JPH102345A - 滑りクラッチ機構 - Google Patents

滑りクラッチ機構

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Publication number
JPH102345A
JPH102345A JP8177439A JP17743996A JPH102345A JP H102345 A JPH102345 A JP H102345A JP 8177439 A JP8177439 A JP 8177439A JP 17743996 A JP17743996 A JP 17743996A JP H102345 A JPH102345 A JP H102345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washer
gear
washers
drive shaft
clutch mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP8177439A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kitaoka
直樹 北岡
Takushi Masuda
拓士 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH102345A publication Critical patent/JPH102345A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦接触する非金属製のギヤと座金との溶着
を防止して、滑り動作の確実な滑りクラッチ機構を得
る。 【解決手段】 駆動軸(2)と一体に回転する第1座金
(4)および第2座金(8)と、第1座金および第2座
金の間に配置され、第1座金および第2座金と摩擦接触
して回転し、かつ駆動軸に対して回動自在な非金属製の
ギヤ(6)と、第1座金および第2座金とギヤとの間に
配置され、駆動軸に対して回動自在な第3座金(5)お
よび第4座金(7)と、第1座金乃至第4座金をギヤに
付勢し、その付勢力によって生じた摩擦力で駆動軸の回
転をギヤに伝達する付勢手段(9)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに最適な滑
りクラッチ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラの滑りクラッチ機構は、ギヤ系列
に負荷がかかってモータが停止したまま通電されるのを
防ぐ目的で、巻上げモータやAFモータなどに利用され
ている。例えば、図5および図6に示すように、AFモ
ータ101に滑りクラッチ機構102〜110が利用さ
れている例が、実公平6−43769号公報に示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カメラ
の静音化を達成するために、ギヤ106を金属からポリ
アセタール(例えばデュポン社製デルリン100ST)
等のモールド成型品にすると、レンズが無限遠端および
至近端に達してその位置に停止すると、駆動軸102は
座金104および108と共に回転する。このとき、ギ
ヤ106は停止しているので、ギヤ106と座金104
および108の間で摩擦熱が発生する。その状態でモー
タ101への通電停止が遅れると、ギヤ106が摩擦熱
で溶けてしまうという事態がおこる場合がある。
【0004】そしてモータ101の通電が止まると、一
度溶けたギヤ106は凝固するが、その際に座金104
および108はインサート成形品のようにギヤ106と
一体化してしまう。その後、再びレンズが無限遠端およ
び至近端で停止すると、座金104および108がギヤ
106と一体化しているので、駆動軸102はギヤ10
6と共に停止してしまい、モータ101に過負荷がかか
り、最悪の場合にはモータ101が破損してしまった
り、レンズのギヤが破損してしまうという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、摩擦接触する非金属製のギヤと座金との溶着を
防止して、滑り動作の確実な滑りクラッチ機構を得るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1発明の滑りクラッチ機構は、駆動軸(2)と一
体に回転する第1座金(4)および第2座金(8)と、
第1座金および第2座金の間に配置され、第1座金およ
び第2座金と摩擦接触して回転し、かつ駆動軸に対して
回動自在な非金属製のギヤ(6)と、第1座金および第
2座金とギヤとの間に配置され、駆動軸に対して回動自
在な第3座金(5)および第4座金(7)と、第1座金
乃至第4座金をギヤに付勢し、その付勢力によって生じ
た摩擦力で駆動軸の回転をギヤに伝達する付勢手段
(9)とを有する。
【0007】第2発明の滑りクラッチ機構は、駆動軸
(2)と一体に回転する第1座金(4)と、第1座金と
摩擦接触して回転し、かつ駆動軸に対して回動自在な非
金属製のギヤ(6)と、第1座金とギヤとの間に配置さ
れ、駆動軸に対して回動自在な第2座金(5)と、第1
座金をギヤに付勢し、その付勢力によって生じた摩擦力
で駆動軸の回転をギヤに伝達する付勢手段(9)と、ギ
ヤに対して付勢手段の反対側に設けられ、ギヤとは低摩
擦で接触する低摩擦接触部材(8a)とを有する。
【0008】第3発明の滑りクラッチ機構は、駆動軸
(2)と一体に回転する第1座金(4)と、第1座金と
摩擦接触して回転し、かつ駆動軸に対して回動自在な非
金属製のギヤ(6)と、第1座金とギヤとの間に配置さ
れ、駆動軸に対して回動自在な第2座金(5)と、第1
