JPH10228016A - アクティブマトリクス液晶表示パネル - Google Patents
アクティブマトリクス液晶表示パネルInfo
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- JPH10228016A JPH10228016A JP9029032A JP2903297A JPH10228016A JP H10228016 A JPH10228016 A JP H10228016A JP 9029032 A JP9029032 A JP 9029032A JP 2903297 A JP2903297 A JP 2903297A JP H10228016 A JPH10228016 A JP H10228016A
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Abstract
て、広い視角範囲内で階調反転を起こさず良好な表示特
性を得る。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板Aは、透明ガ
ラス基板6上に、複数の対向電極2と、これと平行な複
数の画素電極3と、薄膜トランジスタと、配向膜11と
が形成してある。カラーフィルター基板Cは、透明ガラ
ス基板6の片面に配向膜26が、他面にプラスチック製
フィルムからなる光学補償層5が設けてある。両基板は
配向膜同士が対向するように配置され、両基板の外側に
偏光板4、11が配設され、配向膜11間には正の屈折
率異方性を有する液晶層7が設けてある。光学補償層5
は負の一軸屈折率異方性を有し、液晶層7中で発生する
リターデーションをキャンセルして黒表示部の白浮きを
抑制することができる。
Description
挟んだ構造のアクティブマトリクス液晶表示パネルに関
する。
して薄膜電界効果型トランジスタ(以下「TFT」と記
す)を有するアクティブマトリクス液晶表示パネルは、
高品位の画質が得られるため、携帯型コンピュータの表
示デバイスあるいは最近では省スペースタイプのデスク
トップコンピュータのモニターなどとして幅広く用いら
れている。
として、視野角特性を向上させるために、横方向電界を
利用したいわゆるインプレインスイッチングモード(以
下「IPS」と記す)と呼ばれる方式を採用したアクテ
ィブマトリクス液晶表示パネルが提案されている。その
一例が、1995年10月16日〜18日開催の「アジ
アディスプレイ’95」にて発表され、その予稿集に記
載の論文「Principlesand Characteristics of Electro
-Optical Behaviour with In-Plane Switching Mode」
に開示されている。この液晶パネルは、図11に示すよ
うに、液晶層をはさむ一対の基板40のうちの一方に、
互いに平行な線状の画素電極41および対向電極42が
形成され、他方の基板には電極が形成されない構成であ
る。そして、両基板のそれぞれの外側に偏光板43、4
4が配設され、両偏光板43、44の偏光軸45、46
は互いに直交している。すなわち、両偏光板43、44
はクロスニコルの位置関係にある。画素電極41と対向
電極42との間に電圧が印加されて、液晶層面に平行な
横方向電界47が生じることにより、液晶分子のダイレ
クタの向きが初期配向方向48から変化し、これによっ
て透過光が制御されるものである。
「TN」と記す)の場合には、液晶分子が液晶層面から
3次元的に立ち上がるので、立ち上がった液晶分子のダ
イレクタに平行な方向から見たときと、液晶層の法線方
向から見たときとで、見え方が変わってくる。そして、
液晶表示パネルを斜め方向から見た場合に、印加電圧と
透過光量との関係が大きく異なってしまうという問題が
ある。具体的には、電圧−透過率特性を図12に例示し
ているように、TNモードの液晶表示パネルを正面から
見た場合には、印加電圧が2Vくらいからは電圧が高く
なるにつれて透過率が低くなる単調な減少曲線となって
いるのに対して、斜めから見た場合には、印加電圧の増
大にともなって透過率が一旦低下し電圧2Vくらいで透
過率が0になった後、電圧が高くなるにつれて再び透過
率が高くなり、電圧が3Vを越えるあたりから透過率が
低くなるというように、極値をもった複雑な曲線とな
る。したがって、正面から見た場合の電圧−透過率特性
に基づいて駆動電圧を設定すると、斜めから見た場合
に、白表示部が黒くつぶれたり、黒表示部が白っぽくな
るなど、階調反転が生じる恐れがある。結局、通常はT
Nモードの液晶表示パネルの左右40度、上15度、下
5度くらいの視野角の範囲でのみ表示が正しく視認さ
