JPH10235627A - セメント系ボードの製造装置 - Google Patents
セメント系ボードの製造装置Info
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- JPH10235627A JPH10235627A JP9037606A JP3760697A JPH10235627A JP H10235627 A JPH10235627 A JP H10235627A JP 9037606 A JP9037606 A JP 9037606A JP 3760697 A JP3760697 A JP 3760697A JP H10235627 A JPH10235627 A JP H10235627A
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- suction
- filter cloth
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続運転状態で、装置各部の洗浄と吸引箱
内部の洗浄とを確実かつ迅速に行うことのできるセメン
ト系ボードの製造装置を提供する。 【解決手段】 コンベア40の下走行区間のうち洗浄
区間の吸引箱41を洗浄する手段150を設け、洗浄液
吐出口から洗浄区間の吸引箱41内に負圧形成穴を通し
て洗浄液を流入させるとともに、その洗浄液を吸引箱4
1から溢れさせて洗浄区間の吸引箱内部および外部を洗
浄する。
内部の洗浄とを確実かつ迅速に行うことのできるセメン
ト系ボードの製造装置を提供する。 【解決手段】 コンベア40の下走行区間のうち洗浄
区間の吸引箱41を洗浄する手段150を設け、洗浄液
吐出口から洗浄区間の吸引箱41内に負圧形成穴を通し
て洗浄液を流入させるとともに、その洗浄液を吸引箱4
1から溢れさせて洗浄区間の吸引箱内部および外部を洗
浄する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント系ボード
の製造装置に係り、特にスラリー状のセメント系材料を
層状にして連続的に脱水および平坦化加工することので
きるセメント系ボードの製造装置に関する。
の製造装置に係り、特にスラリー状のセメント系材料を
層状にして連続的に脱水および平坦化加工することので
きるセメント系ボードの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のセメント系ボードの製造装置と
しては、例えば特公昭56−33129号公報に記載さ
れたものがある。この装置は、水平走行領域を含む所定
走行経路に沿って走行するろ布(濾布)と、このろ布上
にスラリー状のセメント系材料を供給する材料供給手段
と、それぞれ多孔板からなる吸引面部および負圧形成穴
が設けられた背面部を有する複数の吸引箱と、これら吸
引箱の吸引面部を水平走行領域のろ布の下面に順次対向
させるようろ布に沿って移動させるコンベアとを備えて
いる。さらに、この製造装置は、水平走行領域でろ布お
よび吸引箱を一体的に移動させるようろ布を吸引箱の吸
引面部上にクランプする複数のクランプユニットと、前
記水平走行領域のろ布の下方で吸引箱の負圧形成穴に対
向する吸引溝を有し所定数の吸引箱の背面部に摺動接触
しつつそれらの吸引箱内に負圧を形成するトラフと、吸
引箱内の負圧によりろ布上で脱水されているセメント系
材料層を加圧脱水するとともに平坦化する加圧ロールと
を備えている。前記コンベアは吸引箱を両端部でそれぞ
れ連結する一対のチェーンを有し、吸引箱をガイドレー
ルに沿って案内するようになっている。
しては、例えば特公昭56−33129号公報に記載さ
れたものがある。この装置は、水平走行領域を含む所定
走行経路に沿って走行するろ布(濾布)と、このろ布上
にスラリー状のセメント系材料を供給する材料供給手段
と、それぞれ多孔板からなる吸引面部および負圧形成穴
が設けられた背面部を有する複数の吸引箱と、これら吸
引箱の吸引面部を水平走行領域のろ布の下面に順次対向
させるようろ布に沿って移動させるコンベアとを備えて
いる。さらに、この製造装置は、水平走行領域でろ布お
よび吸引箱を一体的に移動させるようろ布を吸引箱の吸
引面部上にクランプする複数のクランプユニットと、前
記水平走行領域のろ布の下方で吸引箱の負圧形成穴に対
向する吸引溝を有し所定数の吸引箱の背面部に摺動接触
しつつそれらの吸引箱内に負圧を形成するトラフと、吸
引箱内の負圧によりろ布上で脱水されているセメント系
材料層を加圧脱水するとともに平坦化する加圧ロールと
を備えている。前記コンベアは吸引箱を両端部でそれぞ
れ連結する一対のチェーンを有し、吸引箱をガイドレー
ルに沿って案内するようになっている。
【0003】この装置では、補強繊維を含むスラリー状
のセメント系材料を搬送手段上で層状に成形しながら連
続的に脱水および平坦化加工してセメント系ボードを連
続的に製造することができるという利点がある。ところ
で、このような製造装置では、セメント系ボードの成形
作業に伴って、ろ布、吸引箱およびクランプ機構に必ず
セメント系材料が薄い層状に付着する。また、脱水前の
セメント系材料は装置各部の動作や振動によって飛散し
易く、クランプ機構やコンベア等に付着し易い。このよ
うな付着物は短時間で固化するため、装置各部の洗浄が
不可欠であった。したがって、ろ布および吸引箱の搬送
経路に沿って複数の洗浄手段を配置していた。
のセメント系材料を搬送手段上で層状に成形しながら連
続的に脱水および平坦化加工してセメント系ボードを連
続的に製造することができるという利点がある。ところ
で、このような製造装置では、セメント系ボードの成形
作業に伴って、ろ布、吸引箱およびクランプ機構に必ず
セメント系材料が薄い層状に付着する。また、脱水前の
セメント系材料は装置各部の動作や振動によって飛散し
易く、クランプ機構やコンベア等に付着し易い。このよ
うな付着物は短時間で固化するため、装置各部の洗浄が
不可欠であった。したがって、ろ布および吸引箱の搬送
経路に沿って複数の洗浄手段を配置していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のセメント系ボードの製造装置にあっては、セメント
系材料からの水分を吸引脱水する吸引箱の内部を連続運
転中に確実に洗浄することが困難であり、また、前記吸
引箱が互いに近接して移動するため、隣り合う吸引箱の
対向する壁面間に付着したセメント系材料を洗浄するの
も容易でなかった。そのため、確実な洗浄を行う必要か
らコンベアの搬送速度を速くして生産性を高めることが
困難であった。また、クランプ機構やろ布を確実に洗浄
するのも容易でなかった。そこで本発明は、連続運転状
態で、装置各部の洗浄と吸引箱内部の洗浄とを確実かつ
迅速に行うことのできるセメント系ボードの製造装置を
提供することを目的とする。
来のセメント系ボードの製造装置にあっては、セメント
系材料からの水分を吸引脱水する吸引箱の内部を連続運
転中に確実に洗浄することが困難であり、また、前記吸
引箱が互いに近接して移動するため、隣り合う吸引箱の
対向する壁面間に付着したセメント系材料を洗浄するの
も容易でなかった。そのため、確実な洗浄を行う必要か
らコンベアの搬送速度を速くして生産性を高めることが
困難であった。また、クランプ機構やろ布を確実に洗浄
するのも容易でなかった。そこで本発明は、連続運転状
態で、装置各部の洗浄と吸引箱内部の洗浄とを確実かつ
迅速に行うことのできるセメント系ボードの製造装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、所定幅を有するろ過用シート材
料からなり、略水平走行領域を含む所定の走行経路に沿
って走行するろ布と、セメントおよび補強繊維材料を含
むスラリー状の流動性混合材料を供給する材料供給手段
と、該流動性混合材料を前記ろ布の略水平走行領域の上
流側から前記ろ布上に供給して前記ろ布の幅方向に所定
幅を有する所定層厚の材料層を形成する材料層形成手段
と、それぞれ複数の吸引孔を形成した吸引面部および該
吸引孔のそれぞれに連通する負圧形成穴が設けられた背
面部を有し、前記ろ布の近傍に配置された複数の吸引箱
と、前記略水平走行領域におけるろ布の下面に複数の吸
引箱の吸引面部を対向させるとともに、該複数の吸引箱
を上側および下側の略水平走行区間を含む無端搬送経路
に沿って移動させる移動手段と、前記上側の略水平走行
区間を走行する複数の吸引箱のうち所定区間の吸引箱に
前記負圧形成穴を通して負圧を形成し、該吸引箱の吸引
面部を通して前記略水平走行領域のろ布上の材料層から
水分を吸引し脱水する吸引脱水手段と、を備えたセメン
ト系ボードの製造装置であって、前記下側の略水平走行
区間を搬送される複数の吸引箱のうち所定洗浄区間の吸
引箱に対向する洗浄液吐出口を有し、該洗浄液吐出口か
ら吐出した洗浄液を前記所定洗浄区間の吸引箱内に前記
負圧形成穴を通して流入させるとともに、該洗浄液を前
記所定洗浄区間の吸引箱から溢れさせて、前記所定洗浄
区間の吸引箱の内部および外部を前記洗浄液によって洗
浄する吸引箱洗浄手段を設けたものである。したがっ
て、所定洗浄区間の吸引箱の内部に流入した洗浄液の一
部が吸引箱から溢れ、この洗浄液が該洗浄区間を略水平
方向に走行する複数の吸引箱の背面部および他の壁面部
を洗浄するように流れる。また、このとき、前記洗浄液
の残部が吸引箱の吸引面部に形成された複数の吸引孔を
洗浄しつつ下方に流れ、前記洗浄区間の吸引箱の内部お
よび外部が共に確実かつ迅速に洗浄される。
求項1に記載の発明は、所定幅を有するろ過用シート材
料からなり、略水平走行領域を含む所定の走行経路に沿