座金をギヤに付勢し、その付勢力によって生じた摩擦力
で駆動軸の回転をギヤに伝達する付勢手段(9)と、ギ
ヤに対して第1座金の反対側で接触し、第1座金よりは
径の小さい第3座金(8b)を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1は、本発明による滑りクラッチ機構の
第1実施例を示す断面図である。図2は、本発明による
滑りクラッチ機構の第1実施例を示す斜視図である。
【0011】図1において、駆動軸2はモータ1によっ
て回転駆動される。駆動軸2には同心円状にギヤ6が取
り付けられているが、ギヤ6は駆動軸2に対しては回転
自在である。Dカットの座金4および8は、モータ1の
駆動軸2と一体に回転する。座金4とギヤ6との間に、
駆動軸2に対して回転可能な座金5が挿まれている。ま
た、座金8とギヤ6との間に、駆動軸2に対して回転可
能な座金7が挿まれている(図2参照)。
【0012】座金4、座金5、ギヤ6、座金7、および
座金8は、バネ9により座金3および10との間に挟ま
れる。このときのバネ9の押圧力により発生する、座金
4および5とギヤ6との間の摩擦力と座金8および7と
ギヤ6との間の摩擦力により、モータ1の回転駆動力が
ギヤ6に伝達される。
【0013】レンズが無限遠端および至近端に達して、
その位置に停止すると、駆動軸2は座金4および8と共
に回転するが、座金4および5とギヤ6との間に生ずる
スリップと、座金8および7とギヤ6との間に生ずるス
リップとにより、モータ1の駆動力はギヤ6には伝達さ
れないので、ギヤ6は停止している。
【0014】座金5および7は駆動軸2に対しては回転
自在であるが、ギヤ6との摩擦力よりもそれぞれ座金4
および8との摩擦力が大きいので、座金5および7は座
金4および8と共に回転する。その為、ギヤ6と座金5
および7の間で摩擦熱が発生する。その状態でモータ1
への通電停止が遅れると、ギヤ6が溶けてしまう場合が
ある。
【0015】そしてモータ1への通電が止まると、一度
溶けたギヤ6は凝固するが、その際に座金5および7が
インサート成形品のようにギヤ6と一体化する。しか
し、その後、再びレンズが無限遠端および至近端で停止
しても、ギヤ6と一体化している座金5および7は、駆
動軸2に対して回転自在なので、駆動軸2は座金4およ
び8と共に回転(空転)して、ギヤ6は座金5および7
と共に停止する。それ故に、モータ1には過負荷がかか
らず、またレンズのギヤ軸が破損することも無い。
【0016】図3は、本発明による滑りクラッチ機構の
第2実施例を示す斜視図である。第1実施例ではギヤ6
の下側に座金7および8が位置するが、第2実施例で
は、座金7および8は存在せず、摩擦係数の小さな部材
8a(例えばボールベアリング等)がギヤ6の下側に接
触する構成であってよい。この例では、摩擦熱を考慮す
る必要があるのは、ギヤ6と座金4との間の摩擦熱であ
り、ギヤ6の下側については摩擦熱を考慮する必要がな
い。そこで、ギヤ6の上側にのみ座金5を設けて、ギヤ
6と座金4との溶着を防止するようにしている。
【0017】図4は、本発明による滑りクラッチ機構の
第3実施例を示す斜視図である。第3実施例でもギヤ6
の下側に座金7および8は存在せず、座金8bのみがギ
ヤ6と接触している。座金8bは、座金4よりも径が小
さく設定されている。径が小さいことで、周速度が小さ
くなり、ギヤ6と座金4との間に発生する摩擦熱より
も、ギヤ6と座金8bとの間に発生する摩擦熱の方が小
さくなる。そこで、周速度が大きくて初熱量も多くなる
ギヤ6と座金4との間に座金5を設けて、ギヤ6と座金
4の溶着を防止するようにしている。
【0018】以上のように本実施例によれば、駆動軸2
と一体に回転するDカットの座金4および8と、ギヤ6
との間に駆動軸に対して回転可能な座金5および7を挿
んだ構造であるから、レンズが無限端および至近端で停
止して、モータ1の通電停止が遅れても、駆動軸2と一
体に回転するDカットの座金4および7は、ギヤ6と一
体にならないので、モータ1に過負荷がかからず、また
レンズのギヤ列が破損するということもないという効果
が得られる。
【0019】以上、本発明を実施の形態により説明した
が、本発明の技術的思想によれば、種々の変形が可能で
ある。例えば、上述した実施例においては、座金5およ
び7はギヤ6の上下に1枚ずつ設けるものとして説明し
たが、2枚以上であってもよいことは勿論である。
【0020】また、座金4、5、7、および8は、一般
的には金属製であるが、ガラス、セラミック、耐熱プラ
スチック等を素材とすることもできる。
【0021】更に、座金4、5、7、および8の径は、
一般的には同一とされるが、座金5および7の径より
も、座金4および8の径の方を小さくして、モータ1か
らギヤ6への伝達トルクを小さくすることも可能であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の滑りクラッチ機
構によれば、摩擦接触する非金属製のギヤ(6)と座金
(4、8)との溶着を防止して、滑り動作の確実な滑り
クラッチ機構を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による滑りクラッチ機構の第1実施例を
示す断面図である。
【図2】本発明による滑りクラッチ機構の第1実施例を
示す斜視図である。
【図3】本発明による滑りクラッチ機構の第2実施例を
示す斜視図である。
【図4】本発明による滑りクラッチ機構の第3実施例を
示す斜視図である。
【図5】従来の滑りクラッチ機構の一例を示す断面図で
ある。
