JPH11128584A - 脱水兼用洗濯機 - Google Patents

脱水兼用洗濯機

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Publication number
JPH11128584A
JPH11128584A JP9298267A JP29826797A JPH11128584A JP H11128584 A JPH11128584 A JP H11128584A JP 9298267 A JP9298267 A JP 9298267A JP 29826797 A JP29826797 A JP 29826797A JP H11128584 A JPH11128584 A JP H11128584A
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JP
Japan
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vibration
amount
washing
dehydration
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP9298267A
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English (en)
Inventor
Sunao Asami
直 朝見
Yoshitoyo Kenjo
好豊 見城
Fumio Ota
文夫 太田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9298267A priority Critical patent/JPH11128584A/ja
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯兼脱水槽の円周方向の振動、または洗濯
兼脱水槽の中心から外へ向かう方向の振動を検知するセ
ンサを備えた脱水兼用洗濯機において、脱水時における
振動の発生を未然に検知し、修正することで、大きな振
動や騒音の発生を防止する。 【解決手段】 外枠内に複数の吊り棒で水受け槽を吊り
下げ、水受け槽内に攪拌翼を回転自在に配設した洗濯兼
脱水槽を回転自在に配設し、洗濯兼脱水槽または攪拌翼
を駆動するモータ7等を制御手段13により制御し、洗
い、すすぎ、脱水の各行程を制御する。水受け槽の振動
量をセンサ4により検知し、制御手段13は、洗いまた
はすすぎ時の攪拌翼の駆動終了直後の、水受け槽の円周
方向の振動と水受け槽の中心から外へ向かう方向の振動
の少なくとも一方の振動変化量より、脱水時の振動量を
事前に推定するように構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯兼脱水槽の円
周方向の振動、または洗濯兼脱水槽の中心から外へ向か
う方向の振動を検知するセンサを備えた脱水兼用洗濯機
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、全自動洗濯機の大容量化が進んで
おり、運転時の振動や騒音についての問題がクローズア
ップされてきている。今日市場において発生するクレー
ムの多くは、この振動に起因するものが多い。
【0003】現在の全自動洗濯機は、基本的な構成はそ
のままで大容量化、低浴比化が進んでいるため、振動は
大きくなる方向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大きな
振動に対する決定的な解決策はとられてはいないのが現
状である。もし大きな振動が発生してしまった場合に
は、もう一度前行程に戻ってやり直し、偶発的な可能性
によって振動の減少を期待する方法が主流である。従来
の洗濯機は、所定以上の振動に対する安全停止スイッチ
を備えてはいるが、振動そのものの挙動すら検知するこ
とはできない。
【0005】このため洗濯機は、所定のシーケンスで運
転して、結果的に大きな振動の発生で安全停止スイッチ
が作動して、はじめて洗濯物の片寄りや大きな振動を知
ることになる。つまり、洗濯運転時にその場その時に応
じて振動を小さくする対策を事前にとることはできな
い。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、脱水時における振動の発生を未然に検知し、修正す
