JPH10229766A - 自動搾乳機 - Google Patents

自動搾乳機

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Publication number
JPH10229766A
JPH10229766A JP9033864A JP3386497A JPH10229766A JP H10229766 A JPH10229766 A JP H10229766A JP 9033864 A JP9033864 A JP 9033864A JP 3386497 A JP3386497 A JP 3386497A JP H10229766 A JPH10229766 A JP H10229766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
cow
mounting unit
milking machine
automatic milking
Prior art date
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Pending
Application number
JP9033864A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Hirata
晃 平田
Mitsuru Yatani
満 八谷
Yoshitaka Ibaraki
義孝 荊木
Takashi Kuwana
隆 桑名
Mitsuhiro Nishibe
光弘 西部
Kozo Nakazawa
弘造 中沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Orion Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO, Orion Machinery Co Ltd filed Critical SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Priority to JP9033864A priority Critical patent/JPH10229766A/ja
Priority to NL1008330A priority patent/NL1008330C2/nl
Publication of JPH10229766A publication Critical patent/JPH10229766A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01JMANUFACTURE OF DAIRY PRODUCTS
    • A01J5/00Milking machines or devices
    • A01J5/017Automatic attaching or detaching of clusters
    • A01J5/0175Attaching of clusters

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Feeding And Watering For Cattle Raising And Animal Husbandry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大幅なコストダウン及び搾乳効率の向上を図る
とともに、ティートカップの装着ミスや装着後の脱落,
乳牛に与える無用なストレス及び無駄なエネルギ消費等
の不具合を解消する。 【解決手段】ストールAa…で飼養される乳牛Cにティ
ートカップT…を自動で装着して搾乳を行う搾乳ユニッ
トMa,Mbを備える自動搾乳機1を構成するに際し
て、搾乳ユニットMa,Mbを支持し、かつ乳牛Cに対
する少なくとも水平方向の相対位置を固定して乳牛Cに
装着する装着ユニット2と、この装着ユニット2を少な
くとも水平方向へ変位自在に支持する装着ユニット支持
機構3を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストールで飼養され
る乳牛にティートカップを自動で装着して搾乳を行う搾
乳ユニットを備える自動搾乳機に関する。
【0002】
【従来の技術】ストールで飼養される乳牛にティートカ
ップを自動で装着して搾乳を行う搾乳ユニット(搾乳ロ
