JPH1023292A - クロック生成回路 - Google Patents

クロック生成回路

Info

Publication number
JPH1023292A
JPH1023292A JP17115296A JP17115296A JPH1023292A JP H1023292 A JPH1023292 A JP H1023292A JP 17115296 A JP17115296 A JP 17115296A JP 17115296 A JP17115296 A JP 17115296A JP H1023292 A JPH1023292 A JP H1023292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
pulse
circuit
phase
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17115296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Watabe
一喜 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP17115296A priority Critical patent/JPH1023292A/ja
Publication of JPH1023292A publication Critical patent/JPH1023292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronizing For Television (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期信号の時間幅と周期の異なる各種映像信
号を対象とし、その各種映像信号毎に設定替えすること
なく、同期信号に同期すると同時に、クロックのパルス
幅が所定値以上となることを保証した、映像処理用のク
ロック生成回路を提供する。 【解決手段】 位相決定パルス生成回路において、原ク
ロックに同期して生起し、その後縁が上記同期信号の後
縁に同期する位相選択パルスとクロック整形パルスを生
成し、位相選択回路において、位相選択パルスを時間基
準として、遅延量の異なるクロック群のうち遅れまたは
進み位相差の最も小さいクロックを選択し、さらに、ク
ロック整形回路において、クロック整形パルスにより、
正規幅未満のクロックパルスの発生を抑圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は映像信号をディジ
タル信号に変換して映像処理を行う映像信号処理装置に
係わり、映像信号の同期信号に同期した映像処理用のク
ロックを得るクロック生成回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば特開平3−87791
号公報に示された従来のクロック生成回路を示す構成図
である。図において、1は映像信号処理装置で映像処理
に供される一定の周期Tpを持つクロックtfの原振と
なる原クロックt0を発生する原クロック発生回路、2
は原クロックt0を入力し、逐次遅延したm個のクロッ
クの群を生成する遅延回路、3は同期信号sとクロック
群を入力し、クロック群の中から同期信号sに最も近い
位相を持つクロックtfを選択する位相選択回路、6は
同期信号sの入力端子、7は位相選択回路3で選択され
たクロックtfを出力する出力端子である。
【0003】次に、従来技術の動作を図12に示すタイ
ミング図に基づき説明する。原クロック発生回路1の出
力の原クロックt0を遅延回路2で、それぞれ均等的な
遅延を持つクロック群t1〜t6を生成する。この各ク
ロックが持つ遅延量の総和は一般にクロック周期Tpを
超える値とし、mの値は、映像信号処理回路が必要とす
る映像信号の同期信号に対するクロックの位相精度に依
存する。ここではm=6として説明する。
【0004】位相選択回路3では同期信号sが入力する
毎に同期信号sに最も近いクロックtfを選択し、出力
する。位相選択回路3の動作としては、例えば、同期信
号sの前縁のタイミングでクロック群t1〜t6の電位
をラッチする。次に、このラッチした電位データ列の変
化点の前後のクロックが同期信号の位相に最も近い位相
を持つクロックとなることを利用して、このラッチした
データをクロックの遅延量順にサーチし、クロックtf
を選択する。
【0005】例えば、クロックの前縁に時間基準を置く
映像処理装置の場合、同期信号sに対して遅れ位相の中
で最も近い位相を持つクロックtfとして、図示される
ように、高電位から低電位に変化したクロックt2ある
いはクロックt6が選択される。このとき最終的にクロ
ック出力tfとしてクロックt2とするかクロックt6
