JP3353612B2 - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP3353612B2
JP3353612B2 JP17308496A JP17308496A JP3353612B2 JP 3353612 B2 JP3353612 B2 JP 3353612B2 JP 17308496 A JP17308496 A JP 17308496A JP 17308496 A JP17308496 A JP 17308496A JP 3353612 B2 JP3353612 B2 JP 3353612B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄装置に係り、
特に、流れ作業で供給される被洗浄物に順次洗浄を行う
洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からある洗浄装置は、洗浄液を貯留
する洗浄液タンクと、被洗浄物に対して洗浄液を吹き付
ける洗浄ノズルと、吹き付けられた洗浄液を洗浄液タン
クに案内する洗浄液循環手段と、洗浄液タンク内の洗浄
液を洗浄ノズル側に送り込む洗浄液ポンプとを備えてい
る。
【0003】そして、洗浄液タンク内にフィルター部材
を配設し、洗浄液はこのフィルター部材を介して再び洗
浄ノズルに供給されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、フィルター部材に短期間の内に被洗浄
物の付着物,汚れ等が付着し、目詰まりを起こすため、
頻繁に交換を行わなければならないという不都合があっ
た。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、フィルター部材の長寿命化を図る洗浄装置を
提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、洗浄液を貯
留する洗浄液タンクと、被洗浄物に対して洗浄液を吹き
付ける洗浄ノズルと、吹き付けられた洗浄液を洗浄液タ
ンクに戻す洗浄液循環手段と、洗浄液タンク内の洗浄液
を洗浄ノズル側に送り込む洗浄液ポンプとを備えてい
る。
【0007】さらに、洗浄液タンク内の洗浄液をろ過す
るフィルター部材と、このフィルター部材に洗浄液を吹
き付ける再生ノズルとを有すると共に、洗浄液ポンプが
洗浄ノズルと再生ノズルの双方に向けて同時に洗浄液タ
ンクの洗浄液を送り込むという構成を採っている。
【0008】上述の構成では、まず、洗浄液タンク内の
洗浄液がフィルター部材を介して洗浄液ポンプにより洗
浄ノズルに送られ、これにより、洗浄ノズルから被洗浄
物に対する洗浄液の吹き付けが行われる。
【0009】洗浄に使用された洗浄液は、洗浄液循環手
段により洗浄液タンクに戻され、再び洗浄に使用され
る。かかる洗浄液の再利用により、フィルター部材に
は、被洗浄物の汚れ,付着物等が付着する。
【0010】その一方で、前述の洗浄液ポンプは、フィ
ルター部材に洗浄液を吹き付ける再生ノズル側にも洗浄
液の供給を行っており、フィルター部材に付着した汚れ
等の除去が同時に行われる。
【0011】また、再生ノズルをフィルター部材の全域
に渡って移動自在に装備すると共にこの再生ノズルの移
動を付勢する移動付勢手段とを備える構成を採ってい
る。
【0012】上記の構成では、再生ノズルがフィルター
部材の全域を移動しながらフィルター部材に対する洗浄
液の吹き付け動作が行われる。
【0013】さらに、上記フィルター部材を無端ベルト
状に形成し、洗浄液タンク内の洗浄液を取込むと共に洗
浄ポンプに供給する洗浄液取込部材を洗浄液タンク内に
配設し、洗浄液取込部材の取込口にフィルター部材を常
時当接させつつ当該フィルター部材を搬送する搬送手段
を装備するという構成を採っている。
【0014】上記の構成では、無端ベルト状のフィルタ
ー部材が、洗浄液取込部材の取込口と常時当接しつつ、
摺動状態で搬送される。
【0015】このとき、洗浄液ポンプの駆動により洗浄
液タンク内の洗浄液は、常にフィルター部材を介して洗
浄ノズル及び再生ノズルに供給され、一方の洗浄ノズル
側では被洗浄物の洗浄が行われ、他方の再生ノズルで
は、無端ベルト状のいずれかの領域においてフィルター
部材の洗浄が行われる。
