JPH10228710A - ディスク自動演奏装置 - Google Patents

ディスク自動演奏装置

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JPH10228710A
JPH10228710A JP4294197A JP4294197A JPH10228710A JP H10228710 A JPH10228710 A JP H10228710A JP 4294197 A JP4294197 A JP 4294197A JP 4294197 A JP4294197 A JP 4294197A JP H10228710 A JPH10228710 A JP H10228710A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク自動演奏装置の制御を行う複数のカ
ムモードを設定する。 【解決手段】 本発明に係わるディスク自動演奏装置1
のカムモードは、シャーシ21上を摺動するスライド板
22(22L,22R)の摺動位置に応じて複数のカム
モードが設定されている。この複数のカムモード0〜9
は、イニシャルスイッチ30で検出したスライド板22
Rの初期位置を基準として、スライド板22Lに形成し
た複数の検出孔22Lを検出するホトセンサ28から
のパルスをパルス計数器29で計数したパルス数と対応
していると共に、スライド板22Lに形成したサブトレ
イ排出選択カム22Lのカム位置と、スライド板22
Lに形成した駆動力切り換えカム溝22Lのカム位置
と、スライド板22L,22Rに形成した階段状カム溝
22L,22L54のカム位置とを組み合わせて設定
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク自動演奏
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のディスクを連続的に自動演奏でき
るディスク自動演奏装置は、各種の構造形態が採用され
ているものの、特開平4−205755号公報にディス
クを載置したサブトレイをベーストレイ上に複数段積み
したものが開示されている。
【0003】図17は従来例における一例のディスクプ
レーヤを説明するための外観斜視図、図18は従来例に
おける一例のディスクプレーヤにおいて、ディスクのロ
ーディング動作を説明するための図である。
【0004】従来例における一例のディスクプレーヤ
は、特開平4−205755号公報に開示されており、
ここでは図17及び図18を用いて簡略に説明する。
【0005】図17に示した如く、ディスクプレーヤ1
00は箱状のプレーヤハウジング101の前面101a
に矩形状の開口部101aがあけられ、この開口部10
1aにベーストレイ102が外部に突出した外部位置と
内部に収納した待機位置との間を引き出し自在に設けら
れている。また、上記ベーストレイ102上にはディス
クDを載置したサブトレイ103が上下方向に複数段積
みした状態で収納されており、且つ、複数のサブトレイ
103のうちで所望のサブトレイ103はベーストレイ
102に対して待機位置方向及び後述の再生位置方向に
引き出し自在になっている。
【0006】更に、図18に示した如く、上記ディスク
プレーヤ100内には、ベーストレイ102を外部位置
に引き出す動作と連動して待機位置に待機したサブトレ
イ103の左右の側面を支持するように変位するサブト
レイホルダ104,105が設けられている。また、所
望のサブトレイ103を待機位置に待機させるためのサ
ブトレイ待機位置係止機構及びサブトレイ選択機構10
6が設けられている。
【0007】そして、ディスクDを載置したサブトレイ
103は、ベーストレイ102と一体に外部位置に突出
する態様と、ベーストレイ102が外部位置に突出した
時にサブトレイホルダ104,105,サブトレイ待機
位置係止機構及びサブトレイ選択機構106により待機
位置に待機する態様と、待機位置から再生位置に引き出
される態様とを取り得るようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のディスクプレーヤ100では、ベーストレイ102
上に段積みした複数のサブトレイ103のうちで所望の
サブトレイ103をプレーヤハウジング101内に待機
位置に待機させるために、サブトレイホルダ104,1
05,サブトレイ待機位置係止機構及びサブトレイ選択
機構106を設けているものの、これらは複雑な機構を
採用しているため、上記と略同等の機能を備えた簡単な
機構が望まれている。
【0009】これに伴って、ベーストレイ102の引き
出し動作,サブトレイ103に載置した所望のディスク
Dを排出したり、所望のディスクDを演奏位置まで引き
出す動作,サブトレイ103に載置した所望のディスク
Dを演奏位置で駆動する動作など、ディスクプレーヤ1
00内の一連の制御を行う制御部材が夫々の機能動作ご
とに設けられているため、ディスクプレーヤ100内の
一連の制御が複雑となっているなどの問題点が生じてい
る。
【0010】そこで、本発明に係わるディスク自動演奏
装置では、装置内の一連の制御を簡単に行うことができ
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、ベーストレイ台外の外部位置と
該ベーストレイ台内の待機位置とを引き出し自在に設け
たベーストレイ上にディスクを載置したサブトレイを上
下方向に複数段積みし、且つ、複数の前記サブトレイの
うちで所望の該サブトレイを、前記ベーストレイと一体
に前記外部位置に引き出す態様と、前記ベーストレイ台
内の待機位置に待機させる態様と、前記待機位置から内
部の演奏位置に引き出す態様とを選択的に取り得るよう
に構成したディスク自動演奏装置において、前記ベース
トレイ台を固定するシャーシと、前記ベーストレイ台の
下方で前記シャーシ上を摺動自在に設けられ、且つ、前
記演奏位置でディスク演奏部を支持しながら該ディスク
演奏部を前記サブトレイの段数位置に応じて上下動させ
る階段状カムを形成したスライド板と、前記スライド板
の初期位置を検出する初期位置検出手段と、前記スライ
ド板の摺動位置に対応した複数のカムモードごとにパル
スを発生するパルス発生手段と、前記スライド板の初期
位置を基準として、前記パルス発生手段から出力した前
記パルスを加減算するパルス計数手段と、前記スライド
