JPH10227458A - 複流燃焼式養生用練炭コンロ - Google Patents

複流燃焼式養生用練炭コンロ

Info

Publication number
JPH10227458A
JPH10227458A JP4297597A JP4297597A JPH10227458A JP H10227458 A JPH10227458 A JP H10227458A JP 4297597 A JP4297597 A JP 4297597A JP 4297597 A JP4297597 A JP 4297597A JP H10227458 A JPH10227458 A JP H10227458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
briquette
chamber
lid member
combustion
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4297597A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Sakamoto
貞雄 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANWA KINZOKU KK
Original Assignee
SANWA KINZOKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANWA KINZOKU KK filed Critical SANWA KINZOKU KK
Priority to JP4297597A priority Critical patent/JPH10227458A/ja
Publication of JPH10227458A publication Critical patent/JPH10227458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Fuel Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 練炭の燃焼時における一酸化炭素の発生量を
少なくする。 【解決手段】 外側器体20内に設けた円筒状の燃焼筒
40の上端開口部に、放出口52を有する上蓋部材50
を載置して燃焼筒40の上端開口部に上部二次燃焼室5
3を形成し、この室53へ二次空気を導入するように構
成する。燃焼筒40内の中間部に上位側の練炭Aを載置
する中間蓋部材60を着脱自殺に設け、この部材60を
境に燃焼筒40内の上半部及び下半部にそれぞれ1個の
練炭Aを収容する練炭収容室43A,43Bを構成す
る。中間蓋部材60の上面に練炭Aの下端面の一部分と
だけ接触して練炭Aを支承する支承台座部64を設ける
と共に、この台座部64には下位側の練炭収容室43B
と台座部64で支承する練炭Aの縦孔のうちの所定の孔
を連通させる開口部65を形成する。前記蓋部材60で
前記収容室43Bの上端部に中間二次燃焼室66を構成
し、この室66へ二次空気を導入するように構成すると
共に上位側の練炭収容室43Aの下端部へ一次空気を導
入するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート構築物
を施工する際等において、コンクリート打込み後の養生
期間中に、コンクリートが凍結しないように加熱保温す
るために使用する養生用練炭コンロ、特に複流燃焼式の
養生用練炭コンロに関する。
【0002】
【従来の技術】打設したコンクリートはセメントと水と
の混合により水和反応を起こし、凝結しながら次第に硬
化していく。この期間(養生期間)中に、コンクリート
の水分が凍結するとセメントの化学反応が遅くなるほか
に凍害等の問題が生じる。そのため、特に寒中コンクリ
ートの施工においては、コンクリート打込み後の養生期
間中、コンクリートが凍結しないように加熱保温する養
生方法が一般に行われている。
【0003】前記コンクリートの養生用のコンロとし
て、図9に示すように、練炭を燃料とする養生用コンロ
(従来例1)が一般に知られている。この従来例1は、
図9に示すように、円筒状胴部2の下端を底板3で閉塞
