JPH10237530A - 電気炉用酸素吹込装置 - Google Patents
電気炉用酸素吹込装置Info
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- JPH10237530A JPH10237530A JP9049106A JP4910697A JPH10237530A JP H10237530 A JPH10237530 A JP H10237530A JP 9049106 A JP9049106 A JP 9049106A JP 4910697 A JP4910697 A JP 4910697A JP H10237530 A JPH10237530 A JP H10237530A
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- JP
- Japan
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- arm
- turning
- electric furnace
- lance
- oxygen
- Prior art date
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- Pending
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋回アームを容易且つ良好に旋回駆動させ得
て、酸素吹込用ランスの出入動作を円滑に行ないうる電
気炉用酸素吹込装置を提供する。 【解決手段】 旋回アーム4は、基端部を作業床上の旋
回台11に水平旋回自在に支持されている。旋回アーム
4の先端部には、作業床上を転動する走行輪12及びこ
れを正逆転転駆動させるギヤードモータ15が設けられ
ていて、走行輪12を駆動することにより、旋回アーム
4が水平旋回される。この旋回アーム4の先端部に連結
された酸素吹込用ランス6は、リンク機構25,26,
27,28を介して、旋回アーム4の水平旋回に連動し
て電気炉2内に出入動作せしめられる。
て、酸素吹込用ランスの出入動作を円滑に行ないうる電
気炉用酸素吹込装置を提供する。 【解決手段】 旋回アーム4は、基端部を作業床上の旋
回台11に水平旋回自在に支持されている。旋回アーム
4の先端部には、作業床上を転動する走行輪12及びこ
れを正逆転転駆動させるギヤードモータ15が設けられ
ていて、走行輪12を駆動することにより、旋回アーム
4が水平旋回される。この旋回アーム4の先端部に連結
された酸素吹込用ランス6は、リンク機構25,26,
27,28を介して、旋回アーム4の水平旋回に連動し
て電気炉2内に出入動作せしめられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炉により未溶
解スクラップの溶解や鋼の精錬等を行なう場合において
酸素を電気炉に吹き込むために使用する酸素吹込装置で
あって、特に、電気炉外の作業床上に設けた旋回アーム
を旋回させることにより、この旋回アームに連結された
酸素吹込用ランスが電気炉内に出入動作せしめられるよ
うに構成された電気炉用酸素吹込装置に関するものであ
る。
解スクラップの溶解や鋼の精錬等を行なう場合において
酸素を電気炉に吹き込むために使用する酸素吹込装置で
あって、特に、電気炉外の作業床上に設けた旋回アーム
を旋回させることにより、この旋回アームに連結された
酸素吹込用ランスが電気炉内に出入動作せしめられるよ
うに構成された電気炉用酸素吹込装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電気炉用酸素吹込装置
は、一般に、電気炉外の作業床に設置した旋回台に旋回
アームの基端部を回転自在に支持し、旋回台と旋回アー
ムの基端部たる旋回中心部との間に、旋回中心部を回転
駆動させることによって旋回アームを作業床上において
旋回させるアーム旋回動作機構を介装すると共に、旋回
アームとその先端部に連結した酸素吹込用ランスとの間
に、酸素吹込用ランスを旋回アームの旋回動作に連動し
て電気炉内に出入動作させるランス出入動作機構や酸素
吹込用ランスを上下左右に傾動させて電気炉内における
酸素の吹込角度及び吹込高さを調整するランス傾動操作
機構等を介装してなる。
は、一般に、電気炉外の作業床に設置した旋回台に旋回
アームの基端部を回転自在に支持し、旋回台と旋回アー
ムの基端部たる旋回中心部との間に、旋回中心部を回転
駆動させることによって旋回アームを作業床上において
旋回させるアーム旋回動作機構を介装すると共に、旋回
アームとその先端部に連結した酸素吹込用ランスとの間
に、酸素吹込用ランスを旋回アームの旋回動作に連動し
て電気炉内に出入動作させるランス出入動作機構や酸素
吹込用ランスを上下左右に傾動させて電気炉内における
酸素の吹込角度及び吹込高さを調整するランス傾動操作
機構等を介装してなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の電気炉用酸素吹込装置(以下「従来装置」という)
においては、旋回アームが、その旋回中心部のみを作業
床側の旋回台に支持させた片持ち構造物であるため、次
のような問題があった。
来の電気炉用酸素吹込装置(以下「従来装置」という)
においては、旋回アームが、その旋回中心部のみを作業
床側の旋回台に支持させた片持ち構造物であるため、次
のような問題があった。
【0004】すなわち、酸素吹込用ランスは、その先端
チップから電気炉の略中心部に酸素を吹き込むものであ
るため、必然的に長尺なものとなっている。そして、こ
のように長尺な酸素吹込用ランスを電気炉内に出入動作
させるためには、当然に長尺な旋回アームが必要とされ
る。一方、旋回アームの先端部には、長尺であるが故に
かなりの重量物となっている酸素吹込用ランスが連結さ
れていることから、上記したランス傾動操作機構等の重
量が作用することとも相俟って、大きな荷重が作用する
ことになる。したがって、このように装置全体の重量を
長尺な片持ち状の旋回アームで支える構造をなす従来装
置にあっては、旋回アームを、これが上記荷重により撓
むことにより、安定した姿勢で旋回させることができ
ず、酸素吹込用ランスの出入動作を円滑に行ない得ない
虞れがあった。
チップから電気炉の略中心部に酸素を吹き込むものであ
るため、必然的に長尺なものとなっている。そして、こ
のように長尺な酸素吹込用ランスを電気炉内に出入動作
させるためには、当然に長尺な旋回アームが必要とされ
る。一方、旋回アームの先端部には、長尺であるが故に
かなりの重量物となっている酸素吹込用ランスが連結さ
れていることから、上記したランス傾動操作機構等の重
量が作用することとも相俟って、大きな荷重が作用する
ことになる。したがって、このように装置全体の重量を
長尺な片持ち状の旋回アームで支える構造をなす従来装
置にあっては、旋回アームを、これが上記荷重により撓
むことにより、安定した姿勢で旋回させることができ
ず、酸素吹込用ランスの出入動作を円滑に行ない得ない
虞れがあった。
【0005】一方、このような問題を解決するために
は、旋回アーム自体の機械的強度及びその旋回台への支
持強度を必要以上に大きく設計しておかざるを得ない
が、このようにすると、当然に、設備コストが高騰する
ことは勿論、旋回アームを含めた装置全体が徒に大型化
して、その設置スペースが極めて大きくなると共に、作
業床上における有効作業面積が大幅に減少するといった
問題が生じる。
は、旋回アーム自体の機械的強度及びその旋回台への支
持強度を必要以上に大きく設計しておかざるを得ない
が、このようにすると、当然に、設備コストが高騰する
ことは勿論、旋回アームを含めた装置全体が徒に大型化
して、その設置スペースが極めて大きくなると共に、作
業床上における有効作業面積が大幅に減少するといった
問題が生じる。
【0006】さらに、従来装置では、旋回アームの旋回
をその旋回中心部の回転駆動により行なうように構成さ
れているため、上記した如く旋回アームに大きな荷重が
作用することとも相俟って、アーム旋回に要する駆動力
が必要以上に大きくなり、その結果、アーム旋回動作機