ることで、大きな振動や騒音の発生を防ぐことを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、外枠内に複数の吊り棒で水受け槽を吊り下
げ、水受け槽内に攪拌翼を回転自在に配設した洗濯兼脱
水槽を回転自在に配設し、洗濯兼脱水槽または攪拌翼を
駆動する駆動手段等を制御手段により制御して、洗い、
すすぎ、脱水の各行程を制御するよう構成し、水受け槽
の振動量を振動検知手段により検知し、制御手段は、洗
いまたはすすぎ時の攪拌翼の駆動終了直後の、水受け槽
の円周方向の振動と水受け槽の中心から外へ向かう方向
の振動の少なくとも一方の振動変化量より、脱水時の振
動量を事前に推定するように構成したものである。
【0008】これにより、脱水時における振動の発生を
未然に検知することができ、修正することで、大きな振
動や騒音の発生を未然に防止することが可能となり、低
振動、低騒音にできるとともに、時間短縮も実現するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外枠と、前記外枠内に複数の吊り棒で吊り下げた水
受け槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設した洗濯兼
脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に配設した攪
拌翼と、前記洗濯兼脱水槽または攪拌翼を駆動する駆動
手段と、前記駆動手段等を制御し洗い、すすぎ、脱水の
各行程を制御する制御手段と、前記水受け槽の振動量を
検知する振動検知手段とを備え、前記制御手段は、洗い
またはすすぎ時の前記攪拌翼の駆動終了直後の、前記水
受け槽の円周方向の振動と前記水受け槽の中心から外へ
向かう方向の振動の少なくとも一方の振動変化量より、
脱水時の振動量を事前に推定するように構成したもので
あり、洗濯物の洗いまたはすすぎ時の攪拌翼の駆動終了
直後の、水受け槽の円周方向の振動と水受け槽の中心か
ら外へむかう方向の振動の少なくとも一方の振動変化量
を利用し、洗濯物を含めた水受け槽内のトータルバラン
スを検知することで、排水後の脱水時の振動を事前に推
定することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、吊り棒の1本と外枠との間に設け
複数の歪抵抗体を固着した弾性板を備え、前記歪抵抗体
の抵抗変化により水受け槽の振動量を検知するよう構成
したものであり、歪抵抗体に加えられた荷重の変動から
得られた、水受け槽の円周方向の振動による抵抗変化と
水受け槽の中心から外へむかう方向の振動による抵抗変
化の少なくとも一方の抵抗変化より、洗濯物を含めた水
受け槽内のトータルバランスを検知することで、排水後
の脱水時の振動を事前に推定することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、制御手段は、攪拌終了直
後の振動検知手段による振動検知信号の変動幅が順に減
衰する場合、または振動検知信号の減衰率が所定の範囲
を超えない場合に、脱水時の振動量を小と判定するよう
にしたものであり、洗濯兼脱水槽内の洗濯物が比較的均
等に分布している場合は、水受け槽の振動による振動検
知信号の変動幅が順に減衰し、またはその減衰率が所定
の範囲を超えないため、この場合には、脱水時の振動量
を小と判定することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、制御手段は、振動検知手段に
よる攪拌翼駆動時の第1の振幅データと、攪拌終了直後
から半周期ごとの第2および第3の振幅データとより、
第2の振幅データと第3の振幅データの商と、第1の振
幅データと第2の振幅データの商との比を振動の変動幅
の減衰率としたものであり、攪拌終了直後の水受け槽の
振動による抵抗変化の減衰率を設定するときの判定パラ
メータを、より多くの水受け槽の挙動要素を含んだパラ
メータとすることができ、判定をより簡単で正確にする
ことができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、制御手段は、攪拌終了直
後の振動検知手段による振動検知信号の周期が順に増加
する場合、脱水時の振動量を小と判定するようにしたも
のであり、洗濯兼脱水槽内の洗濯物が比較的均等に分布
