JPH09285235A - 自動搾乳機 - Google Patents

自動搾乳機

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JPH09285235A
JPH09285235A JP8129043A JP12904396A JPH09285235A JP H09285235 A JPH09285235 A JP H09285235A JP 8129043 A JP8129043 A JP 8129043A JP 12904396 A JP12904396 A JP 12904396A JP H09285235 A JPH09285235 A JP H09285235A
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arm
milking machine
automatic milking
end effector
cup
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Hiroyuki Iwasaki
博行 岩崎
Osamu Tomizawa
修 冨沢
Tetsuo Ota
哲郎 太田
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M EE T KK
Orion Machinery Co Ltd
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M EE T KK
Orion Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搾乳機全体の小型コンパクト化を図るととも
に、ピットにおける作業性や安全性の向上に貢献する。 【解決手段】ティートカップTa…を装着させるエンド
エフェクタ2をY方向に移動させるY方向移動機構部4
を、回転駆動部7と、この回転駆動部7の回転軸部8に
一端を取付けた第一アーム9と、この第一アーム9の他
端に設けた第一軸部11により一端が回動自在に支持さ
れた第二アーム10と、この第二アーム10に付設して
当該第二アーム10をY方向に平行移動させる平行リン
ク機構部12と、回転駆動部7の回転角に応じてX方向
移動機構部3を制御し、当該回転駆動部7の回転に基づ
く第二アーム10のX方向変位を零にする補正機能部1
3を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳頭にティートカッ
プを装着させる搾乳ロボットを備える自動搾乳機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動搾乳機ではストールに係留
された乳牛に対して、搾乳ロボットのエンドエフェクタ
に支持されるティートカップを自動で装着するため、装
着に際してはエンドエフェクタを任意の方向へ正確に移
動させる必要がある。
【0003】このため、従来の自動搾乳機は、エンドエ
フェクタをX方向に直進移動させるX方向移動機構部
と、同エンドエフェクタをY方向に直進移動させるY方
向移動機構部と、同エンドエフェクタをZ方向に直進移
動させるZ方向移動機構部を備え、各移動機能部を制御
することによりエンドエフェクタを任意の方向に移動さ
せていた(ヨーロッパ特許No.300115A1公報
等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の自動搾乳機は、ストールに付設した際に、Y方向移動
機構部の移動方向がストールの左右方向となるため、Y
方向移動機構部におけるY方向レール等がY方向の移動
ストロークに対応して長くなり、搾乳機全体の小型コン
パクト化を図れないとともに、特に、ストールの左右方
向において邪魔な存在となるため、ストールの側方に設
けたピットでの作業性や安全性の面において不利になる
問題があった。
【0005】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、搾乳機全体の小型コンパク
ト化を図れるとともに、ピットにおける作業性や安全性