ボット)を備える自動搾乳機は、例えば、特開昭62−
159078号公報及び特開昭64−51030号公報
等で知られている。
【0003】従来のこの種の自動搾乳機は、乳牛の近傍
に搾乳ユニットを配するとともに、この搾乳ユニットに
備える超音波センサ等を用いた検出部により乳頭位置を
検出し、搾乳ユニットに備えるティートカップを乳頭付
近まで移動させた後、さらに、任意の乳頭位置を連続し
て検出し続けることにより、ティートカップを乳頭に追
従させ、これにより、ティートカップを乳頭に対して自
動で装着していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の自動搾乳機は、次のような問題点があった。
【0005】第一に、動く乳頭の位置を正確に検出し、
かつティートカップを乳頭に対して正確に追従させる必
要があるため、全体に高い精密性及び応答性が要求さ
れ、部品の高度化及び構成の複雑化に伴う著しいコスト
アップを招く。
【0006】第二に、乳頭位置を検出してティートカッ
プを移動させるため、時間的な遅れを生じ、例えば、乳
牛が急激或いは大きく動いた際にはティートカップの装
着ミスを生じやすいとともに、装着後にはティートカッ
プの脱落を生じやすい。
【0007】第三に、装着の開始から終了するまでの時
間が長くなり、搾乳効率の低下を招くのみならず、乳牛
に対し無用なストレスを与えたり、無駄なエネルギ消費
を招く。
【0008】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、大幅なコストダウン及び
搾乳効率の向上を図れるとともに、ティートカップの装
着ミスや装着後の脱落,乳牛に与える無用なストレス及
び無駄なエネルギ消費等の不具合を解消できる自動搾乳
機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、ストールAa…で飼養される乳牛Cにティートカッ
プT…を自動で装着して搾乳を行う搾乳ユニットMa,
Mbを備える自動搾乳機1を構成するに際して、特に、
搾乳ユニットMa,Mbを支持し、かつ乳牛Cに対する
少なくとも水平方向の相対位置を固定して乳牛Cに装着
する装着ユニット2と、この装着ユニット2を少なくと
も水平方向へ変位自在に支持する装着ユニット支持機構
3を備えることを特徴とする。
【0010】この場合、好適な実施の形態により、装着
ユニット2は乳牛Cの左部及び右部に当接する左右規制
部11と当該乳牛Cの後部に当接する後規制部12を有
する装着機構10を備える。なお、この左右規制部11
は装着ユニット2の装着時にホームポジションPhから
移動して乳牛Cの左部及び右部に当接する。また、この
左右規制部11に付設することにより乳牛Cの左部及び
右部に当接したことを検出する検出部13a,13bを
備えるとともに、検出部13a,13bの検出により左
右規制部11の移動を停止する制御部30を備える。一
方、装着ユニット支持機構3は、ストールAa…の上方
に位置する基部40と、この基部40から装着ユニット
2を吊下げる複数の屈曲自在な線状吊下部材41…を備
えて構成することができるし、或いは基部40に対して
前後方向及び左右方向、さらに鉛直軸を支点とした回動
方向に装着ユニット2を変位自在に支持する支持ユニッ
ト60を備えて構成することもできる。他方、自動搾乳
機1は、基部40をストールAa…まで移送する移送機
構90を備え、この移送機構90は少なくとも乳牛Cの
後方から当該乳牛Cの真上まで基部40を移送する。ま
た、この移送機構90はストールAa…の上方に配設し
たレール機構部91と、基部40を有し、かつレール機
構部91に沿って移送される移動部92を備える。さら
に、基部40には、移動部92が乳牛Cの真上まで移動
した際に、ストールAa…側に備えるミルクタップ70
a…に接続されるディストリビュータ71を備える。
【0011】これにより、搾乳の際に、移動部92はレ
ール機構部91に沿って、搾乳する乳牛Cの居るストー
ルAa…まで移送されるとともに、乳牛Cの後方から当
該乳牛Cの真上まで移送される。この際、装着ユニット
2に備える後規制部12は当該乳牛Cの後部に当接し、
さらに、左右規制部11はホームポジションPhから移
動して乳牛Cの左部及び右部に当接する。この結果、装
着ユニット2に支持された搾乳ユニットMa,Mbは、
乳牛C(乳頭)に対して水平方向の相対位置が特定さ
れ、かつ固定される。よって、装着ユニット2(搾乳ユ