している場合は、攪拌終了直後の水受け槽の振動周期が
順に増加するため、この場合は、脱水時の振動量を小と
判定することができる。また、水受け槽の振動周期が不
安定に増加また減少を繰り返す場合は、洗濯兼脱水槽内
の洗濯物は均一に分布せずに片寄っているので、脱水時
の振動量は大きくなる。
【0014】請求項6に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、制御手段は、振動検知手
段による振動検知信号の減衰率と周期の変化により脱水
時の振動量を推定するようにしたものであり、水受け槽
の振動での振動検知信号の減衰率による判定と、振動周
期の変化による判定の2つの判定方法を併用すること
で、より正確に脱水時の振動量を推定することができ
る。
【0015】請求項7に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、脱水時の振動量の推
定後、推定値が第1の範囲を外れる場合は、第1の範囲
内になるまで攪拌翼の所定駆動と振動量の推定を繰り返
すようにしたものであり、大きな振動を予知するだけで
なく修正する役割を果たすことができ、これにより、脱
水振動が小さい状態を確保してから排水、脱水を行うこ
とができる。
【0016】請求項8に記載の発明は、上記請求項7に
記載の発明において、制御手段は、攪拌翼を休止をはさ
んで左右に少なくとも1回以上、第1の反転時間で所定
時間駆動するようにしたものであり、洗濯物のバランス
を悪くせずに状態を変化させた上で検知ごとの駆動後の
水受け槽の振動を安定させることができ、また、第1の
反転時間で所定時間駆動することにより、洗濯物が洗濯
兼脱水槽内で回らずに動く程度の、洗濯物の量に最適な
撹拌翼の駆動を実現し、脱水振動が小さい状態を確保す
ることができる。
【0017】請求項9に記載の発明は、上記請求項7に
記載の発明において、制御手段は、攪拌翼の所定駆動と
振動量の推定を所定回数行っても、脱水時の振動量の推
定値が第1の範囲を外れる場合は、第2の反転時間で所
定時間駆動した後に、前記第1の反転時間で所定時間駆
動と振動量の推定をつづけるようにしたものであり、洗
濯兼脱水槽内の洗濯物の状態の修正を無限に繰り返すの
を防止することができるとともに、脱水振動が小さい状
態を早期に得ることができる。
【0018】請求項10に記載の発明は、上記請求項8
または9に記載の発明において、制御手段は、第2の反
転時間の攪拌翼の駆動時間を第1の反転時間の攪拌翼の
駆動時間より長くしたものであり、布の状態をより大き
く変化させることができ、脱水振動が小さい状態を早期
に得ることができる。
【0019】請求項11に記載の発明は、上記請求項7
に記載の発明において、制御手段は、攪拌翼の所定駆動
を所定回数行っても、脱水時の振動量の推定値が第1の
範囲を外れる場合は、第1の範囲をそれまでの推定値に
基づいて設定した第2の範囲に変更して、前記攪拌翼の
駆動および振動量の推定をつづけるようにしたものであ
り、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の状態の修正を無限に繰り
返すのを防止することができるとともに、その場その時
の洗濯物の事象として最高の状態で脱水を行えるように
できる。
【0020】請求項12に記載の発明は、上記請求項7
に記載の発明において、制御手段は、第1の範囲を少な
くとも洗濯時の水量または布量によって決定するように
したものであり、水受け槽内にある水と洗濯物の量によ
って変化する振動量の推定値を補正することができ、よ
り正確な判定を実現できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明による実施例について、図面を
参照しながら説明する。
【0022】図2に示すように、洗濯機外枠1は、4本
の吊り棒2により水受け槽3を吊り下げており、その内
1本の吊り棒は、センサ(振動検知手段)4を介して吊
り下げている。洗濯兼脱水槽(以下、洗濯槽という)5
は、水受け槽3内に回転自在に配設し、洗濯槽5の底部
に攪拌翼6を回転自在に配設している。モータ(駆動手
段)7は、Vベルト8および減速機構9を介して攪拌翼
6および洗濯槽5を駆動する。10は排水弁、11は給
水弁、12は制御装置である。
【0023】制御装置12は図1に示すように構成して
おり、制御手段13は、操作手段14により入力された
