JPH10234559A - 家屋埋込み型サインポスト - Google Patents

家屋埋込み型サインポスト

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JPH10234559A
JPH10234559A JP3893897A JP3893897A JPH10234559A JP H10234559 A JPH10234559 A JP H10234559A JP 3893897 A JP3893897 A JP 3893897A JP 3893897 A JP3893897 A JP 3893897A JP H10234559 A JPH10234559 A JP H10234559A
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Hiroaki Nakajima
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新聞等の投函物の屋内側への奥深い差し込み
を支障のないものとし、寒冷地等においても有効な、断
熱性、通気遮断性等を高める。 【解決手段】 家屋躯体壁部に屋内外を貫通して埋込み
配設されるサインポストであって、投入口を持ち、壁部
の屋外側に取付配置される口金部と、壁部に埋込まれる
中空筒状の収納ダクト部と、壁部の屋内側に取付配置さ
れる中空筒状の取出し部(5)とを備え、取出し部
(5)に設けられた開閉蓋(52)の屋外側裏面には、
下方に向って突出度が大きくなるリブ(54)が鉛直方
向に配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、家屋埋込
み型サインポストに関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、郵便物、新聞等の受入れのため
の容量が選択可能であるとともに、寒冷地においても、
断熱性、気密性等が良好で、外部冷気の屋内への流入
や、屋内暖気の流出を防止し、しかも組立や新聞等の投
函物の投入も容易な、新しい家屋埋込み型サインポスト
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、門扉や塀、あるいは家屋の玄
関扉に設けたサインポストだけでなく、家屋の壁部を貫
通して埋込み配設したサインポストが知られている。こ
の家屋埋込み型サインポストは、屋内から直接に郵便物
や新聞等を取出すことができることから、生活上の利便
性に優れ、寒冷地においては冬期の厳しい寒さの時に、
また真夏の日射しの強い時に屋外に出なくとも郵便物等
を手にすることができるという特徴がある。
【0003】このような家屋埋込み型サインポストにつ
いては、従来、図16に示したように、壁部(1)の柱
(2)の間に、郵便物等の投入開口(31)を持つ口金
部(3)を埋込み、投入開口(31)が外壁サイディン
グ(4)の表面に位置するようにし、かつ、屋内側より
口金部(3)の中空部に中空筒状の取出し部(5)を挿
入して連設した構造のものが知られている。
【0004】この構造においては、口金部(3)と取出
し部(5)の埋込み深さ、その両者の連設位置を調整す
ることで、同一の部材であっても、家屋の状態に応じ
て、サイディング(4)の施工厚み(t1 )や、壁部
(1)の厚み(t2 )が変わっても施工上の対応が可能
であるという特徴がある。しかしながら、以上のとおり
の家屋埋込み型サインポストの場合には、家屋に直接配
設することから、防犯,防火,防水性、さらには気密性
等の観点からの投入開口(31)はあまり大きくするこ
とができず、おのずと口金部(3)の大きさは決まって
しまい、この口金部(3)に取出し部(5)を連設する
ことで、上記のとおりのサイディング(4)の施工厚み
(t1 )や壁部(1)の厚み(t2)への対応が可能と
されたとしても、郵便物等を受入れる中空部の容量はわ
ずかの範囲で変更可能であるにすぎないという問題があ
る。
【0005】つまり、より大きな容量のサインポストと
するには制約があった。そして、この制約のために、郵
便物,新聞等の投函物を受入れることが難しくなり、こ
れらが屋外にはみ出したり、中空部内において新聞等が
広がってしまって、次の投函物が入らない等の問題を起