すると共に上端を開口した金属板製の外側器体1と、こ
の器体1内の底部近くに位置させると共に前記胴部2内
を上下方向に仕切るように設け、前記器体1内の底部側
に一次空気取入室4を形成した金属板製の受皿体5と、
上下端を開口した金属板製の円筒体7で構成し、前記胴
部2との間に円筒状の空気室8を形成して受皿体5上に
載置固定して設けた燃焼筒6と、前記円筒状の空気室8
の上端を閉塞した金属板製の環状蓋体9とを有し、前記
燃焼筒6の円筒体7で2個の練炭A,Aを縦方向に向け
ると共に重ねて収容する練炭収容室10を構成し、前記
受皿体5には、一次空気取入室4と燃焼筒6内を連通さ
せる空気導入孔12を有するロストル11を構成してな
っている。図中13は一次空気取入口を示す。
【0004】従来例1のコンロは前記のように構成し、
2個の練炭A,Aを収容室10内に入れ、これに着火し
て燃焼するものである。従来例1によれば、2個の練炭
を使用しているので、燃焼時間が長く、夕方の工事が終
了後、着火すると翌朝まで燃焼し続けるので、養生用の
コンロとして有効的である。
【0005】ところで、練炭を燃焼すると一酸化炭素を
発生するが、この一酸化炭素は燃焼時の温度を高くし、
燃焼を完全にすると少なくなる。しかるに、従来例1は
燃焼筒6の上端がオープンになっているため、熱が逃げ
て温度上昇が低く、不完全燃焼による一酸化炭素が多量
に発生して外部に排出し、この一酸化炭素による事故が
死亡事故も含めて数多く発生している。特に密閉又は密
閉に近い地下室や地下道、或いは地下貯槽等において使
用すると、その危険性は一層増大する。
【0006】前記のような事故等に関連し、先般(平成
7年8月)、労働省の指導のもとに「建設業における一
酸化炭素中毒防止に係る調査研究委員会」が設置され、
建設業での一酸化炭素中毒防止のため、2カ年計画で調
査研究が強化されることになった。
【0007】前記のような現実を踏まえ、当業界では、
一酸化炭素の発生量を少なくできる養生用練炭コンロの
研究開発が試みられ、その一例として、図10に示す改
良型の養生用コンロ(以下「改良型コンロ」という)が
開発された。この改良型コンロは同図に示すように、中
央部を開口して放出口15を形成した金属板製の円形皿
状体16で構成した上蓋部材14を設け、この上蓋部材
14で従来例1とほゞ同一構造に構成したコンロの燃焼
筒6の上端開口部を覆うように被蓋して燃焼筒6の上端
開口部に二次燃焼室17を形成し、この二次燃焼室17
へ二次空気を導入させるように構成したものであり、同
図において、18は外側器体1の円筒状胴部2に形成し
た外部空気取入孔、19は二次燃焼室17と円筒状の空
気室8とを連通させるように円筒体7に形成した二次空
気取入孔を示す。他の構成は従来例1のコンロと同一構
成であるため、同一符号をもって示し、説明を省略す
る。
【0008】前記改良型コンロによれば、外部空気取入
孔18及び円筒状の空気室8を通って二次空気取入孔1
9から二次燃焼室17内へ二次空気が導入されると共に
二次燃焼室17内は上蓋部材14で集熱されて高温状態
を保持するため、練炭から発生する不完全燃焼ガスを二
次燃焼室17内で完全燃焼させるので、一酸化炭素の発
生量を大巾に抑制することが理論的に可能になる。
【0009】しかし、この改良型コンロも次のような問
題を有している。即ち、練炭Aには図8に示すように、
円柱体Bの中心及びその周囲に複数個の縦孔Cがほゞ等
間隔でほゞ同心円上に形成されている。そして練炭Aは
前記各孔Cに空気を取り入れながら燃焼するもので、前
記孔Cが塞がれると酸欠状態になって燃焼が緩慢にな
り、その結果、温度上昇も低くなって一酸化炭素の発生
量が多くなる。このように、一酸化炭素の発生量を少な
くするためには練炭Aの孔Cを塞がないようにして燃焼
させることが肝要であり、そのためには上下の練炭A,
A同士の孔Cを一致させて2個の練炭を燃焼筒6内へ収
める必要があるが、この作業は煩雑で手間と時間が掛
り、実際上は困難である。したがって、改良型コンロを
使用しても、孔Cが偶然一致したときはさておき、ほと
んどの場合は不一致の状態で燃焼させることになるた
め、一酸化炭素の発生量の抑制は期待できないことにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
