JPH10225960A - 多層射出成形体 - Google Patents

多層射出成形体

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JPH10225960A
JPH10225960A JP9258541A JP25854197A JPH10225960A JP H10225960 A JPH10225960 A JP H10225960A JP 9258541 A JP9258541 A JP 9258541A JP 25854197 A JP25854197 A JP 25854197A JP H10225960 A JPH10225960 A JP H10225960A
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誠 長田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠面側のスキン層が塗膜やクリアー層と同
等な光沢や深み感、及び耐傷付性を発現するポリオレフ
ィン系樹脂組成物からなる多層射出成形体を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂組成物からなるコ
ア層と該コア層の周囲に被覆されたスキン層からなる多
層射出成形体であって、前記スキン層が下記(A)及び
(B)の特性を有するポリオレフィン系樹脂組成物から
なることを特徴とする多層射出成形体。 (A)多層射出成形体の意匠面側のスキン層の平均厚み
が前記成形体の平均厚みの20%以下であること。 (B)スキン層を構成するポリオレフィン系樹脂組成物
を該多層射出成形体の意匠面側のスキン層と同じ厚みの
金型を用いて射出成形して得られる射出成形体の直線光
透過率が20%以上であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層射出成形体に
関する。さらに詳細には、本発明は、自動車、家庭電気
製品及び容器等に表面塗装を施すこと無く使用でき、光
沢や深み感を与え、耐傷付性を有する多層射出成形体に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】熱可塑
性樹脂組成物で成形された自動車部品や家庭電化製品等
は、高級感のある外観を得るために調色された塗料によ
り塗装した後、クリアー塗装を行なうことで深み感を発
現させ、さらに傷付対策を施されていた。ここで、該製
品は、射出成形工程に加え塗装工程が入るためコスト高
になっていた。そこで、塗装工程を省略しコスト削減を
図る試みがなされてきた。
【0003】従来、熱可塑性樹脂からなる射出成形体に
メタリック感を付与する方法は、例えば、熱可塑性樹脂
に金属粒子を混合、溶融成形する方法が知られている。
具体的には、特開昭58−37045号公報には、AB
S樹脂に金属粉を混入する方法が開示されているが、該
方法は塗装品と同等の高光沢感や深み感が得られていな
い。また、特開平8−127107公報には、スキン層
材料のエチレン含有量とロックウェル硬度を規定したポ
リプロピレン系複合材料により深み感を発現する多層射
出成形体が開示されているが、充分には目的を達成する
ことができない。
【0004】本発明の目的は、意匠面側のスキン層が塗
膜やクリアー層と同等な光沢や深み感、及び耐傷付性を
発現するポリオレフィン系樹脂組成物からなる多層射出
成形体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多層射出
成形体のスキン層を構成するポリオレフィン系樹脂組成
物について鋭意検討した結果、多層射出成形体の意匠面
側のスキン層厚と同じ厚みのスキン層を構成するポリオ
レフィン系樹脂組成物を射出成形して得られる射出成形
体の特定の直線光透過率及び意匠面側のスキン層を特定
の厚さにすることにより、本発明の目的を達成すること
を見出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、ポリオレフィン系樹
脂組成物からなるコア層と該コア層の周囲に被覆された
スキン層からなる多層射出成形体であって、前記スキン
層が下記(A)及び(B)の特性を有するポリオレフィ
ン系樹脂組成物からなることを特徴とする多層射出成形
体である。 (A)多層射出成形体の意匠面側のスキン層の平均厚み
が前記成形体の平均厚みの20%以下であること。 (B)スキン層を構成するポリオレフィン系樹脂組成物
を該多層射出成形体の意匠面側のスキン層と同じ厚みの
金型を用いて射出成形して得られる射出成形体の直線光