って走行するろ布と、セメントおよび補強繊維材料を含
むスラリー状の流動性混合材料を供給する材料供給手段
と、該流動性混合材料を前記ろ布の略水平走行領域の上
流側から前記ろ布上に供給して前記ろ布の幅方向に所定
幅を有する所定層厚の材料層を形成する材料層形成手段
と、それぞれ複数の吸引孔を形成した吸引面部および該
吸引孔のそれぞれに連通する負圧形成穴が設けられた背
面部を有し、前記ろ布の近傍に配置された複数の吸引箱
と、前記略水平走行領域におけるろ布の下面に複数の吸
引箱の吸引面部を対向させるとともに、該複数の吸引箱
を上側および下側の略水平走行区間を含む無端搬送経路
に沿って移動させる移動手段と、前記上側の略水平走行
区間を走行する複数の吸引箱のうち所定区間の吸引箱に
前記負圧形成穴を通して負圧を形成し、該吸引箱の吸引
面部を通して前記略水平走行領域のろ布上の材料層から
水分を吸引し脱水する吸引脱水手段と、を備えたセメン
ト系ボードの製造装置であって、前記下側の略水平走行
区間を搬送される複数の吸引箱のうち所定洗浄区間の吸
引箱に対向する洗浄液吐出口を有し、該洗浄液吐出口か
ら吐出した洗浄液を前記所定洗浄区間の吸引箱内に前記
負圧形成穴を通して流入させるとともに、該洗浄液を前
記所定洗浄区間の吸引箱から溢れさせて、前記所定洗浄
区間の吸引箱の内部および外部を前記洗浄液によって洗
浄する吸引箱洗浄手段を設けたものである。したがっ
て、所定洗浄区間の吸引箱の内部に流入した洗浄液の一
部が吸引箱から溢れ、この洗浄液が該洗浄区間を略水平
方向に走行する複数の吸引箱の背面部および他の壁面部
を洗浄するように流れる。また、このとき、前記洗浄液
の残部が吸引箱の吸引面部に形成された複数の吸引孔を
洗浄しつつ下方に流れ、前記洗浄区間の吸引箱の内部お
よび外部が共に確実かつ迅速に洗浄される。
【0006】また、請求項2に記載のように、前記移動
手段に、前記複数の吸引箱を連結するチェーンおよび該
チェーンを前記無端搬送経路に沿って移動および停止さ
せるスプロケットを設けるとともに、前記上側の略水平
走行区間と前記下側の略水平走行区間との間で、前記吸
引箱が前記スプロケットの周りの反転搬送区間を移動す
るとき、該反転搬送区間で隣り合う吸引箱の側壁面間に
前記洗浄液を噴射して該側壁面を洗浄する側壁洗浄手段
を設けると、前記反転搬送区間で隣り合う吸引箱の側壁
面は互いに所定角度をなしてその吸引面部側で離隔して
いるから、確実な洗浄ができる。なお、前記反転搬送区
間の下半分の区間で側壁洗浄手段による洗浄を行うこと
によって、洗浄済みの吸引箱上に他の吸引箱を洗浄した
洗浄液が流れて来ることがなく、より好ましい。
手段に、前記複数の吸引箱を連結するチェーンおよび該
チェーンを前記無端搬送経路に沿って移動および停止さ
せるスプロケットを設けるとともに、前記上側の略水平
走行区間と前記下側の略水平走行区間との間で、前記吸
引箱が前記スプロケットの周りの反転搬送区間を移動す
るとき、該反転搬送区間で隣り合う吸引箱の側壁面間に
前記洗浄液を噴射して該側壁面を洗浄する側壁洗浄手段
を設けると、前記反転搬送区間で隣り合う吸引箱の側壁
面は互いに所定角度をなしてその吸引面部側で離隔して
いるから、確実な洗浄ができる。なお、前記反転搬送区
間の下半分の区間で側壁洗浄手段による洗浄を行うこと
によって、洗浄済みの吸引箱上に他の吸引箱を洗浄した
洗浄液が流れて来ることがなく、より好ましい。
【0007】さらに、請求項3に記載のように、前記吸
引箱の両端部にそれぞれ設けられ、前記吸引箱が前記上
側の略水平走行区間を搬送されるとき、前記ろ布の幅方
向両端部を前記吸引面部に押し付けてクランプする複数
対のクランプ機構と、前記上側の略水平走行区間の下流
端付近又は上流端付近で、前記ろ布の幅方向両端部を前
記吸引面部から解放するよう前記クランプを解除した状
態の前記クランプ機構に向かって洗浄液を噴射するクラ
ンプ機構洗浄手段とを設けるのが好ましい。この場合、
吸引箱洗浄手段による吸引箱外部の洗浄が負圧形成穴側
からの洗浄であるのに対し、吸引箱の両端側を洗浄する
ことになるから、より確実な洗浄が可能になる。
引箱の両端部にそれぞれ設けられ、前記吸引箱が前記上
側の略水平走行区間を搬送されるとき、前記ろ布の幅方
向両端部を前記吸引面部に押し付けてクランプする複数
対のクランプ機構と、前記上側の略水平走行区間の下流
端付近又は上流端付近で、前記ろ布の幅方向両端部を前
記吸引面部から解放するよう前記クランプを解除した状
態の前記クランプ機構に向かって洗浄液を噴射するクラ
ンプ機構洗浄手段とを設けるのが好ましい。この場合、
吸引箱洗浄手段による吸引箱外部の洗浄が負圧形成穴側
からの洗浄であるのに対し、吸引箱の両端側を洗浄する
ことになるから、より確実な洗浄が可能になる。
【0008】請求項4に記載のように、前記ろ布上に前
記材料層が供給される位置より上流側で、前記ろ布を略
上下方向に延在させるろ布案内手段を設けるとともに、
前記略上下方向延在領域のろ布に対し前記材料が供給さ
れる面に向かって洗浄液を噴射する第1のろ布洗浄手段
と、該第1のろ布洗浄手段とは異なる位置で前記ろ布の
前記材料が供給される面とは反対の面に向かって洗浄液
を噴射する第2のろ布洗浄手段と、を設けることもでき
る。この場合、第1のろ布洗浄手段から前記略上下方向
延在領域のろ布に噴射された洗浄液は該領域のろ布に沿
って流れ落ちながらろ布を洗浄し、第2のろ布洗浄手段
から噴射された洗浄液は、第1の洗浄手段から噴射され
た洗浄液と対抗することなく、ろ布の材料載置面とは反
対側の面を洗浄することになる。また、前記ろ布上に前
記材料層が供給される直前に洗浄することになるので、
例えば材料層から分離した後の走行中に付着した付着物
も確実に洗浄することができる。なお、洗浄液は吸引箱
の外部やクランプ機構を洗浄する洗浄液よりも高圧にす
るのが好ましい。更に好ましくは、ろ布が前記略水平走
行領域の下流端から前記洗浄位置に戻り始める段階でろ
布を洗浄する第3のろ布洗浄手段を設けるのがよい。
記材料層が供給される位置より上流側で、前記ろ布を略
上下方向に延在させるろ布案内手段を設けるとともに、
前記略上下方向延在領域のろ布に対し前記材料が供給さ
れる面に向かって洗浄液を噴射する第1のろ布洗浄手段
と、該第1のろ布洗浄手段とは異なる位置で前記ろ布の
前記材料が供給される面とは反対の面に向かって洗浄液
を噴射する第2のろ布洗浄手段と、を設けることもでき
る。この場合、第1のろ布洗浄手段から前記略上下方向
延在領域のろ布に噴射された洗浄液は該領域のろ布に沿
って流れ落ちながらろ布を洗浄し、第2のろ布洗浄手段
から噴射された洗浄液は、第1の洗浄手段から噴射され
た洗浄液と対抗することなく、ろ布の材料載置面とは反
対側の面を洗浄することになる。また、前記ろ布上に前
記材料層が供給される直前に洗浄することになるので、
例えば材料層から分離した後の走行中に付着した付着物
も確実に洗浄することができる。なお、洗浄液は吸引箱
の外部やクランプ機構を洗浄する洗浄液よりも高圧にす
るのが好ましい。更に好ましくは、ろ布が前記略水平走
行領域の下流端から前記洗浄位置に戻り始める段階でろ
布を洗浄する第3のろ布洗浄手段を設けるのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図1
0は本発明に係るセメント系ボードの製造装置の一実施
例を示す図である。まず、その構成について説明する。
態について添付図面を参照しつつ説明する。図1〜図1
0は本発明に係るセメント系ボードの製造装置の一実施
例を示す図である。まず、その構成について説明する。
【0010】図1〜図3に示すように、この製造装置
は、所定の無端走行経路に沿って循環するよう搬送され
るループベルト状のろ布11と、スラリー状の流動性混
合材料12を供給する材料供給手段13と、流動性混合
材料12をろ布11の走行方向上流側からろ布11上に
供給して所定層厚の材料層14を形成する材料層形成手
段15とを具備している。ろ布11は、所定幅を有する
ろ過(濾過)用シート材料からなり、前記無端走行経路
の途中に平坦な略水平走行領域11aを有している。材
料供給手段13は材料攪拌槽21およびこれに接続した
複数のモルタルポンプ22からなり、モルタルポンプ2
2からの流動性混合材料12(以下、単に材料12とも
いう)を材料供給ホース23a,23bを通して材料層
形成手段15に供給するようになっている。この材料1
2は、セメントおよび補強繊維材料を含み、水と共に材
料攪拌槽21内で攪拌混合されるもので、例えばセメン
ト、スラグ、パルプ、軽量材等を混ぜたものである。ま
た、材料層形成手段15はモルタルポンプ22からの材
料12を計量しつつ吐出するキニオンポンプ30を有し
ており、このキニオンポンプ30によって材料12がろ
布11上に略層状に供給され、ろ布11上に材料層14
が形成されるようになっている。この製造装置は、更
に、無端搬送経路を有するループ状のチェーンコンベア
40と、そのチェーンコンベア40に支持された複数の
吸引箱41とを備えており、これら吸引箱41によって
ろ布11上の材料層14に含まれる水分が下方に吸引さ
れ、材料層14が脱水されるようになっている。
は、所定の無端走行経路に沿って循環するよう搬送され
るループベルト状のろ布11と、スラリー状の流動性混
合材料12を供給する材料供給手段13と、流動性混合
材料12をろ布11の走行方向上流側からろ布11上に
供給して所定層厚の材料層14を形成する材料層形成手
段15とを具備している。ろ布11は、所定幅を有する
ろ過(濾過)用シート材料からなり、前記無端走行経路
の途中に平坦な略水平走行領域11aを有している。材
料供給手段13は材料攪拌槽21およびこれに接続した
