JPH10229353A - 適応自動等化器 - Google Patents

適応自動等化器

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JPH10229353A
JPH10229353A JP32841597A JP32841597A JPH10229353A JP H10229353 A JPH10229353 A JP H10229353A JP 32841597 A JP32841597 A JP 32841597A JP 32841597 A JP32841597 A JP 32841597A JP H10229353 A JPH10229353 A JP H10229353A
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units
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孝一 永野
Yoshifumi Okamoto
好史 岡本
Takashi Yamamoto
隆 山元
Tadao Hamada
匡夫 濱田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路を伝搬して歪みを持った信号を期待値
に自動補正する適応自動等化器おいて、重み係数の更新
までに時間遅延があっても、出力誤差が発散せず、安定
に且つ短時間で理想出力信号が得られるようにする。 【解決手段】 各乗算部別に、重み係数を記憶保持する
複数個の係数保持部6211〜621Nが設けられる。これ等係
数保持部の個数は重み係数の更新に要する時間遅延に等
しいクロック数と同一である。加算器621Aはクロック毎
に重み係数を計算する。計算された重み係数の記憶場所
はセレクタ621S2で切り換えられ、各クロックで計算さ
れた重み係数は順次対応する1個の係数保持部に保持さ
れる。セレクタ621S3はクロック毎に順次係数保持部621
1〜621Nのうち1個を選択する。従って、前記係数保持
部に保持された重み係数は、各々、前記重み係数の更新
に要する時間遅延に等しいクロック数を1周期として、
対応する乗算部に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を伝搬した
信号に含まれる歪みやノイズを自動的に補償することに
より、その信号を理想信号に等化処理して出力する適応
自動等化器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、適応等化は、所定の適応等化ア
ルゴリズムにより、入力信号を理想出力信号に波形整形
する処理であって、伝送路を伝搬中に種々のノイズの影
響を受けて歪んだ信号を、元の理想信号に再生する処理
である。
【0003】以下、従来の適応自動等化器の構成を図2
5に示す。同図において、1はトランスバーサルフィル
タブロック、2は適応制御ブロックである。前記トラン
スバーサルフィルタブロック1内において、11、1
2、13及び1Nは遅延部、21、22、23及び2N
は乗算部、31、32及び3Mは加算器である。また、
適応制御ブロック2内において、41は判定部、51は
誤差検出部、61は係数補正部である。
【0004】前記トランスバーサルフィルタブロック1
は、従来周知のFIR(Finite Impulse Response) フィ
ルタであって、入力信号に対して所定時間づつ時間遅れ
させた複数のデータを畳み込み、その結果を出力する。
即ち、伝送路を伝搬した歪みを含む信号を入力し、この
入力信号を複数個の遅延部11、12、13及び1Nに
より所定時間づつ時間遅れさせ、その各時間遅れさせた
データを各乗算部21、22、23及び2Nで対応する
重み係数と乗算し、その各乗算結果を順次複数個の加算
部31、32及び3Mで順次加算し、その最終的な加算
結果を外部出力する。
【0005】前記適応制御ブロック2は、前記各乗算部
21〜2Nで各々用いる重み係数を逐次変更し、これ等
の重み係数自身が時間的に逐次変化する。このように重
み係数を逐次変更し、適応等化を行う必要があるのは、
複数の信号を高密度に記録する行うシステム(例えばハ
ードディスクやコンパクトディスク)において、隣接ビ
ットからの符号間干渉が生じると、この符号間干渉に起
因して、信号波形に非線形歪みが生じたり、信号の振幅
の低下が起こるためである。上記適応制御ブロック2で
は、判定部41は、トランスバーサルフィルタブロック
1の出力信号を所定のしきい値と比較して、その出力信
号の期待値を判定し出力する。誤差検出部51は、前記
トランスバーサルフィルタブロック1の出力信号と、前
記判定部41から出力された期待値との誤差を求める。
係数補正部61は、前記誤差検出部51で求めた誤差の
値から、トランスバーサルフィルタブロック1の各乗算
部21〜2Nの重み係数を算出して逐次変更する。この
操作の繰り返しにより、前記トランスバーサルフィルタ
ブロック1の出力信号を期待値に近付ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
25に示した適応自動等化器では、トランスバーサルフ
ィルタブロック1及び適応制御ブロック2が各々理想的
なものであり、従って、各重み係数の更新は時間遅れ無
く行われ、トランスバーサルフィルタブロック1の出力
信号は早期に期待値に収束するが、実際には、乗算部2
1〜2N、加算部31〜3M、判定部41、誤差検出部
51及び係数補正部61に各々動作の遅延量がある。そ
の結果、これ等の遅延量の合計値を1周期として重み係
数を更新すること、即ち、この合計遅延量の期間は同一
値の重み係数を用いる必要があり、従って、期待値に収
束させるのに長時間を要し、収束性がさほど良くない課
題がある。
【0007】一方、連続的に入力される信号毎に係数補
正部61で各重み係数を算出して更新することは可能で
ある。しかし、前回更新された重み係数を用いてトラン
スバーサルフィルタブロック1の出力信号を得て初めて
次回の重み係数を適切に補正できるため、連続する信号
毎に逐次重み係数を更新しても、トランスバーサルフィ
ルタブロック1の出力信号は期待値には収束せず、発振
する結果となる。
【0008】本発明の目的は、前記従来の課題を解決
し、トランスバーサルフィルタブロック及び適応制御ブ
ロックに備える乗算部、加算部、判定部、誤差検出部、
及び係数補正部に遅延量があっても、発振することな
く、トランスバーサルフィルタブロック1の出力信号を
期待値に短時間で収束させて、収束性の向上を図った安
定な適応自動等化器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明では、複数個の乗算部に各々重み係数を与え
て入力信号を適応等化する適応自動等化器において、係
数補正部に改良を加え、各乗算部別に、重み係数を記憶
する重み係数保持部を複数個設け、これ等の重み係数保
持部の重み係数を、各々、前記各重み係数を変更するま
での遅延量を周期として変更しながら、これ等の重み係
数を順次選択する構成を採用し、これにより、重み係数
を変更するまでの遅延量が存在しても、その遅延量の期
間内で複数回重み係数を変更して、収束性の向上を図る
こととする。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明の適応自動
等化器は、信号を入力し、この入力信号を等化するため
に、前記入力信号を時間遅延させる複数の遅延部、前記
各遅延部の遅延信号に重み係数を乗じる複数の乗算部、
