JPH10225477A - 涙道治療用ブジーおよび涙道治療用プローブ - Google Patents

涙道治療用ブジーおよび涙道治療用プローブ

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JPH10225477A
JPH10225477A JP9029004A JP2900497A JPH10225477A JP H10225477 A JPH10225477 A JP H10225477A JP 9029004 A JP9029004 A JP 9029004A JP 2900497 A JP2900497 A JP 2900497A JP H10225477 A JPH10225477 A JP H10225477A
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JP
Japan
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lacrimal
treating
probe
bougie
treatment
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Pending
Application number
JP9029004A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Ueki
達彦 植木
Kengo Mitose
賢悟 水戸瀬
Masato Asai
真人 浅井
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 涙道に挿入してその治療を行うブジーであっ
て、涙道を傷めにくいブジーを提供すること。 【解決手段】 ワイヤー部10を超弾性合金製とした涙
道治療用ブジー60。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、涙点や涙小管、そ
の他、鼻涙管等(以下、これらを涙道と称する)の疾患
の治療行為に用いられる涙道治療用ブジー、涙道治療用
プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】眼科等において行われる医療行為とし
て、涙道が先天的に閉塞している疾患や、あるいは涙道
粘膜の線維増殖等により後天的に閉塞している等の疾患
の治療行為に、ブジーとかプローブ等と呼称される医療
器具が用いられる治療方法がある。また涙道にシリコー
ンのチューブを挿入し、数週間程度留置することで涙道
を再生するという治療もあり、この際にもプローブと呼
ばれる医療器具が使われることがある。
【0003】上記した医療器具の内、ブジー(boug
ie)とプローブ(probe)とは、その日本語の意
味として類似したものである。日本語では探針とか探索
子等の意味になるが、これらの用語の使い分けは多分に
慣用的なものである。従って本明細書においても、ブジ
ーとプローブの用語の区別は慣用的なものに従うことに
する。
【0004】さて、図1に一例が示されるブジーは、ワ
イヤー部10が涙道に挿入され、閉塞した涙道を開放し
たりする医療行為(手術)に用いられるものである。図
の中央付近にあるつかみ部分2は、医者が手でつかむ箇
所である。
【0005】この涙道治療用ブジー60を構成するワイ
ヤー部10は、概ね径0.45〜1.6mm程度、長さ
は50mm程度の線材が通常使われる。材質は、従来、
ステンレスが多く使われている。尚、図1の例では、つ
かみ部分2の両端にワイヤー部10が備わっているが、
ワイヤー部10がつかみ部分2の片端だけに備わってい
る場合もある。
【0006】図2は涙道治療用のチューブの例である。
このチューブ3は図1に示されるような涙道治療用ブジ
ー60を用いても治癒が不十分なときに用いられること
が多い器具である。チューブ3を涙道に挿入し、そのま
ま一定期間留置することで、涙道の再生を待つ、という
手術に使われる。チューブ3は概ね外径1.0mm、内
径0.5mm程度で、長さは100〜300mm程度の
ものが通常使われる。
【0007】但しシリコーンチューブ等の軟材のチュー
ブでは、材質的に柔らかすぎて、涙道への挿入が難し
い。そこでチューブ3には、図2に示されるように、そ
の端部にスレンレス等の涙道治療用プローブ11が取り
付けられる。
【0008】図3は涙道治療用のチューブの他の例であ
る。これは先端が開放されていないシリコーン製のチュ
ーブ4の側壁部分から涙道治療用ブジー61のワイヤー
部12が差し込まれた形態のものである。その外観形状
から、このチューブ4を用いた医療器具はヌンチャク型
シリコーンチューブとも呼ばれている。尚、図中の40
はブジーの把手部、41はチューブ4の繋ぎ線である。
【0009】図3におけるワイヤー部12は従来、ステ
ンレス製のワイヤーが用いられていた。
【0010】図4は、縫合手術等の際、豚の尻尾状に湾
曲したワイヤー部13を涙道に挿入し、下涙小管を通じ
て断裂部からプローブの先端を出す、といった治療行為
