JPH1022905A - 経路案内システム及びそれに使用される携帯通信端末と案内指示装置 - Google Patents

経路案内システム及びそれに使用される携帯通信端末と案内指示装置

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JPH1022905A
JPH1022905A JP8170968A JP17096896A JPH1022905A JP H1022905 A JPH1022905 A JP H1022905A JP 8170968 A JP8170968 A JP 8170968A JP 17096896 A JP17096896 A JP 17096896A JP H1022905 A JPH1022905 A JP H1022905A
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guidance
communication terminal
instruction device
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route
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JP8170968A
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Hiroyuki Sasaki
博幸 佐々木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者は小型の携帯通信端末を携帯するだけ
で、予め指定した目的地までの経路案内情報を必要に応
じて取得することができる経路案内システムを提供する
ことである。 【解決手段】 利用者の現在位置を検出する機能を有す
る携帯通信端末と、路案内指示装置が一定時間毎に接続
され、携帯通信端末から送信される利用者の現在位置情
報を経路案内指示装置が受信し、経路案内指示装置は、
受信した利用者の現在位置情報と、予め利用者が指定し
て記憶した経路、目的地情報と、地図情報とに基づいて
利用者が目的地に到達するために必要な案内情報を計算
し、計算された案内情報を必要に応じて携帯通信端末に
送信し、利用者は携帯する携帯通信端末より目的地に到
達するために必要な案内情報を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯通信端末を用
いて、利用者に目的地までの経路を逐次指示する通信を
行う経路案内システム及びそれに使用される携帯通信端
末と案内指示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、現在位置を検出して目的地までの
経路を案内するシステムとしては、所謂カーナビゲーシ
ョンシステムが知られている。このカーナビゲーション
システムにおける基本的な機能としては、現在位置検出
機能、経路探索機能、経路案内機能等が備わっている。
【0003】現在の位置検出の技術としては、GPS(Glob
al Positioning System:衛星測位システム)が利用され
ている。一般的なカーナビゲーションシステムの構成を
図11のブロック図に示す。地球を回る軌道上の3個以
上のGPS衛星からの信号をアンテナ100で受信し、GPS信
号処理部101において各々の衛星からの信号の到達所要
時間を測定することによって衛星までの距離を計算し、
それ等の衛星の位置と衛星までの距離から現在位置の推
定を行う。方位センサ102により車両の向きを検出す
る。GPS信号処理部101で推定された現在位置及び方位セ
ンサ102で検出された方位からなる現在位置情報は、ナ
ビゲーションコンピュータ103に送られ、その現在位置
情報を基に、関係する地図情報をCD-ROMプレーヤ104内
のCD-ROMから読み出し、その地図情報に含まれる地図を
ディスプレイ105上に表示し、表示された地図上に現在
位置を逐次プロットして行く。
【0004】経路探索機能は、現在位置からユーザが設
定した目的地までの推奨経路をナビゲーションコンピュ
ータ103においてCD-ROMプレーヤ104内のCD-ROMに記憶さ
れた地図情報を基に計算し、計算された推奨経路をディ
スプレイ105上に表示された地図上にプロットする。
【0005】経路案内機能は、経路探索機能によって計
算された推奨経路に沿って移動しているとき、交差点、
分岐点等にさしかかった場合、交差点、分岐点までの距
離、分岐方向等の案内情報を音声によりスピーカ106よ
り出力したり、ディスプレイ上に判りやすく表示を行
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術で述べたような経路探索機能、経路案内機能を実現す
るためにはにCD-ROM等に記憶された大容量の地図情報が
必要であり、そのためのCD-ROMプレーヤが不可欠とな
る。また、より詳細な地図情報(国道、県道といった道
路の種類、道路幅情報、一方通行の有無、道路に沿った
目印、等の情報)への要求による地図情報データの増加
により、複数枚のCD-ROMを保持する必要がある。そのた
めに、カーナビゲーションシステムのための装置が大型
化する傾向にあり、従来のカーナビゲーションシステム
と同等な機能を持つ装置を徒歩、自転車に搭乗の利用者
へ提供することは困難な状況にある。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、利用者は小型の携帯通信端末を
携帯するだけで、予め指定した目的地までの経路案内情
報を必要に応じて取得可能なシステムを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の経路案内システムは、利
用者が携帯する携帯通信端末と指定した目的地までの経
路の案内情報を算出する案内指示装置との間で通信を行
い、利用者に対し指定した目的地までの経路の案内を行
