JPH10225176A - ブラシレスモータの制御方法およびその装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法およびその装置

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JPH10225176A
JPH10225176A JP9023067A JP2306797A JPH10225176A JP H10225176 A JPH10225176 A JP H10225176A JP 9023067 A JP9023067 A JP 9023067A JP 2306797 A JP2306797 A JP 2306797A JP H10225176 A JPH10225176 A JP H10225176A
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JP
Japan
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brushless motor
signal
rotation speed
rotation
control device
Prior art date
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Application number
JP9023067A
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English (en)
Inventor
Shigekazu Nagai
茂和 永井
Fumio Morikawa
文夫 森川
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SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシレスモータの制御にエンコーダが不要
で、該ブラシレスモータが使用される電動アクチュエー
タ等の機器を小型にすることができ、価格を低廉化する
ことが可能なブラシレスモータの制御方法およびその装
置を提供する。 【解決手段】ブラシレスモータ12の回転子の位置を検
出する磁気センサ14a〜14cの出力信号が変換部1
6a〜16cによってパルス信号Pu 、Pv 、Pw に変
換され、回転パルス生成部20によって該パルス信号P
u 、Pv 、Pw の立ち上がりおよび立ち下がりに対応し
た回転パルス信号Pt が生成される。回転速度信号生成
部24によって該回転パルス信号Pt から回転速度信号
を生成し、比較部36により目標回転速度データの信号
との差である速度偏差信号を生成する。制御演算部40
によりこの速度偏差信号に所定の制御演算を施し、トル
ク比較部42、過負荷検出部43、比較部45を経て駆
動信号生成部44によって前記ブラシレスモータ12の
駆動信号を生成し、該ブラシレスモータ12を回転制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動アクチュエー
タ等に使用されるブラシレスモータを小型にして価格を
低廉化することが可能なブラシレスモータの制御方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワーク等を搬送するための電
動アクチュエータにはブラシレスモータが広範に使用さ
れている。このブラシレスモータには、該ブラシレスモ
ータの回転速度や該ブラシレスモータによって駆動され
る変位部材の位置を制御するために制御装置が接続され
ている。この制御装置には前記ブラシレスモータに設け
られたエンコーダからの信号が入力され、この信号によ
りブラシレスモータの回転速度や変位部材の位置を検出
し、また、所定の回転速度および位置を制御するために
制御信号をブラシレスモータに出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のブラシレスモータの制御方法およびその装置で
は、ブラシレスモータにエンコーダが設けられているた
め、このブラシレスモータが使用される電動アクチュエ
ータ等の機器が大きくなり、しかも価格も高騰するとい
う不都合が指摘されている。
【0004】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、ブラシレスモータの制御にエンコーダが
不要となり、このブラシレスモータが使用される電動ア
クチュエータ等の機器を小型にすることができ、価格を
低廉化することが可能なブラシレスモータの制御方法お
よびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ブラシレスモータの回転子の回転位置
を検出するために該ブラシレスモータに複数設けられた
回転位置検出用センサからの出力信号を変換部によって
それぞれパルス信号に変換する工程と、前記複数のパル
ス信号から該パルス信号の立ち上がりおよび立ち下がり
に応じた一つの回転パルス信号を生成する工程と、前記
回転パルス信号から回転速度に応じた回転速度信号を生
成する工程と、前記回転速度信号と、所望の回転速度に
応じた目標回転速度データの信号とを比較してその差を
回転速度偏差信号として出力する工程と、前記回転速度
偏差信号を制御演算部に入力して所定の制御演算を施す
工程と、前記制御演算部の出力信号を駆動信号生成部に
入力して前記ブラシレスモータの駆動信号を生成する工
程と、前記駆動信号により前記ブラシレスモータを駆動
する工程と、を有することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、ブラシレスモータに設け
られている回転位置検出用センサの出力信号から回転速
度を検出するパルス信号を生成することができるため、
従来必要であったエンコーダが不要となる。
【0007】この場合、前記回転パルス信号を生成する
工程では、前記変換回路から出力された複数のパルス信
号から回転方向を検出し、この回転方向に対応した回転
方向信号を出力する工程を含むと、回転方向を検出する
ためのセンサを設ける必要がなく、好適である。
【0008】また、この場合、前記回転パルス信号を生
成する工程の後に、前記回転方向信号によってカウンタ
を増加または減少に切り替える工程と、前記回転パルス
信号のパルスを前記カウンタでカウントする工程と、を
有し、前記カウント値によって前記ブラシレスモータに
よって駆動される変位部材の位置を検出すると、このブ
ラシレスモータが設けられる機器に前記変位部材の位置
を検出するための位置センサが不要となり、一層好適で
ある。
【0009】さらに、この場合、前記回転速度信号と前
記目標回転速度データの信号とを比較する工程の前に、
回転速度データ生成部で所定の時点における前記ブラシ
レスモータの回転速度から所定の加速度データによって
決定される加速度に基づいて回転速度データを生成する
工程と、前記回転速度データと目標回転速度データとを
比較し、先ず、回転速度データを出力し、該回転速度デ
ータが目標回転速度データと一致したら、該目標回転速
度データを出力する工程と、を有すると、前記ブラシレ
スモータの回転速度を所望の加速度で目標回転速度まで
変化させることができ、好ましい。
【0010】さらにまた、前記制御演算部の出力信号か
ら前記ブラシレスモータの駆動信号を生成する工程の前
に、前記制御演算部の出力信号と所望のトルク限度値を
示すトルク限度データの信号とを比較し、いずれか小さ
い方を前記駆動信号生成部に入力すると、前記ブラシレ
スモータに過大な電流が通電されることがなく該ブラシ
レスモータを破損させることが阻止され、一層好適であ
る。
【0011】さらにまた、前記ブラシレスモータを駆動
する工程では、前記駆動信号生成部に設けられた温度セ
ンサにより該駆動信号生成部の温度を測定する工程と、
前記駆動信号生成部の温度が所定の温度より上昇したら
ブラシレスモータを停止させる工程と、を有すると、駆
動信号生成部が高温となることを防ぎ、該駆動信号生成
部が破損する懸念を払拭することができ、一層好まし
い。
【0012】また、本発明は、ブラシレスモータに設け