板の摺動位置に応じて、前記ベーストレイと前記サブト
レイとに駆動力を選択的に伝達するように切り換える駆
動力切り換えカムを備えたトレイ駆動力切換手段と、前
記スライド板の摺動位置に応じて、所望の前記サブトレ
イを前記ベーストレイと一体に前記外部位置に排出させ
るためのサブトレイ排出選択カムを備えたサブトレイ排
出選択手段とを具備してなり、前記スライド板の摺動位
置に対応した前記複数のカムモードを、前記パルス発生
手段のパルス数と、前記階段状カムのカム位置と、前記
駆動力切り換えカムのカム位置と、前記サブトレイ排出
選択カムのカム位置とを組み合わせて設定したことを特
徴とするディスク自動演奏装置を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わるディスク自
動演奏装置の一実施例を図1乃至図16を参照して、<
ディスク自動演奏装置の全体構成>,<ベーストレイ
>,<サブトレイ>,<サブトレイ排出選択機構部>,
<フロントドア開蓋機構部>,<シャーシ部>,<ディ
スク演奏部>,<ディスク自動演奏装置の動作>の順に
詳細に説明する。
【0013】<ディスク自動演奏装置の全体構成>図1
は本発明に係わるディスク自動演奏装置の全体構成を説
明するための斜視図、図2(A)〜(D)は同ディスク
自動演奏装置を示した上面図,前面図,左側面図,右側
面図、図3は本発明に係わるディスク自動演奏装置にお
いて、シャーシ部にディスク演奏部を組み立てる状態を
説明するための斜視図である。
【0014】図1及び図2に示した如く、本発明に係わ
るディスク自動演奏装置1は、基台となるシャーシ21
の上方部位にベーストレイ台2が固定されている。ま
た、ベーストレイ台2の前方に矩形状の開口部2aが形
成され、且つ、ベーストレイ台2の上方部位は二点鎖線
で示した天板3で覆われている。また、ベーストレイ台
2の開口部2a内にベーストレイ10がベーストレイ台
2の前方に突出した外部位置と、ベーストレイ台2内で
待機する待機位置との間を引き出し自在に設けられてい
る。
【0015】また、ベーストレイ10の前方部位には、
フロントドア4がネジリバネ5によって閉蓋方向に付勢
されながら軸6を中心に開閉自在に設けられており、こ
のフロントドア4はベーストレイ10の外部位置への引
き出し動作に連動して後述するフロントドア開蓋機構部
15によって開蓋できるようにベーストレイ10に取り
付けられている。
【0016】また、上記ベーストレイ10上には、径1
2cmのディスクD又は径8cmのディスクDを載
置したサブトレイ11(11A〜11C)が所定の間隔
で段積みして複数組(例えば3組)収納されている。こ
れら複数のサブトレイ11は、上段のサブトレイ11
A,中段のサブトレイ11B,下段のサブトレイ11C
からなり、且つ、各段のサブトレイ11A〜11Cはベ
ーストレイ10と一体にベーストレイ台2外の外部位置
に突出する態様と、ベーストレイ10が外部位置に突出
した時に後述するサブトレイ排出選択機構部7によりベ
ーストレイ台2内前方の待機位置に待機する態様と、後
述するサブトレイ引出部材63(図9)により待機位置
からベーストレイ台2内後方の演奏位置に引き出される
態様とを選択的に取り得るようにベーストレイ10上を
移動自在になっている。
【0017】更に、ベーストレイ台2内後方の演奏位置
には、後述するディスク演奏部50が上下動自在に設け
られている。即ち、図3に示した如く、シャーシ部20
のシャーシ21上を摺動するスライド板22(22L,
22R)には、ディスク演奏部50がサブトレイ11A
〜11Cの段数位置に応じて一体的に上下動できるよう
に組み立てられている。尚、スライド板22は、後述の
シャーシ部20の項で説明するように、左側のスライド
板22Lと右側のスライド板22Rとに分割して連結ア
ーム24を介して両者の位相を合わせてシャーシ21上
を摺動している。
【0018】<ベーストレイ>図4(A)〜(C)はベ
ーストレイを説明するための平面図,前面図、右側面図
である。図1,図4に示した如く、ベーストレイ10
は、底板10aの周囲を前板10b,左右の側板10
c,10dで囲み、ベーストレイ台2内の演奏位置と対
向する後方側を開口して樹脂材を用いて一体成形されて
いる。このベーストレイ10の前板10bの略中央部位
には、下方に略円弧状に引っ込んだ円弧状凹部10b
が形成され、この円弧状凹部10bの上方に台形状に
切り欠かれた台形状切欠部10bが形成されている。
これらの円弧状凹部10b及び台形状切欠部10b
は、後述するサブトレイ11の円弧状凹部11bと対
応して形成されている。
【0019】そして、ベーストレイ10の台形状切欠部
10bには、サブトレイ11に載置した径12cmの
ディスクDの外周部の一部が突出して、ディスクD
を手で容易に掴み出すことができるようになっている。
この際、ベーストレイ10の前板10bに形成した円弧
状凹部10b及び台形状切欠部10bを覆うために
フロントドア4がベーストレイ10の左右の側板10
c,10dに開閉自在に支持されており、このフロント
ドア4の開閉動作については後述する。
【0020】また、ベーストレイ10の左右の側板10
c,10dの内側には互いに対向してコ字状ガイド溝1
0c,10dが3段上下方向に形成されており、こ
れらのコ字状ガイド溝10c,10dに後述するサ
ブトレイ11のガイドレール11c,11d(図
5)が引き出し自在に支持されている。この際、ベース
トレイ10に形成したコ字状ガイド溝10c,10d
は、サブトレイ11のガイドレール11c,11d
(図5)の長さより長く形成され、且つ、右側板10
dのコ字状ガイド溝10dの方が左側板10cのコ字
状ガイド溝10cよりも長く形成されている。これに
より、ベーストレイ10が外部位置まで引き出された状
態で、サブトレイ11がベーストレイ10に形成した長
尺なコ字状ガイド溝10c,10dによってベース
トレイ台2内の待機位置で支持されると共に、ベースト
レイ10がベーストレイ台2内に収納された状態でサブ
トレイ11を待機位置から演奏位置に引き出してもサブ
トレイ11がベーストレイ10のコ字状ガイド溝10c
,10dによって支持されるようになっている。
【0021】また、ベーストレイ10の前板10bと右
側板10dとが交わるコーナの内側にはサブトレイ11
(11A〜11C)を係止するためのサブトレイ係止部
材12が弾性変位自在に各段ごとに計3個取り付けられ
