JPH10228142A - 画像形成装置及び方法 - Google Patents

画像形成装置及び方法

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JPH10228142A
JPH10228142A JP9033460A JP3346097A JPH10228142A JP H10228142 A JPH10228142 A JP H10228142A JP 9033460 A JP9033460 A JP 9033460A JP 3346097 A JP3346097 A JP 3346097A JP H10228142 A JPH10228142 A JP H10228142A
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JP
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image
light amount
light
writing
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Application number
JP9033460A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Onishi
一幸 大西
Hideo Matsuda
英男 松田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー濃度測定のために形成される潜像が,
通常プリント時の潜像に比べてなだらかな傾斜を持つよ
うにし,画像形成条件を変化させた場合に得られる濃度
変化,および線幅変化が大きくなり,誤差の少ない濃度
測定が可能となり,よって正確な画像形成条件へのフィ
ードバックができる。 【解決手段】 3種類の現像バイアス電圧が異なるトナ
ー像の濃度34−a,34−b,34−cから,あらか
じめ実験等で決めた基準値35となる現像バイアス電圧
36を求め,これを作像時の現像バイアス電圧に設定す
る。プロセス補正のバイアス電圧補正量の計算方法で
は,トナー像を作成した際の現像バイアス電圧よりも約
20V低い電圧で基準値と同じセンサ出力が得られたた
め,作像動作時の現像バイアス電圧を約20Vだけ下げ
れば良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式複写機
やレーザービームプリンタ等の画像形成装置及び方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やレーザービーム
プリンタ等において,温湿度等の環境変化や経時変化に
よる画質劣化を防ぐために,種々の方式が提案されてき
た。そのひとつとして,感光体上,あるいは感光体と接
して配された転写部材上に所定条件で中間調のトナー像
を形成して反射型光センサで反射光量を読み取り,基準
値との差から画像形成のための制御パラメータを制御す
る方式がある。例えば特開昭60−260066号公報
では,感光体上に明暗2種類の濃度のトナー像を形成
し,2つの反射型センサでその濃度を読み取る例が記載
されている。
【0003】従来の複写機では,原稿からの反射光を直
接感光体に導くアナログ方式が主流であったために,形
成されるトナー像は均一な露光で作成されていたが,レ
ーザー光等によって露光を行うデジタル方式では,形成
されるトナー像は微視的には一定光量で形成されたドッ
トあるいは線となり,これを巨視的に反射型センサで平
均的に読み取ることになる。
【0004】このため,例えば特開平3−101773
号公報では,トナー濃度の異なる少なくとも2種類のト
ナー像パターンのトナー付着量を検知する例が提案され
ている。即ち,ほぼ一定面積あるいは一定線幅の微少パ
ターンの密度によって巨視的な濃度を得ていることにな
る。
【0005】レーザービーム等の光量分布は一般に山型
の分布となっており,感光体に形成される潜像の形はこ
の分布に依存する。また,べた画像を書き込んだ際に,
感光体の駆動むら等によって走査線の隙間が発生し,非
露光部分が画像に現れないようにするために,実際の書
き込み解像度よりも大きなビーム径を設定するのが一般
的である。このため,一般的には隣接する走査線の露光
が一部重なって潜像が形成される。
【0006】また,中間調のトナー濃度を得るために高
速にレーザーを変調する手段を持つ方式もあるが,変調
はあくまで主走査方向だけであり,副走査方向の露光パ
ターンを大きく変えることは不可能である。
【0007】更に高速なレーザー変調装置はコストがか
かり,これらを省略した2値プリンタもある。この場合
には,走査線の1〜3本おきにレーザーを点灯させるこ
