JPH10233206A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

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JPH10233206A
JPH10233206A JP9032390A JP3239097A JPH10233206A JP H10233206 A JPH10233206 A JP H10233206A JP 9032390 A JP9032390 A JP 9032390A JP 3239097 A JP3239097 A JP 3239097A JP H10233206 A JPH10233206 A JP H10233206A
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JP
Japan
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carbon
carbon material
secondary battery
battery
negative electrode
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Withdrawn
Application number
JP9032390A
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English (en)
Inventor
Tomotaka Hashimoto
知孝 橋本
Yoshihiko Mori
吉彦 森
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い充放電容量をもつ炭素およびそれを用い
た二次電池を得る。 【解決手段】 正極、負極および有機電解液を基本構成
とする非水電解液二次電池であって、基材炭素材料の表
面を被覆炭素材料で被覆してなる構造を有する炭素材料
を負極に用い、該被覆炭素材料のX線広角回折法による
(002)面が基材炭素材料表面に対して平行に配向
し、かつ、その配向度が70%以上であることを特徴と
する非水電解液二次電池である。また外装材にシートを
用い、前記炭素材料と接触するように構成したシート状
二次電池である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高容量の二次電池に
関するものであり、特に負極材料である炭素の改良に関
するものである。またこの負極材料を用いたシート状二
次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、有機電解液を用いた二次電池、特
にリチウムを用いた二次電池は高いエネルギー密度を有
することから注目を集めている。機器の小型化、軽量化
が可能なことから、リチウムイオン二次電池は、最近カ
メラ一体型VTRあるいは携帯電話等の携帯機器に多く
使用されるようになってきた。しかしながら、機器の一
層の小型化、軽量化の要求、あるいは機器使用時間の長
時間化の要求がなおも強く、したがって、より高い容量
をもつ二次電池の開発が望まれている。リチウムイオン
二次電池の高容量化のためには負極として使用される炭
素材料の充放電容量の増大と放電ロス(充電されても放
電されない容量)を減少し、それによる充放電効率(放
電容量/充電容量)の向上が最も効果的である。現在、
負極用炭素材料としては、コークス系炭素あるいはグラ
ファイト系炭素材料などが使用されている。最近、例え
ばScience,VOL. 264, 22 APRIL (1994) p.556 で報告さ
れているように、コークス系炭素の中で低結晶性の炭素
材料は非常に大きな充電容量をもつことがわかり、注目
を集めている。
【0003】しかしながら、コークス系炭素は放電ロス
がグラファイトに比べて多い欠点がある。一般に充電量
が大きくても、放電ロスが大きな炭素を負極として使用
する場合には、放電ロス分を充電するための無駄な正極
材料を必要とし、結局電池を作製したときの電池放電容
量が低くなってしまい、このままでは二次電池としての
高容量化が期待できない。
【0004】また薄型化、軽量化を意図するものとし
て、ペーパー電池、薄型扁平電池あるいはプレート状電
池と称される薄型の電池が近年開発されている。これら
の電池の外装材としては、金属板を用いるもの、プラス
チック板を用いるもの、より薄型化、軽量化のためプラ
スチックフィルムを用いるもの、あるいはガス透過を防
ぐためプラスチック板やプラスチックフィルムに金属薄
膜層を施したものなどが用いられている。これら外装材
は例えば金属と金属の組合せで構成されるもの、金属と