【0016】本発明では、上述した各構成により前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1乃
至図2に基づいて説明する。この第1の実施形態は、ベ
ルトコンベアBにより順次供給される被洗浄物(以下、
ワークとする)に対して、洗浄液を吹き付けることによ
り各ワークWの洗浄を行う洗浄装置10を示しており、
また、図1はその概略構成図を示すものである。
【0018】即ち、この洗浄装置10は、洗浄液を貯留
する洗浄液タンク1と、ワークWに対して洗浄液を吹き
付ける洗浄ノズル2と、吹き付けられた洗浄液を洗浄液
タンク1に案内する洗浄液循環手段3と、洗浄液タンク
1内の洗浄液を洗浄ノズル2及び後述する再生ノズル6
側に送り込む洗浄液ポンプ4とを備えている。なお、各
構成を連結する矢印線は、洗浄液の連絡流路を示し、矢
印方向に従って洗浄液が流動する。
【0019】前述したベルトコンベアBは、この洗浄装
置10の内部を貫通状態で配設され、当該ベルトコンベ
アB上の各ワークWが、洗浄ノズル2のすぐ下方を通過
するように配設されている。
【0020】各部を詳説すると、まず洗浄ノズル2は、
複数の吹き出し口が設けられており、これらは連絡流路
を介して洗浄液ポンプ4の吐出側と連結され、この洗浄
液ポンプ4に付加される圧力により、下方に案内される
ワークWに洗浄液の吹き付けを行う。これにより、洗浄
液の分解効果と吹き付けによる剥離効果を生じ、ワーク
W表面の汚れ,油膜及び付着物等の洗浄を行う。
【0021】ベルトコンベアBを介してこの洗浄ノズル
2の下方には、この洗浄ノズル2から吐出されワークW
の汚れ等が混入した洗浄液の受け皿としての洗浄液バッ
ト(洗浄液循環手段)3が装備されている。この洗浄液
バット3は、洗浄ノズル2から吐出された洗浄液をほぼ
残らず受け得る大きさに設定されており、ここで集めら
れた使用済みの洗浄液は連絡流路を介して洗浄液タンク
3に戻される。
【0022】次に、洗浄液タンク1周りの構成について
図2に基づいて説明する。
【0023】この洗浄液タンク1は、上述のように洗浄
液の循環が行われるため常時ほぼ一定量の洗浄液で満た
されている。そして、この洗浄液タンク1は、その内部
が二分割されており、一方が洗浄液バット3と連絡流路
を介して連絡されている汚れが混入した洗浄液領域であ
り、他方が連絡流路を介して洗浄液ポンプ4に連絡され
た清浄な洗浄液領域である。
【0024】これらの領域の境界は、洗浄液タンク1内
に設けられた上部仕切板11と下部仕切板12及びこれ
ら仕切板11,12の間に装備されたフィルター部材5
により構成されている。上部仕切板11は、洗浄液タン
ク1の洗浄液ポンプ4側の側壁から対向する他方の側壁
に向けて延設されており、下部仕切板12は、洗浄液タ
ンク1の底面から上方に向けて所定の高さで立設されて
いる。そして、これら各仕切板11,12の間に所定の
傾斜角度でフィルター部材5が配設されており、洗浄液
ポンプ4の作動により洗浄液タンク1内の洗浄液が排出
され、これに伴い汚れが混入した洗浄液領域からフィル
ター部材5を介して清浄な洗浄液領域へ洗浄液の移動が
行われ、ろ過が行われるようになっている。
【0025】汚れが混入した洗浄液領域におけるフィル
ター部材5の近傍には、当該フィルター部材5に向けて
洗浄液を吹き付ける再生ノズル6が配設されている。こ
の再生ノズル6は、前述した洗浄液ポンプ4の吐出側に
連絡流路を介して連結されている。即ち、洗浄液ポンプ
4の吐出側には、洗浄ノズル2と再生ノズル6の双方が
連絡流路が枝分かれした状態で連絡している。これによ
り、再生ノズル6からの洗浄液の吹き出し動作の付勢が
行われている。ここで、再生ノズル6は、フィルター部
材5の清浄な洗浄液領域側(下流側)に装備しても良
い。これによりフィルター部材5に付着した付着物等が
付着と逆方向から洗浄液が吹き付けられより有効に除去
が行われる。
【0026】さらに、この再生ノズル6は、フィルター
部材5の幅方向(図2の紙面に対して垂直方向)につい
て一様に吹き付けを行い得る幅の吹き出し口を有してい
る。また、再生ノズル6は、フィルター部材5の平面に
対してほぼ垂直方向に吹き付けるように配設されている
が、このフィルター部材5に対する角度については、よ
り効果的な所定の角度に設定しても良い。