透過率が20%以上であること。なお、多層射出成形体
の意匠面とは、人の目に触れる側の面であり、従来塗装
を施していた面のことをいう。以下、本発明を詳細に説
明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の多層射出成形体は、コア
層と該コア層の周囲に被覆されたスキン層からなる多層
射出成形体である。本発明の多層射出成形体のスキン層
を構成するポリオレフィン系樹脂組成物は下記(A)及
び(B)の特性を有するものである。 (A)多層射出成形体の意匠面側のスキン層の平均厚み
が前記成形体の平均厚みの20%以下であること。 (B)スキン層を構成するポリオレフィン系樹脂組成物
を該多層射出成形体の意匠面側のスキン層と同じ厚みの
金型を用いて射出成形して得られる射出成形体の直線光
透過率が20%以上、好ましくは70%以上であるこ
と。
【0008】直線光透過率は意匠面側のスキン層材料の
透明性を示す指標であり、直線光透過率が20%未満で
あるとポリオレフィン系樹脂組成物に混入されている着
色剤(例えば顔料等)やメタリック感を発現させるフィ
ラー(例えばアルミ粉やパールマイカ等)の色がぼやけ
てしまい、クリアー塗装に似た深み感が発現できない。
直線光透過率は、村上色彩研究所製クラリティーメータ
ーTM−1により最大透明度の測定により得ることがで
きる。
【0009】多層射出成形体の意匠面側のスキン層の平
均厚みが前記成形体の平均厚みの20%を越えると多層
射出成形体の力学的特性にコア材の特性が反映されにく
くなり、多層構造を取る優位性を失ってしまうので好ま
しくない。
【0010】スキン層厚及び多層射出成形体厚は、成形
体断面を光学顕微鏡で拡大することで測定することがで
きる。意匠面側のスキン層平均厚とは、成形体のゲート
近傍、中央部、流動末端の3箇所で測定した、意匠面側
のスキン層厚の平均値であり、多層射出成形体平均厚と
は上記3箇所で測定した前記成形体厚の平均値を示す。
【0011】本発明に係るスキン層に用いるポリオレフ
ィン系樹脂組成物は、通常の射出成形が可能なものであ
る。上記ポリオレフィン系樹脂組成物は、例えばポリエ
チレン系樹脂を含有する樹脂組成物、ポリプロピレン系
樹脂を含有する樹脂組成物、ポリブテン系樹脂を含有す
る樹脂組成物、及びこれらのブレンド物を含有する樹脂
組成物が挙げられる。さらに、スキン層を構成するポリ
オレフィン系樹脂組成物が、プロピレンと、エチレン、
ブテン−1、ヘキセン−1及びオクテン−1の中から選
ばれる少なくとも1種類のコモノマーを重合して得られ
るプロピレン系共重合体を含有するものが好ましく、中
でも特にブテン−1をコモノマーとしたプロピレン−ブ
テン−1ランダム共重合体を含有する樹脂組成物が深み
感だけでなく耐傷付き性の面からもより好ましい。
【0012】特に、スキン層を構成するポリオレフィン
系樹脂組成物は、メタリック感を付与するためのアルミ
粉や酸化チタンで表面を被覆したマイカ等のフィラーを
該ポリオレフィン系樹脂組成物100重量部に対して
0.01〜5重量部含有させてもよい。上記のようなフ
ィラーがスキン層を構成するポリオレフィン系樹脂組成
物中に含まれる場合は、樹脂自体の透明度を阻害するた
め該フィラーを取り除いて、直線光透過率が測定され
る。
【0013】また、スキン層を構成するポリオレフィン
系樹脂組成物のメルトフローレート値が、コア層を構成
するポリオレフィン系樹脂組成物のメルトフローレート
値の0.5〜5倍であることが好ましい。メルトフロー
レートは、JIS−K−7203に規定された方法に基
づき、230℃、荷重2.16kgで測定される。
【0014】さらに、耐傷付き性能は1kgの荷重を付
与した鉛筆硬度で規定することができる。本発明におい
て、スキン層の1kg荷重で測定する鉛筆硬度が4B以
上であることが好ましく、さらに2B以上が特に好まし
い。
【0015】また、本発明の多層射出成形体にかかるコ
ア層は、スキン層を構成する上記ポリオレフィン系樹脂
組成物と溶融接着可能なポリオレフィン系樹脂組成物か
らなり、かつ多層射出成形体としての力学的強度を受け
持つため、常温で測定した曲げ弾性率が好ましくは12
80MPa以上、より好ましくは1280〜1470M
Paであり、−30℃でのアイゾット衝撃強度が好まし
くは5.0kJ/m2、より好ましくは5.0〜9kJ
/m2 である。曲げ弾性率及びアイゾット衝撃強度はそ
れぞれJIS−K−7203及びJIS−K−7110
に規定された方法により測定できる。
【0016】また、コア層を構成するポリオレフィン系
樹脂組成物は、例えばポリエチレン系樹脂を含有する樹
