JPH10236787A - 重量物体昇降装置 - Google Patents

重量物体昇降装置

Info

Publication number
JPH10236787A
JPH10236787A JP5557797A JP5557797A JPH10236787A JP H10236787 A JPH10236787 A JP H10236787A JP 5557797 A JP5557797 A JP 5557797A JP 5557797 A JP5557797 A JP 5557797A JP H10236787 A JPH10236787 A JP H10236787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heavy object
support
pair
crawler
support members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5557797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimasa Ichino
好正 市野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP5557797A priority Critical patent/JPH10236787A/ja
Publication of JPH10236787A publication Critical patent/JPH10236787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量物体昇降装置を分解可能に構成すること
により、非使用時には分解してコンパクト化し必要なと
きには容易に組み立てて使用可能にする。 【解決手段】 実質的に互いに平行な軸線34、58に
沿って延在し互いに他に対し反対方向に傾斜した支持面
を与えるローラ38、62を備えた一対の支持部材2
4、26と、該一対の支持部材を連結する連結装置28
とを有する重量物体昇降装置10。連結装置は一方の支
持部材に固定された筒体44と、他方の支持部材に取り
外し可能に固定されるラックアンドピニオンギヤ装置8
0と、筒体44に挿通され任意の挿通位置にて筒体に固
定可能でありラックアンドピニオンギヤ装置により駆動
される軸部材84とを有し、これにより二つの支持部材
の間隔を調節可能であると共に二つの支持部材の連結を
解除可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物体昇降装置
に係り、更に詳細には所謂楔効果を利用して重量物体を
昇降させる重量物体昇降装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輪の如き重量物体を昇降さ
せる装置の一つとして、例えば特開平7−117672
号公報に記載されている如く、運搬車とジャッキとが一
体的に組み合された重量物体昇降装置であって、運搬車
はシャシー部と支柱部とを有するフレーム(18)と、
シャシー部に設けられた運搬用車輪(20、22)とを
有し、ジャッキは先端に重量物体に係合する下部ローラ
(23)を有する一対の枢動レバーと、該枢動レバーを
枢動させる一対の流体シリンダ(24)と、該流体シリ
ンダを駆動する手動操作ポンプ(25)とを有する重量
物体昇降装置が従来より知られている。
【0003】かかる重量物体昇降装置によれば、手動操
作ポンプを操作して一対の枢動レバーを枢動させること
により、自動車等の車輪の如き重量物体を昇降させるこ
とができ、また一対の枢動レバーにより重量物体を持ち
上げた状態にて運搬用車輪を用いて運搬車を移動させる
ことにより、重量物体を比較的容易に移動させることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の重量物体昇降装置に於いては、運搬用車輪、手動操作
ポンプ、流体シリンダなどが比較的大きいフレームに半
永久的に取り付けらけているため、昇降装置が大型で大
重量のものにならざるを得ないという問題がある。また
下部ローラの如く上下動する部材が必須であると共に、
手動操作ポンプを駆動するためには駆動レバーを比較的
大きい範囲に亘り往復枢動させなければならないため、
作動時の必要空間も大きいという問題がある。
【0005】本発明は、運搬車とジャッキとが一体的に
組み合わされた従来の重量物体昇降装置に於ける上述の
如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な
