JP2001331157A - 映像信号変換装置 - Google Patents

映像信号変換装置

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JP2001331157A
JP2001331157A JP2000149462A JP2000149462A JP2001331157A JP 2001331157 A JP2001331157 A JP 2001331157A JP 2000149462 A JP2000149462 A JP 2000149462A JP 2000149462 A JP2000149462 A JP 2000149462A JP 2001331157 A JP2001331157 A JP 2001331157A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を劣化させることなく、記憶手段の記憶
容量を必要最小限に抑えることができる映像信号変換装
置を提供する。 【解決手段】 走査線変換係数信号K1、水平画素変換
係数信号K2およびIP変換モード信号K3に応じて、
セレクタ制御部6およびセレクタS1〜S4により、メ
モリ制御処理部2、IP変換処理部3、走査線変換処理
部4、水平画素変換処理部5の接続順序を適応的に切り
替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号を表示装
置に適合する映像信号に変換する映像信号変換装置に関
し、特に、映像信号をマトリックス表示を行う表示装置
に適合する映像信号に変換する映像信号変換装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリックス表示ディスプレイパ
ネルとしては、PDP(プラズマディスプレイパネル)
および液晶パネル等があり、これらのディスプレイパネ
ルに必要不可欠な信号処理技術としては、IP(インタ
ーレース/プログレッシブ)変換、走査線変換、水平画
素変換および垂直周波数変換が挙げられる。
【0003】IP変換は、インターレース信号をプログ
レッシブ信号に変換する処理である。走査線変換は、表
示画像の垂直方向の拡大および縮小を行う処理である。
水平画素変換は、表示画像の水平方向の拡大および縮小
を行う処理である。これらの各変換は、水平および垂直
方向の画素数が決まっているドットマトリックス型表示
装置に必要不可欠な技術である。
【0004】また、垂直周波数変換は、映像信号の垂直
周波数を表示装置に適する垂直周波数に変換する処理で
あり、PDPでは階調表現手法の制限から、一方、液晶
パネルでは階調表現手法およびその動作速度の制限か
ら、垂直周波数は60Hzとするのが最も望ましい。し
たがって、映像信号の垂直周波数が60Hzよりも大き
い場合、この垂直周波数を60Hzに変換する垂直周波
数変換回路が非常に有用となる。
【0005】図18は、垂直周波数変換を行わずに走査
線変換を行う従来の映像信号変換装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0006】図18に示す映像信号変換装置は、フィー
ルドメモリ201、メモリ制御処理部202、走査線変
換処理部203、PLL(Phase Locked Loop )回路2
11,212、分周比カウンタ213,214、水晶発
振子215、Hカウンタ216およびVカウンタ217
を備える。
【0007】PLL回路211は、外部からデジタル映
像信号DVの水平同期信号HSを入力され、メモリ制御
処理部202の前段に設けられるAD(アナログ・デジ
タル)変換回路(図示省略)のサンプリングクロックと
同じクロックCK1を発生させる。分周比カウンタ21
3は、PLL回路211の分周比を決定しすなわち第1
のクロックCK1を分周し、PLL回路211へのフィ
ードバックパルスを発生させるとともに、当該パルスを
メモリ制御処理部202の入力側の基準パルスとなる水
平同期信号H1としてメモリ制御処理部202へ出力す
る。
【0008】水平同期信号H1は、走査線変換前すなわ
ちメモリ制御処理部202の出力側の基準パルスおよび
走査線変換処理部203の入力側の基準パルスとなる水
平同期信号H2として用いられるとともに、第3のクロ
ックCK3を発生させるPLL回路212の基準パルス
としても用いられる。
【0009】PLL回路212は、水平同期信号H1を
基準パルスとして入力され、走査線変換処理部203の
出力側の基準パルスの作成に用いられる第3のクロック
CK3を発生させる。分周比カウンタ214は、PLL
回路212の分周比を決定しすなわち第3のクロックC
K3を分周し、PLL回路212へのフィードバックパ
ルスを発生させるとともに、当該パルスを走査線変換後
すなわち走査線変換処理部203の出力側の基準パルス
となる水平同期信号H3として走査線変換処理部203
へ出力する。
【0010】垂直同期信号V1〜V3としては、外部か
ら映像信号変換装置へ入力されるデジタル映像信号DV
の垂直同期信号VSが用いられる。なお、図18に示す
映像信号変換装置では垂直周波数変換を行わないため、
図18の破線で示す経路は使用されておらず、内部の水
晶発振子215、Hカウンタ216およびVカウンタ2
17は使用されていない。
【0011】メモリ制御処理部202は、外部から入力
されるデジタル映像信号DVを水平同期信号H1および
垂直同期信号V1に応じてフィールドメモリ201へ書
き込み、書き込んだデジタル映像信号を水平同期信号H
2および垂直同期信号V2に応じてフィールドメモリ2
01から読み出し、走査線変換処理部203へ出力す
る。走査線変換処理部203は、水平同期信号H2およ
び垂直同期信号V2に応じてフィールドメモリ201か
ら読み出された映像信号を入力され、入力された映像信
号の走査線数を変換し、水平同期信号H3および垂直同
期信号V3に応じて出力する。
【0012】上記の構成により、図18に示す映像信号
変換装置では、垂直周波数変換を行わずに走査線変換の
みが行われる。なお、このような回路構成をとることが
要求されるのは、映像信号が動画像の場合であり、フィ
ールドの抜けや2度書き等により動画像の動きが歪にな
ることが許されないときである。
【0013】図19は、垂直周波数変換を行うとともに
走査線変換を行う従来の映像信号変換装置の構成を示す
ブロック図である。
【0014】図19に示す映像信号変換装置と図18に
示す映像信号変換装置とで基本的構成は同様であるが、
図19に示す映像信号変換装置では、図19の破線で示
す経路は使用されておらず、水晶発振子215、Hカウ
ンタ216およびVカウンタ217が使用される。
【0015】PLL回路211および分周比カウンタ2
13は、図18に示すPLL回路211および分周比カ
ウンタ213と同様である。
【0016】水晶発振子215は、装置内部の処理を行
うための第2のクロックCK2を出力し、Hカウンタ2
16は第2のクロックCK2を分周し、走査線変換前す
なわちメモリ制御処理部202の出力側の基準パルスお
よび走査線変換処理部203の入力側の基準パルスとな
る水平同期信号H2を出力する。Vカウンタ217は、
Hカウンタ216から出力される水平同期信号H2を分
周し、走査線変換前すなわちメモリ制御処理部202の
出力側の基準パルスおよび走査線変換処理部203の入
力側の基準パルスとなる垂直同期信号V2を出力する。
垂直同期信号V2は、走査線変換後すなわち走査線変換
処理部203の出力側の基準パルスとなる垂直同期信号
V3としても使用される。
【0017】PLL回路212は、水平同期信号H2を
基準パルスとして入力され、走査線変換処理部203の
出力側の基準パルスの作成に用いられる第3のクロック
CK3を発生させる。分周比カウンタ214は、PLL
回路212の分周比を決定しすなわち第3のクロックC
K3を分周し、PLL回路212へのフィードバックパ
ルスを発生させるとともに、当該パルスを走査線変換後
すなわち走査線変換処理部203の出力側の基準パルス
となる水平同期信号H3として走査線変換処理部203
へ出力する。
【0018】メモリ制御処理部202は、外部から入力
されるデジタル映像信号DVを水平同期信号H1および
垂直同期信号V1に応じてフィールドメモリ201へ書
き込み、書き込んだデジタル映像信号を水平同期信号H
2および垂直同期信号V2に応じてフィールドメモリ2
01から読み出すことにより垂直周波数変換を行い、変
換された映像信号を走査線変換処理部203へ出力す
る。走査線変換処理部203は、水平同期信号H2およ
び垂直同期信号V2に応じて垂直周波数変換された映像
信号を入力され、入力された映像信号の走査線数を変換
し、水平同期信号H3および垂直同期信号V3に応じて
出力する。
【0019】上記の構成により、図19に示す映像信号
変換装置では、垂直周波数変換が行われるとともに走査
線変換が行われる。このような走査線変換を行う場合、
走査線変換の前後の水平同期信号H2,H3は、走査線
変換に用いられるラインメモリ等の記憶容量をできるだ
け小さくするため、走査線の変換率と同じ周波数比に設
定される。例えば、2:3の走査線変換、つまり2ライ
ンの入力から3ラインの出力を合成する場合、入力側の
水平同期信号H2と出力側の水平同期信号H3との周波
数比も2:3にし、出力側の水平同期信号H3の周波数
が速くなる。
【0020】図20は、図19に示すような映像信号変
換装置をLSI(大規模集積回路)により作成し、作成
した2個のLSIを同期して動作させて垂直周波数変換
および走査線変換を行う従来の映像信号変換装置の構成
を示すブロック図である。
【0021】図20に示す映像信号変換装置は、2個の
LSI301,302および水晶発振子303を備え
る。なお、LSI301,302は、Hカウンタ216
およびVカウンタ217のみを図示し、他のブロックの
図示を省略している。
【0022】2個のLSI301,302は、図19に
示すような映像信号変換装置から水晶発振子215を省
略して作成したLSIである。水晶発振子303は、L
SI301のHカウンタ216に接続され、LSI30
2のHカウンタ216およびVカウンタ217は使用せ
ず、LSI301のHカウンタ216およびVカウンタ
217からそれぞれ出力される水平同期信号H2および
垂直同期信号V2がLSI302へ供給される。
【0023】したがって、水平同期信号および垂直同期
信号が同期した状態で2個のLSI301,302に供
給され、2個のLSI301,302を同期させて並列
に動作させることができる。
【0024】上記の構成により、ディスプレイパネルの
画素数が大きくなるなどして、フィールドメモリに書き
込まれるデータ量が増加して1個のLSIでは足りなく
なったり、変換速度が1個のLSIでは遅い場合に、2
個のLSI301,302によりデータを分割して垂直
周波数変換および走査線変換を同期させて行うことがで
き、ディスプレイパネルに表示される映像信号を同期さ
せて出力することができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】図18および図19に
示す従来の映像信号変換装置では、フィールドメモリ2
01に接続されるメモリ制御処理部202が装置の前段
に配置されているため、予め少ない水平画素数で映像信
号を取り込み、メモリ制御処理部202の前段のAD
(アナログ/デジタル)変換時に情報量を低く抑え、走
査線変換処理部203の後段で水平画素変換として拡大
処理を行うことにより、フィールドメモリ201に記憶
されるデータ量を低減することができる。しかしなが
ら、この場合、変換前の情報量が少なくなり、最終的に
変換された映像信号の画質が劣化してしまう。
【0026】また、走査線変換として拡大処理を行う場
合、情報量を増やす方向になるので、フィールドメモリ
201に記憶されるデータ量を低減することができる
が、縮小処理の場合、最終的には情報量が少なくなるの
に、変換前の情報量の大きなデータをフィールドメモリ