プラスチックで組合せ構成されるもの、プラスチックと
プラスチックの組合せで構成されるものが提案されてい
る。
【0005】しかしながら、これらの軽量、薄膜化を意
図した電池では、その外装材は用いる材料に関わらず薄
いため、充放電時、特に初充電時に内部で発生したガス
の内圧により、外装材が膨らみ変形したり、あるいはひ
どい場合には、それによって内部の電解液が漏液し、周
辺機器を破損するなど、信頼性が低いという問題点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題を
解決して、Liを多量に吸蔵でき、かつ多量に放出でき
る炭素材料を開発することにより高容量の二次電池を提
供するものである。また高容量で信頼性の高いシート状
二次電池を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、放電ロス量と炭素
の表面状態に深い関わり合いがあることを見い出し本発
明の完成に至った。炭素原子の六員環からなる網面構造
をもつ炭素の結晶には異方性があり、X線広角回折法に
より測定される(002)面に代表される反応性の低い
基底面と、(100)や(110)に代表される反応性
の高いエッジ面が存在することが知られている。
【0008】エッジ面にある炭素原子は基底面にある炭
素原子に比べ酸化されやすく、大気中の酸素や水分によ
り、水酸基やカルボキシル基等の酸性官能基が容易に導
入される。ところが、本発明者らの研究から炭素材料表
面に酸性官能基が多いと放電ロスが増加し、高容量の電
池を作製することが困難となることが明かとなった。
【0009】以上の観点から、炭素材料の放電ロスを減
らすために表面のエッジ面を減らし、基底面で覆うこと
は有効な手段と考えられる。しかしながら、多くの炭素
材料は固体状態となった原料を粉砕後焼成、或いは焼成
後粉砕処理して得られるため、粉砕によって形成される
表面は基底面とエッジ面が混在した状態となっている。
【0010】本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検
討を重ねた結果、炭素材料の全ての表面が基底面で覆わ
れる手法を開発した。また、電池特性の関係について詳
細に調べた結果、特にコークス系炭素((002)面の
d値が3.40〜3.90Å)について、基材炭素材料
の放電量を減少させることなく、放電ロスをほぼなくす
ことができ、その結果として放電ロス分に相当する正極
が不要になり、電池容量を向上できることを見い出し
た。また、本発明者らは、充放電時のガス発生原因につ
いて検討した結果、ガス発生は、電解液が負極上で還元
されることにより生じることを明らかにし、さらに負極
上での電解液の還元によるガス発生は、負極炭素表面を
特定の構造を有する炭素で被覆することにより防止でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち本発明は、 (1) 基材炭素材料の表面を被覆炭素材料で被覆して
なる構造を有する炭素材料を負極に用いた非水電解液二
次電池であって、被覆炭素材料のX線広角回折法による
(002)面が基材炭素材料表面に対して平行に配向
し、かつ、その配向度が70%以上であることを特徴と
する非水電解液二次電池。 (2) 基材炭素材料のX線広角回折法による(00
2)面の平均面間隔d値が3.40〜3.90Åの範囲
である(1)記載の非水電解液二次電池。 (3) 被覆炭素材料は基材炭素材料のCVD処理によ
り得られることを特徴とする(1)又は(2)記載の非
水電解液二次電池。 (4) 被覆炭素材料は基材炭素材料の表面を有機物で
被覆した後に焼成して得られることを特徴とする(1)
又は(2)記載の非水電解液二次電池。 (5) (1)記載の非水電解液二次電池であって、外
装材としてシートを用いたことを特徴とするシート状二
次電池。外装材に薄型、軽量のシートを用いた場合の膨
れ防止に有効である。
【0012】本発明の二次電池は、該炭素材料からなる
電極を負極とし、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な
材料からなる正極との間にリチウムイオンの移動が可能
な媒体を設けた構造で構成される。本発明の負極炭素材
料は、基材炭素材料の表面を被覆炭素材料で被覆してな
る構造を有し、被覆炭素材料のX線広角回折法による
(002)面が表面に対して平行に配向しかつ、その配
向度が70%以上である炭素質材料である。
【0013】被覆した炭素の(002)面が表面に対し
て平行に配向していることは、炭素材料の断面の透過型
電子顕微鏡観察において、炭素結晶の格子像が表面に沿
って配向していることより確認できる。表層炭素の配向
度は透過型電子顕微鏡観察による炭素の格子像を画像解
