JPH10237466A - 炉内温度計測装置 - Google Patents

炉内温度計測装置

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JPH10237466A
JPH10237466A JP4550497A JP4550497A JPH10237466A JP H10237466 A JPH10237466 A JP H10237466A JP 4550497 A JP4550497 A JP 4550497A JP 4550497 A JP4550497 A JP 4550497A JP H10237466 A JPH10237466 A JP H10237466A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度計の保守作業を容易にし、かつ作業時の
水冷耐火壁の損傷を防止可能とする。 【解決手段】 石炭とガス化剤とを高温で反応させるガ
ス化室2に、水冷耐火壁9の耐火材20を貫通して保護管
21を着脱自在に挿着し、保護管21を介して温度を計測し
溶融スラグ24の排出を制御する炉内温度計測装置であっ
て、耐火材20の内表面に冷却部材28を配設して保護管21
を貫通させ、冷却部材28を材質に応じてスラグ24bの付
着防止温度の上限値以下に冷却する手段を保護管21に付
設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ガス化炉のガ
ス化室の温度計測に係り、特に保守が容易な炉内温度計
測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】石油危機以来、燃料多様化の流れの中
で、石炭の利用技術開発が進められている。中でも、石
炭ガス化複合発電システムは、従来の微粉炭焚火力発電
システムよりも高いエネルギー効率が期待されている。
石炭ガス化複合発電システムは、石炭ガス化炉で発生し
た燃料ガスでガスタービンを駆動し、かつ石炭ガス化炉
で発生した蒸気で蒸気タービンを駆動して発電する。ま
た、石炭ガス化炉で発生した水素含有ガスを精製して燃
料電池発電の原料として供給するシステムもある。シス
テムの中核をなす石炭ガス化炉は、現在、種々の形式の
ものが提案され、開発されつつある。中でも、石炭の灰
分を溶融スラグとして生成ガスより分離し、炉外へ排出
する気流層式石炭ガス化法は、別名スラッキングガス化
法とも呼ばれ、エネルギー効率が高く、灰処理等の環境
対応の面でも優れている。
【0003】従来の気流層石炭ガス化炉においては、ガ
ス化室に石炭と酸素等のガス化剤とを供給して高温で反
応させ、一酸化炭素(CO)及び水素(H2)等の有用
なガスを生成させるとともに、石炭の灰分を溶融させ、
流動性を有する液状の溶融スラグとしてガス化室外へ排
出する。図5に気流層石炭ガス化炉の構造例を示す。主
として、ガス化室2、熱回収室3及びスラグ冷却室4よ
りなり、これらが圧力容器1内に収容された構造になっ
ている。ガス化室2の上部はスロート6に形成され、熱
回収室3に連通している。ガス化室2の下部にスラグ流
下口7が形成され、スラグ冷却室4に連通されている。
ガス化室2には、石炭及び酸素等のガス化剤を供給する
ためのバーナ5a、5bが挿着されている。ガス化室2
では、一酸化炭素及び水素等の有用な生成ガス13aを高
効率で生成させ、石炭の灰分を溶融スラグ8としてスラ
グ流下口7より安定してスラグ冷却室4に排出するため
には、ガス化室2の温度制御及び監視は極めて重要であ
り、かかる目的のために、ガス化室2には温度計14が挿
着される。
【0004】ガス化室2内の温度は、通常、極めて高
く、灰分の融点が高い石炭をガス化する場合は、ガス化
室2内の雰囲気温度が1500℃を越えることもある。ま
た、ガス化室2内は、一酸化炭素及び水素を主成分とす
る還元性のガス、多成分の酸化物よりなる石炭灰が溶融
した溶融スラグ、石炭の乾留物であるチャー及び未溶融
ないし半溶融状態の石炭灰等の粉体、アルカリ金属元素
等の蒸気、硫化水素並びに塩化水素等が共存しており、
場合によってはこれらの物質が高速で流動する環境であ
る。そのため、ガス化室2を構成する材料に与える腐蝕
及び損耗作用は、極めて大きい。このような高温かつ腐
蝕性の高い環境下で、何らかの対策なしに支障なく長期
間の使用に耐えるガス化室2の構成材料は、現状では存
在しない。そこで、ガス化室2はメンブレン壁15等の水