複数のモルタルポンプ22からなり、モルタルポンプ2
2からの流動性混合材料12(以下、単に材料12とも
いう)を材料供給ホース23a,23bを通して材料層
形成手段15に供給するようになっている。この材料1
2は、セメントおよび補強繊維材料を含み、水と共に材
料攪拌槽21内で攪拌混合されるもので、例えばセメン
ト、スラグ、パルプ、軽量材等を混ぜたものである。ま
た、材料層形成手段15はモルタルポンプ22からの材
料12を計量しつつ吐出するキニオンポンプ30を有し
ており、このキニオンポンプ30によって材料12がろ
布11上に略層状に供給され、ろ布11上に材料層14
が形成されるようになっている。この製造装置は、更
に、無端搬送経路を有するループ状のチェーンコンベア
40と、そのチェーンコンベア40に支持された複数の
吸引箱41とを備えており、これら吸引箱41によって
ろ布11上の材料層14に含まれる水分が下方に吸引さ
れ、材料層14が脱水されるようになっている。
【0011】図4および図5に示すように、チェーンコ
ンベア40は、それぞれ吸引箱41に連結されたチェー
ンリンク40aと、チェーンリンク40aを互いに回動
可能に連結する連結ピン40bと、連結ピン40bに係
合しチェーンリンク40aおよび連結ピン40bからな
るループ状のチェーン40cを循環走行可能に支持する
各一対の上流側および下流側のスプロケット40d,4
0eと、下流側の一対のスプロケット40eを回転させ
てチェーン40cを駆動するモータ40f(図2参照)
と、チェーン40cを前記無端搬送経路に沿って案内す
る複数のガイド部材40g等から構成されている。この
チェーンコンベア40は、スプロケット40d,40e
の間で略水平に延在する上側の水平走行区間(以下、上
走区間という)において、複数の吸引箱41をろ布11
と同期した移動速度で移動させるようになっている。
ンベア40は、それぞれ吸引箱41に連結されたチェー
ンリンク40aと、チェーンリンク40aを互いに回動
可能に連結する連結ピン40bと、連結ピン40bに係
合しチェーンリンク40aおよび連結ピン40bからな
るループ状のチェーン40cを循環走行可能に支持する
各一対の上流側および下流側のスプロケット40d,4
0eと、下流側の一対のスプロケット40eを回転させ
てチェーン40cを駆動するモータ40f(図2参照)
と、チェーン40cを前記無端搬送経路に沿って案内す
る複数のガイド部材40g等から構成されている。この
チェーンコンベア40は、スプロケット40d,40e
の間で略水平に延在する上側の水平走行区間(以下、上
走区間という)において、複数の吸引箱41をろ布11
と同期した移動速度で移動させるようになっている。
【0012】また、図6および図7に示すように、各吸
引箱41には、多数(複数)の吸引孔42aを形成した
吸引面部42と、吸引孔42aのそれぞれに連通する1
つ又は複数の負圧形成穴43aが設けられた背面部43
と、負圧形成穴43aを取り囲むよう背面部43に装着
されたゴム製の摺動シール44(摺動シール部材)とが
設けられており、吸引箱41はチェーンコンベア40に
よって搬送される無端搬送経路のうち所定区間でろ布1
1の略水平走行領域11aの下面に対向するようになっ
ている。また、ろ布11の略水平走行領域11aの下面
に対向接触して走行する複数の吸引箱41は、それらの
吸引面部42を同一平面上に位置させて平坦な一つの支
承面(略水平走行領域11aを支持する平坦面)を形成
するよう、それぞれ複数のガイドローラ45a,45b
等によって所定高さに案内および支持されている。
引箱41には、多数(複数)の吸引孔42aを形成した
吸引面部42と、吸引孔42aのそれぞれに連通する1
つ又は複数の負圧形成穴43aが設けられた背面部43
と、負圧形成穴43aを取り囲むよう背面部43に装着
されたゴム製の摺動シール44(摺動シール部材)とが
設けられており、吸引箱41はチェーンコンベア40に
よって搬送される無端搬送経路のうち所定区間でろ布1
1の略水平走行領域11aの下面に対向するようになっ
ている。また、ろ布11の略水平走行領域11aの下面
に対向接触して走行する複数の吸引箱41は、それらの
吸引面部42を同一平面上に位置させて平坦な一つの支
承面(略水平走行領域11aを支持する平坦面)を形成
するよう、それぞれ複数のガイドローラ45a,45b
等によって所定高さに案内および支持されている。
【0013】ろ布11の略水平走行領域11aの下面に
対向する吸引箱41の背面側、すなわち吸引箱41の下
方側にはトラフ50(吸引槽)が設けられており、この
トラフ50は、チェーンコンベア40の上走区間を走行
する吸引箱41のうち所定数の吸引箱41の摺動シール
44部分に摺動する摺動シール51(上面部)と、所定
数の吸引箱41の負圧形成穴43aに対向するようろ布
11の移動方向に延在する吸引溝52とを有している。
摺動シール51には吸引溝52と同形又はこれと開口面
積のわずかに異なる吸引溝52と略相似形の穴51aが
形成されており、この摺動シール51が所定数の吸引箱
41の負圧形成穴43aを取り囲んだ状態で、これら所
定数の負圧形成穴43aを通して所定数の吸引箱41の
内部と吸引溝52とが連通するようになっている。ま
た、トラフ50の吸引溝52内には液ガス分離装置であ
るセパレータ53を介して真空ポンプ54が接続されて
おり、真空ポンプ54は吸引溝52内を排気して所定の
負圧(大気圧以下の所定圧力)にする。これらセパレー
タ53および真空ポンプ54は、トラフ50と共に、ろ
布11の略水平走行領域11aに対面する所定数の吸引
箱41を介してろ布11上の材料層14から水分を吸引
し脱水する吸引脱水手段55を構成しており、セパレー
タ53内で水分と空気を分離しつつ真空ポンプ54によ
り真空吸引し、脱水を行なうようになっている。なお、
56は、摺動シール51が接着された取付板で、トラフ
50の本体部57に着脱可能に取り付けられている。
対向する吸引箱41の背面側、すなわち吸引箱41の下
方側にはトラフ50(吸引槽)が設けられており、この
トラフ50は、チェーンコンベア40の上走区間を走行
する吸引箱41のうち所定数の吸引箱41の摺動シール
44部分に摺動する摺動シール51(上面部)と、所定
数の吸引箱41の負圧形成穴43aに対向するようろ布
11の移動方向に延在する吸引溝52とを有している。
摺動シール51には吸引溝52と同形又はこれと開口面
積のわずかに異なる吸引溝52と略相似形の穴51aが
形成されており、この摺動シール51が所定数の吸引箱
41の負圧形成穴43aを取り囲んだ状態で、これら所
定数の負圧形成穴43aを通して所定数の吸引箱41の
内部と吸引溝52とが連通するようになっている。ま
た、トラフ50の吸引溝52内には液ガス分離装置であ
るセパレータ53を介して真空ポンプ54が接続されて
おり、真空ポンプ54は吸引溝52内を排気して所定の
負圧(大気圧以下の所定圧力)にする。これらセパレー
タ53および真空ポンプ54は、トラフ50と共に、ろ
布11の略水平走行領域11aに対面する所定数の吸引
箱41を介してろ布11上の材料層14から水分を吸引
し脱水する吸引脱水手段55を構成しており、セパレー
タ53内で水分と空気を分離しつつ真空ポンプ54によ
り真空吸引し、脱水を行なうようになっている。なお、
56は、摺動シール51が接着された取付板で、トラフ
50の本体部57に着脱可能に取り付けられている。
【0014】以下、ろ布11より上方の装置構成につい
て搬送方向上流側から順に説明すると、61は、ろ布1
1の上面に対し所定間隔を隔てて平行に対向する脱泡ロ
ールで、ろ布11の略水平走行領域11a内の上流側で
材料層14を脱泡するようになっている。脱泡ロール6
1の近傍には、第1および第2のドクターロール62,
63が設けられている。第1ドクターロール62は、ろ
布11の略水平走行領域11a内の上流側でキニオンポ
ンプ30からろ布11上に供給された材料層14に接触
し、その材料層14の厚さを均一化して脱泡ロール62
による脱泡処理をより確実化するようになっている。ま
た、第2ドクターロール63は、脱泡ロール61により
脱泡された材料層14の厚さを均一化しつつ所定の層厚
にするようになっている。
て搬送方向上流側から順に説明すると、61は、ろ布1
1の上面に対し所定間隔を隔てて平行に対向する脱泡ロ
ールで、ろ布11の略水平走行領域11a内の上流側で
材料層14を脱泡するようになっている。脱泡ロール6
1の近傍には、第1および第2のドクターロール62,
63が設けられている。第1ドクターロール62は、ろ
布11の略水平走行領域11a内の上流側でキニオンポ
ンプ30からろ布11上に供給された材料層14に接触
し、その材料層14の厚さを均一化して脱泡ロール62
による脱泡処理をより確実化するようになっている。ま
た、第2ドクターロール63は、脱泡ロール61により
脱泡された材料層14の厚さを均一化しつつ所定の層厚
にするようになっている。
【0015】ろ布11の略水平走行領域11a内の下流
側には、平坦化ロール64(加圧ロール)およびプレス
ロール65(柄付けロール)が設けられており、平坦化
ロール64は材料層14の表面を平坦化するようになっ
ている。プレスロール65は平坦化ロール64により平
坦化された材料層14に接触する外周凹凸面部65aを
有し、材料層14にこの外周凹凸面部65aに対応する
凹凸柄を転写するようになっている。プレスロール65
の設置位置の近傍にはプレスロール66を設置可能にな
っている。
側には、平坦化ロール64(加圧ロール)およびプレス
ロール65(柄付けロール)が設けられており、平坦化
ロール64は材料層14の表面を平坦化するようになっ
