JPH10235158A - 脱イオン水の製造装置 - Google Patents

脱イオン水の製造装置

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JPH10235158A
JPH10235158A JP9058602A JP5860297A JPH10235158A JP H10235158 A JPH10235158 A JP H10235158A JP 9058602 A JP9058602 A JP 9058602A JP 5860297 A JP5860297 A JP 5860297A JP H10235158 A JPH10235158 A JP H10235158A
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/44Ion-selective electrodialysis
    • B01D61/46Apparatus therefor
    • B01D61/48Apparatus therefor having one or more compartments filled with ion-exchange material, e.g. electrodeionisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/4604Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods for desalination of seawater or brackish water
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/469Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrochemical separation, e.g. by electro-osmosis, electrodialysis, electrophoresis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン交換膜を簡便にセットでき、しかも膜
の変形が抑制され、安定した性能を発現する脱イオン水
の製造装置を提供する。 【解決手段】 電気透析槽の脱塩室にイオン交換体を収
納した脱イオン水の製造装置において、電気透析槽の濃
縮室にその厚みを確保する離間体を配置しかつイオン交
換膜を乾燥状態で電気透析槽に組込み、次いで脱塩室側
からの圧力によりイオン交換膜を上記離間体に密着させ
ながら電気透析槽に通水するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陽イオン交換膜と陰
イオン交換膜を交互に配列し、脱塩室と濃縮室を形成し
た電気透析槽の脱塩室にイオン交換体を収容し、脱塩室
に被処理水を流しながら電圧を印加するようにした脱イ
オン水の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脱イオン水の製造装置としては、イオン
交換樹脂の充填床に被処理水を流し、不純物イオンをイ
オン交換樹脂に吸着させて除去し、脱イオン水を得るの
が一般的である。その際に吸着能力の低下したイオン交
換樹脂は、酸やアルカリを用いて再生する方法が採用さ
れている。その結果、この装置においては、再生に使用
した酸やアルカリの廃液が排出される問題があり、その
ため再生の必要のない脱イオン水の製造装置が望まれて
いる。このような観点から、近年イオン交換樹脂とイオ
ン交換膜を組み合せた自己再生型電気透析による脱イオ
ン水の製造装置が注目されている。この装置は、陰イオ
ン交換膜と陽イオン交換膜とを交互に配列し、脱塩室と
濃縮室を形成した電気透析槽の脱塩室にイオン交換体を
収容し、この脱塩室に被処理水を流しながら電圧を印加
して電気透析を行うことにより脱イオン水を製造するも
のである。この従来装置においては、既に色々な工夫や
開発が行われており、それらには、例えば脱塩室の幅と
厚さを限定した装置(特開昭61−107906号公
報)や被処理水を脱イオン装置の脱塩室に2パス以上通
過させるようにした装置(特開平1−307410号公
報)、被処理水が最初に通過する部分に充填するイオン
交換樹脂をアニオン交換樹脂にする装置(特開平4−7
1624号公報)などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従前の脱イオン
水の製造装置で使用されるイオン交換膜は、電気透析槽
にセットする(組込む)際には湿潤状態であるため取り