冷壁に、耐火材20をライニングした水冷耐火壁9によっ
て構成されるのが普通である。ちなみに、ガス化室2よ
り生成ガス13aが上昇する熱回収室3は、水冷壁10によ
って構成されており、また、スラグ冷却室4には、スラ
グ流下口7より流下した溶融スラグを冷却し、固化する
ための冷却水11が貯水されている。
【0005】ガス化室2に挿着される温度計14の従来の
構造例を図6に示す。従来の温度計14は、通常、保護管
21とその内部に納められた熱電対23等の温度センサーと
よりなる。ガス化室2の温度を感度よく計測するために
は、熱電対23の温度感知部を保護管21の保護管先端22に
置き、保護管先端22をガス化室2内の雰囲気に十分さら
す必要がある。そのため、保護管21は、管16同士ををフ
ィン17により連結し管16内に水18を循環するメンブレン
壁15と、耐火材20とよりなる水冷耐火壁9の孔19内を貫
通させ、その保護管先端22はスラグ24の内表面よりガス
化室2内に突き出してある。
【0006】以上のように、高温、高腐蝕性雰囲気に曝
される温度計14の保護管21の寿命は極めて短かく、頻繁
に保守しかつ交換する必要を生じる。気流層石炭ガス化
炉は高温高圧で運転されており、保守及び交換は運転を
停止した時に行われる。当然のことながら、運転時には
溶融状態で流動性を有していた溶融スラグが冷却固化
し、ガス化室2の水冷耐火壁9及び温度計14の保護管21
のガス化室2に突き出した先端部に固着残存している。
そのため、温度計14の保護管21を交換するためには、耐
火材20の内表面及び温度計14の保護管21に固着したスラ
グを除去する必要がある。この作業は、ガス化室2の内
側から行う必要があり、作業性が悪く、多大の労力と困
難を伴う。また、固着したスラグを除去する際に、水冷
耐火壁9の耐火材20を損傷させる恐れがある。
【0007】一方、温度計14の保護管21の寿命を延ばす
ための方策としては、特開平06−346067号公報に、温度
計保護管の材料として、高融点のイリジウム(Ir)又
はイリジウム合金を用いることが提案されている。かか
る特殊な材料は高価であり、またこのような材料を用い
たとしても、温度計14の保護管21を交換する場合には前
述の作業の困難さや水冷耐火壁9の損傷の問題は解決さ
れない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の石炭ガス化炉に
あっては、高温、高腐蝕性雰囲気にさらされる温度計の
保護管の寿命は極めて短かく、頻繁に保守しかつ交換す
る必要が生じる。運転時に溶融状態で流動性を有してい
た溶融スラグは冷却固化し、水冷耐火壁及び温度計の保
護管のガス化室に突き出した先端に固着残存している。
そのため、温度計の保護管を交換するためには、固着し
たスラグを除去する必要がある。この作業は、ガス化室
の内側から行うため、作業性が悪く、多大の労力と困難
を伴い水冷耐火壁の耐火材を損傷させる恐れがある。一
方、温度計の保護管の寿命を延ばす方策として、高融点
のイリジウム又はイリジウム合金を用いたとしても、温
度計の保護管を交換する場合に水冷耐火壁を損傷する恐
れがある問題は解決されない。
【0009】本発明の課題は、ガス化室に挿着した温度
計の保守作業を容易にし、かつ作業時の水冷耐火壁の損
傷を防止可能とする炉内温度計測装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明に係る炉内温度計測装置は、石炭とガス化剤
とを高温で反応させるガス化室に、耐火材を貫通して保
護管を着脱自在に挿着し、保護管を介して温度を計測し
溶融スラグを制御する炉内温度計測装置において、耐火
材の内表面に冷却部材を配置して保護管を貫通させ、冷
却部材を材質に応じてスラグの付着防止温度に冷却する
手段を保護管に付設した構成とする。
【0011】そして冷却部材は、ステンレス鋼で形成さ
れるとともに、冷却する手段は、冷却媒体を流通して冷
却部材の温度を600℃以下に冷却する構成でもよい。
【0012】また冷却部材は、クロム含有量9%以下の
合金綱で形成されるとともに、冷却する手段は、冷却媒
体を流通して冷却部材の温度を450℃以下に冷却する構
成でもよい。
【0013】さらに冷却部材は、炭素綱で形成されると
ともに、冷却する手段は、冷却媒体を流通して冷却部材
の温度を400℃以下に冷却する構成でもよい。
【0014】そして冷却する手段は、保護管を貫通させ
る内筒と、内筒の外周に冷却媒体の出口流路を形成する