201に記憶させることになり、フィールドメモリ20
1の記憶容量を有効に活用することができない。
【0027】また、メモリ制御処理部202の後段に走
査線変換処理部203が設けられているため、垂直周波
数変換の有無に関わらず、走査線変換処理として拡大処
理を行う場合、走査線変換後の水平同期信号の周波数が
高くなる。例えば、1:2の拡大処理を行う場合、走査
線変換後の水平同期信号の周波数が2倍になるため、装
置の出力側の水平同期信号およびクロックの周波数が高
くなる。このため、ディスプレイパネルを含んだシステ
ム全体として良好に動作させるために、走査線変換処理
部203の後段の信号処理回路や駆動回路等の動作周波
数範囲を広げなければならず、システムの複雑化および
高コスト化を招いてしまい、一方、対応する映像信号の
範囲や走査線変換の拡大および縮小範囲を狭くした場
合、装置の性能が低下する。
【0028】また、垂直期間の最後の水平期間が短くな
り、異常な垂直同期信号が各ブロックに供給されると、
各ブロックにおける処理ができなくなったり、誤動作す
る場合があり得る。また、垂直期間の最後の水平期間が
極端に短くなり、垂直同期信号が1水平期間ずれて発生
されると、各ブロックにおける処理ができなくなった
り、誤動作する。
【0029】また、図20に示す従来の映像信号変換装
置では、垂直周波数変換後の水平同期信号H2および垂
直同期信号V2をLSI301からLSI302へ供給
しなければならないため、LSI301およびLSI3
02を取り付けるプリント基板上の配線が増加する。ま
た、水平同期信号H2および垂直同期信号V2を供給さ
れるLSIの個数が増加すると、各LSIの配線容量や
ピン容量により水平同期信号H2および垂直同期信号V
2が遅延し、複数のLSIを正確に同期させて動作させ
ることができなくなり、ディスプレイ上に出画される映
像を完全に同期させて出力することができない。
【0030】本発明の目的は、画質を劣化させることな
く、記憶手段の記憶容量を必要最小限に抑えることがで
きる映像信号変換装置を提供することである。
【0031】本発明の他の目的は、走査線変換による拡
大縮小に関わらず、装置の出力側の同期信号をほぼ一定
に保つことができる映像信号変換装置を提供することで
ある。
【0032】本発明のさらに他の目的は、垂直同期信号
を正確なタイミングで発生させて常に安定に動作するこ
とができる映像信号変換装置を提供することである。
【0033】本発明のさらに他の目的は、複数の集積回
路間で同期信号の受け渡しを行うことなく、複数の集積
回路を正確に同期させて動作させることができる映像信
号変換装置を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係る映像信号変換装置は、入力される映像
信号を表示装置に適合する映像信号へ変換する映像信号
変換装置であって、映像信号を記憶する記憶手段と、記
憶手段に接続され、記憶手段に記憶されている映像信号
の垂直周波数を変換する垂直周波数変換手段と、映像信
号をインターレース信号からプログレッシブ信号へ変換
するインターレース/プログレッシブ変換手段と、映像
信号の走査線数を変換する走査線変換手段と、映像信号
の水平画素数を変換する水平画素変換手段と、垂直周波
数変換手段、インターレース/プログレッシブ変換手
段、水平画素変換手段および垂直画素数変換手段の接続
順序を適応的に切り替える接続切り替え手段とを備える
ものである。
【0035】第1の発明に係る映像信号変換装置におい
ては、接続切り替え手段により、垂直周波数変換手段、
インターレース/プログレッシブ変換手段、水平画素変
換手段および垂直画素数変換手段の接続順序が適応的に
切り替えられる。したがって、映像信号の変換内容に応
じて記憶手段の記憶容量を最も有効に活用できるように
各手段を配置することができるので、画質を劣化させる
ことなく、記憶手段の記憶容量を必要最小限に抑えるこ
とができる。
【0036】(2)第2の発明 第2の発明に係る映像信号変換装置は、第1の発明に係
る映像信号変換装置の構成において、接続切り替え手段
は、入力される映像信号が時間軸方向の処理を含んだイ
ンターレース/プログレッシブ変換を必要としない場合
において、水平画素変換手段が拡大処理を行う場合に水
平画素変換手段が垂直周波数変換手段よりも後に配置さ
れ、水平画素変換手段が縮小処理を行う場合に水平画素
変換手段が垂直周波数変換手段よりも前に配置され、走
査線変換手段が拡大処理を行う場合に走査線変換手段が
垂直周波数変換手段よりも後に配置され、走査線変換手
段が縮小処理を行う場合に走査線変換手段が垂直周波数
変換手段よりも前に配置されるように、垂直周波数変換
手段、インターレース/プログレッシブ変換手段、水平
画素変換手段および垂直画素数変換手段の接続順序を適
応的に切り替えるものである。
【0037】この場合、動き検出等の時間軸方向の処理
を必要とするインターレース/プログレッシブ変換を行
わない場合に、記憶手段の記憶容量を必要最小限に抑え
ることができる。
【0038】(3)第3の発明 第3の発明に係る映像信号変換装置は、第1または第2
の発明に係る映像信号変換装置の構成において、接続切
り替え手段は、入力される映像信号が時間軸方向の処理
を含んだインターレース/プログレッシブ変換を必要と
する場合において、インターレース/プログレッシブ変
換手段が垂直周波数変換手段の後に配置されるととも
に、走査線変換手段がインターレース/プログレッシブ
変換手段の後に配置され、水平画素変換手段が拡大処理
を行う場合に水平画素変換手段が垂直周波数変換手段よ
りも後に配置され、水平画素変換手段が縮小処理を行う
場合に水平画素変換手段が垂直周波数変換手段よりも前
に配置されるように、垂直周波数変換手段、インターレ
ース/プログレッシブ変換手段、水平画素変換手段およ
び垂直画素数変換手段の接続順序を適応的に切り替える
ものである。
【0039】この場合、動き検出等の時間軸方向の処理
を必要とするインターレース/プログレッシブ変換を行
う場合に、記憶手段の記憶容量を必要最小限に抑えるこ
とができる。
【0040】(4)第4の発明 第4の発明に係る映像信号変換装置は、入力される映像
信号を表示装置に適合する映像信号へ変換する映像信号
変換装置であって、映像信号を記憶する記憶手段と、入
力される映像信号を記憶手段に記憶させ、記憶手段に記
憶されている映像信号の垂直周波数を変換する垂直周波
数変換手段と、垂直周波数変換手段から出力される映像
信号の走査線数を変換する走査線変換手段と、垂直周波
数変換手段および走査線変換手段の動作を制御するため
の同期制御信号を垂直周波数変換手段および走査線変換
手段へ出力する同期制御手段とを備え、同期制御手段
は、垂直周波数変換手段の出力側および走査線変換手段
の入力側の基準となる水平同期信号を発生させる第1の
水平同期信号発生手段と、第1の水平同期信号発生手段
から発生される水平同期信号を用いて垂直同期信号を発
生させる垂直同期信号発生手段と、走査線変換手段の出
力側の基準となる水平同期信号を発生させる第2の水平
同期信号発生手段と、垂直周波数変換手段に入力される
映像信号の垂直同期信号および垂直同期信号発生手段か
ら出力される垂直同期信号を受け、垂直周波数変換手段
の出力側および走査線変換手段の入力側の基準となる垂
直同期信号として、垂直周波数変換手段が垂直周波数変
換を行う場合に垂直同期信号発生手段の垂直同期信号を
選択して出力し、垂直周波数変換手段が垂直周波数変換
を行わない場合に垂直周波数変換手段に入力される映像
信号の垂直同期信号を選択して出力する選択手段とを含
み、第1および第2の水平同期信号発生手段は、選択手
段から出力される垂直同期信号によりリセットされるも
のである。
【0041】第4の発明に係る映像信号変換装置におい
ては、垂直周波数変換手段の後に走査線変換手段を配置
する場合において、垂直周波数変換の有無に関わらず、
第1の水平同期信号発生手段により垂直周波数変換手段
の出力側および走査線変換手段の入力側の基準となる水
平同期信号を発生させ、第1の水平同期信号発生手段と
は別の第2の水平同期信号発生手段により走査線変換手
段の出力側の基準となる水平同期信号を発生させ、垂直
周波数変換手段の出力側以降の垂直同期信号により第1
および第2の水平同期信号発生手段をリセットしてい
る。したがって、走査線変換による拡大縮小に関わら
ず、装置の出力側の同期信号をほぼ一定に保つことがで
きる。
【0042】(5)第5の発明 第5の発明に係る映像信号変換装置は、第4の発明に係
る映像信号変換装置の構成において、第1の水平同期信
号発生手段は、垂直周波数変換手段の出力側および走査
線変換手段の入力側の基準となる水平同期信号を発生さ
せる第1のカウンタを含み、垂直同期信号発生手段は、
第1のカウンタから発生される水平同期信号を分周して
垂直同期信号を発生させる第2のカウンタを含み、第2
の水平同期信号発生手段は、所定のクロックを発生させ
るPLL回路の基準パルスを発生させる第3のカウンタ
と、PLL回路の分周比を決定し、PLL回路から出力
されるクロックを分周して走査線変換手段の出力側の基
準となる水平同期信号を発生させる第4のカウンタとを
含み、第1および第3のカウンタは、選択手段から出力
される垂直同期信号によりリセットされるものである。
【0043】この場合、第1のカウンタにより垂直周波
数変換手段の出力側および走査線変換手段の入力側の基
準となる水平同期信号を作り直し、第1のカウンタとは
別の第3のカウンタによりPLL回路の基準パルスを作
成し、垂直周波数変換手段の出力側以降の垂直同期信号
により第1および第3のカウンタをリセットしているの
で、走査線変換手段による拡大および縮小処理によら
ず、装置の出力側の水平同期信号およびクロックをほぼ
一定に保つことが可能となる。また、垂直周波数変換以
降の各カウンタの設定は、入力される映像信号の周波数
や画素数に関わらず、常に走査線変換での変換比のみで
決定されるため、各カウンタの設定も容易となる。
【0044】(6)第6の発明 第6の発明に係る映像信号変換装置は、第5の発明に係
る映像信号変換装置の構成において、第4のカウンタ
は、選択手段から出力される垂直同期信号によりリセッ
トされる。
【0045】この場合、PLL回路の基準パルスおよび
フィードバックパルスを出力する第3および第4カウン
タを同時にリセットすることができるので、当該PLL
回路の発振動作を安定にすることができる。
【0046】(7)第7の発明 第7の発明に係る映像信号変換装置は、入力される映像
信号を表示装置に適合する映像信号へ変換する映像信号
変換装置であって、入力される映像信号の走査線数を変
換する走査線変換手段と、映像信号を記憶する記憶手段
と、走査線変換手段から出力される映像信号を記憶手段
に記憶させ、記憶手段に記憶されている映像信号の垂直
周波数を変換する垂直周波数変換手段と、走査線変換手
段および垂直周波数変換手段の動作を制御するための同
期制御信号を走査線変換手段および垂直周波数変換手段
へ出力する同期制御手段とを備え、同期制御手段は、走
査線変換手段の出力側および垂直周波数変換手段の入力
側の基準となる水平同期信号を発生させる第1の水平同
期信号発生手段と、所定の基準パルスを発生するパルス
発生手段と、パルス発生手段から発生される基準パルス
を用いて垂直同期信号を発生させる垂直同期信号発生手
段と、パルス発生手段から発生される基準パルスを用い
て垂直周波数変換手段の出力側の基準となる水平同期信
号を発生させる第2の水平同期信号発生手段と、走査線
変換手段に入力される映像信号の垂直同期信号および垂
直同期信号発生手段から出力される垂直同期信号を受
け、垂直周波数変換手段の出力側の基準となる垂直同期
信号として、垂直周波数変換手段が垂直周波数変換を行
う場合に垂直同期信号発生手段の垂直同期信号を選択し
て出力し、垂直周波数変換手段が垂直周波数変換を行わ
ない場合に走査線変換手段に入力される映像信号の垂直
同期信号を選択して出力する選択手段とを含み、第1の
水平同期信号発生手段は、走査線変換手段に入力される