の向上に貢献できる自動搾乳機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明は
乳頭H…にティートカップTa…を装着させるエンドエ
フェクタ2をX方向に移動させるX方向移動機構部3
と、エンドエフェクタ2をY方向に移動させるY方向移
動機構部4と、エンドエフェクタ2をZ方向に移動させ
るZ方向移動機構部5を有する搾乳ロボット6を備える
自動搾乳機1において、特に、Y方向移動機構部4を、
回転駆動部7と、この回転駆動部7の回転軸部8に一端
を取付けた第一アーム9と、この第一アーム9の他端に
設けた第一軸部11により一端が回動自在に支持された
第二アーム10と、この第二アーム10に付設して当該
第二アーム10をY方向に平行移動させる平行リンク機
構部12と、回転駆動部7の回転角に応じてX方向移動
機構部3を制御し、当該回転駆動部7の回転に基づく第
二アーム10のX方向変位を零にする補正機能部13を
備えて構成することを特徴とする。
【0007】これにより、回転駆動部7の回転軸部8を
回転させれば、第一アーム9は回転軸部8を支点として
旋回するため、第一アーム9の他端(先端)に回動自在
に支持される第二アーム10は円弧に沿ってY方向に移
動するとともに、平行リンク機構部12により平行移動
する。この際、第二アーム10は同時にX方向にも変位
するため、補正機能部13により、回転駆動部7の回転
角に応じてX方向移動機構部3を制御し、第二アーム1
0のX方向変位を零にする補正を行う。この結果、第二
アーム10はY方向に直進移動する。よって、Y方向の
移動ストロークを確保するY方向レール等は不要とな
り、特に、Y方向(左右方向)における小型コンパクト
化が図られる。
【0008】この場合、好適な実施の形態により、平行
リンク機構部12は、第二アーム10の一端から当該第
二アーム10の反対方向に延設した固定リンク14と、
回転軸部8の近傍に配した第二軸部15と、この第二軸
部15と固定リンク14の先端に設けた第三軸部16を
回動自在に連結した可動リンク17を備え、回転軸部
8,第一軸部11,第二軸部15及び第三軸部16を結
ぶ直線が平行四辺形Sとなるように各軸部8,11,1
5及び16を配設する。また、X方向移動機構部3は、
固定された基台18の上面に配設したX方向駆動部19
と、このX方向駆動部19の可動部に取付けた水平移動
板20を備え、この水平移動板20の上面にZ方向移動
機能部5を配設する。さらに、X方向移動機構部3は、
X方向駆動部19に平行に配設したガイドレール21を
備え、水平移動板20の一端をX方向駆動部19の可動
部に取付けるとともに、他端を当該ガイドレール21に
スライド自在に装填する。また、Z方向移動機構部5
は、水平移動板20の上面に配設したZ方向駆動部22
と、このZ方向駆動部22の可動部に取付けた垂直移動
板23を備え、この垂直移動板23の上面にY方向移動
機構部4の回転駆動部7を配設する。
【0009】一方、エンドエフェクタ2は第二アーム1
0に取付ける。エンドエフェクタ2は、ティートカップ
Ta…に係止して当該ティートカップTa…を上昇させ
るカップハンド部24を備えるとともに、Y方向に配列
する各ティートカップTa…に対応する位置までカップ
ハンド部24をY方向に移動させる多点位置決めアクチ
ュエータ25,各ティートカップTa…に係止可能な位
置までカップハンド部24をX方向に移動させる第一エ
アシリンダ26,X方向に位置する各ティートカップT
a…の間隔分だけカップハンド部24をX方向に移動さ
せる第二エアシリンダ27及びカップハンド部24をZ
方向に昇降させる第三エアシリンダ28をそれぞれ備え
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0011】まず、本実施例に係る自動搾乳機1を備え
るストールAの全体構成について、図1及び図2を参照
して説明する。
【0012】ストールAは一頭の乳牛Cを収容するため
の区画である。ストールAは複数のフレームF…の組み
合わせにより構成し、前部には餌槽101を備える。一
方、ストールAの左後半部には後扉102を付設する。
後扉102は前端を回動支点として開閉し、開くことに