うものであって、特に、前記携帯通信端末は、利用者の
現在位置を検出する現在位置検出手段と、その現在位置
検出手段により検出された現在位置情報を前記案内指示
装置に送信する携帯通信端末側送信手段と、前記案内指
示装置から送信された案内情報を受信する携帯通信端末
側受信手段と、その携帯通信端末側受信手段により受信
された案内情報を出力する出力手段とを備えている。
【0009】また、前記案内指示装置は、前記携帯通信
端末より送信された現在位置情報を受信する案内指示装
置側受信手段と、地図情報を記憶した地図情報記憶手段
と、前記案内指示装置側受信手段により受信された現在
位置情報と予め指定した目的地の位置情報と前記地図情
報記憶手段に記憶された地図情報とに基づいて、案内情
報を算出する案内情報算出手段と、その案内情報算出手
段により算出された案内情報を前記携帯通信端末に送信
する案内指示装置側送信手段とを備え、さらに、前記携
帯通信端末と案内指示装置との間の通信回線を必要に応
じて接続及び解除可能な通信回線接続・解除手段を備え
ている。
【0010】前記携帯通信端末においては、利用者の現
在位置情報が現在位置検出手段において検出され、前記
案内指示装置との間の通信回線が前記通信回線接続・解
除手段によって確保された後、検出された利用者の現在
位置情報は携帯通信端末側送信手段を通じて前記案内指
示装置に送信される。一方、前記案内指示装置において
は、前記携帯通信端末側送信手段により送信された現在
位置情報を案内指示装置側受信手段において受信し、受
信した現在位置情報及び予め指定した目的地の位置情報
と前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報とに基づ
いて、案内情報算出手段が案内情報を算出し、算出した
案内情報を案内指示装置側送信手段によって前記携帯通
信端末に送信する。案内指示装置側送信手段から送信さ
れた案内情報を前記携帯通信端末の携帯通信端末側受信
手段において受信し、受信された案内情報を出力手段に
よって出力する。この出力後、前記通信回線接続・解除
手段によって前記案内指示装置との間の通信回線を解除
する。以後、前記処理が必要に応じて繰り返される。
【0011】また、請求項2に記載の経路案内システム
は、前記案内指示装置と携帯通信端末との少なくとも一
方に、時間の計測を行う時間計測手段を備え、前記通信
回線接続・解除手段は、前記時間計測手段により計測さ
れた時間に基づいて、前記携帯通信端末と案内指示装置
との間の通信回線の接続及び解除を繰り返すように構成
されている。従って、前記時間計測手段により計測され
た時間に基づいて、前記通信回線接続・解除手段が前記
携帯通信端末と案内指示装置との間の通信回線の接続及
び解除を繰り返す。この通信回線の接続時に案内情報が
出力され、経路案内が行われる。
【0012】また、請求項3に記載の携帯通信端末は、
利用者が携帯する携帯通信端末と指定した目的地までの
経路の案内情報を算出する案内指示装置との間で通信を
行い、利用者に対し指定した目的地までの経路の案内を
行う経路案内システムで使用される携帯通信端末を対象
として、特に、利用者の現在位置を検出する現在位置検
出手段と、その現在位置検出手段により検出された現在
位置情報を案内指示装置に送信する送信手段と、その送
信手段によって送信された前記現在位置情報と予め指定
した目的地の位置情報と地図情報とに基づいて前記案内
指示装置により算出され、且つ案内指示装置から送信さ
れた案内情報を受信する受信手段と、その受信手段によ
り受信された案内情報を出力する出力手段と、前記案内
指示装置との間の通信回線を必要に応じて接続及び解除
可能な通信回線接続・解除手段とを備えている。
【0013】この携帯通信端末においては、利用者の現
在位置情報は現在位置検出手段において検出され、前記
案内指示装置との間の通信回線が前記通信回線接続・解
除手段によって接続された後、検出された利用者の現在
位置情報は送信手段を通して前記案内指示装置に送信さ
れる。そして、案内指示装置の送信手段から送信された
案内情報を前記携帯通信端末の受信手段において受信
し、受信された案内情報を出力手段によって出力する。
この出力後、前記通信回線接続・解除手段によって前記
案内指示装置との間の通信回線を解除する。以後、前記
処理が必要に応じて繰り返される。
【0014】また、請求項4に記載の携帯通信端末は、
時間の計測を行う時間計測手段と、前記時間計測手段に
よって計測した時間に基づいて前記案内指示装置との間
の通信回線を接続する必要があるか否かを判断する接続
判断手段とを備え、前記接続判断手段によって接続する
必要があると判断された場合、前記通信回線接続・解除
手段は、前記案内指示装置との間の通信回線を接続する
ように構成される。従って、前記時間計測手段により計
測された時間に基づいて、前記接続判断手段が通信回線
を接続する必要があると判断した場合、前記通信回線接
続・解除手段が前記案内指示装置との間の通信回線を接
続する。この通信回線の接続時に利用者の現在位置情報
を前記案内指示装置に送信し、前記案内指示装置から送
信される案内情報を受信して出力することにより経路案
内が行われる。その経路案内後、前記通信回線接続・解
除手段によって前記案内指示装置との間の通信回線の接
続が解除される。以後、前記処理が前記接続判断手段の
判断に基づいて繰り返される。
【0015】また、請求項5に記載の案内指示装置によ
れば、利用者が携帯する携帯通信端末と指定した目的地
までの経路の案内情報を算出する案内指示装置との間で
通信を行い、利用者に対し指定した目的地までの経路の
案内を行う経路案内システムで使用される案内指示装置
を対象として、特に、利用者が携帯する前記携帯通信端
末から送信された現在位置情報を受信する受信手段と、
地図情報を記憶した地図情報記憶手段と、前記受信手段
において受信した現在位置情報と予め指定した目的地の
位置情報と前記地図情報記憶手段に記憶された地図情報