こしていた。そしてまた、以上の家屋埋込み型サインポ
ストの場合には、寒冷地等の場合のように、屋外と屋内
の気温や湿度に大きな差がある環境に対して対応策とし
ては全く不充分であった。
【0006】それと言うのも、家屋埋込み型サインポス
トの場合には、屋外と屋内とが連通しているため、寒冷
地では、屋外の冷気や湿気が屋内に侵入しやすく、屋内
の暖気も流出しやすく、サインポストの存在によって居
住の快適性が失われ、結露が生じやすくなり、家屋の損
傷も生じさせるという問題があることから、熱慣流率を
低くして、断熱効果を高めて結露を抑止し、さらに気密
性を高めることが必要とされていたからである。
【0007】このため、サインポストとしての受入れ容
量の選択範囲が大きく、サイディング厚み,柱・壁部厚
みへの対応とともに容量変更への対応に優れ、寒冷地等
の屋外と屋内の気温や湿度の差の大きな環境において
も、熱慣流率を低くし、断熱効果を高めて結露を抑え、
気密性を高めることのできる、改善された家屋埋込み型
のサインポストの実現が求められていた。
【0008】このような背景から、この出願の発明者ら
は、投入口を持ち、躯体壁部の屋外側に取付配置される
口金部と、躯体壁部に埋込まれる中空筒状の収納ダクト
部と、躯体壁部の屋内側に取付配置される中空筒状の取
出し部とを備え、口金部の投入口と、収納ダクト部並び
に取出し部の筒状中空部とにより屋内外が連通されるこ
とを特徴とする家屋埋込み型のサインポストであって、
口金部の投入口には投入口扉が設けられているととも
に、この投入口扉の内方には、バネ機構により閉じられ
る中扉が配設されていることを特徴とする家屋埋込み型
サインポストを提案した。
【0009】この家屋埋込み型サインポストは、図17
および図18に例示したように、たとえば、投入開口
(31)を持ちアダプター(32)によって家屋の柱等
の躯体壁部(1)に取付けられる口金部(3)と、躯体
壁部(1)に埋込まれる中空筒状の収納ダクト部(6)
と、躯体壁部(1)の屋内側に取付配置される中空筒状
の取出し部(5)とを備え、家屋への配設時には、口金
部(3)に対して収納ダクト部(6)が、またこの収納
ダクト部(6)に対しては取出し部(5)が連設され
て、口金部(3)の投入開口(31)と、収納ダクト部
(6)並びに取出し部(5)の筒状中空部(61)(5
1)とによって、屋内外が連通されているものである。
【0010】口金部(3)の長さL1 の選択によって、
サイディング(4)の施工厚み(t 1 )への対応が可能
で、このことは、長さL1 の異なる口金部(3)を部材
として用意しておくか、アダプター(32)との接合を
位置可変とすることによって可能とされる。また、収納
ダクト部(6)と取出し部(5)の各々の長さL2 ,L
3 の選択と、相互の接続位置の調整によって、躯体壁部
(1)の厚み(t2 )への対応も可能となる。そして、
口金部(3)と連結される収納ダクト部(6)の中空部
(61)と、取出し部(5)の中空部(51)の大きさ
の選択によって、郵便物等の投函物の収納容量は、より
大きな範囲で可変となる。
【0011】そして、以上の構造においては、寒冷地等
においても有効な、熱慣流率を低くし、断熱効果を高め
て内部結露を抑え、気密性を高めてもいる。すなわち、
口金部(3)については、その前端が家屋の外壁サイデ
ィング(4)の前面に突出するようにし、投入開口(3
1)には投入口扉(33)を設け、バネ機構によって郵
便物等の投函時には内側に押し込まれて開き、投函後に
はバネによって閉じるようにしているとともに、口金部
(3)には、さらに、投入口扉(33)の内方に、屋内
外での通気遮断性と断熱性を高めるために、同様にバネ
機構によって閉じられて開閉自在とされた中扉(34)
を設けてもいる。
【0012】そして、取出し部(5)には、取出しのた
めの開閉扉(52)が設けられてもいる。中扉(34)
は、寒冷地等において投入開口(31)から伝わる屋外
の低い気温が、直接的に、収納ダクト部(6)や取出し
部(5)の中空部(61)(51)を介して屋内に伝わ
ることを緩和するバッファー空間手段としての役割を果
たし、かつ、屋外の湿気を含んだ冷気が投入開口(3
1)より流入して内部結露を生じさせることを防ぐ役割
を果たしている。