より、乳牛CはストールAの内部に進入できる。また、
ストールAの左前半部には前扉103を付設する。前扉
103は後端を回動支点として開閉し、開くことによ
り、乳牛CはストールAから退出できる。なお、104
は乳牛Cの動きを抑制するための踏台である。
【0013】次に、本実施例に係る自動搾乳機1の構成
について、図1〜図8を参照して説明する。
【0014】自動搾乳機1はストールAの床面よりも低
位の載置面Gに設置した搾乳ロボット6を備える。搾乳
ロボット6は基台18を有するとともに、この基台18
の上面にマニュピレータ31を備える。マニュピレータ
31はX方向移動機構部3,Z方向移動機構部5及びY
方向移動機構部4を備え、Y方向移動機構部4にはエン
ドエフェクタ2を取付ける。
【0015】X方向移動機構部3は、基台18の上面に
配設したX方向駆動部19を備える。X方向駆動部19
はX方向に直動する可動部(スライダ)を備え、この可
動部に水平移動板20の一端を取付ける。また、基台1
8の上面にはX方向駆動部19に平行となるガイドレー
ル21を配設し、このガイドレール21に水平移動板2
0の他端をスライド自在に装填する。これにより、X方
向移動機構部3は水平移動板20(エンドエフェクタ
2)を前後方向へ移動させることができる。
【0016】一方、Z方向移動機構部5は、水平移動板
20の上面に配設したZ方向駆動部22を備える。Z方
向駆動部22はZ方向に直動する可動部を備え、この可
動部に垂直移動板23を取付ける。これにより、Z方向
移動機構部5は垂直移動板23(エンドエフェクタ2)
を上下方向へ移動させることができる。
【0017】他方、Y方向移動機構部4は、図3に示す
ように、垂直移動板23の上面に取付けた回転駆動部7
と、この回転駆動部7の回転軸部8に一端を取付けた第
一アーム9と、この第一アーム9の他端に設けた第一軸
部11により一端が回動自在に支持され、かつY方向に
配した第二アーム10と、この第二アーム10に付設し
た平行リンク機構12を備える。平行リンク機構12は
第二アーム10の一端から当該第二アーム10の反対方
向に延設した固定リンク14と、前記回転軸部8の近傍
に配した第二軸部15と、この第二軸部15と固定リン
ク14の先端に設けた第三軸部16を回動自在に連結し
た可動リンク17を備える。この場合、回転軸部8,第
一軸部11,第二軸部15及び第三軸部16を結ぶ直線
は平行四辺形Sとなる。なお、第二アーム10は円弧に
沿ってY方向に移動するため、回転駆動部7の回転角に
応じてX方向移動機構部3を制御し、当該回転駆動部7
の回転に基づく第二アーム10のX方向変位を零にする
補正機能部13(図8参照)を備えている。
【0018】これにより、回転駆動部7の回転軸部8を
回転させれば、第一アーム9は回転軸部8を支点として
旋回するため、第一アーム9の他端(先端)に回動自在
に支持される第二アーム10は円弧に沿ってY方向に移
動するとともに、平行リンク機構部12により平行移動
する。この際、第二アーム10は同時にX方向にも変位
するため、補正機能部13により、回転駆動部7の回転
角に応じてX方向移動機構部3を制御し、第二アーム1
0のX方向変位を零にする補正を行う。このように、Y
方向移動機構部4は第二アーム10(エンドエフェクタ
2)を円弧に沿って左右方向へ直進移動及び平行移動さ
せることができる。
【0019】また、第二アーム10にはエンドエフェク
タ2を取付ける。エンドエフェクタ2は第二アーム10
の底部に一端を固定した水平な支持板41を備える。こ
の支持板41の先端側上面には、四つのカップベース4
2a,42b…を取付け、このカップベース42a,4
2b…の上端に四つのティートカップTa,Tb,T
c,Tdの下端を保持する。この場合、ティートカップ
Tb(他のティートカップも同じ)の底部にはテーパを
有するとともに、カップベース42b(他のカップベー
スも同じ)の上面にはティートカップTbの底部が嵌合
する嵌合凹部43を有する。また、ティートカップTb
を自由にし又はカップベース42bに戻すリターン機構
部44を備える。リターン機構部44は、ティートカッ
プTbの底部中心に一端を結合し、かつ他端を支持板4
