JPH10236435A - 固形物定量充填装置 - Google Patents

固形物定量充填装置

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JPH10236435A
JPH10236435A JP9036016A JP3601697A JPH10236435A JP H10236435 A JPH10236435 A JP H10236435A JP 9036016 A JP9036016 A JP 9036016A JP 3601697 A JP3601697 A JP 3601697A JP H10236435 A JPH10236435 A JP H10236435A
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隆宏 沢渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填の定量性を損なうことなく、固形物をス
ムースに充填する。 【解決手段】 装置ボディ12は、横断面輪郭円形状周面
をもつバルブチャンバ21を有しかつバルブチャンバ21の
周方向に間隔をおいて順次並んでいる入口ポート22、中
間ポート24および出口ポート23を有している。中間ポー
ト24は、固形物Ｗの通過を阻止しうる大きさとなされて
いる。ロータリバルブ13は、バルブチャンバ21の周面に
摺接させられた外周面を有しかつ外周面に両端を開口し
た定量ポート31を有している。ロータリーバルブ13の回
転により、定量ポート31の両端が入口ポート22と中間ポ
ート24に連通させられるか、その両端が中間ポート24と
出口ポート23に連通させられるようになされている。定
量ポート31の両端が入口ポート22と中間ポート24に連通
させられているときに、中間ポート24に吸込エアを供給
し、その両端が中間ポート24と出口ポート23に連通させ
らているときに、中間ポート24に排出エアを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デザー
ト食品のように、果肉等の固形物およびヨーグルト等の
液体の混合物を充填した容器を製造する際に、容器に液
体を充填する前に、あらかじめ容器に固形物を一定量ず
つ充填する充填装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の装置としては、横断面輪郭円形
状周面をもつバルブチャンバを有しかつバルブチャンバ
の周方向に間隔をおいて並んでいる上向き入口ポートお
よび下向き出口ポートを有している装置ボディと、バル
ブチャンバの周面に摺接させられた外周面を有しかつ外
周面に定量ポケットを有するロータリバルブとを備えて
いるものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では、固
形物の定量ポケットに対する投入・排出は固形物の自由
落下によって行われる。そのため、固形物が、例えば乾
燥していてさらさらしており、粘性の無いようなもので
ある場合は問題が無いが、固形物に、例えば、固形物保
管時に浸漬させていたシロップのような粘性のある液体
が付着していると、固形物の定量ポケットに対する投入
・排出をスムースに行うことができず、充填能率が悪
い。しかも、定量ポケットの内面に固形物が付着して残
存すると、充填の定量性も損なわれるし、固形物ととも
にシロップを充填することになると、一層、定量性が損
なわれる。また、投入時に、定量ポケット内にある空気
の抜け道が無く、排出時に、定量ポケット内が一時的に
負圧になることも、固形物の投入・排出をスムースに行
うことができない要因である。
【０００４】この発明の目的は、充填の定量性を損なう
ことなく、固形物をスムースに充填することのできる固
形物定量充填装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明による固形物定
量充填装置は、横断面輪郭円形状周面をもつバルブチャ
ンバを有しかつバルブチャンバの周方向に間隔をおいて
順次並んでいる入口ポート、中間ポートおよび出口ポー
トを有している装置ボディであって、中間ポートが、固
形物の通過を阻止しうる大きさとなされている装置ボデ
ィと、バルブチャンバの周面に摺接させられた外周面を
有しかつ外周面に両端を開口した定量ポートを有してい
るロータリバルブであって、ロータリーバルブの回転に
より、定量ポートの両端が入口ポートと中間ポートに連
通させられるか、その両端が中間ポートと出口ポートに
連通させられるようになされているロータリバルブと、
定量ポートの両端が入口ポートと中間ポートに連通させ
られているときに、中間ポートに吸込エアを供給し、そ
の両端が中間ポートと出口ポートに連通させらていると
きに、中間ポートに排出エアを供給するエア供給手段と
を備えているものである。
【０００６】この発明による固形物定量充填装置では、
定量ポートの両端を入口ポートと中間ポートに連通させ
た状態で中間ポートに吸込エアを供給すると、吸込エア
によって強制的に定量ポート内に固形物が吸込まれ、定
量ポートの両端を中間ポートと出口ポートに連通させた
状態で中間ポートに排出エアを供給すると、排出エアに
よって強制的に定量ポートから固形物が排出される。し
たがって、定量ポート内に固形物が残存する心配もな
く、充填の定量性を損なうことなく、固形物をスムース
に充填することができる。また、仮に、固形物にシロッ
プが付着していたとしても、中間ポートからシロップを
吸引し、排除することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照してつぎに説明する。
【０００８】図１を参照すると、固形物定量充填装置
は、コンベヤ11の容器搬送経路の上方に配置されている
装置ボディ12と、装置ボディ12に収められているロータ
リバルブ13とを備えている。
【０００９】コンベヤ11は、カップ状容器Ｃを装置ボデ
ィ12の直下で停止させるように搬送する間欠駆動スラッ
トコンベヤである。
【００１０】装置ボディ12は、横断面輪郭円形状周面を
もつバルブチャンバ21と、バルブチャンバ21の周面から
垂直上向きにのびた入口ポート22と、バルブチャンバ21
の周面から垂直下向きにのびた出口ポート23と、入口ポ
