JPH10229548A - 映像・音声入力制御システムおよびアダプタ - Google Patents

映像・音声入力制御システムおよびアダプタ

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JPH10229548A
JPH10229548A JP9030279A JP3027997A JPH10229548A JP H10229548 A JPH10229548 A JP H10229548A JP 9030279 A JP9030279 A JP 9030279A JP 3027997 A JP3027997 A JP 3027997A JP H10229548 A JPH10229548 A JP H10229548A
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JP
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video
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audio input
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JP9030279A
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English (en)
Inventor
Ichiko Miyasaka
いち子 宮坂
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の地点で映像や音声を得ようとする場合
でもシステムの規模がそれほど大きくならず、システム
の拡張やアドレスメンテナンスが容易な映像・音声入力
制御システムを提供する。 【解決手段】 複数の映像・音声入力装置4〜7が複数
のアダプタ2,3を介してホストシステム1に接続され
て成る映像・音声入力制御システムにおいて、上記複数
の映像・音声入力装置4〜7を夫々特定するためのアダ
プタ上のアドレスを、ホストシステム1と各アダプタ
2,3との間の通信によって設定するようにすることに
より、操作者が手動でアドレス設定を行う必要をなく
し、アドレス管理を容易に行えるようにするとともに、
同一アドレスを有するアダプタが複数存在してしまうな
どの人為的な設定ミスを回避できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像・音声入力制御
システムおよびアダプタに関し、特に、少なくとも映像
入力装置および音声入力装置の一方またはその両方が複
数台接続されているシステムにおける映像・音声入力装
置の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ会議システムや監視システ
ムなどが注目されている。そして、これらのシステムに
不可欠である複数箇所の映像や音声を取得するための映
像入力装置および音声入力装置が、様々な形で提案され
ている。例えば図7は、複数台の映像・音声入力装置
(映像入力装置および音声入力装置のセット、あるいは
映像および音声の入力装置を言うものとする)を用いた
従来のシステムの一例を簡単に示す図である。
【0003】図7に示すように、このシステムにおいて
は、夫々異なる場所に配置された複数のビデオカメラ
(映像入力装置)およびマイク(音声入力装置)のセッ
ト(705,708)、(706,709)、(70
7,710)が、それぞれのセットに対応して備えられ
たアダプタ702,703,704と信号線とを介して
セレクタ701に並列に接続されている。
【0004】アダプタ702,703,704は、映像
入力信号(video)および音声入力信号(audio)の伝送等
の機能を有している。また、セレクタ701は、映像・
音声入力信号の切り替え手段や、映像・音声入力信号に
対してエッジ強調やγ変換等を行う信号処理手段を有し
ている。つまり、図7のシステムは、コマンド入力装置
711からの指示に基づいてセレクタ701を制御する
ことで、各地点の映像および音声を切り替え、ここで選
択した信号に対して信号処理をした後でモニタ712、
スピーカ713に出力する構成である。
【0005】また、図8は、複数台の映像・音声入力装
置を用いた従来の別のシステムの例を簡単に示す図であ
る。図8に示すように、このシステムにおいては、夫々
異なる場所に配置された複数のビデオカメラおよびマイ
クのセット(805,808)、(806,809)、
(807,810)が、それぞれのセットに対応して備
えられたアダプタ802,803,804と各種信号線
とを介してホストシステム801に並列に接続されてい
る。
【0006】ビデオカメラ805,806,807は、
パン/チルトおよびズームなどの機能を有しており、コ
マンド入力装置811からのコマンド入力により、上記
各種信号線中の制御線およびアダプタ802,803,
804を介してホストシステム801からパン/チルト
およびズームの制御が可能な構成になっている。
【0007】アダプタ802,803,804は、映像
・音声入力信号を伝送する機能の他に、ホストシステム
801からの制御信号を受信し、各ビデオカメラおよび
マイクのセット(805,808)、(806,80
9)、(807,810)に対してオン/オフの制御信
号やパン/チルト、ズームなどの制御信号を送信する機
能を有している。
【0008】ホストシステム801は、映像・音声入力
信号の切り替え手段と、映像・音声入力信号に対してエ
ッジ強調やγ変換等を行う信号処理手段とを有してい
る。また、ホストシステム801は、各アダプタ80
2,803,804に対してそれらに接続された映像・
音声入力装置を特定するためのアドレスを設定した上で
アドレス管理を行う機能も有している。
【0009】ホストシステム801は、上記設定したア
ドレスに対してコマンド入力装置811から入力された
制御信号を送信することで、各ビデオカメラおよびマイ
クのセット(805,808)、(806,809)、
(807,810)のパン/チルトやズームを制御し、
各地点の映像・音声信号を取得する。そして、取得した
信号を信号処理した後でモニタ812、スピーカ813
に出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図7のシステムでは、
映像や音声を得たい地点が多くなるほどシステム、特に
セレクタ701が大規模になってしまう。つまり、接続
地点を増やすためにセレクタ701を切り替え数の多い
セレクタに変更するか、相当数の入力信号の切り替えが