課題は、楔効果を利用して重量物体を昇降させることに
より、重量物体昇降装置を従来に比して小型軽量化する
と共に、作動時の必要空間を低減することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち実質的に互
いに平行な軸線に沿って延在し互いに他に対し反対方向
に傾斜した摺動支持面を備えた一対の支持部材と、該一
対の支持部材を連結する連結手段とを有し、前記連結手
段は前記一対の支持部材の間隔を調節可能であることを
特徴とする重量物体昇降装置によって達成される。
【0007】上記請求項1の構成によれば、実質的に互
いに平行な軸線に沿って延在し互いに他に対し反対方向
に傾斜した支持面を備えた一対の支持部材が連結手段に
より連結され、連結手段は一対の支持部材の間隔を調節
可能であるので、二つの支持面が上向きに「ハ」の字に
開いた状態にある場合には、重量物体の下部がこれらの
支持面に係合した状態にて連結手段により一対の支持部
材の間隔が低減されると、二つの支持面の楔効果により
重量物体は支持面に対し摺動しながら上方へ移動し、逆
に一対の支持部材の間隔が増大されると重量物体は下方
へ移動する。また二つの支持面が下向きに「ハ」の字に
開いた状態にある場合には、一対の支持部材の間隔の増
減により重量物体は上記の場合とは逆方向へ移動する。
【0008】また上記請求項1の構成によれば、重量物
体昇降装置は上下動する部材を有しておらず、また連結
手段は一対の支持部材の一方又は両方を実質的に水平方
向へ移動させてそれらの間隔を調節するだけでよいの
で、重量物体昇降装置を従来に比して小型軽量化するこ
とが可能になると共に、作動時の必要空間を低減するこ
とが可能になる。
【0009】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於て、各支
持部材は自走車輪を有するよう構成される(請求項2の
構成)。
【0010】請求項2の構成によれば、各支持部材は自
走車輪により移動可能に支持されるので、連結手段によ
る一対の支持部材の間隔の調節が容易に行われるように
することができるだけでなく、重量物体を支持しない組
み立て状態にて昇降装置を容易に移動したり、重量物体
を支持した状態にて昇降装置を移動することにより重量
物体を容易に移動させたりすることが可能である。
【0011】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於て、各支
持部材は前記軸線に沿って延在する支持軸と、該支持軸
に回転可能に支持され重量物体の互いに他に対し反対方
向に傾斜した下面に係合するローラとを含み、前記支持
面は前記ローラの外面により郭定されるよう構成される
(請求項3の構成)。
【0012】請求項3の構成によれば、各ローラは対応
する支持軸の周りに回転可能であり、また二つのローラ
の間隔は連結手段により調節可能であるので、連結手段
によって一対のローラの間隔が増減されると、ローラは
重量物体の傾斜した下面に当接した状態にて回転し、従
って支持面が平面状であり重量物体がその昇降時に支持
面に摩擦摺動する場合に比して、重量物体の昇降を円滑
に行わせることが可能になる。
【0013】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於て、前記
連結手段は各支持部材に固定された第一及び第二の筒体
と、前記第一及び第二の筒体に往復動可能に挿通される
軸部材と、前記第一の筒体と前記軸部材とを固定する固
定手段と、前記軸部材を前記第二の筒体に対し相対的に
摺動させ位置決めする摺動位置決め手段とを有するよう
構成される(請求項4の構成)。
【0014】請求項4の構成によれば、固定手段による
第一の筒体と軸部材との固定状態を解除し、摺動位置決
め手段による第二の筒体と軸部材との位置決め固定状態
を解除することにより、重量物体昇降装置を例えば一対
の支持部材と軸部材と固定手段と摺動位置決め手段とに
分解することが可能になる。
【0015】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、各支持
部材はローラより隔置され実質的に軸線に沿って延在す
る位置決め手段を含むよう構成される(好ましい態様
1)。
【0016】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記好ましい態様1の構成に於いて、ローラに対する位置
決め手段の位置を調節可能であるよう構成される(好ま
しい態様2)。
【0017】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記請求項2の構成に於いて、自走車輪は各支持部材の両