とに基づいて、案内情報を算出する案内情報算出手段
と、前記案内情報算出手段により算出された案内情報を
前記携帯通信端末に送信する送信手段と、前記携帯通信
端末との間の通信回線を必要に応じて接続及び解除可能
な通信回線接続・解除手段とを備えている。
【0016】この案内指示装置においては、利用者が携
帯する携帯通信端末との間の通信回線が前記通信回線接
続・解除手段によって接続された後、利用者が携帯する
携帯通信端末の送信手段から送信された現在位置情報は
前記受信手段において受信され、受信された現在位置情
報を予め指定した目的地の位置情報と前記地図情報記憶
手段の地図情報とに基づいて、前記案内情報算出手段が
案内情報を算出し、算出された案内情報を前記送信手段
によって携帯通信端末へ送信する。その送信後、携帯通
信端末との間の通信回線は前記通信回線接続・解除手段
によって解除される。以上の処理が必要に応じて繰り返
される。
【0017】さらに、請求項6に記載の案内指示装置
は、時間の計測を行う時間計測手段と、前記時間計測手
段によって計測した時間に基づいて前記携帯通信端末と
の間の通信回線を接続する必要があるか否かを判断する
接続判断手段とを備え、前記接続判断手段によって接続
する必要があると判断された場合、前記通信回線接続・
解除手段は、携帯通信端末との間の通信回線を接続する
ように構成されている。従って、前記時間計測手段によ
り計測された時間に基づいて、前記接続判断手段が通信
回線を接続する必要があると判断した場合、前記通信回
線接続・解除手段が前記携帯通信端末との間の通信回線
を接続する。この通信回線の接続時に前記携帯通信端末
より送信されてくる利用者の現在位置情報を受信し、そ
の現在位置情報に基づいて案内情報を算出し、案内情報
が携帯通信端末に送信される。その送信後、前記通信回
線接続・解除手段によって前記携帯通信端末との間の通
信回線の接続が解除される。以上の処理が前記接続判断
手段の判断に基づいて繰り返される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0019】図2、図3は本発明のシステムを通信手段
として公衆電話回線を利用して実施した例である。
【0020】本実施の形態の経路案内システムにおい
て、利用者は携帯通信端末10を携帯する。携帯通信端末
10は従来の携帯電話の機能に相当する携帯電話部30と、
利用者の位置/向きを検出する位置方位検出部20の2つ
の部分から構成される。
【0021】携帯電話部30は、公衆回線における基地局
との電波の送/受信を行う携帯電話アンテナ42、携帯電
話アンテナ42から送信するための送信信号及び携帯電話
アンテナ42で受信した受信信号を処理する高周波信号処
理部31、信号の多重化、多重化された信号の復元を行う
多重化信号処理部32、音声信号の変調/音声信号への復
調を行う音声処理部33、音声を出力するスピーカ34、音
声を電気信号に換えるマイク35、携帯通信端末10全体を
制御するプログラムを記憶したROM39、制御プログラ
ムを実行するCPU38、制御のための様々なパラメータ
を記憶するRAM40、時計43、携帯通信端末10の状態等
を表示するディスプレイ36、相手先電話番号等を入力す
るキーボード37等によって構成され、それぞれBUS41
で接続される。
【0022】位置方位検出部20は、GPS衛星からの信号
を受信するGPSアンテナ44、受信した信号を処理し現在
位置情報を計算するGPS信号処理部21、利用者の向きを
検出する方位センサ22を備え、BUS41を介して携帯電
話部30に接続される。
【0023】例えば、携帯電話部30がPHS(パーソナ
ルハンディフォンシステム)による携帯電話の場合を想
定する。利用の音声はマイク35により電気信号に変換さ
れ音声処理部33に入力される。音声処理部33において
は、32kbit/s ADPCM(適応差分パルス符号変調)により
デジタル信号化される。デジタル信号化された音声信号
は、多重化信号処理部32でTDMA(Time Division Multipl
e Access)とTDD(Time Division Duplex)方式により多重
化され、高周波信号処理部31を通して携帯電話アンテナ
42から送信される。逆に、携帯電話アンテナ42で受信さ
れた無線信号は、高周波信号処理部31を通して多重化信
号処理部32に入力される。入力された信号は多重化信号
処理部32でデジタル音声信号に復元され、音声処理部33
に入力される。音声処理部33ではデジタル音声信号から
アナログの音声信号に復調され、スピーカより音声とし
て出力される。
【0024】位置方位検出部20では、地球を回る軌道上
の3個以上のGPS衛星からの信号をGPSアンテナ44で受信
する。GPS衛星からの信号には衛星の位置、信号の送信
時刻が含まれ、GPS信号処理部21では各衛星からの送信
時刻とGPSアンテナ44で受信した時刻とから、各衛星ま
での距離を計算し、計算された3個以上の衛星の位置と
距離から、GPSアンテナ44の位置、つまり、携帯通信端
末10を携帯する利用者の位置情報を1秒から数十秒の間
隔で計算する。現在位置情報としては緯度、経度が計算
される。1秒から数十秒の間隔で計算される位置の差分
を逐次計算することにより利用者の移動方向、移動速度
が計算可能である。
【0025】なお、前記携帯通信端末の実施の形態にお
いて、GPSアンテナ44及びGPS信号処理部22と方位センサ
23から構成される位置方位検出部20とが本発明の現在位
置検出手段に相当し、多重化信号処理部32、高周波信号
処理部31、携帯電話アンテナ42が携帯通信端末側送信手
段に相当し、音声処理部33、スピーカ34が携帯通信端末
の出力手段に相当する。携帯電話アンテナ42、高周波信
号処理部31、多重化信号処理部32が携帯通信端末側受信
手段に相当する。時計43、案内指示装置との接続間隔を
記憶するためのRAM40内の領域、ROM39内に記憶さ