及び前記各乗算部の乗算結果を加算する加算部を備えた
トランスバーサルフィルタと、前記トランスバーサルフ
ィルタの加算部の出力を受け、この出力の期待値を判定
する判定部と、前記トランスバーサルフィルタの出力と
前記判定部の出力との誤差を検出する誤差検出部と、前
記誤差検出部から出力される誤差を入力し、この誤差に
基づいて前記各乗算部に与える重み係数を補正する選択
型係数補正部とを備えた適応自動等化器であって、前記
選択型係数補正部は、前記乗算部と同数設けられ、前記
重み係数の補正値を演算し、補正された重み係数を対応
する乗算部に与える係数変更部を有し、前記各係数変更
部には、各々、複数の重み係数保持部が設けられ、前記
重み係数の補正値が演算される毎に前記複数の重み係数
保持部を一個選択することを順次繰り返して、複数の補
正された重み係数を前記複数の重み係数保持部に保持し
ながら、これ等の保持された重み係数を順次1個づつ対
応する乗算部に与えることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、前記各係数変更部に設けら
れる重み係数保持部の個数は、前記トランスバーサルフ
ィルタ、前記判定部及び前記誤差検出部の各遅延量を合
計した合計遅延量に応じた個数であることを特徴とす
る。
【0012】請求項3記載の発明は、前記請求項1又は
2記載の適応自動等化器において、各重み係数保持部の
補正された重み係数は、前記トランスバーサルフィル
タ、前記判定部及び前記誤差検出部の各遅延量を合計し
た合計遅延量を1周期として、対応する乗算部に与えら
れることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、前記選択型係数補正部は、
必要とする重み係数保持部の個数を指定する制御信号を
受け、この制御信号により指定された個数の重み係数保
持部を用いて重み係数を補正することを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、前記誤差検出部から出力さ
れる誤差及び前記トランスバーサルフィルタの入力信号
を入力し、この誤差及び入力信号に基いて、前記補正さ
れた重み係数の出力までに要する遅延時間を検出する遅
延量検出部を有し、前記選択型係数補正部は、前記遅延
量検出部で検出された遅延時間に基づいて、必要とする
重み係数保持部の個数を算出し、この算出した個数の重
み係数保持部を用いて重み係数を補正することを特徴と
する。
【0015】請求項6記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、外部から入力される制御信
号を受けて開き、前記前記誤差検出部と前記選択型係数
補正部との接続を断つスイッチを備えたことを特徴とす
る。
【0016】請求項7記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、前記誤差検出部から出力さ
れる誤差を入力し、その誤差を設定レベルと比較する判
定回路と、前記判定回路により前記誤差が設定レベル以
上のときに開いて、前記誤差検出部と前記選択型係数補
正部との接続を断つスイッチを備えたことを特徴として
いる。
【0017】請求項8記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、前記トランスバーサルフィ
ルタの出力を入力し、この出力の振幅を設定レベルと比
較する判定回路と、前記判定回路により前記出力の振幅
が設定レベル以上のときに開いて、前記誤差検出部と前
記選択型係数補正部との接続を断つスイッチを備えたこ
とを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、前記請求項1記載
の適応自動等化器において、前記誤差検出部から出力さ
れる誤差を入力し、その誤差の大きさに応じて、前記係
数変更部を使用する個数を制御するタップ数制御部を備
えたことを特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、外部から制御信号が入力
され、この制御信号に基づいて、前記係数変更部を使用
する個数を制御する変更タップ数制御部を備えたことを
特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、外部から制御信号が入力
され、この制御信号に基づいて、前記係数変更部を使用
する個数、この使用する係数変更部内ので使用する前記
重み係数保持部の個数を制御する変更タップ数及び重み
係数の個数制御部を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項12記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、前記複数個の係数変更部
の後段に配置され、これ等係数変更部からの補正された
重み係数の乗算部への出力を、所定回数に1回に制限す
るカウンタを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項13記載の発明は、前記請求項12
記載の適応自動等化器において、前記カウンタの所定回
数は、外部から入力される制御信号により設定され、前
記各係数変更部は、前記制御信号に基づいて、前記重み
係数保持部を使用する個数が制御されることを特徴とす
る。
【0023】請求項14記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、前記トランスバーサルフ
ィルタの入力信号を受け、この入力信号の信号対雑音比
を測定し、この信号対雑音比により、使用する係数変更
部の個数を制御する信号対雑音比測定部を備えたことを
特徴とする。
【0024】請求項15記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、前記トランスバーサルフ
ィルタの入力信号を受け、この入力信号に基づいて、こ
の信号を記憶する記録媒体の種類を識別し、この識別結
果により、使用する係数変更部の個数を制御するデータ
識別部を備えたことを特徴とする。
【0025】請求項16記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、前記誤差検出部から出力
される誤差の平均値を算出し、この誤差の平均値によ
り、使用する係数変更部の個数を制御する平均値算出部
を備えたことを特徴とする。
【0026】請求項17記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、各重み係数保持部から出
力される重み係数の平均値を算出し、この重み係数の平
均値が対応する乗算部に与えられる平均値算出部を備え
たことを特徴とする。
【0027】請求項18記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、各重み係数保持部から出
力される重み係数が設定上限値及び設定下限値の範囲内
にあるか否かを判定し、前記範囲内にあるとき、その範
囲内の重み係数を後段に出力する判定回路と、前記判定
回路の出力の平均値を算出し、この平均値により、使用
する係数変更部の個数を制御する平均値算出部とを備え
たことを特徴とする。
【0028】請求項19記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、各係数変更部から出力さ
れる最新の補正された重み係数を記憶する係数記憶部を