扱いにくく、セットの際に次第に乾燥するため収縮しや
すいという欠点があった。これを解決するために乾燥状
態でセットすることも一応考えられるが、何の工夫もな
く単に膜を乾燥状態でセットしようとしても、それだけ
では問題の解決にはならない。すなわちイオン交換膜に
は湿潤状態のイオン交換樹脂が隣接して存在し、そのた
めイオン交換膜も湿潤し前記したところの膜の取り扱い
にくさの問題は解消しない。さらに電気透析槽への通水
時には膨潤により生ずる膜の変形のため、膜に折れしわ
などが発生するという欠陥も生じ、この面からも乾燥状
態でセットするという利点は生かされない。本発明はこ
のような問題を解消するものであり、イオン交換膜を乾
燥状態でセットしても膜の変形が抑制され、安定した性
能を発現する脱イオン水の製造装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、陽イオン交換
膜と陰イオン交換膜とを交互に配列し、脱塩室と濃縮室
とを形成した電気透析槽の脱塩室にイオン交換体を収容
し、脱塩室に被処理水を流しながら通電するようにした
脱イオン水の製造装置において、電気透析槽の濃縮室に
その厚みを確保する離間体を配置し、かつ陽イオン交換
膜及び/又は陰イオン交換膜を乾燥状態で電気透析槽に
組込み、脱塩室側からの圧力によりイオン交換膜を上記
離間体に接触させながら、電気透析槽に通水するように
したことを特徴とする脱イオン水の製造装置にある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で電気透析槽に組込まれる
陽イオン交換膜及び/又は陰イオン交換膜の乾燥状態
は、含水率が10重量%以下が好ましい。含水率が10
重量%を越えると、外部環境変化、特に湿度変化に伴う
膜の寸法変化が著しく大きくなり好ましくない。含水率
が0.5〜8重量%の場合には、湿度変化に対する寸法
変化がほとんどなく特に好ましい。また本発明で脱塩室
からの圧力によりイオン交換膜を濃縮室に配置される離
間体に接触させるために使用される脱塩室側からの圧力
の値は、0.1〜10kg/cm2 が好ましい。0.1
kg/cm2 より小さいと膜が離間体に密着せず、膜の
膨潤変形を抑制できないので好ましくない。圧力が10
kg/cm2 より大きいと圧力により膜および離間体に
物理的変形が発生するので好ましくない。0.5〜5k
g/cm2 の場合には膜の膨潤変形が十分抑制され、圧
力による膜及び離間体の変形もなく、性能も安定するの
で特に好ましい。
【0006】本発明において、イオン交換膜を離間体に
接触させるために電気透析槽の脱塩室側からの圧力を発
生する手段としては、(1) 脱塩室にイオン交換体を乾燥
状態で収容し、電気透析槽に通水してこれを膨潤させる
ことにより発生する圧力を利用する手段、(2) 脱塩室厚
みを機械的な圧力で減少させることで起こる脱塩室の容
積減少に伴って発生する圧力を利用する手段または(3)
脱塩室側の水圧を濃縮室側水圧より高くして圧力を発生
させる手段のいずれかが好ましく用いられる。
【0007】なかでも脱塩室にイオン交換体を乾燥状態
で収容する上記(1)の手段が簡便かつ効果的なために
最も好ましい。かかる手段(1)の場合、乾燥状態のイ
オン交換体の含水率は15重量%以下であることが好ま
しい。15重量%より大きいと乾燥状態のイオン交換膜
に接触する際にイオン交換膜を膨潤させ、寸法変化を起
こさせるので好ましくない。脱塩室厚みを機械的な圧力
で減少させることで発生する圧力を利用する(2)の手
段では、脱塩室の室枠として機械的圧力により圧縮変形
するものを用いてもよいし、また脱塩室の室枠と膜の間
に機械的圧力により圧縮変形するシート状物を挿入して
もよい。
【0008】本発明で電気透析槽の濃縮室に配置される
離間体は、プラスッチク製の織布又は不織布のようなネ
ット状物が好ましく、その形態としては、糸径が0.1
〜2mm、ピッチが1〜10mmが好ましい。ここでピ
ッチとは、ネット状物の開口部が菱形、正方形または長
方形の対角点間距離(糸の中心間の距離)をいう。糸径
が0.1mmより小さいとネットの強度が低下するので
好ましくない。また糸径が2mmより大きいとピッチが
1〜10mmの範囲では通電した場合の電気の遮蔽率が
高くなり脱塩の効率が低下するので好ましくない。ピッ
チは1mmより小さいと遮蔽率が高くなり、10mmよ
り大きいとネットに押しつけられるイオン交換膜を十分
に支持できずピンホールなどの欠陥点を発生させるので
好ましくない。前述したことからわかるように、離間体
はネット状物に限定されるものではなく、その形態は濃
縮室に所定の間隔、すなわち厚さを保持し、かつそれに
よる電流の遮蔽率が小さくできるものならいずれのもの