ート22と出口ポート23の丁度中間にあたるところを、バ
ルブチャンバ21から水平右向きに縦一列に並んでのびた
３つの中間ポート24とを有している。入口ポート22と中
間ポート24のピッチは、中間ポート24と出口ポート23の
ピッチと等しい。
【００１１】入口ポート22にはホッパ25の排出口が接続
されている。ホッパ25には、ナタデココ、葡萄のような
固形物Ｗが入れられている。固形物Ｗの大きさは、最
大、１５mm角程度である。
【００１２】中間ポート24は、その径を、例えば３mmと
するもので、固形物Ｗを通過させない大きさとなってい
る。
【００１３】３つの中間ポート24の外端開口を被覆する
ようにヘッダ26が設けられている。ヘッダ26にはエア供
給管27の一端が接続されている。
【００１４】ロータリーバルブ13は、バルブチャンバ21
の周面に摺接させられた横断面輪郭円形状外周面を有す
る水平丸棒状のもので、その外周面に両端を開口させた
縦断面Ｌ字状の定量ポート31を有している。定量ポート
31の両端開口のピッチは、入口ポート22と中間ポート24
のピッチおよび中間ポート24と出口ポート23のピッチと
等しい。
【００１５】エア供給管27の他端は、下端開口垂直筒状
エア圧調節チャンバ41の胴壁上端近くに接続されてい
る。エア圧調節チャンバ41の頂壁には高圧エア吹出管42
の出口端が接続されている。エア圧調節チャンバ41の下
方には水平状昇降邪魔板43が配置されている。邪魔板43
は、垂直上向き流体圧シリンダ44のピストンロッド45に
取付けられている。
【００１６】邪魔板43を下降させておいて、高圧エア吹
出管42から吹き出されるエアの流れを妨げないようにす
ると、エア圧調節チャンバ41内に生じるエアの流速によ
り、エア供給管27には負圧が生じる。その圧力は、例え
ば、−０．５kg／cm2 である。この状態から邪魔板43を
上昇させていき、高圧エア吹出管42から吹き出されるエ
アの流れを妨げるようにすると、エア圧調節チャンバ41
内は正圧になり、エア供給管27には正圧が作用する。そ
の圧力は、例えば、１．０kg／cm2 である。
【００１７】ロータリーバルブ13は、図示しないロータ
リアクチュエータによって９０度可逆回転させられる。
ロータリーバルブ13が図２(a) に示す導入位置に位置さ
せられると、定量ポート31の一端は入口ポート22と連通
させられ、その他端は中間ポート24と連通させられる。
導入位置の状態からロータリバルブ13を９０度時計方向
に回転させると、ロータリバルブ13は図２(b) に示す排
出位置に位置させられる。そうすると、今度は、定量ポ
ート31の一端は中間ポート24と連通させられ、その他端
は出口ポート23と連通させられる。
【００１８】ロータリバルブ13を導入位置に位置させた
状態で中間ポート24に負圧を作用させると、ホッパ25内
の固形物Ｗが入口ポート22を通じて定量ポート31内に強
制的に吸引導入される。このときに、従来技術の項で説
明したシロップが固形物Ｗに付着していると、シロップ
はエアとともに中間ポート24から吸引排除される。つい
で、ロータリバルブ13を回転させて排出位置に位置さ
せ、この状態で中間ポート24に正圧を作用させると、図
２(c) に示すように、定量ポート31内の固形物Ｗが出口
ポート23を通じて強制的に排出される。定量ポート31内
に固形物Ｗが残存する心配は皆無である。
【００１９】上記において、中間ポートの数は、３に限
定される異なく、任意であり、また、その配列も任意で
ある。
【００２０】さらに、エア供給管に圧力を作用させる手
段として、負圧源と正圧源を切替弁を介してエア供給管
に接続するようにしてもよい。
【００２１】
【発明の効果】この発明によれば、定量ポートの両端を
入口ポートと中間ポートに連通させた状態で中間ポート
に吸込エアを供給すると、吸込エアによって強制的に定
量ポート内に固形物が吸込まれ、定量ポートの両端を中
間ポートと出口ポートに連通させた状態で中間ポートに
排出エアを供給すると、排出エアによって強制的に定量
ポートから固形物が排出されるから、定量ポート内に固
形物が残存する心配もなく、充填の定量性を損なうこと
なく、固形物をスムースに充填することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明による充填装置の垂直縦断面図であ
る。
【図２】同装置の充填動作を順に示す説明図である。
【符号の説明】
12 装置ボディ 13 ロータリバルブ 21 バルブチャンバ 22 入口ポート 23 出口ポート 24 中間チャンバ 27 エア供給管 31 定量ポート 41 エア圧調節チャンバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢渕 隆宏 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の１四国化工機株式会社内 (72)発明者 植田 道雄 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の１四国化工機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 横断面輪郭円形状周面をもつバルブチャ
    ンバを有しかつバルブチャンバの周方向に間隔をおいて
    順次並んでいる入口ポート、中間ポートおよび出口ポー
    トを有している装置ボディであって、中間ポートが、固
    形物の通過を阻止しうる大きさとなされている装置ボデ
    ィと、 バルブチャンバの周面に摺接させられた外周面を有しか
    つ外周面に両端を開口した定量ポートを有しているロー
    タリバルブであって、ロータリーバルブの回転により、
    定量ポートの両端が入口ポートと中間ポートに連通させ
    られるか、その両端が中間ポートと出口ポートに連通さ
    せられるようになされているロータリバルブと、 定量ポートの両端が入口ポートと中間ポートに連通させ
    られているときに、中間ポートに吸込エアを供給し、そ
    の両端が中間ポートと出口ポートに連通させらていると
    きに、中間ポートに排出エアを供給するエア供給手段
    と、 を備えている、固形物定量充填装置。
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