とするかは、変化点が複数生じた場合、予め若番あるい
は老番のクロックを選択するように設定して置き、若番
に設定した場合、位相選択回路3のクロック出力tfと
しては、図示の通り、前の映像信号の同期信号sに最も
近いクロックt3から今回選択されたクロックt2に切
換る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のクロック生成回
路においては、以上のように構成されているため、同期
信号に対するクロックの位相差を必要に応じて、少なく
することが可能であるが、切換前のクロックと切換後の
クロックとの間に存在する位相差に起因して、切換点に
おいて、正規のパルス幅より狭い高電位状態あるいは低
電位状態を発生する可能性がある。この幅の狭いパルス
を含むクロックは、後続の映像信号処理回路で処理に使
用する際、誤動作や動作の停止を招くことがあった。
【0007】また、近年、映像として、従来のNTSC
方式あるいはハイビジョンのTV信号以外にコンピュー
タグラフィック画像が趨勢を増してきている。一方表示
手段も液晶やPDPが注目されるようになり、多様な映
像環境が構築されつつある。このような情勢下、多様な
映像を対象とする映像信号処理装置にあっては、それら
映像信号方式の違い、特に同期信号の時間幅と周期の違
いを吸収する必要があった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、同期信号の時間幅と周期の異なる各
種映像信号を対象とし、その各種映像信号毎に設定替え
することなく、同期信号に同期すると同時に、クロック
のパルス幅が所定値以上となることを保証した、映像処
理用のクロック生成回路を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係わる
クロック生成回路は、第1の映像信号を入力とし、その
第1の映像信号の同期信号に同期したクロックに基づき
映像処理を行い、ディジタル化された第2の映像信号を
出力する映像信号処理装置において、上記クロックの原
振である原クロックに対する遅延量が相互に異なる複数
のクロックを生成する遅延回路と、上記第1の映像信号
の同期信号と上記原クロックとを入力し、上記同期信号
期間にあって、上記原クロックに同期して生起し、その
後縁が上記同期信号の後縁に同期する、位相選択パルス
およびクロック整形パルスを生成する位相決定パルス生
成回路と、上記複数のクロックと上記位相選択パルスと
を入力し、上記位相選択パルスを時間基準として、上記
複数のクロックのうち遅れまたは進み位相差の最も小さ
いクロックを選択する位相選択回路と、上記選択された
クロックと上記クロック整形パルスとを入力し、上記選
択前後に正規幅未満のクロックパルスの発生を抑圧する
クロック整形回路とを備えたものである。
【0010】この第2の発明に係わるクロック生成回路
は、上記位相決定パルス生成回路が位相選択パルスとク
ロック整形パルスを生成する際、上記同期信号の後縁に
対して同期信号期間内の任意の時間を先立つように設定
されるパルス生起基準パルスを発生させて、上記位相選
択パルスの前縁を上記クロック整形パルスの前縁に対
し、上記原クロック1周期以上遅延させたものである。
【0011】この第3に係わるクロック生成回路は、上
記同期信号の前縁から同期信号期間内の上記原クロック
で計数される第1の遅延時間経過後に出力する第1のト
リガパルスと、上記同期信号の後縁から同期信号期間外
の上記原クロックで計数される第2の遅延時間経過後に
出力する第2のトリガパルスとの時間差を上記同期信号
時間幅未満に設定し、その時間差を上記同期信号の前縁
より、上記原クロックで計数し、計数完了時点に上記パ
ルス生起基準パルスを生成するように上記位相決定パル
ス生成回路を構成したものである。
【0012】この第4の発明に係わるクロック生成回路
は、上記クロック整形回路が、上記位相選択回路で選択
されたクロックと上記位相決定パルス生成回路の出力で
あるクロック整形パルスとを入力し、クロック整形パル
スが生起していない時には所定の初期状態を保ち、クロ
ック整形パルスが生起した後の、上記選択されたクロッ
クの最初のクロックをトリガとして初期状態に対し反転
状態に変わるラッチ回路と、そのラッチ回路がその反転
状態の時には上記選択されたクロックを出力しないよう
にしたゲート回路から成るものである。
【0013】この第5の発明に係わるクロック生成回路
は、第1の映像信号を入力とし、その第1の映像信号の
同期信号に同期したクロックに基づき映像処理を行い、
ディジタル化された第2の映像信号を出力する映像信号
処理装置において、上記クロックの原振である原クロッ
クを発振する発振器と、その原クロックを入力とし、原
クロックに対する遅延量が相互に異なる複数のクロック