実情に鑑みてなされたもので、練炭の燃焼時における一
酸化炭素の発生量を大巾に抑制し得る養生用練炭コンロ
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明のうち、請求項1記載の発明は、円筒状胴部の
下端に底板を設けると共に上端を開口した金属板製の外
側器体と、この器体内の底部近くに位置させると共に前
記円筒状胴部内を上下方向に仕切るように設けられ、前
記器体内の底部側に一次空気取入室を形成した耐熱性の
受皿体と、上下端を開口した耐熱性の円筒体で構成さ
れ、前記器体の円筒状胴部との間に円筒状の空気室を形
成して前記受皿体上に載置固定して設けた燃焼筒と、中
央部を開口して放出口を形成した耐熱性の円形皿状体で
構成され、前記燃焼筒の上端開口部を覆うように載置し
て被蓋し、前記燃焼筒の上端開口部に上部二次燃焼室を
形成する上蓋部材と、耐熱性の円形皿状体で構成され、
前記燃焼筒内の下半部及び上半部にそれぞれ1個の練炭
を縦方向に向けると共に下位側の練炭の上端面と上位側
の練炭の下端面との間に間隙部を形成して収容する2つ
の練炭収容室を構成するようになして前記円筒体内に着
脱自在に設けられ、上位側の練炭を載置する中間蓋部材
とを有し、前記受皿体には、前記一次空気取入室と前記
燃焼筒内を連通させる空気導入孔を有し、下位側の練炭
を載置するロストルが構成され、前記円筒体の上端部近
くには前記円筒状の空気室と前記上部二次燃焼室とを連
通する二次空気取入孔が形成され、前記中間蓋部材の円
形皿状体には、練炭の下端面の一部分とだけ接触して練
炭を支承する支承台座部が形成されていると共に、この
台座部には前記下位側の練炭収容室と前記支承する練炭
の縦孔のうちの所定の孔を連通させる開口部が形成さ
れ、前記下位側の練炭収容室の上端部には前記中間蓋部
材で位置づけされた中間二次燃焼室が形成され、前記円
筒体の中間部には、前記円筒状の空気室と前記中間二次
燃焼室とを連通する中間二次空気取入孔及び前記円筒状
の空気室と前記上位側の練炭収容室の下端部とを連通す
る中間一次空気取入孔が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0012】請求項2記載の発明は請求項1記載の発明
において、前記支承台座部の開口部は前記下位側の練炭
収容室と前記支承する練炭の縦孔のうち、練炭の中心部
の1個の孔を連通させるように構成されていることを特
徴とするものである。
【0013】請求項3記載の発明は請求項1記載の発明
において、前記支承台座部の開口部は前記下位側の練炭
収容室と前記支承する練炭の縦孔のうち、練炭の中心部
の孔及び、この孔を囲んでほゞ同心円上に形成されてい
る孔のうちの2個の孔を連通させるように構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の発明は請求項1記載の発明
において、前記支承台座部の開口部は前記支承する練炭
の縦孔のうち、練炭の中心部の孔及び、この孔を囲んで
ほゞ同心円上に形成された孔の全部を連通させるように
構成されていることを特徴とするものである。
【0015】本発明において、前記受皿体、燃焼筒の円
筒体、上蓋部材の円形皿状体及び中間蓋部材の円形皿状
体の構成素材としては練炭の燃焼熱に充分耐え得る素材
であれば特に限定されないが、製作面及びコスト面等か
ら見て、例えば請求項5記載の発明のように金属板を採
用することが多くなると思われる。
【0016】
【作用】燃焼筒内に1個の練炭を入れて着火した後(或
いは練炭に着火して入れた後)、中間蓋部材を収め、そ
の上から他の1個の練炭を入れると、この練炭は中間蓋
部材の支承台座部で支承されると共に練炭の縦孔のうち
所定の孔と下位側の練炭収容室とが開口部で連通されて
収容される。次いで、上位側の練炭に着火して上蓋部材
を被蓋する。なお、この場合、前記と同様に練炭を着火
してから入れてもよい。
【0017】これにより、下位側の練炭収容室にはロス
トルの空気導入孔から、また、上位側の練炭収容室には
中間一次空気取入孔から一次空気が導入されるので、上
下の練炭はそれぞれ円滑に燃焼する。そして、中間二次
燃焼室においては、中間二次空気取入孔から二次空気が
