JPH10225589A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

脱水兼用洗濯機

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Publication number
JPH10225589A
JPH10225589A JP9031603A JP3160397A JPH10225589A JP H10225589 A JPH10225589 A JP H10225589A JP 9031603 A JP9031603 A JP 9031603A JP 3160397 A JP3160397 A JP 3160397A JP H10225589 A JPH10225589 A JP H10225589A
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JP
Japan
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washing
stirring blade
driving
amount
tub
Prior art date
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Pending
Application number
JP9031603A
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English (en)
Inventor
Yoshitoyo Kenjo
好豊 見城
Takayoshi Asagoe
孝良 浅越
Sunao Asami
直 朝見
Fumio Ota
文夫 太田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9031603A priority Critical patent/JPH10225589A/ja
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量(布量)を検知
可能な機能を備えた脱水兼用洗濯機において、振動緩衝
機構による影響、布の片寄りの影響を是正して、正確に
布量を検知できるようにする。 【解決手段】 外枠1に複数の吊り棒2で吊り下げた水
受け槽3内に洗濯兼脱水槽6を回転自在に配設し、この
洗濯兼脱水槽6内に回転自在に配設した撹拌翼7をモー
タ9により駆動する。吊り棒2の少なくとも1本と外枠
1との間に歪抵抗体5を固着した弾性板4を設け、制御
手段は、洗濯兼脱水槽6に衣類を投入後、撹拌翼7を休
止期間を有する反転駆動を複数回行い、水受け槽3全体
を揺らせて静止させた後、歪抵抗体5の抵抗値の変化量
より洗濯兼脱水槽6内の布量を算出するように構成した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯兼脱水槽内の
洗濯物の量(布量)を検知可能な機能を備えた脱水兼用
洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、洗濯機の自動化が進み、各種セン
サを備えて、洗濯行程を自動的に実行する洗濯機が増え
てきた。
【0003】発明者らは、水受け槽を吊り下げる吊り棒
の1本と外枠との間に、複数の歪抵抗体を固着した弾性
板を配設し、歪抵抗体の抵抗値の変化量より、水受け槽
にかかる重量、振動量、振動周期等を検知する複合セン
サを提案してきた。
【0004】発明者らが提案しているものは、洗濯兼脱
水槽を内包した水受け槽を4本の吊り棒により吊り下
げ、この吊り棒の1本と外枠との間に複数の歪抵抗体を
固着した弾性板を配設しておき、洗濯物を洗濯兼脱水槽
に投入すると、その荷重は、水受け槽を介して吊り棒に
伝わり、弾性板がたわむことで、歪抵抗体には、投入し
た洗濯物の荷重に応じた歪が生じ、この歪みに応じて、
歪抵抗体の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化量か
ら、投入した洗濯物の量を知るようにしたものである。
【0005】また、洗濯兼脱水槽に水を給水すると、前
述と同様に、歪抵抗体の歪み量が変化し、洗濯兼脱水槽
内の水量を知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述のセ
ンサは、吊り棒の角度が変わると検知結果も変わるとい
う特性を有している。一方、水受け槽を吊している4本
の吊り棒は、独立した振動緩衝機構を持っている。振動
緩衝機構は、脱水時に、洗濯兼脱水槽は約1000rp
mの高速回転させたとき、水受け槽の振動の振動が外枠
に伝わらないよう、振動を吸収する弾性機構と、振動を