析装置に入力し、空間周波数の強度の角度方向の分布を
求めることでパワースペクトル(角度vs.強度)を得
ることができる。
【0014】配向度は以下の式で表される。 配向度(%)=(180−α)×100/180 (ここでαはピークの半値幅(゜)を示す。) 配向度は70%以上が望ましく、70%未満の炭素材料
では放電ロスが増加して高容量の電池を得ることができ
ない。
【0015】また、配向した表面炭素層の厚さは透過型
電子顕微鏡観察による炭素の格子像において、表面から
被覆炭素と基材炭素の境界までの距離として求めること
ができる。この配向した表面炭素層の厚さは10〜10
00Åが適切であり、好ましくは50〜500Åが望ま
しい。配向した表層の厚さが10Åより小さいと被覆に
よる効果が十分でなく、一方表層が厚すぎると放電ロス
低減の効果はあるものの、充放電容量の小さい表面被覆
炭素の割合が増え、炭素粒子全体の充放電容量が低下し
てしまい良好な電池性能が得られない。
【0016】本発明に用いられる基材炭素材料は(00
2)面のd値が3.40〜3.90Åが好ましい。具体
的には石炭系あるいは石油系のピッチやタール、メソカ
ーボンマイクロビーズ、ナフタレン、アントラセン、フ
ェナントレン、ピレン、トリフェニレン、クリセン、コ
ロネン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素化合物及びそ
のピッチ、及びその酸化物や硫化物、あるいはポリアク
リロニトリル、フェノール樹脂、ポリスチレン、ハロゲ
ン化ビニル樹脂、ポリアセン、ポリパラフェニレン等の
共役系樹脂、ポリフルフリルアルコールなどの高分子等
を焼成して得られる炭素材料である。
【0017】本発明の炭素材料を得る方法はいくつかあ
る。第一の方法は基材炭素材料を加熱処理する際に、脂
肪族化合物や芳香族化合物の蒸気をキャリアガスと共に
炉内に導入して基材炭素材料表面に熱分解炭素を析出さ
せるCVD法である。熱分解炭素は処理条件により層
状、粒状、すす状等の形態を変えることが知られてい
る。(例えば、J.C.Bokeros;Chemistry and Physics of
Carbon Vol.5,p.1(1969))熱分解炭素の(002)面
が表面に対して平行に配向しかつ、その配向度が70%
以上であるためには、熱分解炭素が層状の形態をとらね
ばならず、粒状、すす状の析出ではこの範囲とならな
い。層状の熱分解炭素を得るには被覆炭素材料の原料の
選択とCVD処理条件の適正化を行わなければならな
い。
【0018】炉内に導入される炭素原料はメタン、エタ
ン、プロパン、ブタン等のアルカン、エチレン、プロピ
レン、ブテン、ブタジエン等のアルケンやジエン、シク
ロヘキサン、シクロペンタン等のシクロアルカン、ベン
ゼン、トルエン、エチルベンゼン等の芳香族化合物、及
びこれらの誘導体、あるいはジクロロメタン、ジクロロ
エタン、トリクロロメタン、トリクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素があげられる。炭素原料は炭素数が20
以下であることが望ましく、炭素数が大きくなると基材
炭素材料を被覆する前に炭化し、すす状となって基材炭
素を被覆するため表面の配向度の高いものは得られな
い。
【0019】これらの炉内でのガス濃度は90vol%
未満、望ましくは80vol%未満が望ましい。ガス濃
度が高いと基材炭素材料表面に配向度の高い炭素が得ら
れない。CVD処理のキャリアガスは窒素、アルゴン、
ヘリウム、水素あるいはこれらの混合ガスを用い、任意
の流量を流すことで行うことができる。酸素が混入する
と表面の析出物がすす状となりやすく配向度を低下させ
るため酸素濃度を低下させる必要がある。
【0020】CVD処理を行う場合、基材炭素材料を焼
成する際に行うか、或いは焼成後に改めて行ってもよ
い。CVD処理を行う炉の形態は特に限定されず、固定
床、流動床、ロータリーキルン等で行うことができる。
CVD処理を行う温度は500℃から2000℃が望ま
しく、より好ましくは600℃以上、基材炭素材料の焼
成温度以下で行うことが好ましい。これは500℃未満
の温度では表面炭素の析出がなく、基材炭素材料の焼成
温度より高い温度では基材炭素材料の性状が変化し、充
放電量が低下してしまう。CVD処理を行う時間は皮膜
炭素の厚さを目安に適切に行えばよい。
【0021】第二の方法は基材炭素材料表面を有機物で
被覆した後に焼成する方法である。被覆を行う原料とし
ては石炭系あるいは石油系のピッチ、ナフタレン、アン
トラセン、フェナントレン、ピレン、トリフェニレン、
クリセン、コロネン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素
化合物及びそのピッチ、あるいはポリアクリロニトリ