【0013】中扉(34)は、屋外および屋内の気温や
湿度の大きな差にともなう不都合を解消して、熱慣流率
を低くし、結露の生成を防ぎ、断熱効果を高め、さらに
気密性を高めているものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のとおりの、この
出願の発明者らが提案した家屋埋込み型サインポストは
優れた特徴を持ち、寒冷地においてその性能が生かされ
るものであるが、その細部の構造についてはいくつかの
点で改善が望まれていた。このような改善点として、取
出し部(5)の屋内側開口に設けられる開閉蓋(52)
に関するものがあった。すなわち、寒冷地向の家屋埋込
み型サインポストにおいては、断熱性や気密性の確保、
向上の観点より、取出し部(5)の屋内側開口への開閉
蓋(52)の取付けはほぼ欠かせないものとしてある
が、たとえば図17や図19に示したように、開閉蓋
(52)の下端部に、屋外側への折れ曲がり/段差部
(53)が存在する場合には、図19のように、投入口
(31)より投入された新聞(10)等の投函物の先端
部が引掛かってしまい、投函物をさらに奥まで差し込め
ないという事態が発生しやすい。このような場合には、
投入口(31)から投入されて差し込まれた新聞(1
0)等の存在によって、前記の投入口扉(33)、中扉
(34)、そして開閉蓋(52)の全てが半開きの状態
となり、屋内と屋外との断熱や気密性が破れてしまうこ
とがある。
【0015】このため、新聞(10)等の投函物が円滑
に屋内側に深く差し込まれるための改善策が求められて
いた。問題を解消するためには開閉蓋(52)に前記の
ような折れ曲がり/段差部(53)がないようにすれば
よいが、実際には、このような折れ曲がり/段差部(5
3)は、パッキンを用いての断熱性の確保の点からも欠
かせないことがあるため、何らからの別の方策が是非と
も望まれていた。
【0016】しかもまた、従来の開閉蓋(52)につい
ては、取出し部(5)の屋内側開口への取付け組立てに
ついても容易でない場合があり、さらに断熱性や気密性
の向上の点でもさらなる改善が望まれてもいた。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の発明
は、上記のとおりの課題を解決するものとして、まず第
1に、投入口を持ち、躯体壁部の屋外側に取付配置され
る口金部と、躯体壁部に埋込まれる中空筒状の収納ダク
ト部と、躯体壁部の屋内側に取付配置される中空筒状の
取出し部とを備え、口金部の投入口と、収納ダクト部並
びに取出し部の筒状中空部とにより屋内外が連通される
家屋埋込み型のサインポストであって、口金部の投入口
には投入口扉が設けられているとともに、取出し部には
開閉蓋が設けられ、この開閉蓋の屋外側の裏面には下方
に向って突出度が大きくなるリブが鉛直方向に配設され
ていることを特徴とする家屋埋込み型サインポストを提
供する。
【0018】このサインポストは、複数のリブが配設さ
れている家屋埋込み型サインポストや、裏面の略中央部
には突出度のより大きなリブが、またその左右には突出
度の小さなリブが配設されている家屋埋込み型サインポ
スト等をその態様としてもいる。そしてこの出願の発明
は、第2には、投入口を持ち、躯体壁部の屋外側に取付
配置される口金部と、躯体壁部に埋込まれる中空筒状の
収納ダクト部と、躯体壁部の屋内側に取付配置される中
空筒状の取出し部とを備え、口金部の投入口と、収納ダ
クト部並びに取出し部の筒状中空部とにより屋内外が連
通される家屋埋込み型のサインポストであって、口金部
の投入口には投入口扉が設けられているとともに、取出
し部には開閉蓋が設けられ、この開閉蓋は、取出し部本
体の左右内壁の差し込み穴へ両端が差し込まれる芯線に
取付けられてこの芯線の回転にともなって開閉自在とさ
れており、芯線は、略中央部において円弧状のくびれ部
を有し、この円弧状のくびれ部を絞ってたわませてその
両端を前記差し込み穴に差し込むことを特徴とする家屋
埋込み型サインポストを提供する。
【0019】さらに第3には、投入口を持ち、躯体壁部
の屋外側に取付配置される口金部と、躯体壁部に埋込ま
れる中空筒状の収納ダクト部と、躯体壁部の屋内側に取
付配置される中空筒状の取出し部とを備え、口金部の投
入口と、収納ダクト部並びに取出し部の筒状中空部とに
