JPH10259308A - 樹脂混合物と木粉を含む組成物 - Google Patents

樹脂混合物と木粉を含む組成物

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JPH10259308A
JPH10259308A JP8556597A JP8556597A JPH10259308A JP H10259308 A JPH10259308 A JP H10259308A JP 8556597 A JP8556597 A JP 8556597A JP 8556597 A JP8556597 A JP 8556597A JP H10259308 A JPH10259308 A JP H10259308A
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JP
Japan
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resins
wood flour
resin
wood
composition
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Application number
JP8556597A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Uohashi
広道 魚橋
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ECO POLYMER KK
Original Assignee
ECO POLYMER KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃プラスチックを分別する必要なく再利用で
きる方法を提供する。 【解決手段】 2種以上の樹脂70〜40重量部及び木
粉30〜60重量部を含む組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂混合物、特に
回収廃プラスチックと、木粉とを含む組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、プラスチックの再生利用が叫ばれ
ているが、実際の再生利用には幾つかの課題がありその
促進が妨げられているのが現状である。
【0003】従来、プラスチックは、再生利用する際、
分離分別する必要があると言われており、精度高く、ま
た効率良く分離分別を行う為の技術開発が積極的になさ
れてきた結果、比重分別、赤外線による分別などの技術
が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】異なった樹脂は、通
常、互いに親和性がない。親和性がない2種以上の樹脂
を混合すると、成形品の表面外観が大きく損なわれた
り、成形品に層状剥離が観察されたり、強度の大幅な低
下が見られる。そのため、プラスチックの再生利用に際
しては、分離分別が不可欠であると考えられている。
【0005】2種以上のプラスチックを物性を損なわず
に混合する方法として、各種の相溶化技術が提案されて
いるが、いづれも、混合する樹脂の種類、量比を特定さ
せる必要があり、プラスチック部品を分離分別すること
なく再生利用するといる要請を十分満足するものではな
い。
【0006】以上の理由より、プラスチックの分離分別
が再生利用における重要なプロセスになるものと考えら
れているが、分離分別の精度を高めようとするとコスト
高を招き、それがプラスチック再生利用の大きな足かせ
となっている。
【0007】従来、変性PPEとABS、PA、PPと
いった異積のプラスチックを混合し、かつ十分な強度を
発現させるためには、相溶化剤を添加する方法が一般的
であった。しかしながら、この方法では、混合されるプ
ラスチックの種類が3種類である場合、またはその量比
が大幅に変化した場合には、最適な相溶化剤の種類及び
量比を決めることが困難である。市場からの回収プラス
チックのように、混合されるプラスチックの種類、量比
が一定でない場合には、相溶化剤の適用は困難であっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、2種以上の
樹脂を含む混合物、特に回収された廃プラスチックを分
離分別することなく、これに木粉を加え、加熱溶融して
複合化することにより、これから得られた成形品に層状
剥離がなく、強度の大幅な低下もなくなることを見出し
た。
【0009】すなわち、本発明は、2種以上の樹脂70
〜40重量部及び木粉30〜60重量部を含む組成物で
ある。
【0010】好ましくは、該2種以上の樹脂は、回収さ
れた廃プラスチックである。
【0011】また、好ましくは、該2種以上の樹脂は、
変性されたまたは変性されていないポリフェニレンエー
テル(PPE)系樹脂、アクリロニトリル‐ブタジエン
‐スチレン(ABS)系樹脂、アクリロニトリル‐スチ
レン(AS)系樹脂、及びポリスチレン(PS)系樹脂
から選ばれる。
【0012】
【発明の実施の形態】パーソナルコンピュータ、プリン
ター、コピー機などの事務用機器、テレビジョンセット
などの家電類のハウジングは、種々の樹脂を含んで作ら
れている。これら機器が廃棄されるとき、そのハウジン
グは回収されて廃プラスチックとなる。これを適宜の大
きさに粉砕したものは、本発明において好ましく用いら
れる。ハウジングは、たとえば、PPE、ABS、A
S、またはPS系などの樹脂から成るが、本発明ではこ
れらを樹脂の種類毎に分別する必要がないことが大きな
特徴である。本発明で用いる2種以上の樹脂は、上記に
限定されるものではなく、たとえばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ルなどを含んでいてもよい。これら2種以上の樹脂の間
の量比は特に限定されない。
【0013】樹脂は、当該分野で公知の他の成分、たと
えば無機充填剤(たとえば二酸化チタン、炭酸カルシウ
ム)、顔料などの着色剤、補強剤、(炭素繊維など)、
難燃化剤、耐候剤(例えば紫外線吸収剤)、滑剤、離型
剤、可塑剤、流動性改良剤、帯電防止剤、エラストマ
ー、発泡剤、熱安定剤、その他の安定剤等を含有してい
てもよく、そのまま本発明で用いられる。あるいは、こ
れらを本発明の組成物を作る際に添加することができ
る。
【0014】木粉としては、破砕チップ、パルプ、木材
加工工程から生じる廃材、又はおがくず等が用いられる
ことができる。これら素材は通常10〜20重量%程度
の水分含んでいる。該素材を加熱(例えば100〜15
0℃)することにより水分を減らすことができ、かつ所
望により破砕して、好ましくは50〜300メッシュの
粉状にすることができる。あるいは、この際に強い剪断
力をかけることにより木質素材を解繊して、繊維状にす
ることができる。
【0015】本発明において、樹脂70〜40重量部、