ル、フェノール樹脂、ポリスチレン、ハロゲン化ビニル
樹脂、ポリアセン、ポリパラフェニレン等の共役系樹
脂、ポリフルフリルアルコールなどの高分子等、種々の
ものを使用することが可能である。
【0022】被覆の方法は被覆物を溶媒希釈し基材炭素
材料と混合した後で脱溶媒する方法、加熱により被覆物
を溶融状態にし、基材炭素材料と混合する方法、基材炭
素材料表面でモノマーを重合させる方法などがある。被
覆後の焼成温度は500℃から2000℃が望ましく、
より好ましくは600℃以上、基材炭素材料の焼成温度
以下で行うことが好ましい。これは500℃未満の温度
では表面炭素の配向が充分でなく配向度が70%に達す
ることができなく、基材炭素材料の焼成温度より高い温
度では基材炭素材料の性状が変化し、充放電量が低下し
てしまう。焼成を行う時間は被覆炭素の配向度を目安に
適切に行えばよい。
【0023】焼成時の炉内ガスは窒素、アルゴン、ヘリ
ウム、水素、空気あるいはこれらの混合ガスを用い、任
意の流量を流すことで行うことができる。本発明におけ
る炭素材料の平均粒子径は、好ましくは1〜70μm、
さらに好ましくは3〜50μmの範囲にあることが望ま
しい。サブミクロン粒子を得ることは粉砕技術面で非実
用的であるし、また70μm以上の粒子を用いた時には
粒子同士の接触が充分でなく電極の抵抗が高くなり好ま
しくない。
【0024】炭素粒子による負極を作製する方法として
は、例えばスチレンブタジエンラテックスやPVDF、
テフロンなどのフッ素系バインダーと炭素粒子を混合し
た後銅箔上に該混合物を塗布する方法が挙げられる。次
に本発明の電池の正極について説明する。本発明の電池
の正極材料としてはリチウムイオンが可逆的に放出・吸
蔵でき、電子輸送が容易に行えるように電子伝導度が高
い材料が好ましい。この材料としては、例えば、TiS
2、TiS3、MoS2、MoS3、FeS、FeS2、T
aS2、CuS、Cu2S、CuCoS4などの金属硫化
物、V25、V613、MoO3、MnO2、CuO、C
521 2、Cr23、TiO2などの金属酸化物、N
bSe3、VSe2などの金属セレン化物、LiVO2
LiCrO2 、LiFeO2 、LiNiO2 、LiCo
2、LiMnO2、LiMn24、LiCoxSn
y2、LiCoNiO2、LiCoxFey2などのアル
カリ金属含有複合酸化物を用いることができる。通常は
これらのうちリチウムコバルト複合酸化物、リチウムニ
ッケル複合酸化物、リチウムマンガン複合酸化物など容
量の大きな材料を使用することが好ましい。これらの材
料を電極として用いる加工方法は、前記負極電極の場合
と同様の方法が利用可能である。
【0025】本発明の外装材として用いられるシートと
しては、水および有機溶媒の蒸気が電池性能を劣化させ
ない程度に、実質的に通過できない材料であり、かつ薄
く、軽量であれば良く、ステンレスシート、アルミニウ
ムシートなどの金属シート、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、アイオノマー樹脂、エチレン・ビニルアルコール
共重合体、ナイロン樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、芳香
族ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリフェニレンオ
キシド、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹
脂などを用いることができ、必要に応じて、これらの2
種以上のシートを積層したシートを用いてもよい。
【0026】次に、リチウムイオン移動媒体について説
明する。このイオン移動媒体としては、例えば、リチウ
ム塩を均一に溶解した非プロトン性有機溶剤の溶液、リ
チウム塩を高分子マトリックスに均一分散させた固体ま
たは粘調体、前記の非プロトン性有機溶剤の溶媒と高分
子マトリックスの混合物などが用いられる。これらに用
いるリチウム塩の具体例としては、LiPF6 、LiB
4、LiAsF6 、LiClO4、LiSbF6、Li
I、LiBr、LiCl、LiAlCl4、LiHF2
LiSCN、CF3SO3Li、C43SO3Li、(C
3SO22NLi、(CF3SO23CLi、(C49
SO22NLiなどがある。また、該移動媒体に用いる
非プロトン性有機溶剤として、プロピレンカーボネイ
ト、エチレンカーボネイト、ジエチルカーボネイト、メ
チルエチルカーボネイト、ジメチルカーボネイトなどの
有機カーボネイト、ブチロラクトン、プロピオラクト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、プロピオ