ている。プレスロール65は平坦化ロール64により平
坦化された材料層14に接触する外周凹凸面部65aを
有し、材料層14にこの外周凹凸面部65aに対応する
凹凸柄を転写するようになっている。プレスロール65
の設置位置の近傍にはプレスロール66を設置可能にな
っている。
【0016】プレスロール65より下流側には、材料層
14をろ布11から分離させるよう材料層14に空気を
吹き付けるブロワー72と、ろ布11の略水平走行領域
11aの下流側に隣接配置されて材料層14を連続的に
搬送する第1〜第6搬送コンベア73a,73b,73
c,73d,73e,73fと、が設けられており、更
に、第1搬送コンベア73a上で材料層14を所定長さ
に切断するよう材料層14の搬送速度に応じて斜めに移
動しながら材料層14を切断する斜め切りカッター74
と、所定長さに切断された材料層14の板厚を第3搬送
コンベア73c上で測定する自動板圧測定器75と、第
4搬送コンベア73dの下流端で所定長さの材料層14
を所定幅に切断し分割する縦切り手段としてのウォータ
ージェット装置76と、所定長さおよび幅にカットされ
た複数の材料増14からの分割板(図示していない)を
側方の台車78上に取り出す採板機77とが設けられて
いる。
14をろ布11から分離させるよう材料層14に空気を
吹き付けるブロワー72と、ろ布11の略水平走行領域
11aの下流側に隣接配置されて材料層14を連続的に
搬送する第1〜第6搬送コンベア73a,73b,73
c,73d,73e,73fと、が設けられており、更
に、第1搬送コンベア73a上で材料層14を所定長さ
に切断するよう材料層14の搬送速度に応じて斜めに移
動しながら材料層14を切断する斜め切りカッター74
と、所定長さに切断された材料層14の板厚を第3搬送
コンベア73c上で測定する自動板圧測定器75と、第
4搬送コンベア73dの下流端で所定長さの材料層14
を所定幅に切断し分割する縦切り手段としてのウォータ
ージェット装置76と、所定長さおよび幅にカットされ
た複数の材料増14からの分割板(図示していない)を
側方の台車78上に取り出す採板機77とが設けられて
いる。
【0017】一方、吸引箱41の長手方向両端部には、
図8に示すように、左右のクランプ機構80がそれぞれ
設けられており、各クランプ機構80は、ろ布11の幅
方向両端部に当接する押圧ブロック81と、押圧ブロッ
ク81を一端部82aで支持するクランプアーム82
と、クランプアーム82の他端部82cに装着されたカ
ムフォロワー83と、クランプアーム82の中間部82
bを揺動自在に支持するよう吸引箱41の端部に設けら
れたフレーム部84とから構成されている。クランプア
ーム82は、吸引箱41が前記上走区間を走行するとき
には、押圧ブロック81をその自重により吸引箱41の
吸引面部42に接近する方向に揺動させ、吸引箱41が
コンベア40の下側の走行経路(以下、下走区間とい
う)を走行するときには、押圧ブロック81をその自重
により吸引箱41の吸引面部42から離隔する方向に揺
動させるようになっている。また、クランプアーム82
は、各吸引箱41がスプロケット40d,40eの中心
高さより下方から上方に移動するときカムフォロワー8
3を円形の規制板87(図5参照)に係合させ、押圧ブ
ロック81がその自重により吸引箱41の吸引面部42
に接近する方向に揺動するのを規制する。さらに、カム
フォロワー83が揺動規制板87から離脱する直前、す
なわちろ吸引箱41が布11の略水平走行領域11aの
上流端に達したとき、クランプアーム82は押圧ブロッ
ク81を図3に示す第1のクランプ動作カム31,32
に係合させるとともに、カムフォロワー83を図示しな
い第2のクランプ動作カムに係合させるようになってお
り、吸引箱41がスプロケット40dの回転中心線の真
上の位置A1(図4参照)からろ布11の略水平走行領
域11aの下面に接触する接触位置A2までの区間を搬
送されるとき、これらのクランプ動作カムによって押圧
ブロック81を吸引箱41の吸引面部42に徐々に接近
させ当接させるようになっている。さらに、クランプア
ーム82の他端部82cは、ろ布11の略水平走行領域
11aの下流端付近で図示しないクランプ解除カムに係
合し、吸引箱41が前記上走行区間の下流端に到達する
とき押圧ブロック81の自重に抗して押圧ブロック81
を吸引箱41の吸引面部42から離隔する方向に揺動さ
せるようになっている。
図8に示すように、左右のクランプ機構80がそれぞれ
設けられており、各クランプ機構80は、ろ布11の幅
方向両端部に当接する押圧ブロック81と、押圧ブロッ
ク81を一端部82aで支持するクランプアーム82
と、クランプアーム82の他端部82cに装着されたカ
ムフォロワー83と、クランプアーム82の中間部82
bを揺動自在に支持するよう吸引箱41の端部に設けら
れたフレーム部84とから構成されている。クランプア
ーム82は、吸引箱41が前記上走区間を走行するとき
には、押圧ブロック81をその自重により吸引箱41の
吸引面部42に接近する方向に揺動させ、吸引箱41が
コンベア40の下側の走行経路(以下、下走区間とい
う)を走行するときには、押圧ブロック81をその自重
により吸引箱41の吸引面部42から離隔する方向に揺
動させるようになっている。また、クランプアーム82
は、各吸引箱41がスプロケット40d,40eの中心
高さより下方から上方に移動するときカムフォロワー8
3を円形の規制板87(図5参照)に係合させ、押圧ブ
ロック81がその自重により吸引箱41の吸引面部42
に接近する方向に揺動するのを規制する。さらに、カム
フォロワー83が揺動規制板87から離脱する直前、す
なわちろ吸引箱41が布11の略水平走行領域11aの
上流端に達したとき、クランプアーム82は押圧ブロッ
ク81を図3に示す第1のクランプ動作カム31,32
に係合させるとともに、カムフォロワー83を図示しな
い第2のクランプ動作カムに係合させるようになってお
り、吸引箱41がスプロケット40dの回転中心線の真
上の位置A1(図4参照)からろ布11の略水平走行領
域11aの下面に接触する接触位置A2までの区間を搬
送されるとき、これらのクランプ動作カムによって押圧
ブロック81を吸引箱41の吸引面部42に徐々に接近
させ当接させるようになっている。さらに、クランプア
ーム82の他端部82cは、ろ布11の略水平走行領域
11aの下流端付近で図示しないクランプ解除カムに係
合し、吸引箱41が前記上走行区間の下流端に到達する
とき押圧ブロック81の自重に抗して押圧ブロック81
を吸引箱41の吸引面部42から離隔する方向に揺動さ
せるようになっている。
【0018】また、前記クランプ機構80のフレーム部
84にはコロ85が回転自在に支持されており、吸引箱
41がチェーンコンベア40の下走区間を走行すると
き、吸引箱41の両端のコロ85がそれぞれ左右のガイ
ドレール46上を転動することにより、この吸引箱41
がガイドレール46上に案内され支持されるようになっ
ている。また、図8において、86は、吸引箱41の背
面部43の両端にそれぞれ取り付けられた位置決めアン
グルで、位置決めアングル86が図示しないサイドガイ
ドレールに当接することで吸引箱41がその長手方向
(ろ布11の幅方向)の変位を規制されるようになって
いる。
84にはコロ85が回転自在に支持されており、吸引箱
41がチェーンコンベア40の下走区間を走行すると
き、吸引箱41の両端のコロ85がそれぞれ左右のガイ
ドレール46上を転動することにより、この吸引箱41
がガイドレール46上に案内され支持されるようになっ
ている。また、図8において、86は、吸引箱41の背
面部43の両端にそれぞれ取り付けられた位置決めアン
グルで、位置決めアングル86が図示しないサイドガイ
ドレールに当接することで吸引箱41がその長手方向
(ろ布11の幅方向)の変位を規制されるようになって
いる。
【0019】このようにクランプ機構80は、それぞれ
押圧ブロック81によってろ布11の側端部を吸引箱4
1の吸引面部42上に押し付けてクランプすることがで
き、チェーンコンベア40の上走区間を走行する複数の
吸引箱41の複数対のクランプ機構80によって、ろ布
11がその略水平走行領域11aの略全域に亙って両端
部を前記上走区間を走行する複数の吸引箱41の吸引面
部42に押し付けられ、これによりろ布11がチェーン
コンベア40と同期した速度で駆動されるようになって
いる。すなわち、クランプ機構80は、チェーンコンベ
ア40と共に、ろ負1の略水平走行領域11aと吸引箱
41とを略水平方向に一体的に移動させる移動手段を構
成している。
押圧ブロック81によってろ布11の側端部を吸引箱4
1の吸引面部42上に押し付けてクランプすることがで
き、チェーンコンベア40の上走区間を走行する複数の
吸引箱41の複数対のクランプ機構80によって、ろ布
11がその略水平走行領域11aの略全域に亙って両端
部を前記上走区間を走行する複数の吸引箱41の吸引面
部42に押し付けられ、これによりろ布11がチェーン
コンベア40と同期した速度で駆動されるようになって
いる。すなわち、クランプ機構80は、チェーンコンベ
ア40と共に、ろ負1の略水平走行領域11aと吸引箱
41とを略水平方向に一体的に移動させる移動手段を構
成している。
【0020】次に、ろ布11の略水平走行領域11aよ
り下方の装置構成について具体的に説明すると、図9お
よび図10に示すように、コンベア40の周りには複数
の洗浄手段が設けられている。まず、コンベア40の内
方側には、図9(b)および図10に示すように、吸引
箱41を背面側から洗浄する吸引箱洗浄手段150が設
けられている。この吸引箱洗浄手段150は、コンベア