中間筒と、中間筒の外周に冷却媒体の入口流路を形成し
かつ中間筒へ連通する外筒とよりなる三重管で形成さ
れ、冷却部材は、円環状に形成されるとともに三重管の
保護管の先端側に固設される構成でもよい。
【0015】また冷却部材は、冷却ブロックで形成さ
れ、冷却する手段は、冷却ブロックに隣接し冷却媒体の
入口と出口とを有する冷却室で形成される構成でもよ
い。
【0016】さらに石炭ガス化炉にあっては、前記いず
れか一つの炉内温度計測装置を、ガス化室に挿着してな
る構成とする。
【0017】本発明によれば、ガス化室の耐火材の内表
面に冷却部材を配し、冷却部材を先端に固設させた三重
管を配し、三重管に冷却媒体を流して冷却部材をその材
質に応じて付着防止温度に冷却することにより、保護管
へのスラグの付着力が低減され、炉外より保護管の着脱
が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
を参照しながら説明する。図1に示すように、石炭とガ
ス化剤とを高温で反応させるガス化室2に、水冷耐火壁
9の耐火材20を貫通して保護管21を着脱自在に挿着し、
保護管21を介して温度を計測し溶融スラグの排出を制御
する炉内温度計測装置であって、耐火材20のほぼ内表面
に冷却部材28を配置して保護管21を貫通させ、冷却部材
28を材質に応じてスラグ24bの付着防止温度の上限値以
下に冷却する手段を保護管21に付設し、冷却部材28の温
度を熱伝対40等で計測しその計測温度に応じて冷却媒体
33aの流量を制御する図示しない制御手段を設けた構成
とする。そして冷却する手段は、保護管21を挿通させる
中心側の内筒25と、内筒25の外周に冷却媒体33bの出口
流路を形成する中間筒26と、中間筒26の外周に冷却媒体
33aの入口流路を形成し中間筒26へ連通する外筒27とよ
りなる三重管で形成され、冷却部材28は、円環状の板で
形成されるとともに三重管の保護管21の先端側に固設さ
れるものとする。
【0019】すなわち冷却部材(金属部材)28を冷却す
る手段として、冷却媒体33a、33bを通過させることが
できる三重管を採用している。この三重管は、軸中心よ
り外側に向けて、内筒25、中間筒26及び外筒27の順に配
置してある。外筒27のガス化室2側の端部と内筒25のガ
ス化室2側の端部とを、中心に温度計23の保護管21を貫
通させるための孔が開けてある円環状の冷却部材28で接
続し、三重管の一方の端面としている。冷却部材28は、
通常、ステンレス綱、合金綱又は炭素綱等の金属で形成
される。三重管の他方の端面は、圧力容器1の外部に位
置しており、内筒25と中間筒26の端部を円環状の端部封
止材30で接続し、中間筒26の外面と外筒27の端部とを端
部封止材29で接続してある。そして保護管21の他方の端
部にフランジ40が設けられ、ガスケット41を介して端部
封止材30にボルト等で固定される。また外筒27の外周に
はフランジ43が固設してあり、圧力容器1側のフランジ
にボルト締めされて三重管が固定される。
【0020】冷却媒体入口31は、外筒27に配置されてお
り、冷却媒体出口32は、中間筒26に配置されている。三
重管は、圧力容器1を貫通し、メンブレン壁15及び耐火
材20よりなる水冷耐火壁9のガス化室2側の内表面に達
している。三重管の一方の端面をなす冷却部材28が、耐
火材20の内表面とほぼ同じ位置になるように、三重管の
長さを決めてある。冷却媒体入口31及び冷却媒体出口32
は、圧力容器1の外に位置している。三重管を形成する
内筒25の内部に、熱電対23を内装した保護管21を貫通
し、保護管21の保護管先端22がガス化室2の中に突き出
すように、保護管21の長さを決めてある。本実施の形態
では、冷却部材28の温度を計測するために、冷却部材28
に熱電対42を付設してある。
【0021】ここで図2に示す保護管の材料の表面温度
とスラグの付着力との関係を説明する。スラグを電気炉
内で溶融させ、種々の温度に保持した各種の供試材表面
上に適下させ、供試材表面と適下スラグとの接触面にお
ける相互の付着力を評価した。その結果、供試材の表面
温度が特定の温度を越えると、適下スラグと供試材表面
との付着力が急激に増加することを見いだした。また、
付着力が急激に増加する温度は、供試材の種類にもよる
こと、スラグの温度にも若干の影響を受けること等を見
いだした。これらの結果から、材料の表面温度を特定の
温度以下、すなわち付着力が急激に増加し始める温度以