ニットMa,Mb)は装着ユニット支持機構3により水
平方向へ変位自在に支持されるため、乳牛Cが急激或い
は大きく動いても、搾乳ユニットMa,Mbは乳牛Cの
動きに完全に追従し、ティートカップT…の装着ミスや
装着後の脱落が回避されるとともに、ティートカップT
…を乳頭に追従させる制御が不要となる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本実施例に係る自動搾乳機1の構成
について、図1〜図5を参照して説明する。
【0014】図中、Aa,Ab,Ac…は配列した複数
のストールであり、各ストールAa…により乳牛Cが一
頭ずつ飼養される。
【0015】このストールAa…の上方には移送機構9
0を配設する。移送機構90は、レール機構部91と、
このレール機構部91に沿って移送される移動部92を
備える。
【0016】レール機構部91は底面に開口スリットを
有する断面C形のレール材Rの組み合わせにより構成
し、ストールAa…の斜め後上方には当該ストールAa
…の配列方向に沿った一対の主レール部Rp,Rqを備
えるとともに、この主レール部Rp,Rqに対して直角
となり、前端がストールAa…の前端に位置し、かつ後
端が主レール部Rpに近接する複数の副レール部Ra,
Rb,Rc…を備える。各副レール部Ra…は各ストー
ルAa…の境界位置に等間隔で配し、かつ主レール部R
p…の底面よりも若干下方に配設する。したがって、主
レール部Rp…と各副レール部Ra…は非連続となる。
【0017】また、移動部92は、主レール部Rp…に
沿って移送される主移動部92mと、副レール部Ra…
と主移動部92m間を移動する副移動部92sを備え
る。主移動部92mは主レール部Rp…に対して直角と
なる一対の支持レール部Ri,Rjを有し、上面の前後
左右位置に設けたローラ機構94…を、開口スリットを
通して主レール部Rp,Rqの内部に移動自在に装填す
る。この場合、支持レール部Ri,Rjの間隔は各副レ
ール部Ra…同士の間隔と一致し、かつ支持レール部R
i,Rjの高さは各副レール部Ra…の高さに一致す
る。したがって、支持レール部Ri,Rjの端部を副レ
ール部Ra…の端部に一致させれば、支持レール部R
i,Rjと副レール部Ra…は連続する。
【0018】一方、副移動部92sは、フレームを組合
わせて矩形状に形成する。副移動部92sは後述する装
着ユニット2を吊下げる基部40を兼用し、上面の前後
左右位置に設けたローラ機構99…を、開口スリットを
通して支持レール部Ri,Rjの内部に移動自在に装填
する。
【0019】さらに、移送機構90には、主移動部92
mを主レール部Rp…に沿って移送するX方向移送駆動
部95を設ける。X方向移送駆動部95は図2に示すよ
うに、ストール設備の一側に配設した回転駆動部96を
備え、この回転駆動部96の回転軸に設けた駆動プーリ
97とストール設備の他側に配した不図示の空転プーリ
間に無端ベルト98を架け渡すとともに、この無端ベル
ト98の任意位置を主移動部92mに固着して構成す
る。
【0020】また、副移動部92sには図3に示すよう
に、Y方向移送駆動部100を備える。Y方向移送駆動
部100は、副移動部92sに備える回転駆動部101
と、この回転駆動部101により回転する駆動ローラ1
02を備え、駆動ローラ102は支持レール部Ri,R
j又は副レール部Ra…の内面に接触するように設け
る。これにより、副移動部92sは自走する。
【0021】よって、副移動部92sを主移動部92m
に進入させれば、図4中矢印Hm方向で示す主レール部
Rp…に沿って、副移動部92sを移送することができ
るとともに、主移動部92mを搾乳する乳牛Cの居るス
トールAa…の定位置に停止させることにより、支持レ
ール部Ri,Rjと副レール部Ra…を一致させれば、
同図中矢印Hs方向で示す主移動部92mと副レール部
Ra…間で、副移動部92sを移動させることができ
る。なお、主移動部92mと副移動部92sは、不図示
の位置センサ等により移動位置が検出され、目標の定位
置に停止するように制御される。
【0022】他方、副移動部92sの先端にはディスト
リビュータ71を備えるとともに、ストールAa…の前
側にはミルクライン(ミルクパイプと真空パイプを含
む)Lを付設し、このミルクラインLの途中であって各
ストールAa…の位置に、当該ディストリビュータ71
が着脱するミルクタップ70a,70b…を設ける。