映像信号の垂直同期信号によりリセットされ、パルス発
生手段は、選択手段から出力される垂直同期信号により
リセットされるものである。
【0047】第7の発明に係る映像信号変換装置におい
ては、走査線変換手段の後に垂直周波数変換手段を配置
する場合において、垂直周波数変換の有無に関わらず、
第1の水平同期信号発生手段により走査線変換の変換率
に応じた周波数で走査線変換手段の出力側および垂直周
波数変換手段の入力側の基準となる水平同期信号を発生
させ、第2の水平同期信号発生手段によりパルス発生手
段から発生される基準パルスを用いて垂直周波数変換手
段の出力側の基準となる水平同期信号を発生させ、走査
線変換手段に入力される映像信号の垂直同期信号により
第1の水平同期信号発生手段をリセットし、選択手段か
ら出力される垂直同期信号によりパルス発生手段をリセ
ットしている。したがって、走査線変換後に垂直周波数
変換を行うことができるとともに、走査線変換による拡
大縮小に関わらず、装置の出力側の同期信号をほぼ一定
に保つことができる。
【0048】(8)第8の発明 第8の発明に係る映像信号変換装置は、第7の発明に係
る映像信号変換装置の構成において、第1の水平同期信
号発生手段は、走査線変換手段の出力側および垂直周波
数変換手段の入力側の基準となる水平同期信号を発生さ
せる第1のカウンタを含み、パルス発生手段は、所定の
クロックを発生させるPLL回路の基準パルスとなる水
平同期信号を発生させる第2のカウンタを含み、垂直同
期信号発生手段は、第2のカウンタから発生される水平
同期信号を分周して垂直同期信号を発生させる第3のカ
ウンタを含み、第2の水平同期信号発生手段は、PLL
回路の分周比を決定し、PLL回路から出力されるクロ
ックを分周して垂直周波数変換手段の出力側の基準とな
る水平同期信号を発生させる第4のカウンタを含み、第
1のカウンタは、走査線変換手段に入力される映像信号
の垂直同期信号によりリセットされ、第2のカウンタ
は、選択手段から出力される垂直同期信号によりリセッ
トされるものである。
【0049】この場合、走査線変換の変換率に応じた周
波数で水平同期信号を発生する第1のカウンタと、垂直
周波数変換手段の出力側の基準パルスを発生する第2の
カウンタとを設け、第2のカウンタの出力を第4のカウ
ンタに入力されるクロックを出力するPLL回路の基準
パルスとし、走査線変換手段に入力される映像信号の垂
直同期信号により第1のカウンタをリセットし、垂直周
波数変換手段の出力側の垂直同期信号により第2のカウ
ンタをリセットしているので、走査線変換後に垂直周波
数変換を行うことができるとともに、走査線変換手段に
よる拡大および縮小処理によらず、装置の出力側の水平
同期信号およびクロックをほぼ一定に保つことが可能と
なる。
【0050】(9)第9の発明 第9の発明に係る映像信号変換装置は、第8の発明に係
る映像信号変換装置の構成において、第4のカウンタ
は、選択手段から出力される垂直同期信号によりリセッ
トされる。
【0051】この場合、PLL回路の基準パルスおよび
フィードバックパルスを出力する第2および第4カウン
タを同時にリセットすることができるので、当該PLL
回路の発振動作を安定にすることができる。
【0052】(10)第10の発明 第10の発明に係る映像信号変換装置は、入力される映
像信号を表示装置に適合する映像信号へ変換する映像信
号変換装置であって、映像信号を記憶する記憶手段と、
記憶手段に記憶されている映像信号の垂直周波数を変換
する垂直周波数変換手段と、映像信号の走査線数を変換
する走査線変換手段と、垂直周波数変換手段および走査
線変換手段の動作を制御するための同期制御信号を垂直
周波数変換手段および走査線変換手段へ出力する同期制
御手段とを備え、同期制御手段は、垂直同期信号によっ
てリセットされる水平同期信号を発生するとともに、水
平同期信号から垂直同期信号によって水平同期信号がリ
セットされる直前の最後のパルスを抜き取る水平同期信
号発生手段を含むものである。
【0053】第10の発明に係る映像信号変換装置にお
いては、垂直同期信号によってリセットされる水平同期
信号を発生するとともに、水平同期信号から垂直同期信
号によって水平同期信号がリセットされる直前の最後の
パルスが抜き取られているので、最後の水平期間の幅を
十分に広げることができ、垂直同期信号を正確なタイミ
ングで発生させて常に安定に動作することができる。
【0054】(11)第11の発明 第11の発明に係る映像信号変換装置は、第10の発明
に係る映像信号変換装置の構成において、水平同期信号
発生手段は、入力パルスをカウントして所定のタイミン
グでパルスを発生させるパルス発生手段と、パルス発生
手段から出力されるパルスをカウントし、カウンタ値が
最大値となる最後のパルスを検出する最大値検出手段
と、パルス発生手段から出力されるパルスを遅延して遅
延パルスを発生させる遅延手段と、遅延手段から出力さ
れる遅延パルスから最大値検出手段により検出された最
後のパルスを遅延した遅延パルスを抜き取る抜き取り手
段とを含むものである。
【0055】この場合、入力パルスをカウントしてパル
スを発生させるパルス発生手段と、パルス発生手段から
出力されるパルスのカウンタ値が最大値となる最後のパ
ルスが検出され、パルス発生手段から出力されるパルス
を遅延した遅延パルスから、検出された最後のパルスの
遅延パルスが抜き取られるので、垂直同期信号によって
水平同期信号がリセットされる直前の最後のパルスを抜
き取ることができ、最後の水平期間の幅を十分に広げる
ことができる。
【0056】(12)第12の発明 第12の発明に係る映像信号変換装置は、入力される映
像信号を表示装置に適合する映像信号へ変換する映像信
号変換装置であって、映像信号変換装置の動作を設定す
るための制御信号をデコードするデコード手段と、デコ
ード手段のデコード結果から垂直周波数変換がオフ状態
からオン状態に切り換えられるタイミングを検出してリ
セットパルスを出力するリセット手段と、リセット手段
から出力されるリセットパルスによりリセットされる垂
直周波数変換後の水平同期信号を発生させる第1のカウ
ンタと、リセット手段から出力されるリセットパルスに
よりリセットされる垂直周波数変換後の垂直同期信号を
発生させる第2のカウンタとを備えるものである。
【0057】第12の発明に係る映像信号変換装置にお
いては、映像信号変換装置の動作を設定するための制御
信号がデコードされ、デコード結果から垂直周波数変換
がオフ状態からオン状態になるタイミングでリセットパ
ルスが出力され、リセットパルスにより垂直周波数変換
後の水平同期信号および垂直同期信号がリセットされ
る。したがって、映像信号変換装置を集積回路により作
成し、複数の集積回路を用いて垂直周波数変換を行う場
合に、複数の集積回路間で同期信号の受け渡しを行うこ
となく、複数の集積回路を正確に同期させて動作するこ
とができる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の映像信号変換装置
の各実施の形態について説明する。本発明による映像信
号変換装置は、PDP(プラズマディスプレイパネ
ル)、液晶パネル等のドットマトリックス表示を行う表
示装置に好適に用いられる映像信号を出力するものであ
り、マトリックス表示を行う表示装置であれば、CRT
(陰極線管)等にも用いることができる。
【0059】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態による映像信号変換装置について説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態による映像信号
変換装置の構成を示すブロック図である。
【0060】図1に示す映像信号変換装置は、フィール
ドメモリ1、メモリ制御処理部2、IP(インターレー
ス/プログレッシブ)変換処理部3、走査線変換処理部
4、水平画素変換処理部5、セレクタ制御部6およびセ
レクタS1〜S4を備える。
【0061】セレクタS1は、セレクタ制御部6により
その選択動作が制御され、装置外部のAD(アナログ/
デジタル)変換器(図示省略)によりデジタル化された
映像信号DV、走査線変換処理部4の出力および水平画
素変換処理部5の出力を受け、これらの3つの入力のう
ちの一つをメモリ制御処理部2へ出力する。
【0062】メモリ制御処理部2は、セレクタS1の出
力を受け、書き込みおよび読み出しアドレス等の制御信
号を発生させてフィールドメモリ1へ出力し、セレクタ
S1の出力をフィールドメモリ1に書き込んだり、フィ
ールドメモリ1に書き込まれたデータを読み出し、フィ
ールドメモリ1との間で映像信号の受け渡しを行い、必
要に応じて垂直周波数変換を行う。
【0063】セレクタS2は、セレクタ制御部6により
その選択動作が制御され、映像信号DV、メモリ制御処
理部2の出力および水平画素変換処理部5の出力を受
け、これらの3つの入力のうちの一つをIP変換処理部
3へ出力する。
【0064】IP変換処理部3は、セレクタS2の出力
を受け、入力される映像信号がインターレース信号であ
った場合にプログレッシブ信号に変換し、逆にプログレ
ッシブ信号の場合にそのままスルーして走査線変換処理
部4へ出力する。
【0065】走査線変換処理部4は、IP変換処理部3
から出力される映像信号の走査線数を増減させて垂直方
向の拡大処理および縮小処理を行う。
【0066】セレクタS3は、セレクタ制御部6により
その選択動作が制御され、映像信号DV、走査線変換処
理部4の出力および水平画素変換処理部5の出力を受
け、これらの3つの入力のうちの一つを水平画素変換処
理部5へ出力する。
【0067】水平画素変換処理部5は、セレクタS3の
出力を受け、入力される映像信号の水平画素数を増減し
て水平方向の拡大処理および縮小処理を行う。
【0068】セレクタS4は、セレクタ制御部6により
その選択動作が制御され、走査線変換処理部4の出力、
水平画素変換処理部5の出力およびメモリ制御処理部2
の出力を受け、これらの3つの入力のうちの一つを変換
後の映像信号TVとして表示装置(図示省略)へ出力す
る。
【0069】セレクタ制御部6は、走査線変換係数信号
K1、水平画素変換係数信号K2およびIP変換モード
信号K3を入力され、走査線の変換率、水平画素数の変
換率およびIP変換のモードに応じて各ブロックが後述
する順序で接続されるようにセレクタS1〜S4の選択
動作を制御する。
【0070】なお、図示を省略しているが、図1に示す
映像信号変換装置は、同期処理部をさらに備え、同期処
理部は、外部から入力される同期信号を受け、この同期
信号を基に、メモリ制御処理部2、IP変換処理部3、
走査線変換処理部4および水平画素変換処理部5の動作
を適正に制御するため、所定のクロック、水平同期信号
および垂直同期信号を各ブロックに与えている。
【0071】本実施の形態では、フィールドメモリ1が
記憶手段に相当し、メモリ制御処理部2が垂直周波数変
換手段に相当し、IP変換処理部3がインターレース/
プログレッシブ変換手段に相当し、走査線変換処理部4
が走査線変換手段に相当し、水平画素変換処理部5が水
平画素変換手段に相当し、セレクタ制御部6およびセレ
クタS1〜S4が接続切り替え手段に相当する。
【0072】次に、走査線変換係数信号K1、水平画素
変換係数信号K2およびIP変換モード信号K3につい
て説明する。
【0073】走査線変換および水平画素変換は、変換前
の垂直方向または水平方向の画素数をkとし、変換後の
垂直方向または水平方向の画素数を1とした場合、kが
1よりも大きいときには縮小処理、kが1よりも小さい
ときには拡大処理となる。例えば、走査線変換係数信号
K1が1より大きい場合、走査線変換として縮小処理が
行われることがセレクタ制御部6に通知され、走査線変
換係数信号K1が1より小さい場合、走査線変換として
拡大処理が行われることがセレクタ制御部6に通知され
る。
【0074】同様に、水平画素変換係数信号K2が1よ
り大きい場合、水平画素変換として縮小処理が行われる