できるセレクタをあらかじめ用意しなければならず、シ
ステム全体の拡張性に欠けるという問題があった。
【0011】また、図7のシステムでは、入力信号を切
り替えてモニタ712、スピーカ713に出力するだけ
なので、遠隔地にあるビデオカメラ705,706,7
07のパン/チルトやズームなどをセレクタ701から
では制御できないという問題もあった。
【0012】一方、図8のシステムでは、映像や音声を
得たい地点が多くなるほど、ホストシステム801に接
続される配線(制御線や信号線)の数が増えてしまうと
いう問題があった。また、この図8のシステムでは、各
映像・音声入力装置のアドレスが正しく設定されていな
ければ、ホストシステム801から各映像入力装置や各
音声入力装置を制御することができない。それ故に、映
像信号や音声信号を得る地点の追加や削除があるとき
は、各装置に対するアドレスが各装置に固有のものとな
るように気を付けなければならない。
【0013】すなわち、もし、同じアドレスが同一のホ
ストシステム801に重複して登録されてしまった場合
には、ホストシステム801からの各種制御が不可能な
状態に陥ってしまう。そのため、映像入力装置および音
声入力装置を増やすべくアダプタを増設する度に、操作
者によるアドレスのメンテナンスが必要となり、アドレ
ス管理が煩雑であるという問題があった。
【0014】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、映像入力装置のパン/チルトや
ズームなどの遠隔制御が可能なシステムで、多数の地点
で映像や音声を得ようとする場合でもシステムの規模が
それほど大きくならず、システムの拡張やアドレスメン
テナンスが容易な映像・音声入力制御システムを提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の映像・音声入力
制御システムは、少なくとも映像入力装置および音声入
力装置の一方またはその両方が接続されて成る映像・音
声入力制御システムであって、上記映像入力装置および
音声入力装置をこれらに対応して備えられたアダプタを
介してホストシステムから制御するように成された映像
・音声入力制御システムにおいて、上記映像入力装置お
よび音声入力装置を特定するための上記アダプタ上のア
ドレスを、上記ホストシステムと上記アダプタとの間の
通信によって設定するようにしたことを特徴とする。
【0016】上記本発明の映像・音声入力制御システム
は、例えば、ホストシステムに複数のアダプタをカスケ
ード接続して構成し、複数のアダプタは、前段より受信
したアドレス番号を次段のアダプタへ分岐転送するため
の受信分岐手段を備え、自己のアドレス番号を既に設定
したかどうかに応じて上記受信分岐手段を切り替えるこ
とで、上記ホストシステムから送られるアドレス番号に
よって上記複数のアダプタのアドレス設定を順次行うよ
うにしても良い。
【0017】また、上記本発明の映像・音声入力制御シ
ステムは、ホストシステムに複数のアダプタをカスケー
ド接続して構成し、ホストシステムは、各々のアダプタ
からアドレス設定確認信号を受信する毎に順次アドレス
番号を送信するアドレス送信手段を備え、複数のアダプ
タは、前段より受信した順次アドレス番号を次段のアダ
プタへ分岐転送するための受信分岐手段と、上記順次ア
ドレス番号を前段より受信して自己のアドレス番号とし
て設定するとともに、上記アドレス設定確認信号を上記
ホストシステムに送信するアドレス設定手段と、上記自
己のアドレス番号を既に設定したかどうかに応じて上記
受信分岐手段を切り替える切り替え制御手段とを備える
ように構成しても良い。
【0018】この場合において、複数のアダプタに対す
るアドレス設定をホストシステムに近い方から順番に行
うようにしても良い。そして、ホストシステムがアドレ
ス設定確認信号を一定時間内に受信しなかったときにア
ドレス設定処理を終了するようにしても良い。
【0019】また、上記本発明の映像・音声入力制御シ
ステムは、上記ホストシステムに複数のアダプタをカス
ケード接続するとともに、上記ホストシステムから最も
遠い位置にあるアダプタに信号の折り返しを行う折り返
し手段を接続して構成し、ホストシステムは、アドレス
番号を送信するアドレス送信手段を備え、複数のアダプ
タは、前段よりアドレス番号を受信して自己のアドレス
番号として設定するアドレス設定手段と、上記アドレス
設定手段によるアドレス設定後に上記設定したアドレス
番号に1を加えた新たなアドレス番号を作成して次段に
送出するアドレス作成手段と、前段より受信したアドレ
ス番号を次段のアダプタへ分岐転送するための受信分岐
手段と、上記自己のアドレス番号を既に設定したかどう
かに応じて上記受信分岐手段を切り替える切り替え制御
手段とを備えるように構成しても良い。
【0020】この場合において、複数のアダプタに対す
るアドレス設定をホストシステムに遠い方から順番に行
うようにしても良い。
【0021】本発明の他の特徴とするところは、映像入
力装置および音声入力装置の少なくとも一方またはその
両方が新たに追加されたときに、各アダプタ内の受信分
岐手段を適当に切り替えることにより、追加された装置
に対応するアダプタに対してのみアドレス設定を行うよ
うにしたことである。
【0022】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、アダプタを、カスケード接続を可能とするための接
続部を有するように構成したことである。
【0023】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、追加のアダプタに対してアドレス設定を行った後
に、全てのアダプタに設定されたアドレスを昇順に並べ
替える処理を行うようにしたことである。
【0024】さらに、本発明のその他の特徴とするとこ
ろは、アドレス番号を含む制御信号を映像信号中の垂直
帰線期間または有効期間に多重化した多重信号によっ
て、ホストシステムと複数のアダプタとの間の通信を行
うようにしたことである。
【0025】本発明のアダプタは、少なくとも映像入力
装置が発生する映像信号および他のアダプタから受信し
た映像信号を転送するアダプタであって、アドレス番号
を受信する受信手段と、自己のアドレス番号が未設定の
場合に上記受信したアドレス番号を自己のアドレス番号
として設定し、自己のアドレス番号が設定済の場合に上
記受信したアドレス番号を次段のアダプタへ転送する受
信分岐手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】本発明の他の特徴とするところは、少なく