でもよい。
【0009】本発明で使用するイオン交換膜としては、
もちろん均質イオン交換膜を使用できるが、粉粒状イオ
ン交換樹脂とバインダーポリマーから構成される不均質
イオン交換膜であることが強度および柔軟性の観点から
好ましい。不均質イオン交換膜を製造する方法として
は、粉粒状のイオン交換樹脂とバインダーポリマーを加
熱下で混合混練した後加熱押出し成形によりシート状と
する方法が好ましく用いられる。
【0010】イオン交換樹脂の粒子の粒径は、好ましく
は最大粒径が150μm以下でかつ100〜150μm
の粒径のものがイオン交換樹脂粒子原料全体の5重量%
以下で、しかも20μm以下の粒径のものが20重量%
以下であることが好ましい。最大粒径が150μm以上
であると、また100〜150μmの粒径のものが5重
量%以上であると、不均質イオン交換膜を成形したとき
にピンホールが発生しやすくなり、また膜の機械的強度
も低下するので好ましくない。イオン交換樹脂の粒子の
粒径が20μm以下のものが20重量%以上であると、
イオン交換樹脂粒子の表面積が著しく増大し、バインダ
ーポリマーとの混練が不十分となり欠陥点が発生しやす
くなるので好ましくない。また、欠陥点をなくすために
十分に加熱混練を行うと、時間がかかったり混練温度が
上昇するためイオン交換基が分解し、膜の電気抵抗が著
しく上昇するので好ましくない。
【0011】不均質イオン交換膜のバインダーポリマー
としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、超高分子量高密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、およびそれらに柔軟なゴム材料を
混合したものなどがあげられるが、低密度ポリエチレン
と、エチレン−プロピレンゴム及びエチレン−プロピレ
ン−ジエンゴムの単独又は両者からなるゴムとの混合物
は、得られるイオン交換膜の強度および伸度、柔軟性の
点で特に好ましいポリマーである。低密度ポリエチレン
とエチレン−プロピレンゴムまたはエチレン−プロピレ
ン−ジエンゴムとの混合物中のエチレン−プロピレンゴ
ムまたはエチレン−プロピレン−ジエンゴムの含有率は
10〜50重量%が好ましく用いられる。ゴムの含有率
が10重量%より少ないと得られる膜が脆くなり、50
重量%より大きいと膜が柔らかくなり圧力変形に弱くな
るので好ましくない。ゴムの含有率が25〜35重量%
のものは、前記の物性面で優れたものが得られ、成形も
容易なので特に好ましい。
【0012】バインダーポリマーとして、低密度ポリエ
チレンとエチレン−プロピレンゴムまたはエチレン−プ
ロピレン−ジエンゴムとの混合物に加えて他のポリマー
を混合して用いる場合、この混合するポリマーとして
は、高密度ポリエチレン、超高分子量高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン等のポリ炭化水
素オレフィンが好適である。粉砕したイオン交換樹脂の
粒子とバインダーポリマーを混合する割合は、イオン交
換樹脂/バインダーポリマーが40/60〜70/30
であることが好ましい。イオン交換樹脂が40重量%未
満の場合は、得られる不均質イオン交換膜の電気抵抗が
著しく上昇するので好ましくない。イオン交換樹脂が7
0重量%を超える場合は、機械的強度が低下し成形でき
なくなるので好ましくない。
【0013】また、電気透析槽の脱塩室に収容されるイ
オン交換体としては、乾燥されたイオン交換樹脂でもよ
いし、イオン交換樹脂をバインダーポリマーを用いてシ
ート状に成形し、多孔質イオン交換体としたものでもよ
い。シート状に成形する方法としては、乾燥イオン交換
樹脂とバインダーポリマーを加熱混合してもよいし、バ
インダーポリマーを溶媒に溶解後イオン交換樹脂と混合
し溶媒を除去してもよい。シート状に成形したイオン交
換体は取り扱いやすく充填が容易でイオン交換樹脂どう
しの密着性が良好であるので電気抵抗が低くなり本発明
に使用するのに好適なイオン交換体である。多孔質イオ
ン交換体の空隙率は、液体の通過に関与する連続した空
隙率が5容量%以上が好ましい。5容量%より小さいと
液体の流量が減少し、圧損が大きくなるので好ましくな
い。空隙率が10〜40%である場合は、通水性も良好
で、脱塩性能も優れ、純度の高い処理水が得られるので
特に好ましい。この空隙率は、多孔質シートを脱塩室に
収容しその使用状態の値である。
【0014】多孔質イオン交換体は、陽イオン交換樹脂
粒子、陰イオン交換樹脂粒子単独またはそれらの混合物
から成形されていてもよいし、陽イオン交換樹脂粒子の
部分と陰イオン交換樹脂粒子の部分が海島構造のように