構が複雑化,大型化して、装置コストが高くなり、メン
テナンスも容易でないといった問題が生じていた。
をその旋回中心部の回転駆動により行なうように構成さ
れているため、上記した如く旋回アームに大きな荷重が
作用することとも相俟って、アーム旋回に要する駆動力
が必要以上に大きくなり、その結果、アーム旋回動作機
構が複雑化,大型化して、装置コストが高くなり、メン
テナンスも容易でないといった問題が生じていた。
【0007】本発明は、このような問題を生じることな
く、旋回アームを容易且つ良好に旋回動作させ得て、酸
素吹込用ランスの出入動作を円滑に行ないうる電気炉用
酸素吹込装置を提供することを目的とするものである。
く、旋回アームを容易且つ良好に旋回動作させ得て、酸
素吹込用ランスの出入動作を円滑に行ないうる電気炉用
酸素吹込装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための機構】本発明は、電気炉外の作
業床上に設けた旋回アームを旋回させることにより、こ
の旋回アームに連結された酸素吹込用ランスが電気炉内
に出入動作せしめられるように構成された電気炉用酸素
吹込装置において、上記の目的を達成すべく、特に、旋
回アームにこれを旋回自在に作業床上に支持する走行輪
を設けて、走行輪を作業床上を転動せしめることにより
旋回アームを旋回動作させるように構成しておくことを
提案するものである。
業床上に設けた旋回アームを旋回させることにより、こ
の旋回アームに連結された酸素吹込用ランスが電気炉内
に出入動作せしめられるように構成された電気炉用酸素
吹込装置において、上記の目的を達成すべく、特に、旋
回アームにこれを旋回自在に作業床上に支持する走行輪
を設けて、走行輪を作業床上を転動せしめることにより
旋回アームを旋回動作させるように構成しておくことを
提案するものである。
【0009】かかる構成によれば、旋回アームが走行輪
を介して作業床に支持されることから、つまり旋回中心
部及び走行輪設置部の2箇所で支持されることになるこ
とから、旋回アームの機械的強度や作業床側への旋回中
心部の支持強度を必要以上に大きくしておかずとも、撓
み等を生じることなく、旋回アームを安定した姿勢で円
滑に旋回させることができる。しかも、旋回アームの旋
回動作が、旋回中心部から離れた位置に設けられた走行
輪を作業床上で転動させることによって行なわれること
から、旋回アームを旋回させるに必要な駆動力が可及的
に小さくて済む。したがって、旋回アームを含む装置全
体を、従来装置に比して簡略化,小型化することができ
ると共に、旋回アームの安定した旋回により酸素吹込用
ランスの出入動作を円滑に行なうことができる。
を介して作業床に支持されることから、つまり旋回中心
部及び走行輪設置部の2箇所で支持されることになるこ
とから、旋回アームの機械的強度や作業床側への旋回中
心部の支持強度を必要以上に大きくしておかずとも、撓
み等を生じることなく、旋回アームを安定した姿勢で円
滑に旋回させることができる。しかも、旋回アームの旋
回動作が、旋回中心部から離れた位置に設けられた走行
輪を作業床上で転動させることによって行なわれること
から、旋回アームを旋回させるに必要な駆動力が可及的
に小さくて済む。したがって、旋回アームを含む装置全
体を、従来装置に比して簡略化,小型化することができ
ると共に、旋回アームの安定した旋回により酸素吹込用
ランスの出入動作を円滑に行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7及び図8〜図15に基づいて具体的に説明する。
〜図7及び図8〜図15に基づいて具体的に説明する。
【0011】図1〜図7は第1の実施の形態を示したも
ので、この実施の形態における本発明に係る電気炉用酸
素吹込装置1は、図1及び図3に示す如く、電気炉2外
に設けられた作業床3上に設置されており、作業床3上
に水平旋回自在に支持された旋回アーム4と、旋回アー
ム4を水平旋回させるアーム旋回動作機構5と、旋回ア
ーム4に昇降自在,水平回動自在,上下揺動自在に連結
された適当数(この例では2本)の酸素吹込用ランス
6,6と、酸素吹込用ランス6,6を旋回アーム4の水
平旋回に連動して電気炉2内に出入動作させるランス出
入動作機構7と、酸素吹込用ランス6,6を上下に傾動
させるランス傾動操作機構8及び上下に平行移動させる
ランス昇降操作機構9とを具備する。
ので、この実施の形態における本発明に係る電気炉用酸
素吹込装置1は、図1及び図3に示す如く、電気炉2外
に設けられた作業床3上に設置されており、作業床3上
に水平旋回自在に支持された旋回アーム4と、旋回アー
ム4を水平旋回させるアーム旋回動作機構5と、旋回ア
ーム4に昇降自在,水平回動自在,上下揺動自在に連結
された適当数(この例では2本)の酸素吹込用ランス
6,6と、酸素吹込用ランス6,6を旋回アーム4の水
平旋回に連動して電気炉2内に出入動作させるランス出
入動作機構7と、酸素吹込用ランス6,6を上下に傾動
させるランス傾動操作機構8及び上下に平行移動させる
ランス昇降操作機構9とを具備する。
【0012】旋回アーム4は、図3に示す如く、基端部
を作業床3上に設置した旋回台11に水平回転自在に支
持させた長尺なものであり、電気炉2外において所定の
作業位置(図1実線位置,図2一点鎖線位置)と待機位
置(図2実線位置)とに亘って水平旋回できるようにな
っている。
を作業床3上に設置した旋回台11に水平回転自在に支
持させた長尺なものであり、電気炉2外において所定の
作業位置(図1実線位置,図2一点鎖線位置)と待機位
置(図2実線位置)とに亘って水平旋回できるようにな
っている。
【0013】アーム旋回動作機構5は、図1〜図5に示
す如く、旋回アーム4に設けられており、旋回アーム4
を水平旋回させるべく作業床3上を転動する走行輪12
とこれを正逆転駆動させる走行輪駆動機構とからなる。
この走行輪12は金属製のものであり、旋回アーム4の
先端下面部に該アーム4の長手方向に直交する水平軸1
3により回転自在に支持されていて、旋回アーム4の先
端部を作業床3上に水平旋回自在に支持する。すなわ
ち、旋回アーム4は、両端部(基端部及び先端部)にお
いて、旋回台11及び走行輪12を介して作業床3上に
水平に支持されるようになっている。また、走行輪駆動
機構は、走行輪12を正逆転駆動させるものであればよ
く、その構成は任意であるが、この例では、旋回アーム
4の先端部にブラケット14を介して取付けられた正逆
転モータであるギヤードモータ15と、その出力軸と走
行輪軸たる水平軸13とを連動連結するスプロケットホ
ィール及びローラチェンからなる回転力伝達手段16と
で構成してある。而して、このアーム旋回動作機構5に
よれば、走行輪12をギヤードモータ15により正逆転
駆動させて作業床3上を転動走行させることによって、
旋回アーム4を、作業床3上に水平に両端支持させた状
態で、前記した作業位置と待機位置とに亘って水平旋回
せしめうるようになっている。
す如く、旋回アーム4に設けられており、旋回アーム4
を水平旋回させるべく作業床3上を転動する走行輪12
とこれを正逆転駆動させる走行輪駆動機構とからなる。
この走行輪12は金属製のものであり、旋回アーム4の
先端下面部に該アーム4の長手方向に直交する水平軸1
3により回転自在に支持されていて、旋回アーム4の先
端部を作業床3上に水平旋回自在に支持する。すなわ
ち、旋回アーム4は、両端部(基端部及び先端部)にお
いて、旋回台11及び走行輪12を介して作業床3上に
水平に支持されるようになっている。また、走行輪駆動
機構は、走行輪12を正逆転駆動させるものであればよ
く、その構成は任意であるが、この例では、旋回アーム
4の先端部にブラケット14を介して取付けられた正逆
転モータであるギヤードモータ15と、その出力軸と走
行輪軸たる水平軸13とを連動連結するスプロケットホ
ィール及びローラチェンからなる回転力伝達手段16と
で構成してある。而して、このアーム旋回動作機構5に
よれば、走行輪12をギヤードモータ15により正逆転
駆動させて作業床3上を転動走行させることによって、
旋回アーム4を、作業床3上に水平に両端支持させた状