とも映像入力装置が発生する映像信号および他のアダプ
タから受信した映像信号を転送するアダプタであって、
アドレス番号を受信する受信手段と、自己のアドレス番
号が未設定の場合に上記受信したアドレス番号を自己の
アドレス番号として設定し、自己のアドレス番号が設定
済の場合に上記受信したアドレス番号に1を加えて次段
のアダプタへ転送する受信分岐手段とを備えたことを特
徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態を示す映像・音声入力制御システムの全体構成ブ
ロック図である。
【0028】図1において、1はシステム全体の制御を
行うホストシステム、2,3は映像・音声入力装置をホ
ストシステム1に接続するアダプタ、4,5は映像信号
入力用の雲台付ビデオカメラであり、パン/チルトやズ
ーム等の機能を有している。6,7は音声入力用のステ
レオマイク、8は映像表示を行うモニタ、9は音声出力
を行うスピーカ、10は操作者が操作コマンドを入力す
るためのコマンド入力装置であり、通常はキーボードも
しくはマウスで構成される。
【0029】本実施形態の映像・音声入力制御システム
は、本発明を簡単に説明するためにホストシステム1に
2つのアダプタ2,3がカスケード接続されている例を
示すものである。すなわち、ホストシステム1は第1の
アダプタ2の前段に位置し、該第1のアダプタ2は第2
のアダプタ3の前段に位置している。ここで、「〜の前
段」は、ホストシステム1に近い側であることを意味す
る。
【0030】また、本実施形態のホストシステム1と第
1のアダプタ2との間、および第1のアダプタ2と第2
のアダプタ3との間においては、1つの信号線上で映像
・音声・制御信号を多重して用いている。すなわち、映
像信号中の垂直帰線期間または有効期間に制御信号を多
重し、さらに音声信号をFM変調して足し合わせた多重
信号(テレビジョン信号)を用いて双方向通信を行って
いる。
【0031】本実施形態においては、ホストシステム
1、第1のアダプタ2および第2のアダプタ3が近い範
囲に配置されているので、多重信号の信号線として、通
常の同軸ケーブルを用いている。しかし、かなり離れた
位置に配置されている場合は、ホストシステム1と第1
のアダプタ2との間、および第1のアダプタ2と第2の
アダプタ3との間に信号をエンハンスする装置を入れる
か、インピーダンスの低いケーブルを用いることが要求
される。また、信号のフォーマット変換等をすることで
ディジタル信号にして、ITU−T勧告H.221の多
重フレームフォーマットに変えてISDN回線を用いる
必要が生じる場合もある。しかし、これらは本発明の本
質的な部分とは関係がないので詳しい説明は省略する。
【0032】図2に、上記ホストシステム1の詳細な構
成例を示す。なお、図2を含めた以下の図面では、各ア
ダプタ2,3のアドレス設定を行うための構成のみを主
に示し、映像信号や音声信号の処理を行う部分について
は図示を簡略化している。図2において、11は映像・
音声・制御信号が多重された多重信号(各アダプタ2,
3で生成されるもの)から制御信号(後述するアドレス
設定確認信号を含む)を分離する制御信号分離部、12
は制御信号を映像信号に多重化するとともに、音声信号
を加算して多重信号を生成する制御信号多重部である。
【0033】13は上記制御信号分離部11で分離され
た制御信号を復号する制御信号復号部、14は多重して
送信すべき制御信号(ビデオカメラおよびマイクのセッ
ト(4,6)、(5,7)を制御するための制御信号
や、後述するアドレスセット命令やアドレス番号などを
含む)を符号化する制御信号符号部、15はホストシス
テム1の全体制御を行うマイクロプロセッサ(MPU)
である。
【0034】ホストシステム1では、MPU15で発生
した制御信号を制御信号符号部14で符号化した後、符
号化した制御信号を制御信号多重部12で多重信号に多
重化し、後段の第1のアダプタ2に送信する。また、ホ
ストシステム1は、外部(第1のアダプタ2)から多重
信号を受信し、受信した多重信号中から制御信号を制御
信号分離部11で分離した後、それを制御信号復号部1
3で復号し、復号した制御信号をMPU15に入力す
る。MPU15は、入力された制御信号を解釈し、MP
U15が備える図示しないROM内の制御プログラムに
基づいてシステム全体の制御を行う。
【0035】図1のビデオカメラおよびマイクのセット
(4,6)、(5,7)で入力された映像信号および音
声信号は、図示しない分離・信号処理回路で多重信号中
から分離され、必要な信号処理が施されて夫々モニタ8
およびスピーカ9に送られる。ここでは、映像・音声信
号の取扱いに関してはNTSC方式のテレビ信号の取扱
いと同じ周知の技術であるので、詳細な説明は割愛す
る。なお、多重されていた映像・音声信号を分離した後
に行う表示用の映像信号処理や音声信号処理は、モニタ
8およびスピーカ9側で夫々行っても、ホストシステム
1内で行っても本実施形態においては問題ない。
【0036】図3は、第1のアダプタ2の詳細な構成例
を示すブロック図である。第2のアダプタ3もこの第1
のアダプタ2と同一の構成である。図3において、1
6,17は制御信号復号部、18,19は制御信号符号
部、20,21は制御信号分離部である。22,23は
制御信号多重部であり、映像および音声の多重された信
号にアダプタ内で発生させた制御信号等を多重する機能
を有する。
【0037】24は制御信号の送受信や映像・音声入力
装置の制御を行うマイクロプロセッサ(MPU)、25
は前段より受信した多重信号を後段に分岐転送するため
の受信分岐スイッチ、26は後段から送信された多重信
号と自身が送信する多重信号とを切り替えるための送信
切り替えスイッチである。27は映像信号と制御信号と
が多重された信号にFM変調された音声信号を足し合わ
せるための加算器、28,29は音声信号をFM変調す
るためのFM変調部、30は左右のステレオ音声信号を
差信号および和信号に変換するための音声信号マトリク
スである。31,32はカスケード接続用に設けられた
2つの接続部である。
【0038】雲台付ビデオカメラ4とステレオマイク6
は、MPU24との通信により制御が行われている。本
実施形態では、一例として、RS−232Cでの通信に
より制御が行われている。MPU24は、ホストシステ
ム1で発生された制御信号に関しては、制御信号分離部
20および制御信号復号部16を介して多重信号から分
離・復号された形で受信する。一方、後段の第2のアダ
プタ3からの制御信号に関しては、制御信号分離部21
および制御信号復号部17を介して多重信号から分離・
復号された形で受信する。