端に設けられる(好ましい態様3)。
【0018】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記請求項4の構成に於いて、摺動位置決め手段はラック
バーが軸部材の一部により構成されピニオンが使用者に
より回転駆動されるラックアンドピニオンギヤ装置であ
るよう構成される(好ましい態様4)。
【0019】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記好ましい態様4の構成に於いて、第二の筒体はラック
アンドピニオンギヤ装置のラックハウジングにより郭定
されるよう構成される(好ましい態様5)。
【0020】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記請求項4の構成に於いて、軸部材は一端に雄ねじを有
する第一の部分と一端に雌ねじを有する第二の部分とよ
りなるよう構成される(好ましい態様6)。
【0021】本発明の一つの好ましい態様によれば、上
記請求項4の構成に於いて、固定手段は第一の筒体に設
けられたねじ孔と、該ねじ孔に螺合し先端にて軸部材に
係合するねじとを含むよう構成される(好ましい態様
7)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
【0023】図1は重量物体としてのクローラと共に本
発明による重量物体昇降装置の一つの実施形態を組立て
状態にて示す斜視図であり、図2は図1に示された昇降
装置の構成部品を分解状態にて示す斜視図である。
【0024】図1に於いて、10は重量物体昇降装置を
示し、12は昇降装置10により昇降されるべき重量物
体としてのクローラを示している。自動車等の車輌に適
用されるクローラは雪道などに於ける車輌の走破性を向
上させるべく、タイヤ付き車輪に代えて使用されるもの
であり、約100kgの重量を有する。図示の如く、クロ
ーラ12は一般に一つの駆動輪14と、該駆動輪に対し
両側下方に位置する一対の従動輪16と、駆動輪14及
び従動輪16を回転可能に支持するフレーム18と、駆
動輪14及び従動輪16の周りに巻回されたエンドレス
のクローラベルト20とを有している。
【0025】特に図示のクローラ12は一対の従動輪1
6の間に二つの遊動輪22を有し、自動車等の車輌のタ
イヤハウス内に配置された状態にて駆動輪14が図には
示されていないボルトによりブレーキドラムの如き車輪
取り付けフランジに固定され、駆動輪14が回転される
ことによってクローラベルト20が駆動されることによ
り車輌に推進力を与える。
【0026】重量物体昇降装置10は第一の支持部材2
4及び第二の支持部材26と、これら二つの支持部材の
間隔を調節可能であると共に二つの支持部材の連結を解
除可能である連結装置28とを有し、図1に示されてい
る如く組み立てられると上方より見て実質的に「コ」の
字形をなすようになっている。第一の支持部材24は一
対のブラケット部材30及び32と、軸線34に沿って
延在し両端にてブラケット部材30及び32に剛固に固
定された支持軸36と、軸線34に沿って延在し支持軸
36により軸線34の周りに回転可能に支持された円筒
形のローラ38とを含んでいる。
【0027】ブラケット部材30及び32の下端には自
走車輪としてのキャスタ40及び42が取り付けられて
おり、一方のブラケット部材30には筒体44が実質的
に軸線34に垂直な方向に延在する状態にて例えば溶接
により剛固に固定されている。またブラケット部材30
及び32の上方部分にはそれぞれ図示の状態で見て実質
的に水平方向に延在する長溝46及び48が設けられ、
これらの長溝には位置決めバー50の小径の端部が挿通
されている。位置決めバー50は棒部材であってもよい
が、図示の実施形態に於いてはローラ38と同様、両端
の小径部とそれらの間の大径部との間の肩部にてブラケ
ット部材の内面に当接し小径部の雄ねじに螺合する一対
の蝶形ナット52よりブラケット部材30及び32に固
定された支持軸と該支持軸により回転可能に支持された
円筒体とよりなっている。
【0028】同様に第二の支持部材26は一対のブラケ
ット部材54及び56と、軸線58に沿って延在し両端
にてブラケット部材54及び56に剛固に固定された支
持軸60と、軸線58に沿って延在し支持軸60により
軸線58の周りに回転可能に支持された円筒形のローラ
62とを含んでいる。後に詳細に説明する如く、ローラ
38及び62の外面はそれぞれ実質的に互いに平行な軸
線34及び58に沿って延在し互いに他に対し反対方向
に傾斜した支持面として機能する。