とで擬似的に中間調濃度を形成できるが,ビーム径が実
際の解像度よりも大きいために,隣接走査線の重なりが
発生し,書き込みを行っていない部分も露光されて,作
像条件によってはトナーが付着し,条件を変化させると
急激に濃度が変化する。
【0008】これを避けるために書き込み密度を下げる
と,レーザーのビーム径で副走査方向の線幅が決まるた
めに,作像条件を変えてもあまり濃度が変化しないとい
った問題が発生する。
【0009】このように,従来の方法では,条件変化に
対する変化が急激な場合や,作像条件を変化させても濃
度変化が不十分な場合があり,精度の良い濃度測定が困
難であった。これは,トナー像の線幅を測定する場合で
も同様である。
【0010】中間調の一様な濃度のトナー像を形成する
ために,レーザー等による露光を,数本の走査線毎に行
う方法があるが,感光体の駆動むら等によって走査線の
間隔が変化し,露光の重なり具合が変化して濃度むらが
発生する不具合があった。
【0011】また,線幅を測定する場合には,重なりに
よって線幅が十分に測定できない場合がある。これを避
けるために,書き込み間隔を長くすると上記の課題が発
生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように,従来の
方法では,条件変化に対する変化が急激な場合や,作像
条件を変化させても濃度変化が不十分な場合があり,精
度の良い濃度測定が困難であった。これは,トナー像の
線幅を測定する場合でも同様である。
【0013】そこで、本発明では、トナー濃度測定のた
めに形成される潜像が,通常プリント時の潜像に比べて
なだらかな傾斜を持つようにし、画像形成条件を変化さ
せた場合に得られる濃度変化,および線幅変化が大きく
なり,誤差の少ない濃度測定が可能となり,よって正確
な画像形成条件へのフィードバックができる画像形成装
置及び方法を提供することを目的とする。
【0014】更に、感光体の駆動むらが発生した場合で
も,隣接する1周期の露光パターンが重ならず,駆動む
らによる濃度変化が現れにくく、正確な濃度測定が可能
となる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像形成
装置は、少なくとも2段階に光量を切り替えられる書き
込み手段と,前記書き込み手段を用いて感光体あるいは
転写体上に形成されたトナー像の濃度あるいは線幅を読
み取って画像形成に関わるパラメータを変更する手段
と,トナー像の書き込み時に,互いに潜像が干渉し合う
間隔で前記書き込み手段の光量を周期的に切り替えるこ
とを特徴とするトナー濃度測定機能を有する画像形成装
置である。
【0016】請求項2記載の画像形成装置では、前記光
量切り替えの周期は,光量切り替えの1周期が隣接する
周期と互いに潜像が干渉し合わない間隔に設定されたこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項3記載の画像形成装置では、前記光
量切り替えの1周期は,最小光量から最大光量へと増
加,あるいは最大光量から最小光量へと減少,あるいは
前記増加と減少の組み合わせに設定されたことを特徴と
するものである。
【0018】請求項4記載の画像形成装置は、前記書き
込み手段はレーザー光による走査を行うものであり,前
記最大光量は,通常の書き込み時の光量と同等であり,
かつ他の光量による露光は,前記最大光量による露光の
中心軸ではほぼ0であることを特徴とするものである。
【0019】請求項5記載の画像形成装置は、前記書き
込み手段はレーザー光による走査を行うものであり,前
記1周期の合成露光量の最大値は,通常の書き込み時の
光量と同等であることを特徴とするものである。
【0020】請求項6記載の画像形成装置は、作像系の
特性を測定するためのトナー像作成時は,副走査方向の
走査密度を変えることを特徴とするものである。
【0021】請求項7記載の画像形成方法は、少なくと
も2段階に光量を切り替えられる書き込みステップと,
前記書き込みステップにて感光体あるいは転写体上に形
成されたトナー像の濃度あるいは線幅を読み取って画像
形成に関わるパラメータを変更するステップと,トナー
像の書き込み時に,互いに潜像が干渉し合う間隔で前記
書き込みの光量を周期的に切り替えるステップを特徴と
する画像形成方法である。
【0022】請求項1記載の画像形成装置及び請求項7
記載の画像形成方法によれば、トナー濃度測定のために
形成される潜像が,通常プリント時の潜像に比べてなだ
らかな傾斜を持つために,画像形成条件を変化させた場
合に得られる濃度変化,および線幅変化が大きくなり,
誤差の少ない濃度測定が可能となり,よって正確な画像
形成条件へのフィードバックができる。
【0023】請求項2記載の画像形成装置によれば、感