ことがセレクタ制御部6に通知され、水平画素変換係数
信号K2が1より小さい場合、水平画素変換として拡大
処理が行われることがセレクタ制御部6に通知される。
【0075】また、IP変換の方式には、例えば、フレ
ーム間の動き検出を行って、その動きの程度に応じて自
フィールドの情報と前フィールドの情報との合成比率を
替えてライン補間を行う動き適応型IP変換と、自フィ
ールドの情報のみで補間を行うフィールド内補間とがあ
る。前者は前フィールドや前フレームの情報が必要にな
るため、IP変換をする前にフィールドメモリが必要に
なり、垂直周波数変換とは両立することはできない。一
方、後者はフィールドメモリを必要としないため、垂直
周波数変換と両立することも可能である。なお、IP変
換を行う場合、走査線変換はIP変換の後で行わなけれ
ばならない。
【0076】このように、IP変換のモードとして、I
P変換を行わないモード、フィールドメモリを必要とし
ないIP変換のモードおよびフィールドメモリを必要と
するIP変換のモードがある。したがって、IP変換モ
ード信号K3は、セレクタ制御部6に上記の3つのモー
ドの一つを通知する。
【0077】次に、上記3つの判断基準に従って各ブロ
ックがどのような順序で接続されるかについて説明す
る。
【0078】図2〜図5は、入力される映像信号が時間
軸方向の処理を含んだIP変換を必要としない場合すな
わちフィールドメモリを必要としないIP変換を行う場
合またはIP変換を行わない場合の各ブロックの接続順
序の第1ないし第4の例を示すブロック図である。
【0079】まず、映像信号の水平画素数がディスプレ
イパネルの水平画素数よりも多くかつ映像信号の垂直画
素数がディスプレイパネルの垂直画素数よりも多い場
合、水平画素変換および走査線変換がともに縮小処理と
なる。この場合、フィールドメモリ1の記憶容量を必要
最低限にするため、水平画素変換処理部5および走査線
変換処理部4をメモリ制御処理部2の前段に配置する必
要がある。
【0080】したがって、走査線変換係数信号K1によ
り走査線変換として縮小処理が行われることが通知さ
れ、水平画素変換係数信号K2により水平画素変換とし
て縮小処理が行われることが通知され、IP変換モード
信号K3によりIP変換を行わないモードまたはフィー
ルドメモリを必要としないIP変換のモードが通知され
ると、セレクタ制御部6は、各セレクタS1〜S4の選
択信号SEL1〜SEL4として、(SEL1,SEL
2,SEL3,SEL4)=(1,2,0,2)となる
信号を出力する。この結果、図2に示すように、水平画
素変換処理部5、IP変換処理部3、走査線変換処理部
4、メモリ制御処理部2の順に各ブロックが接続され
る。
【0081】なお、例えば、水平画素変換として1:3
の縮小処理および走査線変換として1:2の縮小処理を
行うとき、水平画素変換を走査線変換より先に行った方
が全体の情報量が少なくなり、動作速度を向上すること
ができる。このように、両者とも縮小処理である場合に
は、縮小比率が大きい変換を先に行うことが好ましく、
水平画素変換処理部5および走査線変換処理部4のうち
縮小比率が大きい処理を行う処理部が先に配置されるよ
うに接続されることが好ましい。
【0082】次に、映像信号の水平画素数がディスプレ
イパネルの水平画素数よりも少なくかつ映像信号の垂直
画素数がディスプレイパネルの垂直画素数よりも多い場
合、水平画素変換が拡大処理となり、走査線変換が縮小
処理となる。この場合、フィールドメモリ1の記憶容量
を必要最低限にするため、走査線変換処理部4をメモリ
制御処理部2の前段に配置し、水平画素変換処理部5を
メモリ制御処理部2の後段に配置する必要がある。
【0083】したがって、走査線変換係数信号K1によ
り走査線変換として縮小処理が行われることが通知さ
れ、水平画素変換係数信号K2により水平画素変換とし
て拡大処理が行われることが通知され、IP変換モード
信号K3によりIP変換を行わないモードまたはフィー
ルドメモリを必要としないIP変換のモードが通知され
ると、セレクタ制御部6は、各セレクタS1〜S4の選
択信号SEL1〜SEL4として、(SEL1,SEL
2,SEL3,SEL4)=(1,0,2,1)となる
信号を出力する。この結果、図3に示すように、IP変
換処理部3、走査線変換処理部4、メモリ制御処理部
2、水平画素変換処理部5の順に各ブロックが接続され
る。
【0084】次に、映像信号の水平画素数がディスプレ
イパネルの水平画素数よりも多くかつ映像信号の垂直画
素数がディスプレイパネルの垂直画素数よりも少ない場
合、水平画素変換が縮小処理となり、走査線変換が拡大
処理となる。この場合、フィールドメモリ1の記憶容量
を必要最低限にするため、水平画素変換処理部5をメモ
リ制御処理部2の前段に配置し、走査線変換処理部4を
メモリ制御処理部2の後段に配置する必要がある。
【0085】したがって、走査線変換係数信号K1によ
り走査線変換として拡大処理が行われることが通知さ
れ、水平画素変換係数信号K2により水平画素変換とし
て縮小処理が行われることが通知され、IP変換モード
信号K3によりIP変換を行わないモードまたはフィー
ルドメモリを必要としないIP変換のモードが通知され
ると、セレクタ制御部6は、各セレクタS1〜S4の選
択信号SEL1〜SEL4として、(SEL1,SEL
2,SEL3,SEL4)=(2,1,0,0)となる
信号を出力する。この結果、図4に示すように、水平画
素変換処理部5、IP変換処理部3、走査線変換処理部
4、メモリ制御処理部2の順に各ブロックが接続され
る。
【0086】次に、映像信号の水平画素数がディスプレ
イパネルの水平画素数よりも少なくかつ映像信号の垂直
画素数がディスプレイパネルの垂直画素数よりも少ない
場合、水平画素変換および走査線変換がともに拡大処理
となる。この場合、フィールドメモリ1の記憶容量を必
要最低限にするため、走査線変換処理部4および水平画
素変換処理部5をメモリ制御処理部2の後段に配置する
必要がある。
【0087】また、メモリ制御処理部2の後段に走査線
変換処理部4を配置する場合、走査線変換処理部4の出
力側の水平同期信号の周波数が常に一定に保たれ、走査
線変換処理部4の前段に配置された水平画素変換処理部
5により拡大処理が行われたとすると、拡大処理により
処理後の映像信号の情報量が多くなり、走査線変換処理
部4のラインメモリの記憶容量を増加させたり、ライン
メモリの動作周波数を高くしなければならない。このた
め、水平画素変換処理部5を走査線変換処理部4の後段
に配置する必要がある。
【0088】したがって、走査線変換係数信号K1によ
り走査線変換として拡大処理が行われることが通知さ
れ、水平画素変換係数信号K2により水平画素変換とし
て拡大処理が行われることが通知され、IP変換モード
信号K3によりIP変換を行わないモードまたはフィー
ルドメモリを必要としないIP変換のモードが通知され
ると、セレクタ制御部6は、各セレクタS1〜S4の選
択信号SEL1〜SEL4として、(SEL1,SEL
2,SEL3,SEL4)=(0,1,1,1)となる
信号を出力する。この結果、図5に示すように、メモリ
制御処理部2、IP変換処理部3、走査線変換処理部
4、水平画素変換処理部5の順に各ブロックが接続され
る。
【0089】図6および図7は、入力される映像信号が
時間軸方向の処理を含んだインターレース/プログレッ
シブ変換を必要とする場合すなわちフィールドメモリを
必要とするIP変換を行う場合の各ブロックの接続順序
の第1および第2の例を示すブロック図である。この場
合、IP変換処理部3がメモリ制御処理部2の後段に配
置され、走査線変換処理部4がIP変換処理部3の後段
に配置されなければならないので、水平画素変換処理部
5をメモリ制御処理部2のどちら側に配置するかを選択
する。
【0090】まず、映像信号の水平画素数がディスプレ
イパネルの水平画素数よりも多い場合、水平画素変換は
縮小処理となる。この場合、フィールドメモリ1の記憶
容量を必要最低限にするため、水平画素変換処理部5を
メモリ制御処理部2の前段に配置する必要がある。
【0091】したがって、水平画素変換係数信号K2に
より水平画素変換として縮小処理が行われることが通知
され、IP変換モード信号K3によりフィールドメモリ
を必要とするIP変換のモードが通知されると、セレク
タ制御部6は、各セレクタS1〜S4の選択信号SEL
1〜SEL4として、(SEL1,SEL2,SEL
3,SEL4)=(2,1,0,0)となる信号を出力
する。この結果、図6に示すように、水平画素変換処理
部5、メモリ制御処理部2、IP変換処理部3、走査線
変換処理部4の順に各ブロックが接続される。
【0092】次に、映像信号の水平画素数がディスプレ
イパネルの水平画素数よりも少ない場合、水平画素変換
は拡大処理となる。この場合、フィールドメモリ1の記
憶容量を必要最低限にするため、水平画素変換処理部5
をメモリ制御処理部2の後段に配置する必要がある。
【0093】したがって、水平画素変換係数信号K2に
より水平画素変換として拡大処理が行われることが通知
され、IP変換モード信号K3によりフィールドメモリ
を必要とするIP変換のモードが通知されると、セレク
タ制御部6は、各セレクタS1〜S4の選択信号SEL
1〜SEL4として、(SEL1,SEL2,SEL
3,SEL4)=(0,1,1,1)となる信号を出力
する。この結果、図7に示すように、メモリ制御処理部
2、IP変換処理部3、走査線変換処理部4、水平画素
変換処理部5の順に各ブロックが接続される。
【0094】上記のように、本実施の形態では、メモリ
制御処理部2、IP変換処理部3、走査線変換処理部
4、水平画素変換処理部5の接続順序を適応的に切り替
えることができるので、映像信号の変換内容に応じてフ
ィールドメモリ1の記憶容量を最も有効に活用できるよ
うに各ブロックを配置することができる。したがって、
画質を劣化させることなく、フィールドメモリ1の記憶
容量を必要最小限に抑えることができるとともに、装置
の動作速度を向上させることが可能となり、対応可能な
映像信号の範囲および拡大縮小の範囲を大きくすること
ができる。また、従来と同じ処理をする場合には動作ク
ロックを低く設定することが可能となるため、消費電力
も低減することができる。
【0095】なお、拡大処理および縮小処理を行わない
ときは、各ブロックをどのような順序で接続してもよ
く、映像信号変換装置を含むディスプレイシステム全体
の仕様等に応じて各ブロックを接続すればよい。
【0096】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態による映像信号変換装置について説明す
る。図8は、本発明の第2の実施の形態による映像信号
変換装置の構成を示すブロック図である。
【0097】図8に示す映像信号変換装置は、フィール
ドメモリ1、メモリ制御処理部2、走査線変換処理部4
および同期処理部7を備える。同期処理部7は、PLL
回路71,72、分周比カウンタ73,74、水晶発振
子75、Hカウンタ76,77、Vカウンタ78および
セレクタ79を含む。
【0098】メモリ制御処理部2は、装置外部のAD変
換器(図示省略)によりデジタル化された映像信号DV
を受け、書き込みおよび読み出しアドレス等の制御信号
を発生させてフィールドメモリ1へ出力し、入力される
映像信号をフィールドメモリ1に書き込んだり、フィー
ルドメモリ1に書き込まれたデータを読み出したりし
て、フィールドメモリ1との間で映像信号の受け渡しを
行うとともに、必要に応じて垂直周波数変換を行う。ま
た、メモリ制御処理部2は、メモリ制御処理部2の入力
側の基準パルス(装置全体の入力側の基準パルス)とな
る垂直同期信号V1として外部からデジタル映像信号D
Vの垂直同期信号VSを入力される。
【0099】走査線変換処理部4は、メモリ制御処理部
2の出力を受け、入力される映像信号の走査線数を増減
させて垂直方向の拡大処理および縮小処理を行い、変換
後の映像信号LVを出力する。
【0100】PLL回路71は、外部からデジタル映像