【0023】一方、副移動部92s(基部40)の底面
には、装着ユニット2を少なくとも水平方向へ変位自在
に支持する装着ユニット支持機構3を設ける。装着ユニ
ット支持機構3は、副移動部92sの底面から吊り下げ
た複数の屈曲自在なチェーン等の線状吊下部材41…を
備え、この線状吊下部材41…の下端に装着ユニット2
を支持する。
【0024】装着ユニット2は、乳牛Cの左右方向に配
した保持フレーム部14を有し、この保持フレーム部1
4の両側に搾乳ユニット保持部14a,14bを設ける
ことにより、搾乳ユニットMa,Mbをそれぞれ保持す
る。この場合、保持フレーム部14における左右の一方
に一台の搾乳ユニットを保持させてもよいが、左右の重
量バランスを考慮し、保持フレーム部14における左右
の一方に、例えば、ティートカップT…を支持する搾乳
ユニットMaを保持するとともに、他方に、例えば、当
該ティートカップT…を乳頭Cm…に装着させるロボッ
トアームを有する搾乳ユニットMbを保持するなどによ
り、搾乳ユニットMa,Mbを左右に分けることが望ま
しい。なお、この種の搾乳ユニット自体は、例えば、既
に本出願人が提案した特開平8−280285号公報等
で公知である。
【0025】また、保持フレーム部14の中間部から後
側には装着機構10を設ける。装着機構10は乳牛Cの
左部及び右部に当接する左右規制部11と当該乳牛Cの
後部に当接する後規制部12を有する。装着機構10は
ハウジングにより覆われた支持機構20を有し、この支
持機構20の左右両側からL形フレーム22a,22b
をそれぞれ突出させ、各フレーム22a,22bの先端
に当接板23a,23bをそれぞれ取付けて左右規制部
11を構成する。さらに、支持機構20の後側から一対
のL形フレーム25,25を突出させ、各フレーム2
5,25に当接板26,26を取付けて後規制部12を
構成する。
【0026】この場合、後規制部12における各フレー
ム25,25の基端は支持機構20に固定されるととも
に、左右規制部11における各フレーム22a,22b
の基端は、支持機構20に設けた前後方向の回転軸を有
する回転駆動機構により支持される。よって、各フレー
ム22a,22bは回転駆動機構を支点として上下に回
動変位し、図2に仮想線で示す上方に位置するホームポ
ジションPhと、同図に実線で示す乳牛Cの左部及び右
部に当接する規制位置Psに選択的に移動する。なお、
左右規制部11は左右対称的に構成し、かつ対称的に動
作する。また、当接板23a,23bの内面には、例え
ば、タッチセンサ等の検出部13a,13bを付設し、
当接板23a,23bが乳牛Cの左部及び右部に当接し
たことを検出する。
【0027】一方、図5は制御系のブロック構成図を示
す。30は制御部であり、この制御部30の入力側には
前記検出部13a,13bを接続する。また、制御部3
0の出力側には前記搾乳ユニットMa,Mbに備える搾
乳ユニット駆動部31…を接続するとともに、前述した
X方向移送駆動部95及びY方向移送駆動部100を接
続する。
【0028】次に、本実施例に係る自動搾乳機1の動作
及び機能について、各図を参照して説明する。
【0029】まず、制御部30には、予め、搾乳時刻,
搾乳する乳牛の識別番号及びその順位,各牛体別の搾乳
終了条件等を設定する。
【0030】一方、移動部92は不図示の管理室におけ
る洗浄装置に待機する。この場合、ディストリビュータ
71は洗浄装置の洗浄タップに接続されている。
【0031】今、待機状態において設定時刻になれば、
ディストリビュータ71は洗浄タップから分離するとと
もに、制御部30によりX方向移送駆動部95が制御さ
れ、移動部92は主レール部Ra…に沿って、目標のス
トールAa…の定位置まで移送される。次いで、制御部
30によってY方向移送駆動部100が制御され、副移
動部92sは支持レール部Ri,Rjから、目標のスト
ールAa…の両側に位置する一対の副レール部Ra…に
進入する。これにより、副移動部92sは、副レール部
Ra…の前進限位置まで移動し、ディストリビュータ7
1をミルクタップ70a…に接続する。なお、左右規制
部11はホームポジションPhに位置する。
【0032】また、この際に、副移動部92sは、副レ
ール部Ra…の前進限位置まで一律に移動するも、装着
ユニット2は屈曲自在な線状吊下部材41…により変位
自在に吊り下げられているため、後規制部12の当接板