【図6】従来の滑りクラッチ機構の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 モータ 2 駆動軸 3 Eリング 4 座金(Dカット) 5 座金 6 ギヤ 7 座金 8 座金(Dカット) 8a ボールベアリング 8b 座金(Dカット、小径) 9 バネ 10 座金(バネ押さえ)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸(2)と一体に回転する第1座金
    (4)および第2座金(8)と、 前記第1座金および第2座金の間に配置され、前記第1
    座金および第2座金と摩擦接触して回転し、かつ前記駆
    動軸に対して回動自在な非金属製のギヤ(6)と、 前記第1座金および第2座金と前記ギヤとの間に配置さ
    れ、前記駆動軸に対して回動自在な第3座金(5)およ
    び第4座金(7)と、 前記第1座金乃至第4座金を前記ギヤに付勢し、その付
    勢力によって生じた摩擦力で前記駆動軸の回転を前記ギ
    ヤに伝達する付勢手段(9)とを有することを特徴とす
    る滑りクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記第3および第4座金が、それぞれ2
    枚以上で構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    滑りクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 前記第1座金乃至第4座金は、金属、ガ
    ラス、セラミック、または耐熱プラスチックを素材とす
    ることを特徴とする請求項1に記載の滑りクラッチ機
    構。
  4. 【請求項4】 前記第1座金および第2座金の径が、前
    記第3座金および第4座金の径と同一であるか、または
    小さいことを特徴とする請求項1に記載の滑りクラッチ
    機構。
  5. 【請求項5】 前記駆動軸は、レンズを駆動する駆動軸
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の
    滑りクラッチ機構。
  6. 【請求項6】 駆動軸(2)と一体に回転する第1座金
    (4)と、 前記第1座金と摩擦接触して回転し、かつ前記駆動軸に
    対して回動自在な非金属製のギヤ(6)と、 前記第1座金と前記ギヤとの間に配置され、前記駆動軸
    に対して回動自在な第2座金(5)と、 前記第1座金を前記ギヤに付勢し、その付勢力によって
    生じた摩擦力で前記駆動軸の回転を前記ギヤに伝達する
    付勢手段(9)と、 前記ギヤに対して前記付勢手段の反対側に設けられ、前
    記ギヤとは低摩擦で接触する低摩擦接触部材(8a)と
    を有することを特徴とする滑りクラッチ機構。
  7. 【請求項7】 駆動軸(2)と一体に回転する第1座金
    (4)と、 前記第1座金と摩擦接触して回転し、かつ前記駆動軸に
    対して回動自在な非金属製のギヤ(6)と、 前記第1座金と前記ギヤとの間に配置され、前記駆動軸
    に対して回動自在な第2座金(5)と、 前記第1座金を前記ギヤに付勢し、その付勢力によって
    生じた摩擦力で前記駆動軸の回転を前記ギヤに伝達する
    付勢手段(9)と、 前記ギヤに対して前記第1座金の反対側で接触し、前記
    第1座金よりは径の小さい第3座金(8b)を有するこ
    とを特徴とする滑りクラッチ機構。
JP8177439A 1996-06-18 1996-06-18 滑りクラッチ機構 Pending JPH102345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8177439A JPH102345A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 滑りクラッチ機構

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JP8177439A JPH102345A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 滑りクラッチ機構

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Publication Number Publication Date
JPH102345A true JPH102345A (ja) 1998-01-06

Family

ID=16030972

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8177439A Pending JPH102345A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 滑りクラッチ機構

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JP (1) JPH102345A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4844437A (en) * 1986-05-30 1989-07-04 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet separating arrangement

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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