bとこれらの間に挟まれた谷部7cとの
連続面としたものであり、ハウジング6の内周面との間
のクリアランスを適切にすることによって、接続シュー
ト6aから流入する複数個の種子を谷部7dの中に落と
し込んだ状態として放出シュート6bに臨む部分までに
かけて移送可能とする。
mm程度の幅を持ち、その外周部分を鋸刃状に形成して
いる。この鋸刃部分は、回転方向に向けて先端を少し傾
斜させた刃部7bとこれらの間に挟まれた谷部7cとの
連続面としたものであり、ハウジング6の内周面との間
のクリアランスを適切にすることによって、接続シュー
ト6aから流入する複数個の種子を谷部7dの中に落と
し込んだ状態として放出シュート6bに臨む部分までに
かけて移送可能とする。
【0021】図3はホッパ2の下端部から点播ユニット
5までの要部を示す縦断面図であって、図1及び図2の
例とはその向きを左右逆としたものを示す。
5までの要部を示す縦断面図であって、図1及び図2の
例とはその向きを左右逆としたものを示す。
【0022】繰り出しロール3のほぼ4分の1程度にか
けてその外周を囲んでいるホッパ2の下端部には周面に
付着する種子を払い除くためのブラシ2a,2bの列を
配置している。そして、繰り出しロール3はその回転中
心と回転ビータ7の中心とを結ぶ線分が放出シュート6
bの傾斜とほぼ平行となる関係であって、繰り出しロー
ル3は回転ビータ7の真上ではなく車体51の進行方向
に偏って配置されている。
けてその外周を囲んでいるホッパ2の下端部には周面に
付着する種子を払い除くためのブラシ2a,2bの列を
配置している。そして、繰り出しロール3はその回転中
心と回転ビータ7の中心とを結ぶ線分が放出シュート6
bの傾斜とほぼ平行となる関係であって、繰り出しロー
ル3は回転ビータ7の真上ではなく車体51の進行方向
に偏って配置されている。
【0023】繰り出しロール3は、その中心部に駆動軸
4を通すためのボス3aを設けた中空体であり、外周面
には一定の円周ピッチで種子を落とし込むための充填溝
3bを3個所に設けている。これらの充填溝3bの幅は
ハウジング6の接続ユニット6aの上端開口幅よりも少
し狭い程度であり、その開口断面を半径方向に一様とし
たものである。そして、各充填溝3bの底には半径方向
に移動可能であって充填された種子を押し出すためのプ
ッシャ3cを組み込んでいる。
4を通すためのボス3aを設けた中空体であり、外周面
には一定の円周ピッチで種子を落とし込むための充填溝
3bを3個所に設けている。これらの充填溝3bの幅は
ハウジング6の接続ユニット6aの上端開口幅よりも少
し狭い程度であり、その開口断面を半径方向に一様とし
たものである。そして、各充填溝3bの底には半径方向
に移動可能であって充填された種子を押し出すためのプ
ッシャ3cを組み込んでいる。
【0024】図4は充填溝3b及びプッシャ3cの詳細
を示す拡大縦断面図であり、プッシャ3cは充填溝3b
内を摺動するヘッド3dを上端に備えたT字状の断面形
状を持ち、充填溝3bの底部に開けた孔3b−1を貫通
して繰り出しロール3の中心側に向けて延ばしたロッド
3eを形成したものである。そして、ロッド3eの先端
にはストッパ3fを設けると共にこのストッパ3fと充
填溝3bの底部との間には圧縮のスプリング3gを組み
込み、このスプリング3gによってプッシャ3cを繰り
出しロール3の中心側に付勢している。したがって、通
常の場合では、図4に示すようにヘッド3dは充填溝3
bの底部に着座した状態にあり、このヘッド3bの上面
と充填溝3bの内周との間の空間を種子の落とし込み空
間として形成することができる。
を示す拡大縦断面図であり、プッシャ3cは充填溝3b
内を摺動するヘッド3dを上端に備えたT字状の断面形
状を持ち、充填溝3bの底部に開けた孔3b−1を貫通
して繰り出しロール3の中心側に向けて延ばしたロッド
3eを形成したものである。そして、ロッド3eの先端
にはストッパ3fを設けると共にこのストッパ3fと充
填溝3bの底部との間には圧縮のスプリング3gを組み
込み、このスプリング3gによってプッシャ3cを繰り
出しロール3の中心側に付勢している。したがって、通
常の場合では、図4に示すようにヘッド3dは充填溝3
bの底部に着座した状態にあり、このヘッド3bの上面
と充填溝3bの内周との間の空間を種子の落とし込み空
間として形成することができる。
【0025】更に、ホッパ2の下端部には中空の繰り出
しロール3の内部まで入り込ませたカム9を設ける。す
