JPH10227338A - 高負荷伝動用vベルト - Google Patents

高負荷伝動用vベルト

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JPH10227338A
JPH10227338A JP3152897A JP3152897A JPH10227338A JP H10227338 A JPH10227338 A JP H10227338A JP 3152897 A JP3152897 A JP 3152897A JP 3152897 A JP3152897 A JP 3152897A JP H10227338 A JPH10227338 A JP H10227338A
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JP
Japan
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belt
canvas
reinforcing cloth
rubber
coating layer
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JP3152897A
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English (en)
Inventor
Kimichika Oono
公睦 大野
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下面にそれぞれ多数の上面溝6,6,…及
び下面溝7,7,…が設けられたエンドレスの張力帯
1,1と、各々、その各上面溝6及び下面溝7に係合す
る上向き突条12及び下向き突条11を有し、上記各張
力帯1に係止固定されている多数のブロック8,8,…
とを備え、上記各張力帯1の上面に、接着処理が施され
た上帆布4が被覆されてなる高負荷伝動用VベルトBに
対して、その上帆布4に起因する不具合を回避してVベ
ルトBの耐久性の向上化を図ると共に、その耐久性に優
れた高い品質が安定して得られるようにする。 【解決手段】 各張力帯1上面の上帆布4の上面に、糊
ゴムからなるコーティング層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば農業用汎用
機械や自動車におけるベルト式無段変速装置等のベルト
伝動装置に用いられる高負荷伝動用Vベルトに関し、特
に張力帯上面に補強布を有するものの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばコンバインやトラクタ等の
農業用機械や自動車等における変速装置として、変速時
の操作性や燃料消費率の向上等を図る観点から、ベルト
式無段変速装置の開発が進められている。そして、この
種の変速装置に用いられる高負荷伝動用Vベルトとして
は、例えば特開昭60−49151号公報に記載されて
いるものが知られている。
【0003】このものは、両側1対のエンドレス状の張
力帯に、多数のブロックがベルト長さ方向に所定ピッチ
間隔をあけて係止固定されてなっており、図3に示すよ
うに、上記各張力帯Aの上下両面には、各々、ベルト幅
方向に延びるように設けられた多数の上面溝a及び下面
溝bがベルト長さ方向(同図の左右方向)に所定ピッチ
間隔をおいて配置されている。そして、上記各ブロック
Bの両側部には、それぞれベルト長さ方向に貫通するス
リット状の嵌合部cがベルト幅方向に延びるように設け
られ、その嵌合部cの上縁部dが上記各張力帯Aの上面
溝aに、また下縁部eが下面溝bにそれぞれ係合され、
これらのことで、各ブロックBは両張力帯A,Aに係止
固定されている。そして、図4に例示するように、上記
各張力帯Aは保形層fを有し、その保形層fには心線g
がベルト長さ方向に延びるように埋設され、かつ保形層
fの上下両面は、補強布としてそれぞれ上帆布k及び下
帆布iで被覆されていて、これらのことで高負荷伝動に
耐えることができるようになっている。
【0004】すなわち、上記Vベルトでは、プーリに巻
き掛けられて走行する際に該プーリの溝に沿って曲がる
ときに、各ブロックBがベルト幅方向と直交する面内に
おいて揺動しないように両張力帯A,Aで固定すること
により高負荷伝動を可能にしている。このとき、上記上
帆布kは、各ブロックBの揺動しようとする力Fをその
嵌合部cの上縁部dから繰り返し受けることになる。さ
らに、その上帆布kは、プーリの溝に沿って曲げられて
そのプーリから出るときに、上記上縁部dから押付力
F′を受ける。
【0005】ところで、上記上帆布kは、その下側の保