抑制するダンパー機構を有している。このダンパー機構
のため、脱水が終わった後の静止状態において、水受け
槽の吊り位置は一定にならない。そのため、つぎの洗濯
時、布量を検知する時、水受け槽の内の布量が同じで
も、水受け槽の傾きの分、検知結果が異なるという問題
を有していた。
【0007】また、布量が同じでも、布の偏り方によっ
て、センサに荷重を加える吊り棒に荷重がかかる場合
と、それ以外の吊り棒に荷重がかかる場合がある。この
場合も、布量検知の結果に誤差が生じる原因になる。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、振動
緩衝機構による影響、布の片寄りの影響を是正して、正
確に布量を検知できるようにすることを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、外枠に複数の吊り棒で吊り下げた水受け槽
と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽
と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設した撹拌翼
と、前記撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等
を制御する制御手段と、前記吊り棒の少なくとも1本と
前記外枠との間に設けた歪抵抗体を固着した弾性板とを
備え、前記制御手段は、前記洗濯兼脱水槽に衣類を投入
後、前記撹拌翼を休止期間を有する反転駆動を複数回行
い、水受け槽全体を揺らせて静止させた後、前記歪抵抗
体の抵抗値の変化量より前記洗濯兼脱水槽内の布量を算
出するように構成したものである。
【0010】これにより、水受け槽を適度に揺らして、
ダンパーの影響、布の片寄りの影響を是正することがで
きて、振動緩衝機構を一定の状態にすることができ、同
時に、布の片寄りを軽減することができ、布量検知精度
を上げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外枠に複数の吊り棒で吊り下げた水受け槽と、前記
水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水槽と、前記
洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設した撹拌翼と、前記撹
拌翼を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等を制御する
制御手段と、前記吊り棒の少なくとも1本と前記外枠と
の間に設けた歪抵抗体を固着した弾性板とを備え、前記
制御手段は、前記洗濯兼脱水槽に衣類を投入後、前記撹
拌翼を休止期間を有する反転駆動を複数回行い、水受け
槽全体を揺らせて静止させた後、前記歪抵抗体の抵抗値
の変化量より前記洗濯兼脱水槽内の布量を算出するよう
に構成したものであり、撹拌翼を休止期間を有する反転
駆動を複数回行うことで、水受け槽を適度に揺らして、
ダンパーの影響、布の片寄りの影響を是正することがで
きて、振動緩衝機構を一定の状態にすることができ、同
時に、布の片寄りを軽減することができ、布量検知精度
を向上することができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、撹拌翼の惰性回転が
止まらない内に、逆方向に駆動する動作を複数回繰り返
すように構成したものであり、撹拌翼の惰性回転が止ま
らない内に逆方向に駆動することで、水受け槽に衝撃力
を加えることができ、効果的に水受け槽を揺らすことが
でき、ダンパーの影響、布の片寄りの影響を是正するこ
とができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、撹拌翼の駆動時間を
順次短くなるように構成したものであり、複数回の反転
駆動の終わりに近づくにしたがって、水受け槽の振動量
を下げて、振動緩衝機構の状態をより一定状態にするこ
とができ、布量検知精度を一層向上することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、撹拌翼の最後の一方
向の駆動時間をその前の駆動時間より短くなるように構
成したものであり、揺らせた水受け槽の振れを静かに止
めることができ、惰性振動によって振動緩衝機構の状態
が再度不安定になるのを防ぐことができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、撹拌翼の最初の駆動
時間を2回目の駆動時間より短くし、撹拌翼の左右の回
転量がほぼ同等になるように構成したものであり、布量
が少なくて、各駆動時間、休止時間が短い場合に起こり
やすい、最初に右に回ると左に回らなくなるという現象