なわち、繰り出しロール3はその軸線方向の一端を開放
した中空体としておけば、この開放端側に臨んでいるホ
ッパ2の内周壁からカム9を突き出すことによってこの
カム9を繰り出しロール3の中に固定状態に位置させる
ことができる。そして、カム9の位置は、繰り出しロー
ル3の回転中心よりも車体51の走行方向に少し偏って
いて、充填溝3bが斜め上向きの姿勢となっているとき
にロッド3eの先端が突き当たり可能な位置とし、この
カム9の周面にロッド3eが摺接したときには、図3に
示すようにプッシャ3cのヘッド3dが充填溝3bから
抜け出るようにする。
しロール3の内部まで入り込ませたカム9を設ける。す
なわち、繰り出しロール3はその軸線方向の一端を開放
した中空体としておけば、この開放端側に臨んでいるホ
ッパ2の内周壁からカム9を突き出すことによってこの
カム9を繰り出しロール3の中に固定状態に位置させる
ことができる。そして、カム9の位置は、繰り出しロー
ル3の回転中心よりも車体51の走行方向に少し偏って
いて、充填溝3bが斜め上向きの姿勢となっているとき
にロッド3eの先端が突き当たり可能な位置とし、この
カム9の周面にロッド3eが摺接したときには、図3に
示すようにプッシャ3cのヘッド3dが充填溝3bから
抜け出るようにする。
【0026】以上の構成において、車体51の走行と同
時に駆動モータ1aを作動させると、駆動軸4,8が回
転して繰り出しロール3及び回転ビータ7は図3に示す
ように同じ方向に同期して回転する。なお、回転ビータ
7の外径を200mm程度とした場合では、その回転数
は700〜1600回転/分程度であり、車体51の走
行速度に比例して回転数を調節することによって、圃場
に対して一定間隔をおいて順に播種していくことができ
る。
時に駆動モータ1aを作動させると、駆動軸4,8が回
転して繰り出しロール3及び回転ビータ7は図3に示す
ように同じ方向に同期して回転する。なお、回転ビータ
7の外径を200mm程度とした場合では、その回転数
は700〜1600回転/分程度であり、車体51の走
行速度に比例して回転数を調節することによって、圃場
に対して一定間隔をおいて順に播種していくことができ
る。
【0027】繰り出しロール3の充填溝3bに入り込ん
だ種子は、図3に示すようにカム2aにロッド3eが当
たったときにプッシャ3cが一気に外に向けて押される
ので、充填溝3bの中の種子はヘッド3dによって外に
打ち出される。したがって、複数個の種子は繰り出しロ
ール3の回転に伴って充填溝3bが斜め下に向く姿勢と
なるに連れて流し落とされるような態様ではなく、一気
に複数個の集団となってハウジング6の接続シュート6
a内に放出される。このため、複数個の種子の塊がその
まま回転ビータ7の谷部7cの中に順に送り込まれ、充
填溝3b内にあった複数個の種子が複数の谷部7cに分
散されることなく供給される。
だ種子は、図3に示すようにカム2aにロッド3eが当
たったときにプッシャ3cが一気に外に向けて押される
ので、充填溝3bの中の種子はヘッド3dによって外に
打ち出される。したがって、複数個の種子は繰り出しロ
ール3の回転に伴って充填溝3bが斜め下に向く姿勢と
なるに連れて流し落とされるような態様ではなく、一気
に複数個の集団となってハウジング6の接続シュート6
a内に放出される。このため、複数個の種子の塊がその
まま回転ビータ7の谷部7cの中に順に送り込まれ、充
填溝3b内にあった複数個の種子が複数の谷部7cに分
散されることなく供給される。
【0028】このように、一つの谷部7cに複数個の種
子を集団として送り込むことができるので、回転ビータ
7の回転によって種子は放出シュート6bから圃場に向
かって放出される。そして、放出シュート6bは直線的
に斜め下に向けて延びているので、回転ビータ7の回転
による遠心力が種子の放出に勢いを付け、これによって
圃場の土中に種子の集団を点播していくことができる。
子を集団として送り込むことができるので、回転ビータ
7の回転によって種子は放出シュート6bから圃場に向
かって放出される。そして、放出シュート6bは直線的
に斜め下に向けて延びているので、回転ビータ7の回転
による遠心力が種子の放出に勢いを付け、これによって
圃場の土中に種子の集団を点播していくことができる。
【0029】
【発明の効果】本発明では、繰り出しロールからの複数
個の種子を一団の塊状として回転ビータ側に供給できる
ので、種子を垂れ流すようにして送り込む場合に比べる