れた接続判断プログラム及びそれらプログラムを実行す
るCPU38が時間計測手段及び接続判断手段に相当す
る。そして、プログラムを実行するCPU38が通信回線
接続・解除手段に相当する。
【0026】一方、本実施の形態の案内指示装置50は、
公衆電話回線80に接続するための公衆回線接続インター
フェース51、音声信号の変調/音声信号への復調を行う
音声処理部52、音声を出力するスピーカ53、音声を電気
信号に換えるマイク54、案内指示装置50の全体を制御す
るプログラム等を記憶したROM59、制御プログラムを
実行するCPU58、制御のための様々なパラメータを記
憶するRAM60、経路案内を行うための地図情報等を記
憶するためのハードディスクや、CD-ROM等から構成され
る外部記憶装置55、案内指示装置50の管理を行う管理者
或いは操作を行うオペレータが操作を行うためのディス
プレイ56、キーボード57、経路案内のための音声の合成
を行う音声合成部61から構成され、それぞれBUS65で
接続される。
【0027】経路案内を行うためのプログラムはROM
59や外部記憶装置55に記憶されている。利用者の目的
地、そこまでの経路情報はRAM60に記憶される。この
経路情報は、現在位置情報と目的位置情報と地図情報と
に基づいて算出されたものである。
【0028】公衆回線80を通して前記案内指示装置50に
利用者の現在位置情報が送られてくる。送られてきた利
用者の現在位置情報、RAM60に記憶された利用者の目
的地、目的地の位置情報、外部記憶装置55に記憶された
地図情報(各地の道路の位置、国道、県道等の種別、道
路の幅、通行規制、道路相互の接続、交差点の位置、信
号の有無、公園、建物等)を参照して、CPU58でRO
M59や外部記憶装置55に記憶された経路案内プログラム
を実行し、経路案内情報を算出する。算出された経路案
内情報は音声処理部52に送られ、音声処理部52において
経路案内のための音声に変換される。例えば、利用者が
右折すべき交差点に到達した場合、“この交差点を右折
して下さい”というような音声が合成される。合成され
た音声は、公衆回線接続インターフェース51を通して公
衆回線80へ送られる。
【0029】案内指示装置50で合成されて公衆回線80へ
送られた経路案内の音声は基地局90で多重化処理さ
れ、利用者の携帯する携帯通信端末10に対して基地局
アンテナ91より送信される。携帯通信端末10の携帯電話
アンテナ42で受信した信号は高周波信号処理部31、多重
化信号処理部32、音声処理部33を通して音声信号に変換
され、スピーカ34から音声として出力される。
【0030】なお、前記案内指示装置の実施の形態にお
いて地図情報記憶手段は、ハードディスクやCD-ROM等か
ら構成される外部記憶装置55に相当し、ROM59や外部
記憶装置55内に記憶されたプログラム及びそれらプログ
ラムを実行するCPU58、音声合成部61が案内情報を算
出する案内情報算出手段に相当し、公衆回線接続インタ
ーフェース51、公衆回線80、基地局90、基地局アンテナ
91が案内指示装置側送信手段に相当する。基地局アンテ
ナ91、基地局90、公衆回線80、公衆回線接続インターフ
ェース51が案内指示装置側受信手段に相当する。
【0031】経路案内システムにおける処理の流れを図
1に示す。利用者がある経路を通過して目的地へ到達す
ることを希望している場合、利用者は携帯通信端末10か
ら案内指示装置50へ接続(案内指示装置50が接続する公
衆電話回線に接続)要求を出す(S10)。携帯通信端
末10からの接続要求を受けて、案内指示装置50は携帯通
信端末10を接続する(S30)。利用者は接続後、案内
指示装置50への目的地、経路の設定要求を出す(S1
2)。例えば、案内指示装置の操作オペレータに対して
目的地、経路を案内指示装置50へ入力要求を出す。操作
オペレータは案内指示装置50のキーボード57、ディスプ
レイ56からなる入出力端末から指定された目的地、経路
を入力しRAM60内に記憶させる(S32)。
【0032】目的地、経路を入力後、携帯通信端末10と
案内指示装置50の接続を解除(S14およびS34)
し、そして、携帯通信端末10において現在位置情報の算
出が開始される(S16)。携帯通信端末側も経路案内
のために現在位置情報の算出を開始する(S12)。携
帯通信端末10は一定時間毎に案内指示装置50に接続し、
現在位置情報を案内指示装置50に送信し、案内指示装置
50から送られてくる経路案内情報を受信し出力後、案内
指示装置50との接続を解除する処理を利用者が目的地に
到着するまで繰り返す(S18)。一方、案内指示装置
50では携帯通信端末10からの接続要求に従い携帯通信端
末10と接続し、携帯通信端末10から送信される現在位置
情報を受信し、RAM60内に記憶した目的地、経路の情
報及び外部記憶装置55に記憶してある地図情報とを比較
して経路案内情報を算出し、算出した経路案内情報を携
帯通信端末10に送信し、携帯通信端末10との接続を解除
する処理を携帯通信端末10からの接続要求毎に繰り返す
(S38)。利用者が目的地に到着したら(S20)、
経路案内は終了する(S22、S42)。
【0033】図4は経路案内開始後の携帯通信端末10の
処理の流れを示したものである(図1のS18に対
応)。GPS衛星からの信号をGPSアンテナ44で受信し、受
信した信号を処理し現在位置情報を計算する(S6
0)。時計43が示す時間を参照して案内指示装置50に接
続するか否かを判断する(S61)。例えば、案内指示
装置50との接続間隔を記憶するためのRAM40内の領域
に5分間隔で接続すると設定されていれば、前回の案内
指示装置50との接続の解除5分後に案内指示装置50に接
続すると判断する。接続すると判断した場合、案内指示
装置50との接続(案内指示装置50が接続する公衆電話回
線との接続)を行う(S62)。接続後、最新の現在位
置情報を多重化信号処理部32、高周波信号処理部31、携
帯電話アンテナ42を通して送信する(S63)。