をなくすことができる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0017】(実施例1)図1に示すように、外枠1
は、4本の吊り棒2により水受け槽3を吊り下げてお
り、その内1本の吊り棒は、金属製の弾性板4を介して
吊り下げ、この弾性板4に歪により抵抗値が変化する歪
抵抗体5を固着している。洗濯兼脱水槽(以下、洗濯槽
という)6は、水受け槽3内に回転自在に配設し、洗濯
槽6の底部に攪拌翼7を回転自在に配設している。振動
緩衝機構8は、吊り棒2と水受け槽3の間に配設し、水
受け槽3の振動を吸収して吊り棒2に伝えないようにし
ている。モータ(駆動手段)9は、Vベルトと減速機構
10を介して攪拌翼7および洗濯槽6を駆動する。排水
弁11は水受け槽3内の水を排水し、給水弁12は水受
け槽3内に給水する。13は制御装置である。
【0018】制御装置13は図2に示すように構成して
おり、制御手段14は操作表示手段15により入力され
た設定内容に基づいて洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐
次制御するもので、パワースイッチング手段16を介し
てモータ9、給水弁12、排水弁11などを逐次制御す
る。記憶手段17は制御手段14による逐次制御に必要
なデータ等を記憶している。
【0019】重量等検知手段18は、弾性板4の変位に
よる歪抵抗体5の抵抗値変化を増幅器19で増幅した信
号と、記憶手段17のデータから、重量、振動量、変動
周期等を判定し、その出力を制御手段14に入力してい
る。なお、20はモータ7の進相用コンデンサ、21は
電源スイッチ、22は商用電源である。
【0020】弾性板4には、図3に示すように、歪抵抗
体5a、5b、5cと、これら歪抵抗体5a、5b、5
cと同じ組成で、同じ工法で形成した温度補償用抵抗体
5d、5e、5fを固着している。弾性板4の中央には
正三角形の孔23を有し、その周辺に、正三角形の孔2
3の各辺に平行で辺と同じ長さのスリット24a、24
b、24cを設けている。
【0021】正三角形の孔23とスリット24a、24
b、24cとの間に形成される短冊形の中央部分に歪抵
抗体5a、5b、5cを固着し、スリット24a、24
b、24cの外側に温度補償用抵抗体5d、5e、5f
を固着している。固定孔25a、25bは、弾性板4が
水平方向に移動しないように設けている。26は集積回
路、27は抵抗体で、増幅回路を形成している。
【0022】弾性板4は、図4に示すように支持してお
り、支持板28は、支持部28a、28b、28c(図
示せず)と弾性板固定棒28d、28eを有する。支持
部28aは、スリット24aと24bの延長線上の交点
を支える位置にあり、支持部28bは、スリット24b
と24cの延長線上の交点を支える位置にあり、支持部
28cは、スリット24cと24aの延長線上の交点を
支える位置にある。
【0023】加圧体29は、凸部29a、29b(図示
せず)、29cを有する。この3点で、弾性板4上の歪
抵抗体5a、5b、5cの位置に荷重を印加する。ま
た、加圧体29は、吊り棒2に機械的に固定している。
【0024】制御手段14は、洗濯槽6に衣類を投入
後、撹拌翼7を休止期間を有する反転駆動を複数回行
い、水受け槽3全体を揺らせて静止させた後、歪抵抗体
5の抵抗値の変化量より洗濯槽6内の布量を算出するよ
うに構成している。
【0025】すなわち、図5(a)に示すように、時刻T0
からT1の間(0.2秒)、モータ9を駆動して攪拌翼7
を駆動し、時刻T1からT2の間(0.5秒)、休止した
後、時刻T2からT3の間、モータ9を駆動して攪拌翼7
を駆動し、時刻T3からT4の間休止することにより、撹
拌翼7の回転数は図5(a)に示すようになり、水受け槽
3の回転量は図5(b)に示すようになる。このようにし
て、水受け槽3全体を揺らせて静止させた後、歪抵抗体
5の抵抗値の変化量より洗濯槽6内の布量を検知するよ
うにしている。
【0026】上記構成において、まず、洗濯槽6内の洗
濯物の量を検知する場合の動作について説明する。
【0027】洗濯物を洗濯槽6に投入すると、その荷重
は、水受け槽3を介して吊り棒2に伝わり、吊り棒2に
固定した加圧体29に伝えられる。加圧体29に伝えら
れた荷重は、弾性板4に固着した歪抵抗体5a、5b、
5cの位置に印加される。一方、弾性板4は、支持板2
8の支持部28a、28b、28cで下から支えられて
いるので、歪抵抗体5a、5b、5c近辺がたわみ、歪
抵抗体5a、5b、5cには、投入した洗濯物の荷重に
応じた歪が生じる。生じた歪みに応じて、歪抵抗体5
a、5b、5cの抵抗が変化しする。この抵抗値を増幅
器19で増幅し、重量等検知手段18で変化量を検知す