光体の駆動むらが発生した場合でも,隣接する1周期の
露光パターンが重ならず,駆動むらによる濃度変化が現
れにくい。よって,正確な濃度測定が可能となる。
【0024】請求項3記載の画像形成装置によれば、光
量切り替えの設定数が少なくても,合成された露光パタ
ーンの画像形成条件に対する変化量を大きく設定でき,
誤差の少ない濃度測定が可能となる。
【0025】請求項4記載の画像形成装置によれば、通
常書き込み時の光量と同等の最大光量で濃度測定パター
ンが形成されるために,画像形成条件の補正量計算にお
いて,補正量計算式が簡略化される。
【0026】請求項5記載の画像形成装置によれば、通
常書き込み時の光量と同等の最大光量で濃度測定パター
ンが形成されるために,画像形成条件の補正量計算にお
いて,補正量計算式が簡略化される。
【0027】請求項6記載の画像形成装置によれば、レ
ーザービーム径等と書き込み解像度との関係によって滑
らかな合成露光パターンが形成できないような場合で
も,走査密度の変更によって適切な合成露光パターンを
形成できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の画
像形成装置及び方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0029】本発明をカラーレーザープリンタに応用し
た例について,各実施の形態例毎に以下に説明する。な
お,ここではレーザー方式による実施形態例を述べてい
るが,その他の方式による書き込みでも応用可能であ
る。また,トナー濃度測定による作像条件の補正方法は
以下に述べる方法に限定されるものでは無い。
【0030】(第1の実施の形態)図1は本発明を実施
したカラープリンタの概略断面図である。感光体1は図
中の矢印方向に,図示されないステッピングモータによ
り回転する。
【0031】帯電器2により所定の電位に帯電された感
光体は,LSU(Laser Scanning Un
it)(レーザー走査ユニット)3からのレーザービー
ムにより露光され,静電潜像が形成される。露光位置の
回転下流側には,イエロー,マゼンタ,シアン,黒の4
色の現像ユニット4−a,4−b,4−c,4−dが順
に配置されており,1回の露光毎に1つの現像ユニット
が選択的に駆動されて現像が行われる。
【0032】転写ドラム5は感光体1を駆動するモータ
によって,感光体1と同じ周速度で,図の矢印方向に回
転駆動される。転写ドラム5は,CPU6,D/A変換
器7−c,転写用高圧電源8−cによって,任意の電圧
を印加可能に構成されている。用紙カセット9から給紙
された用紙は,ローラ10によって転写ドラム5に巻き
付けられる。
【0033】感光体1上に形成されたトナー像は,感光
体1と転写ドラム5の接点で,転写ドラム5上の用紙へ
と転写され,転写されなかったトナーは感光体クリーナ
11によって除去され,除電ランプ12により不要な電
荷が除去される。カラープリントであれば,用紙を転写
ドラム5に巻き付けたままで,必要な回数,帯電,露
光,現像,転写,クリーニング,除電のプロセスが実行
され,用紙上で複数色が重ねられる。通常,4色の重ね
合わせ完了と共に用紙は剥離爪13によって定着ユニッ
ト14へと導かれ,排紙トレー17に排出される。
【0034】作像部の特性変化を補正する場合には,用
紙が転写ドラム5に巻き付けられることなく,感光体1
上に形成されたトナー像が転写ドラム5表面に直接転写
される。
【0035】プリント時には,図示されない画像コント
ローラから,プリントすべき文字や画像データに対応し
たレーザー制御信号がレーザー15に送り込まれる。
【0036】レーザーの制御はCPU6からも可能とな
っており,LSU3の回転に同期してレーザーのオン・
オフ,およびレーザーパワーの制御が可能となってい
る。これにより,CPU6の制御で感光体1の所定の部
分にだけ潜像を形成することが可能である。現像ユニッ
トにはCPU6からD/A変換器7−bを通して任意の
現像バイアス電圧を印加可能となっている。また,帯電
器に接続された高圧電源8−aは直接CPU6からオン
・オフ制御される。
【0037】転写ドラム5に対向して転写ドラム上のト
ナー像濃度を読み取るトナー濃度センサが設けられてい
る。トナー濃度センサは,発光部16−aと受光部16
−bとから構成されており,発光部はD/A変換器7−
aに,受光部はA/D変換器18にそれぞれ接続され,
CPU6から発光光量の制御,および受光光量の読み取
りが可能となっている。
【0038】図2は転写ドラム5と基準反射部材,およ
び転写ドラム5のホームポジション検知センサ等の関係
を示している。転写ドラム5側面にはアクチュエータ1
9が設けられており,転写ドラム5が1回転する毎に,