【0034】案内指示装置50は、送信された現在位置情
報を参照してを算出し、算出された経路案内情報を携帯
通信端末10に対し送信するので、携帯通信端末10におい
て、案内指示装置50から送信された経路案内情報を受信
し(S64)、経路案内情報をスピーカから音声として
出力する(S65)。経路案内情報の出力後案内指示装
置50との接続を解除する。経路案内情報から目的地へ到
着したか否かを判断し(S67)、目的地に到達したと
判断されれば、携帯通信端末10の経路案内のための処理
を終了する。S67で未だ目的地に到達していないと判
断された場合、S60の処理へ戻る。
【0035】図5は経路案内開始後の案内指示装置50の
処理の流れを示したものである(図1のS38に対
応)。携帯通信端末10からの接続要求の有無を確認し
(S80)、接続要求があれば、携帯通信端末10に接続
する(S81)。接続後、携帯通信端末10から送信され
てくる現在位置情報を受信し(S82)、受信した現在
位置情報とRAM60内に記憶した目的地、経路の情報及
び外部記憶装置55に記憶してある地図情報とを比較し
(S83)、経路案内情報を算出し(S84)、算出し
た経路案内情報に応じた経路案内のための音声を合成す
る(S85)。合成した音声は携帯通信端末10に向けて
送信され(S86)、携帯通信端末10との接続を解除す
る。現在位置情報から利用者が目的地に到達したか否か
を判断し(S87)到達したと判断されれば、案内指示
装置50の経路案内処理を終了する。未だ到達していない
と判断されれば、S80に戻る。
【0036】以下に、簡単な例を用いて説明する。図1
0に示されるように、ある利用者がA公園から、C交差点
及びD交差点を経由してBホテルまで移動したい場合を想
定する。利用者は案内指示装置側に対して前述の様な経
路を経てBホテルまで移動する旨を伝える。利用者が携
帯通信端末から、予め割り当てられた電話番号を持つ案
内指示装置側に電話をかけることにより、携帯通信端末
を案内指示装置に接続し、案内指示装置側における操作
オペレータを介して、C交差点、D交差点を経由してBホ
テルまで移動する旨の目的地、経路情報を案内指示装置
に入力して貰う。目的地、経路情報を案内指示装置内に
設定した時点で、経路案内サービス利用可能となる。
【0037】利用者は携帯する携帯通信端末のキーボー
ドから、経路案内情報を案内指示装置から受信する間隔
(案内指示装置との接続間隔)を入力して設定する。例
えば、5分間隔で経路案内情報を案内指示装置から受信
するように設定した場合、5分間隔で利用者の携帯する
携帯通信端末と案内指示装置が接続され現在位置情報と
経路案内情報の交換が行われ、利用者に対し経路案内情
報が出力されるようになる。経路案内情報を案内指示装
置から受信する間隔の設定後携帯通信端末の経路案内機
能を起動させる。利用者が携帯通信端末を案内指示装置
に接続している間、携帯通信端末は利用者の現在位置情
報を一定間隔(1秒ないし数十秒間隔)で算出し続け
る。
【0038】利用者が移動して、図10におけるC交差
点に接近中に経路案内開始後5分経過した場合、携帯通
信端末から案内指示装置に対し接続要求が行われ、携帯
通信端末と案内指示装置が接続される。接続後、現在位
置情報が案内指示装置に基地局、公衆回線網を通して送
られる。案内指示装置において受信した利用者の現在位
置情報を基に記憶した目的地、経路情報、地図情報を参
照して経路案内情報が算出される。この場合、「C交差
点で左折する必要あり」といった情報が算出されるので
ある。算出された経路案内情報は、ここで“次の交差点
を左折してください”といった音声情報に変換され、公
衆回線網に送らる。基地局を通して利用者が携帯する携
帯通信端末へ送信された音声情報は、携帯通信端末より
音声として利用者に“次の交差点を左折してください”
と出力され、携帯通信端末と案内指示装置の接続が解除
される。
【0039】案内に従がって利用者が左折しD交差点に
向かって移動する途中で5分経過した場合、携帯通信端
末及び案内指示装置が再び接続され、現在位置情報が案
内指示装置に送信され、E交差点では曲がる必要がない
ので、案内指示装置では「交差点で直進」といった情報
が算出され、これが“次の交差点を直進してください”
といった音声情報に変換され、利用者が携帯する携帯通
信端末から音声により、利用者に“次の交差点を直進し
てください”というように経路案内する。
【0040】同様に、以後5分毎に利用者は経路案内を
受けることができる。利用者がD交差点に向かって移動
している途中で前回の接続から5分経過した場合“次の
交差点を右折してください”という音声により経路案内
する。利用者がD交差点で右折後、直進し目的地のBホテ
ルに接近して行く途中で前回の接続から5分経過した場
合、同様に“およそ200m先Bホテルです”という音声情
報として経路案内する。利用者が目的地に到達した時点
で経路案内は終了する。
【0041】図6、図7は本発明を具体化した他の実施
の形態を示したものである。これまで説明してきた図2
の携帯通信端末10における時計43、案内指示装置との接
続間隔を記憶するためのRAM40内の領域、ROM39内
に記憶された接続判断のためのプログラムを、図7にお
ける案内指示装置50内に移したものである。時計63、接
続間隔を記憶するためのRAM60内の領域、ROM59内
に記憶された接続判断のためのプログラムが、図2にお
ける時計43、案内指示装置との接続間隔を記憶するため
のRAM40内の領域、ROM39内に記憶された接続判断
のためのプログラムに相当する。この場合、携帯通信端
末と案内指示装置との接続の要求は、案内指示装置から
行われる。
【0042】なお、前記案内指示装置の実施の形態にお
いて時計63、案内指示装置との接続間隔を記憶するため
のRAM60内の領域、ROM59内に記憶された接続判断
プログラム及びそれらプログラムを実行するCPU58が
案内指示装置内の時間計測手段及び接続判断手段に相当