脂組成物、ポリプロピレン系樹脂を含有する樹脂組成
物、ポリブテン系樹脂を含有する樹脂組成物、及びこれ
らのブレンド物が挙げられる。力学的特性を発現させる
ために、タルク、マイカ、硫酸バリウムに代表される充
填剤や、エチレン−α−オレフィン系共重合体やスチレ
ン系エラストマーを含有するポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、これらの変性物及びポリマーアロイ
の中から選ばれる少なくとも1種のポリオレフィン系樹
脂を含有する樹脂組成物が挙げられる。
【0017】また、スキン層またはコア層に用いるポリ
オレフィン系樹脂組成物は、必要に応じて造核剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤などの通常使用
されている各種の添加剤を含有させてもよい。
【0018】本発明の多層射出成形体は、メッキを施し
た金型を用いて射出成形して得られる多層射出成形体で
あって、該成形体の45°鏡面光沢度が90%以上の光
線反射率を有することが好ましい。45°鏡面光沢度は
JIS−K−7105で規定されている方法に基づき測
定できる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
意匠面側のスキン層が塗膜やクリアー層と同等の光沢や
深み感を有し、しかも耐傷付性を有するポリオレフィン
系樹脂組成物からなる多層射出成形体が提供できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0021】実施例及び比較例で使用した多層射出成形
体と直線光透過率評価用射出成形体との製造条件、及び
評価法は下記のとおりである。 (1)多層射出成形体 射出成形機として、日精樹脂工業(株)製FS160S
25ASENを用い、金型として金型寸法が100mm×
100mm×3mmの平板金型を用いた。該金型は、その表
面を1000番の磨き仕上げのうえメッキ処理したもの
である。成形時の金型表面温度は45℃であった。多層
射出成形体は、スキン層/コア層/スキン層からなるサ
ンドイッチ射出成形体であり、成形温度はスキン層、コ
ア層共に220℃であった。成形体に占めるスキン層材
とコア層材の重量比率は3:5であり、ゲート部、中央
部及び流動末端部での意匠面側のスキン層平均厚みは
0.5mmであった。
【0022】(2)直線光透過率評価用射出成形体 射出成形機として、日精樹脂工業(株)製FS160S
25ASENを用い、金型として金型寸法が60mm×1
20mm×0.5mmの平板金型を用いた。該金型は、その
表面を1000番の磨き仕上げのうえメッキ処理したも
のである。成形時の金型表面温度は65℃であった。成
形温度は250℃であった。スキン層を構成するポリオ
レフィン樹脂組成物中のアルミ粉を除いた樹脂組成物を
用いて上記の条件下に射出成形して平板を製造した。
【0023】(3)直線光透過率 上記(2)で得られた平板の中央部を50mm×60mmの
大きさに切り出した試験片を用いて測定した。直線光透
過率は、村上色彩研究所製クラリティーメーターTM−
1により最大透明度の測定により得た。
【0024】(4)45°鏡面光沢度 JIS−K−7105に規定された方法に基づき、多層
射出成形体の45°鏡面光沢度を測定した。
【0025】(5)鉛筆硬度(耐傷付き性) 意匠面側のスキン層材の流動方向と直角な方向に30mm
/分で移動する試料台の上に多層射出成形体を置き、荷
重1kgを付与した硬度6Bの鉛筆を45°の角度であ
てて前記成形体のスキン層表面を引っ掻き、順次鉛筆の
硬度を5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2
Hと上げていき、最初にスキン層表面に傷が付いたとき
の鉛筆の硬度を、成形体の硬度と判定した。
【0026】(6)深み感 多層射出成形体の表面を下記のような目視による官能評
価を行なった。 5・・・コア層材にシルバーメタリック塗装した上にク
リア塗装を施した塗装品の深み感と同程度である。 4・・・上記5よりやや劣るものの十分な深み感が得ら
れている。 3・・・深み感が認められる。 2・・・上記3より深み感が劣るものの全く深み感がな
いものではない。 1・・・全く深み感がない。
【0027】(7)曲げ弾性率及びアイゾット衝撃強度 コア層材を射出成形して得た試験片を用いて、曲げ弾性
率はJIS−K−7203、アイゾッド衝撃強度はJI
S−K−7110に従って測定した。試験片形状及び測
定温度は、前者は90mm×10mm×4mmの金型で射出成
