JPH10229040A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH10229040A
JPH10229040A JP3227397A JP3227397A JPH10229040A JP H10229040 A JPH10229040 A JP H10229040A JP 3227397 A JP3227397 A JP 3227397A JP 3227397 A JP3227397 A JP 3227397A JP H10229040 A JPH10229040 A JP H10229040A
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JP
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wafer
cleaning
substrate
liquid
peripheral portion
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JP3227397A
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Inventor
Tadao Okamoto
伊雄 岡本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板の周縁部を良好に洗浄できる基板処理装置
を提供する。 【解決手段】ウエハ保持装置によって保持されたウエハ
Wの周縁部に超音波が付与された第2の洗浄液を供給し
てウエハWの周縁部のみを選択的に洗浄するための周縁
部洗浄ボックス300 を備えるようにした。 【効果】ウエハWの周縁部のみを選択的に洗浄できるか
ら、ウエハWの周縁部に存在するスラリーや不要な薄膜
等を確実に除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマ・ディ
スプレイ・パネル)基板のような各種の基板に処理を施
すための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程には、半導体ウエ
ハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面に成膜やエ
ッチングなどの処理を繰り返し施して微細パターンを形
成していく工程が含まれる。微細加工のためにはウエハ
自体の表面およびウエハ表面に形成された薄膜の表面を
清浄に保つ必要があるから、必要に応じてウエハの洗浄
が行われる。たとえば、ウエハの表面上に形成された薄
膜を研磨剤を用いて研磨した後には、研磨剤(スラリ
ー)がウエハ表面に残留しているから、このスラリーを
除去する必要がある。
【0003】上述のようなウエハの洗浄を行うための従
来技術の概念的な構成は、図10および図11に示され
ている。すなわち、ウエハWの端面が一対の端面支持ハ
ンド210,211によって挟持されることにより、ウ
エハWの支持が達成されている。そして、ウエハWの上
面は、円板状のベース部212とその下面に固設された
洗浄用ブラシ213とからなるスクラブ洗浄部材214
によってスクラブ洗浄される。すなわち、洗浄用ブラシ
213の接触面218がウエハWの上面に接触した状態
で、スクラブ洗浄部材214が図示しない回転駆動機構
によって回転され、かつ洗浄用ブラシ213のほぼ中心
に配置されたノズル220から洗浄液が吐出されて、ウ
エハWの上面がスクラブ洗浄される。また、ウエハWの
下面も同様に、円板状のベース部215とその上面に固
設された洗浄用ブラシ216とからなるスクラブ洗浄部
材217が、洗浄用ブラシ216の接触面219がウエ
ハWの下面に接触した状態で、図示しない回転駆動機構
によって回転され、かつ洗浄用ブラシ216のほぼ中心
に配置されたノズル221から洗浄液が吐出されて、ウ
エハWの下面がスクラブ洗浄される。
【0004】なお、この構成において、端面支持ハンド
210,211は、ウエハWを保持しつつ、図10に示
すようにウエハWの中心OWが円軌道を描くように、ウ
エハWを円運動させる。この結果、接触面218,21
9は、ウエハWのほぼ全面に接触することとなるから、
ウエハWのほぼ全面をスクラブ洗浄できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエハW
は、一般に、その表面全体が半導体装置の形成に用いら
れるわけではなく、図12に示すように、周縁付近の上
下面230および端面231を含む周縁部232を除く
中央部233だけが半導体装置の形成に用いられる有効
エリアである。したがって、ウエハの表面上に薄膜をパ
ターン形成していくと、ウエハWの中央部233と周縁
部232とでは膜厚や膜硬などの膜質が異なってくる。
そのため、本来なら、ウエハWの中央部233の洗浄の
仕方と周縁部232の洗浄の仕方とを変える必要があ
る。たとえば、用いられる洗浄液の種類や濃度を変える
ことにより、中央部233に残留しているスラリーを除
去し、また、周縁部232に残留しているスラリーや不
要な薄膜を除去する必要がある。
【0006】しかし、上記従来技術の構成では、エッチ
ング処理によるウエハWの薄膜に対するパターン形成に
おいて、ウエハWの中央部の有効エリア内にのみ注意が
払われているから、ウエハWの周縁部232にエッチン
グ不足領域が残ったままとなり、これが、不要な薄膜と