れ、使用可能である。もちろん、液晶表示パネルの設置
方法によって上下左右の方向は変更可能である。
子が液晶層面にほぼ平行な向きにのみ(2次元的に)動
くので、TN方式に比べて、広い視角から見て、ほぼ同
様な画像を得ることができるという利点がある。具体的
には、上下左右40度くらいの視野角の範囲で使用可能
である。
状態と偏光板の設定の仕方により、様々な構成の液晶表
示パネルが提案されている。前記した図11の例では、
液晶層が両基板で同一方向に界面配向処理が施され、2
枚の偏光板のうちの片方の偏光軸が配向方向と平行であ
る。この液晶表示パネルは、初期配向状態において液晶
分子のダイレクタが界面配向処理方向に均一に配向され
て、電圧無印加時に黒を表示し、電圧印加時にダイレク
タを回転させて白を表示することにより、安定した黒表
示が可能である。
界を利用するIPS方式のアクティブマトリクス液晶表
示パネルは、従来のTN方式に比べると広い視野角にお
いて良好な表示特性が得られる。しかし、このIPS方
式のアクティブマトリクス液晶表示パネルも、見る角度
によっては階調反転が生ずる場合がある。このように階
調反転が発生すると、例えば人間の髪の毛のように黒を
中心とした画像を表示すると、斜めから見た場合に良好
な画像が得られないという問題がある。
まず、液晶層を省略しクロスニコルの位置関係にある2
枚の偏光板のみを配設した場合の透過率について説明す
る。なお、偏光板のうち、光の入射する側に配置される
ものが偏光子、出射する側に配置されるものが検光子で
ある。
クトルがe1、検光子の吸収軸方向の単位ベクトルが
e2、基板法線方向の単位ベクトルがe3と表されてい
る。これらの単位ベクトルは互いに直交する。偏光子透
過時の光線の方向の単位ベクトルはkと表されている。
ベクトルkと基板法線との間の角を天頂角α、ベクトル
kの基板面への投影とベクトルe1との間の角を方位角
φと表すと、ベクトルkは k=sinαcosφ・e1+sinαsinφ・e2+cosα・e3 ...(1) と表される。
方向の偏光成分と、((e1×k)×k)方向の偏光成
分とに分けて考えられる。なお、ベクトル間の「×」は
ベクトル積を表すものとする。前者は吸収軸e1に垂直
であるので、理論的には吸収されない。これに対して、
後者は偏光子に吸収される。偏光子の吸収係数と膜厚と
の積が十分大きいとすると、偏光子透過後、後者の偏光
成分は0になる。
はほぼ等しく、検光子を通過する際の光線の方向がkに
等しいので、検光子を通過する際、光は(e2×k)方
向の偏光成分と、((e2×k)×k)方向の偏光成分
に分かれる。後者の偏光成分は、検光子透過後ほぼ完全
に吸収され、前者の偏光成分だけが残る。従って、ガラ
スの表面での反射等の影響を無視すると、透過率Tは、
に、どちらかの偏光板の吸収軸の向きと等しい方位角か
ら光が入射する場合、(2)式より透過率Tは0となる。
すなわち、正面から光が入射する場合と同様に、クロス
ニコルの位置にある偏光板の働きにより、光が透過しな
い。
つまり方位角φが両偏光板の吸収軸の各々と45度をな
す場合には、天頂角αが大きくなるに従って透過率が大
きくなる。偏光子の屈折率を1.5とすると空気の屈折
率はほぼ1であるので、sinαの最大値は1/1.5程
度である。これを、(3)式に代入してそのまま計算する
と、透過率が7%程度になる。実際には、偏光板と空気
との屈折率差によって界面で反射が起こるので、これを
見込んでシミュレ−ションを行うと、空気中での光線の
基板法線からの傾き角(天頂角)αと透過率との間の関
係は図14の曲線1のようになる。
45、△n=0.067なる屈折率異方性を有する液晶
が、2枚の偏光板の間に、ダイレクタが検光子の吸収軸
と同じ方向(α=90度、φ=0度)に配向されるよう
に狭持された場合について説明する。偏光子を透過した
光は、液晶中では偏光子中の光線方向とはやや異なる方
向に進む。その結果、偏光子を透過する際にそろえられ
た直線偏光は、液晶を透過した後には楕円偏光となるの
で、液晶がない場合とは透過率が異なる。方位角φ=4
5度の方向から光が入射する場合の天頂角αと透過率と
の関係が、図14の曲線2で示されている。この場合、
クロスニコルの偏光板のみを配設して液晶層が存在しな
い場合(曲線1)と比較して、透過率がやや大きくな
る。
全に平行にはならず、基板面に対し通常1〜10度程度
立ち上がっている。この角度がプレティルト角である。
通常は、液晶をより安定に配向させるために、両方の界
面付近で液晶分子同士の配向方向が互いに平行となるよ
うにラビング等の界面配向処理が行なわれるので、各液
晶分子はほぼすべての領域で基板面に対して一定の角度