設定内容に基づいて、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐
次制御するもので、パワースイッチング手段15を介し
てモータ7、排水弁10、給水弁11などを逐次制御す
る。報知手段16は表示と音により洗濯機の状態を報知
する。
【0024】記憶手段17は、ROM、RAM、不揮発
性メモリーなどで構成し、制御手段13による逐次制御
に必要なデータ等を記憶している。振動量判定手段18
は、センサ4の変位を増幅器19で増幅した信号と、記
憶手段17のデータから、水受け槽3の振動量を判定
し、その出力を制御手段13に入力している。なお、2
0はモータ7の進相用コンデンサ、21は電源スイッ
チ、22は商用電源である。
【0025】制御手段13は、洗いまたはすすぎ時の攪
拌翼6の駆動終了直後の、水受け槽3の円周方向の振動
と水受け槽3の中心から外へ向かう方向の振動の少なく
とも一方の振動変化量より、脱水時の振動量を事前に推
定するように構成している。
【0026】センサ4の周辺構造を図3(a)(b)に示す。
図に示すように、支持板23は樹脂で形成し、外枠1に
固定している。この支持板23は支持部23a、23
b、23cを円周上に有し、その上にリング状の弾性板
24を配している。弾性板24の下面に歪抵抗体25
a、25b、25cを支持部23a、23b、23cの
間に位置するように固着している。
【0027】弾性板24の上には加圧体26を配し、加
圧体26の下面には、凸部26a、26b、26cを歪
抵抗体25a、25b、25cの位置に設け、加圧体2
6には、水受け槽3の重量を支える吊り棒2を固定して
いる。
【0028】上記構成において動作を説明する。まず、
センサ4の動作について説明すると、洗濯物を洗濯槽5
に投入すると、その荷重は、水受け槽3を介して吊り棒
2に伝わり、吊り棒2に固定された加圧体26に伝えら
れる。加圧体26に伝えられた荷重は、加圧体26の凸
部26a、26b、26cにより、弾性板24の歪抵抗
体25a、25b、25cの位置に印加される。
【0029】一方、弾性板24は、支持板23の支持部
23a、23b、23cで下から支えられているので、
歪抵抗体25a、25b、25c近辺がたわみ、歪抵抗
体25a、25b、25cには、投入した洗濯物等の荷
重に応じた歪が生じる。
【0030】ところで、吊り棒2が振動すると、加圧体
26には、横方向への力は極わずかしか働かず、ほとん
どが垂直方向の力として作用する。従って、吊り棒2に
かかる荷重は、ほとんど全て加圧体26を介して歪抵抗
体25a、25b、25cに加わるが、振動に応じて歪
抵抗体25a、25b、25cに加わる荷重の比率が変
わる。その変化量は増幅器19で増幅され、振動量判定
手段18に送られ、変化量より水受け槽3の円周方向の
振動と水受け槽3の中心から外へ向かう方向の振動の変
化量を判定することができる。
【0031】つぎに、振動予知、修正について図4およ
び図5を参照しながら説明する。洗濯機の振動で一番問
題となるのは、脱水時の振動である。近年の洗濯機は最
終脱水以外にも、すすぎ行程でのシャワーすすぎ時に数
回の脱水を行うのが通常となっている。本発明は、これ
らすべての脱水時の大きな振動の発生を脱水前の洗いや
すすぎ行程で未然に検知し修正することにより回避す
る。具体的には、脱水前の水の入った状態での水受け槽
3の振動を検知することで、洗濯物を含んだ水受け槽3
全体のバランスを検知し、この結果から水を抜いて脱水
を行ったときの振動を予測するものである。
【0032】図4および図5は、排水および脱水行程の
中に振動の予知・修正機能をもりこんだものであり、図
4に示すようなアンバランス予知、修正機能と、図5に
示すような排水前のアンバランス直接検知機能とに大き
く分かれている。これらについて順に説明する。
【0033】図4のステップ30で洗いまたはすすぎが
終了すると、ステップ31で図6(a)に示すように、攪
拌翼6を休止をはさんで左右に少なくとも1回以上、第
1の反転時間t1で攪拌し、ステップ32で第1の所定
時間が経過すると、ステップ33でセンサ4により水受
け槽3の振れを検知し、ステップ34で脱水振動予知に
必要なパラメータpを演算する。
【0034】パラメータpは、図7に示すように、時刻
t0でモータ7をオフし、センサ4による攪拌翼駆動時
の第1の振幅データaと、攪拌終了直後から半周期ごと