なる場合がある。また、ウエハWは一対の端面支持ハン
ド210,211によって挟持されるから、ウエハW
は、常時一定位置で保持される。このため、この保持位
置周辺には、洗浄用ブラシ213,216が侵入するこ
とができないので、ウエハWの周縁部232の全域を洗
浄することが不可能となり、スラリーがウエハWの周縁
部232に残ってしまうことがある。
【0007】もしも、ウエハWの周縁部232に不要な
薄膜およびスラリーが残っていると、当該薄膜とスラリ
ーとが反応し、その結果生成された物質がウエハWの周
縁部232に残る場合もある。このように、上記従来技
術の構成においては、ウエハWの周縁部232に、不要
な薄膜やスラリー、薄膜とスラリーとの反応生成物が残
るという不具合がある。この場合、これらの物質はパー
ティクルとなるから、半導体装置の製造工程において歩
留りの低下につながり、大きな問題となっていた。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、基板の周縁部を良好に洗浄できる基板処理
装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の基板処理装置は、基
板を保持する基板保持手段と、この基板保持手段に保持
された基板の周縁部に沿って上記基板に対して相対的に
移動し、上記基板の周縁部に処理液を供給して上記基板
の周縁部を超音波処理するための周縁部超音波処理手段
とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
【0010】本発明によれば、基板の周縁部が超音波処
理されるから、この超音波処理において基板の周縁部の
表面に形成された膜質に応じた種類の処理液を用いるな
どすれば、基板の周縁部の洗浄を良好に行うことができ
る。よって、高品質な基板を提供できる。請求項2記載
の発明は、上記周縁部超音波処理手段は、液体を貯留
し、この貯留される液体に上記基板保持手段に保持され
た基板の周縁部が接液されるように、側面にスリットが
形成された貯留容器と、この貯留容器に接続され、当該
貯留容器に液体を供給するための液体供給路と、上記貯
留容器に貯留される液体に超音波を付与し、処理液を生
成するための超音波発生手段とを含むものであることを
特徴とする請求項1に記載の基板処理装置である。
【0011】本発明によれば、貯留容器に貯留された液
体に対して超音波が付与されて処理液が生成され、当該
処理液によって基板の周縁部が超音波処理されるから、
基板の周縁部を効率的に超音波処理できる。そのため、
基板の周縁部の特に微細なスラリーや薄膜の断片の洗浄
を一層良好に行うことができるから、一層高品質な基板
を提供することができる。
【0012】請求項3記載の発明は、上記基板保持手段
に保持された基板に第1の洗浄液を供給して、上記基板
の中央部を洗浄する中央部洗浄手段をさらに含み、上記
処理液は、上記基板保持手段に保持された基板の周縁部
を洗浄するための第2の洗浄液であることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置である。
【0013】本発明によれば、基板の中央部および周縁
部を選択的に洗浄できるから、たとえば基板の中央部お
よび周縁部に形成されている薄膜の膜質の応じた洗浄の
仕方で各部を洗浄すれば、基板の中央部はもちろん、基
板の周縁部をも良好に洗浄することができる。また、基
板の周縁部の洗浄には、超音波が付与された第2の洗浄
液が用いられるから、一層洗浄効果がある。よって、基
板の全体を良好に洗浄できるから、高品質な基板を提供
できる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記処理液はレジ
ストを溶解可能な溶剤であることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の基板処理装置である。本発明に
よれば、処理液はレジストを溶解できるものであるか
ら、たとえば基板にレジストを塗布するコータ処理を施
した後に、基板の周縁部の不要なレジスト薄膜を容易に
除去できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態の基板処理装置であるウエハ洗浄装置の
構成を示す平面図である。また、図2は、図1のII-II
断面図であり、一部を省略し、かつ一部を概念的に示し
ている。
【0016】この装置は、ウエハWの表面に形成された
薄膜を研磨するCMP(Chemical Mechanical Polishin
g) 処理が行われた後にウエハWの表面に残っているス
ラリーおよび不要な薄膜を除去するためのもので、側壁
1,2,3,4によって囲まれた平面視においてほぼ矩
形の処理室5、および処理室5内においてウエハWを水
平に保持し、かつこの状態でウエハWを回転させること
ができるウエハ保持装置(基板保持手段)6を備えてい
る。
【0017】さらに、この装置は、ウエハ保持装置6に
より保持されたウエハWの上面および下面の各中央部に
残っているスラリーをスクラブして除去するための両面
洗浄装置(中央部洗浄手段)9、およびウエハ保持装置
6により保持されたウエハWの周縁付近の上面および端
面を含む周縁部のみを選択的に洗浄するための周縁部洗
浄ボックス(周縁部超音波処理手段)300を備えてい
る。すなわち、周縁部洗浄ボックス300によってウエ
ハWの周縁部に残っているスラリーや不要な薄膜を除去