好ましくは60〜50重量部に対して、木粉30〜60
重量部、好ましくは40〜50重量部の割合で用いられ
る。樹脂の量が上記上限より多いと、異種の樹脂を混合
することにより起こる層状剥離が起きやすくなる。
【0016】一方、木粉の量が上記上限より多いと、成
形性が著しく低下するので、再利用の用途が大きく限定
される。
【0017】樹脂と木粉の合計100重量部当り5〜1
5重量部の粒状無機物、特に酸化チタンを加えることが
好ましく、成形時における木粉同志の摩擦発熱による炭
化及び樹脂の劣化を防止する効果がある。また、同じく
100重量部当り0.2〜3重量部の低密度ポリエチレ
ンを加えることが好ましく、異形押出成形などにおいて
金型内圧を下げて押出性を良好にする効果がある。
【0018】樹脂と木粉から組成物を作る方法として
は、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー等で、木粉
と樹脂を高速攪拌し、溶融混合させる方式を用いること
ができる。出来る木粉複合材料は、粉体状、もしくは、
不定形顆粒状、もしくは塊状である。従って、これを所
望の物品へと射出成形、異形押出し、シート押出しなど
に成形する前に、予め成形に便宜なペレット状にするこ
とが望ましく、通常の単軸もしくは2軸の押出し機で、
ストランドを押出して、ペレット化できる。
【0019】好ましくは、押出機中で樹脂と木粉が混合
されてストランドとして押出され、ペレット化される。
樹脂は押出機の上流でフィードされて溶融され、木粉が
サイドフィードされて樹脂と混合される。
【0020】本発明により得られる組成物は、成形品の
形で従来のプラスチック成形品と同様に用いられること
ができ、たとえば住宅用基礎パッキングを射出成形によ
り作る、あるいは浴室用天井材を異形押出により作るこ
とができる。
【0021】以下で、実施例により本発明を更に説明す
る。
【0022】
【実施例】プラスチック回収業者から入手した回収廃プ
ラスチックを、実験のために予め分別し、別々に粉砕
し、各プラスチックを所定の割合で混合して用いた。分
別の結果、廃プラスチックは、変性PPE9.5%、A
BS54.5%及びPS36%より成っていた(各々が
含有するかも知れない添加剤量を含め)。
【0023】下記の表1にて示した割合で各成分を混合
した出発材料を、日本製鋼所(株)製の型式TEX−6
5(65mmツインスクリュー)で押出してペレット化
した。木粉以外の混合された材料の供給はホッパーか
ら、木粉の供給はサイドからのコンパクターによって行
った。実施例1についての温度設定は、下記の通りであ
った。
【0024】 設定温度 140-140-140-140-140-140-90- 90-90-90-230(ダイ) 実温度 152-160-151-128-138-145-92-103-88-88-178 ダイから出た直後の樹脂温度は205℃であった。スク
リューブロックの第1、9及び11番目のゾーンにバキ
ュームベントがもうけられていて、そのバキューム圧は
30mmHgであった。スクリュー回転数は247rp
m、吐出量は250Kg/時であった。
【0025】テストピース成形のための成形条件は、以
下の通りであった。
【0026】 ペレット乾燥条件 100℃ 3時間 樹脂温度 150℃(ホッパー) 170℃(ノズル) 射出圧力 1200Kg/cm2 実施例2、3及び対照例においては押出の設定温度を5
〜10℃高くした。
【0027】比較例1、2及び3においては、木粉がは
いっていないので、押出の設定温度を50〜70℃高く
した。
【0028】又、比較例1、2及び3においては、乾燥
条件を80℃、2時間とし、樹脂温度150℃(ホッパ
ー)、240℃(ノズル)とした。
【0029】対照例の条件は、実施例1と同じである。
【0030】結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 比較例では、分別した変性PPE、ABS及びPSを所
定の割合で再び混合して、モデル廃プラスチックとし、
木粉を混合しなかった。引張強度、引張伸度及び層状剥
離(外観)が劣り、リサイクル品としての使用に適さな
い。実施例では、比較例で用いたモデル廃プラスチック
に木粉を更に混合したところ、引張強度、引張伸び、層
状剥離の顕著な改善が見られ、対照例(分別したABS
のみを含有するモデル分別プラスチックと木粉)と同等
の結果を示した。すなわち、廃プラスチックを格別に分
別しないで再使用することが可能になった。
【0032】
【発明の効果】2種以上の樹脂を含む混合物、特に廃プ
ラスチックを分別することなく再使用することができ、
成形品は外観(層状剥離)が良く、かつ強度が大きい。
本発明による樹脂再生利用技術は、従来の分別を必要と
していた再生利用に比べて格段に経済性に優れるもので
あり、プラスチックの再生利用を著しく促進させるもの
であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の樹脂70〜40重量部及び木
    粉30〜60重量部を含む組成物。
  2. 【請求項2】 2種以上の樹脂が、回収された廃プラス
    チックである請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 該2種以上の樹脂が、PPE系樹脂、A
    BS系樹脂、AS系樹脂、及びPS系樹脂から選ばれる
    請求項1又は2の組成物。
JP8556597A 1997-03-21 1997-03-21 樹脂混合物と木粉を含む組成物 Pending JPH10259308A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990078981A (ko) * 1999-08-27 1999-11-05 손삼수 열가소성 수지와 펄프섬유를 주재로 하는 사출재의 제조방법및그 사출재
KR20020040004A (ko) * 2000-11-23 2002-05-30 이충권 신발 종심용 수지조성물
US6513292B2 (en) 1999-09-30 2003-02-04 Kumon Building Constructor's Office, Inc. Building panel

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KR19990078981A (ko) * 1999-08-27 1999-11-05 손삼수 열가소성 수지와 펄프섬유를 주재로 하는 사출재의 제조방법및그 사출재
US6513292B2 (en) 1999-09-30 2003-02-04 Kumon Building Constructor's Office, Inc. Building panel
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