を生成する遅延回路と、上記第1の映像信号の同期信号
と上記原クロックを入力とし、上記同期信号の前縁を起
点として上記原クロックを計数単位として計数し、予め
設定された第1の計数値に達すると第1のトリガパルス
を出力する第1の計数器と、上記同期信号の後縁を起点
として上記原クロックを計数単位として計数し、予め設
定された第2の計数値に達すると第2のトリガパルスを
出力する第2の計数器と、上記第1のトリガパルスを起
点として上記原クロックを計数単位として計数する第3
の計数器と、上記第2のトリガパルス生起時点の第3の
計数器の計数値を設定値とし、上記同期信号の前縁を起
点として上記原クロックを計数単位として計数し、上記
設定値に達すると、パルス生成基準パルスを出力する第
4の計数器と、上記パルス生成基準パルスから所定の原
クロック数分遅延した時間を起点とし、上記同期パルス
の後縁を終点とする位相選択パルスを生成する回路と、
上記パルス生成基準パルスを起点とし、上記同期パルス
の後縁を終点とするクロック整形パルスを生成する回路
とを備えた位相決定パルス生成回路と、上記遅延量が相
互に異なる複数のクロックと上記位相選択パルスとを入
力し、位相選択パルスの後縁を時間基準として、上記複
数のクロックのうち遅れまたは進み位相差の最も小さい
クロックを選択する位相選択回路と、上記位相選択回路
で選択されたクロックと位相決定パルス生成回路の出力
であるクロック整形パルスとを入力し、クロック整形パ
ルスが生起していない時には所定の初期状態を保ち、ク
ロック整形パルスが生起した後の、上記選択されたクロ
ックの最初のクロックをトリガとして初期状態に対し反
転状態に変わるラッチ回路と、そのラッチ回路がその反
転状態の時には上記選択されたクロックを出力しないよ
うにしたゲート回路から成るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明のクロック生成回路の全
体構成を示す構成図である。図において、1〜3、6お
よび7は従来技術で説明したものと同一であり、その説
明を省略する。4は、同期信号入力端子6から入力され
た映像信号の同期信号sと、原クロック発生回路1の出
力である原クロックt0とを入力し、起点が原クロック
t0に同期し、終点が同期信号sの後縁に同期した位相
選択パルスpとクロック整形パルスqを生成する位相決
定パルス生成回路である。5は、位相選択回路3で同期
信号sに最も近い位相として選択、出力されたクロック
tsから、位相決定パルス生成回路4の出力であるクロ
ック整形パルスqにより、パルス幅が所定値未満の幅狭
のパルスを除去するクロック整形回路である。なお、ク
ロックのデューティを50%としたとき、上記パルス幅
の所定値とはその公称値である、クロック周期Tpの1
/2を指す。
【0015】図2は、この発明の実施の形態1の位相決
定パルス生成回路の構成図である。図2において、40
0は、同期信号期間内を、原クロックt0で計数し、予
め設定された第1の設定値aに達すると第1のパルスc
aを出力する第1の計数器である。401は、同期信号
期間外の映像信号期間を、原クロックt0で計数し、予
め設定された第2の設定値bに達すると第2のパルスc
bを出力する第2の計数器である。402は、上記第1
のパルスcaを起点として、原クロックt0で計数し、
計数値dを出力する第3の計数器である。403は、上
記第2のパルスcbが出力された時点における第3の計
数器402の出力dを入力し、同期信号sの前縁から、
原クロックt0で計数し、上記第3の計数器402の計
数値に達すると第3のパルス(パルス生成基準パルスと
もいう)trを出力する第4の計数器である。
【0016】410は、上記パルス生成基準パルスtr
を原クロックt0で遅延させる遅延回路、411は遅延
回路410の出力tr1と同期信号sより位相選択パル
スpを生成する位相選択パルス生成回路、412は第4
の計数器403の出力と同期信号sよりクロック整形パ
ルスpを生成するクロック整形パルス生成回路、420
は原クロックt0の入力端子、421は同期信号sの入
力端子、422は位相選択パルスpの出力端子、423
はクロック整形パルスqの出力端子である。
【0017】図3は、この発明の実施の形態1の位相決
定パルス生成回路がパルス生成基準パルスを生成する動
作を示すタイミング図である。図2と図3により位相決
定パルス生成回路のパルス生成基準パルスの生成動作を
説明する。第1の計数器400は、図3(b)、(c)
に示すように、同期信号期間を同期信号sの前縁から原
クロックt0で計数を始め、後述する第2の設定値bよ
りも大きく、かつ想定される第1の映像信号における同
期信号期間の時間幅Aに対して原クロック周期Tpで除
した値(A/Tp)より十分小さい値である第1の設定
値aに達すると、第1のパルスcaを第3の計数器40