できるようになっている。
【0018】ウエハ保持装置6は、処理室5の側壁2ま
たは4に対して直交する方向(以下「保持方向」とい
う。)Aに関して対向配置された一対の保持ハンド1
0,30を有している。保持ハンド10,30は、保持
方向Aに沿って移動可能なもので、ベース取付部11,
31に取り付けられたベース部12,32と、ベース部
12,32の上方に配置され、ウエハWを保持するため
の各々3つの保持用ローラ(基板保持ピン)13,33
とをそれぞれ有している。これらの保持用ローラ13,
33は、ウエハWの端面形状に対応した円周上に配置さ
れている。ウエハWは、保持用ローラ13,33の側面
にその端面が当接した状態で保持される。
【0019】ベース取付部11,31には、保持方向A
に沿って長く形成され、側壁2,4に形成された穴1
4,34を介して側壁2,4の外側まで延びたハンド軸
15,35の一端が連結されている。ハンド軸15,3
5の他端には、側壁2,4の外側の取付板16,36上
に固定されたシリンダ17,37のロッド18,38が
連結板19,39を介して取り付けられている。ロッド
18,38は、保持方向Aに沿って突出したり引っ込ん
だりできるようになっている。この構成により、シリン
ダ17,37を駆動することによって、保持ハンド1
0,30を保持方向Aに沿って互いに反対方向に進退さ
せることができ、ウエハWを保持用ローラ13,33の
間で挾持したり、この挾持を解放したりすることができ
る。
【0020】なお、参照符号20,40は、保持ハンド
10,30の移動とともに伸縮自在なベローズであり、
両面洗浄装置9および周縁部洗浄ボックス300におい
て使用される第1の洗浄液および第2の洗浄液、ならび
にその雰囲気が、ハンド軸15,35に影響を与えない
ようにするため、あるいは処理室5の外部に漏れるのを
防ぐためのものである。また、シリンダ17,37のロ
ッド18,38やハンド軸15,35から発生するパー
ティクルが処理室5の内部に侵入するのを防止するため
のものでもある。
【0021】保持用ローラ13,33は、ウエハWを保
持した状態でウエハWを回転させるべく、ベース部1
2,32に回転可能に設けられている。すなわち、保持
用ローラ13,33は、ベース部12,32に鉛直軸ま
わりの回転が自在であるように支持されたローラ軸2
1,41に固定されている。ウエハWを回転させるため
に必要な駆動力は、保持用ローラ33にのみ与えられる
ようになっている。すなわち、保持用ローラ33のうち
中央の保持用ローラ33bには、側壁4の外側に設けら
れたモータ取付板42に取り付けられたモータM1の駆
動力がベルト43を介して伝達されるようになってい
る。さらに、中央の保持ローラ33bに伝達されてきた
駆動力は、ベルト44,45を介して他の2つの保持用
ローラ33a,33cにも伝達されるようになってい
る。
【0022】さらに詳述する。保持用ローラ33aのロ
ーラ軸41aは、図3に示すように、ベース部32に形
成された挿通穴46aを通ってベース部32の下端部付
近に形成された空間47まで延ばされており、挿通穴4
6aに配置された2つの軸受47a,48aを介してベ
ース部32に回転自在に支持されている。他の2つの保
持用ローラ33b,33cのローラ軸41b,41cも
同様に、挿通穴46b,46cを通って空間47まで延
ばされ、かつ挿通穴46b,46cに配置された2つの
軸受47b,48b:47c,48cを介してベース部
32に回転自在に支持されている。
【0023】中央のローラ軸41bには、3つのプーリ
49b,50b,51bが取り付けられている。このう
ち、最上段のプーリ49bとモータM1の駆動軸52に
取り付けられたプーリ53(図2参照)との間に、ベル
ト43が巻き掛けられている。そして、残りの2つのプ
ーリ51b,50bと他の2つのローラ軸41a,41
cにそれぞれ取り付けられたプーリ51a,51cとの
間に、ベルト44,45がそれぞれ巻き掛けられてい
る。
【0024】以上の構成により、モータM1によって中
央の保持用ローラ33bが駆動されると、これに伴って
他の2つの保持用ローラ33a,33cが駆動される。
その結果、保持用ローラ13,33に保持されているウ
エハWは回転を始める。このとき、保持用ローラ13
は、ウエハWの回転につられて回転する。このようにし
て、ウエハWは保持用ローラ13,33に保持された状
態で回転方向Bに沿って回転する。この場合におけるウ
エハWの回転速度は、たとえば約10〜20(回転/
分)である。
【0025】図2に戻って、両面洗浄装置9は、ウエハ
保持装置6により保持されたウエハWの上方および下方
に配置された上面洗浄部60および下面洗浄部80を備
えている。上面洗浄部60および下面洗浄部80は、そ
れぞれ、保持ハンド10,30に干渉しない位置に、ウ
エハWの中心部から周縁部に至るウエハWの表面領域を
覆うように配置されている。
【0026】上面洗浄部60および下面洗浄部80は、
ウエハWに対向する側に取付面61,81を有するベー
ス部62,82と、ベース部62,82に取り付けられ
た回転軸63,83とを有し、回転駆動部64,84に
より鉛直軸方向に沿う回転軸Oを中心に回転方向Cに沿
って回転できるようにされている。さらに、上面洗浄部
60および下面洗浄部80は、それぞれ、昇降駆動部6
5,85によって上下方向に移動できるようになってい
る。これにより、ウエハ洗浄時においてはウエハWを上