備え、前記係数記憶部の最新の補正された重み係数が、
次の動作開始時に使用されることを特徴とする。
【0029】請求項20記載の発明は、前記請求項1記
載の適応自動等化器において、各重み係数保持部に保持
された重み係数の平均値を算出する加算平均部を備え、
前記係数変更部による重み係数の変更の停止時には、前
記前記加算平均部で算出された重み係数の平均値が前記
対応する乗算部に出力されることを特徴とする。
【0030】以上の構成により、請求項1ないし請求項
20記載の発明の適応自動等化器では、1個の乗算部に
与える重み係数の補正について説明すると、この重み係
数を補正する係数変更部には、この重み係数を記憶する
重み係数保持部が複数個設けられる。この係数変更部で
は、適応自動等化器の構成上、重み係数の変更に所定の
遅延時間を要しても、この遅延時間内で複数回重み係数
が変更される。この重み係数の変更毎に前記複数個の重
み係数保持部のうち1個が選択されることが繰り返さ
れ、その結果、各重み係数保持部に保持される重み係数
は、前記重み係数の変更に要する所定の遅延時間を1周
期として更新される。従って、各係数変更部に保持した
重み係数を用いて乗算部で乗算が行われた場合に、これ
に基づいて誤差検出部で得られた誤差を用いて、前記乗
算に供した重み係数を補正できるので、この重み係数を
適切に補正、更新できる。よって、トランスバーサルフ
ィルタブロックの出力信号は、発振せず、短時間で期待
値に収束して、収束性が向上する。
【0031】特に、請求項4及び5記載の適応自動等化
器では、選択係数補正部の各タップ係数変更部内に設け
た複数個の重み係数保持部のうちその使用する個数を調
整できるので、選択型係数補正部の汎用性を高めること
ができる。
【0032】また、請求項6記載の適応自動等化器で
は、外部からの制御信号により、トランスバーサルフィ
ルタブロックの出力が期待値に収束した状況等で、適応
制御を停止させて、低消費電力化を図ることができる。
【0033】更に、請求項7及び8記載の適応自動等化
器では、ノイズ等に起因してトランスバーサルフィルタ
の出力が急激に大きく変化した場合には、適応制御が一
時的に停止して、重み係数の誤った更新が防止されるこ
とになる。
【0034】加えて、請求項9及び10記載の適応自動
等化器では、適応制御の精度をさほど必要としない場合
には、重み係数が更新される乗算部の個数が少なく制限
されるので、低消費電力化が可能となる。
【0035】更に加えて、請求項11記載の適応自動等
化器では、前記請求項4の構成と請求項10の構成とを
併有するので、これ等請求項の作用を合わせた作用が得
られる。
【0036】また、請求項12及び13記載の適応自動
等化器では、カウンタの動作により、設定クロック数間
隔で乗算部の重み係数を更新でき、低消費電力化が可能
である。
【0037】更に、請求項14記載の適応自動等化器で
は、トランスバーサルフィルタの入力信号の信号対雑音
比が悪い場合には、重み係数が更新される乗算部の個数
を多く設定して、トランスバーサルフィルタの出力を期
待値に短時間で収束させることができる。
【0038】加えて、請求項15記載の適応自動等化器
では、トランスバーサルフィルタに入力される信号を記
憶する記憶媒体の種類をデータ識別部により識別するの
で、その記憶媒体の種類に応じて適応自動等化器の特性
を変更でき、トランスバーサルフィルタ1の出をより短
時間で理想出力値に収束させることができる。
【0039】更に加えて、請求項16記載の適応自動等
化器では、ノイズ等に起因して誤差検出部の出力が一時
的に大きく変化した場合であっても、その出力誤差が適
切な出力誤差と合わせて平均値化されるので、各乗算部
に与える重み係数が誤って更新されることが緩和され
る。
【0040】また、請求項17記載の適応自動等化器で
は、ノイズ等に起因して誤差検出部の出力が一時的に大
きく変化した場合であっても、平均値算出部で平均重み
係数を算出するので、乗算部に与える重み係数が誤って
更新されることが緩和される。
【0041】更に、請求項18記載の適応自動等化器で
は、ノイズ等に起因して重み係数の値が上限値を越えた
り又は下限値未満となった場合には、この重み係数を除
外して、平均重み係数を平均値算出部で算出するので、
乗算部に与える重み係数が誤って更新されることがより
一層に緩和される。
【0042】加えて、請求項19記載の適応自動等化器
では、適応制御の開始時には、前回の動作の終了直前の
重み係数を初期値として使用するので、トランスバーサ
ルフィルタの出力は早期に理想出力値に収束して、収束
性が向上する。
【0043】更に加えて、請求項20記載の適応自動等
化器では、適応制御の動作の終了直前では、その直前の
所定期間内で更新された複数の重み係数が加算平均部で
加算され、その加算値から平均重み係数が算出される。
従って、前記終了直前の時に更新された最終の重み係数
がノイズ等で誤った値に更新されていても、次回の適応
制御の動作の開始時には、前記適切な平均重み係数を初
期時として使用されるので、トランスバーサルフィルタ
の出力は早期に理想出力値に収束して、収束性が向上す
ることになる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0045】(第1の実施の形態)図1は適応自動等化
器の全体構成を示す。同図において、1はトランスバー
サルフィルタブロック、2は適応制御ブロックである。
前記トランスバーサルフィルタブロック1内において、
11、12、1N−1、1Nは遅延部、21、22、2
N−1、2Nは乗算部、71、72、7N−1、7Nは
ラッチ部、30は、複数個の加算器301、302、3
0Mを有する加算部である。また、適応制御ブロック2
内において、41は判定部、51は誤差検出部、62は
本発明に特徴的な選択型係数補正部であり、その内部に
は、図3に詳示するように、前記各乗算部21〜2Nに
与える重み係数を記憶する複数個のラッチ部(重み係数
保持部)を持つ各タップ別の係数変更部621〜62N
が配置される。
【0046】前記トランスバーサルフィルタブロック1
は、従来と同様のFIR(Finite Impulse Response) フ
ィルタであって、各遅延部11〜1Nは、入力信号を順
次時間遅れさせ、この時間遅れした信号を対応する乗算
部21〜2Nに出力する。これ等の乗算部21〜2N
は、各々、前記時間遅れした信号に、前記適応制御ブロ
ック2から与えられる重み係数を乗算する。加算部30
は、前記各乗算部21〜2Nの乗算結果を順次加算し、
その最終加算結果を外部出力する。尚、各乗算部21〜
2Nと加算部30との間に配置されたラッチ部71、7
2、7N−1、7Nは、高速動作時にも正確にデータを
出力するためのものである。
【0047】また、前記適応制御ブロック2では、判定
部41は、トランスバーサルフィルタブロック1の出力
(加算器30Mの出力)を所定のしきい値と比較して、
その出力信号の期待値を判定し出力する。誤差検出部5
1は、前記トランスバーサルフィルタブロック1の出力
と、前記判定部41で判定した期待値との誤差を検出す
る。選択型係数補正部62は、前記誤差検出部51で検
出された誤差の値を用いて、トランスバーサルフィルタ
ブロック1の各乗算部21〜2Nに与える重み係数を変
更する。
【0048】前記トランスバーサルフィルタブロック1
では、乗算部21、22、2N−1、2N、ラッチ部7
1、72、7N−1、7N、加算部30において、信号
出力までの遅延量が発生する。また、適応制御ブロック
62でも、判定部41、誤差検出部51、選択型係数補