導入されると共に中間二次燃焼室は中間蓋部材によって
集熱されて高温状態に保持されているので、練炭から発
生する不完全燃焼ガスは中間二次燃焼室で二次燃焼さ
れ、この二次燃焼によって前記不完全燃焼ガスはほゞ燃
焼され、この排ガスは中間蓋部材の開口部を介して中間
二次燃焼室と連通されている上位側の練炭の縦孔を排煙
筒として上部二次燃焼室内へ排煙される。
【0018】一方、上部二次燃焼室においては、上部二
次空気取入孔から二次空気が導入されると共に、この二
次燃焼室内は上蓋部材によって集熱されて高温状態に保
持されているので、上位側の練炭から発生する不完全燃
焼ガスは二次燃焼される。また、同時に、下位側の練炭
からの前記排煙中の残留不完全燃焼ガスも上部二次燃焼
室内で再び二次燃焼される。そのため、一酸化炭素の外
部への発生量は大巾に減少する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を説明する。図1は本発明の原理に従っ
て構成された複流燃焼式養生用練炭コンロの一実施の形
態を示す縦断面図、図2は同上コンロに採用された中間
蓋部材を示す平面図と縦断面図、図3は同上コンロの作
用説明図である。
【0020】これらの図において、この複流燃焼式養生
用練炭コンロは、外側器体20と、この器体20内の底
部側に設けた受皿体30と、前記器体20内に設けた燃
焼筒40と、この燃焼筒40の上端開口部に載置して被
蓋する上蓋部材50と、前記燃焼筒40内の中間部に出
し入れ自在に設けた中間蓋部材60とを有している。
【0021】前記外側器体20は金属板で構成され、所
望の径及び高さに形成した円筒状胴部21を有し、この
胴部21の下端は底板22で閉塞されていると共に上端
は開口23されている。この実施の形態では胴部21と
底板22とを一体形成したものを開示したが、両者2
1,22を別体に形成し、底板22を胴部21の下端に
固着する構成を採用してもよい。
【0022】前記受皿体30は金属板その他の耐熱材で
構成され、前記器体20内の底部近くに位置させると共
に前記胴部21内を上下方向に仕切るように水平に支持
させて設けられ、前記器体20内の底部側に一次空気取
入室31を形成してある。図示の実施の形態では、胴部
21の内壁面に環状の係合凸条32を形成し、この凸条
32に受皿体30の周縁を係合載置して設けてある。3
3は一次空気取入室31に位置させて胴部21に形成し
た空気取入口を示し、この取入口33から室31へ外部
空気(一次空気)が導入される。
【0023】前記燃焼筒40は上下端を開口した金属板
その他の耐熱性の円筒体41で構成され、前記器体20
の円筒状胴部21との間に円筒状の空気室42を形成し
て前記受皿体30上に載置固定して設けられ、円筒体4
1内で燃焼室43を構成してある。
【0024】前記円筒状の空気室42の上端は金属板そ
の他の耐熱材で構成した環状蓋体44で閉塞されてい
る。この実施の形態では、前記円筒体41の上端に前記
蓋体44を一体形成し、この蓋体44の外周縁を胴部2
1の上端に固着45したものが開示されているが、この
蓋体44は別個に形成することも可能である。
【0025】前記上蓋部材50は、中央部を開口して放
出口52を形成した金属板その他の耐熱性の円形皿状体
51で構成されている。この上蓋部材50を燃焼筒40
の上端開口部に、この開口部を覆うように載置して被蓋
し、これにより、燃焼筒40の上端開口部に上部二次燃
焼室53を形成するように構成してある。この実施の形
態では、前記蓋体43の内側周縁に沿わせて円形皿状体
51を載置する環状の載置部54を形成し、この載置部
54に上蓋部材50を載置するように構成してある。
【0026】前記受皿体30には、一次空気取入室31
と燃焼筒40の下端部とを連通させる空気導入孔35を
有し、下位側の練炭Aを載置するロストル34が構成さ
れている。これにより、前記孔35を通して室31から
燃焼筒40の燃焼室43内へ一次空気が導入されるよう
になっている。
【0027】前記中間蓋部材60は、金属板その他の耐
熱性の円形皿状体61で構成されている。この蓋部材6
0は燃焼筒40内を上下にほゞ二分し、上位側の練炭A
を載置するもので、筒40内の下半部及び上半部にそれ
ぞれ1個の練炭を縦方向に向けると共に下位側の練炭A