下に保持することにより、材料表面におけるスラグの強
固な付着を防止できると判断するに至った。図2は、各
種材料における付着防止温度の上限値を示したものであ
り、この温度上限値よりも低い表面温度であれば、供試
材へのスラグの強固な付着を防止できる。スラグの付着
防止温度の上限値は、材料がステンレス綱の場合で600
℃、クロム含有量9%以下の合金綱の場合で450℃及び
炭素綱の場合で400℃である。
【0022】従って、温度計の保護管の周囲に配置され
ている金属部材の温度をその材質に応じて、上記の特定
温度以下に冷却して石炭ガス化炉の運転を行うことによ
り、石炭ガス化炉の停止時における温度計の保護管の交
換の際、保護管の周囲に配置された金属部材部分ではス
ラグの剥離が容易であり、炉外より保護管を着脱するこ
とにより耐火材の損傷を防止することができる。
【0023】つぎに本実施の形態の作用を説明する。石
炭ガス化炉運転中は、冷却媒体33aを冷却媒体入口31よ
り供給し、冷却部材28を前記の特定温度以下に保持して
おく。冷却部材28の温度調節は、冷却媒体33a、33bの
流量を調節することによって行える。本実施の形態で
は、冷却部材28に温度を計測するための熱電対42が付着
されているため、冷却部材28の温度調節及び監視が容易
に行える。石炭ガス化炉の運転中は、スラグ24a,24b
は溶融しており、耐火材20の内表面を流れている。この
時、保護管21の保護管先端22は、ガス化室2側に突き出
しているため、ガス化室2の雰囲気温度を検出できる。
【0024】石炭ガス化炉の運転が停止されると、ガス
化室2の温度が下がり、耐火材20の表面には残留したス
ラグ24aが固着した状態となる。一方、特定温度に保持
していた冷却部材28の上面に付着したスラグ24bは、前
記のように、相互の付着力が小さく、容易に剥離させる
ことができる。従って、保護管21を交換する必要が生じ
た場合は、圧力容器1の外側から保護管21のみを引き抜
き、交換することができる。さらに、三重管とともに引
き抜くことも可能であり、保護管21の交換作業における
労力が低減される。
【0025】つぎに本発明の第2の実施の形態を図3に
示す。この第2の実施の形態では、冷却部材の冷却する
手段である三重管の外筒27の先端側に、外筒27の外径よ
りも大きい径を有する冷却部材35を設けており、溶融ス
ラグの冷却されて固着力の小さい領域が増えるため、固
化スラグの剥離及び除去が一層容易となる。
【0026】さらに本発明の第3の実施例を図4に示
す。この第3の実施例では、冷却部材として、冷却部材
である冷却ブロック36に隣接して冷却媒体入口配管38及
び冷却媒体出口配管39を接続した冷却室37を有するもの
であり、簡単な構造を提供するものである。
【0027】また、第1の実施例では、冷却部材28の温
度を熱電対42により測定したが、熱電対42は必須ではな
い。図1に示すように、冷却媒体出口32より排出される
冷却媒体33bの温度を温度検出器34等で計測することに
より代用できる。この実施例は、第1の実施例よりも簡
単な構成となり、ほぼ同等の効果を得ることができる。
【0028】本発明の第4の実施の形態として石炭ガス
化炉は、図1及び図5に示すように、前記いずれか一つ
の炉内温度計測装置を挿着したガス化室2と、ガス化室
2よりスラグ流下口7を経て排出される溶融スラグ8を
冷却するスラグ冷却室4と、ガス化室2よりスロート6
を経て上昇した生成ガス13aをガス出口12より送出する
熱回収室3とよりなる構成とする。この第4の実施の形
態によっても前記と同様な作用、効果を得ることができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、耐火材の内表面に配置
した冷却部材に保護管を貫通させ、冷却部材をスラグの
付着防止温度に冷却することにより、冷却部材よりスラ
グの剥離及び除去が容易になるため、冷却部材を貫通す
る保護管の着脱が炉外より可能となり、かつ交換作業時
に耐火材の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す炉内温度計測
装置の断面図である。
【図2】各種材料とスラグの付着防止温度との関係を示
すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】石炭ガス化炉の一般的な構造を示す縦断面図で
ある。