形層fと接着させるために、接着処理としてレゾルシン
・ホルマリン・ラテックス組成物による処理(RFL処
理)のような樹脂系の処理が施されたり、糊ゴムのソー
キング処理が施されたりしている。さらに、これらの処
理に加えて、上帆布kの下面である接着面に糊ゴムのコ
ーティング処理が施されることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如く接
着処理が施された上帆布kは、各ブロックBの揺動力を
その嵌合部cの上縁部dから直接受けるために、摩耗が
生じ易く、その摩耗により張力帯の形状が変化して各ブ
ロックの揺動量がさらに大きくなり、両張力帯A,Aの
早期破損を招き易いという問題がある。
【0007】特に、上帆布kにRFL処理等の樹脂系の
処理が施されていると、その樹脂成分により上帆布kの
帆布繊維が固められてしまうので、帆布繊維の引き揃え
が悪化し、耐熱強度が低下して耐クラック性が低下する
と共に、弾性率が上昇するために、摩耗がより一層生じ
易くなる。この結果、ベルト走行の際、上帆布kが各ブ
ロックBの揺動力を局部的に受けると、その箇所がクラ
ックの起点となり、両張力帯A,Aがさらに早期に破損
してしまう虞れがある。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記高負荷伝動Vベ
ルトの張力帯上面における接着処理が施された補強布に
対し、新たな処理を加えることによって、その補強布に
起因する不具合を回避してVベルトの耐久性の向上化を
図ると共に、その耐久性に優れた高い品質が安定して得
られるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、張力帯上面の補強布の上面に、糊
ゴムからなるコーティング層を設けるようにした。
【0010】具体的には、請求項1の発明では、上下面
にそれぞれ上下に対応する多数の係止部がベルト長さ方
向に所定ピッチ間隔をおいて設けられたエンドレスの張
力帯と、各々、上記係止部に係合する係合部を有し、上
記張力帯にベルト長さ方向に所定ピッチ間隔をあけて係
止固定されている多数のブロックとを備え、上記張力帯
の少なくとも上面に、接着処理が施された補強布が被覆
されてなる高負荷伝動用Vベルトとして、上記張力帯上
面の補強布の上面に、糊ゴムからなるコーティング層が
設けられているものとする。
【0011】このことにより、張力帯上面の補強布の上
面における糊ゴムのコーティング層が、各ブロックと補
強布の帆布繊維との間でクッション材として作用するの
で、各ブロックの揺動しようとする力を分散させ、補強
布の摩耗を生じ難くさせる。このため、張力帯の形状変
化を防止してブロック揺動を抑えることができ、張力帯
の破損を防止することができる。また、補強布上面の糊
ゴムのコーティング層は、従来から接着処理として行っ
ている補強布下面へのコーティングと同様にして設ける
ことができる。よって、耐久性に優れた高い品質のVベ
ルトを容易に得ることができる。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、コーティング層の糊ゴムは、カーボンファイバー
が30〜70phr 配合されているものとする。
【0013】この発明により、カーボンファイバーは、
各ブロックと補強布の帆布繊維との間のクッション効果
及び補強布の耐摩耗性を向上させるので、各ブロックの
揺動による張力帯の形状変化を抑えることができる。こ
のカーボンファイバーの配合量は、30phr よりも少な
いと、クッション効果及び耐摩耗性の向上が不十分であ
る一方、70phr よりも多いと、クッション効果が逆に
減少して各ブロックの応力負担が増大し、ブロック折れ
が生じるので、30〜70phr の範囲とされている。よ
って、ブロック折れを防止しつつ、Vベルトの耐久性を
より一層向上させることができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、コーティング層の糊ゴム量は、24〜96
g/m2 であるものとする。
【0015】すなわち、糊ゴム量は、24g/m2 より
も少ないと、補強布の帆布繊維が露出した状態にあって
クッション効果が十分に得られない反面、96g/m2
よりも多いと、クッション性が大きくなり過ぎて各ブロ
ックの揺動を抑えることができなくなるために、補強布
の偏摩耗が大きくなりかつ騒音が大きくなるので、24
〜96g/m2 の範囲とされている。よって、請求項1
又は2の発明の作用効果を最大限に得ることができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、補強布の接着処理は、糊ゴムをソーキ