正部62において、重み係数の補正までの遅延量が発生
する。従来の適応等化器では、係数の補正について理想
的には遅延量を考慮しないため、前述のような遅延量が
発生すると、誤った重み係数の補正を行なうことにな
る。本実施の形態の選択型係数補正部62は、前述のよ
うな遅延量を考慮して、重み係数の補正を行う。
【0049】前記選択型係数補正部62の内部構成を図
2に示す。同図において、620はラッチ部、621、
622、62Nはタップ1(乗算部21)、タップ2
(乗算部22)及びタップN(乗算部2N)に対応する
係数変更部である。前記ラッチ部620は、トランスバ
ーサルフィルタブロック1への入力信号を、そのトラン
スバーサルフィルタブロック1の前記各遅延部11〜1
Nと同様に時間遅れさせ、その各時間遅れした信号は前
記各係数変更部621〜62Nに対応する。各タップの
係数変更部621〜62Nには、前記ラッチ部620か
らの前記対応する時間遅れした信号と、図1に示した誤
差検出部51の出力(検出誤差)とが入力され、これ等
に基いて、対応する乗算部に与える重み係数を変更す
る。
【0050】前記各タップの係数変更部621、62
2、62Nは同一構成である。タップ1の係数変更部6
21の内部構成を図3に示す。同図において、6210
は重み係数の初期値を記憶する初期値保持部、621
1、6212、621Nは逐次更新された重み係数を記
憶保持する複数個(N個)のラッチ部(重み係数保持
部)、621Aは加算器、621Dはラッチ部、621
Mは乗算器、621S1、621S2、621S3は各
々セレクタである。
【0051】図3のタップの係数変更部では、乗算器6
21Mは、図2のラッチ部620の出力と図1の誤差検
出部51の出力とを乗算する。この乗算結果はラッチ部
621Dでラッチされる。セレクタ621S1は、当初
は初期値保持部6210の初期重み係数を選択し、その
後は、前記複数個のラッチ部6211〜621Nに保持
された更新済みの重み係数を1個づつ順次選択する。加
算器621Aは、前記ラッチ部621Dでラッチされた
乗算結果を、前記セレクタ621S1で選択された重み
係数に加算し、新たに重み係数を更新する。セレクタ6
21S2は、複数個のラッチ部6211〜621Nを順
次1個づつ選択する。従って、前記加算器621Aで計
算された新たな重み係数は、前記セレクタ621S2で
選択されたラッチ部に格納保持される。セレクタ621
S3は、前記複数個のラッチ部6211〜621Nを1
個づつその図中上からの順に選択し、その選択したラッ
チ部の重み係数を図1の対応する乗算部21、22…2
Nに出力する。
【0052】トランスバーサルフィルタブロック1のタ
ップ数(乗算部の個数)が3個の例を図4に示す。ま
た、この場合の選択型係数補正部62の構成を図5に、
タップの係数変更部の構成を図6に、各々、示す。
【0053】図6において、トランスバーサルフィルタ
ブロック1での演算遅延量(即ち、乗算部、ラッチ部及
び加算部の各遅延量の合計量)は、このトランスバーサ
ルフィルタブロック1に備えるラッチ部の段数、即ち、
ラッチ部71〜73とラッチ部30Dとの2段である。
また、適応制御ブロック2での重み係数の補正遅延量
(即ち、判定部41、誤差検出部51及び選択型係数補
正部62の各遅延量の合計量)は、誤差検出部51内部
に内蔵する図示しないラッチ部と、係数変更部に内蔵す
るラッチ部621Dと、ラッチ部(重み係数保持部)6
211〜6215との3段である。従って、タップの係
数変更部に備えるべきラッチ部(重み係数保持部)の個
数は、5個となる。
【0054】前記図4、図5及び図6で構成される適応
自動等化器の動作タイミングチャートを図7に示す。同
図では、上から順に、遅延部11、12、13の出力、
ラッチ部71、72、73の出力、ラッチ部30Dの出
力、誤差検出部51の出力、ラッチ部(重み係数保持
部)6211〜6215の入力、セレクタ621S3の
出力(即ち、タップ係数変更部の出力)を示す。
【0055】以下、トランスバーサルフィルタブロック
1へ連続して入力される5つの歪みを含む入力信号(図
7では、遅延部の出力に符号〜を付した)に着目し
て説明する。同図に示すように、本適応自動等化器で
は、各信号〜が入力されると、その各信号の入力時
から5クロック経過した時点で、その各信号に基づいて
演算更新された重み係数が適応制御ブロック2の各タッ
プの係数変更部621〜623から出力される。即ち、
本適応自動等化器での重み係数の演算遅延量は5クロッ
クである。しかし、例えば乗算部21の係数変更部62
1では、信号に基づく重み係数が加算器621Aで演
算更新されると、この重み係数はラッチ部(重み係数保
持部)6211に格納保持される。次に1クロック経過
すると、信号に基づく重み係数が、セレクタ621S
2により、加算器621Aからラッチ部(重み係数保持
部)6212に保持格納され、以下、1クロック経過す
る毎に、順次、各信号〜に基づく重み係数がラッチ
部(重み係数保持部)6213〜6215に格納保持さ
れる。即ち、各ラッチ部(重み係数保持部)の重み係数
は4クロック置きに変更される。これ等のラッチ部の重
み係数は、順次、ラッチ部に保持されると同時にセレク
タ621S3により選択されて、乗算部21に与えられ
る。その結果、図7から判るように、信号から5クロ
ック後の信号(同図に符号’で示す)の入力時に、前
記信号に基づくラッチ部6211の重み係数が乗算部
21に与えられ、以下、順次、同様に各信号〜から
5クロック後の信号(同図に符号’〜’で示す)の
各入力時に、前記各信号〜に基づく重み係数が乗算
部21に与えられる。従って、図7から判るように、係
数変更部から乗算部に与える重み係数を1クロック毎に
更新しながら、その重み係数の算出更新に要する時間遅
延(5クロック)を考慮して、各重み係数を適切に補正
更新でき、トランスバーサルフィルタブロック1の出力
を早期に期待値に収束させることができ、収束性の向上
を図ることが可能である。
【0056】このように、各乗算部毎に、その乗算部に
与える重み係数を記憶保持する複数個のラッチ部(重み
係数保持部)を設け、これ等に記憶保持した係数を、相
互にクロック信号の1周期(所定時間)づつずれて、係
数補正までに要する遅延時間が経過する毎に更新しつ
つ、これ等の係数を、順次、前記所定時間毎に選択する
構成にしたので、適応自動等化器の出力誤差が発散せ
ず、安定に理想出力信号を得ることができる。
【0057】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態の適応自動等化器について説明する。
【0058】図8は、本実施の形態の適応自動等化器の
構成図を示す。同図では、適応制御ブロック2aの選択
型係数補正部63の構成のみが第1の実施の形態と異な
る。即ち、選択型係数補正部63には、制御信号が入力
される制御端子101を持つ。前記制御信号は、選択係
数補正部63の内部に備える複数個のラッチ部(重み係
数保持部)の中から、重み係数の演算遅延量に応じてラ
ッチ部の必要な個数を指定する。選択型係数補正部63
は、その内部構成を示した図2及び図3の係数変更部内
の3個のセレクタ621S1〜621S3を制御する。
その他の構成及び基本的な動作は、第1の実施の形態と
同様であるので、同一部分に同一符号を付して、その説
明を省略する。
【0059】したがって、本実施の形態では、制御信号
により、必要なラッチ部の個数を指定できるので、トラ
ンスバーサルフィルタブロック1又は適応制御ブロック
2aの内部構成が異なって重み係数の更新までに要する