【0039】MPU24はさらに、受信分岐スイッチ2
5をONにしたときは、制御信号符号部18および制御
信号多重部22を介して、制御信号を前段からの多重信
号に多重化して後段の第2のアダプタ3に送信する。一
方、受信分岐スイッチ25をOFFにしたときは、多重
信号は後段の第2のアダプタ3に送られない。
【0040】また、各アダプタ2,3が前段に制御信号
を送信するときは、制御信号符号部19および制御信号
多重部23を介して制御信号を映像信号に多重した後、
加算器27でFM変調後の音声信号を加算し、送信切り
替えスイッチ26をONにすることで、映像・音声・制
御信号が多重された多重信号を送信する。一方、後段か
ら送られてきた多重信号をそのまま前段に転送するとき
は、送信切り替えスイッチ26をOFFにすることによ
って対応する。これらの動作は、制御信号を解釈したM
PU24が図示しないROM内の制御プログラムに基づ
いて各部を制御して行われる。
【0041】図1の映像・音声入力制御システムは、ホ
ストシステム1が、これと離れた場所に設置された雲台
付ビデオカメラおよびマイクのセット(4,6)、
(5,7)の制御を行い、遠隔地における映像および音
声を任意に取得することが可能なシステムである。これ
を実現するためには、どのアダプタに対して制御信号を
送るのかを指定するために、各アダプタ2,3のアドレ
スが必要になる。本実施形態においては、各アダプタ
2,3のアドレスは、ホストシステム1と各アダプタ
2,3との通信により以下のように設定する。
【0042】はじめに、操作者がコマンド入力装置10
よりアドレス設定用のコマンドを入力する。すると、こ
のアドレス設定用コマンドの入力を受けたホストシステ
ム1は、制御信号としてアドレス設定イニシャル命令を
各アダプタ2,3に対して送出する。各アダプタ2,3
は、上記アドレス設定イニシャル命令を受信し、受信分
岐スイッチ25をOFF、送信切り替えスイッチ26を
OFFにする。
【0043】ここで、上記アドレス設定イニシャル命令
は、全アダプタ2,3に受信されるように、ホストシス
テム1が上記命令を一定時間送信し続ける。各アダプタ
2,3は、上記命令を受信した後受信分岐スイッチ25
を一定時間ONにした後で、OFFにする。あるいは、
第1のアダプタ2が受信分岐スイッチ25をONにして
後段の第2のアダプタ3にアドレス設定イニシャル命令
を確実に伝えた後で、受信分岐スイッチ25をOFFに
する等の制御を行う。
【0044】次に、ホストシステム1からアドレスセッ
ト命令とアドレス番号とを送信する。このとき、全ての
アダプタ2,3の受信分岐スイッチ25がOFFである
ことから、上記アドレスセット命令とアドレス番号は第
2のアダプタ3には転送されず、第1のアダプタ2のみ
が受信する。第1のアダプタ2内のMPU24は、この
とき受信したアドレス番号を自身のアドレス番号として
認識し、MPU24内の図示しない作業メモリに格納す
る。なお、書き込み可能な不揮発性メモリを別に用意
し、これにアドレス番号を格納するようにしても良い。
【0045】第1のアダプタ2は、自身のアドレス番号
の認識およびメモリへの格納処理を終了すると、送信切
り替えスイッチ26をONにする。そして、アドレス番
号を認識した旨を表す制御信号(アドレス設定確認信
号)を制御信号符号部19、制御信号多重部23および
加算器27を介して多重化し、ホストシステム1に送信
する。なお、各アダプタ2,3は、アドレス番号を格納
した後で受信するアドレスセット命令は無視するように
制御されている。
【0046】その後、第1のアダプタ2は、受信分岐ス
イッチ25をON、送信切り替えスイッチ26をOFF
にして待機する。このように各スイッチ25,26を切
り替えるのは、次にホストシステム1から送られてくる
アドレスセット命令とアドレス番号とを第2のアダプタ
3に転送し、それに応じて第2のアダプタ3から送られ
てくるアドレス設定確認信号が含まれた多重信号をホス
トシステム1に転送するようにするためである。以上の
動作は、各アダプタ2,3内の図示しないROMに格納
された制御プログラムに基づいて制御される。
【0047】次に、ホストシステム1は、第1のアダプ
タ2からアドレス設定確認信号を受信すると、アドレス
セット命令を再度送信するとともに、前回のアドレス番
号に+1した新たなアドレス番号を送信する。このと
き、前回の送信でアドレス番号が既に決定している第1
のアダプタ2は、この再度のアドレスセット命令と新た
なアドレス番号とを無視する。そして、第1のアダプタ
2の受信分岐スイッチ25がONになっているので、上
記再度のアドレスセット命令と新たなアドレス番号は、
第1のアダプタ2をそのまま通過して第2のアダプタ3
で受信される。
【0048】上記アドレスセット命令とアドレス番号と
を始めて受信した第2のアダプタ3は、上述の第1のア
ダプタ2で説明したのと同様に動作する。すなわち、第
2のアダプタ3は、受信したアドレス番号を自身のアド
レス番号として認識し、第2のアダプタ3内のMPU2
4における図示しない作業メモリ(あるいは別個に用意
された書き込み可能な不揮発性メモリ)に格納する。
【0049】次に、第2のアダプタ3は、自身のアドレ
ス番号の認識およびメモリへの格納処理を終了すると、
送信切り替えスイッチ26をONにして、アドレス番号
を認識したことを表すアドレス設定確認信号を制御信号
符号部19、制御信号多重部23および加算器27を介
して多重化し、第1のアダプタ2を介してホストシステ
ム1に送信する。その後、第2のアダプタ3は、受信分
岐スイッチ25をON、送信切り替えスイッチ26をO
FFにして待機する。
【0050】さらに、ホストシステム1は、上述したの
と同様に、第2のアダプタ3からアドレス設定確認信号
を受信した後に、アドレスセット命令と第2のアダプタ
3のアドレス番号に+1した新たなアドレス番号とを送
信する。このとき、アドレス番号が既に決定している各
アダプタ2,3は、このアドレスセット命令とアドレス
番号とを無視する。
【0051】これにより、ホストシステム1は、アドレ
ス設定確認信号を一定時間内に受信しないことになるの
で、全てのアダプタ2,3に対するアドレスの設定が終
了したと判断し、アドレス設定のモードを終了する。こ
のようにして各アダプタ2,3に対するアドレス設定が
終了すると、ホストシステム1は、最初に送信したアド
レス番号から、アドレス設定確認信号を最後に受信した
ときのアドレス番号に至るまでのアドレス管理テーブル
を作成する。
【0052】その後、ホストシステム1は、上述のよう
にして設定した各アドレス番号を指定して制御コマンド
を送信することにより、各ビデオカメラおよびマイクの