面洗浄部60および下面洗浄部80で挟み込むことがで
き、また、ウエハ洗浄後においては、ウエハWから上面
洗浄部60および下面洗浄部80を離すことができるよ
うになっている。
【0027】上面ベース部62および下面ベース部82
の各取付面61,81には、洗浄用ブラシ66,86が
設けられている。洗浄用ブラシ66,86の中央付近に
は、ウエハWに第1の洗浄液を供給するための第1洗浄
液供給ノズル7,8がそれぞれ配置されている。第1の
洗浄液は、フッ酸、硝酸、塩酸、リン酸、酢酸、アンモ
ニアなどの薬液、および純水を含む。
【0028】第1洗浄液供給ノズル7,8には、洗浄用
パイプ67,87が連結されている。洗浄用パイプ6
7,87は、回転軸63,83内に回転しないように挿
通されており、その他端には、第1三方弁68,88を
介して、図示しない薬液用タンクから薬液が導かれる薬
液供給路69,89、および図示しない純水用タンクか
ら純水が導かれる純水供給路70,90が接続されてい
る。この構成により、第1三方弁68,88の切換えを
制御することによって、洗浄用パイプ67,87に薬液
および純水を選択的に供給でき、したがって第1洗浄液
供給ノズル7,8から薬液および純水を選択的に吐出さ
せることができる。
【0029】図4は、周縁部洗浄ボックス300の構成
およびこの周縁部洗浄ボックス300に関連する構成を
一部を断面にして示す図であり、図5は周縁部洗浄ボッ
クスの外観構成を示す斜視図である。周縁部洗浄ボック
ス300は、昇降/水平移動機構301によって上下方
向に移動でき、また、ウエハWに対して近接する方向と
離反する方向とに移動できるようになっている。より具
体的には、周縁部洗浄ボックス300は、昇降/水平移
動機構301に含まれる可動板302の上面に固定され
たボックス支持板303によって支持されている。昇降
/水平移動機構301は、基台304を備えている。基
台304には、上方向に向けて延びた2本のガイド軸3
05の下端部が固定されている。
【0030】ガイド軸305は、可動板302の下面に
固定されたボールブッシュ306をスライド自在に挿通
し、かつ可動板302およびボックス支持板303にそ
れぞれ形成された穴(図示せず)を通ってボックス支持
板303の上方まで延び、その上端部において連結板3
07によって連結されている。基台304には、ロッド
308の先端を上向きにした状態のシリンダ309が設
けられている。可動板302は、このシリンダ309の
ロッド308によって支持されている。この構成によ
り、シリンダ309のロッド308が上下方向に進退す
れば、周縁部洗浄ボックス300が上下方向に移動する
ことになる。
【0031】基台304には、ウエハWに近接する方向
およびウエハWから離反する方向に沿って延びたボール
ねじ軸310が螺合している。ボールねじ軸310には
プーリ311が取り付けられており、このプーリ311
とモータM2の駆動軸312に取り付けられたプーリ3
13との間にはベルト314が巻き掛けられている。こ
の構成により、モータM2の駆動力がベルト314を介
してボールねじ軸310に伝達されると、基台304は
ウエハWに近接する方向およびウエハWから離反する方
向に移動し、これに伴って、周縁部洗浄ボックス300
は、ウエハWに近接する方向とウエハWから離反する方
向とに移動する。このとき、連結板307は、図外のレ
ールによってウエハWに近接する方向およびウエハWか
ら離反する方向に沿って案内される。
【0032】周縁部洗浄ボックス300は、平面視にお
いてウエハWの周方向に沿う方向に長い長方形状のハウ
ジング500を備えている。ハウジング500の内部に
は、第2の洗浄液が貯留される貯留容器501が設けら
れている。ハウジング500のウエハWに対向する対向
面500aには長手方向Dに沿って凹部502が形成さ
れており、この凹部502は、対向面500aに直交す
る両側面502b,502cの間を貫いている。貯留容
器501のウエハWに対向する対向面は、この凹部50
2の奥面502aに露出されて、配置されている。この
奥面502aには、貯留容器501の内部空間にいたる
スリット504が形成されており、ウエハWの周縁部を
挿入することができるようになっている。
【0033】貯留容器501の上壁面501aには、液
供給路510の一端が接続されている。液供給路510
は、貯留容器501に第2の洗浄液を供給するためのも
のである。第2の洗浄液は、ウエハWの周縁部に残って
いる不要な薄膜をエッチングするためのエッチング液、
および純水を含む。エッチング液は、ウエハWの周縁部
に形成される薄膜の種類によって異なる種類のものが用
いられる。具体的には、酸化膜(SiO2)、アルミニウム膜
(Al)、銅膜(Cu)およびタングステン膜(W) に対して、そ
れぞれ、下記(1) 〜(4) 式の化学式で表したエッチング
液が用いられる。
【0034】 HF ‥‥(1) H3PO4 +CH3COOH +HNO3 ‥‥(2) HNO3+HCl または HNO3 +HF ‥‥(3) CH3COOH +HNO3+HF または HNO3 +HF ‥‥(4) 液供給路510の他端は、第2三方弁511を介して、
図示しないエッチング液用タンクからエッチング液が供
給されるエッチング液供給路512、および図示しない
純水用タンクから純水が供給される純水供給路513が
接続されている。この構成により、第2三方弁511の
切換えを制御することにより、液供給路510にエッチ