2に出力する。第1の計数器400の値が最大計数可能
値に達するとその値を保持し、同期信号期間をすぎると
リセットされ、計数を停止する。第2の計数器401
は、図3(d)、(e)に示すように、同期信号期間外
の映像信号期間を同期信号sの後縁から原クロックt0
で計数を始め、予め設定されている1より大きく上記第
1の設定値a未満である第2の設定値bに達すると、第
2のパルスcbを第4の計数器403に出力する。第2
の計数器401の値が最大計数可能値に達するとその値
を保持し、同期信号期間に入るとリセットされ、計数を
停止する。
【0018】第3の計数器402は、図3(f)に示す
ように、上記第1のパルスcaを起点として、原クロッ
クt0で計数し、その計数値dを第4の計数器403に
出力する。第4の計数器403は、図3(g)、(h)
に示すように、上記第3の計数器402の出力dのう
ち、上記第2のパルスcbが出力された時点における計
数値{(A/Tp)−a+b}が設定されており、同期
信号sの前縁から、原クロックt0で計数(減数)し、
計数値が零になると第3のパルス(パルス生成基準パル
スともいう)trを遅延回路410およびクロック整形
パルス生成回路412に出力する。計数器402の値が
最大計数可能値に達するとその値を保持し、第1のパル
スcaでリセットされる。
【0019】図4は、この発明の実施の形態1の位相決
定パルス生成回路が位相選択パルスpとクロック整形パ
ルスqを生成する動作を示すタイミング図である。図2
と図4により位相決定パルス生成回路の位相選択パルス
pとクロック整形パルスqの生成動作を説明する。第4
の計数器403で生成されたパルス生成基準パルスtr
は、図4(d)に示すように、遅延回路410で原クロ
ックt0の1周期分遅延させ、tr1を得る。なお、こ
の遅延量は原クロックt0の1周期分に限定されるもの
ではない。位相選択パルス生成回路411では、図4
(e)に示すように、このパルス生成基準パルスを遅延
したtr1の前縁で位相選択パルスpを生起させ、同期
信号sの後縁で停止させて位相選択パルスpを生成す
る。
【0020】クロック整形パルス生成回路412では、
図4(f)に示すように、第4の計数器403の出力で
あるパルス生成基準パルスtrの前縁でクロック整形パ
ルスqを生起させ、同期信号sの後縁で停止させてクロ
ック整形パルスqを生成する。クロック整形パルスq
は、位相選択パルスpに対して、その前縁が原クロック
t0の1周期分先行し、後縁はどちらも同期信号sの後
縁に同期する。
【0021】位相選択パルスpあるいはクロック整形パ
ルスqは、上記の通り、パルス生成基準パルスtrを時
間基準として得られており(tr1はパルス生成基準パ
ルスtrを遅延させたものである)、このパルス生成基
準パルスtrは、図3(h)に示されるように、同期信
号sの後縁に対し、(a−b)Tp分時間軸上先行して
生成されている。ここで、a、bは予め設定したもので
あり、Tpは原クロックt0の周期であり、何れも映像
信号の同期信号sの周期Lや同期信号期間(同期信号
幅)Aによるものでない。第1の設定値aと第2の設定
値bは、図1に示す位相選択回路3や映像処理装置全体
が正常に動作するために必要な時間的制限から定める。
【0022】位相選択回路3では、図示しないが、この
ようにして得られた位相選択パルスpを使って、その後
縁をトリガにして、従来技術と同様にして、原クロック
遅延回路2により、複数個準備されたそれぞれ位相の異
なるクロック群の中から、最もこの位相選択パルスpの
後縁(すなわち、同期信号sの後縁)の位相に近いクロ
ックtsを選択する。
【0023】図5は、この発明の実施の形態1のクロッ
ク整形回路の構成図である。図において、50はクロッ
ク整形パルスqがアクティブ(図4で高電位の時、以下
同じ)の時に、位相選択回路3で選択されたクロックt
sでセットされ、クロック整形パルスqがネガティブ
(図4で低電位の時、以下同じ)の時にリセットされる
フリップフロップである。51はフリップフロップ50
の出力論理を反転する反転回路、52はフリップフロッ
プ50へのクロックtsの入力を、フリップフロップ5
0のセット時に禁止するゲート回路、53は上記選択さ
れたクロックtsをフリップフロップ50のセット時に
は出力を禁止するゲート回路、54は位相選択回路3で
選択されたクロックtsの入力端子、55は位相決定パ
ルス生成回路で生成されたクロック整形パルスqの入力
端子、7はクロック整形後のクロックtfを出力する出
力端子である。
【0024】図6は、この発明の実施の形態1の図5に
示すクロック整形回路が、切換前のクロックに対し切換
後のクロックの位相が進んでいる場合のクロックを整形
する動作を説明するタイミング図である。図5と図6に
よりクロック整形回路がクロックより幅狭の低電位パル