ている。
【0022】上記サブトレイ係止部材12は、周知の弾
性変位自在な板バネを用いて先端部位を逆ヘ字状に形成
している。そして、このサブトレイ係止部材12に後述
するサブトレイ11に形成したヘ字状の係止爪11f
(図5)が進退自在になっており、ベーストレイ10対
してしてサブトレイ11の係止爪11fがサブトレイ係
止部材12の付勢力で各段ごとに独立して夫々係止され
ている。この際、ベーストレイ10に取り付けたサブト
レイ係止部材12の付勢力は、ベーストレイ10に係止
したサブトレイ11をベーストレイ台2内の待機位置に
セレクトする動作又は演奏位置に引き出す動作でベース
トレイ10への係止が解除できる程度に設定されてい
る。
【0023】また、ベーストレイ10の左右の側板10
c,10dの外側下方で底面10aを外方に延出してガ
イド板10c(図1に図示せず),10dが細い巾
で長尺に形成され、これらのガイド板10c,10d
はシャーシ21の上方部位に固定したベーストレイ台
2の左右に間隔を離して互いに対向したコ字状ガイド溝
2b(図8)及びコ字状ガイド溝2c(図1)に嵌合し
ており、これによりベーストレイ10が外部位置方向と
ベーストレイ台2内の待機位置方向とに往復動できるよ
うになっている。ここで、ベーストレイ10を往復動さ
せる際、シャーシ21上に設けたベーストレイ駆動用第
2ギア43(図8)に、ベーストレイ10の右側板10
dの内側で底面10aに形成したラック10aを噛合
させることで、ベーストレイ10の駆動力を得ているも
のの、手動でもベーストレイ10を往復動できるように
なっている。
【0024】<サブトレイ>図5(A)〜(C)はサブ
トレイを説明するための平面図,前面図、右側面図であ
る。図1,図5に示した如く、サブトレイ11(11A
〜11C)は、樹脂材を用いて略矩形板状に一体成形さ
れている。このサブトレイ11の上面11a側には、径
12cmのディスクDを載置する大円形凹部11a
と、この大円形凹部11aと同心的に一段下がって径
8cmのディスクDを載置する小円形凹部11a
と、略中央部から大円形凹部11aにかけて貫通し
てディスク演奏部50が進退するための逃げ孔11a
と、大円形凹部11aと小円形凹部11aとの間に
かけて貫通して径8cmのディスクDを手で掴み出す
ための指孔11aとが形成されている。
【0025】また、サブトレイ11の前面11bの略中
央部位には、略円弧状に引っ込んだ円弧状凹部11b
が形成され、この円弧状凹部11bに径12cmのデ
ィスクDの外周部の一部が突出して、前述したベース
トレイ10の台形状切欠部10bからディスクD
手で容易に掴み出すことができるようになっている。
【0026】また、サブトレイ11の左右の側面11
c,11dには、前述したベーストレイ10のコ字状ガ
イド溝10c,10dにガイドされるガイドレール
11c,11dが側面11c,11dに沿って細長
く形成されている。
【0027】また、サブトレイ11の前面11bで右側
面11d側に凹部11bが略矩形状に切り欠かれてお
り、更に、前面11bと右側面11dとが交わるコーナ
近傍に前述したベーストレイ10のサブトレイ係止部材
12に係止されるヘ字状の係止爪11fが凹部11b
内に突出するように形成されている。
【0028】更に、サブトレイ11の後面11eで右側
面11d側に凹部11eが略矩形状に切り欠かれてお
り、この凹部11e内にボス11gが突出して形成さ
れている。上記サブトレイ11のボス11gは後述のサ
ブトレイ引出部材63(図9)によってサブトレイ11
をベーストレイ台2内の待機位置から演奏位置に引き出
すためのものである。
【0029】<サブトレイ排出選択機構部>図6はサブ
トレイ排出選択機構部の動作を説明するための前面図で
ある。図1に示した如く、サブトレイ排出選択機構部7
は、ベーストレイ台2内に複数のサブトレイ11の高さ
位置に応じて回動変位可能に設けられ、且つ、ベースト
レイ10内のサブトレイ係止部材12に係止された複数
のサブトレイ11のうちで所望の段以上のサブトレイ1
1を、ベーストレイ10の外部位置への引き出し動作に
伴ってサブトレイ係止部材12の係止を解除して待機位
置に待機させると共に、所望の段以上のサブトレイ11
をサブトレイ係止部材12により係止したままベースト
レイ10と一体に外部位置に排出できるようにセレクト
する機能を備えている。
【0030】即ち、上記サブトレイ排出選択機構部7
は、ベーストレイ台2内でベーストレイ10の左側板1
0c及びサブトレイ11の左側面11c側並びに天板3
の裏面側に設けられている。
【0031】また、サブトレイ排出選択機構部7は、天
板3の裏面に回動自在に支持したサブトレイ・セレクタ
8と、このサブトレイ・セレクタ8を付勢するネジリバ
ネ9と、サブトレイ・セレクタ8の回動変位の位置を3
枚のサブトレイ11A〜11Cの高さ位置に応じて規制
するために摺動自在なスライド板22Lに形成したサブ
トレイ排出選択カム22Lとで構成されている。
【0032】まず、サブトレイ・セレクタ8は、天板3
の裏面に回動可能に支持される前後端の軸部8a,8a
と、後端側の軸部8aの内側に形成されてスライド板2
2Lに形成したサブトレイ排出選択カム22Lに当接
するカム当接アーム部8bと、カム当接アーム部8bと
軸8aを介して反対方向に突出し、且つ、前端側の軸部
8aの内側に形成されてベーストレイ10に係止されて
いるサブトレイ11(11A〜11C)のうちで所望の
サブトレイ11をベーストレイ台2内の待機位置に選択
的にセレクトするセレクタアーム部8cとで一体的に形
成されている。この際、セレクタアーム部8cは、ベー
ストレイ10がベーストレイ台2内に収納された時に、
ベーストレイ10,サブトレイ11の左側面10c,1
1cの外側から内側に突出して、ベーストレイ10の前
板10bの裏面と、サブトレイ11の前面11bとの間
を進退できるように設けられている。これにより、後述
するようにベーストレイ10が外部位置に引き出される
動作に伴って、ベーストレイ10に係止されたサブトレ
イ11の前面11bにサブトレイ・セレクタ8のセレク
タアーム部8cが当接するので、サブトレイ11が係止
を解除されてベーストレイ台2内の待機位置に置かれた
ままとなる。
【0033】また、ネジリバネ9は、サブトレイ・セレ
クタ8の両端の軸部8a,8aを中心にセレクタアーム
部8cが上方に退避方向する方向(反時計方向)に付勢
している。