に使われる器具の一例を示すものである。尚、この涙道
治療用プローブ62はピッグティルプローブと呼ばれる
ことも多い。湾曲したワイヤー部13は通常、ステンレ
ス製のワイヤーが適用される。そのサイズは種種のもの
があるが、一例を挙げれば、径0.8mm、湾曲具合と
しては、7〜10mm程度のループ径のものが知られ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した涙道治療用ブ
ジーや涙道治療用プローブは医療器具として有用なもの
であるが、これらを患者の涙道に挿入する際、不可避的
に或いは誤って涙小管の内壁を損傷させたり、鼻涙管の
内壁や隆起部等に孔を開けてしまうことがありえる。従
って、医療行為を行う医者には極めて慎重な作業が求め
られのは当然としても、これら涙道治療用ブジー、涙道
治療用プローブの操作には高い熟練を要する困難な作業
の遂行が要求されていたのである。
【0012】そこで医療行為を行う医者に極めて慎重な
作業が要求されるのは当然としても、より作業しやすい
優れた涙道治療用ブジー、涙道治療用プローブの開発が
望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明において提案され
る涙道治療用ブジー、涙道治療用プローブは以下のよう
なものである。即ち、涙道にワイヤー部を挿入すること
で治療行為をする涙道治療用ブジーであって、当該ワイ
ヤー部が超弾性合金ワイヤーにより構成されている涙道
治療用ブジー、涙道に湾曲したワイヤー部を挿入するこ
とで治療行為をする涙道治療用プローブであって、当該
ワイヤー部が超弾性合金により構成されている涙道治療
用プローブ、涙道に挿入することで治療行為をするチュ
ーブの端部に固定する涙道治療用プローブであって、超
弾性合金ワイヤーにより構成されている涙道治療用プロ
ーブ、を提案する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の涙道治療用ブジー、涙道
治療用プローブを構成する超弾性合金としては、NiT
i系の超弾性合金が代表的に適用できる。このNiTi
系の超弾性合金は、TiとNiの成分比は概ね50:5
0近傍にあり、その他FeやCr等の元素がTi、Ni
と置換されたものが知られている。
【0015】この超弾性合金は、超弾性マルテンサイト
変態に起因する形状記憶効果や超弾性効果を示すことで
広く知られ、超弾性効果としては、負荷を掛けて6〜8
%程度の歪みを加えても、除荷すれば元の形状に回復す
るという性質を備えている。少し詳しく説明すると、負
荷を掛けることで応力誘起マルテンサイト変態を起こし
た合金が、除荷により元のオーステナイト変態に逆変態
することで元の形状に回復するのである。
【0016】図1〜4を参照しながら、本発明の涙道治
療用ブジー、涙道治療用プローブについて説明する。図
1の涙道治療用ブジー60において、ワイヤー部10に
超弾性合金ワイヤーを適用する。このため、ワイヤー部
10は超弾性効果により比較的大きな歪み量まで容易に
曲がり(弾性的に変形し)、また一旦曲がっても、曲が
り癖が生ずることがなく形状が回復する。従って涙道に
このワイヤー部10を挿入する作業の際、涙道に沿って
比較的容易に曲がり変形をする。このため涙道にワイヤ
ー部10を挿入する作業性が向上し、涙道を傷める可能
性が低減する。
【0017】図2のチューブ3における場合も同様であ
る。即ち、その端部に固定する涙道治療用プローブ11
に超弾性合金ワイヤーを適用する。このため、涙道治療
用プローブ11は超弾性効果により比較的大きな歪み量
まで容易に曲がり、また一旦曲がっても、曲がり癖が生
ずることがなく回復する。従って涙道にこの涙道治療用
プローブ11を挿入する作業の際、涙道に沿って比較的
容易に曲がり変形をする。このため涙道に涙道治療用プ
ローブ11を挿入する作業性が向上し、涙道を傷める可
能性が低減する。
【0018】図3のチューブ4の場合も同様である。即
ち、涙道治療用ブジー61のワイヤー部12が差し込ま
れたチューブ4を涙道に挿入する際、その作業性が向上
し、涙道を傷める可能性が低減する。
【0019】図4の涙道治療用プローブ62において
も、湾曲したワイヤー部13に超弾性合金を適用してい
るので、涙道にこのワイヤー部13を挿入する作業の
際、涙道に沿って比較的容易にワイヤー部13が曲が
り、また曲がり癖が残らず形状が保持されるので、その
治療行為の作業性が向上する。このため涙道にワイヤー
部13を挿入して行う治療行為における涙道を傷める可
能性が低減する。
【0020】
【実施例】図1に示す涙道治療用ブジー60のワイヤー
部10に径0.45〜0.8mm、長さ53mmの超弾
性合金ワイヤー(50.85at%Ni−49.15a
t%Ti)を用いた。
【0021】図2に示す涙道治療用プローブ11に径1
mm、長さ60mmの超弾性合金ワイヤー(50.85
at%Ni−49.15at%Ti)を用いた。
【0022】図3に示す涙道治療用のチューブ4に挿入
された涙道治療用ブジー61のワイヤー部12に、径