形した試験片を用い23℃で測定し、後者は64mm×1
2.7mm×6.4mmの金型で射出成形したノッチ付射出
成形試験片を用い−30℃で測定した。
【0028】(8)メルトフローレート(MFR) JIS−K−7203に規定された方法に基づき、測定
温度は230℃であり、荷重は2.16kgとして測定
した。
【0029】(9)スキン層厚および成形体厚 意匠面側のスキン層厚及び成形体厚は成形体断面を光学
顕微鏡で拡大することで測定した。意匠面側のスキン層
平均厚とは、従来塗装を施していた面側の成形体のゲー
ト近傍、中央部、流動末端の3箇所で測定した、意匠面
側のスキン層厚の平均値であり、成形体平均厚とは上記
3箇所で測定した成形体厚の平均値を示した。
【0030】実施例および比較例で用いたスキン層材料
及びコア層材料を表1及び表2にそれぞれ示す。
【0031】実施例1 プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体(ブテン−1
含量:10重量%)100重量部に対し、造核剤として
旭電化(株)製アデカスタブNA−21を0.3重量
部、アルミ粉(東洋アルミニウム(株)製、平均粒径3
5μm、アスペクト比7)を2重量部添加した、表1に
示すPP−1をスキン層に用いた。結晶性プロピレン−
エチレンブロック共重合体(MFR:58g/10分、
エチレンとプロピレンのランダム共重合体部分の含量:
12重量%)61重量部、エチレン−ブテン−1共重合
体ゴム(ブテン−1含量:18重量%)14重量部、エ
チレン−プロピレン共重合体ゴム(プロピレン含量:2
7重量%)14重量部及びタルク(D50:2.1μm)
11重量部からなる樹脂組成物であって、表2に示す複
合系ポリプロピレンPPT−1をコア層に用いた。前記
複合系ポリプロピレンPPT−1及びその各成分は、特
開平5−86256号公報の実施例1及び参考例1〜4
に記載された方法に基づき製造されたものである。上記
スキン層及びコア層を配設した多層射出成形体を成形し
た。評価結果を表3に示す。
【0032】実施例2 プロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含
量:3重量%)100重量部に対し、実施例1で用いた
ものと同じ造核剤を0.3重量部、及び実施例1で用い
たものと同じアルミ粉を2重量部添加した、表1に示す
PP−2をスキン層に、表2に示すPPT−1をコア層
に配設した多層射出成形体を成形した。評価結果を表3
に示す。
【0033】実施例3 プロピレン−エチレンランダム共重合体(エチレン含
量:5重量%)100重量部に対し、実施例1で用いた
ものと同じ造核剤を0.3重量部、及び実施例1で用い
たものと同じアルミ粉を2重量部添加した、表1に示す
PP−3をスキン層に、表2に示すPPT−1をコア層
に配設した多層射出成形体を成形した。評価結果を表3
に示す。
【0034】実施例4 ホモポリプロピレン100重量部に対し、造核剤として
p−t−ブチル安息香酸アルミニウム(シエル化学
(株)製PTBBA−Al)を0.08重量部、及び実
施例1で用いたものと同じアルミ粉を2重量部添加し
た、表1に示すPP−4をスキン層に、表2に示すPP
T−1をコア層に配設した多層射出成形体を成形した。
評価結果を表3に示す。
【0035】実施例5 プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレン含
量:2.5重量%)100重量部に対し、造核剤として
リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)ナトリウム(旭電化(株)製アデカスタブN
A−11)を0.2重量部、及び実施例1で用いたもの
と同じアルミ粉を2重量部添加した、表1に示すPP−
5をスキン層に、表2に示すPPT−1をコア層に配設
した多層射出成形体を成形した。評価結果を表4に示
す。
【0036】比較例1 プロピレン−エチレンブロック共重合体(エチレン含
量:6.8重量%)100重量部に対し、実施例4で用
いたものと同じ造核剤を0.1重量部、及び実施例1で
用いたものと同じアルミ粉を2重量部添加した、表1に
示すPP−6をスキン層に、表2に示すPPT−1をコ
ア層に配設した多層射出成形体を成形した。評価結果を
表4に示す。