【0034】更に、スライド板22Lは、ディスク選択
釦73(図10)で所望のサブトレイ11を選択した時
にシャーシ21上を矢印方向に摺動自在に設けられてい
る。このスライド板22Lに形成したサブトレイ排出選
択カム22Lには、高さが低いカム面カム22L61
の両側に高さが中程度のカム面22L62と高さが高い
カム面22L63が連接して形成され、これらのカム面
22L61〜22L63にサブトレイ・セレクタ8のカ
ム当接アーム部8bが選択的に当接するようになってい
る。
【0035】そして、図6(A)に示したように、初期
状態の場合又はベーストレイ10に3枚のサブトレイ1
1A〜11Cを係止した状態でこのままベーストレイ1
0を外部位置に引き出して、上段のサブトレイ11Aに
載置したディスクD,Dを交換する場合には、サブ
トレイ・セレクタ8のカム当接アーム部8bをサブトレ
イ排出選択カム22Lの高さが低いカム面22L61
と対応させれば、サブトレイ・セレクタ8のセレクタア
ーム部8cが軸部8aを中心にネジリバネ9の付勢力で
上段のサブトレイ11Aの前面11bの上方に退避する
ので、3枚のサブトレイ11A〜11Cはそのまま外部
位置に排出される。
【0036】また、図6(B)に示したように、ベース
トレイ10に係止した3枚のサブトレイ11A〜11C
のうちで上段のサブトレイ11Aのみを待機位置に待機
させ、一方、中段,下段のサブトレイ11B,11Cを
ベーストレイ10と一体に外部位置に排出する場合に
は、サブトレイ・セレクタ8のカム当接アーム部8bを
サブトレイ排出選択カム22Lの高さが中程度のカム
面カム22L62と対応させれば、ベーストレイ10の
引き出し動作によってサブトレイ・セレクタ8のセレク
タアーム部8cがネジリバネ9の付勢力に抗して上段の
サブトレイ11Aの前面11bに当接するので、上段の
サブトレイ11Aのみをベーストレイ台内の待機位置に
セレクトできる。
【0037】また、図6(C)に示したように、ベース
トレイ10に係止した3枚のサブトレイ11A〜11C
のうちで上段,中段のサブトレイ11A,11Bを待機
位置に待機させ、一方、下段のサブトレイ11Cをベー
ストレイ10と一体に外部位置に排出する場合には、サ
ブトレイ・セレクタ8のカム当接アーム部8bをサブト
レイ排出選択カム22Lの高さが高いカム面22L
63と対応させれば、ベーストレイ10の引き出し動作
によってサブトレイ・セレクタ8のセレクタアーム部8
cがネジリバネ9の付勢力に抗して所望の段以上となる
上段,中段のサブトレイ11A,11Bの前面11bに
当接するので、上段,中段のサブトレイ11A,11B
をベーストレイ台内の待機位置にセレクトできる。
【0038】上記により、サブトレイ排出選択機構部7
は、従来例に比べて簡単な構造で所望の所望の段以上の
サブトレイ11をベーストレイ台2内の待機位置に待機
させたり外部位置に排出させることができ、且つ、サブ
トレイ11のセレクト動作を簡素化できると共に、装置
1の部品点数の削減が可能となる。
【0039】<フロントドア開蓋機構部>図7はフロン
トドア開蓋機構部の動作を説明するための側面図であ
る。図1及び図7に示した如く、フロントドア開蓋機構
部15は、ベーストレイ10の前板10bの一部を切り
欠いた台形状切欠部10bにサブトレイ11上のディ
スクDの外周部を臨ませて、この台形状切欠部10b
を覆うようにバネ付勢されながらベーストレイ10に
開閉自在に支持したフロントドア4を、ベーストレイ1
0の外部位置への引き出し動作に連動して開蓋する機能
を備えている。
【0040】即ち、上記フロントドア開蓋機構部15
は、ベーストレイ10の右側板10d及び天板3の裏面
側に設けられている。
【0041】また、フロントドア開蓋機構部15は、ベ
ーストレイ10の右側板10dにラック板16が右側板
10dと一体に上下に形成したガイド壁10d,10
に案内されて矢印方向に摺動自在に設けられてい
る。このラック板16の前方部位には、フロントドア4
の右側面4aに設けた円形ボス4aをネジリバネ5に
抗して軸6を中心に上方に押し上げるテーパカム面16
aと、このテーパカム面16aの上部と連接した平行カ
ム面16bとが形成されている。また、ラック板16の
後方部位には、平行カム面16bより一段下がってラッ
ク部16cが形成されている。
【0042】また、ベーストレイ10の右側板10dに
設けた軸17には、小歯車部18aと大歯車部18bと
を同軸的に一体形成した複合歯車18が回転可能に支持
されている。この際、複合歯車18の小歯車部18aは
ラック板16のラック部16cに噛合し、一方、大歯車
部18bは天板3の裏面に形成したラック部3aに噛合
している。従って、ベーストレイ10の外部位置への引
き出し動作に伴って複合歯車18が回転できるようにな
っている。
【0043】そして、図7(A)に示した状態は、ベー
ストレイ10がベーストレイ台内に収納されており、且
つ、この状態でベーストレイ10の前面側に設けたフロ
ントドア4はネジリバネ5によって閉蓋方向に付勢され
ながら軸6を中心に閉蓋されている。一方、ベーストレ
イ10の右側板10dに摺動自在に設けたラック板16
は、フロントドア4に当接することなく図示右方の奥方
に退避している。
【0044】次に、図7(B)に示した如く、ベースト
レイ10をベーストレイ台外の外部位置に引き出す動作
に伴って、天板3の裏面に形成したラック部3aと噛合
した大歯車部18bが回転するので、これと一体な小歯
車部18aも回転し、この小歯車部18aにラック板1
6のラック部16cが噛合しているので、ラック板16
は図示左方の前方に摺動する。そして、ラック板16の
前方部位に形成したテーパカム面16aでフロントドア
4の右側面4aに設けた円形ボス4aをネジリバネ5
に抗して軸6を中心に徐々に上方に押し上げ、円形ボス
4aを平行カム面16bに至るまで押し上げると、フ
ロントドア4が完全に開蓋される。
【0045】これにより、ベーストレイ10が外部位置
に引き出された時に、サブトレイ11上のディスクD
の外周部を手で容易に掴むことができると共に、とく
に、従来例に比べて下段のサブトレイ11C上のディス
クDに対してより一層掴み易くなる。
【0046】<シャーシ部>図8はシャーシ部を説明す
るための斜視図である。図8に示した如く、シャーシ部
20の基台となるシャーシ21は、板金板を用いて折り
曲げ形成されており、平坦な底面21aの左右を上方に