で傾いている。工業用の安定性の高い配向膜を用いた場
合、一般的にはこのプレティルト角はほぼ3度程度にな
る。
方向から光を入射させた場合の天頂角αと透過率との関
係は、図14の曲線3で示される。そして、プレティル
ト角が−3度で方位角φ=45度方向から光を入射させ
た場合の天頂角αと透過率との関係は、図14の曲線4
で示される。なお、ベクトルe1と同じ向きに液晶が立
ち上がる場合のプレティルト角を正とし、ベクトルe1
と反対向きに液晶が立ち上がる場合のプレティルト角を
負としている。特にベクトルe1と同じ向きに液晶が立
ち上がる場合(プレティルト角が正の場合)、透過率は
偏光板のみの場合(液晶が存在しない場合)に比べて、
2倍程度大きくなっている。
電界を印加しない黒表示の状態を比較しているので、透
過率が低いほど望ましいが、曲線3は曲線1、2、4と
比較して透過率が非常に大きくなっている。そこで、曲
線3のケース、すなわちプレティルト角3度の場合につ
いて、さらに詳細に説明する。
であるが、液晶に横方向電界を印加してダイレクタを液
晶層面内にて回転させると、透過率が増大する。計算上
のシミュレ−ションを行うと、画素電極と共通電極との
間の電位差が3Vの場合の透過率が2.4%程度、電位
差が3.5Vの場合の透過率が6.3%程度となる。図
15は、プレティルト角3度、方位角φ=45度で、天
頂角αを変化させた時の透過率変化の計算結果をプロッ
トしたグラフである。電界無印加(V=0V)の場合は
前記図14の曲線3と同じである。電界を印加する場
合、天頂角αが増大するに伴い透過率が減少し、V=
3.0Vの曲線では天頂角α=37度付近で、またV=
3.5Vの曲線では天頂角α=50度付近で、電界無印
加(初期配向状態時)のV=0Vの曲線と交差し、透過
率および輝度が逆転するという結果が得られる。すなわ
ち、電位差3.0Vの場合、天頂角αが37度より小さ
いときは電圧印加された部分が電圧無印加の部分よりも
透過率が高いのに、天頂角αが37度より大きくなると
電圧印加部が無印加部よりも透過率が低くなる。従っ
て、天頂角αが37度を越えると、電圧印加部が黒っぽ
く、無印加部が白っぽくなり、通常とは白黒表示が反対
になるいわゆる階調反転が生じる。なお、天頂角α=3
7度付近では電圧印加部と無印加部との透過率があまり
変わらないので、コントラストが小さく表示が見にく
い。同様に、電位差3.5Vの場合、天頂角αが50度
前後で電圧印加部と電圧無印加部との透過率が逆転して
白黒表示が反対になる階調反転が生じる。
バイスでも観察されており、液晶のプレティルト角と偏
光板の吸収軸の方向との関係にもよるが、見る方向によ
っては40度程度の角度から見た場合に階調反転を生ず
ることがある。
IPS方式のアクティブマトリクス液晶表示パネルは、
従来のTN方式に比べてより広い視野角において良好な
表示特性が得られるものの、見る方向によっては階調反
転を生じ、特に黒色の多い表示を斜めから見る場合に良
好な画像が得られないという問題がある。
にある2枚の偏光板の偏光軸に対して、例えば45度を
なす方向から基板を斜めに見た場合、電圧を印加してい
ない部分で、一方の偏光板からの透過光が他方の偏光板
でも完全には吸収されないという現象が発生するために
白浮き現象が発生する。さらに、液晶表示パネルは2枚
の偏光板の間に屈折率異方性を有する液晶が挟まれるた
め、一方の偏光板を抜けた光(直線偏光)が複屈折を受
けて楕円偏光となって他方の偏光板に入射するので、白
浮きの度合いが一定ではない。通常の横方向電界を用い
た液晶表示のように、液晶のダイレクタの基板面への投
影を一方の偏光板の偏光軸と平行にして、基板面に対し
一定のプレティルト角をなすように配向させた場合、図
14に示すように、液晶の立ち上がりの方向によって
は、白浮きの強度が非常に大きくなってしまう。このよ
うに白浮きが強められた結果、図15に示すように低い
天頂角で階調反転を生じてしまうことがある。
持つ良好な視野角特性を失うことなく、黒表示部が白っ
ぽくなることを抑制し、より広い視角範囲内で階調反転
を起こさず良好な表示特性を有するアクティブマトリク
ス液晶表示パネルを提供することにある。
に、本発明のアクティブマトリクス液晶表示パネルは、
一対の透明絶縁性基板のうちの一方に、互いに交差して
格子状をなすように配設された複数の走査線および複数
の信号線と、走査線と信号線の各交点近傍にそれぞれ設
けられた複数の能動素子と、能動素子に接続された複数
の画素電極と、各画素電極に対応して配設され画素電極
との間に電圧が印加される複数の対向電極とが設けられ
ており、一方の透明絶縁性基板と他方の透明絶縁性基板
との間に液晶層が設けられ、両透明絶縁性基板の外側に