の第2振幅データbおよび第3の振幅データcとより、
第2の振幅データbと第3の振幅データcの商c/b
と、第1の振幅データaと第2の振幅データbの商b/
aとの比b2/acにより求める。このことにより、よ
り多くの水受け槽3の挙動要素を含んだパラメータとす
ることができる。
【0035】そして、ステップ35でパラメータpを所
定の範囲(Xa以上、Xb以下)と比較し、これを満たす
ときには、アンバランスが修正されているとして次の行
程に進む。ここでの比較対象の範囲Xa、Xbは、水位お
よび浴比(布と水の比率)によって決まる定数である。
条件を満たさない場合は、ステップ36を経てステップ
31に戻り、この修正行程を繰り返す。
【0036】また、攪拌終了直後のセンサ4による振動
検知信号の変動幅が順に減衰する場合、または、攪拌終
了直後のセンサ4による振動検知信号の周期が順に増加
する場合は、アンバランスが修正され、脱水時の振動量
を小と判定して次の行程に進むようにしてもよい。
【0037】ステップ36で第1の所定回数繰り返して
も、ステップ35でパラメータpが所定の範囲(Xa以
上、Xb以下)を満たさないときは、ステップ37を経
てステップ38へ進み、図6(b)に示すような第2の反
転時間t2で、ステップ39で第2の所定時間が経過す
るまで攪拌し、以下、ステップ33から35までの動作
を繰り返す。ここで、t1<t2とすることで、布の状態
をより大きく変化させることができ、脱水振動が小さい
状態を早期に得ることができる。
【0038】ステップ37で第2の所定回数繰り返して
も、ステップ35でパラメータpが所定の範囲(Xa以
上Xb以下)を満たさないときは、ステップ40へ進
み、パラメータpを比較する所定の範囲(Xa以上、Xb
以下)を、(Xa0以上、Xb0以下)に変更し、ステップ
41で第3の所定回数まで繰り返す。ここで、Xa0、X
b0は、それまでの推定値に基づいて設定したものであ
る。ステップ41で第3の所定回数繰り返しても、ステ
ップ35でパラメータpが所定の範囲(Xa以上、Xb以
下)を満たさないときは、次行程へ進む。
【0039】つぎに、図4に示した動作の後、図5のス
テップ42へ進み、排水する前に洗濯槽5を1回転以上
回転させ、ステップ43で第3の所定時間が経過する
と、ステップ44で、センサ4によりこのときの水受け
槽3の振動を検知し、ステップ45でその周期fを算出
する。
【0040】そして、ステップ46で周期fを所定値X
c と比較し、これを越える場合には図4のステップ31
に戻って修正をやり直す。ここで、Xc は、洗濯機の構
成によって経験則的に決められたアンバランス発生時の
限界周期である。これにより、図4に示す動作で予知・
修正した状態をもう一度確認することで、より確実に振
動を抑えることができる。
【0041】この後は従来の洗濯機と同様で、ステップ
47で排水した後に、ステップ48で脱水回転を始め、
ステップ49で安全スイッチが作動しない場合には、そ
のまま脱水を最後まで行い、終了する。また、大きな振
動の発生で、安全スイッチが動作し、停止した場合に
は、ステップ50で給水したの後に、図4のステップ3
1に戻って修正をやり直す。しかしながら、図4および
図5に示した2つ行程の効果によって、脱水時の振動は
小さくなり、結果的にやり直しは減少するため、時間短
縮につながることになる。また、安全スイッチの動作距
離も小さくできる。
【0042】図8は、脱水立ち上がり時の振動をn=2
5で正規分布によって表したものであり、図9は、定常
時径方向の振動をn=25で正規分布によって表したも
のである。それぞれ曲線aは、センサ4により修正した
場合の振動を示し、曲線bは、修正しない場合の振動を
示している。これを見ても、脱水時の振動は結果的に小
さくなっていることがよくわかる。
【0043】このように本実施例によれば、洗濯運転時
に行われる数回の脱水について、その排水の直前に撹拌
翼6の駆動をはさんで水受け槽3の振動の状態を検知
し、また調整も行うことで、排水後の脱水振動の低減を
実現することができる。
【0044】なお、本実施例では、水受け槽3の振動
は、センサ4により荷重によるひずみ量で検知している
が、加速度センサ、インダクタンス検知等を利用する方
法でもよく、これらすべてにおいて、上記の効果が実現