折り曲げて左右側面21b,21cが形成されている。
このシャーシ21の上方部位には、ベーストレイ10を
移動自在に案内するベーストレイ台2が取り付けられて
いる。
【0047】また、ベーストレイ台2の下方でシャーシ
21の底面21a上には、スライド板22(22L,2
2R)がシャーシ21の左右側面21b,21cの内側
に沿って2分割した状態で摺動自在に設けられている。
そして、左右に分割したスライド板22L,22Rは、
板金板を用いて互いに対向してL字状に折り曲げ形成さ
れている。また、スライド板22L,22Rは、シャー
シ21の底面21aの後方中央に軸23を中心に回動自
在に設けた連結アーム24と連結している。また、左側
のスライド板22Lに形成したラック部22Lにはギ
ヤ25が噛合しており、このギヤ25は第1モータ27
からの回転を第1減速機構26で減速されて回転してい
る。従って、スライド板22L,22Rは、後述するモ
ード選択釦72(図10),ディスク選択釦73(図1
0)で選択したカムモードに応じて第1モータ27の駆
動力により連結アーム24を介して位相を合わせて互い
に前後逆方向に摺動するようになっており、例えば左側
のスライド板22Lが図示の初期位置から前方に向かっ
て摺動すれば、右側のスライド板22Rは図示の初期位
置から後方に向かって摺動し、この逆の動作も当然行わ
れている。
【0048】また、左側のスライド板22Lには、この
スライド板22Lの摺動位置を検出するために複数の検
出孔22Lが摺動方向に沿って夫々間隔を離して順に
穿設されている。この際、複数の検出孔22Lは全部
で9個穿設されており、後述する図11に示した複数の
カムモード0〜9と対応している。また、スライド板2
2Lに形成した逃げ孔22L内を跨いでホトセンサ2
8が設けられており、更にホトセンサ28にはパルス計
数器29が接続している。そして、ホトセンサ28がス
ライド板22Lに穿設した複数の検出孔22Lに夫々
対向するごとにパルスを発生し、即ち、ホトセンサ28
はスライド板22(22L,22R)の摺動位置に対応
して後述のカムモードごとにパルスを発生するパルス発
生手段となっている。
【0049】一方、右側のスライド板22Rには曲げ片
22Rがシャーシ21の右側面21c側に突出形成さ
れており、この曲げ片22Rにイニシャルスイッチ3
0が当接した時にスライド板22(22L,22R)の
初期位置を検出しており、即ち、イニシャルスイッチ3
0はスライド板22の初期位置を検出する初期位置検出
手段となっている。
【0050】従って、スライド板22(22L,22
R)の摺動位置は、右側のスライド板22Rで検出した
初期位置を基準として、左側のスライド板22Lの摺動
によって発生するホトセンサ28からのパルスをパルス
計数器29で加減算することにより検出され、この際の
パルス数に応じて後述のディスク自動演奏装置の動作の
項で説明するように複数のカムモードが設定されるよう
になっている。
【0051】次に、右側のスライド板22R側でシャー
シ21の底面21a上には、前記したベーストレイ10
及びサブトレイ11に駆動力を伝達するためにギヤ31
が設けられており、このギヤ31は第2モータ33から
の回転を第2減速機構32で減速されて回転している。
また、シャーシ21の底面21a上の略中央に形成した
一対の切り起こし片21a,21aには、ベースト
レイ10とサブトレイ11とに駆動力を選択的に切り換
えるための切換レバー34が軸35を中心に上下方向
(矢印方向)に回動可能に支持されている。
【0052】この切換レバー34の軸35を介した一端
側にはピン部34aが左側のスライド板22L側に向か
って突出形成されており、このピン部34aはスライド
板22Lに形成した駆動力切り換えカム溝22Lに嵌
合している。この際、スライド板22Lに形成した駆動
力切り換えカム溝22Lは、スライド板22Lの摺動
位置に応じて高さが低いカム溝と高さが高いカム溝とが
複数の山形状に連接して形成されている。一方、切換レ
バー34の軸35を介した他端側には軸部34bがシャ
ーシ21の底面21a側に向かって突出形成されてお
り、この軸部34bにギヤ37が軸支されている。この
際、切換レバー34は、シヤーシ21とギヤ37との間
に設けた圧縮バネ36によりギヤ37側が上動するよう
に付勢されている。
【0053】また、切換レバー34の他端側に軸支した
ギヤ37は第2モータ33と連結したギヤ31と常時噛
合しており、且つ、切換レバー34の回動動作でギヤ3
7がギヤ31に沿って上下動している。
【0054】そして、切換レバー34のピン部34aが
スライド板22Lの摺動位置に応じて駆動力切り換えカ
ム溝22Lの高さが低いカム溝と嵌合する時には、切
換レバー34の他端側が軸35を介して反転されてギヤ
37が上動しており、このギヤ37の上動位置でギヤ3
7にアイドラギヤ38が噛合し、更にアイドラギヤ38
にサブトレイ駆動用ギア39が噛合しているため、第2
モータ33の駆動力がギヤ31,ギヤ37,アイドラギ
ヤ38,サブトレイ駆動用ギア39の順に伝達されるよ
うになっている。このサブトレイ駆動用ギア39には、
後述する図9に示したディスク演奏部50の第1,第2
スライド板55,62に形成したラック部55a,6
2aが常時噛合している。
【0055】一方、切換レバー34のピン部34aがス
ライド板22Lの摺動位置に応じて駆動力切り換えカム
溝22Lの高さが高いカム溝と嵌合する時には、切換
レバー34の他端側が軸35を介して反転されてギヤ3
7が下動しており、このギヤ37の下動位置でギヤ37
にベーストレイ駆動用第1ギア42が噛合している。こ
こで、ベーストレイ駆動用第1ギア42はシャーシ21
に植設した軸40の下方に軸着されており、且つ、シャ
ーシ21とベーストレイ駆動用第1ギア42との間に圧
縮バネ41が設けられていると共に、軸40の上方には
圧縮バネ41の付勢力を介してベーストレイ駆動用第1
ギア42と一体に回転するベーストレイ駆動用第2ギア
43が軸着されているため、第2モータ33の駆動力が
ギヤ31,ギヤ37,ベーストレイ駆動用第1ギア4
2,ベーストレイ駆動用第2ギア43の順に伝達される
ようになっている。
【0056】この際、ベーストレイ駆動用第1ギア42
とベーストレイ駆動用第2ギア43とを軸40上で上下
に分割した理由は、ベーストレイ10を手動で移動させ
る時にはベーストレイ駆動用第2ギア43のみを軽く回