信号DVの水平同期信号HSを入力され、第1のクロッ
クCK1を発生させる。分周比カウンタ73は、PLL
回路71の分周比を決定しすなわち第1のクロックCK
1を分周し、PLL回路71へのフィードバックパルス
を発生させるとともに、当該パルスをメモリ制御処理部
2の入力側の基準パルス(装置全体の入力側の基準パル
ス)となる水平同期信号H1としてメモリ制御処理部2
へ出力する。
【0101】水晶発振子75は、第2のクロックCK2
を発生させる。Hカウンタ76は、第2のクロックCK
2を分周し、走査線変換前すなわちメモリ制御処理部2
の出力側の基準パルスおよび走査線変換処理部4の入力
側の基準パルスとなる水平同期信号H2をメモリ制御処
理部2および走査線変換処理部4へ出力する。Vカウン
タ78は、Hカウンタ76から出力される水平同期信号
H2を分周し、垂直同期信号V2’をセレクタ79へ出
力する。
【0102】セレクタ79は、メモリ制御処理部2の入
力側の基準パルス(装置全体の入力側の基準パルス)と
なる垂直同期信号V1として外部から入力されるデジタ
ル映像信号DVの垂直同期信号VSおよびVカウンタ7
8から出力される垂直同期信号V2’を受け、メモリ制
御処理部2により垂直周波数変換を行う場合は垂直同期
信号V2’を選択し、垂直周波数変換を行わない場合は
垂直同期信号V1を選択し、走査線変換前すなわちメモ
リ制御処理部2の出力側の基準パルスおよび走査線変換
処理部4の入力側の基準パルスとなる垂直同期信号V2
および走査線変換後すなわち走査線変換処理部4の出力
側の基準パルスとなる垂直同期信号V3としてメモリ制
御処理部2および走査線変換処理部4へ出力する。
【0103】Hカウンタ77は、第2のクロックCK2
を分周し、基準パルスを出力する。PLL回路72は、
Hカウンタ77から出力される基準パルスを入力され、
第3のクロックCK3を発生させる。分周比カウンタ7
4は、PLL回路72の分周比を決定しすなわち第3の
クロックCK3を分周し、PLL回路72へのフィード
バックパルスを発生させるとともに、当該パルスを走査
線変換処理部4の出力側の基準パルス(装置全体の出力
側の基準パルス)となる水平同期信号H3として走査線
変換処理部4へ出力する。
【0104】また、Hカウンタ76,77および分周比
カウンタ74はいずれもセレクタ79により選択された
垂直同期信号V2(リセットパルスRST)によってリ
セットされる。ここで、垂直周波数変換時にセレクタ7
9がVカウンタ78の出力V2’を選択するため、Hカ
ウンタ76は、自分自身で作った水平同期信号H2を基
準に作成された垂直同期信号V2によりリセットされ、
一見意味がないように思われる。
【0105】しかしながら、例えば、図8に示す映像信
号変換装置をLSIにより作成し、複数のLSIを同期
運転するときに、他のLSIから垂直周波数変換後の垂
直同期信号が入力される場合を考えると、Hカウンタ7
6のリセット機能が重要となる。この場合、Vカウンタ
78にもリセット機能が必要であることは言うまでもな
い。なお、図8に示す映像信号変換装置をLSIにより
作成する場合、製造プロセスによる制約によりPLL回
路71,72および水晶発振子75は集積化されず、別
部品から作成され、LSIに外付けされる。この点に関
して他の実施の形態も同様である。
【0106】本実施の形態では、フィールドメモリ1が
記憶手段に相当し、メモリ制御処理部2が垂直周波数変
換手段に相当し、走査線変換処理部4が走査線変換手段
に相当し、同期処理部7が同期制御手段に相当し、Hカ
ウンタ76が第1の水平同期信号発生手段に相当し、V
カウンタ78が垂直同期信号発生手段に相当し、Hカウ
ンタ77および分周比カウンタ74が第2の水平同期信
号発生手段に相当し、セレクタ79が選択手段に相当す
る。また、Hカウンタ76が第1のカウンタに相当し、
Vカウンタ78が第2のカウンタに相当し、Hカウンタ
77が第3のカウンタに相当し、分周比カウンタ74が
第4のカウンタに相当する。
【0107】次に、上記のように構成された映像信号変
換装置の動作について説明する。図9は、図8に示す走
査線変換処理部4による拡大処理時の各水平同期信号の
タイミング図であり、図10は、図8に示す走査線変換
処理部4による拡大処理を説明するための表示画像を示
す模式図である。
【0108】図9に示す2→3変換(1.5倍)による
拡大処理の場合、図10に示すように、メモリ制御処理
部2の出力時点では、拡大処理によって不必要となる上
下部分をカットした中央部のみを切り取り、走査線変換
処理部4により中央部のみを拡大処理し、ディスプレイ
パネルが必要とするライン数に変換する。このとき、図
9に示すように、走査線変換前の水平同期信号H2の周
波数を下げ、走査線変換後の水平同期信号H3の周波数
が入力時の水平同期信号H1の周波数と同等になるよう
に操作する。
【0109】上記の変換処理を行うためには、入力の水
平同期信号H1と独立した周期を有する他の水平同期信
号が必要となり、Hカウンタ76により水平同期信号H
1と独立して水平同期信号H2を発生させている。
【0110】また、走査線変換後のHカウンタ77の設
定値は、Hカウンタ76の設定値と密接に関係してい
る。例えば、図9に示すように1.5倍の拡大処理を行
う場合、走査線変換前の水平同期信号H2の2周期が走
査線変換後の水平同期信号H3の3周期にならなければ
ならない。つまり、Hカウンタ76,77の設定値は、
一定期間内に含まれるライン数の逆数比である3:2に
設定しなければならない。したがって、走査線変換処理
部4がm:nの拡大処理を行う場合、Hカウンタ76の
設定値とHカウンタ77の設定値との比は、n:mの比
にする必要がある。
【0111】このようにして、フィールドメモリ1から
の映像データの読み出し速度を遅くすることができると
ともに、映像データの不要部分を記憶しないため、フィ
ールドメモリ1の記憶容量を削減することができる。
【0112】図11は、図8に示す走査線変換処理部4
による縮小処理時の各水平同期信号のタイミング図であ
り、図12は、図8に示す走査線変換処理部4による縮
小処理を説明するための表示画像を示す模式図である。
【0113】図11に示す4→3変換(0.75倍)に
よる縮小処理の場合、図12に示すように、メモリ制御
処理部2の出力時点で上下にダミーの黒データを挿入
し、ライン数をあらかじめ多めにしておいてから走査線
変換処理部4により縮小処理を行う。このとき、図12
に示すように、走査線変換前の水平同期信号H2の周期
を予め0.75倍しておき、走査線変換後の水平同期信
号H3の周波数が入力時の水平同期信号H1の周波数と
同等になるように操作する。
【0114】また、PLL回路71から出力される第1
のクロックCK1がAD変換回路でのサンプリングクロ
ックとして用いられるのが一般的であり、分周比カウン
タ73は、基本的には入力される映像信号のドットクロ
ックと第1のクロックCK1が同一の発振周波数となる
ように設定される。分周比カウンタ74は、出力される
映像信号のすべての水平画素が1水平期間内に十分に入
るように、また後段の回路が要求する1水平期間内のク
ロック数になるように設定される。Vカウンタ78は、
垂直同期信号V2’の周波数が後段の回路等の要求する
垂直周波数となるように設定される。
【0115】上記のように、後段の回路等が要求するラ
イン数、クロック数および走査線変換の変換比から逆算
してメモリ制御処理部2の出力側以降の各同期信号の周
波数を定めることにより、装置の出力側の水平同期信号
やクロックの周波数を一定に保つことが可能となり、こ
れは入力される映像信号の周波数や画素数に関わらず、
常に走査線変換での変換比のみで決定され、各カウンタ
の設定も容易となる。
【0116】上記のように、本実施の形態では、メモリ
制御処理部2の後に走査線変換処理部4を配置する場合
において、垂直周波数変換の有無に関わらず、メモリ制
御処理部2の出力側の基準パルスとなる水平同期信号H
2をHカウンタ76により作り直し、Hカウンタ76と
は別のHカウンタ77により第3のクロックCK3を発
生させるPLL回路72の基準パルスを作成し、Hカウ
ンタ76,77とPLL回路72の分周比を決定する分
周比カウンタ74とを、メモリ制御処理部2の出力側以
降の基準パルスとなる垂直同期信号V2によりリセット
している。したがって、走査線変換処理部4による拡大
および縮小処理によらず、装置の出力側の水平同期信号
およびクロックを一定に保つことが可能となる。
【0117】また、分周比カウンタ74にリセット機能
がなくても、PLL回路72の追従範囲であれば、クロ
ックは発生する。しかし、PLL回路72の基準パルス
とフィードバックパルスの位相関係が大きくずれると、
PLL回路72がロックするまでの間、映像が乱れた
り、トップカールが発生する。このため、リセット機能
を分周比カウンタ74にも設け、基準パルスとフィード
バックパルスを同時にリセットすることによって、PL
L回路72の発振動作を安定にしている。
【0118】なお、図8に示す例では、第2のクロック
CK2を発生させるために水晶発振子75を用いたが、
これは装置の内部の動作として、例えば、フィールドメ
モリ1のインターフェースやIP変換等で速いクロック
が要求される場合に、装置の入力側の第1のクロックC
K1および装置の出力側の第3のクロックCK3よりも
速い装置の内部の第2のクロックCK2を用いるときの
ものである。したがって、装置の動作速度の面で問題が
なければ、水晶発振子を用いずに入力側の第1のクロッ
クCK1を第2のクロックCK2の代わりとして用いて
もよい。
【0119】逆に、水晶発振子75を用いる利点として
は、前述したように速い動作が要求されるときに有利で
あるだけでなく、非同期クロックであるので、ディスプ
レイパネル上に出画されるクロック妨害が発生しにくく
目立たないこと、また仮に入力側の同期やクロックが乱
れても、出力側は安定した同期およびクロックが保証で
きること等があげられる。
【0120】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態による映像信号変換装置について説明す
る。図13は、本発明の第3の実施の形態による映像信
号変換装置の構成を示すブロック図である。
【0121】図13に示す映像信号変換装置は、フィー
ルドメモリ1、メモリ制御処理部2、走査線変換処理部
4および同期処理部7aを備える。同期処理部7aは、
PLL回路71,72、分周比カウンタ73,74、水
晶発振子75、Hカウンタ76,80、Vカウンタ78
およびセレクタ79を含む。
【0122】走査線変換処理部4は、装置外部のAD変
換器(図示省略)によりデジタル化された映像信号DV
を受け、入力される映像信号の走査線数を増減させて垂
直方向の拡大処理および縮小処理を行う。また、走査線
変換処理部4は、走査線変換処理部4の入力側の基準パ
ルス(装置全体の入力側の基準パルス)となる垂直同期
信号V1および走査線変換後すなわち走査線変換処理部
4の出力側の基準パルスとなる垂直同期信号V2として
外部からデジタル映像信号DVの垂直同期信号VSを入
力される。
【0123】メモリ制御処理部2は、走査線変換処理部
4の出力を受け、書き込みおよび読み出しアドレス等の
制御信号を発生させてフィールドメモリ1へ出力し、走
査線変換処理部4の出力をフィールドメモリ1に書き込
んだり、フィールドメモリ1に書き込まれたデータを読
み出したりして、フィールドメモリ1との間で映像信号
の受け渡しを行うとともに、必要に応じて垂直周波数変
換を行い、変換後の映像信号LVを出力する。また、メ
モリ制御処理部2は、走査線変換後すなわちメモリ制御
処理部2の入力側の基準パルスとなる垂直同期信号V2
として外部からデジタル映像信号DVの垂直同期信号V
Sを入力される。
【0124】PLL回路71は、外部からデジタル映像
信号DVの水平同期信号HSを入力され、第1のクロッ
クCK1を発生させる。分周比カウンタ73は、PLL
回路71の分周比を決定しすなわち第1のクロックCK