スを除去する動作を説明する。図6(a)の位相選択パ
ルスpの後縁により図1の位相選択回路3は図6(b)
のクロックから図6(c)のクロックに切換え、図6
(d)に示すクロックtsを出力する。すなわち、図6
(d)のクロックtsの切換点において、切換後のクロ
ックの方が位相が進んでいるため、切換直後に正規のパ
ルス幅より狭い低電位状態を発生させている。
【0025】図5に示す、フリップフロップ50の出力
eは、図6(d)、(e)、(f)に示す通り、クロッ
ク整形パルスqがアクティブ(高電位)になった直後の
クロックtsの立ち下がりエッジでアクティブになり、
クロック整形パルスqの後縁で、低電位に復帰する。こ
のフリップフロップ50の出力e反転回路51を介して
ゲート回路53に導き、この出力eがアクティブの期
間、クロックtsの出力を禁止し低電位に保つことによ
り、図6(g)に示す通り、図6(d)にあった幅狭の
低電位パルスを除去したクロックtfが得られる。
【0026】また、図7は、この発明の実施の形態1の
図5に示すクロック整形回路5が、切換前のクロックに
対し切換後のクロックの位相が遅れている場合のクロッ
クを整形する動作を説明するタイミング図である。図5
と図7によりクロック整形回路がクロックより幅狭の高
電位パルスを除去する動作を説明する。図7(a)の位
相選択パルスpの後縁により図1の位相選択回路3は図
7(b)のクロックから図7(c)のクロックに切換
え、図7(d)に示すクロックtsを出力する。すなわ
ち、図6とは異なり、図7(d)のクロックの切換点に
おいて、切換後のクロックの方が位相が遅れているた
め、切換直後に正規のパルス幅より狭い高電位と低電位
状態が出現する
【0027】図5に示す、フリップフロップ50の出力
eは、図6と同様、図7(d)、(e)、(f)に示す
通り、クロック整形パルスqがアクティブ(高電位)に
なった直後のクロックts立ち下がりエッジでアクティ
ブになり、クロック整形パルスqの後縁で、低電位に復
帰する。このフリップフロップ50の出力eを反転回路
51を介してゲート回路53に導き、この出力eがアク
ティブの期間、クロックtsを出力を禁止し低電位に保
つことにより、図7(g)に示す通り、図7(d)にあ
った幅狭の低電位パルスを除去したクロックtfが得ら
れる。
【0028】すなわち、この発明の実施の形態1の構成
を取るクロック生成回路では、各種の映像信号の同期信
号に同期した映像処理用のクロックを、回路諸元の変更
や回路調整を必要せずに得られるとともに、そのクロッ
クから、正規パルス幅に対し狭い高電位あるいは低電位
のパルスを除去することができる。
【0029】実施の形態2.実施の形態1の位相決定パ
ルス生成回路は、初期化の手段を備えていないので、電
源の投入直後からクロックが発生し、映像処理装置内の
他の映像処理回路において、誤動作や動作の停止を招く
恐れがある。また、回路異常時からの復旧に際しても同
様のことが推定される。図8はこの発明の実施の形態2
のクロック生成回路の位相決定パルス生成回路4を示す
構成図である。従来技術および実施の形態1で説明した
ものと異なる点のみを説明する。図において、424は
位相決定パルス生成回路を初期化するリセット信号rの
入力端子である。425は同期信号sとリセット信号r
との論理積を取るゲート回路である。405は同期信号
sと反転したリセット信号rとの論理和/反転を行うゲ
ート回路、406は同期信号sと反転したリセット信号
rとの論理和を取るゲート回路、407はリセット信号
rの反転回路である。第1の計数器400、位相選択パ
ルス生成回路411およびクロック整形パルス生成回路
412の各リセット入力はゲート回路425の出力に、
第2の計数器401のリセット入力はゲート回路405
の出力に、第3の計数器402のリセット入力はゲート
回路406の出力に、第4の計数器403と遅延回路4
10のリセット入力は入力端子424にそれぞれ接続さ
れる。
【0030】このように、位相決定パルス生成回路4の
各構成要素のリセット入力にリセット信号rが入力され
るので、リセット信号rがアクティブ(入力端子424
が低電位)の時には、各構成要素は初期化され、リセッ
ト信号rがネガティブ(入力端子424が高電位)の時
に、実施の形態1に示す動作となる。
【0031】以上の構成により、電源投入時等におけ
る、位相決定パルス生成回路、さらにはクロック生成回
路の動作の安定化が図れる。
【0032】実施の形態3.実施の形態1および2では
位相決定パルス生成回路4で生成されるパルス生成基準
パルスtrに原クロックt0の1周期分の遅延差を持た
せてtr1を生成している。しかし、パルス生成基準パ
ルスtrとtr1との遅延差は、後続の回路の条件に従
って、原クロック周期単位で、1以上(a−b−1)よ
り小さい自然数倍としても良い。図9にこの遅延差を設