する。
【0043】図8は前記た他の実施の形態における経路
案内開始後の携帯通信端末10の処理の流れを示したもの
である。GPS衛星からの信号をGPSアンテナ44で受信し、
受信した信号を処理し現在位置情報を計算する(S16
0)。案内指示装置50からの接続要求の有無を確認し、
時計43が示す時間を参照して案内指示装置50に接続する
か否かを判断する(S161)。接続要求があれば、携
帯通信端末10に接続する(S162)。接続後、最新の
現在位置情報を多重化信号処理部32、高周波信号処理部
31、携帯電話アンテナ42を通して送信する(S16
3)。
【0044】案内指示装置50は送信された現在位置情報
を参照してを算出し、算出された経路案内情報を携帯通
信端末10に対し送信するので、携帯通信端末10におい
て、案内指示装置50から送信された経路案内情報を受信
し(S164)、経路案内情報をスピーカから音声とし
て出力する(S165)。経路案内情報の出力後案内指
示装置50との接続を解除する。経路案内情報から目的地
へ到着したか否かを判断し(S167)、目的地に到達
したと判断されれば、携帯通信端末10の経路案内のため
の処理を終了する。S67で未だ目的地に到達していな
いと判断された場合、S160の処理へ戻る。
【0045】図9は前記他の実施の形態における経路案
内開始後の案内指示装置50の処理の流れを示したもので
ある。時計63が示す時間を参照して、携帯通信端末10に
接続するか否かを判断する(S180)。例えば、携帯
通信端末10との接続間隔を記憶するためのRAM60内の
領域に5分間隔で接続すると設定されていれば、前回の
携帯通信端末10との接続の解除5分後に、携帯通信端末
10に接続すると判断する。接続すると判断した場合、携
帯通信端末10との接続(携帯通信端末10を呼びだし、接
続)を行う(S181)。
【0046】接続後に、携帯通信端末10から送信されて
くる現在位置情報を受信し(S182)、受信した現在
位置情報と、RAM60内に記憶した目的地、経路の情報
と、外部記憶装置55に記憶してある地図情報とを比較し
(S83)、経路案内情報を算出し(S184)、算出
した経路案内情報に応じた経路案内のための音声を合成
する(S185)。合成した音声は携帯通信端末10に向
けて送信され(S186)、携帯通信端末10との接続を
解除する。現在位置情報から利用者が目的地に到達した
か否かを判断し(S187)、到達したと判断されれ
ば、案内指示装置50の経路案内処理を終了する。未だ到
達していないと判断されれば、S180に戻る。
【0047】前記実施の形態では、利用者の目的地及び
経路はオペレータを介して目的地、経路を設定していた
が、予め、各種目的地、交差点等がコード化され、それ
等のコードが利用者に公開されていれば、オペレータを
介さずに、携帯通信端末10におけるキーボード37の数字
キーから目的地、経路上の通過地点のコードを入力する
ことにより、目的地、経路を設定することが可能とな
る。また、携帯通信端末10により高度な文字入出力機能
(例えば、文字入力のためのキーボード、図/文字の表
示可能なディスプレイ等)が備わっていれば、経路指示
装置50に備えるキーボード57、ディスプレイ56と同等な
機能を携帯通信端末10上に実現することが可能になり、
オペレータを介さずに携帯する帯通信端末10より目的
地、経路を設定することが可能となる。図/文字の表示
可能なディスプレイが携帯通信端末10に備わっていれ
ば、音声による経路案内だけでなく図/文字情報による
経路案内も可能になる。
【0048】また、利用者が予め目的地及び経路を指定
し、オペレータを介して目的地、経路を設定していた
が、利用者は、利用開始位置及び目的地を設定し、案内
指示装置側で自動的に経路を探索させることも可能であ
る。この場合、経路指示装置50内のROM59あるいは外
部記憶装置55に経路探索プログラムを記憶し、その経路
探索プログラムをCPU58内で実行することにより、利
用者の利用開始位置、目的地から、外部記憶装置55に記
憶された地図情報を参照して経路を自動的に探索し、探
索された経路をRAM60に記憶する。利用者が利用開始
位置、目的地の他に最短距離の経路、最小の左/右折回
数等の条件を設定すれば、設定された条件に合わせて最
適な経路を探索し設定することも可能である。
【0049】前記の実施の形態では、携帯通信端末と経
路指示装置の接続の必要性の判断は時間の経過によって
行ったが、時間の経過に関係無く、利用者が経路の案内
情報を必要としたときに随時、利用者が携帯通信端末を
操作し経路指示装置に接続要求を行い、接続後、経路指
示装置に対して現在位置情報を送信し、経路指示装置で
算出された案内情報を受信し、音声として得ることも可
能である。あるいは、案内指示装置から送られてくる案
内情報の中に次回携帯通信端末と経路指示装置の接続の
必要のある位置の位置情報を含めておき、携帯通信端末
の中に記憶しておく。携帯通信端末の中では、算出され
る現在位置情報と記憶した接続の必要のある位置の位置
情報を比較し、利用者が接続の必要のある位置まで達し
たと判断された場合、携帯通信端末と経路指示装置の接
続の必要性があると判断し、携帯通信端末と経路指示装
置の接続を行うようにすることも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の経路案内システムによれば、前
記携帯通信端末においては、利用者の現在位置情報が現
在位置検出手段において検出され、前記案内指示装置と
の間の通信回線が前記通信回線接続・解除手段によって
確保された後、検出された利用者の現在位置情報は携帯
通信端末側送信手段を通じて前記案内指示装置に送信さ
れる。一方、前記案内指示装置においては、前記携帯通
信端末側送信手段により送信された現在位置情報を案内
指示装置側受信手段において受信し、受信した現在位置
情報及び予め指定した目的地の位置情報と前記地図情報