ン酸エチル、プロピオン酸ブチルなど脂肪族有機エステ
ル、グライム、ジグライム、トリグライム、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、シリコンオ
イルなどの有機エーテル、ピリジン、トリエチルアミン
などの有機アミン、アセトニトリル、プロピオニトリル
などの有機ニトリルの単体または混合物を少なくとも一
部含有するものであり、これに他の非プロトン性有機溶
媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、デカリンな
どの芳香族炭化水素、ヘキサン、ペンタン、デカンなど
の脂肪族炭化水素、フェノール、カテコール、ビスフェ
ノールなどのアルキルエステル、芳香族エステルやクロ
ロフォルム、四塩化炭素、ジクロロメタン、フロン、ト
リクレンなどのハロゲン系炭化水素を混合使用すること
も可能である。イオン移動媒体にプロトン性有機溶剤を
用いることは、電極表面で有機溶剤のプロトンが還元さ
れるため水素ガスが発生するとともに充放電効率低下を
引き起し好ましくない。次に前記高分子マトリックスと
しては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレ
ンオキシド、ポリテトラメチレンオキシド、ポリビニル
アルコール、ポリビニルブチラールなどの脂肪族ポリエ
ーテル、ポリエチレンスルフィド、ポリプロピレンスル
フィドなどの脂肪族ポリチオエーテル、ポリエチレンサ
クシネート、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラク
トンなどの脂肪族ポリエステル、ポリエチレンイミン、
ポリイミドおよびその前駆体、ポリアクリルニトリル、
ポリフッ化ビニリデンなどを用いることができる。
【0027】また、この移動媒体の一部に正極と負極の
短絡防止のためのセパレータを設けることができる。こ
のセパレータの例としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、セルロースなどの材料の多孔性シート、不織布が
用いられる。上記の負極および正極を用いて電池缶を作
製する場合、図4に示されるように負極および正極の箔
をセパレータを挟んで対向させた状態で巻回し、金属缶
内に充填し、さらに電解液を注入する方法によって電池
缶が得られる。
【0028】本発明の電池は、負極として放電ロスが少
なく従来の炭素材料を用いた負極から構成される電池に
比較して容量が大きく、工業上極めて有用である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に詳細に説明する。
【0030】
【実施例1】石油ピッチを原料として、1150℃で焼
成した難黒鉛化性炭素((002)面のd値が3.82
Å)を基材炭素材料として焼成炉内に静置した。100
0℃に加熱した焼成炉にArガス中にトルエンを16vo
l%混合した気体を40ml/分の流量で導入して1時
間CVD処理を行った。
【0031】次に、該炭素粉末の高分解能透過型電子顕
微鏡観察を以下の手順で行った。メタノールと精製水
1:1の混合溶液に該炭素粉末を少量加え、約5分間超
音波分散させた。この分散液をマイクログリッド上に1
滴滴下したのち風乾したものを透過型電子顕微鏡観察試
料とした。使用した顕微鏡は、日本電子(株)製高分解
能透過型電子顕微鏡JEM-4000FXであり、加速電圧は 400
kV、アンダーフォーカスε=500Åで観察した。C
VD処理を行った実施例1の炭素の表層部を図1に示
す。透過型電子顕微鏡写真の倍率は200 万倍である。
【0032】次に図1に示される写真から以下の方法に
より各種炭素の網平面の配向分布を求めた。画像解析は
旭化成工業(株)製高精細画像解析システムIP-1000 を
用いて行った。まず、スキャナーを用いて、図1の写真
における炭素材料の表面部分から200Å四方の領域を
読み込み解像度300dpiでスキャナー入力したの
ち、空間周波数の強度の角度方向の分布を求めることで
パワースペクトル(角度vs.強度)から配向度を計算
した。表1に配向度、表面皮膜炭素の厚さを示す。CV
D処理を行った炭素の表層部のみに配向性の高い炭素の
構造が確認できた。
【0033】また図3に角度方向に於けるパワースペク
トル分布を示す。次に、以下の手順で電極を作製した。
CVD処理を施した炭素の粉末280gに対しスチレン
ブタジエンラテックス6gを、200gの水中で混練分
散して作成したペーストを銅箔上に塗布することにより
負極塗膜を得た(乾燥後膜厚200mm、塗膜重量10
mg/cm2)。
【0034】次に、水酸化リチウム、水酸化コバルトを
混合後、大気中800℃の温度で8時間加熱してLiC
oO2 を合成した。このLiCoO2 粉末143gとテ