【0027】再生ノズル6は、図2に示す矢印U及びD
方向に沿って移動させる移動付勢手段7により保持され
ている。この移動付勢手段7は、例えば、フィルター部
材5の傾斜方向に沿って配設されたガイドレールとこの
ガイドレールに沿って往復移動自在に装備されたスライ
ダとこのスライダの移動を付勢する駆動機構と再生ノズ
ル6をスライダと連結する支持部材とから構成され、か
かる構成では再生ノズル6はチューブ等の軟性を有する
配管により洗浄液ポンプ4と接続される。また或いは、
手動により再生ノズル6を移動させる構成としても良
い。これらの移動付勢手段7により、再生ノズル6によ
る洗浄液の吹き付け動作がフィルター部材5の全域に渡
って行うことが可能となっている。
【0028】以下、上述の構成からなる第1の実施形態
の動作を説明する。
【0029】まず、洗浄液タンク1内の洗浄液が洗浄液
ポンプ4により洗浄ノズル2に送られ、これにより、洗
浄ノズル2からワークWに対する洗浄液の吹き付けが行
われる。
【0030】これにより、ベルトコンベアBで洗浄ノズ
ル2の下方に搬送されたワークWに付着した汚れ,油膜
及びその他の付着物がワークWの表面から分離され、こ
れらの付着物等が洗浄液と共に洗浄液バット3に流れ込
み、ここから洗浄液タンク1に戻される。
【0031】ここで、洗浄液ポンプ4は継続して駆動さ
れ、洗浄液タンク1内の汚れが混入した洗浄液領域から
フィルター部材5を介して清浄な洗浄液領域へ洗浄液の
移動が行われ、洗浄液は随時再利用が行われる。そし
て、かかる洗浄液の再利用により、フィルター部材5に
は、被洗浄物の汚れ,付着物等が付着するが、再生ノズ
ル6からの洗浄液の吹き付けが行われているため、フィ
ルター部材5からこれらの付着物が除去される。また、
この除去作業中は、再生ノズル6が移動付勢手段7によ
り矢印U及びD方向に随時移動して行われるため、フィ
ルター部材5の全域に渡って行われる。
【0032】除去された付着物等は、時間の経過と共
に、洗浄液タンク1内において底部に沈澱する。ここ
で、フィルター部材5は、仕切板12の上部に装備され
ているため、沈澱物はこの仕切板12に遮られてフィル
ター部材5に付着しないようになっている。
【0033】上述のように、この第1の実施形態では再
生ノズル6により、フィルター部材5に付着するワーク
Wの付着物等の除去を行うことができ、フィルター部材
5の長寿命化を図ることが可能であると共に消耗部品の
耐久性の向上により装置全体の経済性の向上を図ること
ができる。
【0034】また、フィルター部材5が使い捨てである
場合には、その交換の頻度を低減させることでき、洗浄
作業の中断を回避すると共に交換作業を少なくし、洗浄
作業における時間的効率及び作業性の向上を図ることが
可能である。
【0035】さらに、フィルター部材5の目詰まりの発
生が防止され、これにより良好に洗浄液のろ過作業が行
われ、常時充分な洗浄液の供給を図ることができ、洗浄
効果の向上を図ることが可能になると共にフィルター部
材5がいわゆるクロスフロー型のフィルターに近い効果
を得ることが可能である。
【0036】また同様の理由で、洗浄液ポンプ4の吸入
・吐出作業における負担の軽減を図ることができ、装置
の保守性の向上となる。
【0037】また、再生ノズル6が移動付勢手段7によ
りフィルター部材5の全域に渡って移動する構成である
ため、フィルター部材5の全域を清浄化することがで
き、上記各効果をより向上させることが可能である。
【0038】さらに、この洗浄装置10では、洗浄液ポ
ンプ4により洗浄ノズル2及び再生ノズル6の双方に洗
浄液を供給する構成であるため、個別に洗浄液ポンプを
装備する必要がなく、これにより、装置の部品点数の低
減ができ、生産性及び経済性の向上を図ることが可能で
ある。また同時に、洗浄装置全体の小型化を図ることが
可能である。
【0039】また、洗浄装置は、フィルター部材の汚れ
状況に応じて、洗浄作業を一時的に制止して洗浄液ポン
プを逆作動させる動作(逆洗)が行われる。この動作に
より、連絡流路内の洗浄液が逆流し、洗浄液タンク内に
おいて清浄な洗浄液領域からフィルター部材を介して汚
れが混入した洗浄液領域へ洗浄液の移動が行われ、フィ
ルター部材に付着したワークの付着物等が除去される。
この逆洗動作は、洗浄動作を一時停止して行わねばなら