ング液および純水を選択的に供給できる。そのため、貯
留容器501にエッチング液および純水を選択的に供給
できる。
【0035】貯留容器501の内壁には、発振器515
によって所定の超音波周波数で振動させられる超音波振
動子516が設けられている。超音波振動子516は、
貯留容器501に貯留されている第2の洗浄液に対して
超音波振動を付与するためのものである。貯留容器50
1の下端部には、ドレン排出路520が接続されてい
る。ドレン排出路520の途中部には、ドレン用弁52
1が介装されている。この構成により、ドレン用弁52
1の開閉を制御することにより、貯留容器501内の第
2の洗浄液を必要に応じて貯留容器501から排出する
ことができる。
【0036】貯留容器501の内壁の上部には、第1液
面センサS1が配置され、ドレン排出路520のドレン
用弁521よりも下流側には、第2液面センサS2が配
置されている。第1液面センサS1は、所定量の第2の
洗浄液が貯留容器501に貯留されたか否かを検知する
ためのものである。第2液面センサS2は、貯留容器5
01から第2の洗浄液が排出されたか否かを検知するた
めのものである。
【0037】凹部502の上壁面502dおよび下壁面
502eには、それぞれ、スリット504の長手方向D
の幅にわたって、複数のガス供給ノズル525,526
が設けられている。ガス供給ノズル525,526に
は、図示しないガス供給源からガスが供給されるガス供
給路527,528が接続されている。ガス供給路52
7,528の途中部には、それぞれ、ガス用弁529,
530が介装されている。この構成により、ガス用弁5
29,530の開閉を制御することにより、ガス供給ノ
ズル525,526からガスを必要に応じて吐出させる
ことができる。
【0038】ガス供給ノズル525,526は、ガスが
ウエハWの周縁部に向かって吐出されるような角度で配
置されている。この構成により、貯留容器501に貯留
されている第2の洗浄液がスリット504を介して漏
れ、ウエハWの中心方向に流出して、ウエハWの中央部
の有効エリアまでエッチングされるのを、ガスの吐出圧
によって防ぐことができるようになっている。
【0039】ここで、凹部502の下壁面502eに
は、排液受け505が設けられ、その排液受け505の
底面には、排液パイプ506の一端が接続されている。
また、この排液パイプ506の他端は、ドレン排出路5
20のドレン用弁521よりも下流側に接続されてい
る。このような構成により、スリット504から漏れた
直後にガス供給ノズル525,526によってウエハW
の半径方向外側に押し戻された第2の洗浄液を機外へ排
出することができる。具体的に説明すると、ガス供給ノ
ズル525,526によって押し戻された第2の洗浄液
は、ガス供給ノズル525,526の吐出が及ばない部
分、すなわち、スリット504の両端の部分から排液受
け505へと流下し、排液パイプ506を介してドレン
排出路520へ流入して機外へ排出される。
【0040】図7は、このウエハ洗浄装置の主要な電気
的構成を示すブロック図である。このウエハ洗浄装置に
は、当該装置の制御中枢として機能するマイクロコンピ
ュータなどで構成された制御部100が備えられてい
る。制御部100は、ROM101に格納された制御プ
ログラムに従って、シリンダ17,37、モータM1、
回転駆動部64,84、および昇降駆動部65,85の
駆動を制御し、また、第1三方弁68,88の切換え制
御する。また、制御部100は、ROM101に格納さ
れた制御プログラムに従って、シリンダ309、モータ
M2および発振器515の駆動を制御し、また、ガス用
弁529,530の開閉を制御する。さらに、制御部1
00は、ROM101に格納された制御プログラム、お
よび第1および第2液面センサS1,S2の出力に基づ
いて、第2三方弁511の切換え、およびドレン用弁5
21の開閉を制御する。
【0041】次に、このウエハ洗浄装置の洗浄動作につ
いて説明する。洗浄前においては、保持ハンド10,3
0はウエハWを保持する保持位置から退避した待機位置
で待機し、かつ上面洗浄部60および下面洗浄部80も
互いにウエハWから離れた状態で待機している。前工程
であるCMP処理が終了し図示しない搬送アームによっ
てウエハWが搬送されてくると、制御部100は、シリ
ンダ17,37のロッド18,38を引っ込ませる。そ
の結果、保持ハンド10,30は互いに近づく。これに
より、ウエハWがその端面において保持用ローラ13,
33に保持される。
【0042】所定の時間経過後、制御部100は、回転
駆動部64,84を駆動し、上面洗浄部60および下面
洗浄部80を回転させる。これと同時に、制御部100
は、第1三方弁68,88を制御し、薬液供給路69,
89と洗浄用パイプ67,87とを接続させる。その結
果、第1洗浄液供給ノズル7,8から薬液がそれぞれウ
エハWの上面および下面に供給される。
【0043】その後、制御部100は、モータM1を駆
動する。その結果、保持用ローラ33が回転駆動され
る。これに伴って、ウエハWが低速回転する。さらに、
制御部100は、昇降駆動部65,85を制御し、上面
洗浄部60および下面洗浄部80を互いに近づく方向に
移動させる。その結果、保持用ローラ13,33に保持
されているウエハWは、洗浄用ブラシ66,86によっ
て挟み込まれ、洗浄用ブラシ66,86によりウエハW
の上面および下面が擦られる。
【0044】これにより、ウエハWの上面および下面が