【0029】ブラケット部材54及び56の下端には自
走車輪としてのキャスタ64及び66が取り付けられて
いる。またブラケット部材54及び56の上方部分には
それぞれ図示の状態で見て実質的に水平方向に延在する
長溝68及び70が設けられ、これらの長溝には位置決
めバー72の小径の端部が挿通されている。位置決めバ
ー72も棒部材であってもよいが、図示の実施形態に於
いてはローラ62と同様、その小径部と大径部との間の
肩部にてブラケット部材の内面に当接し小径部の雄ねじ
に螺合する一対の蝶形ナット74によりブラケット部材
54及び56に固定された支持軸と該支持軸により回転
可能に支持された円筒体とよりなっている。
【0030】連結装置28は第一の支持部材24のブラ
ケット部材30に例えば溶接により剛固に固定された筒
体44と、フランジ部76にて蝶形ボルト78により第
二の支持部材26のブラケット部材54の下端部に固定
されたラックアンドピニオンギヤ装置80と、筒体44
及びラックアンドピニオンギヤ装置80のラックハウジ
ング82に挿通された軸部材84とを含んでおり、ラッ
クハウジング82は実質的に軸線58に垂直に延在して
いる。
【0031】特に図示の実施形態に於いては、軸部材8
4はラックハウジング82に挿通される第一の部分84
Aと、該第一の部分の両端に設けられた図には示されて
いない雌ねじの一方に螺合する雄ねじ86を一端に有し
これらの雌ねじ及び雄ねじの螺合により第一の部分84
Aに対し一体的に連結可能な第二の部分84Bとよりな
っている。第二の部分84Bは筒体44に挿通され、筒
体44のボス部44Aの雌ねじに螺合する蝶形ボルト8
8により筒体44に対し任意の挿通位置に固定されるよ
うになっている。
【0032】図には示されていないが、第一の部分84
Aのラックハウジング82内に位置する部分にはラック
歯が設けられており、該ラック歯にはピニオンシャフト
90と一体的に形成されたピニオンが螺合している。ピ
ニオンシャフト90の先端にはこれに垂直な方向に相対
変位可能にハンドル92が挿通されており、ピニオンシ
ャフト90がハンドル92によって回転されることによ
り軸部材84がラックハウジング82に対し相対的に移
動し、これにより支持部材24と26との間の間隔が増
減されるようになっている。
【0033】尚図示の実施形態の如く、重量物体の少な
くともローラ38及び62に係合する部分が実質的に円
弧状の外面を有する場合には、図3(A)に示されてい
る如く、組み立て状態に於けるローラ38及び62の軸
線34及び58の高さH1 はクローラ12の円弧状の外
面の中心Oa 及びOb の高さH2 よりも小さく設定され
る。また図示の実施形態に於いては、ローラ38及び6
2の半径R1 は半径R2 よりも小さく設定されている。
【0034】次ぎに上述の如く構成された重量物体昇降
装置の作動として、図示の昇降装置を用いて行われるク
ローラの持ち上げ、クローラの移動、車輌へのクローラ
の取り付け、車輌からのクローラの取り外しについて説
明する。
【0035】クローラの持ち上げ (1)まず重量物体昇降装置10を図1に示されている
如く組み立てた後、昇降装置10を図1で見て左上方へ
移動することにより、昇降装置が地面G等に配置された
クローラ12を取り囲むよう昇降装置を位置決めする。
【0036】(2)蝶形ボルト88が緩められた状態に
て第一の支持部材24及び第二の支持部材26を互いに
近付く方向へ移動することにより、図3(A)に示され
ている如く、ローラ38及び62をクローラ12のエン
ドレスベルト20に当接させ、蝶形ボルト88を締め付
けることにより軸部材84を筒体44に固定する。
【0037】(3)ラックアンドピニオンギヤ装置80
のハンドル92を操作することにより、図3(B)に示
されている如く、第一の支持部材24と第二の支持部材
26との間の間隔を低減する。この場合ローラ38及び
62の回転抵抗の相違等によりクローラ12の一方の端
部がローラ38及び62の一方へ乗り上げ、位置決めバ
ー50及び72の一方に当接する。
【0038】(4)第一の支持部材24と第二の支持部
材26との間の間隔を更に低減し、これにより図3
(C)に示されている如く、クローラ12の他方の端部
をローラ38及び62の他方へ乗せると共に位置決めバ
ー50及び72の他方に当接させ、クローラを持ち上げ
る。
【0039】尚クローラを下降させる場合には、上述の
工程(1)〜(4)を逆の順序にて実行する。
【0040】クローラの移動 クローラ12が図3(C)に示されている如く持ち上げ
られた状態にあるときには、クローラは地面Gより離れ
昇降装置10により完全に支持された状態にあるので、