偏光板がそれぞれ配設され、液晶層に実質的に平行な電
界によって制御される液晶表示パネルにおいて、一軸方
向に負の屈折率異方性を持ち、異方軸の基板面への投影
が2枚の偏光板の偏光軸のうちの少なくとも一方と平行
である光学補償層が、少なくとも一方の透明絶縁性基板
と偏光板との間に設けられていることを特徴とする。
きに液晶層内の各液晶分子のダイレクタが液晶層面に対
してなす角を実質的に均一とし、光学補償層の屈折率異
方軸をダイレクタと実質的に平行とすると、光学補償層
による補償の精度が向上する。
の積△nLC・dLCと、光学補償層の屈折率異方性△nF
と層厚dFとの積△nF・dFとを実質的に等しくする
と、補償精度をさらに向上できる。
と、光学補償層の常光に対する屈折率nFOとを実質的に
等しくすることにより、補償の程度をより向上させるこ
とができる。
が0のときに全ての液晶分子のダイレクタの液晶層面へ
の投影が実質的に平行であり、かつ光学補償層の屈折率
異方軸の液晶層面への投影もダイレクタの液晶層面への
投影と平行になるようにし、光学補償層の屈折率異方軸
の液晶層面に対する角度をθF、液晶層と絶縁性基板と
の界面においてダイレクタと液晶層面とのなす角を
θ1、θ2(θ1≠θ2)とすると、θ1<θF<θ2または
θ2<θF<θ1であり、光学補償層の屈折率異方軸を液
晶層内の少なくとも一つの液晶分子のダイレクタと平行
になる構成とすることが好ましい。
差が0のときに全ての液晶分子のダイレクタの液晶層面
への投影が実質的に平行であり、かつ光学補償層の屈折
率異方軸の液晶層面への投影も、ダイレクタの液晶層面
への投影と平行になるようにし、光学補償層の屈折率異
方軸の液晶層面に対する角度をθF、液晶層と絶縁性基
板との界面においてダイレクタと液晶層面とのなす角を
θ1、θ2(θ1≠θ2)とすると、常にθ1<θF<θ2ま
たは常にθ2<θF<θ1であり、角度θFを、ダイレクタ
の液晶層の層厚方向の変化に対応して、光学補償層の層
厚方向に変化させることがより好ましい。
て、図面を参照して説明する。
表示パネルの第1の実施形態の主要部を示す断面図、図
2はそのアクティブマトリクス基板Aの平面図である。
このIPS方式のアクティブマトリクス基板A(本実施
形態では入射側)について説明する。ガラス基板(透明
絶縁性基板)6上に、対向電極バスライン12で接続さ
れた複数の対向電極2と、走査線14とが形成され、そ
の上を覆うようにゲ−ト絶縁膜9が形成されている。さ
らにその上に、能動素子である薄膜トランジスタ(以下
「TFT」と記す。)の一部をなす島状非晶質シリコン
13と、画素を構成する複数の画素電極3と、信号線1
とが形成されており、各画素電極3はおよび信号線1は
対向電極2と平行である。そして、保護絶縁膜8および
配向膜11が積層形成されている。TFTのソース電極
は画素電極3に、ドレイン電極は信号線1に接続され、
走査線14がTFTのゲート電極となっている。このよ
うにして、TFTを有するIPS方式のアクティブマト
リクス基板Aが形成される。なお、製造方法の詳細につ
いては後述する。
出射側)は、ガラス基板(透明絶縁性基板)6の一方の
面に、アクティブマトリクス基板A側と同じ配向膜26
が設けられ、他方の面に、プラスチック製フィルムから
なる光学補償層5が設けられている。
フィルター基板Cとは互いに配向膜同士が対向するよう
に配置され、両基板の外側に偏光板が配設され、両基板
の配向膜11間には正の屈折率異方性を有する液晶層7
が設けられている。なお、入射側の偏光板が偏光子1
0、出射側の偏光板が検光子4である。
偏光方向16、液晶分子のダイレクタ方向21、光学補
償層の屈折率異方軸の方向17、基板法線19、電極の
長手方向20、および電界の方向22の関係を示したも
のである。基板法線19と電極の長手方向20と電界の
方向22とは互いに直交している。図3で点線は、偏光
子の偏光方向18を示したものであり、基板面23に平
行であり、電極の長手方向20と一定の角度をなす。検
光子の偏光方向16は、偏光子の偏光方向18に対し垂
直である。
に配向されており、そのダイレクタ(長手方向)21は
基板面23に対し一定の角度(プレティルト角)で傾い
ている。このプレティルト角は、通常1〜10度程度で
ある。液晶分子のダイレクタ21の基板面23への投影
は偏光子の偏光方向18に平行であり、光学補償層の屈
折率異方軸17はダイレクタ21に平行である。検光子
の偏光方向16は、偏光子の偏光方向18に垂直で、基
板面23に平行である。
クス液晶表示パネルの例として、次の理論に基づいて制
御されるものがある。すなわち、画素電極と対向電極と
の間の電位差が0の場合(電界が印加されない場合)に