と回転ビータの一つの谷部の中に集約して種子を充填で
き、その結果圃場の土中に打ち込まれる種子も複数個の
塊状のものとして播種することができる。したがって、
圃場に対する種子の点播が確実に行われると共に、塊状
の種子の見掛け上の質量も大きくなるので土中への進入
深さも大きくでき、浮き苗や転び苗の発生も防止され
る。
個の種子を一団の塊状として回転ビータ側に供給できる
ので、種子を垂れ流すようにして送り込む場合に比べる
と回転ビータの一つの谷部の中に集約して種子を充填で
き、その結果圃場の土中に打ち込まれる種子も複数個の
塊状のものとして播種することができる。したがって、
圃場に対する種子の点播が確実に行われると共に、塊状
の種子の見掛け上の質量も大きくなるので土中への進入
深さも大きくでき、浮き苗や転び苗の発生も防止され
る。
【図1】 本発明の播種機をハローの車体の後部に接続
したときの概略左側面図である。
したときの概略左側面図である。
【図2】 点播ユニットの詳細であって、同図の(a)
は側面縦断面図、同図の(b)は車体の進行方向から見
た正面縦断面図である。
は側面縦断面図、同図の(b)は車体の進行方向から見
た正面縦断面図である。
【図3】 ホッパから点播ユニットまでの要部を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図4】 繰り出しロールに備えるプッシャとカムとの
位置関係を示す要部の縦断面図である。
位置関係を示す要部の縦断面図である。
1 :主フレーム 1a:駆動モータ 2 :ホッパ 3 :繰り出しロール 3a:ボス 3b:充填溝 3c:プッシャ 3d:ヘッド 3e:ロッド 3f:ストッパ 3g:スプリング 4 :駆動軸 5 :点播ユニット 6 :ハウジング 6a:接続シュート 6b:放出シュート 7 :回転ビータ 7a:ボス 7b:刃部 7c:谷部 8 :駆動軸 9 :カム
Claims (1)
- 【請求項1】 ホッパの下端に種子を定量切り出しする
ための繰り出しロールを回転可能に備え、前記繰り出し
ロールの下方であってその周面のほぼ接線方向に伸延し
て圃場面に臨む姿勢の放出シュートを備えた点播ユニッ
トを設け、この点播ユニットには前記放出シュートの上
端に位置しその周面を鋸刃状としてこれらの刃の谷部を
種子の充填空間とした回転ビータを前記繰り出しロール
と同期回転可能に備え、前記繰り出しロールの外周面に
は前記ホッパからの種子を受け入れる充填溝を形成する
と共にこの充填溝の底部から外周方向に移動可能なプッ
シャを設け、前記繰り出しロールが前記ホッパの内部に
臨む位置から外れた位置まで回転して前記充填溝が斜め
上を指向している期間に前記プッシャを駆動可能として
なる播種機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18104096A JPH1023809A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 播種機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18104096A JPH1023809A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 播種機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1023809A true JPH1023809A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16093721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18104096A Pending JPH1023809A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 播種機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1023809A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-07-10 JP JP18104096A patent/JPH1023809A/ja active Pending
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