遅延時間が相違しても、この適応制御ブロック2aを汎
用的に使用でき、トランスバーサルフィルタブロック1
の内部構成別にこれ等のフィルタブロックに対応した適
応制御ブロックを製造する必要がない。
【0060】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態の適応自動等化器について説明する。
【0061】図9は、本実施の形態における適応自動等
化器の内部に備える選択型係数補正部64の内部構成を
示す。同図の選択型係数補正部64は、図2に示した選
択型係数補正部62の内部構成に加えて、更に、遅延量
検出部81を有する点が特徴である。
【0062】前記遅延量検出部81は、トランスバーサ
ルフィルタブロック1の入力信号と、誤差検出部51の
出力との2つの信号に基いて、重み係数の更新までに要
する遅延量を検出し、その検出信号は、各タップの係数
変更部621〜62Nに入力される。各タップの係数変
更部621〜62Nは、前記入力された遅延量検出信号
に基いて、内部に備える複数個のラッチ部(重み係数保
持部)の中から、重み係数の遅延量に応じてラッチ部の
必要な個数を指定する。
【0063】したがって、本実施の形態においても、前
記第2の実施の形態と同様に、適応制御ブロックを汎用
的に使用できる効果を奏する。
【0064】(第4の実施の形態)本実施の形態の適応
自動等化器は、図10に示すように、適応自動等化器内
部の適応制御ブロック2bにおいて、制御信号が入力さ
れる制御端子102と、この制御信号により制御される
スイッチ103とが更に配置される。前記制御信号は、
逐次適応制御の機能の停止を指令する。
【0065】従って、制御端子102に外部から前記制
御信号を入力して、スイッチ103を開き、誤差検出部
51と選択型係数補正部62との接続を断つ。これによ
り、適応制御ブロック2bの動作をオフさせて、適応制
御の機能を停止させる。よって、トランスバーサルフィ
ルタブロック1の出力が期待値に収束した状況、又は適
応制御の必要がない状況では、適応制御を停止させて、
低消費電力化を図ることができる。
【0066】(第5の実施の形態)本実施の形態の適応
自動等化器は、図11に示すように、適応自動等化器内
部の適応制御ブロック2cにおいて、判定回路42と、
この判定回路42の出力を受けるスイッチ103とが更
に配置される。前記判定回路42は、誤差検出部51の
出力レベルを判定し、その出力レベルが所定値以上にな
ると、逐次適応制御の機能の停止を指令する制御信号を
スイッチ103に出力し、スイッチ103を開かせる。
これにより、適応制御ブロック2cの動作をオフさせ
て、適応制御の機能が停止する。
【0067】ノイズ等に起因してトランスバーサルフィ
ルタ1の出力が急激に大きく変化し、誤差検出部51の
出力が大きくなった場合にも、適応制御により重み係数
を変更すると、所望の重み係数とはかけ離れた値に更新
されるが、本実施の形態では、判定回路42により適応
制御の動作を停止させるので、一時的に重み係数の更新
を停止し、所望の適応制御を行なうことが可能である。
【0068】(第6の実施の形態)本実施の形態の適応
自動等化器は、図12に示すように、適応自動等化器内
部の適応制御ブロック2dにおいて、判定回路43と、
この判定回路43の出力を受けるスイッチ103とが配
置される。前記判定回路43は、トランスバーサルフィ
ルタ1の出力レベルを判定し、その出力レベルが所定値
以上になると、逐次適応制御の機能の停止を指令する制
御信号をスイッチ103に出力し、スイッチ103を開
かせて、適応制御ブロック2dの動作をオフさせる。ト
ランスバーサルフィルタ1の出力レベルが所定値未満に
なると、スイッチ103が閉じ、適応制御は再開され
る。
【0069】従って、本実施の形態では、ノイズ等に起
因してトランスバーサルフィルタ1の出力が急激に大き
く変化した場合には、判定回路43により適応制御の動
作を停止させて、一時的に重み係数の更新を停止し、所
望の適応制御を行なうことが可能である。
【0070】(第7の実施の形態)本実施の形態の適応
自動等化器は、図13に示すように、適応自動等化器内
部の適応制御ブロック2eにおいて、タップ数制御部9
1が配置される。このタップ数制御部91は、誤差検出
部51の出力を入力し、その出力レベルが大きい場合は
重み係数を更新する乗算器の個数を多く、出力レベルが
小さい場合は少なくするよう、制御信号を選択型係数補
正部62に出力する。
【0071】従って、誤差検出部51から出力される誤
差が小さい場合、即ち、適応制御の精度をさほど必要と
しない場合には、重み係数が更新される乗算部の個数が
少なく制限されるので、低消費電力化が可能となる。
【0072】(第8の実施の形態)本実施の形態では、
図14に示すように、選択型係数補正部65において、
外部制御信号を用いて、重み係数を更新する乗算器の個
数を制御する。即ち、図14では、外部から制御信号が
制御端子104を経て変更タップ数制御部111に入力
される。この制御部111は、前記外部信号を受けたと
き、選択型係数補正部65の内部のタップ係数変更部6
51、652〜65Nのうち、使用する個数を制御す
る。この個数の制限は、例えば、使用しないタップ係数
変更部に接続される電源線をスイッチ等で断つことによ
り行う。使用するタップ係数変更部は、例えば、配置さ
れる複数個のタップ係数変更部のうち、中央部に位置す
るものから左右対称にする。従って、タップ係数変更部
を使用しない個数分、低消費電力化が可能である。
【0073】(第9の実施の形態)本実施の形態は、第
2及び第8の実施の形態を組み合わせたものである。即
ち、図15に示すように、選択型係数補正部66におい
て、外部信号を制御端子105を経て受ける変更タップ
数及びラッチ部(重み係数保持部)の個数制御部121
を別途配置する。この個数制御部121は、前記外部信
号を受けたとき、使用するタップ係数変更部の個数を調
整すると共に、この使用する各タップ係数変更部内の備
えるラッチ部(重み係数保持部)のうち使用する個数を
調整する。従って、第2及び第8の実施の形態の双方の
効果が得られる。
【0074】(第10の実施の形態)本実施の形態で
は、図16に示すように、選択型係数補正部67におい
て、各タップの係数変更部の後段に、各々、カウンタ1
311〜131Nを配置する。この各カウンタは、入力
クロックを計数し、設定値になると、初めて前段のタッ
プの係数変更部の出力(即ち、重み係数)を対応する乗
算器に出力する。
【0075】従って、本実施の形態では、適応制御の精
度がさほど要求されない場合等では、毎クロック間隔で
なく、設定クロック数間隔で乗算部の重み係数を更新で
き、低消費電力化を図ることができる。
【0076】(第11の実施の形態)本実施の形態は、
前記第10の実施の形態を改良したものである。即ち、
図17に示した選択型係数補正部68では、外部から制
御端子106を経て各タップの係数変更部671〜67
Nに内部ラッチ部(重み係数保持部)の個数の指令値を
入力すると共に、各カウンタ1311〜131Nに設定
値を入力可能にしている。従って、第9及び第10の実
施の形態と同様に、低消費電力化が可能である。
【0077】(第12の実施の形態)本実施の形態で
は、トランスバーサルフィルタ1への入力信号の信号対
雑音比が、データの記録再生特性やノイズ等に応じて変
化するため、この信号対雑音比に応じて適応等化器の特
性を変更する。即ち、図18に示すように、選択型係数
補正部67において、信号対雑音比測定部141を配置