40の下走区間を搬送される複数の吸引箱41のうち所
定洗浄区間Z1内の吸引箱41を洗浄する主洗浄ユニッ
ト151と、主洗浄ユニット151の下方に配置された
洗浄液回収タンク152と、このタンク152内の洗浄
液155を主洗浄ユニット151に供給する洗浄液ポン
プ153と、これらを含む洗浄液循環回路を形成する配
管154とを有している。主洗浄ユニット151は、所
定洗浄区間Z1内の複数の吸引箱41の摺動シール44
に上方から対向する略長方形の洗浄液吐出口151aお
よび複数の負圧形成穴43aの上方に位置するよう互い
に離間した複数の内部噴出口151bを有し、これら内
部噴出口151bから同時に噴出された洗浄液155を
洗浄液吐出口151aから下方に吐出して洗浄区間の吸
引箱41の内部にそれぞれの負圧形成穴43aを通して
洗浄液155を急激に流入させる。この洗浄液155は
通常は水であり、吸引箱41内がセメント分によってア
ルカリ性になるのを一定時間毎に中和するよう、好まし
くは水に数%の酸を混ぜた洗浄液を定期的に使用する。
また、主洗浄ユニット151による洗浄液155の吐出
は、洗浄液155が洗浄区間の吸引箱41の内部から吸
引孔42aを通って流下する流量より多量の吐出量に設
定されており、洗浄液吐出直後に洗浄区間の吸引箱41
からそれぞれ洗浄液155が溢れるようになっている。
吸引箱41から溢れ出た洗浄液155は主洗浄ユニット
151の周囲に設けられたつば部151cと吸引箱41
の摺動シール44との間を通って洗浄液吐出口151a
の周囲に略水平に流出し、吸引箱41の外部を洗浄す
る。なお、洗浄ユニット151のケース151dを所定
周期でわずかに昇降させ、吸引箱41から溢れ出た洗浄
液152をケース151dに充満させた後に、主洗浄ユ
ニット150のつば部151cと吸引箱41の摺動シー
ル44との隙間を短時間に拡大させて充満した多量の洗
浄液を瞬時に流して洗浄効果を高めることができる。
り下方の装置構成について具体的に説明すると、図9お
よび図10に示すように、コンベア40の周りには複数
の洗浄手段が設けられている。まず、コンベア40の内
方側には、図9(b)および図10に示すように、吸引
箱41を背面側から洗浄する吸引箱洗浄手段150が設
けられている。この吸引箱洗浄手段150は、コンベア
40の下走区間を搬送される複数の吸引箱41のうち所
定洗浄区間Z1内の吸引箱41を洗浄する主洗浄ユニッ
ト151と、主洗浄ユニット151の下方に配置された
洗浄液回収タンク152と、このタンク152内の洗浄
液155を主洗浄ユニット151に供給する洗浄液ポン
プ153と、これらを含む洗浄液循環回路を形成する配
管154とを有している。主洗浄ユニット151は、所
定洗浄区間Z1内の複数の吸引箱41の摺動シール44
に上方から対向する略長方形の洗浄液吐出口151aお
よび複数の負圧形成穴43aの上方に位置するよう互い
に離間した複数の内部噴出口151bを有し、これら内
部噴出口151bから同時に噴出された洗浄液155を
洗浄液吐出口151aから下方に吐出して洗浄区間の吸
引箱41の内部にそれぞれの負圧形成穴43aを通して
洗浄液155を急激に流入させる。この洗浄液155は
通常は水であり、吸引箱41内がセメント分によってア
ルカリ性になるのを一定時間毎に中和するよう、好まし
くは水に数%の酸を混ぜた洗浄液を定期的に使用する。
また、主洗浄ユニット151による洗浄液155の吐出
は、洗浄液155が洗浄区間の吸引箱41の内部から吸
引孔42aを通って流下する流量より多量の吐出量に設
定されており、洗浄液吐出直後に洗浄区間の吸引箱41
からそれぞれ洗浄液155が溢れるようになっている。
吸引箱41から溢れ出た洗浄液155は主洗浄ユニット
151の周囲に設けられたつば部151cと吸引箱41
の摺動シール44との間を通って洗浄液吐出口151a
の周囲に略水平に流出し、吸引箱41の外部を洗浄す
る。なお、洗浄ユニット151のケース151dを所定
周期でわずかに昇降させ、吸引箱41から溢れ出た洗浄
液152をケース151dに充満させた後に、主洗浄ユ
ニット150のつば部151cと吸引箱41の摺動シー
ル44との隙間を短時間に拡大させて充満した多量の洗
浄液を瞬時に流して洗浄効果を高めることができる。
【0021】161,162は、図9(a)および図9
(b)に示すように、コンベア40の下走区間の上流端
および下流端に設けられて吸引箱41の背面部43を洗
浄する補助洗浄ユニットで、詳細を図示しないが、吸引
箱41の背面部43の全域、チェーン40c、突条部4
3bおよび摺動シール44を洗浄するようそれぞれろ布
11の幅方向複数箇所で吸引箱41に対向する複数のノ
ズルを有している。これらの補助洗浄ユニット161,
162は低圧洗浄液ポンプ165に接続され、低圧洗浄
液ポンプ165は装置全体の傾斜した床面側に設けられ
た貯留タンク166から図示しないフィルタ装置を介し
て洗浄液を汲み上げ、低圧の洗浄液163として補助洗
浄ユニット161,162に供給するようになってい
る。
(b)に示すように、コンベア40の下走区間の上流端
および下流端に設けられて吸引箱41の背面部43を洗
浄する補助洗浄ユニットで、詳細を図示しないが、吸引
箱41の背面部43の全域、チェーン40c、突条部4
3bおよび摺動シール44を洗浄するようそれぞれろ布
11の幅方向複数箇所で吸引箱41に対向する複数のノ
ズルを有している。これらの補助洗浄ユニット161,
162は低圧洗浄液ポンプ165に接続され、低圧洗浄
液ポンプ165は装置全体の傾斜した床面側に設けられ
た貯留タンク166から図示しないフィルタ装置を介し
て洗浄液を汲み上げ、低圧の洗浄液163として補助洗
浄ユニット161,162に供給するようになってい
る。
【0022】吸引箱41がコンベア40の上走区間と下
走区間の間でスプロケット40d,40eの周りを移動
しながら上下に反転される区間(以下、反転搬送区間と
いう)の近傍には、一対の側壁洗浄ユニット171,1
72(側壁洗浄手段)が設けられている。これら側壁洗
浄ユニット171,172は、反転搬送区間で隣り合う
吸引箱41の側壁面41aの間に洗浄液163を噴射し
て側壁面41aおよび吸引面部42を洗浄するもので、
ろ布11の幅方向複数箇所に図示しないノズルを有して
おり、低圧洗浄液ポンプ165からの洗浄液163がこ
れらのノズルを通して吸引箱41の吸引面部42および
側壁面41aの略全域に噴き付けられるようになってい
る。また、側壁洗浄ユニット171,172は前記反転
搬送区間の下半分、すなわちスプロケット40d,40
eの中心より下側の区間で側壁面41aを洗浄するよう
になっている。
走区間の間でスプロケット40d,40eの周りを移動
しながら上下に反転される区間(以下、反転搬送区間と
いう)の近傍には、一対の側壁洗浄ユニット171,1
72(側壁洗浄手段)が設けられている。これら側壁洗
浄ユニット171,172は、反転搬送区間で隣り合う
吸引箱41の側壁面41aの間に洗浄液163を噴射し
て側壁面41aおよび吸引面部42を洗浄するもので、
ろ布11の幅方向複数箇所に図示しないノズルを有して
おり、低圧洗浄液ポンプ165からの洗浄液163がこ
れらのノズルを通して吸引箱41の吸引面部42および
側壁面41aの略全域に噴き付けられるようになってい
る。また、側壁洗浄ユニット171,172は前記反転
搬送区間の下半分、すなわちスプロケット40d,40
eの中心より下側の区間で側壁面41aを洗浄するよう
になっている。
【0023】コンベア40の下走区間の中間には、吸引
箱41の吸引面42をブラシ洗浄する吸引面洗浄ユニッ
ト175が設けられている。この吸引面洗浄ユニット1
75は、コンベア40の下走区間で主洗浄ユニット15
1を通過した吸引箱41の長手方向全域に接触しながら
回転する洗浄ブラシ176a,176bおよびこれらを
洗浄液に浸した洗浄液槽177を有し、洗浄ブラシ17
6a,176bで各吸引箱41の吸引面42を順次ブラ
シ洗浄して、吸引面42に付着した付着物を物理的に除
去することができる。
箱41の吸引面42をブラシ洗浄する吸引面洗浄ユニッ
ト175が設けられている。この吸引面洗浄ユニット1
75は、コンベア40の下走区間で主洗浄ユニット15
1を通過した吸引箱41の長手方向全域に接触しながら
回転する洗浄ブラシ176a,176bおよびこれらを
洗浄液に浸した洗浄液槽177を有し、洗浄ブラシ17
6a,176bで各吸引箱41の吸引面42を順次ブラ
シ洗浄して、吸引面42に付着した付着物を物理的に除
去することができる。
【0024】さらに、コンベア40の上走区間の下流端
付近又は上流端付近には、左右各一対のクランプ機構洗
浄ユニット181,182(クランプ機構洗浄手段)が
設けられている。クランプ機構洗浄ユニット181,1
82は、それぞれクランプ動作カム31,32およびク
ランプ解除カムの設置領域において、ろ布11の幅方向
両端部を吸引面部42から解放するようクランプ解除し
た状態のクランプ機構80に向かって洗浄液を噴射する
もので、好ましくは各吸引箱41の両端部のクランプ機
構80とその押圧ブロック81に係合するクランプ動作
カム31,32およびクランプ解除カム等に低圧洗浄液
ポンプ165からの洗浄液163を噴出するようになっ
ている。
付近又は上流端付近には、左右各一対のクランプ機構洗
浄ユニット181,182(クランプ機構洗浄手段)が
設けられている。クランプ機構洗浄ユニット181,1
82は、それぞれクランプ動作カム31,32およびク
ランプ解除カムの設置領域において、ろ布11の幅方向
両端部を吸引面部42から解放するようクランプ解除し
た状態のクランプ機構80に向かって洗浄液を噴射する