セット(4,6)、(5,7)を遠隔地から選択的に制
御することが可能となる。
【0053】以上のように、本実施形態では、ホストシ
ステム1にカスケード接続された最前段の第1のアダプ
タ2から順番にアドレス設定を行い、アドレス設定後は
受信分岐スイッチ25をONにして、次段の第2のアダ
プタ3にもアドレスセット命令とアドレス番号とが届く
ように制御することで、全てのアダプタ2,3に対して
アドレス設定を順次行っている。
【0054】このように、全てのアダプタ2,3に対し
てアドレス設定を行った場合には、アドレス番号の昇順
と各アダプタ2,3の接続されている物理的な順番とが
一致するので、アドレス番号の小さい順に、ホストシス
テム1から何番目に繋がれているアダプタであるかとい
う物理的な位置も同時に認識できるという特有の利益を
有する。物理的な接続位置が認識できるので、メンテナ
ンス時に、メンテナンスが必要なビデオカメラやマイク
の位置が分かりやすくなる。
【0055】さらに、本実施形態のアドレス設定方法に
おいては、アダプタの追加を行う場合には、アドレス番
号が既に割り振られているアダプタがアドレス設定イニ
シャル命令を受信したときに、受信分岐スイッチ25を
ON、送信切り替えスイッチ26をOFFに制御する。
一方、追加のアダプタに関しては、上述したのと同様
に、受信分岐スイッチ25をOFF、送信切り替えスイ
ッチ26をOFFに制御する。この制御のためのプログ
ラムは、例えばMPU24内の図示しないROMにあら
かじめ格納しておく。
【0056】このようにすれば、アドレス番号を有して
いない追加のアダプタにだけしかアドレス設定を行わな
いことになる。これにより、アダプタの追加によるアド
レス設定を全てのアダプタにおいて行わなくても済むた
め、アドレス設定にかかる時間を短くできるという特有
の利益が得られる。
【0057】また、このとき、ホストシステム1は、既
に作成したアドレス管理テーブルにおいて現在用いてい
るアドレス番号と重ならないアドレス番号を追加のアダ
プタに対して発生させる。このように、追加のアダプタ
には既に設定されているアドレス番号とは異なるアドレ
ス番号が自動設定されるので、アダプタ追加時のアドレ
スのメンテナンスが容易という利益も得られる。
【0058】なお、上記第1の実施形態では、操作者が
コマンド入力装置10を用いてアドレス設定命令を入力
する構成にしてあるが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、システムへの電源投入時に、ホスト
システム1の制御プログラムによりアドレス設定を自動
的に行うようにすることも可能である。
【0059】以上説明したように、本実施形態の映像・
音声入力制御システムによれば、ホストシステム1と各
アダプタ2,3との間の通信でアドレス設定が自動的に
行われるので、操作者がアドレス設定を手動で行う煩わ
しさがない。そのため、アダプタをカスケード接続で追
加することによって映像・音声入力の拠点を増やすこと
を、容易に行うことができるという利点を有する。ま
た、同一のアドレスを有するアダプタが重複して存在し
てしまう等のミスを防ぐこともできる。
【0060】また、映像・音声・制御信号を多重化して
通信しているので、従来のシステムに比べて配線数が少
なく、システムの配線に手間がかからないという利点も
有する。さらに、カスケード接続用の接続部を2つ有し
ているため、アダプタの増設に伴って新たな分岐手段を
接続しなくても済むとともに、カスケード接続用のケー
ブルの線数が少なく、安価なケーブルとなるという利点
を有している。
【0061】(第2の実施形態)図4および図5は、本
発明における第2の実施形態を示すフローチャートであ
る。これらは、第1の実施形態において、アダプタの追
加時に追加のアダプタに対してのみアドレス設定を行っ
た後に、アドレス管理テーブルを変更する動作を示して
おり、図4はホストシステム1の動作を示し、図5は追
加のアダプタを含めた各アダプタの動作を示している。
本実施形態の動作は、ホストシステム1内のMPU15
および各アダプタ内のMPU24により制御される。
【0062】第1の実施形態で述べたように、ホストシ
ステム1にあらかじめ接続されている全てのアダプタ
2,3に対して順番にアドレス設定を行う場合は、アド
レス番号の昇順とアダプタ2,3の接続されている物理
的な順番とが一致する。しかしながら、新たなアダプタ
の追加時に追加のアダプタに対してのみアドレス設定を
行う場合には、その昇順の関係が崩れる場合が多々生じ
る。これを補正するために、本実施形態の映像・音声入
力制御システムでは、以下の動作をする。
【0063】まず、ホストシステム1は、新たに追加し
たアダプタのアドレス設定の終了を確認する(図4ステ
ップS1)。そして、アドレス設定が終了している場合
は、追加のアダプタを含めた全てのアダプタにアドレス
昇順確認イニシャル命令を送信する(図4ステップS
2)。これを受けた各アダプタは(図5ステップS
3)、受信分岐スイッチ25をOFF、送信切り替えス
イッチ26をONにする(図5ステップS4)。
【0064】ホストシステム1は、上記ステップS2で
アドレス昇順確認イニシャル命令の送信を行った後は、
一定時間経過後に(図4ステップS5)アドレス昇順確
認命令とアドレス確認番号とを送信する(図4ステップ
S6)。一定時間の経過を待つのは、アドレス昇順確認
イニシャル命令を全てのアダプタが受信する時間を確保
するためである。また、ここで言うアドレス確認番号と
は、ホストシステム1が現在認識している中で最も前段
にあるアダプタが有している筈の、最も小さいアドレス
番号である。
【0065】また、上記ステップS4の処理の後各アダ
プタは、アドレス昇順確認命令とアドレス確認番号との
受信待ち状態に入る(図5ステップS7)。そして、こ
れらの信号を受信したら、そのアダプタ自身が既に認識
している自己アドレス番号とアドレス確認番号とを比較
し、両者が一致しているかどうかを確認する(図5ステ
ップS8)。ここで、比較した結果が「一致」であれ
ば、受信分岐スイッチ25をONにして、アドレス昇順
確認命令とアドレス確認番号に+1した数字とを後段の
アダプタに送信する(図5ステップS9)。
【0066】一方、上記ステップS8で比較した結果が
「不一致」であれば、不一致であることを示す信号(以
下、不一致信号と呼ぶ)と、現在アダプタ自身が認識し
ている自己アドレス番号と、前段のアダプタから受信し
たアドレス確認番号とをホストシステム1に送信する
(図5ステップS10)。また、自己アドレス番号をア
ドレス確認番号で書き換える(図5ステップS11)。
その後は、比較の結果が「一致」の場合と同様に、アド