昇降装置を押したり引いたりしてキャスタ40、42、
64、66を転動させることにより、クローラを所望の
位置へ移動させる。
【0041】車輌へのクローラの取り付け (1)図には示されていないが、ブレーキドラムに固定
されたホイール固定用ボルトの回転軸線周りの位置とク
ローラ12の駆動輪14のボルト孔14Aの回転軸線周
りの位置との関係を確認する。
【0042】(2)昇降装置10により持ち上げられた
クローラ12をタイヤハウス内へ移動させる。
【0043】(3)車軸の高さ及びクローラ12の駆動
輪14の車軸受け入れ孔の高さの関係を確認し、車輌の
ジャッキアップ高さの調節若しくは昇降装置10のハン
ドル92の回転によるクローラ12の高さ調節により、
両者の高さを合わせる。この場合必要に応じて車軸を回
転させ、ホイール固定用ボルトの位置を調整する。
【0044】(4)車軸が駆動輪14の車軸受け入れ孔
に嵌め込まれると共にホイール固定用ボルトがボルト孔
14Aに嵌め込まれるよう、クローラ12を移動させ、
駆動輪14をブレーキドラムに当接させ、ホイール固定
用ボルトにクローラ取り付け用ナットを締め付ける。
【0045】(5)蝶形ナット88を緩めて第一の支持
部材24と第二の支持部材26との間の間隔を増大さ
せ、図1で見て右下方へ昇降装置10を移動させ、しか
る後車輌をジャッキダウンさせる。
【0046】車輌からのクローラの取り外し (1)車輌をジャッキアップしてクローラ12を地面よ
り浮かせ、クローラ取り付けナットを外す。
【0047】(2)上述の「クローラ持ち上げ」の工程
(1)〜(3)を行う。
【0048】(3)クローラ12が実質的に昇降装置1
0により支持された状態で昇降装置を実質的に車軸に平
行に車輌より離れる方向へ移動し、これによりクローラ
をタイヤハウスより取り出す。尚クローラ12が取り出
されると、通常のタイヤ交換の場合と同様タイヤ付きホ
イールを車軸に取り付けた後車輌をジャッキダウンさせ
る。
【0049】かくして図示の実施形態によれば、クロー
ラやタイヤ付きホイールの如き重量物体を容易に且つ正
確に昇降させ移動させることができるだけでなく、昇降
装置10は大型のフレームや上下動する部材を有してお
らず、またラックアンドピニオンギヤ装置80によって
第一の支持部材24と第二の支持部材26との間の間隔
を調節するだけでよいので、昇降装置の重量及び大き
さ、特に高さを低減することができると共に、高さの小
さい空間に於いても昇降装置を使用することができる。
また昇降装置10を分解してコンパクトにすることがで
き、従って分解不可能な昇降装置の場合に比して収納ス
ペースを低減することができる。
【0050】尚図2に於いては、昇降装置10の構成部
品の全てを図示すべく蝶形ナット52等も取り外されて
いるが、位置決めバー50及び72はそれぞれ対応する
ブラケットに取り付けられたままでよく、蝶形ボルト8
8もボス部44Aにねじ込まれたままでよい。その場合
には昇降装置10の構成部品を第一の支持部材24、第
二の支持部材26、ラックアンドピニオンギヤ装置8
0、軸部材84の第二の部分84Bの四つの部品群にす
ることができ、部品管理を容易に行うことができると共
に、昇降装置の組み立てを迅速に行うことができる。
【0051】また図示の実施形態によれば、昇降される
べき重量物体の長さに応じて二つのローラ38と62と
の間の初期間隔を比較的自由に設定することができるの
で、例えば図4(A)及び(B)に示されている如く、
長さLが異なる種々の重量物体94を昇降させることが
でき、また重量物体の二つのローラ38及び62に係合
する部分の形状は円弧状に限定されるものではなく、例
えば上向きに「ハ」の字に開いた平面又は曲面であって
もよい。
【0052】更に図示の実施形態によれば、軸部材84
Aは二分割式であり、第一の部分84Aの両端には第二
の部分84Bの一端に設けられた雄ねじを受ける雌ねじ
が設けられているので、第二の部分84Bを第一の部分
84Aの図1で見て右端に取り付けることができ、従っ
て第一の支持部材24及び第二の支持部材26を図1の
場合とは左右反対の位置に配置することができる。
【0053】またこの場合には、図5に示されている如
く、二つのローラ38及び62に係合する部分が例えば
下向きに「ハ」の字に開いた形状をなす重量物体96を
昇降させることができる。即ち図3及び図4の場合とは
逆に、二つのローラ38及び62の間隔を増減すること
によりそれぞれ重量物体96を昇降させることができ
る。
【0054】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0055】例えば上述の実施形態に於いては、一対の