られた複数の回転位置検出用センサの出力信号をそれぞ
れパルス信号に変換する変換部と、前記変換部から出力
された複数のパルス信号から、該パルス信号の立ち上が
りおよび立ち下がりに応じた一つの回転パルス信号を生
成する回転パルス生成部と、前記回転パルス生成部によ
って生成された回転パルス信号から回転速度に応じた回
転速度信号を出力する回転速度信号生成部と、前記回転
速度信号と、所望の回転速度に応じた目標回転速度デー
タの信号とを比較してその差を回転速度偏差信号として
出力する比較部と、前記回転速度偏差信号に所定の制御
演算を施す制御演算部と、前記制御演算部から出力され
た信号から前記ブラシレスモータの駆動信号を生成する
駆動信号生成部と、を備えることを特徴とする。
【0013】本発明によれば、ブラシレスモータに設け
られている回転位置検出用センサの出力信号から回転速
度を検出するパルス信号を生成することができるため、
従来必要であったエンコーダが不要となる。
【0014】この場合、前記回転パルス生成部は、前記
変換回路から出力された複数のパルス信号から回転方向
に対応した回転方向信号を生成する回転方向検出部を備
えると、回転方向を検出するためのセンサを設ける必要
がなく、好適である。
【0015】また、この場合、前記制御装置は前記回転
パルス信号のパルスをカウントすると共に、このカウン
ト値を前記回転方向信号によって増加または減少に切り
替えるカウント部を備え、前記カウント部のカウント値
によって前記ブラシレスモータによって駆動される変位
部材の位置を検出すると、このブラシレスモータが設け
られる機器に前記変位部材の位置を検出するための位置
センサを設ける必要がなく、一層好適である。
【0016】さらに、この場合、前記カウント部のカウ
ント値と所定のカウント設定値とを比較し、その差を位
置偏差信号として出力する比較部を備え、前記位置偏差
信号に基づいて回転速度を決定し、ブラシレスモータの
制御を行うと、このブラシレスモータによって駆動され
る変位部材の位置制御を容易に行うことができ、好まし
い。
【0017】さらにまた、この場合、前記制御装置は、
所望の加速度を示す加速度データの信号と前記回転速度
信号とが入力され、所定の時点における前記ブラシレス
モータの回転速度から前記加速度データによって決定さ
れる所望の加速度で変化する回転速度データを生成する
回転速度データ生成部と、前記回転速度データ生成部に
よって生成された回転速度データと目標回転速度データ
とを比較していずれか一方を前記比較部に出力する回転
速度比較部と、を備えると、前記ブラシレスモータの回
転速度を所望の加速度で目標回転速度まで変化させるこ
とができ、好ましい。
【0018】またさらに、前記制御演算部の出力信号が
接続されるトルク比較部が設けられ、該トルク比較部に
はトルク限度値を示すトルク限度データの信号が入力さ
れ、前記制御演算部の出力信号と前記トルク限度データ
の信号とを比較していずれか小さい方を前記駆動信号生
成部に入力すると、前記ブラシレスモータに過大な電流
が通電されて該ブラシレスモータを破損させることが阻
止され、一層好適である。
【0019】またさらに、前記制御装置にはシリアル通
信インタフェースが設けられ、該制御装置は前記シリア
ル通信インタフェースを通して送られるデータによって
前記ブラシレスモータを回転制御すると、通信ラインが
少なくなり、この制御装置を小型にすることができ、好
適である。
【0020】またさらに、前記制御装置がブラシレスモ
ータに設けられると、この制御装置が使用される機器を
小型化することができ、一層好ましい。
【0021】またさらに、前記駆動信号生成部に温度セ
ンサが設けられ、該駆動信号生成部が所定の温度より上
昇したら前記ブラシレスモータを停止させると、前記駆
動信号生成部が高温となって破損する懸念が払拭され、
一層好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係るブラシレスモータの
制御方法について、それを実施する装置との関係におい
て、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0023】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係るブラシレスモータの制御装置を示す。この制
御装置10には電動アクチュエータ11を構成するブラ
シレスモータ12が接続され、該電動アクチュエータ1
1には当該ブラシレスモータ12によって駆動される図
示しない変位部材が設けられる。前記ブラシレスモータ
12の回転子の回転位置を検出するための磁気センサ1
4a〜14cが略120°の間隔で前記ブラシレスモー
タ12に設けてある。このため、前記ブラシレスモータ
12が回転すると、前記磁気センサ14a〜14cから
回転子の回転位置に対応して互いに120°ずつ位相が
ずれた信号が出力される。該磁気センサ14a〜14c
の出力信号は前記制御装置10に内蔵された変換部16
a〜16cに入力され、該変換部16a〜16cは前記
磁気センサ14a〜14cの出力信号を所定レベルで波
形整形したパルス信号Pu 、Pv 、Pw に変換して出力
する(図2参照)。この変換部16a〜16cは前記磁
気センサ14a〜14c側に付設しても良い。
【0024】前記変換部16a〜16cの出力は前記C
PU18に設けられた回転パルス生成部20に入力さ
れ、該回転パルス生成部20は、図2に示すように、前
記変換部16a〜16cから出力されたパルス信号Pu
、Pv 、Pw のそれぞれの立ち上がりおよび立ち下が
りに対応して所定の幅のパルスを生成し、回転パルス信
号Pt として出力する。このため、前記回転パルス生成
部20は前記ブラシレスモータ12の回転子が1回転す
る間に6個のパルスを発生する。前記回転パルス生成部
20には、図1に示すように、回転方向検出部22が設
けられ、該回転方向検出部22は前記パルス信号Pu 、
Pv 、Pw の生成順序から前記ブラシレスモータ12の
回転方向を検知し、この回転方向に対応してデジタル値
0または1の信号を出力する。例えば、パルス信号Pu
、Pv 、Pw の論理レベルがそれぞれ1、0、1(図
2中、102a)から1、0、0(図2中、102b)
に変化し、さらに1、1、0(図2中、102c)に変
化すると、回転方向検出部22はブラシレスモータ12
が正転していると判断してデジタル値0を回転方向信号
として出力し、一方、1、0、1(図2中、102a)
から0、0、1(図2中、102d)に変化し、さらに
0、1、1(図2中、102e)に変化すると、ブラシ
レスモータ12が反転していると判断してデジタル値1
を回転方向信号として出力する。
【0025】前記回転パルス生成部20の出力は2つに
分岐され、一方は回転速度信号生成部24に入力され、
他方はカウント部26に入力されて前記回転パルス信号
Ptのパルス数をカウントし、カウント部26のカウン
ト値をnで示す。該カウント部26には前記回転方向検
出部22から出力される回転方向信号が入力され、該回
転方向信号が、例えば、時計方向(正転)を示す0のと
きはカウンタを増加にし、反時計方向(逆転)を示す1
のときはカウンタを減少にする。従って、前記ブラシレ
スモータ12が正転すると前記カウント部26のカウン
ト値nは増加し、反転するとカウント値nは減少する。
前記カウント部26の出力、すなわちカウント値nを示
す信号は2つに分岐され、一方は制御処理部30に入力
され、他方は比較部31に入力される。該比較部31に
は前記制御処理部30から図示しない変位部材の位置デ
ータを示す信号が入力され、前記カウント値nを示す信
号と前記位置データを示す信号との差、すなわち位置偏
差信号が生成され、該位置偏差信号はスイッチ33を介
して回転速度データ生成部34に入力される。
【0026】一方、前記回転速度信号生成部24には前
記制御処理部30に内蔵されている発振器32のクロッ
ク信号Ck が入力され、図2に示すように、前記回転パ
ルス信号Ptの立ち上がりから次の立ち上がりまでの間
に発生する前記クロック信号Ck のパルス数をカウント
し、このカウント値を回転速度信号として出力する。こ
の場合、前記発振器32から所定の単位時間に同期した