26…は乳牛Cの後部に当接した状態で停止する。
【0033】この後、左右規制部11の各フレーム22
a,22bを支持機構20に内蔵する回転駆動機構によ
りホームポジションPhから下方へ回動変位させ、当接
板23a,23bを乳牛Cの左部及び右部に当接させ
る。当接板23a,23bが当接したか否かは、検出部
13a,13bにより検出されるため、検出部13a,
13bの双方が当接したことを検出したなら、各フレー
ム22a,22bの回動を停止する。この場合、装着ユ
ニット2は線状吊下部材41…により変位自在に吊り下
げられているため、乳牛CがストールAa…の中央に居
なくても、当接板23a,23bの双方が乳牛Cの左部
及び右部に当接することにより、装着ユニット2は乳牛
Cの中央に位置する。
【0034】これにより、乳牛Cに対する装着ユニット
2の装着が終了し、搾乳処理が自動で行われる。よっ
て、装着ユニット2に支持された搾乳ユニットMa,M
bは、乳牛C、即ち、乳頭Cm…に対して水平方向の相
対位置が特定され、かつ固定される。また、装着ユニッ
ト2は装着ユニット支持機構3により、水平方向へ変位
自在に支持されるため、乳牛Cが急激或いは大きく動い
ても、搾乳ユニットMa,Mbは乳牛Cの動きに完全に
追従する。
【0035】このように、乳牛Cに対して搾乳ユニット
Ma,Mbの位置が特定され、かつ固定されるため、テ
ィートカップT…を乳頭Cm…に追従させるためのセン
シング及び制御が不要となり、検出系及び制御系の簡略
化を図ることができる。また、搾乳ユニットMa,Mb
側の精密性及び応答性が要請されないため、搾乳ユニッ
トMa,Mb側の構成簡略化によって大幅なコストダウ
ンを図れるとともに、装着時間の短縮及びこれに伴う搾
乳効率の向上、さらには、ティートカップT…の装着ミ
スや装着後の脱落,乳牛に与える無用なストレス及び無
駄なエネルギ消費等の不具合を解消できる。
【0036】他方、搾乳ユニットMa,Mbは乳牛Cの
動きに完全に追従することから、ティートカップT…が
載るロボットアームを、乳頭Cm…に装着したティート
カップT…から大きく引き離す必要はなくなる。したが
って、搾乳終了後、ティートカップT…を自動離脱する
際には、ティートカップT…の直下或いは近傍でロボッ
トアームが受取ることができ、ティートカップT…の安
定かつ確実な離脱を実現できる。
【0037】なお、上述した実施例は装着ユニット2に
対して後規制部12が固定されるとともに、左右規制部
11が左右対称的に動作するため、構成は簡略化される
も、反面、乳牛Cの位置によっては装着ユニット2の重
量が乳牛Cに掛かってしまう。そこで、他の変更例とし
て、後規制部12を装着ユニット2に対して前後に相対
移動できるように構成するとともに、左右規制部11を
左右それぞれ独立して動作するように構成してもよい。
この場合には、後規制部12に乳牛Cの後部に当接した
ことを検出する前記検出部13aと同様の検出部を設け
るとともに、装着ユニット2に対する後規制部12の相
対移動位置を検出する位置検出部及び左右規制部11に
おける左右当接位置をそれぞれ検出する位置検出部を設
ける。
【0038】これにより、後規制部12を最前進させた
位置(ホームポジション)にセットし、副移動部92s
を支持レール部Ri,Rjから副レール部Ra…に進入
させれば、後規制部12の当接板26…は乳牛Cの後部
に当接する。この際、装着ユニット2はさらに前進する
も、当接板26…は停止するため、当該当接板26…は
装着ユニット2に対して後方に移動する。一方、左右規
制部11は左右それぞれ独立して動作させ、当接した時
点で停止させる。よって、各当接板23a,23b,2
6…の位置を位置検出部で検出すれば、乳牛Cに対する
装着ユニット2の相対位置を検出できる。この結果、構
成は複雑となるも装着ユニット2の重量が乳牛Cに掛か
ってしまう不具合は解消される。
【0039】また、上述した実施例では後規制部12に
おける各フレーム22a,22bを回動変位させる方式
を例示したが、図6に示すように、水平方向、即ち、矢
印Ha,Hbで示す直進方向に進退移動させる方式でも
よい。なお、図6において、図2と同一部分には同一符
号を付し、その構成を明確にするとともに、詳細な説明
は省略する。
【0040】他方、図7には本発明の変更実施例を示
す。変更実施例は、基部40に対して前後方向及び左右
方向、さらに鉛直軸を支点とした回動方向に装着ユニッ
ト2を変位自在に支持する支持ユニット60を備えて構