1に結合したワイヤ45と、このワイヤ45を引張り又
は引張りを解除するワイヤ操作部46を備えるととも
に、このワイヤ操作部46はワイヤ45の中間部をガイ
ドする可動ガイド部47と、この可動ガイド部47を水
平方向に変位させるエアシリンダ48と、ワイヤ45を
嵌合凹部43の中心下方に配してワイヤ45を鉛直方向
にガイドする固定ガイド部49を備える。
【0020】一方、第二アーム10の側部にはティート
カップ操作部51を取付ける。ティートカップ操作部5
1は、第二アーム10の側部に取付けた電動式の多点位
置決めアクチュエータ25と、このアクチュエータ25
の可動部52に第一フレーム53を介して取付けた第一
エアシリンダ26と、この第一エアシリンダ26の可動
ロッド54の先端に第二フレーム55を介して取付けた
第二エアシリンダ27と、第二エアシリンダ27の可動
ロッド56の先端に第三フレーム57を介して取付けた
第三エアシリンダ28と、第三エアシリンダ28の可動
ロッド58の先端に取付けたカップハンド部24と、第
三フレーム57に支持部59を介して取付け、かつカッ
プハンド部24の上方に配したコの字形の乳頭位置セン
サ60を備える。
【0021】この場合、多点位置決めアクチュエータ2
5はY方向(左右方向)に配列する各ティートカップT
a…に対応する位置までカップハンド部24を移動させ
る機能を有する。また、第一エアシリンダ26は第二エ
アシリンダ27をX方向(前後方向)に移動させること
により、カップハンド部24を各ティートカップTa…
に係止可能な位置まで移動させる機能を有する。さら
に、第二エアシリンダ27はX方向(前後方向)に位置
する各ティートカップTa…の間隔分だけカップハンド
部24を前後に移動させる機能を有する。一方、第三エ
アシリンダ28はカップハンド部24をZ方向(上下方
向)に昇降させる機能を有する。
【0022】また、カップハンド部24は先端にティー
トカップTa…を収容するU形の係止部24sを有する
とともに、ティートカップTa…には係止部24sに係
止するフランジ部Tas…を有する。さらに、乳頭位置
センサ60は、乳頭Hの入るコの字形のセンサフレーム
61を有し、このセンサフレーム61に、図に現れない
一対の発光部と受光部を複数組配することにより、セン
サフレーム61の内方の空間にマトリクス状の光路を形
成し、センサフレーム61に入った乳頭Hの位置を検出
する。
【0023】他方、ストールAの後部には牛体位置検出
装置71を配設する。図6及び図7に牛体位置検出装置
71を抽出して示す。牛体位置検出装置71において、
72は牛体Cbの後端に当接可能な検出部材73を前後
方向へ変位自在に設けた検出部材変位機構部である。こ
の検出部材変位機構部72は、ストールAにおける右側
のフレームF…に取付板74及び75を取付け、この取
付板74及び75に、上下一対のレール部76a,76
bを水平方向に取付けるとともに、このレール部76
a,76bに検出部材73の一端をスライド自在に装填
して構成する。なお、検出部材73はレール部76a,
76bにスライド自在に装填したスライダ77と、この
スライダ77のストール内部側に一端を片持状に取付け
た当接板78を備える。この場合、当接板78は一枚の
板材で形成し、中間部にはコの字形の折曲部を設ける。
【0024】また、79は検出部材73の前方に配する
ことにより、当該検出部材73に係合可能な係合部80
を前後方向へ移動させる係合部移動機構部である。この
係合部移動機構部79は水平方向に配したロッドレスエ
アシリンダ81を備え、このロッドレスエアシリンダ8
1の可動部に係合部80を取付ける。
【0025】さらに、82は検出部材73を前方に付勢
する検出部材付勢機構部であり、ワイヤ部材83の一端
を検出部材73に結合するとともに、他端に重錘84を
取付け、このワイヤ部材83の中間部をガイドローラを
用いたガイド部85に架けることにより、重錘84を吊
り下げて構成する。なお、86はガイド部85を支持す
るフレームF…に取付けた取付板、87は重錘84を収
容する筒形の重錘カバーをそれぞれ示す。
【0026】一方、88は検出部材73の前後方向の位