より屋内外が連通される家屋埋込み型のサインポストで
あって、口金部の投入口には投入口扉が設けられている
とともに、取出し部には開閉蓋が設けられており、取出
し部本体の開閉蓋との接触部にはパッキンスペースが配
設されてパッキンが取付けられていることを特徴とする
家屋埋込み型サインポストをも提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記の特徴に
よって、新聞等の投函物を取出し部の開閉蓋によってじ
ゃまされることなしにスムーズに奥深く差し込むことが
できるようにし、断熱性、気密性もさらに良好とし、開
閉蓋の取付けも容易としているが、以下に実施例を示
し、さらに詳しく発明の実施の形態について説明する。
【0021】
【実施例】添付した図面の図1および図2は、この発明
のサインポストについて、その取出し部(5)と開閉蓋
(52)の構造を例示した断面図と、開閉蓋(52)の
屋外側から見た正面図と断面図である。なお、サインポ
スト全体の構造としてはこの図1および図2では省略し
ているが、基本的には図11および図12に従うもので
ある。
【0022】図1および図2に例示したように、この発
明の家屋埋込み型サインポストでは、取出し部(5)の
屋内側開口に取付けた開閉蓋(52)について、その屋
外側の裏面には、従来のように下端に屋外側への折れ曲
がり/段差部(53)が設けられているとともに、下方
に向って突出度が大きくなるリブ(54)が配設されて
もいる。
【0023】下端の折れ曲がり/段差部(53)は、取
出し部(5)の開口にあって断熱性向上のために配設し
たパッキン(55)との接触面積を狭くすることが好ま
しいとの観点から設けられている。このような折れ曲が
り/段差部(53)の存在は、図19にも示したように
新聞(10)等のサインポスト内への差し込みにとって
障害となりかねないものである。
【0024】しかしながら、上記のように、下向きに突
出度が大きくなるリブ(54)が配設されていることに
よって、新聞等の奥深くへの投函差し込みは極めて容易
となる。つまり、新聞等の投函物は、開閉蓋(52)の
図中の矢印方向への開放にともなってその先端を前記リ
ブ(54)に沿ってすべらせて最終的にはこのリブ(5
4)から離れ、前記の折れ曲がり/段差部(53)にじ
ゃまされずに屋内側へと奥深く差し込まれることにな
る。
【0025】リブ(54)の配設については、開閉扉
(52)に対し鉛直方向に設けられるが、その左右端の
幅内の全体に渡って配設することは必ずしも必要ではな
い。一つの目安としては、比較的長さのある投函物とし
て新聞を想定すると、図2に例示したように、新聞の投
函時の幅(W)(約20cm程度)の範囲内にリブ(5
4)が存在するように考慮される。この図2の例の場合
には、幅(W)の範囲内に、開閉蓋(52)の横方向の
略中央部に、鉛直方向の二つ以上のリブ(54)が存在
するようにしている。
【0026】リブ(54)は一つでもよいが、投函物の
先端との接触の安定性の点からは複数とすることがより
好ましい。リブ(54)は下方に向って突出度がより大
きくなるようにしたものであるが、図3に例示したよう
に、その突出度は、連続して変化する曲面や傾斜(54
A)を持つようにするのが望ましい。このような曲面
や、傾斜(54A)は投函物のすべりを円滑とする。ま
た、その頂部(54B)は、鋭角のエッジにならないよ
うにする。投函物をやぶかないようにするためである。
【0027】前記の折れ曲がり/段差部(53)が存在
する開閉蓋(5)について、リブの突出高さとの関係に
ついてみると、まず、図3および図4のように、 リブ(54)の突出高さ :H1 折れ曲がり/段差部(53)の高さ:H2 リブ(54)と折れ曲がり/段差部(53)との間隔:
3 とすると、図4のように、H1 >H2 の場合は何ら支障
はないが、H1 <H2 の場合には、新聞等の投函物が折
れ曲がり/段差部(53)に引掛かってしまう心配があ
る。
【0028】また、H1 >H2 の場合であっても、H3
の長さによっては、たとえば開閉蓋(52)が30°傾
斜した時を例示した図5のように、あまりH3 が長いと
新聞等の投函物が同様に引掛かってしまうことがある。
このことからは、H1 >H2であって、H3 は可能な限