転写ドラム側面に対向する位置に設けられた転写ドラム
ホームポジション検知センサ20の受光部と発光部との
間を遮蔽する。
【0039】CPU6は転写ドラムホームポジション検
知センサ20の出力変化から転写ドラムの回転位置を検
出できるように構成されている。転写ドラム5の円筒面
は,その表面に転写されたカラートナー像の濃度を検出
するために黒色にされている。
【0040】転写ドラム5円筒面上のアクチュエータ1
9と一定の位置関係となる部分には,トナー濃度センサ
の補正基準,および黒トナー像の濃度測定のための白塗
装部21が設けられている。白塗装部は,転写ドラムの
非画像域27に設けられている。 図3は,CPU6の
周辺回路の概略ブロック図である。I/Oポート17は
レーザー制御ブロック28を通してレーザー15,およ
びポリゴンミラーの同期センサ33へ,また感光体およ
び転写ドラムの駆動モータ29の制御パルス出力,帯電
器8−aのオン・オフ出力,転写ドラムホームポジショ
ン検知センサ20の入力等に接続されている。
【0041】また8ビットのD/A変換器7−a,7−
b,7−cにより,トナー濃度センサ発光部光量16−
a,現像バイアス電圧用高圧電源出力8−b,転写電圧
用高圧電源出力8−cが個々に制御される。トナー濃度
センサ受光部出力16−bは8ビットのA/D変換器1
8に接続され,CPU6が受光光量を読み取れる。
【0042】タイマ30は一定間隔でCPU6に割り込
みをかけるように構成されており,転写ドラムホームポ
ジション検知センサ20からの信号からどれだけ時間が
経過したかによって,容易に転写ドラムの回転位置をC
PU6が検知可能となっている。ROM31には制御プ
ログラムや各種の制御パラメータが格納されており,R
AM32はプログラム実行のためのワークエリア等に使
用される。
【0043】レーザー制御ブロック28へは,レーザー
オン・オフ信号23,レーザー光量切り替え信号24が
入力されると共に,同期センサ33からの信号25が返
される。レーザー光量切り替え信号がHighの場合
は、通常プリント時の光量が与えられ,Lowの場合は
通常プリント時の約20%前後の光量となる。
【0044】同期センサ33は,非画像域でレーザー光
が入射するようにLSU3内に設けられており,レーザ
ー光の入射によって,1走査の開始前に1回だけ信号を
出力する。レーザー光量切り替え信号は,同期センサ3
3の検知時,あるいはレーザーのオン・オフ信号をオフ
するタイミングでCPU6によって切り替えればよい。
レーザー光量切り替え信号は,CPU6からソフトウェ
アによって制御されるため,あまり高速な応答を必要と
せず,1走査線毎に切り替える程度の応答速度でよいた
め,レーザー制御回路も簡易な構成で済む。
【0045】図4は,上記構成のプリンタで,環境条件
等による作像プロセスの特性変化を補正するための概略
動作手順を示したものである。
【0046】感光体1および転写ドラム5を回転開始さ
せ(ステップ1。以下単に「S1」という。),白塗装
部がトナー濃度センサ位置まで達するのを待って(S
2),トナー濃度センサの補正を行う(S3)。これ
は,センサばらつきを補正するために行う。
【0047】レーザーのオン・オフ,および光量切り替
え制御を行って数cm四方の静電潜像を3つ形成し,シ
アン・トナーによるトナー像を作成する(S4)。この
とき,シアン現像槽には順次約50Vずつ異なった現像
バイアス電圧が印加され,3つのトナー像は3種類の現
像バイアス電圧で現像される。
【0048】3種類のシアン・トナー像が感光体から転
写ドラムに転写され(S5),トナー濃度センサ直下に
来た段階で(S6),受光部出力のA/D変換値が順次
読み取られる(S7)。濃度測定結果を元にシアン現像
ユニットに印加する現像バイアス電圧の補正量計算を行
う(S8)。
【0049】上記S4〜S8と同じ動作をマゼンタ,イ
エロー,黒に対して実行する(S9〜S23)。ただ
し,シアン,マゼンタ,イエローについては,転写ドラ
ムの白塗装部をはずした領域(黒色部分)へ転写を行
い,黒トナーの転写は白塗装部上へ行う。
【0050】現像バイアス電圧の補正量計算は種々の方
法が可能であるが,ここでは図5に示すように,3種類
の,現像バイアス電圧が異なるトナー像の濃度34−
a,34−b,34−cから,あらかじめ実験等で決め
た基準値35となる現像バイアス電圧36を求め,これ
を作像時の現像バイアス電圧に設定する。
【0051】図5はプロセス補正のバイアス電圧補正量
の計算方法を示す。
【0052】図5では,トナー像を作成した際の現像バ
イアス電圧よりも約20V低い電圧で基準値と同じセン
サ出力が得られたため,作像動作時の現像バイアス電圧
を約20Vだけ下げれば良い。
【0053】図6は,通常プリント時の光量だけでトナ