転させ、一方、ベーストレイ10を自動で移動させる時
には駆動源と連結してベーストレイ駆動用第1,第2ギ
ア42,43を一体に回転させるためである。
【0057】従って、左側のスライド板22Lに形成し
た駆動力切り換えカム溝22Lと、上記構成部材31
〜43とが、ベーストレイ10とサブトレイ11とに駆
動力を選択的に伝達するように切り換えるためのトレイ
駆動力切換手段となっている。
【0058】次に、左側のスライド板22Lには階段状
カム溝22Lが形成され、且つ、右側のスライド板2
2Rにも階段状カム溝22R,22Rが形成されて
いる。この際、左右のスライド板22L,22Rの摺動
方向は互いに前後逆向きになるため階段状カム溝22L
と階段状カム溝22R,22Rとは向きが逆に形
成されている。これらの階段状カム溝22L,22R
,22Rは、サブトレイ11(11A〜11C)の
段数に応じて形成されており、実施例では上段のサブト
レイ11Aに対して高さが高いカム溝,中段のサブトレ
イ11Bに対して高さが中程度のカム溝,下段のサブト
レイ11Cに対して高さが低いカム溝が階段状に連接し
て形成されている。尚、高さが低いカム溝と高さが中程
度のカム溝との間には、後述の図11に示したカムモー
ドのうちでALL EJECTモードに対応できるカム
溝が形成されている。
【0059】そして、左右のスライド板22L,22R
に形成した階段状カム溝22L,22R,22R
と、これらの階段状カム溝22L,22R,22R
と対向してシヤーシ21の左右側面21b,21cに
形成した縦溝21b,21c21cとには、図9
に示したディスク演奏部50のベース板51の左右側面
51b,51cに固着した3個のピン52が嵌合してお
り、これによりスライド板22(22L,22R)の摺
動に伴って演奏位置でディスク演奏部50を支持しなが
らディスク演奏部50を一体的にサブトレイ11(11
A〜11C)の段数位置に応じて上下動させている。
【0060】更に、左側のスライド板22Lの上方部位
には、このスライド板22Lの摺動位置に応じて、所望
のサブトレイ11をベーストレイ10と一体に外部位置
に排出させるためのサブトレイ排出選択カム22L
上方に向かって突出形成されており、このサブトレイ排
出選択カム22Lについては前述したサブトレイ排出
機構部7の項で説明済みであるので、ここでの説明を省
略する。
【0061】<ディスク演奏部>図9はディスク演奏部
を説明するための斜視図である。図9に示した如く、デ
ィスク演奏部50の基台となるベース板51は、板金板
を用いて折り曲げ形成されており、平坦な底面51aの
左右及び後方を上方に折り曲げて左右側面51b,51
c及び後面51dが形成されていると共に、前方側はデ
ィスクを載置したサブトレイ11が進入できるように開
口されている。また、ベース板51の上方部位には、二
点鎖線で示したディスククランパ53を懸架したディス
ククランパ支持板54が取り付けられている。
【0062】また、ベース板51上には、第1スライド
板55が矢印方向に摺動自在に設けられている。この第
1スライド板55は、板金板を用いて平坦な底面55a
の前方内側でベース板51の右側面51c側を切り欠い
てここにサブトレイ駆動用ギア39に噛合するラック部
55aが形成され、且つ、このラック部55aの近
傍に切り起こし片55aが形成され、更に、ラック部
55aより後方に第1スライド板55の摺動を案内す
る長孔55a及び逆Z字状孔55aが穿設されてい
る。そして、第1スライド板55の長孔55a内には
ベース板51に固着したピン56が嵌合し、一方、第1
スライド板55の逆Z字状孔55a内にはベース板5
1上を軸57を中心に回動するロックレバー58の一端
側に固着したピン59が嵌合している。また、ロックレ
バー57は、軸57を介した他端側にピン60が固着さ
れている。
【0063】更に、第1スライド板55は、左側面55
bと間隔を離して対向した右側に切り起こし片55cが
上方に折り曲げ形成され、これらの左側面55b及び切
り起こし片55cにZ字状カム溝55b,55c
55cが形成されている。そして、これらのZ字状カ
ム溝55b,55c,55cは高さが低いカム溝
と高さが高いカム溝とを階段状に連接して形成してい
る。
【0064】また、ベース板51上で第1スライド板5
5の切り起こし片55cの外側に、樹脂材を用いて成形
した長尺なガイド部材61が取り付けられており、この
ガイド部材61には、縦溝61a,61bと、長尺な横
溝61cとが形成されている。
【0065】また、第1スライド板55上で切り起こし
片55cの外側に、板金板を用いた第2スライド板62
が矢印方向に摺動自在に設けられている。この第2スラ
イド板62には、サブトレイ駆動用ギア39に噛合する
ラック部62aが形成され、且つ、このラック部62a
の近傍に第1スライド板55の切り起こし片55a
嵌合して摺動を案内する長孔62bが穿設され、且つ、
長孔62bより後方にロックレバー57の他端に固着し
たピン60を係止するロック孔62cが開口して穿設さ
れ、更にロック孔62cの近傍にL字状曲げ片62dが
上方に向かって折り曲げ形成されている。
【0066】また、第2スライド板62のL字状曲げ片
62dには、サブトレイ11を引き出すためのサブトレ
イ引出部材63が樹脂材を用いて一体的に固着されてお
り、このサブトレイ引出部材63の後端部63aはガイ
ド部材61の横溝61cに嵌合している。
【0067】そして、サブトレイ駆動用ギア39の駆動
力により第2スライド板62のL字状曲げ片62dに固
着したサブトレイ引出部材63をサブトレイ11のボス
11g(図5)に係合させて、サブトレイ11をベース
トレイ台2内の待機位置から演奏位置まで引き出すと、
第2スライド板62の逆Z字状孔55aに嵌合したロ
ックレバー58のピン59によりロックレバー58が軸
57を中心に図示時計方向に回動するため、ロックレバ
ー58の他端側に固着したピン60が第2スライド板6
2のロック孔62cに進入して第2スライド板62をロ
ックする。これにより、サブトレイ引出部材63を介し
てディスクを載置したサブトレイ11が演奏位置でロッ
クされるようになっている。尚、ここでは、サブトレイ
11を演奏位置で後述のターンテーブル68より下方に
支持する支持部材の図示を省略する。
【0068】次に、第1スライド板55の底面55aの
上方で、左側面55bと切り起こし片55cとの間に