薬液が供給されつつ洗浄用ブラシ66,86によってス
クラブ洗浄される。その結果、ウエハWの上面および下
面に残っていたスラリーが除去される。その後、制御部
100は、昇降駆動部65,85を制御し、上面洗浄部
60および下面洗浄部80を互いにウエハWから離れる
方向に移動させ、ウエハWから洗浄用ブラシ66,86
を離れさせる。その後、第1三方弁68,88を制御
し、洗浄用パイプ67,87と純水供給路70,90と
を接続させる。その結果、第1洗浄液供給ノズル7,8
から純水がウエハWの上面および下面に供給され、ウエ
ハWの上面および下面に残っている薬液等が洗い流され
る。
【0045】その後、制御部100は、第1三方弁6
8,88を制御し、第1洗浄液供給ノズル7,8からの
純水の吐出を停止させ、また、回転駆動部64,84の
駆動を停止して上面洗浄部60および下面洗浄部80の
回転を停止させる。さらに、モータM1の駆動を停止さ
せ、ウエハWの回転を停止させる。これにより、両面洗
浄装置9におけるスクラブ洗浄処理が終了する。
【0046】スクラブ洗浄処理終了後、制御部100
は、周縁部洗浄ボックス300によるウエハWの周縁部
の洗浄処理を実行する。図7および図8は、この周縁部
洗浄処理を説明するための図解図である。図7および図
8において、上段側はウエハWを側方から見たときの構
成を示し、下段側はウエハWを上方から見たときの構成
を示している。
【0047】周縁部洗浄ボックス300は、両面洗浄装
置9によるスクラブ洗浄が行われている間、図7(a) に
示すように、ウエハWから水平方向に離れた位置であっ
て、かつウエハWの下方の待機位置で待機している。両
面洗浄装置9によるスクラブ洗浄処理が終了すると、制
御部100は、ロッド308が上方向に延びるように、
シリンダ309を駆動する。その結果、周縁部洗浄ボッ
クス300は、上方向に移動する。シリンダ309の駆
動は、周縁部洗浄ボックス300のスリット504がウ
エハWとほぼ同じ高さになるタイミングで停止される
(図7(b) )。その後、制御部100は、モータM2を
駆動し、周縁部洗浄ボックス300をウエハWに近接す
る方向に向けて移動させる。このモータM2の駆動は、
ウエハWの周縁部がスリット504を介して貯留容器5
01の内部空間に所定の距離だけ入り込んだタイミング
で停止される(図7(c) )。この場合、ウエハWによっ
て洗浄すべき周縁部の領域が異なる場合には、周縁部洗
浄ボックス300の移動量が各ウエハWに応じて調整さ
れる。これにより、周縁部洗浄前の準備が完了する。
【0048】その後、制御部100は、モータM1を駆
動し、ウエハWの回転を開始させる(図8(a) )。ま
た、第2三方弁511を制御し、エッチング液供給路5
12を液吐出路510に接続させる。その結果、貯留容
器501にエッチング液が供給され始める。また、ガス
用弁529,530を開成させ、ガス供給ノズル52
5,526からガスを吐出させる。制御部100は、エ
ッチング液が供給されている間、第1液面センサS1の
出力を監視している。第1液面センサS1によって所定
量のエッチング液が貯留容器501に貯留されたことが
検知された場合、制御部100は、第2三方弁511を
閉じる。この場合、ウエハWの周縁部は貯留容器501
に貯留されているエッチング液に接している。ここで、
スリット504から漏れた少量のエッチング液は、排液
受け505に捕捉され、排液パイプ506およびドレン
排出路520を介して機外へ排出されている。
【0049】その後、制御部100は、発振器515を
駆動させる。その結果、超音波振動子516が振動し、
貯留容器501に貯留されているエッチング液に対して
超音波振動が付与される。これにより、ウエハWの周縁
部に残っていたスラリーや不要な薄膜がウエハWから除
去される。この場合、超音波振動が付与されたエッチン
グ液を処理液として用いているから、超音波振動を付与
しないで処理する場合に比べて、ウエハWの周縁部に残
っているスラリーの除去や、不要な薄膜のエッチングを
効率的に行うことができる。
【0050】このエッチング処理が所定のエッチング処
理時間にわたって行われた後、制御部100は、発振器
515の駆動を停止させる。また、ドレン用弁521を
開成させる。その結果、貯留容器501に貯留されてい
たエッチング液がドレン排出路520を介して排出され
る。制御部100は、エッチング液を排出させている間
第2液面センサS2の出力を監視している。第2液面セ
ンサS2によって貯留容器501からエッチング液が排
出されたことが検知された場合、制御部100は、ドレ
ン用弁521を閉じる。
【0051】その後、制御部100は、ウエハWの周縁
部に残っているエッチング液を純水を使って洗浄する処
理を実行する。すなわち、第2三方弁511を制御し、
純水供給路513と液供給路510とを接続させ、純水
を貯留容器501に溜めさせる。その後、上述と同様
に、発振器515を駆動して超音波振動子516を振動
させ、純水に超音波振動を付与させる。これにより、ウ
エハWの周縁部に残っているエッチング液が洗浄され
る。そして、所定の洗浄時間が経過した後、発振器51
5の駆動を停止させ、さらに、ドレン用弁521を開成
して純水をドレン排出路520から排出させ、第2液面
センサS2にて純水が排出されたことが検知されたこと
に応答して、ドレン用弁521を閉じ、最後にガス用弁
529,530を閉じて、モータM1の駆動を停止させ