もので、好ましくは各吸引箱41の両端部のクランプ機
構80とその押圧ブロック81に係合するクランプ動作
カム31,32およびクランプ解除カム等に低圧洗浄液
ポンプ165からの洗浄液163を噴出するようになっ
ている。
【0025】一方、ろ布11上に流動性混合材料12が
供給される位置より上流側には、その位置より下方でろ
布11を略上下方向に延在させる複数のろ布案内ローラ
111および112(ろ布案内手段)が設けられてお
り、この略上下方向延在領域のろ布11の材料載置面
(材料が供給され載置される面)に対向するよう第1の
高圧洗浄ユニット191(第1のろ布洗浄手段)が設け
られている。第1の高圧洗浄ユニット191は低圧洗浄
液ポンプ165より高圧の洗浄液193を吐出する高圧
洗浄液ポンプ195に接続されており、高圧洗浄液ポン
プ195は貯留タンク166内の洗浄液を図示しないフ
ィルタ装置を介して汲み上げ、第1の高圧洗浄ユニット
191に供給するようになっている。また、この第1の
高圧洗浄ユニット191の近傍には、これとは異なる位
置でろ布11の材料載置面とは反対の面(以下、反対面
という)に向かって洗浄液を噴射する第2の高圧洗浄ユ
ニット192(第2のろ布洗浄手段)が設けられてお
り、この第2の高圧洗浄ユニット192は高圧洗浄液ポ
ンプ195からの洗浄液193によってろ布11の反対
面を洗浄するようになっている。194は高圧洗浄ユニ
ット192,192を通過して略水平走行するろ布11
を更に流動性混合材料12の供給位置の直前で洗浄する
洗浄ユニットである。
供給される位置より上流側には、その位置より下方でろ
布11を略上下方向に延在させる複数のろ布案内ローラ
111および112(ろ布案内手段)が設けられてお
り、この略上下方向延在領域のろ布11の材料載置面
(材料が供給され載置される面)に対向するよう第1の
高圧洗浄ユニット191(第1のろ布洗浄手段)が設け
られている。第1の高圧洗浄ユニット191は低圧洗浄
液ポンプ165より高圧の洗浄液193を吐出する高圧
洗浄液ポンプ195に接続されており、高圧洗浄液ポン
プ195は貯留タンク166内の洗浄液を図示しないフ
ィルタ装置を介して汲み上げ、第1の高圧洗浄ユニット
191に供給するようになっている。また、この第1の
高圧洗浄ユニット191の近傍には、これとは異なる位
置でろ布11の材料載置面とは反対の面(以下、反対面
という)に向かって洗浄液を噴射する第2の高圧洗浄ユ
ニット192(第2のろ布洗浄手段)が設けられてお
り、この第2の高圧洗浄ユニット192は高圧洗浄液ポ
ンプ195からの洗浄液193によってろ布11の反対
面を洗浄するようになっている。194は高圧洗浄ユニ
ット192,192を通過して略水平走行するろ布11
を更に流動性混合材料12の供給位置の直前で洗浄する
洗浄ユニットである。
【0026】さらに、本実施例においては、ろ布11の
略水平走行領域11aの下流側にも、ろ布11を略上下
方向に延在させる複数のろ布案内ローラ113および1
14が設けられており、この略上下方向延在領域のろ布
11の材料載置面(材料層が分離された面)に対向する
よう第3の高圧洗浄ユニット201(第3のろ布洗浄手
段)が設けられている。第3の高圧洗浄ユニット201
は高圧洗浄液ポンプ195に接続されており、第1の高
圧洗浄ユニット191と同様に高圧の洗浄液193をろ
布11に向かって噴射する。また、また、この第3の高
圧洗浄ユニット201の近傍には、これとは異なる位置
でろ布11の反対面に向かって洗浄液を噴射する高圧洗
浄ユニット202、203および204が設けられてお
り、これら高圧洗浄ユニット202〜204はそれぞれ
高圧洗浄液ポンプ195からの高圧の洗浄液193によ
ってろ布11の反対面側を洗浄するようになっている。
略水平走行領域11aの下流側にも、ろ布11を略上下
方向に延在させる複数のろ布案内ローラ113および1
14が設けられており、この略上下方向延在領域のろ布
11の材料載置面(材料層が分離された面)に対向する
よう第3の高圧洗浄ユニット201(第3のろ布洗浄手
段)が設けられている。第3の高圧洗浄ユニット201
は高圧洗浄液ポンプ195に接続されており、第1の高
圧洗浄ユニット191と同様に高圧の洗浄液193をろ
布11に向かって噴射する。また、また、この第3の高
圧洗浄ユニット201の近傍には、これとは異なる位置
でろ布11の反対面に向かって洗浄液を噴射する高圧洗
浄ユニット202、203および204が設けられてお
り、これら高圧洗浄ユニット202〜204はそれぞれ
高圧洗浄液ポンプ195からの高圧の洗浄液193によ
ってろ布11の反対面側を洗浄するようになっている。
【0027】次に作用について説明する。上述したセメ
ント系ボードの製造装置では、材料供給手段13の複数
のモルタルポンプ22から材料層形成手段15のキニオ
ンポンプ30に材料供給ホース23a,23bを通して
スラリー状の流動性混合材料12が供給され、このキニ
オンポンプ30により流動性混合材料12がろ布11上
に略層状に供給される。そして、この材料層がドクター
ロール62により予め平坦化された後、脱泡ロール61
により脱泡され、ドクターロール63により均一な層厚
さの材料層14に成形される。
ント系ボードの製造装置では、材料供給手段13の複数
のモルタルポンプ22から材料層形成手段15のキニオ
ンポンプ30に材料供給ホース23a,23bを通して
スラリー状の流動性混合材料12が供給され、このキニ
オンポンプ30により流動性混合材料12がろ布11上
に略層状に供給される。そして、この材料層がドクター
ロール62により予め平坦化された後、脱泡ロール61
により脱泡され、ドクターロール63により均一な層厚
さの材料層14に成形される。
【0028】一方、脱泡ロール61よりわずかに上流側
では、各吸引箱41がスプロケット40dによりチェー
ンコンベア40の下走区間から上走区間へと上方に搬送
され、吸引箱41がスプロケット40dの回転中心線の
真上の位置A1を通過した直後から押圧ブロック81が
第1のクランプ動作カム31,32に係合してクランプ
位置側に倒れ、吸引箱41がろ布11の略水平走行領域
11aの下面に接触する接触位置A2の近傍で、ろ布1
1の両端部が押圧ブロック81によりそれぞれ吸引面部
42上にクランプされる。したがって、ろ布11がチェ
ーンコンベア40の上走区間と一体的に搬送される。
では、各吸引箱41がスプロケット40dによりチェー
ンコンベア40の下走区間から上走区間へと上方に搬送
され、吸引箱41がスプロケット40dの回転中心線の
真上の位置A1を通過した直後から押圧ブロック81が
第1のクランプ動作カム31,32に係合してクランプ
位置側に倒れ、吸引箱41がろ布11の略水平走行領域
11aの下面に接触する接触位置A2の近傍で、ろ布1
1の両端部が押圧ブロック81によりそれぞれ吸引面部
42上にクランプされる。したがって、ろ布11がチェ
ーンコンベア40の上走区間と一体的に搬送される。
【0029】コンベア40の上走区間の吸引箱41は、
所定区間でトラフ50と上下に対向し、その摺動シール
44がトラフ50の摺動シール51に摺接する。このと
き、吸引箱41の内部がその背面部43の負圧形成穴4
3aを介してトラフ50の吸引溝52に連通し、トラフ
50内が吸引脱水手段55により排気されると、材料層
14の内部に含まれている水分が空気と共にろ布11お
よび吸引面部42の穴42aを通して吸引箱41内に吸
引される。したがって、材料層14はチェーンコンベア
40の上走区間内でトラフ50の上方に位置するとき、
常時内部の水分を下方側に吸引されながら水平走行し、
所要の脱水状態になるまで脱水される。また、トラフ5
0の吸引溝52内に導入された水分および空気は液ガス
分離装置であるセパレータ53によって分離され、水分
はセパレータ53から排水され、空気は真空ポンプ54
によって排気される。
所定区間でトラフ50と上下に対向し、その摺動シール
44がトラフ50の摺動シール51に摺接する。このと
き、吸引箱41の内部がその背面部43の負圧形成穴4
3aを介してトラフ50の吸引溝52に連通し、トラフ
50内が吸引脱水手段55により排気されると、材料層
14の内部に含まれている水分が空気と共にろ布11お
よび吸引面部42の穴42aを通して吸引箱41内に吸
引される。したがって、材料層14はチェーンコンベア
40の上走区間内でトラフ50の上方に位置するとき、
常時内部の水分を下方側に吸引されながら水平走行し、
所要の脱水状態になるまで脱水される。また、トラフ5
0の吸引溝52内に導入された水分および空気は液ガス
分離装置であるセパレータ53によって分離され、水分
はセパレータ53から排水され、空気は真空ポンプ54
によって排気される。
【0030】材料層14は、次いで平坦化ロール64に
当接して平坦化され、平坦化ロール63より下流側のプ
レスロール65によって凹凸柄を転写される。柄を付け
られた材料層14は、ブロワー72から吹き付けられる
空気によってろ布11から分離されて、第1〜第6搬送
コンベア73a〜73fにより下流側に連続的に搬送さ
れる。そして、第1搬送コンベア73a上で斜め切りカ
ッター74によって所定長さに切断され、第3搬送コン
ベア73c上で自動板圧測定器75によって板厚を測定
された後、第4搬送コンベア73dの下流端でウォータ
ージェット装置76によって所定幅に切断、分割され、
所定の長さおよび幅にカットされた状態で採板機77に
より台車78上に取り出される。
当接して平坦化され、平坦化ロール63より下流側のプ
レスロール65によって凹凸柄を転写される。柄を付け
られた材料層14は、ブロワー72から吹き付けられる
空気によってろ布11から分離されて、第1〜第6搬送