フロン粉末(平均粒径1μm)10g、アセチレンブラ
ック10gをトルエン200gとともに混練分散したペ
ーストをアルミニウム箔上に塗布し、正極塗膜を作製し
た(乾燥後膜厚200μm、塗膜重量26mg/c
2)。
【0035】該負極および正極塗膜を、電極面積が1c
2 となるように切断し、LiPF 6を1mol/l溶
解したプロピレンカーボネイト溶液を電解液として電池
を構成した。この電池に1mA/cm2 定電流後4.2
V定電位(正極・負極間電位)で充電したのち、0.1
mA/cm2 定電流で2.7Vの電位まで放電して充放
電特性を評価した。表1に炭素1g当たりの充電容量、
放電容量および充放電効率を示す。
【0036】CVD処理を行った炭素は、放電量が等し
く、充電量が低下し、充放電効率が著しく向上したこと
がわかる。また実際の電池としての容量を評価するため
に図4に示される電池缶を以下のように作製した。上記
の正極(図4中の1)および負極(2)との間にポリエ
チレン製の微多孔膜からなるセパレータ(5)を介在さ
せて互いに積層し、多数回巻回して渦巻き型の電極体を
作製した。さらに、この渦巻き型の電極体をSUS製電
池容器(6)中に収納した。負極リード端子(4)を電
池容器の内底部にスポット溶接により接続し、正極リー
ド端子(3)は電池封口板(7)に同様にして接続し
た。
【0037】次に、この電池缶容器中にプロピレンカー
ボネイト、エチレンカーボネイトおよびγ-ブチルラク
トンを体積比1:1:2で混合した混合溶媒に、電解質
として過塩素酸リチウムを1mol/lとなるように溶
解させて調整した電解液を注液し、該電池容器と前記電
池封口板とをポリプロピレン製パッキン(8)を介し、
嵌合することにより密封し、外径20mm、長さ50m
mの円筒型非水電解液電池を作製した。この電池を、充
放電電流1A、充電終止電圧4.2V、放電終止電圧
2.7Vで充放電を行った。このときの放電容量を表1
に示す。CVD処理を行った炭素を用いた場合、高い放
電量が得られることがわかった。これは負極炭素の効率
が高いため、正極の量を削減し、結果として負極の量を
増加させることができたことによる。
【0038】
【比較例1】CVD処理を施さない難黒鉛化性炭素を用
いた以外は実施例1と同様の方法で行った。未処理の基
材炭素材料の表層部を図2、角度方向に於けるパワース
ペクトル分布を図3に示す。また実施例1と同様の方法
で求めた配向度、表面皮膜炭素の厚さ、炭素1g当たり
の充電容量、放電容量および充放電効率を表1に示す。
【0039】
【実施例2】実施例1で用いた難黒鉛化性炭素を基材炭
素材料として焼成炉内に静置した。1100℃に加熱し
た焼成炉にArガス中にベンゼンを7vol%混合した気
体を50ml/分の流量で導入して10分間CVD処理
を行った。該炭素粉末を実施例1と同様に透過型電子顕
微鏡観察を行い、配向度を求めたところ、72%であ
り、表面被覆炭素の厚さは10Åであった。
【0040】次に、実施例1と同様の方法で炭素1g当
たりの充電容量および充放電効率を求めた結果を表2に
示す。
【0041】
【実施例3】実施例1で用いた難黒鉛化性炭素を基材炭
素材料として焼成炉内に静置した。1100℃に加熱し
た焼成炉にArガス中にベンゼンを7vol%混合した気
体を50ml/分の流量で導入して30分間CVD処理
を行った。該炭素粉末を実施例1と同様に透過型電子顕
微鏡観察を行い、配向度を求めたところ、75%であ
り、表面被覆炭素の厚さは50Åであった。
【0042】次に、実施例1と同様の方法で炭素1g当
たりの充電容量および充放電効率を求めた結果を表2に
示す。
【0043】
【実施例4】実施例1で用いた難黒鉛化性炭素を基材炭
素材料として焼成炉内に静置した。1000℃に加熱し
た焼成炉にArガス中にベンゼンを7vol%混合した気
体を50ml/分の流量で導入して3時間CVD処理を
行った。該炭素粉末を実施例1と同様に透過型電子顕微
鏡観察を行い、配向度を求めたところ、89%であり、
表面被覆炭素の厚さは500Åであった。
【0044】次に、実施例1と同様の方法で炭素1g当
たりの充電容量および充放電効率を求めた結果を表2に
示す。
【0045】
【実施例5】実施例1で用いた難黒鉛化性炭素を基材炭
素材料として焼成炉内に静置した。1000℃に加熱し
た焼成炉にArガス中にベンゼンを7vol%混合した気
体を50ml/分の流量で導入して6時間CVD処理を
行った。該炭素粉末を実施例1と同様に透過型電子顕微
鏡観察を行い、配向度を求めたところ、93%であり、
表面被覆炭素の厚さは900Åであった。
【0046】次に、実施例1と同様の方法で炭素1g当
たりの充電容量および充放電効率を求めた結果を表2に
示す。
【0047】