は偏光子および検光子によって光が吸収され黒表示とな
り、電界を印加するとダイレクタが回転していき、電位
差を増加させるにつれてさらにダイレクタ21が回転
し、液晶層を通過した光線の中に、検光子によって吸収
されない成分が増大し、透過率が上昇して白表示とな
り、約45度回転した時に透過率(輝度)が最大にな
る。
しても表示が見にくくなる場合があった。前述の通り、
基板を斜めに見た場合、偏光子10を透過した後の直線
偏光は、液晶層7を通過する際にリターデーションを生
じ楕円偏光となることが主な原因となって、電界を加え
ておらず液晶分子が回転していない状態でも、検光子4
によって吸収し得ない偏光成分を含んだまま光は液晶層
7から検光子4に入射する場合がある。プレティルト角
の方向と光線方向との関係を考慮した詳細な数値計算の
結果によると、方向24(図3参照)から見た場合、液
晶層7がなくクロスニコルの偏光板のみを同じ方向24
から見た場合に比べて透過率は非常に増大する。すなわ
ち、黒表示を行うべきところが白っぽく見えてしまい、
表示品位が悪くなる。
れている。本実施形態では、負の一軸屈折率異方性を有
する光学補償層5がガラス基板6と検光子4との間に設
けられ、図3に示すように、その屈折率異方軸17は液
晶のダイレクタ21と平行で、液晶層7中の光学的主軸
と光学補償層5中の光学的主軸とがほぼ同一方向になっ
ている。液晶層7を通過する際にはリターデーションに
より偏光面のゆがみを生じるが、このゆがめられた偏光
面が光学補償層5により補償され、光の偏光状態は偏光
子10を透過した直後の偏光状態(直線偏光)に近づ
く。そして、光は光学補償層5を通過した後、検光子4
により吸収され黒表示が行われる。このように本発明
は、黒表示時に液晶層7で発生するリターデーションを
光線の入射方向によらず光学補償層5でキャンセルする
ことによって、黒表示中の白浮きを抑止するという効果
があり、しかもそれ以外の視角特性にほとんど影響を与
えない。従って、非常に広い視野角特性を有する液晶表
示パネルが得られる。
率異方軸)の方向17は、液晶層7の光学軸の方向(ダ
イレクタの方向)21と同一であるため、どのような角
度で光が入射しても、液晶層7を通過する際と光学補償
層5を通過する際とで光学的主軸がほぼ同一となり、正
の屈折率異方性を有する液晶層7と負の屈折率異方性を
有する光学補償層5とを効果的にキャンセルさせること
ができる。また、この方向に屈折率異方軸を有する光学
補償層5が存在しても、正面から見た透過率は全く変化
を受けず、黒レベル以外の白および中間調の視角特性も
ほとんど変化を受けることがない。従って、効率よく黒
表示の白浮きを防止することができ、階調反転を抑止
し、さらに良好な視野角特性を得ることができる。
がみは、光学的主軸の間の屈折率差と光路長との積に比
例したリターデーションからなる。このゆがみを補正す
るためには、光学補償層5で反対向きのリターデ−ショ
ンを加えてやればよい。液晶層7と光学的補償層5の常
光に対する屈折率が同程度であると、各々の層厚と光路
長の比はほぼ等しい。また、屈折率の異方軸が共通で、
光線通過に伴う主軸もほぼ同一であるので、光学的主軸
の間の屈折率差と各々の層の屈折率異方性もまた比例す
る。以上のことから、液晶層7の屈折率異方性△nLCと
液晶層厚dLCとの積△nLC・dLCと、光学補償層5の屈
折率異方性△nFと層厚dFとの積△nF・dFとを実質的
に一致させることにより、ほぼ完全に液晶層で発生する
偏光面のゆがみ(リターデーション)を光学補償層で補
正することができるので、白浮きを、クロスニコルのみ
の場合とほぼ等しいレベルに抑えることができる。
行う場合には、液晶層7の常光に対する屈折率と光学補
償層5の常光に対する屈折率を一致させることが望まし
い。両者の屈折率が異なっている場合は、各々の層を通
過する際に光線の方向が微妙に異なってくるので、光学
的主軸の方向および主軸に対する屈折率差および光路長
が微妙に異なってくるので、完全な補償が行われない。
しかし、両者の屈折率を一致させると光学的主軸が完全
に一致し、液晶層7と光学補償層5とのリターデーショ
ンの補償をより完全に行うことができる。
パネルを、図3に示すように偏光子の偏光軸18の方向
を基準とした方位角45度の方向から基板を見た場合に
おける、天頂角25と透過率との関係が図4に示されて
いる。光学補償層5がない場合、図15に示すように3
5度程度の低い天頂角25で透過率が反転していたの
が、光学補償層5を導入したことにより、図4に示すよ
うに透過率が反転する天頂角25を10度以上高い領域
に追い込むことができ、透過率反転が生じた場合の輝度