は、トラバース機構部65が上下動自在に設けられてい
る。上記トラバース機構部65は、トラバースベース6
6の底面66a上にモータの軸に固着した回転自在なタ
ーンテーブル68と、ディスクの径方向に移動自在な光
ピックアップ69とを取り付けている。
【0069】また、トラバースベース66の左右側面6
6b,66cに固着した複数のピン67を、第1スライ
ド板55の左側面55b及び切り起こし片55cに形成
したZ字状カム溝55b,55c,55cと、ベ
ース板51の左側面51bに形成した縦溝51b及び
ガイド部材61に形成した縦溝61a,61bとに嵌合
させることにより、サブトレイ駆動用ギア39の駆動力
により第1スライド板55が摺動する動作に伴って、ト
ラバース機構部65が一体的に低い位置と高い位置との
間を上下動するようになっている。
【0070】そして、トラバース機構部65が低い位置
を取り得る時には、サブトレイ11を待機位置と演奏位
置との間で引き出す時であり、一方、トラバース機構部
65が高い位置を取り得る時には、ターンテーブル68
に装着したデイスクをこの上方に設けたディスククラン
パ53に押し付けるためにトラバース機構部65が上動
する場合である。
【0071】<ディスク自動演奏装置の動作>図10は
本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作を制御する
制御部を示した構成図、図11は本発明に係わるディス
ク自動演奏装置のカムモードを説明するため図、図12
乃至図15は本発明に係わるディスク自動演奏装置の動
作フローを示したフロー図、図16は本発明に係わるデ
ィスク自動演奏装置の動作を説明するための側面図であ
る。
【0072】図10に示した如く、本発明に係わるディ
スク自動演奏装置1の動作を制御する制御部70は周知
のマイコン71を用いている。このマイコン71には、
PLAY又はEJECTを選択するモード選択釦72
と、上段,中段,下段のサブトレイ11A〜11Cに載
置したDISC3〜1を選択するディスク選択釦73
と、スライド板22(22L,22R)を駆動する第1
モータ27と、ベーストレイ10及びサブトレイ11を
選択的に駆動する第2モータ33と、スライド板22の
摺動位置に応じてホトセンサ28から出力したパルスを
計数するパルス計数器29と、スライド板22の初期位
置を検出するイニシャルスイッチ30とが接続されてい
る。
【0073】次に、図8及び図11に示した如く、本発
明の要部となるディスク自動演奏装置1のカムモード
は、シャーシ21上を摺動するスライド板22(22
L,22R)の摺動位置に応じて複数のカムモードが設
定されている。この複数のカムモード0〜9は、イニシ
ャルスイッチ30で検出したスライド板22Rの初期位
置を基準として、スライド板22Lに形成した複数の検
出孔22Lを検出するホトセンサ28からのパルスを
パルス計数器29で計数したパルス数と対応していると
共に、スライド板22Lに形成したサブトレイ排出選択
カム22Lのカム位置と、スライド板22Lに形成し
た駆動力切り換えカム溝22Lのカム位置と、スライ
ド板22L,22Rに形成した階段状カム溝22L
22R,22Rのカム位置とを組み合わせて設定し
ている。
【0074】従って、図10に示したモード選択釦7
2,ディスク選択釦73が押されると、マイコン71は
第1モータ27を動作させて、各釦72,73で選択し
たカムモードとなるようにスライド板22(22L,2
2R)を所定のカムモードと対応する摺動位置まで移動
させている。
【0075】ここで、複数のカムモード0〜9に応じた
動作フローとして、図12に示した“PLAY POS
ITIONのDISCのチエンジ”,図13に示した
“PLAY POSITIONにあるDISCのOPE
N”,図14に示した“PLAY POSITION以
外にあるDISCのOPEN”,図15に示した“PL
AY POSITIONにSUB TRAYが無い場合
の、OPEN DISCのCLOSE”などがあり、こ
れらの動作フローに従ってカムモードに応じたCAM
POSITION(摺動位置)を取り得るようにスライ
ド板22が移動している。
【0076】従って、本発明に係わるディスク自動演奏
装置1では、シャーシ21上を摺動するスライド板22
の摺動位置に応じて複数のカムモードを設定でき、これ
に伴って装置1の各構成部材による一連の制御をスライ
ド板22の摺動位置により連続的に行うことができ、且
つ、制御する構成部材の構造も簡単で部品点数も少ない
ので、装置1の制御を信頼性良く確実に行うことができ
る。
【0077】次に、図16(A)〜(C)を用いてディ
スク自動演奏装置1の動作を簡略に説明する。まず、図
16(A)に示した状態は、ディスク自動演奏装置1が
初期状態であり、ベーストレイ10がベーストレイ台2
(図1)内に収納されている状態である。また、ディス
クDを載置した3枚のサブトレイ11A〜11Cはベ
ーストレイ10上に係止された状態でベーストレイ台2
内の待機位置で待機している。一方、ディスクDを演
奏するためのディスク演奏部50はベーストレイ台2内
後方の演奏位置で下方に下がった位置で待機している。
【0078】次に、図16(B)に示した状態は、下段
のサブトレイ11Cをベーストレイ10に係止した状態
でベーストレイ10をベーストレイ台2外の外部位置ま
で引き出して、ここで下段のサブトレイ11Cに載置し
たディスクDを交換可能にし、中段のサブトレイ11
Bをベーストレイ台2内の待機位置で待機させると共
に、上段のサブトレイ11Aをベーストレイ台2内後方
の演奏位置まで引き出して、この上段のサブトレイ11
Aと対応する位置までディスク演奏部50を上昇させた
状態を示している。
【0079】次に、図16(C)に示した状態は、ベー
ストレイ10と一体に上段,中段のサブトレイ11A,
11Bをベーストレイ台2外の外部位置まで引き出し、
且つ、下段のサブトレイ11Cをベーストレイ台2内後
方の演奏位置まで引き出して、この上段のサブトレイ1
1Cと対応する位置までディスク演奏部50を下降させ
た状態を示している。
【0080】次に、図16(D)に示した状態は、ベー
ストレイ10と一体に3枚のサブトレイ11A〜11C
をベーストレイ台2外の外部位置まで引き出し、ここで
上段のサブトレイ11Aに載置したディスクDを交換
可能にした状態である。