成したものである。即ち、支持ユニット60は、基部4
0(副移動部92s)の底面にX方向へ移動可能に設け
た中間フレーム61と、この中間フレーム61の底面に
Y方向へ移動可能に設けた下フレーム62と、この下フ
レーム62の下面に回動機構部63を介して回動可能に
設けた回動フレーム64を備え、この回動フレーム64
の下面に装着ユニット2を取付ける。このような支持ユ
ニット60を採用することにより、構成は複雑になる
も、支持ユニット60及び装着ユニット2の重量が乳牛
Cに掛からない利点がある。
【0041】さらに、変更実施例では、左右規制部11
を構成するに際して、左右の一方に固定式の当接板部6
5を設け、他方に、一端を回動可能に取付けた当接板6
6を設けた。この場合、当接板部65,当接板66及び
後規制部12の当接板26…には、前述した検出部13
aと同様の検出部を設ける。また、後規制部12は装着
ユニット2に対して前後に移動できるように構成し、後
規制部12の移動位置を検出する位置検出部を設けると
ともに、装着ユニット2における当接板66の回動角度
を検出して装着ユニット2の左右方向における相対位置
を検出する。
【0042】よって、当接板66を水平位置(ホームポ
ジション)にセットするとともに、中間フレーム61を
当接板部65側に移動させた位置(ホームポジション)
にセットし、副移動部92sを支持レール部Ri,Rj
から副レール部Ra…に進入させれば、後規制部12の
当接板26…が乳牛Cの後部に当接する。この際、装着
ユニット2は前進するも、当接板26…は停止するた
め、当接板26…は装着ユニット2に対して後方に移動
する。一方、中間フレーム61をホームポジションから
移動させ、当接板部65が乳牛Cに当接したなら停止さ
せるとともに、さらに、当接板66をホームポジション
から下方へ回動変位させ、当接板66が乳牛Cに当接し
たなら停止させる。このときの当接板26…の位置及び
当接板66の回動角度を検出すれば、乳牛Cに対する装
着ユニット2の相対位置を検出できる。なお、図7にお
いて図2と同一部分には同一符号を付し、その構成を明
確にするとともに、詳細な説明は省略する。
【0043】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,手法等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。例えば、基部40は
必ずしも移動部92に設ける必要はなく、固定されてい
てもよい。また、左右規制部11も必ずしも可動式とす
ることなく、固定式としてもよい。
【0044】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動搾乳機
は、搾乳ユニットを支持し、かつ乳牛に対する少なくと
も水平方向の相対位置を固定して当該乳牛に装着する装
着ユニットと、この装着ユニットを少なくとも水平方向
へ変位自在に支持する装着ユニット支持機構を備えるた
め、次のような顕著な効果を奏する。
【0045】 装着ユニットは乳牛に対して水平方向
の相対位置が特定され、かつ固定されるとともに、水平
方向へ変位自在に支持されるため、乳牛が急激或いは大
きく動いても、搾乳ユニットは乳牛の動きに完全に追従
し、装着ミスや装着後の脱落が無くなり、安定かつ確実
な装着を行うことができる。
【0046】 搾乳ユニット側の精密性及び応答性が
要請されないため、搾乳ユニット側の構成簡略化によっ
て大幅なコストダウンを達成できる。
【0047】 ティートカップを装着する際の時間短
縮及びこれに伴う搾乳効率の向上を図れるとともに、乳
牛に対して無用なストレスを与えたり、無駄なエネルギ
消費を招く不具合を解消できる。
【0048】 ティートカップが載るロボットアー
ムを、乳頭に装着したティートカップから大きく引き離
す必要はなくなるため、搾乳終了後、ティートカップを
自動離脱する際に、ティートカップの直下或いは近傍で
ロボットアームが受取ることができ、ティートカップの
安定かつ確実な離脱を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動搾乳機の斜め後方から見た斜
視図、
【図2】同自動搾乳機の背面図、
【図3】同自動搾乳機の側面図、
【図4】同自動搾乳機における移送機構の平面図、
【図5】同自動搾乳機の制御系のブロック構成図、
【図6】同自動搾乳機における左右規制部の変更例を示