可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、外枠と、前記外枠内に複数の吊り棒で吊
り下げた水受け槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設
した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に
配設した攪拌翼と、前記洗濯兼脱水槽または攪拌翼を駆
動する駆動手段と、前記駆動手段等を制御し洗い、すす
ぎ、脱水の各行程を制御する制御手段と、前記水受け槽
の振動量を検知する振動検知手段とを備え、前記制御手
段は、洗いまたはすすぎ時の前記攪拌翼の駆動終了直後
の、前記水受け槽の円周方向の振動と前記水受け槽の中
心から外へ向かう方向の振動の少なくとも一方の振動変
化量より、脱水時の振動量を事前に推定するように構成
したから、洗濯物の洗いまたはすすぎ時の攪拌翼の駆動
終了直後の、水受け槽の円周方向の振動と水受け槽の中
心から外へむかう方向の振動の少なくとも一方の振動変
化量を利用し、洗濯物を含めた水受け槽内のトータルバ
ランスを検知することで、排水後の脱水時の振動を事前
に推定することができる。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、吊
り棒の1本と外枠との間に設け複数の歪抵抗体を固着し
た弾性板を備え、前記歪抵抗体の抵抗変化により水受け
槽の振動量を検知するよう構成したから、歪抵抗体に加
えられた荷重の変動から得られた、水受け槽の円周方向
の振動による抵抗変化と水受け槽の中心から外へむかう
方向の振動による抵抗変化の少なくとも一方の抵抗変化
より、洗濯物を含めた水受け槽内のトータルバランスを
検知することで、排水後の脱水時の振動を事前に推定す
ることができる。
【0047】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、攪拌終了直後の振動検知手段による振動検知
信号の変動幅が順に減衰する場合、または振動検知信号
の減衰率が所定の範囲を超えない場合に、脱水時の振動
量を小と判定するようにしたから、洗濯兼脱水槽内の洗
濯物が比較的均等に分布している場合は、水受け槽の振
動による振動検知信号の変動幅が順に減衰し、またはそ
の減衰率が所定の範囲を超えないため、この場合には、
脱水時の振動量を小と判定することができる。なお、こ
の判定方法は、相対的な変化をもとに算出できるので、
回路の温度特性やドリフトなどの諸要因による影響を一
切受けないという効果を有する。
【0048】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、振動検知手段による攪拌翼駆動時の第1の振
幅データと、攪拌終了直後から半周期ごとの第2および
第3の振幅データとより、第2の振幅データと第3の振
幅データの商と、第1の振幅データと第2の振幅データ
の商との比を振動の変動幅の減衰率としたから、攪拌終
了直後の水受け槽の振動による抵抗変化の減衰率を設定
するときの判定パラメータを、より多くの水受け槽の挙
動要素を含んだパラメータとすることができ、判定をよ
り簡単で正確にすることができる。
【0049】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御手段は、攪拌終了直後の振動検知手段による振動検知
信号の周期が順に増加する場合、脱水時の振動量を小と
判定するようにしたから、洗濯兼脱水槽内の洗濯物が比
較的均等に分布している場合は、攪拌終了直後の水受け
槽の振動周期が順に増加するため、この場合は、脱水時
の振動量を小と判定することができる。また、水受け槽
の振動周期が不安定に増加また減少を繰り返す場合は、
洗濯兼脱水槽内の洗濯物は均一に分布せずに片寄ってい
るので、脱水時の振動量は大きくなる。
【0050】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御手段は、振動検知手段による振動検知信号の減衰率と
周期の変化により脱水時の振動量を推定するようにした
から、水受け槽の振動での振動検知信号の減衰率による
判定と、振動周期の変化による判定の2つの判定方法を
併用することで、より正確に脱水時の振動量を推定する
ことができる。
【0051】また、請求項7に記載の発明によれば、制
御手段は、脱水時の振動量の推定後、推定値が第1の範