の上端面と上位側の練炭Aの下端面との間に間隙部62
を形成して収容する2つの練炭収容室43A,43Bを
構成するように位置決めされて円筒体41内に出し入れ
自在、かつ、着脱自在に設けられている。この実施の形
態では円筒体41の内壁面の所定の位置に環状の係合凸
条63を形成し、この凸条63に皿条体61の周縁を係
合して載架させるように構成してある。
【0028】前記中間蓋部材60の円形皿状体の上面に
は、上位側の収容室43Aに収容する練炭Aの下端面の
一部分とだけ接触して練炭Aを支承する支承台座部64
が形成されていると共に、この台座部64には下位側の
練炭収容室43Bと前記台座部64で支承させて円形皿
状体61上に載置する練炭Aの縦孔Cのうちの所定の孔
Cと連通する開口部65が形成され、この構成により下
位側の練炭収容室43Bの上端部には中間蓋部材60の
円形皿状体61で位置づけされる中間二次燃焼室66が
形成されるようになっている。この実施の形態では、前
記台座部64の開口部65は前記練炭Aの孔Cのうち、
練炭Aの中心部の1個の孔Cとだけ下位側の収容室43
Bと連通させるように構成してある。
【0029】前記外側器体20の円筒状胴部21には、
任意の位置に外部空気取入孔24,25が形成されてい
ると共に前記燃焼筒40の円筒体41の上端部近くに
は、前記円筒状の空気室42と前記上端部二次燃焼室5
3とを連通する二次空気取入孔44が形成されている。
この構成により、空気室42内へ取り入れられた空気は
二次空気となって前記孔44から二次燃焼室53へ取り
入れられるようになっている。
【0030】前記円筒体41の中間部には、円筒状の空
気室42と中間二次燃焼室66とを連通する中間二次空
気取入孔67が形成されていると共に前記空気室42と
上位側の練炭収容室43Aの下端部とを連通する中間一
次空気取入孔68が形成されている。この構成により、
空気室42内の空気は前記孔67及び68を通して中間
二次燃焼室66及び上位側の収容室43Aの下端部へそ
れぞれ取り入れられるようになっている。
【0031】この実施の形態の練炭コンロは前記のよう
に構成したもので、燃焼筒40内に1個の練炭Aを入れ
て着火した後(或いは着火して入れた後)、中間蓋部材
60を燃焼筒40内に収め、その上から他の1個の練炭
Aを筒40内に入れると、この練炭Aは蓋部材60の支
承台座部64で浮き上げるように支承されると共に練炭
Aの縦孔Cのうち、中心部の1個の孔Cと下位側の収容
室43Bとが開口部65で連通され、かつ、前記中心部
の孔C以外の各孔Cは上位側の練炭収容室43Aの下端
部側と連通されて収容される。次いで、上位側の練炭A
に着火して上蓋部材50を被蓋する。この場合、上位側
の練炭Aも前記と同様に着火してから入れてもよい。
【0032】前記操作により、図3に示すように、下位
側の収容室43Bにはロストル34の孔35から、ま
た、上位側の収容室43Aには円筒体41の中間部の一
次空気取入孔68から一次空気が導入されるので、上下
の練炭A,Aはそれぞれ円滑に燃焼する。そして、中間
二次燃焼室66においては、中間二次空気取入孔67か
ら二次空気が導入されると共に、この燃焼室66内は中
間蓋部材60の円形皿状体61によって集熱され、高温
状態に保持されているので、下位側の練炭から発生する
不完全燃焼ガスは中間二次燃焼室で二次燃焼され、この
二次燃焼によって前記不完全燃焼ガスはほゞ燃焼され、
この排ガスは中間蓋部材60の開口部65と連通されて
いる上位側の練炭Aの中心部の孔Cを通って上端二次燃
焼室53内へ排煙される。
【0033】一方、上部二次燃焼室53においては、二
次空気取入孔44から二次空気が導入されると共に、こ
の二次燃焼室53内は上蓋部材50の円形皿状体51に
よって集熱され、高温状態を保持されているので、上位
側の練炭Aから発生する不完全燃焼ガスは二次燃焼され
る。また、前記と並行し、下位側の練炭からの前記排煙
中の残留不完全燃焼ガスも上部二次燃焼室53内で再び
燃焼される。そのため、一酸化炭素の外部への排出量は
大巾に減少する。
【0034】図4は本発明の原理に従って構成された複
流燃焼式養生用練炭コンロに採用される中間蓋部材の他
の実施の形態を示す平面図と縦断面図、図5は同上中間
蓋部材の作用説明図である。この実施の形態は中間蓋部