態で、前記した作業位置と待機位置とに亘って水平旋回
せしめうるようになっている。
【0014】2本の酸素吹込用ランス6,6は、図1〜
図7に示す如く、粉体吹込用ランス17と共に、基端部
においてランス取付体18により平行状に一体連結され
ており、昇降体19,回動体20,傾動台21を介し
て、旋回アーム4の先端部に昇降自在,水平回動自在,
上下揺動自在に連結されている。すなわち、旋回アーム
4の先端部には昇降体19が上下移動自在に係合連結さ
れており、昇降体19には回動体20が水平回動自在に
枢支20aされており、回動体20には傾動台21が上
下揺動自在に枢支21aされており、傾動台21にはラ
ンス6,6,17の基端部がランス取付体18を介して
取付けられている。旋回アーム4と昇降体19との連結
機構は、昇降体19を旋回アーム4に一定範囲で上下移
動自在に連結できるものであればよく、任意であるが、
この例では、両者4,19の対向端面部をアリ溝構造に
構成して、両者が上下方向に相対スライド自在に連結さ
れるように工夫してある。すなわち、図7に示す如く、
旋回アーム4側に一対の横断面台形状のガイド体4a,
4aを突設すると共に、昇降体19側に各ガイド体4a
に上下スライド自在に係合する上下各一対のアリ溝体1
9a,19aを突設してある。また、各ランス6,17
の形状,構成は任意であるが、この例では、特願平7−
14168号,特願平7−14169号,特願平7−1
4170号に開示される如く、各酸素吹込用ランス6
を、先端側部分を上方に屈曲させた形状をなす水冷式の
ものに構成してある。また、各酸素吹込用ランス6の先
端部には斜め下方に向けて酸素Gを噴出させるランスチ
ップ6aが設けられているが、このランスチップ6a
も、上記した特願平7−14168号等に開示される構
造のものに構成してある。
図7に示す如く、粉体吹込用ランス17と共に、基端部
においてランス取付体18により平行状に一体連結され
ており、昇降体19,回動体20,傾動台21を介し
て、旋回アーム4の先端部に昇降自在,水平回動自在,
上下揺動自在に連結されている。すなわち、旋回アーム
4の先端部には昇降体19が上下移動自在に係合連結さ
れており、昇降体19には回動体20が水平回動自在に
枢支20aされており、回動体20には傾動台21が上
下揺動自在に枢支21aされており、傾動台21にはラ
ンス6,6,17の基端部がランス取付体18を介して
取付けられている。旋回アーム4と昇降体19との連結
機構は、昇降体19を旋回アーム4に一定範囲で上下移
動自在に連結できるものであればよく、任意であるが、
この例では、両者4,19の対向端面部をアリ溝構造に
構成して、両者が上下方向に相対スライド自在に連結さ
れるように工夫してある。すなわち、図7に示す如く、
旋回アーム4側に一対の横断面台形状のガイド体4a,
4aを突設すると共に、昇降体19側に各ガイド体4a
に上下スライド自在に係合する上下各一対のアリ溝体1
9a,19aを突設してある。また、各ランス6,17
の形状,構成は任意であるが、この例では、特願平7−
14168号,特願平7−14169号,特願平7−1
4170号に開示される如く、各酸素吹込用ランス6
を、先端側部分を上方に屈曲させた形状をなす水冷式の
ものに構成してある。また、各酸素吹込用ランス6の先
端部には斜め下方に向けて酸素Gを噴出させるランスチ
ップ6aが設けられているが、このランスチップ6a
も、上記した特願平7−14168号等に開示される構
造のものに構成してある。
【0015】ランス出入動作機構7は、図1〜図6に示
す如く、ランス6,6,17の基端部を旋回アーム4に
水平回動自在に連結するための回動体20と、旋回台1
1の適所に水平揺動自在に支持された位置調整レバー2
2と、位置調整レバー22の一端部と旋回台11の適所
との間に介装された油圧シリンダ23と、旋回アーム4
の略中央部に回転自在に支持された鉛直支軸24と、鉛
直支軸24の上下端部に固着された上下リンク25,2
6と、下リンク26の自由端部と位置調整レバー22の
他端部とを連結する下連結リンク27と、上リンク25
の自由端部と回動体20とを連結する上連結リンク28
とからなる。而して、ランス出入動作機構7によれば、
油圧シリンダ23により位置調整レバー22を中間揺動
位置(図1実線位置,図2実線位置)に保持させた状態
で、旋回アーム4を作業位置と待機位置とに亘って水平
旋回させると、上記リンク機構25〜28により、ラン
ス6,6,17が回動体20の枢支点20aを中心とし
て相対的に水平回動されて、電気炉2の周壁2aに形成
せる作業口2bから電気炉2内に突出する吹込作用位置
(図1実線位置,図2一点鎖線位置)と電気炉2外に退
出,格納される格納位置(図2実線位置)とに亘って動
作されるようになっている。すなわち、走行輪12を正
転駆動させて、旋回アーム4を作業位置から待機位置へ
と旋回移動させることにより、ランス6,6,17が旋
回アーム4に対して折り畳まれる方向に回動変位しつつ
作業口2bから電気炉2外へと退出して、吹込作業以外
の作業(出湯作業等)の邪魔にならない所定の格納位置
に格納されるようになっている。また、走行輪12を逆
転駆動させて、旋回アーム4を待機位置から作業位置へ
と旋回させることにより、ランス6,6,17が旋回ア
ーム4に対して上記とは逆方向に回動変位しつつ作業口
2bから電気炉2内へと突入して、酸素ないし粉体を吹
き込みうるに適した吹込作用位置に位置されるようにな
っている。また、油圧シリンダ23により位置調整レバ
ー22を上記中間揺動位置から変位させることにより、
例えば図1に鎖線で又は図2に二点鎖線で示す如く、ラ
ンス6,6,17を水平方向に揺動変位させ得て、吹込
作用位置又は格納位置を一定範囲において調整しうるよ
うになっている。なお、リンク28の両端連結部は、後
述する旋回アーム4とランス6,6,17とのランス昇
降操作機構9による相対上下変位に対応すべく、ユニバ
ーサルジョイントで構成されている。
す如く、ランス6,6,17の基端部を旋回アーム4に
水平回動自在に連結するための回動体20と、旋回台1
1の適所に水平揺動自在に支持された位置調整レバー2
2と、位置調整レバー22の一端部と旋回台11の適所
との間に介装された油圧シリンダ23と、旋回アーム4
の略中央部に回転自在に支持された鉛直支軸24と、鉛
直支軸24の上下端部に固着された上下リンク25,2
6と、下リンク26の自由端部と位置調整レバー22の
他端部とを連結する下連結リンク27と、上リンク25
の自由端部と回動体20とを連結する上連結リンク28
とからなる。而して、ランス出入動作機構7によれば、
油圧シリンダ23により位置調整レバー22を中間揺動
位置(図1実線位置,図2実線位置)に保持させた状態
で、旋回アーム4を作業位置と待機位置とに亘って水平
旋回させると、上記リンク機構25〜28により、ラン
ス6,6,17が回動体20の枢支点20aを中心とし
て相対的に水平回動されて、電気炉2の周壁2aに形成
せる作業口2bから電気炉2内に突出する吹込作用位置
(図1実線位置,図2一点鎖線位置)と電気炉2外に退
出,格納される格納位置(図2実線位置)とに亘って動
作されるようになっている。すなわち、走行輪12を正
転駆動させて、旋回アーム4を作業位置から待機位置へ
と旋回移動させることにより、ランス6,6,17が旋
回アーム4に対して折り畳まれる方向に回動変位しつつ
作業口2bから電気炉2外へと退出して、吹込作業以外
の作業(出湯作業等)の邪魔にならない所定の格納位置
に格納されるようになっている。また、走行輪12を逆
転駆動させて、旋回アーム4を待機位置から作業位置へ
と旋回させることにより、ランス6,6,17が旋回ア
ーム4に対して上記とは逆方向に回動変位しつつ作業口
2bから電気炉2内へと突入して、酸素ないし粉体を吹
き込みうるに適した吹込作用位置に位置されるようにな
っている。また、油圧シリンダ23により位置調整レバ
ー22を上記中間揺動位置から変位させることにより、
例えば図1に鎖線で又は図2に二点鎖線で示す如く、ラ
ンス6,6,17を水平方向に揺動変位させ得て、吹込
作用位置又は格納位置を一定範囲において調整しうるよ
うになっている。なお、リンク28の両端連結部は、後