【0037】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− スキン層 直線光透過率 コモノマー及び含量 MFR 0.5 mm厚さ(%) (重量%) (g/10分) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− PP−1 70 ブテン−1 10 24 PP−2 74 エチレン 3 24 PP−3 70 エチレン 5 24 PP−4 65 ホモ 0 42 PP−5 30 エチレン 2.5 41 PP−6 14 エチレン 6.8 62 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0038】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コア層 曲げ弾性率 アイゾット衝撃強度 MFR 23℃ (MPa) −30℃ (kJ/m2) (g/10分) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− PPT−1 1420 5.8 20 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0039】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− スキン層 PP-1 PP-2 PP-3 PP-4 コア層 PPT-1 PPT-1 PPT-1 PPT-1 意匠面側のスキン層平均厚(mm) 0.5 0.5 0.5 0.5 スキン層平均厚/成形体平均厚(%) 17 17 17 17 深み感 4 4 4 3 45°鏡面光沢度(%) 95 94 96 94 鉛筆硬度(1kg 荷重) 2B 3B 5B 2B −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0040】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂組成物からなるコア
    層と該コア層の周囲に被覆されたスキン層からなる多層
    射出成形体であって、前記スキン層が下記(A)及び
    (B)の特性を有するポリオレフィン系樹脂組成物から
    なることを特徴とする多層射出成形体。 (A)多層射出成形体の意匠面側のスキン層の平均厚み
    が前記成形体の平均厚みの20%以下であること。 (B)スキン層を構成するポリオレフィン系樹脂組成物
    を該多層射出成形体の意匠面側のスキン層と同じ厚みの
    金型を用いて射出成形して得られる射出成形体の直線光
    透過率が20%以上であること。
  2. 【請求項2】(B)スキン層を構成するポリオレフィン
    系樹脂組成物を該多層射出成形体の意匠面側のスキン層
    と同じ厚みの金型を用いて射出成形して得られる射出成
    形体の直線光透過率が70%以上である請求項1記載の
    多層射出成形体。
  3. 【請求項3】スキン層を構成するポリオレフィン系樹脂
    組成物が、プロピレンと、エチレン、ブテン−1、ヘキ
    セン−1及びオクテン−1の中から選ばれる少なくとも
    1種類のコモノマーを重合して得られるプロピレン系共
    重合体を含有する樹脂組成物である請求項1記載の多層
    射出成形体。
  4. 【請求項4】プロピレン系共重合体が、プロピレン−ブ
    テン−1ランダム共重合体である請求項3記載の多層射
    出成形体。
  5. 【請求項5】スキン層を構成するポリオレフィン系樹脂
    組成物のメルトフローレート値が、コア層を構成するポ
    リオレフィン系樹脂組成物のメルトフローレート値の
    0.5〜5倍である請求項1記載の多層射出成形体。
  6. 【請求項6】スキン層の1kg荷重で測定する鉛筆硬度
    が4B以上である請求項1記載の多層射出成形体。
  7. 【請求項7】コア層を構成するポリオレフィン系樹脂組
    成物の曲げ弾性率が1280MPa以上、−30℃のア
    イゾット衝撃強度が5.0kJ/m2以上である請求項
    1記載の多層射出成形体。
  8. 【請求項8】多層射出成形体が、メッキを施した金型を
    用いて射出成型して得られる多層射出成形体であって、
    該成形体の45°鏡面光沢度が90%以上の光線反射率
    を有する請求項1〜7のいずれかに記載の多層射出成形
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2285895A (en) * 1994-01-19 1995-07-26 Ibm Audio conferencing system which generates a set of minutes
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