定する回路構成図を示す。図9でこの遅延量を設定する
フリップフロップ410a〜410nの段数を、(a−
b−1)より小さい範囲で設け、第4の計数器403の
出力であるパルス生成基準パルスtrをフリップフロッ
プ410aのデータに入力し、原クロックt0をクロッ
クとしてフリップフロップ段数分遅延したtr1を得
る。
【0033】なお、図9のフリップフロップによるシフ
トレジスタ構成は、計数器を使った構成でも同様の機能
を実現できる。
【0034】実施の形態4.実施の形態1および実施の
形態2ではクロック整形回路5は、クロック整形パルス
qを用いて、位相選択回路3の出力tsの切換点に存在
することのある、幅狭の高電位あるいは低電位のパルス
を除去し低電位に整形する構成とした。
【0035】他のクロック整形回路の構成を図10に示
すように、幅狭の高電位あるいは低電位のパルスを除去
し高電位に整形する構成することもできる。図10にお
いて、クロック整形パルス入力端55から入力されるク
ロック整形パルスqをフリップフロップ50のデータ入
力端に接続し、入力端54から入力される、位相選択回
路3による選択後のクロックtsをフリップフロップ5
0のトリガ端子に接続する。さらに、フリップフロップ
50の出力eとクロックtsは論理和ゲート回路56の
入力に接続され、その論理和ゲート回路56の出力はク
ロック整形後のクロックtfとしてクロックの出力端子
7より出力される。
【0036】このクロック整形回路5の動作は、選択後
のクロックtsのうち、クロック整形パルスqのアクテ
ィブ(高電位)期間をクロックtsの前縁で同期整形し
た期間を、ゲート回路56により高電位に固定すること
により、クロックtsの切換直後に発生する、幅狭の高
電位あるいは低電位のパルスを除去し、クロックtfを
出力する。すなわち、上記各実施の形態とは逆に、クロ
ックのパルス幅の不安定期間を高電位にすることができ
る。このように構成することにより、後続の映像信号処
理回路がクロックの立ち下がりエッジで動作する回路で
あったり、メモリの制御信号のように動作しない期間は
高電位を要求されている素子や回路に対応できる。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、同期信号の時間幅と周期の異なる各種映像信号
を対象とし、その各種映像信号毎に設定替えすることな
く、同期信号に同期したクロックを後続の映像処理回路
に供給できる。
【0038】また、クロックのパルス幅が選択基準の前
後において所定値以上となることを保証されているの
で、後続の映像信号処理回路で処理に使用する際、誤動
作や動作の停止を招かず、安定した精細映像信号を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のクロック生成回路を示す構成図で
ある。
【図2】 この発明の第1の実施の形態の位相決定パル
ス発生回路を示す構成図である。
【図3】 この発明の第1の実施の形態のパルス生成基
準パルスの生成動作タイミング図である。
【図4】 この発明の第1の実施の形態の位相選択パル
スとクロック整形パルスの生成動作タイミング図であ
る。
【図5】 この発明の第1の実施の形態のクロック整形
回路を示す構成図である。
【図6】 この発明の第1の実施の形態のクロック整形
回路の進相クロック切換時の動作タイミング図である。
【図7】 この発明の第1の実施の形態のクロック整形
回路の遅相クロック切換時の動作タイミング図である。
【図8】 この発明の第2の実施の形態の位相決定パル
ス生成回路を示す構成図である。
【図9】 この発明の第3の実施の形態のパルス生成基
準パルスの遅延回路の構成図である。
【図10】 この発明の第4の実施の形態のクロック生
成回路を示す構成図である。
【図11】 従来のクロック生成回路を示す構成図であ
る。
【図12】 従来のクロック生成回路の動作を示すタイ
ミング図である。
【符号の説明】
1 原クロック発生回路 2 遅延回路 3 位相選択回路 4 位相決定パルス生成回路 5 クロック整形回路 6 入力端子(同期信号) 7 出力端子(クロック) 50 フリップフロップ 51 反転回路 52 ゲート回路 53 ゲート回路 54 入力端子(クロック) 55 入力端子(クロック整形パルス信号) 56 ゲート回路 400 第1の計数器 401 第2の計数器 402 第3の計数器 403 第4の計数器 404 反転回路 410 遅延回路 411 位相選択パルス生成回路 412 クロック整形パルス生成回路 420 入力端子(原クロック) 421 入力端子(同期信号) 422 出力端子(位相選択信号) 423 クロック整形パルスの出力端子(クロック整形
パルス) 424 入力端子(リセット信号) 425 ゲート回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の映像信号を入力とし、その第1の