記憶手段に記憶された地図情報とに基づいて、案内情報
算出手段が案内情報を算出し、算出された案内情報は案
内指示装置側送信手段によって前記携帯通信端末に送信
される。案内指示装置側送信手段から送信された案内情
報を前記携帯通信端末の携帯通信端末側受信手段におい
て受信し、受信された案内情報を出力手段によって出力
する。この出力後、前記通信回線接続・解除手段によっ
て前記案内指示装置との間の通信回線を解除する。以
後、前記処理を繰り返すようにしたものである。
【0051】従って、利用者の目的地までの経路案内情
報を計算する機能を利用者が携帯しなくてもよく、利用
者は小型の携帯通信端末を携帯しているだけで、必要に
応じて携帯通信端末と案内指示装置とが接続され、携帯
通信端末より予め指定した目的地までの経路案内を受け
ることができる。また、携帯通信端末と案内指示装置と
の間の通信回線は必要に応じて接続及び解除することが
できるので、総体的に接続時間が短くなり、通信回線に
かかる費用を削減することができる。
【0052】また、請求項2に記載の経路案内システム
によれば、前記案内指示装置と携帯通信端末との少なく
とも一方に、時間の計測を行う時間計測手段を備え、前
記通信回線接続・解除手段は、前記時間計測手段により
計測された時間に基づいて、前記携帯通信端末と案内指
示装置との間の通信回線の接続及び接続解除を繰り返す
ように構成したので、利用者は自動的に案内指示装置に
接続された携帯通信端末より経路案内情報を得ることが
できる。また、携帯通信端末と案内指示装置の間の通信
回線は前記のように時間を計測して接続されるので、総
体的に接続時間が短くなり、通信回線にかかる費用を削
減することができる。
【0053】また、請求項3に記載の携帯通信端末によ
れば、利用者の現在位置情報は現在位置検出手段におい
て検出され、前記案内指示装置との回線が確保された
後、検出された利用者の現在位置情報は携帯通信端末側
送信手段を通して前記案内指示装置に送信される。案内
指示装置側送信手段から送信された案内情報を前記携帯
通信端末の携帯通信端末側受信手段において受信し、受
信された案内情報を出力手段は出力し、前記案内指示装
置との回線は解除される。前記携帯通信端末と案内指示
装置との間の通信回線の接続から解除までの処理が必要
に応じて繰り返されるので、必要に応じて携帯通信端末
と案内指示装置が接続され、携帯通信端末より予め指定
した目的地までの経路案内を受けることができる。ま
た、携帯通信端末と案内指示装置の間の通信回線は必要
に応じて接続されるので、総体的に接続時間が短くな
り、通信回線にかかる費用を削減することができる。
【0054】また、請求項4に記載の携帯通信端末によ
れば、時間の計測を行う時間計測手段を備え、前記時間
計測手段で計測した時間から案内指示装置に接続する必
要があるか否かを接続判断手段によって判断し、必要が
あれば案内指示装置に対して接続要求を行い、案内指示
装置との間の通信回線を接続して経路案内を行い、経路
案内後、前記通信回線を解除することが繰り返されるの
で、利用者は自動的に案内指示装置に接続された携帯通
信端末より経路案内情報を得ることができ、また、携帯
通信端末と案内指示装置の間の通信回線は、前記のよう
に、時間を計測した結果、必要と判断された場合に確保
されるので、総体的に接続時間が短くなり、通信回線に
かかる費用を削減することができる。
【0055】また、請求項5に記載の案内指示装置によ
れば、利用者が携帯する携帯通信端末との回線が確保さ
れた後、利用者が携帯する携帯通信端末の送信手段から
送信された現在位置情報は案内指示装置の受信手段にお
いて受信され、受信された現在位置情報と予め指定した
目的地の位置情報と前記地図情報記憶手段の地図情報と
に基づいて案内情報算出手段が案内情報を算出し、算出
された案内情報は案内指示装置の送信手段によって携帯
通信端末へ送信される。その送信後、携帯通信端末との
間の通信回線は解除される。前記携帯通信端末と案内指
示装置との間の通信回線の接続及び解除までの処理が必
要に応じて繰り返されるので、必要に応じて携帯通信端
末と案内指示装置とが接続され、携帯通信端末より予め
指定した目的地までの経路案内を受けることができる。
また、携帯通信端末と案内指示装置の間の通信回線は必
要に応じて接続されるので、総体的に接続時間が短くな
り、通信回線にかかる費用を削減することができる。
【0056】さらに、請求項6に記載の案内指示装置
は、時間の計測を行う時間計測手段と、前記時間計測手
段で計測した結果から携帯通信端末に接続する必要があ
るか否かを判断する接続判断手段とを備え、前記接続判
断手段が必要であると判断した場合、携帯通信端末に対
して接続要求を行い、携帯通信端末との間の通信回線を
接続して経路案内を行い、経路案内後、前記通信回線を
解除することが繰り返されるので、利用者は自動的に案
内指示装置に接続された携帯通信端末より経路案内情報
を得ることができる。また、携帯通信端末と案内指示装
置の間の通信回線は前記のように時間を計測して必要と
判断された場合に接続されるので、総体的に接続時間が
短くなり、通信回線にかかる費用を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の経路案内システムにおけ
る経路案内の流れを示すフローチャートである。
【図2】携帯通信端末の電気的制御構成を示すブロック
図である。
【図3】案内指示装置の電気的制御構成を示すブロック
図である。
【図4】携帯通信端末における処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図5】案内指示装置における処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態における携帯通信端末
の電気的制御構成を示すブロック図である。
【図7】他の実施の形態における案内指示装置の電気的
制御構成を示すブロック図である。
【図8】他の実施の形態の携帯通信端末における処理の