述する旋回アーム4とランス6,6,17とのランス昇
降操作機構9による相対上下変位に対応すべく、ユニバ
ーサルジョイントで構成されている。
【0016】ランス傾動操作機構8は、図5及び図6に
示す如く、ランス6,6,17の基端部が取付けられた
傾動台21と、これを上下揺動自在に枢支21aする回
動体20に上下揺動自在に支持された揺動レバー31
と、揺動レバー31の一端部と傾動台21とを連結する
連結リンク32と、揺動レバー31の他端部と回動体2
0との間に介装された油圧シリンダ33とからなり、ラ
ンス6,6,17を、油圧シリンダ33を伸縮させるこ
とにより、傾動台21の枢支点21aを中心として上下
に揺動変位させることができるように構成されている。
すなわち、ランス6,6,17を、これを吹込位置に保
持させた状態で油圧シリンダ33を伸縮操作することに
より、上下に揺動変位させ得て、湯面2cに対する各ラ
ンスチップ6aからの酸素噴出角度θ及び酸素噴出高さ
Hを一定の逆比例関係をもって変更調整しうるようにな
っている(図5参照)。
示す如く、ランス6,6,17の基端部が取付けられた
傾動台21と、これを上下揺動自在に枢支21aする回
動体20に上下揺動自在に支持された揺動レバー31
と、揺動レバー31の一端部と傾動台21とを連結する
連結リンク32と、揺動レバー31の他端部と回動体2
0との間に介装された油圧シリンダ33とからなり、ラ
ンス6,6,17を、油圧シリンダ33を伸縮させるこ
とにより、傾動台21の枢支点21aを中心として上下
に揺動変位させることができるように構成されている。
すなわち、ランス6,6,17を、これを吹込位置に保
持させた状態で油圧シリンダ33を伸縮操作することに
より、上下に揺動変位させ得て、湯面2cに対する各ラ
ンスチップ6aからの酸素噴出角度θ及び酸素噴出高さ
Hを一定の逆比例関係をもって変更調整しうるようにな
っている(図5参照)。
【0017】ランス昇降操作機構9は、図3及び図4に
示す如く、ランス6,6,17を旋回アーム4に上下動
自在に連結するための昇降体19と、旋回アーム4に上
下揺動自在に支持された操作レバー35と、操作レバー
35の一端部と昇降体20とを連結する連結リンク36
と、操作レバー35の他端部と旋回アーム4との間に介
装された油圧シリンダ37とからなり、油圧シリンダ3
7を伸縮させることにより、昇降体19が旋回アーム4
に対して相対的に昇降させて、ランス6,6,17を上
下方向に平行移動させうるように構成されている。すな
わち、ランス6,6,17を、これを吹込位置に保持さ
せた状態で油圧シリンダ37を伸縮操作することによ
り、上下に平行移動させ得て、酸素噴出角度θを変化さ
せることなく酸素噴出高さHのみを調整しうるようにな
っている。したがって、ランス傾動操作機構8及びラン
ス昇降操作機構9によるランス姿勢調整を行うことによ
り、酸素噴出角度θ及び酸素噴出高さHを独立して各別
に調整することができ、これらを酸素吹込条件(冶金状
況,酸素噴出量等)に応じた適正なものに設定すること
ができる。その結果、酸素吹込条件に拘わらず、溶融金
属の大量飛散や冶金特性の低下等を招くことなく、酸素
Gの吹込みを良好に行なうことができる。
示す如く、ランス6,6,17を旋回アーム4に上下動
自在に連結するための昇降体19と、旋回アーム4に上
下揺動自在に支持された操作レバー35と、操作レバー
35の一端部と昇降体20とを連結する連結リンク36
と、操作レバー35の他端部と旋回アーム4との間に介
装された油圧シリンダ37とからなり、油圧シリンダ3
7を伸縮させることにより、昇降体19が旋回アーム4
に対して相対的に昇降させて、ランス6,6,17を上
下方向に平行移動させうるように構成されている。すな
わち、ランス6,6,17を、これを吹込位置に保持さ
せた状態で油圧シリンダ37を伸縮操作することによ
り、上下に平行移動させ得て、酸素噴出角度θを変化さ
せることなく酸素噴出高さHのみを調整しうるようにな
っている。したがって、ランス傾動操作機構8及びラン
ス昇降操作機構9によるランス姿勢調整を行うことによ
り、酸素噴出角度θ及び酸素噴出高さHを独立して各別
に調整することができ、これらを酸素吹込条件(冶金状
況,酸素噴出量等)に応じた適正なものに設定すること
ができる。その結果、酸素吹込条件に拘わらず、溶融金
属の大量飛散や冶金特性の低下等を招くことなく、酸素
Gの吹込みを良好に行なうことができる。
【0018】また、図8〜図15は第2の実施の形態を
示すもので、この実施の形態における本発明に係る電気
炉用酸素吹込装置101は、図8及び図10に示す如
く、電気炉2外に設けられた作業床3上に設置されてお
り、作業床3上に水平旋回自在に支持された旋回アーム
104と、旋回アーム104を水平旋回させるアーム旋
回動作機構105と、旋回アーム104に昇降自在,水
平回動自在,上下揺動自在に連結された適当数(この例
では2本)の酸素吹込用ランス6,6及び粉体吹込用ラ
ンス17と、ランス6,6を旋回アーム104の水平旋
回と協働して電気炉2内に出入動作させるランス出入動
作機構107と、ランス6,6を上下に傾動させるラン
ス傾動操作機構108及び上下に平行移動させるランス
昇降操作機構109とを具備する。
示すもので、この実施の形態における本発明に係る電気
炉用酸素吹込装置101は、図8及び図10に示す如
く、電気炉2外に設けられた作業床3上に設置されてお
り、作業床3上に水平旋回自在に支持された旋回アーム
104と、旋回アーム104を水平旋回させるアーム旋
回動作機構105と、旋回アーム104に昇降自在,水
平回動自在,上下揺動自在に連結された適当数(この例
では2本)の酸素吹込用ランス6,6及び粉体吹込用ラ
ンス17と、ランス6,6を旋回アーム104の水平旋
回と協働して電気炉2内に出入動作させるランス出入動
作機構107と、ランス6,6を上下に傾動させるラン
ス傾動操作機構108及び上下に平行移動させるランス
昇降操作機構109とを具備する。
【0019】旋回アーム104は、図10に示す如く、
基端部を作業床3上に設置した旋回台111に水平回転
自在に支持させた長尺なものであり、電気炉2外におい
て所定の作業位置(図8位置)と待機位置(図9実線位
置)とに亘って水平旋回できるようになっている。
基端部を作業床3上に設置した旋回台111に水平回転
自在に支持させた長尺なものであり、電気炉2外におい
て所定の作業位置(図8位置)と待機位置(図9実線位
置)とに亘って水平旋回できるようになっている。
【0020】アーム旋回動作機構105は、図8〜図1
3に示す如く、旋回台111に設けられたギヤ駆動手段
と旋回アーム104に設けられた一対の走行輪112,
112とからなる。ギヤ駆動手段は、図8〜図10に示
す如く、旋回アーム104の基端部にその回転中心と同
心状に設けられた大径の従動ギヤ41と、旋回台111
に設けられて従動ギヤ41に噛合する小径の原動ギヤ4
2と、原動ギヤ42を正逆転駆動させる駆動機(図示せ
ず)とからなり、原動ギヤ42を正逆転駆動させること
により、旋回アーム104を上記した作業位置と待機位
置とに亘って水平旋回させうるように構成されている。
走行輪112,112は金属製のもので、旋回アーム1
04の先端部分に走行輪支持手段を介して取付けられて
いて、旋回アーム104の水平旋回に伴って作業床3上
を転動するようになっている。すなわち、走行輪支持手
段は、図8〜図13に示す如く、旋回アーム104に垂
設された一対の支持脚43,43と、各支持脚43に一
定範囲で上下スライド自在に支持されたスライダ44
と、各支持脚43に設けられてスライダ44を下方に附
勢するスプリング45と、両端部に走行輪112,11
2を回転自在に支持すると共に中間部を両スライダ4
4,44に揺動自在に軸支46a,46aした走行輪ケ
ース46とからなり、走行輪112,112を揺動自在
に且つスプリング45,45を介して上下動可能に支持
する。したがって、上記装置1におけると同様に、旋回
アーム104は、両端部分(基端部分及び先端部分)に
おいて、旋回台1111及び走行輪112,112を介
して作業床3上に水平に支持される。しかも、走行輪1