信号が入力され、前記回転速度信号生成部24は単位時
間当たりに発生する前記回転パルス信号Pt のパルス数
をカウントし、このカウント値を回転速度信号として出
力してもよい。
【0027】前記回転速度信号生成部24の出力は2つ
に分岐され、一方は回転速度データ生成部34に、他方
は比較部36に入力される。前記回転速度データ生成部
34には前記制御処理部30から加速度データが入力さ
れ、該回転速度データ生成部34は所定の時点において
前記回転速度信号によって示される回転速度から、時間
が経過するに従って前記加速度データが示す所定の加速
度で変化する回転速度データを生成する。該回転速度デ
ータは前記比較部31から入力される位置偏差信号から
生成されてもよい。この場合、回転速度データは位置偏
差信号に基づいて変化する。
【0028】このようにして生成された回転速度データ
は回転速度比較部38に入力され、該回転速度比較部3
8には前記制御処理部30から目標回転速度データが入
力される。当該回転速度比較部38では前記回転速度デ
ータと前記目標回転速度データとを比較しており、両者
が一致するまでは回転速度データを出力し、両者が一致
してからは目標回転速度データを前記比較部36に出力
する。該比較部36では回転速度データまたは目標回転
速度データと前記回転速度信号との差である回転速度偏
差信号を制御演算部40に入力する。
【0029】該制御演算部40には比例回路40a、積
分回路40b、微分回路40cがそれぞれ並列に接続さ
れ、前記比較部36から出力された前記回転速度偏差信
号に対して比例、積分および微分の各制御演算を施し、
それぞれの出力を加算してトルク指令信号を生成し、ト
ルク比較部42に入力される。該トルク比較部42には
前記制御処理部30から所望のトルク限度値を示すトル
ク限度データの信号が入力され、前記トルク指令信号と
前記トルク限度データの信号のいずれか小さい方を過負
荷検出部43に入力する。該過負荷検出部43は前記ト
ルク比較部42の出力信号が所定の値を超えたらブラシ
レスモータ12に過大なトルクがかかることを示す信号
を前記制御処理部30に入力する。前記過負荷検出部4
3の出力は比較部45に入力される。該比較部45には
増幅器47を介して前記ブラシレスモータ12に通電さ
れる電流値の信号が入力され、当該比較部45は前記過
負荷検出部43の出力信号と前記増幅器47との差信号
を出力する。
【0030】前記比較部45の出力は駆動信号生成部4
4に入力される。該駆動信号生成部44は、前記CPU
18に内蔵されたPWM信号生成部46と、前記CPU
18の外部に設けられたインバータ部48とからなり、
前記PWM信号生成部46は前記ブラシレスモータ12
を駆動するための信号をPWM波形として出力し、前記
インバータ部48はこの信号から前記ブラシレスモータ
12を駆動するパルス電流Iu 、Iv 、Iw を生成して
前記ブラシレスモータ12に出力する(図2参照)。前
記インバータ部48には前記制御処理部30から信号ラ
イン48aによりブラシレスモータ12の回転方向を決
定する指令信号が入力され、前記インバータ部48はこ
の指令信号によって前記ブラシレスモータ12を駆動す
るパルス電流Iu 、Iv 、Iw を制御して該ブラシレス
モータ12を正転方向、または反転方向に回転させる。
また、前記インバータ部48には温度センサ49が設け
られ、該温度センサ49は前記インバータ部48が所定
の温度以上となったら前記制御処理部30に信号を出力
する。制御処理部30はこの信号が入力されるとインバ
ータ部48の破損を阻止するため、ブラシレスモータ1
2に流れる電流を抑制する。
【0031】前記制御処理部30にはシリアル通信イン
タフェース52、アナログ入力インタフェース54、デ
ジタル入力インタフェース56およびデジタル出力イン
タフェース58が接続される。前記シリアル通信インタ
フェース52には、例えば、RS232C、RS424
等の信号ライン52aを介して制御盤60に接続され
る。前記アナログ入力インタフェース54には、図3に
示すように、前記制御盤60から6本の信号ライン54
a〜54fが接続され、それぞれの信号ライン54a〜
54fには、第1の回転速度設定値v1 、第2の回転速
度設定値v2 、第1の加速度設定値a1 、第2の加速度
設定値a2 、第1のトルク限度設定値t1、第2のトル
ク限度設定値t2 がそれぞれアナログ電圧に変換されて
前記制御盤60から入力される。前記デジタル入力イン
タフェース56には信号ライン56a〜56iが接続さ
れ、それぞれの信号ライン56a〜56iには制御モー
ド切替入力、起動/停止入力、回転方向切替入力、回転
速度設定値切替入力、加速度設定値切替入力、トルク限
度設定値切替入力、アラームクリア入力、カウント値ク
リア入力、非常停止入力が前記制御盤60からデジタル
値0または1として入力される。
【0032】前記回転速度設定値切替入力を示す信号ラ
イン56dにデジタル値の0が入力されると、前記信号
ライン54aの第1の回転速度設定値v1 が前記アナロ
グ入力インタフェース54の内部で図示しないA/D変
換器によってデジタル値に変換され、制御処理部30か
ら前記回転速度比較部38に目標回転速度データとして
出力する(図1参照)。一方、前記信号ライン56dに
デジタル値の1が入力されると、前記信号ライン54b
の第2の回転速度設定値v2 がデジタル値に変換されて
前記回転速度比較部38に目標回転速度データとして出
力される。同様に、前記加速度設定値切替入力を示す信
号ライン56eにデジタル値の0が入力されると前記信
号ライン54cの第1の加速度設定値a1 が、デジタル
値の1が入力されると信号ライン54dの第2の加速度
設定値a2 が制御処理部30から回転速度データ生成部
34に加速度データとして出力される。また、前記トル
ク限度設定値切替入力を示す信号ライン56fに0が入
力されると、信号ライン54eの第1のトルク限度設定
値t1 が、1が入力されると信号ライン54fの第2の
トルク限度設定値t2 が制御処理部30からトルク比較
部42にトルク限度データとして出力される。
【0033】前記デジタル出力インタフェース58には
信号ライン58a〜58eが接続され、それぞれの信号
ライン58a〜58eによって後述するアラーム出力、
回転速度モニタ出力、正転エンド出力、反転エンド出
力、位置検出出力が前記デジタル出力インタフェース5
8から前記制御盤60に出力される。
【0034】それぞれのインタフェース52、54、5
6、58は、ノイズ防止のためにフォトカプラを使用し
て前記制御盤60と制御装置10とが電気的に絶縁され
るように構成してもよい。
【0035】前記制御処理部30には、図1に示すよう
に、例えば、電気消去可能なEEPROM、電池によっ
てバックアップされたRAM等のメモリ62が接続さ
れ、このため、制御装置10の電源が遮断されても、メ
モリ62の内容が失われないように構成されている。該
メモリ62には、図4Aに示すように、所定のカウント
設定値n1 〜n6 が記憶され、このカウント設定値n1
〜n6 は前記カウント部26から前記制御処理部30に
入力されるカウント値nと比較され、その比較結果によ
って前記信号ライン58a〜58eの出力が変化する
(図3参照)。例えば、カウント値nがカウント設定値
1 より小さい場合、またはカウント設定値n6 より大
きい場合、アラーム出力を示す信号ライン58aが1に
なり、カウント設定値n1 からn2 の範囲内では、反転
エンド出力を示す信号ライン58dが1に、カウント設
定値n5 からn6 の範囲内では、正転エンド出力を示す
信号ライン58cが1になる。また、カウント値nがカ
ウント設定値n3 からn4 の範囲内にあるとき、位置検
出出力を示す信号ライン58eが1となる。
【0036】本実施の形態にかかるブラシレスモータの
制御装置10は、以上のように構成され、次に、該制御
装置10によって制御されるブラシレスモータ12につ
いて説明する。
【0037】このブラシレスモータ12は、図5に示す
ように、長尺状に形成されたボディ70を備え、該ボデ
ィ70の内壁には固定子巻線72a〜72cが互いに所
定角度ずつ偏位して設けられる。前記ボディ70の内壁
には前記固定子巻線72a〜72cの内部に磁気センサ