ー像を作成した一例の,副走査方向の露光分布を示した
ものである。
【0054】横軸の数値はサンプル数,縦軸の数値は光
量の相対値で示している。41は通常プリント時の1走
査線だけの光量分布,40は各走査線によって合成され
る総露光量の光量分布であり,Aの部分は1ライン毎に
露光と非露光を実施した場合,Bの部分は3ラインに1
ラインだけ露光を実施した場合である。あきらかに,合
成された露光分布,すなわち静電潜像の予想される分布
は,1ラインだけの露光分布とほとんど同じ形である。
【0055】図6の山型部分のうち,現像バイアス電圧
によって決まる一定レベル以上にのみトナーが付着する
が,現像バイアス電圧を変えれば,トナーが付着する部
分の断面長,即ち形成される線幅が変化し,その結果,
一定面積内でトナーが付着する面積が変化するため,ト
ナー濃度変化として検出される。
【0056】図7は本実施の形態例のトナー像作成時の
図6と同様な光量分布図である。41は通常プリント時
と同じ光量で走査したときの光量分布,38は通常プリ
ント時の20%の光量で,41の隣接走査線上を走査し
た場合の光量分布,39は41と38とを合成した光量
分布である。
【0057】合成された特性39の傾きが,図6よりも
なだらかになっており,現像バイアス電圧の変化に対し
て形成される線幅の変化量が大きくなる。そのため,現
像バイアス電圧を変化させてトナー濃度の測定を行う際
に,トナー濃度変化量がより確実に測定でき,測定精度
が向上する。
【0058】なお,このような補正システムを構築する
ために,あらかじめ種々の条件によってトナー像の作成
と実際に必要となる補正量を測定し,低下させた光量を
含めて測定したトナー濃度から適切な現像バイアス電圧
を求めるための補正量を設定し,CPU6による演算を
実行すればよい。
【0059】良好なトナー像濃度測定を行うためには,
得られる潜像の分布が作像条件の変更に対して直線的
で,急激に変化しないことが望ましい。
【0060】そのために,副走査方向の線密度に対して
レーザーのビーム径を変更できれば所望の潜像分布が得
られるが,レーザービーム径の変更は非常に困難であ
る。
【0061】(第2の実施の形態例)本実施の形態例で
は,感光体の駆動むらが発生した場合でも,隣接する1
周期の露光パターンが重ならず,駆動むらによる濃度変
化が現れにくく、正確な濃度測定が可能となる画像形成
装置を提供する。
【0062】本実施の形態例では,第1の実施の形態例
に対して,レーザーの制御タイミングと光量の低下量が
異なるのみである。図8は図6,7と同様な形で,第2
の実施の形態例により得られた露光分布である。
【0063】走査線の5本周期で像形成を行うために,
各周期の間隔が空き,仮に感光体の駆動むらによって各
グループの間隔が狭まっても,互いの潜像が干渉して濃
度測定に影響を与えにくくなっている。光量を落とした
露光と通常プリント時の露光との干渉は発生し得るが,
光量を落としているために影響が緩和される。
【0064】(第3の実施の形態例)本実施の形態例で
は,精度のよい濃度測定が行えるようにするには,現像
バイアス等の条件の変更に伴って,トナーが付着する面
積が直線的に,しかも大きく変化する必要がある。光量
の切り替えに要する装置を簡略化するために2段階程度
の切り替えにした場合,十分なトナー付着面積の変化が
得られない場合があるからである。
【0065】そこで本実施の形態例は既に第1および2
の実施の形態例で説明されているように、図7,8で示
すように、露光パターンを,低下光量→通常光量→低下
光量と切り替えることで,トナー像の線幅変化は線の両
側で変化量が大きくなるようにされるため,効率良く測
定精度を向上できる。
【0066】(第4の実施の形態例)本実施の形態例で
は、作像条件の決定を容易にするために,トナー像作成
時の最大光量は,画像形成時の光量であることが望まし
い。
【0067】本実施の形態例は図8に示されるように,
通常プリント時の単独光量と同じ光量で最大光量の書き
込み41を行い,かつ,低下した光量での書き込みは,
最大光量での書き込みの中心部分でほぼ0となるよう
に,レーザー光量と低下光量による書き込み位置を設定
したものである。
【0068】これにより,最大光量での濃度はプリント
時の光量とほぼ同じであるために,濃度測定後に大幅な
換算等の補正をして作像条件の設定をする必要がない。
また,光量切り替えのために1種類の光量だけを追加す
ればよく,回路コストの大きな上昇を招かない。
【0069】(第5の実施の形態例)最良なトナー像濃
度測定を行うために,最大光量以外の書き込みが最大光
量での書き込みの中心部とオーバーラップを避けられな
い場合が多い。そこで、第5の実施の形態例が考えられ
る。