している。この測定部141は、トランスバーサルフィ
ルタ1への入力信号の信号対雑音比を測定し、その信号
対雑音比が良い場合はタップの係数変更部691、69
2〜69Nの使用する個数を少なく、悪い場合には多く
設定する。
【0078】従って、本実施の形態では、トランスバー
サルフィルタ1への入力信号の信号対雑音比が悪い場合
であっても、重み係数が更新される乗算部21〜2Nの
個数を多く設定できて、トランスバーサルフィルタ1の
出力を期待値に短時間で収束させることができると共
に、前記信号対雑音比が良い場合には、動作するタップ
係数変更部の個数を少なくして、低消費電力化を図るこ
とができる。
【0079】(第13の実施の形態)本実施の形態で
は、図19に示すように、トランスバーサルフィルタ1
への入力信号を受けるデータ識別部151を配置する。
このデータ識別部151は、トランスバーサルフィルタ
1への入力信号のレベル値やパターンを判別して、前記
入力信号を記憶している記録媒体、例えばハードディス
クやコンパクトディスク等を識別し、その識別結果に応
じて、使用するタップの係数変更部6101、6102
〜610Nの個数を制御する。
【0080】データを記録/再生する記録媒体は、その
種類によりデータ再生特性が様々であるが、本実施の形
態では、その記録媒体からトランスバーサルフィルタ1
へ出力される信号に基づいて、その記憶媒体の種類を識
別し、その識別結果から適応等化器の特性を変更できる
ので、トランスバーサルフィルタ1の出力をより短時間
で理想出力値に収束させることができる。
【0081】(第14の実施の形態)本実施の形態で
は、図20に示すように、選択型係数補正部611にお
いて、タップの係数変更部6111〜611Nの前段に
平均値算出部161を配置する。この平均値算出部16
1は、1クロック毎に、そのクロックの入力直前の所定
時間内の誤差検出部51の出力を平均値化する。前記所
定間隔は、例えば、全てのタップ係数変更部6111〜
611Nからの重み係数の順次出力が一巡するまでの時
間である。前記平均値算出部161から出力される平均
誤差は、各タップの係数変更部6111〜611Nに入
力され、重み係数の更新に使用される。
【0082】従って、本実施の形態では、ノイズ等に起
因して誤差検出部51の出力が一時的に大きく変化した
場合であっても、その誤った出力はそれ自体では使用さ
れず、所定時間内で平均値化されるので、各乗算部に与
える重み係数が誤って更新されることを緩和することが
可能である。
【0083】(第15の実施の形態)本実施の形態で
は、図21に示すように、選択型係数補正部内のタップ
L(L=1〜Nまでの各値)の係数変更部612におい
て、セレクタ621S3の後段に平均値算出部162を
配置する。この平均値算出部162は、1クロック毎
に、そのクロックの入力直前の所定時間内のタップ係数
変更部6211〜621Nの出力を平均値化する。前記
所定間隔は、例えば、全てのタップ係数変更部6211
〜621Nからの重み係数の順次出力が一巡するまでの
時間である。前記平均値算出部162から出力される平
均重み係数は、対応する乗算器に与えられる。
【0084】従って、本実施の形態では、前記第14の
実施の形態と同様に、ノイズ等に起因して誤差検出部5
1の出力が一時的に大きく変化した場合であっても、各
乗算部に与える重み係数が誤って更新されることを緩和
することが可能である。
【0085】(第16の実施の形態)本実施の形態は、
前記第15の実施の形態を改良したものである。即ち、
図22に示すように、タップLの係数変更部613にお
いて、平均値算出部162の前段に判定回路44を配置
している。この判定回路44は、セレクタ621S3か
ら出力される重み係数の値が上限値と下限値との間にあ
るか否かを判定する。前記上限値及び下限値は予め判定
回路44に設定される。セレクタ621S3から出力さ
れる重み係数の値が前記上限値と下限値との間にある場
合には、その重み係数は判定回路44を経て平均値算出
部162に出力されるが、上限値を越え又は下限値未満
の場合には、平均値算出部162への出力は判定回路4
4で禁止される。
【0086】重み係数の値が前記上限値を越え又は下限
値未満の場合には、その重み係数はノイズ等に起因して
誤って更新された結果と考えられ、このような重み係数
は平均値算出部162での平均の対象とならない。従っ
て、本実施の形態では、誤った重み係数の更新を一層緩
和することが可能である。
【0087】(第17の実施の形態)本実施の形態で
は、図23に示すように、タップLの係数変更部614
において、初期重み係数を保持する初期値保持部に代え
て、係数記憶部171が配置される。この係数記憶部1
71は、セレクタ621S3から出力される更新された
重み係数を逐次記憶する。この係数記憶部171は、電
源を切った後でも重み係数の値を保持できるフラッシュ
メモリ等の記憶素子で構成される。
【0088】従って、本実施の形態では、電源投入時、
又は適応自動等化器の動作の再開時には、係数記憶部1
71の値、即ち、前回の適応制御の動作時における最終
の重み係数値が、トランスバーサルフィルタブロック1
の乗算部に与える重み係数の初期値となるので、適応制
御の開始時又は再開時での重み係数が適切となって、ト
ランスバーサルフィルタ1の出力を早期に理想出力値に
収束させることができ、より一層に収束性の向上を図る
ことができる。
【0089】(第18の実施の形態)本実施の形態で
は、図24に示すように、タップLの係数変更部615
において、加算平均部181が配置される。この加算平
均部181は、1クロック毎に、備える複数個のラッチ
部(重み係数保持部)6211、6212〜621Nの
出力を受けて、加算し、平均して、平均重み係数を算出
し、その平均重み係数をセレクタ621S3に出力す
る。
【0090】ハードディスク等の記憶媒体がデータを受
信又はデータを再生して、適応自動等化器が動作してい
る際に、その用途に応じて適応制御ブロックのみがオフ
した場合、即ち、重み係数の更新を停止して、トランス
バーサルフィルタブロック1のみが適応制御ブロック2
から与えられる固定値の重み係数でもって動作する場
合、その適応制御ブロックのオフ直前の更新された最終
の重み係数がノイズ等で誤った値に更新されていれば、
この誤った重み係数を用いたトランスバーサルフィルタ
ブロック1の出力は期待値に収束しない。しかし、本実
施の形態では、適応制御ブロック2のみがオフした際に
は、トランスバーサルフィルタブロック1に与える重み
係数として、加算平均部181により算出した平均重み
係数を用いるので、トランスバーサルフィルタブロック
1の出力を期待値に短時間で収束させることが可能であ
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項20記載の発明の適応自動等化器によれば、その構
成上、重み係数の変更に所定の遅延時間を要しても、こ
の遅延時間内で複数回重み係数を変更しつつ、これ等の
重み係数を、各々、前記重み係数の変更に要する所定の
遅延時間を1周期として適切に補正、更新できるので、
トランスバーサルフィルタブロックの出力信号を発振さ
せずに、短時間で期待値に収束させることができ、収束
性の向上を図ることができる。
【0092】特に、請求項4及び5記載の適応自動等化
器によれば、選択型係数補正部の汎用性を高めることが
できる。
【0093】また、請求項6記載の適応自動等化器によ
れば、トランスバーサルフィルタブロックの出力が期待
値に収束した状況等で、適応制御を停止させて、低消費