ず、このため、度々行うと、洗浄作業の能率の低下が生
じるが、この第1の実施形態では、フィルター部材5の
付着物が除去されるため、逆洗動作の回数を有効に低減
させることができ、これにより、作業効率の向上を図る
ことが可能である。
【0040】本発明の第2の実施形態を図3乃至図7に
基づいて説明する。この第2の実施形態では、図1に示
す洗浄装置10と洗浄液タンク1の周囲の構成を除く全
ての構成が同一のため、かかる構成については同一の符
号を使用し、重複する説明は省略するものとする。
【0041】即ち、この第2の実施形態に示す洗浄装置
20は、図3に示す洗浄液タンク21内に図4に示す円
筒状の洗浄液取込部材22がその中心軸を水平方向にし
た状態で固定装備されている。
【0042】洗浄液タンク21の内部における洗浄液取
込部材22の下方には、再生ノズル26がその吹き出し
口を当該洗浄液取込部材22に向けて配設されている。
【0043】そして、この洗浄液取込部材22の外周面
に半巻回させた状態で無端ベルト状のフィルター部材2
5が配設されると共に、常時このフィルター部材25の
一部を洗浄液取込部材22と当接させた状態を維持しつ
つ摺動させながら搬送を行う搬送手段23が洗浄液タン
ク21の外部近傍に配設されている。
【0044】また、搬送手段23により洗浄液タンク2
1の外部に搬送されたフィルター部材25の一部におい
て当該フィルター部材25の洗浄液取込部材22との当
接面側から反対面に向けて空気を吹き付けるエアブロー
ノズル27と、エアブローノズル27の下方でこの吹き
付けによりフィルター部材25から分離された付着物を
収容するダストボックス28とがこの洗浄装置20に装
備されている。
【0045】各部を詳説すると、洗浄液取込部材22
は、図4に示すように円筒状に形成され、内部が中空で
あると共に上下端部が平坦面でふさがれている。そし
て、上部の平坦面に設けられた排出口22Aが連絡流路
を介して洗浄液ポンプ4に連絡されている。また、その
外周面における上述したフィルター部材25の当接領域
には無数の洗浄液の取込口22Bが形成されている。
【0046】図5は、図4における取込口22B部分の
中心軸方向に沿った断面を示している。この図5に示す
ように、この取込口22Bの断面は、外側に半径Rで突
出した形状と、取込口22Bの端縁部において半径rで
内側に入り込む形状とから構成されている。この突出形
状により取込口22B周囲のフィルター部材との当接状
態をより確実なものとすると共にフィルター部材25と
滑らかに当接することが可能となり、当該フィルター部
材25の破損,摩耗等を防止することができる。
【0047】この洗浄液取込部材22は、図3に示すよ
うに洗浄液タンク21に装備する場合には、各取込口2
2Bがほぼ下方を向けられ、これら取込口22Bはいず
れもフィルター部材25に覆われるようになっている。
【0048】この洗浄液タンク21に装備された洗浄液
取込部材22の複数の取込口22B近傍に再生ノズル2
6が配設されており、この再生ノズル26の吹き出し口
は、複数の取込口22Bに一様に洗浄液を吹き付けられ
るように洗浄液取込部材21の中心軸方向長さとほぼ同
一の幅に形成されている。また、この再生ノズル26
は、洗浄液ポンプ4に連絡流路を介して連絡されてお
り、図示を省略した洗浄ノズル2と同時に洗浄液の供給
を受ける構造となっている。
【0049】フィルター部材25は、前述のように無端
ベルト状であり、その一端部が,洗洗浄液取込部材22
に巻回した状態にあり、他端部は搬送手段23を構成す
る複数の搬送ローラ23Bにより洗浄液タンク21の外
部まで搬送される。
【0050】搬送手段23は、上述のように複数の搬送
ローラ23Bと図示しない駆動モータにより回転駆動さ
れる駆動ローラ23Aとから構成される。各搬送ローラ
23Bは、フィルター部材25を弛まぬように張設して
おり、特に洗浄液取込部材22の各取込口22Bが設け
られた領域には常に当接状態を維持するようにフィルタ
ー部材25に所定の張力を付勢している。
【0051】エアブローノズル27は、図示しないコン
プレッサ等により圧搾空気が供給され、その吹き出し口
からこの圧搾空気を吹き出すようになっている。このエ
アブロウノズル27は、フィルター部材25における洗
浄液タンク21の外側となる領域に近接して配設されて