コンベア73a〜73fにより下流側に連続的に搬送さ
れる。そして、第1搬送コンベア73a上で斜め切りカ
ッター74によって所定長さに切断され、第3搬送コン
ベア73c上で自動板圧測定器75によって板厚を測定
された後、第4搬送コンベア73dの下流端でウォータ
ージェット装置76によって所定幅に切断、分割され、
所定の長さおよび幅にカットされた状態で採板機77に
より台車78上に取り出される。
【0031】ところで、上述のようなセメント系ボード
の成形作業を行うと、ろ布11、吸引箱41および押圧
ブロック81等には必ずセメント系の流動性混合材料1
2が薄い層状に付着する。また、脱水前の材料12は装
置各部の動作や振動によって飛散し易く、クランプ機構
80やコンベア40等に付着して固化し易い。すなわ
ち、所謂スケーリングが生じ易い。しかし、洗浄に適し
た位置および状態で以下に述べるような洗浄作業が実施
されることで、主要構成部材のスケーリングが確実に防
止される。
の成形作業を行うと、ろ布11、吸引箱41および押圧
ブロック81等には必ずセメント系の流動性混合材料1
2が薄い層状に付着する。また、脱水前の材料12は装
置各部の動作や振動によって飛散し易く、クランプ機構
80やコンベア40等に付着して固化し易い。すなわ
ち、所謂スケーリングが生じ易い。しかし、洗浄に適し
た位置および状態で以下に述べるような洗浄作業が実施
されることで、主要構成部材のスケーリングが確実に防
止される。
【0032】まず、上述の吸引脱水作業によってセメン
トを含む水が入る吸引箱41は、所定洗浄区間Z1にお
いて主洗浄ユニット151から吐出される多量の洗浄液
155で洗浄される。すなわち、主洗浄ユニット151
から吐出される多量の洗浄液155の一部が吸引箱41
の吸引面部42に形成された多数の吸引孔42aを洗浄
しつつ下方に流れるとともに、主洗浄ユニット151か
らの洗浄液155の残部が吸引箱41から溢れて洗浄区
間を略水平方向に走行する複数の吸引箱41の背面部4
3および他の側壁面41aを洗浄するように流れること
によって、装置の運転中、吸引箱41がその内部および
外部を共に確実かつ迅速に洗浄される。また、洗浄ユニ
ット151のケース151dを所定周期で昇降させ、ケ
ース151dに充満させた多量の洗浄液155を瞬時に
流して所定洗浄区間Z1に近傍の吸引箱41をも洗浄す
ることができる。
トを含む水が入る吸引箱41は、所定洗浄区間Z1にお
いて主洗浄ユニット151から吐出される多量の洗浄液
155で洗浄される。すなわち、主洗浄ユニット151
から吐出される多量の洗浄液155の一部が吸引箱41
の吸引面部42に形成された多数の吸引孔42aを洗浄
しつつ下方に流れるとともに、主洗浄ユニット151か
らの洗浄液155の残部が吸引箱41から溢れて洗浄区
間を略水平方向に走行する複数の吸引箱41の背面部4
3および他の側壁面41aを洗浄するように流れること
によって、装置の運転中、吸引箱41がその内部および
外部を共に確実かつ迅速に洗浄される。また、洗浄ユニ
ット151のケース151dを所定周期で昇降させ、ケ
ース151dに充満させた多量の洗浄液155を瞬時に
流して所定洗浄区間Z1に近傍の吸引箱41をも洗浄す
ることができる。
【0033】この背面からの洗浄が済んだ吸引箱41
は、コンベア40の下走区間の中間付近で、その吸引面
42を吸引面洗浄ユニット175によってブラシ洗浄さ
れ、吸引面42に付着した付着物を物理的に除去され
る。次いで、この吸引箱41は、洗浄ユニット161に
よって、吸引箱41の背面部43の全域で付着物の生じ
易い箇所、例えばチェーン40c、突条部43bおよび
摺動シール44の周囲を個別にノズルで洗浄される。
は、コンベア40の下走区間の中間付近で、その吸引面
42を吸引面洗浄ユニット175によってブラシ洗浄さ
れ、吸引面42に付着した付着物を物理的に除去され
る。次いで、この吸引箱41は、洗浄ユニット161に
よって、吸引箱41の背面部43の全域で付着物の生じ
易い箇所、例えばチェーン40c、突条部43bおよび
摺動シール44の周囲を個別にノズルで洗浄される。
【0034】吸引箱41は、さらに、コンベア40によ
る反転搬送区間で隣り合う側壁面41a同士が互いに所
定角度をなすとき、側壁洗浄ユニット171,172に
よってその側壁面41aおよび吸引面部42に洗浄液1
63を噴射されて洗浄される。このとき、洗浄済みの吸
引箱41上に他の吸引箱41を洗浄した洗浄液が流れて
来ることがないから、確実な洗浄ができる。
る反転搬送区間で隣り合う側壁面41a同士が互いに所
定角度をなすとき、側壁洗浄ユニット171,172に
よってその側壁面41aおよび吸引面部42に洗浄液1
63を噴射されて洗浄される。このとき、洗浄済みの吸
引箱41上に他の吸引箱41を洗浄した洗浄液が流れて
来ることがないから、確実な洗浄ができる。
【0035】次いで、この吸引箱41は、コンベア40
による反転搬送区間から上側の略水平走行区間に移行す
るとき、クランプ機構洗浄ユニット181によって両端
側から洗浄される。したがって、洗浄ユニット151に
よって負圧形成穴43a側(ろ布11の幅方向中央側)
から洗浄された吸引箱41の外部をより確実に洗浄する
ことができる。
による反転搬送区間から上側の略水平走行区間に移行す
るとき、クランプ機構洗浄ユニット181によって両端
側から洗浄される。したがって、洗浄ユニット151に
よって負圧形成穴43a側(ろ布11の幅方向中央側)
から洗浄された吸引箱41の外部をより確実に洗浄する
ことができる。
【0036】一方、ろ布11はキニオンポンプ30から
略層状の材料12が供給される位置より上流側で、かつ
その位置より下方において、略上下方向に延在するよう
ろ布案内ローラ111および112に案内された状態
で、第1の高圧洗浄ユニット191からの高圧の洗浄液
193によって材料載置面側から洗浄されるとともに、
これとは異なる位置で、第2の高圧洗浄ユニット192
からの高圧の洗浄液193によって反対面側からも洗浄
される。したがって、材料が供給される前にろ布11が
確実に洗浄される。さらに、ろ布11は洗浄ユニット1
94によって材料供給位置の直前でも再度洗浄される。
略層状の材料12が供給される位置より上流側で、かつ
その位置より下方において、略上下方向に延在するよう
ろ布案内ローラ111および112に案内された状態
で、第1の高圧洗浄ユニット191からの高圧の洗浄液
193によって材料載置面側から洗浄されるとともに、
これとは異なる位置で、第2の高圧洗浄ユニット192
からの高圧の洗浄液193によって反対面側からも洗浄
される。したがって、材料が供給される前にろ布11が
確実に洗浄される。さらに、ろ布11は洗浄ユニット1
94によって材料供給位置の直前でも再度洗浄される。
【0037】また、本例装置では、ろ布11が脱水およ
び平坦か加工の済んだ材料層14から分離される位置よ
り下流側でも、ろ布案内ローラ113および114の間
で略上下方向に延在するろ布11の材料載置面が第3の
高圧洗浄ユニット201からの高圧洗浄液193によっ
て洗浄され、これに加えて、高圧洗浄ユニット202〜
204からの高圧の洗浄液193によって反対面側から
洗浄されるので、セメント型の付着物をより早期に洗浄
除去して、前記洗浄効果をより高めることができる。
び平坦か加工の済んだ材料層14から分離される位置よ
り下流側でも、ろ布案内ローラ113および114の間
で略上下方向に延在するろ布11の材料載置面が第3の
高圧洗浄ユニット201からの高圧洗浄液193によっ
て洗浄され、これに加えて、高圧洗浄ユニット202〜
204からの高圧の洗浄液193によって反対面側から
洗浄されるので、セメント型の付着物をより早期に洗浄
除去して、前記洗浄効果をより高めることができる。
【0038】また、コンベア40による上側の略水平走
行区間から下流側の反転搬送区間に移行するとき、クラ
ンプ機構洗浄ユニット182によって吸引箱41の両端
部とクランプ機構80とが洗浄されるから、より確実な
洗浄ができる。
行区間から下流側の反転搬送区間に移行するとき、クラ
ンプ機構洗浄ユニット182によって吸引箱41の両端
部とクランプ機構80とが洗浄されるから、より確実な
洗浄ができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、所定洗浄
区間の吸引箱の内部に洗浄液を流入させ、その洗浄液の
一部を吸引箱から溢れさせて該洗浄区間を略水平方向に
走行する複数の吸引箱の背面部および他の壁面部を洗浄
するとともに、前記洗浄液で吸引箱の複数の吸引孔を洗
浄するようにしているので、前記洗浄区間の吸引箱の内
部および外部を共に確実かつ迅速に洗浄することができ
る。
区間の吸引箱の内部に洗浄液を流入させ、その洗浄液の
一部を吸引箱から溢れさせて該洗浄区間を略水平方向に
走行する複数の吸引箱の背面部および他の壁面部を洗浄
するとともに、前記洗浄液で吸引箱の複数の吸引孔を洗
浄するようにしているので、前記洗浄区間の吸引箱の内
部および外部を共に確実かつ迅速に洗浄することができ
る。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、吸引箱
が、スプロケット周りの反転搬送区間を移動するとき、
該区間で隣り合う吸引箱の側壁面間に洗浄液を噴射して
該側壁面を洗浄するようにしたので、隣り合う吸引箱の
側壁面を互いに所定角度をなして離隔させた状態で確実
に洗浄することができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、上側の略水平走行区間の下流端付近又は上流端付近
で、クランプ解除状態のクランプ機構を洗浄するように