囲を外れる場合は、第1の範囲内になるまで攪拌翼の所
定駆動と振動量の推定を繰り返すようにしたから、大き
な振動を予知するだけでなく修正する役割を果たすこと
ができ、これにより、脱水振動が小さい状態を確保して
から排水、脱水を行うことができる。
【0052】また、請求項8に記載の発明によれば、制
御手段は、攪拌翼を休止をはさんで左右に少なくとも1
回以上、第1の反転時間で所定時間駆動するようにした
から、洗濯物のバランスを悪くせずに状態を変化させた
上で検知ごとの駆動後の水受け槽の振動を安定させるこ
とができ、また、第1の反転時間で所定時間駆動するこ
とにより、洗濯物が洗濯兼脱水槽内で回らずに動く程度
の、洗濯物の量に最適な撹拌翼の駆動を実現し、脱水振
動が小さい状態を確保することができる。
【0053】また、請求項9に記載の発明によれば、制
御手段は、攪拌翼の所定駆動と振動量の推定を所定回数
行っても、脱水時の振動量の推定値が第1の範囲を外れ
る場合は、第2の反転時間で所定時間駆動した後に、前
記第1の反転時間で所定時間駆動と振動量の推定をつづ
けるようにしたから、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の状態の
修正を無限に繰り返すのを防止することができるととも
に、脱水振動が小さい状態を早期に得ることができる。
【0054】また、請求項10に記載の発明によれば、
制御手段は、第2の反転時間の攪拌翼の駆動時間を第1
の反転時間の攪拌翼の駆動時間より長くしたから、布の
状態をより大きく変化させることができ、脱水振動が小
さい状態を早期に得ることができる。
【0055】また、請求項11に記載の発明によれば、
制御手段は、攪拌翼の所定駆動を所定回数行っても、脱
水時の振動量の推定値が第1の範囲を外れる場合は、第
1の範囲をそれまでの推定値に基づいて設定した第2の
範囲に変更して、前記攪拌翼の駆動および振動量の推定
をつづけるようにしたから、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の
状態の修正を無限に繰り返すのを防止することができる
とともに、その場その時の洗濯物の事象として最高の状
態で脱水を行えるようにできる。
【0056】また、請求項12に記載の発明によれば、
制御手段は、第1の範囲を少なくとも洗濯時の水量また
は布量によって決定するようにしたから、水受け槽内に
ある水と洗濯物の量によって変化する振動量の推定値を
補正することができ、より正確な判定を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱水兼用洗濯機のブロック
回路図
【図2】同脱水兼用洗濯機の断面図
【図3】(a) 同脱水兼用洗濯機の振動を検知するセンサ
の拡大断面図 (b) 同脱水兼用洗濯機の振動を検知するセンサの拡大上
面図
【図4】同脱水兼用洗濯機のアンバランス予知、修正時
の動作フローチャート
【図5】同脱水兼用洗濯機の排水前のアンバランス直接
検知時の動作フローチャート
【図6】(a) 同脱水兼用洗濯機の修正水流の撹拌翼の駆
動タイムチャート (b) 同脱水兼用洗濯機の追加水流の撹拌翼の駆動タイム
チャート
【図7】同脱水兼用洗濯機の撹拌翼駆動後の水受け槽の
振動を示すタイムチャート
【図8】同脱水兼用洗濯機の脱水立ち上がり時の振動量
のばらつきの分布図
【図9】同脱水兼用洗濯機の定常時径方向の振動量のば
らつきの分布図
【符号の説明】
1 外枠 2 吊り棒 3 水受け槽 4 センサ(振動検知手段) 5 洗濯兼脱水槽 6 攪拌翼 7 モータ(駆動手段) 13 制御手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠と、前記外枠内に複数の吊り棒で吊
    り下げた水受け槽と、前記水受け槽内に回転自在に配設
    した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に回転自在に
    配設した攪拌翼と、前記洗濯兼脱水槽または攪拌翼を駆
    動する駆動手段と、前記駆動手段等を制御し洗い、すす
    ぎ、脱水の各行程を制御する制御手段と、前記水受け槽
    の振動量を検知する振動検知手段とを備え、前記制御手
    段は、洗いまたはすすぎ時の前記攪拌翼の駆動終了直後
    の、前記水受け槽の円周方向の振動と前記水受け槽の中