相分離構造を有していてもよい。ただし、使用する陽イ
オン交換樹脂粒子と陰イオン交換樹脂粒子の比率は、総
イオン交換容量比で陽イオン交換樹脂/陰イオン交換樹
脂=30/70〜80/20であることが好ましい。総
イオン交換容量比がこの範囲外であると処理水純度が低
下してしまうおそれがあるので好ましくない。多孔質イ
オン交換体に用いるバインダーポリマーの重量分率は多
孔質イオン交換体の全体に対して20%以下であること
が好ましい。重量分率が20%より大きいと、イオン交
換樹脂粒子表面をバインダーポリマーが被覆し吸着性能
が低下し、また空隙率が低下するため処理する液体の流
量が減少し、圧損が大きくなるので好ましくない。なか
でもバインダーポリマーの重量分率は1〜5%が好まし
い。
【0015】バインダーポリマーとしては、多孔質イオ
ン交換体の製法の観点から熱可塑性ポリマーまたは溶媒
可溶性ポリマーであることが好ましい。このようなバイ
ンダーポリマーとしては、次のようなものが好ましく使
用できる。まず熱可塑性ポリマーとしては、低密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、超高分子量高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、酢
酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げら
れ、溶媒可溶性ポリマーとしては、天然ゴム、ブチルゴ
ム、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、スチレン−ブ
タジエンゴム、ニトリルゴム、塩化ビニル−脂肪酸ビニ
ルエステル共重合体等が挙げられる。
【0016】バインダーポリマーを用いてイオン交換樹
脂を結合した多孔質イオン交換体シートの厚さは、1〜
300mmが好ましい。厚さが1mmより薄いとそれを
収容する脱塩室厚みもきわめて薄くなり、その結果水が
流れ難く処理水量が低下するおそれがあるので好ましく
ない。厚さが300mmより厚いと電気抵抗が高くなる
おそれがあるので好ましくない。イオン交換樹脂の成形
体の厚さが3〜50mmである場合はさらに好ましい。
この厚さは、多孔質シートを脱塩室に収容しその使用状
態の値である。
【0017】本発明において脱イオン水を製造するため
の装置のタイプとしては、例えば特開平3ー18640
0号公報、特開平2ー277526号公報、特開平5ー
64726号公報、米国特許第4632745号明細書
及び米国特許第5425866号明細書などに記載され
ている、電気透析槽を使用することが好ましい。すなわ
ち電気透析槽としては、陽極を備える陽極室と陰極を備
える陰極室との間に複数枚の陽イオン交換膜と陰イオン
交換膜とを好ましくは室枠を介して交互に配列される。
かかる場合、本発明では陽イオン交換膜及び陰イオン交
換膜は乾燥状態にて配列される。この場合、脱塩室に収
容されるイオン交換体がシートである場合には、イオン
交換膜の間には、かかるイオン交換体シートが挿入され
配列される。
【0018】かくして、電気透析槽には、陽極側が陰イ
オン交換膜で区画され、陰極側が陽イオン交換膜で区画
された脱塩室と、陰極側が陽イオン交換膜で区画され、
陽極側が陰イオン交換膜で区画された濃縮室とを交互に
好ましくは2〜50組程度形成される。陽イオン交換膜
と陰イオン交換膜との間に介在する中央に開口部を有す
る額縁状の室枠の厚みは、脱塩室及び濃縮室の厚みを規
定する。脱塩室及び濃縮室の室枠の厚みは必ずしも同じ
である必要はない。イオン交換膜は均一系又は不均一系
の何れも使用でき、機械的強度を大きくするため、織布
又は不織布で補強したものも使用できる。濃縮室にはそ
の厚みを所定厚に保持するためにネット状のスペーサ
(離間体)を挿入配置することが好ましい。その際に、
組立てられた電気透析槽の脱塩室にイオン交換体が未収
容の場合には、粒状のイオン交換体がこの段階で収容さ
れる。
【0019】その後、電気透析槽の脱塩室に被処理水を
流し、濃縮室に濃縮された塩類を排出するための水を流
しながら、それら両水により電気透析槽のイオン交換膜
を膨潤させ、イオン交換膜を離間体に接触させて、それ
を定常状態にセットするとともに電流を流すことにより
被処理水の脱塩を行うことができる。なお電気透析槽に
は、最初から通常の運転時の被処理水を通水せずに、予
めイオン交換膜及び脱塩室に収容されたイオン交換体を
膨潤セットするために好ましくは被処理水に似た液を通
水することもできる。電気透析槽の通常の運転時には、
各ユニットセルに、好ましくは4〜20V程度の電圧が
印可され、電流密度は好ましくは0.00001〜0.