置を検出する前後位置検出部であり、検出部材73に取
付けた反射板部89と、ストールAのフレームF…に取
付けることにより、反射板部89までの距離を検出する
超音波センサを用いた反射型の第一牛体位置センサ90
を備える。
【0027】また、91は牛体Cbの左右方向の位置を
検出する左右位置検出部であり、検出部材73の一端、
即ち、前記スライダ77のストール外部側にL形のアー
ム部92を取付けるとともに、前方に突出したアーム部
92の先端側に超音波センサを用いた反射型の第二牛体
位置センサ93を取付ける。
【0028】他方、図8には自動搾乳機1における制御
系の全体構成を示す。94はコンピュータ機能を有する
制御部本体であり、機能ブロックで示す。95はセンサ
処理部であり、このセンサ処理部95には各牛体位置セ
ンサ90,93の検出信号及び乳頭位置センサ60の検
出信号が付与され、センサ処理部95からは牛体Cbの
位置及び乳頭H…の位置が得られる。96は牛体識別処
理部であり、牛体識別センサ(コード読取器)97から
の検出信号が付与される。牛体識別センサ97はストー
ルAの所定位置に取付けられており、乳牛Cの首輪に設
定したIDコードを読取って乳牛Cを識別する。98は
記憶部であり、予め実測した牛体Cbにおける乳頭H…
の位置をデータベースとして記憶する。99はドライブ
部であり、マニュピレータ31及びエンドエフェクタ2
を接続する。
【0029】次に、本実施例に係る自動搾乳機1の動作
(機能)について、図9に示すフローチャート及び各図
を参照して説明する。
【0030】まず、牛体位置検出装置71は、係合部移
動機構部79により係合部80を後方に移動させること
により、検出部材73を最後退位置(ホームポジショ
ン)に移動させる。これにより、乳牛Cの進入通路が開
放されるため、ストールAの後扉102を開ければ、乳
牛CはストールA内に進入する(ステップS1)。スト
ールA内に乳牛Cが進入したなら、後扉102を閉じて
乳牛Cの識別処理を行う(ステップS2)。乳牛CはI
Dコードを設定した首輪を掛けており、ストールAに取
付けた牛体識別センサ97により当該IDコードを読取
って乳牛Cの識別を行う。そして、乳牛Cを識別したな
ら、当該乳牛Cにおける乳頭H…の位置に関するデータ
ベースを記憶部98から読出す(ステップS3)。
【0031】次いで、牛体位置検出装置71により牛体
Cbの位置を検出する(ステップS4)。この場合、ま
ず、係合部移動機構部79により係合部80を前方(前
端)に移動させる。この際、検出部材73は検出部材付
勢機構部82により前方に付勢されているため、検出部
材73は係合部80に追従して前方に移動し、牛体Cb
の後端(尻部)に当接したなら停止する。そして、前後
位置検出部88により、このときの検出部材73の位置
を検出する。即ち、第一牛体位置センサ90により反射
板部83(検出部材73)までの距離を検出して牛体C
bの前後方向の位置を検出する。
【0032】この際、検出部材73はワイヤ部材83を
介して重錘84の荷重により引張られているため、牛体
Cbが動けば、検出部材73も追従するとともに、検出
部材73は前方に付勢された状態で牛体Cbの後端に当
接するため、牛体Cbの動きは抑制される。また、この
とき左右位置検出部91における第二牛体位置センサ9
3により牛体Cbまでの距離を検出し、牛体Cbの左右
方向の位置を検出する。これにより、牛体Cbの位置は
正確かつ高精度に検出される。
【0033】次いで、搾乳ロボット6のマニュピレータ
31、即ち、X方向移動機構部3,Y方向移動機構部4
及びZ方向移動機構部5をそれぞれ制御し、エンドエフ
ェタ2を図4に仮想線で示す位置(乳房下)に移動させ
る(ステップS5)。一方、第一エアシリンダ26の可
動ロッド54を前進させ、カップハンド部24を、一番
目のティートカップTaに対して上昇可能位置にセット
する(ステップS6,S7)。そして、検出した牛体C
bの位置と記憶部98から読出した乳頭Hの位置に関す
るデータベースに基づいて、乳頭Hが乳頭位置センサ6
0に入るようにマニュピレータ31を制御する。また、
乳頭位置センサ60に乳頭Hが入ったなら、乳頭位置セ