材60に形成された支承台座部64Aと、この台座部6
4Aに形成された開口部65Aの構成に特徴がある。
【0035】即ち、この実施の形態の中間蓋部材60の
円形皿状体61の上面には、練炭Aの下端面における中
心部の縦孔Cの外側縁部と、この孔Cを囲んでほゞ同心
円上に形成されている孔Cのうちの2個の孔Cの外側縁
部とだけ接触して練炭Aを支承する支承台座部64Aを
形成し、この台座部64Aに、練炭Aの中心部の孔C及
び、この孔Cを囲んで形成されている孔Cのうちの2個
の孔Cを下位側の収容室43Bと連通させるように、ほ
ゞ三角形状に形成した開口部65Aを設けてなっている
ものである。他の構成は図1の実施の形態と同一に構成
されている。
【0036】図4の実施の形態の中間蓋部材60は前記
のように構成したもので、この構成を採用すると、図5
に示すように、上位側の練炭Aは蓋部材60の支承台座
部64Aで支承され、練炭Aの孔Cのうち、中心部の孔
C及び、この孔Cを囲んで形成されている孔Cのうち、
いずれか2個の孔Cと下位側の収容室43Bとが開口部
65Aで連通され、かつ、前記室43Bと連通した孔以
外の各孔Cは上位側の収容室43Aの下端部側を連通さ
れて収容室43Aに収容される。
【0037】この実施の形態によると、下位側の練炭A
からの排ガスは上位側の練炭Aの前記連通されている3
個の縦孔Cを排煙筒として上部二次燃焼室53へ排煙さ
れる。そして、練炭Aの前記排煙筒として利用される部
分は酸素の補給量が少なくなるために燃焼速度が遅くな
る。そのため、この実施の形態の構成を採用すると、上
位側の練炭Aの燃焼継続時間が図1の実施の態様に比べ
多少長くなる。他の作用、即ち、一酸化炭素の外部への
排出量を減少させることについては図1の実施の形態と
同様である。
【0038】図6は本発明の原理に従って構成された複
流燃焼式養生用練炭コンロに採用される中間蓋部材のさ
らに他の実施の形態を示す平面図と縦断面図、図7は同
上中間蓋部材の作用説明図である。この実施の形態も中
間蓋部材60に形成された支承台座部64Bと、この台
座部64Bに形成された開口部65Bの構成に特徴があ
る。
【0039】即ち、この実施の形態の中間蓋部材60の
円形皿状体61の上面には、練炭Aの中心部の縦孔Cを
囲んでほゞ同心円上に形成されている全ての孔Cの外側
縁部とだけ接触して練炭を支承する支承台座部64Bを
形成し、この台座部64Bに、練炭Aの中心部の孔C及
び、この孔Cを囲んで同心円上に形成されている孔の全
部を下位側の収容室43Bと連通させるように、円形状
に形成した開口部65Bを設けてなっているものであ
る。他の構成は図1の実施の形態と同一に構成されてい
る。
【0040】図6の実施の形態の中間蓋部材60は前記
のように構成したもので、この構成を採用すると、図7
に示すように、上位側の練炭Aは蓋部材60の台座部6
4Bで支承され、練炭Aの孔Cのうち、中心部の孔C及
び、この孔Cを囲んで形成されている全ての孔Cと下位
側の収容室43Bとが開口部65Bで連通され、かつ、
前記連通した孔C以外の孔C、つまり、その周囲に同心
円上に形成されている各孔Cは上位側の収容室43Aの
下端部側と連通されて収容室43Aに収容される。
【0041】図6の実施の形態によると、下位側の練炭
Aからの排ガスは上位側の練炭Aの前記連通されている
全ての孔Cを排煙筒として上部二次燃焼室53へ排煙さ
れる。そして、練炭の排煙筒として利用される部分は酸
素の補給量が少なくなるために燃焼速度が遅くなる。そ
のため、この実施の形態によると、上位側の練炭Aの燃
焼継続時間が図4の実施の形態より多少長くなる。他の
作用については図1の実施の形態と同様である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、練炭の燃焼時における
一酸化炭素の発生量を大巾に抑制することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に従って構成された複流燃焼式養
生用練炭コンロの一実施の形態を示す縦断面図。
【図2】同上練炭コンロに採用される中間蓋部材を示す
平面図aと縦断面図b。
【図3】同上練炭コンロの作用説明図。
【図4】本発明の原理に従って構成された複流燃焼式練