おり、その吹き出し口がフィルター部材25の洗浄液取
込部材22との当接面に対向しているため、この当接面
の反対面側に付着した付着物等は、強制的に排除される
ようになっている。そして、排除された付着物等は、下
方に配設されたダストボックス28に収納される。
【0052】上記第2の実施形態の動作を説明する。
【0053】まず、洗浄液ポンプ4の駆動により、洗浄
液タンク21内の洗浄液がフィルター部材25を介して
洗浄液取込部材22から吸入されて洗浄ノズル2に送ら
れる。これにより、洗浄ノズル2からワークWに対する
洗浄液の吹き付けが行われる。
【0054】上記洗浄が行われると、付着物等がワーク
Wの表面から分離され、洗浄液と共に洗浄液バット3を
介して洗浄液タンク21に戻り、洗浄液タンク21内の
洗浄液には付着物等が混入される。
【0055】ここで、洗浄液ポンプ4は継続して駆動さ
れているため、洗浄液タンク21内の洗浄液は洗浄液取
込部材22の取込口22Bから随時洗浄液ポンプ4側へ
吸入される。このとき、洗浄液ポンプ4の吐出側と接続
された再生ノズル26により洗浄液取込部材22に巻回
するフィルター部材25に対する洗浄液の吹き付けが行
われ、取込口22B周辺に付着したフィルター部材25
の付着物が除去される。
【0056】これと同時に、搬送手段23により、各取
込口22Bを覆うフィルター部材25が常時取込口22
B周辺の領域に当接しながら摺動・搬送されるため、フ
ィルター部材25に付着する付着物等は、固定のフィル
ター部材と比較して微量のものとなる。
【0057】また、搬送されたフィルター部材25は、
取込口22Bの下流側においてエアブローノズル27に
よる圧搾空気の吹き付けにより、その表面に残留した付
着物の除去が行われ、清浄な状態で再び洗浄液取込部材
22の取込口22Bに搬送される。
【0058】図6及び図7に、洗浄動作の開始からのフ
ィルター部材を通過する付着物等の粒径(粒の粗さ)及
び洗浄液の流量の関係を表す線図を示す。図6は、上記
洗浄装置20の場合であり、図7は再生ノズル26を設
けない洗浄装置の場合を示している。
【0059】上記のいずれの場合にも、洗浄の開始から
時間の経過に伴いフィルター部材に付着物等が付着する
ため、目が詰まり、通過する粒径が小さくなると共に通
過する洗浄液の流量が減少する状態が各図に示されてい
るが、再生ノズルを設けない場合には、粒径が継続的に
減少し、さらに洗浄液の流量についてはより急激に減少
するのに対して、再生ノズルを設けた場合には、阻止粒
径の減少が一定の値で安定し、これに伴い洗浄液の流量
の減少も一定の値で安定する状態を示している。
【0060】この第2の実施形態では、以上のようにワ
ークWの洗浄が行われるため、前述した洗浄装置10と
同様の効果を有すると共に、無端ベルト状のフィルター
部材25を搬送状態で使用することにより、このフィル
ター部材25を広げて装備することなくその表面積の全
体が使用される。即ち、装置全体の小型化を図ることが
可能である。
【0061】また、再生ノズル26により、常時搬送状
態にあるフィルター部材25に対して付着物等の除去が
行われるため、フィルター部材25を常に清浄な状態と
することが可能である。このため、フィルター部材25
の長寿命化,装置全体の経済性,作業性,洗浄効果のさ
らなる向上を図ることが可能になり、フィルター部材2
5がいわゆるクロスフロー型のフィルターに近い効果を
得ることが可能である。
【0062】さらに、フィルター部材25の洗浄液タン
ク21の外側領域においてフィルター部材25表面に残
留する付着物の除去を行うエアブローノズル26を設け
ているため、よりフィルター部材25を清浄化させて再
び洗浄液のろ過を行うことができ、これによりフィルタ
ー部材25をさらに清浄な状態とすることができ、上記
の各効果をより有効なものとすることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、再生ノズルにより、フィルタ
ー部材に付着する被洗浄物の付着物等の除去を行うこと
ができ、フィルター部材の長寿命化を図ることが可能で
あると共に消耗部品の耐久性の向上により装置全体の経
済性の向上を図ることができる。
【0064】また、フィルター部材が使い捨てである場