ンサ60により乳頭Hの位置を検出して、乳頭Hがティ
ートカップTaの中心に位置するようにマニュピレータ
31を制御する(ステップS8,S9)。
【0034】これにより、ティートカップTaが乳頭H
の真下に位置したなら、第三エアシリンダ28の可動ロ
ッド58を上昇させてティートカップTaを上昇させ、
乳頭Hに装着する(ステップS10)。この際、ティー
トカップTaは負圧が生じているため、ある程度上昇す
れば、乳頭Hが吸い込まれて真空接続される。そして、
接続されたなら第一エアシリンダ26の可動ロッド54
を後退させ、カップハンド部24をティートカップTa
から離間させる(ステップS11)。
【0035】このようなステップS7〜S11の動作を
ティートカップTb,Tc,Tdについても同様に行う
(ステップS12,S13)。この場合、カップハンド
部24は各ティートカップTb,Tc,Tdに対応する
ように、多点位置決めアクチュエータ25によりY方向
の位置変更を行うとともに、第二エアシリンダ27によ
り、X方向の位置変更を行う。
【0036】そして、全てのティートカップTa…の装
着が終了したなら、搾乳ロボット6を牛体Cbの位置に
追従させながら搾乳を行う(ステップS14)。搾乳が
終了したなら真空による吸引を解除して搾乳を停止する
(ステップS15,S16)。そして、ワイヤ操作部7
6によりワイヤ75を引張ることにより、ティートカッ
プTa…をカップベース72a…に戻す(ステップS1
7)。この後、エンドエフェクタ2をホームポジション
に移動させ、搾乳作業を完了させる(ステップS1
8)。
【0037】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更できる。
【0038】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動搾乳機
は、Y方向移動機構部を、回転駆動部と、この回転駆動
部の回転軸部に一端を取付けた第一アームと、この第一
アームの他端に設けた第一軸部により一端が回動自在に
支持された第二アームと、この第二アームに付設して当
該第二アームをY方向に平行移動させる平行リンク機構
部と、前記回転駆動部の回転角に応じて前記X方向移動
機構部を制御し、当該回転駆動部の回転に基づく第二ア
ームのX方向変位を零にする補正機能部を備えて構成し
たため、次のような顕著な効果を奏する。
【0039】 左右方向の移動ストロークを確保する
Y方向レール等が不要となり、搾乳機全体の小型コンパ
クト化を図ることができる。
【0040】 ストールの左右方向における邪魔な存
在が無くなるため、ピットにおける作業性や安全性の向
上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動搾乳機を備えるストールの平
面図、
【図2】同自動搾乳機を備えるストールの側面図、
【図3】同自動搾乳機におけるY方向移動機構部の平面
図、
【図4】同自動搾乳機における搾乳ロボットの一部を示
す側面図、
【図5】同自動搾乳機における搾乳ロボットの一部を示
す平面図、
【図6】同自動搾乳機における牛体位置検出装置の平面
図、
【図7】同自動搾乳機における牛体位置検出装置の側面
図、
【図8】同自動搾乳機の制御系のブロック系統図、
【図9】同自動搾乳機の動作を説明するためのフローチ
ャート、
【符号の説明】
1 自動搾乳機 2 エンドエフェクタ 3 X方向移動機構部 4 Y方向移動機構部 5 Z方向移動機構部 6 搾乳ロボット 7 回転駆動部 8 回転軸部 9 第一アーム 10 第二アーム 11 第一軸部 12 平行リンク機構部 13 補正機能部 14 固定リンク 15 第二軸部 16 第三軸部可動リンク 17 可動リンク 18 基台 19 X方向駆動部 20 水平移動板 21 ガイドレール 22 Z方向駆動部 23 垂直移動板 24 カップハンド部 25 多点位置決めアクチュエータ 26 第一エアシリンダ 27 第二エアシリンダ 28 第三エアシリンダ H… 乳頭 S 平行四辺形 Ta… ティートカップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 哲郎 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳頭にティートカップを装着させるエン