り短かくするのが好ましいことがわかる。また、サイン
ポストの大きさにもよるが、サインポストへの新聞の入
り方、その状態や、さらに幅や径の細い投函物の場合に
は、図1や図2に例示した略中央部に設けたリブ(5
4)と接触しないことも考えられる。このような場合に
対応するには、図4に概要を例示したように、たとえ
ば、左右幅方向の略中央部にはより突出高さの高いリブ
(54)を配置し、その左右に小さなリブ(55)を配
置するようにしてもよい。図7、図8および図9はその
実施例を示した開閉蓋(52)の屋外側からの正面図
と、そのA−A、B−B並びにC−C断面図である。
【0029】また、以上の例には、左右方向に幅広の横
型サインポストを例にして説明したが、図10は、縦型
サインポストの場合について例示したものである。この
例では、左右幅が狭いことから、中央部のみに下向きに
突出度の大きくなるリブ(54)が設けられている。い
ずれの態様においても、この発明におけるリブ(5
4)、そして(55)の存在によって、新聞等の投函物
は屋内開閉蓋(52)に引掛かることもなく、スムーズ
に屋内側へと深く差し込まれることになる。これによっ
て、投函物が引掛かり、サインポストの断熱性や気密性
が破られるという問題も生じない。
【0030】もちろん、雨水の侵入という問題も生じな
い。次にこの発明の第2の特徴について説明する。これ
は開閉蓋の取付けに関するものである。前記の開閉蓋
(52)については、通常は、バネ機構を付けることな
しに自然の自重落下によって必ず閉じる構造としてい
る。これは、開閉蓋(52)を回転させるための軸とし
ての芯線を取出し部(5)本体に取付けることによって
実現する。
【0031】すなわち、図11<A>に示したように、
取出し部(5)の開口端内壁の左右に設けた差し込み穴
(56)に、芯線(57)の両端を差し込んでいる。こ
の際には、ステンレス棒や鉄棒等からなる芯線(57)
をたわませて容易に差し込むことができる。しかしなが
ら、たとえば図11<B>のように、縦型サインポスト
等の場合には、左右幅が狭いため、芯線(57)をたわ
ませることができない。このため、特別の部品が必要に
なっている。
【0032】このような問題に対し、この発明では、縦
型サインポストのように左右幅の狭いサインポストであ
っても、芯線(57)によって容易に開閉蓋を取付けら
れるようにしている。すなわち、この発明では、図12
に例示したように、略中央部において円弧状のくびれ部
(57A)を有している芯線(57)を用いる。このく
びれ部(57A)を治具(58)によって絞ることで芯
線(57)をたわませることができるようにしている。
このことで、芯線(57)を、前記の取出し部(5)本
体の差し込み(56)に簡単に差し込むことができる。
【0033】前出の図10に例示した縦型サインポスト
においては、開閉蓋(52)が、このくびれ部(57
A)を持つ芯線(57)によって開閉自在に取付けられ
ていることがわかる。そして、さらにこの発明の第3の
特徴は、開閉蓋(52)は、図13に概要を示したよう
に、取出し部(5)の開口に設けたパッキンスペースに
装着されたパッキン(7)に接触するようにしているこ
とである。開閉蓋(52)は、前記開口の全周に設けら
れたパッキン(7)に当接するようにしているのであ
る。このことによってサインポストの気密性は向上し、
湿気を含んだ温かい室内空気のサインポスト内への流入
による結露を防止することができる。
【0034】なお、このパッキン(7)への開閉蓋(5
2)の当接については、図13にも示したが、接触面積
はできるだけ少ない方がよい。このため、開閉蓋(5
2)の下端は、屋外側への折れ曲がり/段差部(53)
を形成するのが好ましいのである。図14および図15
は、以上のようなパッキン(7)の配設実例を示したも
のである。取出し部(5)には、パッキン(7)の取付
けのためのパッキンスペースが設けられてもいる。
【0035】以上のとおりの特徴を持つこの発明におい
ては、サインポスト全体の構成は、図17および図18
に示した従来のものを基本的とすることができる。もち
ろん細かく限定されることはないが、補足的に説明して
おくと、投入口(31)に設けられた投入口扉(33)
とともに中扉(34)が設けられることが望ましい。こ