す背面図、
【図7】本発明の変更実施例に係る自動搾乳機の一部背
面図、
【符号の説明】
1 自動搾乳機 2 装着ユニット 3 装着ユニット支持機構 11 左右規制部 12 後規制部 13a… 検出部 30 制御部 40 基部 41… 線状吊下部材 60 支持ユニット 70a… ミルクタップ 71 ディストリビュータ 90 移送機構 91 レール機構部 92 移動部 Aa… ストール C 乳牛 T… ティートカップ Ma… 搾乳ユニット Ph ホームポジション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荊木 義孝 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (72)発明者 桑名 隆 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (72)発明者 西部 光弘 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (72)発明者 中沢 弘造 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストールで飼養される乳牛にティートカ
    ップを自動で装着して搾乳を行う搾乳ユニットを備える
    自動搾乳機において、前記搾乳ユニットを支持し、かつ
    前記乳牛に対する少なくとも水平方向の相対位置を固定
    して前記乳牛に装着する装着ユニットと、この装着ユニ
    ットを少なくとも水平方向へ変位自在に支持する装着ユ
    ニット支持機構を備えることを特徴とする自動搾乳機。
  2. 【請求項2】 前記装着ユニットは前記乳牛の左部及び
    右部に当接する左右規制部と当該乳牛の後部に当接する
    後規制部を有する装着機構を備えることを特徴とする請
    求項1記載の自動搾乳機。
  3. 【請求項3】 前記左右規制部は前記装着ユニットの装
    着時にホームポジションから移動して前記乳牛の左部及
    び右部に当接することを特徴とする請求項2記載の自動
    搾乳機。
  4. 【請求項4】 前記左右規制部に付設することにより前
    記乳牛の左部及び右部に当接したことを検出する検出部
    を備えるとともに、前記検出部の検出により前記左右規
    制部の移動を停止する制御部を備えることを特徴とする
    請求項3記載の自動搾乳機。
  5. 【請求項5】 前記装着ユニット支持機構は、前記スト
    ールの上方に位置する基部と、この基部から前記装着ユ
    ニットを吊下げる複数の屈曲自在な線状吊下部材を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の自動搾乳機。
  6. 【請求項6】 前記装着ユニット支持機構は、前記スト
    ールの上方に位置する基部と、この基部に対して前後方
    向及び左右方向、さらに鉛直軸を支点とした回動方向に
    前記装着ユニットを変位自在に支持する支持ユニットを
    備えることを特徴とする請求項1記載の自動搾乳機。
  7. 【請求項7】 前記基部を前記ストールまで移送する移
    送機構を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の
    自動搾乳機。
  8. 【請求項8】 前記移送機構は少なくとも前記乳牛の後
    方から前記乳牛の真上まで前記基部を移送することを特
    徴とする請求項7記載の自動搾乳機。
  9. 【請求項9】 前記移送機構は前記ストールの上方に配
    設したレール機構部と、前記基部を有し、かつ前記レー
    ル機構部に沿って移送される移動部を備えることを特徴
    とする請求項7又は8記載の自動搾乳機。
  10. 【請求項10】 前記基部には、前記移動部が前記乳牛
    の真上まで移動した際に、前記ストール側に備えるミル
    クタップに自動で接続されるディストリビュータを備え
    ることを特徴とする請求項7,8又は9記載の自動搾乳
    機。
JP9033864A 1997-02-18 1997-02-18 自動搾乳機 Pending JPH10229766A (ja)

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