炭コンロに採用される中間蓋部材の他の実施の形態を示
す平面図aと縦断面図b。
【図5】図4に示す中間蓋部材の作用説明図。
【図6】本発明の原理に従って構成された複流燃焼式養
生用練炭コンロに採用される中間蓋部材のさらに他の実
施の形態を示す平面図aと縦断面図b。
【図7】図6に示す中間蓋部材の作用説明図。
【図8】練炭の平面図aと縦断面図b。
【図9】従来の養生用練炭コンロを示す縦断面図。
【図10】図9の練炭コンロの改良型の養生用練炭コン
ロを示す縦断面図。
【符号の説明】
20 外側器体 40 燃焼筒 43A,43B 練炭収容室 50 上蓋部材 52 放出口 53 上部二次燃焼室 60 中間蓋部材 64 支承台座部 65 開口部 66 中間二次燃焼室 A 練炭

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状胴部の下端に底板を設けると共に
    上端を開口した金属板製の外側器体と、この器体内の底
    部近くに位置させると共に前記円筒状胴部内を上下方向
    に仕切るように設けられ、前記器体内の底部側に一次空
    気取入室を形成した耐熱性の受皿体と、上下端を開口し
    た耐熱性の円筒体で構成され、前記器体の円筒状胴部と
    の間に円筒状の空気室を形成して前記受皿体上に載置固
    定して設けた燃焼筒と、中央部を開口して放出口を形成
    した耐熱性の円形皿状体で構成され、前記燃焼筒の上端
    開口部を覆うように載置して被蓋し、前記燃焼筒の上端
    開口部に上部二次燃焼室を形成する上蓋部材と、耐熱性
    の円形皿状体で構成され、前記燃焼筒内の下半部及び上
    半部にそれぞれ1個の練炭を縦方向に向けると共に下位
    側の練炭の上端面と上位側の練炭の下端面との間に間隙
    部を形成して収容する2つの練炭収容室を構成するよう
    になして前記円筒体内に着脱自在に設けられ、上位側の
    練炭を載置する中間蓋部材とを有し、前記受皿体には、
    前記一次空気取入室と前記燃焼筒内を連通させる空気導
    入孔を有し、下位側の練炭を載置するロストルが構成さ
    れ、前記円筒体の上端部近くには前記円筒状の空気室と
    前記上部二次燃焼室とを連通する二次空気取入孔が形成
    され、前記中間蓋部材の円形皿状体には、練炭の下端面
    の一部分とだけ接触して練炭を支承する支承台座部が形
    成されていると共に、この台座部には前記下位側の練炭
    収容室と前記支承する練炭の縦孔のうちの所定の孔を連
    通させる開口部が形成され、前記下位側の練炭収容室の
    上端部には前記中間蓋部材で位置づけされた中間二次燃
    焼室が形成され、前記円筒体の中間部には、前記円筒状
    の空気室と前記中間二次燃焼室とを連通する中間二次空
    気取入孔及び前記円筒状の空気室と前記上位側の練炭収
    容室の下端部とを連通する中間一次空気取入孔が形成さ
    れていることを特徴とする複流燃焼式養生用練炭コン
    ロ。
  2. 【請求項2】 前記支承台座部の開口部は前記下位側の
    練炭収容室と前記支承する練炭の縦孔のうち、練炭の中
    心部の1個の孔を連通させるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の複流燃焼式養生用練炭コン
    ロ。
  3. 【請求項3】 前記支承台座部の開口部は前記下位側の
    練炭収容室と前記支承する練炭の縦孔のうち、練炭の中
    心部の孔及び、この孔を囲んでほゞ同心円上に形成され
    ている孔のうちの2個の孔を連通させるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の複流燃焼式養生
    用練炭コンロ。
  4. 【請求項4】 前記支承台座部の開口部は前記支承する
    練炭の縦孔のうち、練炭の中心部の孔及び、この孔を囲
    んでほゞ同心円上に形成された孔の全部を連通させるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の複
    流燃焼式養生用練炭コンロ。
  5. 【請求項5】 前記受皿体、燃焼筒の円筒体、上蓋部材