ングするか、又は糊ゴムをソーキングしかつ補強布下面
へコーティングする処理であるものとする。
【0017】このことで、接着処理がゴム糊による処理
であれば、RFL処理等の樹脂系の処理のように補強布
の帆布繊維が固められて各ブロックからの突発的な力に
よりクラックが生じるということはない。よって、Vベ
ルトの耐久性を安定的に向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る高
負荷伝動用VベルトBを示し、このVベルトBは、図示
は省略するが、各々、固定シーブ及び可動シーブからな
る駆動側及び従動側の2つの変速プーリ間に巻き掛けら
れてなるベルト式無段変速装置を構成する際に用いられ
るものであり、両側1対のエンドレスの張力帯1,1に
多数のブロック8,8,…がベルト長さ方向に所定ピッ
チ間隔をあけて係止固定されてなっている。
【0019】上記各張力帯1は、ゴム状弾性材からなる
保形層2と、この保形層2の上下中央部に、スパイラル
状に巻かれてベルト幅方向に所定ピッチ間隔をあけて並
んだ状態で埋設された心線3,3,…とからなってい
る。そして、上記保形層2の上面は接着処理が施された
補強布としての上帆布4により、また下面は下帆布5に
よりそれぞれ被覆されている。
【0020】上記上帆布4は、上記保形層2と接着させ
るためのRFL処理や糊ゴムのソーキング処理等の接着
処理が施された後に、その上面に糊ゴムがコーティング
されたもので、このことで、上帆布4上面には、糊ゴム
からなるコーティング層が設けられていることになる。
このコーティング層の糊ゴムは、カーボンファイバーが
30〜70phr 配合されている点を除いて上記接着処理
として使用されている糊ゴムと同じもので、その糊ゴム
量(コーティング量)は24〜96g/m2 とされてい
る。
【0021】すなわち、カーボンファイバーの配合量
は、30phr よりも少ないと、各ブロック8と上帆布4
の帆布繊維との間のクッション効果及び上帆布4の耐摩
耗性の向上が十分に得られない一方、70phr よりも多
いと、そのクッション効果が減少して各ブロック8の応
力負担が大きくなり、ブロック折れの原因となるので、
30〜70phr の範囲とされている。また、糊ゴム量
は、24g/m2 よりも少ないと、上帆布4の帆布繊維
が露出されてクッション効果が不十分である反面、96
g/m2 よりも多いと、クッション効果が向上し過ぎて
各ブロックの揺動を抑えることができなくなるために、
上帆布4の偏摩耗及び騒音が大きくなるので、24〜9
6g/m2 の範囲とされている。
【0022】さらに、上記上帆布4の接着処理は、糊ゴ
ムをソーキングするか、又はソーキングしかつ上帆布4
下面へコーティングする処理であることが望ましい。つ
まり、RFL処理等の樹脂系の処理を施すと、上帆布4
の帆布繊維が固められて各ブロック8からの突発的な力
によりクラックが生じ易くなるので、糊ゴムのみで接着
処理を施すことが好ましい。
【0023】上記各張力帯1の上面には、各々、断面凹
字状をなす係止部としての多数の上面溝6,6,…が、
また下面には、各々、上記上面溝6,6,…に上下に対
応して断面円弧状をなす係止部としての多数の下面溝
7,7,…がそれぞれベルト長さ方向に所定ピッチ間隔
でベルト幅方向に延びるように設けられている。
【0024】一方、上記各ブロック8は略逆台形板状を
なしていて、その両側面は、変速プーリの溝面に摺接す
る摺接部9,9とされている。また、各ブロック8の両
側部には、各々、ベルト長さ方向に貫通しかつベルト幅
方向に延びるスリット状の嵌合部10,10が、側方に
向けて開放された状態に設けられている。この各嵌合部
10の上縁部は、下方に向けて突出する断面凸字状をな
していて、上記張力帯1の上面溝6に係合する係合部と
しての下向き突条11とされている。また、上記各嵌合
部10の下縁部は、上方に向けて隆起する断面円弧状を
なしていて、上記張力帯1の下面溝7に係合する係合部
としての上向き突条12とされている。
【0025】したがって、上記実施形態では、接着処理
が施された上帆布4上面に、カーボンファイバーが30
〜70phr 配合された糊ゴムのコーティング層が設けら
れ、その糊ゴム量が24〜96g/m2 とされているの
で、その糊ゴムのコーティング層が、各ブロック8と上
帆布4の帆布繊維との間で適度なクッション材及び耐摩
耗材として作用し、各ブロック8の揺動しようとする力
を効果的に分散させ、上帆布4の摩耗を生じ難くさせ
る。このことで、各張力帯1の形状変化を防止して各ブ
ロック8の揺動を抑えることができ、各張力帯1の切断