1を分周し、PLL回路71へのフィードバックパルス
を発生させるとともに、当該パルスを走査線変換処理部
4の入力側の基準パルス(装置全体の入力側の基準パル
ス)となる水平同期信号H1として走査線変換処理部4
へ出力する。
【0125】Hカウンタ80は、第1のクロックCK1
を分周し、走査線変換後すなわち走査線変換処理部4の
出力側の基準パルスおよびメモリ制御処理部2の入力側
の基準パルスとなる水平同期信号H2を出力する。水晶
発振子75は、第2のクロックCK2を発生させる。H
カウンタ76は、第2のクロックCK2を分周し、水平
同期信号H2と同じ周波数を有するPLL回路72の基
準パルスを発生させるとともに、当該パルスをVカウン
タ78へ出力する。Vカウンタ78は、Hカウンタ76
から出力される基準パルスを分周し、垂直同期信号V
3’を出力する。
【0126】セレクタ79は、走査線変換処理部4の入
力側の基準パルス(装置全体の入力側の基準パルス)と
なる垂直同期信号V1として外部から入力されるデジタ
ル映像信号DVの垂直同期信号VSおよびVカウンタ7
8から出力される垂直同期信号V3’を受け、メモリ制
御処理部2により垂直周波数変換を行う場合は垂直同期
信号V3’を選択し、垂直周波数変換を行わない場合は
垂直同期信号V1を選択し、メモリ制御処理部2の出力
側の基準パルス(装置全体の出力側の基準パルス)とな
る垂直同期信号Vとしてメモリ制御処理部2へ出力す
る。
【0127】PLL回路72は、Hカウンタ76から出
力される基準パルスを入力され、第3のクロックCK3
を発生させる。分周比カウンタ74は、PLL回路72
の分周比を決定しすなわち第3のクロックCK3を分周
し、PLL回路72へのフィードバックパルスを発生さ
せるとともに、当該パルスをメモリ制御処理部2の出力
側の基準パルス(装置全体の出力側の基準パルス)とな
る水平同期信号H3としてメモリ制御処理部2へ出力す
る。
【0128】また、Hカウンタ80は外部から入力され
る垂直同期信号VS(リセットパルスRST)によって
リセットされ、Hカウンタ76および分周比カウンタ7
4はセレクタ79により選択された垂直同期信号V3
(リセットパルスRST)によってリセットされる。こ
こで、垂直周波数変換時にセレクタ79がVカウンタ7
8の出力V3’を選択するため、Hカウンタ76は、垂
直周波数変換時に自分自身で作った水平同期信号を基準
に作成された垂直同期信号V3’によりリセットされ、
一見意味がないように思われる。
【0129】しかしながら、例えば、図13に示す映像
信号変換装置をLSIにより作成し、複数のLSIを同
期運転するときに、他のLSIから垂直周波数変換後の
垂直同期信号が入力される場合を考えると、Hカウンタ
76のリセット機能が重要となる。この場合、Vカウン
タ78にもリセット機能が必要であることは言うまでも
ない。
【0130】本実施の形態では、フィールドメモリ1が
記憶手段に相当し、メモリ制御処理部2が垂直周波数変
換手段に相当し、走査線変換処理部4が走査線変換手段
に相当し、同期処理部7aが同期制御手段に相当し、H
カウンタ80が第1の水平同期信号発生手段に相当し、
Hカウンタ76がパルス発生手段に相当し、Vカウンタ
78が垂直同期信号発生手段に相当し、分周比カウンタ
74が第2の水平同期信号発生手段に相当し、セレクタ
79が選択手段に相当する。また、Hカウンタ80が第
1のカウンタに相当し、Hカウンタ76が第2のカウン
タに相当し、Vカウンタ78が第3のカウンタに相当
し、分周比カウンタ74が第4のカウンタに相当する。
【0131】次に、上記のように構成された映像信号変
換装置の動作について説明する。走査線変換前の水平同
期信号H1を発生させる分周比カウンタ73と走査線変
換後の水平同期信号H2を発生させるHカウンタ80の
間には、第2の実施の形態のHカウンタ76,77の関
係と同じ関係がある。つまり、走査線変換において、
m:nの変換を行うとき、分周比カウンタ73とHカウ
ンタ80の設定値はn:mにしなければならない。この
とき、走査線変換前の水平同期信号H1の周波数が入力
される映像信号によって決まっているため、走査線変換
後の水平同期信号H2の周波数やライン数は走査線変換
の変換率に従って大きく異なる。そこで、メモリ制御処
理部2により水平同期信号およびクロックの乗せ替えを
行うことにより、装置の出力側の水平同期信号やクロッ
クの周波数を一定に保つことが可能となる。
【0132】また、PLL回路71から出力される第1
のクロックCK1がAD変換回路でのサンプリングクロ
ックとして用いられるのが一般的であり、分周比カウン
タ73は、基本的には入力される映像信号のドットクロ
ックと第1のクロックCK1が同一の発振周波数となる
ように設定される。分周比カウンタ74は、出力される
映像信号のすべての水平画素が1水平期間内に十分に入
るように、また後段の回路が要求する1水平期間内のク
ロック数になるように設定される。Vカウンタ78は、
垂直同期信号V3’の周波数が後段の回路等の要求する
垂直周波数となるように設定される。
【0133】上記のように、本実施の形態では、走査線
変換処理部4の後にメモリ制御処理部2を配置する場合
において、垂直周波数変換の有無に関わらず、走査線変
換の変換率に応じた周波数で水平同期信号H2を発生す
るHカウンタ80と、メモリ制御処理部2の出力側の基
準となる基準パルスを発生するHカウンタ76とを設
け、Hカウンタ76の出力を第3のクロックCK3を発
生させるPLL回路72の基準パルスとし、さらに、H
カウンタ80を入力される映像信号DVの垂直同期信号
VSによりリセットするとともに、Hカウンタ76とP
LL回路72の分周比を決定する分周比カウンタ74と
をメモリ制御処理部2の出力以降の垂直同期信号V3に
よりリセットしている。したがって、走査線変換後に垂
直周波数変換を行うことができるとともに、走査線変換
処理部4による拡大および縮小処理によらず、装置の出
力側の水平同期信号およびクロックを一定に保つことが
可能となる。
【0134】また、分周比カウンタ74にリセット機能
がなくても、PLL回路72の追従範囲であれば、クロ
ックは発生する。しかし、PLL回路72の基準パルス
とフィードバックパルスの位相関係が大きくずれると、
PLL回路72がロックするまでの間、映像が乱れた
り、トップカールが発生する。このため、リセット機能
を分周比カウンタ74にも設け、基準パルスとフィード
バックパルスを同時にリセットすることによって、PL
L回路72の発振動作を安定にしている。
【0135】なお、図13に示す例では、第2のクロッ
クCK2を発生させるために水晶発振子75を用いた
が、これは装置の内部の動作として、例えば、フィール
ドメモリ1のインターフェースやIP変換等で速いクロ
ックが要求される場合に、装置の入力側の第1のクロッ
クCK1および装置の出力側の第3のクロックCK3よ
りも速い装置の内部の第2のクロックCK2を用いると
きのものである。例えば、走査線変換処理部4により拡
大処理を行う場合は、走査線変換処理部4の出力側には
入力より速い同期信号が必要となるために、入力側の第
1のクロックCKでは変換処理を行うことができなくな
る。このため、同期信号をより速い第2のクロックCK
2で一度叩き直し、走査線変換処理部4およびメモリ制
御処理部2へ供給して変換処理を行っている。なお、装
置の動作速度の面で問題がなければ、水晶発振子を用い
ずに入力側の第1のクロックCK1を第2のクロックC
K2の代わりとして用いてもよい。
【0136】逆に、水晶発振子75を用いる利点として
は、前述したように速い動作が要求されるときに有利で
あるだけでなく、非同期クロックであるので、ディスプ
レイパネル上に出画されるクロック妨害が発生しにくく
目立たないこと、また仮に入力側の同期やクロックが乱
れても、出力側は安定した同期およびクロックが保証で
きること等があげられる。
【0137】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態による映像信号変換装置について説明す
る。
【0138】上記の第2および第3の実施の形態に用い
たHカウンタ76等のリセット機能付きのカウンタで
は、リセットがかかる直前の水平期間は通常の水平期間
よりも短いものとなる。したがって、同期信号が供給さ
れる各ブロックにおいて、十分なクロック数が確保され
ないと完結しない処理、例えばラインメモリへの書き込
みや読み出し等を行うときは、そのままの同期信号では
動作が安定せず、最悪の場合には通常の映像領域まで影
響が出る。また、さらに極端に最後の水平期間が短くな
った場合には、最後の水平同期信号と最初の水平同期信
号がつながってしまったり、水平同期信号から垂直同期
信号を作り直している場合には、最後の水平同期信号を
基準にして垂直同期信号が発生してしまう等、動作が保
証できなくなる。
【0139】第4の実施の形態による映像信号変換装置
は、上記のような課題を解決して回路動作の安定性を向
上するものである。図14は、本発明の第4の実施の形
態による映像信号変換装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0140】図14に示す映像信号変換装置と図8に示
す映像信号変換装置とで異なる点は、同期処理部7aが
同期処理部7bに変更され、Hカウンタ76,77、分
周比カウンタ74が抜き取り機能付きHカウンタ81,
82、抜き取り機能付き分周比カウンタ83にそれぞれ
変更された点であり、その他の点は図8に示す映像信号
変換装置と同様であるので、同一部分には同一符号を付
し、以下詳細な説明を省略する。
【0141】図14に示す抜き取り機能付きHカウンタ
81,82および抜き取り機能付き分周比カウンタ83
は、リセットされるだけでなく、垂直期間の最後の水平
パルスを抜き取る機能を持つカウンタである。
【0142】図15は、図14に示す抜き取り機能付き
Hカウンタ81,82および抜き取り機能付き分周比カ
ウンタ83として用いられる抜き取り機能付きカウンタ
の一例の構成を示すブロック図である。
【0143】図15に示す抜き取り機能付きカウンタ
は、パルス発生回路91、遅延回路92、抜き取り回路
93および最大値検出回路94を含む。
【0144】パルス発生回路91は、クロックCLKを
入力され、パルスPGを発生するとともに、リセット信
号RSTによりリセットされ、図8に示すHカウンタ7
6等に相当する回路である。遅延回路92は、パルス発
生回路91から出力されるパルスPGを最大値検出回路
94の最大値パルスMSの遅延に合わせて遅延して遅延
パルスDSを出力する。
【0145】最大値検出回路94は、パルス発生回路9
1から出力されるパルスPGをカウントし、カウント値
が最大となる最後の水平パルスからリセットされるまで
の期間、実際には遅延パルスDSの最後の水平パルスの
立ち上がりから最初の水平パルスの立ち上がりまでの期
間すなわち最後の水平期間のみハイレベル(オン状態)
になる最大値パルスMSを出力する。
【0146】抜き取り回路93は、最大値検出回路94
がオンしている期間すなわち最大値パルスMSがハイレ
ベルの期間の間、遅延回路93から出力される遅延パル
スDSを抜き取り、出力パルスOSとして出力する。な
お、遅延パルスDSが抜き取られる期間は、垂直期間の
最初の水平同期信号が出力される直前までであり、その
タイミングになるように遅延回路92は調整される。
【0147】本実施の形態では、フィールドメモリ1が
記憶手段に相当し、メモリ制御処理部2が垂直周波数変
換手段に相当し、走査線変換処理部4が走査線変換手段
に相当し、同期処理部7bが同期制御手段に相当し、抜
き取り機能付きHカウンタ81,82および抜き取り機
能付き分周比カウンタ83が水平同期信号発生手段に相
当し、パルス発生回路91がパルス発生手段に相当し、
遅延回路92が遅延手段に相当し、抜き取り回路93が
抜き取り手段に相当し、最大値検出回路94が最大値検
出手段に相当する。
【0148】図16は、図15に示す抜き取り機能付き