    の円形皿状体及び中間蓋部材の円形皿状体は金属板で構
    成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4
    記載の複流燃焼式養生用練炭コンロ。
JP4297597A 1997-02-12 1997-02-12 複流燃焼式養生用練炭コンロ Pending JPH10227458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4297597A JPH10227458A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 複流燃焼式養生用練炭コンロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4297597A JPH10227458A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 複流燃焼式養生用練炭コンロ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10227458A true JPH10227458A (ja) 1998-08-25

Family

ID=12651052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4297597A Pending JPH10227458A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 複流燃焼式養生用練炭コンロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10227458A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160025191A (ko) * 2014-08-27 2016-03-08 홍성표 완전연소 촉진을 통해 연소효율을 향상한 연탄난로 화덕

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160025191A (ko) * 2014-08-27 2016-03-08 홍성표 완전연소 촉진을 통해 연소효율을 향상한 연탄난로 화덕

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4474165A (en) Cooking oven
JPH10227458A (ja) 複流燃焼式養生用練炭コンロ
US4094302A (en) Furnace with heat storage elements
JPH10141663A (ja) 養生用練炭コンロ
US3815572A (en) Safe stove for campers
GB981210A (en) Wick type kerosene stove
EA004014B1 (ru) Способ сборки портативной печи, способ эксплуатации портативной печи, портативная печь (варианты)
CN203099912U (zh) 燃气灶
US4290410A (en) Coal stove
JPS62125210A (ja) 接触反応を用いた発熱装置
KR200408309Y1 (ko) 연탄을 연료로하는 난방장치
JP3106971U (ja) 直接燃焼式脱臭装置
KR102368420B1 (ko) 화목 온수난로
CN201093543Y (zh) 民用型煤多孔干烧炉
CN217446162U (zh) 一种猪场保育舍沼气保温装置
CN220981387U (zh) 二次燃烧进气系统
JPH0343527Y2 (ja)
JP2543036Y2 (ja) 移動式木炭窯
JPS6124830Y2 (ja)
JPH0616256Y2 (ja) ロースター
JPH07332646A (ja) タイヤの焼却装置
JP2518555Y2 (ja) 移動式木炭窯
JP2001354971A (ja) 炭焼き装置
JPH0616451U (ja) 壁 炉
JPH0199431U (ja)