もかなり低く抑えることができる。
から見たときの電界印加部の白輝度の低下を図5に、光
学補償層5が設けられた前記構成の液晶表示パネルを斜
め方向から見たときの電界印加部の白輝度の低下を図6
に、それぞれ示している。これによると、光学補償層5
が設けられた液晶表示パネルの方が、光学補償層が設け
られていないパネルよりも、白輝度の低下が低く抑えら
れており、黒表示部および白表示部のいずれも、光学補
償層5の働きにより表示品位の低下が抑えられているこ
とがわかる。
法の一例について詳細に説明する。
の製造方法について述べる。
向電極2および対向電極バスライン12となる金属層と
してCr膜が150nm積層され、パターニングされ
る。さらにゲ−ト絶縁膜9として、窒化シリコン膜が4
00nmの厚さに、ノンドープ非晶質シリコン膜が35
0nmの厚さに、n型非晶質シリコン膜が30nmの厚
さに、それぞれ順番に積層される。しかる後に、n型非
晶質シリコン層とノンドープ非晶質シリコン層とがパタ
ーン形成されて島状非晶質シリコン13が形成される。
しかる後に、信号線1および画素電極3となる金属層と
して、Cr膜が150nm層積され、パターニングされ
る。さらに、保護絶縁膜8が形成され、周辺端子部にお
いてこれを除去することによりTFTが完成する。
リクス基板Aと、カラーフィルター基板Cには、配向膜
11、26がそれぞれ塗布される。アクティブマトリク
ス基板側の配向膜11は図1の15の方向にラビングさ
れ、カラーフィルター基板側の配向膜26は図1の15
の逆方向にラビング処理される。両配向膜11が対向す
るように両基板が配置され、外周部がシール材(図示せ
ず)で互いに固定された後、両配向膜間の間隙に液晶が
注入され封止されることにより液晶層7が設けられる。
なお、配向膜11、26によって、液晶ダイレクタ21
は液晶層7内でほぼ一定の方向に配向される。本実施形
態におれる液晶ダイレクタ21と基板面23との間のプ
レティルト角は3度である。注入した液晶の常光に対す
る屈折率はnO=1.476、屈折率異方性は△n=
0.067で、白表示の輝度および色再現性を最適化す
るため、セルギャップは4.5μmとした。
製のフィルムが、カラーフィルター基板の外側に貼付さ
れる。光学補償層5は、負の一軸屈折率異方性を有する
もので、屈折率異方軸は液晶ダイレクタ21の初期配向
方向に平行、すなわち基板面に対し3度をなす方向とし
た。光学補償層の屈折率異方性△nFと層厚dFとの積△
nF・dFは、液晶層の屈折率異方性と層厚の積に等しく
させ、302nmとした。
フィルター基板Cを挟む形で、2枚の偏光板が貼付され
る。この時、偏光子(入射側偏光板)10の偏光軸18
はラビング方向15に平行に、検光子(出射側偏光板)
4の偏光軸はこれに垂直な方向にしてある。
実際に駆動してみたところ、従来より広い視角範囲で黒
レベルが安定して、階調反転がほとんど感じられない良
好な表示特性を得ることができ、上下左右50度くらい
の視野角の範囲で使用可能であった。
て、図面を参照して詳細に説明する。
示パネルは、第1の実施形態とほとんど同じ構成および
製造方法であるが、両配向膜27、28の配向方向と、
液晶分子のダイレクタと基板面とのなす角度とが、第1
の実施形態と異なっている。
および光学補償層30の屈折率異方軸の方向31を示す
ために、液晶表示パネルを偏光子の偏光軸と基板法線と
を含む平面で切断した断面図である。ここで、信号線
1、走査線14、島状非晶質シリコン13、画素電極
3、対向電極2、偏光子の偏光方向18、検光子の偏光
方向16等の構成は、第1の実施の形態(図1〜3参
照)と同じである。
(図2の方向15と同じ方向)に配向処理(ラビング)
してある。そして、液晶分子のダイレクタの向き29は
液晶層32内で変化している。全ての液晶分子のダイレ
クタの基板面への投影は同一方向で、偏光子の偏光方向
18に平行であるが、液晶分子のダイレクタ29と基板
面とのなす角度は、入射側基板界面と出射側基板界面と
で異なる。この角度をそれぞれθ1、θ2とすると、両界
面の間でダイレクタの基板面とのなす角θLCは連続的に
変化し、ひずみエネルギーが極小化するように分布して
いる。
たプラスチック製フィルムからなる光学補償層30は、
負の一軸屈折率異方性を有するもので、屈折率異方軸の
方向31は、その基板面への投影が偏光子の偏光軸18
および液晶分子のダイレクタ29の基板面への投影と平
行となるようにしてある。また、光学補償層の異方軸3
1と基板面とのなす角θFは層内部で均一で、θ2<θF
<θ1であり、本実施形態では0.45度である。な
お、仮にθ1<θ2である場合はθ1<θF<θ2とする。