    ドエフェクタをX方向に移動させるX方向移動機構部
    と、前記エンドエフェクタをY方向に移動させるY方向
    移動機構部と、前記エンドエフェクタをZ方向に移動さ
    せるZ方向移動機構部を有する搾乳ロボットを備える自
    動搾乳機において、前記Y方向移動機構部を、回転駆動
    部と、この回転駆動部の回転軸部に一端を取付けた第一
    アームと、この第一アームの他端に設けた第一軸部によ
    り一端が回動自在に支持された第二アームと、この第二
    アームに付設して当該第二アームをY方向に平行移動さ
    せる平行リンク機構部と、前記回転駆動部の回転角に応
    じて前記X方向移動機構部を制御し、当該回転駆動部の
    回転に基づく第二アームのX方向変位を零にする補正機
    能部を備えて構成することを特徴とする自動搾乳機。
  2. 【請求項2】 前記平行リンク機構部は、前記第二アー
    ムの一端から当該第二アームの反対方向に延設した固定
    リンクと、前記回転軸部の近傍に配した第二軸部と、こ
    の第二軸部と前記固定リンクの先端に設けた第三軸部を
    回動自在に連結した可動リンクを備え、前記回転軸部,
    前記第一軸部,前記第二軸部及び前記第三軸部を結ぶ直
    線が平行四辺形となるように各軸部を配設することを特
    徴とする請求項1記載の自動搾乳機。
  3. 【請求項3】 前記X方向移動機構部は、固定された基
    台の上面に配設したX方向駆動部と、このX方向駆動部
    の可動部に取付けた水平移動板を備え、この水平移動板
    の上面に前記Z方向移動機能部を配設することを特徴と
    する請求項1記載の自動搾乳機。
  4. 【請求項4】 前記X方向移動機構部は、X方向駆動部
    に平行に配設したガイドレールを備え、前記水平移動板
    の一端をX方向駆動部の可動部に取付けるとともに、他
    端を当該ガイドレールにスライド自在に装填してなるこ
    とを特徴とする請求項3記載の自動搾乳機。
  5. 【請求項5】 前記Z方向移動機構部は、前記水平移動
    板の上面に配設したZ方向駆動部と、このZ方向駆動部
    の可動部に取付けた垂直移動板を備え、この垂直移動板
    の上面に前記Y方向移動機構部の回転駆動部を配設する
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の自動搾乳機。
  6. 【請求項6】 前記エンドエフェクタは前記第二アーム
    に取付けることを特徴とする請求項1記載の自動搾乳
    機。
  7. 【請求項7】 前記エンドエフェクタはティートカップ
    に係止して当該ティートカップを上昇させるカップハン
    ド部を備えることを特徴とする請求項1又は6記載の自
    動搾乳機。
  8. 【請求項8】 前記エンドエフェクタはY方向に配列す
    る各ティートカップに対応する位置までカップハンド部
    をY方向に移動させる多点位置決めアクチュエータを備
    えることを特徴とする請求項1,6又は7記載の自動搾
    乳機。
  9. 【請求項9】 前記エンドエフェクタは各ティートカッ
    プに係止可能な位置までカップハンド部をX方向に移動
    させる第一エアシリンダを備えることを特徴とする請求
    項1,6又は7記載の自動搾乳機。
  10. 【請求項10】 前記エンドエフェクタはX方向に位置
    する各ティートカップの間隔分だけカップハンド部をX
    方向に移動させる第二エアシリンダを備えることを特徴
    とする請求項1,6又は7記載の自動搾乳機。
  11. 【請求項11】 前記エンドエフェクタはカップハンド
    部をZ方向に昇降させる第三エアシリンダを備えること
    を特徴とする請求項1,6又は7記載の自動搾乳機。
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