12,112が走行する作業床部分に凹凸がある場合に
も、走行輪112,112がこれに追従して揺動又は上
下動することから、旋回アーム104を一定の水平姿勢
で旋回動作させることができ、旋回アーム104の安定
した旋回により酸素吹込用ランス6,6の出入動作を円
滑に行なうことができる。
3に示す如く、旋回台111に設けられたギヤ駆動手段
と旋回アーム104に設けられた一対の走行輪112,
112とからなる。ギヤ駆動手段は、図8〜図10に示
す如く、旋回アーム104の基端部にその回転中心と同
心状に設けられた大径の従動ギヤ41と、旋回台111
に設けられて従動ギヤ41に噛合する小径の原動ギヤ4
2と、原動ギヤ42を正逆転駆動させる駆動機(図示せ
ず)とからなり、原動ギヤ42を正逆転駆動させること
により、旋回アーム104を上記した作業位置と待機位
置とに亘って水平旋回させうるように構成されている。
走行輪112,112は金属製のもので、旋回アーム1
04の先端部分に走行輪支持手段を介して取付けられて
いて、旋回アーム104の水平旋回に伴って作業床3上
を転動するようになっている。すなわち、走行輪支持手
段は、図8〜図13に示す如く、旋回アーム104に垂
設された一対の支持脚43,43と、各支持脚43に一
定範囲で上下スライド自在に支持されたスライダ44
と、各支持脚43に設けられてスライダ44を下方に附
勢するスプリング45と、両端部に走行輪112,11
2を回転自在に支持すると共に中間部を両スライダ4
4,44に揺動自在に軸支46a,46aした走行輪ケ
ース46とからなり、走行輪112,112を揺動自在
に且つスプリング45,45を介して上下動可能に支持
する。したがって、上記装置1におけると同様に、旋回
アーム104は、両端部分(基端部分及び先端部分)に
おいて、旋回台1111及び走行輪112,112を介
して作業床3上に水平に支持される。しかも、走行輪1
12,112が走行する作業床部分に凹凸がある場合に
も、走行輪112,112がこれに追従して揺動又は上
下動することから、旋回アーム104を一定の水平姿勢
で旋回動作させることができ、旋回アーム104の安定
した旋回により酸素吹込用ランス6,6の出入動作を円
滑に行なうことができる。
【0021】各ランス6,17は、上記装置1における
ランスと同一構造のものであり、図10〜図13に示す
如く、昇降体119,回動体120,傾動台121を介
して、旋回アーム104の先端部に昇降自在,水平回動
自在,上下揺動自在に連結されている。すなわち、旋回
アーム104の先端部には回動体120が水平回動自在
に枢支120aされており、回動体120に昇降体11
9が昇降自在に支持されており、昇降体119には傾動
台121が上下揺動自在に枢支121aされており、傾
動台121にはランス6,6,17の基端部がランス取
付体118,118を介して取付けられている。
ランスと同一構造のものであり、図10〜図13に示す
如く、昇降体119,回動体120,傾動台121を介
して、旋回アーム104の先端部に昇降自在,水平回動
自在,上下揺動自在に連結されている。すなわち、旋回
アーム104の先端部には回動体120が水平回動自在
に枢支120aされており、回動体120に昇降体11
9が昇降自在に支持されており、昇降体119には傾動
台121が上下揺動自在に枢支121aされており、傾
動台121にはランス6,6,17の基端部がランス取
付体118,118を介して取付けられている。
【0022】ランス出入動作機構107は、図8〜図1
5に示す如く、ランス6,6,17の基端部を昇降体1
19及び傾動台121を介して旋回アーム104に水平
回動自在に支持する回動体120と、旋回台111と回
動体120との間に張設された伸縮自在な操作杆47
と、操作杆47を伸縮操作する油圧シリンダ等の伸縮操
作手段(図示せず)とからなり、操作杆47を旋回アー
ム104の旋回位置に応じて伸縮操作することにより、
ランス6,6,17を回動体120の枢支点120aを
中心として相対的に水平回動させて、電気炉2の周壁2
aに形成せる作業口2bから電気炉2内に突出する吹込
作用位置(図8位置)と電気炉2外に退出,格納される
格納位置(図9位置)とに亘って動作させるように構成
されている。すなわち、原動ギヤ42を正転駆動させ
て、旋回アーム104を作業位置(図8位置)から待機
位置(図9)へと旋回させると共に、操作杆47を順次
伸長させていくと、ランス6,6,17が旋回アーム1
04に対して折り畳まれる方向に回動変位しつつ作業口
2bから電気炉2外へと退出して、吹込作業以外の作業
(出湯作業等)の邪魔にならない所定の格納位置に格納
されるようになっている。また、原動ギヤ42を逆転駆
動させて、旋回アーム104を待機位置から作業位置へ
と旋回させると共に、操作杆47を順次縮小させていく
と、ランス6,6,17が旋回アーム104に対して上
記とは逆方向に回動変位しつつ作業口2bから電気炉2
内へと突入して、酸素ないし粉体を吹き込みうるに適し
た吹込作用位置に位置されるようになっている。また、
旋回アーム104を作業位置に位置させた状態で、操作
杆47を伸縮させることにより、ランス6,6,17を
水平方向に揺動変位させ得て、図8に一点鎖線及び二点
鎖線で示す範囲において吹込作用位置を任意に調整しう
る。同様に、旋回アーム104を待機位置に位置させた
状態で、操作杆47を伸縮させることにより、ランス
6,6,17を水平方向に揺動変位させ得て、その格納
位置を一定範囲において調整しうるようになっている。
5に示す如く、ランス6,6,17の基端部を昇降体1
19及び傾動台121を介して旋回アーム104に水平
回動自在に支持する回動体120と、旋回台111と回
動体120との間に張設された伸縮自在な操作杆47
と、操作杆47を伸縮操作する油圧シリンダ等の伸縮操
作手段(図示せず)とからなり、操作杆47を旋回アー
ム104の旋回位置に応じて伸縮操作することにより、
ランス6,6,17を回動体120の枢支点120aを
中心として相対的に水平回動させて、電気炉2の周壁2
aに形成せる作業口2bから電気炉2内に突出する吹込
作用位置(図8位置)と電気炉2外に退出,格納される
格納位置(図9位置)とに亘って動作させるように構成
されている。すなわち、原動ギヤ42を正転駆動させ
て、旋回アーム104を作業位置(図8位置)から待機
位置(図9)へと旋回させると共に、操作杆47を順次
伸長させていくと、ランス6,6,17が旋回アーム1
04に対して折り畳まれる方向に回動変位しつつ作業口
2bから電気炉2外へと退出して、吹込作業以外の作業
(出湯作業等)の邪魔にならない所定の格納位置に格納
されるようになっている。また、原動ギヤ42を逆転駆
動させて、旋回アーム104を待機位置から作業位置へ
と旋回させると共に、操作杆47を順次縮小させていく
と、ランス6,6,17が旋回アーム104に対して上
記とは逆方向に回動変位しつつ作業口2bから電気炉2
内へと突入して、酸素ないし粉体を吹き込みうるに適し
た吹込作用位置に位置されるようになっている。また、
旋回アーム104を作業位置に位置させた状態で、操作
杆47を伸縮させることにより、ランス6,6,17を
水平方向に揺動変位させ得て、図8に一点鎖線及び二点
鎖線で示す範囲において吹込作用位置を任意に調整しう
る。同様に、旋回アーム104を待機位置に位置させた
状態で、操作杆47を伸縮させることにより、ランス
6,6,17を水平方向に揺動変位させ得て、その格納
位置を一定範囲において調整しうるようになっている。
【0023】ランス傾動操作機構108は、図11及び
図12に示す如く、ランス6,6,17の基端部が取付
けられた傾動台121と、これを上下揺動自在に枢支1
21aする回動体120との間に介装された伸縮部材4
8とからなり、伸縮部材48を伸縮させることにより、
ランス6,6,17を傾動台121の枢支点121aを
中心として上下に揺動変位させることができるように構
成されている。すなわち、ランス6,6を、これを吹込
位置に保持させた状態で伸縮部材48を伸縮操作するこ
とにより、上下に揺動変位させ得て、湯面2cに対する
ランスからの酸素噴出角度θ及び酸素噴出高さHを一定