05A/cm2 にて通電される。
【0020】図1は、その種の電気透析槽の一態様例を
模式的に示す図である。図1中Aは陰イオン交換膜、K
は陽イオン交換膜であり、図示のとおり、これら陰イオ
ン交換膜A及び陽イオン交換膜Kは電気透析槽1中に脱
塩室枠D1 、D2 、D3 ・・・Dn 及び濃縮室枠C1
2 、C3 ・・・Cn を介して所定間隔を置いて配置さ
れ、これにより陽極室2、濃縮室S1 、S2 ・・・S
n 、脱塩室R1 、R2 ・・・Rn 及び陰極室3が構成さ
れる。そして脱塩室R1 、R2 ・・・Rn には陰陽のイ
オン交換体が収容、充填される。濃縮室には、スペーサ
ーN1 、N2 、N3 ・・・Nn が挿入配置される。
【0021】図1中、符号4は陽極、5は陰極であり、
操作中両極間に所定の電圧がかけられる。これにより導
管6から脱塩室R1 、R2 ・・・Rn へ導入される被処
理液中の陰イオン成分は陰イオン交換膜Aを通して陽極
側の濃縮室に透過移行する一方、被処理液中の陽イオン
成分は陽イオン交換膜Kを通して陰極側の濃縮室へ透過
移行し、被処理液自体は脱イオン化され、導管7を通し
て排出される。また濃縮液は導入管8を通して各濃縮室
1 、S2 ・・・Sn へ導入され、ここで上記のように
透過移行した陰陽両イオンが集められ濃縮液として導管
9から排出される。
【0022】脱塩室内において陽イオン交換体に捕捉さ
れた被処理水中の陽イオンは、電場により駆動力を与え
られ、捕捉した陽イオン交換体に接触している陽イオン
交換体を経由して陽イオン交換膜に達し、さらに膜を通
過して濃縮室に移動する。同様に、陰イオン交換体に捕
捉された被処理水中の陰イオンは陰イオン交換体、陰イ
オン交換膜を経由して濃縮室に移動する。このことから
陽イオン交換体及び陰イオン交換体がある範囲で集合し
て集合域を形成していると、同種イオン粒子同士の接触
点が格段に多くなるためイオンの移動が容易になり、脱
イオン性能が向上するのでさらに好ましい。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明がこれら実施例に限定されないこと
はもちろんである。
【0024】
【実施例1】バインダーポリマーとして、低密度ポリエ
チレン70重量%とエチレン−プロピレン−ジエンゴム
30重量%をラボプラストミルで150℃、30分混合
混練し、混合物を得た。一方、イオン交換樹脂として、
強酸性カチオン交換樹脂である三菱化学製ダイヤイオン
SK−1B(スチレン−ジビニルベンゼン共重合体樹
脂、イオン交換基−SO3 Na型、みかけ密度0.82
5g/ml、水分含有率43〜50重量%、イオン交換
容量2.0meq/ml)を用い、60℃で24時間温
風乾燥後、ジェットミルにて粉砕を行った。粉砕した粒
子はステンレスメッシュふるいで、粒径150μm以上
の粒子を除いた。得られた粒径150μm以下のイオン
交換樹脂粉末粒子の粒径分布をふるいにより測定したと
ころ、粒径100〜150μmのものが1.2重量%
で、粒径20μm以下の粒子が12重量%であった。
【0025】このイオン交換樹脂粒子と上記低密度ポリ
エチレン/エチレン−プロピレン−ジエンゴム混合物を
混合比60/40(重量比)で混合し、ラボプラストミ
ルで130℃、50rpm、20分混練した。得られた
混練物を平板プレスにより160℃で、加熱溶融プレス
し、厚さ500μmの陽イオン交換膜を得た。得られた
膜の湿潤状態での破断強度は2.8MPa、破断伸度は
160%、破裂強度は0.15MPaであった。また乾
燥状態での含水率は2.4重量%で、湿潤時の寸法変化
は乾燥時を100%とした場合に115%であった。
【0026】同様にイオン交換樹脂として強塩基性アニ
オン交換樹脂である、三菱化学製ダイヤイオンSA−1
0A(スチレン−ジビニルベンゼン共重合体樹脂、イオ
ン交換基−N(CH3)3Cl型、みかけ密度0.685g
/ml、水分含有率43〜47重量%、イオン交換容量
1.3meq/ml)を用いて、厚さ500μmの陰イ
オン交換膜を得た。使用した粒径150μm以下のイオ
ン交換樹脂粉末粒子の粒径分布は、粒径100〜150
μmのものが0.9重量%で、粒径20μm以下の粒子
が8重量%であった。得られた膜の湿潤状態での破断強
度は2.5MPa、破断伸度は150%、破裂強度は