液晶材料およびセル厚は第1の実施形態と同じであり、
光学補償層の屈折率異方性△nFと層厚dFとの積△nF
・dFは、液晶層32の屈折率異方性と層厚の積に等し
く、本実施形態では302nmである。
枚の偏光板のうち、偏光子10の偏光軸18はラビング
方向15に平行であり、検光子4の偏光軸はこれに垂直
な方向である(図2参照)。
厚み方向で変化するのでそれほど簡単ではないが、シミ
ュレーションや実験により最適なθFを定めることがで
きる。簡便には、θF=(θ1+θ2)/2とすることが
できる。このθFの最適値を用いると、黒表示時の液晶
層32のリターデーションと光学補償層30のリターデ
ーションとはかなり良くキャンセルし、クロスニコルと
ほぼ同程度まで、黒表示中の白浮きを抑制することがで
きる。
リクス液晶表示パネルは、第1の実施例の場合と同様、
非常に広い視角特性を有していた。
のダイレクタの基板面への投影は、常に片側の偏光板の
偏光軸にほぼ一致させてある。そして、光学補償層30
の屈折率異方軸の基板面への投影も、同じ方向にしてあ
る。さらに光学補償層の屈折率異方軸と基板面とのなす
角度θFは、θ1とθ2の間のしかるべき位置に設定する
ことで、効率よく白浮きを抑えることが可能である。
て、図面を参照して詳細に説明する。
示パネルは、第2の実施形態とほとんど同じ構成および
製造方法であるが、光学補償層33と基板面とのなす角
度とが第2の実施形態とは異なっている。
および光学補償層33の屈折率異方軸の方向35を示す
ために、液晶表示パネルを偏光子10の偏光軸と基板法
線とを含む平面で切断した断面図である。ここで、信号
線1、走査線14、島状非晶質シリコン13、画素電極
3、対向電極2、偏光子の偏光方向18、検光子の偏光
方向16等の構成は、第1の実施の形態(図1〜3参
照)と同じである。
28は、いずれも同一方向(図2の方向15と同じ方
向)に配向処理(ラビング)してある。そして、液晶分
子のダイレクタ34の方向は液晶層36内で変化してい
る。全ての液晶分子のダイレクタの基板面への投影は同
一方向で、偏光子10の偏光方向18に平行であるが、
液晶分子のダイレクタと基板面とのなす角度は、入射側
基板界面と出射側基板界面とで異なる。この角度をそれ
ぞれθ1、θ2とすると、両界面の間でダイレクタが基板
面となす角θLC(z)は連続的に変化し、ひずみエネル
ギーが極小化するように分布している。
偏光板のうち、入射側(偏光子)10の偏光軸はラビン
グ方向15(図2参照)に平行で、出射側(検光子)4
の偏光軸はそれに垂直な方向とした。
を有するもので、屈折率異方軸の基板面への投影が、常
に偏光子の偏光軸18および液晶分子のダイレクタの基
板面への投影と平行となるようにしてある。そして、図
8に示すように、光学補償層の屈折率異方軸35と基板
面とのなす角が層内部で変化しており、この角は深さ方
向の座標ξの関数θF(ξ)となっている。θLC(z)
とθF(ξ)とは次の関係が成立するようにした。
LC(z)は液晶層36中の深さzの位置にある液晶分子
のダイレクタの基板面とのなす角である。
る。
方向を変化させると、各々対応するスラブ面が補償しあ
うので効率がよい。
形態と同じであり、光学補償層の屈折率異方性△nFと
層厚dFとの積△nF・dFは、液晶層の屈折率異方性と
層厚の積に等しく、本実施形態では302nmである。
が厚み方向zで変化するので、これに対応させてθ
F(ξ)を変化させることで、第2の実施の形態に比し
て、さらに良好な黒表示の視角特性を得ることができ
る。
が、検光子4とガラス基板6との間に設けてあるが、図
9のように、光学補償層37が偏光子10とガラス基板
6との間に挟まれる構成とすることも可能である。この
場合、光学補償層37の屈折率異方軸の向きなどの構成
は前記3つの実施形態のいずれかと同様にすると、ほと
んど同様の効果を得ることができる。
基板6との間および偏光子10とガラス基板6との間の
両方に、光学補償層38、39が設けられる構成とする
こともできる。両者の異方軸の向きは平行にし、両光学
補償層の△nとdとの積の和を、液晶層7の△nLC・d
LCに等しくすることにより、ほぼ完全な補償を得ること
ができる。
偏光軸と液晶分子のダイレクタの基板面への投影とを平
行にした例を示しているが、検光子の偏光軸と液晶ダイ
レクタの基板面への投影とを平行にし、偏光子の偏光軸
をこれと垂直にしても同等な効果が得られる。
ブマトリクス液晶表示パネルにおいて、負の一軸屈折率
異方性を有する光学補償層を設けることにより、液晶層
中で発生するリターデーションをキャンセルして黒表示
部の白浮きを抑制することができ、階調反転が顕著に抑
制され、より広い視野角で良好な画像特性を得ることが