る。この変化量から、投入した洗濯物の量を知ることが
できる。
【0028】同様に、給水弁12を作動することで、洗
濯槽6に水を投入すると、前述と同様に、歪抵抗体5
a、5b、5cの歪み量が変化し、洗濯槽6内の水量を
知ることができる。
【0029】また、吊り棒2の角度が変化すると、加圧
体29の凸部29a、29b、29cに作用する荷重の
比が変わり、歪抵抗体5a、5b、5cの歪量に差がで
き、この差から、吊り棒2の角度を知ることができる。
【0030】ところで、脱水兼用洗濯機を運転して洗浄
から脱水まで終了し、洗濯物を取り出した後は、つぎに
使うまでそのままの状態で置かれる。したがって、つぎ
に洗濯物を投入して、布量を検知するとき、振動緩衝機
構8の状態は、前回の脱水時のままであり、4本の吊り
棒2に取り付けられた振動緩衝機構8の位置は、バラン
スよく揃っていることは希である。それ故、このまま布
量検知に入ると、吊り棒2が傾いた分だけ検知結果が変
化する。すなわち検知精度が落ちることになる。
【0031】本実施例では、布量検知に入る前に、撹拌
翼7を、図5(a)に示すように、複数回駆動し、水受け
槽3を細かく揺らせ、その結果、振動緩衝機構8が一定
の安定状態に落ち着いた後、布量を検知する。
【0032】すなわち、時刻T0からT1まで(0.2
秒)モータ9を右方向に駆動し、時刻T1からT2まで
(0.5秒)モータ9をオフにすると、図5(a)の曲線1
のように、撹拌翼7が回転する。同様に、時刻T2から
T3まで左方向に駆動する。この駆動を1サイクルとし
て、5サイクル駆動した後、布量を検知する。
【0033】その結果、水受け槽3は、図5(b)に示す
ように、撹拌翼7が回転の加速状態にあるとき、その反
動で撹拌翼7とは逆の方向に振られ、曲線2で示すよう
に、右に左に交互に細かく揺れる。その結果、振動緩衝
機構8が一定の安定状態に落ち着くので、この時点で布
量を検知することにより、いつも同じ条件で布量検知す
ることになるので、検知精度を向上することができる。
【0034】また、洗濯物の量が少ないときには、図6
(a)に示すように、投入された洗濯物30は、洗濯槽6
の中に偏って投入されることがある。この場合、吊り棒
2にかかる重量が右と左で異なるため、布量検知の誤差
が大きくなる。この場合でも、図5に示すように、撹拌
翼7を駆動することによって、洗濯物30は細かな撹拌
によって、図6(b)に示すように、ほぼ均一化された状
態になり、この状態で布量検知することになるので、検
知精度を向上することができる。
【0035】(実施例2)図2における制御手段14
は、撹拌翼7の惰性回転が止まらない内に、逆方向に駆
動する動作を複数回繰り返すように構成している。すな
わち、図7(a)に示すように、時刻T0からT1までの間
(0.3秒)、モータ9を右方向に駆動し、つぎに、時
刻T1からT2までの間(0.2秒)の休止期間を短く
し、まだモータ9が右方向に惰性回転している間に、時
刻T2でモータ9を左方向に駆動するようにしている。
他の構成は上記実施例1と同じである。
【0036】上記構成において動作を説明すると、時刻
T1からT2までの間(0.2秒)の休止期間を短くし、
まだモータ9が右方向に惰性回転している間に、時刻T
2でモータ9を左方向に駆動することで、図7(a)の曲線
1のように、撹拌翼7の回転加速度が大きくなるので、
水受け槽3の振動も、図7(b)の曲線2に示すように、
大きくなる。すなわち、時刻T0の後の駆動時の水受け
槽3の回転量はH1であったのが、時刻T2の後の駆動時
の回転量はH2となる。当然H1<H2である。その結
果、振動緩衝機構8をより効率的に一定の安定状態に落
ち着つけることができ、布量検知精度を一層向上するこ
とができる。
【0037】(実施例3)図2における制御手段14
は、撹拌翼7の駆動時間を順次短くなるように構成して
いる。すなわち、図8(a)に示すように、時刻T0からT
1までは、0.2秒オン、0.2秒オフで駆動し、時刻T1
からT2までは、0.1秒オン、0.2秒オフで駆動して
いる。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0038】上記構成において動作を説明すると、時刻
T0からT1までは、0.2秒オン、0.2秒オフで駆動
し、時刻T1からT2までは、0.1秒オン、0.2秒オフ
で駆動することで、撹拌翼7の回転数変化量は、前半の
V1が後半はV2となる。そのため、水受け槽3の回転量
は、図8(b)に示すように、前半のH1が後半H2とな
る。当然H1>H2となり、振動緩衝機構8の状態をより
一定状態にすることができ、布量検知精度を一層向上す
ることができる。
【0039】なお、本実施例では、駆動時間を0.2秒
と0.1秒の2種類としたが、0.2秒、0.12秒、0.