【0081】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるディスク自
動演奏装置によると、とくに、シャーシ上を摺動するス
ライド板の摺動位置に対応した複数のカムモードを、パ
ルス発生手段のパルス数と、階段状カムのカム位置と、
駆動力切り換えカムのカム位置と、サブトレイ排出選択
カムのカム位置とを組み合わせて設定したため、装置の
各構成部材による一連の制御をスライド板の摺動位置に
より連続的に行うことができ、且つ、制御する構成部材
の構造も簡単で部品点数も少ないので、装置の制御を信
頼性良く確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるディスク自動演奏装置の全体構
成を説明するための斜視図である。
【図2】(A)〜(D)は本発明に係わるディスク自動
演奏装置を示した上面図,前面図,左側面図,右側面図
である。
【図3】本発明に係わるディスク自動演奏装置におい
て、シャーシ部にディスク演奏部を組み立てる状態を説
明するための斜視図である。
【図4】(A)〜(C)はベーストレイを説明するため
の平面図,前面図、右側面図である。
【図5】(A)〜(C)はサブトレイを説明するための
平面図,前面図、右側面図である。
【図6】サブトレイ排出選択機構部の動作を説明するた
めの前面図である。
【図7】フロントドア開蓋機構部の動作を説明するため
の側面図である。
【図8】シャーシ部を説明するための斜視図である。
【図9】ディスク演奏部を説明するための斜視図であ
る。
【図10】本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作
を制御する制御部を示した構成図である。
【図11】本発明に係わるディスク自動演奏装置のカム
モードを説明するため図である。
【図12】本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作
フローを示したフロー図である。
【図13】本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作
フローを示したフロー図である。
【図14】本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作
フローを示したフロー図である。
【図15】本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作
フローを示したフロー図である。
【図16】本発明に係わるディスク自動演奏装置の動作
を説明するための側面図である。
【図17】従来例における一例のディスクプレーヤを説
明するための外観斜視図である。
【図18】従来例における一例のディスクプレーヤにお
いて、ディスクのローディング動作を説明するための図
である。
【符号の説明】
1…ディスク自動演奏装置、 2…ベーストレイ台、 7…サブトレイ排出選択機構部、8…サブトレイ・セレ
クタ、 10…ベーストレイ、 11(11A〜11C)…サブトレイ、 20…シャーシ部、 21…シャーシ、 22(22L,22R)…スライド板、 22L…検出孔、 22L…駆動力切り換えカム溝、 22L,22R,22R…階段状カム溝、 22L…サブトレイ排出選択カム、 27…第1モータ、 28…ホトセンサ、 29…パルス計数器、 30…イニシャルスイッチ、 33…第2モータ、 34…切換レバー、 39…サブトレイ駆動用ギア、 42…ベーストレイ駆動用第1ギア、 43…ベーストレイ駆動用第2ギア、 50…ディスク演奏部、 D,D…ディスク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベーストレイ台外の外部位置と該ベースト
    レイ台内の待機位置とを引き出し自在に設けたベースト
    レイ上にディスクを載置したサブトレイを上下方向に複
    数段積みし、且つ、複数の前記サブトレイのうちで所望
    の該サブトレイを、前記ベーストレイと一体に前記外部
    位置に引き出す態様と、前記ベーストレイ台内の待機位
    置に待機させる態様と、前記待機位置から内部の演奏位
    置に引き出す態様とを選択的に取り得るように構成した
    ディスク自動演奏装置において、 前記ベーストレイ台を固定するシャーシと、 前記ベーストレイ台の下方で前記シャーシ上を摺動自在
    に設けられ、且つ、前記演奏位置でディスク演奏部を支
    持しながら該ディスク演奏部を前記サブトレイの段数位
    置に応じて上下動させる階段状カムを形成したスライド
    板と、 前記スライド板の初期位置を検出する初期位置検出手段
    と、 前記スライド板の摺動位置に対応した複数のカムモード
    ごとにパルスを発生するパルス発生手段と、 前記スライド板の初期位置を基準として、前記パルス発
    生手段から出力した前記パルスを加減算するパルス計数
    手段と、 前記スライド板の摺動位置に応じて、前記ベーストレイ
    と前記サブトレイとに駆動力を選択的に伝達するように
    切り換える駆動力切り換えカムを備えたトレイ駆動力切
    換手段と、 前記スライド板の摺動位置に応じて、所望の前記サブト
    レイを前記ベーストレイと一体に前記外部位置に排出さ
    せるためのサブトレイ排出選択カムを備えたサブトレイ
    排出選択手段とを具備してなり、 前記スライド板の摺動位置に対応した前記複数のカムモ
    ードを、前記パルス発生手段のパルス数と、前記階段状
    カムのカム位置と、前記駆動力切り換えカムのカム位置
    と、前記サブトレイ排出選択カムのカム位置とを組み合
    わせて設定したことを特徴とするディスク自動演奏装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100361220C (zh) * 2002-06-10 2008-01-09 富士通天株式会社 光盘再生装置
JP2009512103A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 パナソニック株式会社 ディスクチェンジャ
JP2009512102A (ja) * 2005-10-18 2009-03-19 パナソニック株式会社 ディスクチェンジャ

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