できる。
ス液晶表示パネルの断面図である。
平面図である。
ダイレクタ、光学補償層の屈折率異方軸の関係を示す説
明図である。
加時における天頂角と透過率との関係図である。
と透過率との関係図である。
表示パネルの高電圧印加時における天頂角と透過率との
関係図である。
示パネルの断面図である。
示パネルの断面図である。
示パネルの断面図である。
表示パネルの断面図である。
晶表示パネルの構成および偏光軸や電界の方向の関係を
示す説明図である。
表示パネルにおける電圧と透過率の関係図である。
晶表示パネルの偏光軸および光線の方向や方位角および
天頂角を示す説明図である。
晶表示パネルの様々なプレティルト角における電圧無印
加時の天頂角と透過率との関係図である。
クティブマトリクス液晶表示パネルの電圧無印加時また
は低電圧印加時における天頂角と透過率との関係図であ
る。
基板面のなす角 θF、θF(ξ) 光学補償層の異方軸と基板面のなす
角 θLC、θLC(z) 液晶層内における液晶分子のダイレ
クタと基板面のなす角
Claims (6)
- 【請求項1】 一対の透明絶縁性基板のうちの一方に、
互いに交差して格子状をなすように配設された複数の走
査線および複数の信号線と、前記走査線と前記信号線の
各交点近傍にそれぞれ設けられた複数の能動素子と、前
記能動素子に接続された複数の画素電極と、前記各画素
電極に対応して配設され前記画素電極との間に電圧が印
加される複数の対向電極とが設けられており、前記一方
の透明絶縁性基板と他方の透明絶縁性基板との間に液晶
層が設けられ、前記両透明絶縁性基板の外側に偏光板が
それぞれ配設され、前記液晶層に実質的に平行な電界に
よって制御される液晶表示パネルにおいて、 一軸方向に負の屈折率異方性を持ち、異方軸の基板面へ
の投影が前記2枚の偏光板の偏光軸のうちの少なくとも
一方と平行である光学補償層が、少なくとも一方の前記
透明絶縁性基板と前記偏光板との間に設けられているこ
とを特徴とするアクティブマトリクス液晶表示パネル。 - 【請求項2】 前記画素電極と前記対向電極との間の電
圧が0のときに前記液晶層内の各液晶分子のダイレクタ
が前記液晶層面に対してなす角が実質的に均一であり、
前記光学補償層の屈折率異方軸が前記ダイレクタと実質
的に平行であることを特徴とする請求項1に記載のアク
ティブマトリクス液晶表示パネル。 - 【請求項3】 前記液晶層の屈折率異方性△nLCと層厚
dLCとの積△nLC・dLCと、前記光学補償層の屈折率異
方性△nFと層厚dFとの積△nF・dFとが実質的に等し
いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のア
クティブマトリクス液晶表示パネル。 - 【請求項4】 前記液晶層の常光に対する屈折率n
LOと、光学補償層の常光に対する屈折率nFOが実質的に
等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載のアクティブマトリクス液晶表示パネル。 - 【請求項5】 前記画素電極と前記対向電極との間の電
位差が0のときに全ての前記液晶分子のダイレクタの前
記液晶層面への投影が実質的に平行であり、かつ前記光
学補償層の屈折率異方軸の前記液晶層面への投影が前記
ダイレクタの前記液晶層面への投影と平行であり、 前記光学補償層の屈折率異方軸の前記液晶層面に対する
角度をθF、前記液晶層と前記絶縁性基板との界面にお
いて前記ダイレクタと前記液晶層面とのなす角をθ1、
θ2(θ1≠θ2)とすると、θ1<θF<θ2またはθ2<
θF<θ1であり、前記光学補償層の屈折率異方軸は前記
液晶層内の少なくとも一つの液晶分子のダイレクタと平
行であることを特徴とする請求項1に記載のアクティブ
マトリクス液晶表示パネル。 - 【請求項6】 前記画素電極と前記対向電極との間の電
位差が0のときに全ての前記液晶分子のダイレクタの前
記液晶層面への投影が実質的に平行であり、かつ前記光
学補償層の屈折率異方軸の前記液晶層面への投影が前記
ダイレクタの前記液晶層面への投影と平行であり、 前記光学補償層の屈折率異方軸の前記液晶層面に対する
角度をθF、前記液晶層と前記絶縁性基板との界面にお
いて前記ダイレクタと前記液晶層面とのなす角をθ1、
θ2(θ1≠θ2)とすると、常にθ1<θF<θ2または常
にθ2<θF<θ1であり、前記角度θFは、前記ダイレク
タの前記液晶層の層厚方向の変化に対応して、前記光学
補償層の層厚方向に変化していることを特徴とする請求
項1に記載のアクティブマトリクス液晶表示パネル。
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