カウンタの動作を説明するためのタイミング図である。
【0149】図16に示すように、パルス発生回路91
から発生されたパルスPGは、遅延回路92により遅延
され、遅延回路92から遅延パルスDSが出力される。
このとき、最大値検出回路94からハイレベルの最大値
パルスMSが出力されると、最大値パルスMSがハイレ
ベルの期間中の遅延パルスDSが抜き取り回路93によ
り抜き取られ、抜き取り回路93から最後のパルスが抜
き取られた出力パルスOSが出力される。
【0150】上記の構成により、本実施の形態では、リ
セットされる直前の最後の水平同期信号のパルスを抜き
取っているので、リセットがかかる直前の水平期間を通
常の水平期間よりも長くすることができる。したがっ
て、同期信号が供給される各ブロックにおいて、十分な
クロック数が確保されないと完結しない処理、例えばラ
インメモリへの書き込みや読み出し等を行うときでも、
安定した動作を行うことができ、常に良好な映像をディ
スプレイパネル等に表示することができる。
【0151】なお、上記の説明では、図8に示す映像信
号変換装置に対して本発明の抜き取り機能付きカウンタ
を適用した場合について説明したが、この例に特に限定
されず、図13に示す映像信号変換装置のHカウンタ7
6,80および分周比カウンタ74に対しても本発明の
抜き取り機能付きカウンタを同様に適用することがで
き、同様の効果を得ることができる。
【0152】(第5の実施の形態)次に、本発明の第5
の実施の形態による映像信号変換装置について説明す
る。図17は、本発明の第5の実施の形態による映像信
号変換装置に用いられる同期信号発生回路の構成を示す
ブロック図である。
【0153】図17に示す同期信号発生回路は、シリア
ルバスデコード回路101、エッジ検出回路102、H
カウンタ103およびVカウンタ104を含む。
【0154】シリアルバスデコード回路101は、例え
ばIICバス等のシリアルバス制御信号SCをデコード
する。IICバス等のバス端子は、一般的にはマイクロ
コンピュータによって制御され、どのようなLSIにも
標準的に備えられているものである。エッジ検出回路1
02は、シリアルバスデコード回路101の出力の一つ
である垂直周波数変換のオン/オフの切り替わりを検出
し、オフ状態からオン状態になったときにリセットパル
スRSTを発生させる。
【0155】Hカウンタ103は、所定のクロックCL
Kを受け、垂直周波数変換後の水平同期信号VHを発生
する。Vカウンタ104は、Hカウンタ103から出力
される水平同期信号VHをさらに分周し、垂直周波数変
換後の垂直同期信号VHを発生させる。なお、Hカウン
タ103、Vカウンタ104は、図8および図13に示
すHカウンタ76、Vカウンタ78にそれぞれ相当し、
図示していないその他の各ブロックは、図8および図1
3に示す各ブロックを用いることができる。
【0156】本実施の形態では、シリアルバスデコード
回路101がデコード手段に相当し、エッジ検出回路1
02がリセット手段に相当し、Hカウンタ103が第1
のカウンタに相当し、Vカウンタ104が第2のカウン
タに相当する。
【0157】次に、図17に示す同期信号発生回路を有
する映像信号変換装置が一つのLSIにより作成され、
同一のLSIが複数個同期運転される場合の動作につい
て説明する。
【0158】各LSIのシリアルバスデコード回路10
1は、装置に入力される映像信号の垂直同期信号VSを
データのロードパルスとして用いる。したがって、垂直
周波数変換をオンするという制御信号SCを同一垂直期
間内に同時に複数のLSIのシリアルバスデコード回路
101へ送信することにより、同一タイミングで各LS
Iのエッジ検出回路102が動作し、リセットパルスR
STによりHカウンタ103およびVカウンタ104が
同時にリセットされる。この結果、何も対策しなければ
本来フリーで動く垂直周波数変換後の水平同期信号およ
び垂直同期信号を複数のLSI間で同一位相で動かすこ
とができる。
【0159】上記のように、本実施の形態では、垂直周
波数変換を行う際に、LSIを設定する上で必要不可欠
なシリアルバスの制御信号の変化点によってタイミング
を取ることにより、複数個のLSI間で同期信号の受け
渡しを行うことなく、複数のLSIを同期運転すること
ができるとともに、プリント基板やピン容量等に起因す
る遅延や、プリント基板の配線そのものの複雑化を避け
ることができる。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、垂直周波数変換手段、
インターレース/プログレッシブ変換手段、水平画素変
換手段、および垂直画素数変換手段の接続順序を適応的
に切り替え、映像信号の変換内容に応じて記憶手段の記
憶容量を最も有効に活用できるように各手段を配置する
ことができるので、画質を劣化させることなく、記憶手
段の記憶容量を必要最小限に抑えることができる。
【0161】また、本発明によれば、垂直周波数変換手
段の後に走査線変換手段を配置する場合において、垂直
周波数変換の有無に関わらず、第1の水平同期信号発生
手段により垂直周波数変換手段の出力側および走査線変
換手段の入力側の基準となる水平同期信号を発生させ、
第1の水平同期信号発生手段とは別の第2の水平同期信
号発生手段により走査線変換手段の出力側の基準となる
水平同期信号を発生させ、垂直周波数変換手段の出力側
以降の垂直同期信号により第1および第2の水平同期信
号発生手段をリセットしているので、走査線変換による
拡大縮小に関わらず、装置の出力側の同期信号をほぼ一
定に保つことができる。
【0162】また、本発明によれば、走査線変換手段の
後に垂直周波数変換手段を配置する場合において、垂直
周波数変換の有無に関わらず、第1の水平同期信号発生
手段により走査線変換の変換率に応じた周波数で走査線
変換手段の出力側および垂直周波数変換手段の入力側の
基準となる水平同期信号を発生させ、第2の水平同期信
号発生手段によりパルス発生手段から発生される基準パ
ルスを用いて垂直周波数変換手段の出力側の基準となる
水平同期信号を発生させ、走査線変換手段に入力される
映像信号の垂直同期信号により第1の水平同期信号発生
手段をリセットし、選択手段から出力される垂直同期信
号によりパルス発生手段をリセットしているので、走査
線変換後に垂直周波数変換を行うことができるととも
に、走査線変換による拡大縮小に関わらず、装置の出力
側の同期信号をほぼ一定に保つことができる。
【0163】また、本発明によれば、垂直同期信号によ
ってリセットされる水平同期信号を発生するとともに、
水平同期信号から垂直同期信号によって水平同期信号が
リセットされる直前の最後のパルスが抜き取られている
ので、最後の水平期間の幅を十分に広げることができ、
垂直同期信号を正確なタイミングで発生させて常に安定
に動作することができる。
【0164】また、本発明によれば、映像信号変換装置
の動作を設定するための制御信号がデコードされ、デコ
ードされた制御信号により垂直周波数変換がオフ状態か
らオン状態になるタイミングでリセットパルスが出力さ
れ、リセットパルスにより垂直周波数変換後の水平同期
信号および垂直同期信号がリセットされるので、映像信
号変換装置を集積回路により作成し、複数の集積回路を
用いて垂直周波数変換を行う場合に、複数の集積回路間
で同期信号の受け渡しを行うことなく、複数の集積回路
を正確に同期させて動作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による映像信号変換
装置の構成を示すブロック図
【図2】フィールドメモリを必要としないIP変換を行
う場合またはIP変換を行わない場合の各ブロックの接
続順序の第1の例を示すブロック図
【図3】フィールドメモリを必要としないIP変換を行
う場合またはIP変換を行わない場合の各ブロックの接
続順序の第2の例を示すブロック図
【図4】フィールドメモリを必要としないIP変換を行
う場合またはIP変換を行わない場合の各ブロックの接
続順序の第3の例を示すブロック図
【図5】フィールドメモリを必要としないIP変換を行
う場合またはIP変換を行わない場合の各ブロックの接
続順序の第4の例を示すブロック図
【図6】フィールドメモリを必要とするIP変換を行う
場合の各ブロックの接続順序の第1の例を示すブロック
【図7】フィールドメモリを必要とするIP変換を行う
場合の各ブロックの接続順序の第2の例を示すブロック
【図8】本発明の第2の実施の形態による映像信号変換
装置の構成を示すブロック図
【図9】図8に示す走査線変換処理部による拡大処理時
の各水平同期信号のタイミング図
【図10】図8に示す走査線変換処理部による拡大処理
を説明するための表示画像を示す模式図
【図11】図8に示す走査線変換処理部による縮小処理
時の各水平同期信号のタイミング図
【図12】図8に示す走査線変換処理部による縮小処理
を説明するための表示画像を示す模式図
【図13】本発明の第3の実施の形態による映像信号変
換装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の第4の実施の形態による映像信号変
換装置の構成を示すブロック図
【図15】図14に示す抜き取り機能付きHカウンタお
よび抜き取り機能付き分周比カウンタとして用いられる
抜き取り機能付きカウンタの一例の構成を示すブロック
【図16】図15に示す抜き取り機能付きカウンタの動
作を説明するためのタイミング図
【図17】本発明の第5の実施の形態による映像信号変
換装置に用いられる同期信号発生回路の構成を示すブロ
ック図
【図18】垂直周波数変換を行わずに走査線変換を行う
従来の映像信号変換装置の構成を示すブロック図
【図19】垂直周波数変換を行うとともに走査線変換を
行う従来の映像信号変換装置の構成を示すブロック図
【図20】図19に示すような映像信号変換装置をLS
Iにより作成し、作成した2個のLSIを同期して動作
させて垂直周波数変換および走査線変換を行う従来の映
像信号変換装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 フィールドメモリ 2 メモリ制御処理部 3 IP変換処理部 4 走査線変換処理部 5 水平画素変換処理部 6 セレクタ制御部 7,7a,7b 同期処理部 S1〜S4 セレクタ 71,72 PLL回路 73,74 分周比カウンタ 75 水晶発振子 76,77,80 Hカウンタ 78 Vカウンタ 79 セレクタ 81,82 抜き取り機能付きHカウンタ 83 抜き取り機能付き分周比カウンタ 91 パルス発生回路 92 遅延回路 93 抜き取り回路 94 最大値検出回路 101 シリアルバスデコード回路 102 エッジ検出回路 103 Hカウンタ 104 Vカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 650 G09G 3/36 H04N 5/66 Z 3/36 7/01 Z 5/39 G09G 5/00 520V H04N 5/66 5/36 530D 7/01 Fターム(参考) 5C006 AA01 AC21 AF03 AF04 AF23 AF44 BB11 BC16 BF02 FA04 FA05 5C058 AA06 AA11 BA22 BB17 BB25 5C063 AA10 AC01 BA04 BA08 BA09 CA01 CA34 EB45 EB46 5C080 AA05 AA10 BB05 DD21 EE26 FF09 GG02 GG08 GG12 JJ01 JJ02 JJ04 5C082 AA01 AA02 BA29 BB15 BC19 BD09 CA81 CA84 DA53 DA76 MM05 MM06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号を表示装置に適合す
    る映像信号へ変換する映像信号変換装置であって、 映像信号を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に接続され、前記記憶手段に記憶されてい