流れを示すフローチャートである。
【図9】他の実施の形態の案内指示装置における処理の
流れを示すフローチャートである。
【図10】経路案内システムによる経路案内の一例を示
す模式図である。
【図11】従来のカーナビゲーションシステムの概略構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 携帯通信端末 20 位置方位検出部 30 携帯電話部 38 CPU 39 ROM 40 RAM 43 時計 50 案内指示装置 55 外部記憶装置 58 CPU 59 ROM 60 RAM 61 音声合成部 63 時計 80 公衆回線 90 基地局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/38 G09B 29/00 C // G09B 29/00 H04B 7/26 K 109T

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が携帯する携帯通信端末と指定し
    た目的地までの経路の案内情報を算出する案内指示装置
    との間で通信を行い、利用者に対し指定した目的地まで
    の経路の案内を行う経路案内システムであって、 前記携帯通信端末は、 利用者の現在位置を検出する現在位置検出手段と、 その現在位置検出手段により検出された現在位置情報を
    前記案内指示装置に送信する携帯通信端末側送信手段
    と、 前記案内指示装置から送信された案内情報を受信する携
    帯通信端末側受信手段と、 その携帯通信端末側受信手段により受信された案内情報
    を出力する出力手段とを備え、 前記案内指示装置は、 前記携帯通信端末より送信された現在位置情報を受信す
    る案内指示装置側受信手段と、 地図情報を記憶した地図情報記憶手段と、 前記案内指示装置側受信手段により受信された現在位置
    情報と予め指定した目的地の位置情報と前記地図情報記
    憶手段に記憶された地図情報とに基づいて、案内情報を
    算出する案内情報算出手段と、 その案内情報算出手段により算出された案内情報を前記
    携帯通信端末に送信する案内指示装置側送信手段とを備
    え、 さらに、前記携帯通信端末と案内指示装置との間の通信
    回線を必要に応じて接続及び解除可能な通信回線接続・
    解除手段を備えたことを特徴とする経路案内システム。
  2. 【請求項2】 前記案内指示装置と携帯通信端末との少
    なくとも一方に、時間の計測を行う時間計測手段を備
    え、 前記通信回線接続・解除手段は、前記時間計測手段によ
    り計測された時間に基づいて、前記携帯通信端末と案内
    指示装置との間の通信回線の接続及び解除を繰り返すよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載の経路案
    内システム。
  3. 【請求項3】 利用者が携帯する携帯通信端末と指定し
    た目的地までの経路の案内情報を算出する案内指示装置
    との間で通信を行い、利用者に対し指定した目的地まで
    の経路の案内を行う経路案内システムで使用される携帯
    通信端末であって、 利用者の現在位置を検出する現在位置検出手段と、 その現在位置検出手段により検出された現在位置情報を
    案内指示装置に送信する送信手段と、 その送信手段によって送信された前記現在位置情報と予
    め指定した目的地の位置情報と地図情報とに基づいて前
    記案内指示装置により算出され、且つ案内指示装置から
    送信された案内情報を受信する受信手段と、 その受信手段により受信された案内情報を出力する出力
    手段と、 前記案内指示装置との間の通信回線を必要に応じて接続
    及び解除可能な通信回線接続・解除手段とを備えたこと
    を特徴とする携帯通信端末。
  4. 【請求項4】 時間の計測を行う時間計測手段と、 その時間計測手段によって計測した時間に基づいて前記
    案内指示装置との間の通信回線を接続する必要があるか
    否かを判断する接続判断手段とを備え、 前記接続判断手段によって接続する必要があると判断さ
    れた場合、前記通信回線接続・解除手段は、前記案内指
    示装置との間の通信回線を接続することを特徴とする請
    求項3に記載の携帯通信端末。
  5. 【請求項5】 利用者が携帯する携帯通信端末と指定し
    た目的地までの経路の案内情報を算出する案内指示装置
    との間で通信を行い、利用者に対し指定した目的地まで
    の経路の案内を行う経路案内システムで使用される案内
    指示装置であって、 利用者が携帯する前記携帯通信端末から送信された現在
    位置情報を受信する受信手段と、 地図情報を記憶した地図情報記憶手段と、 前記受信手段において受信した現在位置情報と予め指定
    した目的地の位置情報と前記地図情報記憶手段に記憶さ
    れた地図情報とに基づいて、案内情報を算出する案内情
    報算出手段と、 その案内情報算出手段により算出された案内情報を前記
    携帯通信端末に送信する送信手段と、 前記携帯通信端末との間の通信回線を必要に応じて接続
    及び解除可能な通信回線接続・解除手段とを備えたこと
    を特徴とする案内指示装置。
  6. 【請求項6】 時間の計測を行う時間計測手段と、 その時間計測手段によって計測した時間に基づいて前記
    携帯通信端末との間の通信回線を接続する必要があるか
    否かを判断する接続判断手段とを備え、 前記接続判断手段によって接続する必要があると判断さ
    れた場合、前記通信回線接続・解除手段は、前記携帯通
    信端末との間の通信回線を接続することを特徴とする請
    求項5に記載の案内指示装置。
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