0.13MPaであった。また乾燥状態での含水率は
2.2重量%で、湿潤時の寸法変化は乾燥時を100%
とした場合に112%であった。
【0027】次に粒径が400〜600μm、イオン交
換容量が4.5ミリ当量/g乾燥樹脂のスルホン酸ナト
リウム型陽イオン交換樹脂(三菱化学製、商品名ダイヤ
イオンSK−1B)及び粒径が400〜600μm、イ
オン交換容量が3.5ミリ当量/g乾燥樹脂の4級アン
モニウム塩型陰イオン交換樹脂(三菱化学製、商品名ダ
イヤイオンSA−10A)を50℃で熱風乾燥し水分率
を8重量%とした後、陽イオン交換樹脂/陰イオン交換
樹脂=44/56(乾燥状態での重量比)で混合し、イ
オン交換容量比が50/50の混合物とした。この混合
物に線状低密度ポリエチレン(ダウケミカル社製、商品
名アフィニティSM−1300)を3重量%混合し、1
20〜130℃で混練した。得られた混練物を平板プレ
スで130℃で熱成形し、厚さ0.6cmの多孔質イオ
ン交換体シート状物を得た。この多孔質シート状物の連
続した空隙の空隙率は23容量%、含水率は2.5重量
%であった。
【0028】前記した乾燥状態の多孔質イオン交換シー
ト、陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜を陽極と陰極の
間に、スペーサーネット/陰イオン交換膜/多孔質イオ
ン交換シート/陽イオン交換膜の順に5対配列し、図1
に示される電気透析槽に組み込んだ。その電気透析槽の
脱塩室の厚みは8mmであった。濃縮室に配置されるス
ペーサーネット(開口部菱形)は、ポリプロピレン製
で、糸径0.5mm、ピッチ間距離(対角点にある糸の
中心間距離)3mm、糸交点厚み1.2mm、濃縮室枠
厚み1.2mmのものを用いた。また多孔質イオン交換
シートの脱塩室における容積充填率は乾燥状態で54%
であった。
【0029】陽イオン交換膜と陰イオン交換膜の間には
図1に示されるように脱塩室枠(厚み8mmのポリプロ
ピレン製)及び濃縮室枠(厚み1.2mmのポリプロピ
レン製)が介在しており、有効面積520cm2 5対の
フィルタプレス型透析槽であった。電気透析槽の脱塩
室、濃縮室及び両極室に対して電導度が5μS/cmの
水を10分間供給し、次いで15時間の前通電処理によ
りイオン交換膜および多孔質イオン交換体を十分に湿潤
化後、脱イオン水の製造を行った。原水として電導度5
μS/cmの水を用い、ユニットセル当り4Vの電圧を
印加して脱塩を行ったところ、電導度0.06μS/c
mの純水が0.45m3 /hの生産量で安定して得られ
た。
【0030】測定後イオン交換膜を取り出し、状態を観
察したところ、スペーサーネットに押しつけられてお
り、しわの発生はなく、解体直後の寸法は、陽イオン交
換膜の場合、乾燥状態の103%、陰イオン交換膜の場
合、乾燥状態の102%であり寸法変化が抑制されてい
た。また脱塩室の多孔質イオン交換シートを取り出し、
容積を測定したところ脱塩室の容積の121%の容積で
あった。これと同じものを同じ乾燥状態で、図2のよう
な脱塩室と同じ大きさの金属容器に入れ、通水して膨潤
させることにより発生した圧力、すなわち膨張圧力を測
定したところ圧力は1.5kg/cm2 であった。
【0031】なお、膨張圧力の測定は図2に記載の装置
により以下のとおり行う。試料である乾燥状態のイオン
交換体15を直方体の金属容器10に入れ、金属板11
をその上方に置いて、イオン交換体15が膨張してその
厚さが脱塩室の厚み(実施例の場合8mm)と等しくな
ったときにロードセル14の先端が金属板11に接する
ようにロードセルの位置を設定する。すなわちイオン交
換体15の乾燥状態のとき、ロードセル14の先端と金
属板11の距離とイオン交換体15の厚さとの和が脱塩
室の厚み(実施例の場合8mm)と等しくなるように設
定する。つぎに水注入口12から水を注入し、水の吸収
が平衡になったときにロードセル14にかかる荷重か
ら、イオン交換体15と金属板11との間の圧力を求め
るものである。
【0032】
【実施例2】脱塩室に充填するイオン交換体として、粒
径が400〜600μm、イオン交換容量が4.5ミリ
当量/g乾燥樹脂のスルホン酸ナトリウム型陽イオン交
換樹脂(三菱化学製、商品名ダイヤイオンSK−1B)
及び粒径が400〜600μm、イオン交換容量が3.