    る映像信号の垂直周波数を変換する垂直周波数変換手段
    と、 映像信号をインターレース信号からプログレッシブ信号
    へ変換するインターレース/プログレッシブ変換手段
    と、 映像信号の走査線数を変換する走査線変換手段と、 映像信号の水平画素数を変換する水平画素変換手段と、 前記垂直周波数変換手段、前記インターレース/プログ
    レッシブ変換手段、前記走査線変換手段および前記水平
    画素変換手段の接続順序を適応的に切り替える接続切り
    替え手段とを備えることを特徴とする映像信号変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記接続切り替え手段は、入力される映
    像信号が時間軸方向の処理を含んだインターレース/プ
    ログレッシブ変換を必要としない場合において、前記水
    平画素変換手段が拡大処理を行う場合に前記水平画素変
    換手段が前記垂直周波数変換手段よりも後に配置され、
    前記水平画素変換手段が縮小処理を行う場合に前記水平
    画素変換手段が前記垂直周波数変換手段よりも前に配置
    され、前記走査線変換手段が拡大処理を行う場合に前記
    走査線変換手段が前記垂直周波数変換手段よりも後に配
    置され、前記走査線変換手段が縮小処理を行う場合に前
    記走査線変換手段が前記垂直周波数変換手段よりも前に
    配置されるように、前記垂直周波数変換手段、前記イン
    ターレース/プログレッシブ変換手段、前記走査線変換
    手段および前記水平画素変換手段の接続順序を適応的に
    切り替えることを特徴とする請求項1記載の映像信号変
    換装置。
  3. 【請求項3】 前記接続切り替え手段は、入力される映
    像信号が時間軸方向の処理を含んだインターレース/プ
    ログレッシブ変換を必要とする場合において、前記イン
    ターレース/プログレッシブ変換手段が前記垂直周波数
    変換手段の後に配置されるとともに、前記走査線変換手
    段が前記インターレース/プログレッシブ変換手段の後
    に配置され、前記水平画素変換手段が拡大処理を行う場
    合に前記水平画素変換手段が前記垂直周波数変換手段よ
    りも後に配置され、前記水平画素変換手段が縮小処理を
    行う場合に前記水平画素変換手段が前記垂直周波数変換
    手段よりも前に配置されるように、前記垂直周波数変換
    手段、前記インターレース/プログレッシブ変換手段、
    前記走査線変換手段および前記水平画素変換手段の接続
    順序を適応的に切り替えることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の映像信号変換装置。
  4. 【請求項4】 入力される映像信号を表示装置に適合す
    る映像信号へ変換する映像信号変換装置であって、 映像信号を記憶する記憶手段と、 入力される映像信号を前記記憶手段に記憶させ、前記記
    憶手段に記憶されている映像信号の垂直周波数を変換す
    る垂直周波数変換手段と、 前記垂直周波数変換手段から出力される映像信号の走査
    線数を変換する走査線変換手段と、 前記垂直周波数変換手段および前記走査線変換手段の動
    作を制御するための同期制御信号を前記垂直周波数変換
    手段および前記走査線変換手段へ出力する同期制御手段
    とを備え、 前記同期制御手段は、 前記垂直周波数変換手段の出力側および前記走査線変換
    手段の入力側の基準となる水平同期信号を発生させる第
    1の水平同期信号発生手段と、 前記第1の水平同期信号発生手段から発生される水平同
    期信号を用いて垂直同期信号を発生させる垂直同期信号
    発生手段と、 前記走査線変換手段の出力側の基準となる水平同期信号
    を発生させる第2の水平同期信号発生手段と、 前記垂直周波数変換手段に入力される映像信号の垂直同
    期信号および前記垂直同期信号発生手段から出力される
    垂直同期信号を受け、前記垂直周波数変換手段の出力側
    および前記走査線変換手段の入力側の基準となる垂直同
    期信号として、前記垂直周波数変換手段が垂直周波数変
    換を行う場合に前記垂直同期信号発生手段の垂直同期信
    号を選択して出力し、前記垂直周波数変換手段が垂直周
    波数変換を行わない場合に前記垂直周波数変換手段に入
    力される映像信号の垂直同期信号を選択して出力する選
    択手段とを含み、 前記第1および第2の水平同期信号発生手段は、前記選
    択手段から出力される垂直同期信号によりリセットされ
    ることを特徴とする映像信号変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の水平同期信号発生手段は、前
    記垂直周波数変換手段の出力側および前記走査線変換手
    段の入力側の基準となる水平同期信号を発生させる第1
    のカウンタを含み、 前記垂直同期信号発生手段は、前記第1のカウンタから
    発生される水平同期信号を分周して垂直同期信号を発生
    させる第2のカウンタを含み、 前記第2の水平同期信号発生手段は、 所定のクロックを発生させるPLL回路の基準パルスを
    発生させる第3のカウンタと、 前記PLL回路の分周比を決定し、前記PLL回路から
    出力されるクロックを分周して前記走査線変換手段の出
    力側の基準となる水平同期信号を発生させる第4のカウ
    ンタとを含み、 前記第1および第3のカウンタは、前記選択手段から出
    力される垂直同期信号によりリセットされることを特徴
    とする請求項4記載の映像信号変換装置。
  6. 【請求項6】 前記第4のカウンタは、前記選択手段か
    ら出力される垂直同期信号によりリセットされることを
    特徴とする請求項5記載の映像信号変換装置。
  7. 【請求項7】 入力される映像信号を表示装置に適合す
    る映像信号へ変換する映像信号変換装置であって、 入力される映像信号の走査線数を変換する走査線変換手
    段と、 映像信号を記憶する記憶手段と、 前記走査線変換手段から出力される映像信号を前記記憶
    手段に記憶させ、前記記憶手段に記憶されている映像信
    号の垂直周波数を変換する垂直周波数変換手段と、 前記走査線変換手段および前記垂直周波数変換手段の動
    作を制御するための同期制御信号を前記走査線変換手段
    および前記垂直周波数変換手段へ出力する同期制御手段
    とを備え、 前記同期制御手段は、 前記走査線変換手段の出力側および前記垂直周波数変換
    手段の入力側の基準となる水平同期信号を発生させる第
    1の水平同期信号発生手段と、 所定の基準パルスを発生するパルス発生手段と、 前記パルス発生手段から発生される基準パルスを用いて
    垂直同期信号を発生させる垂直同期信号発生手段と、 前記パルス発生手段から発生される基準パルスを用いて
    前記垂直周波数変換手段の出力側の基準となる水平同期
    信号を発生させる第2の水平同期信号発生手段と、 前記走査線変換手段に入力される映像信号の垂直同期信
    号および前記垂直同期信号発生手段から出力される垂直
    同期信号を受け、前記垂直周波数変換手段の出力側の基
    準となる垂直同期信号として、前記垂直周波数変換手段
    が垂直周波数変換を行う場合に前記垂直同期信号発生手
    段の垂直同期信号を選択して出力し、前記垂直周波数変
    換手段が垂直周波数変換を行わない場合に前記走査線変
    換手段に入力される映像信号の垂直同期信号を選択して
    出力する選択手段とを含み、 前記第1の水平同期信号発生手段は、前記走査線変換手
    段に入力される映像信号の垂直同期信号によりリセット
    され、前記パルス発生手段は、前記選択手段から出力さ
    れる垂直同期信号によりリセットされることを特徴とす
    る映像信号変換装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の水平同期信号発生手段は、前
    記走査線変換手段の出力側および前記垂直周波数変換手
    段の入力側の基準となる水平同期信号を発生させる第1
    のカウンタを含み、 前記パルス発生手段は、所定のクロックを発生させるP
    LL回路の基準パルスとなる水平同期信号を発生させる
    第2のカウンタを含み、 前記垂直同期信号発生手段は、前記第2のカウンタから
    発生される水平同期信号を分周して垂直同期信号を発生
    させる第3のカウンタを含み、 前記第2の水平同期信号発生手段は、前記PLL回路の
    分周比を決定し、前記PLL回路から出力されるクロッ
    クを分周して前記垂直周波数変換手段の出力側の基準と
    なる水平同期信号を発生させる第4のカウンタを含み、 前記第1のカウンタは、前記走査線変換手段に入力され
    る映像信号の垂直同期信号によりリセットされ、前記第
    2のカウンタは、前記選択手段から出力される垂直同期
    信号によりリセットされることを特徴とする請求項7記
    載の映像信号変換装置。
  9. 【請求項9】 前記第4のカウンタは、前記選択手段か
    ら出力される垂直同期信号によりリセットされることを
    特徴とする請求項8記載の映像信号変換装置。
  10. 【請求項10】 入力される映像信号を表示装置に適合
    する映像信号へ変換する映像信号変換装置であって、 映像信号を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている映像信号の垂直周波数を
    変換する垂直周波数変換手段と、 映像信号の走査線数を変換する走査線変換手段と、 前記垂直周波数変換手段および前記走査線変換手段の動
    作を制御するための同期制御信号を前記垂直周波数変換
    手段および前記走査線変換手段へ出力する同期制御手段
    とを備え、 前記同期制御手段は、垂直同期信号によってリセットさ
    れる水平同期信号を発生するとともに、前記水平同期信
    号から前記垂直同期信号によって前記水平同期信号がリ
    セットされる直前の最後のパルスを抜き取る水平同期信
    号発生手段を含むことを特徴とする映像信号変換装置。
  11. 【請求項11】 前記水平同期信号発生手段は、 入力パルスをカウントして所定のタイミングでパルスを
    発生させるパルス発生手段と、 前記パルス発生手段から出力されるパルスをカウント
    し、カウンタ値が最大値となる最後のパルスを検出する
    最大値検出手段と、 前記パルス発生手段から出力されるパルスを遅延して遅
    延パルスを発生させる遅延手段と、 前記遅延手段から出力される遅延パルスから前記最大値
    検出手段により検出された最後のパルスを遅延した遅延
    パルスを抜き取る抜き取り手段とを含むことを特徴とす
    る請求項10記載の映像信号変換装置。
  12. 【請求項12】 入力される映像信号を表示装置に適合
    する映像信号へ変換する映像信号変換装置であって、 前記映像信号変換装置の動作を設定するための制御信号
    をデコードするデコード手段と、 前記デコード手段のデコード結果から垂直周波数変換が
    オフ状態からオン状態に切り換えられるタイミングを検
    出してリセットパルスを出力するリセット手段と、 前記リセット手段から出力されるリセットパルスにより
    リセットされる垂直周波数変換後の水平同期信号を発生
    させる第1のカウンタと、 前記リセット手段から出力されるリセットパルスにより
    リセットされる垂直周波数変換後の垂直同期信号を発生
    させる第2のカウンタとを備えることを特徴とする映像
    信号変換装置。
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