の逆比例関係をもって変更調整しうるようになっている
(図11実線,一点鎖線参照)。なお、伸縮部材48
は、人為的な操作によるものであると否とに拘わらず、
傾動台121を上下揺動させるべく伸縮操作でき且つ任
意の揺動位置に保持させることができるものであればよ
く、例えばネジ構造物や油圧シリンダ等で構成すること
ができる。
図12に示す如く、ランス6,6,17の基端部が取付
けられた傾動台121と、これを上下揺動自在に枢支1
21aする回動体120との間に介装された伸縮部材4
8とからなり、伸縮部材48を伸縮させることにより、
ランス6,6,17を傾動台121の枢支点121aを
中心として上下に揺動変位させることができるように構
成されている。すなわち、ランス6,6を、これを吹込
位置に保持させた状態で伸縮部材48を伸縮操作するこ
とにより、上下に揺動変位させ得て、湯面2cに対する
ランスからの酸素噴出角度θ及び酸素噴出高さHを一定
の逆比例関係をもって変更調整しうるようになっている
(図11実線,一点鎖線参照)。なお、伸縮部材48
は、人為的な操作によるものであると否とに拘わらず、
傾動台121を上下揺動させるべく伸縮操作でき且つ任
意の揺動位置に保持させることができるものであればよ
く、例えばネジ構造物や油圧シリンダ等で構成すること
ができる。
【0024】ランス昇降操作機構109は、図10〜図
15に示す如く、昇降体119を回動体120に昇降自
在に支持する昇降支持手段と、両体119,120間に
介装された昇降操作手段とからなる。昇降支持手段は、
回動体120の両側に位置した状態で昇降体119に垂
設された一対の脚体49,49と、各脚体49に突設さ
れて上下方向に延びる各一対の係合突起50,50と、
回動体120に取付けられて、各脚体49の係合突起5
0,50を上下スライド自在に係合保持する各一対のコ
字状ガイド51,51とからなり、昇降体119を、こ
れが回動体120の上面に近接する最下降位置(図12
位置)と回動体120の上面から上方に所定量離間する
最上昇位置(図13位置)とに亘って、回動体120に
昇降自在に支持するように構成されている。昇降操作手
段は、シリンダ部53aの中間部を回動体120の下面
部に取付けたブラケット52,52に枢支53bすると
共にロッド部53cの先端を昇降体119に枢着53d
した油圧シリンダ53で構成されており、油圧シリンダ
53を伸縮させることによって、昇降体119を上記最
下降位置と最上昇位置との間に亘って昇降動作させ且つ
任意に昇降位置に保持させうるようになっている。した
がって、ランス昇降操作機構109によれば、ランス
6,6を、これを吹込位置に保持させた状態で油圧シリ
ンダ53を伸縮操作することにより、例えば図11に実
線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間に亘って上下
に平行移動させ得て、酸素噴出角度θを変化させること
なく酸素噴出高さHのみを調整しうる。
15に示す如く、昇降体119を回動体120に昇降自
在に支持する昇降支持手段と、両体119,120間に
介装された昇降操作手段とからなる。昇降支持手段は、
回動体120の両側に位置した状態で昇降体119に垂
設された一対の脚体49,49と、各脚体49に突設さ
れて上下方向に延びる各一対の係合突起50,50と、
回動体120に取付けられて、各脚体49の係合突起5
0,50を上下スライド自在に係合保持する各一対のコ
字状ガイド51,51とからなり、昇降体119を、こ
れが回動体120の上面に近接する最下降位置(図12
位置)と回動体120の上面から上方に所定量離間する
最上昇位置(図13位置)とに亘って、回動体120に
昇降自在に支持するように構成されている。昇降操作手
段は、シリンダ部53aの中間部を回動体120の下面
部に取付けたブラケット52,52に枢支53bすると
共にロッド部53cの先端を昇降体119に枢着53d
した油圧シリンダ53で構成されており、油圧シリンダ
53を伸縮させることによって、昇降体119を上記最
下降位置と最上昇位置との間に亘って昇降動作させ且つ
任意に昇降位置に保持させうるようになっている。した
がって、ランス昇降操作機構109によれば、ランス
6,6を、これを吹込位置に保持させた状態で油圧シリ
ンダ53を伸縮操作することにより、例えば図11に実
線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間に亘って上下
に平行移動させ得て、酸素噴出角度θを変化させること
なく酸素噴出高さHのみを調整しうる。
【0025】以上のように構成された各電気炉用酸素吹
込装置1,101にあっては、旋回アーム4,104
が、その旋回中心部である基端部が旋回台11に支持さ
れる他、その自由端部である先端部も走行輪12,11
2を介して作業床3に支持されて、いわゆる両端支持構
造物となっていることから、旋回アーム4,104の機
械的強度や作業床3側への旋回中心部の支持強度を必要
以上に大きくしておかずとも、ランス6,6,17等に
より旋回アーム4,104に作用する荷重を充分に支え
ることがことができる。したがって、旋回アーム4,1
04を、これに撓み等の変形を生じることなく、安定し
た姿勢で円滑に水平旋回させることができる。
込装置1,101にあっては、旋回アーム4,104
が、その旋回中心部である基端部が旋回台11に支持さ
れる他、その自由端部である先端部も走行輪12,11
2を介して作業床3に支持されて、いわゆる両端支持構
造物となっていることから、旋回アーム4,104の機
械的強度や作業床3側への旋回中心部の支持強度を必要
以上に大きくしておかずとも、ランス6,6,17等に
より旋回アーム4,104に作用する荷重を充分に支え
ることがことができる。したがって、旋回アーム4,1
04を、これに撓み等の変形を生じることなく、安定し
た姿勢で円滑に水平旋回させることができる。
【0026】また、第1の実施の形態における電気炉用
酸素吹込装置1では、特に、旋回アーム4の旋回動作
が、旋回中心部から最も離れたアーム先端箇所に設けた
走行輪12を作業床3上で転動させることによって行な
われることから、従来装置における如く旋回中心部を回
転駆動させる場合に比して、旋回アーム4を旋回させる
に必要な駆動力が可及的に小さくて済み、ギヤードモー
タ15を可及的に小さなものとできる。しかも、アーム
旋回動作機構5は、旋回アーム4の外面に取付けた走行
輪12及び走行輪駆動機構15,16からなるものであ
るから、旋回中心部を回転駆動させるべく旋回台内に組
み込む必要のある従来装置のアーム旋回動作機構に比し
て、その構成が極めて簡単なものである。したがって、
旋回アーム4及びアーム旋回動作機構5を含む装置1全
体を、従来装置に比して大幅に簡略化,小型化すること
ができると共に、旋回アーム4の安定した旋回により酸
素吹込用ランス6,6の出入動作を円滑に行なうことが
できる。
酸素吹込装置1では、特に、旋回アーム4の旋回動作
が、旋回中心部から最も離れたアーム先端箇所に設けた
走行輪12を作業床3上で転動させることによって行な
われることから、従来装置における如く旋回中心部を回
転駆動させる場合に比して、旋回アーム4を旋回させる
に必要な駆動力が可及的に小さくて済み、ギヤードモー
タ15を可及的に小さなものとできる。しかも、アーム
旋回動作機構5は、旋回アーム4の外面に取付けた走行
輪12及び走行輪駆動機構15,16からなるものであ
るから、旋回中心部を回転駆動させるべく旋回台内に組
み込む必要のある従来装置のアーム旋回動作機構に比し
て、その構成が極めて簡単なものである。したがって、
旋回アーム4及びアーム旋回動作機構5を含む装置1全
体を、従来装置に比して大幅に簡略化,小型化すること
ができると共に、旋回アーム4の安定した旋回により酸
素吹込用ランス6,6の出入動作を円滑に行なうことが
できる。
【0027】また、第2の実施の形態における電気炉用
酸素吹込装置101では、特に、一対の走行輪112,
112をその中間点46aでシーソ状に揺動できるよう
にすると共にスプリング45を介して上下動できるよう
にしたから、走行輪112,112が走行する作業床部