レス昇順確認命令とアドレス確認番号に+1した数字と
を後段のアダプタに送信する(図5ステップS9)。
【0067】上記ステップS9の処理が終わった後は、
各アダプタは、受信分岐スイッチ25をON、送信切り
替えスイッチ26をOFFにして待機状態に入る(図5
ステップS12)。このように各スイッチ25,26を
切り替えるのは、アドレス昇順確認命令とアドレス確認
番号とを後段に転送し、後段から送られてくる不一致信
号等をホストシステム1に転送するようにするためであ
る。
【0068】ホストシステム1は、上記ステップS6で
アドレス昇順確認命令とアドレス確認番号とを送信した
後は、各アダプタから不一致信号、アドレス確認番号、
自己アドレス番号を受信する受信待ち状態に入る(図4
ステップS13)。ここで、一定時間内に不一致信号の
受信がない場合は、各アダプタのアドレス番号が昇順に
なっていると判断し、本ルーチンを終了する(図4ステ
ップS14)。
【0069】一方、上記ステップS13でアダプタより
不一致信号、アドレス確認番号および自己アドレス番号
を受信した場合には、アドレスの変更を必要とするアダ
プタ全てからそれらの信号を受信したかどうかを判断す
る(図4ステップS15)。ここで、アドレスの変更が
必要な全てのアダプタとは、最初にホストシステム1が
受信したアドレス確認番号を送信したアダプタから、現
在アドレス管理テーブルに認識されている最終アドレス
番号を有するアダプタまでのことである。
【0070】上記ステップS15でアドレスの変更を必
要とする全てのアダプタから不一致信号等を受信したこ
とが確認されたときには、アドレス管理テーブルの変更
を行う(図4ステップS16)。また、確認されていな
いときにはステップS13の処理に戻る。そして、アド
レス管理テーブルの変更が終了したら、本ルーチンを終
了する。
【0071】この場合のアドレス管理テーブルの変更処
理は、受信した自己アドレス番号のアドレスを、受信し
たアドレス確認番号で置き換えることである。しかし、
受信の度に逐次変更を行うと、アドレス管理テーブルに
同一のアドレスを有するアダプタが2つ存在することに
なってしまう。そこで、上述したように、アドレス管理
テーブルの変更は、変更の必要のある全てのアダプタか
ら不一致信号、アドレス確認番号および自己アドレス番
号を受信した後でまとめて行っている。
【0072】なお、本実施形態においては、アドレス昇
順確認は、追加アダプタのアドレス設定終了をきっかけ
にして行ったが、ホストシステム1の動作プログラムを
変更することにより、コマンド入力装置10から昇順確
認コマンドが入力されるのを待って行うようにすること
も可能である。これは、新しく追加したアダプタが最も
後段に接続される場合には、結果的に追加設定されるア
ドレスが初めから昇順になるので、不要な昇順確認を行
わないようにするためである。
【0073】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、追加のアダプタを増設した場合でも、アドレス番
号の昇順と各アダプタの物理的位置とが必ず一致するよ
うになり、アドレス番号が何番か分かれば、どのアダプ
タにメンテナンスが必要になったかなどを容易に知るこ
とができる。また、新規にアダプタを接続した場合でも
全てのアダプタのアドレス番号を書き換える必要がない
ので、アドレス管理テーブルの変更に関する効率が良く
なるという特有の利益も有する。
【0074】(第3の実施形態)図6は、本発明におけ
る第3の実施形態を示すブロック構成図であり、図1に
示した映像・音声入力制御システムの最後段に位置する
第2のアダプタ3(図1の例の場合、アダプタが全部で
2つなので、最後段のアダプタは第2のアダプタ3とい
うことになる)に信号の折り返しを行うターミナル33
を接続した図である。ターミナル33は、前段から受信
した制御信号をそのまま前段へ折り返すように構成され
ている。なお、図6において、図3との共通部分には同
一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0075】本実施形態の映像・音声入力制御システム
でのアドレス割り当て処理は、以下に示すように行う。
すなわち、まず操作者は、コマンド入力装置10からア
ドレス設定用コマンドをホストシステム1に入力する。
すると、このアドレス設定用コマンドの入力を受けたホ
ストシステム1は、制御信号としてアドレス設定イニシ
ャル命令を各アダプタ2,3に送出する。これを受けた
各アダプタ2,3は、受信分岐スイッチ25をON、送
信切り替えスイッチ26をONにする。
【0076】次に、ホストシステム1は、アドレスセッ
ト命令とアドレス番号とを送信する。このとき各アダプ
タ2,3は、各アダプタ2,3内の図示しないROMに
格納されている制御プログラムにより、前段より受信し
たアドレスセット命令を無視するように制御される。そ
して、各アダプタ2,3は、上記制御プログラムにより
ONにされている受信分岐スイッチ25を介して、前段
より受信したのと同じアドレスセット命令とアドレス番
号とを後段のアダプタに送信する。
【0077】ここで、各アダプタ2,3において送信切
り替えスイッチ26をONにしているので、ホストシス
テム1より送信されターミナル33に到達したアドレス
セット命令とアドレス番号は、ターミナル33が接続さ
れている最後段に位置する第2のアダプタ3で最初に受
信される。第2のアダプタ3は、制御信号分離部21で
多重信号を受信・分離し、制御信号復号部17で符号化
されている制御信号を復号化してMPU24に供給す
る。MPU24は、受信したアドレス番号を自身のアド
レス番号として認識し、それをMPU24内の図示しな
い作業メモリ(あるいは書き込み可能な不揮発性メモ
リ)に格納する。
【0078】次に、第2のアダプタ3は、上記アドレス
セット命令と自身のアドレス番号に+1した新たなアド
レス番号とを制御プログラムに基づき作成し、制御信号
符号部19、制御信号多重部23および加算器27を介
して前段の第1のアダプタ2に送信する。それと同時
に、第2のアダプタ3内の送信切り替えスイッチ26を
OFFにして待機状態に入る。
【0079】第1のアダプタ2は、第2のアダプタ3か
らアドレスセット命令と新たなアドレス番号とを受信
し、これを自身のアドレス番号として認識し、第1のア
ダプタ2内の図示しないメモリに格納する。そして、第
1のアダプタ2より更に前段(この場合はホストシステ
ム1)に、アドレスセット命令と自身のアドレス番号に
+1した新たなアドレス番号とを送信し、それと同時に
第1のアダプタ2内の送信切り替えスイッチ26をOF