14a〜14cが固着されている。前記ボディ70の両
端部にはエンドプレート74a、74bが固着され、一
方のエンドプレート74bには本実施の形態にかかる制
御装置10が設けられる。前記ボディ70の内部には回
転軸76がその軸線方向に沿って配設され、該回転軸7
6は他方のエンドプレート74aに画成された孔部78
を貫通して突出している。前記回転軸74には永久磁石
により構成される回転子80が固着されている。
【0038】前記固定子巻線72a〜72cに、図2に
示すように、120゜の矩形波の電流Iu 、Iv 、Iw
が通電されると、該固定子巻線72a〜72cと前記回
転子80を構成する永久磁石とが吸着または反発するこ
とにより、前記回転子80が回転する。前記固定子巻線
72a〜72cには、180゜の矩形波の電流が通電さ
れてもよい。
【0039】本実施の形態では、磁気センサ14a〜1
4cは3つであるが、図6に示すように、それぞれの磁
気センサ14a〜14cの出力Pu 、Pv 、Pw に対し
て30゜ずつ位相の遅れた出力Px 、Py 、Pz が得ら
れる磁気センサを設けると、ブラシレスモータ12に1
50゜の矩形波の電流Iu 、Iv 、Iw を通電すること
ができる。このように構成すると、ブラシレスモータ1
2のトルクリップルを減少させることができ、好適であ
る。
【0040】本実施の形態に係るブラシレスモータ12
は以上のように構成されるものであり、次に、前記制御
装置の動作について、本実施の形態に係るブラシレスモ
ータの制御方法との関連で説明する。
【0041】この制御装置10を作動させてブラシレス
モータ12を制御する場合、前記アナログ入力インタフ
ェース54および前記デジタル入力インタフェース56
により作動させる方法と、前記シリアル通信インタフェ
ース52により作動させる方法とがある。
【0042】先ず、アナログ入力インタフェース54と
デジタル入力インタフェース56により制御装置10を
作動させてブラシレスモータ12を制御する方法につい
て説明する。
【0043】ブラシレスモータ12を後述する方法によ
り、例えば、反転方向に回転させて該ブラシレスモータ
12によって駆動される変位部材を変位させる(図4A
参照)。該変位部材が後進端に当接してブラシレスモー
タ12が回転しなくなったら、カウント部26のカウン
ト値nを0にする。次に、ブラシレスモータ12を正転
させてカウント値nが所定の値となったら再びカウント
値nを0にし、この位置を原点位置とする。原点位置
は、図4B〜図4Dに示すように、所望の位置に設定す
ることができる。
【0044】次に、アナログ通信インタフェース52の
信号ライン54a〜54fに、図3に示すように、第1
の回転速度設定値v1 、第2の回転速度設定値v2 、第
1の加速度設定値a1 、第2の加速度設定値a2 、第1
のトルク限度設定値t1 および第2のトルク限度設定値
2 を示す電圧を印加する。さらに、図7に示すよう
に、起動/停止入力、回転方向切替入力、回転速度切替
入力、加速度設定切替入力、トルク設定切替入力を示す
信号ライン56b〜56fをそれぞれデジタル値1、
0、0、0、0にする。信号ライン56cの回転方向切
替入力からデジタル入力インタフェース56に入力され
た信号は、図1に示すように、制御処理部30から信号
ライン48aを介してインバータ部48に出力され、該
インバータ部48は正転方向に設定される。
【0045】以上のような準備段階を経て、起動/停止
入力を示す信号ライン56bを0にすると(図7中、1
04b)、前記信号ライン54aの電圧に対応する第1
の回転速度設定値v1 が制御処理部30から目標回転速
度データとして回転速度比較部38に入力される(図1
および図3参照)。同様に、信号ライン54cの第1の
加速度設定値a1 が加速度データとして回転速度データ
生成部34に、信号ライン54eの第1のトルク限度設
定値t1 がトルク限度データとしてトルク比較部42に
入力される。回転速度データ生成部34では、回転速度
信号生成部24から出力された回転速度信号(このとき
の回転速度は0)と第1の加速度設定値a1 から、時間
が経過するに従って第1の加速度設定値a1 に基づいて
変化する回転速度データが生成される。回転速度比較部
38では、この回転速度データと制御処理部30から入
力された目標回転速度データとが比較され、先ず、回転
速度信号生成部34で生成された回転速度データを示す
信号が出力される。比較部36では、この回転速度デー
タを示す信号と回転速度信号生成部24から出力された
回転速度信号とを比較し、その差である回転速度偏差信
号を制御演算部40に入力する。
【0046】制御演算部40では、前記速度偏差信号に
対して比例回路40a、積分回路40bおよび微分回路
40cによって所定の演算を行い、それぞれの回路40
a〜40cの出力が加算されてトルク指令値としてトル
ク比較部42に入力される。該トルク比較部42はこの
トルク指令値と前記制御処理部30から入力された第1
のトルク限度データとを比較し、いずれか小さい方、こ
の場合は前記制御演算部40から入力されたトルク指令
値を過負荷検出部43に入力される。該過負荷検出部4
3では入力されたトルク指令値の信号が所定の値以下で
あれば、入力されたトルク指令値の信号を比較部45に
出力する。前記比較部45は該比較部45に入力された
トルク指令値と、ブラシレスモータ12に通電される電
流を増幅器47で増幅した信号との差をPWM信号生成
部46に出力する。このPWM信号生成部46では、入
力されたトルク指令値に相当するパルス幅を持つパルス
信号を生成し、インバータ部48に入力する。このイン
バータ部48ではこのパルス信号からブラシレスモータ
12を駆動する駆動電流信号Iu 、Iv 、Iw を生成し
て、図2に示すように、ブラシレスモータ12に入力
し、該ブラシレスモータ12は回転を開始する。
【0047】磁気センサ14a〜14cからブラシレス
モータ12の回転子の位置に対応する信号が出力される
と、この信号は変換部16a〜16cによってパルス信
号Pu 、Pv 、Pw に変換される。このパルス信号Pu
、Pv 、Pw が回転パルス生成部20に入力される
と、該回転パルス生成部20はそれぞれのパルス信号P
u、Pv 、Pw の立ち上がりおよび立ち下がりに対応し
た回転パルス信号Pt を生成する。また、回転方向検出
部22では、前記パルス信号Pu 、Pv 、Pw から回転
方向を判断する。この場合、ブラシレスモータ12は正
転方向に回転しているため、回転方向検出部22の出力
は正転を示す0を出力する。
【0048】カウント部26では、回転方向信号が正転
を示す0であるためカウンタが増加に設定され、回転パ
ルス信号Pt が入力されると、そのパルス数をカウント
し、カウント値nを増加させる。回転速度生成部24で
は、回転パルス信号Pt の立ち上がりから次の立ち上が
りの期間、発振器32から入力されるクロック信号Ck
のパルスをカウントし、このカウント値を回転速度信号
として出力する。この回転速度信号は比較部36に入力
され、前述のように回転速度データを示す信号と比較さ
れる。
【0049】もし、ブラシレスモータ12の回転速度v
が回転速度データ生成部34で生成された回転速度デー
タより小さい場合、比較部36から出力される速度偏差
信号が大きくなり、制御演算部40、トルク比較部4
2、過負荷検出部43、比較部45および駆動信号生成
部44を介してブラシレスモータ12を駆動する信号が
大きくなり、該ブラシレスモータ12の回転速度vが大
きくなる。
【0050】このようにして、ブラシレスモータ12の
回転速度vは回転速度データ生成部34で生成された回
転速度データに追従して徐々に大きくなる(図7中、1
04b)。そして、回転速度vが目標回転速度データで
ある第1の回転速度設定値v 1 に達すると、回転速度比
較部38では回転速度データ生成部34で生成された回
転速度データと制御処理部30から入力された目標回転
速度データ(第1の回転速度設定値v1)とが一致し、
これ以降は目標回転速度データを出力する。このため、
ブラシレスモータ12の回転速度vは第1の回転速度設
定値v1 に追従して一定となる(図7中、104c)。