てウエハWの回転を停止させる(図8(b) )。これによ
り、周縁部洗浄ボックス300による周縁部洗浄処理が
終了する。
【0052】周縁部洗浄処理終了後、制御部100は、
モータM2を駆動し、周縁部洗浄ボックス300をウエ
ハWから離反する方向に向けて移動させる(図8(c)
)。また、ロッド308が引っ込むようにシリンダ3
09を駆動し、周縁部洗浄ボックス300を下降させる
(図8(d) )。これにより、周縁部洗浄ボックス300
は元の待機位置に戻される。
【0053】以上のように本実施形態によれば、ウエハ
Wの周縁部のみを選択的に洗浄できるようにしているか
ら、ウエハWの周縁部の膜質に応じた洗浄を行うことが
できる。したがって、ウエハWの周縁部の不要な薄膜が
残っている場合であっても、当該薄膜を確実に除去でき
る。また、ウエハWの周縁部にスラリーが残っている場
合であっても、当該スラリーを確実に除去できる。その
結果、スラリーと薄膜との反応生成物が発生することも
なくなる。そのため、CMP処理後のウエハWの全体を
良好に洗浄できる。よって、高品質な半導体装置を提供
できる。
【0054】また、ウエハWの中央部を洗浄した後にウ
エハWの周縁部を洗浄するようにし、かつウエハWの周
縁部に供給され処理に供されたエッチング液等をガスの
吐出圧によってウエハWの外側に吐き出すようにしてい
るから、ウエハWの周縁部に供給されたエッチング液等
が洗浄済のウエハWの中央部に飛び散ることはない。し
たがって、ウエハWの表面の全体を良好に洗浄すること
ができる。
【0055】さらに、貯留容器501に第2の洗浄液を
貯留し、この状態において第2の洗浄液に超音波振動を
付与し、この超音波振動が付与された第2の洗浄液を洗
浄に用いているから、ウエハWの周縁部の特に微細なス
ラリーや薄膜の断片の洗浄を良好に行うことができる。
本発明の実施の一形態の説明は以上のとおりであるが、
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。た
とえば上記実施形態では、第2の洗浄液を貯留容器50
1に貯留し、この貯留されている第2の洗浄液にウエハ
Wの周縁部を接液させ、この状態において第2の洗浄液
に超音波振動を付与してウエハWの周縁部を洗浄する場
合について説明している。しかし、たとえば超音波振動
が付与された第2の洗浄液をノズルからウエハWの周縁
部に向けて供給させてウエハWの周縁部を洗浄するよう
にしてもよい。
【0056】この場合における周縁部洗浄ボックス30
0の構成としては、たとえば図9に示すような構成を採
用することが考えられる。すなわち、この周縁部洗浄ボ
ックス300のハウジング600のウエハWに対向する
対向面600aには、凹部601が形成されており、こ
の凹部601の上壁面601aおよび下壁面601bの
間に、ウエハWの周縁部を受け入れることができるよう
になっている。
【0057】凹部601の上壁面601aおよび下壁面
601bには、それぞれ、第2の洗浄液を吐出するため
の第2洗浄液供給ノズル610,630が設けられてい
る。第2洗浄液供給ノズル610,630には、液吐出
路611,631の一端が接続されている。液吐出路6
11,631の他端には、第2三方弁612,632を
介してエッチング液供給路613,633および純水供
給路614,634が接続されている。この構成によ
り、液吐出路611,631には、エッチング液および
純水が選択的に供給される。
【0058】液吐出路611,631の途中部には、液
吐出路611,631に供給されてきたエッチング液お
よび純水が一時的に貯留される液溜まり部615,63
5が設けられている。液溜まり部615,635には、
発振器616,636によって振動させられる超音波振
動子617,637が設けられている。この構成によ
り、液溜まり部615,635に溜まっているエッチン
グ液および純水に対して超音波振動を付与できる。その
結果、第2洗浄液供給ノズル610,630から超音波
振動が付与されたエッチング液および純水をウエハWの
周縁部に向けて供給することができるようになってい
る。
【0059】また、凹部601の上壁面601aおよび
下壁面601bには、それぞれ、ガスが供給されるガス
供給ノズル618,638が設けられている。ガス供給
ノズル618,638は、ガスがウエハWの周縁部に向
かって吐出されるような角度で配置されている。この構
成により、ウエハWの周縁部に供給され処理に供された
第2の処理液をガスの吐出圧によってウエハWの外側に
吐き出すことができるようになっている。
【0060】凹部601の奥面には、排気口640が形
成され、この排気口640には排気管641が接続され
ている。排気管641は負圧源642が接続されてお
り、この負圧源642によってウエハWの周縁部の雰囲
気が排気管641に吸引されるようになっている。この
構成により、ガスの吐出圧によってウエハWの外側に吐
き出された第2の処理液を吸引できるようになってい
る。
【0061】このように、この構成によっても、ウエハ
Wの周縁部に超音波振動が付与された第2の洗浄液を供
給してウエハWの周縁部のみを選択的に洗浄できるか
ら、ウエハWの周縁部を良好に、かつ効率的に洗浄する
ことができる。また、上記実施形態では、ウエハWの中
央部と周縁部との洗浄を別タイミングで行うようにして
いるが、たとえばウエハWの中央部および周縁部を同じ
種類の液を用いてそれぞれ物理的および化学的に洗浄す