電力化を図ることができる。
【0094】更に、請求項7及び8記載の適応自動等化
器によれば、ノイズ等に起因してトランスバーサルフィ
ルタの出力が急激に大きく変化した場合には、適応制御
を一時的に停止させて、重み係数の誤った更新を防止で
きる。
【0095】加えて、請求項9及び10記載の適応自動
等化器によれば、適応制御の精度をさほど必要としない
場合には、重み係数が更新される乗算部の個数を少なく
制限して、低消費電力化を図ることが可能である。
【0096】更に加えて、請求項11記載の適応自動等
化器によれば、前記請求項4の構成と請求項10の構成
とを併有するので、これ等請求項の作用を合わせた作用
が得られる。
【0097】また、請求項12及び13記載の適応自動
等化器によれば、カウンタの動作により、設定クロック
数間隔で乗算部の重み係数を更新でき、低消費電力化が
可能である。
【0098】更に、請求項14記載の適応自動等化器に
よれば、トランスバーサルフィルタの入力信号の信号対
雑音比が悪い場合には、重み係数が更新される乗算部の
個数を多く設定できて、トランスバーサルフィルタの出
力を期待値に短時間で収束させることが可能である。
【0099】加えて、請求項15記載の適応自動等化器
によれば、トランスバーサルフィルタに入力される信号
を記憶する記憶媒体の種類をデータ識別部により識別す
るので、その記憶媒体の種類に応じて適応自動等化器の
特性を変更できて、収束性の向上を図ることができる。
【0100】更に加えて、請求項16ないし請求項18
記載の適応自動等化器によれば、ノイズ等の発生時であ
っても、各乗算部に与える重み係数が誤って更新される
ことを有効に緩和できる効果を奏する。
【0101】また、請求項19及び請求項20記載の適
応自動等化器によれば、次回の適応制御の開始時には、
前回の動作の終了直前の適切な重み係数を初期値として
使用して、トランスバーサルフィルタの出力を早期に理
想出力値に収束させることができ、収束性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の適応自動等化器の
全体構成を示す図である。
【図2】同実施の形態における選択型係数補正部の内部
構成を示す図である。
【図3】同実施の形態におけるタップの係数変更部の内
部構成を示す図である。
【図4】同実施の形態においてタップ数が3個の場合の
適応自動等化器の全体構成を示す図である。
【図5】同選択型係数補正部の内部構成を示す図であ
る。
【図6】同タップの係数変更部の内部構成を示す図であ
る。
【図7】同実施の形態におけるタイミングチャートを示
す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の適応自動等化器の
全体構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の選択型係数補正部
の内部構成を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の適応制御ブロッ
クの内部構成を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態の適応制御ブロッ
クの内部構成を示す図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態の適応制御ブロッ
クの内部構成を示す図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態の適応制御ブロッ
クの内部構成を示す図である。
【図14】本発明の第8の実施の形態の選択型係数補正
部の内部構成を示す図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態の選択型係数補正
部の内部構成を示す図である。
【図16】本発明の第10の実施の形態の選択型係数補
正部の内部構成を示す図である。
【図17】本発明の第11の実施の形態の選択型係数補
正部の内部構成を示す図である。
【図18】本発明の第12の実施の形態の選択型係数補
正部の内部構成を示す図である。
【図19】本発明の第13の実施の形態の選択型係数補
正部の内部構成を示す図である。
【図20】本発明の第14の実施の形態の選択型係数補
正部の内部構成を示す図である。
【図21】本発明の第15の実施の形態のタップの係数
変更部の内部構成を示す図である。
【図22】本発明の第16の実施の形態のタップの係数
変更部の内部構成を示す図である。
【図23】本発明の第17の実施の形態のタップの係数
変更部の内部構成を示す図である。
【図24】本発明の第18の実施の形態のタップの係数
変更部の内部構成を示す図である。
【図25】従来の適応自動等化器の全体構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 トランスバーサルフィ
ルタブロック 2 適応制御ブロック 11〜1N 遅延部 21〜2N,621M 乗算部 30〜3M 加算部 621A 加算器 41〜44 判定部 51 誤差検出部 62〜69,610,611 選択型係数補正部 621〜62N,651〜65N,661〜66N,671〜67N,691〜69N,6101
〜610N,6111〜611N タップの係数変更部 6211〜621N ラッチ部(重み係数保
持部) 621S1〜621S3 セレクタ 81 遅延量検出部 91 タップ数制御部 101,102,104 制御端子 103 スイッチ 111 変更タップ数制御部 121 変更タップ数及びラッ
チ部の個数制御部 1311〜131N カウンタ 141 信号対雑音比測定部 151 データ識別部 161,162 平均値算出部 171 係数記憶部 181 加算平均部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 匡夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を入力し、この入力信号を等化する
    ために、前記入力信号を時間遅延させる複数の遅延部、
    前記各遅延部の遅延信号に重み係数を乗じる複数の乗算
    部、及び前記各乗算部の乗算結果を加算する加算部を備
    えたトランスバーサルフィルタと、 前記トランスバーサルフィルタの加算部の出力を受け、
    この出力の期待値を判定する判定部と、 前記トランスバーサルフィルタの出力と前記判定部の出
    力との誤差を検出する誤差検出部と、 前記誤差検出部から出力される誤差を入力し、この誤差
    に基づいて前記各乗算部に与える重み係数を補正する選
    択型係数補正部とを備えた適応自動等化器であって、 前記選択型係数補正部は、 前記乗算部と同数設けられ、前記重み係数の補正値を演
    算し、補正された重み係数を対応する乗算部に与える係
    数変更部を有し、 前記各係数変更部には、各々、複数の重み係数保持部が
    設けられ、 前記重み係数の補正値が演算される毎に前記複数の重み
    係数保持部を一個選択することを順次繰り返して、複数
    の補正された重み係数を前記複数の重み係数保持部に保
    持しながら、これ等の保持された重み係数を順次1個づ
    つ対応する乗算部に与えることを特徴とする適応自動等
    化器。
  2. 【請求項2】 前記各係数変更部に設けられる重み係数
    保持部の個数は、前記トランスバーサルフィルタ、前記
    判定部及び前記誤差検出部の各遅延量を合計した合計遅