    映像信号の同期信号に同期したクロックに基づき映像処
    理を行い、ディジタル化された第2の映像信号を出力す
    る映像信号処理装置において、 上記クロックの原振である原クロックに対する遅延量が
    相互に異なる複数のクロックを生成する遅延回路と、 上記第1の映像信号の同期信号と上記原クロックとを入
    力し、上記同期信号期間にあって、上記原クロックに同
    期して生起し、その後縁が上記同期信号の後縁に同期す
    る、位相選択パルスおよびクロック整形パルスを生成す
    る位相決定パルス生成回路と、 上記複数のクロックと上記位相選択パルスとを入力し、
    上記位相選択パルスを時間基準として、上記複数のクロ
    ックのうち遅れまたは進み位相差の最も小さいクロック
    を選択する位相選択回路と、 上記選択されたクロックと上記クロック整形パルスとを
    入力し、上記選択前後に正規幅未満のクロックパルスの
    発生を抑圧するクロック整形回路とを備えることを特徴
    とするクロック生成回路。
  2. 【請求項2】 上記位相決定パルス生成回路が位相選択
    パルスとクロック整形パルスを生成する際、 上記同期信号の後縁に対して同期信号期間内の任意の時
    間を先立つように設定されるパルス生起基準パルスを発
    生させて、上記位相選択パルスの前縁を上記クロック整
    形パルスの前縁に対し、上記原クロック1周期以上遅延
    させることを特徴とする請求項1に記載のクロック生成
    回路。
  3. 【請求項3】 上記同期信号の前縁から同期信号期間内
    の上記原クロックで計数される第1の遅延時間経過後に
    出力する第1のトリガパルスと、 上記同期信号の後縁から同期信号期間外の上記原クロッ
    クで計数される第2の遅延時間経過後に出力する第2の
    トリガパルスとの時間差を上記同期信号時間幅未満に設
    定し、 その時間差を上記同期信号の前縁より、上記原クロック
    で計数し、計数完了時点に上記パルス生起基準パルスを
    生成するように上記位相決定パルス生成回路を構成した
    ことを特徴とする請求項2に記載のクロック生成回路。
  4. 【請求項4】 上記クロック整形回路が、 上記位相選択回路で選択されたクロックと上記位相決定
    パルス生成回路の出力であるクロック整形パルスとを入
    力し、クロック整形パルスが生起していない時には所定
    の初期状態を保ち、クロック整形パルスが生起した後
    の、上記選択されたクロックの最初のクロックをトリガ
    として初期状態に対し反転状態に変わるラッチ回路と、 そのラッチ回路がその反転状態の時には上記選択された
    クロックを出力しないようにしたゲート回路から成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクロック生成回路。
  5. 【請求項5】 第1の映像信号を入力とし、その第1の
    映像信号の同期信号に同期したクロックに基づき映像処
    理を行い、ディジタル化された第2の映像信号を出力す
    る映像信号処理装置において、 上記クロックの原振である原クロックを発振する発振器
    と、 その原クロックを入力とし、原クロックに対する遅延量
    が相互に異なる複数のクロックを生成する遅延回路と、 上記第1の映像信号の同期信号と上記原クロックを入力
    とし、 上記同期信号の前縁を起点として上記原クロックを計数
    単位として計数し、予め設定された第1の計数値に達す
    ると第1のトリガパルスを出力する第1の計数器と、 上記同期信号の後縁を起点として上記原クロックを計数
    単位として計数し、予め設定された第2の計数値に達す
    ると第2のトリガパルスを出力する第2の計数器と、 上記第1のトリガパルスを起点として上記原クロックを
    計数単位として計数する第3の計数器と、 上記第2のトリガパルス生起時点の第3の計数器の計数
    値を設定値とし、上記同期信号の前縁を起点として上記
    原クロックを計数単位として計数し、上記設定値に達す
    ると、パルス生成基準パルスを出力する第4の計数器
    と、 上記パルス生成基準パルスから所定の原クロック数分遅
    延した時間を起点とし、上記同期パルスの後縁を終点と
    する位相選択パルスを生成する回路と、 上記パルス生成基準パルスを起点とし、上記同期パルス
    の後縁を終点とするクロック整形パルスを生成する回路
    とを備えた位相決定パルス生成回路と、 上記遅延量が相互に異なる複数のクロックと上記位相選
    択パルスとを入力し、位相選択パルスの後縁を時間基準