0.45mm、長さ55mmの超弾性合金ワイヤー(5
0.5at%Ni−49.3at%Ti−0.2at%
Cr)を用いた。
【0023】図4に示す涙道治療用プローブ62とし
て、湾曲したワイヤー部13に径0.7mm、長さ40
mmの超弾性合金ワイヤー(50.6at%Ni−4
9.2at%Ti−0.2at%Fe)を用いた。
【0024】上述した何れの実施例においても、その使
用に際し、従来品に比べて涙道を傷めるようなことが生
じにくく、作業性に優れるものであることが確認でき
た。
【0025】以上の本発明の実施例である涙道治療用ブ
ジー、涙道治療用プローブを用いれば、ワイヤー部1
0、12、13、および涙道治療用プローブ11は、超
弾性効果により比較的大きな歪み量で容易に曲がり、ま
た超弾性変形の許容量まで一旦曲がっても、曲がり癖が
生ずることがないので、涙道に挿入する作業の際、涙道
に沿って比較的容易に曲がり変形をし、その作業性の向
上と、涙道を傷める可能性が低減する等の効果が期待で
きる。
【0026】尚、本発明の涙道治療用ブジー、涙道治療
用プローブを用いれば、その治療行為の作業性の向上が
図れるが、それでも医者は最大限の注意を払う必要があ
ることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の涙道治療
用ブジー、涙道治療用プローブは、手術等における涙道
を傷めたりする可能性が低減し、その治療行為の作業性
の向上が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】涙道治療用ブジーの形態の例を示す説明図であ
る。
【図2】涙道治療に用いられるチューブと涙道治療用プ
ローブの形態の例を示す説明図である。
【図3】涙道治療に用いられるチューブと、涙道治療用
ブジーの形態の例を示す説明図である。
【図4】涙道治療用プローブの形態の例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 ワイヤー部 11 涙道治療用プローブ 12 ワイヤー部 13 ワイヤー部 2 つかみ部分 3 チューブ 4 チューブ 40 把手部 41 繋ぎ線 5 把手部 50 すべり止め 60 涙道治療用ブジー 61 涙道治療用ブジー 62 涙道治療用プローブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 涙道にワイヤー部を挿入することで治療
    行為をする涙道治療用ブジーであって、当該ワイヤー部
    が超弾性合金ワイヤーにより構成されている涙道治療用
    ブジー。
  2. 【請求項2】 涙道に湾曲したワイヤー部を挿入するこ
    とで治療行為をする涙道治療用プローブであって、当該
    ワイヤー部が超弾性合金により構成されている涙道治療
    用プローブ。
  3. 【請求項3】 涙道に挿入することで治療行為をするチ
    ューブの端部に固定する涙道治療用プローブであって、
    超弾性合金ワイヤーにより構成されている涙道治療用プ
    ローブ。
JP9029004A 1997-02-13 1997-02-13 涙道治療用ブジーおよび涙道治療用プローブ Pending JPH10225477A (ja)

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JP9029004A JPH10225477A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 涙道治療用ブジーおよび涙道治療用プローブ

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JP9029004A JPH10225477A (ja) 1997-02-13 1997-02-13 涙道治療用ブジーおよび涙道治療用プローブ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102626358A (zh) * 2012-04-20 2012-08-08 李进凯 一种泪道牵引线
WO2013108482A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 株式会社カネカ 涙道内挿管器具
JP2013220297A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Yasuo Tanaka 涙道拡張型ブジー

Cited By (4)

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JPWO2013108482A1 (ja) * 2012-01-18 2015-05-11 株式会社カネカ 涙道内挿管器具
JP2013220297A (ja) * 2012-04-19 2013-10-28 Yasuo Tanaka 涙道拡張型ブジー
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