るというような場合には、上記洗浄を同時に行うように
してもよい。
【0062】さらに、上記実施形態では、CMP処理後
のウエハWの洗浄を行う場合を例にとって説明している
が、本発明は、CMP処理後に限らずに、ウエハWの周
縁部のみを選択的に洗浄する必要のある場合に広く適用
することができる。たとえば、レジストをウエハWの表
面に塗布するコータ処理後において、ウエハWの端面に
残っている不要なレジスト薄膜を溶解する処理に適用す
ることができる。この場合、第2の洗浄液として、エッ
チング液の代わりに、現像液やレジストを溶解可能なア
セトン、MEK(methyl ethyl ketone )、MIBK
(methyl iso butyl ketone )、ECA(ethylene gly
col mono ethyl ether acetate)、MMP(methyl met
hoxy propionate )、NMP(n-methyl-2-pyrrolidon
e)等の有機溶剤が用いられる。
【0063】さらにまた、上記実施形態では、ウエハW
の洗浄が行われる場合について説明しているが、本発明
は、液晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマ
・ディスプレイ・パネル)基板など他の各種の基板の洗
浄に対して広く適用することができる。その他、特許請
求の範囲に記載された範囲で種々の設計変更を施すこと
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の基板処理装置であるウエ
ハ洗浄装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1のII-II 断面図であり、一部を省略し、か
つ一部を概念的に示している。
【図3】保持用ローラの駆動機構を説明するための図で
ある。
【図4】周縁部洗浄ボックスの構成およびこの周縁部洗
浄ボックスに関連する構成を一部を断面にして示す図で
ある。
【図5】周縁部洗浄ボックスの外観構成を示す斜視図で
ある。
【図6】ウエハ洗浄装置の主要な電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図7】ウエハ周縁部洗浄処理を説明するための図解図
である。
【図8】同じく、ウエハ周縁部洗浄処理を説明するため
の図解図である。
【図9】本発明の他の実施形態の基板処理装置であるウ
エハ洗浄装置における周縁部洗浄ボックスの構成を示す
図である。
【図10】従来の装置の構成を上方から見た図である。
【図11】従来の装置の構成を側方から見た図である。
【図12】ウエハの中央部および周縁部を説明するため
の図である。
【符号の説明】
6 ウエハ保持装置(基板保持手段) 9 両面洗浄装置(中央部洗浄手段) 100 制御部 300 周縁部洗浄ボックス(周縁部超音波処理手段) 501 貯留容器 504 スリット 510 液供給路(液体供給路) 515 発振器(超音波発生手段) 516 超音波振動子 W ウエハ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を保持する基板保持手段と、 この基板保持手段に保持された基板の周縁部に沿って上
    記基板に対して相対的に移動し、上記基板の周縁部に処
    理液を供給して上記基板の周縁部を超音波処理するため
    の周縁部超音波処理手段とを含むことを特徴とする基板
    処理装置。
  2. 【請求項2】上記周縁部超音波処理手段は、液体を貯留
    し、この貯留される液体に上記基板保持手段に保持され
    た基板の周縁部が接液されるように、側面にスリットが
    形成された貯留容器と、この貯留容器に接続され、当該
    貯留容器に液体を供給するための液体供給路と、上記貯
    留容器に貯留される液体に超音波を付与し、処理液を生
    成するための超音波発生手段とを含むものであることを
    特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記基板保持手段に保持された基板に第1
    の洗浄液を供給して、上記基板の中央部を洗浄する中央
    部洗浄手段をさらに含み、 上記処理液は、上記基板保持手段に保持された基板の周
    縁部を洗浄するための第2の洗浄液であることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記処理液は、レジストを溶解可能な溶剤
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の基板処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6560809B1 (en) 1999-07-06 2003-05-13 Ebara Corporation Substrate cleaning apparatus
JP2007157928A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Shibaura Mechatronics Corp 処理装置及び処理方法
JP2010109209A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置

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