    として、上記複数のクロックのうち遅れまたは進み位相
    差の最も小さいクロックを選択する位相選択回路と、 上記位相選択回路で選択されたクロックと位相決定パル
    ス生成回路の出力であるクロック整形パルスとを入力
    し、クロック整形パルスが生起していない時には所定の
    初期状態を保ち、クロック整形パルスが生起した後の、
    上記選択されたクロックの最初のクロックをトリガとし
    て初期状態に対し反転状態に変わるラッチ回路と、 そのラッチ回路がその反転状態の時には上記選択された
    クロックを出力しないようにしたゲート回路から成るこ
    とを特徴とするクロック生成回路。
JP17115296A 1996-07-01 1996-07-01 クロック生成回路 Pending JPH1023292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17115296A JPH1023292A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 クロック生成回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17115296A JPH1023292A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 クロック生成回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1023292A true JPH1023292A (ja) 1998-01-23

Family

ID=15917959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17115296A Pending JPH1023292A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 クロック生成回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1023292A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3613819B2 (ja) ディジタル遅延線
US7180336B2 (en) Glitch-free clock switching apparatus
US6563349B2 (en) Multiplexor generating a glitch free output when selecting from multiple clock signals
US7333151B2 (en) Dot clock synchronization generator circuit
US6653867B1 (en) Apparatus and method for providing a smooth transition between two clock signals
JPS581785B2 (ja) 陰極線管の表示装置
JP3523362B2 (ja) クロック回路及びこれを用いたプロセッサ
US6667638B1 (en) Apparatus and method for a frequency divider with an asynchronous slip
JPH03261996A (ja) 文字発生器
JPH1023292A (ja) クロック生成回路
JP2005236549A (ja) クロック信号切替回路
US5487163A (en) Fast synchronization of asynchronous signals with a synchronous system
JP2906966B2 (ja) パルス切換回路
JP2000099188A (ja) クロック切替回路
JP2001331157A (ja) 映像信号変換装置
JP2792759B2 (ja) 同期クロック発生回路
US6084442A (en) Digital oscillator for generating two fixed pulse signals from one clock
KR890004217B1 (ko) 위상동기회로
JP2000315381A (ja) ポインタ発生回路及びポインタ発生方法
KR100278271B1 (ko) 클럭주파수분주장치
KR910007193Y1 (ko) 자화면의 디스플레이 스타트 포인트 가변회로
JPH0738398A (ja) クロック切替回路
JPH09130235A (ja) ディジタルpll回路
JP3589752B2 (ja) フレーム同期回路
JP2002204448A (ja) ドット・デ・インタリーブ回路