【0070】図9は本実施の形態例でのCPU周辺の回
路構成を示したブロック図である。図3との差異は,レ
ーザー光の切り替え信号が1本追加された点だけであ
る。
【0071】追加された信号線42をHighに,信号
線24をLowに設定すると,レーザー光量は通常プリ
ント時の約90%程度になる。
【0072】また,信号線42をLowに,信号線24
をHighに設定した場合は,レーザー光量は通常プリ
ント時の約40%程度になる。
【0073】図10は本実施の形態例での光量分布を示
したものである。約40%程度の光量による露光45に
よって,約90%程度の光量による露光走査の中心部4
3でも通常プリント時の約10%程度の露光が行われ,
合成された露光分布44は最大露光量がほぼ通常プリン
ト時と同じ露光量となる。
【0074】これにより,最大光量での濃度はプリント
時の光量とほぼ同じであるために,濃度測定後に大幅な
換算等の補正をして作像条件の設定をする必要がない。
【0075】(第6の実施の形態例)良好なトナー像濃
度測定を行うためには,得られる潜像の分布が作像条件
の変更に対して直線的で,急激に変化しないことが望ま
しい。そのために,副走査方向の線密度に対してレーザ
ーのビーム径を変更できれば所望の潜像分布が得られる
が,レーザービーム径の変更は非常に困難である。そこ
で、第6の実施の形態例が考えられる。
【0076】図11,12は本実施の形態例での露光分
布図である。図11は,これまでの実施の形態例よりも
ビーム径を絞っていった場合に発生する露光パターンを
示している。ビーム径を絞ることは,パルス幅変調等で
の階調再現性を向上させるが,隣接ライン間での重なり
は減少するために,図11では合成された露光分布48
−aが階段状となってしまい,46−aの光量を変えて
も良好な合成露光分布は得られない。
【0077】そのため,現像バイアス電圧の変化に対し
て直線的な濃度変化が得られず,精度のよい測定ができ
なくなる。
【0078】本実施の形態例では,トナー濃度測定時に
は図3の29で示した感光体1,および転写ドラム5の
駆動モータの駆動パルス周波数が通常プリント時の2/
3倍に落とされる。
【0079】そのため,ビーム径に対する走査線間隔が
実質的に密となって図12に示すような合成露光分布4
8−bが得られる。これによって,良好なトナー濃度測
定が可能となる。
【0080】その他、本発明は上記しかつ図面に示した
実施の形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲内で適宜変形して実施できることは勿論であ
る。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置又は請求項
7記載の画像形成方法によって、トナー濃度測定のため
に形成される潜像が,通常プリント時の潜像に比べてな
だらかな傾斜を持つために,画像形成条件を変化させた
場合に得られる濃度変化,および線幅変化が大きくな
り,誤差の少ない濃度測定が可能となり,よって正確な
画像形成条件へのフィードバックができる。
【0082】請求項2記載の画像形成装置によって、感
光体の駆動むらが発生した場合でも,隣接する1周期の
露光パターンが重ならず,駆動むらによる濃度変,化が
現れにくい。よって,正確な濃度測定が可能となる。
【0083】請求項3記載の画像形成装置によって、光
量切り替えの設定数が少なくても,合成された露光パタ
ーンの画像形成条件に対する変化量を大きく設定でき,
誤差の少ない濃度測定が可能となる。
【0084】請求項4記載の画像形成装置によって、通
常書き込み時の光量と同等の最大光量で濃度測定パター
ンが形成されるために,画像形成条件の補正量計算にお
いて,補正量計算式が簡略化される。
【0085】請求項5記載の画像形成装置によって、通
常書き込み時の光量と同等の最大光量で濃度測定パター
ンが形成されるために,画像形成条件の補正量計算にお
いて,補正量計算式が簡略化される。
【0086】請求項6記載の画像形成装置によって、レ
ーザービーム径等と書き込み解像度との関係によって滑
らかな合成露光パターンが形成できないような場合で
も,走査密度の変更によって適切な合成露光パターンを
形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカラープリンタの概略
を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態のカラープリンタの転写
ドラムとセンサ,白塗装部の構成を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態のカラープリンタのCP
U周辺のブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態のカラープリンタのプロ
