JPH10235747A - 木材代替材 - Google Patents

木材代替材

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Publication number
JPH10235747A
JPH10235747A JP4206497A JP4206497A JPH10235747A JP H10235747 A JPH10235747 A JP H10235747A JP 4206497 A JP4206497 A JP 4206497A JP 4206497 A JP4206497 A JP 4206497A JP H10235747 A JPH10235747 A JP H10235747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene
cotton
chlorinated
thermoplastic resin
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4206497A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Hashimoto
徳子 橋本
Nobuo Yagi
信雄 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP4206497A priority Critical patent/JPH10235747A/ja
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のボディ等に使用される木材の代替材を
提供する。 【解決手段】 木材の代替材は、ポリエチレン・ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン系樹脂およびABS樹脂
などのバージンまたは再生熱可塑性樹脂に、強化材とし
て綿・麻・ヤシ・ケナフ・もみがら及び解繊紙などの天
然素材または余剰天然素材(廃綿などの産業廃棄物)を
10〜30wt%を用い、両者の相溶性を高める化合物
として塩素化ポリエチレン・塩素化ポリプロピレンなど
の塩素化ポリオレフィン類またはリグニンスルホン酸塩
類1〜10wt%を単独あるいは組み合わせて添加混合
し、混練機中で所定の温度により加熱混練し反応させた
後、押出・引き抜き・圧縮などにより所定の形状に成形
することにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、特に商用車
のリアボディに用いられる南洋木材の代替材に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、商用車のリアボディには根太・あ
おり・床材・バンの内装材など多くの部品に木材が使用
されている。しかし、近年では環境保護・省資源の観点
から、木材の有効利用および産業廃棄物の再使用促進へ
の期待が高まっている。木材代替材としては、木材の少
片に熱硬化性樹脂を接着剤として結合させたパーティク
ルボードや木粉にポリエチレン、ポリプロピレン、塩化
ビニルなどの熱可塑性樹脂を混合して成形したもの、ま
たは、ガラス繊維・炭素繊維などを強化材、熱硬化性樹
脂を母材とした積層体などがあげられる。また、竹質材
料としては、特開平7−217055号公報に開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の代替材におい
て、パーティクルボードでは耐侯性・耐湿性・機械的強
度に問題があり心材あるいは下地材以外の使用は困難で
ある。木粉に熱可塑性樹脂を混合したものについては、
両者の相溶性は低いため、木粉の粘度が均一になるよう
粉砕したり表面処理を施すなどの煩雑な前処理を行わな
ければ、機械的強度の向上は望めない。また、ガラス繊
維・炭素繊維などで強化したものは重量が重くなり、製
品コストも木材に比較すると大きく上昇するといった問
題があり、既存のものをリアボディの部品に転用するこ
とはできない。さらに、リサイクルが困難である材料を
代替材とし使用することは、廃棄物処理問題を考慮する
と望ましくない。本発明は、上述した従来の不具合を解
消する木材代替材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は母材樹脂に熱可塑性樹脂を、強化材に天
然素材を用い、両者の相溶性を高めるための相溶化剤を
加え、混練することによりリサイクルが可能な木材の代
替材成形品を得るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、上記の問題を解決し木
材代替材とするために、ポリエチレン・ポリプロピレン
などのポリオレフィン系樹脂およびABS樹脂などのバ
ージンまたは再生熱可塑性樹脂に、強化材として綿・麻
・ヤシ・ケナフ・もみがら及び解繊紙などの天然素材ま
たは余剰天然素材(廃綿などの産業廃棄物)を10〜3
0wt%を用い、両者の相溶性を高める化合物として塩
素化ポリエチレン・塩素化ポリプロピレンなどの塩素化
ポリオレフィン類またはリグニンスルホン酸塩類1〜1
0wt%を単独あるいは組み合わせて添加混合し、混練
機中で所定の温度により加熱混練し反応させた後、押出
・引き抜き・圧縮などにより所定の形状に成形するもの
である。
【0006】本発明に使用される手段は以下の通りであ
る。 熱可塑性樹脂:ポリプロピレン、ポリエチレン、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブ
チレンテレフタレート)、塩化ビニール、ABS樹脂な
ど。 天然素材 :綿、ジュート、マニラ麻、サイザル
麻、ヤシ繊維、ケナフ繊維、もみがら、竹、解繊紙(牛
乳パック再生紙)など。 相溶化剤 :塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエ
チレン、リグニンスルホン酸カルシウム、リグニンスル
ホン酸マグネシウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、
変成リグニンスルホン酸カルシウムなどのリグニン酸塩
類、無水マレイン酸、アクリルアミドーアクリル酸共重
合物、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸カルシウム、アクリル酸マグネシウムな
どのアクリル酸塩類、ポリアリルアミンなど。 混練機 :押出機(単軸・二軸)、ニーダー、バン
バリーミキサーなど。 成形方法:押出成形、圧縮成形、射出成形など。
【0007】 (実施例1) 熱可塑性樹脂 :ポリプロピレン 90[wt%] 天然素材 :綿(廃布団綿) 10[wt%] 相溶化剤 :塩素化ポリプロピレン 3[wt%] この成形材料を二軸押出機に投入し、混練温度を170
〜200℃に設定し混練を行う。得られた混練物で圧縮
成形により角柱の成形品をつくる。3wt%添加した際
の物性を図1に示す。
【0008】 (実施例2) 熱可塑性樹脂 :ポリプロピレン 90[wt%] 天然素材 :綿(廃布団綿) 10[wt%] 相溶化剤 :リグニンスルホン酸カルシウム 3[wt%] この成形材料を二軸押出機に投入し、混練温度を170
〜200℃に設定し混練を行う。得られた混練物で圧縮
成形により角柱の成形品をつくる。3wt%添加した際
の物性を図1に示す。
【0009】 (実施例3) 熱可塑性樹脂 :ポリプロピレン 90[wt%] 天然素材 :綿(廃布団綿) 10[wt%] 相溶化剤 :リグニンスルホン酸マグネシウム 3[wt%] この成形材料を二軸押出機に投入し、混練温度を170
〜200℃に設定し混練を行う。得られた混練物で圧縮
成形により角柱の成形品をつくる。3wt%添加した際
の物性を図1に示す。
【0010】 (実施例4) 熱可塑性樹脂 :ポリプロピレン 90[wt%] 天然素材 :綿(廃布団綿) 10[wt%] 相溶化剤 :リグニンスルホン酸ナトリウム 3[wt%] この成形材料を二軸押出機に投入し、混練温度を170
〜200℃に設定し混練を行う。得られた混練物で圧縮
成形により角柱の成形品をつくる。3wt%添加した際
の物性を図1に示す。
【0011】 (実施例5) 熱可塑性樹脂 :ポリプロピレン 90[wt%] 天然素材 :綿(廃布団綿) 10[wt%] 相溶化剤 :変成リグニンスルホン酸カルシウム 3[wt%] この成形材料を二軸押出機に投入し、混練温度を170
〜200℃に設定し混練を行う。得られた混練物で圧縮
成形により角柱の成形品をつくる。3wt%添加した際
の物性を図1に示す。
【0012】
【発明の効果】図1の結果より、本発明によればポリプ
ロピレン成形品および天然素材のみを混合し成形した成
形品に比べ、機械的性質および寸法安定性が向上してい
ることから、繁雑な前処理・製品重量の増加・製品コス
トの上昇なしに木材の代替材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木材代替材の機械的性質を示す図表。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂に天然繊維を強化剤として
    添加し、さらに相溶化剤を加えて成形してなる木材代替
    材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン、PE
    T(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチ
    レンテレフタレート)、塩化ビニル、又はABS樹脂で
    ある請求項1記載の木材代替材。
  3. 【請求項3】 天然繊維は、綿、ジュート、マニラ麻、
    サイザル麻、ヤシ繊維、ケナフ繊維、もみがら、竹、又
    は解繊維(牛乳パック再生紙)である請求項1記載の木
    材代替材。
  4. 【請求項4】 相溶化剤は、リグニン酸塩類、アクリル
    酸塩類、又はポリアリルアミンである請求項1記載の木
    材代替材。
JP4206497A 1997-02-26 1997-02-26 木材代替材 Pending JPH10235747A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010104286A3 (ko) * 2009-03-11 2010-12-09 Jo Sung Kyun 왕겨 보드의 제조방법 및 그에 의해 제조된 왕겨 보드
JP2021143267A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 倉敷紡績株式会社 繊維強化成形体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010104286A3 (ko) * 2009-03-11 2010-12-09 Jo Sung Kyun 왕겨 보드의 제조방법 및 그에 의해 제조된 왕겨 보드
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