【比較例2】実施例1で用いた難黒鉛化性炭素を基材炭
素材料として焼成炉内に静置した。1100℃に加熱し
た焼成炉にArガス中にベンゼンを90vol%混合した
気体を50ml/分の流量で導入して10分間CVD処
理を行った。該炭素粉末を実施例1と同様に透過型電子
顕微鏡観察を行い、配向度を求めたところ、64%であ
り、表面被覆炭素の厚さは100Åであった。
【0048】次に、実施例1と同様の方法で炭素1g当
たりの充電容量および充放電効率を求めた結果を表2に
示す。
【0049】
【実施例6】石油ピッチ(軟化点83℃)10gをアセ
トン200mlに溶解させ、不溶成分を濾過により除去
した後、実施例1で用いた難黒鉛化性炭素と混合した。
これら混合物を60℃の乾燥機内に1時間静置し、アセ
トンを蒸発させ、基材炭素材料を石油ピッチで被覆し
た。
【0050】この石油ピッチで被覆した炭素材料を大気
雰囲気で180℃で3時間加熱処理した後、Ar雰囲気
中で1000℃で1時間焼成を行った。該炭素粉末を実
施例1と同様に透過型電子顕微鏡観察を行い、配向度を
求めたところ、74%であり、表面被覆炭素の厚さは2
00Åであった。次に、実施例1と同様の方法で炭素1
g当たりの充電容量および充放電効率を求めた結果を表
2に示す。
【0051】
【実施例7】実施例5で用いた石油ピッチ100gにA
lCl3 を10g添加し窒素中で200℃で3時間重合
させた。得られたピッチの重合物をめのう製乳鉢で粉砕
した後、大気中で180℃、2時間加熱した後、Ar雰
囲気中で700℃で1時間焼成した。得られた炭素粉末
の(002)面のd値は3.46Åであった。
【0052】この炭素粉末を基材炭素材料として700
℃の焼成炉にArガス中にトルエンを16vol%混合し
た気体を50ml/分の流量で導入して2時間CVD処
理を行った。炭素1g当たりの充電容量および充放電効
率を求めた結果を表3に示す。
【0053】
【比較例3】実施例5で用いた石油ピッチ100gにA
lCl3 を10g添加し窒素中で200℃で3時間重合
させた。得られたピッチの重合物をめのう製乳鉢で粉砕
した後、大気中で180℃、2時間加熱した後、Ar雰
囲気中で700℃で1時間焼成した。得られた炭素粉末
の(002)面のd値は3.46Åであった。
【0054】次に実施例7と同様の方法で炭素1g当た
りの充電容量および充放電効率を求めた結果を表3に示
す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【実施例8】 (負極の作製)実施例1で作製した炭素に、結着剤とし
てポリフッ化ビニリデン樹脂(呉羽化学工業(株)社製
KF#1100)を10重量部加え、N−メチル−2−
ピロリドンを固形分率が52重量%になるように添加
し、混合、攪拌してスラリーを得た。このスラリーを塗
工機により厚さ18μmの銅箔に塗布し乾燥後、150
℃、線圧400kgf/cmでローラプレスして、負極
とした。
【0059】(正極の作製)平均粒径3μmのLiCo
2100重量部に対し、導電剤として鱗片状黒鉛2.
5重量部、アセチレンブラック2.5重量部、結着剤と
してポリフッ化ビニリデンを溶解したジメチルホルムア
ミド溶液(5重量%)100重量部を加え、混合、攪拌
してスラリーを得た。このスラリーを塗工機により厚さ
15μmのアルミニウム箔に塗布し乾燥後、150℃、
線圧400kgf/cmでローラプレスして、膜厚約1
00μmの正極を作製した。
【0060】(リチウムイオン移動媒体の作製)厚さ5
0μmのビニリデンフルオライド95モル%−ヘキサフ
ルオロプロピレン5モル%の共重合ポリマーフィルム
を、1.5M/リットル濃度のLiBF4−エチレンカ
ーボネート+プロピレンカーボネート(1:1容積比)
溶液に室温で1時間浸漬した後、取り出し、リチウム移
動媒体とした。
【0061】(シート状電池の作製)前記のようにして
得た負極を幅55mm、長さ60mm、正極を幅54m
m、長さ59mmに切断し、幅58mm、長さ63mm
に切断した前記リチウムイオン移動媒体を正、負極の間
に挟み、100℃でヒートコールプレスし電池要素を作
製した。
【0062】厚さ100μmのポリエチレン/アルミニ
ウム/ポリエチレンテレフタレート積層シートの対向す
る2辺に厚さ10μm、幅5mm、長さ50mmのステ
ンレス製タブを互いが接触せず、かつ外部に端子が取り
出せるように熱融着したシートを折り返した間に、前記
電池要素を挟み込み100℃でヒートロールプレスしシ
ート状電池を作製した。この電池の厚さは500μmで
あった。
【0063】(電池の評価)このようにして作製した電
池の特性を評価した。試験条件は、充放電電流32m
A、充電終止電圧4.2V、放電終止電圧2.7Vと
し、20℃で充放電を行ったところ、充電電気量83.