合には、その交換の頻度を低減させることでき、洗浄作
業の中断を回避すると共に交換作業を少なくし、洗浄作
業における時間的効率及び作業性の向上を図ることが可
能である。
【0065】さらに、フィルター部材の目詰まりの発生
が防止され、これにより良好に洗浄液のろ過作業が行わ
れ、常時充分な洗浄液の供給を図ることができ、洗浄効
果の向上を図ることが可能になると共にフィルター部材
がいわゆるクロスフロー型のフィルターに近い効果を得
ることが可能である。
【0066】また同様の理由で、洗浄液ポンプの吸入・
吐出作業における負担の軽減を図ることができ、装置の
保守性の向上となる。
【0067】さらに、一台の洗浄液ポンプにより洗浄ノ
ズル及び再生ノズルの双方に洗浄液を供給する構成であ
るため、個別にポンプを装備する必要がなく、これによ
り、装置の部品点数の低減ができ、生産性及び経済性の
向上を図ることが可能である。また同時に、洗浄装置全
体の小型化を図ることが可能である。
【0068】また、再生ノズルが移動付勢手段によりフ
ィルター部材の全域に渡って移動する構成にすることに
より、フィルター部材の全域を清浄化することができ、
上記各効果をより向上させることが可能である。
【0069】さらに、無端ベルト状のフィルター部材を
搬送状態で使用することにより、このフィルター部材を
広げて装備することなくその表面積の全体が使用され
る。即ち、少ないスペースで大きなフィルター部材と同
様の装置全体の小型化を図ることが可能である。
【0070】また、再生ノズルにより、常時搬送状態に
あるフィルター部材に対して付着物等の除去が行われる
ため、フィルター部材を常に清浄な状態とすることが可
能である。このため、フィルター部材の長寿命化,装置
全体の経済性,作業性,洗浄効果のさらなる向上を図る
ことが可能になり、フィルター部材がいわゆるクロスフ
ロー型のフィルターに近い効果を得ることが可能であ
る。
【0071】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより従来にない優れた洗浄装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1に開示した洗浄装置の要部の概略構成断面
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図4】図3に開示した洗浄装置の洗浄液取込部材を示
す斜視図である。
【図5】図4に開示した洗浄液取込部材の取込口を示す
断面図である。
【図6】第2の実施形態の洗浄動作の開始からの時間の
経過に伴う洗浄液の流量及びフィルター部材を通過する
付着物等の粒径の大きさの関係を示す線図である。
【図7】再生ノズルを設けない洗浄装置の洗浄動作の開
始からの時間の経過に伴う洗浄液の流量及びフィルター
部材を通過する付着物等の粒径の大きさの関係を示す線
図である。
【符号の説明】
1,21 洗浄液タンク 2 洗浄ノズル 3 洗浄液バット(洗浄液循環手段) 4 洗浄液ポンプ 5,25 フィルター部材 6,26 再生ノズル 7 移動付勢手段 10,20 洗浄装置 22 洗浄液取込部材 22B 取込口 23 搬送手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、被洗
    浄物に対して洗浄液を吹き付ける洗浄ノズルと、吹き付
    けられた洗浄液を前記洗浄液タンクに戻す洗浄液循環手
    段と、前記洗浄液タンク内の洗浄液を前記洗浄ノズル側
    に送り込む洗浄液ポンプとを備える洗浄装置において、 前記洗浄液タンク内の洗浄液をろ過する無端ベルト状の
    フィルター部材と、このフィルター部材に洗浄液を吹き
    付ける再生ノズルとを有し、 前記洗浄液ポンプが前記洗浄ノズルと再生ノズルの双方
    に向けて同時に前記洗浄液タンクの洗浄液を送り込み、 前記洗浄液タンク内の洗浄液を取込むと共に前記洗浄ポ
    ンプに供給する洗浄液取込部材を前記洗浄液タンク内に
    配設し、 前記洗浄液取込部材の取込口に前記フィルター部材を常
    時当接させつつ当該フィルター部材を搬送する搬送手段
    を装備した、 ことを特徴とする洗浄装置。
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