08秒と3種類にすれば、時間は少し余分にかかるが、
もっと効果を上げることができる。
【0040】(実施例4)図2における制御手段14
は、撹拌翼7の最後の一方向の駆動時間をその前の駆動
時間より短くなるように構成している。すなわち、図9
(a)に示すように、時刻T0からT1までは、0.2秒オ
ン、0.2秒オフで駆動し、時刻T1からT2までは、0.
1秒オン、0.2秒オフで駆動し、時刻T2から0.05
秒の間、一方向だけ駆動するようにしている。他の構成
は上記実施例1と同じである。
【0041】上記構成において動作を説明すると、時刻
T0からT1までは、0.2秒オン、0.2秒オフで駆動
し、時刻T1からT2までは、0.1秒オン、0.2秒オフ
で駆動し、時刻T2から0.05秒の間、一方向だけ駆動
することで、それぞれの撹拌翼7の回転数変化量は、図
9(a)に示すように、V1、V2、V3となる。時刻T2か
らの駆動時間が短いため、回転数変化量も小さくなり、
V1>V2>V3となる。そのため、水受け槽3の回転
量も、図9(b)に示すように、H1>H2>H3とな
り、揺らした水受け槽3の振れを静かに止めることがで
き、惰性振動によって振動緩衝機構8の状態が再度不安
定になることを防ぐことができる。
【0042】(実施例5)図2における制御手段14
は、撹拌翼7の最初の駆動時間を2回目の駆動時間より
短くし、撹拌翼7の左右の回転量がほぼ同等になるよう
に構成している。他の構成は上記実施例1と同じであ
る。
【0043】上記構成において動作を説明すると、図1
0は、洗濯物の量が比較的少ないときの撹拌翼7の回転
数変化を示したものである。図10(a)は駆動時間を全
部均一にしたときを示している。時刻T0からT1まで駆
動して回転速度はV1まで上がり、時刻T1からT2まで
は惰性回転で、時刻T2から次の駆動が始まる。しか
し、洗濯物の量が少ないと、惰性回転期間も回転数があ
まり落ちず、つぎの駆動の時刻T2になっても回転数は
V2の速度を持っている。
【0044】そのため、時刻T2からT3までの駆動期間
で回転速度はV3までしか上がらないという現象が起こ
る。すなわち、V1>>V3ということが起こる。極端な
場合は、V3=0ということも起こり得る。撹拌翼7の
駆動が左右極端にアンバランスになると、水受け槽3の
揺れもアンバランスになり、振動緩衝機構8の状態を安
定した状態に戻すことはできない。
【0045】そこで、本実施例では、図10(b)に示す
ように、最初の駆動時間だけを短くして回転速度V4を
少し低く押さえ、惰性回転期間が終わったときの回転速
度V5を小さくすることによって、2回目の駆動での回
転速度V6が、ほぼV4と同じになるように、最初の駆動
時間を短くするのである。すなわちV4=V6、V5=V7
を実現できるように駆動時間を設定する。これにより、
洗濯物の量が少なくても、振動緩衝機構8を安定状態に
もっていけるので、精度よく布量検知ができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、外枠に複数の吊り棒で吊り下げた水受け
槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水
槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設した撹拌翼
と、前記撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等
を制御する制御手段と、前記吊り棒の少なくとも1本と
前記外枠との間に設けた歪抵抗体を固着した弾性板とを
備え、前記制御手段は、前記洗濯兼脱水槽に衣類を投入
後、前記撹拌翼を休止期間を有する反転駆動を複数回行
い、水受け槽全体を揺らせて静止させた後、前記歪抵抗
体の抵抗値の変化量より前記洗濯兼脱水槽内の布量を算
出するように構成したから、撹拌翼を休止期間を有する
反転駆動を複数回行うことで、水受け槽を適度に揺らし
て、ダンパーの影響、布の片寄りの影響を是正すること
ができて、振動緩衝機構を一定の状態にすることがで
き、同時に、布の片寄りを軽減することができ、布量検
知精度を向上することができる。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、撹拌翼の惰性回転が止まらない内に、逆方向
に駆動する動作を複数回繰り返すように構成したから、
撹拌翼の惰性回転が止まらない内に逆方向に駆動するこ
とで、水受け槽に衝撃力を加えることができ、効果的に
水受け槽を揺らすことができ、ダンパーの影響、布の片
寄りの影響を是正することができる。
【0048】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、撹拌翼の駆動時間を順次短くなるように構成
したから、複数回の反転駆動の終わりに近づくにしたが
って、水受け槽の振動量を下げて、振動緩衝機構の状態
をより一定状態にすることができ、布量検知精度を一層
向上することができる。
【0049】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、撹拌翼の最後の一方向の駆動時間をその前の
駆動時間より短くなるように構成したから、揺らせた水