支持部材24及び26の互いに他に対し反対方向に傾斜
した支持面はローラ38及び62により与えられるよう
になっているが、一対の支持面は例えばブラケット部材
30等に取り付けられた平面状又は曲面状の板部材によ
り郭定されてもよい。かかる場合には板部材の傾斜角を
調整可能であることが好ましく、また板部材には複数個
のローラの如く摺動を円滑に行わせる手段が設けられて
いることが好ましい。
【0056】また図示の実施形態に於いては、二つのロ
ーラ38及び62の高さは一定であるが、これらの高さ
を調節し得るよう修正されてもよい。かかる場合には例
えば従動輪の回転中心に対する二つのローラの軸線34
及び58の高さを適宜に調整し、これにより従動輪の半
径が異なる種々のクローラや半径の異なる種々のタイヤ
付ホイールを最適に昇降することができ、また昇降装置
に重量物体を乗せて移動させる際に重量物体の下部が例
えば地面の凸部に干渉する虞れを低減することができ
る。
【0057】更に上述の実施形態に於いては、第一の支
持部材24と第二の支持部材26との間の間隔はラック
アンドピニオンギヤ装置80により調節されるようにな
っているが、二つの支持部材の間の間隔を調節する手段
は当技術分野に於いて周知の任意の構成のものであって
よい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1の構成によれば、連結手段によって一対の
支持部材の間隔を増減することにより、二つの支持面の
楔効果によって重量物体を昇降することができ、重量物
体昇降装置は上下動する部材を有しておらず、また連結
手段は一対の支持部材の一方又は両方を実質的に水平方
向へ移動させてそれらの間隔を調節するだけでよいの
で、重量物体昇降装置を従来に比して小型軽量化するこ
とができると共に、作動時の必要空間を低減することが
できる。
【0059】また請求項2の構成によれば、各支持部材
は自走車輪により移動可能に支持されるので、連結手段
による一対の支持部材の間隔の調節を容易に行うことが
できるだけでなく、重量物体を支持しない組み立て状態
にて昇降装置を容易に移動したり、重量物体を支持した
状態にて昇降装置を移動することにより重量物体を容易
に移動させたりすることができる。
【0060】また請求項3の構成によれば、連結手段に
よって一対のローラの間隔を増減すると、ローラは重量
物体の傾斜した下面に当接した状態にて回転するので、
支持面が平面状であり重量物体がその昇降時に支持面に
摩擦摺動する場合に比して、重量物体の昇降を円滑に行
わせることができる。
【0061】また請求項4の構成によれば、重量物体昇
降装置を例えば一対の支持部材と軸部材と固定手段と摺
動位置決め手段とに分解することができるので、非使用
時には連結手段による一対の支持部材の連結を解除する
ことにより、重量物体昇降装置を分解してコンパクト化
し、これにより小スペースにて収納したり車輌などに容
易に搭載したりすることができ、使用時には連結手段に
よって一対の支持部材を連結することにより重量物体昇
降装置を容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重量物体としてのクローラと共に本発明による
重量物体昇降装置の一つの実施形態を組立て状態にて示
す斜視図である。
【図2】図1に示された昇降装置の構成部品を分解状態
にて示す斜視図である。
【図3】図1に示された昇降装置によりクローラを持ち
上げる一連の工程を示す説明図である。
【図4】図1に示された昇降装置が長さの異なる重量物
体に適用された状態を示す説明図である。
【図5】図1に示された昇降装置が下向きに「ハ」の字
に開いた下面を有する重量物体に適用された状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
10…重量物体昇降装置 12…クローラ 24…第一の支持部材 26…第二の支持部材 28…連結装置 30、32、54、56…ブラケット部材 36、60…支持軸 38、62…ローラ 40、42、64、66…キャスタ 44…筒体 50、72…位置決めバー 80…ラックアンドピニオンギヤ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に互いに平行な軸線に沿って延在し
    互いに他に対し反対方向に傾斜した支持面を備えた一対
    の支持部材と、該一対の支持部材を連結する連結手段と
    を有し、前記連結手段は前記一対の支持部材の間隔を調
    節可能であることを特徴とする重量物体昇降装置。
  2. 【請求項2】各支持部材は自走車輪を有することを特徴