5ミリ当量/g乾燥樹脂の4級アンモニウム塩型陰イオ
ン交換樹脂(三菱化学製、商品名ダイヤイオンSA−1
0A)の混合乾燥物を用い、かつ脱塩室の構造を粒状イ
オン交換樹脂の流出を阻止しうる構造とした以外は実施
例1と同様にして試験を行った。混合乾燥物の水分率は
8重量%、陽イオン交換樹脂/陰イオン交換樹脂混合比
は44/56(乾燥状態での重量比)、イオン交換容量
比は50/50で、乾燥イオン交換樹脂混合物を脱塩室
に容積充填率55%で充填した。
【0033】実施例1と同様にして、電気透析槽の各室
に10分間の通水および15時間の前通電処理により、
イオン交換膜およびイオン交換樹脂を十分に湿潤化後、
脱イオン水の製造試験を行った。電気透析槽は、有効面
積520cm2 ×5対のものを用いた。原水として電導
度5μS/cmの水を用い、ユニットセル当り4Vの電
圧を印加して脱塩を行ったところ、電導度0.08μS
/cmの処理水が0.39m3 /hの生産量で安定して
得られた。測定後イオン交換膜を取り出し、状態を観察
したところ、スペーサーネットに押しつけられており、
しわの発生はなく、解体直後の寸法は、陽イオン交換膜
の場合、乾燥状態の104%、陰イオン交換膜の場合、
乾燥状態の103%であり寸法変化が抑制されていた。
また脱塩室のイオン交換樹脂を取り出し、容積を測定し
たところ脱塩室の容積の123%の容積であった。これ
と同じ乾燥状態の多孔室イオン交換体を同量、図2のよ
うな脱塩室と同じ大きさの金属容器に入れ、通水して実
施例1と同様の方法で発生圧力を測定したところ圧力は
1.3kg/cm2 であった。
【0034】
【比較例1】脱塩室に充填するイオン交換体として、湿
潤状態の粒状イオン交換樹脂混合物を用いた以外は実施
例2と同様にして試験を行った。電気透析槽に組み込む
際にイオン交換樹脂の水分により乾燥状態の膜が膨潤し
て寸法変化を起こし膜をセットすることができなかっ
た。
【0035】
【比較例2】濃縮室スペーサーとしてスペーサーネット
のない厚さ1.6mmの室枠を用いた以外は実施例1と
同様にして試験を行った。10分間の通水および15時
間の前通電処理によりイオン交換膜及び多孔質イオン交
換シートを十分に湿潤化後、水処理試験を行ったが、濃
縮室からの濃縮水の流出がなく運転できなかった。試験
後イオン交換膜を取り出し、状態を観察したところ、膜
がイオン交換シートに押されて変形し濃縮室をふさいで
いた。
【0036】
【比較例3】脱塩室に充填するイオン交換体を容積充填
率45%で充填した以外は実施例2と同様にして試験を
行った。10分間の通水及び15時間の前通電処理によ
りイオン交換膜及び粒状イオン交換樹脂を十分に湿潤化
後水処理試験を行った。電気透析槽は、有効面積520
cm2 ×5対のものを用いた。原水として電導度5μS
/cmの水を用い、ユニットセル当り4Vの電圧を印加
して脱塩を行ったところ、電導度0.25μS/cmと
純度の低い処理水が0.35m3 /hの生産量で得られ
た。
【0037】測定後イオン交換膜を取り出し状態を観察
したところ、スペーサーネットに押しつけられておら
ず、折れしわが多数発生しており、しわの頂点でピンホ
ールが多数発生していた。解体直後の寸法は、陽イオン
交換膜の場合、乾燥状態の112%、陰イオン交換膜の
場合、乾燥状態の110%であり、寸法変化はあまり抑
制されていなかった。また脱塩室の粒状イオン交換樹脂
を取り出し、容積を測定したところ脱塩室の容積の10
1%の容積であった。これと同じ乾燥状態の粒状イオン
交換樹脂を同量、図2のような脱塩室と同じ大きさの金
属容器に入れ、通水して発生圧力を測定したところ圧力
は、0.05kg/cm2 であった。
【0038】
【発明の効果】本発明では、乾燥状態でイオン交換膜を
電気透析槽にセットでき、しかも脱塩室側からの圧力に
よりイオン交換膜を離間体に接触させることにより、通
水後も膜の膨潤変形を抑制することができるので、イオ
ン交換膜の装着が簡便である。さらにセット時も、その
後の通水時も膜の膨潤変形による膜の折れ・しわ等の発
生が回避できるという利点がある。また本発明、特にイ