したので、クランプ機構を吸引箱の両端部と共に確実に
洗浄することができる。
が、スプロケット周りの反転搬送区間を移動するとき、
該区間で隣り合う吸引箱の側壁面間に洗浄液を噴射して
該側壁面を洗浄するようにしたので、隣り合う吸引箱の
側壁面を互いに所定角度をなして離隔させた状態で確実
に洗浄することができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、上側の略水平走行区間の下流端付近又は上流端付近
で、クランプ解除状態のクランプ機構を洗浄するように
したので、クランプ機構を吸引箱の両端部と共に確実に
洗浄することができる。
【0041】請求項4に記載の発明によれば、ろ布の略
上下方向延在領域に洗浄液を噴射して、洗浄液を該領域
のろ布に沿って流下させるとともに、前記洗浄液の噴射
と対抗することなく、ろ布の反対側の面を洗浄するよう
にしたので、ろ負への付着物を確実に洗浄し除去するこ
とができる。
上下方向延在領域に洗浄液を噴射して、洗浄液を該領域
のろ布に沿って流下させるとともに、前記洗浄液の噴射
と対抗することなく、ろ布の反対側の面を洗浄するよう
にしたので、ろ負への付着物を確実に洗浄し除去するこ
とができる。
【図1】本発明に係るセメント系ボードの製造装置の一
実施例を示すその概略構成図である。
実施例を示すその概略構成図である。
【図2】一実施例の製造装置の概略構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】一実施例の製造装置のチェーンコンベアの要部
平面図で、(a)はその材料供給側の端部を、(b)は
加工済みの材料層を排出側の端部を示している。
平面図で、(a)はその材料供給側の端部を、(b)は
加工済みの材料層を排出側の端部を示している。
【図4】一実施例の製造装置のチェーンコンベアの要部
概略構成図である。
概略構成図である。
【図5】図4のB−B矢視図である。
【図6】一実施例の製造装置の吸引箱および吸引脱水手
段の説明図である。
段の説明図である。
【図7】一実施例の製造装置の吸引箱とトラフの摺接シ
ール部分を示す断面図である。
ール部分を示す断面図である。
【図8】一実施例の製造装置のクランプ機構の構成を示
す吸引箱の一部断面図である。
す吸引箱の一部断面図である。
【図9】一実施例の製造装置に設けた複数の洗浄ユニッ
トの配置を示す図である。
トの配置を示す図である。
【図10】図9に示した吸引箱洗浄ユニットの構成を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
11 ろ布 11a 略水平走行領域 12 流動性混合材料 13 材料供給手段 14 材料層 15 材料層形成手段 40 チェーンコンベア(移動手段) 40c チェーン 40d,40e スプロケット 41 吸引箱 42 吸引面部 42a 吸引孔 43 背面部 43a 負圧形成穴 50 トラフ(吸引槽) 52 吸引溝 55 吸引脱水手段 80 クランプ機構(移動手段) 150 吸引箱洗浄手段 151 洗浄ユニット 152 洗浄液回収タンク 153 洗浄液ポンプ 171,172 側壁洗浄ユニット(側壁洗浄手段) 175 吸引面洗浄ユニット 176a,176b 洗浄ブラシ 181,182 クランプ機構洗浄ユニット(クラン
プ機構洗浄手段) 111,112 ろ布案内ローラ(ろ布案内手段) 191 第1の高圧洗浄ユニット(第1のろ布洗浄手
段) 195 高圧洗浄液ポンプ 192 第2の高圧洗浄ユニット(第2のろ布洗浄手
段) 201 第3の高圧洗浄ユニット
プ機構洗浄手段) 111,112 ろ布案内ローラ(ろ布案内手段) 191 第1の高圧洗浄ユニット(第1のろ布洗浄手
段) 195 高圧洗浄液ポンプ 192 第2の高圧洗浄ユニット(第2のろ布洗浄手
段) 201 第3の高圧洗浄ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福嶋 星二 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 旭 硝子株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】所定幅を有するろ過用シート材料からな
り、略水平走行領域を含む所定の走行経路に沿って走行
するろ布と、 セメントおよび補強繊維材料を含むスラリー状の流動性
混合材料を供給する材料供給手段と、 該流動性混合材料を前記ろ布の略水平走行領域の上流側
から前記ろ布上に供給して前記ろ布の幅方向に所定幅を
有する所定層厚の材料層を形成する材料層形成手段と、 それぞれ複数の吸引孔を形成した吸引面部および該吸引
孔のそれぞれに連通する負圧形成穴が設けられた背面部
を有し、前記ろ布の近傍に配置された複数の吸引箱と、 前記略水平走行領域におけるろ布の下面に複数の吸引箱
の吸引面部を対向させるとともに、該複数の吸引箱を上
側および下側の略水平走行区間を含む無端搬送経路に沿
って移動させる移動手段と、 前記上側の略水平走行区間を走行する複数の吸引箱のう
ち所定区間の吸引箱に前記負圧形成穴を通して負圧を形
成し、該吸引箱の吸引面部を通して前記略水平走行領域
のろ布上の材料層から水分を吸引し脱水する吸引脱水手
段と、 を備えたセメント系ボードの製造装置であって、 前記下側の略水平走行区間を搬送される複数の吸引箱の
うち所定洗浄区間の吸引箱に対向する洗浄液吐出口を有
し、該洗浄液吐出口から吐出した洗浄液を前記所定洗浄
区間の吸引箱内に前記負圧形成穴を通して流入させると
ともに、該洗浄液を前記所定洗浄区間の吸引箱から溢れ
させて、前記所定洗浄区間の吸引箱の内部および外部を
前記洗浄液によって洗浄する吸引箱洗浄手段を設けたこ
とを特徴とするセメント系ボードの製造装置。 - 【請求項2】前記移動手段に、前記複数の吸引箱を連結
するチェーンおよび該チェーンを前記無端搬送経路に沿
って移動および停止させるスプロケットを設けるととも
に、 前記上側の略水平走行区間と前記下側の略水平走行区間
との間で、前記吸引箱が前記スプロケットの周りの反転
搬送区間を移動するとき、該反転搬送区間で隣り合う吸
引箱の側壁面間に前記洗浄液を噴射して該側壁面を洗浄
する側壁洗浄手段を設けたことを特徴とする請求項1に
記載のセメント系ボードの製造装置。 - 【請求項3】前記吸引箱の両端部にそれぞれ設けられ、
前記吸引箱が前記上側の略水平走行区間を搬送されると
き、前記ろ布の幅方向両端部を前記吸引面部に押し付け
てクランプする複数対のクランプ機構と、 前記上側の略水平走行区間の下流端付近又は上流端付近
で、前記ろ布の幅方向両端部を前記吸引面部から解放す
るよう前記クランプを解除した状態の前記クランプ機構
に向かって洗浄液を噴射するクランプ機構洗浄手段と、
を設けたことを特徴とする請求項1に記載のセメント系
ボードの製造装置。 - 【請求項4】前記ろ布上に前記材料層が供給される位置
より上流側で、前記ろ布を略上下方向に延在させるろ布
案内手段を設けるとともに、前記略上下方向延在領域の
ろ布に対し前記材料が供給される面に向かって洗浄液を
噴射する第1のろ布洗浄手段と、該第1のろ布洗浄手段
とは異なる位置で前記ろ布の前記材料が供給される面と
は反対の面に向かって洗浄液を噴射する第2のろ布洗浄
手段と、を設けたことを特徴とする請求項1に記載のセ
メント系ボードの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9037606A JPH10235627A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | セメント系ボードの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9037606A JPH10235627A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | セメント系ボードの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10235627A true JPH10235627A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12502250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9037606A Pending JPH10235627A (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | セメント系ボードの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10235627A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200016028A (ko) * | 2018-08-06 | 2020-02-14 | 주식회사 엘지화학 | 피연마체 지지패드 세척 장치 |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP9037606A patent/JPH10235627A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200016028A (ko) * | 2018-08-06 | 2020-02-14 | 주식회사 엘지화학 | 피연마체 지지패드 세척 장치 |
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