受け槽の振れを静かに止めることができ、惰性振動によ
って振動緩衝機構の状態が再度不安定になるのを防ぐこ
とができる。
【0050】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、撹拌翼の最初の駆動時間を2回目の駆動時間
より短くし、撹拌翼の左右の回転量がほぼ同等になるよ
うに構成したから、布量が少なくて、各駆動時間、休止
時間が短い場合に起こりやすい、最初に右に回ると左に
回らなくなるという現象をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の脱水兼用洗濯機の断面
【図2】同脱水兼用洗濯機の回路ブロック図
【図3】同脱水兼用洗濯機に使用している弾性板の平面
【図4】同脱水兼用洗濯機の弾性板とその支持部および
加圧部の断面図
【図5】(a) 同脱水兼用洗濯機の撹拌翼の回転数変化を
示すタイムチャート (b) 同脱水兼用洗濯機の水受け槽の回転量変化を示すタ
イムチャート
【図6】(a) 同脱水兼用洗濯機の洗濯物が片寄った状態
の一部切欠した断面図 (b) 同脱水兼用洗濯機の洗濯物を修正した状態の一部切
欠した断面図
【図7】(a) 本発明の第2の実施例の脱水兼用洗濯機の
撹拌翼の回転数変化を示すタイムチャート (b) 同脱水兼用洗濯機の水受け槽の回転量変化を示すタ
イムチャート
【図8】(a) 本発明の第3の実施例の脱水兼用洗濯機の
撹拌翼の回転数変化を示すタイムチャート (b) 同脱水兼用洗濯機の水受け槽の回転量変化を示すタ
イムチャート
【図9】(a) 本発明の第4の実施例の脱水兼用洗濯機の
撹拌翼の回転数変化を示すタイムチャート (b) 同脱水兼用洗濯機の水受け槽の回転量変化を示すタ
イムチャート
【図10】(a) 本発明の第5の実施例の脱水兼用洗濯機
の撹拌翼の回転数変化を説明するタイムチャート (b) 同脱水兼用洗濯機の撹拌翼の回転数変化を示すタイ
ムチャート
【符号の説明】
1 外枠 2 吊り棒 3 水受け槽 4 弾性板 5 歪抵抗体 6 洗濯兼脱水槽 7 撹拌翼 9 モータ(駆動手段) 14 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 文夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠に複数の吊り棒で吊り下げた水受け
    槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼脱水
    槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設した撹拌翼
    と、前記撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記駆動手段等
    を制御する制御手段と、前記吊り棒の少なくとも1本と
    前記外枠との間に設けた歪抵抗体を固着した弾性板とを
    備え、前記制御手段は、前記洗濯兼脱水槽に衣類を投入
    後、前記撹拌翼を休止期間を有する反転駆動を複数回行
    い、水受け槽全体を揺らせて静止させた後、前記歪抵抗
    体の抵抗値の変化量より前記洗濯兼脱水槽内の布量を算
    出するように構成した脱水兼用洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、撹拌翼の惰性回転が止まら
    ない内に、逆方向に駆動する動作を複数回繰り返すよう
    に構成した請求項1記載の脱水兼用洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、撹拌翼の駆動時間を順次短
    くなるように構成した請求項1記載の脱水兼用洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、撹拌翼の最後の一方向の駆
    動時間をその前の駆動時間より短くなるように構成した
    請求項1記載の脱水兼用洗濯機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、撹拌翼の最初の駆動時間を
    2回目の駆動時間より短くし、撹拌翼の左右の回転量が
    ほぼ同等になるように構成した請求項1記載の脱水兼用
    洗濯機。
JP9031603A 1997-02-17 1997-02-17 脱水兼用洗濯機 Pending JPH10225589A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20120050815A (ko) * 2010-11-11 2012-05-21 엘지전자 주식회사 세탁기 및 세탁기의 제어방법
US8674242B2 (en) 2010-02-05 2014-03-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Laundry weight sensing method using counter electromotive force of motor

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