    延量に応じた個数であることを特徴とする請求項1記載
    の適応自動等化器。
  3. 【請求項3】 各重み係数保持部の補正された重み係数
    は、前記トランスバーサルフィルタ、前記判定部及び前
    記誤差検出部の各遅延量を合計した合計遅延量を1周期
    として、対応する乗算部に与えられることを特徴とする
    請求項1又は2記載の適応自動等化器。
  4. 【請求項4】 前記選択型係数補正部は、 必要とする重み係数保持部の個数を指定する制御信号を
    受け、この制御信号により指定された個数の重み係数保
    持部を用いて重み係数を補正することを特徴とする請求
    項1記載の適応自動等化器。
  5. 【請求項5】 前記誤差検出部から出力される誤差及び
    前記トランスバーサルフィルタの入力信号を入力し、こ
    の誤差及び入力信号に基いて、前記補正された重み係数
    の出力までに要する遅延時間を検出する遅延量検出部を
    有し、 前記選択型係数補正部は、前記遅延量検出部で検出され
    た遅延時間に基づいて、必要とする重み係数保持部の個
    数を算出し、この算出した個数の重み係数保持部を用い
    て重み係数を補正することを特徴とする請求項1記載の
    適応自動等化器。
  6. 【請求項6】 外部から入力される制御信号を受けて開
    き、前記前記誤差検出部と前記選択型係数補正部との接
    続を断つスイッチを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の適応自動等化器。
  7. 【請求項7】 前記誤差検出部から出力される誤差を入
    力し、その誤差を設定レベルと比較する判定回路と、 前記判定回路により前記誤差が設定レベル以上のときに
    開いて、前記誤差検出部と前記選択型係数補正部との接
    続を断つスイッチを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の適応自動等化器。
  8. 【請求項8】 前記トランスバーサルフィルタの出力を
    入力し、この出力の振幅を設定レベルと比較する判定回
    路と、 前記判定回路により前記出力の振幅が設定レベル以上の
    ときに開いて、前記誤差検出部と前記選択型係数補正部
    との接続を断つスイッチを備えたことを特徴とする請求
    項1記載の適応自動等化器。
  9. 【請求項9】 前記誤差検出部から出力される誤差を入
    力し、その誤差の大きさに応じて、前記係数変更部を使
    用する個数を制御するタップ数制御部を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の適応自動等化器。
  10. 【請求項10】 外部から制御信号が入力され、この制
    御信号に基づいて、前記係数変更部を使用する個数を制
    御する変更タップ数制御部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の適応自動等化器。
  11. 【請求項11】 外部から制御信号が入力され、この制
    御信号に基づいて、前記係数変更部を使用する個数、こ
    の使用する係数変更部内ので使用する前記重み係数保持
    部の個数を制御する変更タップ数及び重み係数の個数制
    御部を備えたことを特徴とする請求項1記載の適応自動
    等化器。
  12. 【請求項12】 前記複数個の係数変更部の後段に配置
    され、これ等係数変更部からの補正された重み係数の乗
    算部への出力を、所定回数に1回に制限するカウンタを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の適応自動等化
    器。
  13. 【請求項13】 前記カウンタの所定回数は、外部から
    入力される制御信号により設定され、 前記各係数変更部は、前記制御信号に基づいて、前記重
    み係数保持部を使用する個数が制御されることを特徴と
    する請求項12記載の適応自動等化器。
  14. 【請求項14】 前記トランスバーサルフィルタの入力
    信号を受け、この入力信号の信号対雑音比を測定し、こ
    の信号対雑音比により、使用する係数変更部の個数を制
    御する信号対雑音比測定部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の適応自動等化器。
  15. 【請求項15】 前記トランスバーサルフィルタの入力
    信号を受け、この入力信号に基づいて、この信号を記憶
    する記録媒体の種類を識別し、この識別結果により、使
    用する係数変更部の個数を制御するデータ識別部を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の適応自動等化器。
  16. 【請求項16】 前記誤差検出部から出力される誤差の
    平均値を算出し、この誤差の平均値により、使用する係
    数変更部の個数を制御する平均値算出部を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の適応自動等化器。
  17. 【請求項17】 各重み係数保持部から出力される重み
    係数の平均値を算出し、この重み係数の平均値が対応す
    る乗算部に与えられる平均値算出部を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の適応自動等化器。
  18. 【請求項18】 各重み係数保持部から出力される重み
    係数が設定上限値及び設定下限値の範囲内にあるか否か
    を判定し、前記範囲内にあるとき、その範囲内の重み係
    数を後段に出力する判定回路と、 前記判定回路の出力の平均値を算出し、この平均値によ
    り、使用する係数変更部の個数を制御する平均値算出部
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の適応自動等
    化器。
  19. 【請求項19】 各係数変更部から出力される最新の補
    正された重み係数を記憶する係数記憶部を備え、 前記係数記憶部の最新の補正された重み係数が、次の動
    作開始時に使用されることを特徴とする請求項1記載の
    適応自動等化器。
  20. 【請求項20】 各重み係数保持部に保持された重み係
    数の平均値を算出する加算平均部を備え、 前記係数変更部による重み係数の変更の停止時には、前
    記前記加算平均部で算出された重み係数の平均値が前記
    対応する乗算部に出力されることを特徴とする請求項1
    記載の適応自動等化器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118817A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Nec Corp 適応等化器およびタップ係数制御方法
JP2011151755A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Fujitsu Ltd 適応等化器および適応等化方法
WO2017145209A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信装置及び通信方法

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