【図6】図5に示すA部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 ガス化室 3 熱回収室 4 スラグ冷却室 5 バーナ 9 水冷耐火壁 10 水冷却壁 11 冷却水 13 生成ガス 14 温度計 15 メンブレン壁 20 耐火材 21 保護管 23,42 熱伝対 24 スラグ 25 内筒 26 中間筒 27 外筒 28 冷却部材 33 冷却媒体 36 冷却ブロック 37 冷却室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10J 3/46 C10J 3/46 K (72)発明者 竹田 誠 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭とガス化剤とを高温で反応させるガ
    ス化室に、耐火材を貫通して保護管を着脱自在に挿着
    し、該保護管を介して温度を計測し溶融スラグを制御す
    る炉内温度計測装置において、前記耐火材の内表面に冷
    却部材を配置して前記保護管を貫通させ、該冷却部材を
    材質に応じてスラグの付着防止温度に冷却する手段を前
    記保護管に付設したことを特徴とする炉内温度計測装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炉内温度計測装置におい
    て、冷却部材は、ステンレス鋼で形成されるとともに、
    冷却する手段は、冷却媒体を流通して前記冷却部材の温
    度を600℃以下に冷却することを特徴とする炉内温度計
    測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の炉内温度計測装置におい
    て、冷却部材は、クロム含有量9%以下の合金綱で形成
    されるとともに、冷却する手段は、冷却媒体を流通して
    前記冷却部材の温度を450℃以下に冷却することを特徴
    とする炉内温度計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の炉内温度計測装置におい
    て、冷却部材は、炭素綱で形成されるとともに、冷却す
    る手段は、冷却媒体を流通して前記冷却部材の温度を40
    0℃以下に冷却することを特徴とする炉内温度計測装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の炉内
    温度計測装置において、冷却する手段は、保護管を貫通
    させる内筒と、該内筒の外周に冷却媒体の出口流路を形
    成する中間筒と、該中間筒の外周に前記冷却媒体の入口
    流路を形成しかつ前記中間筒へ連通する外筒とよりなる
    三重管で形成され、冷却部材は、円環状に形成されると
    ともに前記三重管の前記保護管の先端側に固設されるこ
    とを特徴とする炉内温度計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項記載の炉内
    温度計測装置において、冷却部材は、冷却ブロックで形
    成され、冷却する手段は、前記冷却ブロックに隣接し冷
    却媒体の入口と出口とを有する冷却室で形成されること
    を特徴とする炉内温度計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の炉内
    温度計測装置を、ガス化室に挿着してなることを特徴と
    する石炭ガス化炉。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014502664A (ja) * 2011-01-14 2014-02-03 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ ガス化反応装置
KR20160136778A (ko) * 2015-05-21 2016-11-30 강대협 용강 온도 측정설비

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JP2014502664A (ja) * 2011-01-14 2014-02-03 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ ガス化反応装置
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