等の破損を防ぐことができる。また、上帆布4上面に、
接着処理で行っている上帆布4下面へのコーティング処
理と同様な処理を行えば、容易に上帆布4上面にコーテ
ィング層を形成することができる。よって、接着処理に
加えて簡単な処理を施すだけで耐久性に優れた高い品質
のVベルトを得ることができる。
【0026】尚、上記実施形態では、高負荷伝動用Vベ
ルトBは、ベルト式無段変速装置に用いられるものとし
たが、複数のプーリ間に巻き掛けられてそのプーリ間で
回転力を伝達するベルト伝動装置であれば、そのベルト
に適用することができる。
【0027】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。先ず、上帆布の処理を以下の如く異ならせて11
種類の高負荷伝動用Vベルトを作製した。すなわち、接
着処理として糊ゴムのソーキング処理を施した上帆布の
上面に、コーティング量及びカーボンファイバー配合量
をそれぞれ異ならせて糊ゴムのコーティング層を形成し
たもの(実施例1〜9)と、RFL処理及び糊ゴムのソ
ーキング処理を施した上帆布の上面に糊ゴムのコーティ
ング層を形成したもの(実施例10)と、上帆布にソー
キング処理を施したままでその上面にコーティング層を
形成していないもの(比較例)とを作製した(尚、実施
例1〜10の糊ゴムのコーティング量及びカーボンファ
イバー配合量については表1参照)。
【0028】上記各Vベルトの上帆布上面のコーティン
グ層の糊ゴムの成分及びその配合量を以下に示す。
【0029】次に、上記各Vベルトに対して耐久試験を
行った。すなわち、図2に示すように、上記各Vベルト
23を、プーリ径が120mmの駆動プーリ21と、プー
リ径が60mmの従動プーリ22との間に巻き掛け、各V
ベルト23に引張加重DW(DW=150kg)を加える
一方、従動プーリ22には負荷を加えない状態で駆動プ
ーリ21を6000rpm の速度で回転させ、500時間
が経過した時点での各Vベルト23の破損状況を調べ
た。また、試験開始初期及び終了時に各Vベルト23の
走行時の騒音を測定した。さらに、500時間が経過す
る前に不具合が生じた場合には、騒音を測定した後、直
ちに走行を停止してその時点での破損状況を調べると共
に、その時点までの走行時間をチェックした。尚、雰囲
気温度は90℃に設定した。
【0030】上記耐久試験の結果を表1に示す。この結
果、実施例1〜9のVベルトは、比較例のVベルトより
も約100時間以上も走行時間が長くなっており、上帆
布の上面に糊ゴムをコーティングすることによる耐久性
向上の効果が判る。
【0031】また、実施例6のVベルトでは、糊ゴムの
コーティング量が少ないので、上帆布の偏摩耗による張
力帯の切断が生じ、実施例7のVベルトでは、糊ゴムの
コーティング量が多いために、各ブロックの揺動が大き
くなり、上帆布の偏摩耗及び騒音が大きくなった。一
方、実施例1〜3のVベルトのように、糊ゴムのコーテ
ィング量を24〜96g/m2 の範囲とすれば、500
時間走行しても全く破損は生じないことが判る。
【0032】さらに、実施例8のVベルトでは、糊ゴム
のカーボンファイバー配合量が少ないために、上帆布に
偏摩耗が生じて張力帯が切断し、実施例9のVベルトで
は、カーボンファイバー配合量が多過ぎてブロック折れ
が生じた。一方、実施例1,4,5のVベルトのよう
に、糊ゴムのカーボンファイバー配合量を30〜70ph
r の範囲とすれば、500時間走行しても全く問題は生
じないことが判る。
【0033】また、実施例10のVベルトでは、上帆布
にクラックが生じて張力帯が切断したのに対して、実施
例1のVベルトでは、500時間走行しても全く問題が
生じていないことから、上帆布へのRFL処理は耐久性
を低下させる要因となることが判る。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、上下面にそれぞれ上下に対応する多数の係止部
がベルト長さ方向に所定ピッチ間隔をおいて設けられた
エンドレスの張力帯と、各々、その係止部に係合する係
合部を有し、上記張力帯にベルト長さ方向に所定ピッチ
間隔をあけて係止固定されている多数のブロックとを備
え、上記張力帯の少なくとも上面に、接着処理が施され
た補強布が被覆されてなる高負荷伝動用Vベルトに対し
て、その張力帯上面の補強布の上面に、糊ゴムからなる
コーティング層を設けたことにより、Vベルトの耐久性
の向上化を容易に図ることができる。
【0036】請求項2の発明によると、コーティング層
の糊ゴムを、カーボンファイバーが30〜70phr 配合
されているものとしたことにより、ブロック折れを防止
しつつ、Vベルトの耐久性のさらなる向上化を図ること