オン交換膜を離間体に密着させるために電気透析槽の脱
塩室側からの圧力を発生させる手段が、脱塩室にイオン
交換体を乾燥状態で収容し、電気透析槽に通水して、こ
れを膨潤させることにより発生する圧力を利用する手段
の場合には、ハンドリング性が格別優れており、低コス
ト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自己再生型電気透析装置の一態様例を模式的に
示す図。
【図2】本実施例において、乾燥イオン交換体の通水に
よる発生圧力を測定した装置の概略を示す図。
【符号の説明】
A:陰イオン交換膜 K:陽イオン交換膜 1:容器(電気透析槽) 2:陽極室 3:陰極室 4:陽極 5:陰極 S1、S2・・・Sn :濃縮室 R1、R2・・・Rn :脱塩室 D1、D2、D3・・・Dn:脱塩室枠 C1、C2、C3・・・Cn:濃縮室枠 N1、N2、N3・・・Nn:スペーサー 6:被処理液導入管 7:脱イオン水導管 8:濃縮液導入管 9:濃縮液導管 10:金属容器 11:金属板 12:水注入口 13:水出口 14:ロードセル 15:乾燥イオン交換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク フィリップ フューネルガード カナダ国オンタリオ州 グエルフ ローヤ ルロード 29 グレッグ ウォーター コ ンディショニング インコーポレイテイド 内 (72)発明者 デービッド フローリアン テッシール カナダ国オンタリオ州 グエルフ ローヤ ルロード 29 グレッグ ウォーター コ ンディショニング インコーポレイテイド 内 (72)発明者 イアン グレン トウェ カナダ国オンタリオ州 グエルフ ローヤ ルロード 29 グレッグ ウォーター コ ンディショニング インコーポレイテイド 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交
    互に配列し、脱塩室と濃縮室とを形成した電気透析槽の
    脱塩室にイオン交換体を収容し、脱塩室に被処理水を流
    しながら通電するようにした脱イオン水の製造装置にお
    いて、電気透析槽の濃縮室にその厚みを確保する離間体
    を配置し、かつ陽イオン交換膜及び/又は陰イオン交換
    膜を乾燥状態で電気透析槽に組込み、脱塩室側からの圧
    力によりイオン交換膜を上記離間体に接触させながら、
    電気透析槽に通水するようにしたことを特徴とする脱イ
    オン水の製造装置。
  2. 【請求項2】 脱塩室側からの圧力が0.1〜10kg
    /cm2 である請求項1に記載の脱イオン水の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 脱塩室側からの圧力を発生する手段が、
    脱塩室にイオン交換体を乾燥状態で収容し、電気透析槽
    に通水してこれを膨潤させることにより発生する圧力を
    利用する手段、脱塩室にイオン交換体を収容し、脱塩室
    の厚みを機械的な圧力で減少させることで起こる脱塩室
    の厚みの減少に伴って発生する圧力を利用する手段また
    は脱塩室の水圧を濃縮室の水圧より高くして圧力を発生
    させる手段のいずれかである請求項1または2に記載の
    脱イオン水の製造装置。
  4. 【請求項4】 離間体がネット状物であり、その糸径が
    0.1〜2mmで、ピッチが1〜10mmのものである
    請求項1、2または3に記載の脱イオン水の製造装置。
  5. 【請求項5】 イオン交換膜がイオン交換樹脂粒子とバ
    インダーポリマーから構成される不均質イオン交換膜で
    ある請求項1〜4のいずれか1に記載の脱イオン水の製
    造装置。
  6. 【請求項6】脱塩室に収容するイオン交換体が、陽イオ
    ン交換樹脂、陰イオン交換樹脂またはそれらの混合物を
    バインダーポリマーで接着した多孔体である請求項1〜
    5のいずれか1に記載の脱イオン水の製造装置。
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