    とする請求項1に記載の重量物体昇降装置。
  3. 【請求項3】各支持部材は前記軸線に沿って延在する支
    持軸と、該支持軸に回転可能に支持され重量物体の互い
    に他に対し反対方向に傾斜した下面に係合するローラと
    を含み、前記支持面は前記ローラの外面により郭定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の重量物体昇降
    装置。
  4. 【請求項4】前記連結手段は各支持部材に固定された第
    一及び第二の筒体と、前記第一及び第二の筒体に往復動
    可能に挿通される軸部材と、前記第一の筒体と前記軸部
    材とを固定する固定手段と、前記軸部材を前記第二の筒
    体に対し相対的に摺動させ位置決めする摺動位置決め手
    段とを有していることを特徴とする請求項1に記載の重
    量物体昇降装置。
JP5557797A 1997-02-24 1997-02-24 重量物体昇降装置 Pending JPH10236787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5557797A JPH10236787A (ja) 1997-02-24 1997-02-24 重量物体昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5557797A JPH10236787A (ja) 1997-02-24 1997-02-24 重量物体昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10236787A true JPH10236787A (ja) 1998-09-08

Family

ID=13002599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5557797A Pending JPH10236787A (ja) 1997-02-24 1997-02-24 重量物体昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10236787A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10017216B2 (en) Apparatus for converting a wheeled vehicle to a tracked vehicle
JP4435975B2 (ja) 輸送機構
US8327979B2 (en) Portable non-motorized automatic lift and transport apparatus for small vehicles
WO2003061436A1 (en) Automobile display system
AU2009217231B2 (en) A castor wheel
JP3348643B2 (ja) 車両用トラニオン式サスペンションの組付方法
JPH10236787A (ja) 重量物体昇降装置
JP2003191704A (ja) タイヤリフター
JP3731649B2 (ja) 車両の試験用補助装置
US5937963A (en) Pivotable wheel mounting system and method thereof
CN210286646U (zh) 一种钢琴起重装置
WO1995033905A1 (en) Camera dolly arm attachment
KR101892074B1 (ko) 자동차 회전반경 축소장치
US5083803A (en) Materials handling vehicle using either cusion or pneumatic tires
JPH01132401A (ja) タイヤ運搬装置
JP3097976U (ja) タイヤ着脱補助器具
JP3048105U (ja) タイヤ脱着装置
JP2761623B2 (ja) トラック・バスなどのタイヤ脱着補助装置
CN220114723U (zh) 一种汽车前桥的拆装结构
CN211994999U (zh) 一种车桥连接支撑结构
JPH11124206A (ja) スタッカクレーンにおけるマストの傾き調整装置
JPH09500068A (ja) 補助的駆動装置
US20230322535A1 (en) Tire and Wheel Lift Assistance Assembly and Method
JP3173294B2 (ja) フォークのチルト補正装置
JP2000247595A (ja) フォークリフト