の中扉(34)については、屋外および屋内の気温や湿
度の大きな差にともなう不都合を解消して、熱慣流率を
低くし、結露の生成を防ぎ、断熱効果を高め、さらに気
密性を高めるために、断熱性中扉とすることが好まし
い。発泡ウレタン樹脂等の発泡樹脂材をその素材として
用いることができる。そして、この断熱性の中扉(3
4)は、バネ機構によって自動的に閉じられるようにす
るのが好ましい。
【0036】バネ機構がない場合には、口金部(3)に
設けた中扉(34)の上部を回動自在に支持するだけで
も自重によって自然に閉まることも考えられるが、完全
ではなく、また、半開きの状態になってしまうことも懸
念される。バネ機構については、その方式に特に限定は
なく、スプリングコイルによる方式や、ねじりバネによ
る方式等の各種のものであってよい。
【0037】また、断熱性,通気遮断性等の効果をさら
に高めるための手段として、この発明の家屋埋込み型サ
インポストでは、投入口扉(33)と中扉(34)との
間には、さらに通気を抑止するエラストマー製等のカー
テン部材を設けることも有効である。このカーテン部材
は、郵便物等の投函物がはさまって中扉(34)が半開
きの状態になった時でも、屋内外の通気を少しでも防ぐ
役割を果たすこともできる。
【0038】中扉(34)の配設は、郵便物等の投函を
難しくすることが考えられ、特に、厚みの薄いハガキや
新聞等の場合には投函を難しくしたり、投函の途中では
さみ込んで、結果的に断熱性や通気遮断性を失わせるこ
とが考えられることから、より実際的には、投函時に投
入口扉(33)が開かれるとほぼ同時に中扉(34)や
カーテン部材が、投入口扉(33)により押し込まれて
開かれるようにするのが好ましい。
【0039】また、この発明のサインポストでは、図1
7にも示したように、口金部(3)の下部には水抜き穴
(35)を設けて、投入口(31)と投入口扉(33)
との隙間から口金部(3)内部に侵入した雨水や中扉
(34)において生じた結露水の排出を容易とすること
や、その排出のために口金部(3)内部に前方への傾斜
面(36)を設けること、さらには、水抜き穴(35)
の下方に水切り部材(37)を設け、排除された雨水や
その凍結されたつららがサイディングや、サイディング
と躯体壁部との間の通気層を損うことを防止することも
望ましい。
【0040】また、この発明のサインポストは、主材を
プラスチック性として熱伝導率を下げることや、図17
の従来の構造のように、口金部(3)や収納ダクト部
(6)の投入口(31)の近傍側に押出し成形、ブロー
成形等にともなって断熱空気層部を設けたり、口金部
(3)の取付部にパッキンを用いて気密性を保つこと等
の手段が、寒冷地における家屋埋込み型のサインポスト
の構成として有効でもある。
【0041】
【発明の効果】以上、詳しく説明したとおり、この発明
の家屋埋込み型サインポストによって、家屋壁部の厚み
が異なる場合でも施工上の対応性を有し、しかも郵便
物、新聞等の投函物の受入れのための容量可変性の大き
な対応が可能となり、リブを有する取出し部開閉蓋の採
用によって新聞等の投函物を支障なく容易に屋内側に奥
深く差し込むことができ、開閉蓋の取付けをも容易とす
るとともに、開閉蓋当接部へのパッキンの配設によって
も、寒冷地等の屋外と屋内との気温や湿度の差の大きな
環境においても、熱慣流率を低くし、断熱効果を高めて
内部結露を抑え、気密性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示した縦断面図である。
【図2】図1に対応する屋外側から見た部分正面図と部
分横断面図である。
【図3】リブの高さ等について示した概要断面図であ
る。
【図4】<A><B>は、各々、リブの高さ等との関係
について示した概要断面図である。
【図5】図4とは別に<A><B>は、各々、リブの高
さ等との関係について示した概要断面図である。
【図6】突出高さの異なるリブの配置を例示した概要正
面図と要部断面図である。
【図7】図6の実例を示した正面図である。
【図8】<A><B>は、各々、図7のA−A断面図と
B−B断面図である。
【図9】図7のC−C断面図である。
【図10】縦型サインポストの例を示した開閉蓋の屋外
側から見た正面図、その断面図、および背面図である。