Fにして待機状態に入る。
【0080】ホストシステム1は、第1のアダプタ2か
らアドレスセット命令と新たなアドレス番号とを受信す
ることにより、接続されている全てのアダプタ2,3に
対するアドレス設定が終了したこと、および接続されて
いるアダプタの個数を確認する。接続されているアダプ
タの個数は、ホストシステム1が始めに送信したアドレ
ス番号と受信したアドレス番号とを比較することで得ら
れる。
【0081】次に、ホストシステム1は、最初に送信し
たアドレス番号から受信したアドレス番号−1までのア
ドレス番号を順次発生させ、アドレス管理テーブルを作
成する。以上で本実施形態によるアドレス設定動作を終
了させ、ホストシステム1から遠隔地のビデオカメラお
よびマイクのセット(4,6)、(5,7)を制御する
制御モードに入る。ホストシステム1は、上述のように
設定したアドレスを用いることにより任意の映像入力装
置および音声入力装置を選択し、制御することが可能と
なる。
【0082】以上説明したように、第3の実施形態によ
る映像・音声入力制御システムによれば、第1、第2の
実施形態と同様に、ホストシステム1と各アダプタ2,
3との間の通信でアドレス設定が自動的に行われるの
で、操作者がアドレス設定を人為的に行う必要がなく、
アドレス設定の煩わしさがない。また、同一のアドレス
を有するアダプタが重複して存在してしまう等のミスを
防ぐこともできる。
【0083】さらに、第3の実施形態では、第1、第2
の実施形態とは異なり、ホストシステム1はアドレス設
定確認信号の受信を各アダプタ2,3毎に順次確認する
必要がないので、上記実施形態に比べてホストシステム
1の負荷が少なくて済み、アドレスの設定をより高速に
行うことができるという特有の利益を有する。
【0084】なお、第3の実施形態においてはターミナ
ル33を用いて説明したが、本発明はこれに限られるも
のではない。例えば、ラストスイッチで構成しても同じ
動作が保証できる。また、この第3の実施形態において
も、操作者がコマンド入力装置10を用いてアドレス設
定命令を入力する構成にしてあるが、これに限定される
ものではない。すなわち、システムへの電源投入時に、
ホストシステム1の制御プログラムによりアドレス設定
を自動的に行うようにすることも可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明は上述したように、少なくとも映
像入力装置および音声入力装置の一方またはその両方が
アダプタを介してホストシステムに接続されて成る映像
・音声入力制御システムにおいて、上記映像入力装置お
よび音声入力装置を特定するためのアダプタ上のアドレ
スを、ホストシステムとアダプタとの間の通信によって
設定するようにしたので、操作者が手動でアドレス設定
を行う必要がなくなり、アドレス管理を容易に行えると
ともに、同一アドレスを有するアダプタが複数存在して
しまうなどの人為的な設定ミスを回避することができ
る。
【0086】また、本発明の他の特徴によれば、映像入
力装置および音声入力装置の少なくとも一方またはその
両方が新たに追加されたときに、追加された装置に対応
するアダプタに対してのみアドレス設定を行うようにし
たので、全てのアダプタに対してアドレス設定をやり直
す必要がなくなり、アドレス設定にかかる時間を短くす
ることができるとともに、アドレス設定のメンテナンス
を容易に行うことができるようになる。
【0087】また、本発明のその他の特徴によれば、各
アダプタにカスケード接続を可能とするための接続部を
設けたので、映像入力装置や音声入力装置の接続地点を
増やす場合に、既に接続されている他のアダプタやホス
トシステムにハードウェア上の変更を加える必要がな
く、アダプタ同志を接続するだけで簡単に行うことがで
き、システムの拡張を容易に行うことができるようにな
る。
【0088】また、本発明のその他の特徴によれば、ア
ドレス番号を含む制御信号を映像信号中の垂直帰線期間
または有効期間に多重化した多重信号によって、ホスト
システムと複数のアダプタとの間の通信を行うようにし
たので、従来のシステムに比べて映像入力装置や音声入
力装置の接続時の配線にも手間がかからなく、しかも、
配線数が少ないのでシステムの規模を小さくすることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す映像・音声入力
制御システムの全体構成ブロック図である。
【図2】図1に示したホストシステムの詳細な構成例を
示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるアダプタの詳
細な構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるホストシステ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における各アダプタの
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態におけるアダプタの詳
細な構成例を示すブロック図である。
【図7】複数の映像・音声入力装置を用いた従来システ
ムの一例を示す図である。
【図8】複数の映像・音声入力装置を用いた従来システ
ムの他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ホストシステム 2,3 アダプタ 4,5 雲台付ビデオカメラ 6,7 ステレオマイク 8 モニタ 9 スピーカ 10 コマンド入力装置 11 制御信号分離部 12 制御信号多重部 13 制御信号復号部 14 制御信号符号部 15 マイクロプロセッサ(MPU) 16,17 制御信号復号部 18,19 制御信号符号部 20,21 制御信号分離部 22,23 制御信号多重部 24 マイクロプロセッサ(MPU) 25 受信分岐スイッチ 26 送信切り替えスイッチ 27 加算器 28,29 FM変調部 30 音声信号マトリクス 31,32 接続部 33 ターミナル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも映像入力装置および音声入力
    装置の一方またはその両方が接続されて成る映像・音声
    入力制御システムであって、上記映像入力装置および音
    声入力装置をこれらに対応して備えられたアダプタを介
    してホストシステムから制御するように成された映像・
    音声入力制御システムにおいて、 上記映像入力装置および音声入力装置を特定するための
    上記アダプタ上のアドレスを、上記ホストシステムと上
    記アダプタとの間の通信によって設定するようにしたこ