【0051】カウント部26のカウント値nがメモリ6
2に記憶されているカウント設定値n3 と一致すると
(図4A参照)、デジタル出力インタフェース58の位
置検出出力を示す信号ライン58eがデジタル値1とな
り、制御盤60には電動アクチュエータの変位部材が所
定の領域108cに変位したことが検出される。そこ
で、制御盤60は回転速度切替入力を示す信号ライン5
6dを1にする(図7中、104d)。このため、制御
処理部30は信号ライン54bから入力された第2の回
転速度設定値v2 を目標回転速度データとして回転速度
比較部38に出力する。一方、回転速度データ生成部3
4ではこの時点における回転速度(第1の回転速度設定
値v1 )と加速度データから、第1の加速度設定値a1
に基づいて時間が経過するに従って変化する回転速度デ
ータが生成される。回転速度比較部38はこの回転速度
データを出力し、前述と同様に比較部36で回転速度デ
ータを示す信号と回転速度信号生成部24から入力され
た回転速度信号とを比較し、その差である回転速度偏差
信号が制御演算部40に入力されて所定の制御演算が施
され、トルク比較部42、過負荷検出部43、比較部4
5および駆動信号生成部44を経てブラシレスモータ1
2が駆動される。このため、該ブラシレスモータ12の
回転速度は徐々に小さくなる。そして、回転速度vが第
2の回転速度設定値v2 と一致すると(図7中、104
e)、回転速度比較部38は第2の回転速度設定値v2
を出力し、ブラシレスモータ12はこのときの回転速度
2 を維持する。
【0052】そして、ブラシレスモータ12が回転を続
け、カウント部26のカウント値nがカウント設定値n
6 以上となって領域108eの前進端に至り、電動アク
チュエータ11の変位部材が変位できなくなると、ブラ
シレスモータ12の回転は停止する(図4A参照)。該
ブラシレスモータ12の停止は回転パルス生成部20か
ら回転パルス信号が生成されなくなり、カウント部26
のカウント値nが変化しなくなることによって検出され
る。このため、デジタル出力インタフェース58の正転
エンド出力とアラーム出力とを示す信号ライン58a、
58cが1となって制御盤60に入力される。このと
き、回転速度が0であるため、比較部36の出力である
回転速度偏差信号は大きくなり、制御演算部40の出力
信号であるトルク指令値が大きくなり、ブラシレスモー
タ12に大きなトルクがかかる。そこで、信号ライン5
6fのトルク設定切替入力を1にして第2のトルク限界
設定値t2 をトルク比較部42に入力する(図7中、1
04g)。トルク比較部42はこの第2のトルク限界設
定値t2 と制御演算部40から出力されたトルク指令値
とを比較し、いずれか小さい方、この場合、過負荷検出
部43に第2のトルク限界設定値t2 を出力して過大な
電流がブラシレスモータ12やインバータ部48に加わ
り、これらが破損することを防止する。そして、所定時
間ブラシレスモータ12が回転しなかったら、制御板6
0は信号ライン56bの起動/停止入力を1にする(図
7中、104h)。
【0053】次に、信号ライン56c、56d、56e
の回転方向切替入力、回転速度設定値切替入力、加速度
設定値切替入力をそれぞれデジタル値1、0、1にして
信号ライン56bの起動/停止入力を0にすると(図7
中、104i)、制御処理部30はインバータ部48を
反転に設定し、回転速度データ生成部34には制御処理
部30から第2の加速度設定値a2 が入力され、時間が
経過するに従って第2の加速度設定値a2 に基づいて変
化する回転速度データが生成される。このため、ブラシ
レスモータ12はこの回転速度データに追従した回転速
度vで反転方向に回転する。
【0054】次いで、カウント部26のカウント値nが
カウント設定値n6 になると(図4A参照)、信号ライ
ン56eの加速度設定値切替入力が0になる(図7中、
104j)。このため、第1の加速度設定値a1 が回転
速度データ生成部34に入力され、この第1の加速度設
定値a1 に基づいて変化する新たな回転速度データが生
成され、ブラシレスモータ12はこの新たな回転速度デ
ータに追従した回転速度vで回転する。そして、回転速
度vが目標回転速度データv1 になると、この回転速度
1 を維持する(図7中、104k)。
【0055】次に、カウント部26のカウント値nがカ
ウント設定値n4 になると、信号ライン56dの回転速
度設定値切替入力が1になり、図7中、104lに示す
ように、ブラシレスモータ12の回転速度vは第2の回
転速度設定値v2 に向かって減速する。カウント値nが
カウント設定値n3 になると、図7中、104mのよう
に、信号ライン56eの加速度設定値切替入力が1にな
り、第2の加速度設定値a2 が回転速度データ生成部3
4に入力されてさらに新たな回転速度データが生成さ
れ、ブラシレスモータ12の回転速度vはこの回転速度
データに追従して変化する。そして、回転速度vが目標
回転速度データv2 になると、この回転速度v2 を維持
する(図7中、104n)。
【0056】次いで、カウント値nが0になると、制御
盤60から信号ライン56bの起動/停止入力が1にな
り(図7中、104o)、制御処理部30はブラシレス
モータ12の回転を停止させる。この場合、回転速度比
較部38に入力する目標回転速度データを0にするとい
う方法と、トルク比較部42に入力するトルク限界設定
値データを0にするという方法があり、そのいずれでも
良い。また、制御処理部30からPWM信号生成部46
にその出力を遮断するための信号ラインを設けておき、
この信号ラインを制御してブラシレスモータ12に入力
する駆動信号を遮断する方法もある。
【0057】ブラシレスモータ12を長時間回転させる
と、該ブラシレスモータ12に通電する電流により駆動
信号生成部44のインバータ部48が高温になる懸念が
ある。この場合、インバータ部48の温度を温度センサ
49で測定しておき、該インバータ部48が所定の温度
より上昇すると制御処理部30はブラシレスモータ12
の駆動を停止する。このため、インバータ部48に電流
が通電されなくなり、該インバータ部48の温度が低下
し、インバータ部48が高温により破損する懸念がなく
なる。
【0058】本実施の形態では、回転速度データ生成部
34で生成される回転速度データは制御処理部30から
送られる加速度データに基づいて生成されるが、比較部
31から出力される位置偏差信号に基づいて生成されて
もよい、この場合、図4Aに示すように、例えば、カウ
ント値nがカウント設定値n5 になるまでブラシレスモ
ータ12を回転させる場合、スイッチ33をオンにして
おき、比較部31で制御処理部30から入力されるカウ
ント設定値n5 とカウント部26のカウント値nとの差
である位置偏差信号が回転速度データ生成部34に入力
される。該回転速度データ生成部34では前記位置偏差
信号の大きさに比例する回転速度データを生成し、ブラ
シレスモータ12を回転させる。このため、カウント値
nとカウント設定値n5 との差が大きいときにはブラシ
レスモータ12の回転速度vが大きく、カウント値nと
カウント設定値n5 との差が小さくなると、ブラシレス
モータ12の回転速度vが小さくなる。そして、カウン
ト値nがカウント設定値n5 と一致すると、回転速度デ
ータ34から出力される回転速度データが0となり、ブ
ラシレスモータ12の回転が停止する。
【0059】次に、この制御装置10をシリアル通信に
よって制御する方法について説明する。
【0060】電動アクチュエータは1つの製造ライン等
で複数使用されることが多く、この場合、1つの制御盤
60によって複数の電動アクチュエータをコントロール
することが望ましい。そこで、例えば、3つの電動アク
チュエータを使用する場合、図8に示すように、1つの
制御盤60から複数の制御装置10a〜10cが信号ラ
イン52aによって接続され、それぞれの制御装置10
a〜10cにブラシレスモータ12a〜12cが接続さ
れる。
【0061】制御盤60から信号ライン52aを介して
シリアル通信インタフェース52に送付される通信デー
タの一例を図9Aに示す。この通信データの1文字目は
通信相手である制御装置10a〜10cのいずれか1つ
を示す記号である。この記号はそれぞれの制御装置10