    心から外へ向かう方向の振動の少なくとも一方の振動変
    化量より、脱水時の振動量を事前に推定するように構成
    した脱水兼用洗濯機。
  2. 【請求項2】 吊り棒の1本と外枠との間に設け複数の
    歪抵抗体を固着した弾性板を備え、前記歪抵抗体の抵抗
    変化により水受け槽の振動量を検知するよう構成した請
    求項1記載の脱水兼用洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、攪拌終了直後の振動検知手
    段による振動検知信号の変動幅が順に減衰する場合、ま
    たは振動検知信号の減衰率が所定の範囲を超えない場合
    に、脱水時の振動量を小と判定するようにした請求項1
    または2記載の脱水兼用洗濯機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、振動検知手段による攪拌翼
    駆動時の第1の振幅データと、攪拌終了直後から半周期
    ごとの第2および第3の振幅データとより、第2の振幅
    データと第3の振幅データの商と、第1の振幅データと
    第2の振幅データの商との比を振動の変動幅の減衰率と
    した請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱水兼用洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、攪拌終了直後の振動検知手
    段による振動検知信号の周期が順に増加する場合、脱水
    時の振動量を小と判定するようにした請求項1または2
    記載の脱水兼用洗濯機。
  6. 【請求項6】 制御手段は、振動検知手段による振動検
    知信号の減衰率と周期の変化により脱水時の振動量を推
    定するようにした請求項1または2記載の脱水兼用洗濯
    機。
  7. 【請求項7】 制御手段は、脱水時の振動量の推定後、
    推定値が第1の範囲を外れる場合は、第1の範囲内にな
    るまで攪拌翼の所定駆動と振動量の推定を繰り返すよう
    にした請求項1記載の脱水兼用洗濯機。
  8. 【請求項8】 制御手段は、攪拌翼を休止をはさんで左
    右に少なくとも1回以上、第1の反転時間で所定時間駆
    動するようにした請求項7記載の脱水兼用洗濯機。
  9. 【請求項9】 制御手段は、攪拌翼の所定駆動と振動量
    の推定を所定回数行っても、脱水時の振動量の推定値が
    第1の範囲を外れる場合は、第2の反転時間で所定時間
    駆動した後に、前記第1の反転時間で所定時間駆動と振
    動量の推定をつづけるようにした請求項7記載の脱水兼
    用洗濯機。
  10. 【請求項10】 制御手段は、第2の反転時間の攪拌翼
    の駆動時間を第1の反転時間の攪拌翼の駆動時間より長
    くした請求項8または9記載の脱水兼用洗濯機。
  11. 【請求項11】 制御手段は、攪拌翼の所定駆動を所定
    回数行っても、脱水時の振動量の推定値が第1の範囲を
    外れる場合は、第1の範囲をそれまでの推定値に基づい
    て設定した第2の範囲に変更して、前記攪拌翼の駆動お
    よび振動量の推定をつづけるようにした請求項7記載の
    脱水兼用洗濯機。
  12. 【請求項12】 制御手段は、第1の範囲を少なくとも
    洗濯時の水量または布量によって決定するようにした請
    求項7記載の脱水兼用洗濯機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7958650B2 (en) * 2006-01-23 2011-06-14 Turatti S.R.L. Apparatus for drying foodstuffs
CN102747587A (zh) * 2011-04-22 2012-10-24 株式会社东芝 滚筒式洗衣机
JP2014131592A (ja) * 2012-12-07 2014-07-17 Samsung R&D Institute Japan Co Ltd 洗濯機
JP2020103517A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 洗濯機

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