    とを特徴とする映像・音声入力制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像・音声入力制御シ
    ステムは、上記ホストシステムに複数のアダプタをカス
    ケード接続して構成され、 上記複数のアダプタは、前段より受信したアドレス番号
    を次段のアダプタへ分岐転送するための受信分岐手段を
    備え、自己のアドレス番号を既に設定したかどうかに応
    じて上記受信分岐手段を切り替えることで、上記ホスト
    システムから送られるアドレス番号によって上記複数の
    アダプタのアドレス設定を順次行うようにしたことを特
    徴とする映像・音声入力制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の映像・音声入力制御シ
    ステムは、上記ホストシステムに複数のアダプタをカス
    ケード接続して構成され、 上記ホストシステムは、各々のアダプタからアドレス設
    定確認信号を受信する毎に順次アドレス番号を送信する
    アドレス送信手段を備え、 上記複数のアダプタは、前段より受信した順次アドレス
    番号を次段のアダプタへ分岐転送するための受信分岐手
    段と、 上記順次アドレス番号を前段より受信して自己のアドレ
    ス番号として設定するとともに、上記アドレス設定確認
    信号を上記ホストシステムに送信するアドレス設定手段
    と、 上記自己のアドレス番号を既に設定したかどうかに応じ
    て上記受信分岐手段を切り替える切り替え制御手段とを
    備えることを特徴とする映像・音声入力制御システム。
  4. 【請求項4】 上記複数のアダプタに対するアドレス設
    定を上記ホストシステムに近い方から順番に行うことを
    特徴とする請求項3に記載の映像・音声入力制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記ホストシステムが上記アドレス設定
    確認信号を一定時間内に受信しなかったときにアドレス
    設定処理を終了することを特徴とする請求項3または4
    に記載の映像・音声入力制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の映像・音声入力制御シ
    ステムは、上記ホストシステムに複数のアダプタをカス
    ケード接続するとともに、上記ホストシステムから最も
    遠い位置にあるアダプタに信号の折り返しを行う折り返
    し手段を接続して構成され、 上記ホストシステムは、アドレス番号を送信するアドレ
    ス送信手段を備え、 上記複数のアダプタは、前段よりアドレス番号を受信し
    て自己のアドレス番号として設定するアドレス設定手段
    と、 上記アドレス設定手段によるアドレス設定後に上記設定
    したアドレス番号に1を加えた新たなアドレス番号を作
    成して次段に送出するアドレス作成手段と、 前段より受信したアドレス番号を次段のアダプタへ分岐
    転送するための受信分岐手段と、 上記自己のアドレス番号を既に設定したかどうかに応じ
    て上記受信分岐手段を切り替える切り替え制御手段とを
    備えることを特徴とする映像・音声入力制御システム。
  7. 【請求項7】 上記複数のアダプタに対するアドレス設
    定を上記ホストシステムに遠い方から順番に行うことを
    特徴とする請求項6に記載の映像・音声入力制御システ
    ム。
  8. 【請求項8】 上記映像入力装置および音声入力装置の
    少なくとも一方またはその両方が新たに追加されたとき
    に、各アダプタ内の受信分岐手段を適当に切り替えるこ
    とにより、追加された装置に対応するアダプタに対して
    のみアドレス設定を行うことを特徴とする請求項2〜7
    の何れか1項に記載の映像・音声入力制御システム。
  9. 【請求項9】 上記アダプタは、カスケード接続を可能
    とするための接続部を有することを特徴とする請求項8
    に記載の映像・音声入力制御システム。
  10. 【請求項10】 追加のアダプタに対してアドレス設定
    を行った後に、全てのアダプタに設定されたアドレスを
    昇順に並べ替える処理を行うことを特徴とする請求項8
    または9に記載の映像・音声入力制御システム。
  11. 【請求項11】 上記アドレス番号を含む制御信号を映
    像信号中の垂直帰線期間または有効期間に多重化した多
    重信号によって、上記ホストシステムと上記複数のアダ
    プタとの間の通信を行うようにしたことを特徴とする請
    求項2〜10の何れか1項に記載の映像・音声入力制御
    システム。
  12. 【請求項12】 少なくとも映像入力装置が発生する映
    像信号および他のアダプタから受信した映像信号を転送
    するアダプタであって、 アドレス番号を受信する受信手段と、 自己のアドレス番号が未設定の場合に上記受信したアド
    レス番号を自己のアドレス番号として設定し、自己のア
    ドレス番号が設定済の場合に上記受信したアドレス番号
    を次段のアダプタへ転送する受信分岐手段とを備えたこ
    とを特徴とするアダプタ。
  13. 【請求項13】 少なくとも映像入力装置が発生する映
    像信号および他のアダプタから受信した映像信号を転送
    するアダプタであって、 アドレス番号を受信する受信手段と、 自己のアドレス番号が未設定の場合に上記受信したアド
    レス番号を自己のアドレス番号として設定し、自己のア
    ドレス番号が設定済の場合に上記受信したアドレス番号
    に1を加えて次段のアダプタへ転送する受信分岐手段と
    を備えたことを特徴とするアダプタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7804965B2 (en) 2004-11-15 2010-09-28 Sony Corporation Microphone system and microphone apparatus

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US7804965B2 (en) 2004-11-15 2010-09-28 Sony Corporation Microphone system and microphone apparatus

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