a〜10cに対して1つずつ決められており、例えば、
制御装置10aは文字「@」、制御装置10bは文字
「#」、制御装置10cは文字「$」に対応するJIS
規格のキャラクタコードが割り当てられている。このほ
かに、「%」、「&」、「*」、「¥」、「?」等に対
応するキャラクタコードを使用してもよい。この記号に
より、制御盤60は1つの通信ライン52aで複数の制
御装置10a〜10cをそれぞれ個別に制御することが
可能となる。通信データの2文字目はこの通信データの
送信元を示す記号であり、この場合、制御盤60を表す
記号である。通信データの3文字目はコマンドを示す記
号であり、下記の表1に示すように、例えば、この記号
が文字「G」に対応するキャラクタコードの場合、その
後に続く第1パラメータは回転方向、第2パラメータは
目標回転速度データ、第3パラメータは加速度設定デー
タ、第4パラメータはトルク限度データが送られる。こ
のコマンドの後、通信データの終了を示す記号「LF」
(16進数の0Ah)が制御盤60から制御装置10a
〜10cに送られる。
【0062】
【表1】
【0063】制御盤60から制御装置10a〜10cに
通信データが送られると、それぞれの制御装置10a〜
10cから受信されたことを示す通信データが制御装置
10a〜10cから制御盤60に対して送られる。この
通信データの1文字目、2文字目は、図9Bに示すよう
に、前記制御盤60から制御装置10a〜10cに送ら
れる通信データと同じ、通信相手を示す記号および送信
元を示す記号である。3文字目は、通信が正常に行われ
た場合、すなわち、制御装置10a〜10cに正常に通
信データが送られた場合、記号「ACK」(16進数の
06h)が送られる。一方、通信に異常があり、制御装
置10a〜10cに正常に通信データが送られなかった
場合、記号「NCK」(16進数の15h)が送られ
る。また、制御盤60から制御装置10a〜10cのメ
モリを読み出すコマンド(表1中、コマンド「R」)が
送信された場合、メモリの内容が制御盤60に送られ
る。そして、最後にデータの終了を示す記号「LF」
(16進数の0Ah)が送られる。
【0064】この通信データによりブラシレスモータ1
2を制御する場合、図10に示すように、先ず、制御盤
60から通信データ「@1G+994099」が送られ
ると、文字@が割り当てられた制御装置10aに対して
通信データが送られる。この制御装置10aはブラシレ
スモータ12の回転方向を正転、目標回転速度データを
99、加速度データを40、トルク限度データを99に
設定する。次に、図1に示すように、制御処理部30か
ら回転速度データ生成部34に加速度データの値40が
出力され、回転速度データが生成されて回転速度比較部
38に入力される。該回転速度比較部38からこの回転
速度データが比較部36に出力され、回転速度信号との
差である回転速度偏差信号が制御演算部40に入力され
る。その出力がトルク比較部42に入力され、制御処理
部30から入力されたトルク限度データの値99を示す
信号と比較され、いずれか小さい方の信号が過負荷検出
部43を介して駆動信号生成部44に入力される。該駆
動信号生成部44ではブラシレスモータ12の駆動信号
が生成され、ブラシレスモータ12が前記回転速度デー
タ生成部で生成された回転速度データに追従して回転す
る(図10中、106b)。
【0065】ブラシレスモータ12の回転速度が目標回
転速度データの値99に一致すると、回転速度比較部3
8は制御処理部30から入力された目標回転速度データ
の値99を出力する。このため、ブラシレスモータ12
はこの目標回転速度データに追従して回転する(図10
中、106c)。
【0066】カウント部26のカウント値nがメモリ6
2に記憶されているカウント設定値n3 と一致すると
(図4A参照)、制御盤60から通信データ「@1G+
334099」が制御処理部30に送られる(図10
中、106d)。このため、制御処理部30には目標回
転速度データが値33に設定される。そこで、回転速度
データ生成部34はこの時点におけるブラシレスモータ
12の回転速度vと制御処理部30から入力された加速
度データの値40から新たな回転速度データを生成し、
回転速度比較部38に入力する。そして、前述と同様に
ブラシレスモータ12がこの回転速度データに追従して
回転する(図10中、106d)。
【0067】回転速度vが目標回転速度データの値33
に一致すると、回転速度比較部38はこの値33を出力
し、ブラシレスモータ12はこの目標回転速度データの
値33に追従して回転する(図10中、106e)。
【0068】ブラシレスモータ12が回転を続け、この
ブラシレスモータ12が使用される電動アクチュエータ
11の変位部材が、図4Aに示すように、領域108e
の前進端まで変位すると、ブラシレスモータ12の回転
は停止する(図10中、106f)。このとき、比較部
36の出力である回転速度偏差信号が大きくなり、制御
演算部40から出力されるトルク指令値が大きくなって
ブラシレスモータ12に大きなトルクがかかる。そこ
で、制御盤60から通信データ「@1T10」が制御処
理部30に送られると(図10中、106g)、制御処
理部30からトルク比較部42にトルク限度設定データ
の値10が入力され、制御演算部40から入力されるト
ルク指令値と比較し、いずれか小さい方が過負荷検出部
43を介して駆動信号生成部44に出力される。このた
め、駆動信号生成部44にはトルク設定データの値10
より大きい信号が入力されることがなく、ブラシレスモ
ータ12にかかるトルクが制限され、該ブラシレスモー
タ12が破損することが阻止される。そして、所定時間
ブラシレスモータ12が回転しなかったら、制御盤60
は通信データ「@1N」を制御処理部30に送る。この
ため、制御処理部30はブラシレスモータ12の回転を
停止する(図10中、106h)。
【0069】次に、制御盤60から通信データ「@1G
−991099」が送られると、制御装置10aの回転
方向が反転、目標回転速度データが99、加速度データ
が10、トルク限度データが99に設定される(図10
中、106i)。制御処理部30から回転速度データ生
成部34に加速度データの値10が入力され、該回転速
度データ生成部34では回転速度データが生成され、前
述と同様にブラシレスモータ12が回転する。カウント
値nがカウント設定値n6 になると、制御盤60から通
信データ「@1G−994099」が送られて加速度デ
ータの値が40に設定され、ブラシレスモータ12の加
速度が増加する(図10中、106j)。そして、回転
速度が目標回転速度データの値99と一致すると、この
ときの回転速度を維持する(図10中、106k)。
【0070】カウント部28のカウント値nがカウント
設定値n4 と一致すると、制御盤60から制御処理部3
0に通信データ「@1G−334099」が送られ、目
標回転速度データが値33に設定されてブラシレスモー
タ12は減速する(図10中、106l)。カウント値
nがカウント設定値n3 と一致すると、制御盤60から
制御処理部30に通信データ「@1G−331099」
が送られ、回転速度データ生成部34には加速度データ
の値10が送られてブラシレスモータ12の加速度が減
少する(図10中、106m)。そして、ブラシレスモ
ータ12の回転速度vが目標加速度データの値33と一
致すると、このときの回転速度vを維持する(図10
中、106n)。カウント値nが0になると(図4参
照)、制御盤60から通信データ「@1N」が送られ、
制御処理部30はブラシレスモータ12の回転を停止さ
せる。
【0071】また、本実施の形態に係るブラシレスモー
タの制御方法によれば、シーケンス動作による制御も可
能である。この場合、制御装置10のメモリ62にブラ
シレスモータ12の動作を示すデータが記憶される。メ
モリ62には、図11に示すように、正転方向の制御内
容が記憶される領域110aと反転方向の制御内容が記
憶される領域110bとが設けられる。それぞれの領域
110a、110bは構造体112a〜112hに区切
られ、それぞれの構造体112a〜112hには動作切
替位置を示すカウント設定値na 〜nh 、目標回転速度
データva 〜v h 、加速度データaa 〜ah 、トルク限