【図11】<A><B>は、各々、開閉蓋取付けのため
の芯線の差し込みとその問題点を示した概要斜視図であ
る。
【図12】この発明の芯線を示した概要斜視図である。
【図13】この発明のパッキンの配線を示した概要断面
図である。
【図14】図13に対応する実例を示した断面図であ
る。
【図15】同様に図13に対応する実例を示した断面図
である。
【図16】従来の家屋埋込み型サインポストを示した縦
断面図である。
【図17】発明者が提案している家屋埋込み型サインポ
ストを例示した縦断面図である。
【図18】図11の場合の組立てを示した概要斜視図で
ある。
【図19】サインポストにおける開閉蓋の問題を示した
縦断面図である。
【符号の説明】
1 壁部 2 柱 3 口金部 31 投入口 32 アダプター 33 投入口扉 34 中扉 35 水抜き穴 36 傾斜面 37 水切り部材 4 サイディング 5 取出し部 51 中空部 52 扉 53 折れ曲がり/段差部 54,55 リブ 56 差し込み穴 57 芯線 58 治具 6 収納ダクト部 61 中空部 7 パッキン 10 新聞

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入口を持ち、躯体壁部の屋外側に取付
    配置される口金部と、躯体壁部に埋込まれる中空筒状の
    収納ダクト部と、躯体壁部の屋内側に取付配置される中
    空筒状の取出し部とを備え、口金部の投入口と、収納ダ
    クト部並びに取出し部の筒状中空部とにより屋内外が連
    通される家屋埋込み型のサインポストであって、口金部
    の投入口には投入口扉が設けられているとともに、取出
    し部には開閉蓋が設けられ、この開閉蓋の屋外側の裏面
    には下方に向かって突出度が大きくなるリブが鉛直方向
    に配設されていることを特徴とする家屋埋込み型サイン
    ポスト。
  2. 【請求項2】 複数のリブが配設されている請求項1の
    家屋埋込み型サインポスト。
  3. 【請求項3】 裏面の略中央部には突出度のより大きな
    リブが、またその左右には突出度の小さなリブが配設さ
    れている請求項2の家屋埋込み型サインポスト。
  4. 【請求項4】 投入口を持ち、躯体壁部の屋外側に取付
    配置される口金部と、躯体壁部に埋込まれる中空筒状の
    収納ダクト部と、躯体壁部の屋内側に取付配置される中
    空筒状の取出し部とを備え、口金部の投入口と、収納ダ
    クト部並びに取出し部の筒状中空部とにより屋内外が連
    通される家屋埋込み型のサインポストであって、口金部
    の投入口には投入口扉が設けられているとともに、取出
    し部には開閉蓋が設けられ、この開閉蓋は、取出し部本
    体の左右内壁の差し込み穴へ両端が差し込まれる芯線に
    取付けられてこの芯線の回転にともなって開閉自在とさ
    れており、芯線は、略中央部において円弧状のくびれ部
    を有し、この円弧状のくびれ部を絞ってたわませてその
    両端を前記差し込み穴に差し込むことを特徴とする家屋
    埋込み型サインポスト。
  5. 【請求項5】 投入口を持ち、躯体壁部の屋外側に取付
    配置される口金部と、躯体壁部に埋込まれる中空筒状の
    収納ダクト部と、躯体壁部の屋内側に取付配置される中
    空筒状の取出し部とを備え、口金部の投入口と、収納ダ
    クト部並びに取出し部の筒状中空部とにより屋内外が連
    通される家屋埋込み型のサインポストであって、口金部
    の投入口には投入口扉が設けられているとともに、取出
    し部には開閉蓋が設けられており、取出し部本体の開閉
    蓋との接触部にはパッキンスペースが配設されてパッキ
    ンが取付けられていることを特徴とする家屋埋込み型サ
    インポスト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144310A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Sekisui Chem Co Ltd 床下収納装置

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