8mAh、放電電気量79.6mAhであった。また、
充電時に電池の厚さを測定したところ、503μmであ
った。
【0064】
【比較例4】比較例1の炭素材料を用いた以外は実施例
8と同様の方法で電池評価を行ったところ、充電電気量
99.5mAh、放電電気量78mAhであったが、充
電時に電池の厚さを測定したところ、1.2mmと大き
く膨らんでいた。このように本発明の炭素材料を負極に
用いることにより、シート状電池においても高容量で膨
らまない二次電池が得られることが明らかである。
【0065】
【実施例9】炭素材料として平均粒径18μmの黒鉛化
メソフェーズ炭素繊維を用い、実施例1と同様にCVD
処理を行った。このときの炭素材料の表層部分の配向度
は72%であった。この負極活物質を用いて実施例8と
同様に負極シートを作製した。これに1.5M/リット
ルのLiPF6、エチレンカーボネート/メチルエチル
カーボネート(1:1)溶液86.9%、エトキシジエ
チレングリコールアクリレート12.8%、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート0.2%、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル0.1%の組成の固体電解質調整液
を減圧下充分しみこませ、高圧水銀灯の光を照射し、電
解液を固体化した。
【0066】次いで、実施例8で用いた正極シートに厚
さ25μmのポリエチレン微多孔膜を重ね、負極と同様
に固体電解質調整液を含浸後、光照射し固体化した。こ
れら正、負極を張り合わせ、100℃でヒートロールプ
レスして電池要素を作製した。次いで厚さ100μmの
ポリエチレン/アルミニウム/ポリエチレンテレフタレ
ート積層シートの対向する2辺に厚さ10μm、幅5m
m、長さ50mmのステンレン製のタブを互いが接触せ
ず、かつ外部に端子が取り出せるように熱融着したシー
トを折り返した間に、前記電池要素を挟み込み100℃
でヒートロールプレスしシート状電池を作製した。この
電池の厚さは480μmであった。
【0067】この電池を実施例8と同様に評価した結
果、充電電気量84.2mAh、放電電気量80mAh
であり、充電時の電池厚さは485μmと膨らみはなか
った。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、表面炭
素の配向性を制御した炭素材料を負極として使用するこ
とにより、高容量の二次電池を得ることができる。また
本発明の炭素材料をシート状の二次電池に用いた場合に
は、高容量で、かつ充電時に膨らみのない信頼性の高い
ものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の表層部分の高分解能透過型電子顕微
鏡写真である。
【図2】比較例1の表層部分の高分解能透過型電子顕微
鏡写真である。
【図3】実施例1の表層部、および比較例1の透過型電
子顕微鏡写真の画像解析によるパワースペクトル(角度
vs強度)である。
【図4】非水電解液電池の縦断面図である。
【符号の説明】
1 帯状正極 2 帯状負極 3 正極リード端子 4 負極リード端子 5 セパレーター 6 電池容器 7 電池封口板 8 パッキン 9 絶縁板
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材炭素材料の表面を被覆炭素材料で被
    覆してなる構造を有する炭素材料を負極に用いた非水電
    解液二次電池であって、被覆炭素材料のX線広角回折法
    による(002)面が基材炭素材料表面に対して平行に
    配向し、かつ、その配向度が70%以上であることを特
    徴とする非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 基材炭素材料のX線広角回折法による
    (002)面の平均面間隔d値が3.40〜3.90Å
    の範囲である請求項1記載の非水電解液二次電池。
  3. 【請求項3】 被覆炭素材料は基材炭素材料のCVD処
    理により得られることを特徴とする請求項1又は2記載
    の非水電解液二次電池。
  4. 【請求項4】 被覆炭素材料は基材炭素材料の表面を有
    機物で被覆した後に焼成して得られることを特徴とする
    請求項1又は2記載の非水電解液二次電池。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の非水電解液二次電池であ
    って、外装材としてシートを用いたことを特徴とするシ
    ート状二次電池。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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