度値データta 〜th が記憶される。それぞれの記憶内
容は制御盤60から前記通信データの「W」のコマンド
を使用して制御装置10のメモリ62に書き込まれる
(表1参照)。前記複数の構造体112a〜112hは
それぞれ動作手順毎に配列されており、通信データの
「S」のコマンドが制御盤60から制御装置10に送ら
れると、該制御装置10は構造体112a〜112hで
示されたデータに従ってブラシレスモータ12の制御を
開始する。
【0072】この制御方法について説明すると、先ず、
制御処理部30では構造体112aの目標回転速度デー
タva が回転速度比較部38に、加速度データaa が回
転速度データ生成部34に、トルク限界値データta
トルク比較部42に入力される。このため、回転速度デ
ータ生成部34から加速度データaa に基づいて回転速
度データが生成され、回転速度比較部38に入力され、
前述と同様にしてブラシレスモータ12は回転を開始す
る(図12中、114a)。電動アクチュエータ11の
変位部材が変位し、カウント部26のカウント値nが構
造体112aのカウント設定値na と等しくなると、制
御処理部30は構造体112bの目標回転速度データv
b 、加速度データab 、トルク限界値データtb をそれ
ぞれ回転速度比較部38、回転速度データ生成部34お
よびトルク比較部42に入力し、ブラシレスモータ12
の動作が構造体112bで示されたデータのように切り
替えられる(図12中、114b)。このため、回転速
度データ生成部は新たな回転速度データを生成し、ブラ
シレスモータ12はこの新たな回転速度データに追従し
て回転する。そして、回転速度vが構造体112bによ
って示された目標回転速度データvb と一致すると、ブ
ラシレスモータ12はこのときの回転速度v b を維持す
る(図12中、114c)。カウント部26のカウント
値nが構造体112bの動作切替位置のカウント値nb
と一致すると、ブラシレスモータ12の動作が構造体1
12cで示されたデータのように切り替えられ、減速す
る(図12中、114d)。同様にして、構造体112
dに示されたデータのようにブラシレスモータ12の動
作が切り替えられ(図12中、114e)、このブラシ
レスモータ12が使用される電動アクチュエータ11の
変位部材が、図4Aに示すように、前進端まで変位し、
それ以上変位部材が変位できなくなると、ブラシレスモ
ータ12の回転は停止する(図12中、114f)。
【0073】次いで、制御処理部30は反転方向の制御
内容が記憶されている領域110bの構造体112eの
目標回転速度データve を回転速度比較部38に、加速
度データae を回転速度データ生成部34に、トルク限
界値データte をトルク比較部42に入力する。このた
め、ブラシレスモータ12は反転方向に回転を開始する
(図12中、114g)。そして、前記と同様にして構
造体112f〜112hに示されたデータのようにブラ
シレスモータ12の動作が切り替えられ、カウント部2
6のカウント値が0になると、ブラシレスモータ12の
動作は再び構造体112aのデータに示されたデータの
ように切り替えられる。
【0074】このように、簡単なコマンドによってブラ
シレスモータ12の回転速度制御、該ブラシレスモータ
12によって駆動される変位部材の位置制御を行うこと
ができるため、複雑な順序回路プログラムや順序切替の
ための入力信号処理またはタイマー処理が不要となり、
容易にブラシレスモータ12のシーケンス動作を行うこ
とができる。
【0075】また、シリアル通信によりブラシレスモー
タ12の制御を行うと、アナログ入力インタフェース5
4、デジタル入力インタフェース56、デジタル出力イ
ンタフェース58を設ける必要がなく、通信ラインがシ
リアル通信インタフェース52に接続されている信号ラ
イン52aだけで済み、制御装置10を小型化すること
ができる。
【0076】
【発明の効果】本発明に係るブラシレスモータの制御方
法およびその装置によれば、以下のような効果ならびに
利点が得られる。
【0077】ブラシレスモータの回転子の位置を検出す
るための磁気センサにより回転速度信号を生成するた
め、従来必要であったエンコーダや回転方向を検出する
センサを設けることなく回転速度制御を行うことがで
き、また、カウント部のカウント値により位置制御を行
うため、このブラシレスモータが使用される電動アクチ
ュエータ等の機器の位置センサが不要となり、この機器
を小型に構成することができ、該機器のコストも低廉化
することが可能となる。
【0078】また、シリアル通信インタフェースを設け
て通信ラインを少なくすると、この制御装置を一層小型
化することができ、ブラシレスモータに該制御装置を設
けることによりブラシレスモータが使用される機器も一
層小型に構成することが可能である。
【0079】さらに、トルク比較部によりブラシレスモ
ータにかかるトルクを制限することができるため、ブラ
シレスモータに過大な電流が通電されて該ブラシレスモ
ータを破損させる懸念も払拭される。
【0080】さらにまた、駆動信号生成部の温度を温度
センサで測定し、所定の温度より上昇したらブラシレス
モータを停止させることにより、駆動信号生成部が高温
となって破損することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るブラシレスモータの
制御装置のブロック図である。
【図2】図1の制御装置に設けられた変換部の出力波
形、回転速度信号生成部の出力波形およびブラシレスモ
ータの駆動波形を示すタイミング図である。
【図3】図1の制御装置のインタフェースを示す一部詳
細ブロック図である。
【図4】図1の制御装置のカウント値とカウント設定値
を示し、図4Aは、原点位置がカウント設定値n2 とn
3 との間に位置する図、図4Bは、原点位置が前進端に
位置する図、図4Cは、原点位置がカウント設定値n5
とn6 との間に位置する図、図4Dは、原点位置がカウ
ント設定値n1 とn2 との間に位置する図である。
【図5】図1に示す制御装置によって制御されるブラシ
レスモータを示す側面図である。
【図6】他の実施の形態に係る制御装置によって制御さ
れるブラシレスモータに使用される磁気センサの出力波
形と駆動電流波形を示すタイミング図である。
【図7】図1の制御装置のデジタル入力インタフェース
に送られる信号とブラシレスモータの回転速度との関係
を示すグラフである。
【図8】本実施の形態に係る制御装置を複数制御する場
合のシステムを示すブロック図である。
【図9】図1の制御装置のシリアル通信インタフェース
に送られる信号を示し、図9Aは、制御盤から制御装置
に送られる信号の図、図9Bは、制御装置から制御盤に
送られる信号の図である。
【図10】図1の制御装置のシリアル通信インタフェー
スに送られる信号とブラシレスモータの回転速度との関
係を示すグラフである。
【図11】図1の制御装置のメモリに記憶される制御デ
ータの記憶領域を示す図である。
【図12】図1の制御装置によって制御されるブラシレ
スモータの動作を示し、カウント値と回転速度との関係
のグラフである。
【符号の説明】
10…制御装置 11…電動アク
チュエータ 12…ブラシレスモータ 14a〜14c
…磁気センサ 20…回転パルス生成部 22…回転方向
検出部 24…回転速度信号生成部 26…カウント
部 30…制御処理部 31、36、4
5…比較部 34…回転速度データ生成部 38…回転速度
比較部 42…トルク比較部 44…駆動信号
生成部 52…シリアル通信インタフェース 54…アナログ
入力インタフェース 56…デジタル入力インタフェース 58…デジタル
出力インタフェース 60…制御盤

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシレスモータの回転子の回転位置を検
    出するために該ブラシレスモータに複数設けられた回転
    位置検出用センサからの出力信号を変換部によってそれ
    ぞれパルス信号に変換する工程と、 前記複数のパルス信号から該パルス信号の立ち上がりお
    よび立ち下がりに応じた一つの回転パルス信号を生成す
    る工程と、 前記回転パルス信号から回転速度に応じた回転速度信号