分に電気炉2から噴出するスプラッシュの付着,堆積等
により凹凸が生じている場合にも、その凹凸部分を通過
することによる旋回アーム104の上下動を走行車輪1
12,112の揺動及び上下動により吸収緩和すること
ができ、旋回アーム104を一定の水平姿勢で安定して
旋回させることができる。したがって、走行輪112,
112の走行面に凹凸が生じている場合にも、旋回アー
ム104が振動したりすることがなく、ランス6,6,
17の出入動作を円滑に行なうことができる。なお、い
うまでもないが、このように走行輪が凹凸面に追従動作
するための機構は、第1の実施の形態における電気炉用
酸素吹込装置1のように走行輪を駆動させるように構成
したものにも付加しておくことができる。
酸素吹込装置101では、特に、一対の走行輪112,
112をその中間点46aでシーソ状に揺動できるよう
にすると共にスプリング45を介して上下動できるよう
にしたから、走行輪112,112が走行する作業床部
分に電気炉2から噴出するスプラッシュの付着,堆積等
により凹凸が生じている場合にも、その凹凸部分を通過
することによる旋回アーム104の上下動を走行車輪1
12,112の揺動及び上下動により吸収緩和すること
ができ、旋回アーム104を一定の水平姿勢で安定して
旋回させることができる。したがって、走行輪112,
112の走行面に凹凸が生じている場合にも、旋回アー
ム104が振動したりすることがなく、ランス6,6,
17の出入動作を円滑に行なうことができる。なお、い
うまでもないが、このように走行輪が凹凸面に追従動作
するための機構は、第1の実施の形態における電気炉用
酸素吹込装置1のように走行輪を駆動させるように構成
したものにも付加しておくことができる。
【0028】また、各電気炉用酸素吹込装置1,101
によれば、酸素吹込用ランス6,6を、アーム旋回駆動
機構5,105及びランス出入動作機構7,107によ
り吹込作用位置にもたらした上、ランス傾動操作機構
8,108により傾動操作すると共にランス昇降操作機
構9,109により上下に平行移動操作することによっ
て、酸素吹込角度θ及び酸素吹込高さHを吹込条件に応
じた最適のものに調整することができる。すなわち、ま
ず、酸素吹込用ランス6,6を、油圧シリンダ33又は
伸縮部材48を伸縮操作することにより、図5又は図1
1に実線及び一点鎖線で例示する如く上下に傾動させ
て、酸素吹込角度θを適正に調整する。次いで、酸素吹
込用ランス6,6を、油圧シリンダ37,53を伸縮操
作することによって、図6に実線及び一点鎖線で又は図
11に実線及び二点鎖線で例示する如く上下に平行移動
させて、酸素吹込高さHを適正に調整する。このランス
平行移動によっては、酸素吹込角度θは変化せず、先の
傾動操作により決定された値を維持することになる。こ
のように、酸素吹込角度θと酸素吹込高さHとを独立し
て各別に調整することができるから、酸素吹込角度θ及
び酸素吹込高さHを吹込条件に応じた最適のものとし
て、溶融金属の大量飛散や冶金特性の低下を効果的に防
止しつつ、酸素Gの吹込みを良好に行なうことができ
る。その結果、精錬等を歩留りの悪化等を招くことなく
良好に行なうことができる。なお、ランス傾動機構8,
108による酸素吹込角度調整及びランス昇降操作機構
9,109による酸素吹込高さ調整の先後は、特に問題
とならず、何れを先に行なってもよいことは勿論であ
る。
によれば、酸素吹込用ランス6,6を、アーム旋回駆動
機構5,105及びランス出入動作機構7,107によ
り吹込作用位置にもたらした上、ランス傾動操作機構
8,108により傾動操作すると共にランス昇降操作機
構9,109により上下に平行移動操作することによっ
て、酸素吹込角度θ及び酸素吹込高さHを吹込条件に応
じた最適のものに調整することができる。すなわち、ま
ず、酸素吹込用ランス6,6を、油圧シリンダ33又は
伸縮部材48を伸縮操作することにより、図5又は図1
1に実線及び一点鎖線で例示する如く上下に傾動させ
て、酸素吹込角度θを適正に調整する。次いで、酸素吹
込用ランス6,6を、油圧シリンダ37,53を伸縮操
作することによって、図6に実線及び一点鎖線で又は図
11に実線及び二点鎖線で例示する如く上下に平行移動
させて、酸素吹込高さHを適正に調整する。このランス
平行移動によっては、酸素吹込角度θは変化せず、先の
傾動操作により決定された値を維持することになる。こ
のように、酸素吹込角度θと酸素吹込高さHとを独立し
て各別に調整することができるから、酸素吹込角度θ及
び酸素吹込高さHを吹込条件に応じた最適のものとし
て、溶融金属の大量飛散や冶金特性の低下を効果的に防
止しつつ、酸素Gの吹込みを良好に行なうことができ
る。その結果、精錬等を歩留りの悪化等を招くことなく
良好に行なうことができる。なお、ランス傾動機構8,
108による酸素吹込角度調整及びランス昇降操作機構
9,109による酸素吹込高さ調整の先後は、特に問題
とならず、何れを先に行なってもよいことは勿論であ
る。
【0029】なお、本発明は上記した各実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において適宜に改良,変更することができる。例え
ば、走行輪12,112を上記した如く作業床3上を直
接走行させず、作業床3に敷設した円弧状レール等の格
別の走行面上を走行させるようにしてもよい。また、走
行輪12,112の数,設置箇所は、旋回アーム4,1
04を安定した姿勢で水平旋回させ得ることができる限
りにおいては任意であり、必要に応じて適宜に設定する
ことができる。さらに、走行輪12,112の構成も任
意であり、金属輪に限定されるものではない。但し、旋
回アーム4の旋回走行を安定して行い得ないような極め
て軟質のゴムタイヤ等は、走行輪12として採用し難
い。
定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない
範囲において適宜に改良,変更することができる。例え
ば、走行輪12,112を上記した如く作業床3上を直
接走行させず、作業床3に敷設した円弧状レール等の格
別の走行面上を走行させるようにしてもよい。また、走
行輪12,112の数,設置箇所は、旋回アーム4,1
04を安定した姿勢で水平旋回させ得ることができる限
りにおいては任意であり、必要に応じて適宜に設定する
ことができる。さらに、走行輪12,112の構成も任
意であり、金属輪に限定されるものではない。但し、旋
回アーム4の旋回走行を安定して行い得ないような極め
て軟質のゴムタイヤ等は、走行輪12として採用し難
い。
【0030】また、第2の実施の形態では、走行輪11
2の走行面に電気炉2から噴出するスプラッシュの付
着,堆積等により凹凸が生じた場合にも、走行輪11
2,112を走行面の凹凸に追従して揺動,上下動しう
るように構成したが、かかる追従手段としては種々の構
成を考えることができ、任意である。例えば、旋回アー
ム4,104を旋回中心側部分と走行輪設置側部分とに
分割すると共に走行輪設置側部分を旋回中心側部分に上
下揺動自在に連結して、走行輪設置側部分に設置された
走行輪12,112が走行面の凹凸に追従して上下動し
うるように構成しておいてもよい。また、旋回アーム
4,104は、水平面上で旋回させる場合の他、ランス
動作等の条件によっては、水平面に対する傾斜面上で旋
回させる必要が生じる場合もありうるが、かかる場合に
も、本発明は上記した各実施の形態におけると同様に適
用することができる。また、上記したアーム旋回駆動機
構5,105では、走行輪12又は原動ギヤ42を正逆
転駆動させることにより旋回アーム4,104を旋回動
作させるように構成したが、このような駆動手段を設け
ず、旋回アーム4,104を人為的に旋回動作させるよ
うに構成しておくことも可能である。また、アーム旋回
駆動機構5,105の他、ランス出入動作機構7,10
7、ランス傾動操作機構8,108及びランス昇降操作
機構9,109についても、各機構動作を人為的に行な
うように構成しておくことも可能である。
2の走行面に電気炉2から噴出するスプラッシュの付
着,堆積等により凹凸が生じた場合にも、走行輪11
2,112を走行面の凹凸に追従して揺動,上下動しう