ができる。
【0037】請求項3の発明によると、コーティング層
の糊ゴム量を、24〜96g/m2としたことにより、
請求項1又は2の発明の作用効果を最大限に得ることが
できる。
【0038】請求項4の発明によると、補強布の接着処
理を、糊ゴムをソーキングするか、又は糊ゴムをソーキ
ングしかつ補強布下面へコーティングする処理としたこ
とにより、Vベルトの耐久性の向上化を安定的に図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高負荷伝動用Vベルト
の一部を示す斜視図である。
【図2】高負荷伝動用Vベルトの耐久試験の要領を示す
概略図である。
【図3】張力帯の上面溝に加わるブロックの力の状態を
示す側面図である。
【図4】従来の張力帯の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
B 高負荷伝動用Vベルト 1 張力帯 4 上帆布(補強布) 6 上面溝(係止部) 7 下面溝(係止部) 8 ブロック 11 下向き突条(係合部) 12 上向き突条(係合部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下面にそれぞれ上下に対応する多数の
    係止部がベルト長さ方向に所定ピッチ間隔をおいて設け
    られたエンドレスの張力帯と、 各々、上記係止部に係合する係合部を有し、上記張力帯
    にベルト長さ方向に所定ピッチ間隔をあけて係止固定さ
    れている多数のブロックとを備え、 上記張力帯の少なくとも上面に、接着処理が施された補
    強布が被覆されてなる高負荷伝動用Vベルトであって、 上記張力帯上面の補強布の上面に、糊ゴムからなるコー
    ティング層が設けられていることを特徴とする高負荷伝
    動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高負荷伝動用Vベルトに
    おいて、 コーティング層の糊ゴムは、カーボンファイバーが30
    〜70phr 配合されていることを特徴とする高負荷伝動
    用Vベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の高負荷伝動用Vベ
    ルトにおいて、 コーティング層の糊ゴム量は、24〜96g/m2 であ
    ることを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の高負荷伝動用
    Vベルトにおいて、 補強布の接着処理は、糊ゴムをソーキングするか、又は
    糊ゴムをソーキングしかつ補強布下面へコーティングす
    る処理であることを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
JP3152897A 1997-02-17 1997-02-17 高負荷伝動用vベルト Withdrawn JPH10227338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2002372C2 (nl) * 2008-12-24 2010-06-28 Bosch Gmbh Robert Drijfriem voor een continu variabele transmissie, transmissie voorzien van een dergelijke drijfriem en werkwijze voor het bedrijf daarvan.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2002372C2 (nl) * 2008-12-24 2010-06-28 Bosch Gmbh Robert Drijfriem voor een continu variabele transmissie, transmissie voorzien van een dergelijke drijfriem en werkwijze voor het bedrijf daarvan.
WO2010074561A1 (en) * 2008-12-24 2010-07-01 Robert Bosch Gmbh Drive belt for a continuously variable transmission, transmission provided with such a drive belt and method for use thereof

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