セス補正動作手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態のカラープリンタのプロ
セス補正のバイアス電圧補正量の計算方法を示す図であ
る。
【図6】本発明の一実施の形態のカラープリンタの通常
プリント時の光量だけで形成された露光分布を示す図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施の形態のカラープリンタの
方法で形成された露光分布を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のカラープリンタの
方法で形成された露光分布を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態のカラープリンタの
CPUの周辺ブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態のカラープリンタ
の方法で形成された露光分布を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態と比較した、カラ
ープリンタの方法で形成された露光分布を示す図であ
る。
【図12】本発明の第6の実施の形態のカラープリンタ
の方法で形成された露光分布を示す図である。
【符号の説明】
6 CPU 7−a,7−b,7−c D/A変換器 8−a 帯電器 8−b 現像バイアス電圧用高圧電源出力 8−c 転写電圧用高圧電源出力 15 レーザー 16−a トナー濃度センサ発光部光量 16−b トナー濃度センサ受光部出力 17 I/Oポート 18 A/D変換器 20 転写ドラムホームポジション検知センサ 23 レーザーオン・オフ信号 24 レーザー光量切り替え信号 25 同期センサからの信号 28 レーザー制御ブロック 29 感光体および転写ドラムの駆動モータ 30 タイマ 31 ROM 32 RAM 33 ポリゴンミラーの同期センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2段階に光量を切り替えられ
    る書き込み手段と,前記書き込み手段を用いて感光体あ
    るいは転写体上に形成されたトナー像の濃度あるいは線
    幅を読み取って画像形成に関わるパラメータを変更する
    手段と,トナー像の書き込み時に,互いに潜像が干渉し
    合う間隔で前記書き込み手段の光量を周期的に切り替え
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記光量切り替えの周期は,光量切り替
    えの1周期が隣接する周期と互いに潜像が干渉し合わな
    い間隔に設定されたことを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記光量切り替えの1周期は,最小光量
    から最大光量へと増加,あるいは最大光量から最小光量
    へと減少,あるいは前記増加と減少の組み合わせに設定
    されたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記書き込み手段はレーザー光による走
    査を行うものであり,前記最大光量は,通常の書き込み
    時の光量と同等であり,かつ他の光量による露光は,前
    記最大光量による露光の中心軸ではほぼ0であることを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記書き込み手段はレーザー光による走
    査を行うものであり,前記1周期の合成露光量の最大値
    は,通常の書き込み時の光量と同等であることを特徴と
    する請求項1,2又は3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 作像系の特性を測定するためのトナー像
    作成時は,副走査方向の走査密度を変えることを特徴と
    する請求項1ないし4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも2段階に光量を切り替えられ
    る書き込みステップと,前記書き込みステップにて感光
    体あるいは転写体上に形成されたトナー像の濃度あるい
    は線幅を読み取って画像形成に関わるパラメータを変更
    するステップと,トナー像の書き込み時に,互いに潜像
    が干渉し合う間隔で前記書き込みの光量を周期的に切り
    替えるステップを特徴とする画像形成方法。
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