るように構成したが、かかる追従手段としては種々の構
成を考えることができ、任意である。例えば、旋回アー
ム4,104を旋回中心側部分と走行輪設置側部分とに
分割すると共に走行輪設置側部分を旋回中心側部分に上
下揺動自在に連結して、走行輪設置側部分に設置された
走行輪12,112が走行面の凹凸に追従して上下動し
うるように構成しておいてもよい。また、旋回アーム
4,104は、水平面上で旋回させる場合の他、ランス
動作等の条件によっては、水平面に対する傾斜面上で旋
回させる必要が生じる場合もありうるが、かかる場合に
も、本発明は上記した各実施の形態におけると同様に適
用することができる。また、上記したアーム旋回駆動機
構5,105では、走行輪12又は原動ギヤ42を正逆
転駆動させることにより旋回アーム4,104を旋回動
作させるように構成したが、このような駆動手段を設け
ず、旋回アーム4,104を人為的に旋回動作させるよ
うに構成しておくことも可能である。また、アーム旋回
駆動機構5,105の他、ランス出入動作機構7,10
7、ランス傾動操作機構8,108及びランス昇降操作
機構9,109についても、各機構動作を人為的に行な
うように構成しておくことも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明の電気炉用酸素吹込装置によれば、旋回アー
ムが、これに設けた走行輪を作業床上を転動させること
により、旋回動作されるようにしたから、旋回アームの
旋回姿勢が安定し、旋回アームによる酸素吹込用ランス
の電気炉への出入動作を円滑に行なわしめることができ
る。しかも、従来装置に比して、アーム旋回に要する動
力を可及的に減じることができ、旋回アームを含む装置
全体の構成を可及的に簡略化,小型化することができ
る。
に、本発明の電気炉用酸素吹込装置によれば、旋回アー
ムが、これに設けた走行輪を作業床上を転動させること
により、旋回動作されるようにしたから、旋回アームの
旋回姿勢が安定し、旋回アームによる酸素吹込用ランス
の電気炉への出入動作を円滑に行なわしめることができ
る。しかも、従来装置に比して、アーム旋回に要する動
力を可及的に減じることができ、旋回アームを含む装置
全体の構成を可及的に簡略化,小型化することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す電気炉用酸素
吹込装置の平面図である。
吹込装置の平面図である。
【図2】図1と異なる状態を示す図1相当の平面図であ
る。
る。
【図3】図1のIII−III線に沿う矢視図である。
【図4】図3と異なる状態を示す図3相当の側面図であ
る。
る。
【図5】図1のV−V線に沿う縦断正面図である。
【図6】図5と異なる状態を示す図5相当の縦断側面図
である。
である。
【図7】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す電気炉用酸素
吹込装置の平面図である。
吹込装置の平面図である。
【図9】図8と異なる状態を示す図8相当の平面図であ
る。
る。
【図10】図1に示す状態における同装置の側面図であ
る。
る。
【図11】図8のXI−XI線に沿う縦断正面図である。
【図12】図11の要部を拡大して示す一部切欠の正面
図である。
図である。
【図13】図12と異なる状態を示す図12相当の正面
図である。
図である。
【図14】図12のXVI−XVI線に沿う横断平面図であ
る。
る。
【図15】図12のXV−XV線に沿う縦断側面図である。
1,101…電気炉用酸素吹込装置、2…電気炉、2a
…周壁、2b…作業口、3…作業床、4,104…旋回
アーム、5,105…アーム旋回動作機構、6…酸素吹
込用ランス、7,107…ランス出入動作機構、8,1
08…ランス傾動操作機構、9,109…ランス昇降操
作機構、11,111…旋回台、12,112…走行
輪、15…ギヤードモータ、16…回転力伝達手段、4
1…従動ギヤ、42…原動ギヤ。
…周壁、2b…作業口、3…作業床、4,104…旋回
アーム、5,105…アーム旋回動作機構、6…酸素吹
込用ランス、7,107…ランス出入動作機構、8,1
08…ランス傾動操作機構、9,109…ランス昇降操
作機構、11,111…旋回台、12,112…走行
輪、15…ギヤードモータ、16…回転力伝達手段、4
1…従動ギヤ、42…原動ギヤ。
Claims (1)
- 【請求項1】 電気炉外の作業床上に設けた旋回アーム
を旋回させることにより、この旋回アームに連結された
酸素吹込用ランスが電気炉内に出入動作せしめられるよ
うに構成された電気炉用酸素吹込装置において、旋回ア
ームにこれを旋回自在に作業床上に支持する走行輪を設
けて、走行輪を作業床上を転動せしめることにより旋回
アームを旋回動作させるように構成したことを特徴とす
る電気炉用酸素吹込装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9049106A JPH10237530A (ja) | 1996-12-18 | 1997-03-04 | 電気炉用酸素吹込装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-338788 | 1996-12-18 | ||
JP33878896 | 1996-12-18 | ||
JP9049106A JPH10237530A (ja) | 1996-12-18 | 1997-03-04 | 電気炉用酸素吹込装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237530A true JPH10237530A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=26389466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9049106A Pending JPH10237530A (ja) | 1996-12-18 | 1997-03-04 | 電気炉用酸素吹込装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10237530A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100863740B1 (ko) * | 2002-08-12 | 2008-10-16 | 주식회사 포스코 | 전로의 슬래그 컷팅장치용 랜스빔 |
EP2482019A1 (de) * | 2011-01-31 | 2012-08-01 | Siemens VAI Metals Technologies GmbH | Brennlanzenhalter zum Haltern einer Brennlanze durch eine Handhabungseinrichtung |
KR101347599B1 (ko) * | 2012-08-27 | 2014-01-10 | 주식회사 우진 | 전기로용 자동측온장치 |
-
1997
- 1997-03-04 JP JP9049106A patent/JPH10237530A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100863740B1 (ko) * | 2002-08-12 | 2008-10-16 | 주식회사 포스코 | 전로의 슬래그 컷팅장치용 랜스빔 |
EP2482019A1 (de) * | 2011-01-31 | 2012-08-01 | Siemens VAI Metals Technologies GmbH | Brennlanzenhalter zum Haltern einer Brennlanze durch eine Handhabungseinrichtung |
KR101347599B1 (ko) * | 2012-08-27 | 2014-01-10 | 주식회사 우진 | 전기로용 자동측온장치 |
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