    を生成する工程と、 前記回転速度信号と、所望の回転速度に応じた目標回転
    速度データの信号とを比較してその差を回転速度偏差信
    号として出力する工程と、 前記回転速度偏差信号を制御演算部に入力して所定の制
    御演算を施す工程と、 前記制御演算部の出力信号を駆動信号生成部に入力して
    前記ブラシレスモータの駆動信号を生成する工程と、 前記駆動信号により前記ブラシレスモータを駆動する工
    程と、 を有することを特徴とするブラシレスモータの制御方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のブラシレスモータの制御方
    法において、 前記回転パルス信号を生成する工程では、前記変換回路
    から出力された複数のパルス信号から回転方向を検出
    し、この回転方向に対応した回転方向信号を出力する工
    程を含むことを特徴とするブラシレスモータの制御方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のブラシレスモータの制御方
    法において、 前記回転パルス信号を生成する工程の後に、前記回転方
    向信号によってカウンタを増加または減少に切り替える
    工程と、 前記回転パルス信号のパルスを前記カウンタでカウント
    する工程と、 を有し、前記カウント値によって前記ブラシレスモータ
    によって駆動される変位部材の位置を検出することを特
    徴とするブラシレスモータの制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のブ
    ラシレスモータの制御方法において、 前記回転速度信号と前記目標回転速度データの信号とを
    比較する工程の前に、 回転速度データ生成部で所定の時点における前記ブラシ
    レスモータの回転速度から所定の加速度データによって
    決定される加速度に基づいて変化する回転速度データを
    生成する工程と、 前記回転速度データと目標回転速度データとを比較し、
    先ず、回転速度データを出力し、該回転速度データが目
    標回転速度データと一致したら、該目標回転速度データ
    を出力する工程と、 を有し、前記ブラシレスモータの
    回転速度を所望の加速度で目標回転速度まで変化させる
    ことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブ
    ラシレスモータの制御方法において、 前記制御演算部の出力信号から前記ブラシレスモータの
    駆動信号を生成する工程の前に、 前記制御演算部の出力信号と所望のトルク限度値を示す
    トルク限度データの信号とを比較し、いずれか小さい方
    を前記駆動信号生成部に入力することを特徴とするブラ
    シレスモータの制御方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブ
    ラシレスモータの制御方法において、 前記ブラシレスモータを駆動する工程では、前記駆動信
    号生成部に設けられた温度センサにより該駆動信号生成
    部の温度を測定する工程と、 前記駆動信号生成部の温度が所定の温度より上昇したら
    ブラシレスモータを停止させる工程と、 を有することを特徴とするブラシレスモータの制御方
    法。
  7. 【請求項7】ブラシレスモータに設けられた複数の回転
    位置検出用センサの出力信号をそれぞれパルス信号に変
    換する変換部と、 前記変換部から出力された複数のパルス信号から、該パ
    ルス信号の立ち上がりおよび立ち下がりに応じた一つの
    回転パルス信号を生成する回転パルス生成部と、 前記回転パルス生成部によって生成された回転パルス信
    号から回転速度に応じた回転速度信号を出力する回転速
    度信号生成部と、 前記回転速度信号と、所望の回転速度に応じた目標回転
    速度データの信号とを比較してその差を回転速度偏差信
    号として出力する比較部と、 前記回転速度偏差信号に所定の制御演算を施す制御演算
    部と、 前記制御演算部から出力された信号から前記ブラシレス
    モータの駆動信号を生成する駆動信号生成部と、 を備えることを特徴とするブラシレスモータの制御装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のブラシレスモータの制御装
    置において、 前記回転パルス生成部は、前記変換回路から出力された
    複数のパルス信号から回転方向に対応した回転方向信号
    を生成する回転方向検出部を備えることを特徴とするブ
    ラシレスモータの制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載のブラシレスモータの制御装
    置において、 前記制御装置は前記回転パルス信号のパルスをカウント
    すると共に、このカウント値を前記回転方向信号によっ
    て増加または減少に切り替えるカウント部を備え、前記
    カウント部のカウント値によって前記ブラシレスモータ
    によって駆動される変位部材の位置を検出することを特
    徴とするブラシレスモータの制御装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のブラシレスモータの制御
    装置において、 前記カウント部のカウント値と所定のカウント設定値と
    を比較し、その差を位置偏差信号として出力する比較部
    を備え、前記位置偏差信号に基づいて回転速度を決定
    し、ブラシレスモータの制御を行うことを特徴とするブ
    ラシレスモータの制御装置。
  11. 【請求項11】請求項7乃至10のいずれか1項に記載
    のブラシレスモータの制御装置において、 前記制御装置は、所望の加速度を示す加速度データの信
    号と前記回転速度信号とが入力され、所定の時点におけ
    る前記ブラシレスモータの回転速度から前記加速度デー
    タによって決定される所望の加速度で変化する回転速度
    データを生成する回転速度データ生成部と、 前記回転速度データ生成部によって生成された回転速度
    データと目標回転速度データとを比較していずれか一方
    を前記比較部に出力する回転速度比較部と、 を備え、前記ブラシレスモータの回転速度を所望の加速
    度で目標回転速度まで変化させることを特徴とするブラ
    シレスモータの制御装置。
  12. 【請求項12】請求項7乃至11のいずれか1項に記載
    のブラシレスモータの制御装置において、 前記制御演算部の出力信号が接続されるトルク比較部が
    設けられ、該トルク比較部にはトルク限度値を示すトル
    ク限度データの信号が入力され、前記制御演算部の出力
    信号と前記トルク限度データの信号とを比較していずれ
    か小さい方を前記駆動信号生成部に入力することを特徴
    とするブラシレスモータの制御装置。
  13. 【請求項13】請求項7乃至12のいずれか1項に記載
    のブラシレスモータの制御装置において、 前記制御装置にはシリアル通信インタフェースが設けら
    れ、該制御装置は前記シリアル通信インタフェースを通
    して送られるデータによって前記ブラシレスモータを回
    転制御することを特徴とするブラシレスモータの制御装
    置。
  14. 【請求項14】請求項7乃至13のいずれか1項に記載
    のブラシレスモータの制御装置において、 前記制御装置はブラシレスモータに設けられることを特
    徴とするブラシレスモータの制御装置。
  15. 【請求項15】請求項7乃至14のいずれか1項に記載
    のブラシレスモータの制御装置において、 前記駆動信号生成部には温度センサが設けられ、該駆動
    信号生成部が所定の温度より上昇したら前記ブラシレス
    モータを停止させることを特徴とするブラシレスモータ
    の制御装置。
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